JP2021043387A - Silencer and image forming device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、膨張室型の消音装置と、消音装置を有するシート搬送装置、及び複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置とに関する。 The present invention relates to an expansion chamber type sound deadening device, a sheet transport device having a sound deadening device, and an image forming device such as a copying machine, a printer, a facsimile, and a multifunction device having a plurality of these functions.
画像形成装置の稼働音を低減する構成として、複数のピーク及び幅広い周波数帯の音を低減する消音装置が使用されている(特許文献1参照)。この場合の消音装置としては、断面積S2を有する管の途中に断面積S2より広い断面積S1を有する膨張室が設けられて構成された膨張室型消音器が適用されている。膨張室型消音器では、音源から伝播する音波が膨張室の内部(内面)で反射することにより、膨張室の伝搬経路に沿った長さLに対応する特定の周波数の音波が重なって打ち消し合う原理が利用されている。膨張室の断面積S1と管の断面積S2との比が大きいほど、消音効果が大きくなることが知られている。 As a configuration for reducing the operating noise of the image forming apparatus, a silencer that reduces the sound of a plurality of peaks and a wide frequency band is used (see Patent Document 1). As the sound deadening device in this case, an expansion chamber type silencer configured by providing an expansion chamber having a cross-sectional area S1 wider than the cross-sectional area S2 in the middle of the pipe having the cross-sectional area S2 is applied. In the expansion chamber type silencer, the sound waves propagating from the sound source are reflected inside (inner surface) of the expansion chamber, so that the sound waves of a specific frequency corresponding to the length L along the propagation path of the expansion chamber overlap and cancel each other. The principle is used. It is known that the larger the ratio of the cross-sectional area S1 of the expansion chamber to the cross-sectional area S2 of the pipe, the greater the sound deadening effect.
しかしながら、上述した特許文献1の消音装置では、特定の周波数のピークにおいて消音効果を発揮するが、より高い消音効果を実現するには、断面積比S1/S2を大きく、即ち膨張室の断面積S1を大きくする必要がある。ところが、膨張室の断面積S1を大きくすると、消音装置が大型化してしまう。一方、膨張室型消音器の膨張室の外部に音を排出するための外筒を設け、これにより消音効果の向上を図ることも考えらえる。しかし、この場合も消音装置が大型化してしまうと共に、外筒の周辺に何か部材を配置しようとしても設計の制約によってデッドスペースを発生してしまう可能性がある。
However, the muffling device of
本発明は、大型化を抑制しつつ消音効果を向上できる消音装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a muffling device and an image forming device capable of improving a muffling effect while suppressing an increase in size.
本発明の一態様に係る消音装置は第1開口部及び第2開口部を有し、音源から発せられた音が前記第1開口部及び前記第2開口部の一方から入射し、減音されて前記第1開口部及び前記第2開口部の他方から出射される消音室を備えた消音装置において、前記第1開口部から前記消音室の内側に向けて伸長した筒形状を有し、前記筒形状の中心線に直交する方向に関して、前記消音室の壁部との間に隙間を有して設けられた内筒を備え、前記内筒の内側の先端部は、第3開口部を有し、前記内筒の中心線方向に関して、前記第3開口部と前記第2開口部との間の前記消音室の断面積は、前記第3開口部と前記第1開口部との間の前記内筒の断面積、及び、前記第2開口部よりそれぞれ大きく設けられ、前記内筒の中心線方向に関して、前記第3開口部と前記第2開口部との距離を第1距離L1とし、前記第3開口部と前記第1開口部との距離を第2距離L2とした場合に、
n−0.1<L1/L2<n+0.1(n=1,2,3,…)
を満たすことを特徴とする。
The muffling device according to one aspect of the present invention has a first opening and a second opening, and the sound emitted from the sound source is incident from one of the first opening and the second opening to reduce the sound. In a muffling device provided with a muffling chamber that is emitted from the other of the first opening and the second opening, the muffling device has a tubular shape extending from the first opening toward the inside of the muffling chamber. An inner cylinder provided with a gap between the wall portion of the muffling chamber and the wall portion of the sound deadening chamber is provided in a direction orthogonal to the center line of the tubular shape, and the inner tip portion of the inner cylinder has a third opening. Then, with respect to the direction of the center line of the inner cylinder, the cross-sectional area of the sound deadening chamber between the third opening and the second opening is the cross-sectional area between the third opening and the first opening. The cross-sectional area of the inner cylinder and the distance between the third opening and the second opening are defined as the first distance L1 with respect to the direction of the center line of the inner cylinder. When the distance between the third opening and the first opening is the second distance L2,
n-0.1 <L1 / L2 <n + 0.1 (n = 1, 2, 3, ...)
It is characterized by satisfying.
本発明の他の態様に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、上記に記載の消音装置と、を備えることを特徴とする。 An image forming apparatus according to another aspect of the present invention is characterized by including an image forming unit for forming an image on a sheet and the muffling device described above.
本発明によれば、大型化を抑制しつつ消音効果を向上することができる。 According to the present invention, it is possible to improve the muffling effect while suppressing the increase in size.
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置1の概略構成について、図1を用いて説明する。
<First Embodiment>
The first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3. First, the schematic configuration of the
[画像形成装置]
図1に示す画像形成装置1は、装置本体2と、原稿読取部3とを備えている。原稿読取部3は、装置本体2の上部に設けられ、原稿を読取可能である。原稿読取部3は、原稿載置台としてのプラテンガラスに載置された原稿に光を照射し、反射光をデジタル信号に変換するイメージセンサ等を有する。装置本体2には、シートSに画像を形成する画像形成部4と、画像形成部4にシートSを給送するシート給送装置5と、シートSを反転させて画像形成部4へ搬送するシート反転部6が設けられている。装置本体2と原稿読取部3との間には、胴内空間7が形成されている。
[Image forming device]
The
画像形成部4は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを有する。即ち、この画像形成装置1は、電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを後述する中間転写ベルト25の回転方向に沿って配置した中間転写タンデム方式としている。画像形成装置1は、装置本体2に接続された原稿読取部3又は装置本体2に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材としてのシートSに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
The
プロセスカートリッジPYは、トナー画像を形成するための感光ドラムカートリッジ43yと現像カートリッジ44yとを備え、プロセスカートリッジPMは、感光ドラムカートリッジ43mと現像カートリッジ44mとを備えている。同様に、プロセスカートリッジPCは、トナー画像を形成するための感光ドラムカートリッジ43cと現像カートリッジ44cとを備え、プロセスカートリッジPKは、感光ドラムカートリッジ43kと現像カートリッジ44kとを備えている。また、画像形成部4は、露光ユニット42と、中間転写ユニット45と、二次転写部56と、定着部57とを備えている。
The process cartridge PY includes a
尚、4つの感光ドラムカートリッジ43y,43m,43c,43kと、4つの現像カートリッジ44y,44m,44c,44kとは、それぞれ色が違うだけで構成は同様であるので、以下、イエローについて代表して説明する。感光ドラムカートリッジ43yは、感光ドラム21yと、帯電ローラ22yと、ドラムクリーニングブレード23yと、を備えている。現像カートリッジ44yは、現像ローラ24yを備えている。
The four
中間転写ユニット45は、ベルト駆動ローラ26や二次転写内ローラ56a等に張架されている中間転写ベルト25と、感光ドラム21yに対向した位置で中間転写ベルト25に当接する一次転写ローラ27yと、を備えている。二次転写部56は、二次転写内ローラ56aと、二次転写内ローラ56aと中間転写ベルト25を介して接する二次転写外ローラ56bとにより構成される。定着部57は、定着内ローラ57aと定着外ローラ57bを備えている。定着部57は使用中に高温になるので、定着部57を空冷するための定着ファン57cが設けられている。
The
シート給送装置5は、シートSを収納するカセット51を備える。カセット51は、複数設けられていてもよい。また、カセット51に収納されたシートSを摩擦力により分離しながら1枚ずつ給送する機能を有するシート分離給送部52を備えている。
The
次に、画像形成装置1による画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず不図示のパソコン等からの画像情報に基づき露光ユニット42は感光ドラム21yの表面に向けてレーザー光を照射する。このとき、感光ドラム21yの表面は、帯電ローラ22yによって所定の極性及び電位に一様に帯電されており、レーザー光を照射すると、レーザー光が照射された部位の電荷が減衰することによって感光ドラム21yの表面に静電潜像が形成される。
Next, the image forming operation by the
この後、現像ローラ24yに所定の電位を印加し、現像ローラ24yからイエローのトナーを供給することによって、静電潜像をトナー像として現像する。そして、マゼンタ、シアン、ブラックについても、静電潜像をトナー像として現像する。各色トナー像を一次転写ローラにそれぞれ印加した一次転写バイアスにより、中間転写ベルト25に順次転写することにより、中間転写ベルト25上にフルカラートナー画像が形成される。一方で、このトナー画像形成動作に並行して、シート給送装置5は、シート分離給送部52によりカセット51から1枚のシートSのみを分離給送する。この後、シートSは、停止しているレジストローラ対62a,62bに当接することにより、先端の位置が調整される。
After that, a predetermined potential is applied to the developing
次に、二次転写部56において、中間転写ベルト25上のフルカラートナー像とシートSの位置とを一致させるタイミングでレジストローラ対62a,62bが駆動される。これにより、シートSは二次転写部56まで搬送され、二次転写部56にて、二次転写外ローラ56bに印加した二次転写バイアスにより、フルカラートナー像がシートS上に一括して転写される。フルカラートナー像が転写されたシートSは、定着部57に搬送され、定着内ローラ57aと定着外ローラ57bとの間をシートSが挟持搬送されることにより、シートS上のトナー像は加熱及び加圧されて、シートSにフルカラーの画像として定着される。この後、画像が定着されたシートSは、定着部57の下流に設けられた排出部58によって排出される。
Next, in the
排出部58によって排出されたシートSは、後述する消音装置10に形成された排出シート積載部の一例としての排出トレイ59に積載される。排出トレイ59は、胴内空間7に配置され、画像形成部4で画像を形成されたシートSが排出される。尚、シートSの両面に画像を形成する際は、シートSの搬送方向をシート反転部6にて反転させて、シートSを再び画像形成部4へ搬送する。
The sheet S discharged by the
ここで、本実施形態では、胴内空間7の底面7aに、通気口2aが設けられている。通気口2aの近傍の内部には、定着ファンが配置されており、定着ファン57cの駆動により通気口2aから空気が吸引される。一方、排出トレイ59は胴内空間7の底面7aに載置されており、排出トレイ59の下部において、通気口2aが胴内空間7の側部に連通されている。排出トレイ59の下部に、通気口2aに連通する単なる通気ダクトが設けられていると、定着ファン57cの空力音が通気ダクトから漏れ出し、外部に騒音を発してしまう虞がある。また、画像形成部4からは、ファンによる空力音の他、搬送されるシートSからの音、電動モータによる駆動音などの様々な音が発生している。それらの音は、例えば、通気口2aから漏れ出し、騒音となる虞がある。そこで、本実施形態では、排出トレイ59の下部に消音装置10を設け、通気口2aに外部から空気を吸引可能にすると共に騒音の低減を図るようにしている。
Here, in the present embodiment, the
次に、図1及び図2を用いて、本実施形態の画像形成装置1が備える消音装置10の構成について説明する。本実施形態では、消音装置10として合成樹脂製の膨張室型消音器を適用している。消音装置10は、消音室の一例としての膨張室14と、内筒15と、を備えている。膨張室14は、第1開口部11及び第2開口部12を有し、音源から発せられた音が第2開口部12から入射し、減音されて第1開口部11から出射される。即ち、音源は、装置本体2の内外で空気を流動させるための定着ファン57cであり、定着ファン57cの駆動により、第1開口部11と第2開口部12との間を空気が流通する。尚、本実施形態では、第2開口部12の近傍に音源があるために、第2開口部12から第1開口部11に向けて消音されるが、これには限られず、同じ消音装置10でも第1開口部11から第2開口部12に向けて消音もされる。即ち、消音装置10は、音源から発せられた音が第1開口部11及び第2開口部12の一方から入射され、減音されて第1開口部11及び第2開口部12の他方から出射する。
Next, the configuration of the
本実施形態では、膨張室14は、略平たい箱形状で、底壁14aと、背壁14bと、上壁14cと、背壁14b側を高くして傾斜した前壁14dと、設置時に装置本体2の手前側の側壁14eと、奥側の側壁14fとを有している。消音装置10は、胴内空間7の底面7aに載置されており、底壁14aは底面7aに載置され、背壁14bは装置本体2の側方を向き、前壁14dは排出部58を向いて設けられている。上壁14cと前壁14dとの上面は、排出トレイ59を構成している。即ち、消音装置10は、排出トレイ59を上面に有する。第1開口部11は長方形状で背壁14bに形成され、第2開口部12は長方形状で底壁14aに形成されている。第2開口部12は、胴内空間7の底面7aの通気口2aに重なって連通するように設けられている。
In the present embodiment, the
内筒15は、背壁14bの第1開口部11から膨張室14の内側に向けて伸長した筒形状を有している。内筒15は、断面長方形の角筒形状で、一端部を第1開口部11の縁部に一体化して設けられている。従って、第1開口部11の開口面積と、内筒15の断面積とは一致する。内筒15は、筒形状の中心線15cに直交する方向に関して、底壁14aと、上壁14cと、各側壁14e,14fとの間に、それぞれ全てに対して隙間Gを有して設けられている。但し、底壁14aと、上壁14cと、各側壁14e,14fとの全てに対して隙間Gを有することには限られず、少なくとも一部に対して隙間Gを有していればよい。底壁14aと、上壁14cと、各側壁14e,14fとは、壁部を構成する。内筒15の膨張室14の内側の先端部は、第3開口部13を有している。
The
本実施形態では、第1開口部11及び第2開口部12の開口面積を、いずれもS2とする。内筒15は、内筒15の中心線15cの方向(中心線方向)に関して、第3開口部13と第1開口部11との間の断面積をS2とする。一方、内筒15の中心線15c方向に関して、第3開口部13と第2開口部12の中心との間の膨張室14の断面積は、上壁14cと底壁14aとの間においてS1とし、前壁14dと底壁14aとの間において、前壁14dの傾斜に伴ってS1より小さくなる。本実施形態では、内筒15の中心線15cの方向に関して、第3開口部13と第2開口部12との間の膨張室14の断面積は、第3開口部13と第1開口部11との間の内筒15の断面積S2、及び、第2開口部12よりそれぞれ大きく設けられている。尚、膨張室型消音器では、膨張室14の断面積S1と内筒15の断面積S2との比が大きいほど、消音効果が大きくなることが知られている。従って、本実施形態では、S1>S2となっているので、高い消音効果を得ることができる。
In the present embodiment, the opening areas of the
また、内筒15の中心線15cの方向に関して、第3開口部13と第2開口部12の中心との距離を第1距離L1とする。内筒15の中心線15cの方向に関して、第3開口部13と第1開口部11との距離を第2距離L2とする。即ち、内筒15は、断面積S2を有し、第1開口部11から膨張室14の内部に第2距離L2だけ延在する。尚、本実施形態では、内筒15の中心線15cの方向に関して、第3開口部13と第2開口部12の中心との距離を第1距離L1としているが、これには限られない。例えば、第1距離L1を、第3開口部13の中心と第2開口部12の中心とを直接結んだ直線上での第3開口部13と第2開口部12との距離としてもよい。
Further, with respect to the direction of the
ここで、膨張室型消音器及びサイドブランチ型消音器の消音の原理について、図8(a)及び(b)を用いて説明する。図8(a)に示すように、膨張室型消音器200では、断面積S2の管202の途中にS2より大きな断面積S1を有する膨張室201が設けられている。この膨張室型消音器200では、不図示の音源から伝播する音波が膨張室201の内部(内面)で反射することにより、膨張室201の長さLに対応する特定の周波数の音波が重なって打ち消し合う原理が利用されている。
Here, the principle of sound deadening of the expansion chamber type silencer and the side branch type silencer will be described with reference to FIGS. 8 (a) and 8 (b). As shown in FIG. 8A, in the expansion
また、膨張室型消音器200により消音される特定周波数f(Hz)と膨張室201の長さLとの関係は、次の数式1のようになる。ここで、cは音速(約340m/s)である。
f=c/(4×L) …(1)
Further, the relationship between the specific frequency f (Hz) muted by the expansion
f = c / (4 × L)… (1)
騒音の周波数が膨張室型消音器200の特定周波数fであるとき、特定周波数fの騒音並びにその奇数倍の周波数の騒音に対して最大の消音効果(音圧低下)を得られる(図3の比較例参照)。そして、膨張室201の断面積S1と管202の断面積S2との断面積比S1/S2が大きいほど、消音効果が大きくなることが知られている。
When the frequency of the noise is the specific frequency f of the expansion
また、図8(b)に示すように、サイドブランチ型消音器210においても、膨張室型消音器200と同様に、筒の長さに対応する特定の周波数の音波が重なって打ち消し合うことが知られている。サイドブランチ型消音器210では、断面積S2の管212の途中に、長さLかつ長さLに垂直な面の断面積S1の有底の筒211が音の進行方向と垂直に伸びて設けられている。音源から伝搬する音が管212から筒211に入射し、その後、底や側壁で反射することにより長さLに対応する特定の周波数とその奇数倍の周波数の音波で重なって打ち消し合う。サイドブランチ型消音器210においても、膨張室型消音器200と同様に、筒211の断面積S1と管212の断面積S2との断面積比S1/S2が大きいほど、消音効果が大きくなる。
Further, as shown in FIG. 8B, also in the side
本実施形態では、定着部57を冷却する定着ファン57cによって発生する空力音は内筒15を経由して、外に漏れ出す。ファンによる空力音は、回転数×羽の枚数によって決まるピーク音と、空気の渦や乱れによって発生する広帯域騒音とがある。ファンによる騒音は600Hz程度並びに整数倍の周波数の騒音が大きいため、本実施形態の消音装置10の膨張室14の第1距離L1を決定し、特定周波数f及びその奇数倍の周波数に対して消音する。
In the present embodiment, the aerodynamic sound generated by the fixing
本実施形態では、図8(a)に示す膨張室型消音器200と同様に、音源から伝播する音波が膨張室14の内部(内面)で反射することにより、膨張室14の長さである第1距離L1に対応する特定周波数の音波が重なって打ち消し合う原理が利用されている。即ち、例えば、第2開口部12から入射した音は、第2開口部12から第1距離L1で底壁14aと上壁14cと各側壁14e,14f、あるいは第3開口部13の縁に当たる。当たった音は、同心円状に反射し、反射した音の一部は第2開口部12に戻り、音波が重なって打ち消し合う。
In the present embodiment, similarly to the expansion
本実施形態においても、図8(a)に示す一般的な膨張室型消音器200と同様に、膨張室14によって消音する特定周波数fは、次の数式2で表される。ここで、cは音速(約340m/s)である。騒音の周波数が消音器の特定周波数fであるとき、特定周波数fの騒音並びにその奇数倍の周波数の騒音に対して最大の消音効果(音圧低下)を得られる。このため、本実施形態においては、特に定着ファン57cを消音の対象としていることから、発生する周波数と数式2の特定周波数fとを一致するように、第1距離L1を決定する。尚、数式2より、L1=c/4fとして求められる。
f=c/(4×L1) …(2)
Also in this embodiment, the specific frequency f to be silenced by the
f = c / (4 × L1)… (2)
また、図8(b)に示す一般的なサイドブランチ型消音器210と同様に、内筒15の第2距離L2によっても特定の周波数の音波が重なって打ち消し合う原理が適用される。即ち、例えば、膨張室14の第1距離L1の部分から内筒15の外周壁に沿って背壁14bに向けて広がった音は、背壁14bで反射され、反射した一部は膨張室14の第1距離L1の部分に戻り、音波が重なって打ち消し合う。
Further, similarly to the general side-
本実施形態では、特定周波数fにおける消音性能を向上させるため、内筒15を膨張室14内部に延在させ、第2距離L2を第1距離L1に対して、数式3を満たすように設定している。数式3を満たすように第1距離L1及び第2距離L2を決定することで、消音周波数を同調させ、より高い効果を得ることができる。
1−0.1<L1/L2<1+0.1 …(3)
In the present embodiment, in order to improve the sound deadening performance at the specific frequency f, the
1-0.1 <L1 / L2 <1 + 0.1 ... (3)
ここで、数式3における割合の許容範囲に関して説明する。一般的に、膨張室型消音器及び内筒による消音効果は、消音ピークから外れると、大きく効果が減衰してしまうことが知られている。本実施形態の場合、消音効果が最大値に対して50%以上となる範囲は、L1/L2の割合が1±0.1以内となる範囲である。したがって、本実施形態における消音効果の向上を狙う構成として、数式3のように規定している。
Here, the permissible range of the ratio in the
次に、上述した消音装置10の動作について、図1を用いて説明する。画像形成装置1が動作を開始すると、定着ファン57cが駆動する。これにより、画像形成装置1の外気は、第1開口部11から吸引され、内筒15を介して膨張室14に流れ込み、第2開口部12から装置本体2に入り込む。入り込んだ空気は、定着ファン57cによって定着部57の冷却に用いられる。即ち、消音装置10は、第1開口部11から内筒15及び第2開口部12を介して外気を取り込み、定着ファン57cに受け渡し、加熱された定着部57を冷却する機能を備えている。
Next, the operation of the
定着ファン57cで発生した音の一部は、第2開口部12から消音装置10に入り込む。消音装置10では、膨張室14の第1距離L1の部分(L1領域)で膨張室型消音器として第1距離L1に対応する特定周波数f、並びにその奇数倍の周波数の音に対して効果的に消音を行う。また、消音装置10では、内筒15の周囲の部分(L2領域)でサイドブランチ型消音器として第2距離L2に対応する特定周波数f、並びにその奇数倍の周波数の音に対して効果的に消音を行う。更に、本実施形態では、第1距離L1及び第2距離L2を、数式3を満たすように設定しているので、消音周波数を同調させ、より高い効果を得ることができる。
A part of the sound generated by the fixing
一方、画像が形成されたシートSは排出部58により排出され、消音装置10の上面に形成された排出トレイ59に積載される。このため、消音装置10と排出トレイ59とを兼用することができる。
On the other hand, the sheet S on which the image is formed is discharged by the
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、膨張室14の第1距離L1と内筒15の第2距離L2との関係を、数式3のように設定している。このため、膨張室14のL1領域による膨張室型消音器としての効果と、膨張室14のL2領域によるサイドブランチ型消音器としての効果とを、重ね合わせることができるので、消音効果を向上することができる。ここで、消音効果を高めるために膨張室14の断面積S1を大きくしたり、膨張室14の外部に外筒を設けることが考えられるが、それでは消音装置10が大型化してしまったり、デッドスペースが発生する虞がある。これに対し、本実施形態では、膨張室14の内側に内筒15を設けているので、大型化やデッドスペースの発生を抑制することができる。即ち、大型化を抑制しつつ、消音効果を向上することができる。
As described above, according to the
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、消音装置10の内部を定着ファン57cへの吸気が流通している。このため、画像形成装置1での騒音の一要因であるファンの騒音の外部への音漏れを抑制すると共に、冷却用の外気の流通路を確保することができる。
Further, according to the
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、消音装置10の上面に排出トレイ59が形成されているので、消音装置10と排出トレイ59とを兼用することができる。これにより、消音装置10を設けることによる部品点数の増加を抑えることができる。
Further, according to the
[実施例]
ここで、本実施形態の実施例として、音の周波数と消音効果との関係を確認した。ここでは、本実施形態の画像形成装置1を用いて、消音するターゲット周波数を特定周波数fとする音源から音を発し、それに対する消音装置10による消音効果(dB)を測定した。その結果を、図3に示す。図3に示すように、特定周波数f及びその奇数倍の周波数において、消音効果が向上していた。
[Example]
Here, as an example of the present embodiment, the relationship between the sound frequency and the muffling effect was confirmed. Here, using the
[比較例]
一方、比較例として、消音装置に内筒を有さない場合について、実施例と同様に音の周波数と消音効果との関係を確認した。その結果を、図3に示す。図3に示すように、特定周波数f及びその奇数倍の周波数において、いずれも実施例より劣っていた。従って、本実施形態の内筒15を有する消音装置10によれば、内筒を有さない比較例に比べて消音効果が向上していることが確認された。
[Comparison example]
On the other hand, as a comparative example, in the case where the muffling device does not have an inner cylinder, the relationship between the sound frequency and the muffling effect was confirmed as in the embodiment. The result is shown in FIG. As shown in FIG. 3, at a specific frequency f and an odd multiple of the specific frequency f, both were inferior to the examples. Therefore, according to the
尚、上述した実施形態では、消音装置10の消音を図る対象周波数として定着ファン57cのファン音を適用しているが、これには限られない。消音を図る対象周波数は、例えば、画像形成装置1の全体構成などを考慮して、設定者が適宜選択することができる。このため、定着ファン57cのファン音以外でも、定着ファン57cのモータ音や、他のファンのファン音やモータ音、あるいは他の音源からの音など、広く適用して、消音装置10の膨張室14の第1距離L1を決定することができる。
In the above-described embodiment, the fan sound of the fixing
また、上述した実施形態では、数式3において、L1/L2が約1であることを基準にして、膨張室14のL1領域とL2領域とで同じ周波数を消音するようにしているが、これには限られない。例えば、下記の数式4のように設定し、L1/L2の割合が異なる奇数倍(n=3,5,…)となるようにしてもよい。
n−0.1<L1/L2<n+0.1 …(4)
Further, in the above-described embodiment, in
n-0.1 <L1 / L2 <n + 0.1 ... (4)
この場合、例えば、n=3であれば、膨張室14のL1領域による消音の特定周波数f及びその奇数倍の周波数に対して、膨張室14のL2領域による消音は3f,6f,9f,…の周波数で効果を発揮する。従って、消音を図る周波数に応じて、nを1,3,5,…のように奇数で選択することにより、選択した周波数において大きな消音効果を得ることができる。
In this case, for example, if n = 3, the muffling by the L2 region of the
また、上述した実施形態では、第1開口部11、第2開口部12、内筒15のいずれも断面長方形状としているが、これには限られず、例えば、断面真円形状、断面楕円形状など、他の形状であってもよい。また、内筒15が第1開口部11ではなく、第2開口部12に設けられていてもよい。この場合、外気は内筒を有さない第1開口部11から膨張室14に流入し、内筒15の第3開口部13から内筒15を経て第2開口部12から装置本体2に流入される。このように、空気の流通の方向が変わっても、同様の消音効果を得ることができる。あるいは、第1開口部11及び第2開口部12の両方に内筒が設けられていてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、第2開口部12は底壁14aに形成されているが、これには限られず、通気口2aの位置によっては、例えば、前壁14dやその他の壁部に設けるようにしてもよい。この場合も、第1距離L1を適宜設定することにより、消音効果を得ることができる。
Further, in the above-described embodiment, the
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を、図4及び図5を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、消音装置10Aの第1距離L1と第2距離L2との比L1/L2を偶数倍に設定する点で、第1の実施形態と構成を異にしている。但し、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、符号を同じくして詳細な説明を省略する。
<Second embodiment>
Next, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 4 and 5. The present embodiment is different from the first embodiment in that the ratio L1 / L2 of the first distance L1 and the second distance L2 of the
図4に示すように、第1の実施形態と同様に、消音装置10Aの内筒15Aからは定着ファン57cの音が漏れ出している。第1の実施形態では、消音を図りたい周波数が、特定周波数fと、その奇数倍の周波数であったので、L1/L2を1に設定した。これに対し、定着ファン57cによっては、消音を図りたい周波数が、特定周波数fと、その整数倍の全体である場合がある。この場合、周波数の全体をより効果的に消音するためには、第1の実施形態で対象とした特定周波数fの奇数倍の周波数以外に、特定周波数fの偶数倍も消音することが望まれる。そこで、本実施形態では、消音装置10Aは、第1距離L1を第2距離L2の約2倍に設定し、以下の数式5を満たすようにする。尚、第1距離L1は、上述した数式2を用いて設定する。
2−0.1<L1/L2<2+0.1 …(5)
As shown in FIG. 4, the sound of the fixing
2-0.1 <L1 / L2 <2 + 0.1 ... (5)
上述したように本実施形態の画像形成装置1によれば、膨張室14の第1距離L1と内筒15の第2距離L2との関係を、数式5のように設定している。このため、膨張室14のL1領域による膨張室型消音器としての効果と、膨張室14のL2領域によるサイドブランチ型消音器としての効果とを、重ね合わせることができるので、消音効果を向上することができる。ここで、膨張室14のL1領域による消音効果は、特定周波数fの奇数倍であるのに対し、膨張室14のL2領域による消音効果は、特定周波数fの偶数倍になる。このため、膨張室14のL1領域による消音効果の小さい部分を膨張室14のL2領域による消音効果により補うことができるので、周波数帯の全体に亘って消音効果を得ることができる。即ち、大型化を抑制しつつ、消音効果を向上することができる。
As described above, according to the
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、第1の実施形態に比べて、内筒15の長さを短くすることができる。このため、構成の簡素化と消音装置10Aの小型化を図ることができる。
Further, according to the
[実施例]
ここで、本実施形態の実施例として、音の周波数と消音効果との関係を確認した。ここでは、本実施形態の画像形成装置1を用いて、消音するターゲット周波数を特定周波数fとする音源から音を発し、それに対する消音装置10Aによる消音効果(dB)を測定した。その結果を、図5に示す。図5に示すように、特定周波数f及びその偶数倍の周波数において、同様の消音効果が認められた。従って、周波数帯の全体に亘って消音効果を得られることが確認された。
[Example]
Here, as an example of the present embodiment, the relationship between the sound frequency and the muffling effect was confirmed. Here, using the
尚、上述した実施形態では、数式5において、L1/L2が約2であることを基準にして、特定周波数fの偶数倍の周波数でも消音するようにしているが、これには限られない。例えば、下記の数式6のように設定し、L1/L2の割合が異なる偶数倍(n=4,6,…)となるようにしてもよい。
n−0.1<L1/L2<n+0.1 …(6)
In the above-described embodiment, in
n-0.1 <L1 / L2 <n + 0.1 ... (6)
この場合、例えば、n=4であれば、膨張室14のL1領域による消音の特定周波数f及びその奇数倍の周波数に対して、膨張室14のL2領域による消音は4f,8f,12f,…の周波数で効果を発揮する。従って、消音を図る周波数に応じて、nを2,4,6,…のように偶数で選択することにより、周波数帯の全体に亘って消音効果を得るようにすることができる。
In this case, for example, if n = 4, the muffling by the L2 region of the
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態を、図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、シートSを水平に搬送する構成である点で、第1の実施形態と構成を異にしている。
<Third embodiment>
Next, a third embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 6 and 7. The present embodiment is different from the first embodiment in that the sheet S is horizontally transported.
図6に示す画像形成装置101は、装置本体102に、シートSに画像を形成する画像形成部104と、画像形成部104にシートSを給送するシート給送装置105とが設けられている。画像形成部104は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のプロセスカートリッジPY、PM、PC、PKを有する。この画像形成装置101は、電子写真方式のフルカラープリンタで、中間転写タンデム方式を採用している。
The
プロセスカートリッジPYは、トナー画像を形成するための感光ドラムカートリッジ143yと現像カートリッジ144yとを備え、プロセスカートリッジPMは、感光ドラムカートリッジ143mと現像カートリッジ144mとを備えている。同様に、プロセスカートリッジPCは、トナー画像を形成するための感光ドラムカートリッジ143cと現像カートリッジ144cとを備え、プロセスカートリッジPKは、感光ドラムカートリッジ143kと現像カートリッジ144kとを備えている。また、画像形成部104は、露光ユニット142と、中間転写ユニット145と、二次転写部156と、定着部157とを備えている。
The process cartridge PY includes a photosensitive drum cartridge 143y and a developing
尚、4つの感光ドラムカートリッジ143y,143m,143c,143kと、4つの現像カートリッジ144y,144m,144c,144kとは、それぞれ色が違うだけで構成は同様であるので、以下、イエローについて代表して説明する。感光ドラムカートリッジ143yは、感光ドラム121yと、帯電ローラ122yと、ドラムクリーニングブレード123yと、を備えている。現像カートリッジ144yは、現像ローラ124yを備えている。
The four
中間転写ユニット145は、ベルト駆動ローラ126や二次転写内ローラ156a等に張架されている中間転写ベルト125と、感光ドラム121yに対向した位置で中間転写ベルト125に当接する一次転写ローラ127yと、を備えている。二次転写部156は、二次転写内ローラ156aと、二次転写内ローラ156aと中間転写ベルト125を介して接する二次転写外ローラ156bとにより構成される。定着部157は、駆動部材の一例である定着内ローラ157a及び定着外ローラ157bを備えている。定着内ローラ157a及び定着外ローラ157bは、近傍に配置された電動モータMにより駆動される。シート給送装置105は、シートSを収納するカセット151を備える。また、カセット151に収納されたシートSを摩擦力により分離しながら1枚ずつ給送する機能を有するシート分離給送部152を備えている。
The
次に、画像形成装置101による画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、画像情報に基づき露光ユニット142は感光ドラム121yの表面に向けてレーザー光を照射する。レーザー光が照射された部位の電荷が減衰することによって、感光ドラム121yの表面に静電潜像が形成される。この後、現像ローラ124yからイエローのトナーを供給することによって、静電潜像をトナー像として現像する。そして、マゼンタ、シアン、ブラックについても、静電潜像をトナー像として現像する。各色トナー像を一次転写ローラにそれぞれ印加した一次転写バイアスにより、中間転写ベルト125に順次転写することにより、中間転写ベルト125上にフルカラートナー画像が形成される。一方で、このトナー画像形成動作に並行して、シート給送装置105は、カセット151から1枚のシートSのみを分離給送する。
Next, the image forming operation by the
そして、二次転写部156において、中間転写ベルト125上のフルカラートナー像とシートSの位置とを一致させるタイミングで、レジストローラ対162a,162bが駆動される。これにより、シートSは二次転写部156まで搬送され、二次転写部156にて、フルカラートナー像がシートS上に一括して転写される。フルカラートナー像が転写されたシートSは、定着部157に搬送され、定着内ローラ157aと定着外ローラ157bとの間をシートSが挟持搬送されることにより、シートS上のトナー像は加熱及び加圧され、シートSにフルカラーの画像として定着される。この後、画像が定着されたシートSは、定着部157の下流に設けられた排出部158によって排出される。
Then, in the
次に、図6及び図7を用いて、本実施形態の画像形成装置101が備える消音装置110の構成について説明する。本実施形態では、消音装置110として合成樹脂製の膨張室型消音器を適用している。消音装置110は、消音室の一例としての膨張室114と、内筒115と、を備えている。膨張室114は、第1開口部111及び第2開口部112を有し、音源から発せられた音が第2開口部112から入射し、減音されて第1開口部111から出射される。音源は、定着内ローラ157a及び定着外ローラ157bを駆動するための電動モータMであり、消音装置110は、第2開口部112を電動モータMに向けて配置されている。尚、本実施形態では、消音装置110は、第2開口部112を電動モータMに向けて配置されているが、これには限られず、第1開口部111を電動モータMに向けて配置するようにしてもよい。この場合も、消音装置110により第1開口部111から第2開口部112に向けて消音される。即ち、消音装置110は、音源から発せられた音が第1開口部111及び第2開口部112の一方から入射され、減音されて第1開口部111及び第2開口部112の他方から出射する。
Next, the configuration of the
本実施形態では、膨張室114は、略直方体形状で、底壁114aと、背壁114bと、上壁114cと、前壁114dと、設置時に装置本体2の手前側の側壁114eと、奥側の側壁114fとを有している。消音装置110は、装置本体2の内部に設置されており、前壁114dは電動モータMを向き、背壁114bは装置本体2の外側を向いている。第1開口部111は略正方形状で背壁114bに形成され、第2開口部112は略正方形状で前壁114dに形成されている。第1開口部11は、例えば、装置本体2の筐体に形成された不図示の通気口に対向して設けられている。
In the present embodiment, the
内筒115は、背壁114bの第1開口部111から膨張室114の内側に向けて伸長した筒形状を有している。内筒115は、断面正方形の角筒形状で、一端部を第1開口部111の縁部に一体化して設けられている。従って、第1開口部111の開口面積と、内筒115の断面積とは一致する。内筒115は、筒形状の中心線115cに直交する方向に関して、底壁114aと、上壁114cと、各側壁114e,114fとの間に、それぞれ全てに対して隙間Gを有して設けられている。但し、底壁114aと、上壁114cと、各側壁114e,14fとの全てに対して隙間Gを有することには限られず、少なくとも一部に対して隙間Gを有していればよい。底壁114aと、上壁114cと、各側壁114e,114fとは、壁部を構成する。内筒115の膨張室114の内側の先端部は、第3開口部113を有している。
The
本実施形態では、第1開口部111及び第2開口部112の開口面積を、いずれもS2とする。内筒115は、内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第1開口部111との間の断面積をS2とする。一方、内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第2開口部112との間の膨張室114の断面積はS1とする。本実施形態では、内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第2開口部112との間の膨張室114の断面積S1は、第3開口部113と第1開口部111との間の内筒115の断面積S2より大きく設けられている。同様に、内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第2開口部112との間の膨張室114の断面積S1は、第2開口部112より大きく設けられている。尚、膨張室型消音器では、膨張室114の断面積S1と内筒115の断面積S2との比が大きいほど、消音効果が大きくなることが知られている。従って、本実施形態では、S1>S2となっているので、高い消音効果を得ることができる。
In the present embodiment, the opening areas of the
また、内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第2開口部112との距離を第1距離L1とする。内筒115の中心線115cの方向に関して、第3開口部113と第1開口部111との距離を第2距離L2とする。即ち、内筒115は、断面積S2を有し、第1開口部111から膨張室114の内部に第2距離L2だけ延在する。
Further, the distance between the
ここで、画像形成部104の内部からは、ファンによる空力音や、搬送されるシートSからの音、各種モータによる駆動音など様々な音が発生している。これらを静音化するためには、ファンによる空力音だけでなく、例えば電動モータMによる騒音も低減する必要がある。本実施形態では、消音対象を電動モータMの特定周波数fを数式2のfにするように、膨張室114の長さである第1距離L1を決定した。第1距離L1に垂直な面の断面積はS1、第2開口部112及び内筒115の法線方向に垂直な面の断面積はS2である。また、電動モータMの特定周波数fの偶数倍のピーク音を低減できるように、内筒115の第2距離L2を数式5により決定している。
Here, various sounds such as aerodynamic sounds from the fan, sounds from the sheet S being conveyed, and driving sounds from various motors are generated from the inside of the
電動モータMによって発生した駆動音は、第2開口部112に流入し、消音装置110の内部(内面)で反射する。これにより、膨張室114の第1距離L1、内筒115の第2距離L2に対応する特定周波数の音波が重なって打ち消し合い、内筒115から排出される。
The drive sound generated by the electric motor M flows into the
上述したように本実施形態の画像形成装置101によれば、消音装置110の膨張室114の第1距離L1と内筒115の第2距離L2との関係を、数式5のように設定している。このため、膨張室114のL1領域による膨張室型消音器としての効果と、膨張室114のL2領域によるサイドブランチ型消音器としての効果とを、重ね合わせることができるので、消音効果を向上することができる。即ち、大型化を抑制しつつ、消音効果を向上することができる。
As described above, according to the
また、本実施形態の画像形成装置101によれば、消音装置110を定着内ローラ157a及び定着外ローラ157bを駆動するための電動モータMに向けて配置しているので、電動モータMで発生した音を消音できる。このように、本発明に係る消音装置は、画像形成装置の内部に配置された各種の音源に向けて配置されることにより、各音源の音の消音を図ることができる。
Further, according to the
尚、上述した各実施形態では、L1/L2が奇数または偶数である場合について説明したが、これには限られない。例えば、下記の数式7のように、L1/L2の割合が自然数倍(n=1,2,3,…)となるようにしてもよい。
n−0.1<L1/L2<n+0.1 …(7)
In each of the above-described embodiments, the case where L1 / L2 is an odd number or an even number has been described, but the present invention is not limited to this. For example, as in
n-0.1 <L1 / L2 <n + 0.1 ... (7)
この場合、特定周波数fの奇数倍の消音効果を特に向上する効果(図3参照)と、特定周波数fの偶数倍でも消音効果を得る効果(図5参照)とを音源によって適宜選択することができる。従って、消音を図る周波数に応じて、nを奇数又は偶数で選択することにより、適した消音効果を得ることができる。 In this case, the effect of particularly improving the muffling effect at an odd multiple of the specific frequency f (see FIG. 3) and the effect of obtaining the muffling effect even at an even multiple of the specific frequency f (see FIG. 5) can be appropriately selected depending on the sound source. it can. Therefore, a suitable muffling effect can be obtained by selecting n as an odd number or an even number according to the frequency for muffling.
また、上述した各実施形態では、音源として定着ファン57cあるいは電動モータMを適用した場合について説明したが、これには限られない。例えば、音源は電装基板上に配置された電源トランスなどの電気部品であってもよく、その場合は、音源周波数は10kHz程度のスイッチングインターバル周期となる。あるいは、音源は駆動ユニットに配置されたステッピングモータなどの電気部品であってもよく、その場合は、音源周波数は1kHz程度のPPS周期となる。
Further, in each of the above-described embodiments, the case where the fixing
また、上述した各実施形態では、消音装置10,110を画像形成装置1,101に適用した場合について説明したが、これには限られない。消音装置の対象は、例えば、シートを搬送する装置であればよく、例えば、スキャナ、後処理装置、シート積載装置などの全般に適用することができ、シートを搬送しない装置の全般にも適用することができる。
Further, in each of the above-described embodiments, the case where the
1…画像形成装置、2…装置本体、3…原稿読取部、4…画像形成部、7…胴内空間、10,10A,110…消音装置、11,111…第1開口部、12,112…第2開口部、13,113…第3開口部、14,114…消音室(膨張室)、14a,114a…底壁(壁部)、14c,114c…上壁(壁部)、14e,114e…側壁(壁部)、14f,114f…側壁(壁部)、15,115…内筒、15c,115c…中心線、57c…定着ファン(音源、ファン)、59…排出トレイ(排出シート積載部)、157a…定着内ローラ(駆動部材)、157b…定着外ローラ(駆動部材)、G…隙間、M…電動モータ(音源)。
1 ... Image forming device, 2 ... Device main body, 3 ... Original reading unit, 4 ... Image forming unit, 7 ... Internal space, 10, 10A, 110 ... Mute device, 11, 111 ... First opening, 12, 112 ... 2nd opening, 13,113 ... 3rd opening, 14,114 ... Anechoic chamber (expansion chamber), 14a, 114a ... Bottom wall (wall part), 14c, 114c ... Upper wall (wall part), 14e, 114e ... Side wall (wall part), 14f, 114f ... Side wall (wall part), 15,115 ... Inner cylinder, 15c, 115c ... Center line, 57c ... Fixing fan (sound source, fan), 59 ... Discharge tray (discharge sheet loading) Part) 157a ... Roller inside fixing (driving member), 157b ... Roller outside fixing (driving member), G ... Gap, M ... Electric motor (sound source).
Claims (9)
前記第1開口部から前記消音室の内側に向けて伸長した筒形状を有し、前記筒形状の中心線に直交する方向に関して、前記消音室の壁部との間に隙間を有して設けられた内筒を備え、
前記内筒の内側の先端部は、第3開口部を有し、
前記内筒の中心線方向に関して、前記第3開口部と前記第2開口部との間の前記消音室の断面積は、前記第3開口部と前記第1開口部との間の前記内筒の断面積、及び、前記第2開口部よりそれぞれ大きく設けられ、
前記内筒の中心線方向に関して、前記第3開口部と前記第2開口部との距離を第1距離L1とし、前記第3開口部と前記第1開口部との距離を第2距離L2とした場合に、
n−0.1<L1/L2<n+0.1(n=1,2,3,…)
を満たす、
ことを特徴とする消音装置。 It has a first opening and a second opening, and the sound emitted from the sound source is incident from one of the first opening and the second opening and is reduced to reduce the sound of the first opening and the second opening. In a muffling device with a muffling chamber emitted from the other side of the opening
It has a tubular shape extending from the first opening toward the inside of the muffling chamber, and is provided with a gap between it and the wall portion of the muffling chamber in a direction orthogonal to the center line of the tubular shape. Equipped with an inner cylinder
The inner tip of the inner cylinder has a third opening.
With respect to the center line direction of the inner cylinder, the cross-sectional area of the sound deadening chamber between the third opening and the second opening is the inner cylinder between the third opening and the first opening. The cross-sectional area of the above and the second opening are larger than each of the above.
With respect to the center line direction of the inner cylinder, the distance between the third opening and the second opening is defined as the first distance L1, and the distance between the third opening and the first opening is defined as the second distance L2. If you do
n-0.1 <L1 / L2 <n + 0.1 (n = 1, 2, 3, ...)
Meet,
A silencer characterized by that.
ことを特徴とする請求項1に記載の消音装置。 The n is an odd number,
The muffling device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の消音装置。 The n is an even number,
The muffling device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の消音装置。 The first distance L1 is L1 = c / 4f when c is the speed of sound and f is the specific frequency of the sound source.
The muffling device according to any one of claims 1 to 3, wherein the muffling device.
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の消音装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。 An image forming part that forms an image on the sheet,
The silencer according to any one of claims 1 to 4.
An image forming apparatus characterized in that.
前記ファンの駆動により、前記第1開口部と前記第2開口部との間を空気が流通する、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 The sound source is a fan for flowing air inside and outside the main body of the device.
By driving the fan, air flows between the first opening and the second opening.
The image forming apparatus according to claim 5.
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 The muffling device has a discharge sheet loading portion on the upper surface from which the sheet on which the image is formed by the image forming portion is discharged.
The image forming apparatus according to claim 5 or 6.
前記排出シート積載部は、前記装置本体と前記原稿読取部との間に形成された胴内空間に配置される、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 A document reader that can read documents is provided at the top of the device body.
The discharge sheet loading unit is arranged in a body space formed between the apparatus main body and the document reading unit.
The image forming apparatus according to claim 7.
前記消音装置は、前記第1開口部又は前記第2開口部を前記電動モータに向けて配置される、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 The sound source is an electric motor for driving a driving member, and is
The silencer is arranged with the first opening or the second opening facing the electric motor.
The image forming apparatus according to claim 5.
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