JP2021020309A - ロボット制御プログラム生成システム、ロボット制御プログラム生成方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
従って、量産ライン向けで、同一動作をさせるロボットの台数で1つのプログラムの開発費を分担することで、1台あたりのソフトウェア費用を低く押さえてきた。例えば、自動車溶接ラインの一例では、総設備台数100台/1ラインで、100台で1つのプログラムのソフトウェア費用を分担していた。
また、ダイレクト ティーチング ボックスも細部の動作変更用に用意されていたが、その使い勝手は「ON−OFF動作」の「ジョグ ボタン」がメインで、滑らかな動きの実現が困難であった。
図1は、ロボット制御プログラム生成システム1の全体構成を例示する図である。
図1に例示するように、ロボット制御プログラム生成システム1は、スカラロボット3、ティーチングペンダント5、及びロボットコントローラ7を有する。
スカラロボット3は、多関節ロボットであり、サーボモータの力で関節を可動させ、アームの先端に取り付けるエンドエフェクタを目的の位置に移動させ、物を掴んで移動させたり、溶接を行ったり、塗装を行ったりする。スカラロボット3は、本発明に係るロボットの一例である。各関節、すなわち軸には、サーボアクチュエータを含み、これにより、モータの位置や速度の制御を行う。スカラロボット3は、本発明に係る多関節ロボットの一例であるが、多関節ロボットであれば、これに限定されない。
ロボットコントローラ7は、スカラロボット3及びティーチングペンダント5と通信し、スカラロボット3を制御するロボット制御プログラムを生成する。
図2に例示するように、ロボット制御プログラム生成システム1は、ピックアンドプレース(ワーク(作業対象物)を把持して移動及び載置する)スカラロボット3の取り得る用途全てを予めN個想定し、図7に例示する、用途別のパラメータシートを用意しておく。ここで、パラメータシートとは、図7に例示するように、スカラロボット3を、特定の用途専用のロボットとして動作させるために必要なパラメータを入力するシートであり、パラメータシートはティーチングペンダント5の表示画面に表示される。図2では、ユーザは、パレタイズロボットとしてスカラロボット3の用途を選択し、ユーザは、パレタイズ用のパラメータシートに対して、スカラロボット3の個別仕様を条件として設定する。ロボット制御プログラム生成システム1において、スカラロボット3の用途が決定すると、動作工程が決まる。そして、スカラロボット3の個別仕様が決まると、必要なパラメータ(位置座標)が決まる。また、必要なパラメータの入力に基づいて、繰り返しの数が決まり、繰り返しの数が決まると、ロボット制御プログラムのステップ数が決まる。動作工程、必要な位置座標、及びステップ数に基づいて、ロボットコントローラ7は、ロボット制御プログラムを生成し、出力する。ワークとは、本発明に係る作業対象物をいう。
ティーチングペンダント5は、スカラロボット3の用途に応じて、起動させるプログラムを選択し、起動されたプログラムにより、表示画面の内容が変更され、用途別ロボット専用のティーチングペンダント5が構成される。スカラロボット3の用途とは、例えば、パレタイジング、デパレタイジング、ローダー・アンローダー、及び仕分け機等である。
ティーチングペンダント5により、用途に応じて自動で起動するプログラムが選択されるため、ティーチングペンダント5の操作性が大幅に増大する。さらに、ティーチングペンダント5は、パラメータシートにより、用途別の必要となる基準ポイントパラメータ記入枠を表示画面に表示するため、ユーザは、用途別にロボット制御プログラムに必要なパラメータを予め把握していなくとも、表示画面の内容に従って必要なパラメータを入力すればよく、より効率的に用途別のロボット制御プログラムを生成することが可能である。
ダイヤル方式のティーチングペンダント5は、手動で動作速度を決めることが可能であり、目的地近傍は緩やかに、目的地から遠い場合は早く動かすことができるフレキシブル性が容易に得られ、ユーザの負担が軽減され、従来の不都合を解消することができる。
すなわち、ティーチングペンダント5は、ユーザによるスカラロボット3の操作を容易にし、且つ、プログラム変更(ティーチング動作)も簡便にすることで作業時間の大幅な軽減を可能にする。
ここでは、スカラロボット3が4軸である場合を説明する。
図3に例示するように、ティーチングペンダント5は、X軸用位置表示器51、Y軸用位置表示器52、Z軸用位置表示器53、θ軸用位置表示器54、X軸ダイヤル55、Y軸ダイヤル56、Z軸ダイヤル57、θ軸ダイヤル58、X軸書き込みスイッチ59、Y軸書き込みスイッチ60、Z軸書き込みスイッチ61、θ軸書き込みスイッチ62、及び表示画面63を有する。X軸用位置表示器51、Y軸用位置表示器52、Z軸用位置表示器53、及びθ軸用位置表示器54は、スカラロボット3の各軸の位置を表示し、X軸ダイヤル55、Y軸ダイヤル56、Z軸ダイヤル57、及びθ軸ダイヤル58は、スカラロボット3の各軸と対応し、スカラロボット3を動作させるダイヤルである。X軸書き込みスイッチ59、Y軸書き込みスイッチ60、Z軸書き込みスイッチ61、及びθ軸書き込みスイッチ62は、各軸の座標を確定させるスイッチである。表示画面63は、スカラロボット3のパラメータシート、すなわち、用途別の必要パラメータ項目を表示する液晶ディスプレイである。
図4に例示するように、ティーチングペンダント5には、ティーチングペンダントプログラム50がインストールされると共に、用途別プログラムデータベース600(用途別プログラムDB600)が構成される。ティーチングペンダントプログラム50は、用途決定部500、プログラム選択部502、実行部504、パラメータ項目決定部506、及び表示部508を有する。
用途決定部500は、ユーザの選択に基づいて、スカラロボット3の用途を決定する。
具体的には、ティーチングペンダントの表示画面に列挙された、スカラロボット3の取り得る用途をユーザが選択し、用途決定部500は、ユーザの用途の選択を検知する。
プログラム選択部502は、用途決定部500により受け付けたスカラロボット3の用途に応じて、起動させるプログラムを選択する。具体的には、プログラム選択部502は、用途別プログラムDB600から用途に応じたプログラムを取得する。用途別プログラムDB600には、スカラロボット3の取り得る用途に応じたプログラムすべてが格納される。
パラメータ項目決定部506は、用途決定部500により決定した用途に基づいて、ユーザが入力すべきパラメータ項目を決定し、表示部508へ通知する。
表示部508は、実行部504により実行されたプログラムにより、表示画面に、スカラロボット3の用途に応じた動作の教示工程を表示する。
具体的には、表示部508は、用途に応じたパラメータシートを表示画面に表示する。パラメータシートとは、スカラロボット3をユーザが選択した用途専用のロボットとして動作させるために必要なパラメータを入力するシートである。
さらに、表示部508は、パラメータ項目決定部506により決定されたパラメータ項目への入力をユーザに提示する。具体的には、表示部508は、表示したパラメータシート内に、ユーザが入力すべきパラメータとして、パラメータ項目決定部506により決定したパラメータ項目を表示し、ユーザに入力を促す。
図5に例示するように、ロボットコントローラ7には、ロボットコントローラプログラム70がインストールされると共に、動作工程格納データベース800(動作工程DB800)が構成される。ロボットコントローラプログラム70は、動作工程取得部700、パラメータ受付部702、及びプログラム生成部704を有する。
動作工程取得部700は、ティーチングペンダント5の用途決定部500により決定されたロボットの用途に関連付けられた動作工程を、動作工程格納DB800から取得する。ここで、動作工程格納DB800は、スカラロボット3の用途と、用途に応じたロボットの動作工程とを関連付けて格納する。具体的には、動作工程格納DB800は、スカラロボット3の各動作工程のロボット制御プログラムを格納する。動作工程格納DB800は、本発明に係る動作工程格納部の一例である。
パラメータ受付部702は、ティーチングペンダント5を介して、ユーザの操作に基づいて、スカラロボット3の仕様を受け付ける。具体的には、パラメータ受付部702は、スカラロボット3の仕様として、少なくとも、スカラロボット3の作業範囲と、ワーク数とを受け付ける。より具体的には、パラメータ受付部702は、スカラロボット3の作業範囲である形状の頂点の座標を受け付ける。さらに、パラメータ受付部702は、作業対象物を積み上げる形状、又は積み下ろしする形状の入力を受け付ける。
また、プログラム生成部704は、パラメータ受付部702により受け付けた座標と、ワークの数とに基づいて、動作工程取得部700により取得された動作工程におけるロボットの同じ動作の繰り返しの数を算出する。具体的には、プログラム生成部704は、パラメータ受付部702により受け付けた座標と、ワークの数と、作業対象物を積み上げる形状又は積み下ろしする形状とに基づいて、動作工程取得部700により取得された動作工程におけるスカラロボット3の同じ動作の繰り返し動作の数を算出する。
さらに、プログラム生成部704は、ティーチングペンダント5のダイヤルの回転量に基づいて、ダイヤルに対応するスカラロボット3の各軸の移動距離とスピードとを制御するプログラムを生成する。
図6に例示するように、ステップ100(S100)において、ユーザは、ティーチングペンダント5の表示画面に列挙された、スカラロボット3の用途を選択する。具体的には、ティーチングペンダント5の用途決定部500は、ユーザにより選択されたスカラロボット3の用途を受け付け、ロボットコントローラ7に通知する。
ステップ105(105)において、ロボットコントローラ7の動作工程取得部700は、動作工程格納DB800から、用途に関連付けられた動作工程のプログラムを取得する。
ステップ110(S110)において、ティーチングペンダント5のパラメータ項目決定部506は、用途決定部500により決定されたスカラロボット3の用途に基づいて、スカラロボット3を、選択された用途として使用するために必要なパラメータ項目を決定する。
ステップ120(S120)において、ティーチングペンダント5の表示部508は、S115と同様に、スカラロボット3の作業範囲の座標の入力をユーザに促し、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、作業範囲の座標の入力を受け付ける。具体的には、作業範囲が四角形である場合に、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、四隅の座標入力を受け付け、作業範囲が三角形である場合に、三隅の座標入力を受け付ける。
ステップ125(S125)において、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、ティーチングペンダント5を介して、ワークの積載数、及びパレタイズ形状を受け付ける。具体的には、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、ワークの積載数を「列×行」として受け付ける。
ステップ130(S130)において、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、ティーチングペンダント5を介して、一つ目のワークの把持位置の座標を受け付ける。
ステップ140(S140)において、ロボットコントローラ7のパラメータ受付部702は、ティーチングペンダント5を介して、一つのワーク面積(増加する寸法)を受け付ける。
ステップ145(S145)において、ロボットコントローラ7のプログラム生成部704は、パラメータ受付部702により受け付けたパラメータに基づいて、同じ動作の繰り返しの数を算出する。
ステップ150(S150)において、ロボットコントローラ7のプログラム生成部704は、動作工程のプログラムと、パラメータ受付部702により受け付けたパラメータと、同じ動作の繰り返しの数とに基づいて、ロボット制御プログラムを生成する。
図7は、ティーチングペンダント5に表示されるパラメータシートを例示する図である。
図7に例示するように、パラメータシートは、作業範囲(ここでは、作業範囲を四角形とする。)の四隅の座標を表す基準位置1〜基準位置4、ワークの数を示す列の数と行の数、1つ目のワークの把持位置、1つ目のワークの解放位置、ワークのパレタイズ形状(格子の種類)、及び退避位置(又は視点位置)の入力枠を有する。
基準位置1〜基準位置4、列の数、及び行の数に基づいてパレット内のワークの載置位置が決定される。すなわち、シーケンスプログラムと位置データの生成とは独立して決定することが可能である。したがって、ワークの取り出し位置や、パレットの位置が変わった時に必要な再教示作業は、変わった箇所の再教示作業に限られる。具体的には、パレットの位置が変わった場合に、基準位置1〜基準位置4の位置教示作業のみでよく、すべての置き位置を再教示する必要がなく、教示時間の大幅な短縮が実現できる。
さらに、パレットの位置が、前回の教示位置と比較的近い場合は、前回教示された各位置に位置決めした後、ティーチングペンダント5のダイヤルにより微調整を行うことで、基準位置を修正できるため、更なる教示時間の短縮が実現できる。
図8に例示するように、m行、n列の正方格子に近い格子のパレットにおける、a行目、b列目の区域の中心位置座標は、4点の基準位置座標をR1(X1,Y1)、R2(X2,Y2)、R3(X3,Y3)、R4(X4,Y4)とした場合、L1=X3−X1、L2=X2−X4、L3=Y2−Y3、L4=Y4−Y1、S1=X1−X4、S3=Y3−Y1であり、X=X1+b*(L1−a*(L1−L2)/(m−1))/(n−1)−a*S1/(m−1)、Y=Y1+a*(L4−b*(L4−L3)/(n−1))/(m−1)+b*S3/(n−1)により求められる。
すなわち、パレットの位置がずれた場合、全点の座標が変化するが、基準位置座標R1〜R4の4点を変更するのみで、他の座標は、ロボットコントローラ7の計算処理により求めることが出来る。したがって、再教示する位置座標は少なくて済む。
図9は、パラメータシートの作成方法(S20)を説明するフローチャートである。
図9に例示するように、ステップ200(S200)において、手続型言語を用いてスカラロボット3の用途に応じた用途別プログラムを作成する。用途別プログラムとは、スカラロボット3単体の動作プログラムと、スカラロボット3が設置される環境に基づいたインターロック条件とからなる。作成された用途に応じた用途別プログラムは、用途別プログラムDB600に格納される。
ステップ205(S205)において、パラメータ項目決定部506は、用途別プログラムの可変箇所を抽出する。
ステップ210(S210)において、パラメータ項目決定部506は、可変箇所をパラメータとしてすべて選択及び列挙する。具体的には、パラメータ項目決定部506は、可変箇所として、スカラロボット3の用途、スカラロボット3の可動範囲、スカラロボット3の原点、ワークの寸法、ワークの把持位置、ワークの解放位置、ワークの数量、及び作業不良時の処理方法等をパラメータとする。
ステップ210(S215)において、表示部508は、スカラロボット3の用途に応じた工程概念図を表示画面に図式表示する。
ステップ215(S220)において、表示部508は、用途別プログラムの可変箇所のパラメータを空欄にして表示画面に表示する。これにより、用途別のパラメータシートが作成される。
プログラム生成部704は、パラメータシート内の可変箇所を示す空欄に個別のスカラロボット3の仕様、及び設置条件等を記入されたパラメートシートに基づいて、スカラロボット3を制御するロボット制御プログラムを生成する。
また、ロボット制御プログラム生成システム1は、スカラロボット3の取り得る用途を予め想定し、用途とスカラロボット3の動作工程とを格納している。想定されるすべての用途がティーチングペンダント5に列挙され、ユーザが用途を選択するだけで、ティーチングペンダント5は、用途に応じたティーチングペンダント5として機能する。すなわち、用途毎にティーチングペンダント5を用意する必要はない。
上記実施形態では、パラメータ受付部702は、ユーザが目視により、ティーチングポイントを、基準位置4点のパレタイジング中心位置のマーカーに合わせ、座標位置データ4点を読み取り、パラメータシートに記入していたが、ユーザが目視することなく、光学式読み取り装置により読み取られたパラメータの値に基づいて、パラメータシートを完成させてもよい。
図10(a)は、基準位置座標を読み取るための必要な要素を例示し、(b)は、カメラ9の中心軸のパレタイジングマーカーへの合わせ方を例示する。
具体的には、図10に例示するように、スカラロボット3のロボット先端軸にカメラ9を設置し、カメラ9をパレタイジング基準位置4点のパレタイジング中心位置のマーカーに合わせ、パレタイジングマーカを写真撮影する。カメラ9は、スカラロボット3のロボット先端軸の中心点からパレタイズ動作に支障を与えない位置に、垂直方向に下向きに設置される。図10(b)に例示するように、スカラロボット3を動作させ、カメラ9により、パレタイズ基準位置4点のパレタイズ位置座標のパレタイジング中心位置のマーカーを撮影する。
変形例1では、図5のロボットコントローラプログラム70の機能構成に加え、座標読み取り部706を有する。座標読み取り部706は、カメラ9により撮影された写真画像のパレタイズマーカーを読み取り、パラメータシートに書き込む。
図11は、パレタイズマーカーの座標とカメラ9の中心座標とのずれ補正を例示する図である。
座標読み取り部706は、カメラ9とスカラロボット3の先端軸中心との距離(オフセット量)と、カメラ9の撮影範囲内にパレタイズマーカーが存在することとを条件として、パレタイズマーカーの座標を読み取る。具体的には、図11に例示するように、座標読み取り部706は、パレタイズマーカー撮影画像の座標(x4,y4)とカメラ視野中心軸座標(x3,y3)との間の座標補正を行い、パレタイズマーカーの座標を読み取る。より具体的には、座標読み取り部706は、「パレタイズマーカーの座標=オフセット量(固定量)+撮影画像中心からのパレタイズマーカー中心位置座標」の式を用いてパレタイズマーカーの座標を算出する。
カメラ9を用いて基準位置座標を読み取ることにより、視野誤差を防ぐことができ、位置データ精度を上げることができる。また、座標読み取り部706による撮影画像データの解析により、基準位置座標が得られるため、作業者の負担が軽減され、スカラロボット3へのティーチング時間も大幅に短縮される。
上記実施形態では、スカラロボット3の繰り返し動作を行うロボット制御プログラムをパラメータシートに基づいて生成しているが、これに限定されず、例えば、スカラロボット3の外側機械設備とのやり取り、すなわち、スカラロボット3の外部とのインターロック条件をロボット制御プログラムに追加してもよい。
インターロック条件は、スカラロボット3毎に使用条件が異なるため、設置される周囲の生産設備の違いによって異なる。すなわち、スカラロボット3の設置条件が決まって初めてプログラムを作成することができる。
具体的には、特許第4332879号に記載のプログラム生成器(以下、ビジュアル工程表と記す)にスカラロボット3のロボット制御プログラム、及びスカラロボット3との外側機械設備とのインターロックを入力することにより、スカラロボット3の動作だけでなく、スカラロボット3の外側機械設備と連動した、スカラロボット3の総合運転プログラムを生成することが出来る。
変形例2では、図5のロボットコントローラプログラム70の機能構成に加え、変換部708を有する。
図12に例示するように、ビジュアル工程表は、使用されるスカラロボットの3の複数のサーボアクチュエータ(サーボモータ)を上部横軸にセットし、ビジュアル工程表側の縦列左に工程番号を記入し、縦横2次元マトリックスを構成し、どのStep(工程)でどのアクチュエータを使用するのか、そのサーボアクチュエータを使用してどこまで動かすのか、つまり、「Point」(到達点)「速度」(到達点までの速度)が記入され、工程表(アクチュエータの制御プログラム)をビジュアル化するよう構成されている。
図13は、総合運転プログラムの生成処理(S30)を説明するフローチャートである。
図13に例示するように、ステップ300(S300)において、パラメータ受付部702は、パラメータを受け付け、スカラロボット3のパラメータシートを完成させる。
ステップ305(S305)において、プログラム生成部704は、動作工程取得部700により取得された動作工程と、パラメータ受付部702により生成されたパラメータシートとに基づいて、スカラロボット3を制御するロボット制御プログラムを生成する。
ステップ310(S310)において、変換部708は、プログラム生成部704により生成されたロボット制御プログラムを、ビジュアル工程表へ変換する。これにより、ロボット制御プログラムが可視化される。具体的には、変換部708は、読み取ったロボット制御プログラムのデータ1行を、ビジュアル工程表1行に変換する。変換部708は、この変換作業をロボット制御プログラム全体に行う。
ステップ320(S320)において、ユーザは、ビジュアル工程表に基づいて、インターロック条件を挿入する箇所を特定する。具体的には、ユーザは、スカラロボット3のパラメータシートを参照し、スカラロボット3の動作に基づいて、インターロック条件の挿入箇所を特定する。ユーザは、特定した挿入箇所に基づいて、ビジュアル工程表の割り込み位置を決定する。ユーザは、ビジュアル工程表の決定した割り込み位置に、ビジュアル工程表における「工程ラインの1行追加」ボタンを押下することにより、インターロック条件(追加プログラム)を挿入する。インターロック条件の追加は複数個所挿入することが可能である。
ステップ325(S325)において、変換部708は、ビジュアル工程表上のプログラムに基づいて、総合運転プログラムを生成する。
3…スカラロボット
5…ティーチングペンダント
7…ロボットコントローラ
9…カメラ
Claims (8)
- ロボットの用途と、前記用途に応じたロボットの動作工程とを関連付けて格納する動作工程格納部と、
ユーザの選択に基づいて、ロボットの用途を決定する用途決定部と、
前記用途決定部により決定されたロボットの用途に関連付けられた動作工程を、前記動作工程格納部から取得する動作工程取得部と、
ユーザの操作に基づいて、前記ロボットの仕様を受け付けるパラメータ受付部と、
前記動作工程取得部により取得された動作工程と、前記パラメータ受付部により受け付けたロボットの仕様とに基づいて、前記ロボットを制御するプログラムを生成するプログラム生成部と
を有し、
前記ロボットの仕様は、少なくとも、前記ロボットの作業範囲と、作業対象物の数とを含む
ロボット制御プログラム生成システム。 - 前記ロボットに遠隔で動作を教示する遠隔制御装置
をさらに有し、
前記遠隔制御装置は、
前記用途決定部により決定されたロボットの用途に応じて、起動するプログラムを選択するプログラム選択部と、
前記プログラム選択部により選択されたプログラムを実行する実行部と、
前記実行部により実行されたプログラムにより、表示画面に、ロボットの用途に応じた動作の教示工程を表示する表示部と
を有する
請求項1に記載のロボット制御プログラム生成システム。 - 前記パラメータ受付部は、作業範囲である形状の頂点の座標を受け付け、
前記プログラム生成部は、前記パラメータ受付部により受け付けた座標と、作業対象物の数とに基づいて、前記動作工程取得部により取得された動作工程におけるロボットの同じ動作の繰り返しの数を算出する
請求項1に記載のロボット制御プログラム作成システム。 - 前記遠隔制御装置は、
前記ロボットの各軸に対応するダイヤルを有し、
前記ダイヤルの回転量は、前記ロボットの軸の移動距離と、動作速度とに比例し、
前記プログラム生成部は、前記ダイヤルの回転量に基づいて、ダイヤルに対応する前記ロボットの各軸の移動距離と動作速度とを制御するプログラムを生成する
請求項2に記載のロボット制御プログラム生成システム。 - 前記用途決定部により決定された用途に基づいて、ユーザが入力すべきパラメータ項目を決定するパラメータ項目決定部
をさらに有し、
前記表示部は、前記パラメータ内容決定部により決定されたパラメータ項目への入力をユーザに提示する
請求項2に記載のロボット制御プログラム作成システム。 - 前記パラメータ受付部は、作業対象物を積み上げる形状、又は積み下ろしする形状の入力を受け付け、
前記プログラム生成部は、前記パラメータ受付部により受け付けた座標と、作業対象物の数と、作業対象物を積み上げる形状又は積み下ろしする形状とに基づいて、前記動作工程取得部により取得された動作工程におけるロボットの同じ動作の繰り返しの数を算出する
請求項3に記載のロボット制御プログラム作成システム。 - ロボットの用途と、前記用途に応じたロボットの動作工程とを関連付けて格納する動作工程格納ステップと、
ユーザの選択に基づいて、ロボットの用途を決定する用途決定ステップと、
前記用途決定ステップにより決定された、ロボットの用途に関連付けられた動作工程を取得する動作工程取得ステップと、
ユーザの操作に基づいて、前記ロボットの仕様を受け付けるパラメータ受付ステップと、
前記動作工程取得ステップにより取得された動作工程と、前記パラメータ受付ステップにより受け付けたロボットの仕様とに基づいて、前記ロボットを制御するプログラムを生成するプログラム生成ステップと
を有し、
前記ロボットの仕様は、少なくとも、前記ロボットの作業範囲と、作業対象物の数とを含む
ロボット制御プログラム生成方法。 - ロボットの用途と、前記用途に応じたロボットの動作工程とを関連付けて格納する動作工程格納ステップと、
ユーザの選択に基づいて、ロボットの用途を決定する用途決定ステップと、
前記用途決定ステップにより決定された、ロボットの用途に関連付けられた動作工程を取得する動作工程取得ステップと、
ユーザの操作に基づいて、前記ロボットの仕様を受け付けるパラメータ受付ステップと、
前記動作工程取得ステップにより取得された動作工程と、前記パラメータ受付ステップにより受け付けたロボットの仕様とに基づいて、前記ロボットを制御するプログラムを生成するプログラム生成ステップと
コンピュータに実行させ、
前記ロボットの仕様は、少なくとも、前記ロボットの作業範囲と、作業対象物の数とを含む
プログラム。
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2020
- 2020-01-31 JP JP2020014373A patent/JP2021020309A/ja active Pending
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