JP2021012647A - 画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コード画像の周囲からそのコード画像の方向を、人に知覚されない態様で、機械を介して利用者に指示する。【解決手段】受付部110は、操作部14を介して利用者の指示を受付ける。取得部111は、可視画像を示す可視画像データを取得するとともに、記憶部12に記憶された情報DB122からコード画像データを取得する。生成部112は、取得部111が取得したコード画像の座標に基づき、媒体においてコード画像が形成される領域を特定する。そして、生成部112は、コード画像の周囲に、このコード画像の方向を指示する指示画像を生成する。生成部112は、通信部13を介して、コード画像及び可視画像とともに、生成した指示画像を画像形成装置2に供給し、有色トナーによる可視画像の形成と、透明トナーによるコード画像及び指示画像の形成を指示する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、及びプログラムに関する。
情報を符号化したコード画像に関する技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、自装置から、情報を図形パターンとして示した符号までの距離を測定し、その距離が、その情報を正確に読み取ることができる適正距離であるか否かを判定して、適正距離であると判定した場合、この判定結果を通知する符号読み取り装置が記載されている。
また、特許文献2には、原稿を読み取り、その原稿の画像に透明トナーによって形成される画像の形成位置を示す位置情報が含まれているか否かを判定し、それが含まれていると判定された場合に、その位置情報に基づいて、その原稿の画像及び透明トナーを用いた画像を形成する画像形成装置が記載されている。
また、特許文献3には、携帯情報端末装置の画面に表示された情報コードを受光面により撮像することで、その画面に接触させることなく読み取り、撮像された情報コードのコード画像の全体が、その受光面により規定される所定の範囲内にあるか否かを判断し、コード画像の全体が所定の範囲内にないと判断された場合、そのコード画像の位置を示す基準点とその位置を検出し、検出された基準点の位置に基づいて情報コードの全体が所定範囲内に入るように案内する案内方向を算出して、その案内方向を表示する、据置型の光学情報読取装置が記載されている。
特開2008−152569号公報 特開2010−278953号公報 特開2007−207085号公報
透明トナーで形成される一次元コードや二次元コード等のコード画像は通常、人に視認されないため、媒体のどこに印刷されているか利用者が認識できず、特に媒体全体に比較してコード画像が小さい場合にスマートフォン等で読取らせることが難しい。その解決手段として、例えば、コード画像の位置に人が視認可能な目印を設けることが考えられる。しかし、この目印は、コード画像の背景となる画像の美観や印象等を損ねることがある。
本発明の目的の一つは、コード画像の周囲からそのコード画像の方向を、人に知覚されない態様で、機械を介して利用者に指示することである。
本発明の請求項1に係る画像処理装置は、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部と、前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部と、を有する画像処理装置である。
本発明の請求項2に係る画像処理装置は、請求項1に記載の態様において、前記指示画像は、前記方向に伸びる線を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項3に係る画像処理装置は、請求項1又は2に記載の態様において、前記指示画像は、前記コード画像までの距離が等しい複数の点を結んだ線を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項4に係る画像処理装置は、請求項1から3のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、前記透明トナーの濃度の勾配によって前記方向を指示することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項5に係る画像処理装置は、請求項1から4のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、前記透明トナーにより形成される図形の分布によって前記方向を指示することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項6に係る画像処理装置は、請求項1から5のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、前記透明トナーにより形成されるパターンによって前記方向を指示することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項7に係る画像処理装置は、請求項1から6のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、前記方向が符号化された画像を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項8に係る画像処理装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、該指示画像又は前記コード画像の座標が符号化された画像を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項9に係る画像処理装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載の態様において、前記指示画像は、前記コード画像までの距離を指示することを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項10に係る画像処理装置は、請求項9に記載の態様において、前記指示画像は、前記距離が符号化された画像を含むことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項11に係る画像処理装置は、請求項1から10のいずれか1項に記載の態様において、範囲の指定を受付ける受付部、を有し、前記指示画像は、受付けた前記指定が示す前記範囲を除く領域に形成されることを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項12に係る画像形成装置は、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記コード画像及び前記指示画像を前記透明トナーで、それぞれ媒体に形成する画像形成部と、を有する画像形成装置である。
本発明の請求項13に係るプログラムは、コンピュータを、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部と、前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部、として機能させるためのプログラムである。
請求項1、13に係る発明によれば、コード画像の周囲からそのコード画像の方向を、人に知覚されない態様で、機械を介して利用者に指示することができる。
請求項2に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像に含まれる線を辿ってコード画像の方向を把握する。
請求項3に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像に含まれる線により囲まれる側に、コード画像の方向があることを把握する。
請求項4に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像における濃度勾配により、コード画像の方向を把握する。
請求項5に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像における図形の密度等により、コード画像の方向を把握する。
請求項6に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像におけるパターンの形状等により、コード画像の方向を把握する。
請求項7に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像に含まれる符号化された方向をその機械に解釈させて、コード画像の方向を把握する。
請求項8に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像に含まれる符号化された座標をその機械に解釈させて、コード画像の方向を把握する。
請求項9に係る発明によれば、利用者は、コード画像の方向に加えて、そのコード画像までの距離を把握する。
請求項10に係る発明によれば、利用者は、端末等の機械を介して読取った指示画像に含まれる符号化された、コード画像までの距離をその機械に解釈させて把握する。
請求項11に係る発明によれば、利用者は、指示画像を形成させない範囲を指定することができる。
請求項12に係る発明によれば、コード画像の周囲からそのコード画像の方向を、人に知覚されない態様で、機械を介して利用者に指示する指示画像をコード画像とともに形成することができる。
画像形成システム9の全体構成の一例を示す図。 画像処理装置1、及び画像形成装置2の構成の一例を示す図。 可視画像DB121の一例を示す図。 情報DB122の一例を示す図。 画像処理装置1の機能的構成の一例を示す図。 有色トナーで形成される可視画像の一例を示す図。 透明トナーで形成されるコード画像の一例を示す図。 可視画像及びコード画像が形成される各領域の位置関係を示す図。 指示画像の生成の過程を示す図。 透明トナーで形成されるコード画像及び指示画像を示す図。 利用者にコード画像の方向を指示する端末の例を示す図。 画像処理装置1の動作の流れを示すフロー図。 等距離線L2を含む指示画像の例を示す図。 濃度勾配でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図。 図形の分布でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図。 パターンでコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図。 文字列等の符号でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図。 座標を示す符号でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図。 コード画像までの距離を指示する指示画像の例を示す図。 変形例における画像処理装置1の動作の流れを示すフロー図。
<実施形態>
<画像形成システムの構成>
図1は、画像形成システム9の全体構成の一例を示す図である。画像形成システム9は、1以上の画像処理装置1と、画像形成装置2と、これらを通信可能に接続する通信回線3と、を有する。通信回線3は、例えばLAN(Local Area Network)のほか、WAN(Wide Area Network)であってもよいし、インターネットであってもよいし、これらの組合せであってもよい。
なお、画像形成システム9が有する画像処理装置1、画像形成装置2、及び通信回線3のそれぞれの数は図1に示すものに限られず1つであってもよいし複数であってもよい。
<画像処理装置の構成>
図2は、画像処理装置1、及び画像形成装置2の構成の一例を示す図である。
図2に示す画像処理装置1は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15を有する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)を有し、CPUがROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)をRAM等に読み出して実行することにより画像処理装置1の各部を制御する。
通信部13は、有線又は無線により通信回線3に接続する通信回路である。画像処理装置1は、通信部13により、通信回線3に接続された画像形成装置2や他の外部装置(図示せず)と情報をやり取りする。
なお、画像処理装置1は、画像形成装置2や外部装置と情報をやり取りする必要がない場合に、通信部13を有しなくてもよい。
操作部14は、各種の指示をするための操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の操作子を備えており、利用者による操作を受付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に送る。
表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有しており、制御部11の制御の下、画像を表示する。表示画面の上には、操作部14の透明のタッチパネルが重ねて配置されてもよい。
記憶部12は、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ等の記憶手段であり、制御部11のCPUに読み込まれるオペレーティングシステム、各種のプログラム、データ等を記憶する。また、記憶部12は、可視画像DB121、及び情報DB122を有する。
図3は、可視画像DB121の一例を示す図である。図3に示す可視画像DB121は、可視画像IDと、可視画像名と、可視画像データと、座標と、を対応付けて記憶するデータベースである。
可視画像DB121における可視画像IDとは、複数の可視画像のそれぞれを識別する識別情報である。可視画像とは、人が見ることが可能な画像であり、画像形成装置2において後述する有色トナーで形成される。
可視画像DB121における可視画像名は、それぞれの可視画像を利用者が把握するための名称である。可視画像DB121における可視画像データは、可視画像のそれぞれを示すデータである。可視画像DB121における座標は、対応する可視画像が画像形成装置2において、用紙等の媒体上に形成されるときにその媒体のどの位置に形成されるかを定めた数値の組である。
図4は、情報DB122の一例を示す図である。図4に示す情報DB122は、情報IDと、情報名と、情報と、座標と、を対応付けて記憶するデータベースである。
情報DB122における情報とは、符号化によりコード画像に保持される情報そのものである。コード画像は、上述した情報を符号化して2以上の階調を有する画素群により表現した画像である。
例えば、一次元コードは、縦方向に伸びる複数の線分を横方向に並べたコード画像であり、それら複数の線分の太さや隣接する他の線分との間隔、本数、順序等によって情報を符号化したものである。また、二次元コードは、正方形の画素を格子状に並べたコード画像であり、それら複数の画素の階調、配置等によって情報を符号化したものである。
情報DB122における情報IDとは、符号化される複数の情報のそれぞれを識別する識別情報である。情報DB122における情報名は、それぞれの情報を利用者が把握するための名称である。情報DB122における座標は、対応するコード画像が画像形成装置2において媒体上に形成されるときにその媒体のどの位置に形成されるかを定めた数値の組である。
制御部11は、情報DB122から上述した情報を読み出して、例えば、利用者から受付けた設定に応じて、これを符号化してコード画像データを生成する。この設定は、例えば、符号化の規格のバージョンや、含み得るデータの最大量、誤り訂正機能のレベル、使用するマスクパターン等についての設定である。なお、情報DB122は、情報に基づいて生成されたコード画像を示すコード画像データを予め記憶するものであってもよい。
<画像処理装置の構成>
図2に示す画像形成装置2は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25、及び画像形成部27を有する。
制御部21は、例えば制御部11と共通の構成であり、画像形成装置2の各部を制御する。通信部23、操作部24、及び表示部25も、画像処理装置1の通信部13、操作部14、及び表示部15と共通の構成である。記憶部22は、上述したデータベースを有しない点を除き、画像処理装置1の記憶部12と共通の構成である。
なお、画像形成装置2は、操作部24、及び表示部25を有しなくてもよい。また、画像形成装置2は、画像処理装置1や他の外部装置と情報をやり取りする必要がない場合に、通信部23を有しなくてもよい。
図2に示す制御部21は、通信部23、及び通信回線3を介して画像処理装置1から可視画像データ及びコード画像データを取得する。そして制御部21は、画像処理装置1から取得した指示に応じて、取得した可視画像データが示す可視画像、及び取得したコード画像データが示すコード画像を、それぞれ画像形成部27に形成させる。
画像形成部27は有色トナーと、透明トナーと、を備える。有色トナーは、顔料を含む着色用粉体である。この顔料は、例えば、波長が360nm以上、830nm未満の可視光線のうち、いずれかの波長域の光を決められた基準を超えて吸収する。この顔料は、例えば、銅フタロシアニン、2,9−ジメチルキナクリドン、ジスアゾ・イエロー、カーボンブラック等である。
したがって、例えば、有色トナーにより可視画像を形成した媒体に白色光を照射すると、有色トナーを保持していない領域はこれを反射するため、利用者からは白色に見える。そして、有色トナーを保持している領域は、照射された白色光のうち顔料に吸収されなかった可視光線を反射するため、利用者からはこの反射した可視光線の波長に応じた色に見える。
一方、透明トナーは、上述した顔料を含まないか、その含有量がトナー粒子の1.0重量%未満の粉体である。そのため、媒体上に保持された透明トナーは、上述した基準を超えて可視光線を吸収せず、人の目に見えないか、見え難い。
そして、透明トナーは、不可視光線吸収色素を含む。不可視光線吸収色素とは、決められた波長域の不可視光線を決められた基準を超えて吸収する色素である。不可視光線とは、例えば、波長が0.83μm以上、3μm未満の赤外線や、波長が10nm以上、360nm未満の紫外線等、可視光線でない光線である。
不可視光線吸収色素は、例えば、ペリミジン系スクアリリウム色素等である。ペリミジン系スクアリリウム色素は、波長が850nmの近赤外線を上述した基準を超えて吸収する。
したがって、例えば、透明トナーによりコード画像を形成した媒体に上述した波長域の不可視光線を照射すると、透明トナーを保持していない領域はこれを反射する。そして、透明トナーを保持している領域はこの不可視光線を決められた基準を超えて吸収する。
なお、不可視光線吸収色素の種類は1つであってもよいが、複数であってもよい。複数種類の不可視光線吸収色素をそれぞれ含む透明トナーは、上述した基準を超えて吸収する不可視光の波長域が互いに異なってもよい。この複数の透明トナーを用いて形成されるコード画像は、例えば3以上の階調を有する画素群を表す。そしてこのコード画像を読取る装置は、上述した複数の波長域にそれぞれ対応する不可視光線の反射光量や透過光量を検出することにより、このコード画像を読取ればよい。
画像形成部27は、制御部21の制御の下、例えば電子写真方式により紙等の媒体に、有色トナーを用いて可視画像を形成する。また、画像形成部27は、形成した可視画像に重ねて、透明トナーを用いてコード画像を形成する。つまり、コード画像は、有色トナーで形成される上述した可視画像に重ねて、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成される画像である。
なお、上述した媒体は、上述した可視光線及び不可視光線のいずれをも透過するシート等であってもよい。この場合、画像形成部27によって媒体に形成された可視画像又はコード画像は、媒体からの反射光のほか透過光を検知することによって読取られてもよい。
<画像処理装置の機能的構成>
図5は、画像処理装置1の機能的構成の一例を示す図である。画像処理装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、受付部110、取得部111、生成部112、及び表示制御部113として機能する。
受付部110は、操作部14を介して利用者の指示を受付ける。
取得部111は、受付けた利用者の指示に応じて、記憶部12に記憶された可視画像DB121から可視画像データを取得し、情報DB122からコード画像データを取得する。取得部111は、上述した通り、情報DB122から取得した情報を符号化してコード画像データを生成することにより、このコード画像データを取得してもよい。また、取得部111は、情報DB122にコード画像データが含まれている場合には、直接、情報DB122からコード画像データを取得してもよい。
すなわち、図5に示した取得部111は、有色トナーで形成される可視画像を示す可視画像データ、及び、符号化された情報に基づいて、上述した可視画像に重ねて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、をそれぞれ取得する取得部の一例である。
図6は、有色トナーで形成される可視画像の一例を示す図である。図6に示す可視画像は、円形競技場等の遺跡を撮影した写真を示す画像であり、図3に示した可視画像DB121において、可視画像ID「G1」で識別される。
図6に示す可視画像は、右下に決められた範囲Vを有する。この範囲Vには「○○社」という文字列が記載されている。この文字列は、例えば、この可視画像の基となった写真を提供する企業の名称等を示す文字列である。範囲Vは、これに記載する文字列の色合いや読み易さが影響されないように透明トナーの塗布が禁じられている。すなわち、範囲Vは、透明トナーの塗布を禁じた禁止範囲の一例である。
なお、この範囲Vには、ロゴマーク等、図形化された標章が記載されてもよい。範囲Vは、それを示すパラメータが可視画像ID「G1」で識別される可視画像データに含まれていてもよいが、利用者によって指定されてもよい。範囲Vが可視画像データに含まれている場合、この範囲Vを示すパラメータは、上述した取得部111が取得する。また、範囲Vが利用者によって指定される場合、この範囲Vを示すパラメータは、上述した受付部110が受付ける。
例えば、利用者が操作部14を介して可視画像ID「G1」を指定すると、取得部111は、図6に示す可視画像を特定して、これを示す可視画像データと、その座標と、を可視画像DB121から取得する。
そして、利用者が操作部14を介してこの可視画像に対して禁止範囲である範囲Vを指定すると、受付部110は、指定された範囲Vを示すパラメータを受付ける。
図7は、透明トナーで形成されるコード画像の一例を示す図である。図7に示すコード画像は、いわゆる二次元コードを示す画像であり、格子状に並べられた2階調の画素の集合で構成される。図7においてこの2階調は、便宜上、白色及び黒色で表わされる。
図7に示す白色の画素は、上述した基準を超えて上述した不可視光線を吸収しない画素を示している。この白色の画素は、実際には媒体に透明トナーを保持、定着させない部分である。この部分は、透明トナーを含まないため、媒体の特性により不可視光線を反射又は透過する。
また、図7に示す黒色の画素は、上述した基準を超えて上述した不可視光線を吸収する画素を示している。この黒色の画素は、実際には媒体の上に透明トナーを保持、定着させて形成される。この部分は、透明トナーを含むため、基準を超えて不可視光線を吸収する。
そして、図7に示すコード画像は、顔料の含有量が上述した閾値未満の透明トナーだけで形成されるため、図7に示す黒色及び白色のいずれの画素も可視光線の反射率や吸収率に影響しない。そのため利用者は、図7に示すコード画像を視認しない。
図7に示すコード画像M1は、図4に示した情報DB122において情報ID「M1」で識別される情報を表現している。例えば、利用者が操作部14を介して情報ID「M1」を指定すると、取得部111は、図7に示すコード画像M1を特定して、これを示す情報と、その座標と、を情報DB122から取得する。そして例えば取得部111は、情報DB122から取得した情報に、受付部110から取得した利用者の設定を当てはめて、この情報を符号化し、上述したコード画像M1を示すコード画像データを生成することにより、コード画像データを取得する。
なお、図7に示す破線は、説明のために表示した仮想線であり、実際には形成されない。この破線は、コード画像M1の外周を示す線である。
図5に示す生成部112は、取得部111が情報DB122から取得したコード画像M1の座標に基づき、媒体においてコード画像M1が形成される領域を特定する。また、生成部112は、取得部111が可視画像DB121から取得した可視画像の座標と、受付部110が受付けた範囲Vを示すパラメータと、に基づき、媒体において禁止範囲である範囲Vの占める領域を特定する。
図8は、媒体において可視画像及びコード画像が形成される各領域の位置関係を示す図である。例えば、生成部112は、図8に示す通り、取得した座標(X1,Y1)に基づいて上述した可視画像が形成される媒体上の領域を特定し、取得した座標(x1,y1)に基づいて、この可視画像に上述したコード画像が重ねて配置される領域を特定する。また、生成部112は、図8に示す通り、受付けた操作に基づいて、上述したコード画像に対して範囲Vの占める領域を特定する。
そして、生成部112は、コード画像の周囲に、このコード画像の方向を指示する指示画像を生成する。すなわち、この生成部112は、コード画像の周囲に透明トナーで形成される、このコード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部の一例である。
図9は、指示画像の生成の過程を示す図である。生成部112は、コード画像データに基づいて、上述したコード画像の高さと幅とを特定する。そして、生成部112は、高さ、幅、及び上述した座標(x1,y1)を用いて、上述したコード画像の中心座標(x0,y0)を特定する。
中心座標(x0,y0)は、コード画像の位置を代表する座標(代表座標という)の一例である。代表座標は、上述した中心座標(x0,y0)に限らず、例えば、上述した座標(x1,y1)であってもよい。また、代表座標は、1点に限らず、例えば、コード画像の外周上に位置する複数の点等であってもよい。
生成部112は、コード画像の周囲にある1以上の点から、上述した中心座標(x0,y0)が示す点へ、それぞれ伸びる線L1を含む指示画像N0を生成する。すなわち、この指示画像N0は、コード画像の方向に伸びる線を含む指示画像の一例である。なお、線L1は、コード画像の周囲のみに形成されるため、コード画像と重なる部分には描画されない。
図10は、透明トナーで形成されるコード画像及び指示画像を示す図である。上述した指示画像N0は、禁止範囲が考慮されていない画像である。この指示画像N0を生成した生成部112は、この指示画像N0から上述した範囲Vを削除して指示画像N1を生成する。そして、生成部112は、図10に示す通り、この指示画像N1に上述したコード画像M1を配置する。
生成部112は、通信部13を介して、コード画像及び可視画像とともに、生成した指示画像を画像形成装置2に供給する。そして、生成部112は、画像形成装置2に対し、有色トナーによる可視画像の形成と、透明トナーによるコード画像及び指示画像の形成を指示する。
画像形成装置2は、この指示を受けて、画像処理装置1から供給された可視画像を有色トナーによって媒体に形成する。そして、画像形成装置2は、形成した可視画像に重ねて、画像処理装置1から供給されたコード画像及び指示画像を透明トナーによって媒体に形成する。
図11は、利用者にコード画像の方向を指示する端末の例を示す図である。上述した画像形成システム9は、可視画像を有色トナーにより、コード画像及び指示画像を透明トナーにより、それぞれ媒体に形成する。利用者が用いる端末が、例えば、この媒体から反射される不可視光線を検知して図9に示す2本の線L1を読取ると、この端末は、この2本の線L1が交差する点Pの位置を特定する。そしてこの端末は、点Pが画面に対してどの方向にどれだけ離れて存在しているか(すなわち画面から点Pまでの距離)を算出する。そしてこの端末は、算出した方向、距離を示す文字列Cを画面に表示すればよい。この文字列Cは、例えば、図11に示す通り「右に200」といった文字列である。端末の利用者は、この文字列Cを解釈して、例えば、端末を右に200ミリメートル移動させる。
図5に示した表示制御部113は、表示部15を制御して各種の通知を利用者に向けて表示させる。表示制御部113は、例えば、生成部112により変更された可視画像を表示部15の表示画面の大きさに合わせて拡大又は縮小し、この表示画面に表示させてもよい。なお、制御部11は、上述した表示制御部113として機能しなくてもよい。
<画像処理装置の動作>
図12は、画像処理装置1の動作の流れを示すフロー図である。画像処理装置1の制御部11は、操作部14を介して、利用者から画像(ここでは可視画像及びコード画像)の指定を受付け(ステップS101)、指定された可視画像を示す可視画像データを可視画像DB121から取得する(ステップS102)。
また、制御部11は、指定されたコード画像の基となる情報を情報DB122から取得し(ステップS103)、取得したこの情報を、利用者から受付けた設定等に応じて符号化してコード画像を示すコード画像データを生成する(ステップS104)。そして、制御部11は、このコード画像の位置と可視画像の位置とに基づいて、可視画像とコード画像とが重なる領域を特定する(ステップS105)。
制御部11は、特定した領域の周囲、つまり、コード画像の周囲に、このコード画像の方向を指示する指示画像を生成する(ステップS200)。このとき生成される指示画像は、例えば、図9に示す指示画像N0である。そして、制御部11は、操作部14を介して利用者から、上述した禁止範囲の指定を受付ける(ステップS106)。
次に、制御部11は、受付けた指定により示される禁止範囲があるか否かを判断する(ステップS107)。禁止範囲がない、と判断する場合(ステップS107;NO)、制御部11は、ステップS200で生成した指示画像を示すデータを、コード画像データ及び可視画像データとともに画像形成装置2に送信し、可視画像、コード画像及び指示画像の形成を指示して(ステップS109)、処理を終了する。
一方、禁止範囲がある、と判断する場合(ステップS107;YES)、制御部11は、ステップS200で生成した指示画像のうち、禁止範囲に含まれる部分を削除する(ステップS108)。このとき、上述した部分が削除された指示画像は、例えば図10に示す指示画像N1である。
そして、制御部11は、ステップS108で禁止範囲に含まれる部分が削除された指示画像を示すデータを、コード画像データ及び可視画像データとともに画像形成装置2に送信し、可視画像、コード画像及び指示画像の形成を指示して(ステップS109)、処理を終了する。
以上の動作により、画像形成装置2は、画像処理装置1により制御されて、例えば、有色トナーで図6に示す可視画像G1を形成する。そして、画像形成装置2は、形成したこの可視画像G1に重ねて、透明トナーで図10に示すコード画像M1及び指示画像N1を形成する。可視画像G1、コード画像M1及び指示画像N1がそれぞれ形成された媒体に、例えば、上述した不可視光線を照射し、その反射光を端末で読取ると、この端末は、図11に示した通り、指示画像N1に含まれる線L1を検知する。そして、端末は、検知したこれらの線L1を用いてコード画像の位置を特定し、図11に示す文字列Cを表示して利用者にコード画像の方向を指示する。
したがって、本発明に係る画像形成システム9によってコード画像の周囲に指示画像が形成された媒体は、利用者の用いる端末等の機械がコード画像を読取り範囲に収めていなくても、この指示画像を読取っていれば、コード画像の方向を利用者に指示することができる。
<変形例>
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例は、組合されてもよい。
<1>
上述した実施形態において、コード画像は、可視画像に重ねて透明トナーで形成されていたが、可視画像が形成されていない媒体に直接、透明トナーで形成されてもよい。この場合、画像形成部27は、有色トナーを有しなくてもよい。すなわち、コード画像は、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像であればよい。
また、上述した実施形態において、取得部111は、コード画像データとともに、有色トナーで形成される可視画像を示す可視画像データを取得していたが、可視画像データを取得しなくてもよい。例えば、画像形成部27が、可視画像を形成することなくコード画像を形成する場合、取得部111は、可視画像データを取得せずに、コード画像データを取得してもよい。すなわち、本発明における取得部111は、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部であればよい。
<2>
上述した実施形態において、透明トナーは不可視光線吸収色素を含んでいたが、他の物質を含んでいてもよい。例えば、透明トナーは不可視光線反射色素を含んでいてもよい。不可視光線反射色素は、決められた波長域の不可視光線を決められた基準を超えて反射する色素である。この場合、コード画像を形成する媒体は、上述した波長域の不可視光線を照射すると、この不可視光線を決められた基準を超えて吸収する、又は透過するものであるとよい。要するにコード画像は、画素ごとに不可視光線の反射率又は吸収率が違うことによって読取られればよい。
<3>
上述した実施形態において、生成部112は、コード画像の方向に伸びる線L1を含む指示画像を生成していたが、他の態様の指示画像を生成してもよい。例えば、生成部112は、コード画像までの距離が等しいことを示す線(以下、等距離線ともいう)を含む指示画像を生成してもよい。
図13は、等距離線L2を含む指示画像の例を示す図である。画像処理装置1の制御部11によって実現する生成部112は、図13に示す通り、コード画像の代表座標である中心座標(x0,y0)を中心にして、半径の異なる複数の同心円を描いた指示画像N2を生成する。これらの同心円を構成する複数の点は中心座標(x0,y0)から等距離にあるので、これらの複数の点を結ぶ線は等距離線L2である。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像N2は、コード画像までの距離が等しい複数の点を結んだ線を含む指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N2に含まれる等距離線L2を特定すると、その等距離線L2の形状から、これによって囲われる方向を特定する。等距離線L2によって囲われる方向にはコード画像が存在するので、この方向は、コード画像の方向である。したがって、上述した指示画像N2によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<4>
また、例えば、生成部112は、透明トナーの濃度の勾配によってコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図14は、透明トナーの濃度勾配でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図14に示す通り、コード画像の周囲の画素のそれぞれに透明トナーを塗布する濃度を指定した指示画像N3を生成する。図14に示す指示画像N3は、コード画像から遠ざかるほど透明トナーを塗布する濃度が濃くなるように指定されている。例えば、指示画像N3において透明トナーが塗布される濃度は、図14に示す通り、領域A1よりもコード画像から遠い領域A2の方が濃く、領域A2よりもコード画像から遠い領域A3の方が濃い。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像N3は、透明トナーの濃度の勾配によってコード画像の方向を指示する指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N3における透明トナーの濃度を特定すると、この濃度の薄くなる方向によってコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N3によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<5>
また、例えば、生成部112は、図形の分布によってコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図15は、図形の分布でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図15に示す通り、コード画像の周囲に、このコード画像に近いほど密集して分布している複数の円をそれぞれ配置した指示画像N4を生成する。例えば、指示画像N4において配置された円の密度は、図15に示す通り、領域A12よりもコード画像に近い領域A11の方が密集して分布している。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像N4は、透明トナーにより形成される図形の分布によってコード画像の方向を指示する指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N4に含まれる複数の円を特定すると、この円の分布が密になる方向によってコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N4によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<6>
また、例えば、生成部112は、模様や図形等のパターンによってコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図16は、模様や図形等のパターンでコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図16に示す通り、コード画像の周囲に、複数の矢印を配置した指示画像N5を生成する。これら複数の矢印は、いずれも上述したコード画像の中心座標(x0,y0)を指している。また、これら複数の矢印の形状は、中心座標(x0,y0)から遠ざかるほど、太く、又は長くなるように決められている。例えば、図15に示す通り、指示画像N5において、矢印D1と矢印D2とは、いずれも中心座標(x0,y0)に向いている点で共通している。しかし、矢印D1よりも中心座標(x0,y0)から遠い矢印D2は、矢印D1よりも太く、又は長く描かれている。つまり、これら複数の矢印のパターンは、コード画像の方向を指示している。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像N5は、透明トナーにより形成されるパターンによってコード画像の方向を指示する指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N5に含まれる複数の矢印を特定すると、この矢印の形状や向き等のパターンを特定し、このパターンに基づいてコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N5によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<7>
また、例えば、生成部112は、符号によってコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図17は、文字列等の符号でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図17に示す通り、コード画像の周囲に、文字列を配置した指示画像N6を生成する。これらの文字列は、いずれもコード画像に対する相対的な方向を符号化して文字で表現したものであり、例えば、「右」、「右上」、「上」、及び「右右」等である。そして、例えば図17に示す文字列C1である「右」は、画面の右側にコード画像が存在していることを示しており、文字列C2である「右右」は、画面の右側に、「右」の場合よりも遠くにコード画像が存在していることを示している。また、文字列C3である「右上」は、画面の右上側に、文字列C4である「上」は、画面の上側に、それぞれコード画像が存在していることを示している。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像N6は、コード画像の方向が符号化された画像を含む指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N6に含まれる文字列が描かれた範囲を特定すると、この範囲に対して文字認識処理を行い、描かれた文字列の示す意味を解釈する。そして、端末は、この意味に基づいてコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N6によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<8>
また、例えば、生成部112は、指示画像又はコード画像の座標を示す符号によってコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図18は、座標を示す文字列等の符号でコード画像の方向を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図18に示す通り、コード画像の周囲に、座標を示す文字列を配置した指示画像N7を生成する。これらの文字列は、その文字列が配置されている座標を示している。例えば、図18に示す通り、この指示画像N7において点P1には「(a1,b1)」という文字列が、点P2には「(a2,b2)」という文字列が、それぞれ描かれている。これは、例えば、コード画像の中心座標(x0,y0)を原点としたときに、点P1が(a1,b1)で示される座標に、点P2が(a2,b2)で示される座標に、それぞれ位置していることを示している。また、これは、例えば、点P1を原点としたときに、コード画像の代表座標が(a1,b1)で示される座標であり、点P2を原点としたときに、コード画像の代表座標が(a2,b2)で示される座標であることを示している。すなわち、この生成部112によって生成される指示画像は、指示画像又はコード画像の座標が符号化された画像を含む指示画像の一例である。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N7に含まれる座標を読取ると、この座標に基づいてコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N7によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
<9>
また、例えば、生成部112は、コード画像の方向に加えて、コード画像までの距離を指示する指示画像を生成してもよい。
図19は、コード画像までの距離を指示する指示画像の例を示す図である。生成部112は、図19に示す通り、コード画像の周囲に、等距離線を含む指示画像N8を生成する。例えば、等距離線L2a、L2bは、いずれもそれぞれ、コード画像の代表座標である中心座標(x0,y0)からの距離が等しい複数の点をそれぞれ結んだ等距離線である。これらの等距離線は、中心座標(x0,y0)からの距離に応じて太さが変えられている。この等距離線の太さは、例えば、中心座標(x0,y0)から近いほど細くなるように決められる。
利用者の端末は、例えば、不可視光線を検知することにより指示画像N8に含まれる等距離線を特定すると、この等距離線によって囲われる方向に基づいてコード画像の方向を特定する。したがって、上述した指示画像N8によっても、利用者は、コード画像の方向を把握する。
また、利用者の端末は、特定した等距離線の太さを計測し、その太さに応じてコード画像までの距離を特定する。したがって、上述した指示画像N8によれば、利用者は、コード画像までの距離を把握する。そして、上述した生成部112によって生成される指示画像は、コード画像までの距離を指示する指示画像の一例である。
また、指示画像は、コード画像までの距離を示す文字列等の符号を含んでいてもよい。例えば、生成部112は、図19に示す通り、それぞれの等距離線の外側に、その等距離線が示すコード画像の代表座標までの距離を示す文字列L3を記述した指示画像N8を生成してもよい。図19において、等距離線L2aの外側には「45」が、等距離線L2bの外側には「75」が、それぞれ文字列L3として記述されている。これは、例えば、等距離線L2aが中心座標から45ミリメートルの位置にあることを示しており、等距離線L2bが中心座標から75ミリメートルの位置にあることを示している。
この場合、利用者の端末は、等距離線の外側に記述された文字列を文字認識処理により解釈し、その文字列が示す数値等によってコード画像までの距離を特定する。つまり、この変形例における指示画像は、コード画像までの距離が符号化された画像を含む指示画像の一例である。
<10>
上述した実施形態において、生成部112は、いずれか一つの態様でコード画像の方向を指示する指示画像を生成していたが、複数の態様でコード画像の方向を指示する指示画像を生成してもよい。また、生成部112は、各種の条件に応じて異なる態様で上述した方向を指示する指示画像を生成してもよい。
図20は、変形例における画像処理装置1の動作の流れを示すフロー図である。図20に示すフロー図は、条件に応じて異なる態様でコード画像の方向を指示する指示画像を生成する動作の流れを示している。
画像処理装置1の制御部11は、利用者が指定した画像の用途を特定し、その用途が特定の用途であるか否かを判断する(ステップS201)。「特定の用途」とは、例えば、公文書、チケット、金券等を作成する用途等である。
画像の用途が特定の用途でないと判断する場合(ステップS201;No)、制御部11は、透明トナーの使用量を節約する「省トナー設定」が定められているか否かを判断する(ステップS202)。
「省トナー設定」が定められていないと判断する場合(ステップS202;No)、制御部11は、可視画像に含まれる白画素の数(白画素数という)が、閾値以上であるか否かを判断する(ステップS203)。
「省トナー設定」が定められていると判断する場合(ステップS202;Yes)、及び、白画素数が閾値以上でないと判断する場合(ステップS203;No)、制御部11は、可視画像のサイズが閾値以上であるか否かを判断する(ステップS204)。
上述したステップS201において、画像の用途が特定の用途であると判断する場合(ステップS201;Yes)、制御部11は、コード画像の方向を座標により指示する指示画像を生成して(ステップS205)、処理を終了する。この指示画像は、例えば、図18に示す指示画像N7である。
また、上述したステップS204において、可視画像のサイズが閾値以上であると判断する場合(ステップS204;Yes)、制御部11は、コード画像の方向を、その方向に伸びる線により指示する指示画像を生成して(ステップS206)、処理を終了する。この指示画像は、例えば、図10に示す指示画像N1である。
また、上述したステップS204において、可視画像のサイズが閾値以上ではないと判断する場合(ステップS204;No)、制御部11は、コード画像の方向を、そのコード画像までの距離が等しい等距離線により指示する指示画像を生成して(ステップS207)、処理を終了する。この指示画像は、例えば、図13に示す指示画像N2である。
そして、上述したステップS203において、白画素数が閾値以上であると判断する場合(ステップS203;Yes)、制御部11は、コード画像の方向を濃度勾配により指示する指示画像を生成して(ステップS205)、処理を終了する。この指示画像は、例えば、図14に示す指示画像N3である。
この変形例における画像処理装置1は、各種の条件に応じた態様で、それぞれ指示画像を生成するので、画像形成装置2において、目的に合った態様の指示画像が媒体に形成される。
<11>
上述した画像処理装置1は、CPU、ROM、RAMを有して各部を制御する制御部11を有していたが、画像処理装置1を制御する制御手段は他の構成であってもよい。例えば、画像処理装置1は、CPU以外にも各種のプロセッサ等を有してもよい。
ここでプロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えば上述したCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
上記各実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。すなわち、上述した画像処理装置1は、以下に示す通り表現され得る。
プロセッサを備え、前記プロセッサは、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得し、前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する、ことを特徴とする画像処理装置。
<12>
上述した実施形態において、画像処理装置1の制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、受付部110、取得部111、生成部112、及び表示制御部113として機能していたが、これらの機能は画像形成装置2の制御部21によって実現されてもよい。この場合、画像形成装置2は、上述した実施形態における画像処理装置1を兼ねてもよい。
<13>
上述した画像処理装置1の制御部11によって実行されるプログラムは、コンピュータを、符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部と、前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部、として機能させるためのプログラムの一例である。このプログラムは、磁気テープ及び磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ等の、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムは、インターネット等の通信回線経由でダウンロードされてもよい。
1…画像処理装置、11…制御部、110…受付部、111…取得部、112…生成部、113…表示制御部、12…記憶部、121…可視画像DB、122…情報DB、13…通信部、14…操作部、15…表示部、2…画像形成装置、21…制御部、22…記憶部、23…通信部、24…操作部、25…表示部、27…画像形成部、3…通信回線、9…画像形成システム。

Claims (13)

  1. 符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部と、
    前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記指示画像は、前記方向に伸びる線を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記指示画像は、前記コード画像までの距離が等しい複数の点を結んだ線を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記指示画像は、前記透明トナーの濃度の勾配によって前記方向を指示する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記指示画像は、前記透明トナーにより形成される図形の分布によって前記方向を指示する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記指示画像は、前記透明トナーにより形成されるパターンによって前記方向を指示する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記指示画像は、前記方向が符号化された画像を含む
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記指示画像は、該指示画像又は前記コード画像の座標が符号化された画像を含む
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記指示画像は、前記コード画像までの距離を指示する
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記指示画像は、前記距離が符号化された画像を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 範囲の指定を受付ける受付部、を有し、
    前記指示画像は、受付けた前記指定が示す前記範囲を除く領域に形成される
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記コード画像及び前記指示画像を前記透明トナーで、それぞれ媒体に形成する画像形成部と、
    を有する画像形成装置。
  13. コンピュータを、
    符号化された情報に基づいて透明トナーで形成されるコード画像を示すコード画像データ、を取得する取得部と、
    前記コード画像の周囲に透明トナーで形成される、該コード画像の方向を指示する指示画像を示す指示画像データを生成する生成部、
    として機能させるためのプログラム。
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