JP2021029971A - パチンコ機 - Google Patents

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Kenji Imaeda
健二 今枝
陽 柴山
Akira Shibayama
陽 柴山
浩幸 奥▲崎▼
Hiroyuki Okuzaki
浩幸 奥▲崎▼
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Abstract

【課題】大径球によってアウト球センサの通過孔を詰まらせるゴト行為の防止。【解決手段】発射ハンドルに対する操作を検出するタッチセンサの検出結果が、4分間に亘ってタッチありの状態が維持されたにもかかわらず、この4分間にアウト口センサによって、アウト球の通過が検知されなかった場合に、警告処理を実行する。警告処理では、スピーカから警告音を発するとともに、装飾ランプを警告専用の態様で点灯させる。【選択図】図22

Description

本発明は、パチンコ機に関する。
パチンコ機には、遊技盤面の最下方に、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球、所謂アウト球を回収するアウト口が設けられている。また、近年のパチンコ機には、アウト口に回収された遊技球の流路に、遊技球の通過を検知するセンサ(以下、アウト球センサという)が設けられている。アウト球センサの検知結果に基づくアウト球数と、遊技盤面に設けられた各入賞口への入賞を検知する各入賞センサの検知結果に基づく入賞球数との和により、遊技盤面に打ち出された遊技球の数、即ちIN数を求めることが出来る。これに対して、前記各入賞口への入賞に基づいて払い出した遊技球の数をOUT数という。
近年のパチンコは、直近の所定期間に亘る、単位時間ごとのIN数に対するOUT数の比率、即ち出球率の履歴を随時更新して記憶し、必要に応じてこれを確認できる、出球率履歴確認機能を有している。この機能を利用して、ホール店員は、パチンコ機が正規の出玉性能の範囲内で稼動しているか否かの確認が行えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
上述のアウト球センサは、出球率履歴確認機能を実現する上で、パチンコ機への搭載が必要になったものである。
特開2009−76505号公報
ところで、遊技球通過センサとしては、遊技球の直径よりも少し大きな内径の通過孔を有する近接スイッチタイプのものが汎用されている。
例えば、前記通過孔の内径よりも若干直径が大きい大径球をホールに持ち込み、該大径球を遊技盤面に打ち出してアウト球センサの通過孔を詰まらせた場合、後続のアウト球がこれに積み重なり、やがてアウト口から溢れ、アウト口周辺に複数の遊技球が積み重なった状態、所謂ブドウ状態が形成されることになる。このブドウ状態を、アウト口周辺に設けられた入賞口への入賞ルートとして利用することによって、不正に入賞を得るゴト行為(以下、大径球ゴトという)が行われる虞がある。
そこで、本発明の目的は、上述の大径球ゴト、即ち、大径球によってアウト球センサの通過孔を詰まらせるゴト行為を防止することができるパチンコ機を提供することである。
本発明のパチンコ機(1)は、
複数の入賞口(31〜34、38a〜38d)を備えた遊技盤(30)と、
遊技球を前記遊技盤(30)面に発射させるべく操作する発射ハンドル(23)と、
前記発射ハンドル(23)に対する操作の有無を検出するタッチセンサ(TS)と、
前記遊技盤(30)の最下方に設けられ、前記複数の入賞口(31〜34、38a〜38d)の何れにも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口(39)と、
前記アウト口(39)の下流側に設けられ、遊技球1球が通過可能な通過孔を有し、該通過孔を通過した遊技球の有無を検知するアウト球検知センサ(39S)と、を備えたパチンコ機において、
前記タッチセンサ(TS)の検出結果として、操作有の状態が所定時間に亘って維持されたにもかかわらず、前記所定時間中に、前記アウト球検知センサによって遊技球の通過が検知されなかった場合に、警告処理を実行することを特徴としている。
具体的構成において、前記警告処理は、聴覚及び/または視覚に訴えて警告を行う。
また、具体的構成において、前記警告処理には、外部装置に対して警告信号を出力する処理を含んでもよい。
本発明のパチンコ機によれば、大径球によってアウト球センサの通過孔を詰まらせるゴト行為を防止することが出来る。
本発明に係るパチンコ機の正面図である。 該パチンコ機の遊技盤の正面図である。 該パチンコ機の第3回転体の正面図である。 該パチンコ機の第2回転体の正面図である。 該パチンコ機の遊技球振分装置の斜視図である。 該パチンコ機の裏面図である。 該パチンコ機のサブ基板ケースの分解斜視図である。 該パチンコ機の制御装置のブロック図である。 該パチンコ機の主制御部110が実行する第1始動入賞処理のフローチャートである。 同第2始動入賞処理のフローチャートである。 同特図処理のフローチャートである。 同第1特図処理のフローチャートである。 同第2特図処理のフローチャートである。 (a)は第1特図抽選処理の内容を示す表、(b)は第2特図抽選処理の内容を示す表である。 主制御部110が実行する大当り遊技処理のフローチャートである。 同小当り遊技処理のフローチャートである。 小当り種別ごとの第1特別電動役物の動作パターン、舌片の動作パターン及びルート振分け機構の動作パターンを示すタイミングチャートである。 主制御部110が実行するゲート処理のフローチャートである。 同普図処理のフローチャートである。 (a)は普図抽選処理の当選確率を示す図、(b)は普図当り図柄決定処理の内容を示す表である。 主制御部110が実行する普通遊技処理のフローチャートである。 同大径球ゴト警告処理のフローチャートである。
以下、本発明を適用したパチンコ機の実施の形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
<パチンコ機の外観構成>
本実施例のパチンコ機1は、図1に示す如く、前扉2と、前扉2を開閉可能に支持する本体3とから構成され、前扉2は、その閉状態において本体3の前面を覆っている。前扉2には、本体3に取り付けられた遊技盤30(図2参照)を前面側から視認可能とすべく、ガラス26が嵌め込まれており、ガラス26の周囲には装飾ランプ27が設けられている。
前扉2のガラス26の下側には、貸球及び賞球が払い出される上皿21と、該上皿21が満杯となったときに内方で溢れた球が払い出される下皿22と、遊技盤に向けて遊技球を発射すべく操作する発射ハンドル23とが配設されている。上皿21の上面には、遊技者介入型の演出実行時に操作が促される演出ボタン25が配設されている。
また、前扉2の発射ハンドル23の上側には、前扉2の開閉時に鍵を挿抜するための鍵穴24が設けられている。
図2に示す如く、遊技盤30には、発射された遊技球を導く外レール35及び内レール36によって、略円形の遊技領域が区画されている。内レール36の先端には、球戻り防止弁36aが取り付けられている。遊技領域の上部中央右寄りには、発射された遊技球が遊技領域の右側へ流れるのを防止する球止めゴム37が設けている。なお、本実施例のパチンコ機1では、常時、この球止めゴム37にあてるように遊技球を発射する遊技方法を推奨している。
遊技領域の中央部には、ドーナツ状のルーレット回転体40を配しており、該ルーレット回転体40は、後述する特別図柄の変動及び停止に同期して回転及び停止する、所謂演出表示装置である。
遊技領域の上部中央には、第1大入賞口33を配置している。第1大入賞口33の入口は、球止めゴム37に当たってはね返った遊技球が通過する、右側から左側へ下り傾斜するスロープ状の遊技球通路の底面に形成している。また、第1大入賞口33の入口には、該入口を開放する開放位置と、閉塞する閉塞位置との間で往動可能な第1特別電動役物33aを設けている。第1特別電動役物33aは、通常の非作動時は閉塞位置とされ、球止めゴム37に当たってはね返った遊技球を左盤面へ導く遊技球通路として機能する一方、作動時に開放位置とされ、第1大入賞口33への入賞が可能となる。第1特別電動役物33aの非作動時、遊技球は、閉塞位置の第1特別電動役物33a上を通り、右側から左側へ下り傾斜する第1スロープSL1へと流下する。
第1スロープSL1の左側下方には、普通電動役物32aを設けている。普通電動役物32aは、一対の短辺とこれを繋ぐ長辺とからなるコ字状を呈し、長辺が遊技盤面から離間した離間位置と、長辺が遊技盤面に当接した当接位置との間で、一対の短辺の基端部を結ぶ回転軸を中心に回動可能としている。図2は、離間位置にある普通電動役物32aを示している。また、普通電動役物32aの左端部の左側には、右側に向けて入口を形成した第2始動口32を設けている。通常の非作動時には、普通電動役物32aは離間位置とされ、第1スロープSL1の左端部から落下した遊技球は、普通電動役物32aの長辺と遊技盤面との間の隙間を通って、右側から左側へ下り傾斜する第2スロープSL2へと流下する。一方、作動時には、普通電動役物32aは当接位置とされ、遊技盤面に当接した普通電動役物32aの長辺が、第2始動口32へ遊技球を導くスロープとして機能し、第1スロープSL1の左端部から落下した遊技球は、普通電動役物32aの長辺に受け止められて、該長辺上を通って、第2始動口32への入賞が可能となる。
第2スロープSL2の左側下方、即ち左盤面には、遊技球の通過を普図抽選の実行条件に設定している、ゲートGTを配している。普図抽選については後述する。
遊技領域の下部中央には、第1始動口31と、第2大入賞口34とを上下に並べて配置している。第2大入賞口34の入口には、遊技盤面に沿って起立して第2大入賞口34の入口を閉塞する閉塞姿勢と、手前側に倒れて第2大入賞口34の入口を開放するとともに、該入口に遊技球を導くガイド機能を発揮する開放姿勢との間で、回動可能な第2特別電動役物34aを設けている。図2は、開放姿勢にある第2特別電動役物34aを示している。第2特別電動役物34aは、通常は閉塞姿勢とされ、後述する大当り時に開放姿勢とされる。また、第1始動口31の左側には第1一般入賞口38a、第2一般入賞口38b及び第3一般入賞口38c、第1始動口31の右側には第4一般入賞口38dを配している。遊技領域の最下部には、上述した何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球、所謂アウト球を回収するアウト口39を開設している。また、遊技領域の外側の右下方には、それぞれ7セグメント表示器からなる、普通図柄表示装置ND、第1特別図柄表示装置SD1、及び第2特別図柄表示装置SD2を配している。
普通図柄表示装置NDは、遊技球がゲートGTを通過したときに取得した乱数値に基づく普図抽選の結果を示す図柄を、図柄変動を経て導出する。
第1特別図柄表示装置SD1は、遊技球が第1始動口31に入賞したときに取得した乱数値に基づく第1特図抽選の結果を示す図柄を、図柄変動を経て導出する。
第2特別図柄表示装置SD2は、遊技球が第2始動口32に入賞したときに取得した乱数値に基づく第2特図抽選の結果を示す図柄を、図柄変動を経て導出する。
なお、第1始動口31への入賞に対する賞球数は4球、第2始動口32への入賞に対する賞球数は2球、4つの一般入賞口39a〜39dへの入賞に対する賞球数はそれぞれ3球、第1大入賞口33への入賞に対する賞球数は3球、第2大入賞口34への入賞に対する賞球数は12球に設定している。
第1大入賞口33の内部には、ルート振分機構60と、3つの直径の異なる同心円状の回転体51、52、53からなる遊技球振分装置50とを配している。第1大入賞口33に入賞した遊技球は、左側から右側へ下り傾斜する傾斜ルートRT0を通って、ルート振分機構60側に送られる。傾斜ルートRT0の右端部の出口の底面には、回収孔(図示せず)が開設されており、傾斜ルートRT0の出口には、回収孔を開放する開放姿勢と、閉塞する閉塞姿勢との間で往復移動可能な舌片(図示せず)が設けられている。該舌片は、第1特別電動役物33aの作動開始とともに、一定の動作パターンにて動作し、遊技球が傾斜ルートRT0の出口に至ったときに舌片が開放姿勢であった場合、遊技球はルート振分機構60には至らず、回収孔を介して遊技盤の裏側に回収される。一方、遊技球が回収孔に至ったときに舌片が閉塞姿勢であった場合、遊技球は、舌片上を通過して、ルート振分機構60に至る。
ルート振分機構60は、外周部に3つの球保持部61a、61b、61cを形成したルート振分回転体61を備えている。ルート振分回転体61は、第1特別電動役物33aの作動開始とともに、一定の回転速度で時計回りに回転する。傾斜ルートRT0からルート振分機構60へ至った遊技球は、ルート振分回転体61の3つの球保持部61a、61b、61cの何れかに嵌り、該球保持部61a、61b、61cに保持されて、ルート振分回転体61とともに回転し、保持された球保持部61a、61b、61cに応じて、3本のルートRT1〜RT3のうちの何れかのルートに振り分けられ、該ルートRT1〜RT3を介して遊技球振分装置50に至る。
遊技球振分装置50は、最も内側の第1回転体51と、中間の第2回転体52と、最も外側の第3回転体53とで構成しており、各回転体51〜53は、遊技盤面に直交する回転軸を中心に、それぞれ常時一定の速度で回転している。第1回転体51及び第3回転体53は時計回り、第2回転体52は反時計回りに回転する。
第3回転体53の外側上部には、第1ルートRT1を介して流下してきた遊技球を受け止める、お椀状の第1ステージST1が設けられるとともに、第1ステージST1の底面には落下孔(図示せず)を開設している。第1ルートRT1を介して第1ステージST1に至った遊技球は、落下孔を経て、第3回転体53の外周部に至る。
図3に示す如く、第3回転体53はドーナツ状を呈し、第3回転体53の外周部には、24個の球保持凹部53a〜53a、53b〜53bを円周方向に略等間隔に形成している。24個の球保持凹部53a〜53a、53b〜53bは、保持した遊技球を後述する第2ステージST2への導入路の入口に落下させる6個の第1球保持凹部53a〜53aと、保持した遊技球を裏側に回収する回収路の入口に落下させる18個の第2球保持凹部53b〜53bとからなり、隣接する2つの第1球保持凹部53a、53aの間に、3つの第2球保持凹部53b、53bを繰り返し配置している。
従って、第1ステージST1の落下孔から落下して、第3回転体53の外周部に至った遊技球が、何れかの第1球保持凹部53a〜53aに落下する確率は6/24、即ち1/4に設定している。
図2に戻り、第2回転体52の前面側には、時計盤面で例えると略2時の方向から略10時の方向まで、遊技球が転動可能な転動領域52dが区画されており、該転動領域52dの略2時の方向に、第2ルートRT2が接続されている。第2ルートRT2を介してら流下してきた遊技球、及び第3回転体53での物理抽選の結果、第1球保持凹部53a〜53aに振り分けられた遊技球は、該転動領域52dの最下方の第2ステージST2を揺動することになる。第2ステージST2の底面は、円弧状を呈し、手前側から奥方へ下り傾斜する傾斜面としている。
図4に示す如く、第2回転体52はドーナツ状を呈し、第2回転体52の外周部には、16個の球保持孔52a〜52a、52b〜52bを円周方向に略等間隔に形成している。第2ステージST2を揺動する遊技球は、最終的には、奥方の第2回転体52の外周部の16個の球保持孔52a〜52a、52b〜52bの何れかに落下する。16個の球保持孔52a〜52a、52b〜52bは、保持した遊技球を後述する第3ステージST3へ落下させる4個の第1球保持孔52a〜52aと、保持した遊技球を裏側に回収する回収路の入口に落下させる12個の第2球保持孔52b〜52bとからなり、隣接する2つの第1球保持孔52a、52aの間に、3つの第2球保持孔52b、52bを繰り返し配置している。
従って、第2ステージST2を揺動する遊技球が、何れかの第1球保持孔52a〜52aに落下する確率は4/16、即ち1/4に設定している。
また、第2回転体52の外周部の表面には、互いに隣接する2つの球保持孔52a〜52a、52b〜52bの間にそれぞれ、手前側に向かって突出する突起部53c〜53cを設けている。第2回転体52の回転に伴い、第2回転体52の突起部53c〜53cは、第2ステージST2を揺動する遊技球に接触し、遊技球の動きに影響を与える。これにより、遊技球の動きをより不規則なものとすることができるので、この様子を注視する遊技者の興趣一層高めることができる。
図2に戻り、第1回転体51の外側上部には、お椀状の第3ステージST3を設けている。第3ルートRT3を介して流下してきた遊技球、及び第2回転体52での物理抽選の結果、第1球保持孔52a〜52aに振り分けられた遊技球は、第3ステージST3へ導入される。第3ステージST3の底面には落下孔(図示せず)を開設している。第3ステージST3に至った遊技球は、落下孔を経て、第1回転体51の外周部に至る。
第1回転体の外周部には、第1アタリ孔V1と、第2アタリ孔V2と、2つのハズレ孔F1、F2が、それぞれ約90度の角度間隔で形成されており、第3ステージST3に至った遊技球は、該第3ステージST3の底面の落下孔から、第1回転体51の2つのアタリ孔V1、V2及び2つのハズレ孔F1、F2の何れかに落下する。第1回転体51の裏側には、第1アタリ孔V1に落下した遊技球を回収する第1アタリ球回収路(図示せず)、及び第2アタリ孔V2に落下した遊技球を回収する第2アタリ球回収路(図示せず)を形成するとともに、第1アタリ球回収路に第1特定領域通過センサV1S、第2アタリ球回収路に第2特定領域通過センサV2Sを設け、両特定領域通過センサV1S、V2Sの何れかによって遊技球の通過が検知されると、大当り遊技が開始されることになる。一方、2つのハズレ孔F1、F2の何れかに落下した遊技球は、裏側に回収され、大当り遊技は開始されない。
従って、第3ステージST3から落下した遊技球が、何れかのアタリ孔V1、V2に落下する確率は2/4、即ち1/2に設定している。以下、遊技球が、第1アタリ孔V1及び第2アタリ孔V2の何れかに入球することをV入賞という。
図5は、遊技球振分装置50を前方斜め上方から見た斜視図で、第2ステージST2上を遊技球Yが揺動している様子を示している。図5に示す如く、遊技球振分装置50は、3つの回転体51〜53のうち、最も外径が大きなドーナツ状の第3回転体53の内円の内側に、2番目に外径が大きなドーナツ状の第2回転体52を配し、該第2回転体52の内円の内側に、最も外径が小さい円形の第1回転体51を配置して構成している。また、奥方から手前側に向けて、第3回転体53、第2回転体52、第1回転体51の順に、段上に重ねて配置している。第1回転体51の周囲には、第2回転体52の表面との段差部として、リング状のスペースが形成されており、該スペースを有効利用すべく、該スペースに第2ステージSTを含む転動領域52d及び第3ステージST3を配している。同様に、第3回転体53の周囲にも、遊技盤面30との段差部としてリング状のスペースが形成されており、該スペースに第1ステージSTを配している。
以上説明したように、本実施例の遊技球振分装置50によれば、同心の複数の回転体51〜53を、奥側の後段から手前の前段に向けて直径が小さくなるように段状に重ねて配置したので、後段の回転体51、52の視認性が、前段の回転体52、53によって阻害されることはない。また、各回転体51〜53は、遊技盤に対して垂直な回転軸を中心に回転するように構成されているため、遊技者は、正面視で、各回転体51〜53での物理抽選の様子を確認することが出来る。
さらに、最も外側且つ後段の第3回転体53から中段の第2回転体52へ、また、第2回転体52から最も内側且つ前段の第1回転体51へと遊技球が移送されるごとに、V入賞に対する期待感が段階的に高まることになるが、物理抽選の様子を注視する遊技者の視線も、外から内へ、奥側から手前側へ自然に、導くことが出来る。
そして、遊技者の興趣が最も高まる物理抽選の最終ステップ、即ち第1回転体51による物理抽選を、遊技球振分装置50の中心で、且つ遊技者に最も接近した位置で提示できる。
従って、各回転体51〜53での遊技球振分抽選の過程の視認性が非常に高く、且つ、直感的でわかりやすい遊技球振分装置50を構成することができる。
加えて、遊技球振分装置50の上流側にルート振分機構60を設け、該ルート振分機構60によって、第3ステージST3へ遊技球を導く通常の第1ルートRT1、第2ステージST2へ遊技球を導く、第1のショートカットルートとしての第2ルートRT2及び第3ステージST3へ遊技球を導く、第2のショートカットルートとしての第2ルートRT3の何れかのルートに振り分けるようにしたため、遊技球振分装置50に遊技球が至ったときの初期のV入賞確率を複数通りとすることができる。これにより、さらに遊技者の興趣を高めることが出来る。
<パチンコ機の裏面側の構成>
図6に示す如く、パチンコ機1の裏面には、上部左側にサブ基板ケース90、サブ基板ケース90の右側に外部端子板SO、中央部に主基板ケース70、主基板ケース70の下側に払出基板ケース80がそれぞれ取り付けられている。サブ基板ケース90の内部には、後述する副制御部120が実装されたサブ制御基板94が収納されている。同様に、主基板ケース70の内部には、後述する主制御部110が実装された主制御基板、払出基板ケース80の内部には、後述する払出制御部130が実装された払出制御基板がそれぞれ収納されている。
<サブ基板ケース>
図7に、サブ基板ケース90の分解斜視図を示す。サブ基板ケース90は、表面ケース91と、裏面シート92とから構成される。
表面ケース91は、透明な合成樹脂製、より具体的にはポリカーボネート製の成型品からなり、図6に示したサブ基板ケース90の取付状態において、表面側に位置する。表面側ケース91には、その表面に、各種コネクタを接続するための複数のコネクタ孔91b〜91bが開設されるとともに、対向する長辺に沿う外周部にそれぞれ、取付用の長孔91c〜91cが開設されている。サブ基板ケース90の取付状態において、表面ケース91の長孔91c〜91cに対向するパチンコ機1の裏面側の取付部には、各長孔91c〜91cに対応する位置にそれそれ、L字状のフック部(図示せず)が突設されており、サブ基板ケース90は、各フック部と各長孔91cとの係合により、パチンコ機1の裏面に取り付けられている。
一方、裏面シート92は、透明な合成樹脂製、より具体的にはポリカーボネート製の厚さ0.2mmのシート材からなる。
裏面シート92、サブ制御基板94及び表面ケース91にはそれぞれ、4個のネジ孔92a〜92a、94a〜94a、91a〜91aが穿設されており、裏面シート92側から、各ネジ孔92a〜92a、94a〜94a、91a〜91aにネジ(図示せず)を螺合することで、サブ制御基板94は、表面ケース91と裏面シート92の間の空間内に収納されている。
その後、表面ケース91及び裏面シート92に跨るように、長辺に1枚、短辺に1枚、計2枚の封印シール93、93を貼付している。
封印シール93は、剥がした場合に、被貼付物(具体的には、表面ケース91及び裏面シート92)側に、その一部が剥がした痕跡として残る、所謂セキュリティーシールである。具体的に、剥がした場合には、表面ケース91及び裏面シート92に、「開封済」の文字が残る。サブ基板ケース90を開封するには、2枚の封印シール93、93を剥がさなくてはならず、封印シール93を剥がした場合には、その痕跡が残るため、サブ基板ケース90を開封した場合には、その痕跡が残ることになる。
上述の如く、パチンコ機1のサブ基板ケース90は、硬質のハードケースである表面ケース91と、薄いシート状の裏面シート92で構成しており、開封時に痕跡が残るように、表面ケース91及び裏面シート92に跨るように2枚の封印シール93、93で貼付している。
従来の基板ケースにおいては、表面側のケース半体のみならず、裏面側のケース半体についても硬質のハードケースで構成されていたが、本実施例のパチンコ機1では、裏面側のケース半体については、ポリカーボネート製の厚さ0.2mmのシート材で構成したため、従来必要であった樹脂成型のための金型が不要となり、大幅なコストダウンを図ることが出来る。
サブ基板ケース90の取付状態において、サブ制御基板94は、硬質の表面ケース91でその表面側を覆われているため、表面側からの不正行為に対するセキュリティは、従来の基板ケースと同等である。加えて、サブ基板ケース90を開封した場合には、その痕跡が残るため、基板ケース開封に対するセキュリティも、従来の基板ケースと同等である。
さらに、表面ケース91を破壊することなく、サブ基板ケース90を開封することができるので、中古のパチンコ機1から、サブ基板ケース90を回収すれば、製造コストの高い表面ケース91のリサイクル(リユース)が可能となる。これにより、リサイクル(リユース)によるコストダウンも図れる。
従って、本実施例のパチンコ機1のサブ基板ケース90によれば、従来と同等の高いセキュリティを維持したまま、大幅なコストダウンが図れる。
<パチンコ機の電気的構成>
図8に示す如く、本実施例のパチンコ機1の制御部100は、遊技制御を司る主制御部110と、主制御部110からの指令に基づいて主にルーレット回転体40の制御を司る副制御部120と、主制御部110からの指令に基づく賞球払出制御と台間機との通信を伴う貸球払出制御とを司る払出制御部130とからなり、主制御部110と副制御部120とは、主制御部110から副制御部120への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されると共に、主制御部110と払出制御部130とは、主制御部110から払出制御部130への一方向通信経路によって互いに電気的に接続されている。
主制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、入力ポート114、及び出力ポート115を備え、主制御部110の入力ポート114には、発射ハンドル23に対する操作の有無を検出するタッチセンサTSと、第1始動口31への入賞を検知する第1始動口入賞センサ31Sと、第2始動口32への入賞を検知する第2始動口入賞センサ32Sと、第1大入賞口33へ入賞した遊技球を検知する第1大入賞口カウントセンサ33Sと、第2大入賞口34へ入賞した遊技球を検知する第2大入賞口カウントセンサ34Sと、遊技球がゲートGTを通過したことを検知するゲートセンサGTSと、4つの一般入賞口38a〜38dへの入賞をそれぞれ検知する4つの一般入賞口入賞センサ38aS、38bS、38cS、38dSと、遊技球が第1ルートRT1を通過したことを検知する第1ルート通過センサRT1Sと、遊技球が第2ルートRT2を通過したことを検知する第1ルート通過センサRT2Sと、遊技球が第3ルートRT3を通過したことを検知する第3ルート通過センサRT3Sと、第1特定領域通過センサV1Sと、第2特定領域通過センサV2Sと、アウト口39の内部にてアウト球の通過を検知するアウト口センサ39Sとが、それぞれ電気的に接続されている。
主制御部110の出力ポート115には、第1特図表示装置SD1と、第2特図表示装置SD2と、普図表示装置NDと、普通電動役物32aを駆動する普電駆動部32aDと、第1特別電動役物33aを駆動する第1特電駆動部33aDと、第2特別電動役物34aを駆動する第2特電駆動部34aDと、第1回転体51を回転駆動する第1回転体駆動部51Dと、第2回転体52を回転駆動する第2回転体駆動部52Dと、第3回転体53を回転駆動する第3回転体駆動部53Dと、ルート振分回転体61を回転駆動するルート振分回転体駆動部61Dと、傾斜ルートRT0の右端部の舌片を駆動する舌片駆動部62Dと、遊技関連情報を外部へ送信するための中継基板として機能する外部端子板SOとが、それぞれ電気的に接続されている。
主制御部110のCPU111は、ROM112に格納された遊技プログラムPgに則り、入力ポート114に接続された各種センサの検出信号に応じて、出力ポート115に接続された各表示装置及び各駆動部の制御、副制御部120及び払出制御部130へのコマンドの送信、並びに外部端子板SOへの信号出力を行う。RAM113には、遊技プログラムPgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
副制御部120は、CPU121、ROM122、RAM123、入力ポート124、及び出力ポート125を備え、副制御部120の入力ポート124には、演出ボタン25に対する操作の有無を検出する演出ボタンセンサ25Sと、ルーレット表示器40の回転位置が、予め定めた原点位置にあることを検知するルーレット表示器原点センサ40Sとが電気的に接続されている。副制御部120の出力ポート125には、ルーレット表示器40を回転駆動するルーレット表示器駆動部40Dと、一対のスピーカLSP,RSPと、装飾ランプ27とが、それぞれ電気的に接続されている。
副制御部120のCPU121は、ROM122に格納された演出プログラムQgに則り、主制御部110からのコマンドと、入力ポート124に接続された各種センサの検出信号とに応じて、出力ポート125に接続されたルーレット表示器駆動部40D、一対のスピーカLSP,RSP、及び装飾ランプ27を制御する。RAM123には、演出プログラムQgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
払出制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、入力ポート134、及び出力ポート135を備え、払出制御部130の入力ポート134には、遊技球払出装置WSから払い出された遊技球を検出するための払出球検出センサHSと、カード排出スイッチSW1と、貸球スイッチSW2とがそれぞれ電気的に接続されている。払出制御部130の出力ポート135には、遊技球払出装置WSと、残高表示器BDとがそれぞれ電気的に接続されている。
払出制御部130のCPU131は、ROM132に格納された払出プログラムRgに則り、主制御部110からの賞球コマンドに基づいて賞球払出処理を実行すると共に、カード排出スイッチSW1や貸球スイッチSW2が操作された場合にはその旨を台間機に送信し、台間機との双方向通信により、貸球払出処理を実行する。RAM133には、払出プログラムRgの実行に必要な情報が逐次記憶される。
以下、主制御部110のCPU111によって実行される各種処理手続きについて、図面に沿って詳細に説明する。
<第1始動入賞処理>(図9)
図9に示す第1始動入賞処理では、第1始動口31への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数値の取得処理並びに賞球払出処理を実行する。
先ずステップS901にて、第1始動口31の入賞センサ31Sが入賞を検知したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS901にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS901にてイエスと判断した場合には、ステップS902へ移行して、第1特図保留数が4か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS905へ移行する一方、ノーと判断した場合には、次のステップS903にて、第1特図保留数に1加算する。次のステップS904では、第1特図抽選処理に用いる乱数値R1を取得してRAM113の第1特図保留記憶領域に記憶する。
次のステップS905では、賞球払出処理を実行して、ステップS901へ戻る。
<第2始動入賞処理>(図10)
図10に示す第2始動入賞処理では、第2始動口32への入賞の有無を監視すると共に、入賞した場合には、各種乱数値の取得処理並びに賞球払出処理を実行する。
先ずステップS1001にて、第2始動口32の入賞センサ32Sが入賞を検知したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1001にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1001にてイエスと判断した場合には、ステップS1002へ移行して、第2特図保留数が1か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1005へ移行する一方、ノーと判断した場合には、次のステップS1003にて、第2特図保留数に1加算する。次のステップS1004では、第2特図抽選処理に用いる乱数値R2を取得してRAM113の第2特図保留記憶領域に記憶する。
次のステップS1005では、賞球払出処理を実行して、ステップS1001へ戻る。
<特図処理>(図11)
図11に示す特図処理では、特別図柄に係る抽選開始条件が成立したか否かを判断するとともに、抽選開始条件が成立した場合には抽選対象となる保留記憶情報を特定し、特定した保留記憶情報に基づいて第1特図処理または第2特図処理を起動する。
先ずステップS1101にて、大当り遊技中か、小当り遊技中か、第1特図が変動中か、第2特図が変動中かを判断する。何れか1つでもイエスと判断した場合には、ステップS1101にて同じ判断を繰り返す。即ち、特別図柄に係る抽選開始条件は、大当り遊技中でも小当り遊技中でなく、且つ第1特図及び第2特図がともに変動中でない場合としている。ステップS1101にてノーと判断した場合、即ち特別図柄に係る抽選開始条件が成立したと判断した場合には、先ずステップS1102にて第2特図保留数がゼロか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1105にて第2特図処理を開始してリターンする。
ステップS1102にてイエスと判断した場合には、ステップS1103にて第1特図保留数がゼロか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1104にて第1特図処理を開始してリターンする一方、イエスと判断した場合には、ステップS1101に戻る。
上記の通り、本実施例のパチンコ機1では、第1特図保留よりも第2特図保留を優先して消化する、所謂特2優先消化方式を採用している。また、第1特図の最大保留数は4個、第2特図の最大保留数は1個に設定している。
<第1特図処理>(図12)
図12に示す第1特図処理では、第1特図に係る抽選対象の保留記憶情報に基づく各種抽選処理、並びに当該抽選結果に基づく第1特図表示装置SD1での図柄変動処理を実行する。
先ず、ステップS1201にて第1特図保留数を1減算するとともに、次のステップS1202にて抽選対象の保留記憶情報の退避処理、並びに空いた保留記憶領域の開放処理を実行する。
次のステップS1203では第1特図抽選処理を実行する。具体的に第1特図抽選処理では、大当り、小当り及びハズレの何れかを抽選するとともに、該抽選結果に応じて、第1特図表示装置SD1に導出すべき第1特図の図柄の態様を決定する。次のステップS1204では、第1特図変動時間抽選処理を実行する。
第1特図抽選処理、及び第1特図変動時間抽選処理の内容については後述する。
そして、次のステップS1205にて各種抽選結果を含む第1特図変動開始コマンドを副制御部120に送信し、ステップS1206にて第1特図の変動を開始するとともに、変動時間の計測を開始する。
次のステップS1207では、ステップS1204の第1特図変動時間抽選処理にて決定した変動時間が経過したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1207にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1207にてイエスと判断した場合には、ステップS1208に移行して、第1特図変動停止コマンドを副制御部120に送信するとともに、次のステップS1209にて第1特図表示装置SD1に、ステップS1203の第1特図抽選処理にて決定した態様の図柄を停止表示する。
次のステップS1210では、第1特図表示装置SD1に大当り図柄を停止させたか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1211に移行して大当り遊技処理を実行してリターンする。
ステップS1210にてノーと判断した場合には、ステップS1212にて第1特図表示装置SD1に小当り図柄を停止させたか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1213に移行して小当り遊技処理を実行してリターンする。
ステップS1212にてノーと判断した場合、即ちハズレの場合にもリターンする。
<第2特図処理>(図13)
図13に示す第2特図処理では、第2特図に係る抽選対象の保留記憶情報に基づく各種抽選処理、並びに当該抽選結果に基づく第2特図表示装置SD2での図柄変動処理を実行する。
先ず、ステップS1301にて第2特図保留数を1減算するとともに、次のステップS1302にて抽選対象の保留記憶情報の退避処理、並びに空いた保留記憶領域の開放処理を実行する。
次のステップS1303では、第2特図抽選処理を実行する。具体的に第2特図抽選処理では、大当り、小当り及びハズレの何れかを抽選するとともに、該抽選結果に応じて、第2特図表示装置SD2に導出すべき第2特図の図柄の態様を決定する。
次のステップS1304では、第2特図変動時間抽選処理を実行する。
第2特図抽選処理、及び第2特図変動時間抽選処理の内容については後述する。
そして、次のステップS1305にて各種抽選結果を含む第2特図変動開始コマンドを副制御部120に送信し、ステップS1306にて第2特図の変動を開始するとともに、変動時間の計測を開始する。
次のステップS1307では、ステップS1304の第2特図変動時間抽選処理にて決定した変動時間が経過したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1307にて同じ判断を繰り返す。一方。ステップS1307にてイエスと判断した場合には、ステップS1308に移行して、第2特図変動停止コマンドを副制御部120に送信するとともに、次のステップS1309にて第2特図表示装置SD2に、ステップS1303の第2特図抽選処理にて決定した態様の図柄を停止表示する。
次のステップS1310では、第2特図表示装置SD2に大当り図柄を停止させたか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1311に移行して大当り遊技処理を実行してリターンする。
ステップS1310にてノーと判断した場合には、ステップS1312にて第2特図表示装置SD2に小当り図柄を停止させたか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1313に移行して小当り遊技処理を実行してリターンする。
ステップS1312にてノーと判断した場合、即ちハズレの場合にもリターンする。
<第1特図抽選処理及び第2特図抽選処理>(図14)
第1特図抽選処理及び第2特図抽選処理では、抽選対象の乱数値情報に基づき、大当り、小当り及びハズレの何れであるかを抽選する。図14(a)に第1特図抽選処理の内容、図14(b)に第2特図抽選処理の内容をそれぞれ示す。
なお、以下、第1/第2特図抽選処理の抽選結果として、第1/第2特図表示装置SD1/SD2に停止表示される図柄の態様を当否図柄という。
図14(a)に示す如く、第1特図抽選処理の抽選結果は、特1大当り1、特1大当り2、特1小当り1、特1小当り2、特1小当り3、及びハズレの5通りに設定している。
特1大当り1は、特典として、第2特別電動役物34aを10回連続して作動させる10R大当りが付与される抽選結果で、当否図柄は「A」、当選確率は5/65536に設定している。また、大当り遊技終了後は、第1特別図柄と第2特別図柄とが合計で1回変動するまでの間の時短状態(以下、1回時短という)へ移行する。
特1大当り2は、特典として、第2特別電動役物34aを2回連続して作動させる2R大当りが付与される抽選結果で、当否図柄は「B」、当選確率は4680/65536に設定している。
特1小当り1は、特典として、特別電動役物33aを1回作動させ、該作動中に第1大入賞口33に入った遊技球は、ルート振分機構60により、第1ルートRT1に振り分けられる、V入賞確率が1/32の抽選結果で、当否図柄は「C」、当選確率は5242/65536に設定している。
特1小当り2は、特典として、特別電動役物33aを1回作動させ、該作動中に第1大入賞口33に入った遊技球は、ルート振分機構60により、第2ルートRT2に振り分けられる、V入賞確率が1/8の抽選結果で、当否図柄は「D」、当選確率は983/65536に設定している。
特1小当り3は、特典として、特別電動役物33aを1回作動させ、該作動中に第1大入賞口33に入った遊技球は、ルート振分機構60により、第3ルートRT3に振り分けられる、V入賞確率が1/2の抽選結果で、当否図柄は「E」、当選確率は327/65536に設定している。
ハズレは、特典が付与されない抽選結果で、当否図柄は「−」(バー)、当選確率は54299/65536に設定している。
なお、特1小当り1、特1小当り2及び特1小当り3に対応する当否図柄が停止表示された後の小当り遊技中にV入賞が発生して開始される大当たり遊技の終了後は、1回時短へ移行する。
図14(b)に示す如く、第2特図抽選処理の抽選結果は、特2大当り、特2小当り及びハズレの3通りに設定している。
特2大当りは、特典として、第2特別電動役物34aを10回連続して作動させる10R大当りが付与される抽選結果で、当否図柄は「A」、当選確率は4685/65536に設定している。また、大当り遊技終了後は、1回時短へ移行する。
特2小当りは、特典として、特別電動役物33aを1回作動させ、該作動中に第1大入賞口33に入った遊技球は、ルート振分機構60により、第3ルートRT3に振り分けられる、V入賞確率が1/2の抽選結果で、当否図柄は「B」、当選確率は60850/65536に設定している。また、特2小当りに対応する当否図柄が停止表示された後の小当り遊技中にV入賞が発生して開始される大当たり遊技の終了後は、1回時短へ移行する。
ハズレは、特典が付与されない抽選結果で、当否図柄は「−」(バー)、当選確率は1/65536に設定している。
図14(a)及び(b)からわかるように、大当り確率は、第1特図抽選処理及び第2特図抽選処理ともに共通で、4685/65536、即ち約1/150に設定している。
また、第1特図抽選処理での小当り確率は、6552/65536、即ち約1/10に設定している。一方、第2特図抽選処理でのハズレ確率は1/65536に設定しており、第2特図抽選処理では、ハズレとなることは略なく、小当りまたは大当りの何れかに当選することになる。
<特図変動時間抽選処理>
第1特図変動時間抽選処理及び第2特図変動時間抽選処理のロジックは、略同等であるため、纏めて特図変動時間抽選処理として、以下に説明する。
特図変動時間抽選処理では、特図抽選処理の結果に応じて、特図変動パターンを決定する。当該特図変動パターンに応じて特図変動時間が定まる。
特図抽選処理にて、大当りまたは小当りに当選した場合には、それぞれ専用の特図変動時間抽選テーブルに基づき、特図変動時間の抽選を行う。
一方、特図抽選処理にてハズレとなった場合には、抽選対象の特図の保留数に応じて、特図変動時間の抽選を行う。
具体的には、抽選対象の特図の保留数が多い場合には少ない場合に比べて、相対的に短い特図変動時間となるようなロジックを使用している。
<大当り遊技処理>(図15)
図15に示す大当り遊技処理では、第1特図表示装置SD1に当否図柄「A」または「B」、第2特図表示装置SD2に当否図柄「A」が停止表示されたこと、第1特図表示装置SD1に当否図柄「C」、「D」または「E」が停止表示されたことに基づく小当り遊技中、または第2特図表示装置SD2に当否図柄「B」が停止表示されたことに基づく小当り遊技中に、第1大入賞口33内の第1特定領域通過センサV1S及び第2特定領域通過センサV2Sにより遊技球の通過が検知されたことに基づき、第2大入賞口34の開放ラウンドを複数回に亘って実行する大当り遊技に係る処理を実行する。
先ず、ステップS1501にて大当り遊技開始コマンドを副制御部120に送信し、次のステップS1502では最大ラウンド数の設定、ステップS1503ではラウンド数に1を設定する。なお、第1特図表示装置SD1または第2特図表示装置SD2に大当り図柄「A」が停止表示されたことに基づき開始された大当り遊技の場合、最大ラウンド数は10、第1特図表示装置SD1に大当り図柄「B」が停止表示されたことに基づき開始された大当り遊技の場合、最大ラウンド数は2に設定している。また、小当り遊技中に、第1大入賞口33内の第1特定領域通過センサV1Sにより遊技球の通過が検知されたことに基づき開始された大当り遊技の場合、最大ラウンド数は9、第2特定領域通過センサV2Sにより遊技球の通過が検知されたことに基づき開始された大当り遊技の場合、最大ラウンド数は3に設定している。
次のステップS1504では、ラウンド数に応じたラウンド開放パターンを設定するとともに、ステップS1505ではカウント数にゼロを設定して、ステップS1506にて大当りラウンドを開始する。なお、本実施例のパチンコ機1において、ラウンド開放パターンは、各ラウンドの開始から最長で29秒間に亘って、第2特別電動役物34aを開放姿勢とするパターンを採用している。
大当りラウンド開始後は、先ずステップS1507にて第2大入賞口34のカウントセンサ34Sが入賞を検知したかを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1508にてカウント数に1加算し、次のステップS1509にて、カウント数が最大カウント数に至ったか否かを判断する。上述の如く、本実施例のパチンコ機1において、最大カウント数は10カウントに設定している。
ステップS1509にてイエスと判断した場合には、ステップS1511にて第2大入賞口34を閉塞し当該ラウンドを終了する。一方、ステップS1507にてノーと判断した場合、及びステップS1509にてノーと判断した場合には、ステップS1510にて当該ラウンドの開放パターンが終了したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1511にて第2大入賞口34を閉塞し当該大当りラウンドを終了する。一方、ステップS1510にてノーと判断した場合には、ステップS1507へ戻り当該大当りラウンドを継続する。
ステップS1511の次のステップS1512では、ラウンド数が最大ラウンド数に至ったか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1514にてラウンド数に1加算して、ステップS1504へ戻る。一方、ステップS1512にてイエスと判断した場合には、ステップS1513にて大当り遊技終了コマンドを副制御部120に送信して、リターンする。
<小当り遊技処理>(図16及び17)
図16に示す小当り遊技処理では、第1特図表示装置SD1に小当り図柄「C」、「D」または「E」、または第2特図表示装置SD2に小当り図柄「B」が停止表示されたことに基づき、第1大入賞口33を開放する小当り遊技に係る処理を実行する。
先ず、ステップS1601にて小当り遊技開始コマンドを副制御部120に送信し、次のステップS1602では開放パターンの設定、ステップS1603ではカウント数及び特定領域通過フラグにそれぞれ0を設定して、ステップS1604にて小当り遊技を開始する。ここで、特定領域通過フラグとは、小当り遊技中に、第1特定領域通過センサV1S及び第2特定領域通過センサV2Sにより遊技球の通過が検知されたか否かを示すフラグで、検知されていない場合には0、第1特定領域通過センサV1Sにより検知された場合には1、第2特定領域通過センサV2Sにより検知された場合には2が、それぞれセットされる。
図17に、小当り種別ごとの第1大入賞口33の開放パターンと、第1特別電動役物33aの作動開始、即ち小当り遊技開始からの傾斜ルートRT0の右端部の舌片の動作パターンと、ルート振分機構60の動作パターンと示している。なお、横軸は、小当り遊技開始からの経過時間軸である。
特1小当り1に対応する第1大入賞口33の開放パターンでは、0.06秒間の1回の開放、0.5秒間の閉塞、1.5秒間の1回の開放を順に行う。
特1小当り2に対応する第1大入賞口33の開放パターンでは、0.06秒間の1回の開放、3.5秒間の閉塞、1.5秒間の1回の開放を順に行う。
特1小当り3及び特2小当りに対応する第1大入賞口33の開放パターンでは、0.06秒間の1回の開放、6.5秒間の閉塞、1.5秒間の1回の開放を順に行う。
舌片の動作パターンは、小当り遊技開始から0.7秒間の開放、1.5秒間の閉塞、3秒間の開放、1.5秒間の閉塞、3秒間の開放、1.5秒間の閉塞、その後開放状態維持を順に行う。
ルート振分機構60の動作パターンは、傾斜ルートRT0右端部の出口に対向する位置に、舌片の1回目の閉塞時には第1ルートRT1に対応する球保持部61a、舌片の2回目の閉塞時には第2ルートRT2に対応する球保持部61b、舌片の3回目の閉塞時には第3ルートRT3に対応する球保持部61cがそれぞれ位置するように回転する動作パターンに設定している。
小当り遊技開始時の1回目の第1大入賞口33の開放は、0.06秒間と極めて短いため、この開放によって遊技球が第1大入賞口33内に入ることはなく、遊技球が第1大入賞口33内に入るのは、2回目の1.5秒間の第1大入賞口33の開放時にのみとなる。2回目の1.5秒間の第1大入賞口33の開放タイミングは、小当り種別に応じて3通りに設定している。また、この3通りの開放タイミングに合わせて、舌片が閉塞されるように舌片の動作パターンを設定するとともに、各振分ルートRT1〜RT3に対応する球保持部61a〜61cが、傾斜ルートRT0右端部の出口に対向する位置に至るように、ルート振分機構60の動作パターンを設定している。
また、ルート振分機構60の各球保持部61a〜61cは、1球の遊技球しか保持することができないように構成しているため、例えば、特1小当り時に複数の遊技球が第1大入賞口33内に入ったとしても、2球目以降の遊技球は、舌片の1回目の閉塞と、2回目の閉塞との間の開放によって、回収孔に落下するため、ルート振分機構60に至るのは、最初に第1大入賞口33内に入った1球目のみとなる。よって、ルート振分機構60による、第1ルートRT1、第2ルートRT2、及び第3ルートRT3へのルート振分けは、小当り種別に応じて決定される。具体的には、特1小当り1時に第1大入賞口33内に入った遊技球は第1ルートRT1へ、特1小当り2時に第1大入賞口33内に入った遊技球は第2ルートRT2へ、特1小当り3及び特2小当り時に第1大入賞口33内に入った遊技球は第3ルートRT3へ、それぞれ振分けられることになる。
図16に戻り、小当り遊技開始後は、先ずステップS1605にて第1大入賞口33のカウントセンサ33Sが入賞を検知したかを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1606にてカウント数に1加算して、ステップS1607へ移行する一方、ノーと判断した場合にはステップS1606をスキップしてステップS1607へ移行する。
ステップS1607では、第1特定領域通過センサV1Sが遊技球の通過を検知したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1608にて特定領域通過フラグに1をセットして、ステップS1609へ移行する。一方、ステップS1607にてノーと判断した場合には、ステップS1615にて、第2特定領域通過センサV2Sが遊技球の通過を検知したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1616にて特定領域通過フラグに2をセットして、ステップS1609へ移行する。ステップS1615にてノーと判断した場合にも、ステップS1609へ移行する。
ステップS1609では、カウント数が最大カウント数に至ったか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1610にて開放パターンが終了したか否かを判断する。
ステップS1610にてノーと判断した場合には、ステップS1605に戻り小当り遊技を継続する。
一方、ステップS1609及びS1610にてイエスと判断した場合には、ステップS1611にて第1大入賞口33を閉塞し小当り遊技を終了し、ステップS1612にて小当り遊技終了コマンドを副制御部120に送信する。
次のステップS1613では、特定領域通過フラグが0か否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1614にて大当り遊技処理を開始してリターンする一方、ノーと判断した場合には、ステップS1614をスキップしてリターンする。
<ゲート処理>(図18)
図18に示すゲート処理では、遊技球がゲートGTを通過したか否かを監視し、通過した場合には普図抽選乱数の取得処理を実行する。
先ずステップS1801にて、ゲートセンサGTSが遊技球の通過を検知したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1801にて同じ判断を繰り返す。一方、ステップS1801にてイエスと判断した場合には、ステップS1802へ移行して、普図保留数が4か否かを判断し、ノーと判断した場合には、次のステップS1803にて普図保留数に1加算すると共に、次のステップS1804にて、普図抽選乱数R3を取得するとともにその値をRAM113の普図保留記憶領域に記憶して、ステップS1801へ戻る。ステップS1802にてイエスと判断した場合にも、ステップS1801へ戻る。
<普図処理>(図19)
図19に示す普図処理では、遊技球がゲートGTを通過したときに取得した普図抽選乱数R3の値に基づく普図抽選処理と、該普図抽選処理の結果に応じた普図表示装置NDの表示制御とを実行する。
先ずステップS1901にて、普図保留数が0か否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS1901にて同じ判断を繰り返す。一方、ノーと判断した場合にはステップS1902に移行して普図保留数を1減算すると共に、ステップS1903にて抽選対象の普図抽選乱数R3を作業用の記憶エリアに退避する退避処理、並びに該退避処理によって空いた普図保留記憶領域の開放処理を行う。次のステップS1904では、普図抽選処理を行う。
具体的に、普図抽選処理では、普図表示装置NDに導出すべき図柄の態様に係る普図抽選処理、並びに、普図変動時間に係る普図変動時間抽選処理を行う。各抽選処理の内容については後述する。
次のステップS1905にて普図変動を開始する。
次のステップS1906では、ステップS1904にて決定した普図変動時間が経過したか否かを判断し、ノーと判断した場合には、ステップS1906にて同じ判断を繰り返す。ステップS1906にてイエスと判断されると、ステップS1907へ移行して普図変動を停止し、ステップS1904にて決定した態様の図柄を普図表示装置NDに表示する。そして、次のステップ1908にて普図抽選処理に当選したか否かを判断し、イエスと判断した場合にはステップS1909へ移行して、普通遊技処理を実行する一方、ノーと判断した場合にはステップS1901へ戻る。
以下、図19のステップS1904の普図抽選処理について、具体的に説明する。
図20(a)に示す如く、本実施例のパチンコ機1において、普図当選確率は、65535/65536に設定しているため、略100%の確率で当選することになる。
普図抽選に当選した場合、普図当り種別、即ち普図当り図柄決定処理を実行する。図20(b)に示す如く、普図当り種別は1及び2の2通りに設定している。普図当り種別1の振分確率は50%、普図当り図柄は「A」、普図当り種別2の振分確率は50%、普図当り図柄は「B」にそれぞれ設定している。また、普図抽選でハズレとなった場合の普図ハズレ図柄は「−」(バー)に設定している。
また、非時短の通常中における普図当り時の普通電動役物32aの動作パターンは、普図当り種別にかかわらず、0.06秒間の1回開放としている。時短中における普図当り時の普通電動役物32aの動作パターンは、普図当り種別にかかわらず、5.2秒間の1回開放としている。
また、本実施例のパチンコ機1において、普図変動時間は、普図抽選の結果及び普図変動開始時の普図保留数にかかわらず、通常中には2.7秒、時短中には0.4秒に設定している。
<普通遊技処理>(図21)
図21に示す普通遊技処理では、普図表示装置NDにおける普図変動後、普図表示装置NDに普図抽選に当選したことを示す図柄「A」または「B」が停止表示された場合に実行される、普通電動役物32aの開放に関する制御を実行する。
先ずステップS2101にて、普通電動役物32aの動作パターン(図20(b)参照)を決定する。
そして、次のステップS2102でカウント数に0をセットして次のステップS2103に移行し、ステップS2101にて決定した動作パターンに則り、普通電動役物32aの作動を開始する。
普通電動役物32aの作動後は、ステップS2104にて第2始動口32の入賞センサ32Sが入賞を検知したかを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS2105へ移行してカウント数に1加算すると共に、次のステップS2106にて、カウント数が最大カウント数以上となったか否かを判断する。ステップS2106にてイエスと判断した場合には、ステップS2108へ移行し、普通電動役物32aの作動を終了してリターンする。なお、最大カウント数は1球に設定している。
一方、ステップS2104及びS2106にてノーと判断した場合には、ステップS2107にて、普通電動役物32aの動作パターンが終了したか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS2108にて普通電動役物32aの作動を終了してリターンする一方、ノーと判断した場合には、ステップS2104へ戻る。
本実施例のパチンコ機1において、大当りを得るには、第1始動口31または第2始動口32への入賞後、第1特図抽選処理または第2特図抽選処理にて大当りに当選する(以下、図柄大当りという)、及び、第1特図抽選処理または第2特図抽選処理にて小当りに当選し、その後の小当り遊技中に、V入賞を得る(以下、役物大当りという)の2通りのルートがある。
通常中の普図当りでは、普通電動役物32aの作動時間が0.06秒と極めて短いため、第2始動口32への入賞は困難であり、通常中に第2始動口への入賞が得られることはない。一方、時短中の普図当りでは、普通電動役物32aの作動時間が5.2秒間となり、第2始動口32への入賞が可能となる。図14(b)に示す如く、第2特図抽選処理では、殆どの場合、V入賞確率が50%の特2小当りとなり、V入賞による大当り遊技の終了後は、1回時短へ移行する。
特別図柄2の最大保留数は1個に設定されているため、大当り終了後に1回時短に移行したときに第2特図の保留がなく、第1特図の変動によって1回時短が終了したとしても、この第1特図の変動中の普図当りによって、第2始動口32への入賞、即ち第2特図の保留が得られる。また、大当り終了後に1回時短に移行したときに、第2特図の保留がある場合には、第2特図の変動によって1回時短が終了し、この第2特図の変動中の普図当りによって、第2始動口32への入賞、即ち第2特図の保留が得られる。以上説明した通り、大当り終了後の1回時短によって、少なくとも1回の第2特図の変動機会が得られる。上述の如く、第2特図抽選処理では、殆どの場合、V入賞確率が50%の特2小当りとなるため、一度1回時短へ移行させれば、その後は50%の確率で役物大当たりが連チャンすることになる。
<アウト口センサを詰まらせるゴト行為対策>(図22)
アウト口センサ39Sは、アウト口39の下流側の遊技盤30面の裏側に設けられている。アウト口センサ39Sは、遊技球の直径よりも少し大きな内径の通過孔を有する近接スイッチタイプのセンサで構成している。例えば、前記通過孔の内径よりも若干直径が大きい大径球をホールに持ち込み、該大径球を遊技盤30面に打ち出してアウト口センサ39Sの通過孔を詰まらせた場合、後続のアウト球がこれに積み重なり、やがてアウト口39から溢れ、アウト口39周辺に複数の遊技球が積み重なった状態、所謂ブドウ状態が形成されることになる。
図2に示す如く、アウト口39の周辺には、第2大入賞口34や、一般入賞口38a、第1始動口31等が配されており、上述のブドウ状態をこれら入賞口34、38a、31への入賞ルートとして利用することによって、不正に入賞を得るゴト行為(以下、大径球ゴトという)が行われる虞がある。
そこで、本実施例のパチンコ機1では、大径球ゴトが行われている可能性がある場合に、その旨を警告する警告機能を搭載している。以下、この警告機能について、説明する。
図22に示す如く、上記警告機能に係る大径球ゴト警告処理では、先ずステップS2201にて、発射ハンドル23に対する操作の有無を判断する。具体的にステップS2201では、タッチセンサTSの検出結果が、タッチなしのオフ状態から、タッチありのオン状態に変化したときに、イエスと判断する。ステップS2201にてイエスと判断した場合には、ステップS2202にて計時を開始して、ステップS2203へ移行する一方、ノーと判断した場合には、ステップS2201にて同じ判断を繰り返す。
ステップS2203では、発射ハンドル23に対する操作が無しに変化したか否かを判断する。具体的にステップS2203では、タッチセンサTSの検出結果が、タッチありのオン状態から、タッチなしのオフ状態に変化したときに、イエスと判断する。ステップS2203にてイエスと判断した場合には、ステップS2207にて計時を終了して、ステップS2201へ戻る一方、ノーと判断した場合には、ステップS2204へ移行する。
ステップS2204では、計時開始から4分が経過したか否かを判断し、ノーと判断した場合にはステップS2203へ戻る一方、イエスと判断した場合には、ステップS2205へ移行する。ステップS2205では、計時開始からの4分間に、アウト口センサ39Sによるアウト球の検知があったか否かを判断し、イエスと判断した場合には、ステップS2202に戻る一方、ノーと判断した場合には、ステップS2206にて警告処理を実行してリターンする。具体的に警告処理は、スピーカLSP、RSPから警告音を発するとともに、装飾ランプ27を警告専用の態様で点灯させることとしているが、これに加えて、外部端子板SOから警告信号を出力してもよい。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機によれば、4分間継続して発射ハンドル23に対する操作が行われたにもかかわらず、アウト口センサ39Sによるアウト球の検知がなかった場合に、警告処理が実行される。従って、大径球を遊技盤30面に打ち出してアウト口センサ39Sの通過孔を詰まらせたとしても、4分後には警告処理が実行されることになるため、大径球ゴトを防止することができるとともに、その被害を最小限に抑制することが出来る。
なお、本実施例のパチンコ機において、アウト球の検知頻度が最も低くなるのは大当り遊技中で、該大当り遊技に要する時間が約4分のため、発射ハンドル23が継続操作された期間を4分に設定しているが、これについては適宜変更可能である。
また、遊技者が、上皿21上に遊技球がない状態で発射ハンドル操作を行う、所謂空打ちを4分間継続した場合にも、警告処理が実行されることになるが、この場合であっても、該警告処理は、これに気付いたホール店員が、遊技者の状況を確認する機会として機能する。確認の結果、遊技者が居眠りしている場合には起こしてあげる、気を失っている場合には救急対応を行う等、ホールでのサービス向上に寄与する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
例えば、本実施例では、遊技球振分装置50を備える遊技装置として、パチンコ機を例示したが、これに限らず、遊技媒体として遊技球を用いる遊技装置、具体的には、ゲームセンター向けのアミューズメントマシン等にも搭載可能である。
1……パチンコ機、31……第1始動口、32……第2始動口、32a……普通電動役物、33……第1大入賞口、33a……第1特別電動役物、34……第2大入賞口、34a……第2特別電動役物、39……アウト口、40……ルーレット表示器、50……遊技球振分装置、51……第1回転体、52……第2回転体、53……第3回転体、V1……第1アタリ孔、V2……第2アタリ孔、RT1……第1ルート、RT2……第2ルート、RT3……第3ルート、90……サブ基板ケース、91……表面ケース、92……裏面シート、93……封印シール、100……制御部、110……主制御部、120……副制御部、130……払出制御部、GT……ゲート、SD1……第1特図表示装置、SD2……第2特図表示装置、ND……普図表示装置

Claims (3)

  1. 複数の入賞口を備えた遊技盤と、
    遊技球を前記遊技盤面に発射させるべく操作する発射ハンドルと、
    前記発射ハンドルに対する操作の有無を検出するタッチセンサと、
    前記遊技盤の最下方に設けられ、前記複数の入賞口の何れにも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口と、
    前記アウト口の下流側に設けられ、遊技球1球が通過可能な通過孔を有し、該通過孔を通過した遊技球の有無を検知するアウト球検知センサと、を備えたパチンコ機において、
    前記タッチセンサの検出結果として、操作有の状態が所定時間に亘って維持されたにもかかわらず、前記所定時間中に、前記アウト球検知センサによって遊技球の通過が検知されなかった場合に、警告処理を実行することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記警告処理は、聴覚及び/または視覚に訴えて警告を行うものである、請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記警告処理には、外部装置に対して警告信号を出力する処理を含む、請求項1または2に記載のパチンコ機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017192459A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 株式会社三洋物産 遊技機

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