JP2021044263A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
開口が形成された器具本体と、
前記器具本体と離間しているフレームに取り付けられた光源の照射側を覆うとともに、前記器具本体の前記開口よりも内側に少なくとも一部が収納される長尺状の透光カバーと、
前記透光カバーの前記器具本体に収納された部分と第一の隙間を隔てて対向する対向部と
を備え、
前記透光カバーと前記開口の縁部との間には第二の隙間が設けられており、
前記光源から発せられる光のうち、前記対向部で反射した光は、前記第二の隙間から前記器具本体の外部に照射される。
以下に説明する実施の形態1の照明装置300は、ライトユニット100と器具本体200とを備える。照明装置300は、主に以下の特徴を有する。
(1)ライトユニット100は、使用環境温度に対応して発生する、LED(光源)が実装されたLED基板(光源基板)を収納する透光カバー10の長手方向における熱膨張と、透光カバー10が取り付けられるフレーム60の長手方向における熱膨張との差を、簡易な構成で吸収する。これによりライトユニット100の信頼性と作業性を向上させる。また、透光カバー10の防水性(水密性)も確保する。これにより、ライトユニット100は、作業性を向上しつつ防水性(水密性)を高め、水などの液体の浸入に伴う故障のおそれを低減させる。
(2)ライトユニット100は、LED基板と、LED基板に電力を供給する電源装置とが、別々の防水ケースに収納される。これにより、LED基板と電源装置とを一つのケースに収納する場合と比較して相互の温度上昇の影響が抑制され、ライトユニット100の信頼性を向上させる。また、組み立て性とメンテナンス性を向上させる。
(3)照明装置300は、器具本体200の内部に水などの液体が浸入した場合でも、排水性(排液性)の良い構成を提供する。これにより、浸入した水などの液体による故障のおそれを低減させる。
(4)また防水型電源装置80は照明装置300を固定するための吊りボルトに干渉しないように、透光カバー10の外側の、例えば、後述する図5(a)に示す吊りボルト97L(または98L)と、図5(a)において防水型電源装置80の右側に位置する吊りボルト(これらは図示していない)との間に配置する。これにより、照明装置300をより薄くすることができる。つまり、防水型電源装置80を吊りボルトと干渉しない位置に配置することで照明装置300をより薄くすることができる。
図1、図2に示すように、照明装置300は、ライトユニット100と器具本体200とを備えている。ライトユニット100は、ネジ貫通孔34L,34Rを貫通するネジ96L、ネジ96Rによって器具本体200に取り付けられる。ネジ貫通孔34L,34Rはキャップ90L,90Rで蓋がされる。
(透光カバー10)
図3に示すように、透光カバー10は、両端が開口した長尺状の中空体(筒体)である。透光カバー10は、光源であるLEDから発せられる光を透過するように透光性の材料を形成されており、例えばアクリルを用いた押し出し成型によって製造される。図3に示すように、透光カバー10には、長手方向おけるカバー固定板93の左右に、突設部14−1L,14−2L,14−3L,14−4L及び14−1R,14−2R,14−3R,14−4Rと、カバー固定板93のある中央部分に突設部14−5Cが形成されている。左端の突設部14−1Lから右端の突設部14−1Rまで長手方向に連続している突設部のうち突設部14−1Lと突設部14−2Lとの間等を切除したような形状の構成である。
図12(a)はライトユニット100の中央部分の上面図であり、フレーム60の一部を切除して突設部14−5Cが見えるようにした図である。図12(b)は中央部の突設部14−5Cを示す斜視図である。突設部14−5Cは、断面がF字形状の対によりなる。突設部14−1L,14−2L,14−3L,14−4L及び突設部14−1R,14−2R,14−3R,14−4Rは、突設部14−5Cと断面が同一形状である。但し、本実施の形態では長手方向の長さは異なる。突設部14−5CではF字形状の対による隙間に長手方向に沿ってカバー固定板93Cが差し込まれる。図12(b)に示すように、カバー固定板93Cにはネジ96Cが締め込まれるネジ孔93C−1が形成されている。
また、透光カバー10は、左側端部11Lに形成されたカバー被差込部13L(第一の取付部)と、右側端部11Rに形成されたカバー被差込部13R(第一の取付部)とを有する。カバー被差込部13L、カバー被差込部13Rは、突設部14−1L、突設部14−1Rである(図3)。カバー被差込部13L及びカバー被差込部13Rの長手方向の長さは、突設部14−5Cの長手方向の長さに対して短い。カバー被差込部13Lは、左側端部11Lに配置され、突設部14−5C(図12)と同様に、F字形の対による隙間に長手方向に沿ってカバー固定具40Lの差込部42Lが差し込まれる(図11)。カバー被差込部13Rは、右側端部11Rに配置され、突設部14−5C(図12)及びカバー被差込部13L(図11)と同様に、F字形の対による隙間に長手方向に沿ってカバー固定具40Rの差込部42Rが差し込まれる。
図9(a)(b)は図3のカバーパッキン20L,20Rを拡大した図である。本実施の形態では、左側のカバーパッキン20L、右側のカバーパッキン20Rは同じ構造形状のものが使用される。図9(b)に示すように、カバーパッキン20Rは透光カバー10の内部側となる側に、全周にわたって窪む窪み部21Rが形成されている。窪み部21Rに透光カバー10の右側端部11Rの先端が嵌る。窪み部21Lで説明すれば、図8、図11に示すように、窪み部21Lは、透光カバー10の外郭と内壁とに接するように取り付けられる。図11(A−A断面)に示すように、カバーパッキン20Lは、窪み部21Lが「コの字形状」の枠体を形成し、「コの字形状」(窪み部21L)の間に透光カバー10の端部が入り込む構造である。このような構造によってカバーパッキン20Lは透光カバー10の開口12Lを塞ぐ。カバーパッキン20Rも同様である。
図10(a)(b)は図3の端部カバー30L,30Rを拡大した図である。本実施の形態では、左右の端部カバーは同じ構造形状のものが使用される。端部カバー30Lは、カバーパッキン20Lを収納する収納部31L(第一の収納部)を有し、収納部31Lによってカバーパッキン20Lとともに透光カバー10の開口12Lを塞ぐ。また、端部カバー30Rは、カバーパッキン20Rを収納する収納部31R(第二の収納部)を有し、収納部31Rによってカバーパッキン20Rとともに透光カバー10の開口12Rを塞ぐ。
なお、左右の端部カバー30Lは、カバーパッキン20Lとの間に発生した僅かに隙間に水などの液体が入り込んだ場合に、この水などの液体を外部に排出するための排水孔38L(排液孔)を有する(図6、図10(a),図11)。端部カバー30Rも同様に、排水孔38L(排液孔、図示していない)を有する。
次に、カバー固定具40L,40Rを説明する。本実施の形態では、カバー固定具40Rはカバー固定具40Lと同じ構造形状であるので、カバー固定具40Lについて説明し、カバー固定具40Rの説明は省略する。図3に示すように、カバー固定具40Lは外観がL字形状である。カバー固定具40Lは、特殊ネジ70Lが締め込まれるネジ孔41Lを有する。
図11は、A−A断面の一部拡大図である。図11に示すように、カバー固定具40Lは差込部42L(第一の差込部)、延長部43L(第一の延長部)、対向部44L(第一の対向部)を有する。なおカバー固定具40Rも、差込部42R(第二の差込部)、延長部43R(第二の延長部)、対向部44R(第二の対向部)を有する。差込部42Lは「平板形状」をなし、カバー被差込部13L(第一の取付部)に差し込まれる。延長部43Lは、差込部42Lから左側端部11Lに向かう方向へ延びる。対向部44Lは、延長部43Lから折れ曲がり端部カバー30Lと対向する。
次に、取付金具50L,50Rを説明する。本実施の形態では、取付金具50Rは取付金具50Lと同じ構造形状であるので、取付金具50Lについて説明し、取付金具50Rの説明は省略する。図3に示すように、取付金具50Lは、フレーム60の下面側に重ねられる平板部51L、平板部51Lの両側から長手方向に沿って起立する側面部52L、平板部51Lの左側端部11LでL字形状に形成された腕部53Lを有する。また取付金具50Lは、フレーム60に形成された長孔60Lと重なる長孔54Lが形成されている。
図3に示すように、フレーム60は、長尺状をなし、透光カバー10が取り付けられるフレームである。フレーム60は、平坦な平板部62、平板部62の両側から長手方向に沿って下側方向に起立する側面部63を有する。図7に示すように、フレーム60の断面形状は、「コの字形状」である。側面部63の先端は、約90度、内側に折れ曲っており、取付金具50L,50Rを収納する際の位置決めの機能を有する。フレーム60は、中央部分に貫通孔65Cが形成された凹み部64を有する。これは、ネジ96Cの頭部が防水型電源装置80の底面に干渉しないように、ネジ96Cの頭部の位置を下げるための構造である。図13に凹み部64の拡大図を示した。
本実施の形態では、特殊ネジ70Rは特殊ネジ70Lと同じ構造形状であるので特殊ネジ70Lについて説明し、特殊ネジ70Rの説明は省略する。図3に示す特殊ネジ70Lは段付きネジである。図11に示すように、頭部のフランジ部分がフレーム60を押し付け、雄ネジがカバー固定具40Lのネジ孔41Lに締め込まれることで、透光カバー10をフレーム60に取り付ける。
図3に示すように、フレーム60の平板部62の上側には防水型電源装置80が取り付けられる。図15は防水型電源装置80の分解斜視図である。防水型電源装置80は、電源装置用ケース本体81、パッキン82−1(第一の電源装置用ケースパッキン)、パッキン82−2(第二の電源装置用ケースパッキン)、パッキン固定具83−1(第一の固定具)、パッキン固定具83−2(第二の固定具)を備えている。電源装置用ケース本体81は両端が開口する中空体であり、LEDに電力を供給する電源装置(図示していない)を収納する。パッキン82−1は電源装置用ケース本体81の一方の開口を塞ぎ、パッキン82−2は電源装置用ケース本体81の他方の開口を塞ぐ。パッキン固定具83−1はパッキン82−1を固定し、パッキン固定具83−2はパッキン82−2を固定する。パッキン固定具83−1は、ネジ84によって、電源装置用ケース本体81の両側に設けられたネジ孔85に締め込まれることで、パッキン82−1を電源装置用ケース本体81に固定する。図16は、パッキン固定具83−1の寸法A、パッキン82−1の外側寸法B、パッキン82−1の内側寸法C、電源装置用ケース本体81の内部寸法Dを模式的に示す。図16において、A>B,C<Dかつ(A−B)−(D−C)>0の関係である。なお図16においてA〜Dに対応する奥行き方向(短手方向)の寸法をa,b,c,dとした場合、つまり、パッキン固定具83−1を縦A(mm)、横a(mm)の矩形、パッキン82−1の外側を縦B(mm)、横b(mm)の矩形、パッキン82−1の内側(電源装置用ケース本体81側)を縦C(mm)、横c(mm)の矩形、電源装置用ケース本体81の開口を縦D(mm)、横d(mm)の矩形と想定した場合、奥行き方向も、a>b,c<dかつ(a−b)−(d−c)>0の関係である。パッキン固定具83−2側も同様である。このような寸法A〜寸法D及び寸法a〜寸法dの関係を設定すると、パッキン82−1,82−2を電源装置用ケース本体81の端部に押し当てることによって得られる防水性能に加えて、さらに高い防水性(水密性)を得ることができる。
図3に示すように、ネジ96Lが貫通する端部カバー30Lのネジ貫通孔34Lは、キャップ90Lを取り付けることによって蓋がされる。これにより意匠性を向上させる。キャップ90Rも同様の作用効果を有するものである。
ライトユニット100は、透光カバー10の長手方向における熱膨張と、透光カバー10が取り付けられるフレーム60の長手方向における熱膨張との差を、簡易な構成で吸収する。図3、図11、図13、図17を参照して、この簡易な構成を以下に説明する。上述のように、カバー固定具40L、カバー固定板93C、カバー固定具40Rに対して、それぞれ特殊ネジ70L、ネジ96C、特殊ネジ70Rをフレーム60の上側から締め付けることで、透光カバー10はフレーム60に装着される。この際、ネジ96Cの軸が貫通する貫通孔65C(図13)は、ネジ96Cの軸径が貫通できる程度の大きさである。図3に示すように、カバー固定具40L、カバー固定具40Rは、取付金具50L、50Rを挟んで上からフレーム60が装着される。図17は、ライトユニット100の上面図であり、フレーム60の長孔61Lと取付金具50Lの長孔54Lとの関係を示す図である。二点鎖線で特殊ネジ70Lの段付きネジ部の太い方の軸を示した。長孔61L、長孔54Lからはカバー固定具40Lのネジ孔41Lが見えている。図17に示すように、長孔61Lの方が長孔54Lよりも短い。長孔61Lは図17の上面図では長孔54Lの内部に含まれる。フレーム60の長孔61L(第一の切欠部)は、長手方向に沿って細長い楕円形状に切り欠かれ、長手方向においてネジ孔41L(第一のネジ孔)から左側端部11Lに向かう方向とネジ孔41Lから右側端部11Rに向かう方向との両方向に切り欠かれた領域61L−1,61L−2が存在するようにネジ孔41Lを露出させる。フレーム60の長孔61R(第二の切欠部)も同様である。なお、長孔61Lは左端部が切除された切欠き形状でも構わない。
長手方向の膨張量の差を吸収する構成に使用されるカバー固定具40Lは、先端の対向部44Lで、端部カバー30Lのはずれを防止する。カバー固定具40Lの差込部42L、延長部43Lを合わせた長手方向長さ47Lは120mm程度であり、その部分の透光カバー10の膨張量は1mm程度である。この程度の膨張または収縮はカバーパッキン20Lの弾性変形で吸収可能な量である。カバー固定具40Rも同様の作用効果を有するものである。
図14はライトユニット100の左側端部11Lの上面図であり、カバー固定具40Lを露出させた図である。カバー固定具40Lは、二つのストッパーネジ94Lが締め込まれる。カバー固定具40Lが透光カバー10に対して左方向へ移動するとストッパーネジ94Lがカバー被差込部13Lに当たり、左方向への移動が止められる。カバー固定具40Lが透光カバー10に対して右方向へ移動した場合は、対向部44Lが端部カバー30Lに当たり右方向への移動が止められる。カバー固定具40Rも同様である。
図10に示すように、端部カバー30Rは、透光カバー10の右側端部11Rの外周の少なくとも一部に対向する外周対向部32R(第二の外周対向部)と、透光カバー10の右側端部11Rの内周の少なくとも一部に対向する内周対向部33R(第二の内周対向部)とを備える。同様に、端部カバー30Lも外周対向部32L(第一の外周対向部)、内周対向部33L(第一の内周対向部)を備える。図11に示すように、端部カバー30Lは外周対向部32L、内周対向部33Rによって、カバーパッキン20Lと共に透光カバー10の端部を抑え込む。これによってカバーパッキン20Lと透光カバー10の端部との密着性を維持し、かつ、透光カバー10の変形を防止する。このような構成によって、透光カバー10は防水性(水密性)を有するものとなる。また、端部カバー30Lは、図14の説明で述べたように、カバー固定具40Lが透光カバー10に対して左方向へ移動するとストッパーネジ94Lがカバー被差込部13Lに当たって左方向への移動が止められ、カバー固定具40Lが透光カバー10に対して右方向へ移動した場合は対向部44Lが端部カバー30Lに当たり右方向への移動が止められる。つまり、これを端部カバー30Lの側からみれば、端部カバー30Lの長手方向のスライド幅は、カバー固定具40Lによって規制される。また、図11に示すように、ネジ96Lが貫通する貫通孔36Lが形成された貫通孔形成部位37Lと、カバー固定具40Lの対向部44Lの先端とが近接している。このため、端部カバー30Lがスライドする際に上下方向へ反れるロール運動は、対向部44Lの先端が貫通孔形成部位37Lと干渉することで規制することができる。端部カバー30Rも同様である。
図18は、照明装置300のC−C断面を示す図である。図2に示すように、器具本体200は、ライトユニット100を収納する収納口となる開口201が長手方向に沿って形成され、開口201の一つの縁202が透光カバー10の長手方向に沿って透光カバー10と隙間をなし、この一つの縁202に対向する別の縁203が透光カバー10の長手方向に沿って透光カバーと隙間をなしている。図18ではC−C断面における透光カバー10と器具本体200との隙間は0.6mm程度であり、D−D断面における器具本体200と端部カバー30Lとの隙間は1mm程度である。このような隙間により、器具本体に浸入した水などの液体を排出する排水性(排液性)を高めることができる。
また、透光カバー10の幅手方向(短手方向)の中央部分が頂点となるように幅手方向端部にかけて肩下がりとなる傾斜面15(図7、図18)を形成している。この傾斜面15を形成することにより、透光カバー10の上面に付着する油煙、水滴(液滴)は傾斜面15に沿って滴り落ちるため、排水性(排液性)を高めることができる。また、突設部14−1L,14−1R,14−5Cは長手方向に対して連結させずに3つのブロックに分けているため、この突設部14−1L,14−1R,14−5Cに付着する油煙、水(液)滴は、突設部14−1L,14−1R,14−5Cに溜まらずに前述の幅手方向の傾斜面15に沿って滴り落ちやすくなり、排水性(排液性)を高めることができる。
図19〜図23を参照して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、実施の形態1の照明装置300のバリエーションを説明する。図19、図20、図21、図22は、それぞれ、トラフタイプ、笠付タイプ、V形タイプ1、V形タイプ2の照明装置である。図19のトラフタイプは実施の形態1の照明装置300である。図19の(a),(b),(c)はそれぞれ、左側面図、C−C断面図相当、D−D断面図である。C−C断面図相当とするのは、C−C断面図はライトユニット100の断面図であり図19(b)は照明装置の断面図だからである。図20〜図22も同様である。これらの照明装置は照明装置3
00に対して器具本体の形状が異なるが、ライトユニットは実施の形態1のライトユニット100と同様である。なお図19〜図21の照明装置では、カバーパッキンのハーネス引出孔の位置がライトユニット100と異なっている。
(2)以上に説明した照明装置300によれば、LED基板9が透光カバー10に収納され、電源装置が電源装置用ケース本体81に収納されるので、LED基板9と電源装置とが一つの防水型ケースに収納される場合に比べて温度上昇を抑えることができる。これにより温度上昇を原因とする光出力の低下を防止できる。また、要求される部品の耐熱性(温度耐性)も下がるためコスト低減をはかることができる。そして、組み立て性とメンテナンス性も向上させることができる。
(3)以上に説明した照明装置300によれば、透光カバー10と器具本体200との間に長手方向において隙間を設けたので、器具本体200に入り込んだ水などの液体を排出する排水性(排液性)を高めることができる。
(4)以上に説明した照明装置300によれば、端部カバー30Lの外周対向部32L、内周対向部33Lが透光カバー10端部の外郭と内壁とを支持する(右側端部11Rも同様)。よって、透光カバー10端部の変形を防止することができる。
(5)以上に説明した照明装置300によれば、防水型電源装置80は、照明装置300を固定するための吊りボルトに干渉しないように、透光カバー10の外側の、2本の吊りボルトの間に配置される。これにより、照明装置300をより薄くすることができる。照明装置300をより薄くすることによって、照明装置300の天井などからの張り出し寸法が抑制されるので、照明装置300から照明空間全体により広く光を照射することができるとともに、照明空間をより広く利用することができる。
図24〜図31を参照して実施の形態3を説明する。実施の形態3は、実施の形態1及び実施の形態2で述べた、端部カバー30L,30R及び取付金具50L,50Rの異なる構成に関する。実施の形態3の端部カバーは端部カバー30L−1,30R−1とし、取付金具は取付金具50L−1,50R−1として説明する。
310Lは、ネジ貫通孔34Lの周縁341Lからネジ96Lが通過する方向(矢印Z方向)に筒状に起立する筒状ガイド390Lを有する貫通孔形成部である。端部カバー30L−1では筒状のねじガイドである筒状ガイド390Lがネジ貫通孔34Lを取り囲んでいる。図2に示すように、ライトユニット100は、ネジ96L,96Rを用いて器具本体200に取り付けられるが、端部カバー30L−1ではネジ貫通孔34Lの周囲を筒状ガイド390Lで囲っているのでネジ96Lが筒状ガイド390Lの内部から外側へ出ることがない。すなわち、ライトユニット100を器具本体200に取り付ける時に、ネジ96Lが端部カバー30L−1の内部に落下するおそれがなくなる。端部カバー30R−1(第二の端部カバー)及びネジ96Rについても同様である。
るので底部表面311Lの水は排水孔38L−1に向かい、排水孔38L−1から排出される。端部カバー30R−1(第二の端部カバー)についても同様である。
図32、図33を参照して実施の形態4を説明する。実施の形態4は、実施の形態1で説明したフレーム60とは異なる形状のフレーム60−1に関する。実施の形態4のライトユニット100は、透光性を有する透光カバー10と、透光カバー10が取り付けられるフレーム60−1とを備える。
折曲部601,602では、LED基板9が配置される下側の下側表面603,604は、フレーム60−1の素材の反射率よりも高い反射率となるように処理されている。下側表面603,604は反射率が高い白色が望ましい。下側表面603,604をフレーム60−1の素材よりも高い反射率にする方法として、例えば、高反射塗料を塗布して乾燥硬化させる方法、高反射率のシート材を貼り付ける方法、フレーム素材がアルミニウムの場合は白アルマイト処理を施す方法などがある。下側表面603,604を高い反射率となるように処理することによって、図33に矢印211,212で示すように、折曲部601,602の下側表面603,604で反射した光は、一つの縁202と透光カバー10とで形成される隙間606と、別の縁203と透光カバー10とで形成される隙間605とから、外部に照射される。
図34〜図36を参照して実施の形態5を説明する。実施の形態5は取付金具と器具本体との取り付け構造に関する。以下では取付金具50L−2,50L−1−1を中心に説明するが、取付金具50R−2,50R−1−1も取付金具50L−2、50L−1−1と同様の構成である。
図37〜図40を参照して実施の形態6を説明する。実施の形態6は、ライトユニット100を器具本体200に取り付ける際の取付け工程に関する。実施の形態6はフレーム60−2に関する。図38に、フック241とワイヤー242(線状体)とを有するフック付きワイヤー240の例を示す。フック付きワイヤー240では、ワイヤー242の先端部にフック241が取り付けられている。フック付きワイヤーは、図示した形態に限定されない。図37に示すように、フレーム60−2は、平板部62に、フック付きワイヤー240のフック241を引っ掛けるための、引掛部611,612を有する。引掛部611,612には各フック付きワイヤー240が引っ掛けられる。
Claims (5)
- 開口が形成された器具本体と、
前記器具本体と離間しているフレームに取り付けられた光源の照射側を覆うとともに、前記器具本体の前記開口よりも内側に少なくとも一部が収納される長尺状の透光カバーと、
前記透光カバーの前記器具本体に収納された部分と第一の隙間を隔てて対向する対向部と
を備え、
前記透光カバーと前記開口の縁部との間には第二の隙間が設けられており、
前記光源から発せられる光のうち、前記対向部で反射した光は、前記第二の隙間から前記器具本体の外部に照射される照明装置。 - 前記対向部は、
前記透光カバーと対向する表面が、前記対向部の素材の反射率よりも高い請求項1に記載の照明装置。 - 前記対向部は、
前記透光カバーと対向する表面が白色である請求項1又は請求項2に記載の照明装置。 - 前記光源は、
前記器具本体の外側の位置に配置されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載の照明装置。 - 前記透光カバーは、
前記光源よりも前記光源の照射側における短手方向の最大幅の箇所が、前記開口の縁部の外側に配置されている請求項1から請求項4の何れか一項に記載の照明装置。
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