JP2021044776A - トラスト関係構築システム、トラスト関係構築方法、およびトラスト関係構築プログラム - Google Patents

トラスト関係構築システム、トラスト関係構築方法、およびトラスト関係構築プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インターネット上に存在するブロックチェーンのトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティのデータとを連携可能とする。【解決手段】トラスト関係構築システムSは、ブロックチェーンコミュニティ6からトランザクションを取得し、非ブロックチェーンのコミュニティ5からデータを取得するデータ取得部11と、トランザクションとデータとのトラスト関係を結ぶデータ管理部13と、トランザクションまたはその識別子に対して電子署名し、このトランザクションまたはその識別子の電子署名を含むハッシュおよびデータのハッシュに対して電子署名する署名部14を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ブロックチェーンのトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティのデータとのトラスト関係を結ぶトラスト関係構築システム、トラスト関係構築方法、およびトラスト関係構築プログラムに関する。
内閣府は、日本が直面する課題として、少子高齢化による人材不足と財源不足を挙げている。内閣府は、これらの問題をサイバー空間とフィジカル空間の両輪の活用によるSociety5.0によって解決するため、様々な施策を検討している。施策のうちの1つは、官公庁・自治体が持つ官のデータと民間が持つ民のデータの分野を超えた連携である。官と民によるデータ連携によって新たなサービス創出と業務効率化を推進するために、2016年12月に官民データ活用推進基本法が施行された。
その際、官民のデータ連携を実現する基盤として、内閣府による分野間データ連携基盤の構築がある。
官民のデータ連携が進む上で、インターネットに接続しない官公庁・自治体の閉じたデータのコミュニティと、インターネット上で広く公開されるブロックチェーンとのデータ連携が想定される。ブロックチェーンは、民間のデータの中でも通貨取引などで使用され、データ改ざんに強いという特徴を有している。
従来、官公庁や自治体はインターネットに接続しないコミュニティ内のデータを利用し住民サービスを提供していた。そのため、従来の住民サービスシステムはインターネットに接続しない前提で構築されている。インターネット上に存在する民間データと組み合わせた住民サービスを提供するためには、セキュリティ上の考慮が必要である。官公庁、自治体が提供するサービスは、その公的な特性上、高い信頼性が求められるためである。
例えば自治体が、過去の浸水履歴、地盤強度などの情報とSNSの災害リアルタイム情報を組み合わせた災害時避難経路提案サービスを提供すると仮定する。自治体から提供された過去の浸水履歴、地盤強度などの情報が改ざんされた場合、避難経路は誤った情報を元に作成されることになる。そのため、最悪の場合には、人命をも左右する事態となることが考えられる。このような事態を引き起こさないためにも、データの改ざん検知が求められる。
また、官公庁、自治体が扱う公文書は、法律により原本を保管する必要があり、電子データにおいても原本性の保証と長期保管が義務付けられている。今後、民間データを取り入れた住民サービスを提供する際、根拠とした電子データの原本性が求められることが想定される。住民サービスに利用する民間データに対しても、時間軸で改ざんがされていないこと、長期間データが原本性を保っていることを証明する必要がある。
「ブロックチェーン同士を安全につなげるセキュリティ技術を開発」,[online],2017年11月15日,株式会社富士通研究所,インターネット<URL:http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/15.html>
非特許文献1には、複数のブロックチェーン同士を紐付け可能とする発明が記載されている。非特許文献1には、複数のブロックチェーン間を新たなブロックチェーンで接続し、各チェーンにおける一連の通貨交換に関わる取引処理を紐づけて、全体を一つの取引として自動実行可能とするスマートコントラクトの拡張技術と、各チェーンでの取引処理の実行タイミングを同期させるトランザクション制御技術が記載されている。
しかし、ブロックチェーンのトランザクションを、非ブロックチェーンのコミュニティのデータに対して紐づけする方法は開示されていない。ここでコミュニティのデータとは、インターネットに接続されない官公庁、自治体のコミュニティのデータのことをいう。
そこで、本発明は、インターネット上に存在するブロックチェーンのトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティのデータとを連携可能とすることを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明のトラスト関係構築システムは、ブロックチェーンを管理する第1ノードから当該ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションを取得し、非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードからデータを取得するデータ取得部と、前記トランザクションと前記データとのトラスト関係を結ぶデータ管理部と、前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名し、一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名する署名部と、を備える。
本発明のトラスト関係構築方法は、ブロックチェーンを管理する第1ノード、および非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードと通信可能なコンピュータが、前記第2ノードからデータを取得するステップと、前記データに対して電子署名するステップと、前記データと前記ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションとのトラスト関係を結ぶステップと、前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名するステップと、一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名するステップと、を実行することを特徴とする。
本発明のトラスト関係構築プログラムは、ブロックチェーンを管理する第1ノード、および非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードと通信可能なコンピュータに、前記第2ノードからデータを取得する手順、前記データに対して電子署名する手順、前記データと前記ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションとのトラスト関係を結ぶ手順、前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名する手順、一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名する手順、を実行させるためのものである。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、インターネット上に存在するブロックチェーンのトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティのデータとが連携可能となる。
第1の実施形態におけるトラスト関係構築システムを示すブロック図である。 署名検証装置として動作するコンピュータの構成図である。 ブロックチェーンのデータ構造を示す図である。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDをコミュニティのデータに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDをコミュニティのデータにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 コミュニティのデータとブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDとを相互にトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティの複数のトランザクションIDに対してヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 コミュニティのデータとブロックチェーンコミュニティの複数のトランザクションIDに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションIDをコミュニティの複数のデータにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 コミュニティの複数のデータとブロックチェーンコミュニティの複数のトランザクションIDとを相互にトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 データまたはトランザクションIDの改ざんを判定し、更にこれとトラスト関係を結んだトランザクションまたはデータを取得する処理のフローチャートである。 第2の実施形態における、ブロックチェーンコミュニティのトランザクションをコミュニティのデータに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティのトランザクションにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 コミュニティのデータをブロックチェーンコミュニティのトランザクションに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションをコミュニティのデータに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションをコミュニティのデータに対してヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。 ブロックチェーンコミュニティのトランザクションをコミュニティのデータに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベースを示す図である。 データまたはトランザクションの改ざんを判定し、更にこれとトラスト関係を結んだトランザクションまたはデータを取得する処理のフローチャートである。
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
《第1の実施形態》
第1の実施形態のシステムは、e−文書法や公文書管理法に従い、電子署名により文書の原本性を保証する。そして、システムは、主に民間データで活用されているブロックチェーンのトランザクションID(Identifier:識別子)と、官公庁や自治体などが保有する非ブロックチェーンのコミュニティのデータとを紐付ける。システムは更に、紐付けたトランザクションIDとデータに対して電子署名を行い、これらの原本性を担保する。これによりトランザクションIDやデータの改ざん検知が可能となり、トランザクションIDやデータの信頼性を維持できる。このような状態を、トラスト関係を構築する(結ぶ)と定義する。
まずトラスト関係を構築したいデータが、ブロックチェーンのトランザクションであった場合、システムは、ブロックチェーンのトランザクションからトランザクションIDを分離する。これによりシステムは、取り扱うデータ量を減少させて処理を高速化させることができる。
更にシステムは、トランザクションIDに対して電子署名を実施し、従来の官公庁、自治体が保有するデータに対しても電子署名にて署名を実施して、署名データベースへ格納する。
システムは、電子署名されたトランザクションIDやデータに対して各種フラグ、関係性IDを付与して、データ管理データベースへ格納する。これによりシステムは、ブロックチェーンのトランザクションIDと、非ブロックチェーンのコミュニティ内のデータの原本性を保証し、かつ両者間でトラスト関係を結ぶことが可能となる。
図1は、第1の実施形態におけるトラスト関係構築システムSを示すブロック図である。
ブロックチェーンコミュニティ6は、分散型ネットワークであり、インターネットNに接続された複数の分散台帳ノード61a,61b,…を含んで構成されている。以降、分散台帳ノード61a,61b,…を特に区別しないときには、単に分散台帳ノード61と記載する。分散台帳ノード61は、ブロックチェーンを管理する第1ノードであり、ブロックと呼ばれる順序付けられたレコードが連続的に増加するリストを格納している。
コミュニティ5は、官公庁や自治体に保有される非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードであり、データ51を格納している。コミュニティ5とトラスト関係構築システムSは、閉域網内に構成されており、ファイアウォール4を介してインターネットNに接続される。ファイアウォール4により、閉域網は、セキュリティを担保することができる。
トラスト関係構築システムSは、コミュニティ5が管理するデータ51と、ブロックチェーンコミュニティ6の各トランザクションIDに対してトラスト関係を構築するものである。このトラスト関係構築システムSは、署名検証装置1、署名履歴サーバ31、署名データベース32、データ管理データベース2を含んで構成されている。
署名検証装置1は、コミュニティ5が管理するデータ51とブロックチェーンコミュニティ6の各トランザクションIDに対して電子署名し、かつトラスト関係を構築する。署名検証装置1は、データ取得部11、トランザクションID分離部12、データ管理部13、署名部14、署名検証部15を含んで構成される。データ管理データベース2は、両者間のトラスト関係を格納するデータベースである。
署名履歴サーバ31は、署名データベース32にヒステリシス署名を格納すると共に、データがヒステリシス署名されているか否かを判定する。
データ取得部11は、ブロックチェーンコミュニティ6からトランザクションを取得し、コミュニティ5からデータ51を取得する。データ取得部11がブロックチェーンコミュニティ6からトランザクションを取得した場合、トランザクションID分離部12は、トランザクションIDとその他のデータに分離する。
データ管理部13は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDと、コミュニティ5が管理するデータ51との間のトラスト関係をデータ管理データベース2に格納する。データ管理部13は、トランザクションとコミュニティ5のデータとのトラスト関係を結ぶためのものである。
署名部14は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDと、コミュニティ5が管理するデータ51とに対してヒステリシス署名する。具体的にいうと、署名部14は、例えば、トランザクションIDに対して電子署名し、このトランザクションIDの電子署名を含むハッシュおよびデータのハッシュに対して電子署名する。また署名部14は、データに対して電子署名し、このデータ電子署名を含むハッシュおよびトランザクションIDのハッシュに対して電子署名する。
署名検証部15は、署名履歴サーバ31と署名データベース32を参照し、データやトランザクションIDがヒステリシス署名されているか否かを検証する。ヒステリシス署名されたデータならば、データ管理部13は、トラスト関係が結ばれたブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDを取得する。データ取得部11は、トランザクションIDに基づいてブロックチェーンコミュニティ6からトランザクションを取得する。
ヒステリシス署名されたトランザクションIDならば、データ管理部13は、トラスト関係が結ばれたコミュニティ5が管理するデータ51を取得する。
図2は、署名検証装置1として動作するコンピュータの構成図である。
署名検証装置1は、CPU(Central Processing Unit)81と、ROM(Read Only Memory)82と、RAM(Random Access Memory)83と、記憶部86とを備えている。この署名検証装置1は、後記する第2の実施形態にも共通するものであり、ブロックチェーンコミュニティ6、および非ブロックチェーンのコミュニティ5と通信可能である。
CPU81は、ROM82やRAM83や記憶部86に格納されたプログラムを実行し、ROM82やRAM83や記憶部86に格納されたデータを処理するものである。
ROM82は、不揮発性メモリで構成されており、例えばBIOS(Basic Input/Output System)を格納する。RAM83は、揮発性メモリで構成されており、プログラムが一時的に格納する変数等に用いられる。記憶部86は、例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶装置で構成されており、内部にトラスト関係構築プログラム861を格納している。この署名検証装置1に、トラスト関係構築プログラム861を格納するメディア87を読み込ませてインストールすることで、記憶部86にトラスト関係構築プログラム861が格納される。
署名検証装置1は更に、入力部84と、表示部85とを備えている。
入力部84は、例えばキーボードやマウスなどであり、この署名検証装置1に各種情報を入力するために用いられる。
表示部85は、例えば液晶ディスプレイなどであり、この署名検証装置1が処理結果などを表示するために用いられる。
図3は、ブロックチェーンのデータ構造を示す図である。
ブロックチェーンは、ブロック7a,7b,7cが時系列に沿って繋がって構成される。以降、各ブロック7a〜7cを特に区別しないときには、単にブロック7と記載する。
ブロック7aは、ブロックヘッダ71aと、ネットワーク内で発生した取引のトランザクションT1〜T3であるトランザクション73を格納する。トランザクションT1〜T3は、それぞれトランザクションIDであるt1〜t3を含んで構成される。ブロック7bは、ブロックヘッダ71bと、ネットワーク内で発生した取引のトランザクションT4〜T6であるトランザクション73を格納する。トランザクションT4〜T6は、それぞれトランザクションIDであるt4〜t6を含んで構成される。ブロック7cも、ブロック7a,7bと同様に構成されている。外部装置は、トランザクションIDをキーにブロックチェーンにアクセスすることにより、このトランザクションIDに対応するトランザクションを取得することができる。以降、各ブロックヘッダを特に区別しないときには、単にブロックヘッダ71と記載する。
ブロックヘッダ71aには、1つ前に生成されたブロック7のブロックヘッダ71の内容を示す前ヘッダハッシュ値711aと、ブロック7aのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDに基づいて算出されたハッシュルート712aが格納される。前ヘッダハッシュ値711aは、1つ前に生成されたブロック7のブロックヘッダ71のハッシュ値である。ハッシュルート712aは、ブロック7aのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDに係るハッシュ値である。
ブロックヘッダ71bには、1つ前のブロックヘッダ71aの内容を示す前ヘッダハッシュ値711bと、ブロック7bのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDの内容を示すハッシュルート712bが格納される。前ヘッダハッシュ値711bは、1つ前に生成されたブロック7aのブロックヘッダ71aのハッシュ値である。ハッシュルート712bは、ブロック7bのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDに係るハッシュ値である。
ブロックヘッダ71cには、1つ前のブロックヘッダ71bの内容を示す前ヘッダハッシュ値711cと、ブロック7cのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDの内容を示すハッシュルート712cが格納される。前ヘッダハッシュ値711cは、1つ前に生成されたブロック7bのブロックヘッダ71bのハッシュ値である。ハッシュルート712cは、ブロック7cのトランザクション73に係る全てのトランザクションIDに係るハッシュ値である。
ブロックチェーンを構成する分散台帳ノード61は、所定時間ごとにトランザクション73を纏めたブロック7を生成する。このブロック7には、直前に生成されたブロック7のブロックヘッダ71の内容を示すハッシュが格納される。これにより、直前に生成されたブロック7の改ざんを容易に検知可能である。
図4は、コミュニティ5が管理するデータ51をブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。
例えばユーザが、コミュニティ5が管理するデータ51と、このデータ51とトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6のトランザクション73を指定すると、トラスト関係構築システムSは、図4の処理を開始する。
ステップS11において、データ取得部11は、ターゲットとするトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6の一連のトランザクション73を取得して複製する。
ステップS12において、トランザクションID分離部12は、複製したトランザクション73からトランザクションIDを分離する。
ステップS13において、署名部14は、コミュニティ5が管理するデータ51を最初に署名する。
ステップS14において、署名部14は、分離したトランザクションIDと前回の署名結果に基づき、ヒステリシス署名を実施する。
ステップS15において、データ管理部13は、全てのトランザクションIDを処理したか否かを判定する。データ管理部13は、未処理のトランザクションIDが在るならば(No)、ステップS14の処理に戻り、全てのトランザクションIDを処理したならば(Yes)、ステップS16の処理に進む。
ステップS16において、署名部14は、各署名を署名データベース32に格納する。
ステップS17において、データ管理部13は、コミュニティ5が管理するデータ51からトランザクションIDへのトラスト関係をデータ管理データベース2へ格納し、図4の処理を終了する。
以上の処理を実施することで、トラスト関係構築システムSは、コミュニティ5が管理するデータ51に、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDとの間でヒステリシス署名することができる。そのため、署名されたトランザクションIDの原本性を保証し、かつコミュニティ5が管理するデータ51に対してトラスト関係を結ぶことが可能となる。
図5は、コミュニティ5が管理するデータ51をブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1は、データD1と、初期値IVと、データD1のハッシュh(D1)と、署名Sign(IV||h(D1))とを含んで構成される。署名Sign(IV||h(D1))は、初期値IVとデータD1のハッシュh(D1)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、データD1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
2番目の署名レコードS2は、トランザクションIDのt1と、1個前のハッシュh(S1)と、t1のハッシュh(t1)と、署名Sign(h(S1)||h(t1))とを含んで構成される。署名Sign(h(S1)||h(T1))は、1個前のハッシュh(S1)とt1のハッシュh(t1)とを組み合わせて電子署名したものである。これによりトランザクションIDのt1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
図6は、コミュニティ5が管理するデータ51をブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
データ管理データベース2は、ID欄と、トランザクションID欄と、データ欄と、ブロックチェーンフラグ欄と、関係性ID欄とを含んで構成される。
ID欄は、各レコードを一意に識別するための識別子を格納する欄である。トランザクションID欄は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDを格納する欄である。このレコードにデータ欄に非ブロックチェーンのコミュニティ5が管理するデータ51が格納されるとき、このトランザクションID欄にはNULLが格納される。
データ欄は、コミュニティ5が管理するデータ51を格納する欄である。このレコードのトランザクションID欄にブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDが格納されるとき、このデータ欄にはNULLが格納される。
ブロックチェーンフラグ欄は、このレコードにブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDが格納されているか否かを示すフラグを格納する欄である。ブロックチェーンフラグ欄に1が格納されているとき、トランザクションID欄に、トランザクションIDが格納されている。
関係性ID欄は、他のレコードに含まれるデータやトランザクションIDとの間にトラスト関係が結ばれていることを示す欄である。ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2が格納されている。つまり、データD1は、A2のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。つまり、データD1とトランザクションIDのt1には、トラスト関係が結ばれている。
図7は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDをコミュニティ5が管理するデータ51に対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。
例えばユーザが、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクション73と、このトランザクション73とトラスト関係を結びたいコミュニティ5が管理するデータ51を指定すると、トラスト関係構築システムSは、図7の処理を開始する。
ステップS31において、データ取得部11は、ターゲットとするトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションを取得して登録する。
ステップS32において、トランザクションID分離部12は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクション73からトランザクションIDを分離する。
ステップS33において、署名部14は、トランザクションIDを最初に署名する。
ステップS34において、署名部14は、コミュニティ5の各データに対してヒステリシス署名を実施する。
ステップS35において、データ管理部13は、全てのデータを処理したか否かを判定する。データ管理部13は、未処理のデータが在るならば(No)、ステップS34の処理に戻り、全てのデータを処理したならば(Yes)、ステップS36の処理に進む。
ステップS36において、署名部14は、各署名を署名データベース32に格納する。
ステップS37において、データ管理部13は、トランザクションIDからコミュニティ5が管理するデータ51へのトラスト関係をデータ管理データベース2へ格納し、図7の処理を終了する。
以上の処理を実施することで、トラスト関係構築システムSは、トランザクションIDからコミュニティ5が管理するデータ51に対してヒステリシス署名することができ、原本性を保証して、トラスト関係を結ぶことが可能となる。
図8は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDをコミュニティ5が管理するデータ51にヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1は、トランザクションIDのt1と、初期値IVと、t1のハッシュh(t1)と、署名Sign(IV||h(t1))とを含んで構成される。署名Sign(IV||h(t1))は、初期値IVとトランザクションIDのt1のハッシュh(t1)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、トランザクションIDのt1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
2番目の署名レコードS2は、データD1と、1個前のハッシュh(S1)と、データD1のハッシュh(D1)と、署名Sign(h(S1)||h(D1))とを含んで構成される。署名Sign(h(S1)||h(D1))は、1個前のハッシュh(S1)とデータD1のハッシュh(D1)とを組み合わせて電子署名したものである。これによりデータD1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
図9は、コミュニティ5が管理するデータ51とブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDとを相互にトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2が格納されている。データD1は、A2のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。即ち、データD1とトランザクションIDのt1には、トラスト関係が結ばれている。
ここでA2のIDを有するレコードには、トランザクションIDのt1が格納され、関係性ID欄には、A1が格納されている。トランザクションIDのt1は、A1のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。即ち、トランザクションIDのt1とデータD1には、相互にトラスト関係が結ばれている。
図10は、コミュニティ5が管理するデータ51をブロックチェーンコミュニティ6の複数のトランザクションIDに対してヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1と2番目の署名レコードS2とは、図5に示したものと同様である。
3番目の署名レコードS3は、トランザクションIDのt2と、1個前のハッシュh(S2)と、t2のハッシュh(t2)と、署名Sign(h(S2)||h(t2))とを含んで構成される。署名Sign(h(S2)||h(t2))は、1個前のハッシュh(S2)とt2のハッシュh(t2)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、t2の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
4番目の署名レコードS4は、トランザクションIDのt3と、1個前のハッシュh(S3)と、t3のハッシュh(t3)と、署名Sign(h(S3)||h(t3))とを含んで構成される。署名Sign(h(S3)||h(t3))は、1個前のハッシュh(S3)とt3のハッシュh(t3)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、t3の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。署名レコードS3,S4は、署名レコードS1,S2と共に記録されてもよく、署名レコードS1,S2が記録された後に追記されてもよい。
図11は、コミュニティ5が管理するデータ51とブロックチェーンコミュニティ6の複数のトランザクションIDに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2,A3,A4が格納されている。つまり、データD1は、A2,A3,A4の各IDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。つまり、データD1とトランザクションIDのt1,t2,t3には、トラスト関係が結ばれている。
図12は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDをコミュニティ5の複数のデータ51にヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1と2番目の署名レコードS2とは、図8に示したデータ構造と同様である。
3番目の署名レコードS3は、データD2と、1個前のハッシュh(S2)と、データD2のハッシュh(D2)と、署名Sign(h(S2)||h(D2))とを含んで構成される。署名Sign(h(S2)||h(D2))は、1個前のハッシュh(S2)とデータD2のハッシュh(D2)とを組み合わせて電子署名したものである。これによりデータD2の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。なお、署名レコードS3は、署名レコードS1,S2と共に記録されてもよく、署名レコードS1が記録された後に追記されてもよい。
図13は、コミュニティ5の複数のデータ51とブロックチェーンコミュニティ6の複数のトランザクションIDとを相互にトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2,A3,A4が格納されている。つまり、データD1は、A2,A3,A4の各IDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。つまり、データD1とトランザクションIDのt1,t2,t3には、トラスト関係が結ばれている。
ここでA2のIDを有するレコードには、トランザクションIDのt1が格納され、関係性ID欄には、A1,A5が格納されている。トランザクションIDのt1は、A1のIDを有するレコードとA5のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。即ち、トランザクションIDのt1とデータD1,D5には、トラスト関係が結ばれている。
図14は、データ51またはトランザクションIDの改ざんを判定し、更にこれとトラスト関係を結んだトランザクションまたはデータを取得する処理のフローチャートである。
ステップS51において、データ取得部11は、データの入力を受け付ける。ここでいうデータは、コミュニティ5のデータとブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDのうち何れかである。
ステップS52において、署名検証部15は、このデータがヒステリシス署名済であるか否かを判定する。署名検証部15は、このデータがヒステリシス署名済ならば(Yes)、ステップS53に進み、このデータがヒステリシス署名されていないならば(No)、異常終了する。
ステップS53において、データ管理部13は、データ管理データベース2を参照して、関係性IDと一致するIDを有するレコードを検索することにより、この関係性IDが示すデータまたはトランザクションIDを検索する。
ステップS54において、データ管理部13は、参照したデータ管理データベース2からブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDであるか否かを判定する。具体的にいうと、データ管理部13は、データ管理データベース2のブロックチェーンフラグ欄に1が格納されているならば、このデータがトランザクションIDであると判定する。
データ管理部13は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDならば(Yes)、ステップS55に進み、トランザクションIDでないならば(No)、コミュニティ5のデータと判定し、ステップS58へ進む。
ステップS55において、署名検証部15は、トランザクションIDが改ざんされているか否かをヒステリシス署名によって判定する。具体的にいうと、署名検証部15は、署名データベース32に格納されたトランザクションIDのヒステリシス署名を検証し、その結果が正しいならば、このトランザクションIDが改ざんされていないと判定する。
署名検証部15は、トランザクションIDが改ざんされているならば異常終了し、トランザクションIDが改ざんされておらず正常ならば、ステップS56の処理に進む。
ステップS56において、データ取得部11は、このトランザクションIDとトラスト関係が結ばれたデータをコミュニティ5から取得する。
ステップS57において、データ取得部11は、このトランザクションIDをキーとして、ブロックチェーンコミュニティ6にアクセスし、トランザクションを取得すると、図14の処理を終了する。
ステップS58において、署名検証部15は、コミュニティ5のデータが改ざんされているか否かをヒステリシス署名により判定する。具体的にいうと、署名検証部15は、署名データベース32に格納されたデータのヒステリシス署名を検証し、その結果が正しいならば、このデータが改ざんされていないと判定する。
署名検証部15は、コミュニティ5のデータが改ざんされているならば異常終了し、コミュニティ5のデータが改ざんされておらず正常ならば、ステップS59の処理に進む。
ステップS59において、データ取得部11は、このデータとトラスト関係が結ばれたトランザクションIDを取得し、ステップS57の処理に進む。具体的にいうと、データ取得部11は、データ管理データベース2における当該データに関するレコードを取得し、このレコードの関係性IDを有するレコードを取得して、トランザクションIDを取得する。
ステップS57において、データ取得部11は、このトランザクションIDをキーにブロックチェーンコミュニティ6にアクセスしてトランザクションを取得すると、図14の処理を終了する。
これら一連の処理により,トラスト関係構築システムSは、改ざんされておらず、かつトラスト関係が結ばれているトランザクションとデータの組合せを、ブロックチェーンコミュニティ6とコミュニティ5から取得することができる。
一方、データやトランザクションIDに対してヒステリシス署名がなされていない場合や、データやトランザクションIDが改ざんされている場合には、異常終了する。
以上、第1の実施形態のトラスト関係構築システムSによれば、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションIDと、非ブロックチェーンのコミュニティ5のデータ間において、原本性保証を担保しつつトラスト関係を結ぶことができる。また、ヒステリシス署名を行ったデータやトランザクションIDに対して改ざんを確認することから、これらデータやトランザクションIDの改ざんを検知することもできる。
第1の実施形態により、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションと、ブロックチェーン以外のコミュニティ5のデータ間に対してトラスト関係の構築が可能となる。また、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションではなく、トランザクションIDに対してのみ署名を実施することによって、トランザクションに対する署名と比較して処理を高速化することができる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態のトラスト関係構築システムSは、図1に示すトラスト関係構築システムSと同様である。
まずトラスト関係を構築したいデータが、ブロックチェーンのトランザクションであった場合、トラスト関係構築システムSは、トランザクションに対して電子署名を実施し、従来の官公庁、自治体が保有するデータに対しても電子署名にて署名を実施して、署名データベース32へ格納する。
トラスト関係構築システムSは、電子署名されたトランザクションやデータに対して各種フラグ、関係性IDを付与して、データ管理データベース2へ格納する。これによりトラスト関係構築システムSは、ブロックチェーンのトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティ内のデータの原本性を保証し、かつ両者間でトラスト関係を結ぶことが可能となる。
図15は、第2の実施形態における、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションをコミュニティ5が管理するデータ51に対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。
例えばユーザが、コミュニティ5が管理するデータ51と、このデータ51とトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6のトランザクション73を指定すると、トラスト関係構築システムSは、図15の処理を開始する。
ステップS71において、データ取得部11は、ターゲットとするトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6の一連のトランザクション73を取得して複製する。
ステップS72において、署名部14は、コミュニティ5が管理するデータ51を最初に署名する。
ステップS73において、署名部14は、複製した各トランザクションと前回の署名結果に基づき、ヒステリシス署名を実施する。
ステップS74において、データ管理部13は、全てのトランザクションを処理したか否かを判定する。データ管理部13は、未処理のトランザクションが在るならば(No)、ステップS73の処理に戻り、全てのトランザクションを処理したならば(Yes)、ステップS75の処理に進む。
ステップS75において、署名部14は、各署名を署名データベース32に格納する。
ステップS76において、データ管理部13は、コミュニティ5が管理するデータ51からトランザクションへのトラスト関係をデータ管理データベース2へ格納し、図15の処理を終了する。
以上の処理を実施することで、トラスト関係構築システムSは、コミュニティ5が管理するデータ51に、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションとの間でヒステリシス署名することができる。そのため、署名されたトランザクションの原本性を保証し、かつコミュニティ5が管理するデータ51に対してトラスト関係を結ぶことが可能となる。
図16は、コミュニティ5が管理するデータ51をブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションにヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1は、データD1と、初期値IVと、データD1のハッシュh(D1)と、署名Sign(IV||h(D1))とを含んで構成される。署名Sign(IV||h(D1))は、初期値IVとデータD1のハッシュh(D1)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、データD1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
2番目の署名レコードS2は、トランザクションT1と、1個前のハッシュh(S1)と、T1のハッシュh(T1)と、署名Sign(h(S1)||h(T1))とを含んで構成される。署名Sign(h(S1)||h(T1))は、1個前のハッシュh(S1)とt1のハッシュh(T1)とを組み合わせて電子署名したものである。これによりトランザクションT1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
図17は、コミュニティ5が管理するデータ51とブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションとを相互にトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
データ管理データベース2は、ID欄と、トランザクション欄と、データ欄と、ブロックチェーンフラグ欄と、関係性ID欄とを含んで構成される。
ID欄は、各レコードを一意に識別するための識別子を格納する欄である。トランザクション欄は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションを格納する欄である。このレコードにデータ欄に非ブロックチェーンのコミュニティ5が管理するデータ51が格納されるとき、このトランザクション欄にはNULLが格納される。
データ欄は、コミュニティ5が管理するデータ51を格納する欄である。このレコードのトランザクション欄にブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションが格納されるとき、このデータ欄にはNULLが格納される。
ブロックチェーンフラグ欄は、このレコードにブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションが格納されているか否かを示すフラグを格納する欄である。ブロックチェーンフラグ欄に1が格納されているとき、トランザクション欄に、トランザクションが格納されている。
関係性ID欄は、他のレコードに含まれるデータやトランザクションIDとの間にトラスト関係が結ばれていることを示す欄である。
ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2が格納されている。つまり、データD1は、A2のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。つまり、データD1とトランザクションT1には、トラスト関係が結ばれている。
図18は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションをコミュニティ5のデータに対してトラスト関係を結ぶフローチャートである。
例えばユーザが、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクション73と、このトランザクション73とトラスト関係を結びたいコミュニティ5が管理するデータ51を指定すると、トラスト関係構築システムSは、図18の処理を開始する。
ステップS81において、データ取得部11は、ターゲットとするトラスト関係を結びたいブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションを取得して登録する。
ステップS82において、署名部14は、トランザクションIDを最初に署名する。
ステップS83において、署名部14は、コミュニティ5の各データに対してヒステリシス署名を実施する。
ステップS84において、データ管理部13は、全てのデータを処理したか否かを判定する。データ管理部13は、未処理のデータが在るならば(No)、ステップS83の処理に戻り、全てのデータを処理したならば(Yes)、ステップS85の処理に進む。
ステップS85において、署名部14は、各署名を署名データベース32に格納する。
ステップS86において、データ管理部13は、トランザクションからコミュニティ5が管理するデータ51へのトラスト関係をデータ管理データベース2へ格納し、図18の処理を終了する。
以上の処理を実施することで、トラスト関係構築システムSは、トランザクションIDからコミュニティ5が管理するデータ51に対してヒステリシス署名することができ、原本性を保証して、トラスト関係を結ぶことが可能となる。
図19は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションをコミュニティ5が管理するデータ51に対してヒステリシス署名した後のデータ構造を示す図である。
最初の署名レコードS1は、トランザクションT1と、初期値IVと、T1のハッシュh(T1)と、署名Sign(IV||h(T1))とを含んで構成される。署名Sign(IV||h(T1))は、初期値IVとトランザクションT1のハッシュh(T1)とを組み合わせて電子署名したものである。これにより、トランザクションT1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
2番目の署名レコードS2は、データD1と、1個前のハッシュh(S1)と、データD1のハッシュh(D1)と、署名Sign(h(S1)||h(D1))とを含んで構成される。署名Sign(h(S1)||h(D1))は、1個前のハッシュh(S1)とデータD1のハッシュh(D1)とを組み合わせて電子署名したものである。これによりデータD1の原本性を保証し、改ざんされていないことを確認可能となる。
図20は、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションをコミュニティ5のデータに対してトラスト関係を結んだ状態のデータ管理データベース2を示す図である。
ここでA1のIDを有するレコードには、データD1が格納され、関係性ID欄には、A2が格納されている。データD1は、A2のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。即ち、データD1とトランザクションT1には、トラスト関係が結ばれている。
ここでA2のIDを有するレコードには、トランザクションT1が格納され、関係性ID欄には、A1が格納されている。トランザクションT1は、A1のIDを有するレコードに対してトラスト関係が結ばれている。即ち、トランザクションT1とデータD1には、相互にトラスト関係が結ばれている。
図21は、データまたはトランザクションの改ざんを判定し、更にこれとトラスト関係を結んだトランザクションまたはデータを取得する処理のフローチャートである。
ステップS91において、データ取得部11は、データの入力を受け付ける。このデータは、コミュニティ5のデータとブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションのうち何れかである。
ステップS92において、署名検証部15は、このデータがヒステリシス署名済であるか否かを判定する。署名検証部15は、このデータがヒステリシス署名済ならば(Yes)、ステップS93に進み、このデータがヒステリシス署名されていないならば、異常終了する。
ステップS93において、データ管理部13は、データ管理データベース2を参照して、関係性IDと一致するIDを有するレコードを探索する。
ステップS94において、データ管理部13は、参照したデータ管理データベース2からブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションであるか否かを判定する。ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションならば(Yes)、ステップS95に進み、トランザクションでないならば(No)、コミュニティ5のデータと判定し、ステップS97へ進む。
ステップS95において、署名検証部15は、トランザクションが改ざんされているか否かをヒステリシス署名によって検証する。署名検証部15は、トランザクションが改ざんされているならば異常終了し、トランザクションが改ざんされておらず正常ならば、ステップS96の処理に進む。
ステップS96において、データ取得部11は、このトランザクションとトラスト関係が結ばれたデータを取得し、図21の処理を終了する。
ステップS97において、署名検証部15は、コミュニティ5のデータが改ざんされているか否かをヒステリシス署名により検証する。署名検証部15は、コミュニティ5のデータが改ざんされているならば異常終了し、コミュニティ5のデータが改ざんされておらず正常ならば、ステップS98の処理に進む。
ステップS98において、データ取得部11は、このデータとトラスト関係が結ばれたトランザクションを取得し、図21の処理を終了する。
これら一連の処理により、トラスト関係構築システムSは、改ざんされておらず、かつトラスト関係が結ばれているトランザクションとデータの組合せを、ブロックチェーンコミュニティ6とコミュニティ5から取得することができる。
一方、データやトランザクションに対してヒステリシス署名がなされていない場合や、データやトランザクションが改ざんされている場合には、異常終了する。
第2の実施形態により、ブロックチェーンコミュニティ6のトランザクションと、非ブロックチェーンのコミュニティ5が管理するデータ51間のトラスト関係の構築が可能となる。
(変形例)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路などのハードウェアで実現してもよい。上記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈して実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、フラッシュメモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に置くことができる。
各実施形態に於いて、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明の変形例として、例えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。
(a) コミュニティ5が管理するデータ51から識別子を分離して、この識別子とトランザクションIDまたはトランザクションとのトラスト関係を結ぶようにしてもよく、限定されない。
(b) コミュニティのデータやブロックチェーンのトランザクションに対する電子署名は、ヒステリシス署名に限定されず、任意の電子署名方式であってもよい。
(c) ブロックチェーンを構成するデータ構造は、図2に示したものに限定されない。
(d) トランザクションIDは、各トランザクションに含まれていなくてもよく、予め定められた所定の演算によって算出されてもよい。本発明では、トランザクションからトランザクションIDを算出する処理も、トランザクションIDの分離として定義する。
S トラスト関係構築システム
1 署名検証装置
11 データ取得部
12 トランザクションID分離部
13 データ管理部
14 署名部
15 署名検証部
2 データ管理データベース
31 署名履歴サーバ
32 署名データベース
4 ファイアウォール
5 コミュニティ (第2ノード)
51 データ
6 ブロックチェーンコミュニティ
61,
61a,61b 分散台帳ノード (第1ノード)
7,7a〜7c ブロック
71,71a〜71c ブロックヘッダ
711a〜711c 前ヘッダハッシュ値
712a〜712c ハッシュルート
73 トランザクション
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 入力部
85 表示部
86 記憶部
861 トラスト関係構築プログラム
87 メディア

Claims (14)

  1. ブロックチェーンを管理する第1ノードから当該ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションを取得し、非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードからデータを取得するデータ取得部と、
    前記トランザクションと前記データとのトラスト関係を結ぶデータ管理部と、
    前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名し、一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名する署名部、
    を備えることを特徴とするトラスト関係構築システム。
  2. 前記署名部は、単一の前記データと複数の前記トランザクションとのトラスト関係を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  3. 前記署名部は、前記データと前記トランザクションとのトラスト関係が結ばれている場合、当該データに対して新たなトランザクションとのトラスト関係を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  4. 前記署名部は、単一の前記トランザクションと複数の前記データとのトラスト関係を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  5. 前記署名部は、前記トランザクションと複数の前記データとのトラスト関係が結ばれている場合、当該トランザクションに対して新たなデータとのトラスト関係を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  6. 前記トランザクションから当該トランザクションの識別子を分離するトランザクションID分離部、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  7. 前記署名部は、前記データに対して電子署名し、当該データの電子署名を含むハッシュおよび前記トランザクションまたはその識別子のハッシュに対して電子署名する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトラスト関係構築システム。
  8. トランザクションの識別子が電子署名されているか否かを検証する検証部を更に備え、
    前記データ取得部は、前記検証部が検証したトランザクションの識別子をキーとして、前記第1ノードからトランザクションを取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  9. 前記検証部は、前記トランザクションまたはその識別子の改ざんを検知する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のトラスト関係構築システム。
  10. 前記データ管理部は、前記検証部が検証したトランザクションまたはその識別子をキーとして、当該トランザクションまたはその識別子とのトラスト関係を有するデータを特定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のトラスト関係構築システム。
  11. データが電子署名されているか検証する検証部を更に備え、
    前記データ管理部は、前記検証部が検証したデータをキーとして、当該データとのトラスト関係を有するトランザクションの識別子を特定し、
    前記データ取得部は、前記データ管理部が特定したトランザクションの識別子をキーとして、前記第1ノードからトランザクションを取得する、
    ことをとする請求項1に記載のトラスト関係構築システム。
  12. 前記検証部は、前記データ、前記トランザクション、または前記トランザクションの識別子の改ざんを検知する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のトラスト関係構築システム。
  13. ブロックチェーンを管理する第1ノード、および非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードと通信可能なコンピュータが、
    前記第2ノードからデータを取得するステップと、
    前記データに対して電子署名するステップと、
    前記データと前記ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションとのトラスト関係を結ぶステップと、
    前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名するステップと、
    一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名するステップと、
    を実行することを特徴とするトラスト関係構築方法。
  14. ブロックチェーンを管理する第1ノード、および非ブロックチェーンのデータベースを管理する第2ノードと通信可能なコンピュータに、
    前記第2ノードからデータを取得する手順、
    前記データに対して電子署名する手順、
    前記データと前記ブロックチェーンについて生成されたブロックに含まれるトランザクションとのトラスト関係を結ぶ手順、
    前記トランザクションまたはその識別子と前記データのうちの一方に対して電子署名する手順、
    一方の電子署名を含むハッシュ、および、他方のハッシュに対して電子署名する手順、
    を実行させるためのトラスト関係構築プログラム。
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