JP2021046840A - 触媒温度制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電気ヒータやポスト噴射を使用せずとも、触媒温度が適正温度を下回る場合に、触媒温度を迅速に昇温させる事が出来る触媒温度制御システムを提供する。【解決手段】排気ガス112の有害物質113を浄化する触媒101と、エンジン冷却水115が循環される主冷却回路102及び副冷却回路103と、排気ガス112と化学蓄熱材116との間で熱交換する第一熱交換器104と、反応材117とエンジン冷却水115との間で熱交換する第二熱交換器105と、エンジン冷却水115を冷却する冷却器106と、第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間で反応材117を移送させる移送路107と、エンジン冷却水115を主冷却回路102から副冷却回路103に供給する供給路108と、エンジン冷却水115を副冷却回路103から主冷却回路102に回収する回収路109と、を備える触媒温度制御システム100で課題を解決する事が出来る。【選択図】図1

Description

触媒温度が触媒での有害物質の浄化率が最大と成る適正温度を下回る場合に、触媒温度を迅速に昇温させる事が出来る触媒温度制御システムに関する。
エンジンの排気管には、排気管を通る排気ガスに含有される有害物質を浄化する排気ガス後処理装置が設置される。排気ガス後処理装置は、触媒を含む。触媒温度が適正温度を下回る場合は、触媒での有害物質の浄化率が低下するので、触媒温度を迅速に昇温させる事が望ましいので、従来の触媒温度制御システムでは、電気ヒータやポスト噴射を使用して排気ガス温度を昇温させる事で触媒温度を昇温させている。
特開2011−196345号公報 特開2012−127323号公報 特開平8−24576号公報 特開2015−165178号公報
石原、外3名、「マツダCX-7用尿素SCRシステムの開発」、マツダ技報(Web)、2010年7月、第28号、p.44-48 伊藤、外1名、「コモンレールによるディーゼル排気ガスの浄化」、デンソーテクニカルレビュー、2002年5月、第7巻、第1号、p.20-28
然し乍ら、電気ヒータを使用する場合は、大きな電力や電流が必要と成るので、バッテリの負荷が増大するという課題が生じる。また、ポスト噴射を使用する場合は、余分な燃料を消費するので、燃費が悪化するという課題が生じる。
以上の事情に鑑み、電気ヒータやポスト噴射を使用せずとも、触媒温度が適正温度を下回る場合に、触媒温度を迅速に昇温させる事が出来る触媒温度制御システムを提供する事を目的とする。
エンジンの排気管に設置され、前記排気管を通る排気ガスに含有される有害物質を浄化する触媒と、前記エンジンを冷却するエンジン冷却水が循環される主冷却回路と、前記エンジン冷却水が循環される副冷却回路と、前記排気管を通じて前記触媒に流入される前記排気ガスと化学蓄熱材との間で熱交換する第一熱交換器と、前記副冷却回路に設置され、前記化学蓄熱材と化学反応する反応材と前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水との間で熱交換する第二熱交換器と、前記副冷却回路に設置され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を冷却する冷却器と、前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に接続され、前記第一熱交換器側と前記第二熱交換器側との間で前記反応材を相互に移送させる移送路と、前記主冷却回路と前記副冷却回路との間に接続され、前記主冷却回路を通る前記エンジン冷却水を前記主冷却回路から前記副冷却回路に供給する供給路と、前記副冷却回路と前記主冷却回路との間に接続され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を前記副冷却回路から前記主冷却回路に回収する回収路と、を備える触媒温度制御システムを提供する。
前記主冷却回路に設置され、前記主冷却回路を通る前記エンジン冷却水を圧送する主ウォータポンプと、前記副冷却回路に設置され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を圧送する副ウォータポンプと、を更に備える事が望ましい。
前記主ウォータポンプは、前記エンジンを使用して機械的に駆動され、もしくはバッテリを使用して電気的に駆動され、前記副ウォータポンプは、バッテリを使用して電気的に駆動される事が望ましい。
前記副ウォータポンプは、触媒温度が前記触媒での有害物質の浄化率が最大と成る適正温度を下回る場合に停止され、前記エンジンが駆動されており、前記触媒温度が前記適正温度を上回る場合に駆動される事が望ましい。
前記移送路に設置され、前記移送路を通じて前記第一熱交換器側と前記第二熱交換器側との間で相互に移送される前記反応材の流量を調整する第一弁を更に備える事が望ましい。
前記第一弁は、前記エンジンが駆動されており、触媒温度が前記触媒での有害物質の浄化率が最大と成る適正温度を下回り、且つ前記第二熱交換器側に存在する前記反応材の量が予め設定される発熱下限量を上回る場合に、前記反応材を前記第二熱交換器側から前記第一熱交換器側に移送させて前記化学蓄熱材を発熱反応させるべく開かれた後、前記触媒温度が前記適正温度まで昇温されたか、又は前記反応材が前記第二熱交換器側から前記第一熱交換器側に全て移送された場合に閉じられる事が望ましい。
前記供給路に設置され、前記供給路を通じて前記主冷却回路から前記副冷却回路に供給される前記エンジン冷却水の流量を調整する第二弁と、前記回収路に設置され、前記回収路を通じて前記副冷却回路から前記主冷却回路に回収される前記エンジン冷却水の流量を調整する第三弁と、を更に備える事が望ましい。
前記冷却器は、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を空冷する事が望ましい。
電気ヒータやポスト噴射を使用せずとも、触媒温度が適正温度を下回る場合に、触媒温度を迅速に昇温させる事が出来る触媒温度制御システムを提供する事が出来る。
触媒温度制御システムの構成を説明する図である。 触媒温度制御システムの動作を説明する図である。 触媒温度制御システムの動作を説明する図である。
以下、実施の形態を添付図面に順って説明する。
[全体の構成]
図1に示す様に、触媒温度制御システム100は、触媒101と、主冷却回路102と、副冷却回路103と、第一熱交換器104と、第二熱交換器105と、冷却器106と、移送路107と、供給路108と、回収路109と、を備える。
触媒101は、エンジン110の排気管111に設置され、排気管111を通る排気ガス112に含有される有害物質113を浄化するものである。排気管111には、排気管111を通る排気ガス112に含有される有害物質113を浄化する排気ガス後処理装置114が設置される。即ち、触媒101は、排気ガス後処理装置114に含まれる。触媒101は、例えば、SCR(Selective Catalystic Reduction)触媒やLNT(Lean NOX Trap)触媒である。有害物質113は、例えば、窒素酸化物である。排気ガス後処理装置114は、例えば、SCRやLNTである。
主冷却回路102と副冷却回路103は、エンジン110を冷却するエンジン冷却水115が循環されるものである。主冷却回路102は、エンジン110を冷却するべく使用される。副冷却回路103は、第二熱交換器105を加熱又は冷却するべく使用される。
第一熱交換器104は、排気管111を通じて触媒101に流入される排気ガス112と化学蓄熱材116との間で熱交換するものである。第二熱交換器105は、副冷却回路103に設置され、化学蓄熱材116と化学反応する反応材117と副冷却回路103を通るエンジン冷却水115との間で熱交換するものである。化学蓄熱材116は、例えば、第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送する事が出来ない様に第一熱交換器104に封入される。反応材117は、例えば、第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間で相互に移送する事が出来る様に第一熱交換器104及び/又は第二熱交換器105に封入されるので、第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1と第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2とが逆相関(逆比例)する。即ち、反応材117の総量を1とし、移送路107に存在する反応材117の量を無視すると、第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が0.1であれば、第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2は0.9と成り、第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が0.9であれば、第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2は0.1と成る。第一熱交換器104側及び/又は第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2は、質量センサ等を第一熱交換器104や第二熱交換器105に設置する事で把握する事が出来る。反応材117を使用すると、化学蓄熱材116に発熱反応や吸熱反応を生じさせる事が出来る。化学蓄熱材116は、例えば、酸化カルシウムである。反応材117は、例えば、水である。酸化カルシウムと水との組み合わせは、CaO+H2O⇔Ca(OH)2+熱(63.7kJ/mol)で示される可逆反応性を有するので、酸化カルシウムを化学蓄熱材116に使用し、水を反応材117に使用すると、化学蓄熱材116に発熱反応(加水)や吸熱反応(脱水)を繰り返し生じさせる事が出来る。
冷却器106は、副冷却回路103に設置され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115を冷却するものである。冷却器106は、例えば、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115を空冷する。具体的に言えば、冷却器106は、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115と大気(外気)との間で熱交換するラジエータ118と、ラジエータ118を冷却する冷却ファン119と、を含む。冷却ファン119は、例えば、バッテリ120で駆動される。冷却ファン119は、制御装置121で制御される。制御装置121は、例えば、エンジンコントロールユニットである。副冷却回路103では、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度を最大で大気温度まで降温させる事が出来るので、主冷却回路102のみを使用する場合よりもエンジン冷却水115の温度を降温させる事が出来る。
移送路107は、第一熱交換器104と第二熱交換器105との間に接続され、第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間で反応材117を相互に移送させるものである。反応材117は、第一熱交換器104側の圧力と第二熱交換器105側の圧力との差に応じて移送路107を通じて移送される。図では、移送路107が単一の経路で示されるが、移送路107は、例えば、反応材117を第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送させる第一経路と、反応材117を第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に移送させる第二経路と、を含む事も出来る。即ち、移送路107は、単一の経路で構成されても良いし、複数の経路で構成されても良い。
供給路108は、主冷却回路102と副冷却回路103との間に接続され、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115を主冷却回路102から副冷却回路103に供給するものである。回収路109は、副冷却回路103と主冷却回路102との間に接続され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115を副冷却回路103から主冷却回路102に回収するものである。主冷却回路102は、主冷却回路102に接続される供給路108の端部122と主冷却回路102に接続される回収路109の端部123との間に接続され、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115に供給路108を迂回させる迂回路124を備える。
触媒温度制御システム100は、主ウォータポンプ125と、副ウォータポンプ126と、を更に備える。主ウォータポンプ125は、主冷却回路102に設置され、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115を圧送するものである。副ウォータポンプ126は、副冷却回路103に設置され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115を圧送するものである。副ウォータポンプ126は、主ウォータポンプ125よりも容量が小さい小型ポンプである。主ウォータポンプ125は、例えば、エンジン110を使用して機械的に駆動されるので、エンジン110が駆動されている間は常に駆動される。但し、主ウォータポンプ125は、バッテリ120を使用して電気的に駆動されても良い。副ウォータポンプ126は、例えば、バッテリ120を使用して電気的に駆動されるので、バッテリ120が十分に充電されていれば、エンジン110が駆動又は停止されている間に任意に駆動させる事が出来る。副ウォータポンプ126は、触媒温度Tが触媒101での有害物質113の浄化率が最大と成る適正温度TSを下回る場合に停止され、エンジン110が駆動されており、触媒温度Tが適正温度TSを上回る場合に駆動されるので、エンジン110が駆動されている間に副ウォータポンプ126が常に駆動される場合よりもバッテリ120の電力を節約する事が出来る。但し、副ウォータポンプ126は、エンジン110が駆動されており、触媒温度Tが適正温度TSを上回る場合でも、第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が予め設定される吸熱下限量L-Qを下回る場合は停止される。触媒温度Tは、温度センサを触媒101に設置する事で直接的に測定しても良いし、温度センサを触媒101の入口側又は出口側に設置する事で排気ガス温度から推定したり、エンジン110の運転状態から推定したりする事で間接的に測定しても良い。適正温度TSは、触媒101での有害物質113の浄化率が最大と成る温度を意味し、触媒温度Tが適正温度TSを下回る場合も上回る場合も触媒101での有害物質113の浄化率が低下する。吸熱下限量L-Qの詳細は後述される。副冷却回路103では、副ウォータポンプ126と冷却器106と第二熱交換器105とが記載の順に環状に配置され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115が副ウォータポンプ126から冷却器106と第二熱交換器105とを記載の順に通って副ウォータポンプ126に循環される。供給路108は、冷却器106と第二熱交換器105との間で副冷却回路103に接続され、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115を、副冷却回路103を通って冷却器106から第二熱交換器105に向かうエンジン冷却水115に合流させる。回収路109は、第二熱交換器105と副ウォータポンプ126との間で副冷却回路103に接続され、副冷却回路103を通って第二熱交換器105から副ウォータポンプ126に向かうエンジン冷却水115を、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115に合流させる。
触媒温度制御システム100は、副冷却回路103に設置され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の逆流を防止する逆止弁127を更に備える。副冷却回路103では、副ウォータポンプ126と冷却器106と逆止弁127と第二熱交換器105とが記載の順に環状に配置される。供給路108は、逆止弁127と第二熱交換器105との間で副冷却回路103に接続される。供給路108を通じて主冷却回路102から副冷却回路103に供給されるエンジン冷却水115の冷却器106や副ウォータポンプ126への逆流を防止する事が出来るので、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の流れが阻害されない。
触媒温度制御システム100は、第一弁128と、第二弁129と、第三弁130と、第四弁131と、を更に備える。第一弁128は、移送路107に設置され、移送路107を通じて第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間で相互に移送される反応材117の流量を調整するものである。第二弁129は、供給路108に設置され、供給路108を通じて主冷却回路102から副冷却回路103に供給されるエンジン冷却水115の流量を調整するものである。第三弁130は、回収路109に設置され、回収路109を通じて副冷却回路103から主冷却回路102に回収されるエンジン冷却水115の流量を調整するものである。第四弁131は、迂回路124に設置され、迂回路124を通じて供給路108を迂回されるエンジン冷却水115の流量を調整するものである。第一弁128と第二弁129と第三弁130と第四弁131は、制御装置121で制御される。
[触媒温度が適正温度を下回る場合の動作]
第一弁128は、エンジン110が駆動されており、触媒温度Tが適正温度TSを下回り、且つ第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が予め設定される発熱下限量L+Qを上回る場合に、反応材117を第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に移送させて化学蓄熱材116を発熱反応させるべく開かれた後、触媒温度Tが適正温度TSまで昇温されたか、又は反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に全て移送された場合に閉じられる。発熱下限量L+Qは、化学蓄熱材116と発熱反応させる事で触媒温度Tの昇温に十分に寄与する事が出来る程度の反応材117の量を基準に設定される。即ち、僅かな量の反応材117を化学蓄熱材116と発熱反応させても、触媒温度Tの昇温に殆ど寄与する事が出来ないので、第一熱交換器104側への供給元と成る第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が僅かな場合は、反応材117を第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に敢えて移送させる必要は無い。但し、発熱下限量L+Qがゼロに設定される態様は排除されない。化学蓄熱材116の発熱反応を利用するので、エンジン110の排熱のみを利用する場合と比較すると、例えば、冷間始動時や寒冷時に触媒温度Tを適正温度TSまで迅速に昇温させる事で触媒101での有害物質113の浄化率を早期に向上させる事が出来る。触媒温度Tが適正温度TSまで昇温されたか、又は反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に全て移送された場合に第一弁128が閉じられるので、触媒温度Tの昇温後に反応材117の第一熱交換器104側から第二熱交換器105側への移送を防止する事で化学蓄熱材116の吸熱反応に起因する触媒温度Tの降温を防止する事が出来る。第二弁129と第三弁130は、エンジン110が駆動されており、触媒温度Tが適正温度TSを下回り、且つ第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が発熱下限量L+Qを上回る場合に第一弁128と共に開かれた後、触媒温度Tが適正温度TSまで昇温されたか、又は反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に全て移送された場合に第一弁128と共に閉じられる。第二弁129と第三弁130とが開かれると、副冷却回路103にエンジン冷却水115が供給されるので、第二熱交換器105側を第一熱交換器104側よりも低温に維持する事が出来る。第二弁129と第三弁130とが閉じられると、副冷却回路103にエンジン冷却水115が供給されないので、圧力損失や主ウォータポンプ125に掛かる負荷を低減する事が出来ると共に、主冷却回路102でのエンジン冷却水115の流量確保に繋がる。第一弁128と第二弁129と第三弁130とが閉じられると、化学蓄熱材116の発熱反応に伴って触媒温度Tが適正温度TSを上回った場合に備えて副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが駆動される。第一弁128と第二弁129と第三弁130とが閉じられ、副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが駆動されると、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度を主冷却回路102を通るエンジン冷却水115の温度よりも降温させる事が出来るので、第二熱交換器105側の圧力を第一熱交換器104側の圧力よりも大幅に低下させておく事が出来る。化学蓄熱材116の発熱反応に伴って触媒温度Tが適正温度TSを上回った場合は、後述の動作に従って再び第一弁128を開くが、第二熱交換器105側の圧力が第一熱交換器104側の圧力よりも大幅に低ければ、反応材117の第一熱交換器104側から第二熱交換器105側への移送が効率的に行われるので、化学蓄熱材116の吸熱反応に起因する触媒温度Tの降温が迅速に行われる。第四弁131は、第二弁129と第三弁130とが閉じられる場合に開かれ、第二弁129と第三弁130とが開かれる場合に閉じられる。第二弁129と第三弁130とが閉じられる場合に第四弁131が開かれるので、副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環を主冷却回路102でのエンジン冷却水115の循環から独立させる事で副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度を低温に維持する事が出来る。第二弁129と第三弁130とが開かれる場合に第四弁131が閉じられるので、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115を主冷却回路102から副冷却回路103に供給する際に、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115の全量を主冷却回路102から副冷却回路103に供給する事で副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環を早期に実現する事が出来る。エンジン110の冷間始動時は、エンジン冷却水115の温度が大気温と同程度であるものの、始動後は、エンジン冷却水115の温度が徐々に上昇し、大気温よりも高く成る。よって、エンジン冷却水115を主冷却回路102から第二熱交換器105へ流す事で、第二熱交換器105側に存在する反応材117の温度や圧力を、外気熱を利用する場合よりも高くする事が出来る。第二熱交換器105側に存在する反応材117の圧力を高くする事で、第二熱交換器105側に存在する反応材117の第一熱交換器104側への移送速度、及び第一熱交換器104での化学蓄熱材116への反応材117の物質拡散速度の向上が期待出来る。移送速度及び物質拡散速度の向上は、発熱反応速度の向上に繋がるので、触媒温度Tの迅速な昇温が可能に成る。
[触媒温度が適正温度を上回る場合の動作]
第一弁128は、エンジン110が駆動されており、触媒温度Tが適正温度TSを上回り、且つ第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が吸熱下限量L-Qを上回る場合に、反応材117を第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送させて化学蓄熱材116を吸熱反応させるべく開かれた後、触媒温度Tが適正温度TSまで降温されたか、又は反応材117が第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に全て移送された場合に閉じられる。吸熱下限量L-Qは、化学蓄熱材116と吸熱反応させる事で触媒温度の降温に十分に寄与する事が出来る程度の反応材117の量を基準に設定される。即ち、僅かな量の反応材117を化学蓄熱材116と吸熱反応させても、触媒温度Tの降温に殆ど寄与する事が出来ないので、第二熱交換器105側への供給元と成る第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が僅かな場合は、反応材117を第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に敢えて移送させる必要は無い。但し、吸熱下限量L-Qを0に設定する態様を排除しない。従来の触媒温度制御システムでは、触媒温度Tが適正温度TSを上回る場合でも、触媒温度Tを降温させる事が出来ないので、触媒温度Tを適正温度TSに維持する事が困難である。一方、触媒温度制御システム100では、触媒温度Tが適正温度TSを上回る場合に化学蓄熱材116の吸熱反応で触媒温度Tを降温させる事が出来るので、触媒温度Tを適正温度TSに維持する事で触媒101での有害物質113の浄化率を最大に維持する事が容易である。触媒温度Tが適正温度TSまで降温されたか、又は反応材117が第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に全て移送された場合に第一弁128が閉じられるので、触媒温度Tの降温後に反応材117の第二熱交換器105側から第一熱交換器104側への移送を防止する事で化学蓄熱材116の発熱反応に起因する触媒温度Tの昇温を防止する事が出来る。
[エンジンを停止させる際の動作]
第一弁128は、エンジン110を停止させる際に第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が発熱下限量L+Qを下回る場合に、反応材117を第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送させて第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2を発熱下限量L+Qを上回らせるべく、エンジン110が停止されている間は開かれる。反応材117は、最終的に第一熱交換器104側の圧力と第二熱交換器105側の圧力とが平衡と成るまで、第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送される。再びエンジン110を駆動させる際に、反応材117を第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に移送させると、触媒温度Tを適正温度TSまで迅速に昇温させる事が出来るので、触媒101での有害物質113の浄化率を早期に向上させる事が出来る。第一弁128は、エンジン110が停止されている間は開かれたままとされても良いし、エンジン110の停止後の所定時間経過後(反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側にある程度移送された後)に閉じられても良い。
[触媒温度制御]
図2及び3に示す様に、触媒温度制御システム100は、エンジン110を駆動させると、触媒温度昇温制御M100と触媒温度降温制御M200とを繰り返す。第一弁128と第二弁129と第三弁130は初期状態で閉じられており、第四弁131は初期状態で開かれており、副ウォータポンプ126と冷却ファン119は、初期状態で停止されている。
図2に示す様に、触媒温度昇温制御M100のステップS101では、制御装置121で、触媒温度Tと第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2とが把握され、触媒温度Tが適正温度TSを下回るか否か、第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が発熱下限量L+Qを上回るか否かが判断される。触媒温度Tが適正温度TSを下回り、且つ第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2が発熱下限量L+Qを上回る場合はステップS102に進み、他の場合はステップS101を繰り返す。
ステップS102では、制御装置121によって第一弁128が開かれるので、反応材117が移送路107を通じて第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に移送される。同様に、制御装置121によって第二弁129と第三弁130とが開かれ、第四弁131が閉じられるので、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115の全量が供給路108を通じて主冷却回路102から副冷却回路103に供給され、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の全量が回収路109を通じて副冷却回路103から主冷却回路102に回収される。即ち、主冷却回路102と副冷却回路103とが接続され、主冷却回路102と副冷却回路103との間でエンジン冷却水115が循環される。第一熱交換器104側では、化学蓄熱材116と反応材117とが発熱反応する事で排気管111を通じて触媒101に流入される排気ガス112の温度が昇温されるので、触媒温度Tも昇温される。副冷却回路103では、逆止弁127によってエンジン冷却水115の冷却器106や副ウォータポンプ126への逆流が防止される。
ステップS102に続くステップS103では、制御装置121で、触媒温度Tと第二熱交換器105側に存在する反応材117の量L2とが把握され、触媒温度Tが適正温度TSまで昇温されたか否か、反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に全て移送されたか否かが判断される。触媒温度Tが適正温度TSまで昇温されたか、又は反応材117が第二熱交換器105側から第一熱交換器104側に全て移送された場合はステップS104に進み、他の場合はステップS103を繰り返す。
ステップS104では、制御装置121によって第一弁128が閉じられるので、第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間の反応材117の移送が停止される。同様に、制御装置121によって第二弁129と第三弁130とが閉じられ、第四弁131が開かれるので、主冷却回路102を通るエンジン冷却水115が主冷却回路102から副冷却回路103に供給されなく成り、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115が副冷却回路103から主冷却回路102に回収されなく成る。即ち、主冷却回路102と副冷却回路103とが分離され、主冷却回路102と副冷却回路103との間でエンジン冷却水115が循環されなく成るので、圧力損失や主ウォータポンプ125に掛かる負荷が低減される。第一熱交換器104側では、化学蓄熱材116と反応材117との発熱反応が停止(抑制)され、発熱反応に伴う触媒温度Tの昇温が停止(抑制)される。
ステップS104に続くステップS105では、制御装置121によって副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが駆動されるので、副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環が主冷却回路102でのエンジン冷却水115の循環から独立して行われ、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度が主冷却回路102を通るエンジン冷却水115の温度よりも降温される。即ち、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度が最大で大気温度まで降温される。
一方、図3に示す様に、触媒温度降温制御M200のステップS201では、制御装置121で、触媒温度Tと第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1とが把握され、触媒温度Tが適正温度TSを上回るか否か、第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が吸熱下限量L-Qを上回るか否かが判断される。触媒温度Tが適正温度TSを上回り、且つ第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1が吸熱下限量L-Qを上回る場合はステップS202に進み、他の場合はステップS201を繰り返す。
ステップS202では、制御装置121によって第一弁128が開かれるので、反応材117が移送路107を通じて第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に移送される。ステップS202が実行される際は、既に触媒温度昇温制御M100を経て触媒温度Tが昇温され、触媒温度昇温制御M100のステップS105で副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが駆動されているので、副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環が主冷却回路102でのエンジン冷却水115の循環から独立して行われ、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度が主冷却回路102を通るエンジン冷却水115の温度よりも降温されている。即ち、副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度が最大で大気温度まで降温されている。第一熱交換器104側では、化学蓄熱材116と反応材117とが吸熱反応する事で排気管111を通じて触媒101に流入される排気ガス112の温度が降温されるので、触媒温度Tも降温される。副冷却回路103を通るエンジン冷却水115の温度が最大で大気温度まで降温されており、第二熱交換器105側の圧力が第一熱交換器104側の圧力よりも大幅に低下されているので、反応材117の第一熱交換器104側から第二熱交換器105側への移送が効率的に行われ、化学蓄熱材116の吸熱反応に起因する触媒温度Tの降温が迅速に行われる。即ち、触媒温度Tが適正温度TSに早期に収束され、触媒温度Tが適正温度TSを上回った事に起因する触媒101での有害物質113の浄化率の低下が早期に回復される。
ステップS202に続くステップS203では、制御装置121で、触媒温度Tと第一熱交換器104側に存在する反応材117の量L1とが把握され、触媒温度Tが適正温度TSまで降温されたか否か、反応材117が第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に全て移送されたか否かが判断される。触媒温度Tが適正温度TSまで降温されたか、又は反応材117が第一熱交換器104側から第二熱交換器105側に全て移送された場合はステップS204に進み、他の場合はステップS203を繰り返す。
ステップS204では、制御装置121によって第一弁128が閉じられるので、第一熱交換器104側と第二熱交換器105側との間の反応材117の移送が停止される。第一熱交換器104側では、化学蓄熱材116と反応材117との吸熱反応が停止(抑制)され、吸熱反応に伴う触媒温度Tの降温が停止(抑制)される。
ステップS204に続くステップS205では、制御装置121によって副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが停止されるので、副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環が停止される。ステップS205が実行される際は、既に触媒温度昇温制御M100を経て触媒温度Tが昇温され、触媒温度昇温制御M100のステップS104で、第二弁129と第三弁130とが閉じられており、第四弁131が開かれているので、主冷却回路102でのエンジン冷却水115の循環と副冷却回路103でのエンジン冷却水115の循環とが独立して行われている。即ち、ステップS204で副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが停止されても、主冷却回路102でのエンジン冷却水115の循環に何ら影響は無い。
触媒温度昇温制御M100と触媒温度降温制御M200とを経て、第一弁128と第二弁129と第三弁130と第四弁131と副ウォータポンプ126と冷却ファン119とが初期状態に復帰される。
従って、触媒温度制御システム100によれば、電気ヒータやポスト噴射を使用せずとも、触媒温度Tが適正温度TSを下回る場合に、触媒温度Tを迅速に昇温させる事が出来る。更に、適正温度を上回る場合も、触媒での有害物質の浄化率が低下するので、触媒温度を降温させる事が望ましいが、従来の触媒温度制御システムでは、電気ヒータやポスト噴射による触媒温度の昇温は行えるものの、触媒温度を降温させる機能が無く、触媒温度の降温は不可能であった。一方、触媒温度制御システム100によれば、触媒温度Tが適正温度TSを上回る場合に、触媒温度Tを迅速に降温させる事が出来る。
以上の説明を纏めると、以下の通りである。
[課題]
(1)触媒温度が適正温度を下回る場合(特に、エンジンの冷間始動時)は、触媒での有害物質の浄化率が低い。
(2)触媒温度が適正温度を下回り、且つ第二熱交換器側に存在する反応材の温度が大気温度と同程度の場合は、第二熱交換器側から第一熱交換器側への反応材の移送速度、及び第一熱交換器内での反応材の物質拡散速度が上がらないので、触媒温度が迅速に昇温されず、触媒での有害物質の浄化率が迅速に上がらない。
(3)触媒温度が適正温度を上回った場合は、触媒での有害物質の浄化率が低下する。
(4)触媒温度が適正温度を上回った場合は、課題(2)を解決する為に第二熱交換器へエンジン冷却水を流す構造では、第二熱交換器側の温度がエンジン冷却水の温度以下に成らないので、第一熱交換器側から第二熱交換器側への反応材の移送が迅速に行えない。よって、触媒温度が迅速に降温されず、触媒での有害物質の浄化率が迅速に上がらない。
[解決手段]
(1)触媒前に化学蓄熱材が封入された第一熱交換器を設置し、第一熱交換器側へ反応材を移送する事で、化学反応熱を利用して触媒温度を上げる。尚、触媒温度を上げるだけであれば、第二熱交換器にエンジン冷却水を流す必要は無い。
(2)図2に記載した様に、第二熱交換器にエンジン冷却水を流す冷却水回路を形成する。動作は、第一弁、第二弁、及び第三弁を開け、第四弁を閉じ、エンジン冷却水を第二熱交換器に流す。
(3)第一弁を開け、第一熱交換器側から第二熱交換器側へ反応材を移送する。
(4)主冷却回路から独立した副冷却回路を形成する。動作は、第一弁を開け、第二弁及び第3弁を閉じ、副ウォータポンプ及び冷却ファンを稼動させる。
[効果]
(1)触媒温度が適正温度を下回る場合は、第一熱交換器での化学蓄熱材と反応材との化学反応発熱による触媒温度の昇温によって、排気ガス浄化率の向上が行える。
(2)触媒温度が適正温度を下回る場合は、第二熱交換器側に存在する反応材の温度及び圧力の高温及び高圧化による、第二熱交換器側から第一熱交換器側への反応材の移送速度、及び第一熱交換器での反応材の物質拡散速度の向上によって、化学反応発熱速度の向上が行え、結果的に、触媒温度の昇温迅速化が行える。
(3)適正温度を上回った場合は、第一熱交換器での化学蓄熱材の吸熱反応(蓄熱材からの反応材の脱離)による触媒温度の降温によって、排気ガス浄化率の向上が行える。
(4)触媒温度が適正温度を上回った場合は、第一熱交換器側から第二熱交換器側への迅速な反応材の移送による触媒温度の降温によって、排気ガス浄化率向上が行える。
100 触媒温度制御システム
101 触媒
102 主冷却回路
103 副冷却回路
104 第一熱交換器
105 第二熱交換器
106 冷却器
107 移送路
108 供給路
109 回収路
110 エンジン
111 排気管
112 排気ガス
113 有害物質
114 排気ガス後処理装置
115 エンジン冷却水
116 化学蓄熱材
117 反応材
118 ラジエータ
119 冷却ファン
120 バッテリ
121 制御装置
122 供給路の端部
123 回収路の端部
124 迂回路
125 主ウォータポンプ
126 副ウォータポンプ
127 逆止弁
128 第一弁
129 第二弁
130 第三弁
131 第四弁

Claims (8)

  1. エンジンの排気管に設置され、前記排気管を通る排気ガスに含有される有害物質を浄化する触媒と、
    前記エンジンを冷却するエンジン冷却水が循環される主冷却回路と、
    前記エンジン冷却水が循環される副冷却回路と、
    前記排気管を通じて前記触媒に流入される前記排気ガスと化学蓄熱材との間で熱交換する第一熱交換器と、
    前記副冷却回路に設置され、前記化学蓄熱材と化学反応する反応材と前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水との間で熱交換する第二熱交換器と、
    前記副冷却回路に設置され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を冷却する冷却器と、
    前記第一熱交換器と前記第二熱交換器との間に接続され、前記第一熱交換器側と前記第二熱交換器側との間で前記反応材を相互に移送させる移送路と、
    前記主冷却回路と前記副冷却回路との間に接続され、前記主冷却回路を通る前記エンジン冷却水を前記主冷却回路から前記副冷却回路に供給する供給路と、
    前記副冷却回路と前記主冷却回路との間に接続され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を前記副冷却回路から前記主冷却回路に回収する回収路と、
    を備える
    事を特徴とする触媒温度制御システム。
  2. 前記主冷却回路に設置され、前記主冷却回路を通る前記エンジン冷却水を圧送する主ウォータポンプと、
    前記副冷却回路に設置され、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を圧送する副ウォータポンプと、
    を更に備える
    請求項1に記載の触媒温度制御システム。
  3. 前記主ウォータポンプは、前記エンジンを使用して機械的に駆動され、もしくはバッテリを使用して電気的に駆動され、
    前記副ウォータポンプは、バッテリを使用して電気的に駆動される
    請求項2に記載の触媒温度制御システム。
  4. 前記副ウォータポンプは、触媒温度が前記触媒での有害物質の浄化率が最大と成る適正温度を下回る場合に停止され、前記エンジンが駆動されており、前記触媒温度が前記適正温度を上回る場合に駆動される
    請求項2又は3に記載の触媒温度制御システム。
  5. 前記移送路に設置され、前記移送路を通じて前記第一熱交換器側と前記第二熱交換器側との間で相互に移送される前記反応材の流量を調整する第一弁を更に備える
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の触媒温度制御システム。
  6. 前記第一弁は、前記エンジンが駆動されており、触媒温度が前記触媒での有害物質の浄化率が最大と成る適正温度を下回り、且つ前記第二熱交換器側に存在する前記反応材の量が予め設定される発熱下限量を上回る場合に、前記反応材を前記第二熱交換器側から前記第一熱交換器側に移送させて前記化学蓄熱材を発熱反応させるべく開かれた後、前記触媒温度が前記適正温度まで昇温されたか、又は前記反応材が前記第二熱交換器側から前記第一熱交換器側に全て移送された場合に閉じられる
    請求項5に記載の触媒温度制御システム。
  7. 前記供給路に設置され、前記供給路を通じて前記主冷却回路から前記副冷却回路に供給される前記エンジン冷却水の流量を調整する第二弁と、
    前記回収路に設置され、前記回収路を通じて前記副冷却回路から前記主冷却回路に回収される前記エンジン冷却水の流量を調整する第三弁と、
    を更に備える
    請求項5又は6に記載の触媒温度制御システム。
  8. 前記冷却器は、前記副冷却回路を通る前記エンジン冷却水を空冷する
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の触媒温度制御システム。
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