JP2021027412A - 通信装置とその制御方法及びプログラム、学習済モデルと通信システム及び制御方法 - Google Patents

通信装置とその制御方法及びプログラム、学習済モデルと通信システム及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】DFSが実施される帯域で通信を実行している時に、通信の継続性を確保し、速度低下を防止する。【解決手段】GPS情報、対象の気象レーダ観測所情報、時刻情報を入力し、被干渉チャンネルを推定するための学習モデルを持つ学習部を備える。学習時においては、GPS情報、対象の気象レーダ観測所情報、時刻、対象チャンネル、干渉波発生有無を入力データとし、被干渉チャンネルを教師データとする。学習時には入力データから推定された被干渉チャンネルと教師データとのずれが最小となるように学習モデルを最適化する。推定時には、GPS情報、気象レーダ観測所情報、時刻を入力データとし、学習モデルを用いて被干渉チャンネルを推定する。【選択図】図13

Description

本発明は、通信技術に関するものである。
従来、無線LANシステムは通信ケーブルに拘束されない可搬性の優れたネットワークシステムとして利用されており、近年は特に、無線通信区間の伝送速度の向上や、無線通信装置の普及などにより、飛躍的な普及を見せている。近年においては、2.4GHz帯や5GHz帯の周波数帯域を用いた無線LANシステムとして、IEEE802.11規格群によって規定された無線LANシステムが一般的に普及している。とりわけ、動画をはじめとする大容量データの送受信が主流になり始めた昨今においては、2.4GHzより高速通信が可能な、5GHzでの通信が主流になってきている。
しかしながら、5GHz帯域の利用についてはDFS(Dynamic Frequency Selection)に注意すべきである。通信装置が無線基地局(親局)として動作する場合、使用中の無線インフラ通信が気象レーダ等に影響を与えないよう常に干渉波を監視する必要がある。干渉波が検出された場合は、速やかに他の空きチャンネルに切り替えなければならない。特許文献1では、5GHz帯域での無線通信で、気象レーダなどの各種レーダの電波を無線基地局で検出した際、所定時間通信を中断せざる得ない場合に、空いているチャンネルに自動的に変更する技術が示されている。この技術がDFSである。また、DFSのみならず、TPC(Transmit Power Control:送信電力制御)という電波干渉の回避機能もあるため同様に注意が必要である。5GHzの使用する帯域としては、W52、W53、W56、W58等があり、国や地域によって利用可能な帯域が法律で規制されている。このうち、DFSが実施される帯域(DFS帯域)は、W53とW56である。
例えば日本ではW52(5.2GHz帯(5150−5250MHz)、W53(5.3GHz帯(5250−5350MHz))、W56(5.6GHz帯(5470−5725MHz))が5GHz帯では利用可能な帯域として規定されている。その中で、DFSによる干渉波を受けない帯域(非DFS帯域)はW52のみとなる。例えばW52は、36/40/44/48Chを使用する。
特開2010−278825号公報
無線基地局としてDFS帯域で動作する場合、常に気象レーダなどで指定されたレーダ波の使用帯域を監視して検知し、かつ使用中のチャネルで電波干渉が検知された場合は即座に使用しているチャンネルを変更せねばならない。しかしながら、チャンネルを変更して無線通信を再開するには再接続処理が必要であり、通信を再開するまでに時間を要する。また、電波干渉がいつ起きるか予測することが出来ず、干渉波検出時において、通信速度の低下や通信実行中にも関わらず切断しなければならないという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、干渉が発生し得るチャンネル情報を事前に予測することにより、電波干渉を低減するための技術を提供することを目的とする。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の第1の側面によれば、複数のチャンネルのうちいずれかのチャンネルを用いて無線通信を行う通信装置であって、
前記通信装置の位置情報と、前記無線通信と干渉を生じる可能性のある電波の発生源の位置情報と、時刻情報と、を基に出力された、前記無線通信が干渉する可能性のあるチャンネル情報の情報を取得する取得部と、
前記取得されたチャンネル情報に基づき、前記無線通信で使用するチャンネルを選択する選択部と、
を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
また本発明の第2の側面によれば、複数のチャンネルのいずれかで無線通信を行う際の被干渉チャンネルを推定するようコンピュータを機能させるための学習済モデルであって、
前記学習済モデルを構成するニューラルネットワークの重み付け係数は、前記無線通信を行う通信装置の位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻情報とを含む入力データと、前記無線通信の干渉波が発生するチャンネル情報を含む教師データとを学習用データとして用いて学習されており、
通信装置の位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻情報とを含む入力データに対して、無線通信の干渉波が発生するチャンネル情報を前記ニューラルネットワークの出力層から出力させるようコンピュータを機能させるための学習済モデルが提供される。
また本発明の第3の側面によれば、無線LANにおいて親局として無線通信を行う無線通信装置と、
推定して出力するための学習済モデルを生成する学習手段と、
前記学習済モデルを用いて推定を行う推定手段とを備え、
前記学習手段は、位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻と、対象チャンネルと、干渉波発生有無を示す情報を入力データとし、干渉波が発生したチャンネル情報を教師データとして、前記入力データから推定された干渉波が発生するチャンネル情報と前記教師データとのずれが最小となるように学習モデルを最適化することで前記学習済モデルを生成し、
前記推定手段は、前記無線通信装置の位置情報と、前記無線通信装置の最寄りも干渉波の発生源の位置情報と、時刻とを入力データとして、干渉波が発生するチャンネル情報を推定する
ことを特徴とする通信システムが提供される。
本発明によれば、電波干渉されるチャンネルの情報を事前に予測して使用チャンネルを制御することにより、電波干渉を低減することが可能となる。
本発明の一実施例である処理システム100の構成を示す図である。 クラウドサーバー200、エッジサーバー300の構成を示すブロック図である。 スマートフォン500の外観図である。 プリンタ600の外観図である。 スマートフォン500の構成を示すブロック図である。 プリンタ600の構成を示すブロック図である。 ルータ103の構成を示すブロック図である。 処理システム100のソフトウェア構成を示す図である。 学習モデル252、学習済モデル352を利用する際の入出力の構造を示す概念図である。 学習時の学習モデル252の入出力の構造を示す図である。 学習時の学習モデル252の入力パラメータの取得処理を示すフローチャートである。 推定時の学習済モデル352の入出力の構造を示す図である。 電源投入時のセットアップ処理を示すフローチャートである。 干渉波監視処理を示すフローチャートである。 手動設定によるチャンネル変更処理を示すフローチャートである。 干渉波検出によるチャンネル変更を示すフローチャートである。 干渉波が発生するチャンネル推定結果に伴うチャンネル変更を示すフローチャートである。 エッジサーバー300の処理内容を示すフローチャートである。 クラウドサーバー200の処理内容を示すフローチャートである。 学習時の学習モデル252の入出力の構造を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、この発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
本実施形態の通信装置(特に無線通信装置)について説明する。通信装置として、本実施形態では、無線LANアクセスポイント(或いは無線LAN親局または単に親局とも呼ぶ。)の機能を有するルータを例示しているが、これに限定されない。通信装置として、サーバーや端末装置等の情報処理装置と無線LANを介した通信を行うことが可能な装置であれば、種々のものを適用可能である。例えば通信装置としては、ルータとしての機能を持たない無線LANアクセスポイントや、無線通信機能を有する端末装置などであってもよい。また、例えば、複写機やファクシミリ装置、スマートフォン、携帯電話、PC、タブレット端末、PDA、デジタルカメラ、音楽再生デバイス、ストレージ、プロジェクタ、スマートスピーカ等、無線通信機能に対応した装置であってもよい。なお、スマートスピーカとは、ユーザが発する音声に従って、同一のネットワークに存在する機器に対して処理を指示したり、ユーザが発する音声に対応して、ネットワークを介して取得した情報をユーザに通知したりするための装置である。親局である通信装置は、無線ネットワークを構築し、無線ネットワークに接続するためのパラメータを提供する。なお、親局(例えば、無線LANアクセスポイント)は、チャンネルを決定し、無線LANステーション(子局とも呼ぶ)との間で、決定したチャンネルを用いて通信を行う。
●システム構成
図1は、本発明の一実施形態である通信システム100(処理システム100と呼ぶこともある)の構成例を示す図である。通信システム100は、ローカルエリアネットワーク102およびインターネット104で接続された、サーバー200、エッジサーバー300およびデバイス400を含む。デバイス400にはネットワーク接続が可能な各種装置が含まれる。例えばスマートフォン500、プリンタ600、パーソナルコンピュータやワークステーションなどのクライアント端末401、デジタルカメラ402などが挙げられる。ただし、デバイス400はこれらの種類に限られるものではなく、例えば冷蔵庫やテレビ、エアコンなどの家電製品を含むものであってもよい。これらデバイス400はローカルエリアネットワーク102で相互に接続され、ローカルエリアネットワーク102に設置されているルータ103を介してインターネット104と接続することが可能である。
ここで、ルータ103はローカルエリアネットワーク102とインターネット104を接続する機器として図示されているが、本実施形態では、ローカルエリアネットワーク102は、無線ローカルエリアネットワークとする。そして、ルータ103にそれを構成する無線LANアクセスポイント機能を持たせる。つまり、ルータ103は無線ネットワークを構築する親局として動作する。この場合、各デバイス400は有線LANでルータ103と接続する以外に、親局が構築する無線ネットワークに参加するように構成することができる。例えばプリンタ600やクライアント端末401は有線LANで接続し、スマートフォン500やデジタルカメラ402は無線LANで接続するように構成することも可能である。なお、本実施形態では、無線LANに接続された機器を、その種類を問わず無線LANデバイス或いは無線LAN機器、無線ネットワークデバイス、無線ネットワーク機器などと称することがある。無線通信方式としては、例えば、IEEE802.11シリーズ(IEEE802.11a、IEEE802.11n(Wi−Fi 4)、IEEE802.11ac(Wi−Fi 5)、IEEE802.11ax(Wi−Fi 6)等)に準拠した通信方式を用いることができる。
各デバイス400およびエッジサーバー300は、ルータ103を介して接続されたインターネット104を経由してクラウドサーバー200と相互に通信することが可能である。エッジサーバー300と各デバイス400はローカルエリアネットワーク102を経由して相互に通信することが可能である。また、各デバイス400どうしもローカルエリアネットワーク102を経由して相互に通信することが可能である。また、スマートフォン500とプリンタ600は近距離無線通信101によって通信可能である。近距離無線通信101としては、Bluetooth(登録商標)規格やNFC規格に則った無線通信を利用するものが考えられる。またスマートフォン500は携帯電話回線網105とも接続されており、この回線網105を介してインターネット104に接続し、クラウドサーバー200と通信することもできる。なおこの構成は本発明の一例を示すものであって、異なる構成を取るものであっても本実施形態の効果は変わらない。たとえばルータ103が無線LANアクセスポイント機能を備えている例を示したが、無線LANアクセスポイントはルータ103と異なる装置で構成してもよい。また、エッジサーバー300と各デバイス400の間の接続はローカルエリアネットワーク102以外の接続手段を用いるものであってもよい。例えば無線LAN以外のLPWA(Low Power Wide Area)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、または近距離無線通信などの無線通信や、USBなどの有線接続や赤外線通信などを用いるものであってもよい。
●装置構成
図2は、クラウドサーバー200、エッジサーバー300の構成例を示すブロック図である。ここではクラウドサーバー200、エッジサーバー300のハードウェア構成としては共通のものを利用するものとして説明する。サーバー200、300は、装置全体の制御を行うメインボード210と、ネットワーク接続ユニット201、ハードディスクユニット202からなる。メインボード210に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU(中央処理ユニット)211は、内部バス212を介して接続されているプログラムメモリ213に格納されている制御プログラムと、データメモリ214の内容とに従って動作する。CPU211はネットワーク制御回路215を介してネットワーク接続ユニット201を制御することで、インターネット101やローカルエリアネットワーク102などのネットワークと接続し、他の装置との通信を行う。CPU211はハードディスク制御回路216を経由して接続されたハードディスクユニット202にデータを読み書きすることができる。ハードディスクユニット202には、プログラムメモリ213にロードして使用されるオペレーティングシステムやサーバー200、300の制御ソフトウェアが格納されるほか、各種のデータも格納される。メインボード210にはGPU(汎用処理ユニット)217が接続されており、各種演算処理をCPU211の代わりに実行させることが可能である。GPU217はデータをより多く並列処理することで効率的な演算を行うことができるので、ディープラーニングのような学習モデルを用いて複数回に渡り学習を行う場合にはGPU217で処理を行うことが有効である。そこで本実施形態では、後述の学習部251による処理にはCPU211に加えてGPU217を用いるものとする。具体的には、学習モデルを含む学習プログラムを実行する場合に、CPU211とGPU217が協同して演算を行うことで学習を行う。なお、学習部251の処理はCPU211またはGPU217のみにより演算が行われても良い。また、推定部351も学習部251と同様にGPU217を用いても良い。また、本実施例ではクラウドサーバー200をエッジサーバー300で共通の構成を使用するものとして説明したが、本発明の実施に当たっては必ずしもこの構成に限られるものではない。例えばクラウドサーバー200にはGPU217を搭載するがエッジサーバー300では搭載しない構成を取ってもよいし、異なる性能のGPU217を用いるものとして構成してもよい。
図3は、スマートフォン500の外観図である。スマートフォンとは、携帯電話の機能の他に、カメラや、ネットブラウザ、メール機能などを搭載した多機能型の携帯電話のことである。近距離無線通信ユニット501は近距離無線通信を行うユニットであり、所定距離内にいる通信相手の近距離無線通信ユニットと通信を行うことができる。無線LANユニット502は無線LANを利用してローカルエリアネットワーク102と接続して通信を行うためのユニットで、装置内に配置されている。回線接続ユニット503は、携帯電話回線に接続して通信を行うためのユニットで、装置内に配置されている。タッチパネルディスプレイ504はLCD方式の表示機構とタッチパネル方式の操作機構を兼ね備えており、スマートフォン500の前面に備えられている。代表的な操作方法はタッチパネルディスプレイ504上にボタン状の操作パーツの表示を行い、ユーザがタッチパネルディスプレイ504へのタッチ操作を行うことによってボタンが押下されたイベントを発行することである。電源ボタン505はスマートフォンの電源のオン、およびオフをする際に用いる。なお、図3の構成は一例に過ぎず、スマートフォン500は、これら以外の特徴部分を有してもよいし、これらの一部の構成を有しなくてもよい。ただし本実施形態では、無線LANユニット502は備えるものとする。
図4は、プリンタ600の外観図である。本実施形態ではプリンタにスキャナその他の機能を兼ね備えたマルチファンクションプリンタ(MFP)を例にしている。図4(A)はプリンタ600の全体外観図を表している。原稿台601はガラス状の透明な台であり、原稿をのせてスキャナで読み取る時に使用する。原稿台圧板602はスキャナで読み取りを行う際に原稿が浮かないように原稿台に押しつけるとともに、外光がスキャナユニットにはいらないようにするためのカバーである。印刷用紙挿入口603は様々なサイズの用紙をセットする挿入口である。ここにセットされた用紙は一枚ずつ印刷部に搬送され、所望の印刷を行って印刷用紙排出口604から排出される。図4(B)はプリンタ600上面の外観図を表している。原稿台圧板602の上部には操作パネル605および近距離無線通信ユニット606が配置されている。近距離無線通信ユニット606は近距離無線通信を行うためのユニットで、所定距離内にいる通信相手の近距離無線通信ユニットと通信を行うことができる。無線LANアンテナ607は無線LANを用いてローカルエリアネットワーク102と接続して通信を行うためのアンテナが埋め込まれている。
図5は、スマートフォン500の構成例を示すブロック図である。スマートフォン500は装置全体の制御を行うメインボード510と、無線LANユニット502、近距離無線通信ユニット501、回線接続ユニット503を有する。メインボード510に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU511は、内部バス512を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ513に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ514の内容とに従って動作する。CPU511は無線LAN制御回路515を介して無線LANユニット502を制御することで、他の通信端末装置と無線LAN通信を行う。CPU511は近距離無線通信制御回路516を介して近距離無線通信ユニット501を制御することによって、他の近距離無線通信端末との接続を検知したり、他の近距離無線通信端末との間でデータの送受信を行ったりすることができる。またCPU511は回線制御回路517を介して回線接続ユニット503を制御することで、携帯電話回線網105に接続し、通話やデータ送受信を行うことができる。CPU511は操作部制御回路518を制御することによってタッチパネルディスプレイ504に所望の表示を行ったり、ユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。CPU511はカメラ部519を制御して画像を撮影することができ、撮影した画像をデータメモリ514中の画像メモリ520に格納する。また、撮影した画像以外にも、携帯電話回線やローカルエリアネットワーク102や近距離無線通信101を通じて外部から取得した画像を画像メモリ520に格納したり、逆に外部に送信したりすることも可能である。
不揮発性メモリ521はフラッシュメモリ等で構成され、電源をオフされた後でも保存しておきたいデータを格納する。例えば電話帳データや、各種通信接続情報や過去に接続したデバイス情報などの他、保存しておきたい画像データ、あるいはスマートフォン500に各種機能を実現するアプリケーションソフトウェアなどが格納される。
図6は、プリンタ600の構成例を示すブロック図である。プリンタ600は装置全体の制御を行うメインボード610と、無線LANユニット608、近距離無線通信ユニット606を有する。メインボード610に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU611は、内部バス612を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ613に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ614の内容とに従って動作する。CPU611はスキャナ部615を制御して原稿を読み取り、データメモリ614中の画像メモリ616に格納する。また、CPU611は印刷部317を制御してデータメモリ614中の画像メモリ616の画像を記録媒体に印刷することができる。CPU611は無線LAN通信制御部618を通じて無線LANユニット608を制御することで、他の通信端末装置と無線LAN通信を行う。またCPU611は近距離無線通信制御回路620を介して近距離無線通信ユニット606を制御することによって、他の近距離無線通信端末との接続を検知したり、他の近距離無線通信端末との間でデータの送受信を行ったりすることができる。CPU611は操作部制御回路621を制御することによって操作パネル605にプリンタ600の状態の表示や機能選択メニューの表示を行ったり、ユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。操作パネル605にはバックライトが備えられており、CPU611は操作部制御回路621を介してバックライトの点灯、消灯を制御することが出来る。バックライトを消灯すると、操作パネル605の表示が見えにくくなるが、プリンタ600の消費電力を抑えることが出来る。
図7は、無線LANアクセスポイント機能を有するルータ103の構成例を示すブロック図である。ルータ103の制御を行うメインボード710と、無線LANユニット716、有線LANユニット718、操作ボタン720を有する。メインボード710に配置されるマイクロプロセッサ形態のCPU711は、内部バス712を介して接続されているROM形態のプログラムメモリ713に格納されている制御プログラムと、RAM形態のデータメモリ714の内容とに従って動作する。CPU711は無線LAN通信制御部715を通じて無線LANユニット716を制御することで、他の通信端末装置と無線LAN通信を行う。また、CPU711は有線LAN通信制御部717を通じて有線LANユニット718を制御することで、他の通信端末装置と有線LAN通信を行う。CPU711は操作部制御回路719を制御することによって操作ボタン720によるユーザからの操作を受け付けたりすることが可能である。
ルータ103は、干渉波検出部721、チャンネル変更部722、GPS取得部723、GPSユニット724、気象レーダ観測所判定部725、時刻情報取得部726を備える。
干渉波検出部721は、DFS(Dynamic Frequency Selection:動的周波数選択)が実施される帯域で無線通信を実行している時に、干渉波の検出処理を行う。
チャンネル変更部722はDFSが実施される帯域で無線通信を実行している時に、干渉波を検出した場合、即座に空いているチャンネルに変更しなければならない場合等に使用するチャンネルの変更処理を行う。
GPS取得部723は、GPSユニット724から、ルータ103が設置されている位置を示す経度・緯度・高度のGPS情報を取得する。
気象レーダ観測所判定部725は、クラウドサーバー200等に保存している対象の気象レーダ観測所情報(気象レーダ観測所の位置情報)とGPS取得部723で取得したルータ103のGPS情報とから、ルータ103が最も影響を受ける気象レーダ観測所を判定する。クラウドサーバー200から取得される気象レーダ観測所情報には、複数の気象レーダ観測所の位置情報が含まれており、気象レーダ観測所判定部725は、例えば、ルータ103の設置位置と最も近い場所の気象レーダ観測所を、最も影響を受ける気象レーダ観測所として判定する。
時刻情報取得部726は、無線LAN通信もしくは有線LAN通信により時刻を示す情報の取得を行う。なお気象レーダ観測所は本実施形態における干渉波の発生源であり、他の発生源がある場合には、その位置を示す情報が気象レーダ観測所情報として用いられてよい。
●処理システムのソフトウェア構成
図8は、処理システム100のソフトウェア構成を示す図である。本実施形態では、機械学習に基づいて、無線LANに対する干渉波の発生を予測し、干渉を受けないチャンネルを選択する。このため、図8では、ソフトウェア構成のうち、本実施形態における学習および推定の処理に関わるものについてのみ記載しており、その他のソフトウェアモジュールについては不図示としている。例えば各デバイスやサーバー上で動作するオペレーティングシステムや各種ミドルウェア、メンテナンスのためのアプリケーション等については図示を省略している。
クラウドサーバー200は、収集されたデータに基づいて学習用データを生成して学習モデルを生成するための処理を実行する。すなわち学習機能を有している。このために、クラウドサーバー200は、学習用データ生成部250、学習部251、学習モデル252を備える。学習データ生成部250は、外部から受信したデータから、学習部251が処理可能な学習用データを生成するモジュールである。学習用データは、学習部251の入力データXと、学習の結果の正解を示す教師データTの組である。学習部251は、学習用データ生成部250から受け取った学習用データを学習モデル252に対する学習を実行するプログラムモジュールである。学習モデル252は、学習部251で行った学習の結果を蓄積する。ここでは学習モデル252をニューラルネットワークとして実現する例を説明する。ニューラルネットワークの各ノード間の重み付けパラメータを最適化することにより、入力データを分類したり、評価値を決定したりすることが出来る。ニューラルネットワークを用いた場合、学習はノード間の重み付けパラメータを決定する過程ということができる。そしてニューラルネットワークの出力層のノードからの出力が、その学習済モデルの出力となる。蓄積した学習モデル252は、エッジサーバー300に学習済モデルとして配信され、エッジサーバー300における推定処理に用いられる。
エッジサーバー300は、学習用データの生成に用いられるデータの収集と収集したデータのクラウドサーバー200への提供や、ルータ103から収集されたデータと、クラウドサーバー200から提供された学習モデル252とを用いた推定処理とを実行する。このために、エッジサーバー300は、データ収集・提供部350、推定部351、学習済モデル352を備える。データ収集・提供部350は、ルータ103から受信したデータや、エッジサーバー300自ら収集したデータを、クラウドサーバー200に、学習に用いるためのデータ群として送信するモジュールである。推定部351は、ルータ103から送られるデータを基に、学習済モデル352を用いて推定を実行し、その結果をルータ103に返送するプログラムモジュールである。デバイス400から送られるデータは、推定部351の入力データXとなるデータである。学習済モデル352は、エッジサーバー300で行う推定に用いられる。学習済モデル352も学習モデル252と同様にニューラルネットワークとして実現されるものとする。ただし、後述のように、学習済モデル352は学習モデル252と同一のものであってもよいし、学習モデル252の一部を抽出して利用するものであってもよい。学習済モデル352はクラウドサーバー200で蓄積して配信された学習モデル252を格納する。学習済モデル352は、学習モデル252の全部を配信するものであってもよいし、学習モデル252のうち、エッジサーバー300での推定に必要な一部分だけを抜き出して配信するものであってもよい。
ルータ103は、図8に示した学習及び推定の過程においては、入力データおよび教師データを提供するデバイスとして機能する。ルータ103は、アプリケーション部1031、データ送受信部1032を備える。アプリケーション部1031は、ルータ103で実行する各種の機能を実現するモジュールであり、機械学習による学習・推定の仕組みを利用するモジュールである。データ送受信部1032は、エッジサーバー300に学習または推定を依頼するモジュールである。学習時には、アプリケーション部1031からの依頼により学習に用いるデータをエッジサーバー300のデータ収集・提供部350に送信する。また、推定時には、アプリケーション部1031からの依頼により推定に用いるデータをエッジサーバー300に送信し、その結果を受信してアプリケーション部1031に返す。
なお、本実施形態ではクラウドサーバー200で学習した学習モデル252をエッジサーバー300に学習済モデル352として配信し、推定に利用する形態を示したが、この形態に限定されるものではない。学習、推定をそれぞれ、クラウドサーバー200、エッジサーバー300、ルータ103のどこで実行するかは、ハードウェア資源の配分や計算量、データ通信量の大小に応じて構成を決定すればよい。さらに他の無線ネットワークデバイス400で実行することもできる。あるいはこれら資源の配分や計算量、データ通信量の増減に応じて動的に変えるように構成してもよい。学習と推定を行う主体が異なる場合、推定側は推定のみで使用するロジックや学習済モデル352の容量を削減したり、より高速で実行できるように構成したりすることが可能である。
●学習モデル
図9は、学習モデル252、学習済モデル352を利用する際の入出力の構造を示す概念図である。図9(A)は、学習時における、学習モデル252とその入出力データの関係を示す。入力データX901は、学習モデル252の入力層のデータである。本実施形態における入力データX901の詳細は後述する。入力データX901を機械学習モデルである学習モデル252を用いて認識した結果として出力データY903が出力される。学習時には、入力データX901の認識結果の正解データとして教師データT902が与えられるので、出力データY903と教師データT902を損失関数904に与えることにより、認識結果の正解からのずれ量L905が得られる。教師データT902は、与えられた入力データXに対応する位置及び時間において、実際に干渉があったチャンネルを示す情報である。多数の学習用データに対してずれ量Lが小さくなるように、学習モデル252中のニューラルネットワークのノード間の結合重み付け係数等を更新する。機械学習のアルゴリズムとしては、例えば、誤差逆伝搬法が用いられうる。誤差逆伝播法は、上記の誤差が小さくなるように、各ニューラルネットワークのノード間の結合重み付け係数等を調整する手法である。機械学習の他の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシンなどが挙げられる。また、ニューラルネットワークを利用して、学習するための特徴量、結合重み付け係数を自ら生成する深層学習(ディープラーニング)も挙げられる。本実施形態では、適宜、上記アルゴリズムのうち利用できるものを用いてよい。
図9(B)は、推定時における、学習済モデル352とその入出力データの関係を示す。入力データX901は、学習済モデル352の入力層のデータである。本実施形態における入力データX901の詳細は後述する。入力データX901を機械学習モデルである学習済みモデル352を用いて認識した結果として出力データY903が出力される。推定時には、この出力データYを推定結果として利用する。なお、推定時の学習済モデル352は、学習時の学習モデル252と同等のニューラルネットワークを備えるものとして説明したが、推定で必要な部分のみを抽出したものを学習済モデル352として用意することもできる。これによって学習済モデル352のデータ量を削減したり、推定時のニューラルネットワーク処理時間を短縮したりすることが可能である。以上の構成を基に、本実施形態における処理について説明する。
●処理の内容
上述した本実施形態の処理システムにおいて、干渉波が発生するチャンネル情報を機械学習で推定して無線通信で使用するチャンネルを決定する手法を説明する。
ルータ103はローカルエリアネットワーク102を構成する無線LANアクセスポイント機能を有しており、各デバイス400はルータ103に接続する。つまり、ルータ103が構築する無線ネットワークに各デバイス400が参加する。この場合、ルータ103は無線通信で使用するチャンネルを指定して無線LANアクセスポイントを起動する。
なお、本実施形態のルータ103は、2.4GHz帯域と5GHz帯域の両方が使用できるものとする。5GHzの使用する帯域としては、W52(5.2GHz帯(5150−5250MHz)、W53(5.3GHz帯(5250−5350MHz))、W56(5.6GHz帯(5470−5725MHz))、W58等があり、国や地域によって利用可能な帯域が法律で規制されている。このうち、DFSが実施される帯域(DFS帯域)は、W53とW56である。例えば、W53は、52,56,60,64chが使用される。W56は、100,104,108,112,116,120,124,128,132,136,140chが使用される。例えば日本ではW52、W53、W56が5GHz帯では利用可能な帯域として規定されている。その中で、DFSによる干渉波を受けない帯域(非DFS帯域)はW52のみとなる。W52は、36,40,44,48chを使用する。
ここで、ルータ103と各デバイス400が無線LANで接続したチャンネルが5GHz帯域のうちのDFS帯域である場合、干渉波を監視し、電波干渉を検出した場合、即座に空いているチャンネルに変更しなければならない。しかしながら、電波干渉がいつ起きるか予測することが出来ず、干渉波検出時において、通信速度の低下や通信実行中にも関わらず切断しなければならないという課題がある。
本実施形態では、エッジサーバー300が、クラウドサーバー200で生成された学習済モデルを用いて干渉波が発生するチャンネル情報を推定する。そして、無線LANアクセスポイント付きのルータ103が、推定結果に基づいて、チャンネル(チャネルとも呼ぶ)決定または変更処理を行う。決定したチャンネルで干渉波を検出した場合は、機械学習により学習モデルを更新する。ただし、本実施形態ではルータ103が無線LANアクセスポイント機能を有した場合の構成を使用するものとして説明するが、必ずしもこの構成に限られるものではない。なお無線LANアクセスポイント機能はルータ103と異なる装置に備えられている構成にしてもよい。その場合には、決定したチャンネルに関する情報は無線LANアクセスポイント機能を有する装置に送信される。また、本実施形態ではエッジサーバーが干渉するチャンネルを推定するが、無線LANアクセスポイント機能を有する装置が行ってもよい。以下では無線LANアクセスポイント付きのルータを無線LANルータと呼ぶことがある。干渉波が発生するチャンネル情報を機械学習で推定して無線通信で使用チャンネルを決定する制御は、以下の1〜3の場合に実施される。
1.電源投入時のセットアップ
2.手動設定によるチャンネル変更
3.干渉波検出によるチャンネル変更
チャンネル変更の切替え制御の詳細については、以下に説明する。
●干渉が発生するチャンネル推定の学習
気象レーダ等の干渉波の影響については、気象レーダ観測所からの距離と高度に依存している。たとえば、気象レーダ観測所からの距離は近いが、気象レーダの特性上、高度差がある場合では影響を受けない場合がある。その為、GPS情報による高度を含めた無線LANルータ103の位置情報、最も影響を受けると考えられる気象レーダ観測所の位置情報、気象レーダによる電波と干渉が発生した時刻、干渉が発生した時に使用していたチャンネル情報、を用いて学習することにより、干渉が発生するチャンネル情報を推測することが可能となる。
図10は、学習時の学習モデル252の入出力の構造を示す図である。図10に示す通り、学習の入力データXとしては、干渉が発生するチャンネル情報の変動要因である、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002のデータを使用する。GPS情報1000は無線LANルータ103の現在位置を示す。対象の気象レーダ観測所情報1001は、無線LANルータ103が最も影響を受けると考えられる気象レーダ観測所(例えば、無線LANルータ103の最寄りの気象レーダ観測所の位置)を示す。時刻1002は現在時刻を示し、典型的には、干渉が発生したと判定された時点の現在時刻を示す。これらデータはそれぞれ、無線LANルータ103のGPS取得部723、気象レーダ観測所判定部725、時刻情報取得部726により取得され、エッジサーバー300を介して、クラウドサーバー200に入力データとして送信される。
また、教師データTとしては、チャンネル情報1005を使用する。チャンネル情報1005は、時刻1002において干渉が発生しているチャンネルを示す、たとえばチャンネル番号等の情報である。このチャンネル番号は、たとえば周波数に対応付けて決められているチャンネル番号を用いるとよい。実際の干渉の有無は、現在設定されているチャンネルについてはルータ103の干渉波検出部721により知ることができる。よって、教師データTとしては、現在設定されているチャンネルにおいて干渉が検出されれば、そのチャンネルを示すデータが教師データTとなる。したがって教師データTもまた、ルータ103からエッジサーバー300を介してクラウドサーバー200に送信される。このように、干渉を受けるチャンネル(被干渉チャンネル)の学習のために、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002を入力データX、干渉が発生したチャンネルを教師データTとして入力とする。そして、学習モデル252を用いて干渉が発生するチャンネル情報を推定して分類し、教師データTとなる干渉が発生するチャンネル情報とのずれ量Lが最小となるようクラウドサーバー200において学習が行われ学習モデル251が更新される。
上述の例では、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002、チャンネル情報1005は、干渉が発生した場合にのみルータ103からエッジサーバー300を介してクラウドサーバー200に送信される。よって、クラウドサーバー200では、取得した学習用データをすべて学習に用いることができる。
しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。すなわち、ルータ103は、定期的に、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002、チャンネル情報1005を送信してもよい。この場合、干渉が発生していない場合でも、各情報が送信されることになり、干渉が発生していない場合に送信されるチャンネル情報1005は、干渉が発生しているチャンネル番号ではなく、時刻1002において使用していたチャンネル番号となる。そこで、この場合、ルータ103は、上述の4つの情報と共に、干渉が発生していたか否か示す情報(干渉発生有無情報)を送信する。そして、これらの情報に基づき、エッジサーバー300とクラウドサーバー200のうち一方は、干渉発生有無情報に基づき、干渉が発生していた場合の情報のみを学習用データとして選択するようにし、干渉が発生しなかった場合の情報は学習用データとして選択しないようにしてもよい。エッジサーバー300において学習用データの選択が行われる場合は、選択されたデータのみを学習用データとしてクラウドサーバー200に送信する。
本実施形態において、チャンネル情報のずれ量Lとは例えば、学習モデル252を用いて推定された出力データY903により示されたチャンネル番号と、教師データT902により示されたチャンネル番号との乖離を示す。なお、干渉チャンネル推定の学習は、様々な場所に設置された多くの無線LANルータ103、あるいは様々な場所に移動して用いられる移動式の無線LANルータ103から、様々な時期において、入力データXと、入力データXに同期した教師データTとを取得して実現されることが望ましい。
●入力データXと教師データTの生成
図11は、学習または推定の入力データXのパラメータのうち、GPS1000と気象レーダ観測所情報1001の取得手順を示すフロー図である。図11の手順はエッジサーバー300によって実行されてもよいし、ルータ103によって実行されてもよいが、ここではルータ103により実行されるものとして説明する。図11(A)(B)のフローは、ルータ103のCPU711がプログラムメモリ713等に格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。GPS情報1000の取得フローチャートを図11(A)に示す。
ステップS1101で、CPU711は、GPSユニット724よりルータ103の設置位置を示す経度・緯度・高度のGPS情報を取得し、処理はステップS1102に進む。ステップS1102では、CPU711は、ステップS1101で取得した経度・緯度を度分秒の値、たとえば経度・緯度が35度39分29秒の場合は35、39、29を区別してデータメモリ714に保存し、処理はステップS1103に進む。ステップS1103では、CPU711は、ステップS1101で取得した高度をメートルの値、たとえば高度が123メートルの場合は123をデータメモリ714に保存し、処理を終了する。
対象の気象レーダ観測所情報1001の取得フローチャートを図11(B)に示す。ステップS1104で、CPU711は、クラウドサーバー200に保存している気象レーダ観測所情報(本例では緯度・経度・標高を含む)を取得し、処理はステップS1105に進む。ステップS1105では、CPU711は、ステップS1104で取得した気象レーダ観測所情報をGPS情報1000と比較し、最も影響を受ける気象レーダ観測所(例えば最寄りの気象レーダ観測所)を判断し、処理はステップS1106に進む。ステップS1106では、CPU711は、ステップS1105で判断した最寄りの気象レーダ観測所のGPS情報を経度・緯度を度分秒の値として、たとえば経度・緯度が35度51分35秒の場合は35、51、35を区別し、データメモリ714に保存する。また、高度をメートルの値として、たとえば高度が74メートルの場合は74をデータメモリ714に保存し、処理を終了する。
CPU711は、時刻1002の情報を、無線LANユニット716もしくは有線LANユニット718より取得する。チャンネル情報1005、無線LAN通信制御部715より現在動作しているチャンネル情報を取得し、チャンネルの値をデータメモリ714に保存する。干渉波発生有無1004は干渉波検出部721の検出結果より取得し、発生している場合は1、発生していない場合は0の値をデータメモリ714に保存する。データメモリ714に保存された上記データが入力データX911及び教師データTとしてエッジサーバー300に送信され、さらにクラウドサーバー200に転送されて学習モデル252の生成に用いられる。また、エッジサーバー300による学習済モデル352を用いたチャンネルの推定に用いられる。
●学習済モデルを用いたチャンネルの推定
図12は、エッジサーバー300による推定時の学習済モデル352の入出力の構造を示す図である。図12に示す通り、本実施形態においては、推定のための入力データX911としては、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002を使用する。学習済モデル352による推定の結果として得られる出力データY913は、干渉が発生するチャンネル情報となる。そして、このチャンネル情報がルータ103に送信されて、その値に基づいてルータ103が無線通信で使用するチャンネルを決定する。
●1.電源投入時のセットアップ
ルータ103の電源投入時の5GHz帯域のチャンネル設定処理シーケンスについて図13を用いて説明する。図13のフローは、ルータ103のCPU711がプログラムメモリ713等に格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。なお、電源投入時には、5GHz帯域のチャンネル設定以外の起動セットアップのシーケンスも処理されるが、本実施形態に直接関連しないシーケンスについてはここでは図示していない。
ルータ103のCPU711は、電源が投入されると、無線LANアクセスポイント機能の処理を開始する際に、無線通信で使用チャンネルを決定する。電源投入後、ステップS1301で、ルータ103の無線LANアクセスポイント機能において、5GHz帯域が有効設定になっているかを判断する。この判断の結果、5GHz帯域が有効に設定されていると判断した場合は、処理はステップS1302に進む。一方、5GHz帯域が有効に設定されていないと判断した場合は、5GHz帯域のチャンネル設定処理を終了する。
ステップS1302では、CPU711は、エッジサーバー300で干渉チャンネルの推定を行うために、エッジサーバー300に推定依頼のための推定要求)を送信する。推定のために必要な入力データXも推定要求とともにエッジサーバー300に送信される。この入力データXは、ステップS1302の実行時点において取得したデータであってよい。エッジサーバー300で推定が終わると、推定結果として推定された干渉が発生するチャンネル情報を受信する。推定依頼時には、時刻1002として、推定したい時刻を入力してもよい。たとえば現在時刻をそのまま入力すれば、現在時刻における干渉チャンネルを推定結果として受け取ることができる。また、現在時刻を所定時間進めた将来の時刻を時刻1002として入力すれば、将来の時刻における干渉チャンネルを推定結果として受け取ることができる。本例では、現在の時刻を入力するものとするが、もちろん将来の時刻を入力してもよい。
ステップS1303では、CPU711は、ルータ103の無線LANアクセスポイント機能において、5GHz帯域の起動チャンネルとして既に設定されているチャンネルがあるかを判定する。例えば、デフォルトの設定として所定のチャンネルで起動することが決まっている場合は、S1303にてYESとなる。また、前回5GHz帯域で通信した場合に使用していたチャンネルが起動チャンネルとなる仕様の場合も、この前回使用していたチャンネルが既に設定されているチャンネルとなるため、S1303においてYESとなる。この判定の結果、5GHz帯域の起動チャンネルが設定チャンネルであると判断した場合は、処理はステップS1304に進む。一方、5GHz帯域の起動チャンネルとして既に設定されているチャンネルがないと判定した場合は、処理はステップS1309に進む。
ステップS1304では、CPU711は、設定されている5GHz帯域の起動チャンネルが、ステップS1302で取得した推定結果のチャンネルと比較し、同一のチャンネルか否かを判定する。この判定の結果、同一のチャンネルと判定した場合は、処理はステップS1305に進む。一方、同一のチャンネルでないと判定した場合は、処理はステップS1306に進む。ステップS1305では、CPU711は、5GHz帯域の起動チャンネルの変更処理を行う。例えば、設定されている起動チャンネルが52chであり、推定結果のチャンネルも52chの場合、CPU711は、52chとは異なるチャンネルに変更する。その後、処理はステップS1306に進む。
ステップS1309では、CPU711は、ステップS1302で取得した推定結果に基づき、5GHz帯域の起動チャンネルの選定処理を行う。この際、ステップS1302で取得した推定結果は干渉が発生するチャンネル情報なので、取得した推定結果とは異なるチャンネルを選定し、処理はステップS1306に進む。例えば、推定結果のチャンネルが52chの場合、CPU711は、52chとは異なるチャンネルを選定する。
ステップS1306では、CPU711は、選定した5GHz帯域の起動チャンネルにて干渉波監視処理を行う。干渉波監視処理については、図14を用いて後に説明する。その後、処理はステップS1307に進む。
ステップS1307では、CPU711は、1分間干渉波監視処理を行ったか否かを判断する。この判断の結果、1分間監視処理を行ったと判断した場合は、処理はステップS1308に進む。一方、1分間検知処理を行っていないと判断した場合は、再度ステップS1306の処理を行う。
ステップS1308では、CPU711は、クラウドサーバー200で学習を行うために、エッジサーバー300に学習依頼を送信する。この時、教師データTとして、この時点におけるチャンネル情報1005を送信する。また入力データXとして、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002を送信し、アクセスポイント機能起動処理を終了する。なお、上述したとおり、これらの情報と共に干渉波発生有無1004を送信してもよい。学習依頼に応じて再学習した更新済みの学習済モデルは、再学習後直ちにエッジサーバー300に随時渡されてもよいし、所定のタイミングで渡されてもよい。
図14は、ステップS1306における干渉波監視処理内容を示すフローチャートである。なおこのフローチャートは本実施形態の説明に関わる処理について記載しており、その他の処理については図示を省略している。図14のフローは、ルータ103のCPU711がプログラムメモリ713等に格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。
ステップS1401では、CPU711は、干渉を検出したか否かを判断する。この判断の結果、干渉を検出したと判断した場合は、処理はステップS1402に進む。一方、干渉を検出していないと判断した場合は、干渉波監視処理を終了する。
ステップS1402では、CPU711は、クラウドサーバー200で学習を行うために、エッジサーバー300に学習依頼を送信する。この時、教師データTとして、この時点におけるチャンネル情報1005を送信する。また、入力データXとしてGPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002を送信する。その後、処理はステップS1403に進み、アクセスポイント機能の終了処理を行い、ステップS1404の処理を行う。
ステップS1404では、アクセスポイント機能の起動処理を行う。処理は上記のステップS1301〜S1309と同様であるため、その説明は省略する。この結果、推定結果を用いて選択したチャンネルに干渉が生じたという結果を含めて学習済モデルを更新することができる。そして新たな学習済モデルを用いた干渉チャンネルの推定が次回以降の起動処理で行われることとなる。なお、S1401において干渉を検出した場合は、CPU711は、干渉が発生したチャンネルとは異なるチャンネルへ変更する処理を行う。 なお、本実施形態では、図13のステップS1302において推定処理を行い、ステップS1308において学習処理を行っているが、本発明の実施に当たっては必ずしもこの構成に限られるものではない。S1302において推定処理を行った場合は、ステップS1308の学習処理を省いても良い。
●2.手動設定によるチャンネル変更
ルータ103の無線LANアクセスポイント機能に対して、ユーザ操作より5GHz帯域のチャンネル変更要求があった場合のチャンネル変更処理シーケンスについて図15を用いて説明する。図15のフローは、ルータ103のCPU711がプログラムメモリ713等に格納されたプログラムをRAMに読み出して実行することにより実現される。
ルータ103のCPU711は、ステップS1501で、ユーザの手動指示に基づく5GHz帯域のチャンネル変更要求を受けると、ステップS1502に進む。チャンネル変更は、例えば、クライアント端末401のWebブラウザなどから、ルータ103の有するWebサーバーが提供する設定用のページにアクセスし、そのページ上で行うことができる。
ステップS1502において、CPU711は、ステップS1501で受け付けた、無線LANアクセスポイントの5GHz帯域の起動チャンネル設定をデータメモリ714に保存し、処理はステップS1503に進む。
ステップS1503では、CPU711は、アクセスポイント機能の終了処理を行い、ステップS1504の処理を行う。
ステップS1504では、CPU711は、アクセスポイント機能の起動処理を行う。処理は上記のステップS1301〜S1309と同様であるため、その説明は省略する。すなわち、ステップS1501で指定された5GHz帯域の起動チャンネルを設定された起動チャンネルとして、図13の手順が実行される。これにより、手動設定されたチャンネルが干渉チャンネルとなる可能性を推定し、干渉チャンネルになるのであれば他のチャンネルへと使用するチャンネルを変更する。
●3.干渉波検出によるチャンネル変更
干渉波検出部721は、無線通信においてDFSが実施される5GHz帯域(DFS帯域)のチャンネルを用いている状態において干渉波を検出した場合、即座にチャンネルは変更されなければならない。その際のチャンネル変更処理シーケンスについて図16を用いて説明する。なお、5GHz帯域のチャンネル変更処理以外のシーケンスも処理されるが、本実施形態に直接関連しないシーケンスについてはここでは図示していない。図16の手順はルータ103のCPU711等で実行される。
ルータ103は、CPU711は、ステップS1601でDFSが実施される5GHz帯域のチャンネルで無線通信が行われている場合、ステップS1602で、干渉波の監視を実施している。干渉波監視処理については、処理は図14のステップS1401〜S1404と同様であるため、その説明は省略する。なお、この図14の処理により、干渉が発生した場合は、即座に干渉が発生したチャンネルとは異なるチャンネルへ変更を行う。
ルータ103は、電源が投入されている間はステップS1601とS1602の処理の実行を繰り返し、アクセスポイント機能の終了処理もしくは電源が切られると図16の処理を終了する。ただし、干渉を検出したことにより、使用するチャンネルをDFSが実施されない5GHz帯域のチャンネルに切り換えた場合には、図16の処理を中断してよい。
●干渉が発生するチャンネル推定結果に伴うチャンネル変更
ルータ103の無線LANアクセスポイント機能において、5GHz帯域が有効設定になっている場合、定期的にエッジサーバー300で推定を行う。推定結果と無線通信に使用しているチャンネルが同一である場合、チャンネル変更を行う。その際の処理シーケンスについて図17を用いて説明する。図17の処理は、ルータ103のCPU711等により実行される。また図17の処理は、たとえば図13に示したアクセスポイント機能起動処理が実行された後に定期的に実行されてよい。
ルータ103のCPU711は、ステップS1701で、無線通信処理を行っている場合、処理はステップS1702に進む。なお、クライアント端末401とプリンタ600とがデータ通信中であれば、推定結果に基づく使用チャンネルの変更処理に進まず、データ通信が終了したタイミングで、チャンネルを変更する処理に進んでもよい。
ステップS1702で、CPU711は、ルータ103の無線LANアクセスポイント機能において、5GHz帯域が有効設定になっているかを判断する。この判断の結果、5GHz帯域が有効に設定されていると判断した場合は、処理はステップS1703に進む。一方、5GHz帯域が有効に設定されていないと判断した場合は、再度ステップS1701の処理を行う。
ステップS1703では、エッジサーバー300で推定を行うために、エッジサーバー300に推定依頼を送信する。推定依頼とともに必要な入力データXもエッジサーバー300に引き渡す。本例では、入力データXはすべてS1703実行時点の値であってよい。エッジサーバー300で推定が終わると、推定結果として推定された干渉が発生するチャンネル情報を受信する。
ステップS1704では、ステップS1702で取得した推定結果と5GHz帯域の通信で使用しているチャンネルを比較し、同一のチャンネルか否かを判断する。この判断の結果、同一のチャンネルと判断した場合は、処理はステップS1705に進む。一方、同一のチャンネルでないと判断した場合は、再度ステップS1701の処理を行う。
ステップS1705では、5GHz帯域の通信が実際に行われているか否かを判断する。この判断の結果、通信が行われていると判断した場合は、処理は再度ステップS1705を行う。この間、通信処理は継続されている。一方、通信が行われていないと判断した場合は、ステップS1706の処理を行う。ステップS1706では、アクセスポイント機能の終了処理を行い、ステップS1707の処理を行う。
ステップS1707では、アクセスポイント機能の起動処理を行う。処理は図13のステップS1301〜S1309と同様であるため、その説明は省略する。
このように、S1705では、例えば、クライアント端末401とプリンタ600とがデータ通信中であれば、S1705より先に処理は進まない。よって、データ通信中の状態では、推定結果に基づく使用チャンネルの変更は行われない。そして、データ通信が終了した後に、アクセスポイント機能の終了と起動処理を行うことにより、推定結果に基づく使用チャンネルの変更処理が行われる。
●エッジサーバー300による処理
図18は、エッジサーバー300の処理内容を示すフローチャートである。この処理はエッジサーバー300のハードディスクユニット202に格納されており、エッジサーバー300が起動されると、エッジサーバー300のCPU211により実行される。なおこのフローチャートは本実施形態の説明に関わる処理について記載しており、その他の処理については図示を省略している。ステップS1801の初期化処理を実行後は、続くステップS1802からS1804で外部から各種命令の受信をチェックし、受信した命令に応じた処理を実行する。
ステップS1802において、CPU211は、ルータ103からの学習依頼を受信していることを検知した場合は、ステップS1805へ進み、受信した学習依頼をパラメータである入力データXとともにクラウドサーバー200に送信する。ステップS1803において、CPU211は、ルータ103からの推定依頼を受信していることを検知した場合は、ステップS1806へ進み、受信した推定依頼を実行する。具体的には、CPU211は、推定依頼に添付されているGPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002を推定部351に送り、学習済モデル352を用いて推定を実行する。ステップS1806の推定実行が完了すると、ステップS1807へ進み、推定の結果を依頼元のルータ103に送信する。ステップS1804において、CPU211は、クラウドサーバー200から学習済モデル配信を受信していることを検知した場合は、ステップS1808へ進み、受信した学習済モデルの情報をエッジサーバー300の学習済モデル352に反映し記憶する。これにより、以降の推定依頼に対しては更新された学習済モデル352が用いられるようになる。
●クラウドサーバー200による処理
図19は、クラウドサーバー200の処理内容を示すフローチャートである。この処理はクラウドサーバー200のハードディスクユニット202に格納されており、クラウドサーバー200が起動されると、クラウドサーバー200のCPU211により実行される。なおこのフローチャートは本実施形態に関わる処理について記載しており、その他の処理については図示を省略している。
ステップS1901の初期化処理を実行後は、続くステップS1902で外部からの命令の受信をチェックし、受信した命令に応じた処理を実行する。ステップS1902で、CPU211は、外部から学習依頼を受信していることを検知した場合は、ステップS1903へ進み、受信した学習依頼を学習データ生成部250に送り、学習用データを生成する。学習用データには例えば入力データXおよび教師データTを含む。また学習用データの生成には、学習依頼から学習用データの抽出を含む。続くステップ1804では、CPU211は、生成した学習用データを基に学習を実行する。具体的には、学習用データを学習部251に送り、学習モデル252に対する学習を実行する。学習結果は続くステップS1905で学習モデル252に反映され蓄積される。学習結果の蓄積が終わると、ステップS1906へ進み、CPU211は、学習モデル252からエッジサーバー300へ配信する学習済モデル352を生成してエッジサーバー300へ送信する。クラウドサーバー200は、起動後の初期化処理を実行してから、電源が投入されている間はステップS1902で外部から学習依頼の受信待ちを継続し、電源が切られると図17の処理を終了する。なお、ここではクラウドサーバー200が学習依頼を受信するごとに学習を実行するように説明したが、学習の実行には処理時間を要するため、受信した学習依頼を蓄積しておいて、学習依頼の受信とは非同期に学習実行するように構成してもよい。また、学習が行われる毎にエッジサーバー300への学習済モデル配信が行われるように説明したが、大量の学習がクラウドサーバー200で行われる場合には都度配信しなくてもよい。定期的に配信する、またはエッジサーバー300から必要に応じて配信要求を出して配信させるように構成してもよい。
図19の処理は、エッジサーバー300において干渉チャンネルの推定を開始する前に、相当量の学習用データを用意したうえでそれらの学習用データそれぞれについて実行して学習済モデル352を生成しておいてよい。いったん学習済モデル352を生成したなら、そのあとは、それを元にして干渉チャンネルの推定を行うエッジサーバー300からの学習依頼に応じて図19の処理が実行されてよい。
以上のような処理をそれぞれ行うことで、干渉が発生し得るチャンネル情報を事前に予測し、無線LANアクセスポイント機能を備えている通信装置が電波干渉しないチャンネルで通信を実行できる確率を高めることができる。なお事前予測を行うのであれば、その結果、通信速度の低下や通信実行中にも関わらず切断しなければならないといった課題を回避することが可能になる。
[変形例]
なお、気象レーダ観測所によるレーダの出力時期を予め知ることができれば、その出力時期における干渉チャンネルを学習すればよい。つまり、ルータ103が、干渉の発生した場合のみ学習依頼をするのではなく、ルータ103は定期的に、GPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002、チャンネル情報1005を送信するとよい。また、定期的にこのような情報を送信する場合でも、ルータ103は、干渉の有無を示す干渉発生有無情報を一緒に送信する必要はなくなる。
本例の場合には、干渉チャンネルの推定を行うタイミングは、気象レーダが使用されるタイミングである。そこで、上記実施形態においてエッジサーバー300は、推定依頼を受けた際に、入力データXの一部である時刻情報1002で示されるタイミングが気象レーダの出力タイミングと重複するか判定し、重複していれば干渉チャンネルを推定してその結果をルータ103に送信する。また重複していなければ、学習済モデル352を用いた推定を行わずに、干渉がないことを示す応答をルータ103に送信してもよい。気象レーダ等の干渉波の発生時期は、予めその出力元から情報を得て、クラウドサーバー200或いはエッジサーバー300に保持しておけばよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、第1の実施形態、特に上述の変形例を基礎にするが、再学習のタイミングにおいて相違する。第1の実施形態では、いったん生成されて推定のための利用に供された学習済モデル352を更新(すなわち再学習)するタイミングは、図13のステップS1308と図14のステップS1402である。すなわち、起動時の設定チャンネルと推定結果とが一致していた場合であり、チャンネル変更の後には、そこで干渉があればS1402で、干渉がなくともS1308で、再学習が行われる。これに対して本実施形態では、所定の条件が満たされるとルータ103からエッジサーバー300に対して学習依頼を発行する。そのときの入力データXと教師データTは第1の実施形態と同様である。
ここで所定の条件とは、現在ルータ103に使用チャンネルとして設定されているチャンネルが干渉を受けていることである。この条件は、たとえば干渉波検出部721により干渉が検出された場合に該当する。この場合に、ルータ203は第1の実施形態と同様に入力データXと教師データTとを取得し、それらデータとともにエッジサーバー300に対して学習依頼を発行する。エッジサーバー300は学習依頼をクラウドサーバー200に転送し、クラウドサーバー200は、学習依頼に応じて、入力データXを学習モデル252に入力してその出力データYと教師モデルTとの差分に応じてニューラルネットワークの重み付け係数を調整する等により、学習モデル252を更新する。クラウドサーバー200は、更新後の学習モデル252から更新後の学習済モデル352を作成してエッジサーバー300に引き渡し、エッジサーバー300はそれ以降の干渉チャンネルの推定のために利用する。学習済モデル352の作成及びエッジサーバー300への引き渡しは、更新の都度行ってもよいし、更新が蓄積された適当なタイミング(例えば所定周期)で行ってもよい。
このようにすることで、干渉が生じていることが予想される場合に、干渉チャンネルを学習することができるので、効率的な学習をおこなうことができる。したがって推定の精度も向上することが期待できる。
[第3の実施形態]
図20は、学習時の学習モデル252の入出力の構造を示す図である。図20に示す通り、学習の入力データXとしては、第1実施形態のGPS情報1000、対象の気象レーダ観測所情報1001、時刻1002に加えて、対象チャンネル1003、干渉波発生有無1004のデータを使用する。対象チャンネル1003は無線LANルータ103が現在選択しているチャンネルを、たとえばチャンネル番号等により示す。干渉波発生有無1004は、気象レーダ観測所などから現在干渉波が発生しているか否かを示す。これは発生しているかいないかを二値で示せばよい。対象チャンネル1003、干渉波発生有無1004のデータはそれぞれ、無線LANルータ103の無線LAN通信制御部715、干渉波検出部721により取得され、エッジサーバー300を介して、クラウドサーバー200に入力データXの一部として送信される。
また、教師データTとしては、干渉波発生チャンネル情報1005を使用する。ただし内容は第1の実施形態と異なり、干渉が生じている可能性のあるチャンネルを指名している。例えば、ルータ103が使用しているチャンネルに干渉がなければ、DFS帯域のうちの他のいずれかのチャンネルで干渉が生じていることが予想できる。したがって、干渉波発生チャンネル情報1005は、現在のルータ103のチャンネル(すなわち対象チャンネル1003で示されたチャンネル)に干渉が生じていれば使用チャンネルである対象チャンネルと同じなエルチャンネル[11]を示し、生じていなければ対象チャンネル以外のチャンネルを干渉が生じている可能性があるチャンネルとして示す。この場合でも推定のための入力データXは、図12と同様であってよい。また他の構成や学習のタイミングについては、第1の実施形態の変形例や第2の実施形態と同様であってよい。
このようにすることで、対象チャンネル(すなわち現在の設定チャンネル)が干渉を受けていない場合でも、他のいずれかのチャンネルが干渉されていることを学習することができ、より干渉チャンネルの推定精度を向上させることができる。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。コンピュータは、1または複数のプロセッサーまたは回路を有し、コンピュータ実行可能命令を読み出し実行するために、分離した複数のコンピュータまたは分離した複数のプロセッサーまたは回路のネットワークを含みうる。
プロセッサーまたは回路は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)を含みうる。また、プロセッサーまたは回路は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、データフロープロセッサ(DFP)、またはニューラルプロセッシングユニット(NPU)を含みうる。
記憶媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体とも称することができる。また、記憶媒体は、1または複数のハードディスク(HD)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、分散コンピューティングシステムの記憶装置を含みうる。また、記憶媒体は、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、またはブルーレイディスク(BD、登録商標))、フラッシュメモリデバイス、及びメモリカードを含みうる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100 処理システム、101 近距離無線通信、102 ローカルエリアネットワーク、103 ルータ、104 インターネット、105 携帯電話回線網、200 クラウドサーバー、300 エッジサーバー、400 デバイス、401 クライアント端末、402 デジタルカメラ、500 スマートフォン、600 プリンタ

Claims (25)

  1. 複数のチャンネルのうちいずれかのチャンネルを用いて無線通信を行う通信装置であって、
    前記通信装置の位置情報と、前記無線通信と干渉を生じる可能性のある電波の発生源の位置情報と、時刻情報と、を基に出力された、前記無線通信が干渉する可能性のあるチャンネル情報を取得する取得手段と、
    前記取得されたチャンネル情報に基づき、前記無線通信で使用するチャンネルを選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記選択手段は、前記取得したチャンネル情報に対応するチャンネルが現在選択されているチャンネルと同じであるか判定し、同じであれば、前記現在選択されているチャンネルを、前記取得したチャンネル情報に対応するチャンネル以外のチャンネルへと変更することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記選択手段は、通信中であるならば、その通信の後に、前記取得したチャンネル情報に対応するチャンネルが現在選択されているチャンネルと同じであるか判定することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記選択手段により選択した前記チャンネルで通信を開始した後に、前記チャンネルにおける干渉を監視し、干渉を検出した場合には、学習機能を有する外部装置に対して、前記通信装置の位置と、最寄りの干渉波の発生源の位置と、現在時刻とを入力データとし、干渉を受けている被干渉チャンネルを教師データとして学習依頼を送信し、前記外部装置から前記学習依頼に対応した更新済み学習済モデルを受信し、受信した前記更新済み学習済モデルを前記学習済モデルとして用いることを特徴とする通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記時刻情報として現在の時刻を用いることを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の通信装置であって、
    前記時刻情報として将来の時刻を用いることを特徴とする通信装置。
  7. 複数のチャンネルのいずれかで無線通信を行う際の干渉チャンネルを推定するようコンピュータを機能させるための学習済モデルであって、
    前記学習済モデルを構成するニューラルネットワークの重み付け係数は、前記無線通信を行う通信装置の位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻情報とを含む入力データと、前記無線通信の干渉波が発生するチャンネル情報を含む教師データとを学習用データとして用いて学習されており、
    通信装置の位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻情報とを含む入力データに対して、無線通信の干渉波が発生するチャンネル情報を前記ニューラルネットワークの出力層から出力させるようコンピュータを機能させるための学習済モデル。
  8. 請求項7に記載の学習済モデルであって、
    前記重み付け係数は、前記無線通信を行う通信装置が使用するチャンネルと、当該チャンネルにおける干渉の有無とをさらに含む前記入力データを前記学習用データとして用いて学習されており、
    通信装置の位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻情報と、前記通信装置が使用するチャンネルと、当該チャンネルにおける干渉の有無とを含む入力データに対して、前記無線通信の干渉波が発生するチャンネル情報を前記ニューラルネットワークの出力層から出力させるようコンピュータを機能させることを特徴とする学習済モデル。
  9. 請求項7または8に記載の学習済モデルであって、
    前記干渉波が発生するタイミングで学習を行ったことを特徴とする学習済モデル。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の学習済モデルであって、
    前記無線通信は無線ローカルエリアネットワークであり、前記複数のチャンネルは前記無線ローカルエリアネットワークの5GHz帯域のチャンネルであることを特徴とする学習済モデル。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一項に記載の学習済モデルであって、
    前記干渉波の発生源は気象レーダ観測所であることを特徴とする学習済モデル。
  12. 請求項7乃至11のいずれか一項に記載の学習済モデルであって、
    前記通信装置は、無線ローカルエリアネットワークの親局であることを特徴とする学習済モデル。
  13. 複数のチャンネルのいずれかで無線通信を行う通信装置により実行される制御方法であって、
    請求項7乃至12のいずれか一項に記載の学習済モデルを用いて、前記通信装置の位置を前記通信装置の位置情報とし、前記通信装置の最寄りの干渉波の発生源の位置を前記干渉波の発生源の位置情報とし、推定の時刻を前記時刻情報として含む前記入力データに対する、前記無線通信の干渉波が発生する前記チャンネル情報を推定し、
    推定した前記チャンネル情報で示されたチャンネル以外のチャンネルを前記複数のチャンネルから選択し、
    選択した前記チャンネルで通信を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 複数のチャンネルのいずれかで無線通信を行う通信装置により実行されるプログラムであって、
    請求項7乃至12のいずれか一項に記載の学習済モデルを用いて、前記通信装置の位置を前記通信装置の位置情報とし、前記通信装置の最寄りの干渉波の発生源の位置を前記干渉波の発生源の位置情報とし、推定の時刻を前記時刻情報として含む前記入力データに対する、前記無線通信の干渉波が発生する前記チャンネル情報を推定し、
    推定した前記チャンネル情報で示されたチャンネル以外のチャンネルを前記複数のチャンネルから選択し、
    選択した前記チャンネルで通信を行う
    ように前記通信装置を機能させるためのプログラム。
  15. 無線LANにおいて親局として無線通信を行う無線通信装置と、
    推定して出力するための学習済モデルを生成する学習手段と、
    前記学習済モデルを用いて推定を行う推定手段とを備え、
    前記学習手段は、位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻と、対象チャンネルと、干渉波発生有無を示す情報を入力データとし、干渉波が発生したチャンネル情報を教師データとして、前記入力データから推定された干渉波が発生するチャンネル情報と前記教師データとのずれが最小となるように学習モデルを最適化することで前記学習済モデルを生成し、
    前記推定手段は、前記無線通信装置の位置情報と、前記無線通信装置の最寄りも干渉波の発生源の位置情報と、時刻とを入力データとして、干渉波が発生するチャンネル情報を推定する
    ことを特徴とする通信システム。
  16. 請求項15に記載の通信システムであって、
    前記推定手段により推定された前記干渉波が発生する前記チャンネル情報に基づいて、使用する設定チャンネルを決定する第1の制御手段と、
    無線通信で使用しているチャンネルで干渉波を検出する干渉波検出手段と、
    前記干渉波検出手段により検出された干渉波に基づいて、前記設定チャンネルを制御する第2の制御手段と
    をさらに備えることを特徴とする通信システム。
  17. 請求項16に記載の通信システムであって、
    前記第1の制御手段は、前記推定手段により推定された前記干渉波が発生するチャンネルを使用しないように前記設定チャンネルを決定することを特徴とする通信システム。
  18. 請求項16または17に記載の通信システムであって、
    前記第1の制御手段は、特定のチャンネルが選択されており、前記特定のチャンネルが前記推定手段により推定された前記干渉波が発生するチャンネルと同一であった場合、前記特定のチャンネルとは異なるチャンネルへと前記設定チャンネルを変更することを特徴とする通信システム。
  19. 請求項16乃至18のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第1の制御手段は、前記使用するチャンネルを決定した後に、前記干渉波が発生するチャンネル情報を前記推定手段より定期的に推定して取得し、現在の設定チャンネルと同一であった場合、前記設定チャンネルを変更することを特徴とする通信システム。
  20. 請求項18または19に記載の通信システムであって、
    前記第1の制御手段は、無線通信が行われている場合には、無線通信が終了した後に前記設定チャンネルを変更することを特徴とする通信システム。
  21. 請求項16乃至19のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記第2の制御手段は、前記干渉波検出手段より干渉波を検出した場合、前記設定チャンネルを変更することを特徴とする通信システム。
  22. 請求項16乃至21のいずれか一項に記載の通信システムであって、
    前記無線通信装置が通信に用いる周波数帯域として、第1の周波数帯域と、特定の周波数帯域を含む第2の周波数帯域と、のうちいずれの周波数帯域も設定が可能であり、
    前記第2の周波数帯域が設定されている場合に、前記推定手段により前記干渉波が発生するチャンネル情報を推定して取得することを特徴とする通信システム。
  23. 請求項22に記載の通信システムであって、
    前記第1の周波数帯域は2.4GHzの周波数帯域であり、前記第2の周波数帯域は5GHzの周波数帯域であることを特徴とする通信システム。
  24. 請求項22または23に記載の通信システムであって、
    前記特定の周波数帯域は、5GHzの周波数帯域のうちDFS(Dynamic Frequency Selection)機能を適用する必要がある周波数帯域であることを特徴とする通信システム。
  25. 無線LANにおいて親局として無線通信を行う無線通信装置と、
    推定して出力するための学習済モデルを生成する学習手段と、
    前記学習済モデルを用いて推定を行う推定手段とを備えた通信システムによる制御方法であって、
    前記学習手段が、位置情報と、干渉波の発生源の位置情報と、時刻と、対象チャンネルと、干渉波発生有無を示す情報を入力データとし、干渉波が発生したチャンネル情報を教師データとして、前記入力データから推定された干渉波が発生するチャンネル情報と前記教師データとのずれが最小となるように学習モデルを最適化することで前記学習済モデルを生成し、
    前記推定手段が、前記無線通信装置の位置情報と、前記無線通信装置の最寄りも干渉波の発生源の位置情報と、時刻とを入力データとして、干渉波が発生するチャンネル情報を推定する
    ことを特徴とする制御方法。
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