JP2021046793A - Electric blower - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る実施形態は電動送風機に関する。 The embodiment according to the present invention relates to an electric blower.
遠心送風機のターボファンは、複数の羽根と、複数の羽根の前縁から後縁に達するシュラウドを備えている。また、遠心送風機は、シュラウド内周端部よりも径方向の外側に位置してファンカバーとシュラウドリングとの間に形成されるラビリンス構造を有している。このラビリンス構造は、ターボファンの逆流の流量を抑制する。 The turbofan of a centrifugal blower has a plurality of blades and a shroud extending from the front edge to the trailing edge of the plurality of blades. Further, the centrifugal blower has a labyrinth structure formed between the fan cover and the shroud ring, which is located on the outer side in the radial direction from the inner peripheral end of the shroud. This labyrinth structure suppresses the backflow flow rate of the turbofan.
従来の遠心送風機は、遠心送風機の吸込口よりもターボファンの径方向の外側に位置するラビリンス構造によって、ターボファンの逆流を抑えている。 The conventional centrifugal blower suppresses the backflow of the turbofan by a labyrinth structure located outside the turbofan in the radial direction from the suction port of the centrifugal blower.
そこで、本発明は、従来のラビリンス構造を有する電動送風機よりも簡易な構造で、より遠心ファンの逆流をより確実に防ぐことが可能な電動送風機を提案することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to propose an electric blower having a simpler structure than a conventional electric blower having a labyrinth structure and capable of more reliably preventing backflow of a centrifugal fan.
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る電動送風機は、遠心ファンと、前記遠心ファンに繋がる吸込口を有して前記遠心ファンを覆うファンカバーと、前記遠心ファンを回転駆動させる電動機と、を備え、前記遠心ファンは、円錐形状のハブと、前記ハブから前記ファンカバーへ向かって伸びる複数のブレードと、前記複数のブレードの一部または全部の前縁に連接して前記複数のブレードの一部または全部を連結するシュラウドと、を備え、前記シュラウドと前記ファンカバーとの間の隙間は、前記複数のブレードと前記ファンカバーとの間の隙間よりも狭い。 In order to solve the above problems, the electric blower according to the embodiment of the present invention includes a centrifugal fan, a fan cover having a suction port connected to the centrifugal fan and covering the centrifugal fan, and an electric motor for rotating the centrifugal fan. The centrifugal fan comprises a conical hub, a plurality of blades extending from the hub toward the fan cover, and the plurality of blades connected to a part or all front edges of the plurality of blades. A shroud that connects a part or all of the blades is provided, and the gap between the shroud and the fan cover is narrower than the gap between the plurality of blades and the fan cover.
本発明に係る電動送風機の実施形態について図1から図6を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号を付している。 An embodiment of the electric blower according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 6. In the plurality of drawings, the same or corresponding configurations are designated by the same reference numerals.
図1は、本発明の実施形態に係る電動送風機の縦断面図である。 FIG. 1 is a vertical sectional view of an electric blower according to an embodiment of the present invention.
図2は、本発明の実施形態に係る電動送風機の部分断面斜視図である。 FIG. 2 is a partial cross-sectional perspective view of the electric blower according to the embodiment of the present invention.
図1および図2に示すように、本実施形態に係る電動送風機1は、遠心ファン2と、遠心ファン2を回転駆動させる電動機3と、遠心ファン2から吹き出る流体を電動機3へ導くディフューザー5と、遠心ファン2に繋がる吸込口6を有して遠心ファン2を覆うファンカバー7と、遠心ファン2および電動機3を支えるフレーム8と、を備えている。なお、流体は、もっぱら気体であり、空気である。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
遠心ファン2は、例えばポリエーテルエーテルケトン(polyetheretherketone、PEEK)のような樹脂の成型品、または成形品である。遠心ファン2は、電動機3の出力軸に相当する軸9に回転一体に固定されている。遠心ファン2は、ディフューザー5の上流側に配置されている。
The
遠心ファン2は、円錐形状のハブ11と、ハブ11から突出する複数の羽根12と、複数の羽根12の一部または全部を連結するシュラウド13と、を備えている。遠心ファン2は、後ろシュラウドに相当するハブ11と、前シュラウドに相当するシュラウド13と、を有している。
The
ハブ11は、流体を吸い込む中心部から流体を吹き出す外縁部へ向かって徐々に拡径する円錐台形状を有している。ハブ11の中心部には、軸9を配置する孔11aが設けられている。孔11aは、遠心ファン2の回転中心線に沿ってハブ11を貫通している。
The
複数の羽根12は、ハブ11からファンカバー7の内面へ向かって延びている。複数の羽根12は、いわゆる円形翼列である。複数の羽根12は、ハブ11の周方向に等間隔に配列されている。それぞれの羽根12は、ハブ11の中心部からハブの外縁部へ向かって徐々にファンカバー7へ向かって起立する、捻れた形状を有している。換言すると、複数の羽根12は、前縁から後縁に掛けて翼型(airfoil)または翼断面(wing section)が変化する、いわゆる3次元翼である。
The plurality of
シュラウド13は、複数の羽根12の一部または全部の前縁12fに連接している一方、これらの羽根12の一部または全部の後縁12bに達していない。換言すると、シュラウド13は、複数の羽根12の一部または全部の前縁12fから、これら羽根12の途中で途切れている。したがって、羽根12は、シュラウド13に覆われている上流側部分と、シュラウド13に覆われていない下流側部分と、を有している。また、シュラウド13が複数の羽根12の一部を連結している場合には、複数の羽根12は、前縁12fから後縁12bに至るまで、シュラウド13に覆われていない羽根12を含む。
The
軸9の先端部には、遠心ファン2が軸9から抜け出ることを防ぐ抜止部15が設けられている。抜止部15は、例えば硬化した接着剤や、軸9に設けられるねじ部に締結されるナットである。遠心ファン2が回転して電動送風機1が流体を吸い込む際、遠心ファン2には、軸9から抜け出る方向へ荷重、いわゆるスラスト荷重が作用する。抜止部15は、遠心ファン2に作用するスラスト荷重に抗して、遠心ファン2が軸9から抜け出ることを防ぐ。
A retaining
電動機3は、無整流子電動機であり、いわゆるDCブラシレスモーターである。電動機3は、ディフューザー5の下流側に配置されている。電動機3は、インナーロータータイプである。電動機3は、回転子16と、フレーム8に固定されて回転子16を包囲する固定子17と、を備えている。
The
回転子16は、軸9に回転一体に固定されている。つまり、軸9には、電動機3の回転子16と遠心ファン2とが回転一体に固定されている。軸9は、一対の軸受18を介してフレーム8に回転可能に支持されている。回転子16は、一対の軸受18の間に挟み込まれて配置されている。
The
回転子16は、回転方向に並ぶ複数の磁極を備えている。それぞれの磁極は、少なくとも1つの永久磁石を有している。磁極の極性は、回転方向へ交互に替わる。
The
固定子17は、回転子16を回転させる回転磁界(回転磁場)を生じる。固定子17は、鉄心21と、絶縁体22と、複数の巻線23と、端子25と、を備えている。
The
鉄心21は、軸9の軸方向に積層され、かつ一体化された複数の薄板を有している。薄板は、例えば電磁鋼板である。鉄心21は、円筒形状を有している。鉄心21は、フレーム8に締結部材31、例えばねじで固定されている。
The
絶縁体22は、絶縁性を有する合成樹脂の成型品である。絶縁体22は、鉄心21と巻線23との間、および鉄心21と端子25との間を絶縁し、かつ巻線23および端子25を支持している。
The
複数の巻線23は、鉄心21に回転磁場を形成する。複数の巻線23は、回転子16の回転方向へ、交互に極性の異なる磁場を生じさせる。
The plurality of
端子25は、巻線23のそれぞれを制御回路に電気的に接続する。
The terminal 25 electrically connects each of the
また、固定子17は、センサー基板32を備えている。センサー基板32は、回転子16の磁極の極性を検出することによって回転子16の回転角度を検出する。センサー基板32は、例えばホールICを備えている。センサー基板32は、回転子16の後ろ側の端面、つまり遠心ファン2から遠い方の端面を臨み、回転子16の磁石の外周に沿っている。センサー基板32は、基板締結部材33、例えばねじで絶縁体22に固定されている。
Further, the
ディフューザー5は、遠心ファン2から吹き出る流体を減速させる。ディフューザー5は、樹脂成型品または樹脂成形品であり、例えばガラス繊維を配合したポリエチレンテレフタレート樹脂(Poly Ethylene Terephthalate、PET)の一体成型品または一体成形品である。ディフューザー5は、筒形の外枠部35と、外枠部35内に同心に配置される円盤形のハブ36と、外枠部35とハブ36との間に架設される複数のガイドベーン37と、を備えている。
The
外枠部35は、フレーム8を支持する。外枠部35は、ディフューザー5の外郭であって、電動送風機1の外殻の一部である。外枠部35の内面には、フレーム8の一部を嵌め込んで外枠部35とフレーム8との位置関係を決める溝が設けられている。
The
ハブ36の中央部には、遠心ファン2の外縁部が配置される凹部38が設けられている。また、ハブ36の中央部には、フレーム8の一部を嵌め込む取付開口部39が設けられている。
A
取付開口部39は、凹部38を軸9の長手方向へ貫通している。取付開口部39の近傍には複数の孔が設けられている。この孔には、ディフューザー5をフレーム8に固定する締結部材、例えばねじが挿し通される。
The mounting
外枠部35の内径は、ハブ36の外径よりも大きい。つまり、外枠部35とハブ36との間には環状の隙間がある。環状の隙間は、遠心ファン2から吹き出る流体を電動機3へ導く。
The inner diameter of the
複数のガイドベーン37は、外枠部35とハブ36とを一体化している。複数のガイドベーン37は、2次元翼型を有している。複数のガイドベーン37は、周方向に間隔を隔てて設けられている。
The plurality of
なお、ディフューザー5は、複数の半径方向ガイドベーンを備えていても良い。複数の半径方向ガイドベーンは、ハブ36の外側環状部41に、周方向に間隔を隔てて設けられている。半径方向ガイドベーンも2次元翼型を有している。ディフューザー5に複数の半径方向ガイドベーンを設ける場合、ファンカバー7の内面には、複数の半径方向ガイドベーンに対応する複数の凹部が設けられる。半径方向ガイドベーンのそれぞれは、それぞれの凹部に突入してディフューザー5に固定される。
The
また、ディフューザー5はガイドベーンの無い、いわゆるベーンレスディフューザーであっても良い。
Further, the
ファンカバー7は、脂成型品または樹脂成形品であり、例えばガラス繊維を配合したポリエチレンテレフタレート樹脂(Poly Ethylene Terephthalate、PET)の一体成型品または一体成形品である。ファンカバー7は、遠心ファン2を覆い隠してディフューザー5に接着固定される。
The
ファンカバー7は、遠心ファン2のシュラウド13およびシュラウド13に覆われていない羽根12に対面している。ファンカバー7とシュラウド13とが対面している部位は、遠心ファン2による空気の流れの逆流を防ぐシール構造42である。
The
ファンカバー7は、径寸法よりも軸寸法が小さく、扁平な形状を有している。ファンカバー7外径は、ディフューザー5の外枠部35の外径と実質的に等しい。
The
ファンカバー7は、遠心ファン2およびディフューザー5の上流側を覆う壁部45を備えている。壁部45は、遠心ファン2へ流体を導く吸込口6を有する円筒形状の第一壁46と、遠心ファン2のシュラウド13および羽根12に沿って徐々に拡がる円錐状の第二壁47と、ディフューザー5の上流側を塞ぐ、薄い環状の第三壁48と、を有している。
The
吸込口6は、電動送風機1の流体入口であって円形の開口である。吸込口6は、遠心ファン2の羽根12の前縁部を臨んでいる。
The
ファンカバー7は、接着剤を硬化させた接着部51によってディフューザー5の外枠部35に固定されている。遠心ファン2およびディフューザー5の上流側を覆うファンカバー7によって、電動送風機1の流体入口、つまり吸込口6から流体出口、つまり複数のガイドベーン37の後縁へ至る流路が区画されている。
The
ファンカバー7は、第二壁47と第三壁48との境界部から第三壁48の外面に掛けて肉抜部55を有している。肉抜部55は、ファンカバー7を軽量化する。肉抜部55は、ファンカバー7の周方向に複数設けられている。隣接する2つの肉抜部55の間には、ファンカバー7の径方向に沿って放射状に延びるリブ部56が設けられている。
The
フレーム8は、例えばアルミニウム合金、またはマグネシウム合金などの、軽量、かつ導電性を有する金属部材の成型品、または成形品である。フレーム8は、電動機3を収容している。フレーム8は、一対の軸受18を介して電動機3の回転子16を回転自在に支えている。フレーム8は、電動機3の固定子17を支持している。フレーム8は、第一フレーム半体61と、第二フレーム半体62と、を備えている。フレーム8は、第一フレーム半体61と第二フレーム半体62とで電動機3を軸9の一方側と他方側とから挟み込んで収容している。第一フレーム半体61と第二フレーム半体62とは、締結部材31、例えばねじで連結されている。
The frame 8 is a molded product or a molded product of a lightweight and conductive metal member such as an aluminum alloy or a magnesium alloy. The frame 8 houses the
第一フレーム半体61は、遠心ファン2と電動機3との間に配置されている。
The first
第一フレーム半体61は、ディフューザー5の取付開口部39に嵌合される円筒嵌合部63と、軸9を支える軸受18の一方を保持する第一軸受保持部65と、を備えている。第一フレーム半体61は、ディフューザー5から流れ出る流体を電動機3へ導くフレーム吸気口66を有している。第一フレーム半体61は、締結部材31を締め込むねじ穴67を有している。
The first
また、第一フレーム半体61は、筒形の第二外枠部68を備えている。第二外枠部68は、フレーム8の外郭であって、電動送風機1の外殻の一部である。ディフューザー5の外枠部35とフレーム8の第二外枠部68とは、電動送風機1の筒状の外殻の一部であって、電動送風機1のケース71である。ディフューザー5の外枠部35とフレーム8の第二外枠部68とは、実質的に同じ外径である。
Further, the first
なお、本実施形態に係る電動送風機1のケース71の一部、つまり外枠部35は、ディフューザー5に一体化されているが、外枠部35は、ディフューザー5に一体化されていなくても良い。換言すると、電動送風機1のケース71は、ディフューザー5に一体化されていても良いし、別体であっても良い。外枠部35がディフューザー5から切り離されて、外枠部35と第二外枠部68とが一体化されたケース71であっても良い。
A part of the
第二フレーム半体62は、軸9を支える軸受18の他方を保持する第二軸受保持部72を備えている。第二フレーム半体62は、締結部材31が挿し通される孔73を有している。第二フレーム半体62は、電動機3を冷却した流体が吹き出るフレーム排気口75を有している。
The second
電動送風機1は、例えばインバータ回路を含むドライバと、このドライバをPWM制御する制御部とを備える制御回路によって駆動される。端子25およびセンサー基板32が制御回路に接続される。制御回路は、ドライバによって巻線23に流れる電流の向きや通電時間を制御することで、各巻線23を介して固定子17の鉄心21に生じさせる磁極を時間毎に切り換える。
The
図3は、本実施形態に係る電動送風機の遠心ファンの分解斜視図である。 FIG. 3 is an exploded perspective view of the centrifugal fan of the electric blower according to the present embodiment.
図3に示すように、本実施形態に係る本実施形態に係る電動送風機1の遠心ファン2は、シュラウド13を備えている。
As shown in FIG. 3, the
図3に示すような、全部の羽根12を連結するシュラウド13は、遠心ファン2における空気の流れに沿う方向へ一定の長さを有する帯状の円環である。
As shown in FIG. 3, the
なお、一部の羽根12を連結するシュラウド13は、遠心ファン2における空気の流れに沿う方向へ一定の長さを有する帯状である一方で、少なくとも1つの箇所で途切れた円弧形状を有している。
The
遠心ファン2は、図3のように、一体成型品または一体成形されるハブ11および複数の羽根12と、これらとは別体のシュラウド13と、を例えば接着で一体化させたものであっても良い。また、遠心ファン2は、ハブ11、複数の羽根12、およびシュラウド13を、一体成型または一体成形したものであって、図3のように分解できなくても良い。
As shown in FIG. 3, the
次いで、電動送風機1のシール構造42について説明する。なお、第一例のシール構造42、第二例のシール構造42A(以下、単に「シール構造42A」と言う。)、および第三例のシール構造42B(以下、単に「シール構造42B」と言う。)において、同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
Next, the
図4は、本実施形態に係る電動送風機のシール構造の第一例の断面図である。 FIG. 4 is a cross-sectional view of a first example of the seal structure of the electric blower according to the present embodiment.
図4に示すように、本実施形態に係る電動送風機1の第一例のシール構造42は、複数の羽根12の外周仮想線VLよりもファンカバー7に近いシュラウド13を備えている。
As shown in FIG. 4, the
なお、外周仮想線VLは、回転する遠心ファン2の羽根12の軌跡である。
The outer peripheral virtual line VL is a locus of the
遠心ファン2の回転方向において隣り合う羽根12の間には、流体の流れる流路がある。シュラウド13に覆われていない部位では、この流路は、ファンカバー7へ向かって開放されている。そのため、この部分の流路は、逆流の経路となり得て、遠心ファン2が発生させる負圧による逆流を防ぐシール性を実質的に有していない。一方、シュラウド13に覆われている部位では、この流路は、塞がれている。そして、シュラウド13とファンカバー7との間の隙間は、複数の羽根12とファンカバー7との間の隙間よりも狭い。そのため、シュラウド13とファンカバー7との間の隙間は、逆流に対する圧力損失を高めて、逆流の流量を減少させる。
There is a flow path through which a fluid flows between the
また、シュラウド13は、羽根12の前縁12fに連接している。そのため、シュラウド13とファンカバー7との間の隙間の周長(遠心ファン2の回転方向における長さ)は、シュラウド13が羽根12の前縁12fから離れている場合に比べて短い。さらに、この周長は、シュラウド13の上流側の端部で最も小さい。このことは、逆流に対する圧力損失を最大限に高めて、逆流の流量を極めて減少させる。
Further, the
さらに、シュラウド13は、複数の羽根12よりも遠心ファン2の吸込方向へ突出している。換言すると、シュラウド13の上流側の端面13fは、羽根12の前縁12fよりも遠心ファン2の吸込方向へ突出している。このことは、シュラウド13の上流側の端面13fが羽根12の前縁12fに一致している場合に比べて、逆流に対する圧力損失をさらに高めて、逆流の流量をさらに減少させる。
Further, the
図5は、本実施形態に係る電動送風機のシール構造の第二例の断面図である。 FIG. 5 is a cross-sectional view of a second example of the seal structure of the electric blower according to the present embodiment.
図5に示すように、本実施形態に係る電動送風機1の第二例のシール構造42Aは、シュラウド13の上流側の端面13fに重なるファンカバー7Aを備えている。つまり、ファンカバー7Aの吸込口6の内径Diは、シュラウド13の最小外径Ds_minよりも小さい。
As shown in FIG. 5, the
したがって、ファンカバー7Aとシュラウド13との間の隙間は、第一例のファンカバー7とシュラウド13との間の隙間よりも、逆流を阻止する隙間の流路長さを増加させ、かつ逆流の流れ方向を変えさせる。このことは、逆流に対する圧力損失をさらに高めて、逆流の流量をさらに減少させる。
Therefore, the gap between the
図6は、本実施形態に係る電動送風機のシール構造の第三例の断面図である。 FIG. 6 is a cross-sectional view of a third example of the seal structure of the electric blower according to the present embodiment.
図6に示すように、本実施形態に係る電動送風機1の第三例のシール構造42Bは、シュラウド13の上流側の端面13fを配置する凹部81を有するファンカバー7Bを備えている。つまり、ファンカバー7Bの吸込口6の内径は、シュラウド13の最小外径よりも小さい。
As shown in FIG. 6, the
したがって、ファンカバー7Bとシュラウド13との間の隙間は、逆流の出口にラビリンス構造を有している。このラビリンス構造の周長は、従来の電動送風機のように、遠心ファンの外周側に位置するラビリンス構造の周長に比べて、より短い。このことは、ラビリンス構造による圧力損失を最大限に高めて、逆流の流量を極めて減少させる。
Therefore, the gap between the
以上のように、本実施形態に係る電動送風機1は、複数の羽根12の一部または全部の前縁に連接して複数の羽根12の一部または全部を連結するシュラウド13を備え、シュラウド13とファンカバー7、7A、7Bとの間の隙間が、複数の羽根12とファンカバー7、7A、7Bとの間の隙間よりも狭い。
As described above, the
そのため、電動送風機1は、シュラウド13を有していないオープン形の遠心ファン2を有する電動送風機や、逆流を抑制するラビリンス構造を遠心ファン2のシュラウド13内周端部よりも径方向の外側に配置している従来の電動送風機に比べて、逆流に対する圧力損失を高めて、逆流の流量を減少させることができる。
Therefore, the
また、電動送風機1は、シュラウド13が羽根12の前縁12fから離れている場合に比べて、シュラウド13とファンカバー7、7A、7Bとの間の隙間の周長を減少させる。そのため、電動送風機1は、オープン形の遠心ファン2を有する電動送風機や、従来の電動送風機に比べて、逆流に対する圧力損失を最大限に高めて、逆流の流量を極めて減少させることができる。
Further, the
さらに、本実施形態に係る電動送風機1は、複数の羽根12よりも遠心ファン2の吸込方向へ突出するシュラウド13を備えている。そのため、電動送風機1は、オープン形の遠心ファン2を有する電動送風機、従来の電動送風機、およびシュラウド13の上流側の端面13fが羽根12の前縁12fに一致している電動送風機に比べて、逆流に対する圧力損失をさらに高めて、逆流の流量をさらに減少させる。
Further, the
また、本実施形態に係る電動送風機1は、シュラウド13の上流側の端面13fに重なるファンカバー7Aを有している。そのため、電動送風機1は、逆流を阻止するファンカバー7Aとシュラウド13との間の隙間の流路長さを増加させ、かつ逆流の流れ方向を変えさせて、逆流に対する圧力損失をさらに高めて、逆流の流量をさらに減少させる。
Further, the
さらに、本実施形態に係る電動送風機1は、シュラウド13の上流側の端面13fを配置する凹部81を有するファンカバー7Bを備えている。そのため、電動送風機1は、遠心ファン2の逆流を防ぐラビリンス構造の周長を最小限に抑制し、ラビリンス構造による圧力損失を最大限に高めて、逆流の流量を極めて減少させることができる。
Further, the
したがって、本実施形態に係る電動送風機1によれば、従来のラビリンス構造を有する電動送風機よりも簡易な構造で、より遠心ファンの逆流をより確実に防ぐことができる。
Therefore, according to the
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 Although some embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented as examples and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other embodiments, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the gist of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are also included in the scope of the invention described in the claims and the equivalent scope thereof.
1…電動送風機、2…遠心ファン、3…電動機、5…ディフューザー、6…吸込口、7、7A、7B…ファンカバー、8…フレーム、9…軸、11…ハブ、11a…ハブの孔、12…羽根、12f…前縁、12b…後縁、13…シュラウド、15…抜止部、16…回転子、17…固定子、18…軸受、21…鉄心、22…絶縁体、23…巻線、25…端子、31…締結部材、32…センサー基板、33…基板締結部材、35…外枠部、36…ハブ、37…ガイドベーン、38…凹部、39…取付開口部、41…外側環状部、42、42A、42B…シール構造、45…壁部、46…第一壁、47…第二壁、48…第三壁、51…接着部、55…肉抜部、56…リブ部、61…第一フレーム半体、62…第二フレーム半体、63…円筒嵌合部、65…第一軸受保持部、66…フレーム吸気口、67…第一フレーム半体の穴、68…第二外枠部、71…ケース、72…第二軸受保持部、73…第二フレーム半体の孔、75…フレーム排気口、81…凹部。 1 ... Electric blower, 2 ... Centrifugal fan, 3 ... Electric motor, 5 ... Diffuser, 6 ... Suction port, 7, 7A, 7B ... Fan cover, 8 ... Frame, 9 ... Shaft, 11 ... Hub, 11a ... Hub hole, 12 ... blades, 12f ... front edge, 12b ... trailing edge, 13 ... shroud, 15 ... retaining part, 16 ... rotor, 17 ... stator, 18 ... bearing, 21 ... iron core, 22 ... insulator, 23 ... winding , 25 ... Terminal, 31 ... Fastening member, 32 ... Sensor board, 33 ... Board fastening member, 35 ... Outer frame, 36 ... Hub, 37 ... Guide vane, 38 ... Recess, 39 ... Mounting opening, 41 ... Outer ring Part, 42, 42A, 42B ... Seal structure, 45 ... Wall part, 46 ... First wall, 47 ... Second wall, 48 ... Third wall, 51 ... Adhesive part, 55 ... Lightening part, 56 ... Rib part, 61 ... First frame half body, 62 ... Second frame half body, 63 ... Cylindrical fitting part, 65 ... First bearing holding part, 66 ... Frame intake port, 67 ... First frame half body hole, 68 ... No. Two outer frame parts, 71 ... case, 72 ... second bearing holding part, 73 ... holes in the second frame half body, 75 ... frame exhaust port, 81 ... recessed parts.
Claims (4)
前記遠心ファンに繋がる吸込口を有して前記遠心ファンを覆うファンカバーと、
前記遠心ファンを回転駆動させる電動機と、を備え、
前記遠心ファンは、
円錐形状のハブと、
前記ハブから前記ファンカバーへ向かって伸びる複数のブレードと、
前記複数のブレードの一部または全部の前縁に連接して前記複数のブレードの一部または全部を連結するシュラウドと、を備え、
前記シュラウドと前記ファンカバーとの間の隙間は、前記複数のブレードと前記ファンカバーとの間の隙間よりも狭い電動送風機。 Centrifugal fan and
A fan cover having a suction port connected to the centrifugal fan and covering the centrifugal fan,
An electric motor for rotationally driving the centrifugal fan is provided.
The centrifugal fan
With a conical hub
A plurality of blades extending from the hub to the fan cover,
A shroud that connects to a part or all of the front edges of the plurality of blades and connects a part or all of the plurality of blades.
An electric blower in which the gap between the shroud and the fan cover is narrower than the gap between the plurality of blades and the fan cover.
Priority Applications (1)
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JP2019167941A JP2021046793A (en) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | Electric blower |
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JP2019167941A JP2021046793A (en) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | Electric blower |
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ID=74878046
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JP2019167941A Pending JP2021046793A (en) | 2019-09-17 | 2019-09-17 | Electric blower |
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2019
- 2019-09-17 JP JP2019167941A patent/JP2021046793A/en active Pending
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