JP2021010530A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別状態に制御可能に構成した場合に遊技に対する興趣の低下を抑制できるようにする。【解決手段】特別状態として、第1特別状態(例えば、第1KT状態)と、該第1特別状態よりも有利な第2特別状態(例えば、第2KT状態)とに制御可能であり、所定条件が成立したこと(例えば、第3確変大当りとなったこと、高確率/高ベース状態(第1KT状態)において50回または100回の変動表示を終了したこと)にもとづいて第2特別状態に制御可能である。また、遊技状態が切り替わるときに、所定表示を一旦視認困難とする特別演出を実行可能な特別演出実行手段を備え、特別演出実行手段は、特別演出として、特定画像を表示して所定表示を視認困難とする疑似閉鎖演出を実行した後に、該特定画像が分離して所定表示が視認可能となる開放演出を実行する。【選択図】図9−23

Description

本発明は、遊技を行うことが可能なパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示手段が設けられ、可変表示手段において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
なお、入賞価値とは、入賞領域への遊技球の入賞に応じて賞球を払い出したり得点や景品を付与したりすることである。また、遊技価値とは、特定表示結果となった場合に遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示手段において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り(有利状態)」が発生する。なお、導出表示とは、図柄を停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。
そのような遊技機において、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表示とを並行して実行可能であるとともに、非特別状態よりも特殊状態に制御される頻度が高い特別状態に制御可能に構成されたものがある。例えば、特許文献2には、第1特別図柄と第2特別図柄とは並行して変動することが可能であり、花火ラッシュ(高確率非時間短縮状態)に移行することが記載されている。また、同じ大当り図柄で当選した場合であっても、当選したときの状態に応じて花火ラッシュに移行する場合と移行しない場合とがあることが記載されている。例えば、通常モードにて第1特別図柄抽選が実行されて9ラウンド図柄2または16ラウンド図柄に当選すると、9ラウンド大当り遊技または16ラウンド大当り遊技が実行されて、花火ラッシュに移行する一方で、通常モードにて第2特別図柄抽選が実行されて9ラウンド図柄2または16ラウンド図柄に当選すると、9ラウンド大当り遊技または16ラウンド大当り遊技が実行されて、特殊通常モードに移行することが記載されている。
特開2017−176585号公報(段落0057,0334,0572,0574)
しかし、特許文献1に記載された遊技機では、有利状態に制御される場合に特別状態に制御される場合と制御されない場合とがあり、特別状態に制御されなかった場合には遊技に対する興趣が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、特別状態に制御可能に構成した場合に遊技に対する興趣の低下を抑制できる遊技機を提供することを目的とする。
(手段1)本発明による遊技機は、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、不利設定値(例えば、1〜3)と該不利設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い有利設定値(例えば、4〜6)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ080IWS2205〜S2207,S2210〜S2219,S2222〜S2225,S2227を実行する部分)と、遊技状態が切り替わるとき(例えば、イレギュラー大当りが発生するとき、低確率/高ベース状態中の50変動目の変動表示を実行するとき)に、特定画像(例えば、図9−43(B)および図9−44(A)に示す上下のシャッター080IW033,034が閉まっている状態の静止画像)を表示して所定表示(例えば、左中右の飾り図柄)を一旦視認困難とする特別演出(例えば、シャッター演出)を実行可能な特別演出実行手段(例えば、例えば、演出制御用CPU120におけるステップ080IWS503,S505,S506,S508,S512を実行する部分)と、を備え、特別演出実行手段は、複数種類の特定画像(例えば、図9−46(A)〜(C)示す静止画像)を表示可能であり、特別演出として、特定画像を表示して所定表示を視認困難とする疑似閉鎖演出を実行した後に、該特定画像が分離して所定表示が視認可能となる開放演出(例えば、図9−43(C)〜(F)および図9−44(B),(C)に示す上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていく動画像)を実行し、さらに、有利状態に制御することを決定可能な決定手段(例えば、CPU103が図12に示す特別図柄通常処理を実行する部分)と、決定手段の決定結果にもとづいて有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、リーチ演出)を、特定演出(例えば、パターンCI−3のカットイン演出)を含む態様と含まない態様にて実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを報知する特別報知演出(例えば、パターンCI−4のカットイン演出)を実行可能な特別報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、を備え、有利状態は、第1有利状態(例えば、大当りAや大当りBの大当り遊技状態)と該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態(例えば、大当りCの大当り遊技状態)とを含み、示唆演出実行手段は、不利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行不能であり(例えば、図13−21(B)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行不能な部分)、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行可能であり(例えば、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行可能な部分)、特別報知演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第2有利状態に制御され(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は、必ず可変表示結果が大当りとなり大当りCの大当り遊技状態に制御される部分)、特定演出を含む態様の示唆演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第1有利状態または第2有利状態に制御される(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は、可変表示結果が大当りとなると、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態に制御される部分)ことを特徴としている。そのような構成によれば、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができる。また、特別報知演出が実行されるか否かに遊技者を注目させることができるとともに、特定演出を含む示唆演出が実行されて第2有利状態に制御される場合があるので、有利設定値が設定されている場合に特定演出を含む示唆演出が実行されて有利状態に制御されない場合の遊技興趣の低下を低減できる。
(手段2)手段1において、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを並行して実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS25A,S25Bを実行する部分)と、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な有利状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS122〜S125を実行する部分)と、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能な特殊状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップS126〜S128を実行する部分)と、非特別状態よりも特殊状態に制御される頻度が高い特別状態(例えば、KT状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ080IWS2205〜S2207,S2210〜S2219,S2222〜S2225,S2227を実行する部分)とを備え、特別状態制御手段は、特別状態として、第1特別状態(例えば、第1KT状態)と、該第1特別状態よりも有利な第2特別状態(例えば、第2KT状態)と、に制御可能であり、所定条件が成立したこと(例えば、第3確変大当りとなったこと、高確率/高ベース状態(第1KT状態)において50回または100回の変動表示を終了したこと)にもとづいて第2特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ080IWS67A〜S71A,S67B〜S71B,S2226,S2227を実行する)、非特別状態に制御されているときに第2識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合、第2特別状態に制御されているときに第2識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合よりも所定条件が成立しにくい(例えば、図9−23に示すように、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのに対して、低確率/低ベース状態(通常状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後50回または100回の変動表示を終了したときに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される)ことを特徴とする。そのような構成によれば、特別状態に制御可能に構成した場合に遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
(手段3)手段1または手段2において、第2特別状態に制御されているときに第1識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合、非特別状態に制御されているときに第1識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合よりも所定条件が成立しやすい(例えば、図9−23に示すように、低確率/低ベース状態(通常状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後50回または100回の変動表示を終了したときに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのに対して、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御され、しかも図9−3に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には第1確変大当りおよび第2確変大当りの選択割割合が高い)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、遊技者に対して興趣を低下させにくくすることができる。
(手段4)手段1から手段3のうちのいずれかにおいて、有利度が低い設定値に設定されている場合、有利度が高い設定値に設定されている場合よりも所定条件が成立しやすい(具体的には、図9−1および図9−2に示すように、設定値「1」では大当り確率が最も低いので、高確率/高ベース状態(第1KT状態)において大当りとなることなる50回または100回の変動表示まで実行しやすく、高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行しやすい)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、有利度が低い設定値に設定されている場合であっても期待をもたせることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(手段5)手段1から手段4のうちのいずれかにおいて、特別演出実行手段は、有利状態に制御されるときの遊技状態に応じて、異なる種類の特定画像を表示する(例えば、低確率/高ベース状態の50変動目の変動表示においてシャッター演出が実行される場合には、図9−46(A)に示すように「END」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示され、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)であるときや低確率/高ベース状態であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(B)に示すように「激熱 待機中」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示され、遊技状態が高確率/低ベース状態(第2KT状態)であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(C)に示すように数字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示される)ように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができる。
また、後述する発明を実施するための形態には、以下の手段6から手段10の遊技機に係る発明が含まれる。従来より、遊技機において、特開2010−200902号公報に示されているような、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値のうちいずれかの設定値を設定可能であって、いずれの設定値が設定されているかを示唆する演出(特定演出)を実行可能なものがあった。このような遊技機にあっては、特定演出を実行して可変表示結果がはずれとなる(有利状態に制御されない)ことで、可変表示結果が大当りとならなかった(有利状態に制御されなかった)代わりに遊技機に設定されている設定値が遊技者にとって有利な設定値(有利設定値)であることを報知し、遊技興趣の低下を抑えることが考えられる。更に、従来の遊技機には可変表示中に可変表示結果が大当りとなることを報知する特別報知演出を実行可能なものがあるが、このような遊技機において特定演出を実行可能とすると、特別報知演出と特定演出のどちらにも遊技者を注目させ辛くなり遊技興趣が低下してしまう問題があり、この点に鑑み、遊技興趣の低下を軽減できる遊技機の提供が求められている。
(手段6)遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、不利設定値(例えば、1〜3)と該不利設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い有利設定値(例えば、4〜6)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、有利状態に制御することを決定可能な決定手段(例えば、CPU103が図12に示す特別図柄通常処理を実行する部分)と、決定手段の決定結果にもとづいて、有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、リーチ演出)を、特定演出(例えば、パターンCI−3のカットイン演出)を含む態様と含まない態様にて実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを報知する特別報知演出(例えば、パターンCI−4のカットイン演出)を実行可能な特別報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、を備え、有利状態は、第1有利状態(例えば、大当りAや大当りBの大当り遊技状態)と該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態(例えば、大当りCの大当り遊技状態)とを含み、示唆演出実行手段は、不利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行不能であり(例えば、図13−21(B)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行不能な部分)、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、前記特定演出を含む態様の前記示唆演出を実行可能であり(例えば、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行可能な部分)、特別報知演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第2有利状態に制御され(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は、必ず可変表示結果が大当りとなり大当りCの大当り遊技状態に制御される部分)、特定演出を含む態様の示唆演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第1有利状態または第2有利状態に制御される(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は、可変表示結果が大当りとなると、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態に制御される部分)ことを特徴としている。この特徴によれば、特別報知演出が実行されるか否かに遊技者を注目させることができるとともに、特定演出を含む示唆演出が実行されて第2有利状態に制御される場合があるので、有利設定値が設定されている場合に特定演出を含む示唆演出が実行されて有利状態に制御されない場合の遊技興趣の低下を低減できる。
(手段7)手段6において、示唆演出が実行されたときに、有利状態に制御されないことが一旦示唆された後に有利状態に制御されることが報知される特別パターン(図13−6に示す復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5))を有し、特別パターンにて有利状態に制御される場合において、特定演出を含む態様の示唆演出が実行される割合は、特定演出を含まない態様の示唆演出が実行される割合よりも低い(例えば、図13−21(A)〜図13−21(E)に示すように、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもカットイン演出をパターンCI−3で実行する割合が低く設定されている部分)ことを特徴としている。この特徴によれば、特定演出を含む示唆演出が実行されて有利状態に制御されないことが示唆された場合に、有利設定値が設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず特別パターンにて有利状態に制御されることが報知されることにより、該認識が誤りとなることによる遊技興趣の低下を軽減できる。
(手段8)手段6または手段7において、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを報知する特殊演出(例えば、パターンYE−4の予告演出)を実行可能な特殊演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−25に示す予告演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)を備え、特殊演出実行手段は、有利状態に制御される場合に特定演出を含む態様の示唆演出が実行されるときには、特殊演出の実行を制限する(例えば、図13−26(A)に示すように、可変表示結果が大当りであり、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3やパターンCI−4での実行が決定しているときは、予告演出を実行する場合、大当り期待度の高いパターンYE−3とパターンYE−4を除く演出パターン(パターンYE−1とパターンYE−2)から演出パターンを決定する部分)ことを特徴としている。この特徴によれば、特定演出が実行される際に特殊演出が実行されることにより予め有利状態に制御されることが遊技者に認識されてしまうことを防ぐことができるので、有利状態に制御されるか否かに対して遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
(手段9)手段6から手段8のうちのいずれかにおいて、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを示唆する所定演出(例えば、予告演出)として、第1所定演出(例えば、パターンYE−1とパターンYE−2)と該第1所定演出よりも有利状態に制御されることを高い割合で示唆する第2所定演出(例えば、パターンYE−3)とを実行可能な所定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−25に示す予告演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)を備え、所定演出実行手段は、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときに、特定演出を含む態様にて示唆演出が実行される場合には、第2所定演出の実行を制限する(例えば、図13−26に示すように、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されており、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定している場合は、予告演出を実行する場合、大当り期待度の高いパターンYE−3とパターンYE−4を除く演出パターン(パターンYE−1とパターンYE−2)から演出パターンを決定する)ことを特徴としている。この特徴によれば、有利状態に制御されないにもかかわらず、特定演出と第2所定演出とが実行されることにより有利状態に制御されることに対する遊技者の期待感を過度に高めてしまうことを防止できる。
(手段10)手段6から手段9のうちのいずれかにおいて、有利状態とは異なる遊技状態として、第1遊技状態(例えば、低確低ベース状態と低確高ベース状態)と、該第1遊技状態よりも遊技者にとって有利な第2遊技状態(例えば、高確高ベース状態)と、に制御可能な遊技制御手段(例えば、CPU103が図12に示す特別図柄プロセス処理を実行する部分)を備え、示唆演出実行手段は、第1遊技状態と第2遊技状態とで示唆演出を実行可能であり(例えば、図13−13及び図13−14に示すように、CPU103が遊技状態にかかわらずスーパーリーチの変動パターン選択可能な部分)、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときに、第2遊技状態で特定演出を含む態様の示唆演出が実行される割合は、第1遊技状態で特定演出を含む態様の示唆演出が実行される割合よりも高い(例えば、図13−21に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つ変動パターンがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)である場合は、設定値が同一値であれば、高確高ベース状態においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が、低確低ベース状態や低確高ベース状態においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合よりも高く設定されている部分)ことを特徴としている。この特徴によれば、第2遊技状態においては、有利設定値が設定されていることを示す有利状態に制御されない特定演出を含む態様の示唆演出が第1遊技状態よりも実行されやすくなるので、第2遊技状態の興趣を向上できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 役物制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。 KT状態における可変入賞球装置および特殊可変入賞球装置の開放パターンを説明するための説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 第1特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第1変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 役物制御通常処理を示すフローチャートである。 ゲート通過待ち処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 小当り終了処理を示すフローチャートである。 大当り種別ごとの大当り遊技後に制御される遊技状態の一覧を示す説明図である。 遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図である。 特徴部080IWにおける演出制御メイン処理の具体例を示すフローチャートである。 小図柄の停止図柄の具体例を示す説明図である。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 可変表示開始待ち処理を示すフローチャートである。 シャッター演出開始処理1およびシャッター演出開始処理2を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 大当り中演出処理を示すフローチャートである。 エンディング演出処理を示すフローチャートである。 右打ち報知の表示態様を説明するための説明図である。 シャッター演出の演出態様を説明するための説明図である。 飾り図柄の表示の切り替え態様を説明するための説明図である。 イレギュラー大当りや低確率/高ベース状態の50変動目において実行されるシャッター演出の演出態様を説明するための説明図である。 シャッター演出で用いられる画像データを説明するための説明図である。 シャッター演出で用いられる静止画像の表示方法を説明するための説明図である。 シャッター演出で表示される画像の種類を示す説明図である。 一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例1における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例1における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例1における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例2における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例2における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例2における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例3における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例3における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。 変形例4における第1特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例4における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 変形例5における飾り図柄の表示の切り替え態様を説明するための説明図である。 変形例6における第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 変形例6におけるコマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 パチンコ遊技機の背面斜視図である。 (A),(B)は、演出制御コマンドを例示する図である。 各乱数を示す説明図である。 変動パターンを例示する図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 表示結果判定テーブルを示す説明図である。 大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 各種大当りの内容を示す説明図である。 (A)は大当り用変動パターン判定テーブルを示す説明図であり、(B)は小当り用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 はずれ用変動パターン判定テーブルを示す説明図である。 始動入賞判定処理を示すフローチャートである。 入賞時乱数値判定処理を示すフローチャートである。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 カットイン演出決定処理を示すフローチャートである。 カットイン演出決定処理を示すフローチャートである。 カットイン演出決定処理を示すフローチャートである。 カットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 カットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 カットイン演出の演出パターンの説明図である。 カットイン演出のパターンCI−3での実行決定割合を示す説明図である。 予告演出決定処理を示すフローチャートである。 予告演出の実行割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図と、予告演出の演出パターンの説明図である。 変動パターン毎の予告演出実行可能期間の説明図である。 変動パターン毎の予告演出実行可能期間の説明図である。 変動パターン毎の予告演出実行可能期間の説明図である。 可変表示中における予告演出の演出態様を示す図である。 可変表示中におけるカットイン演出の演出態様を示す図である。 変動パターン毎の可変表示結果の報知態様を示す図である。 変形例208SG−1におけるカットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−2におけるカットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−3におけるカットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−4における予告演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−5におけるカットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−6におけるカットイン演出の実行決定割合及び演出パターンの決定割合を示す説明図である。 変形例208SG−7における設定値示唆演出の実行可能期間と設定値示唆演出の実行決定割合を示す図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
また、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの下方には、遊技領域の右方を狙って発射操作を行う右打ち操作を促すための右打ち表示器26が設けられている。なお、右打ち表示器26は、例えば、LEDによって構成され、主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって点灯制御される(図2参照)。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
また、例えば、画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示を表示するための表示エリアが設けられている。本例では、第1特図の可変表示に対応する保留表示を表示するための第1保留表示領域5Aと、第2特図の可変表示に対応する保留表示を表示するための第2保留表示領域5Bとが設けられている。なお、画像表示装置5の画面上には、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
また、画像表示装置5の右方には、右打ち操作を促すための右打ち報知用LED37が設けられている。なお、右打ち報知用LED37は、演出制御基板12に搭載された演出制御用CPU120によって点灯制御される(図2参照)。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、第1始動入賞口を有する入賞球装置6Aが設けられている。第1始動入賞口に入賞した遊技球は、遊技盤2の背面に導かれ、第1始動口スイッチ22Aによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、第1始動入賞口の右方には、釘の列19が設けられており、遊技領域の右方から流下した遊技球が第1始動入賞口が設けられた領域に進入しないように構成されている。このように、遊技領域の右方から流下した遊技球が進入することを防止する釘の列19が設けられていることによって、遊技領域の左方を狙って遊技球を発射操作(いわゆる左打ち操作)した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成されている。
なお、本例では、釘の列19が設けられていることにより左打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成される場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1始動入賞口が遊技領域の左方に設けられていることによって左打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよいし、第1始動入賞口が遊技領域の左方に設けられているとともに釘の列19も設けることによって左打ち操作した場合にのみ第1始動入賞口に遊技球が入賞可能に構成してもよい。
画像表示装置5の右方には、通過ゲート41が設けられている。通過ゲート41を通過した遊技球は、ゲートスイッチ21によって検出される。
通過ゲート41の下方には、大入賞口を形成する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する大入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特別可変入賞球装置7は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する大当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる大入賞口を開状態とする開放制御を実行する。
特別可変入賞球装置7の下方には、小当り用の特殊入賞口を形成する特殊可変入賞球装置17と、第2始動入賞口を有する可変入賞球装置6Bとが設けられており、図1に示すように、左側に特殊可変入賞球装置17が配置され、その右側に隣り合うように可変入賞球装置6Bが配置されている。これら特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bは、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成される板状の底面部材を、前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する特殊入賞口や第2始動入賞口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化させる。特殊可変入賞球装置17は、第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bに所定表示結果(小当り図柄)が導出表示されたときに生起する小当り遊技状態において、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる特殊入賞口を開状態とする開放制御を実行する。また、可変入賞球装置6Bは、普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示されたときに、底面部材を前方に向けて前進移動させた閉状態から底面部材を後方に向けて後退移動させ、入賞領域となる第2始動入賞口を開状態とする開放制御を実行する。
なお、本例では、特別可変入賞球装置7と特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装置6Bとは、同様の構造を有するように形成されている。また、図1に示すように、特別可変入賞球装置7は底面部材が左上から右下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特別可変入賞球装置7上に落下した遊技球は、特別可変入賞球装置7が閉状態であれば特別可変入賞球装置7上を左上から右下に向けて移動して行き、その下の可変入賞球装置6B上に落下する。
また、本例では、可変入賞球装置6Bと比較して特殊可変入賞球装置17の方が若干大きい。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bは底面部材が右上から左下に向けてやや傾斜する態様で形成されているので、特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置6B上の遊技球は、特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置6Bが閉状態であれば特殊可変入賞球装置17や可変入賞球装置6B上を右上から左下に向けて移動して行く。また、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17と可変入賞球装置6Bとは隣り合うように配置されているので、特別可変入賞球装置7に入賞することなく可変入賞球装置6B上に落下した遊技球は、可変入賞球装置6Bの底面部材が後退移動されて第2始動入賞口が開状態となっていれば、遊技球は第2始動入賞口に入賞し、特殊可変入賞球装置17の方には遊技球は流れて行かない。一方、第2始動入賞口が開状態となっていなければ、遊技球は可変入賞球装置6Bの底面部材の上を移動して特殊可変入賞球装置17の方に導かれる。この際に特殊可変入賞球装置17の底面部材が後退移動されて特殊入賞口が開状態となっていれば、遊技球は特殊入賞口に入賞する。さらに、特殊入賞口も開状態となっていなければ、遊技球は特殊可変入賞球装置17の底面部材の上を移動して、そのままアウト口の方へ落下することになる。
また、本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bには、底面部材上を流下する遊技球の流下速度を低下させる複数の規制片が形成されている。本例では、特別可変入賞球装置7、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bにおいて規制片が設けられていることによって、左上から右下方向または右上から左下方向に向けて流下する遊技球を前後方向成分の動きをもって蛇行するように、遊技球の流下方向を変更させて、その流下にかかる時間を、規制片がない場合よりも遅延させる。
なお、本例では、図1に示すように、特殊可変入賞球装置17が左側に配置され、可変入賞球装置6Bが右側に配置されているのであるが、特殊可変入賞球装置17および可変入賞球装置6Bの底面部材が右上方から左下方に緩やかに傾斜するように形成され、底面部材が後退しておらず閉状態である場合には可変入賞球装置6Bの方から特殊可変入賞球装置17の方に向かって遊技球が流れるように構成されているので、この意味で、可変入賞球装置6Bの方が上流側に設けられ、特殊可変入賞球装置17の方が下流側に設けられているといえる。
大入賞口内には、大入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第1カウントスイッチ23)が設けられている。第1カウントスイッチ23によって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置7が開放制御されて大入賞口が開状態となれば、遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7が閉鎖制御されて大入賞口が閉状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な状態となる。
特殊入賞口内には、特殊入賞口内に入賞した遊技球を検出可能なスイッチ(第2カウントスイッチ24)が設けられている。第2カウントスイッチ24によって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。ここで、特殊可変入賞球装置17において開状態となった特殊入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、大入賞口に遊技球が入賞したときと比較すると賞球の数が少ないものの、例えば第1始動入賞口1や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出されるようになっている。従って、特殊可変入賞球装置17が開放制御されて特殊入賞口が開状態となれば、遊技者にとって有利な状態となる。その一方で、特殊可変入賞球装置17が閉鎖制御されて特殊入賞口が閉状態となれば、特殊入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な状態となる。
また、第2始動入賞口内には、第2始動入賞口内に入賞した遊技球を検出可能な第2始動口スイッチ22Bが設けられている。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出された場合には、この検出情報に基づき、所定個数(1個)の遊技球が賞球として払い出される。
以下、第1始動入賞口と第2始動入賞口とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41、特別可変入賞球装置7(大入賞口)、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)、および特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中やKT状態(いわゆる小当りタイム)中である場合には、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(いわゆる右打ち操作)を行う。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
なお、このパチンコ遊技機1では、通過ゲート41を遊技球が通過したことにもとづいて普通図柄の変動表示が実行されることから、通過ゲート41は普通始動領域としての役割を担っているのであるが、大当り図柄が導出表示された場合にも通過ゲート41を遊技球が通過したことにもとづいて大当り遊技状態に移行するので、通過ゲート41は作動領域としての役割も担っている。従って、通過ゲート41は、普通始動領域と作動領域との両方の役割を担う兼用ゲートとして構成されている。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の枠LED9が設けられている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
このパチンコ遊技機1では、遊技状態が通常状態である場合には、遊技者は遊技領域の左方を狙って発射操作(いわゆる左打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、左打ち操作を行い、入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
第1特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となる。また、大当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。なお、第1特図ゲームであっても、極低い割合で小当り図柄が停止表示され、「小当り」となる場合があるように構成してもよい。
第1特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(通常状態、確変状態(高確率状態)、KT状態、高ベース状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されることがある。
確変状態(確率変動状態)では、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
KT状態では、通常状態よりも小当りになりやすいKT制御が実行される。このパチンコ遊技機1では、小当り遊技状態でもある程度の賞球を得ることができるので、大当り遊技状態と比べると得られる賞球が少ないが遊技者にとって有利な状態である。
高ベース状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行され(時短状態)、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。高ベース状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態やKT状態、高ベース状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、確変状態、KT状態、高ベース状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
大当り遊技を終了し、遊技状態が確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されると、遊技者は遊技領域の右方を狙って発射操作(右打ち操作)を行うのが有利である。パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、右打ち操作を行い、遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
第2特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
第2特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技球が通過ゲート41を通過したことを条件として、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。第2特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
小当り遊技状態では、特殊可変入賞球装置17により形成される特殊入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、枠LED9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ(第1カウントスイッチ23および第2カウントスイッチ24))からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82、ソレノイド83をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82、特殊入賞口用のソレノイド83に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、枠LED9および右打ち報知用LED37の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、LED信号(LEDの点灯/消灯態様を指定する信号)をLED制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
LED制御基板14は、枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動する各種回路を搭載しており、当該LED信号に基づき枠LED9や右打ち報知用LED37を駆動し、当該LED信号が指定する態様で枠LED9や右打ち報知用LED37を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、LEDの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、LEDの点灯/消灯の制御(音指定信号やLED信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、LED信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、第1カウントスイッチ23、第2カウントスイッチ24といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、第1特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25A)。CPU103がタイマ割込み毎に第1特別図柄プロセス処理を実行することにより、第1特図ゲームの実行及び保留の管理などが実現される(詳しくは後述)。また、CPU103は、第2特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25B)。CPU103がタイマ割込み毎に第2特別図柄プロセス処理を実行することにより、第2特図ゲームの実行及び保留の管理などが実現される。なお、このパチンコ遊技機1では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して実行することが可能である。
第1特別図柄プロセス処理および第2特別図柄プロセス処理に続いて、CPU103は、役物制御プロセス処理を実行する(ステップS25C)。CPU103がタイマ割込み毎に役物制御プロセス処理を実行することにより、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
役物制御プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
また、図4では記載を省略しているが、遊技制御用タイマ割込み処理では、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力するための処理である試験端子処理も実行される。試験端子処理では、CPU103は、右打ち操作を行う期間であることを特定可能な試験信号(右打ち試験信号)も出力する制御を行う。具体的には、試験端子処理において、CPU103は、大当り遊技中や、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中、KT状態中に右打ち試験信号を出力する制御を行う。一方、試験端子処理において、CPU103は、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中には右打ち試験信号を出力する制御を行わない。
図5は、第1特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25Aにて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この第1特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、第1始動入賞判定処理を実行する(ステップS101A)。
第1始動入賞判定処理では、第1始動入賞口への始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し第1保留記憶数を更新する処理が実行される。第1始動入賞口への始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報としてRAM102に設けられた第1保留記憶バッファに記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や第1保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、第1保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば第1特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて第1始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた第1特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110A〜S113Aの処理のいずれかを選択して実行する。なお、第1特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110A〜S113A)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110Aの第1特別図柄通常処理は、第1特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この第1特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、第1特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、第1特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、第1特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、第1特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、第1特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、第1特別図柄通常処理は終了する。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111Aの第1変動パターン設定処理は、第1特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この第1変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。第1変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、第1特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、第1変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112Aの第1特別図柄変動処理は、第1特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この第1特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その第1特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、第1特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、第1特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、第1特別図柄変動処理は終了する。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行可能であるので、例えば、第1特別図柄変動処理(ステップS112A)に移行して第1特別図柄の変動表示中であるときに、第2特別図柄の変動表示において小当りとなり小当り遊技に制御される場合がある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第2特図プロセスフラグの値が小当り開放前処理〜小当り終了処理に相当する値であるか否かを判定し)、小当り遊技中であれば、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に相当する値から変更しないようにし、小当り遊技中でなければ、第1特図プロセスフラグの値を次の第1特別図柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのような制御を行うことにより、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第1特別図柄の変動表示を中断し、その小当り遊技の終了後に第1特別図柄の変動表示を再開するように制御している。なお、そのような制御にかぎらず、例えば、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中は、第1特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を中断(タイマの更新を中断)するように構成してもよい。
また、例えば、小当り終了処理期間としての小当りエンディング期間を遊技状態によって異ならせるように構成してもよい。例えば、通常状態において、第1特別図柄の変動表示を中断するように構成すると、第1特別図柄の変動表示の中断期間が長くなり、第1特別図柄の変動表示の実行期間と中断期間との差が大きくなると飾り図柄の揺れ停止などにより中断期間を吸収する必要があり、遊技者に違和感を与える演出になってしまう。そのため、通常状態では、小当りエンディング期間をKT状態(第1KT状態、第2KT状態)よりも短くすることが望ましい。この場合、例えば、通常状態では小当りエンディング期間が0.5秒であるのに対して、KT状態では小当りエンディング期間が3秒であるように構成してもよい。
また、上記のように構成する場合、例えば、第1KT状態では、小当り制御において実質的に遊技球が入賞困難であり特に演出を行わないので、第2KT状態に比べて小当りエンディング期間を短くするように構成してもよい。一方、第2KT状態では、小当り制御において遊技球が入賞容易であり小当り制御を強調する演出を実行するので、第1KT状態に比べて小当りエンディング期間を長くするように構成してもよい。この場合、例えば、第1KT状態では小当りエンディング期間が0.5秒であるのに対して、第2KT状態では小当りエンディング期間が3秒であるように構成してもよい。
さらに、小当り開放前処理期間としての小当りファンファーレ期間についても、上記の小当りエンディング期間と同様に、遊技状態によって期間の長さを異ならせてもよい。
ステップS113Aの第1特別図柄停止処理は、第1特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この第1特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aにて第1特別図柄の変動を停止させ、第1特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には、大当り遊技を開始するための設定処理が行われる。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、小当り遊技を開始するための処理が行われる。そして、第1特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、確変状態やKT状態、高ベース状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。第1特図プロセスフラグの値が更新されると、第1特別図柄停止処理は終了する。
なお、第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)において実行される処理は、第1特別図柄プロセス処理(ステップS25A)において実行される処理と同様である。すなわち、図5で説明した第1特別図柄プロセス処理において、「第1」を「第2」と読み替えれば、第2特別図柄プロセス処理が説明されることになる。また、第2特別図柄プロセス処理(ステップS25B)の第1始動入賞判定処理で抽出された各乱数値は、保留情報としてRAM102に設けられた第2保留記憶バッファに記憶される。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とは並行して実行可能であるので、例えば、第2特別図柄変動処理に移行して第2特別図柄の変動表示中であるときに、第1特別図柄の変動表示において小当りとなり小当り遊技に制御される場合もある。この場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、小当り遊技中であるか否かを判定し(具体的には、第1特図プロセスフラグの値が小当り開放前処理〜小当り終了処理に相当する値であるか否かを判定し)、小当り遊技中であれば、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄変動処理に相当する値から変更しないようにし、小当り遊技中でなければ、第2特図プロセスフラグの値を次の第2特別図柄停止処理に相当する値に更新可能としている。そのような制御を行うことにより、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中では第2特別図柄の変動表示を中断し、その小当り遊技の終了後に第2特別図柄の変動表示を再開するように制御している。なお、そのような制御にかぎらず、例えば、第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り遊技中は、第2特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を中断(タイマの更新を中断)するように構成してもよい。
なお、第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り制御に関しても、遊技状態によって小当りファンファーレ期間や小当りエンディング期間の長さを異ならせるように構成してもよい。
図6は、役物制御プロセス処理として、図4に示すステップS25Cにて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この役物制御プロセス処理において、CPU103は、RAM102に設けられた役物制御プロセスフラグの値に応じて、ステップS120〜S128の処理のいずれかを選択して実行する。なお、役物制御プロセス処理の各処理(ステップS120〜S128)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS120の役物制御通常処理は、役物制御プロセスフラグの値が“0”のときに実行される。この役物制御通常処理では、大当り遊技を開始するための設定が行われたか否かを監視し、大当り遊技を開始するための設定が行われれば、大当り遊技を開始するための処理が行われ、役物制御プロセスフラグの値が“1”に更新される。
ステップS121のゲート通過待ち処理は、役物制御プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。このゲート通過待ち処理では、通過ゲート41への遊技球の通過を待機する制御を行う。通過ゲート41への遊技球の通過を検知したときには役物制御プロセスフラグの値が“2”に更新される。
ステップS122の大当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグが“2”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、役物制御プロセスフラグの値が“3”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS123の大当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間や第1カウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、役物制御プロセスフラグの値が“4”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS124の大当り開放後処理は、役物制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、役物制御プロセスフラグの値が“3”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、役物制御プロセスフラグの値が“5”に更新される。役物制御プロセスフラグの値が更新されると、大当り開放後処理は終了する。
ステップS125の大当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御やKT制御、高ベース制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、役物制御プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS126の小当り開放前処理は、役物制御プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において特殊入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、役物制御プロセスフラグの値が“7”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS127の小当り開放中処理は、役物制御プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この小当り開放中処理には、特殊入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、特殊入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。特殊入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、役物制御プロセスフラグの値が“8”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS128の小当り終了処理は、役物制御プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、役物制御プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図7のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図7に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、枠LED9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図8は、演出制御プロセス処理として、図7のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、LED制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により枠LED9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部080IWに関する説明)
次に、特徴部080IWについて説明する。まず、本特徴部080IWにおける遊技状態について説明する。まず、本特徴部080IWにおける遊技状態には、通常状態(低確率/非KT状態)と、通常状態よりも小当りになりやすいKT状態(いわゆる小当りタイム)とがある。さらに、KT状態には第1KT状態と第2KT状態との2種類があり、この特徴部080IWでは、遊技状態には、低確率状態且つ非KT状態(低確率/非KT状態:通常状態)に制御されている場合と、低確率且つ第1KT状態(低確率/第1KT状態)に制御されている場合と、高確率且つ第1KT状態(高確率/第1KT状態)に制御されている場合と、高確率且つ第2KT状態(高確率/第2KT状態)に制御されている場合とがある。
KT状態のうち第1KT状態は、後述するように、小当りが発生しやすく特殊可変入賞球装置17が開状態となりやすいものの、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が極めて長く、小当りが発生しても下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞するケースは極めて少ない(例えば、100変動するごとに1球程度)。具体的には、第1KT状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに高ベース状態に制御されて可変入賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御される。また、KT状態のうち第2KT状態は、後述するように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短く、小当りが発生した場合に下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が入賞しやすい。具体的には、第2KT状態では、小当りが発生しやすい状態に制御されるとともに低ベース状態に制御されて可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御される。
また、KT状態は、通常状態(低確率/非KT状態)よりも小当りになりやすい遊技状態である。具体的には、この特徴部080IWでは、普図当りとなって可変入賞球装置6Bが開状態となる確率はKT状態の方が通常状態より高くなっている。そして、第1特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が低いのに対して、第2特別図柄の変動時には小当りと決定される割合が高くなるよう構成されている(ただし、後述する強制はずれの場合を除く)ため、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態としている。これにより、KT状態では、主に第2特別図柄の変動を行わせることにより小当りを頻繁に発生させ、遊技者に有利な遊技状態となっている。
なお、KT状態を、通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするための構成としては、これに限るものではない。例えば、KT状態であっても普図当りとなって可変入賞球装置6Bが開状態となる確率は通常状態と同じ(例えば、10%または100%)であるが、第2特別図柄の変動時に選択する変動パターンの有する変動時間が、KT状態の方が通常状態よりも短く構成することにより、KT状態の方が通常状態よりも一定時間に対する変動回数の割合が高くなり、KT状態を通常状態よりも小当りになりやすい遊技状態とするものであってもよい。
また、本特徴部080IWでは、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が0.6秒以上になるよう構成されている。具体的には、通過ゲート41および可変入賞球装置6Bの設置位置や、遊技球の流下経路を形成する釘群により調整されている。詳しくは後述するが、本特徴部080IWでは遊技球が通過ゲート41を通過したことにもとづいて可変入賞球装置6Bが開放状態に制御され得る構成であり、後述する第1KT状態では遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御されるまでの時間が0.5秒となっており、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間である0.6秒よりも短いことから、第1KT状態において一の遊技球が通過ゲート41を通過した場合に可変入賞球装置6Bが開放状態に制御された場合、該一の遊技球がそのまま可変入賞球装置6Bに入賞可能となっている。
(大当り確率、小当り確率)
図9−1および図9−2は、設定値ごとの大当り確率および小当り確率を説明するための説明図である。このうち、図9−1は、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率および小当り確率を示している。また、図9−2は、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率および小当り確率を示している。本例では、遊技者にとって有利度が異なる(本例では、大当り確率が異なる)複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能に構成されており、パチンコ遊技機1への電源投入時に設定確認処理や設定変更処理を実行し、現在の設定値を確認したり設定値を変更したりすることが可能である。図9−1および図9−2に示すように、本例では、設定値「1」〜「6」の6段階に設定変更可能に構成する場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、例えば、2〜5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成したりしてもよい。
まず、図9−1を用いて、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率および小当り確率について説明する。図9−1(A)に示す例では、非確変状態(低確率状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「247/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図9−1(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態)と比較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当り確率「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図9−1(A),(B)に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確率状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「6298/65536」と一定である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、かつ非確変状態と確変状態とで共通である。このように設定値に応じて大当り確率を異ならせる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図9−1(A),(B)に示すように、はずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせることによって、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
次に、図9−2を用いて、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率および小当り確率について説明する。図9−2(A)に示す例では、非確変状態(低確率状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「247/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図9−2(B)に示す例では、確変状態(高確率状態)では、非確変状態(低確率状態)と比較して全体に大当りの当選確率が10倍となっており、設定値「1」の場合が大当り確率「2050/65536」と最も低く、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「2470/65536」と最も高く、遊技者にとって最も有利な設定となっている。
一方で、小当りに関しては、図9−2(A),(B)に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、また、非確変状態(低確率状態)と確変状態(高確率状態)とのいずれであるかに関係なく、小当り確率が「62986/65536」と一定である。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通であり、かつ非確変状態と確変状態とで共通である。ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示の場合(図9−2参照)には、第1特別図柄の変動表示を実行する場合(図9−1参照)と比較すると、小当りの当選確率が約10倍になっている(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合の小当り判定用の判定値の数は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合の小当り判定用の判定値の数よりも多い)。このように設定値に応じて大当り確率を異ならせる一方で小当り確率は一定となるように構成する場合であっても、図9−2(A),(B)に示すように、はずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせることによって、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
なお、本例では、図9−1および図9−2に示すように、はずれに対応する判定値は、全ての設定値「1」〜「6」に対応する判定値に含まれる(図9−1および図9−2に示すように、はずれ確率が0となる設定値はない)。そして、はずれに対応する判定値は、設定値に応じて異なっている(図9−1および図9−2に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて、はずれ確率が異なっている)。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、はずれ確率が0となる場合(すなわち、はずれに対応する判定値が含まれない設定値)があるように構成してもよい。例えば、有利度が最も高い(大当り確率が最も高い)設定値「6」では、はずれ確率が0となり、はずれに対応する判定値が含まれないように構成してもよい。
また、本例で示した態様にかぎらず、例えば、小当り確率が0となる場合(すなわち、小当りに対応する判定値が含まれない判定値)があるように構成してもよい。例えば、第1特別図柄の変動表示を実行する場合(図9−1)には、一律に小当り確率が0となるようにして、小当りに対する判定値が含まれないように構成してもよい。
なお、図9−1(A),(B)および図9−2(A),(B)では、確変状態(高確率状態)と非確変状態(低確率状態)とで小当り確率を一致させはずれ確率を異ならせているが、確変状態(高確率状態)では非確変状態(低確率状態)に対して大当り確率が上昇した分、非確変状態(低確率状態)よりも小当り確率を低下させ、はずれ確率を一致させてもよい。さらに、設定値が例えば「1」及び「2」で異なる値であっても、大当り確率及び小当り確率のそれぞれを一致させてもよい。これにより、実質的な設定可能段階数が6段階未満の遊技機又は設定変更機能による有利度の差がない遊技機において、6段階の設定変更機能を有する種別の遊技機とハードウェア・ソフトウェア構成の共通化を図ることができ、製造コストを低減できる。
(大当り種別判定テーブル)
図9−3(A),(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「通常大当り」、「第1確変大当り」、「第2確変大当り」、または「第3確変大当り」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図9−3(A)に示すように、この特徴部080IWでは、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、35%の確率で「通常大当り」と決定され、30%の確率で「第1確変大当り」と決定され、30%の確率で「第2確変大当り」と決定され、5%の確率で「第3確変大当り」と決定される。また、図9−3(B)に示すように、この特徴部080IWでは、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、35%の確率で「通常大当り」と決定され、5%の確率で「第1確変大当り」と決定され、10%の確率で「第2確変大当り」と決定され、50%の確率で「第3確変大当り」と決定される。
「通常大当り」とは、4ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行させる大当りである。低確率/高ベース状態に移行すると、50回の変動表示を終了するか次の大当りが発生するまで低確率/高ベース状態を維持する。また、50回の変動表示を終了すると、低確率/低ベース状態に移行する。
「第1確変大当り」とは、4ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に移行させる大当りである。この場合、変動表示を停止し大当り図柄を導出表示したときの遊技状態に応じて、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)または高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行させる。高確率/高ベース状態に移行すると、50回または100回の変動表示を終了するか次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態を維持する。また、50回または100回の変動表示を終了すると、高確率/低ベース状態に移行する。また、高確率/低ベース状態に移行すると、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態を維持する。
「第2確変大当り」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に移行させる大当りである。この場合、変動表示を停止し大当り図柄を導出表示したときの遊技状態に応じて、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)または高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行させる。高確率/高ベース状態に移行すると、50回の変動表示を終了するか次の大当りが発生するまで高確率/高ベース状態を維持する。また、50回の変動表示を終了すると、高確率/低ベース状態に移行する。また、高確率/低ベース状態に移行すると、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態を維持する。
「第3確変大当り」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態(高確率状態)に移行させる大当りである。この場合、変動表示を停止し大当り図柄を導出表示したときの遊技状態がいずれの遊技状態であっても、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行させる。また、高確率/低ベース状態に移行すると、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態を維持する。
本例では、高確率/低ベース状態(第2KT状態)の方が高確率/高ベース状態(第1KT状態よりも小当り遊技中に特殊入賞口に遊技球が入賞しやすいく有利な上チアである。従って、本例では、「第3確変大当り」が最も有利な大当り種別であり、「第2確変大当り」が次に有利な大当り種別であり、「第1確変大当り」が次に有利な大当り種別であり、「通常大当り」が最も不利な大当り種別となっている。
本例では、図9−3に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、「通常大当り」や「第1確変大当り」、「第2確変大当り」の選択確率が高いので、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、高確率/低ベース状態(第2KT状態)が終了しやすい。一方、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、「第3確変大当り」の選択確率が高いので、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、高確率/低ベース状態(第2KT状態)が継続しやすい。
また、本例では、普通図柄プロセス処理(ステップS26)において、CPU103は、普通図柄の変動表示結果を当り(普図当り)とするか否かを決定し、その決定結果にもとづいて普通図柄の変動表示を実行する制御を行うのであるが、本例では、確変状態であるか否かや、KT状態であるか否か、高ベース状態であるか否かに関係なく、一律に99/100の確率で普通図柄当りとすることに決定する。また、CPU103は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグがセットされているか否かを確認し、高ベースフラグがセットされていれば(高ベース状態であれば)、可変入賞球装置6Bを5.5秒間の長い期間にわたって開状態に制御し、高ベースフラグがセットされていなければ(低ベース状態であれば)、可変入賞球装置6Bを0.2秒間の短い期間にわたって開状態に制御する。
(変動パターンテーブル)
図9−4〜図9−6は、この特徴部080IWで用いられる特別図柄および飾り図柄の変動パターン(変動時間)を示す説明図である。図9−4〜図9−6に示すEXTとは、それぞれの変動パターンに対応した演出制御コマンド(2バイト構成)の2バイト目のデータである。
図9−4〜図9−6に示す例では、第1特別図柄および飾り図柄についての第1変動パターン#01〜#12の9種類と、第2特別図柄および飾り図柄についての第2変動パターン#01〜#34の34種類とが用いられる。以下、例えば変動パターン#n(n=01〜09または01〜34)というときには、第1変動パターン#nと第2変動パターン#nの双方を意味する。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場合には、図9−4(A)に示す非KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−4(A)に示すように、非KT状態において第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1変動パターン#01〜#06のいずれかに決定される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった通常大当りにもとづく大当り遊技を終了してから50変動目の変動表示(すなわち、低確率/第1KT状態における最終変動)を実行する場合であれば、図9−4(B)に示す低確率/第1KT時且つ50変動目用の第1特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−4(B)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1変動パターン#07〜#09のいずれかに決定される。図9−5(G)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目の変動表示では、変動時間が5秒と比較的短い第1変動パターン#07〜#09に決定される。
第1特別図柄の変動表示を実行する場合、低確率/第1KT状態における最終変動以外のKT状態(低確率/第1KT状態、高確率/第1KT状態、高確率/第2KT状態)である場合には、図9−4(C)に示すその他のKT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−4(C)に示すように、その他のKT状態において第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1変動パターン#10〜#12のいずれかに決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、非KT状態(低確率/非KT状態)である場合には、図9−5(D)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−5(D)に示すように、非KT状態において第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#01〜#03のいずれかに決定される。具体的には、はずれと決定する場合には第2変動パターン#01が決定されて、15分間の長期間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。また、小当りと決定する場合にも第2変動パターン#02が決定されて、15分間の長期間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。また、大当りと決定する場合にも第2変動パターン#03が決定されて、5分間というある程度長期間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。
この特徴部080IWでは、非KT状態中であっても第2特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなると、特殊入賞口への遊技球の入賞によりある程度の賞球を期待できる状況が生じてしまう。そこで、この特徴部080IWでは、図9−5(D)に示すように、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が実行されても、変動時間を極端に長くし変動表示の実行頻度を低下させることによって却って小当りの発生頻度を低下させるようにし、非KT状態中であるにもかかわらず小当りによる賞球の獲得を狙われてしまう事態を防止している。なお、この特徴部080IWにおいて、「小当りの発生頻度」とは、例えば、単位時間(例えば、1分)あたりの小当りの発生割合であり、KT状態では、例えば、単位時間あたりの小当りの発生割合が通常状態よりも高い状態となっている。
なお、この特徴部080IWでは、図9−5(D)に示すように、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、大当りとなる場合であっても変動時間を5分と比較的長くすることによって、非KT状態中に不当に特殊入賞口への入賞による賞球を狙う行為を防止するようにしている。ただし、大当りとなる場合には、小当りとなる場合と比較して第1保留記憶の消化を長くしなくてもよいので、小当りとなる場合よりも短い変動時間となるように構成している。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、低確率/第1KT状態である場合には、その低確率/第1KT状態の契機となった通常大当りにもとづく大当り遊技を終了してからの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、1変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9−5(E)に示す低確率/第1KT時且つ1変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−5(E)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#04〜#06のいずれかに決定される。
なお、図9−5(E)に示すように、低確率/第1KT状態の1変動目としてはずれと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#04に決定される。また、低確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場合には、小当りとしては比較的長めの7秒の変動時間である第2変動パターン#05(第2始動入賞口開放準備用の変動パターン)に決定される。この特徴部080IWでは、既に説明したように、第1KT状態に制御される場合には、小当りの頻度が高くなるものの可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって実際には特殊可変入賞球装置17内の特殊入賞口には滅多に入賞しないように設定されている。しかしながら、低確率/第1KT状態に移行した直後の状態では可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の底面部材上にある程度の遊技球が溜まっている可能性があり、直ちに特殊可変入賞球装置17を開状態に制御してしまったのでは、相当数の遊技球が特殊入賞口に入賞してしまう可能性がある。そこで、この特徴部080IWでは、第1KT状態の1変動目では、少なくとも7秒の変動時間を確保することによって、第1KT状態に移行する前から可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の底面部材上に溜まっている遊技球が全て落下するまでに十分な時間が経過してから特殊可変入賞球装置17を開状態に制御して特殊入賞口への入賞を可能とすることにより、第1KT状態において想定以上の賞球が得られるような事態が生じることを防止している。また、低確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合には第2変動パターン#06が決定されて、2分間にわたって第2特別図柄の変動表示が実行される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった通常大当りにもとづく大当り遊技を終了してから2〜49変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9−5(F)に示す低確率/第1KT時且つ2〜49変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−5(F)に示すように、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#07〜#13のいずれかに決定される。また、図9−5(F)に示すように、低確率/第1KT状態の2〜49変動目としてはずれと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#07や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#08に決定される場合がある。一方で、低確率/第1KT状態の2〜49変動目としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#12に決定される場合がある。また、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として小当りと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#10や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#11に決定される場合がある。一方で、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として小当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#12に決定される場合がある。第2変動パターン#07,#10は第2保留記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、第2変動パターン#08,#11は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択され得る変動パターンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成としている。また、低確率/第1KT状態の2〜49変動目として大当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#13に決定される。
また、低確率/第1KT状態の契機となった通常大当りにもとづく大当り遊技を終了してから50変動目の変動表示(すなわち、低確率/第1KT状態における最終変動)を実行する場合であれば、図9−5(G)に示す低確率/第1KT時且つ50変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−5(G)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#14〜#16のいずれかに決定される。図9−5(G)に示すように、低確率/第1KT状態の50変動目の変動表示では、画像表示装置5においてシャッター演出が実行されるとともに、変動時間が5秒と比較的短い第2変動パターン#14〜#16に決定される。
なお、この特徴部080IWでは、図9−4に示すように、その他のKT状態中に第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には、変動時間が10秒の第1変動パターン#10を決定するように構成されている。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を長い変動時間としてしまうと、該第1特別図柄の大当り変動中に実行される第2特別図柄の変動は強制はずれとされる構成であるため、第2KT状態であるにもかかわらず強制はずれが頻発して遊技者が小当りによる利益を一切受けられないこととなる。そのため、この特徴部080IWでは、第1特別図柄の大当り変動の変動時間を短い変動時間とすることにより、強制はずれが頻発する前に第1特別図柄の変動にもとづく大当り遊技状態に移行するように構成されている。
なお、本特徴部080IWとは異なり、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の変動を開始した場合にも、該第2特別図柄の変動を強制はずれとしない構成(例えば、第1特別図柄の大当り図柄停止時に第2特別図柄の変動中であるときは、第2特別図柄を強制はずれとする構成)の遊技機であれば、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時間(例えば、1分)としてもよい。これは、第2KT状態に移行した直後に第1特別図柄の変動表示で直ちに大当りが発生してしまったようなケースで、大当りの変動時間をはずれと同じ短い変動時間としてしまうと、遊技者が小当りによる利益を一切受けられなくなる。そのため、KT状態中の第1特別図柄の大当りの変動時間を長い変動時間(例えば、1分)とすれば、そのようなケースであっても、少なくとも複数回小当りが発生可能な十分な時間(例えば、1分)が確保されるように構成される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第1KT状態である場合には、その高確率/第1KT状態の契機となった第1確変大当りまたは第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了してからの変動回数に応じて、変動パターンテーブルを選択する。この場合、1変動目の変動表示を実行する場合であれば、図9−6(H)に示す高確率/第1KT時且つ1変動目用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−6(H)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#17〜#21のいずれかに決定される。
なお、低確率/第1KT状態の1変動目と同様に、図9−6(H)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#17に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の1変動目としてはずれと決定する場合にも、リーチを伴う第2変動パターン#18に決定される場合がある。また、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場合にも、第2始動入賞口開放準備用の変動パターン(第2変動パターン#19)に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の1変動目として小当りと決定する場合にも、リーチを伴う第2変動パターン#20に決定される場合がある。また、図9−6(H)に示すように、高確率/第1KT状態の1変動目として大当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#21に決定される。
また、高確率/第1KT状態の契機となった第1確変大当りまたは第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了してから2変動目以降の変動表示を実行する場合であれば、図9−6(I)に示す高確率/第1KT時且つ2変動目以降用の第2特別図柄変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−6(I)に示すように、高確率/第1KT状態の2変動目以降として第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#22〜#28のいずれかに決定される。
なお、低確率/第1KT状態の2〜49変動目と同様に、図9−6(I)に示すように、高確率/第1KT状態の2変動目以降としてはずれと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#22や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#23に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の2変動目以降としてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#24に決定される場合がある。また、高確率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定する場合には、変動時間が5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#25や、変動時間が1秒とさらに短い短縮変動の第2変動パターン#26に決定される場合がある。一方で、高確率/第1KT状態の2変動目以降として小当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#27に決定される場合がある。第2変動パターン#22,#25は第2保留記憶が記憶されていないときのみ選択され得る変動パターンであり、第2変動パターン#23,#26は第2保留記憶が1個以上記憶されているときのみ選択され得る変動パターンである。これにより、保留記憶の消化を早め稼働率を高める構成としている。また、高確率/第1KT状態の2変動目以降として大当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#28に決定される。
第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高確率/第2KT状態である場合には、図9−6(J)に示す高確率/第2KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルが選択されて変動パターンが決定される。図9−6(J)に示すように、高確率/第2KT状態において第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2変動パターン#29〜#34のいずれかに決定される。
なお、図9−6(J)に示すように、高確率/第2KT状態においてはずれと決定する場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#29に決定される場合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#30に決定される場合がある。一方で、高確率/第2KT状態においてはずれと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#31に決定される場合がある。また、高確率/第2KT状態において小当りと決定する場合には、変動時間が1.5秒と短い短縮変動の第2変動パターン#32に決定される場合や、変動時間が5秒の通常変動の第2変動パターン#33に決定される場合がある。また、高確率/第2KT状態において大当りと決定する場合には、リーチを伴う第2変動パターン#34に決定される。
次に、KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図9−7は、KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを説明するための説明図である。また、図9−7(1)は、それぞれ、第1KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示し、図9−7(2)は、それぞれ、第2KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンを示している。
まず、図9−7(1)を用いて、第1KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図9−7(1)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変動表示が実行され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示され、はずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示される。この特徴部080IWでは、図9−7(1)に示すように、普通図柄の変動時間は0.2秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定時間は0.2秒とされている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図9−7(1)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始動入賞口開放処理前時間0.1秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが5.5秒間にわたって開状態とされ、第2始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した場合には、図9−7(1)に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能な状態となる。しかしながら、第1KT状態では、図9−7(1)に示すように、下流側の特殊可変入賞球装置17の開放時間が0.8秒と短いのに対して、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が5.5秒と長い。従って、第1KT状態では、小当りが発生しやすい状態ではあるものの、特殊入賞口に遊技球が入賞することは極めて稀である(例えば、100変動表示ごとに1球程度)。
なお、第1KT状態では、図9−7(1)に示すように、可変入賞球装置6Bの開放を終了した後、次の可変入賞球装置6Bの開放を行えるのは、次の普通図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処理時間0.1秒とを合計した少なくとも0.5秒を経過した後である。従って、この特徴部080IWでは、第1KT状態では、可変入賞球装置6Bの開放した後のインターバル期間として少なくとも0.5秒の閉鎖期間が設けられていることになる。
また、本特徴部080IWでは、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御されるのは、普通図柄の変動時間0.2秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処理時間0.1秒とを合計した0.5秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよう構成されている。このように、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御されるまでの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも短いため、可変入賞球装置6Bが既に開放状態に制御されているときに遊技球が該可変入賞球装置6Bに到達することとなる。従って、第1KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で通過ゲート41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しやすくなっている。
次に、図9−7(2)を用いて、第2KT状態における可変入賞球装置6Bおよび特殊可変入賞球装置17の開放パターンについて説明する。図9−7(2)に示すように、通過ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ21にて遊技球が検出されると、普通図柄表示器20において普通図柄の変動表示が実行され、普図当りと決定された場合には普通図柄表示器20に当り図柄が導出表示され、はずれと決定された場合には普通図柄表示器20にはずれ図柄が導出表示される。この特徴部080IWでは、図9−7(2)に示すように、普通図柄の変動時間は1.0秒とされ、当り図柄やはずれ図柄を導出表示する図柄確定時間は0.2秒とされている。そして、当り図柄を導出表示した場合には、図9−7(2)に示すように、図柄確定時間0.2秒を経過した後、第2始動入賞口開放処理前時間2.6秒を経過してから、可変入賞球装置6Bが0.2秒間にわたって開状態とされ、第2始動入賞口に遊技球が入賞可能となる。
可変入賞球装置6Bが開状態となっているときに第2始動入賞口に遊技球が入賞すると、第2特別図柄の変動表示が実行され、小当りとすることに決定された場合には、第2特別図柄表示装置4Bに小当り図柄が導出表示される。そして、小当り図柄を導出表示した場合には、図9−7(2)に示すように、特殊可変入賞球装置17が0.8秒間にわたって開状態とされ、特殊入賞口に遊技球が入賞可能となる。
第2KT状態では、第1KT状態とは異なり可変入賞球装置6Bの開放時間が0.2秒と極めて短い。また、この特徴部080IWでは、第2KT状態では、可変入賞球装置6Bの開放した後のインターバル期間(閉鎖期間)として少なくとも3.8秒(普通図柄の変動時間1.0秒+図柄確定時間0.2秒+第2始動入賞口開放処理前時間2.6秒)という比較的長い期間が確保されている。従って、第2KT状態では、図9−7(2)に示すように、上流側の可変入賞球装置6Bの開放時間が短いとともにインターバル期間(閉鎖期間)が長いので、第1KT状態と比較して下流側の特殊可変入賞球装置17に遊技球が進入しやすく特殊入賞口に遊技球が入賞しやすい。
なお、第2KT状態では、特殊入賞口に遊技球が入賞しやすく賞球が得られやすいことから、本例では「小当りRUSH」ともいい、第2KT状態中である場合には「小当りRUSH」などの文字表示が表示される。
また、本特徴部080IWでは、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過した後、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御されるのは、普通図柄の変動時間1.0秒と図柄確定時間0.2秒と第2始動入賞口開放前処理時間2.6秒とを合計した3.8秒を経過した後であるとともに、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達するまでの所要時間が約0.6秒であるよう構成されている。このように、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bが開放状態に制御されるまでの時間の方が、普通図柄の変動が行われていない状態で遊技球が通過ゲート41を通過してから該遊技球が可変入賞球装置6Bに到達するまでの時間よりも長いため、可変入賞球装置6Bが開放状態に制御される前に遊技球が該可変入賞球装置6Bに到達することとなる。従って、第2KT状態では、普通図柄の変動が行われていない状態で通過ゲート41を通過した遊技球は、可変入賞球装置6Bに入賞しにくくなっている。
なお、この特徴部080IWでは、普通図柄の変動表示を実行したり可変入賞球装置6Bを開放制御したりする処理は、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって普通図柄プロセス処理(ステップS26参照)が実行されることによって行われる。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップS26の普通図柄プロセス処理において、遊技状態が確変状態(高確率状態)であるか否かや、非KT状態、第1KT状態または第2KT状態のいずれであるか、大当り遊技状態であるか否かに関係なく、同じ確率(例えば、10%または100%)により普図当りとするか否かを決定する。
なお、この特徴部080IWでは、第1KT状態と第2KT状態とで普通図柄の変動時間と図柄確定時間とはそれぞれ0.2秒ずつで同じであり、第2始動入賞口開放処理前時間が第1KT状態では0.1秒と短く第2KT状態では2.6秒と長くすることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)を異ならせる場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1KT状態と第2KT状態とで変動時間や図柄確定時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)を異ならせるように構成してもよい。また、例えば、可変入賞球装置6Bを閉鎖した後の第2始動入賞口開放処理後時間を制御可能に構成し、第1KT状態と第2KT状態とで第2始動入賞口開放処理後時間を異ならせることによって、可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)を異ならせるように構成してもよい。特に、上記のいずれかの方法により第1KT状態における可変入賞球装置6Bの閉鎖期間(インターバル期間)が短くなるように構成すれば、第1KT状態における特殊入賞口への入賞を抑制することができる。
この特徴部080IWでは、後述するように、第1KT状態では、高ベース状態であることを示す高ベースフラグをセットすることによって高ベース状態に制御することによって、図9−7(1)に示すように、可変入賞球装置6Bの開放時間が長くなるように制御している。また、第2KT状態では、高ベースフラグをセットせず低ベース状態に制御することによって、図9−7(2)に示すように、可変入賞球装置6Bの開放時間が短くなるように制御している。
なお、例えば、可変入賞球装置6Bの開放時間を延長することを示す特殊フラグ(開放延長フラグ)を設けるようにし、その特殊フラグがセットされていれば図9−7(1)に示すような可変入賞球装置6Bを長時間開放する第1開放パターン(ロング開放)で制御し、特殊フラグがセットされていなければ図9−7(2)に示す可変入賞球装置6Bを短時間開放する第2開放パターン(ショート開放)で制御するように構成してもよい。つまり、第1KT状態でのみ特殊フラグをセットし、大当り遊技状態を含む他の状態では、特殊フラグをセットしないように制御するように構成してもよい。
また、第1KT状態であっても、低確率/第1KT状態中の最後の変動表示を実行する場合には、可変入賞球装置6Bの開放時間を短くしてもよい。例えば、低確率/第1KT状態の50回の特別図柄の短縮変動期間のうち、49回目の特別図柄の変動停止に応じて、前述の特殊フラグを消去するように構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/第1KT状態の終了後に、左打ち報知を行うときに、可変入賞球装置6Bがロング開放していることに対して遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。
なお、上記のように、可変入賞球装置6Bの開放制御用のフラグ(特殊フラグ)を用いて可変入賞球装置6Bを構成する場合、さらに、特別図柄の変動表示の短縮変動用のフラグを用いて特別図柄の変動表示を制御するようにしてもよく、この場合、特殊フラグと短縮変動用のフラグとを別々に管理して制御を行うように構成してもよい。
また、低確率/非KT状態中においては可変入賞球装置6Bをショート開放するように構成してもよい。そのように構成すれば、低確率/非KT状態(左打ち状態)である場合に可変入賞球装置6Bの開放確率が高くなるように構成する場合には、遊技球を数個発射操作しただけでは可変入賞球装置6Bに入賞しないようすることができ、低確率/非KT状態中に右打ち操作が行われてしまうことを防止することができる。
なお、この特徴部080IWでは、図9−7に示すように、普通図柄の変動時間が0.2秒と短い時間に設定されている。これは、例えば、第1KT状態において比較的変動時間が長い第2特別図柄の変動表示が実行される場合に、普通図柄が変動停止中であり且つ普通図柄の保留記憶がない状態では可変入賞球装置6Bが閉鎖状態となっており、第2特別図柄の変動停止タイミングを狙った攻略が可能となってしまうためである(小当りとなった場合に、普通図柄の変動時間が長いと通過ゲート41を通過した遊技球が可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17に到達するまでに可変入賞球装置6Bが開放せず、特殊入賞口の入賞が可能となってしまう)。これに対して、この特徴部080IWでは、普通図柄の変動時間を短くすることにより、遊技球が通過ゲート41を通過してから可変入賞球装置6Bに到達する前に可変入賞球装置6Bの開放が開始されるように設定されているので、第1KT状態において第2特別図柄の変動表示にもとづく小当り発生タイミングを狙った発射操作による攻略要素を排除することができる。
(演出制御コマンド)
図9−8および図9−9は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図9−8に示す例において、コマンド8000(H)〜800C(H),8011(H)〜8032(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド8000(H)〜800C(H),8011(H)〜8032(H)のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果をはずれとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(はずれ指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を通常大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果2指定コマンド(通常大当り指定コマンド))である。コマンド9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を第1確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド(第1確変大当り指定コマンド))である。コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を第2確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果4指定コマンド(第2確変大当り指定コマンド))である。コマンド9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を第3確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド(第3確変大当り指定コマンド))である。コマンド9006(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果6指定コマンド(小当り指定コマンド))である。
以下、表示結果1指定コマンド〜表示結果6指定コマンドを、表示結果指定コマンドということがある。なお、この特徴部080IWでは、遊技制御用マイクロコンピュータ100は変動パターンコマンドの直前に表示結果指定コマンドを送信するので、演出制御用CPU120が第1変動パターンコマンドの直前に受信した表示結果指定コマンドは第1特別図柄についての表示結果指定コマンドであると判定でき、第2変動パターンコマンドの直前に受信した表示結果指定コマンドは第2特別図柄についての表示結果指定コマンドであると判定できるので、表示結果指定コマンドを第1特別図柄と第2特別図柄とについて兼用できるが、第1特別図柄についての表示結果指定コマンドと第2特別図柄についての表示結果指定コマンドとを別にしてもよい。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ100が表示結果指定コマンドを送信するのではなく、通常大当り/第1確変大当り/第2確変大当り/第3確変大当り/小当り/はずれのそれぞれに対応させて変動パターンコマンドを定め、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
コマンド9C00(H)は、右打ち表示器26の点灯を終了したことを指定する演出制御コマンド(右打ち点灯終了指定コマンド)である。コマンド9C01(H)は、右打ち表示器26の点灯を開始したことを指定する演出制御コマンド(右打ち点灯開始指定コマンド)である。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定指定コマンド)である。
コマンドA002(H)は、第1特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な演出制御コマンド(第1強制図柄確定指定コマンド)である。コマンドA003(H)は、第2特別図柄の可変表示を強制停止することを特定可能な演出制御コマンド(第2強制図柄確定指定コマンド)である。
コマンドBXXX(H)(X=任意の16進数)は、大当り遊技開始から大当り遊技終了までの間に送出される演出制御コマンドである。そのうち、B000(H)は、大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。B001(H)は、大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング指定コマンド)である。B004(H)は、小当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(小当り開始指定コマンド)である。B005(H)は、小当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り終了指定コマンド)である。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)である。
コマンドB400(H)は、大入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(大入賞口入賞指定コマンド)である。コマンドB401(H)は、特殊入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(特殊入賞口入賞指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が4に達していない状態で第1始動入賞口に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第1有効始動入賞指定コマンド)である。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が4に達していない状態で第2始動入賞口に遊技球が入賞したことを示す演出制御コマンド(第2有効始動入賞指定コマンド)である。なお、第1有効始動入賞指定コマンドとして第1保留記憶数を示すコマンドを送信し、第2有効始動入賞指定コマンドとして第2保留記憶数を示すコマンドを送信してもよいが、この特徴部080IWでは、第1有効始動入賞指定コマンドおよび第2有効始動入賞指定コマンドは、始動入賞があったことを示すコマンドである。
コマンドC801(H)は、通過ゲート41を遊技球が通過したことを指定する演出制御コマンド(ゲート通過指定コマンド)である。
コマンドD000(H)は、第1客待ち状態(第1特別図柄の変動が行われておらず、第1保留記憶が記憶されていない状態)であることを指定する演出制御コマンド(第1客待ちデモ表示指定コマンド)である。コマンドD001(H)は、第2客待ち状態(第2特別図柄の変動が行われておらず、第2保留記憶が記憶されていない状態)であることを指定する演出制御コマンド(第2客待ちデモ表示指定コマンド)である。なお、第1客待ちデモ表示指定コマンドは通常状態においてのみ送信され得るコマンドとしてもよい。また、第2客待ちデモ表示指定コマンドはKT状態においてのみ送信され得るコマンドとしてもよい。
コマンドE000(H)は、遊技状態が低確率/非KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(低確/非KT背景指定コマンド)である。コマンドE001(H)は、遊技状態が低確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(低確/第1KT背景指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、遊技状態が高確率/第1KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第1KT背景指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、遊技状態が高確率/第2KT状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(高確/第2KT背景指定コマンド)である。
コマンドE1XX(H)は、現在設定されている設定値を指定する演出制御コマンド(設定値コマンド)である。なお、「XX」に設定値が設定される。例えば、設定値「1」に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマンドE101(H)が送信される。また、例えば、設定値「6」に設定されている場合には、設定値コマンドとしてコマンドE106(H)が送信される。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100から上述した演出制御コマンドを受信すると図9−8および図9−9に示された内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図9−8および図9−9に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基板12に送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状態を示す演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板11から演出制御基板12に送信される。
(第1特別図柄通常処理)
図9−10は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄通常処理(ステップS110A)を示すフローチャートである。第1特別図柄通常処理が実行される状態は、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合である。なお、第1特図プロセスフラグの値がステップS110Aを示す値となっている場合とは、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の変動表示がなされていない状態である。
第1特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ080IWS50A)。なお、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1保留記憶数の値を確認する(ステップ080IWS51A)。具体的には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。第1保留記憶数が0であれば、第1客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ080IWS52A)。
第1保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102の第1保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の第1乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップ080IWS53A)、第1保留記憶数の値を1減らし(第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ080IWS54A)。すなわち、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各第1保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が抽出された順番を特定することができる。なお、本例では、第1保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値と、第2保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値とが抽出された順番についても特定可能に保存される。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ080IWS55A)。なお、本例では、ステップ080IWS55Aの処理が実行されることによって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信される。
なお、設定値コマンドを送信するタイミングは、本例で示したものにかぎらず、例えば、変動表示の終了ごとに設定値コマンドを送信するように構成したり、変動表示中に設定値コマンドを送信するように構成したりしてもよい。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ080IWS56A)。具体的に、確変フラグおよび高ベースフラグがオフである場合には低確率/非KT状態であると判定して低確/非KT背景指定コマンドを、確変フラグがオフで高ベースフラグがオンである場合には低確率/第1KT状態であると判定して低確/第1KT背景指定コマンドを、確変フラグがオンおよび高ベースフラグがオンである場合には高確率/第1KT状態であると判定して高確/第1KT背景指定コマンドを、確変フラグがオンで高ベースフラグがオフである場合には高確率/第2KT状態であると判定して高確/第2KT背景指定コマンドを、送信する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の大当り変動中であるか否かを判定する(ステップ080IWS57A)。具体的に、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグがセットされている場合には第2特別図柄の大当り変動中であると判定する。第2特別図柄の大当り変動中であると判定した場合には、ステップ080IWS58A以降の処理を行うことなくステップ080IWS67Aへ移行する。これにより、第2特別図柄の大当り変動中に第1特別図柄の変動を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれとする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えば、ステップ080IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱数としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ080IWS59Aへ移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ080IWS57Aにて第2特別図柄の大当り変動中である場合に、ステップ080IWS58A〜S63Aの処理を行わずに、当り判定用乱数としてはずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであってもよい。
第2特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ080IWS58A)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ080IWS59A)。大当り判定モジュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステップ080IWS60A)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグをセットする(ステップ080IWS61A)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当り、および第3確変大当りのいずれであるかを判定し(ステップ080IWS62A)、大当り種別を記憶し(ステップ080IWS63A)、ステップ080IWS67Aへ移行する。
また、ステップ080IWS60Aにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ080IWS64A)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ080IWS65A)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第1小当りフラグをセットする(ステップ080IWS66A)。そして、ステップ080IWS67Aへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態の残余回数を示す高ベース回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し(ステップ080IWS67A)、「0」である場合、ステップ080IWS74Aへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」でない場合、すなわち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ080IWS68A)、「0」になったか否かを判定する(ステップ080IWS69A)。高ベース回数カウンタの値が「0」にならない場合、ステップ080IWS74Aへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ080IWS70A)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS71A)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、ステップ080IWS74Aに移行する。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグをリセットする(ステップ080IWS72A)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、右打ち表示器26の点灯を変動終了まで延長することを示す点灯延長フラグ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ080IWS73A)。そして、ステップ080IWS74Aに移行する。
この特徴部080IWでは、後述するように、高ベースフラグがセットされて高ベース状態における変動表示の実行回数が管理されるのは、通常大当りにもとづく大当り遊技の終了時に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に制御され50回の変動表示が実行される場合、および第1確変大当りや第2確変大当りにもとづく大当り遊技の終了時に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御され50回または100回の変動表示が実行される場合である。低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)である場合には、50回目の変動表示を開始するときに、ステップ080IWS69A,S69BでYと判定されるとともにステップ080IWS71A,S71BでNと判定されてステップ080IWS70A,S70Bで高ベースフラグがリセットされるとともに、ステップ080IWS72A,S72Bで特図時短フラグもリセットされ、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))に移行することになる。一方、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)である場合には、50回目または100回目の変動表示を開始するときに、ステップ080IWS69A,S69BでYと判定されるとともにステップ080IWS71A,S71BでYと判定されてステップ080IWS70A,S70Bで高ベースフラグがリセットされ、高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行することになる。
なお、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)は、右打ち報知を継続して右打ち状態を継続するものであり、遊技状態としては高ベース状態が終了しているものの第1KT状態と共通の変動短縮状態としつつ、第1KT状態と共通の演出背景とするためのフラグである。
そして、ステップ080IWS74Aにおいて、第1特図プロセスフラグの値を第1変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS74A)。なお、図示は省略したが、ステップ080IWS74Aの直前において停止する図柄の確定をしている。
なお、ステップ080IWS59Aでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を行う。
(第1変動パターン設定処理)
図9−11は、第1特別図柄プロセス処理における第1変動パターン設定処理(ステップS111A)を示すフローチャートである。第1変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグまたは点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS1700A)。なお、本例では、特図時短フラグや点灯延長フラグがセットされ特別図柄の変動表示の短縮制御が行われることによって、第2特別図柄の変動表示を実行させた方が有利な状態になり(図9−4〜図9−6参照)、小当りが発生しやすい状態となるので、KT状態に制御されている状態となる。特図時短フラグおよび点灯延長フラグのいずれもセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図9−4(A)に示す非KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択する(ステップ080IWS1701A)。
特図時短フラグまたは点灯延長フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、KT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択する(ステップ080IWS1702A)。ステップ080IWS1702Aでは、CPU103は、点灯延長フラグがセットされていた場合であれば(すなわち、低確率/第1KT状態における最後の変動表示が実行される場合であれば、図9−4(B)に示す低確率/第1KT時且つ50変動目用の第1特別図柄変動パターンテーブルを選択する。一方、特図時短フラグがセットされていた場合であれば、図9−4(C)に示すその他のKT時用の第1特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ080IWS1701A,S1702Aにて使用することに決定した変動パターンテーブルと、第1特別図柄判定用バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図9−4に示した変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ080IWS1703A)。本例では、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄の変動時間が決定される。また、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ080IWS1704A)。
また、ステップ080IWS1703Aにて第1特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定すると、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、決定した変動時間を示す変動時間データを第1変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステップ080IWS1705A)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示を開始する(ステップ080IWS1706A)。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄変動処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS1707A)。
(第1特別図柄変動処理)
図9−12は、第1特別図柄プロセス処理における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示すフローチャートである。第1特別図柄変動処理において、CPU103は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ080IWS1120A)。なお、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっていれば、CPU103は、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、および大当り種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ080IWS1121A)。
次いで、CPU103は、第1変動時間タイマを1減算し(ステップ080IWS1122A)、第1変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ080IWS1123A)、演出制御用CPU120に第1図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1124A)。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ080IWS1135A)。
第1変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第2特別図柄の変動表示中であるか否かを確認する(ステップ080IWS1125A)。なお、第2特別図柄の変動表示中であるか否かは、例えば、第2特別図柄プロセスフラグの値が第2特別図柄通常処理以外の処理に対応した値となっているか否かを確認することにより判定できる。第2特別図柄の変動表示中であれば、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS1126A)。点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ080IWS1127A)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS1128A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1129A)。
ステップ080IWS1125AでYと判定し、ステップ080IWS1126AでYと判定した場合、低確率/高ベース状態(第1KT状態)における最終変動として第1特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第2特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合である。この場合、本例では、ステップ080IWS1127A〜S1129Aの処理が実行されることによって、低確率/高ベース状態(第1KT状態)における最終変動として第1特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第2特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合には、その第2特別図柄の変動表示の開始のタイミングで点灯延長フラグをリセットして低確率/高ベース状態を終了し、低確率/低ベース状態(通常状態)に移行するように構成している。
次いで、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ080IWS1130A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示していなければ、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ080IWS1131A)。なお、第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第2小当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していなければ、そのまま処理を終了する。
第2特別図柄表示装置4Bにて小当り図柄を導出表示していれば、CPU103は、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ080IWS1132A)。なお、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かは、例えば、第1大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、そのまま処理を終了する。
実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、その大当り種別が確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であるか否かを確認する(ステップ080IWS1133A)。なお、確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であるか否かは、例えば、ステップ080IWS63Aで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であれば、そのまま処理を終了する。
第2特別図柄表示装置4Bにて大当り図柄を導出表示した場合(ステップ080IWS1130AのY)、または小当り図柄を導出表示した場合(ステップ080IWS1131AのY)であって確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)ともならない(すなわち、通常大当りとなる)第1特別図柄の変動表示の実行中である場合(ステップ080IWS1132AのY、ステップ080IWS1133AのN)には、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134A)。なお、この場合、第1大当りフラグや第1小当りフラグがセットされていれば、CPU103は、それら第1大当りフラグや第1小当りフラグをリセットする。そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄停止処理(ステップS113A)に対応した値に更新する(ステップ080IWS1135A)。
ステップ080IWS1130A〜S1134Aの処理が実行されることによって、この特徴部080IWでは、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第1特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第1特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ080IWS1134Aで送信された第2強制図柄確定指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、そのまま第1特別図柄変動処理を終了するのであるが(ステップ080IWS1133AのY参照)、この場合、第2特別図柄の変動表示が小当りとなったことにもとづいて、役物制御プロセスフラグの値が小当り開放前処理(ステップS126)に対応した値に更新されて、小当り遊技に移行する。そのため、次回のタイマ割込以降では、ステップ080IWS1120AでNと判定されてステップ080IWS1121A〜S1135Aの処理はスキップされ、ステップ080IWS1122Aの第1変動時間タイマの更新も行われない。従って、第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される。
また、本例では、第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中である場合にも、そのまま第1特別図柄変動処理を終了する(ステップ080IWS1132AのN参照)。従って、第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であってはずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合にも、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となり、小当り遊技を終了すると、第1変動時間タイマの更新が再開される。
(第1特別図柄停止処理)
図9−13は、第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第1特別図柄停止処理において、まず、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2010A)。確変フラグがセットされていれば、CPU103は、変動表示終了時の遊技状態が確変状態であったことを示す確変記憶フラグをセットする(ステップ080IWS2011A)。次いで、CPU103は、高ベースフラグまたは点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2012A)。高ベースフラグまたは点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、変動表示終了時の遊技状態が高ベース状態であったことを示す高ベース記憶フラグをセットする(ステップ080IWS2013A)。
ステップ080IWS2010A〜S2013Aの処理が実行されることによって、本例では、変動表示終了時の遊技状態が確変状態や高ベース状態であったことが一旦記録される。
次いで、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2014A)。点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ080IWS2015A)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS2016A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2017A)。
本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、遊技状態がKT状態に制御されている場合には、右打ち操作を行った方が遊技者にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。従って、本例では、低確率/第1KT状態中は右打ち表示器26が点灯されるのであるが、ステップ080IWS67A〜S73Aの処理が実行されることによって、50回目の変動表示として第1特別図柄の変動表示を開始するときに低確率/第1KT状態を終了すると判定され、ステップ080IWS2014A〜S2017Aの処理が実行されることによって、その第1特別図柄の変動表示を終了するときに低確率/第1KT状態を終了して通常状態(非KT状態)に移行するとともに右打ち表示器26が消灯される。ただし、既に説明したように、ステップ080IWS1125A〜S1129Aの処理が実行されることによって、低確率/第1KT状態における最終変動として第1特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第2特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合には、その第2特別図柄の変動表示の開始のタイミングで低確率/高ベース状態が終了され、低確率/低ベース状態(通常状態)に移行される。
次いで、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにおいて第1特別図柄の停止図柄を導出表示させる(ステップ080IWS2018A)。なお、この場合、第1特別図柄変動処理のステップ080IWS1134Aで第1強制図柄確定指定コマンドを送信していた場合には、変動開始時の決定結果に関係なく、第1特別図柄の停止図柄として強制的にはずれ図柄を導出表示させる。
次いで、CPU103は、第1大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ080IWS2019A)。第1大当りフラグがセットされている場合、CPU103は、大当りを開始することを示す大当り開始フラグをセットする(ステップ080IWS2020A)。また、CPU103は、第1大当りフラグをクリアする(ステップ080IWS2021A)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ080IWS2022A)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2023A)。そして、ステップ080IWS2032Aに移行する。
ステップ080IWS2022A,S2023Aの処理が実行されることによって、本例では、第1特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
なお、本例では、大当り図柄が導出表示された後、さらに通過ゲート41を遊技球が通過したことにもとづいて大当り遊技が開始されるので、通過ゲート41を遊技球が通過したタイミングで右打ち表示器26の点灯を開始するように構成してもよい。
第1大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ080IWS2019AのN)、CPU103は、セットされていれば、確変記憶フラグや高ベース記憶フラグをリセットする(ステップ080IWS2024A)。本例では、ステップ080IWS2010A〜S2013Aの処理が実行されることによって確変記憶フラグや高ベース記憶フラグがセットされ、変動表示終了時の遊技状態が確変状態や高ベース状態であったことが一旦記録されるのであるが、はずれ図柄や小当り図柄を導出表示する場合であれば、ステップ080IWS2024Aの処理が実行されることによって確変記憶フラグや高ベース記憶フラグがリセットされる。
次いで、CPU103は、第1小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ080IWS2025A)。第1小当りフラグがセットされている場合、演出制御用CPU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2026A)。また、CPU103は、第1小当りフラグをクリアする(ステップ080IWS2027A)。そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2031A)。そして、ステップ080IWS2032Aに移行する。
そして、CPU103は、第1特図プロセスフラグの値を第1特別図柄通常処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2032A)。
なお、本例では、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、遊技者に対して遊技領域の右方に遊技球を発射操作することを促す右打ち報知を実行可能に構成されている。また、第1特別図柄で大当り図柄を停止表示したときに、右打ち報知として、遊技者に対して通過ゲート41を狙って遊技球を発射操作することを促す発射促進報知を実行可能に構成されていてもよい。
また、第2特別図柄で大当り図柄を停止表示した状態では右打ち報知や発射促進報知を実行せず、その状態で第1始動入賞口に遊技球が入賞した場合に右打ち報知や発射促進報知を実行する(この場合、ゲート通過待ち状態であるので、第1始動入賞口に遊技球が入賞しても直ちには第1特別図柄の変動表示は開始されず、第1保留記憶となる)ように構成してもよい。
また、逆に、通常状態(低確率/非KT状態)で通過ゲート41での遊技球の通過を検出した場合には、認識度合いが低い態様(例えば、小音量の音出力や小画面表示)により、遊技者に対して遊技領域の左方に遊技球を発射操作することを促す左打ち報知を行うように構成してもよい。一方で、通常状態(低確率/非KT状態)で第2始動入賞口や特殊入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、認識度合いが高い態様(例えば、大音量の音出力や大画面表示)により左打ち報知を行うように構成してもよい。そのように構成すれば、的確に発射報知を行うことができる。特に、上記の構成により、偶発的に遊技領域の右方に遊技球を発射操作した遊技者に対しては、遊技機の周囲への認識度合いが低い態様により軽度な左打ち報知を行う一方で、右打ち操作を意図的に行う遊技者に対しては、遊技機の周囲への認識度合いが高い態様により左打ち報知を行うように構成してもよい。そのように構成すれば、意図的に右打ち操作を行う遊技者に対して、遊技店の店員から左打ち操作に戻すように促すことができる。
また、上記の場合に、通過ゲート41や第2始動入賞口、特殊入賞口での遊技球の検出数が一定数に達した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。また、通過ゲート41では所定期間内(例えば、1分間)に複数回(例えば、5回)遊技球を検知した場合に左打ち報知を行い、第2始動入賞口や特殊入賞口では所定数よりも少ない特定数(例えば、1個)以上遊技球を検出した場合に左打ち報知を行うように構成してもよい。
なお、本特徴部080IWでは特定の条件が満たされたときにデモ表示を行うものであるが、通常状態においてデモ表示を行っているときに通過ゲート41、第2始動入賞口または特殊入賞口への遊技球の入賞を検出した場合には、実行していたデモ表示の実行を終了して左打ち報知を行うものであってもよい。
(第2特別図柄通常処理)
図9−14は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄通常処理を示すフローチャートである。第2特別図柄通常処理が実行される状態は、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合である。なお、第2特図プロセスフラグの値が第2特別図柄通常処理を示す値となっている場合とは、第2特別図柄表示装置4Bにおいて第2特別図柄の変動表示がなされていない状態ある。
第2特別図柄通常処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ080IWS50B)。なお、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっていれば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2保留記憶数の値を確認する(ステップ080IWS51B)。具体的には、第2保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。第2保留記憶数が0であれば、第2客待ちデモ表示指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ080IWS52B)。
第2保留記憶数が0でなければ、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102の第2保留記憶数バッファにおける保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の第2乱数バッファ領域に格納するとともに(ステップ080IWS53B)、第2保留記憶数の値を1減らし(第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し)、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ080IWS54B)。すなわち、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。よって、各第2保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第2保留記憶数=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。すなわち、この例では、可変表示の開始条件が成立する毎に、各保存領域の内容をシフトする構成としているので、各乱数値が抽出された順番を特定することができる。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、RAM102に設定されている設定値を示す設定値コマンドを演出制御基板12に送信する制御を行う(ステップ080IWS55B)。なお、本例では、ステップ080IWS55Bの処理が実行されることによって、変動表示が開始されるごとに設定値コマンドが送信されるのであるが、電源投入時に設定変更処理(設定値を変更する処理)を実行したときにも設定値コマンドが送信される。
その後、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた背景指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する(ステップ080IWS56B)。なお、具体的な背景指定コマンドの送信の仕方は、第1特別図柄通常処理のステップ080IWS56Aで示した処理と同様である。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の大当り変動中であるか否かを判定する(ステップ080IWS57B)。具体的に、第1特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグがセットされている場合には第1特別図柄の大当り変動中であると判定する。第1特別図柄の大当り変動中であると判定した場合には、ステップ080IWS58B以降の処理を行うことなくステップ080IWS67Bへ移行する。これにより、第1特別図柄の大当り変動中に第2特別図柄の変動を開始する場合には、大当り判定値が記憶されているか否かにかかわらず強制的にはずれとする構成になっている。
なお、強制的にはずれとする方法については、上述したものに限られない。例えばステップ080IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場合に、当り判定用乱数としてはずれの乱数値(固定値)を設定する処理を行い、ステップ080IWS59Bへ移行することにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであってもよい。
また、例えば、ステップ080IWS57Bにて第1特別図柄の大当り変動中である場合に、ステップ080IWS58B〜S63Bの処理を行わずに、当り判定用乱数としてはずれの乱数値(固定値)を設定して小当り判定を行うことにより、始動入賞時にいずれの当り判定用乱数が取得されていたかにかかわらず強制的にはずれとするものであってもよい。
第1特別図柄の大当り変動中でない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2乱数格納バッファから当り判定用乱数を読み出し(ステップ080IWS58B)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ080IWS59B)。大当り判定モジュールは、当り判定用乱数が、あらかじめ決められている大当り判定値と一致したら大当りとすることに決定するプログラムである。大当りとすることに決定した場合には(ステップ080IWS60B)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第2大当りフラグをセットする(ステップ080IWS61B)。そして、当り種別判定用乱数にもとづいて大当り種別が通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当り、および第3確変大当りのいずれであるかを判定し(ステップ080IWS62B)、大当り種別を記憶し(ステップ080IWS63B)、ステップ080IWS67Bへ移行する。
また、ステップ080IWS60Bにおいて大当りとしない場合には、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、小当り判定モジュールを実行する(ステップ080IWS64B)。小当り判定モジュールは、当り判定用乱数(小当り判定用の乱数でもよい)が、あらかじめ決められている小当り判定値と一致したら小当りとすることに決定するプログラムである。小当りとすることに決定した場合には(ステップ080IWS65B)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第2特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第2小当りフラグをセットする(ステップ080IWS66B)。そして、ステップ080IWS67Bへ移行する。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し(ステップ080IWS67B)、「0」である場合、ステップ080IWS74Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」でない場合、すなわち、低確率/第1KT状態である場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース回数カウンタの値を「1」減算し(ステップ080IWS68B)、「0」になったか否かを判定する(ステップ080IWS69B)。高ベース回数カウンタの値が「0」にならない場合、ステップ080IWS74Bへ移行する。高ベース回数カウンタの値が「0」になった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、高ベース状態であることを示す高ベースフラグをリセットする(ステップ080IWS70B)。
次いで、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS71B)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、ステップ080IWS74Bに移行する。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、特別図柄の変動表示の短縮制御中であることを示す特図時短フラグをリセットする(ステップ080IWS72B)。また、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、点灯延長フラグ(状態延長フラグ)をセットする(ステップ080IWS73B)。そして、ステップ080IWS74Bに移行する。
そして、ステップ080IWS74Bにおいて、第2特図プロセスフラグの値を第2変動パターン設定処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS74B)。なお、図示は省略したが、ステップ080IWS74Bの直前において停止する図柄の確定をしている。
なお、ステップ080IWS59Bでは、遊技状態を加味して、非確変時大当り判定テーブルおよび確変時大当り判定テーブルのいずれかを用いて大当りとするか否かの判定を行う。
第2変動パターン設定処理は、図9−11に示した第1変動パターン設定処理(ステップS111A)と同様である。すなわち、図9−11に示す第1変動パターン設定処理において、「第1」を「第2」に読み替えれば、第2変動パターン処理が説明されたことになる。ただし、第2変動パターン設定処理では、CPU103は、まず、ステップ080IWS1700Aと同様の処理を行い、特図時短フラグまたは点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する。特図時短フラグおよび点灯延長フラグのいずれもがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図9−5(D)に示す非KT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。特図時短フラグまたは点灯延長フラグがセットされていれば(すなわち、KT状態であれば)、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、確変フラグおよび高ベースフラグがセットされているか否かや、変動回数に応じて、変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図9−5(E)〜図9−6(J)に示すいずれかのKT時用の第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。例えば、確変フラグがオフで高ベースフラグがオンであれば(低確率/第1KT状態であれば)、1変動目であれば図9−5(E)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、2〜49変動目であれば図9−5(F)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、50変動目であれば図9−5(G)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。また、例えば、確変フラグおよび高ベースフラグの両方がオンであれば(高確率/第1KT状態であれば)、1変動目であれば図9−6(H)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択し、2変動目以降であれば図9−6(I)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。また、例えば、確変フラグがオンで高ベースフラグがオフであれば(高確率/第2KT状態であれば)、図9−6(J)に示す第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択する。なお、CPU103は、点灯延長フラグがセットされていることにもとづいて、図9−5(G)に示す低確率/第1KT時且つ50変動目用の第2特別図柄用変動パターンテーブルを選択するようにしてもよい。
(第2特別図柄変動処理)
図9−15は、第2特別図柄プロセス処理における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。第2特別図柄変動処理において、CPU103は、まず、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっているか否かを確認する(ステップ080IWS1120B)。なお、役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっている場合とは、すなわち役物制御プロセスフラグの値がゲート通過待ち処理(ステップS121)〜小当り終了処理(ステップS128)を示す値となっていない場合であり、大当り遊技(特別可変入賞球装置7を所定回開放)中でも小当り遊技中(特殊可変入賞球装置17を開放)中でもない場合である。
役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)を示す値となっていれば、CPU103は、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、および大当り種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ080IWS1121B)。
次いで、CPU103は、第2変動時間タイマを1減算し(ステップ080IWS1122B)、第2変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ080IWS1123B)、演出制御用CPU120に第2図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1124B)。そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄停止処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS1135B)。
第2変動時間タイマがタイムアウトしていない場合には、CPU103は、第1特別図柄の変動表示中であるか否かを確認する(ステップ080IWS1125B)。なお、第1特別図柄の変動表示中であるか否かは、例えば、第1特別図柄プロセスフラグの値が第1特別図柄通常処理以外の処理に対応した値となっているか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示中であれば、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS1126B)。点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ080IWS1127B)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS1128B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1129B)。
ステップ080IWS1125BでYと判定し、ステップ080IWS1126BでYと判定した場合、低確率/高ベース状態(第1KT状態)における最終変動として第2特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第1特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合である。この場合、本例では、ステップ080IWS1127B〜S1129Bの処理が実行されることによって、低確率/高ベース状態(第1KT状態)における最終変動として第2特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第1特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合には、その第1特別図柄の変動表示の開始のタイミングで点灯延長フラグをリセットして低確率/高ベース状態を終了し、低確率/低ベース状態(通常状態)に移行するように構成している。
次いで、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ080IWS1130B)。なお、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第1特図プロセスフラグの値が第1特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第1特別図柄の変動表示にもとづいて大当りとなることを示す第1大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していなければ、CPU103は、第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示しているか否かを確認する(ステップ080IWS1131B)。なお、第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示しているか否かは、例えば、第1特図プロセスフラグの値が第1特別図柄停止処理に対応した値となっているとともに、第1特別図柄の変動表示にもとづいて小当りとなることを示す第1小当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していなければ、そのまま処理を終了する。
第1特別図柄表示装置4Aにて小当り図柄を導出表示していれば、CPU103は、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かを確認する(ステップ080IWS1132B)。なお、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであるか否かは、例えば、第2大当りフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、そのまま処理を終了する。
実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、その大当り種別が確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であるか否かを確認する(ステップ080IWS1133B)。なお、確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であるか否かは、例えば、ステップ080IWS63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)であれば、そのまま処理を終了する。
第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示した場合(ステップ080IWS1130BのY)、または小当り図柄を導出表示した場合(ステップ080IWS1131BのY)であって確変大当り(第1確変大当り〜第3確変大当り)ともならない(すなわち、通常大当りとなる)第2特別図柄の変動表示の実行中である場合(ステップ080IWS1132BのY、ステップ080IWS1133BのN)には、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134B)。なお、この場合、第2大当りフラグや第2小当りフラグがセットされていれば、CPU103は、それら第2大当りフラグや第2小当りフラグをリセットする。そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄停止処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS1135B)。
ステップ080IWS1130B〜S1134Bの処理が実行されることによって、この特徴部080IWでは、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が大当りとなった場合や、小当りとなった場合であって通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合に、第2特別図柄の変動表示は強制的に停止され、第1特別図柄と第2特別図柄とで同時に大当りや小当りが発生する事態が生じないようにしている。なお、この場合、演出制御用CPU120側では、第2特別図柄の変動表示が強制はずれとされた場合には、ステップ080IWS1134Bで送信された第2強制図柄確定指定コマンドにもとづいて、飾り図柄の変動表示結果として強制的にはずれ図柄を停止表示するように制御する。
なお、本例では、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、そのまま第2特別図柄変動処理を終了するのであるが(ステップ080IWS1133BのY参照)、この場合、第1特別図柄の変動表示が小当りとなったことにもとづいて、役物制御プロセスフラグの値が小当り開放前処理(ステップS126)に対応した値に更新されて、小当り遊技に移行する。そのため、次回のタイマ割込以降では、ステップ080IWS1120BでNと判定されてステップ080IWS1121B〜S1135Bの処理はスキップされ、ステップ080IWS1122Bの第2変動時間タイマの更新も行われない。従って、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中である場合にも、そのまま第2特別図柄変動処理を終了する(ステップ080IWS1132BのN参照)。従って、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であってはずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合にも、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となり、小当り遊技を終了すると、第2変動時間タイマの更新が再開される。
上記のように構成することによって、第1KT状態終了後(時短状態終了後)の通常状態において、残りの第2保留記憶を消化することができ、遊技者不在の意図しないタイミングでの大当りの発生を抑制することができる。
また、入賞球装置6A(第1始動入賞口)の下方に第1特別図柄用の可変入賞球装置を設けるように構成するとともに、遊技領域の右方に第2特別図柄用の入賞球装置(可変入賞球装置ではない始動入賞口)を設けるように構成し、第2KT状態(小当りRUSH)終了後に第1特別図柄の時短状態を経由して通常状態に移行するように構成した遊技機において、上記のように第2特別図柄の変動表示を強制はずれとする構成を適用してもよい。この場合、第1特別図柄の変動効率が高くなることにより第1特別図柄の変動表示にもとづく小当り発生の頻度も高くなるのであるが、それに伴って第2特別図柄の変動表示を強制はずれとする頻度も高めて、通常状態での第2保留記憶にもとづく第2特別図柄の変動表示の発生を抑制することができ、遊技者不在の意図しないタイミングでの大当りの発生をより一層抑制することができる。
(第2特別図柄停止処理)
図9−16および図9−17は、第2特別図柄停止処理を示すフローチャートである。第2特別図柄停止処理において、まず、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2010B)。確変フラグがセットされていれば、CPU103は、確変記憶フラグをセットする(ステップ080IWS2011B)。次いで、CPU103は、高ベースフラグまたは点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2012B)。高ベースフラグまたは点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、高ベース記憶フラグをセットする(ステップ080IWS2013B)。
ステップ080IWS2010B〜S2013Bの処理が実行されることによって、本例では、変動表示終了時の遊技状態が確変状態や高ベース状態であったことが一旦記録される。
次いで、CPU103は、点灯延長フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2014B)。点灯延長フラグがセットされていれば、CPU103は、セットされていた点灯延長フラグをリセットする(ステップ080IWS2015B)。また、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS2016B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2017B)。
本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、遊技状態がKT状態に制御されている場合には、右打ち操作を行った方が遊技者にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。従って、本例では、低確率/第1KT状態中は右打ち表示器26が点灯されるのであるが、ステップ080IWS67B〜S73Bの処理が実行されることによって、50回目の変動表示として第2特別図柄の変動表示を開始するときに低確率/第1KT状態を終了すると判定され、ステップ080IWS2014B〜S2017Bの処理が実行されることによって、その第2特別図柄の変動表示を終了するときに低確率/第1KT状態を終了して通常状態(非KT状態)に移行するとともに右打ち表示器26が消灯される。ただし、既に説明したように、ステップ080IWS1125B〜S1129Bの処理が実行されることによって、低確率/第1KT状態における最終変動として第2特別図柄の変動表示を開始した後、その変動表示を終了する前に第1特別図柄の変動表示が開始されてしまった場合には、その第1特別図柄の変動表示の開始のタイミングで低確率/高ベース状態が終了され、低確率/低ベース状態(通常状態)に移行される。
次いで、CPU103は、第2特別図柄表示装置4Bにおいて第2特別図柄の停止図柄を導出表示させる(ステップ080IWS2018B)。なお、この場合、第2特別図柄変動処理のステップ080IWS1134Bで第2強制図柄確定指定コマンドを送信していた場合には、変動開始時の決定結果に関係なく、第2特別図柄の停止図柄として強制的にはずれ図柄を導出表示させる。
次いで、CPU103は、第2大当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ080IWS2019B)。第2大当りフラグがセットされている場合、CPU103は、大当り開始フラグをセットする(ステップ080IWS2020B)。また、CPU103は、第2大当りフラグをクリアする(ステップ080IWS2021B)。
次いで、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ080IWS2022B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2023B)。そして、ステップ080IWS2032Bに移行する。
ステップ080IWS2022B,S2023Bの処理が実行されることによって、本例では、第2特別図柄の変動表示において大当りとなったときに右打ち表示器26の点灯が開始される。すなわち、本例では、本例では、特別可変入賞球装置7(大入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、大当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
第2大当りフラグがセットされていない場合には(ステップ080IWS2019BのN)、CPU103は、セットされていれば、確変記憶フラグや高ベース記憶フラグをリセットする(ステップ080IWS2024B)。本例では、ステップ080IWS2010B〜S2013Bの処理が実行されることによって確変記憶フラグや高ベース記憶フラグがセットされ、変動表示終了時の遊技状態が確変状態や高ベース状態であったことが一旦記録されるのであるが、はずれ図柄や小当り図柄を導出表示する場合であれば、ステップ080IWS2024Bの処理が実行されることによって確変記憶フラグや高ベース記憶フラグがリセットされる。
次いで、CPU103は、第2小当りフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ080IWS2025B)。第2小当りフラグがセットされている場合、演出制御用CPU120に対して小当り開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2026B)。また、CPU103は、第2小当りフラグをクリアする(ステップ080IWS2027B)。
次いで、CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2028B)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を開始する制御を行う(ステップ080IWS2029B)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2030B)。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を小当り開放前処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2031B)。そして、ステップ080IWS2032Bに移行する。
ステップ080IWS2029B,S2030Bの処理が実行されることによって、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなったときに右打ち表示器26の点灯が開始される。すなわち、本例では、本例では、特殊可変入賞球装置17(特殊入賞口)が遊技領域の右方に設けられているので、小当り遊技中は右打ち操作を行った方が遊技者にとって有利であり、右打ち表示器26が点灯される。
ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りとなる場合であっても、KT状態中である場合には既に右打ち表示器26の点灯中である筈である。従って、本例では、ステップ080IWS2028Bの判定処理を行うことによって、KT状態中に第2特別図柄の変動表示において小当りとなった場合には、重複して右打ち表示器26の点灯を開始したり右打ち点灯開始指定コマンドを送信したりする処理を行わないようにしている。
そして、CPU103は、第2特図プロセスフラグの値を第2特別図柄通常処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2032B)。
(役物制御通常処理)
図9−18は、役物制御プロセス処理における役物制御通常処理(ステップS120)を示すフローチャートである。役物制御通常処理において、CPU103は、まず、大当り開始フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2101)。大当り開始フラグがセットされていなければ、そのまま処理を終了する。
大当り開始フラグがセットされていれば、CPU103は、その大当り開始フラグをリセットする(ステップ080IWS2102)。次いで、CPU103は、大入賞口開放前タイマを設定し(ステップ080IWS2103)、大当り種別に応じたラウンド1用開放パターンデータをセットし(ステップ080IWS2104)、大当りのラウンド数を示すラウンド数カウンタに「1」をセットする(ステップ080IWS2105)。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値をゲート通過待ち処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2106)。
(ゲート通過待ち処理)
図9−19は、役物制御プロセス処理におけるゲート通過待ち処理(ステップS121)を示すフローチャートである。ゲート通過待ち処理において、CPU103は、ゲートスイッチ21からの検出信号を入力したか否かを確認する(ステップ080IWS2501)。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していなければ、そのまま処理を終了する。ゲートスイッチ21からの検出信号を入力していれば、CPU103は、セットされていれば、確変フラグや、高ベースフラグ、特図時短フラグをリセットし、高ベース回数カウンタの値を0クリアする(ステップ080IWS2502)。次いで、CPU103は、大当り開始指定コマンドを送信し(ステップ080IWS2503)、役物制御プロセスフラグの値を大当り開放前処理に対応した値に設定する(ステップ080IWS2504)。
この特徴部080IWでは、ゲート通過待ち処理が実行されることによって、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示されると直ちに大当り遊技が開始されるのではなく、通過ゲート41を遊技球が通過し、ゲートスイッチ21で検出されたことを条件として、大当り遊技に移行するように構成されている。
(大当り終了処理)
図9−20および図9−21は、役物制御プロセス処理における大当り終了処理(ステップS125)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ080IWS2200)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ080IWS2202に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当り終了表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ080IWS2201)、処理を終了する。
ステップ080IWS2202では、大当り終了表示タイマの値を1減算する(ステップ080IWS2202)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ080IWS2203)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間を経過していれば(ステップ080IWS2203のY)、CPU103は、今回終了した大当りの種別が通常大当りであるか否かを確認する(ステップ080IWS2204)。なお、通常大当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のステップ080IWS63Aや第2特別図柄通常処理のステップ080IWS63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。通常大当りであれば、CPU103は、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ080IWS2205)とともに、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ080IWS2206)。また、CPU103は、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(ステップ080IWS2207)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、通常大当りであった場合には、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に制御されることになる。
通常大当りでなければ、CPU103は、今回終了した大当りの種別が第1確変大当りであるか否かを確認する(ステップ080IWS2208)。なお、第1確変大当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のステップ080IWS63Aや第2特別図柄通常処理のステップ080IWS63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。第1確変大当りであれば、CPU103は、確変フラグをセットして確変状態に移行する(ステップ080IWS2209)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ080IWS2210)。
次いで、CPU103は、確変記憶フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2211)。確変記憶フラグがセットされていなければ、CPU103は、高ベース記憶フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2212)。高ベース記憶フラグがセットされていなければ(ステップ080IWS2212のN)、すなわち大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態であった場合には、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ080IWS2213)とともに、高ベース回数カウンタに「100」をセットする(ステップ080IWS2214)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態であった場合に第1確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御され、その後、100回の変動表示を終了すると高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)から高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
高ベース記憶フラグがセットされていれば(ステップ080IWS2212のY)、すなわち大当り図柄の導出表示時に低確率/高ベース状態であった場合には、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ080IWS2215)とともに、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(ステップ080IWS2216)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に低確率/高ベース状態であった場合に第1確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)から高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
確変記憶フラグがセットされていれば(ステップ080IWS2211のY)、CPU103は、高ベース記憶フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2217)。高ベース記憶フラグがセットされていれば(ステップ080IWS2217のY)、すなわち大当り図柄の導出表示時に高確率/高ベース状態であった場合には、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ080IWS2218)とともに、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(ステップ080IWS2219)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に高確率/高ベース状態であった場合に第1確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)から高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
一方、高ベース記憶フラグがセットされていなければ(ステップ080IWS2217のN)、すなわち大当り図柄の導出表示時に高確率/低ベース状態であった場合には、そのままステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に高確率/低ベース状態であった場合に第1確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)を経由することなく、直ちに高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
第1確変大当りでなければ、CPU103は、今回終了した大当りの種別が第2確変大当りであるか否かを確認する(ステップ080IWS2220)。なお、第2確変大当りであるか否かは、例えば、第1特別図柄通常処理のステップ080IWS63Aや第2特別図柄通常処理のステップ080IWS63Bで記憶した大当り種別を確認することにより判定できる。第2確変大当りであれば、CPU103は、確変フラグをセットして確変状態に移行する(ステップ080IWS2221)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ080IWS2222)。
次いで、CPU103は、確変記憶フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2223)。確変記憶フラグがセットされていなければ(ステップ080IWS2223のN)、すなわち大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態または低確率/高ベース状態であった場合には、高ベースフラグをセットして高ベース状態に移行する(ステップ080IWS2224)とともに、高ベース回数カウンタに「50」をセットする(ステップ080IWS2225)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態または低確率/高ベース状態であった場合に第2確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)から高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
一方、確変記憶フラグがセットされていれば(ステップ080IWS2223のY)、すなわち大当り図柄の導出表示時に高確率/高ベース状態または高確率/低ベース状態であった場合には、そのままステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時に高確率/高ベース状態または高確率/低ベース状態であった場合に第2確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)を経由することなく、直ちに高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
第2確変大当りでもなければ(すなわち、第3確変大当りであれば)、CPU103は、確変フラグをセットして確変状態に移行する(ステップ080IWS2226)とともに、特図時短フラグをセットしてKT状態に移行する(ステップ080IWS2227)。そして、ステップ080IWS2228に移行する。従って、大当り図柄の導出表示時の遊技状態に関係なく、第3確変大当りとなった場合には、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)を経由することなく、直ちに高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に制御される。
次いで、CPU103は、セットされていれば、確変記憶フラグや高ベース記憶フラグをリセットする(ステップ080IWS2228)。そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を役物制御通常処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS2229)。
(小当り終了処理)
図9−22は、役物制御プロセス処理における小当り終了処理(ステップS128)を示すフローチャートである。小当り終了処理において、CPU103は、小当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ080IWS2300)、小当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ080IWS2302に移行する。小当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、小当り終了表示タイマに、画像表示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ080IWS2301)、処理を終了する。
ステップ080IWS2302では、小当り終了表示タイマの値を1減算する(ステップ080IWS2302)。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ080IWS2303)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間を経過していれば(ステップ080IWS2303のY)、CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2304)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、CPU103は、右打ち表示器26の点灯中であるか否かを確認する(ステップ080IWS2305)。右打ち表示器26の点灯中であれば、CPU103は、右打ち表示器26の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS2306)とともに、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2307)。
本例では、非KT状態中に第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合には小当り遊技の開始時に右打ち表示器26の点灯が開始されるのであるが(ステップ080IWS2028B〜S2030B参照)、ステップ080IWS2304〜S2307の処理が実行されることによって、その小当り遊技の終了時に右打ち表示器26の点灯が終了する。
そして、CPU103は、役物制御プロセスフラグの値を役物制御通常処理に対応した値に更新する(ステップ080IWS2308)。
(遊技状態の遷移)
ここで、この特徴部080IWにおける遊技状態の遷移について説明する。図9−23は、大当り種別ごとの大当り遊技後に制御される遊技状態の一覧を示す説明図である。また、図9−24は、この特徴部080IWにおける遊技状態の遷移の仕方を説明するための説明図である。
図9−23に示すように、通常大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時の遊技状態に関係なく、大当り遊技後に低確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると、低確率/高ベース状態(第1KT状態)を終了して低確率/低ベース状態(通常状態)に制御される(ステップ080IWS2205〜S2207参照)。
また、図9−23に示すように、第1確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態(通常状態)であった場合には、大当り遊技後に高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後、100回の変動表示を終了すると、高確率/高ベース状態(第1KT状態)から高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2209〜S2214参照)。
また、図9−23に示すように、第1確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時に低確率/高ベース状態(第1KT状態)または高確率/高ベース状態(第1KT状態)であった場合には、大当り遊技後に高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると、高確率/高ベース状態(第1KT状態)から高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2209〜S2212,S2215,S2216,S2217〜S2219参照)。
また、図9−23に示すように、第1確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時に高確率/低ベース状態(第2KT状態)であった場合には、高確率/高ベース状態(第1KT状態)を経由することなく、大当り遊技後に直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2209〜S2211,S2217参照)。
また、図9−23に示すように、第2確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時に低確率/低ベース状態(第1KT状態)または低確率/高ベース状態(第1KT状態)であった場合には、大当り遊技後に高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後、50回の変動表示を終了すると、高確率/高ベース状態(第1KT状態)から高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2221〜S2225参照)。
また、図9−23に示すように、第2確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時に高確率/高ベース状態(第1KT状態)または高確率/低ベース状態(第2KT状態)であった場合には、高確率/高ベース状態(第1KT状態)を経由することなく、大当り遊技後に直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2221〜S2223参照)。
図9−23に示すように、第3確変大当りとなった場合、大当り図柄の導出表示時の遊技状態に関係なく、高確率/高ベース状態(第1KT状態)を経由することなく、大当り遊技後に直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(ステップ080IWS2226〜S2227参照)。
なお、本例では、第3確変大当りとなった場合には大当り図柄の導出表示時の遊技状態に関係なく直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、第3確変大当りとなった場合であっても、大当り図柄の導出表示時の遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)である場合には一旦高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御するとともに、その後、所定回数(例えば、50回)の変動表示を終了したことにもとづいて高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行するように構成してもよい。
また、本例では、図9−23に示すように、大当り図柄の導出表示時の遊技状態が高確率/低ベース状態(第2KT状態)であった場合には、第1確変大当りや第2確変大当りとなる場合でも直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのであるが、そのように構成することによって、高確率/低ベース状態(第2KT状態(小当りRUSH))が終わってしまうことに対する失望感を防止することができる。すなわち、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中であっても第1特別図柄の変動表示が実行されてしまう場合があり、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には第1確変大当りや第2確変大当りの決定割合が高いことから遊技者に高確率/低ベース状態(第2KT状態(小当りRUSH))が終わってしまうかもしれないとの不安感を与えてしまう可能性がある。そこで、本例では、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中である場合には第1確変大当りや第2確変大当りとなる場合でも直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるように構成して、そのような失望感を遊技者に与えてしまうことを防止できるようにしている。
この特徴部080IWでは、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(左打ち)を行う。そのため、通常状態では、主として第1始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第1特別図柄の変動表示が実行される。
図9−24に示すように、低確率/低ベース状態において第3確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ080IWS2226〜S2227参照)。ただし、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には第3確変大当りとなるのは5%にすぎず、割合が低い。また、低確率/低ベース状態において第1確変大当りまたは第2確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回または100回の変動表示を終了するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2209〜S2214,S2221〜2225参照)。また、低確率/低ベース状態において通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2205〜S2207参照)。
KT状態(高確率/高ベース状態、低確率/高ベース状態、高確率/低ベース状態)に移行した後である場合には、この特徴部080IWでは、遊技者は遊技領域の右方を狙って遊技球の発射操作(右打ち)を行う。そのため、KT状態では、主として第2始動入賞口への始動入賞が発生し、主として第2特別図柄の変動表示が実行される。
図9−24に示すように、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において第2確変大当りまたは第3確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ080IWS2221〜S2223,S2226〜S2227参照)。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において第1確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2209〜S2211,S2217〜S2219参照)。また、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IW080IWS2205〜S2207参照)。また、本例では、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)において、次の大当りが発生することなく、50回または100回の変動表示が終了した場合にも高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行する(ステップ080IWS67A〜S71A,S67B〜S71B参照)。
図9−24に示すように、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において第3確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ080IWS2226〜S2227参照)。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において第1確変大当りまたは第2確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで高確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2209〜S2212,S2215,S2216,S2221〜S2225参照)。また、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)において通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2205〜S2207参照)。なお、通常大当りが発生して低確率/高ベース状態となった後、次の大当りが発生することなく、50回の変動表示が終了した場合には、図9−24に示すように、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))に移行する(ステップ080IWS67A〜S72A,S67B〜S72B参照)。
図9−24に示すように、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において第1確変大当り、第2確変大当り、または第3確変大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)に移行し、次の大当りが発生するまで高確率/低ベース状態が維持される(ステップ080IWS2209〜S2211,S2217,S2221〜S2223,S2226〜S2227参照)。また、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)において通常大当りが発生した場合には、その大当り遊技の終了後に低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)に移行し、次の大当りが発生するか50回の変動表示を終了するまで低確率/高ベース状態が維持される(ステップ080IWS2205〜S2207参照)。
なお、図9−24では、低確率/低ベース状態(通常状態(非KT状態))では第1特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第2特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。また、図9−24では、高確率/高ベース状態(高確率/第1KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。また、図9−24では、低確率/高ベース状態(低確率/第1KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。また、図9−24では、高確率/低ベース状態(高確率/第2KT状態)では第2特別図柄の変動表示が実行される場合について説明したが、低い割合で第1特別図柄の変動表示が実行される可能性もありうる。
(演出制御メイン処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図9−25は、特徴部080IWにおける演出制御メイン処理の具体例を示すフローチャートである。図9−25において、ステップ080IWS201〜S205の処理は、図7で示したステップS71〜S75の処理と同様である。
次いで、演出制御用CPU120は、第1小図柄プロセス処理を実行する(ステップ080IWS206)。本例では、ステップ080IWS206の第1小図柄プロセス処理が実行されることによって、画像表示装置5において、飾り図柄の変動表示とは別に、第1特別図柄の変動表示と同期して第1小図柄の変動表示が実行される。
次いで、演出制御用CPU120は、第2小図柄プロセス処理を実行する(ステップ080IWS207)。本例では、ステップ080IWS207の第2小図柄プロセス処理が実行されることによって、画像表示装置5において、飾り図柄の変動表示とは別に、第2特別図柄の変動表示と同期して第2小図柄の変動表示が実行される。
本例では、小図柄(第1小図柄、第2小図柄)は、飾り図柄と比較して表示サイズが小さく、飾り図柄と比較すると視認しにくい。また、本例では、擬似連が実行される場合には、飾り図柄の変動表示において一旦擬似連チャンス目図柄が仮停止表示された後に再度変動表示を実行する再変動が1回または複数回実行されるのであるが、小図柄の変動表示に関しては、擬似連が実行される場合でも仮停止表示や再変動を伴うことなく小図柄の変動表示が継続して実行される。また、本例では、後述するように、特別図柄の変動表示中に、画像表示装置5にシャッター画像を表示するシャッター演出を実行する場合があり、シャッター演出が行われる際には飾り図柄は非表示とされるものであるが、小図柄の変動表示に関しては、シャッター演出の実行中であっても視認可能に継続して実行される。また、シャッター演出の実行中は飾り図柄や保留表示が非表示状態となるのであるが、飾り図柄や保留表示が非表示中であるか否かに関係なく、第1小図柄および第2小図柄の変動表示が実行される。
図9−26は、小図柄(第1小図柄、第2小図柄)の停止図柄の具体例を示す説明図である。図9−26に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示において大当りとなる場合には、第1小図柄の停止図柄として「333」の図柄組み合わせ(大当り図柄)が停止表示される。また、第2特別図柄の変動表示において大当りとなる場合には、第2小図柄の停止図柄として「777」の図柄組み合わせ(大当り図柄)が停止表示される。
また、図9−26に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には、第1小図柄の停止図柄として「765」の図柄組み合わせ(小当り図柄)が停止表示される。また、第2特別図柄の変動表示において小当りとなる場合には、第2小図柄の停止図柄として「765」の図柄組み合わせ(小当り図柄)が停止表示される。
また、図9−26に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示において非リーチのはずれとなる場合には、第1小図柄の停止図柄として「123」の図柄組み合わせ(非リーチはずれ図柄)が停止表示される。また、第1特別図柄の変動表示においてリーチのはずれとなる場合には、第1小図柄の停止図柄として「323」の図柄組み合わせ(リーチはずれ図柄)が停止表示される。また、第2特別図柄の変動表示において非リーチのはずれとなる場合には、第2小図柄の停止図柄として「567」の図柄組み合わせ(非リーチはずれ図柄)が停止表示される。また、第2特別図柄の変動表示においてリーチのはずれとなる場合には、第2小図柄の停止図柄として「767」の図柄組み合わせ(リーチはずれ図柄)が停止表示される。
次いで、ステップ080IWS208の処理は、図7で示したステップS76の処理と同様である。
次いで、演出制御用CPU120は、第4図柄プロセス処理を実行する(ステップ080IWS209)。本例では、ステップ080IWS209の第4図柄プロセス処理が実行されることによって、画像表示装置5において、飾り図柄および小図柄(第1小図柄、第2小図柄)の変動表示とは別に、特別図柄の変動表示と同期して第4図柄の変動表示が実行される。
なお、本例では、擬似連が実行される場合には、飾り図柄の変動表示において一旦擬似連チャンス目図柄が仮停止表示された後に再度変動表示を実行する再変動が1回または複数回実行されるのであるが、第4図柄の変動表示に関しては、擬似連が実行される場合でも仮停止表示や再変動を伴うことなく小図柄の変動表示が継続して実行される。また、本例では、後述するように、特別図柄の変動表示中に、画像表示装置5にシャッター画像を表示するシャッター演出を実行する場合があり、シャッター演出が行われる際には飾り図柄は非表示とされるものであるが、第4図柄の変動表示に関しては、シャッター演出の実行中であっても視認可能に継続して実行される。また、シャッター演出の実行中は飾り図柄や保留表示が非表示状態となるのであるが、飾り図柄や保留表示が非表示中であるか否かに関係なく、第4図柄の変動表示が実行される。
次いで、ステップ080IWS210の処理は、図7で示したステップS77の処理と同様である。
(コマンド解析処理)
図9−27〜図9−30は、コマンド解析処理(ステップ080IWS205)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ080IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ080IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ080IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが設定値コマンドであれば(ステップ080IWS614)、演出制御用CPU0120は、受信した設定値コマンドで示される設定値を、RAM122に形成されている設定値格納領域に格納する(ステップ080IWS615)。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ080IWS616)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ080IWS617)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS618)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ080IWS619)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ080IWS620)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマンド、第2図柄確定指定コマンド、第1強制図柄確定指定コマンド、第2強制図柄確定指定コマンド)であれば(ステップ080IWS621)、演出制御用CPU120は、受信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS622)。例えば、第1図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第1確定コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第2確定コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1強制図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第1強制確定コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2強制図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第2強制確定コマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンドであれば(ステップ080IWS623)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示の表示を開始する制御を行う(ステップ080IWS624)。また、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS625)。
次いで、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値が特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値となっているか否かを確認する(ステップ080IWS626)。本例では、後述するように、右打ち報知中でない場合(例えば、低確率/低ベース状態(通常状態)中)には第1特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行され、右打ち報知中である場合(例えば、KT状態中)には第2特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行される。従って、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であっても右打ち報知中である場合や第2特別図柄の変動表示が実行される場合であっても右打ち報知中でない場合に大当りとなる場合(以下、イレギュラー大当りという)には、飾り図柄の変動表示が実行されない。演出制御プロセスフラグの値が特図当り待ち処理に応じた値であれば(ステップ080IWS626のY)、すなわちイレギュラー大当りでなければ、そのままステップ080IWS611に移行する。
演出制御プロセスフラグの値が特図当り待ち処理に応じた値でなければ(ステップ080IWS626のN)、イレギュラー大当りの場合であり飾り図柄の変動表示が実行さなかった場合である。この場合、後述するように、イレギュラー大当りとなる場合にはシャッター演出が実行されていることから、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を終了する制御を行う(ステップ080IWS627)。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ080IWS628)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ080IWS629)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ080IWS630)。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ080IWS631)。
なお、本例では、イレギュラーでない通常の大当りの場合には、大当り遊技の開始時に賞球数表示の表示を開始する制御を行うのであるが(ステップ080IWS9711,S9712参照)、イレギュラー大当りの場合も同様に賞球数表示の表示を開始するように構成してもよい。
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンドであれば(ステップ080IWS632)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示の表示を終了する制御を行う(ステップ080IWS633)。また、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS634)。
なお、本例では、ステップ080IWS624,S633の処理が実行されることによって、大当り遊技中に画像表示装置5の表示画面において右打ち表示が表示される。
受信した演出制御コマンドが小当り開始指定コマンドであれば(ステップ080IWS635)、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS636)。
受信した演出制御コマンドが小当り終了指定コマンドであれば(ステップ080IWS637)、演出制御用CPU120は、小当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ080IWS638)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯開始指定コマンドであれば(ステップ080IWS639)、演出制御用CPU120は、右打ち報知を行っていることを示す右打ち点灯中フラグをセットし(ステップ063IWS640)、右打ち報知用LED37の点灯を開始する制御を行う(ステップ080IWS641)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている飾り図柄を第2小図柄と同じ図柄に差し替えて表示する制御を行う(ステップ080IWS642)。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯終了指定コマンドであれば(ステップ080IWS643)、演出制御用CPU120は、右打ち点灯中フラグをリセットし(ステップ063IWS644)、演出制御用CPU120は、右打ち報知用LED37の点灯を終了する制御を行う(ステップ080IWS645)。
次いで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、第1小図柄として大当り図柄(本例では、「333」の図柄の組み合わせ)が停止表示されている状態であるか否かを確認する(ステップ080IWS646)。第1小図柄として大当り図柄が停止表示されている状態でなければ、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている飾り図柄を第1小図柄と同じ図柄に差し替えて表示する制御を行う(ステップ080IWS647)。第1小図柄として大当り図柄が停止表示されている状態であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている飾り図柄を初期出目(本例では、「135」の図柄の組み合わせ)に差し替えて表示する制御を行う(ステップ080IWS648)。
そして、演出制御用CPU120は、賞球数をカウントするための賞球数カウンタをリセットする(ステップ080IWS649)。
なお、本例では、ステップ080IWS649の処理が実行されることによって、右打ち点灯終了指定コマンドを受信して左打ち操作を開始するタイミングで賞球数カウンタの値がリセットされる。従って、本例では、最初に右打ち点灯開始指定コマンドを受信して右打ち操作を開始するときに賞球数カウンタの値のカウントが開始され、右打ち点灯終了指定コマンドを受信して左打ち操作を開始するタイミングで賞球数カウンタの値のカウントが終了されることになる。
受信した演出制御コマンドが低確/非KT背景指定コマンドであれば(ステップ080IWS650)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確率/非KT状態に応じた背景画像(例えば、青色の背景画像)で表示する制御を行う(ステップ080IWS651)。また、演出制御用CPU120は、セットされていれば、第1KT状態であることを示す第1KT状態フラグをリセットする(ステップ080IWS652)。
受信した演出制御コマンドが低確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ080IWS653)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を低確率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、緑色の背景画像)で表示する制御を行う(ステップ080IWS654)。また、演出制御用CPU120は、第1KT状態フラグをセットする(ステップ080IWS655)とともに、セットされていれば、高確率状態であることを示す高確率状態フラグや、第2KT状態であることを示す第2KT状態フラグをリセットする(ステップ080IWS656)。
受信した演出制御コマンドが高確/第1KT背景指定コマンドであれば(ステップ080IWS657)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確率/第1KT状態に応じた背景画像(例えば、黄色の背景画像)で表示する制御を行う(ステップ080IWS658)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグおよび第1KT状態フラグをセットする(ステップ080IWS659)とともに、セットされていれば、第2KT状態フラグをリセットする(ステップ080IWS660)。
受信した演出制御コマンドが高確/第2KT背景指定コマンドであれば(ステップ080IWS661)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5における背景画像を高確率/第2KT状態に応じた背景画像(例えば、赤色の背景画像)で表示する制御を行う(ステップ080IWS662)。また、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグおよび第2KT状態フラグをセットする(ステップ080IWS663)とともに、セットされていれば、第1KT状態フラグをリセットする(ステップ080IWS664)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ080IWS665)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値を15加算する(ステップ080IWS666)。次いで、演出制御用CPU120は、加算後の賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5に表示されている賞球数表示を更新する制御を行う(ステップ080IWS667)。
受信した演出制御コマンドが特殊入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ080IWS668)、第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS669)。第2KT状態フラグがセットされていれば(すなわち、第2KT状態であれば)、演出制御用CPU120は、賞球数カウンタの値を10加算する(ステップ080IWS670)。次いで、演出制御用CPU120は、加算後の賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5に表示されている賞球数表示を更新する制御を行う(ステップ080IWS671)。
ステップ080IWS668〜S671の処理が実行されることによって、本例では、大当り遊技中に大入賞口への入賞が発生した場合以外に、第2KT状態中の小当り遊技状態において特殊入賞口への入賞が発生した場合にも賞球数表示が更新される。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする処理を実行する(ステップ080IWS672)。そして、ステップ080IWS611に移行する。
(可変表示開始待ち処理)
図9−31は、可変表示開始待ち処理(ステップS170)を示すフローチャートである。可変表示開始待ち処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する(ステップ080IWS811)。なお、変動パターンコマンドを受信しているか否かは、例えば、コマンド解析処理(ステップ080IWS205)において、変動パターンコマンドを受信した場合に、変動パターンコマンドを受信したことを示す変動パターンコマンド受信フラグをセットするようにし、ステップ080IWS811では、その変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。
変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、右打ち点灯中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS812)。右打ち点灯中フラグがセットされていなければ(すなわち、右打ち報知中でなく左打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS813)。なお、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンが第1変動パターン#01〜#12を指定するものであるか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を実行する場合でなければ(すなわち、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処理を終了する。第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、ステップ080IWS815に移行する。
右打ち点灯中フラグがセットされていれば(すなわち、右打ち報知中であり右打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS814)。なお、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であるか否かは、例えば、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンが第2変動パターン#01〜#34を指定するものであるか否かを確認することにより判定できる。第2特別図柄の変動表示を実行する場合でなければ(すなわち、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であれば)、そのまま処理を終了する。第2特別図柄の変動表示を実行する場合であれば、ステップ080IWS815に移行する。
ステップ080IWS812〜S814の処理が実行されることによって、この特徴部080IWでは、左打ち操作中である場合には、第1特別図柄の変動表示に対応して画像表示装置5において飾り図柄の変動表示が実行され、右打ち操作中である場合には、第2特別図柄の変動表示に対応して画像表示装置5において飾り図柄の変動表示が実行される。言い換えれば、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であっても右打ち操作中である場合や、第2特別図柄の変動表示が実行される場合であっても左打ち操作中である場合には、飾り図柄の変動表示は実行されない。
次いで、演出制御用CPU120は、シャッター演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ080IWS815)。なお、シャッター演出の実行中であるか否かは、例えば、可変表示開始待ち処理のステップ080IWS819でシャッター演出を開始したときに、シャッター演出の実行中であることを示すフラグをセットし、ステップ080IWS815では、そのフラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。
シャッター演出の実行中であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を終了する制御を行う(ステップ080IWS816)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において飾り図柄および保留表示の表示を再開する制御を行う(ステップ080IWS817)。
ステップ080IWS815〜S817の処理が実行されることによって、本例では、第1特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第2特別図柄の変動表示が開始されなければ、その第1特別図柄の変動表示を終了した後、次の飾り図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。また、第2特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第1特別図柄の変動表示が開始されなければ、その第2特別図柄の変動表示を終了した後、次の飾り図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。
次に、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドで指定される変動パターンがシャッター演出用の変動パターンであるか否かを確認する(ステップ080IWS818)。具体的には、第2変動パターン#14〜#16のいずかが指定されているか否かを確認する。シャッター演出用の変動パターンであれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS819)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている飾り図柄および保留表示を消去する制御を行う(ステップ080IWS820)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始設定処理(ステップS171)に対応した値に更新する(ステップ080IWS821)。
ステップ080IWS814で第2特別図柄の変動表示を実行する場合でなかった場合、すなわち第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中である場合には、イレギュラー大当りとなる場合のシャッター演出を開始する処理であるシャッター演出開始処理1を実行する(ステップ080IWS822)。なお、本例では、イレギュラー大当りとなる場合には、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中である場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中でない場合とがあるのであるが、シャッター演出開始処理1は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中である場合にシャッター演出を開始する制御を行う処理である。
また、本例では、低確率/高ベース状態(第1KT状態)の50変動目の変動表示を終了すると低確率/低ベース状態(通常状態)に制御されるのであるが、通常は低確率/高ベース状態(第1KT状態)であることから、50変動目の変動表示として第2特別図柄の変動表示が実行されて低確率/低ベース状態(通常状態)に制御されることになる。しかしながら、イレギュラーに50変動目の変動表示として第1特別図柄の変動表示が実行されて低確率/低ベース状態(通常状態)に制御される場合があり、この場合、飾り図柄の変動表示が実行されることなく突然低確率/低ベース状態(通常状態)に制御されたように見えることになる。本例では、このようなイレギュラーな50変動目の変動表示が実行される場合にも、シャッター演出開始処理1が実行されることによってシャッター演出が開始される。
ステップ080IWS813で第1特別図柄の変動表示を実行する場合でなかった場合、すなわち第2特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中でない場合には、イレギュラー大当りとなる場合のシャッター演出を開始する処理であるシャッター演出開始処理2を実行する(ステップ080IWS832)。なお、シャッター演出開始処理2は、第2特別図柄の変動表示を実行する場合であるが右打ち報知中でない場合にシャッター演出を開始する制御を行う処理である。
図9−32(A)は、シャッター演出開始処理1(ステップ080IWS822)を示すフローチャートである。シャッター演出開始処理1では、演出制御用CPU120は、まず、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンが大当り用の第1変動パターン(第1変動パターン#05,#06,#09,#12)であるか否かを確認する(ステップ080IWS501)。大当り用の第1変動パターンであれば(すなわち、イレギュラー大当りの場合であれば)、演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が低確率/高ベース状態であるか否かを確認する(ステップ080IWS502)。なお、低確率/高ベース状態であるか否かは、例えば、高確率状態フラグがオフとなっており、第1KT状態フラグのみがセットされているか否かを確認することにより判定できる(ステップ080IWS655参照)。低確率/高ベース状態であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において通常/時短用のシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS503)。なお、通常/時短用のシャッター演出の実行中は、飾り図柄や保留表示を消去するように構成してもよい。
低確率/高ベース状態でなければ、演出制御用CPU120は、現在の遊技状態が高確率/高ベース状態であるか否かを確認する(ステップ080IWS504)。なお、高確率/高ベース状態であるか否かは、例えば、高確率状態フラグおよび第1KT状態フラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる(ステップ080IWS659参照)。高確率/高ベース状態であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において高確率/高ベース状態用のシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS505)。なお、高確率/高ベース状態用のシャッター演出の実行中は、飾り図柄や保留表示を消去するように構成してもよい。
高確率/高ベース状態でなければ、現在の遊技状態が高確率/低ベース状態であるということである。この場合、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において小当りRUSH用のシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS506)。なお、小当りRUSH用のシャッター演出の実行中は、飾り図柄や保留表示を消去するように構成してもよい。
大当り用の第1変動パターンでなければ、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンが第1変動パターン#7,#8であるか否かを確認する(ステップ080IWS507)。第1変動パターン#7,#8であれば(すなわち、低確率/高ベース状態における50変動目の変動表示を実行する場合であれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において時短終了時用のシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS508)。なお、時短終了時用のシャッター演出の実行中は、飾り図柄や保留表示を消去するように構成してもよい。
図9−32(B)は、シャッター演出開始処理2(ステップ080IWS823)を示すフローチャートである。シャッター演出開始処理2では、演出制御用CPU120は、まず、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンが大当り用の第2変動パターン(第1変動パターン#03,#06,#13,#16,#21,#28,#34)であるか否かを確認する(ステップ080IWS511)。大当り用の第2変動パターンであれば(すなわち、イレギュラー大当りの場合であれば)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において通常/時短用のシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS512)。なお、通常/時短用のシャッター演出の実行中は、飾り図柄や保留表示を消去するように構成してもよい。
(可変表示開始設定処理)
図9−33は、可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、右打ち点灯中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS920)。右打ち点灯中フラグがセットされていなければ(すなわち、右打ち報知中でなく左打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として、第1小図柄プロセス処理(ステップ080IWS206)で決定した第1小図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせを決定する(ステップ080IWS921)。右打ち点灯中フラグがセットされていれば(すなわち、右打ち報知中であり右打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として、第2小図柄プロセス処理(ステップ080IWS207)で決定した第2小図柄の停止図柄と同じ図柄の組み合わせを決定する(ステップ080IWS922)。
次いで、演出制御用CPU120は、今回の変動表示がはずれとなるものであるか否かを確認する(ステップ080IWS923)。なお、今回の変動表示がはずれとなるものであるか否かは、例えば、表示結果指定コマンド格納領域に格納されている表示結果指定コマンドが表示結果1指定コマンドであるか否かを確認することにより判定できる。はずれ変動でなければ、そのままステップ080IWS927に移行する。はずれ変動であれば(ステップ080IWS923のY)、演出制御用CPU120は、現在設定されている設定値を示唆する設定値示唆演出の有無および種類を決定するための設定値示唆演出設定処理を実行する(ステップ080IWS924)。
次いで、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS925)。第2KT状態フラグがセットされていなければ(すなわち、第2KT状態でなければ)、そのままステップ080IWS927に移行する。第2KT状態フラグがセットされていれば(ステップ080IWS925のY)、すなわち、第2KT状態であれば、演出制御用CPU120は、第2KT状態(小当りRUSH)が継続することを示唆する小当りRUSH継続示唆演出の有無および種類を決定するための小当りRUSH継続示唆演出設定処理を実行する(ステップ080IWS926)。
次いで、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドで示される変動パターンにもとづいて、使用する飾り図柄の変動パターン、および設定値示唆演出や小当りRUSH継続示唆演出の実行を決定している場合には、設定値示唆演出や小当りRUSH継続示唆演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ080IWS927)。
次いで、演出制御用CPU120は、ステップ080IWS927で選択したプロセステーブルにおけるプロセスデータ1のプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップ080IWS928)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(画像表示装置5、各種ランプ、スピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ080IWS929)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDPに制御信号(表示制御実行データ)を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、LED制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
ただし、本例では、シャッター演出が実行される場合には、飾り図柄が非表示とされているので、飾り図柄の変動表示は実行されない(小図柄(第1小図柄、第2小図柄)、第4図柄の変動表示は実行される)。
なお、設定値示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ080IWS927で選択した設定値示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ080IWS929おおよび可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動表示中(はずれ変動中)に設定値示唆演出が実行される。
また、小当りRUSH継続示唆演出の実行を決定した場合には、ステップ080IWS927で選択した小当りRUSH継続示唆演出を含むプロセステーブルに従ってステップ080IWS929おおよび可変表示中演出処理(ステップS172)が実行されることによって、飾り図柄の変動表示中(第2KT状態中のはずれ変動中)に小当りRUSH継続示唆演出が実行される。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間に応じた値を飾り図柄変動時間タイマに設定して飾り図柄変動時間タイマをスタートさせる(ステップ080IWS930)。そして、演出制御プロセスフラグを、可変表示中演出処理(ステップS172)に応じた値に更新する(ステップ080IWS931)。
(可変表示中演出処理)
図9−34および図9−35は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ080IWS8101)、飾り図柄変動時間タイマの値を1減算する(ステップ080IWS8102)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ080IWS8103)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ080IWS8104)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ080IWS8105)。
次いで、演出制御用CPU120は、右打ち点灯中フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS8106)。右打ち点灯中フラグがセットされていなければ(すなわち、右打ち報知中でなく左打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、第1図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第1確定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステップ080IWS8107)。第1図柄確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ080IWS8110)。
第1図柄確定指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1強制図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第1強制確定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステップ080IWS8108)。第1強制図柄確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理のステップ080IWS923で決定した飾り図柄の停止図柄を、はずれ図柄に差し替える処理を行う(ステップ080IWS8109)。そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ080IWS8110)。
ステップ080IWS8106で右打ち点灯中フラグがセットされていれば(すなわち、右打ち報知中であり右打ち操作が行われている状態であれば)、演出制御用CPU120は、第2図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第2確定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステップ080IWS8111)。第2図柄確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ080IWS8114)。
第2図柄確定指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、第2強制図柄確定指定コマンドを受信したか否か(例えば、第2強制確定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステップ080IWS8112)。第2強制図柄確定指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、可変表示開始設定処理のステップ080IWS923で決定した飾り図柄の停止図柄を、はずれ図柄に差し替える処理を行う(ステップ080IWS8113)。そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ080IWS8114)。
ステップ080IWS8108で第1強制図柄確定指定コマンドも受信していなかった場合、またはステップ080IWS8112で第2強制図柄確定指定コマンドも受信していなかった場合には、演出制御用CPU120は、シャッター演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ080IWS8115)。なお、シャッター演出の実行中であるか否かは、例えば、可変表示開始待ち処理のステップ080IWS819でシャッター演出を開始したときに、シャッター演出の実行中であることを示すフラグをセットし、ステップ080IWS8115では、そのフラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。
シャッター演出の実行中であれば、演出制御用CPU120は、実行中の変動表示が大当り変動であるか否かを確認する(ステップ080IWS8116)。大当り変動でなければ(すなわち、はずれ変動または小当り変動であれば)、演出制御用CPU120は、実行中の飾り図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであるか否かを確認する(ステップ080IWS8117)。なお、実行中の飾り図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであるか否かは、例えば、右打ち点灯中フラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。
実行中の飾り図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであれば、演出制御用CPU120は、第2特別図柄の変動表示を開始したか否かを確認する(ステップ080IWS8118)。なお、第2特別図柄の変動表示を開始したか否かは、例えば、第2変動パターン#01〜#34を指定する変動パターンコマンドを受信したか否かを確認することにより判定できる。第2特別図柄の変動表示を開始していなければ、そのままステップ080IWS8122に移行する。
実行中の飾り図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に対応して実行されているものでなければ、すなわち、実行中の飾り図柄の変動表示が第2特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであれば、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表示を開始したか否かを確認する(ステップ080IWS8119)。なお、第1特別図柄の変動表示を開始したか否かは、例えば、第1変動パターン#01〜#12を指定する変動パターンコマンドを受信したか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示を開始していなければ、そのままステップ080IWS8122に移行する。
実行中の飾り図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであり、第2特別図柄の変動表示を開始した場合(ステップ080IWS8118のY)、または実行中の飾り図柄の変動表示が第2特別図柄の変動表示に対応して実行されているものであり、第1特別図柄の変動表示を開始した場合(ステップ080IWS8119のY)には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を終了する制御を行う(ステップ080IWS8120)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において飾り図柄および保留表示の表示を再開する制御を行う(ステップ080IWS8121)。
ステップ080IWS8115〜S8121の処理が実行されることによって、本例では、第1特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第2特別図柄の変動表示が開始された場合には、その第2特別図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。また、第2特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第1特別図柄の変動表示が開始された場合には、その第1特別図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。
次いで、演出制御用CPU120は、飾り図柄変動時間タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(ステップ080IWS8122)。飾り図柄変動時間タイマがタイムアウトしていれば、演出制御用CPU120は、待機演出用のプロセスデータに切り替える(ステップ080IWS8123)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマを再スタートさせる(ステップ080IWS8124)。
本例では、既に説明したように、第2特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、はずれや小当り、確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。また、第1特別図柄の変動表示が小当りとなった場合であって、はずれや小当り、確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。いずれかの図柄確定指定コマンドを受信することなく、ステップ080IWS8122で飾り図柄変動時間タイマがタイムアウトしたということは、このように第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行されている場合である。この場合、本例では、ステップ080IWS8123,S8124の処理が実行されることによって、待機演出に切り替えられ、その後、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が再開され、最終的に1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が終了するまで、待機演出が継続される。なお、「待機演出」は、例えば、画像表示装置5において左中右の飾り図柄を揺れ変動または微変動させた状態で仮停止状態とする演出である。
なお、本例では、画像表示装置5において小図柄(第1小図柄、第2小図柄)および第4図柄の変動表示も実行するのであるが、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行されている場合において、これら小図柄(第1小図柄、第2小図柄)および第4図柄の変動表示も継続して実行される。そして、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が再開され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が最終的に停止表示されると、これら小図柄(第1小図柄、第2小図柄)および第4図柄の変動表示も停止表示される。
(特図当り待ち処理)
図9−36および図9−37は、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグ1がセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS9701)。停止図柄表示フラグ1がセットされていれば、ステップ080IWS9707に移行する。この特徴部080IWでは、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップ080IWS9706で停止図柄表示フラグ1がセットされる。そして、大当り中演出を実行するときに停止図柄表示フラグ1がリセットされる。従って、停止図柄表示フラグ1がセットされているということは、大当り図柄を確定表示したが大当り中演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ080IWS9704の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ080IWS9707に移行する。
停止図柄表示フラグ1がセットされていなければ、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄として小当り図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグ2がセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS9702)。停止図柄表示フラグ2がセットされていれば、ステップ080IWS9719に移行する。この特徴部080IWでは、飾り図柄の停止図柄として小当り図柄を表示した場合には、ステップ080IWS9718で停止図柄表示フラグ2がセットされる。そして、小当り中演出を実行するときに停止図柄表示フラグ2がリセットされる。従って、停止図柄表示フラグ2がセットされているということは、小当り図柄を確定表示したが小当り中演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ080IWS9704の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ080IWS9719に移行する。
停止図柄表示フラグ1および停止図柄表示フラグ2のいずれもセットされていなければ、演出制御用CPU120は、シャッター演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ080IWS9703)。なお、シャッター演出の実行中であるか否かは、例えば、可変表示開始待ち処理のステップ080IWS819でシャッター演出を開始したときに、シャッター演出の実行中であることを示すフラグをセットし、ステップ080IWS9703では、そのフラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。シャッター演出の実行中であれば、そのままステップ080IWS9705に移行する。すなわち、本例では、シャッター演出の実行中は飾り図柄を表示しないように制御しているので、ステップ080IWS9704の飾り図柄の停止図柄を確定表示する処理を行わないように制御している。
シャッター演出の実行中でなければ、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において停止表示中の左中右の飾り図柄の停止図柄(はずれ図柄、大当り図柄、小当り図柄)を確定表示させる制御を行う(ステップ080IWS9704)。なお、第1強制図柄確定指定コマンドや第2強制図柄確定指定コマンドを受信し、ステップ080IWS8109,S8113ではずれ図柄に差し替える処理を実行した場合には、ステップ080IWS9704において、演出制御用CPU120は、はずれ図柄を確定表示させる制御を行う。
ステップ080IWS9704の処理で大当り図柄を確定表示した場合には(ステップ080IWS9705のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をセットする(ステップ080IWS9706)。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ080IWS9707)。大当り開始指定コマンドを受信している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ1をリセットする(ステップ080IWS9708)。
次いで、演出制御用CPU120は、シャッター演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ080IWS9709)。なお、シャッター演出の実行中であるか否かは、例えば、可変表示開始待ち処理のステップ080IWS819でシャッター演出を開始したときに、シャッター演出の実行中であることを示すフラグをセットし、ステップ080IWS9709では、そのフラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。シャッター演出の実行中であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を終了する制御を行う(ステップ080IWS9710)。なお、ステップ080IWS9710でシャッター演出を終了すると、その後、大当り遊技状態に制御され、大当り遊技を終了した後に画像表示装置5において飾り図柄の変動表示を開始するときに、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。
次いで、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において賞球数表示の表示中であるか否かを確認する(ステップ080IWS9711)。賞球数表示の表示中でなければ、演出制御用CPU120は、現在の賞球数カウンタの値にもとづいて、画像表示装置5において賞球数表示の表示を開始する制御を行う(ステップ080IWS9712)。
次いで、演出制御用CPU120は、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ080IWS9713)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ080IWS9714)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ080IWS9715)。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ080IWS9716)。
ステップ080IWS9704の処理で大当り図柄を確定表示していなければ(ステップ080IWS9705のN)、ステップ080IWS9704の処理で小当り図柄を確定表示した場合には(ステップ080IWS9717のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ2をセットする(ステップ080IWS9718)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ080IWS9719)。小当り開始指定コマンドを受信している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグ2をリセットする(ステップ080IWS9720)。
次いで、演出制御用CPU120は、小当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ080IWS9721)。次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ080IWS9722)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ080IWS9723)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理(ステップS174)に応じた値に更新する(ステップ080IWS9724)。
ステップ080IWS9704の処理で大当り図柄や小当り図柄を表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ080IWS9705のN、且つステップ080IWS9717のN)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ080IWS9725)。
(大当り中演出処理)
図9−38は、図8に示された演出制御プロセス処理における大当り中演出処理(ステップS176)を示すフローチャートである。大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、いずれかの大当り終了指定コマンドを受信したか否か(例えば、いずれかの大当り終了指定コマンド受信フラグがセットされているか否か)を確認する(ステップ080IWS2901)。いずれかの大当り終了指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ080IWS2902)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ9等)の制御を実行する(ステップ080IWS2903)。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップ080IWS2904)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップ080IWS2905)。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスデータ(表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データ)に切り替える。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップ080IWS2906)。
いずれかの大当り終了指定コマンドを受信していれば(ステップ080IWS2901のY)、演出制御用CPU120は、第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS2907)。第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、ステップ080IWS2912に移行する。第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合でなければ、演出制御用CPU120は、第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS2908)。第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2909)。高確率状態フラグがセットされていれば(すなわち、高確率/高ベース状態または高確率/低ベース状態)であれば、ステップ080IWS2912に移行する。第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合でもなければ、演出制御用CPU120は、第1確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS2910)。第1確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2911)。第2KT状態フラグがセットされていれば(すなわち、高確率/低ベース状態(第2KT状態))であれば、ステップ080IWS2912に移行する。
第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合(ステップ080IWS2907のY)、高確率状態フラグがセットされていた場合(ステップ080IWS2909のY)、または第2KT状態フラグがセットされていた場合(ステップ080IWS2911のY)には、すなわち、今回の大当り遊技終了後に第2KT状態に制御される場合には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を開始する制御を行う(ステップ080IWS2912)。また、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている飾り図柄および保留表示を消去する制御を行う(ステップ080IWS2913)。
次いで、演出制御用CPU120は、エンディング演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ080IWS2914)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ080IWS2915)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての遊技効果ランプ9、および演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ080IWS2916)。また、演出制御用CPU120は、エンディング演出の演出期間を計測するための演出期間計測タイマをセットする(ステップ080IWS2917)。なお、この場合、演出制御用CPU120は、セットされていた大当り終了指定コマンド受信フラグもリセットする。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を、エンディング演出処理に応じた値に更新し(ステップ080IWS2918)、大当り中演出処理を終了する。
(エンディング演出処理)
図9−39は、図8に示された演出制御プロセス処理におけるエンディング演出処理(ステップS177)を示すフローチャートである。エンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、演出期間計測タイマの値を1減算する(ステップ080IWS951)。次いで、演出制御用CPU120は、演出期間計測タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(ステップ080IWS952)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていないときは(ステップ080IWS952のN)、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ080IWS953)、プロセスデータnの内容に従って演出装置(画像表示装置5、遊技効果ランプ9、スピーカ8L,8R等)を制御する処理を実行する(ステップ080IWS954)。例えば、大当りが終了することを表示したり、所定のキャラクタを表示させたりする演出を実行する。
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしていないかどうかを確認し(ステップ080IWS955)、プロセスタイマがタイムアウトしていれば、プロセスデータの切替を行う(ステップ080IWS956)。そして、次のプロセスデータにおけるプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定してプロセスタイマをスタートさせる(ステップ080IWS957)。
演出期間計測タイマがタイムアウトしていれば(ステップ080IWS952のY)、演出制御用CPU120は、第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS958)。第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、ステップ080IWS964に移行する。第3確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合でなければ、演出制御用CPU120は、第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS959)。第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、演出制御用CPU120は、高確率状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS960)。高確率状態フラグがセットされていれば(すなわち、高確率/高ベース状態または高確率/低ベース状態)であれば、ステップ080IWS964に移行する。第2確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合でもなければ、演出制御用CPU120は、第1確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS961)。第1確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合であれば、演出制御用CPU120は、第2KT状態フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS962)。第2KT状態フラグがセットされていれば(すなわち、高確率/低ベース状態(第2KT状態))であれば、ステップ080IWS964に移行する。
第1確変大当りにもとづく大当り遊技を終了する場合でもない場合(ステップ080IWS961のN)、または第2KT状態フラグがセットされていない場合(ステップ080IWS962のN)には、すなわち、今回の大当り遊技終了後に第2KT状態に制御されない場合には、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に表示されている賞球数表示を消去する制御を行う(ステップ0645IWS963)。ただし、この場合、賞球数表示を消去するだけで、賞球数カウンタのリセットまでは行われないので、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)に移行し右打ち操作を行う状態が終了するまで、賞球数カウンタの値は維持される。
次いで、演出制御用CPU120は、シャッター演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ080IWS964)。なお、シャッター演出の実行中であるか否かは、例えば、可変表示開始待ち処理のステップ080IWS819でシャッター演出を開始したときに、シャッター演出の実行中であることを示すフラグをセットし、ステップ080IWS964では、そのフラグがセットされているか否かを確認するようにすればよい。シャッター演出の実行中であれば、演出制御用CPU120は、画像表示装置5においてシャッター演出を終了する制御を行う(ステップ080IWS965)。なお、ステップ080IWS965でシャッター演出を終了すると、その後、画像表示装置5において飾り図柄の変動表示を開始するときに、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。
その後、演出制御用CPU120は、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ080IWS966)。
(演出例)
次に、本特徴部080IWにおいて実行される演出の演出態様について説明する。まず、右打ち報知の表示態様について説明する。図9−40は、右打ち報知の表示態様を説明するための説明図である。本例では、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなった場合であるかに関係なく、大当り遊技中である場合には、図9−40(1)に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯される(ステップ080IWS2022A,S2022B参照)。また、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて、図9−40(1)に示すように、演出制御用CPU120によって、右打ち報知用LED37が点灯される(ステップ080IWS2023A,S2023B,S641参照)。さらに、図9−40(1)に示すように、演出制御用CPU120によって、画像表示装置5の表示画面において右打ち表示080IW007が表示される(ステップ080IWS624参照)。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、小当り遊技中に、図9−40(2)に示すように、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)によって、右打ち表示器26が点灯される(ステップ080IWS2029B参照)。また、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて、図9−40(2)に示すように、演出制御用CPU120によって、右打ち報知用LED37が点灯される(ステップ080IWS2030B,S641参照)。ただし、大当り遊技中とは異なり、図9−40(2)に示すように、画像表示装置5の表示画面における右打ち表示080IW007の表示は行われない。
一方、本例では、第1特別図柄の変動表示で小当りとなった場合には、図9−40(3)に示すように、小当り遊技中に、右打ち表示器26の点灯および右打ち報知用LED37の点灯は行われず、画像表示装置5の表示画面における右打ち表示080IW007の表示も行われない。
次に、シャッター演出の演出態様について説明する。図9−41は、シャッター演出の演出態様を説明するための説明図である。なお、図9−41において、(T1)(T2)(T3)・・・の順に演出画面が遷移する。本例では、図9−41に示すように、画像表示装置5の表示画面には、左中右の飾り図柄を表示する飾り図柄表示領域080IW010と、左中右の第1小図柄を表示する第1小図柄表示領域080IW011と、左中右の第2小図柄を表示する第2小図柄表示領域080IW012とが設けられている。また、画像表示装置5の表示画面には、第1特別図柄に対応した第4図柄を表示する第4図柄表示領域080IW013と、第2特別図柄に対応した第4図柄を表示する第4図柄表示領域080IW014とが設けられている。また、画像表示装置5の表示画面には、第1保留記憶に対応した第1保留表示を表示する第1保留記憶表示領域080IW015と、第2保留記憶に対応した第2保留表示を表示する第2保留記憶表示領域080IW016とが設けられている。
なお、本例では、画像表示装置5の表示画面上に設けられた第4図柄表示領域080IW013,014において第4図柄の変動表示を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、画像表示装置5とは別個に設けられたLEDなどの発光体を点滅、点灯または消灯することにより発光表示を行って、第4図柄の変動表示を実行するものであってもよい。
図9−41(T1)に示すように、低確率/高ベース状態(第1KT状態)において、第2特別図柄の変動表示が開始されると、それに対応して、第2小図柄表示領域080IW012において左中右の第2小図柄の変動表示が開始されるとともに、飾り図柄表示領域080IW010において左中右の飾り図柄の変動表示が開始され、第4図柄表示領域080IW014において第4図柄の変動表示が開始される。そして、変動時間を終了すると、図9−41(T2)に示すように、第2小図柄表示領域080IW012において第2小図柄の停止図柄が確定表示されるとともに、飾り図柄表示領域080IW010において飾り図柄の停止図柄が確定表示され、る第4図柄表示領域080IW014において第4図柄の停止図柄が確定表示される。なお、図9−41(T2)では、第2小図柄、飾り図柄、および第4図柄の停止図柄としてはずれ図柄が確定表示されている。
次いで、低確率/高ベース状態(第1KT状態)の最終変動(50変動目)として第2特別図柄の変動表示が開始されたものとする。この場合、シャッター演出を含む変動パターンを指定する変動パターンコマンドを受信したことにもとづいて、図9−41(T3)に示すように、画像表示装置5において、「大当り準備中」との文字表示を含むシャッター演出画像080IW017が左右から閉じるように表示されることにより、シャッター演出が開始される(ステップ080IWS819参照)。なお、本例では、最終変動として大当り変動となる第2特別図柄の変動表示が開始されたことにもとづいて、第2変動パターン#16が決定されたものとする。
また、シャッター演出が開始されると、図9−41(T3)に示すように、飾り図柄表示領域080IW010における左中右の飾り図柄が消去されるとともに、第1保留記憶表示領域080IW015や第2保留記憶表示領域080IW016に表示されている保留表示が消去される(ステップ080IWS820参照)。ただし、シャッター演出が開始され飾り図柄が消去されても、第2小図柄表示領域080IW012における第2小図柄の表示は継続され、図9−41(T3)に示すように、第2小図柄表示領域080IW012において左中右の第2小図柄の変動表示が開始される。また、第4図柄表示領域080IW014における第4図柄の表示は継続され、図9−41(T3)に示すように、第4図柄表示領域080IW014において第4図柄の変動表示が開始される。
次いで、図9−41(T4)に示すように、第2小図柄および第4図柄の変動表示中に継続してシャッター演出が実行される。そして、変動時間を終了すると、図9−41(T5)に示すように、第2小図柄表示領域080IW012において第2小図柄の停止図柄が確定表示されるとともに、第4図柄表示領域080IW014において第4図柄の停止図柄が確定表示される。なお、図9−41(T5)では、第2小図柄および第4図柄の停止図柄として大当り図柄が確定表示されている。
また、図9−41(T5)に示すように、画像表示装置5において、遊技領域の右方を狙って発射操作を行う右打ち操作を促す右打ち画像080IW018がシャッター演出画像080IW017に重畳表示される。さらに、図9−41(T5)に示すように、画像表示装置5において、通過ゲート41への遊技球の通過を促すゲート通過促進画像080IW019が右打ち画像080IW018に重畳表示される。
次いで、通過ゲート41を遊技球が通過し大当り遊技状態に制御されると、図9−41(T6)に示すように、画像表示装置5において、右打ち画像080IW018とゲート通過促進画像080IW019とが中央から左右に開くように移動して非表示とされることでシャッター演出が終了する(ステップ080IWS9710参照)。そして、シャッター演出が終了すると、図9−41(T7)に示すように、「大当り中」などの文字表示やラウンド数表示が表示されるとともに、賞球数表示080IW020が表示されている状態となっており、シャッター演出の終了後に直ちに大当り遊技が開始されるような演出が実行される。そして、その後、大当り遊技を終了して次の飾り図柄の変動表示が開始されるときに飾り図柄および保留表示の表示が再開される。
なお、図9−41に示す例では、低確率/高ベース状態(第1KT状態)における最終変動(50変動目)が大当り変動である場合を示しているが、最終変動がはずれ変動や小当り変動である場合にも、図9−41(T3),(T4)と同様の態様によりシャッター演出が実行される。そして、変動時間を終了した後、次の飾り図柄の変動表示が開始されるときにシャッター演出が終了されるとともに飾り図柄および保留表示の表示が再開される(ステップ080IWS816,S817参照)。ただし、第1特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第2特別図柄の変動表示が開始された場合には、その第2特別図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される。また、第2特別図柄の変動表示に対応したはずれ変動または小当り変動の飾り図柄の変動表示においてシャッター演出を実行する場合、途中で第1特別図柄の変動表示が開始された場合には、その第1特別図柄の変動表示が開始されたタイミングでシャッター演出が終了され、飾り図柄および保留表示の表示が再開される(ステップ080IWS8115〜S8121参照)。
次に、飾り図柄の表示の切り替え態様について説明する。図9−42は、飾り図柄の表示の切り替え態様を説明するための説明図である。なお、図9−42では、記載を省略しているが、画像表示装置5には、第4図柄を表示する第4図柄表示領域が設けられ、第4図柄の表示も行われている(図9−41参照)。
本例では、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)に制御され左打ち操作が行われる期間には、第1特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄表示領域080IW010において左中右の飾り図柄の表示が行われる。従って、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)において第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなると、その大当り図柄の停止表示時には、図9−42(1)の左欄に示すように、第1小図柄表示領域080IW011において第1小図柄の停止図柄として大当り図柄が確定表示されるとともに、飾り図柄表示領域080IW010では第1特別図柄に対応して飾り図柄の停止図柄として第1小図柄と同じ大当り図柄が確定表示される。その後、大当り遊技が開始されると、右打ち操作が行われる状態となったことにより、飾り図柄表示領域080IW010では第2特別図柄に対応した表示に切り替えられ(ステップ080IWS642参照)、大当り遊技を終了して、例えば、第2KT状態に移行されるときには、図9−42(1)の右欄に示すように、飾り図柄表示領域080IW010には第2特別図柄に対応して飾り図柄として第2小図柄表示領域080IW012に表示されている第2小図柄と同じ図柄が表示された状態となる。
なお、本例では、大当り遊技を終了するときに第2KT状態に制御される場合には、シャッター演出が実行される(ステップ080IWS2912参照)。この場合、例えば、画像表示装置5において、図9−41(T3),(T4)における「大当り準備中」の文字表示に代えて「小当りRUSH準備中」などの文字表示が表示されたシャッターを閉じるような態様の演出を実行すればよい。
また、図9−42(2)の左欄は、低確率/高ベース状態における最終変動(50変動目)の終了直前の飾り図柄の表示状態を示している。この場合、右打ち操作が行われる状態であることから、図9−42(2)の左欄に示すように、飾り図柄表示領域080IW010には第2特別図柄に対応して飾り図柄として第2小図柄表示領域080IW012に表示されている第2小図柄と同じ図柄が表示された状態となっている。次いで、最終変動(50変動目)を終了し、低確率/低ベース状態(通常状態)に移行すると、左打ち操作が行われる状態に移行することから、飾り図柄表示領域080IW010には第1特別図柄に対応して飾り図柄として第1小図柄表示領域080IW011に表示されている第1小図柄と同じ図柄が表示された状態に切り替わる(ステップ080IWS647参照)。
ただし、図9−42(2)に示すように、偶然に前回最後に実行された第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には、第1小図柄表示領域080IW011に表示されている第1小図柄が大当り図柄のままとなっている場合がある。そのような場合に、そのまま飾り図柄第1小図柄と同じ図柄に切り替えてしまうと、大当りが発生した場合ではないにもかかわらず、遊技者に大当りが発生したと誤解を与えてしまう恐れがある。そこで、本例では、図9−42(2)の右欄にしめすように、低確率/高ベース状態における最終変動(50変動目)を終了したときに、第1小図柄として大当り図柄が表示されている状態となっていた場合には、飾り図柄を第1小図柄と同じ図柄に切り替えるのではなく、初期出目(本例では、「135」の図柄の組み合わせ)に切り替えるように構成している(ステップ080IWS648参照)。
また、図9−42(3)の左欄は、高確率状態や高ベース状態に制御され、右打ち操作が行われる状態となっているときに、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合が示されている。この場合、その大当り図柄の停止表示時には、図9−42(3)の左欄に示すように、第2小図柄表示領域080IW012において第2小図柄の停止図柄として大当り図柄が確定表示されるとともに、飾り図柄表示領域080IW010では第2特別図柄に対応して飾り図柄の停止図柄として第2小図柄と同じ大当り図柄が確定表示される。その後、右打ち操作が行われている状態が継続することから、飾り図柄として第2小図柄と同じ図柄が表示される状態が継続され、大当り遊技を終了するときにも、図9−42(3)の右欄に示すように、飾り図柄表示領域080IW010には第2特別図柄に対応して飾り図柄として第2小図柄表示領域080IW012に表示されている第2小図柄と同じ図柄が継続して表示される。
なお、本例では、図9−42に示すように、第1小図柄と第2小図柄とのうちのサブ図柄側の小図柄を常時表示する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1小図柄と第2小図柄とのうちのサブ図柄側の小図柄について、常時表示する必要はなく、サブ図柄の図柄確定期間にのみ表示するように構成してもよい。そのように構成すれば、第1小図柄と第2小図柄とのうちのメイン図柄の変動中に、余計な情報の表示を省略することにより、メイン図柄に対応した演出表示(リーチ演出など)への遊技者の注目度合いを高めることができる。
なお、本例では、飾り図柄と小図柄(第1小図柄、第2小図柄)のいずれも変動パターンコマンドの受信にもとづいて変動表示を開始する。また、飾り図柄については、変動パターンに指定される変動時間の終了前に仮停止状態(揺れ変動状態)となり、図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマンド、第2図柄確定指定コマンド、第1強制図柄確定指定コマンド、第2強制図柄確定指定コマンド)の受信にもとづいて確定停止状態となる。一方で、小図柄については、仮停止状態(揺れ変動状態)を経ることなく、図柄確定指定コマンドの受信にもとづいて確定停止状態となる。また、飾り図柄については、リーチはずれの仮停止状態を経て復活演出を実行して変動表示結果を変更する演出も実行可能である。
次に、イレギュラー大当りや低確率/高ベース状態の50変動目において実行されるシャッター演出の演出態様について説明する。図9−43は、イレギュラー大当りや低確率/高ベース状態の50変動目において実行されるシャッター演出の演出態様を説明するための説明図である。なお、図9−43において、(A)(B)(C)・・・の順に演出画面が遷移する。なお、図9−43に示す例では、一例として、低確率/高ベース状態の50変動目において実行されるシャッター演出の演出態様を示している。
図9−43(A)に示すように、低確率/高ベース状態では、例えば、画像表示装置5の表示画面上に「チャンスタイム」などの文字表示080IW031が表示されるとともに、右打ちを指示する右打ち表示080IW032が表示されている。右打ち報知中であることから、画像表示装置5では第2特別図柄の変動表示に対応して飾り図柄の変動表示が実行される。
次いで、低確率/高ベース状態における50変動目の変動表示が開始されるとともに、その50変動目の変動表示が第1特別図柄の変動変動表示であったものとする。この場合、図9−43(B)に示すように、画像表示装置5において上下のシャッター080IW033,034が閉まったような画像が表示されて、左中右の飾り図柄が隠され、シャッター演出が開始される(ステップ080IWS508参照)。そして、図9−43(C)〜(F)に示すように、上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていき、左中右の飾り図柄が徐々に視認できる状態となるような表示が行われる。
そして、図9−43(G)に示すように、上下のシャッター080IW033,034が完全に開いて左中右の飾り図柄が完全に視認できる状態となり、シャッター演出が終了される。また、図9−43(G)に示すように、画像表示装置5において「ノーマルモード」などの文字表示080IW035が表示されるとともに、「左打ちに戻して下さい」などの文字表示080IW036が表示され、低確率/低ベース状態(通常状態)に戻ったことが報知されるとともに、左打ち操作を促す表示が行われる。
図9−44は、シャッター演出で用いられる画像データを説明するための説明図である。また、図9−45は、シャッター演出で用いられる静止画像の表示方法を説明するための説明図である。本例では、シャッター演出を開始するときに、上下のシャッター080IW033,034が上下から徐々に閉まっていくような動画像データを再生するのではなく、図9−44(A)に示すような最初から上下のシャッター080IW033,034が閉まっている状態の静止画データにもとづいて静止画像が表示される。この場合、本例では、図9−43(B)および図9−44(A)に示すように、上下のシャッター080IW033,034の付近においてエフェクト画像080IW037が表示される。さらに、静止画像を表示しているときに、図9−45(A)〜(C)に示すように、時間経過Tに従って静止画像を上下方向に小刻みに振動表示させるように制御する。そのように表示することによって、本例では、実際には静止画像を表示しているのであるが、遊技者から見ると恰も上下のシャッター080IW033,034が瞬時に閉まったかのような印象を与えるように制御している。
本例では、シャッター演出において図9−43(B)および図9−44(A)に示すような静止画像を表示する制御を行うことによって、例えば、上下のシャッター080IW033,034が閉まっていくような動画像を再生する場合と比較して画像データの制作工程を安価に抑えることができるとともに、一瞬で画像表示装置5の表示画面を覆う演出となるので飾り図柄を速やかに隠すことができる。
なお、本例では、エフェクト画像080IW037を表示したり、静止画像を上下方向に小刻みに振動表示させることによって、恰も上下のシャッター080IW033,034が瞬時に閉まったかのように見せる場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、静止画像を表示するときにシャッターが閉まったような演出音を出力したり、役物や操作ボタンを振動表示させることによって、恰も上下のシャッター080IW033,034が瞬時に閉まったかのように見せるように構成してもよい。
そして、図9−44(A)に示す静止画像を表示した後、図9−44(B)〜(C)に示す動画像データを再生することによって、図9−43(C)〜(F)に示すような上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていくような演出が表示される。
なお、本例では、上下のシャッター080IW033,034が閉まる演出については静止画像を用いて一瞬で飾り図柄を隠すのに対して、上下のシャッター080IW033,034が開く演出については動画像再生を行っているのであるが、上下のシャッター080IW033,034がが開くときには、ファンファーレ演出やゲート通過待ち状態中の演出が実行され、既に飾り図柄の変動表示が表示されていない状態であるので、何フレームにもわたって上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていくような演出を行っても、飾り図柄の変動表示を誤認するおそれはない。
図9−46は、シャッター演出で表示される画像の種類を示す説明図である。本例では、図9−43に示すシャッター演出は、イレギュラー大当りが発生する場合や低確率/高ベース状態の50変動目の変動表示が実行される場合なのであるが、低確率/高ベース状態の50変動目の変動表示においてシャッター演出が実行される場合には、図9−46(A)に示すように「END」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示されてシャッター演出(時短終了時用のシャッター演出)が実行される(ステップ080IWS508参照)。また、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)であるときや低確率/高ベース状態であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(B)に示すように「激熱 待機中」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示されてシャッター演出(通常/時短用のシャッター演出)が実行される(ステップ080IWS503,S512参照)。また、遊技状態が高確率/低ベース状態(第2KT状態)であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(C)に示すように数字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示されて、カウント表示を伴うシャッター演出(小当りRUSH用のシャッター演出)が実行される(ステップ080IWS506参照)。
なお、図9−46では、図示を省略しているが、遊技状態が高確率/高ベース状態であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、高確率/高ベース状態用のシャッター演出が実行される。この場合、例えば、「Lowding」などの文字を含む上下のシャッター080IW033,034を表示させてシャッター演出を実行するように構成してもよい。
次に、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御について説明する。図9−47は、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当り(本例では、第1確変大当り、第2確変大当り、第3確変大当り)となる大当り変動であった場合には、図9−47(A)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120A、ステップ080IWS1133AのY参照)。
一方、第1特別図柄の変動表示が通常大当りとなる大当り変動であった場合には、図9−47(B)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1133AのN、ステップ080IWS1134A参照)。
なお、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(C)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120A、ステップ080IWS1132AのN参照)。
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当り(本例では、第1確変大当り、第2確変大当り、第3確変大当り)となる大当り変動であった場合には、図9−47(D)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120B、ステップ080IWS1133BのY参照)。
一方、第2特別図柄の変動表示が通常大当りとなる大当り変動であった場合には、図9−47(E)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1133BのN、ステップ080IWS1134B参照)。
なお、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(F)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120B、ステップ080IWS1132BのN参照)。
一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の制御方法は、本例で示した態様にかぎられない。以下、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の制御方法の変形例について説明する。
(変形例1)
図9−48は、変形例1における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示すフローチャートである。図9−48において、ステップ080IWS1120A〜S1132Aの処理は、図9−12に示したそれらの処理と同様であるが、変形例1では、図9−12に示したステップ080IWS1133Aの判定処理が存在しない。
変形例1では、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、そのままステップS1134Aの処理に移行し、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134A)。なお、図9−48において、ステップ080IWS1135Aの処理は、図9−12に示した処理と同様である。
図9−49は、変形例1における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。図9−49において、ステップ080IWS1120B〜S1132Bの処理は、図9−15に示したそれらの処理と同様であるが、変形例1では、図9−15に示したステップ080IWS1133Bの判定処理が存在しない。
変形例1では、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、CPU103は、そのままステップS1134Bの処理に移行し、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134B)。なお、図9−49において、ステップ080IWS1135Bの処理は、図9−15に示した処理と同様である。
図9−50は、変形例1における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動であるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図9−50(A)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1132AのN、ステップ080IWS1134A参照)。
一方、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−50(B)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120A、ステップ080IWS1132AのN参照)。
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動であるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図9−50(C)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1132BのN、ステップ080IWS1134B参照)。
一方、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−50(D)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120B、ステップ080IWS1132BのN参照)。
(変形例2)
図9−51は、変形例2における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示すフローチャートである。図9−51において、ステップ080IWS1120A〜S1131Aの処理は、図9−12に示したそれらの処理と同様であるが、変形例2では、図9−12に示したステップ080IWS1132A,S1133Aの判定処理に代えて、ステップ080IWS1132Cの処理を含む。
変形例2では、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、そのまま処理を終了する。一方、実行中の第1特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134A)。なお、図9−51において、ステップ080IWS1135Aの処理は、図9−12に示した処理と同様である。
図9−52は、変形例2における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。図9−52において、ステップ080IWS1120B〜S1131Bの処理は、図9−15に示したそれらの処理と同様であるが、変形例2では、図9−15に示したステップ080IWS1132B,S1133Bの判定処理に代えて、ステップ080IWS1132Dの処理を含む。
変形例2では、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものであれば、そのまま処理を終了する。一方、実行中の第2特別図柄の変動表示が大当りとなるものでなければ、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134B)。なお、図9−52において、ステップ080IWS1135Bの処理は、図9−15に示した処理と同様である。
図9−53は、変形例2における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。
大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第1特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動であるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図9−53(A)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第1変動時間タイマの更新が中断され第1特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第1変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120A、ステップ080IWS1132CのY参照)。
一方、はずれや小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−53(B)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1132CのN、ステップ080IWS1134A参照)。
大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、第2特別図柄の変動表示が確変大当りとなる大当り変動であるか通常大当りとなる大当り変動であるかに関係なく、図9−53(C)に示すように、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。具体的には、小当り遊技中に、第2変動時間タイマの更新が中断され第2特別図柄の変動表示が継続して実行される状態となる。そして、小当り遊技を終了すると、再び役物制御プロセスフラグの値が役物制御通常処理(ステップS120)に対応した値に更新され、第2変動時間タイマの更新が再開される(ステップ080IWS1120B、ステップ080IWS1132DのY参照)。
一方、はずれや小当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−53(D)に示すように、小当り図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される(ステップ080IWS1132DのN、ステップ080IWS1134B参照)。
また、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の制御方法として、変形例1や変形例2で示したもの以外にも、例えば、はずれとなる第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、小当りとなる第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には変動継続するように構成してもよい。
また、例えば、通常状態(低確率/低ベース状態)中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示されたときに、実行中の第2特別図柄の変動表示がはずれ変動、小当り変動、または大当り変動のいずれであっても強制はずれ停止するように構成してもよい。そのように構成すれば、本例では、低確率/高ベース状態において50回の変動表示を終了すれば低確率/低ベース状態に移行するのであるが(図9−24参照)、50回の変動表示を終了して低確率/低ベース状態に移行したときに第2保留記憶が1〜4個溜まっており、その中に大当りとなる第2保留記憶がある場合に、強制はずれ停止とすることによって、意図しないタイミングで大当りとなることを防止することができる。また、特に、本例のようにKT状態に制御可能に構成した遊技機では、通常状態(低確率/低ベース状態)において右打ち操作を行うことにより、始動入賞しやすい第2始動入賞口に始動入賞させて第2特別図柄の変動表示を行わせながら、第1始動入賞口に始動入賞させて第1特別図柄の変動表示を行わせるような攻略方法も可能であることころ、そのような攻略方法の防止対策として有効である。
上記のように、一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の制御方法として様々な態様が考えられる。
(変形例3)
また、本特徴部080IWでは、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで、同様の制御により強制的にはずれ図柄を停止表示させる制御を行う場合(図9−47参照)を示したが、異なる制御としてもよい。図9−54は、変形例3における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。なお、変形例3において、第1特別図柄変動処理は、図9−12に示した処理と同様である。図9−54において、ステップ080IWS1120B〜S1130Bの処理は、図9−15に示したそれらの処理と同様であるが、変形例3では、図9−15に示したステップ080IWS1131B〜S1133Bの判定処理が存在しない。従って、変形例3では、第1特別図柄表示装置4Aにて大当り図柄を導出表示していなければ(ステップ080IWS1130BのN)、CPU103は、そのまま処理を終了する。
図9−55は、変形例3における一方の特別図柄の変動表示の実行中に他方の特別図柄の変動表示において小当りとなった場合の変動表示の制御を説明するための説明図である。
図9−55(A),(C)に示すように、変形例3では、はずれや小当り、確変大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(A),(C)と同様に、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。また、図9−55(D),(F)に示すように、はずれや小当り、確変大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(D),(F)と同様に、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。
また、図9−55(B)に示すように、変形例3では、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(B)と同様に、小当り図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄の変動表示もはずれ図柄で強制的に停止表示される。
一方、図9−55(E)に示すように、変形例3では、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合には、図9−47(E)とは異なり、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。
図9−55に示すように、変形例3では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで、特別図柄の変動表示をはずれ図柄で強制的に停止表示する制御が異なっている。
なお、変形例3では、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には変動表示を継続する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、逆に、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には変動表示を継続する一方で、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止するように構成してもよい。また、例えば、(確変大当りか通常大当りかは関係なく)大当りとなる第1特別図柄の変動表示の実行中に第2特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には強制はずれ停止する一方で、(確変大当りか通常大当りかは関係なく)大当りとなる第2特別図柄の変動表示の実行中に第1特別図柄の変動表示で小当り図柄が停止表示された場合には変動表示を継続するように構成してもよい。そのように何らかの形式で、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで、強制はずれ停止とする制御を異ならせてもよい。
(変形例4)
図9−56は、変形例4における第1特別図柄変動処理(ステップS112A)を示すフローチャートである。図9−56において、ステップ080IWS1120A〜S1133Aの処理は、図9−12に示したそれらの処理と同様である。
変形例4では、ステップ080IWS1133Aで第1確変大当り、第2確変大当り、および第3確変大当りのいずれともならない(すなわち、通常大当りとなる)第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS1131A)。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、そのまま処理を終了する。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、演出制御用CPU120に第1強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134A)。なお、ステップ080IWS1135Aの処理は、図9−12に示した処理と同様である。
変形例4では、ステップ080IWS1131Aの判定処理が実行されることによって、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合に、一律に第1特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示されるのではなく、確変状態中である場合に第1特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示される。一方、通常大当りとなる第1特別図柄の変動表示中であっても、確変状態中でなければ、小当り図柄が停止表示されても第2特別図柄の変動表示が継続される。
図9−57は、変形例4における第2特別図柄変動処理を示すフローチャートである。図9−57において、ステップ080IWS1120B〜S1133Bの処理は、図9−15に示したそれらの処理と同様である。
変形例4では、ステップ080IWS1133Bで第1確変大当り、第2確変大当り、および第3確変大当りのいずれともならない(すなわち、通常大当りとなる)第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS1131B)。確変フラグがセットされていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、そのまま処理を終了する。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、演出制御用CPU120に第2強制図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS1134B)。なお、ステップ080IWS1135Bの処理は、図9−15に示した処理と同様である。
変形例4では、ステップ080IWS1131Bの判定処理が実行されることによって、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が停止表示された場合に、一律に第2特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示されるのではなく、確変状態中である場合に第2特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示される。一方、通常大当りとなる第2特別図柄の変動表示中であっても、確変状態中でなければ、小当り図柄が停止表示されても第1特別図柄の変動表示が継続される。
なお、変形例4では、確変フラグがセットされているか否か(確変状態であるか否か)によって強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行う場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、特図時短フラグがセットされているか否かによって強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成してもよい。また、例えば、高確率/低ベース状態(高確率フラグがオン、高ベースフラグがオフ)のときだけ、強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成してもよい。そのように何らかの形式で、現在の遊技状態に応じて強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成されたものであればよい。
なお、上記のように高確率/低ベース状態のときだけ強制的にはずれ図柄で停止表示させる制御を行うように構成した場合、一方の識別情報の変動表示で通常大当りとなることを防止し、第2KT状態(小当りRUSH)が途切れることを防止することができる。
(変形例5)
また、本例では、左打ち操作を行う期間であるか右打ち操作を行う期間であるかに応じて、第1特別図柄に対応して飾り図柄を表示するか第2特別図柄に対応して飾り図柄を表示するかを切り替える一方で、第1小図柄および第2小図柄はともに継続して表示する場合を示しているが、左打ち操作を行う期間であるか右打ち操作を行う期間であるかに応じて、第1小図柄を表示するか第2小図柄を表示するかも切り替えるように構成してもよい。
図9−58は、変形例5における飾り図柄の表示の切り替え態様を説明するための説明図である。図9−58において、飾り図柄の切り替え態様は、図9−42に示した態様と同様である。本例では、図9−58(1)の左欄および図9−58(2)の右欄に示すように、低確率/低ベース状態(通常状態)に制御され、左打ち操作を行う状態となっている場合には、右打ち点灯終了指定コマンドの受信にもとづいて、第2小図柄表示領域080IW012が消去され、第1小図柄表示領域080IW011における第1小図柄の表示のみが表示さている状態い切り替えられる。また、図9−58(1)の右欄に、図9−58(2)に左欄、および図9−58(3)に示すように、高確率状態や高ベース状態に制御され、右打ち操作を行う状態となっている場合には、右打ち点灯開始指定コマンドの受信にもとづいて、第1小図柄表示領域080IW011が消去され、第2小図柄表示領域080IW012における第2小図柄の表示のみが表示さている状態に切り替えられる。
(変形例6)
本例では、第1特別図柄の変動表示を実行して小当りとなる場合には、右打ち点灯開始指定コマンドを送信しない場合を示したが、右打ち点灯開始指定コマンドを送信するように構成してもよい。図9−59は、変形例6における第1特別図柄停止処理を示すフローチャートである。なお、変形例6において、ステップ080IWS2010A〜S2027Aの処理は、図9−13に示したそれらの処理と同様である。
次いで、CPU103は、特図時短フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ080IWS2028A)。特図時短フラグがセットされていなければ(すなわち、KT状態でなければ)、CPU103は、演出制御用CPU120に対して右打ち点灯開始指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ080IWS2030A)。なお、ステップ080IWS2031A〜S2032Aの処理は、図9−13に示したそれらの処理と同様である。
また、変形例6では、第1特別図柄の変動表示を実行して小当りとなった場合にも右打ち点灯開始指定コマンドが送信されることから、その小当り遊技を終了するときに、図9−22に示す小当り終了処理において、ステップ080IWS2307と同様の処理が実行されて右打ち点灯終了指定コマンドが送信される。
図9−60は、変形例6におけるコマンド解析処理(ステップ080IWS205)の具体例を示すフローチャートである。なお、変形例6において、ステップ080IWS611〜S639,S640〜S643,S644〜S672の処理は、図9−27〜図9−30に示したそれらの処理と同様である。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯開始指定コマンドであれば(ステップ080IWS639)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が確定表示されて小当り遊技状態に制御されている場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS639X)。なお、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が確定表示されて小当り遊技状態に制御されている場合であるか否かは、例えば、小当り開始指定コマンドを受信しているとともに、第1小図柄の停止図柄として小当り図柄が確定表示されているか否かを確認することにより判定できる。第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が確定表示されて小当り遊技状態に制御されている場合であれば(ステップ080IWS639XのY)、ステップ080IWS640〜S642の処理を実行することなく、そのままステップ080IWS611に移行する。
受信した演出制御コマンドが右打ち点灯終了指定コマンドであれば(ステップ080IWS643)、演出制御用CPU120は、第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が確定表示されて小当り遊技状態に制御されている場合であるか否かを確認する(ステップ080IWS643X)。第1特別図柄の変動表示において小当り図柄が確定表示されて小当り遊技状態に制御されている場合であれば(ステップ080IWS643XのY)、ステップ080IWS644〜S649の処理を実行することなく、そのままステップ080IWS611に移行する。
変形例6によれば、第1特別図柄の変動表示を実行して小当りとなる場合であっても右打ち点灯開始指定コマンドを送信し、演出制御用CPU120側で第1特別図柄の変動表示を実行して小当りとなった場合であることを判定して右打ち報知を行わないように制御するとともに、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれに対応して飾り図柄を表示するかを切り替えないように制御している。
以上に説明したように、本特徴部080IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを並行して実行可能である。また、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、非特別状態(例えば、低確率/低ベース状態(通常状態))よりも特殊状態に制御される頻度が高い特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、特別状態として、第1特別状態(例えば、第1KT状態)と、該第1特別状態よりも有利な第2特別状態(例えば、第2KT状態)とに制御可能であり、所定条件が成立したこと(例えば、第3確変大当りとなったこと、高確率/高ベース状態(第1KT状態)において50回または100回の変動表示を終了したこと)にもとづいて第2特別状態に制御可能である。また、非特別状態に制御されているときに第2識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合、第2特別状態に制御されているときに第2識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合よりも所定条件が成立しにくい(例えば、図9−23に示すように、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのに対して、低確率/低ベース状態(通常状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後50回または100回の変動表示を終了したときに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される)。そのため、特別状態に制御可能に構成した場合に遊技に対する興趣の低下を抑制することができる。
特に、本例では、低確率/低ベース状態(通常状態)中は左打ち操作期間中であることから、第1特別図柄の変動表示において大当りが発生するのが通常である。従って、低確率/低ベース状態(通常状態)中に大当りが発生するのは、高確率/低ベース状態(第2KT状態)を終了した後に残っていた第2保留記憶が大当りとなるものであった場合や、低確率/低ベース状態(通常状態)中に敢えて右打ち操作を行って第2特別図柄の変動表示を実行されて大当りが発生した場合であり、本来は殆ど発生しない筈の状況である。本例では、低確率/低ベース状態(通常状態)中に第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、100回や50回の変動表示を終了してから高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される場合を設けることによって、そのような通常状態時に右打ち操作を行うような攻略的な操作に対してペナルティを付与しつつ、遊技に対する興趣の低下を抑制することができるようにしている。
なお、本例では、「所定条件が成立しにくい」場合の具体例として、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中では直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(すなわち、高ベース回数0回)のに対して、低確率/低ベース状態(通常状態)中では50回または100回の変動表示を終了したときに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御される(すなわち、高ベース回数50回または100回)場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、高確率/低ベース状態(第2KT状態)に大当りが発生した場合も一旦高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御し、比較的少ない回数の10回や30回の変動表示を終了すると高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのに対して、低確率/低ベース状態(通常状態)中では比較的多い回数の50回や100回の変動表示を終了すると高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるように構成してもよい。そのように何らかの形式で低確率/低ベース状態(通常状態)中の方が高確率/低ベース状態(第2KT状態)よりも高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行するまでの時間がかかるなどして、高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行しにくいように構成されていればよい。
なお、本例では、図9−23に示すように、低確率/高ベース状態中や高確率/高ベース状態中も第1確変大当りや第2確変大当りとなったときに50回の変動表示の終了後に高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるようにして、高確率/低ベース状態中に第1確変大当りや第2確変大当りとなった場合よりも高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行しにくくするように構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、低確率/高ベース状態中やや高確率/高ベース状態中も右打ち操作期間中でありペナルティ要素は低いことから、高確率/低ベース状態中と同様に直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御するように構成してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、第2特別状態に制御されているときに第1識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合、非特別状態に制御されているときに第1識別情報の可変表示にもとづいて有利状態に制御される場合よりも所定条件が成立しやすい(例えば、図9−23に示すように、低確率/低ベース状態(通常状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には高確率/高ベース状態(第1KT状態)に制御され、その後50回または100回の変動表示を終了したときに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるのに対して、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中に第1確変大当りや第2確変大当りが発生した場合には直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御され、しかも図9−3に示すように、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には第1確変大当りおよび第2確変大当りの選択割割合が高い)。そのため、遊技者に対して興趣を低下させにくくすることができる。
特に、低確率/低ベース状態(通常状態)から高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行した直後に再び第1特別図柄の変動表示で大当りとなってしまうと、高い割合で第1確変大当りや第2確変大当りとなる場合があり、この場合にペナルティのように高確率/低ベース状態(第2KT状態)を終了して高確率/高ベース状態(第1KT状態)に移行してしまうと、遊技者に失望感を与えてしまうおそれがある。そこで、本例では、図9−23に示すように、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中は第1確変大当りや第2確変大当りでも直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御するようにして、そのような失望感を与えることを防止できるようにしている。従って、イレギュラー大当りの際に遊技者に対して興趣を低下させにくくすることができる。
なお、本例では、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中は第1確変大当りや第2確変大当りでも直ちに高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御するように構成したが、そのような態様にかぎられない。例えば、高確率/低ベース状態(第2KT状態)中は第1確変大当りや第2確変大当りとなったときに比較的少ない回数の10回や30回の変動表示を終了すると高確率/低ベース状態(第2KT状態)に制御されるように構成してもよく、そのように何らかの形式で「所定条件が成立しやすい」ように構成されていればよい。
また、本特徴部080IWによれば、遊技者にとって有利度が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちいずれかの設定値に設定可能である。また、有利度が低い設定値(例えば、設定値「1」)に設定されている場合、有利度が高い設定値に設定されている場合よりも所定条件が成立しやすい。具体的には、図9−1および図9−2に示すように、設定値「1」では大当り確率が最も低いので、高確率/高ベース状態(第1KT状態)において大当りとなることなる50回または100回の変動表示まで実行しやすく、高確率/低ベース状態(第2KT状態)に移行しやすい。そのため、有利度が低い設定値に設定されている場合であっても期待をもたせることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWによれば、遊技状態が切り替わるとき(例えば、イレギュラー大当りが発生するとき、低確率/高ベース状態中の50変動目の変動表示を実行するとき)に、所定表示(例えば、左中右の飾り図柄)を一旦視認困難とする特別演出(例えば、シャッター演出)を実行可能である。特別演出として、特定画像(例えば、図9−43(B)および図9−44(A)に示す上下のシャッター080IW033,034が閉まっている状態の静止画像)を表示して所定表示を視認困難とする演出を実行した後に、該特定画像が分離して所定表示が視認可能となる演出(例えば、図9−43(C)〜(F)および図9−44(B),(C)に示す上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていく動画像)を実行する。そのため、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができる。また、特別演出にかかる映像制作期間や制作コストを節約することができる。
また、本特徴部080IWによれば、遊技状態が切り替わるとき(例えば、イレギュラー大当りが発生するとき、低確率/高ベース状態中の50変動目の変動表示を実行するとき)に、特定画像(例えば、図9−43(B)および図9−44(A)に示す上下のシャッター080IW033,034が閉まっている状態の静止画像)を表示して所定表示(例えば、左中右の飾り図柄)を一旦視認困難とする特別演出(例えば、シャッター演出)を実行可能である。また、複数種類の特定画像(例えば、図9−46(A)〜(C)示す静止画像)を表示可能であり、有利状態に制御されるときの遊技状態に応じて、異なる種類の特定画像を表示する(例えば、低確率/高ベース状態の50変動目の変動表示においてシャッター演出が実行される場合には、図9−46(A)に示すように「END」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示され、遊技状態が低確率/低ベース状態(通常状態)であるときや低確率/高ベース状態であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(B)に示すように「激熱 待機中」の文字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示され、遊技状態が高確率/低ベース状態(第2KT状態)であるときにイレギュラー大当りが発生する場合には、図9−46(C)に示すように数字を含む上下のシャッター080IW033,034が表示される)。そのため、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができる。また、特別演出にかかる映像制作期間や制作コストを節約することができる。
また、例えば、特に、高確率/高ベース状態中や高確率/低ベース状態中に通常大当りが発生した場合には、確変状態が終了してしまったり第2KT状態(小当りRUSH)が終了してしまったりするので必ずしも有利な状態とは言えないが、図9−46(C)に示すように、カウント表示を伴うシャッター演出を実行したり、「Lowding」などの文字を含むシャッター演出を実行したりすることにより、遊技者を過度に煽ることを防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、高確率/低ベース状態(第2KT状態))に制御可能である。そのため、特殊状態による遊技価値が付与されやすい状況を設けることによって、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報および第2識別情報の可変表示に対応して演出識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を実行可能である。また、遊技状態の移行に対応して、演出識別情報の可変表示を実行する表示領域において特別画像(例えば、シャッター演出画像080IW017)を表示し、演出識別情報の視認性を低下させる。そのため、遊技状態の移行のタイミングで演出識別情報と遊技状態との間の違和感が生じることを防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、非所定状態(例えば、低ベース状態)と比べて第2識別情報の可変表示の実行頻度を高めた所定状態(例えば、高ベース状態)に制御可能であり、所定状態から非所定状態に移行するときに、視認性が高く遊技状態が移行することを報知するための特別画像(例えば、図9−41に示すシャッター演出画像080IW017)を表示する特別演出(例えば、シャッター演出)を実行し、特別演出が実行されるときに、演出識別情報の非表示制御を行う。そのため、所定状態から非所定状態に移行するときに演出識別情報と遊技状態との間の違和感が生じることを防止するとともに、演出識別情報の表示に関する処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWによれば、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、高確率/低ベース状態(第2KT状態))に制御可能である。また、有利状態の終了後に特別状態に制御されるときに移行演出(例えば、シャッター演出)を実行可能であり、移行演出が実行されるときに、演出識別情報の非表示制御を行う。そのため、有利状態の終了後に特別状態に制御されるときに演出識別情報と遊技状態との間の違和感が生じることを防止するとともに、演出識別情報の表示に関する処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWによれば、遊技状態の移行に対応して演出識別情報の非表示制御を開始し、所定条件の成立(例えば、次の飾り図柄の変動表示の開始)にもとづいて演出識別情報の非表示制御を終了する。そのため、演出識別情報と遊技状態との間の違和感が生じることを防止しつつ、再び演出識別情報を表示可能とすることができる。
なお、本例では、所定条件として次の飾り図柄の変動表示の開始にもとづいて飾り図柄や保留表示の表示を再開する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、飾り図柄や保留表示の非表示を開始してから所定期間(例えば、10秒)が経過したことにもとづいて、所定条件が成立したものとして飾り図柄や保留表示の表示を再開するように構成してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、可変表示に関する情報を保留記憶として記憶可能であり、保留記憶に対応して保留表示を表示可能であり、演出識別情報の非表示制御中に保留表示を非表示状態とする。そのため、演出識別情報の表示に関する処理負担に加えて保留表示の表示に関する処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWによれば、演出識別情報を縮小した態様の縮小識別情報(例えば、小図柄(第1小図柄、第2小図柄))の可変表示を実行可能であり、演出識別情報の非表示制御中であるか否かにかかわらず、縮小識別情報を表示する。そのため、演出識別情報の非表示制御中であっても遊技状況を認識可能とすることができる。
また、本特徴部080IWによれば、可変表示の表示結果が特定表示結果(例えば、大当り図柄)となったときに有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、演出識別情報の非表示制御を終了するときに、特定表示結果とは異なる表示結果の演出識別情報の組み合わせを表示する(例えば、図9−42(2)の右欄に示すように、飾り図柄を初期出目に切り替えて表示する)。そのため、有利状態に制御されると誤認される事態を防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行した後、特定条件(例えば、確変状態や高ベース状態への移行)が成立したことにもとづいて第2識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行する。また、特定条件の成立後に特別条件(例えば、低確率/高ベース状態での最終変動(例えば、50変動目)を実行)が成立したことにもとづいて第1識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行する。また、特定条件の成立時の第1識別情報の可変表示に対応した演出識別情報の可変表示の表示結果とは異なる表示結果にて、特別条件の成立時の第1識別情報の可変表示に対応した演出識別情報の可変表示の表示結果を表示する(例えば、図9−42(2)の右欄に示すように、飾り図柄を初期出目に切り替えて表示する)。そのため、遊技状況に関して誤認される事態を防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、複数種類の遊技状態(例えば、大当り遊技状態、確変状態、高ベース状態)に制御可能である。また、第1特別識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2特別識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行可能であり、第1特別識別情報の可変表示に対応して演出識別情報(例えば、飾り図柄)の可変表示を実行する第1演出可変表示と、第2特別識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行する第2演出可変表示とのいずれか一方を可変表示として実行可能である。また、遊技状態の移行に対応する状態移行情報(例えば、右打ち点灯開始指定コマンド、右打ち点灯終了指定コマンド)を受信したことにもとづいて、第1演出可変表示と第2演出可変表示とのうちの一方から他方に可変表示を切り替える(例えば、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて第2特別図柄に対応した飾り図柄の表示に切り替え、右打ち点灯終了指定コマンドを受信したことにもとづいて第1特別図柄に対応した飾り図柄の表示に切り替える)。そのため、状態移行情報を受信したこともとづいて、第1演出可変表示と第2演出可変表示とのうちの一方から他方に可変表示を切り替え可能となるので、演出制御の処理負担を軽減することができる。
例えば、本例で示したように、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行可能に構成した遊技機では、第1特別図柄と第2特別図柄とのいずれに対応して飾り図柄を表示するかを切り替えるために、第1特別図柄の変動状態と第2特別図柄の変動状態との両方を監視する必要があり、演出制御用CPU120側の処理負担が増加してしまい、飾り図柄の表示の円滑な切り替えを行えないおそれがある。そこで、本例では、遊技状態の変化に関連して送信される右打ち点灯開始指定コマンドや右打ち点灯終了指定コマンドの受信にもとづいて飾り図柄の表示を切り替えるように構成することによって、そのような演出制御用CPU120側に必要以上に処理負担がかかる事態を防止し、飾り図柄の表示の切り替えを円滑に行えるようにしている。
なお、本例では、状態移行情報として右打ち点灯開始指定コマンドや右打ち点灯終了指定コマンドの受信にもとづいて飾り図柄の表示を切り替える場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技状態を特定可能な背景指定コマンドを送信可能に構成した場合に、状態移行情報として背景指定コマンドの受信にもとづいて遊技状態を判断して飾り図柄の表示を切り替えるように構成してもよい。また、例えば、遊技状態そのものを特定可能な遊技状態指定コマンドを送信可能に構成した場合に、状態移行情報としてその遊技状態指定コマンドの受信にもとづいて遊技状態を判断して飾り図柄の表示を切り替えるように構成してもよい。そのように状態移行情報として様々な態様が考えられる。
また、本特徴部080IWによれば、第1特別識別情報の可変表示と第2特別識別情報の可変表示とを並行して実行可能である。そのため、特に第1特別識別情報の可変表示と第2特別識別情報の可変表示とを並行して実行可能とした場合の処理負担を軽減することができる。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行可能に構成する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1始動入賞口と第2始動入賞口との入賞順に第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを実行するように構成した遊技機において、本特徴部080IWで示した構成を適用してもよい。また、例えば、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示よりも優先して実行するように構成した遊技機において、本特徴部080IWで示した構成を適用してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、特殊状態により遊技価値が付与されやすい特別状態(例えば、高確率/低ベース状態(第2KT状態))に制御可能である。そのため、特殊状態による遊技価値が付与されやすい状況を設けることによって、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWの変形例5によれば、演出識別情報を縮小した態様の縮小識別情報(例えば、小図柄(第1小図柄、第2小図柄))の可変表示を実行可能であり、状態移行情報を受信したことにもとづいて、第1特別識別情報の可変表示に対応して縮小識別情報の可変表示を実行する第1縮小可変表示と、第2特別識別情報の可変表示に対応して縮小識別情報の可変表示を実行する第2縮小可変表示とのうちの一方から他方に可変表示を切り替える(例えば、図9−58参照)。そのため、状態移行情報に対応して縮小識別情報の可変表示も切替可能とすることにより、より演出制御の処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWによれば、演出識別情報とは異なる可変表示態様により、演出識別情報よりも視認性が低い特殊識別情報(例えば、第4図柄)の可変表示を実行し、状態移行情報を受信したか否かにかかわらず、特殊識別情報の可変表示を実行する。そのため、演出識別情報の可変表示の切り替えが行われても、遊技状況を認識可能とすることができる。
また、本特徴部080IWによれば、状態移行情報として、遊技領域のうちの所定領域(例えば、遊技領域の右方領域)への遊技媒体(例えば、遊技球)の発射操作を行う状況であることを示す所定操作情報(例えば、右打ち点灯開始指定コマンド)を受信したことにもとづいて、第1演出可変表示と第2演出可変表示とのうちの一方から他方に可変表示を切り替える(例えば、右打ち点灯開始指定コマンドを受信したことにもとづいて第2特別図柄に対応した飾り図柄の表示に切り替える)。そのため、遊技媒体の発射操作を行う状況を示す情報と遊技状態の移行に対応する情報とを兼用することができ、情報の記憶領域の低減を図ることができる。
また、本特徴部080IWによれば、付与された遊技価値(例えば、賞球数)を集計する。また、所定操作情報を受信したことにもとづいて遊技価値の集計を開始し、遊技領域のうちの所定領域以外の特定領域(例えば、遊技領域の左方領域)への遊技媒体の発射操作を行う状況であることを示す特定操作情報(例えば、右打ち点灯終了指定コマンド)を受信したことにもとづいて遊技価値の集計を終了する。そのため、遊技媒体の発射操作を行う状況を示す情報の受信を契機として遊技価値の集計を管理することができる。
また、本特徴部080IWによれば、遊技状態の移行に対応して、演出識別情報の可変表示を実行する表示領域において特別画像(例えば、シャッター演出画像080IW017)を表示し、演出識別情報の視認性を低下させる。そのため、遊技状態の移行のタイミングで演出識別情報と遊技状態との間の違和感が生じることを防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1特別識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行した後、特定条件(例えば、確変状態や高ベース状態への移行)が成立したことにもとづいて第2特別識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行する。また、特定条件の成立後に特別条件(例えば、低確率/高ベース状態での最終変動(例えば、50変動目)を実行)が成立したことにもとづいて第1特別識別情報の可変表示に対応して演出識別情報の可変表示を実行する。また、特定条件の成立時の第1特別識別情報の可変表示に対応した演出識別情報の可変表示の表示結果とは異なる表示結果にて、特別条件の成立時の第1特別識別情報の可変表示に対応した演出識別情報の可変表示の表示結果を表示する(例えば、図9−42(2)の右欄に示すように、飾り図柄を初期出目に切り替えて表示する)。そのため、遊技状況に関して誤認される事態を防止することができる。
また、本特徴部080IWによれば、非所定状態と比べて第2特別識別情報の可変表示の実行頻度を高めた所定状態(例えば、高ベース状態)に制御可能である。そのため、第2特別識別情報の可変表示の実行頻度を高めた所定状態を設けることによって、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWによれば、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能であり、状態移行情報(例えば、右打ち点灯開始指定コマンド、右打ち点灯終了指定コマンド)を送信する。また、非所定状態において特殊状態に制御される場合に状態移行情報を送信しない。そのため、演出識別情報の可変表示の切り替え制御を無駄に実行することを防止し、演出制御の処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWの変形例6によれば、非所定状態において特殊状態に制御される場合にも状態移行情報を送信する。また、状態移行情報を受信しても、非所定状態において特殊状態に制御される場合には、第1演出可変表示と第2演出可変表示との切り替えを行わない。そのため、情報の送信側の制御負担の増加を防止ししつつ、演出識別情報の可変表示の切り替え制御を無駄に実行することを防止し、演出制御の処理負担を軽減することができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示とを並行して実行可能であり、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、可変表示の表示結果として特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、特定表示結果には、第1特定表示結果(例えば、確変大当り図柄)と第2特定表示結果(例えば、通常大当り図柄)とがあり、第1特定表示結果が導出表示される方が、第2特定表示結果が導出表示されるよりも、遊技者にとっての有利度が高い(例えば、大当り遊技終了後に確変状態に制御される)。また、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第1特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示の表示結果を導出表示しない(例えば、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新が中断され、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示が継続して実行される)。また、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果(例えば、はずれ図柄)で導出表示する(例えば、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示がはずれ図柄で強制的に停止表示される)。そのため、可変表示の表示結果の有利度合いを考慮した制御を実現できる。
具体的には、第2KT状態(小当りRUSH)または確変状態に移行したにもかかわらず、一方の識別情報の残り保留に対応する変動表示で通常大当り(非確変大当り)となる場合には、第2KT状態(小当りRUSH)または確変状態が直ぐに終了してしまうことになり、遊技に対する興趣が低下してしまうおそれがある。一方で、その一方の識別情報の残り保留に対応する変動表示で一律に強制的にはずれ図柄を停止表示(強制はずれ)させてしまうと、確変大当りとなる変動表示であっても強制はずれとすることになり、有利状態(大当り遊技状態)において遊技者に付与される遊技価値が減少してしまい好ましくない。そこで、本特徴部080IWでは、通常大当り(非確変大当り)となる変動表示を対象に強制はずれとする一方で、確変大当りとなる変動表示については変動延長(変動時間の計測を中断)することにより、遊技者に付与される遊技価値の減少を抑えつつ、遊技に対する興趣を向上できるようにしている。
なお、本例では、「一方の識別情報の可変表示を停止しない」態様として、第1変動時間タイマまたは第2変動時間タイマの更新を中断し、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示を継続して実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示を中断(一時停止)し、小当り遊技終了後に中断していた第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示を再開するように構成してもよい。そのように何らかの形式で可変表示を完全には停止しないものであればよい。
また、本特徴部080IWによれば、特殊状態による遊技価値(例えば、賞球)が付与されやすい特別状態(例えば、第2KT状態)に制御可能である。そのため、特殊状態による遊技価値が付与されやすい状況を設けることにより、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWによれば、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能である。また、第1特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて特定状態に制御し(例えば、確変大当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状態に制御する)、第2特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて非特定状態に制御する(例えば、通常大当りにもとづく大当り遊技の終了後に確変状態に制御しない)。そのため、特定状態に制御されるか否かを考慮した制御を実現できる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報の可変表示を実行する場合と第2識別情報の可変表示を実行する場合のいずれであっても、特殊表示結果を導出表示可能である(図9−1、図9−2参照)。また、第1識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、第2識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、第1識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する(図9−55(B)参照)。また、第2識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、第1識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示した場合には、第2識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する制御を行わない(図9−55(E)参照)。そのため、可変表示の表示結果の有利度合いに加えて、第1識別情報の可変表示であるか第2識別情報の可変表示であるかを考慮した制御を実現できる。
また、本特徴部080IWによれば、有利状態とは異なる状態であって、非特定状態(例えば、低確率状態)と比較して有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、高確率状態(確変状態))に制御可能である。また、可変表示実行手段は、特定状態に制御されているときに、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示したことにもとづいて、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する(図9−56、図9−57参照)。また、非特定状態に制御されているときに、第1識別情報および第2識別情報のうちの一方の識別情報の可変表示であって第2特定表示結果に対応する可変表示の実行中に、他方の識別情報の可変表示において特殊表示結果を導出表示した場合には、該一方の識別情報の可変表示を所定表示結果で導出表示する制御を行わない(図9−56、図9−57参照)。そのため、可変表示の表示結果の有利度合いに加えて、特定状態に制御されているか否かを考慮した制御を実現できる。
また、本特徴部080IWによれば、第1始動領域(例えば、第1始動入賞口)を遊技媒体(例えば、遊技球)が進入したことにもとづいて第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示を実行可能であり、第2始動領域(例えば、第2始動入賞口)を遊技媒体が進入したことにもとづいて第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を実行可能である。また、遊技媒体が進入可能な第1状態(例えば、開状態)と遊技媒体が進入困難または進入不可能な第2状態(例えば、閉状態)とに変化可能な可変手段(例えば、特殊可変入賞球装置17)を備える。また、第1識別情報および第2識別情報のいずれかの可変表示が実行された後に、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)と該有利状態よりも有利度が低い特殊状態(例えば、小当り遊技状態)とのいずれかに制御可能であり、特殊状態に制御されているときに可変手段を第1状態に制御する。また、第1始動領域は、遊技媒体が移動可能な移動経路のうち所定経路(例えば、遊技領域の左方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられ、可変手段は、移動経路のうち特定経路(例えば、遊技領域の右方領域)を移動する遊技媒体が進入可能に設けられている。また、特定経路への遊技媒体の発射を促進するための特定報知(例えば、図9−40(1),(2)に示す右打ち報知)を実行可能であり、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときには、特定報知を実行しない(例えば、図9−40(3)参照)。そのため、遊技媒体の発射の促進について適切な報知を行うことができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報の可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶バッファ)と、第2識別情報の可変表示に関する情報を、保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第2保留記憶バッファ)とを備える。また、第1識別情報の可変表示の表示結果または第2識別情報の可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であるとともに、第1識別情報の可変表示の表示結果または第2識別情報の可変表示の表示結果として特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。また、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表示とを並行して実行しているときに、一方の可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示させたことにもとづいて、他方の可変表示の表示結果として特定表示結果および特殊表示結果とは異なる所定表示結果(例えば、はずれ図柄)を導出表示させる。そのため、可変表示を強制的に終了させることができ、保留記憶を円滑に消化することができる。
また、本特徴部080IWによれば、特殊状態に制御されたときに所定価値を付与可能(例えば、特殊入賞口への遊技球の入賞にもとづき10個の賞球を払い出す)であるとともに、有利状態に制御されたときに所定価値よりも高い価値を付与可能(例えば、大入賞口への遊技球の入賞にもとづき15個の賞球を払い出す)である。また、特定報知として、第1特定報知(例えば、図9−40(1),(2)に示す右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯)と、該第1特定報知よりも視認性が高い第2特定報知(例えば、図9−40(1)に示す右打ち表示080IW007の表示)とを実行可能である。また、有利状態に制御されるときには、第1特定報知および第2特定報知を実行し(図9−40(1)参照)、第2識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されるときには、第1特定報知を実行し、第2特定報知を実行しない(図9−40(2)参照)。そのため、付与可能な価値に対応した報知を実現することができる。
また、本特徴部080IWによれば、少なくとも第1識別情報の可変表示に対応して可変表示演出(例えば、飾り図柄の変動表示)を実行可能である。また、特殊状態に制御されるときと特殊状態に制御されないときとで共通態様の可変表示演出を実行可能である(例えば、第1特別図柄の変動表示が実行されて小当りとなる場合には、強制的に非リーチはずれ図柄を停止表示する)。そのため、第1識別情報の可変表示が実行された後に特殊状態に制御されることに対する遊技者への認識性を低下させることができる。また、その上で、第2保留記憶手段が記憶する保留記憶を円滑に消化することができる。
また、本特徴部080IWによれば、特定経路における可変手段の上流側に、遊技媒体の移動を遅延させるための遅延手段(例えば、可変入賞球装置6Bに設けられた規制片)を備える。そのため、通常時に第2識別情報の可変表示が実行された後の特殊状態への制御が実行されるタイミングに対して狙い打ちされることを防止することができる。従って、遊技機に対する攻略対策を強化することができる。
なお、遅延手段は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、遊技領域の右方に設けられた可変入賞球装置6Bや特殊可変入賞球装置17の上流側に、遅延手段として、遊技球が左右に蛇行するように移動させる通路部材を設けるように構成してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、遊技の進行を制御する遊技制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103))と、遊技制御手段からの情報にもとづいて演出を制御する演出制御手段(例えば、演出制御用CPU120)とを備える。また、遊技制御手段は、所定の報知を行う報知手段(例えば、右打ち表示器26)による報知の実行を制御する。また、演出制御手段は、報知手段による報知に対応して特定報知(例えば、右打ち報知用LED37の点灯)を実行する。そのため、演出制御手段の処理負担を軽減しつつ、適切な報知を実現することができる。
なお、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行された場合であるか第2特別図柄の変動表示が実行された場合であるかに関係なく、大当り遊技中に右打ち報知を実行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、遊技領域の左方に特別可変入賞球装置(左大入賞口)が設けられているとともに遊技領域の右方にも特別可変入賞球装置(右大入賞口)が設けられ、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に左大入賞口を開放し、第2特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右大入賞口を開放するように構成された遊技機に適用する場合には、第2特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行する一方で、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に右打ち報知を実行しないように構成してもよい。また、このように構成した場合には、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち報知を実行するように構成してもよい。すなわち、特定報知実行手段は、可変手段(この例では、右大入賞口)を制御対象とした種別の有利状態に制御されるときに、特定報知を実行するように構成してもよい。そのように構成すれば、第1特別図柄の変動表示で大当りとなった場合には大当り遊技中に左打ち報知を実行することにより、遊技者が誤って右打ち操作を行うことを抑制することができ、遊技者の不利益の発生を抑えることができる。
また、本例では、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)が遊技領域の右方に設けられていることから、KT状態中も右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、第2始動入賞口が遊技領域の左方に設けられた遊技機に適用する場合には、KT状態中や高ベース状態中、時短状態中に右打ち報知を実行しないように構成してもよい。
また、本例では、大当り遊技中のみ右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示080IW007を表示することにより右打ち報知を実行する場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、第2KT状態中(小当りRUSH中)であっても、大当り遊技終了後の最初の変動表示を実行する場合には、右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示080IW007を表示することにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。または、この場合、例えば、大当り遊技終了時のエンディング期間において、右打ち表示器26および右打ち報知用LED37の点灯の点灯に加えて画像表示装置5の表示画面において右打ち表示080IW007を表示することにより右打ち報知を実行するように構成してもよい。
また、本例では、画像表示装置5の表示画面において表示する右打ち表示は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、図9−40(1)で示したような比較的大きなサイズの右打ち表示080IW007とは別に、画像表示装置5において右打ちを示す記号表示(例えば、右向きの三角形表示)を表示することにより、右打ち報知を実行可能に構成してもよい。
また、本例では、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合には小当り遊技中に右打ち報知を行い(図9−40(2)参照)、第1特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合には小当り遊技中に右打ち報知を行わない(図9−40(3)参照)場合を示したが、第2特別図柄の変動表示において小当りが発生した場合にも右打ち報知を行わない場合があるように構成してもよい。例えば、通常状態中であり左打ち操作を行うべき状況において第2特別図柄の変動表示が実行されて小当りが発生した場合には、その小当り遊技中に右打ち報知を行わないように構成してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。また、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定するための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特殊判定値の数は、設定値によらず共通であり、かつ非特定状態に制御されているときと特定状態に制御されているときとで共通である(図9−1および図9−2参照)。そのため、適切な遊技性を実現することができる。
具体的には、設定値によって大当り当選確率以外の抽選確率や種別振り分けが変化すると、設定値によって有利度合いの差(出玉性能の差)が顕著になりすぎ、射幸性が過度に高くなるおそれがある。そこで、本特徴部080IWでは、特殊判定値の数を設定値によらず共通とする(小当り当選確率を共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表示とを並行して実行可能(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行可能である)である。また、第2識別情報の可変表示の表示結果が特殊表示結果(例えば、小当り図柄)となる頻度を高めた特別状態(例えば、KT状態)に制御可能である。そのため、特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性を実現することができる。
また、本特徴部080IWによれば、特別状態として、第1特別状態(例えば、第1KT状態)と該第1特別状態よりも有利度が高い第2特別状態(例えば、第2KT状態)とに制御可能である。そのため、第2特別状態に制御可能な遊技機において、適切な遊技性を実現することができる。
また、本特徴部080IWによれば、複数種類の有利状態(例えば、通常大当り、第1確変大当り、第2確変大当り、第3確変大当り)に制御可能である。また、有利状態の種類を決定するための有利種類判定値(例えば、大当り種別判定値)を用いて、有利状態の種類を決定する。また、有利種類判定値の数は、設定値によらず共通である(図9−3参照)。そのため、より適切な遊技性を実現することができる。
具体的には、本特徴部080IWでは、有利種類判定値の数を設定値によらず共通とする(大当り種別の振り分けを共通とする)ことにより、設定値によって有利度合いの差が過度に大きくなることを防止し、射幸性が過度に高くなることを防止している。
なお、本例では、図9−3に示すように、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく、大当り種別の割り振りが同じである場合を示したが、そのような態様にかぎられない。例えば、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに応じて大当り種別の決定割合を異ならせて、設定値によって有利度に差が出るように構成してもよい。
また、本特徴部080IWによれば、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定するための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特定表示結果および特殊表示結果とは異なる所定表示結果とすることを決定するための所定判定値(例えば、はずれ判定用の判定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、特殊判定値の数は、設定値によらず共通である(図9−1および図9−2参照)。また、所定判定値は、全ての設定値に対応する判定値に含まれ、所定判定値の数は、設定値に応じて異なる(図9−1および図9−2参照)。そのため、設定値の推測の困難性を高めて、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本特徴部080IWによれば、非特定状態(例えば、非確変状態)と該非特定状態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(例えば、確変状態)とに制御可能である。また、所定判定値は、全ての設定値の特定状態に対応する判定値に含まれる(図9−1および図9−2参照)。そのため、特定状態中における設定値の推測の困難性を高めることができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報の可変表示と第2識別情報の可変表示とを並行して実行可能である(例えば、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して実行可能である)。また、第2識別情報の可変表示に対応する特殊判定値の数は、第1識別情報の可変表示に対応する特殊判定値の数よりも多く、特定状態中の第2識別情報の可変表示に対応する判定値には、所定判定値が含まれる(図9−1および図9−2参照)。そのため、特定状態中の第2識別情報の可変表示の表示結果を用いた設定値の推測の困難性を高めることができる。
また、本特徴部080IWによれば、第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示および第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示を行うことが可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果として特定表示結果とは異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が導出表示されたときに、有利状態とは異なる特殊状態(例えば、小当り遊技状態)に制御可能である。また、可変表示の表示結果を決定するための判定値(例えば、大当り判定用の判定値、小当り判定用の判定値)を用いて、可変表示の表示結果を決定する。また、判定値には、可変表示の表示結果として特定表示結果を導出表示することを決定するための特定判定値(例えば、大当り判定用の判定値)と、可変表示の表示結果として特殊表示結果を導出表示することを決定するための特殊判定値(例えば、小当り判定用の判定値)とが含まれる。また、特定判定値の数が異なる複数の設定値(例えば、設定値「1」〜「6」)のうちのいずれかの設定値に設定可能である。また、第2識別情報の可変表示に対応する判定値のうち特殊判定値の数は、設定値によらず共通であり(図9−2参照)、第1識別情報の可変表示に対応する判定値と第2識別情報の可変表示に対応する判定値とで、特殊判定値の数が異なる(図9−1および図9−2参照)。そのため、適切な遊技性を実現しつつ、遊技の単調さを解消することができる。
本発明は、以上に説明したものに限られるものではない。また、その具体的な構成は、上述の実施形態や後述の他の形態例に加えて、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があってもこの発明に含まれる。
また、上述した実施の形態及び各変形例に示した構成、後述の形態例及び各変形例に示した構成のうち、全部又は一部の構成を任意に組み合わせることとしてもよい。
なお、今回開示された上述の実施形態及び後述の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上述の説明及び後述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の遊技機としては、他にも、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、不利設定値(例えば、1〜3)と該不利設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い有利設定値(例えば、4〜6)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100におけるステップ080IWS2205〜S2207,S2210〜S2219,S2222〜S2225,S2227を実行する部分)と、遊技状態が切り替わるとき(例えば、イレギュラー大当りが発生するとき、低確率/高ベース状態中の50変動目の変動表示を実行するとき)に、特定画像(例えば、図9−43(B)および図9−44(A)に示す上下のシャッター080IW033,034が閉まっている状態の静止画像)を表示して所定表示(例えば、左中右の飾り図柄)を一旦視認困難とする特別演出(例えば、シャッター演出)を実行可能な特別演出実行手段(例えば、例えば、演出制御用CPU120におけるステップ080IWS503,S505,S506,S508,S512を実行する部分)と、を備え、特別演出実行手段は、複数種類の特定画像(例えば、図9−46(A)〜(C)示す静止画像)を表示可能であり、特別演出として、特定画像を表示して所定表示を視認困難とする疑似閉鎖演出を実行した後に、該特定画像が分離して所定表示が視認可能となる開放演出(例えば、図9−43(C)〜(F)および図9−44(B),(C)に示す上下のシャッター080IW033,034が徐々に開いていく動画像)を実行し、さらに、有利状態に制御することを決定可能な決定手段(例えば、CPU103が図12に示す特別図柄通常処理を実行する部分)と、決定手段の決定結果にもとづいて有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、リーチ演出)を、特定演出(例えば、パターンCI−3のカットイン演出)を含む態様と含まない態様にて実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを報知する特別報知演出(例えば、パターンCI−4のカットイン演出)を実行可能な特別報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、を備え、有利状態は、第1有利状態(例えば、大当りAや大当りBの大当り遊技状態)と該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態(例えば、大当りCの大当り遊技状態)とを含み、示唆演出実行手段は、不利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行不能であり(例えば、図13−21(B)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行不能な部分)、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行可能であり(例えば、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行可能な部分)、特別報知演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第2有利状態に制御され(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は、必ず可変表示結果が大当りとなり大当りCの大当り遊技状態に制御される部分)、特定演出を含む態様の示唆演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第1有利状態または第2有利状態に制御される(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は、可変表示結果が大当りとなると、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態に制御される部分)遊技機が挙げられる。
このような構成によれば、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができる。また、特別報知演出が実行されるか否かに遊技者を注目させることができるとともに、特定演出を含む示唆演出が実行されて第2有利状態に制御される場合があるので、有利設定値が設定されている場合に特定演出を含む示唆演出が実行されて有利状態に制御されない場合の遊技興趣の低下を低減できる。
なお、特定演出を含む態様の示唆演出に加えて、遊技状態が切り替わるときに、所定表示を一旦視認困難とする特別演出における演出の態様によって設定値の示唆を行うようにしてもよい。例えば、特別演出の態様を複数種類用意しておき(例えば、シャッター演出の演出パターンとしてパターンA・B・Cの3種類を用意しておき)、特別演出を実行可能なタイミング毎に特別演出の態様を複数種類の中から抽選等により選択するとともに、設定されている設定値によって特別演出の各態様の選択割合を異ならせることにより、設定されている設定値が遊技者にとって有利であるほど、特別演出が特定種類の態様で実行されやすくなる(例えば、パターンCによるシャッター演出が実行されやすくなる)ようにしてもよい。そのようにすれば、特別演出の態様の種類が豊富になるとともに、特定種類の態様による特別演出が実行された場合には設定されている設定値が遊技者にとって有利であることへの期待感が向上するため、遊技興趣を向上させることができる。
また、設定値の示唆を複数の要素(例えば特定演出を含む態様の示唆演出と、特別演出の態様の種類との2つの要素)により行うようにすれば、複数の要素で遊技者に有利な設定値が示唆された場合には、遊技者は遊技者に有利な設定値であることをより確信することができ、或る要素で遊技者に有利な設定値が示唆されなかった場合でも、他の要素で有利な設定値が示唆されれば、遊技者は遊技者に有利な設定値であることへの期待感を持続できるので、遊技興趣を向上させることができる。特に、特定演出を含む態様の示唆演出は、設定値が不利設定値であり、かつ、決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには実行されないため、特定演出を含む態様の示唆演出が実行されず、設定値が不利設定値である可能性が高い場合でも、特別演出において有利な設定値が示唆されれば、遊技者は遊技者に有利な設定値であることへの期待感を持続できるので、遊技興趣の低下を軽減させることができる。
さらに、特別演出においてスムーズに所定表示を隠して簡易な表示で表示切替を行うことができ、また、特定演出を含む示唆演出が実行されて有利状態に制御されない場合の遊技興趣の低下を低減できる遊技機の形態の一例として、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能であり、不利設定値(例えば、1〜3)と該不利設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い有利設定値(例えば、4〜6)とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、有利状態に制御することを決定可能な決定手段(例えば、CPU103が図12に示す特別図柄通常処理を実行する部分)と、決定手段の決定結果にもとづいて、有利状態に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、リーチ演出)を、特定演出(例えば、パターンCI−3のカットイン演出)を含む態様と含まない態様にて実行可能な示唆演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、特定演出とは異なる演出であって有利状態に制御されることを報知する特別報知演出(例えば、パターンCI−4のカットイン演出)を実行可能な特別報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120が図13−18に示すカットイン演出決定処理を実行した後に図7に示す可変表示中演出処理を実行する部分)と、を備え、有利状態は、第1有利状態(例えば、大当りAや大当りBの大当り遊技状態)と該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態(例えば、大当りCの大当り遊技状態)とを含み、示唆演出実行手段は、不利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、特定演出を含む態様の示唆演出を実行不能であり(例えば、図13−21(B)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行不能な部分)、有利設定値に設定されており、かつ決定手段によって有利状態に制御されることが決定されていないときには、前記特定演出を含む態様の前記示唆演出を実行可能であり(例えば、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、かつ可変表示結果がはずれである場合は、カットイン演出をパターンCI−3で実行可能な部分)、特別報知演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第2有利状態に制御され(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は、必ず可変表示結果が大当りとなり大当りCの大当り遊技状態に制御される部分)、特定演出を含む態様の示唆演出が実行されて有利状態に制御される場合は、第1有利状態または第2有利状態に制御される(例えば、図13−21及び図13−22に示すように、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は、可変表示結果が大当りとなると、大当りA、大当りB、大当りCのいずれかの大当り遊技状態に制御される部分)遊技機が挙げられる。以下に、これらの遊技機の形態例の一例を他の形態例として説明する。
(本実施の形態の特徴部208SGの前提となる基本説明)
まず、図10〜図12を用いて、後述する特徴部208SGの前提となるパチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御のうち、前述した図2、図4、図5と相違する点について説明する。これら相違点以外については、特徴部208SGの前提となるパチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御は、図1〜図7を用いて説明した前述のパチンコ遊技機1の構成及び制御と基本的に同様である。
図10は、パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図であり、演出制御基板12には、LED制御基板14を介して枠LED9が接続されることに代えて、ランプ制御基板9014を介して遊技効果ランプ909が接続される点が図2との主な相違点である。また、遊技効果ランプ909は、図1の遊技領域周辺部の枠LED9が設けられている箇所に設けられ、遊技効果ランプ909は、LEDを含んで構成されている。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図10に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板9014、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ909の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板9014に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
ランプ制御基板9014は、遊技効果ランプ909を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ909を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ909を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板9014といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
前述した図3と同様の遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図11のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図11に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS9021)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS9022)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS9023)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS9024)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS9025)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS9026)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS9027)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS9027のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図12は、特別図柄プロセス処理として、図11に示すステップS9025にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS90101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図11に示すステップS9027のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S90101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS90110〜S90120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS90110〜S90120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS90110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、はずれ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS90111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS90112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS90113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「はずれ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「はずれ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS90114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS90115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS90116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS90117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS90118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS90119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS90120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(特徴部208SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部208SGにおける遊技機につき、図13−1〜図13−39を参照して説明する。
まず、図13−1は、本実施の形態の特徴部208SGにおけるパチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。図13−1及び図13−3に示すように、パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、縦長の方形枠状に形成された外枠208SG001aと、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)208SG003とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠208SG003には、ガラス窓を有するガラス扉枠208SG003aが左側辺を中心として遊技機用枠208SG003の前面を開放する扉開放位置と該前面を閉鎖する扉閉鎖位置との間で回動可能に設けられ、該ガラス扉枠208SG003aにより遊技領域を開閉できるようになっており、ガラス扉枠208SG003aを閉鎖したときにガラス窓を通して遊技領域を透視できるようになっている。
また、遊技機用枠208SG003は、遊技場の店員等が所有する扉キーを図示しない錠前に挿入して解錠することで開放可能となり、店員以外の遊技者等は遊技機用枠208SG003及びガラス扉枠208SG003aを開放することはできないようになっている。
左遊技領域208SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域208SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域208SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路208SG002Cを通過して流下する遊技領域である。
また、左遊技領域208SG002Lには、一般入賞口10が配置されており、右遊技領域208SG002Rには、該右遊技領域208SG002Rの上流方から下流側にかけて、通過ゲート41、可変入賞球装置6B、一般入賞口10、特別可変入賞球装置7が配置されている。つまり、左遊技領域208SG002Lを流下する遊技球は、一般入賞口10と入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能となっており、右遊技領域208SG002Rを流下する遊技球は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、一般入賞口10及び特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口に入賞可能となっているとともに、通過ゲート41を通過可能となっている。
図13−1に示すように、入賞球装置6Aと可変入賞球装置6B及び特別可変入賞球装置7の間には、複数の障害釘208SGK1が配設されている。このため、左遊技領域208SG002Lを流下する遊技球は、第2始動入賞口や大入賞口に入賞不能であるとともに、右遊技領域208SG002Rを流下する遊技球は、第1始動入賞口に入賞不能となっている。
図13−2及び図13−3に示すように、本実施の形態の特徴部208SGにおける主基板11は、第1部材と第2部材とにより開放可能に構成された基板ケース208SG201に収納された状態でパチンコ遊技機1の背面に搭載されている。また、主基板11には、パチンコ遊技機1の設定値を変更可能な設定値変更状態に切り替えるための錠スイッチ208SG051と、設定値変更状態において後述する大当りの当選確率(出玉率)等の設定値を変更するための設定スイッチとして機能する設定切替スイッチ208SG052と、遊技機用枠208SG003の開放を検知する開放センサ208SG090と、が設けられている。尚、本実施の形態の特徴部208SGにおける設定値変更状態は、遊技場の店員等がパチンコ遊技機1に設定されている設定値を確認可能な状態(設定値確認状態)でもある。
これら錠スイッチ208SG051及び設定切替スイッチ208SG052といった遊技者が操作可能な操作部が設けられた設定切替本体部は、主基板11とともに基板ケース208SG201内に収容されており、錠スイッチ208SG051及び設定切替スイッチ208SG052は、基板ケース208SG201を開放しなくても操作可能となるように基板ケース208SG201の背面に形成された開口を介して背面側に露出している。
錠スイッチ208SG051及び設定切替スイッチ208SG052を有する基板ケース208SG201は、パチンコ遊技機1の背面に設けられているため、遊技機用枠208SG003を閉鎖した状態では操作が極めて困難であり、所定の扉キーを用いて遊技機用枠208SG003を開放することで操作が可能となる。また、錠スイッチ208SG051は、遊技場の店員等が所有する設定キーの操作を要することから、設定キーを所持する店員のみ操作が可能とされている。また、錠スイッチ208SG051は、設定キーによって、後述するONとOFFの切替操作を実行可能なスイッチでもある。尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、扉キーと設定キーとが別個のキーである形態を例示しているが、これらは1のキーにて兼用されていてもよい。
また、基板ケース208SG201には、設定値や後述するベース値を表示可能な表示モニタ208SG029が配置されている。該表示モニタ208SG029は、主基板11に接続されているとともに、基板ケース208SG201の上部に配置されている。つまり、表示モニタ208SG029は、基板ケース208SG201における主基板11を視認する際の正面に配置されている。主基板11は、遊技機用枠208SG003を開放していない状態では視認できないので、主基板11を視認する際の正面とは、遊技機用枠208SG003を開放した状態における遊技盤2の裏面側を視認する際の正面であり、パチンコ遊技機1の正面とは異なる。ただし、主基板11を視認する際の正面とパチンコ遊技機1の正面とが共通するようにしてもよい。
尚、本特徴部208SGにおけるパチンコ遊技機1では、電源の投入時に錠スイッチ208SG051と開放センサ208SG09とがONとなっていれば、設定値変更状態として、セットされている設定値が表示モニタ208SG029に表示される。このとき、設定切替スイッチ208SG052を操作することによって表示モニタ208SG029に表示されている数値(設定値)を更新表示させることができる。
そして、表示モニタ208SG029に1〜6のうちの任意の数値が表示されている状態で錠スイッチ208SG051をOFFにすることで、該表示モニタ208SG029に表示されている数値が新たな設定値としてセットされる。尚、CPU103は、パチンコ遊技機1が起動した際に、新たな設定値がセット(設定)されたか否かにかかわらず後述の設定値指定コマンドを演出制御基板12に対して送出する。このようにすることで、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を設定値指定コマンドから特定可能となっている。
また、図13−1及び図13−2に示すように、本実施の形態の特徴部208SGにおけるパチンコ遊技機1の遊技盤2の所定位置(例えば、遊技領域の左下方位置)には、第1特図の可変表示を実行可能な第1特別図柄表示装置208SG004A、第2特図の可変表示を実行可能な第2特別図柄表示装置208SG004B、第1保留記憶数を表示可能な第1保留表示器208SG025A、第2保留記憶数を表示可能な第2保留表示器208SG025B、普通図柄の可変表示を実行可能な普通図柄表示器208SG020、普図保留記憶数を表示可能な普図保留表示器208SG025C、大当り遊技中に当該大当り遊技のラウンド数(大当り種別)を表示可能なラウンド表示器208SG131、高ベース状態(時短状態)や大当り遊技状態等の遊技球を右遊技領域208SG002Rに向けて打ち出す遊技状態において点灯する右打ちランプ208SG132、確変状態であるとき点灯する確変ランプ208SG133、高ベース状態(時短状態)において点灯する時短ランプ208SG134が纏めて配置されている遊技情報表示部208SG200が設けられている。
第1特別図柄表示装置208SG004Aと第2特別図柄表示装置208SG004Bとは、それぞれ8セグメントのLEDから構成されている。また、第1特別図柄表示装置208SG004Aと第2特別図柄表示装置208SG004Bとでは、特別図柄の可変表示結果がはずれや小当りである場合は、共通の組合せで該可変表示結果を導出表示可能となっている。
第1特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第1特別図柄表示装置208SG004Aは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果と導出表示可能となっている。また、第2特別図柄の可変表示において該可変表示結果が大当りとなる場合について、第2特別図柄表示装置208SG004Bは、大当り種別毎に2種類の大当り図柄(点灯するLEDの組合せ)にて可変表示結果を導出表示可能となっている。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおいては、第1特別図柄表示装置208SG004Aと第2特別図柄表示装置208SG004Bとで導出表示可能な大当り図柄は全て異なっているが、第1特別図柄表示装置208SG004Aで導出表示可能な大当り図柄と第2特別図柄表示装置208SG004Bで導出表示可能な大当り図柄は少なくとも一部が重複していてもよい。
第1保留表示器208SG025Aと第2保留表示器208SG025Bとは、それぞれ4セグメントのLEDが左右方向に並列して配置されている。これら第1保留表示器208SG025Aと第2保留表示器208SG025Bとでは、保留記憶数が1個であれば左端部のLEDのみが点灯し、保留記憶数が増加していく毎に左から2番目、左から3番目、左から4番目のLEDが順次点灯する。そして、可変表示が実行される毎に、保留記憶が減少する(消費される)ことに応じて、該可変表示に対応する保留表示器でのLEDが所定のシフト方向(本実施の形態の特徴部208SGでは左方向)に向けて消灯していく。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とが両方存在する場合は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示が優先して実行される様になっている。このため例えば第1特図保留記憶が1個存在するとともに第2特図保留記憶が2個存在する場合(第1保留表示器208SG025Aの左端部のLEDのみが点灯しているとともに、第2保留表示器208SG25Bの左2個のLEDが点灯している場合)は、第2特図保留記憶にもとづく可変表示の実行によって第2特図保留記憶が0個となった後に、第1特図保留記憶にもとづく可変表示が実行される。
また、ラウンド表示器208SG131は5個のセグメント(LED)から構成されている。尚、本実施の形態の特徴部208SGにおける大当り種別としては、5ラウンド大当りである大当りA、10ラウンド大当りである大当りB、15ラウンド大当りである大当りCの計3個の大当り種別が設けられており、これら大当り種別に応じてラウンド表示器208SG131を構成するセグメントのうちいずれのセグメントが点灯するかが異なっている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ909や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるLED制御コマンドが含まれている。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおける演出制御基板12には、可変表示中等にそれぞれの原点位置と演出位置との間で動作可能な第1可動体208SG321及び第2可動体208SG322と、第1可動体208SG321が該第1可動体208SG321の原点位置に位置していることを検出可能な原点検出センサ208SG331と、第2可動体208SG322が該第2可動体208SG322の原点位置に位置していることを検出可能な原点検出センサ208SG332と、が接続されている。
図13−4(A)は、本実施の形態における特徴部208SGで用いられる演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。演出制御コマンドは、例えば2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を示し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」とされ、EXTデータの先頭ビットは「0」とされる。尚、図13−4(A)に示されたコマンド形態は一例であって、他のコマンド形態を用いてもよい。また、この例では、制御コマンドが2つの制御信号で構成されることになるが、制御コマンドを構成する制御信号数は、1であってもよいし、3以上の複数であってもよい。
図13−4(A)に示す例において、コマンド8001Hは、第1特別図柄表示装置208SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第1可変表示開始コマンドである。コマンド8002Hは、第2特別図柄表示装置208SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームにおける可変表示の開始を指定する第2可変表示開始コマンドである。コマンド81XXHは、特図ゲームにおける特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで可変表示される飾り図柄などの変動パターン(変動時間)を指定する変動パターン指定コマンドである。ここで、XXHは不特定の16進数であることを示し、演出制御コマンドによる指示内容に応じて任意に設定される値であればよい。尚、変動パターン指定コマンドでは、指定する変動パターンなどに応じて、異なるEXTデータが設定される。
コマンド8CXXHは、可変表示結果通知コマンドであり、特別図柄や飾り図柄などの可変表示結果を指定する演出制御コマンドである。可変表示結果通知コマンドでは、例えば図13−4(B)に示すように、可変表示結果が「はずれ」であるか「大当り」であるか「小当り」であるかの決定結果(事前決定結果)や、可変表示結果が「大当り」となる場合の大当り種別を複数種類のいずれとするかの決定結果(大当り種別決定結果)に応じて、異なるEXTデータが設定される。
可変表示結果通知コマンドでは、例えば図13−4(B)に示すように、コマンド8C00Hは、可変表示結果が「はずれ」となる旨の事前決定結果を示す第1可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C01Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りA」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第2可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C02Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りB」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第3可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C03Hは、可変表示結果が「大当り」で大当り種別が「大当りC」となる旨の事前決定結果及び大当り種別決定結果を通知する第4可変表示結果指定コマンドである。コマンド8C04Hは、可変表示結果が「小当り」となる旨の事前決定結果を通知する第5可変表示結果指定コマンドである。
コマンド8F00Hは、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L,5C,5Rで飾り図柄の変動停止(確定)を指定する図柄確定コマンドである。コマンド95XXHは、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドである。遊技状態指定コマンドでは、例えばパチンコ遊技機1における現在の遊技状態に応じて、異なるEXTデータが設定される。具体的な一例として、コマンド9500Hを時短制御が行われない遊技状態(低ベース状態、通常状態)に対応した第1遊技状態指定コマンドとし、コマンド9501Hを時短制御が行われる遊技状態(高ベース状態、時短状態)に対応した第2遊技状態指定コマンドとする。
コマンド96XXHは、パチンコ遊技機1においてエラー(異常)の発生および発生したエラー(異常)の種別を指定するエラー(異常)指定コマンドである。エラー(異常)指定コマンドでは、例えば、各エラー(異常)に対応するEXTデータが設定されることにより、演出制御基板12側において、いずれのエラー(異常)の発生が判定されたのかを特定することができ、特定したエラー(異常)の発生が、後述するエラー報知処理によって報知される。
コマンドA0XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の開始を示す演出画像の表示を指定する当り開始指定コマンド(「ファンファーレコマンド」ともいう)である。コマンドA1XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態となっている期間であることを通知する大入賞口開放中通知コマンドである。コマンドA2XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態において、大入賞口が開放状態から閉鎖状態に変化した期間であることを通知する大入賞口開放後通知コマンドである。コマンドA3XXHは、大当り遊技状態または小当り遊技状態の終了時における演出画像の表示を指定する当り終了指定コマンドである。
当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、例えば可変表示結果通知コマンドと同様のEXTデータが設定されることなどにより、事前決定結果や大当り種別決定結果に応じて異なるEXTデータが設定されてもよい。あるいは、当り開始指定コマンドや当り終了指定コマンドでは、事前決定結果及び大当り種別決定結果と設定されるEXTデータとの対応関係を、可変表示結果通知コマンドにおける対応関係とは異ならせるようにしてもよい。大入賞口開放中通知コマンドや大入賞口開放後通知コマンドでは、大当り遊技状態または小当り遊技状態におけるラウンドの実行回数(例えば「1」〜「15」)に対応して、異なるEXTデータが設定される。
コマンドB100Hは、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aにより検出されて始動入賞(第1始動入賞)が発生したことに基づき、第1特別図柄表示装置208SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲームを実行するための第1始動条件が成立したことを通知する第1始動口入賞指定コマンドである。コマンドB200Hは、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bにより検出されて始動入賞(第2始動入賞)が発生したことに基づき、第2特別図柄表示装置208SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立したことを通知する第2始動口入賞指定コマンドである。
コマンドC1XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第1特図保留記憶数を通知する第1保留記憶数通知コマンドである。コマンドC2XXHは、画像表示装置5などにて特図保留記憶数を特定可能に表示するために、第2特図保留記憶数を通知する第2保留記憶数通知コマンドである。第1保留記憶数通知コマンドは、例えば第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1始動条件が成立したことに基づいて、第1始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。第2保留記憶数通知コマンドは、例えば第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2始動条件が成立したことに基づいて、第2始動口入賞指定コマンドが送信されるときに、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。また、第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドは、第1開始条件と第2開始条件のいずれかが成立したとき(保留記憶数が減少したとき)に、特図ゲームの実行が開始されることなどに対応して送信されるようにしてもよい。
第1保留記憶数通知コマンドや第2保留記憶数通知コマンドに代えて、合計保留記憶数を通知する合計保留記憶数通知コマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、合計保留記憶数の増加(または減少)を通知するための合計保留記憶数通知コマンドが用いられてもよい。
コマンドC4XXH及びコマンドC6XXHは、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XXHは、入賞時判定結果として、可変表示結果が「大当り」となるか否か及び大当り種別(確変や非確変や突確)の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC6XXHは、入賞時判定結果として、変動パターン判定用の乱数値MR3が、「非リーチ」、「スーパーリーチ」、「その他」のいずれの変動パターンとなるかの判定結果を示す変動カテゴリコマンドである。
コマンドD0XXHは、新たに設定された設定値を主基板11から演出制御基板12(演出制御用CPU120)に指定するための設定値指定コマンドである。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105と、時刻情報を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)106とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
図13−5は、主基板11の側においてカウントされる乱数値を例示する説明図である。図13−5に示すように、この実施の形態の特徴部208SGでは、主基板11の側において、特図表示結果判定用の乱数値MR1の他、大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3、普図表示結果判定用の乱数値MR4、MR4の初期値決定用の乱数値MR5のそれぞれを示す数値データが、カウント可能に制御される。尚、遊技効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。これらの乱数値MR1〜MR5は、CPU103にて、異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェアによる更新によってカウントするようにしてもよいし、乱数回路104によって更新されてもよい。乱数回路104は、遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されるものであってもよいし、遊技制御用マイクロコンピュータ100とは異なる乱数回路チップとして構成されるものであってもよい。こうした遊技の進行を制御するために用いられる乱数は、遊技用乱数ともいう。
尚、本実施の形態では各乱数値MR1〜MR5をそれぞれ図13−5に示す範囲の値として用いる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各乱数値MR1〜MR5の範囲は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよい。
図13−6は、本実施の形態における変動パターンを示している。本実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。また、可変表示結果が「小当り」となる場合などに対応して、1の変動パターンが予め用意されている。尚、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン(「非リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称され、可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン(「リーチはずれ変動パターン」ともいう)と称される。また、非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。尚、本実施の形態では、ノーマルリーチ変動パターンを1種類のみしか設けていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチと同様に、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。また、スーパーリーチ変動パターンでも、5以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
図13−6に示すように、本実施の形態の特徴部208SGにおけるノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδよりも短く設定されている。また、本実施の形態の特徴部208SGにおけるスーパーリーチα、スーパーリーチβ、スーパーリーチγ、スーパーリーチδといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間については、スーパーリーチδ、スーパーリーチγ、スーパーリーチβ、スーパーリーチαの順で特図変動パターンが長く設定されている。
尚、本実施の形態では、前述したようにスーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなっている。
ただし、本実施の形態の特徴部208SGでは、スーパーリーチγの変動パターンとして、スーパーリーチγのリーチ演出として可変表示結果がはずれであることを一旦報知した後に可変表示結果が大当りであることを報知する復活演出を実行する変動パターン(図13−6に示すPB1−5)が設けられている。このため、該復活演出を実行するスーパーリーチγの変動パターンは、通常のスーパーリーチγの変動パターンよりも特図変動時間が長く且つスーパーリーチδの変動パターンよりも特図変動時間が短く設定されているが、例外的に大当り期待度が最も高い(100%)変動パターンである。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおいては、後述するように、これら変動パターンを、例えば、非リーチの種別や、ノーマルリーチの種別や、スーパーリーチの種別等のように、変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するのではなく、これらの種別を決定することなしに変動パターン判定用の乱数値MR3のみを用いて決定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、変動パターン判定用の乱数値MR3に加えて、変動パターン種別判定用の乱数値を設けて、これら変動パターン種別判定用の乱数値から変動パターンの種別を先に決定してから、該決定した種別に属する変動パターンに属する変動パターンから実行する変動パターンを決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−6に示すように、変動パターン毎に変動内容(演出内容)が予め決定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定されている設定値に応じて同じ変動パターンであっても変動内容(演出内容)が異なるようにしてもよい。例えば、ノーマルリーチはずれの変動パターンPA2−1の場合は、設定されている設定値が1の場合は、ノーマルリーチはずれとなる変動パターンとし、設定されている設定値が2の場合は、擬似連演出を2回実行して非リーチはずれとなる変動パターンとして、設定されている設定値が3の場合は、擬似連演出を3回実行してスーパーリーチはずれとなる変動パターン…等とすればよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行し、RAM102をワークエリアとして用いることで、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種の処理が実行される。また、CPU103は、乱数生成プログラムを実行することで、主基板11の側において用いられる各種の乱数の全てを生成可能とされている。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種のテーブルデータなどが記憶されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定を行うために用意された、図13−7〜図13−14などに示す複数の判定テーブルを構成するテーブルデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御信号を出力させるために用いられる複数の制御パターンテーブルを構成するテーブルデータや、特別図柄や普通図柄などの可変表示における各図柄の変動態様となる変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルなどが記憶されている。
ROM101が記憶する判定テーブルには、例えば図13−7及び図13−8に示す第1特図用表示結果判定テーブル、図13−9及び図13−10に示す第2特図用表示結果判定テーブル、図13−11(A)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、図13−11(B)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)の他、大当り変動パターン判定テーブル、小当り変動パターン判定テーブル、はずれ変動パターン判定テーブル、普図表示結果判定テーブル(図示略)、普図変動パターン決定テーブル(図示略)などが含まれている。
本実施の形態の特徴部208SGのパチンコ遊技機1は、設定値に応じて大当りの当選確率(出玉率)が変わる構成とされている。詳しくは、後述する特別図柄プロセス処理の特別図柄通常処理において、設定値に応じた表示結果判定テーブル(当選確率)を用いることにより、大当りの当選確率(出玉率)が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も出玉率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど出玉率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。換言すれば、設定値とは、最も大きい値である6が最も遊技場側にとって不利な値であり、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど遊技場側にとって有利な値となる。
図13−7〜図13−10は、表示結果判定テーブルを示す説明図である。表示結果判定テーブルとは、ROM101に記憶されているデータの集まりであって、MR1と比較される当り判定値が設定値毎に設定されているテーブルである。本実施の形態の特徴部208SGでは、表示結果判定テーブルとして、第1特図と第2特図とで個別の表示結果判定テーブルを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1特図と第2特図とで共通の表示結果判定テーブルを用いるようにしても良い。
図13−7(A)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−7(B)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−7(C)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−7(D)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−7(E)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−7(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(A)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(B)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33049までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(C)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(D)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(E)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−8(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33094までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(A)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1237までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(B)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が1であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(C)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1253までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(D)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が2であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1383までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(E)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1272までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−9(F)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が3であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1429までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(A)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1292までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(B)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が4であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1487までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(C)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1317までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(D)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が5であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1556までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(E)は、変動特図が第2特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が通常状態(低確低ベース状態)または時短状態(低確高ベース状態)である場合に選択される第2特図用表示結果判定テーブルである。該第2特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1346までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
図13−10(F)は、変動特図が第1特図であるとともに、設定値が6であり遊技状態が確変状態(高確高ベース状態)である場合に選択される第1特図用表示結果判定テーブルである。該第1特図用表示結果判定テーブルでは、0〜65535の範囲で値を取り得る数値であり特図表示結果判定用の乱数値MR1と比較される当り判定値のうち、1020〜1674までが「大当り」に割り当てられており、32767〜33421までが「小当り」に割り当てられており、その他の数値範囲が「はずれ」に割り当てられている。
以上のように、各表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が確変状態(高確状態)であるときに、通常状態または時短状態であるときよりも多くの判定値が、「大当り」の特図表示結果に割り当てられている。これにより、パチンコ遊技機1において確変制御が行われる確変状態では、通常状態または時短状態であるときに特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率(本実施の形態の特徴部208SGでは、設定値が1の場合は1/300、設定値が2の場合は1/280、設定値が3の場合は1/260、設定値が4の場合は1/240、設定値が5の場合は1/220、設定値が6の場合は1/200)に比べて、特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなる(本実施の形態の特徴部208SGでは、設定値が1の場合は1/200、設定値が2の場合は1/180、設定値が3の場合は1/160、設定値が4の場合は1/140、設定値が5の場合は1/120、設定値が6の場合は1/100)。即ち、各表示結果判定テーブルでは、パチンコ遊技機1における遊技状態が確変状態であるときに、通常状態や時短状態であるときに比べて大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように、判定値が大当り遊技状態に制御するか否かの決定結果に割り当てられている。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−7〜図13−10に示すように、各設定値に応じて通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率がそれぞれ異なる(例えば、設定値1であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.5倍であり、設定値2であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は約1.56倍であり、設定値3であれば通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は1.625倍である)ように設定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各設定値での通常状態や時短状態における大当り確率に対する確変状態における大当り確率の倍率は全て一定(例えば、5倍)に設定してもよい。
また、各第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図13−7及び図13−8に示すように、第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/200に設定されている。
一方で、各第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が第1特図用表示結果判定テーブルとは異なる同一値となるように判定値が割り当てられている。具体的には、図13−9及び図13−10に示すように、第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態や設定値にかかわらず、特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が1/100に設定されている。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、設定値にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が同一確率である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、設定値に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を異ならせてもよい。更に、本実施の形態の特徴部208SGでは、変動特図に応じて特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率が異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動特図にかかわらず特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御すると決定される確率を同一確率としてもよい。
ここで、各表示結果判定テーブルにおいて「大当り」や「小当り」に割り当てられている当り判定値の数値範囲に着目すると、遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部208SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、遊技状態が確変状態の場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部208SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第1特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33094までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33094の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
遊技状態が通常状態または時短状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1237までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1237までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1238から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1238〜1253の範囲、設定値3では1238〜1272の範囲、設定値4では1238〜1292の範囲、設定値5では1238〜1317の範囲、設定値6では1238〜1346の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部208SGでは、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1237)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1238を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1346までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1346)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
次に、遊技状態が確変状態の場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、当り判定値のうち1020〜1346までの範囲が、設定値にかかわらず大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲に設定されている。
尚、設定値が1の場合は、大当りを判定するための大当り判定値の共通数値範囲のみが設定されている(1020〜1346までが「大当り」に割り当てられている)一方で、設定値2〜設定値6の場合は、該大当り判定値の共通数値範囲から連続するように、1347から各設定値に応じた数値範囲が大当り判定値の非共通数値範囲に設定されている。この大当り判定値の非共通数値範囲は、設定値2では1347〜1383の範囲、設定値3では1347〜1429の範囲、設定値4では1347〜1487の範囲、設定値5では1347〜1556の範囲、設定値6では1347〜1674の範囲にそれぞれ設定されている。
つまり、本実施の形態の特徴部208SGでは、遊技状態が確変状態である場合における第2図用表示結果判定テーブルにおいては、設定値が1の場合は0〜65535の範囲で値を取り得る当り判定値のうち、共通数値範囲(1020〜1346)内の数値のみが「大当り」に割り当てられている一方で、設定値が2以上である場合は、大当り判定値のうち、共通数値範囲に非共通数値範囲を加えた範囲内の数値が「大当り」に割り当てられている。更に、非共通数値範囲は、設定値の値が大きくなるに連れて1347を基準として増加していく。
このため、大当り確率は、1020を大当り判定値の基準値(大当り基準値)として、設定値が大きくなるに連れて共通数値範囲に連続する非共通数値範囲が増加していくことによって高くなっていく。
尚、遊技状態が確変状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルにおいては、遊技状態が通常状態または時短状態である場合における第2特図用表示結果判定テーブルと同じく、当り判定値のうち32767〜33421までの範囲が、設定値にかかわらず小当りを判定するための小当り判定値の共通数値範囲に設定されている。ここで設定値が6の場合に注目すると、該設定値が6の場合は、前述したように当り判定値のうち1020〜1674までが大当り判定値の数値範囲に設定されている一方で、小当り判定値は、前記設定値6の場合の大当り判定値の範囲(1020〜1674)とは異なる数値範囲において、32767を小当り判定値の基準値(小当り基準値)として、32767〜33421の範囲に設定されているので、小当り判定値の数値範囲が各設定値に応じて変化する大当り判定値の範囲に重複することが防止されている。
以上、本実施の形態の特徴部208SGにおいては、各表示結果判定テーブルにおいて、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の1020を基準として共通数値範囲または共通数値範囲と非共通数値範囲とからなる連続した1の数値範囲内に含まれる判定値を大当り判定値の数値範囲とするとともに、遊技状態及び設定値にかかわらず、当り判定値の32767を基準として連続した1の数値範囲(共通数値範囲)内に含まれる判定値を小当り判定値の数値範囲として可変表示結果を判定するようになっている。
更に、これら各表示結果判定テーブルにおいては、変動特図が同一である場合は、遊技状態にかかわらず小当り判定値の数値範囲は同一(小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が同一)である。また、変動特図が第1特図であるか第2特図であるかに応じて小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数が異なる(第1特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は328個であるのに対して、第2特図用表示結果判定テーブルにおける小当り判定値の数値範囲に含まれる判定値数は655個と約2倍である)一方で、小当り判定値の数値範囲自体は、32767を基準値(小当り基準値)として設定されている。
更に、前述したように、各遊技状態においては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1の場合が最も特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が低く、設定値の値が大きくなるほど特図表示結果を「大当り」として大当り遊技状態に制御すると決定される確率が高くなるように判定値が割り当てられている(大当り確率:設定値6>設定値5>設定値4>設定値3>設定値2>設定値1)。
つまり、CPU103は、その時点で設定されている設定値に対応する表示結果判定テーブルを参照して、MR1の値が大当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(大当りA〜大当りC)とすることを決定する。また、MR1が小当りに対応するいずれかの当り判定値に一致すると、特別図柄に関して小当りとすることを決定する。すなわち、設定値に応じた確率で大当り及び小当りの当選を決定する。尚、図13−7〜図13−10に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)並びに小当りになる確率(割合)を示す。また、大当りにするか否か決定するということは、大当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置208SG004Aまたは第2特別図柄表示装置208SG004Bにおける停止図柄を大当り図柄にするか否か決定するということでもある。また、小当りにするか否か決定するということは、小当り遊技状態に制御するか否か決定するということであるが、第1特別図柄表示装置208SG004Aまたは第2特別図柄表示装置208SG004Bにおける停止図柄を小当り図柄にするか否か決定するということでもある。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値として1〜6の計6個の設定値を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定可能な設定値は、5個以下や7個以上であってもよい。
図13−11(A)及び図13−11(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を示す説明図である。このうち、図13−11(A)は、遊技球が第1始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第1特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。また、図13−11(B)は、遊技球が第2始動入賞口に入賞したことに基づく保留記憶を用いて(すなわち、第2特別図柄の可変表示が行われるとき)大当り種別を決定する場合のテーブルである。
大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、当り種別判定用の乱数(MR2)に基づいて、大当りの種別を大当りA〜大当りCのうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
ここで、本実施の形態の特徴部208SGにおける大当り種別について、図13−12を用いて説明する。本実施の形態の特徴部208SGでは、大当り種別として、大当り遊技状態の終了後において時短制御のみが実行されて低確高ベース状態に移行する大当りA(非確変大当りともいう)と、大当り遊技の終了後において高確制御と時短制御とが実行されて高確高ベース状態に移行する大当りBや大当りC(確変大当りともいう)が設定されている。
「大当りA」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが5回(いわゆる5ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りであり、「大当りB」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが10回(いわゆる10ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。更に、「大当りC」による大当り遊技状態は、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な第1状態に変化させるラウンドが15回(いわゆる15ラウンド)、繰返し実行される通常開放大当りである。
「大当りA」による大当り遊技状態の終了後において実行される時短制御は、所定回数(本実施の形態の特徴部208SGでは100回)の特図ゲームが実行されること、或いは該所定回数の特図ゲームが実行される前に大当り遊技状態となることにより終了する。
一方、大当りBや大当りCの大当り遊技状態の終了後において実行される高確制御と時短制御は、該大当り遊技状態の終了後において再度大当りが発生するまで継続して実行される。よって、再度発生した大当りが大当りBや大当りCである場合には、大当り遊技状態の終了後に再度、高確制御と時短制御が実行されるので、大当り遊技状態が通常状態を介することなく連続的に発生する、いわゆる連荘状態となる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおいては、大当り種別として大当りA〜大当りCの3種類を設ける形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は2種類以下、または4種類以上設けてもよい。
また、図13−11(A)に示すように、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜249までが大当りBに割り当てられており、250〜299までが大当りCに割り当てられている。一方で、図13−11(B)に示すように、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)においては、MR2の判定値の範囲0〜299のうち、0〜99までが大当りAに割り当てられており、100〜199までが大当りBに割り当てられており、200〜299までが大当りCに割り当てられている。つまり、本実施の形態の特徴部208SGでは、遊技球が入賞した入賞口が第1始動入賞口であるか第2始動入賞口であるかに応じて大当り種別の決定割合が異なっている一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の割合にて大当り種別を決定するようになっている。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、大当り種別を大当り種別判定用の乱数値であるMR2を用いて決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り種別は、特図表示結果判定用の乱数値であるMR1を用いて決定してもよい。
また、ROM101には、変動パターン判定用の乱数値MR3に基づいて変動パターンを決定するための変動パターン判定テーブルも記憶されており、変動パターンを、事前決定結果に応じて前述した複数種類のうちのいずれかの変動パターンに決定する。
具体的には、変動パターン判定テーブルとしては、可変表示結果を「大当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「小当り」にすることが事前決定されたときに使用される大当り用変動パターン判定テーブルと、可変表示結果を「はずれ」にすることが事前決定されたときに使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルとが予め用意されている。
大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、ノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)、スーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)、スーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)、復活演出を実行するのスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)、スーパーリーチδ大当りの変動パターン(PB1−6)の各変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
具体的には、図13−13(A)に示すように、大当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜50までがノーマルリーチ大当りの変動パターン(PB1−1)に割り当てられており、51〜200までがスーパーリーチα大当りの変動パターン(PB1−2)に割り当てられており、201〜400までがスーパーリーチβ大当りの変動パターン(PB1−3)に割り当てられており、401〜650までが復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)に割り当てられており、651〜700までが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)に割り当てられており、701〜997までがスーパーリーチδ大当りの変動パターン(PB1−6)に割り当てられている。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず、大当り用の変動パターンを1の変動パターン判定テーブルを用いて決定している、つまり、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず可変表示結果が大当りとなる場合の変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値毎に各変動パターンの決定割合を異ならせるようにしてもよい。
また、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、小当りの変動パターン(PC1−1)の変動パターンに対して、変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。具体的には、図13−13(B)に示すように、小当り用変動パターン判定テーブルにおいては、MR3の判定値の範囲0〜997のうち、0〜997までが小当りの変動パターン(PC1−1)に割り当てられている。尚、本実施の形態の特徴部208SGにおける小当りの変動パターンとしてはPC1−1のみが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当りの変動パターンとしては2以上の変動パターンを設けてもよい。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルには、遊技状態が時短制御の実施されていない低ベース状態において保留記憶数が1個以下である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルAと、低ベース状態において合計保留記憶数が2〜4個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルBと、低ベース状態において合計保留記憶数が5〜8個である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルCと、遊技状態が時短制御の実施されている高ベース状態である場合に使用されるはずれ用変動パターン判定テーブルDとが予め用意されている。
はずれ用変動パターン判定テーブルAにおいては、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図13−14(A)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルA(低ベース中合算保留記憶数1個以下用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜450までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)に割り当てられており、451〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルBにおいては、合計保留記憶数が2〜4個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図13−14(B)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルB(低ベース中合算保留記憶数2〜4個用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜500までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)に割り当てられており、501〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルCにおいては、合計保留記憶数が5〜8個に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PS2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図13−14(C)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルC(低ベース中合算保留記憶数5個以上用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
また、はずれ用変動パターン判定テーブルDにおいては、時短制御中に対応する短縮の非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)、ノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)、スーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)、スーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)、スーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)、スーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に対して変動パターン判定用の乱数値MR3がとりうる範囲のうち所定の乱数値が判定値として割り当てられている。
図13−14(D)に示すように、はずれ用変動パターン判定テーブルD(高ベース中用)においては、MR3の判定値の範囲1〜997のうち、1〜550までが非リーチはずれの変動パターン(PA1−4)に割り当てられており、551〜700までがノーマルリーチはずれの変動パターン(PA2−1)に割り当てられており、701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン(PA2−2)に割り当てられており、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン(PA2−3)に割り当てられており、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)に割り当てられており、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターン(PA2−5)に割り当てられている。
このように、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合、非リーチ変動パターンやノーマルリーチ変動パターンを決定する割合は、スーパーリーチ変動パターンを決定する割合よりも高設定されている。また、はずれ用変動パターン判定テーブルA〜Dを用いる場合は、変動パターン判定テーブルにかかわらず判定値のうち701〜850までがスーパーリーチαはずれの変動パターン、851〜930までがスーパーリーチβはずれの変動パターン、931〜970までがスーパーリーチγはずれの変動パターン、971〜997までがスーパーリーチδはずれの変動パターンにそれぞれ割り当てられている、つまり、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンを共通の決定割合で決定するので、スーパーリーチの変動パターンによる可変表示が実行されないことにより演出効果が低下してしまうことを防ぐことができる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおいては、はずれ用変動パターンとしてスーパーリーチαはずれの変動パターン、スーパーリーチβはずれの変動パターン、スーパーリーチγはずれの変動パターン、スーパーリーチδはずれの変動パターンのそれぞれの決定割合が各設定値間にて完全に同一の形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスーパーリーチαはずれの変動パターン、スーパーリーチβはずれの変動パターン、スーパーリーチγはずれの変動パターン、スーパーリーチδはずれの変動パターンの決定割合は各設定値において異なっていてもよい。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、可変表示結果がはずれである場合は、スーパーリーチの変動パターンの決定割合が同一である形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、可変表示結果がはずれである場合は、非リーチ、ノーマルリーチ、スーパーリーチの全ての変動パターンの決定割合が同一であってもよいし、また、非リーチとノーマルリーチとのいずれかの変動パターンの決定割合のみが同一であってもよい。
尚、短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−2)の方が変動時間は短く、さらに、変動パターン(PA1−2)よりも非リーチはずれの変動パターン(PA1−3)の方が変動時間は短い(図13−6参照)。よって、保留記憶数が増加した場合には、変動時間が短い非リーチはずれの変動パターンが決定されることにより、保留記憶が消化されやすくなって、保留記憶数が上限数である4に達しているときに始動入賞することで、保留記憶がなされない無駄な始動入賞が発生し難くなるようになるとともに、保留記憶数が減少した場合には、変動時間が長い短縮なしの非リーチはずれの変動パターン(PA1−1)が決定されることによって、可変表示の時間が長くなることにより、可変表示が実行されないことによる遊技の興趣低下を防ぐことができるようになる。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−14(A)〜図13−14(C)に示すように、合算保留記憶数に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動対象の特別図柄における保留記憶数(例えば、第1特別図柄の可変表示を実行する場合は第1特別図柄の保留記憶数、第2特別図柄の可変表示を実行する場合は第2特別図柄の保留記憶数)に応じて異なるはずれ用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定してもよい。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、決定した変動パターン毎にリーチ演出を実行するか否かといずれのリーチ演出を実行するかが1対1で対応付いている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御用CPU120が、変動パターンの特図変動時間や可変表示結果等にもとづいてリーチ演出を実行するか否かや、いずれのリーチ演出を実行するかを抽選して決定してもよい。
図13−1に示す遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるRAM102は、その一部または全部が所定の電源基板において作成されるバックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであればよい。すなわち、パチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM102の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特図プロセスフラグなど)と未払出賞球数を示すデータとは、バックアップRAMに保存されるようにすればよい。遊技制御手段の制御状態に応じたデータとは、停電等が生じた後に復旧した場合に、そのデータにもとづいて、制御状態を停電等の発生前に復旧させるために必要なデータである。また、制御状態に応じたデータと未払出賞球数を示すデータとを遊技の進行状態を示すデータと定義する。
このようなRAM102には、パチンコ遊技機1における遊技の進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、図示しない遊技制御用データ保持エリアが設けられている。遊技制御用データ保持エリアは、第1特図保留記憶部と、第2特図保留記憶部と、普図保留記憶部と、遊技制御フラグ設定部と、遊技制御タイマ設定部と、遊技制御カウンタ設定部と、遊技制御バッファ設定部とを備えている。
第1特図保留記憶部は、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第1始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第1特別図柄表示装置208SG004Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第1特図保留記憶部は、第1始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第1始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その記憶数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第1特図保留記憶部に記憶された保留データは、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
第2特図保留記憶部は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して始動入賞(第2始動入賞)が発生したものの未だ開始されていない特図ゲーム(第2特別図柄表示装置208SG004Bにおける第2特図を用いた特図ゲーム)の保留データを記憶する。一例として、第2特図保留記憶部は、第2始動入賞口への入賞順(遊技球の検出順)に保留番号と関連付けて、その遊技球の通過(進入)における第2始動条件の成立に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。こうして第2特図保留記憶部に記憶された保留データは、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されていることを示し、この特図ゲームにおける可変表示結果(特図表示結果)に基づき大当りとなるか否かなどを判定可能にする保留情報となる。
尚、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第1始動条件の成立に基づく保留情報(第1保留情報)と、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)したことによる第2始動入賞の成立に基づく保留情報(第2保留情報)とを、共通の保留記憶部にて保留番号と対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合には、第1始動入賞口と第2始動入賞口のいずれを遊技球が通過(進入)したかを示す始動口データを保留情報に含め、保留番号と対応付けて記憶させればよい。
普図保留記憶部は、通過ゲート41を通過した遊技球がゲートスイッチ21によって検出されたにもかかわらず、未だ普通図柄表示器208SG020により開始されていない普図ゲームの保留情報を記憶する。例えば、普図保留記憶部は、遊技球が通過ゲート41を通過した順に保留番号と対応付けて、その遊技球の通過に基づいてCPU103により乱数回路104等から抽出された普図表示結果判定用の乱数値MR4を示す数値データなどを保留データとして、その数が所定の上限値(例えば「4」)に達するまで記憶する。
遊技制御フラグ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況などに応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、遊技制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
遊技制御タイマ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられる各種のタイマが設けられている。例えば、遊技制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
遊技制御カウンタ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるカウント値を計数するための複数種類のカウンタが設けられている。例えば、遊技制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。ここで、遊技制御カウンタ設定部には、遊技用乱数の一部または全部をCPU103がソフトウェアにより更新可能にカウントするためのランダムカウンタが設けられてもよい。
遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタには、乱数回路104で生成されない乱数値、例えば、乱数値MR2〜MR4を示す数値データが、ランダムカウント値として記憶され、CPU103によるソフトウェアの実行に応じて、定期的あるいは不定期に、各乱数値を示す数値データが更新される。CPU103がランダムカウント値を更新するために実行するソフトウェアは、ランダムカウント値を乱数回路104における数値データの更新動作とは別個に更新するためのものであってもよいし、乱数回路104から抽出された数値データの全部または一部にスクランブル処理や演算処理といった所定の処理を施すことによりランダムカウント値を更新するためのものであってもよい。
遊技制御バッファ設定部には、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、遊技制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御基板12に搭載されたRAM122には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、演出制御用データ保持エリアが設けられている。演出制御用データ保持エリアは、演出制御フラグ設定部と、演出制御タイマ設定部と、演出制御カウンタ設定部と、演出制御バッファ設定部とを備えている。
演出制御フラグ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示状態などといった演出動作状態や主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。例えば、演出制御フラグ設定部には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部には、例えば画像表示装置5の画面上における演出画像の表示動作などといった各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。例えば、演出制御タイマ設定部には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。例えば、演出制御カウンタ設定部には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。例えば、演出制御バッファ設定部には、複数種類のバッファそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
また、演出制御バッファ設定部の所定領域には、始動入賞時受信コマンドバッファを構成するデータが記憶されている。始動入賞時受信コマンドバッファには、第1特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1−1」〜「1−4」に対応した領域)と可変表示中の第1特図に対応した格納領域(バッファ番号「1−0」に対応した領域)とが設けられている。また、始動入賞時受信コマンドバッファには、第2特図保留記憶の合計保留記憶数の最大値(例えば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「2−1」〜「2−4」に対応した領域)と可変表示中の第2特図に対応した格納領域(バッファ番号「2−0」に対応した領域)とが設けられている。第1始動入賞口や第2始動入賞口への始動入賞があったときには、始動口入賞指定コマンド(第1始動口入賞指定コマンドまたは第2始動口入賞指定コマンド)、や保留記憶数通知コマンド(第1保留記憶数通知コマンドまたは第2保留記憶数通知コマンド)といったコマンドが1セットとして、主基板11から演出制御基板12へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶に対応した格納領域と第2特図保留記憶に対応した格納領域は、これらのコマンドを対応付けて、第1特図保留記憶と第2特図保留記憶とに分けて格納するための格納領域(エントリ)が確保されている。
これら格納領域(エントリ)の記憶内容は、開始条件が成立して最上位の保留記憶(バッファ番号「1−1」またはバッファ番号「2−1」)の可変表示が開始されるときに、後述するように1つずつ上位にシフトされていく。
演出制御用CPU120は、第1始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第1特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していき、第2始動入賞口への始動入賞時には、コマンドを始動入賞時受信コマンドバッファの第2特図保留記憶に対応する空きエントリにおける先頭(バッファ番号の最も若いエントリ)から格納していく。始動入賞時には、始動口入賞指定コマンドから保留記憶数通知コマンドまでが順次送信される。従って、コマンド受信が行われれば、第1特図保留記憶または第2特図保留記憶に対応するバッファ番号の末尾「1」〜「4」のそれぞれに対応する格納領域に、各コマンドが格納されていくことになる。
次に、本実施の形態の特徴部208SGにおいてCPU103が実行する処理について説明する。図13−15は、図12に示す始動入賞判定処理(S101)を示すフローチャートである。始動入賞判定処理では、図13−15に示すように、CPU103は、まず、入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に対応して設けられた第1始動口スイッチ22Aからの検出信号に基づき、第1始動口スイッチ22Aがオンであるか否かを判定する(208SGS501a)。このとき、第1始動口スイッチ22Aがオンであれば(208SGS501a;Y)、第1特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第1特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(208SGS502)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部に設けられた第1保留記憶数カウンタの格納値である第1保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第1特図保留記憶数を特定できればよい。第1特図保留記憶数が上限値ではないときには(208SGS502;N)、例えば遊技制御バッファ設定部に設けられた始動口バッファの格納値を、「1」に設定する(208SGS503)。
208SGS501aにて第1始動口スイッチ22Aがオフであるときや(208SGS501a;N)、208SGS502にて第1特図保留記憶数が上限値に達しているときには(208SGS502;Y)、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口に対応して設けられた第2始動口スイッチ22Bからの検出信号に基づき、第2始動口スイッチ22Bがオンであるか否かを判定する(208SGS501b)。このとき、第2始動口スイッチ22Bがオンであれば(208SGS501b;Y)、第2特図を用いた特図ゲームの保留記憶数である第2特図保留記憶数が、所定の上限値(例えば上限記憶数としての「4」)となっているか否かを判定する(208SGS505)。CPU103は、例えば遊技制御カウンタ設定部に設けられた第2保留記憶数カウンタの格納値である第2保留記憶数カウント値を読み取ることにより、第2特図保留記憶数を特定できればよい。208SGS505にて第2特図保留記憶数が上限値ではないときには(208SGS505;N)、例えば遊技制御バッファ設定部に設けられた始動口バッファの格納値を、「2」に設定する(208SGS506)。
尚、第2始動口スイッチがオンでない場合(208SGS501b;N)や第2特図保留記憶数が上限値である場合(208SGS505;Y)は、始動入賞判定処理を終了する。
208SGS503,208SGS506の処理のいずれかを実行した後には、始動口バッファの格納値である始動口バッファ値に応じた特図保留記憶数を1加算するように更新する(208SGS507)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには第1保留記憶数カウント値を1加算する一方で、始動口バッファ値が「2」であるときには第2保留記憶数カウント値を1加算する。こうして、第1保留記憶数カウント値は、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第1特図を用いた特図ゲームに対応した第1始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。また、第2保留記憶数カウント値は、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)して第2特図を用いた特図ゲームに対応した第2始動条件が成立したときに、1増加するように更新される。このときには、合計保留記憶数も1加算するように更新する(208SGS508)。例えば、遊技制御カウンタ設定部に設けられた合計保留記憶数カウンタの格納値である合計保留記憶数カウント値を、1加算するように更新すればよい。
208SGS508の処理を実行した後に、CPU103は、乱数回路104や遊技制御カウンタ設定部のランダムカウンタによって更新されている数値データのうちから、特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2、変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データを抽出する(208SGS509)。こうして抽出した各乱数値を示す数値データは、始動口バッファ値に応じた特図保留記憶部における空きエントリの先頭に、保留情報としてセットされることで記憶される(208SGS510)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときには、第1特図保留記憶部に乱数値MR1〜MR3を示す数値データが格納される一方、始動口バッファ値が「2」であるときには、第2特図保留記憶部に乱数値MR1〜MR3を示す数値データが格納される。
特図表示結果判定用の乱数値MR1や大当り種別判定用の乱数値MR2を示す数値データは、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を「大当り」とするか否か、更には可変表示結果を「大当り」とする場合の大当り種別を判定するために用いられる。変動パターン判定用の乱数値MR3は、特別図柄や飾り図柄の可変表示時間を含む変動パターンを判定するために用いられる。CPU103は、208SGS509の処理を実行することにより、特別図柄や飾り図柄の可変表示結果や可変表示時間を含む可変表示態様の判定に用いられる乱数値のうち全部を示す数値データを抽出する。
208SGS510の処理に続いて、始動口バッファ値に応じた始動口入賞指定コマンドの送信設定が行われる(208SGS511)。例えば、始動口バッファ値が「1」であるときにはROM101における第1始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタにより指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第1始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときにはROM101における第2始動口入賞指定コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファのバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して第2始動口入賞指定コマンドを送信するための設定を行う。こうして設定された始動口入賞指定コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図11に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
208SGS511の処理に続いて、入賞時乱数値判定処理を実行する(208SGS512)。その後、例えばROM101における保留記憶数通知コマンドテーブルの記憶アドレスを送信コマンドバッファにおいて送信コマンドポインタによって指定されたバッファ領域に格納することなどにより、演出制御基板12に対して保留記憶数通知コマンドを送信するための設定を行う(208SGS513)。こうして設定された保留記憶数通知コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図11に示すS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
208SGS513の処理を実行した後には、始動口バッファ値が「1」であるか否かを判定する(208SGS514)。このとき、始動口バッファ値が「1」であれば(208SGS514;Y)始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(208SGS515)、208SGS501bの処理に進む。これに対して、始動口バッファ値が「2」であるときには(208SGS514;N)、始動口バッファをクリアして、その格納値を「0」に初期化してから(208SGS516)、始動入賞判定処理を終了する。これにより、第1始動口スイッチ22Aと第2始動口スイッチ22Bの双方が同時に有効な遊技球の始動入賞を検出した場合でも、確実に双方の有効な始動入賞の検出に基づく処理を完了できる。
図13−16(A)は、入賞時乱数値判定処理として、図13−15の208SGS512にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。本特徴部208SGにおいて、特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるときには、特別図柄通常処理(図12のステップS22)において、遊技状態、可変表示を実行する特別図柄、設定値に応じた表示結果判定用テーブル(図13−7〜図13−10参照)を選択肢、該選択した表示結果判定用テーブルを用いて特図表示結果(特別図柄の可変表示結果)を「大当り」として大当り遊技状態に制御するか否かの判定や特図表示結果を「小当り」として小当り遊技状態に制御するか否かの判定が行われる。
他方、これらの判定とは別に、遊技球が始動入賞口(第1始動入賞口または第2始動入賞口)にて検出されたタイミングで、CPU103が208SGS512の入賞時乱数値判定処理を実行することにより、特図表示結果として大当り図柄や小当り図柄を停止表示すると判定されるか否かの判定や、飾り図柄の可変表示態様がスーパーリーチを伴う所定表示態様となるか否かの判定などを行う。これにより、始動入賞口に進入した遊技球の検出に基づく特別図柄や飾り図柄の可変表示が開始されるより前、つまり、該可変表示の開始時に大当りや小当りとするか否かが決定されるよりも前に、特図表示結果が「大当り」や「小当り」となることや、飾り図柄の可変表示態様がいずれのカテゴリの可変表示態様となるかを判定し、この判定結果に基づいて、演出制御用CPU120などにより、後述するように、保留表示予告演出等の先読予告演出が実行されるようになる。
図13−16(A)に示す入賞時乱数値判定処理において、CPU103は、まず、例えば遊技制御フラグ設定部208SG152などに設けられた時短フラグや確変フラグの状態を確認することなどにより、パチンコ遊技機1における現在の遊技状態を特定する(208SGS521)。CPU103は、確変フラグがオンであるときには確変状態(高確高ベース状態)であることを特定し、確変フラグがオフで時短フラグがオンであるときには時短状態(低確高ベース状態)であることを特定し、確変フラグと時短フラグがともにオフであるときには通常状態(低確低ベース状態)であることを特定すればよい。
208SGS521の処理に続いて、CPU103は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定する(208SGS522)。次いで、現在の遊技状態、始動口バッファ値及び設定値に応じた表示結果判定テーブルを選択してセットする(208SGS524)。
具体的には、始動口バッファ値が「1」であるとき、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−7(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−7(B)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−7(C)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−7(D)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−7(E)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−7(F)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「1」であるとき、設定値が4であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−8(A)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が4であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−8(B)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−8(C)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−8(D)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−8(E)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−8(F)に示す第1特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「2」であるとき、設定値が1であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−9(A)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が1であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−9(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−9(C)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が2であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−9(D)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−9(E)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が3であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−9(F)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットする。
また、始動口バッファ値が「2」であるとき、設定値が4であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−10(A)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が4であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−10(B)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−10(C)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が5であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−10(D)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が通常状態または時短状態である場合は図13−10(E)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットし、設定値が6であり且つ遊技状態が確変状態である場合は図13−10(F)に示す第2特図用表示結果判定テーブルをセットする。
表示結果判定テーブルをセットした後は、可変表示結果判定モジュール(208SGS525)において、特図表示結果が「大当り」、「小当り」、「はずれ」のいずれになるかを判定する処理を行う。尚、可変表示結果判定モジュールでは、セットした可変表示結果判定テーブルにおける大当り判定値の数値範囲や小当り判定値の数値範囲と特図表示結果判定用の乱数値MR1の値を比較し、該乱数値MR1の値が大当り判定値の数値範囲内であれば可変表示結果を大当りと判定し、該乱数値MR1の値が小当り判定値の数値範囲内であれば可変表示結果を小当りと判定し、該乱数値MR1の値が大当り判定値の数値範囲外且つ小当り判定値の数値範囲外であれば可変表示結果をはずれと判定すればよい。
そして、CPU103は、208SGS525にて可変表示結果が大当りとなると判定したか否かを判定する(208SGS526)。大当りとならないと判定した場合(208SGS526;N)は、208SGS525において可変表示結果が小当りとなると判定したか否かを判定する(208SGS527)。小当りとならないと判定した場合、つまり、可変表示においてはずれとなると判定した場合には(208SGS527;N)、可変表示結果が「はずれ」となることに応じた図柄指定コマンドである第1図柄指定コマンドの送信設定を実行し(208SGS527a)、時短フラグがセットされているか否か、つまり、現在の遊技状態が時短状態であるか否かを判定する(208SGS528)。
時短フラグがセットされていない場合は(208SGS528;N)、図13−14に示すはずれ用変動パターン判定テーブルAを選択してセットして208SGS536に進み(208SGS529)、時短フラグがセットされている場合は(208SGS528;Y)、図13−14(D)に示すはずれ用変動パターン判定テーブルDを選択してセットして208SGS536に進む(208SGS530)。
208SGS526にて可変表示が大当りとなると判定した場合には(208SGS526;Y)、大当り種別判定用の乱数値MR2と大当り種別判定テーブルとに基づいて、大当り種別を判定する(208SGS533)。このとき、CPU103は、始動口バッファ値に対応して特定される変動特図(「1」に対応する「第1特図」または「2」に対応する「第2特図」)に応じて、大当り種別判定テーブルを構成するテーブルデータから大当り種別判定用テーブルデータを選択する。そして、選択した大当り種別判定用テーブルデータを参照することにより、大当り種別が複数種別のいずれに判定されるかを判定する。
また、判定した大当り種別に応じた図柄指定コマンド、つまり、大当りAである場合には第2図柄指定コマンド、大当りBである場合には第3図柄指定コマンド、大当りCである場合には第4図柄指定コマンドの送信設定を実行し(208SGS534)、その後、大当り変動パターンを判定するためのテーブルとして、図13−13(A)に示す大当り用変動パターン判定テーブルを選択してセットして(208SGS535)、208SGS536に進む。
また、208SGS527にて可変表示において小当りとなると判定した場合には(208SGS527;Y)、可変表示結果が「小当り」となることに応じた図柄指定コマンドである第6図柄指定コマンドの送信設定を実行し(208SGS531)、図13−13(B)に示す小当り用変動パターン判定テーブルを選択してセットして(208SGS532)、208SGS536に進む。
尚、本特徴部208SGでは、これらのはずれ用変動パターン判定テーブルA〜はずれ用変動パターン判定テーブルDでは、共通して非リーチの変動パターンとノーマルリーチの変動パターンとに1〜700の判定値が割り当てられており、701〜997にスーパーリーチの変動パターンが割り当てられている。
このため、可変表示結果がはずれである場合は、はずれ用変動パターン判定テーブルAまたははずれ用変動パターン判定テーブルDを用いて変動パターンを判定することで、非リーチとスーパーリーチの判定は、該判定後に保留記憶数が変化しても必ず非リーチまたはスーパーリーチの変動パターンとなるので、始動入賞時の判定においては、はずれ用変動パターン判定テーブルAまたははずれ用変動パターン判定テーブルDを用いて変動パターンを判定するようになっている。
208SGS529,208SGS530,208SGS532,208SGS535の処理のいずれかを実行した後には、これらの各ステップにおいてセットされた各変動パターン判定テーブルと変動パターン判定用の乱数値MR3を示す数値データとを用いて、乱数値MR3が含まれる判定値の範囲に応じた変動カテゴリを判定する(208SGS536)。本特徴部208SGでは、図13−16(B)に示すように、少なくとも可変表示結果が「はずれ」となる場合に、合計保留記憶数にかかわらず共通して「非リーチ」の可変表示態様となる変動カテゴリと、「スーパーリーチ」の可変表示態様となる変動カテゴリと、「非リーチ」と「スーパーリーチ」以外の可変表示態様(例えばノーマルリーチや小当り)となる「その他」の変動カテゴリと、を設け、乱数値MR3に基づいて、このような変動カテゴリに決定されるか否かを判定できればよい。
その後、208SGS536の処理による判定結果に応じた変動カテゴリ指定コマンドを、演出制御基板12に対して送信するための設定を行ってから(208SGS537)、入賞時乱数値判定処理を終了する。
尚、図柄指定コマンドや変動カテゴリ指定コマンドは、CPU103がコマンド制御処理を実行することで送信される。
次に、本実施の形態の特徴部208SGにおいて演出制御用CPU120が実行する処理について説明する。図13−17は、図7に示す可変表示開始設定処理(S171)を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(208SGS271)。第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(208SGS271;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第1特図保留記憶のバッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(S272)。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、208SGS271において第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(208SGS271;N)、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(208SGS273)。第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は(208SGS273;N)、可変表示開始設定処理を終了し、第2可変表示2開始コマンド受信フラグがセットされている場合は(208SGS273;Y)、始動入賞時受信コマンドバッファにおける第2特図保留記憶のバッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(208SGS274)。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
208SGS272または208SGS274の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターン指定コマンドを読み出す(208SGS275)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(208SGS276)。この場合、演出制御用CPU120は、表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。
尚、本実施の形態の特徴部208SG、受信した表示結果指定コマンドが大当りAに該当する第2可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が偶数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが大当りBに該当する第3可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」以外の奇数で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドが大当りCに該当する第4可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、停止図柄として3図柄が「7」や「3」で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが小当りを示す第5可変表おじ結果指定コマンドである場合は、例えば、「123」や「246」等の連続する3つの数、連続する3つの偶数(または奇数)等の飾り図柄の組合せ(小当り図柄)を決定する。そして、受信した表示結果指定コマンドがはずれを示す第1可変表示結果指定コマンドである場合は、例えば、上述した大当り図柄や小当り図柄とは異なる飾り図柄の組合せ(はずれ図柄)を決定する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定すれば良い。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すれば良い。
208SGS276の実行後、演出制御用CPU120は、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かを判定する(208SG277)。当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かは、208SG275において読み出した変動パターン指定コマンドから特定すればよい。当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンである場合(208SG277;Y)は、リーチ演出中に後述するカットイン演出を実行するか否か及びカットイン演出の演出パターンを決定するためのカットイン演出決定処理(208SGS278)を実行して208SGS279に進む。また、当該可変表示の変動パターンがスーパーリーチの変動パターンでない場合(208SG277;N)は、208SGS278の処理を実行せずに208SGS279に進む。
そして、208SGS279において演出制御用CPU120は、当該可変表示において後述の予告演出を実行するか否か及び予告演出の演出パターンを決定するための予告演出決定処理を実行する(208SGS279)。尚、予告演出は、図13−27〜図13−29に示すように、非リーチの変動パターンでは可変表示中に実行可能な演出であり、ノーマルリーチやスーパーリーチの変動パターンでは可変表示が開始してからリーチとなるタイミングまでの期間において実行可能な演出である。
208SGS279の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択する(208SGS280)。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(208SGS281)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(208SGS282)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板9014に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
尚、本実施の形態における特徴部208SGでは、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
そして、変動時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される変動時間(可変表示時間)に相当する値を設定する(208SGS283)。また、変動制御タイマに所定時間を設定する(208SGS284)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の可変表示が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(S172)に対応した値に更新して可変表示開始設定処理を終了する(208SGS285)。
図13−18〜図13−20は、図13−17に示すカットイン演出決定処理を示すフローチャートである。カットイン演出決定処理において演出制御用CPU120は、先ず、変動パターンがスーパーリーチαまたはスーパーリーチβの変動パターンであるか否かを判定する(208SGS301)。変動パターンがスーパーリーチαまたはスーパーリーチβの変動パターンである場合(208SGS301;Y)はカットイン演出決定処理を終了し、変動パターンがスーパーリーチγまたはスーパーリーチδの変動パターンである場合(208SGS301;N)は、更に変動パターンがスーパーリーチγの変動パターンであるか否かを判定する(208SGS302)。
変動パターンがスーパーリーチγの変動パターンである場合(208SGS301;Y)は、変動パターンがPB1−5、つまり、復活演出を実行するスーパーリーチγの変動パターンであるか否かを判定する(208SGS303)。変動パターンがPB1−5である場合(208SGS303;Y)、演出制御用CPU120は、大当り種別を特定し(208SGS304)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS305)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS305;Y)は、大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS306)、208SGS308に進む。尚、208SGS306では、図13−21(A)に示すように、変動パターンがPB1−5、可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、55%の割合でパターンCI−2に決定し、5%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、本実施の形態の特徴部208SGにおけるカットイン演出は、図13−28及び図13−31に示すように、スーパーリーチγのリーチ演出中において画像表示装置5にプッシュボタン31Bの画像を表示し、遊技者に対してプッシュボタン31Bの操作を促す。そして、プッシュボタン31Bの操作受付期間中にプッシュボタン31Bが操作された場合や、プッシュボタン31Bが操作されることなくプッシュボタン31Bの操作受付期間が終了した場合は、画像表示装置5において各演出パターンに応じたエフェクトとカットイン画像を表示する。
具体的には、図13−23及び図13−31に示すように、演出パターンがパターンCI−1であれば、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005wを青色のエフェクトと共に表示し、演出パターンがパターンCI−2であれば、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005xを赤色のエフェクトと共に表示し、演出パターンがパターンCI−3であれば、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005yを金色のエフェクトと共に表示し、演出パターンがパターンCI−4であれば、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005zを虹色のエフェクトと共に表示する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS305;N)、演出制御用CPU120は、大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS307)、208SGS308に進む。尚、208SGS307では、図13−21(A)に示すように、変動パターンがPB1−5、可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、54%の割合でパターンCI−2に決定し、5%の割合でパターンCI−3に決定し、1%の割合でパターンCI−4に決定する。
208SGS306または208SGS307の実行後、演出制御用CPU120は、カットイン演出の実行を決定したか否かを判定する(208SGS308)。カットイン演出の実行を決定した場合(208SGS308;Y)は、決定した演出パターンを記憶するとともにカットイン演出の開始までの期間に応じた値をカットイン演出開始待ちタイマにセットし(208SGS309、208SGS310)、カットイン演出決定処理を終了する。
また、208SGS303において変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγの変動パターン(PA2−4またはPB1−4)である場合(208SGS303;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定し(208SGS311)、該特定した設定値が1〜3のいずれかであるか否かを判定する(208SGS312)。尚、パチンコ遊技機1に設定されている設定値は、CPU103から受信した設定値指定コマンドに基づいて特定すればよい。
尚、カットイン演出決定処理においてカットイン演出の実行を決定した場合、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理(S172)を実行する毎にカットイン演出開始待ちタイマの値を−1していき、カットイン演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、決定した演出パターンに応じたカットイン演出用プロセステーブルをセットする。以降、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎にカットイン演出用プロセステーブル内のデータ(プロセスデータ)の内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ909等)の制御を行うことによってカットイン演出を実行すればよい。
パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかである場合(208SGS312;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(308SGS313)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。可変表示結果が大当りである場合(208SGS313;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS314)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS315)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS3315;Y)は、設定値が1〜3のいずれかであることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS3316)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS316では、図13−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果(大当り種別)が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、50%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS315;N)、演出制御用CPU120は、設定値が1〜3のいずれかであることと大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS317)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS317では、図13−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果(大当り種別)が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、45%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、5%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、208SGS313において可変表示結果がはずれである場合(208SGS313;N)、演出制御用CPU120は、設定値が1〜3のいずれかであることと可変表示結果がはずれであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS318)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS318では、図13−21(B)に示すように、設定値が1〜3のいずれかであり可変表示結果がはずれであることに基づいて、カットイン演出の非実行を55%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを35%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、0%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、208SGS312においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかである場合(208SGS312;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4であるか否かを判定する(208SGS221)。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合(208SGS321;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(208SGS322)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(208SGS322;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS323)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS324)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS324;Y)は、設定値が4であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS325)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS325では、図13−21(C)に示すように、設定値が4であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、50%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS324;N)は、設定値が4であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS326)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS326では、図13−21(C)に示すように、設定値が4であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、45%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、5%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、208SGS322において可変表示結果がはずれである場合(208SGS322;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(208SGS327)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(208SGS327;Y)は、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS328)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS328では、図13−21(C)に示すように、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を40%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、20%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(208SGS327;N)は、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS329)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS329では、図13−21(C)に示すように、設定値が4であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を59%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、1%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、208SGS321においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4ではない場合(208SGS321;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5であるか否かを判定する(208SGS330)。パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5である場合(208SGS330;Y)は、更に可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(208SGS331)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(208SGS331;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS332)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS333)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS333;Y)は、設定値が5であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS334)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS334では、図13−21(D)に示すように、設定値が5であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、50%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS333;N)は、設定値が5であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS335)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS335では、図13−21(D)に示すように、設定値が5であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、45%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、5%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、208SGS331において可変表示結果がはずれである場合(208SGS331;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(208SGS336)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(208SGS336;Y)は、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS337)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS337では、図13−21(D)に示すように、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を35%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、25%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(208SGS336;N)は、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS338)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS338では、図13−21(D)に示すように、設定値が5であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を58%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、2%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、208SGS330においてパチンコ遊技機1に設定されている設定値が5ではない場合(208SGS330;N)、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6であるとして、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(208SGS339)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(208SGS339;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS340)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS341)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS341;Y)は、設定値が6であることと大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS342)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS342では、図13−21(E)に示すように、設定値が6であり大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、50%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS341;N)は、設定値が6であることと大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS343)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS343では、図13−21(E)に示すように、設定値が6であり大当り種別が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、45%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、5%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、208SGS339において可変表示結果がはずれである場合(208SGS339;N)は、更に遊技状態が高確高ベース状態であるか否かを判定する(208SGS344)。尚、遊技状態は、CPU103から受信した遊技状態指定コマンドから特定すればよい。
遊技状態が高確高ベース状態である場合(208SGS344;Y)は、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS345)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS345では、図13−21(E)に示すように、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が高確高ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を30%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、30%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態である場合(208SGS344;N)は、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS346)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS346では、図13−21(E)に示すように、設定値が6であることと可変表示結果がはずれであること及び遊技状態が低確高ベース状態または低確低ベース状態であることに基づいて、カットイン演出の非実行を57%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、3%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、208SGS302においてスーパーリーチδの変動パターン(PS2−5またはPB1−6)である場合(202SGS302;N)、演出制御用CPU120は、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(208SGS351)。尚、可変表示結果が大当りであるか否かは、変動パターンがスーパーリーチγ大当りのPB1−4であるか否かを判定すればよい。
可変表示結果が大当りである場合(208SGS351;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS352)、該大当り種別が大当りAまたは大当りBであるか否かを判定する(208SGS353)。
大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合(208SGS353;Y)は、大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS354)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS354では、図13−22に示すように、大当り種別が大当りAまたは大当りBであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、50%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
また、大当り種別が大当りCである場合(208SGS353;N)は、大当り種別が大当りCであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS355)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS355では、図13−22に示すように、大当り種別が大当りCであることに基づいて、カットイン演出の非実行を10%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、45%の割合でパターンCI−2に決定し、10%の割合でパターンCI−3に決定し、5%の割合でパターンCI−4に決定する。
尚、208SGS351において可変表示結果がはずれである場合(208SGS351;N)は、可変表示結果がはずれであることに基づいてカットイン演出の実行の有無及び演出パターンを決定し(208SGS356)、208SGS308〜208SGS310の処理を実行する。尚、208SGS356では、図13−22に示すように、可変表示結果がはずれであることに基づいて、カットイン演出の非実行を35%の割合で決定する。また、カットイン演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンCI−1に決定し、10%の割合でパターンCI−2に決定し、25%の割合でパターンCI−3に決定し、0%の割合でパターンCI−4に決定する。
以上のように本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−21及び図13−22に示すように、スーパーリーチγやスーパーリーチδの変動パターンにて可変表示を実行するときは、カットイン演出を実行しない場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)が低く、カットイン演出がパターンCI−1にて実行される場合、カットイン演出がパターンCI−2にて実行される場合、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合の順に可変表示結果が大当りとなる割合が高まっていくように設定されている(カットイン演出における大当り期待度:非実行<パターンCI−1<パターンCI−2<パターンCI−3<パターンCI−4)。
特にカットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず可変表示結果が大当りとなり且つ大当り種別が大当りCとなることが確定する。
また、図13−21、図13−22及び図13−24に示すように、スーパーリーチγやスーパーリーチδの変動パターンにて可変表示を実行するときにカットイン演出をパターンCI−3にて実行する割合については、設定値が1〜3のいずれかで変動パターンがスーパーリーチγはずれ・スーパーリーチδはずれである場合が最も低く設定(0%)されている。そして、変動パターンが復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りである場合、設定値が1〜3のいずれかで変動パターンが復活演出を実行しないーパーリーチγ大当り・スーパーリーチδ大当りである場合、設定値が4であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りである場合、設定値が5であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りである場合、設定値が6であり変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りである場合の順でカットイン演出をパターンCI−3にて実行する割合が高まるように設定されている。
また、変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγの変動パターン(PA2−4とPB1−4)であるときに注目すると、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のときには、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合に可変表示結果が大当り(大当りA〜大当りCのいずれか)となることが確定する一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のときには、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合であっても可変表示結果がはずれとなる場合がある。つまり、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであるときよりもカットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合の大当り期待度が低く設定されている。このため、本実施の形態の特徴部208SGにおいて、スーパーリーチγのリーチ演出が実行される場合にカットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなると、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定する。
一方で復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)に注目すると、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)よりもカットイン演出がパターンCI−3やパターンCI−4にて実行される割合が低く設定されている。このため、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示が実行される場合については、カットイン演出がCI−3にて実行されてはずれが報知されたことにより、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定したと遊技者が認識したにもかかわらず、後に復活演出が実行されて大当りであることが報知されることでパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるか否かが不定となってしまい遊技者が落胆してしまうことが抑制されている。
また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり且つ変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγの変動パターン(PA2−4とPB1−4)であるときに注目すると、可変表示結果が大当りとなる場合についてはいずれの設定値においてもカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が同一に設定されているが、可変表示結果がはずれとなる場合については、高設定値ほどカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が高く設定されている(設定値4〜6のときのはずれ時のパターンCI−3実行割合:設定値4<設定値5<設定値6)。
このため、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が高設定値であるほどカットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる頻度が高くなるので、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることに対して遊技者を期待させることができ、遊技興趣の向上を図れるようになっている。
また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり且つ変動パターンが復活演出を実行しないスーパーリーチγの変動パターン(PA2−4とPB1−4)であるときについては、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が同一であり可変表示結果がはずれであれば、遊技状態が高確高ベース状態である場には遊技状態が低確高ベース状態や低確低ベース状態である場合よりも高い割合でカットイン演出がパターンCI−3で実行されるように設定されている。
このため、本実施の形態の特徴部208SGでは、高確高ベース状態の可変表示においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなることで、遊技状態が低確低ベース状態に移行した後もパチンコ遊技機1に4〜6のいずれかの設定値が設定されていることにより遊技者に遊技の継続を促すことができるので、遊技興趣を向上できるようになっている。
また、図13−21(B)〜図13−21(E)に示すように、可変表示結果がはずれとなる場合について注目すると、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が高いほどカットイン演出の実行割合が高く設定されている。つまり、本特徴部208SGでは、可変表示結果がはずれとなるときにカットイン演出が実行される割合自体がパチンコ遊技機1に4〜6の設定値のいずれかが設定されていることの示唆となるので、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンにて実行されるか否かに加えて、カットイン演出が実行されるか否か自体に対しても遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上させることが可能となっている。
また、図13−21及び図13−22に示すカットイン演出の演出パターンの決定割合はあくまで一例であり、これらカットイン演出の演出パターンの決定割合は本発明を適用する遊技機に応じて本特徴部208SGとは適宜異ならせてもよい。但し、これらカットイン演出の演出パターンの決定割合を適宜異ならせる場合には、各演出パターンの大当り期待度の傾向(カットイン演出における大当り期待度:非実行<パターンCI−1<パターンCI−2<パターンCI−3<パターンCI−4)自体は維持することによって、カットイン演出の実行時に遊技者が当該カットイン演出の演出パターンに応じた大当り期待度を誤認してしまわないようにすることが望ましい。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13-21及び図13−22に示すように、スーパーリーチγやスーパーリーチδの変動パターンにて可変表示を実行する場合に、パチンコ遊技機1に設定されている設定値や可変表示結果に応じて該可変表示中にカットイン演出を実行する割合を異ならせる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチγやスーパーリーチδの変動パターンにて可変表示を実行する場合には、該可変表示中に必ずカットイン演出を実行するようにしてもよい。尚、このようにスーパーリーチγやスーパーリーチδの可変表示中に必ずカットイン演出を実行する場合については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであれば、可変表示結果がはずれである場合にカットイン演出の非実行に割り当てられていた割合(図13−21(C)〜図13−21(E)参照)を大当り期待度の低いパターンCI−1またはパターンCI−1とパターンCI−2との両方に割り当てることで、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合を本特徴部208SGから異ならないよう維持してもよい。このようにすることで、スーパーリーチγやスーパーリーチδの可変表示中においてカットイン演出が実行されることによる興趣向上を図りつつ、過度にカットイン演出がパターンCI−3にて実行されることにより容易にパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることを遊技者に認識されてしまうことを防ぐことができる。
図13−25は、図13−17における予告演出決定処理を示すフローチャートである。予告演出決定処理では、演出制御用CPU120は、先ず、可変表示結果と変動パターンを特定する(208SGS361)。そして、可変表示結果が小当りであるか否かを判定する(208SGS362)。可変表示結果が小当りである場合(208SGS362;Y)は予告演出決定処理を終了し、可変表示結果が大当りまたははずれである場合(208SGS362;N)は、更にカットイン演出の実行が決定されているか否か、すなわち、カットイン演出のいずれかの演出パターンが記憶されているか否かを判定する(208SGS363)。
カットイン演出の実行が決定されている場合(208SGS363;Y)は、更に、記憶されているカットイン演出の演出パターンがパターンCI−3またはパターンCI−4であるか否かを判定する(208SGS364)。記憶されているカットイン演出の演出パターンがパターンCI−3またはパターンCI−4である場合(208SGS364;Y)は、カットイン演出がパターンCI−3またはパターンCI−4にて実行されることと、特定した可変表示結果及び変動パターンに基づいて予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(208SGS365)。
一方で、カットイン演出の非実行が決定されている場合(208SGS363;N)や記憶されている演出パターンがパターンCI−1やCI−2である場合(208SGS364;N)は、可変表示結果が大当りであるか否かを判定する(208SGS366)。可変表示結果が大当りである場合(208SGS366;Y)は、大当り種別を特定し(208SGS367)、該特定した大当り種別に基づいて予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(208SGS368)。
また、可変表示結果がはずれである場合(208SGS366;N)は、特定した可変表示結果と変動パターンに基づいて予告演出の実行の有無と演出パターンを決定する(208SGS369)。
具体的には、208SGS365の処理では、図13−26(A)に示すように、可変表示結果が大当りである場合は、予告演出の非実行を15%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンYE−1に決定し、55%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンYE−1に決定し、20%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。
また、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンYE−1に決定し、5%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンYE−1に決定し、0%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。
尚、前述したように、本実施の形態の特徴部208SGでは、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる場合とは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つ変動パターンがスーパーリーチγはずれ(PA2−4)の変動パターンである場合である。
図13−26(C)及び図13−30に示すように、パターンYE−1は、画像表示装置5においてキャラクタAの画像208SG005sを青色のエフェクトと共に表示する演出パターンであり、パターンYE−2は、画像表示装置5においてキャラクタBの画像208SG005tを赤色のエフェクトと共に表示する演出パターンであり、パターンYE−3は、画像表示装置5においてキャラクタCの画像208SG005uを金色のエフェクトと共に表示する演出パターンであり、パターンYE−4は、画像表示装置5においてキャラクタA〜Cの集合画像208SG005vを虹色のエフェクトと共に表示する演出パターンである。
また、208SGS368の処理では、図13−26(B)に示すように、大当り種別が大当りAまたは大当りBである場合は、予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンYE−1に決定し、45%の割合でパターンYE−2に決定し、15%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。また、大当り種別が大当りCである場合は、予告演出の非実行を10%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンYE−1に決定し、40%の割合でパターンYE−2に決定し、15%の割合でパターンYE−3に決定し、5%の割合でパターンYE−4に決定する。
また、208SGS369の処理では、図13−26(B)に示すように、可変表示結果がはずれであり変動パターンがスーパーリーチ(スーパーリーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を50%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを30%の割合でパターンYE−1に決定し、15%の割合でパターンYE−2に決定し、5%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。また、
更に、可変表示結果がはずれであり変動パターンがノーマルリーチ(ノーマルリーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を80%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを15%の割合でパターンYE−1に決定し、5%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。また、可変表示結果がはずれであり変動パターンが非リーチ(非リーチはずれ)である場合は、予告演出の非実行を95%の割合で決定する。また、予告演出の実行として、演出パターンを5%の割合でパターンYE−1に決定し、0%の割合でパターンYE−2に決定し、0%の割合でパターンYE−3に決定し、0%の割合でパターンYE−4に決定する。
以上のように本実施の形態の特徴部208SGでは、可変表示中に予告演出が実行されない場合が最も可変表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)が低く設定されており、予告演出がパターンYE−1で実行される場合、予告演出がパターンYE−2で実行される場合、予告演出がYE−3で実行される場合、予告演出がYE−4で実行される場合の順で可変表示結果が大当りとなる割合が高くなるように設定されている(予告演出の大当り期待度:予告演出非実行<パターンYE−1で実行<パターンYE−2で実行<パターンYE−3で実行<パターンYE−4で実行)。
特に、図13−26(B)に示すように、カットイン演出の非実行が決定されている場合やカットイン演出がパターンCI−3やパターンCI−4よりも大当り期待度の低いパターンCI−1やパターンCI−2での実行が決定されている場合については、大当り種別が大当りCである場合のみ予告演出をパターンYE−4にて実行する場合が設けられている。このため、本実施の形態の特徴部208SGでは、予告演出がパターンYE−3にて実行されるか否かに加えて、予告演出がパターンYE−4にて実行されるか否かについても遊技者を注目させることが可能となっている。
また、図13−26(A)に示すように、既にカットイン演出の演出パターンとしてパターンCI−1やパターンCI−2よりも大当り期待度が高いパターンCI−3、または可変表示結果が大当りとなることと大当り種別が大当りCであることが確定するパターンCI−4が決定されている場合については、可変表示結果や変動パターンにかかわらず予告演出の演出パターンとしてYE−3やYE−4が実行されることが無いように設定されている。このため、可変表示結果が大当りとなる場合については、カットイン演出がパターンYE−1やパターンYE−2のみで実行可能であることにより、可変表示結果が大当りとなることがカットイン演出の開始タイミングよりも前のタイミング(予告演出の開始タイミング)にて遊技者に認識されてしまうことが防止されている。更に、可変表示結果がはずれとなる場合については、予告演出とカットイン演出とが共に大当り期待度の高い演出パターンにて実行されないため、可変表示結果が大当りとなることに対して遊技者が過度に期待してしまうことが防止されている。
208SGS365、208SGS368、208SGS369のいずれかの処理を実行した後、演出制御用CPU120は、予告演出の実行を決定したか否かを判定する(208SGS370)。予告演出の実行を決定している場合(208SGS370;Y)は、208SGS365、208SGS368、208SGS369のいずれかの処理で決定した演出パターンを記憶するとともに(208SGS371)、予告演出開始待ちタイマをセットして予告演出決定処理を終了する(208SGS372)。予告演出の非実行を決定している場合(208SGS370;N)は、208SGS371、208SGS372の処理を実行することなく予告演出決定処理を終了する。
尚、予告演出決定処理において予告演出の実行を決定した場合、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理(S172)を実行する毎に予告演出開始待ちタイマの値を−1していき、予告演出開始待ちタイマがタイマアウトした場合は、決定した演出パターンに応じた予告演出用プロセステーブルをセットする。以降、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎に予告演出用プロセステーブル内のデータ(プロセスデータ)の内容に従って演出装置(画像表示装置5、スピーカ8L,8R、遊技効果ランプ909等)の制御を行うことによって予告演出を実行すればよい。
以上のように可変表示開始設定処理内においてカットイン演出と予告演出との実行を決定可能とすることによって、図13−27(A)〜図13−27(C)に示すように、非リーチはずれの変動パターンにおいては、可変表示中に予告演出をパターンYE−1でのみ実行可能となっており、ノーマルリーチはずれの変動パターンにおいては、可変表示中のリーチ前の期間において予告演出をパターンYE−1とパターンYE−2とで実行可能となっており、スーパーリーチαはずれやスーパーリーチβはずれの変動パターンにおいては、可変表示中のリーチ前の期間において予告演出をパターンYE−1〜パターンYE−3で実行可能となっている。尚、ノーマルリーチはずれやスーパーリーチαはずれ、スーパーリーチγはずれの変動パターンでは、リーチ後の期間においてカットイン演出を実行不能となっている。
更に、図13−28に示すように、スーパーリーチγはずれやスーパーリーチδはずれの変動パターンにおいては、リーチ前の期間において予告演出をパターンYE−1〜パターンYE−3で実行可能となっており、リーチ後の期間においてカットイン演出をパターンCI−1〜パターンCI−3で実行可能となっている。但し、カットイン演出がパターンCI−3での実行が決定されている場合は、予告演出はパターンYE−1とパターンYE−2のみで実行可能となっている。
また、図13−29(A)及び図13−29(B)に示すように、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにおいては、リーチ前の期間において予告演出をパターンYE−1〜パターンYE−4で実行可能となっており、リーチ後の期間においてカットイン演出をパターンCI−1〜パターンCI−4で実行可能となっている。但し、カットイン演出がパターンCI−3またはパターンCI−4での実行が決定されている場合は、予告演出はパターンYE−1とパターンYE−2のみで実行可能となっている。
次に、本実施の形態の特徴部208SGにおける可変表示実行時の画像表示装置5の表示態様について図13−30〜図13−32に基づいて説明する。先ず、図13−30(A)〜図13−30(E)に示すように、可変表示の開始時に予告演出の実行が決定されている場合は、画像表示装置5において予告演出がパターンYE−1〜パターンYE−4のいずれかで実行される。具体的には、予告演出がパターンYE−1で実行される場合は、画像表示装置5においてキャラクタAの画像208SG005sが青色のエフェクトと共に表示され、予告演出がパターンYE−2で実行される場合は、画像表示装置5においてキャラクタBの画像208SG005tが赤色のエフェクトと共に表示され、予告演出がパターンYE−3で実行される場合は、画像表示装置5においてキャラクタCの画像208SG005uが金色のエフェクトと共に表示され、予告演出がパターンYE−4で実行される場合は、画像表示装置5においてキャラクタA〜Cの集合画像208SG005vが虹色のエフェクトと共に表示される。
このとき、遊技者は、画像表示装置5に表示された画像がいずれのキャラクタの画像208SG005s、208SG005t、208SG005u、208SG005vのいずれであるか及び、これらキャラクタの画像とともに表示されるエフェクトの色によって大当り期待度を認識することが可能となっている。
尚、前述したように、可変表示の開始時にカットイン演出がパターンCI−3やパターンCI−4で実行が決定している場合は、予告演出がパターンYE−1またはパターンYE−2でのみ実行可能となっている。
そして、当該可変表示がスーパーリーチγの可変表示である場合は、図13−31(A)〜図13−31(C)に示すように飾り図柄がリーチの組合せで表示された後、スーパーリーチγのリーチ演出(本特徴部208SGでは味方キャラクタと敵キャラクタとが戦うバトル演出)が実行される。
次いで、図13−31(D)に示すように、該スーパーリーチγのリーチ演出中のカットイン演出実行開始タイミングとなると、画像表示装置5においてプッシュボタン31Bの画像の表示が開始され、遊技者に対してプッシュボタン31Bを操作するように促す促進報知が実施される。このとき、遊技者がプッシュボタン31Bの操作受付期間中にプッシュボタン31Bを操作する、または、遊技者がプッシュボタン31Bの操作受付期間中にプッシュボタン31Bを操作することなく該プッシュボタン31Bの操作受付期間が経過すると、画像表示装置5においてカットイン演出の演出パターンに応じたカットイン画像とともにエフェクトが表示される。
具体的には、カットイン演出の演出パターンがパターンCI−1である場合は、
画像表示装置5においてカットイン画像208SG005wが青色のエフェクトと共に表示され、カットイン演出がパターンCI−2で実行される場合は、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005xが赤色のエフェクトと共に表示され、カットイン演出がパターンCI−3で実行される場合は、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005yが金色のエフェクトと共に表示され、予告演出がパターンYE−4で実行される場合は、画像表示装置5においてカットイン画像208SG005zが虹色のエフェクトと共に表示される。
このとき、遊技者は、画像表示装置5に表示されたカットイン画像がいずれのカットイン画像208SG005w、208SG005x、208SG005y、208SG005zのいずれであるか及び、これらカットイン画像とともに表示されるエフェクトの色によって大当り期待度を認識することが可能となっている。
そして、図13−32(A)及び図13−32(B)に示すように、当該可変表示の変動パターンがPS2−4(スーパーリーチγはずれの変動パターン)である場合は、スーパーリーチγのリーチ演出結果(バトル演出結果)として味方キャラクタが敵キャラクタに負けることによって可変表示結果がはずれであることが報知されて可変表示が終了する。また、図13−32(A)及び図13−32(C)に示すように、当該可変表示の変動パターンがPB1−4(復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン)である場合は、スーパーリーチγのリーチ演出結果(バトル演出結果)として味方キャラクタが敵キャラクタに勝利することによって可変表示結果が大当りであることが報知されて可変表示が終了する。
また、図13−32(A)、図13−32(D)〜図13−32(F)に示すように、当該可変表示の変動パターンがPB1−5(復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン)である場合は、スーパーリーチγのリーチ演出結果(バトル演出結果)として味方キャラクタが敵キャラクタに敗北することによって一旦可変表示結果がはずれであることが報知される。そして、復活演出が実行されることで、スーパーリーチγのリーチ演出結果(バトル演出結果)として味方キャラクタが敵キャラクタに逆転して勝利することによって可変表示結果が大当りであることが改めて報知され、可変表示が終了する。
尚、特に図示はしないが、当該可変表示がスーパーリーチδの可変表示である場合は、飾り図柄がリーチの組合せで表示された後、スーパーリーチγのリーチ演出と同様に味方キャラクタと敵キャラクタとが戦うバトル演出)が実行される。そして、該バトル演出中にカットイン演出が実行される場合は、該カットイン演出がパターンCI−3にて実行されることによって可変表示結果が必ず大当りとなる。尚、スーパーリーチδのリーチ演出としてのバトル演出は、スーパーリーチγのリーチ演出としてのバトル演出と同一態様の演出であってもよいが、対戦するキャラクタやバトルの展開の一部異なるものであってもよい。
以上、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−21に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであるときは、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されることによって可変表示結果が大当りとなることが確定する一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときは、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる場合が設けられている。つまり、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定するので、カットイン演出がパターンCI−3にて実行された場合に可変表示結果が大当りとなるかはずれとなるかに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上させることができるようになっている。
加えて、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13−21に示すように、リーチ演出中にカットイン演出を実行可能な変動パターンとして、一旦可変表示結果がはずれであることを報知した後に復活演出を実行して可変表示結果が大当りであることを報知するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン、PB1−5)と復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−4)とが設けられており、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもカットイン演出をパターンCI−3で実行する割合が低く設定されている。このため、スーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3で実行されて可変表示がはずれであることが報知された場合、遊技者がパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると認識しても、復活演出が実行されて可変表示が大当りであることが報知されることによって、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると認識したことが誤りとなることによる遊技興趣の低下を軽減することができる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定される設定値として、不利設定値を1〜3、有利設定値を4〜6とし、パチンコ遊技機1に設定されている設定値がこれら不利設定値であるか有利設定値であるかに応じてカットイン演出や予告演出の演出パターンの決定割合を異ならせているが、本発明はこれに限定されるものではなく、不利設定値は1、有利設定値は6を含んでいれば、お互いに値が重複しない任意の範囲に設定してもよい。具体的には、不利設定値を1〜5、有利設定値を6のみとしてもよいし、不利設定値を1のみ、有利設定値を2〜6としてもよい。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、本発明における示唆演出をリーチ演出として説明する形態を例示したが、発明はこれに限定されるものではなく、本発明における示唆演出は、可変表示中に実行可能な演出であれば、例えば、飾り図柄の仮停止と再可変表示を繰り返し実行する擬似連演出等、リーチ演出以外の演出であってもよい。
また、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときにスーパーリーチγはずれの変動パターンにて可変表示が実行される場合には、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6である場合が最もカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が高く、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合が最もカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が低く設定されている。このため、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が高いほど、カットイン演出がパターンCI−3にて高頻度で実行されて可変表示結果がはずれとなり、パチンコ遊技機1により高い設定値が設定されていることに対して遊技者を期待させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときにスーパーリーチγはずれの変動パターンにて可変表示が実行される場合については、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が高設定値であるほどカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が高くなる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときにスーパーリーチγはずれの変動パターンにて可変表示が実行される場合には、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらずカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合を同一割合としてもよい。このようにすることでスーパーリーチγはずれの可変表示においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合に、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるかが遊技者に特定され難くすることができる。
また、図13−6に示すように、いずれのリーチ演出を実行するか否か及び復活演出を実行するか否かは、各変動パターンに対応付けて予め決定されているとともに、図13−13(A)に示すように、可変表示結果が大当りとなる場合は、CPU103がパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず1の大当り用変動パターン判定テーブルを用いて変動パターンを決定するので、可変表示結果が大当りとなる場合に可変表示中に復活演出を実行する割合はパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず同一となっている。このため、可変表示中の復活演出の実行割合は可変表示結果が大当りとなる割合を決める設定値に追随するため、可変表示中に復活演出が実行されるか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、いずれのリーチ演出を実行するか否か及び復活演出を実行するか否かは、各変動パターンに対応付けて予め決定されている形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれのリーチ演出を実行するか否か及び復活演出を実行するか否かは、CPU103が変動パターンを決定した後に演出制御用CPU120が可変表示結果等から適宜決定してもよい。
また、図13−6及び図13−22に示すように、本実施の形態の特徴部208SGにおける変動パターンとしては、スーパーリーチδのリーチ演出を実行する変動パターン(PA2−5とPB1−6)が設けられており、該スーパーリーチδのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は必ず可変表示結果が大当りとなるので、スーパーリーチ演出のバリエーションが増えるとともに、スーパーリーチδのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果が大当りとなるか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、スーパーリーチδのリーチ演出を実行する変動パターン(PA2−5とPB1−6)を設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スーパーリーチδのリーチ演出を実行する変動パターンを設けないようにしてもよい。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、可変表示中に実行可能な演出として、可変表示の開始からリーチまで(若しくは可変表示の終了タイミングまで)の期間中に実行可能な予告演出と、リーチ演出中に実行可能なカットイン演出と、が設けられている。更に、予告演出は、大当り期待度が異なる複数の演出パターン(パターンYE−1〜パターンYE−4)のいずれかで実行可能となっている。更に、図13−26に示すように、可変表示結果が大当りであり、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3やパターンCI−4での実行が決定しているときは、予告演出を実行する場合、大当り期待度の高いパターンYE−3とパターンYE−4を除く演出パターン(パターンYE−1とパターンYE−2)から演出パターンを決定するので、予告演出がパターンYE−3やYE−4にて実行されることにより可変表示結果が大当りとなることが予め遊技者に認識されることを防止できる。このため、カットイン演出のパターンCI−4での実行が決定している場合は、予告演出をパターンYE−1やパターンYE−2にて実行することによって、可変表示結果が大当りとなるか否かに可変表示が終了するまで注目させることができ、遊技興趣の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の特徴部208SGでは、図13-27及び図13-28に示すように、1の可変表示中において、予告演出をカットイン演出よりも前のタイミング(可変表示の開始からリーチまでの期間中)に実行可能とすることで、可変表示結果が大当りとなる場合に、カットイン演出が実行されるよりも前のタイミングから可変表示結果が大当りとなると遊技者に認識されることを防いで遊技興趣の低下を防ぐことができる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、1の可変表示中において、予告演出をカットイン演出よりも前にタイミングに実行可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、予告演出は、カットイン演出を実行する可変表示よりも前に実行する可変表示中において先読み演出として実行してもよい。更に、予告演出は、カットイン演出を開始してからリーチ演出が終了するまでの期間中に実行することで、該カットイン演出を開始してからリーチ演出が終了するまでの期間において可変表示結果が大当りとなることを遊技者に認識されることを防ぎ、遊技興趣の低下を防ぐようにしてもよい。
また、図13−21及び図13−22に示すように、可変表示結果が大当りとなるときについては、カットイン演出がパターンCI−4にて実行される場合は必ず大当り種別が大当りCとなる一方で、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は大当り種別が大当りA、大当りB、大当りCのいずれにもなり得るので、可変表示中にカットイン演出がパターンCI−4にて実行されるか否かに遊技者を注目させることができる。更に、カットイン演出がパターンCI−3にて実行される場合は、大当り種別として大当りAや大当りBとなる可能性も有るので、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる場合については、遊技者に対して仮に大当りとなったとしても大当りAや大当りBであったかもしれないと思わせることができるので、可変表示結果がはずれとなったことに対する遊技興趣の低下を軽減することができる。
また、図13−26に示すように、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されており(つまり、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれとなる可能性があるとき)、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定している場合は、予告演出を実行する場合、大当り期待度の高いパターンYE−3とパターンYE−4を除く演出パターン(パターンYE−1とパターンYE−2)から演出パターンを決定するので、予告演出がパターンYE−3やYE−4にて実行されることにより可変表示結果が大当りとなることが予め遊技者に認識されることを防止できる。このため、可変表示結果が大当りとならないにもかかわらず、同一可変表示中においてパターンCI−3とパターンYE−3やYE−4が実行されることにより可変表示結果が大当りとなることに対する遊技者の期待感を過度に高めてしまうことを防止することができる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されており、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定しているときに予告演出のパターンYE−3やパターンYE−4での実行を制限する形態として、パターンYE−3やパターンYE−4の実行割合を0%とする(予告演出をパターンYE−3やパターンYE−4にて実行不能とする)形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されており、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定しているときは、予告演出をパターンYE−1やパターンYE−2よりも低い割合でパターンYE−3やパターンYE−4にて実行可能としてもよい。つまり、本請求項における『前記有利設定値に設定されており、かつ前記決定手段によって前記有利状態に制御されることが決定されていないときに、前記特定演出を含む態様にて前記示唆演出が実行される場合には、前記第2所定演出の実行を制限する』ことには、予告演出をパターンYE−3やパターンYE−4にて実行しないことと、予告演出をパターンYE−1やパターンYE−2にて実行する場合よりも低い割合でパターンYE−3やパターンYE−4にて実行する形態も含まれている。
また、図13−21に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つ変動パターンがスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)である場合は、設定値が同一値であれば、高確高ベース状態においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合が、低確低ベース状態や低確高ベース状態においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行される割合よりも高く設定されている。このため、遊技状態が高確高ベース状態である場合は、遊技状態が低確低ベース状態である場合や低確高ベース状態である場合よりもスーパーリーチγはずれの可変表示においてカットイン演出をパターンCI−3にて実行する割合が高くなるので、高確高ベース状態において遊技者がパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると認識し易くなる。尚、高確高ベース状態においてカットイン演出がパターンCI−3にて実行されることによってパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると遊技者が認識した後は、遊技状態が低確低ベース状態に移行した後も遊技者が遊技を継続し易くなるので、パチンコ遊技機1の稼動を向上させることができる。
尚、本実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が高確高ベース状態である場合は、設定値が同一値であれば遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合よりも高い割合でカットイン演出をパターンCI−3で実行可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が高確高ベース状態である場合はカットイン演出をパターンCI−3で実行可能である一方で、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合はカットイン演出をパターンCI−3で実行不能としてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれらに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態の特徴部208SGでは、図13−21に示すように、復活演出を実行する変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しない変動パターン(PA2−4やPB1−4)にて可変表示を実行する場合よりも低い割合にてカットイン演出をパターンCI−3にて実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−1として図13−33(A)〜図13−33(E)に示すように、復活演出を実行する変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、カットイン演出をパターンCI−3にて実行不可能としてもよい。このようにすることで、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれであることが報知された場合に、パチンコ遊技機1に設定値として4〜6のいずれかが設定されていると遊技者が認識したにもかかわらず、復活演出が実行されて可変表示結果が大当りであることが報知されることによる遊技興趣の低下を防止することができる。
また、前記実施の形態の特徴部208SGでは、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもカットイン演出をパターンCI−3で実行する割合が低く設定されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−2として図13−34(A)〜図13−34(D)に示すように、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合は、復活演出を実行しないスーパーリーチγ大当りの変動パターンにて可変表示を実行する場合よりもカットイン演出をパターンCI−3で実行する割合が高く設定されていてもよい。このようにすることで、例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるかよりも可変表示結果が大当りとなるか否かの方を遊技者が重要視している場合については、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されて可変表示結果がはずれであることが報知された後に、更に復活演出が実行されて可変表示結果が大当りであることが報知されるか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、前記実施の形態の特徴部208SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜6のいずれであっても、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合には、カットイン演出をパターンCI−3にて実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−3として図13−35(A)〜図13−35(C)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるときには、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合にカットイン演出をパターンCI−3にて実行可能とする一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1〜3のいずれかであるときには、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合にカットイン演出をパターンCI−3にて実行不能としてもよい。このようにすることで、復活演出を実行するスーパーリーチγ大当りの変動パターン(PB1−5)にて可変表示を実行する場合は、可変表示結果が大当りとなることと、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが確定し、可変表示中にスーパーリーチγのリーチ演出中に可変表示結果がはずれとなることが一旦報知された後に復活演出が実行されて可変表示結果が大当りとなることが報知されるか否かに遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
つまり、前記特徴部208SGでは、スーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3で実行された場合は、可変表示結果がはずれとなってもパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると確定することによって遊技者に対して遊技の継続を促進することが可能となっているが、本特徴部208SG−3では、スーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3で実行された場合に可変表示結果が大当りとなり、更にパチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであると確定することによって遊技者に対して遊技の継続を促進することが可能となっている。
また、前記実施の形態の特徴部208SGでは、図13−26に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるときには、カットイン演出が大当り期待度の低い演出パターンであるパターンCI−1やパターンCI−2での実行が決定している場合は、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定している場合よりも高い割合で予告演出をパターンYE−3で実行可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−4として図13−36(A)〜図13−36(C)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるときには、カットイン演出が大当り期待度の高い演出パターンであるパターンCI−3での実行が決定している場合は、カットイン演出が大当り期待度の低い演出パターンであるパターンCI−1やパターンCI−2での実行が決定している場合よりも高い割合で予告演出をパターンYE−3で実行可能としてもよい。このようにすることで、スーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3にて実行される際に、カットイン演出がパターンCI−1やパターンCI−2にて実行される際よりも高い割合で予告演出がパターンYE−3にて実行されることにより、可変表示結果がはずれとなることが遊技者に事前に認識されてしまうことを防ぐことができるため、可変表示結果が大当りとなるか否かに対して遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できる。
また、前記実施の形態の特徴部208SGでは、図13−21(C)〜図13−21(E)に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が高確高ベース状態である場合は、設定値が同一値であれば遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合よりも高い割合でカットイン演出をパターンCI−3で実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−5として図13−37に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合は、設定値が同一値であれば遊技状態が高確高ベース状態である場合よりも高い割合でカットイン演出をパターンCI−3で実行可能としてもよい。
このようにすることで、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合は、遊技状態が高確高ベース状態である場合よりも高い割合でスーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3にて実行され易くなるので、例えば、低確低ベース状態において長期間(例えば、1000回の可変表示等)に亘って可変表示結果が大当りとならないことにより遊技者の遊技に対する継続意欲が低下したと場合に、カットイン演出がパターンCI−3にて実行されること、すなわち、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであることが遊技者に報知されることで遊技者の遊技に対する継続意欲を向上させることができるので、低確低ベース状態や低確高ベース状態における遊技興趣を向上できる。
尚、本変形例208SG−5では、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合は、設定値が同一値であれば遊技状態が高確高ベース状態である場合よりも高い割合でカットイン演出をパターンCI−3で実行可能な形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例208SG−6として図13−38に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであり、且つスーパーリーチγはずれの変動パターン(PA2−4)で可変表示が実行されるとき、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合はカットイン演出をパターンCI−3で実行可能である一方で、遊技状態が高確高ベース状態である場合はカットイン演出をパターンCI−3で実行不能としてもよい。このようにすることで、遊技状態が低確低ベース状態や低確高ベース状態である場合のみスーパーリーチγのリーチ演出中にカットイン演出がパターンCI−3で実行可能となるので、高確高ベース状態よりも可変表示結果が大当りとなり難い低確定ベース状態や低確高ベース状態に遊技者を注目させることが可能となるため、これら低確定ベース状態や低確高ベース状態の遊技興趣を向上させることができる。
また、前記実施の形態の特徴部208SGでは、スーパーリーチγやスーパーリーチδのリーチ演出中にカットイン演出を実行可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、変形例208SG−7として図13−39(A)及び図13−39(B)に示すように、スーパーリーチγやスーパーリーチδのリーチ演出中は、カットイン演出に代えて、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する設定値示唆演出を実行可能としてもよい。尚、このようにスーパーリーチγやスーパーリーチδのリーチ演出中に設定値示唆演出を実行可能とする場合は、該設定値示唆演出の実行可能期間(リーチ演出中)よりも前の期間(例えば、可変表示が開始してからリーチとなるまでの期間)において前述の予告演出を実行可能とし、該予告演出の演出パターンに応じて設定値示唆演出の実行割合が異なるようにしてもよい。
具体的には、予告演出がパターンYE−3やパターンYE−4にて実行される場合は、予告演出がパターンYE−1やパターンYE−2にて実行される場合よりも高い割合で設定値示唆演出を実行可能とすればよい。このようにすることで、予告演出がいずれの演出パターンにて実行されるかに遊技者を注目させることができるとともに、予告演出がパターンYE−3やパターンYE−4にて実行された場合は、リーチ演出中に設定値示唆演出が実行されるか否かに遊技者を注目させることができるので、遊技者による設定値示唆演出の見逃しを防ぐことができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 枠LED
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … LED制御基板
15 … 中継基板
17 … 特殊可変入賞球装置
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … 第1カウントスイッチ
24 … 第2カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
41 … 通過ゲート
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 遊技者にとって有利な有利状態に制御可能であり、不利設定値と該不利設定値よりも遊技者にとっての有利度が高い有利設定値とを含む複数の設定値のうちからいずれかの設定値を設定可能な遊技機であって、
    複数の遊技状態に制御可能な遊技状態制御手段と、
    前記遊技状態が切り替わるときに、特定画像を表示して所定表示を一旦視認困難とする特別演出を実行可能な特別演出実行手段と、を備え、
    前記特別演出実行手段は、
    複数種類の特定画像を表示可能であり、前記特別演出として、前記特定画像を表示して前記所定表示を視認困難とする疑似閉鎖演出を実行した後に、該特定画像が分離して前記所定表示が視認可能となる開放演出を実行し、
    さらに、
    前記有利状態に制御することを決定可能な決定手段と、
    前記決定手段の決定結果にもとづいて、前記有利状態に制御されることを示唆する示唆演出を、特定演出を含む態様と含まない態様にて実行可能な示唆演出実行手段と、
    前記特定演出とは異なる演出であって前記有利状態に制御されることを報知する特別報知演出を実行可能な特別報知演出実行手段と、
    を備え、
    前記有利状態は、第1有利状態と該第1有利状態よりも遊技者にとって有利な第2有利状態とを含み、
    前記示唆演出実行手段は、
    前記不利設定値に設定されており、かつ前記決定手段によって前記有利状態に制御されることが決定されていないときには、前記特定演出を含む態様の前記示唆演出を実行不能であり、
    前記有利設定値に設定されており、かつ前記決定手段によって前記有利状態に制御されることが決定されていないときには、前記特定演出を含む態様の前記示唆演出を実行可能であり、
    前記特別報知演出が実行されて前記有利状態に制御される場合は、前記第2有利状態に制御され、
    前記特定演出を含む態様の前記示唆演出が実行されて前記有利状態に制御される場合は、前記第1有利状態または前記第2有利状態に制御される
    ことを特徴とする遊技機。
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