以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<実施形態1>
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む遊技枠150とを備えている。遊技盤110は、遊技枠150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像や後述の保留表示を用いた演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
また、遊技枠150における上部には、各種の演出に用いられる上部役物5が設けられている。上部役物5は、上方へ移動可能に設けられている。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入賞すると特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する始動ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ)124と、が遊技盤110に配設されている。なお、図1において、ゲート124は、遊技領域111の左右にそれぞれ設けられており、左側のゲート124は124Lと記載し、右側のゲート124は124Rと記載している。また、ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器の作動契機となる入賞口をいう。具体的には、第1始動口121および第2始動口122には、入賞の際に遊技球の通過を検知するスイッチ(後述の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212)が設けられている。そして、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した際にこのスイッチが遊技球の通過を検知することが、特別図柄表示器を作動させる契機となる。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば0.15秒ないし1.8秒間)および規定回数(例えば1回ないし3回)だけ開く。
パチンコ遊技機100は、遊技状態として、大当たり抽選の当選確率に基づき、当選確率の低い低確率状態と、低確率状態よりも当選確率の高い高確率状態とを有している。そして、所定の条件に基づいて低確率状態と高確率状態とのいずれかの状態に制御される。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、第2始動口122への入賞機会が少ない電サポ無状態と、電サポ無状態よりも第2始動口122への入賞機会が多い電サポ状態とを有している。そして、例えば、大当たりや特別図柄抽選の抽選回数を契機とするなど所定の条件において、電サポ無状態と、電サポ状態とのいずれかの状態に制御される。電サポ状態とは、例えば、普通図柄変動時間を短縮すること、電動チューリップ123の開時間を延長すること、普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にすること、のいずれか一つまたは複数の組合せによって制御される遊技状態である。
また、パチンコ遊技機100は、遊技状態として、特別図柄変動時間が長い時短無状態と、時短無状態よりも特別図柄変動時間が短い時短状態とを有している。
なお、本実施の形態においては、電サポ状態と時短状態とは同時に制御されるものとする。また、以下の説明においては、電サポ状態かつ時短状態のことを単に時短状態とし、電サポ無状態かつ時短無状態のことを単に時短無状態とする。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選を行わない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。そして、大入賞口125には、大入賞口125を開閉する大入賞口扉125Dが設けられている。以下の説明において、大入賞口扉125Dの開閉状態や開閉動作のことを、便宜的に、大入賞口125の開閉状態や開閉動作として説明する場合がある。
本実施の形態では、遊技盤110の左下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
遊技枠150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、遊技枠150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく上皿153と、上皿153の下方に設けられ上皿153から落下する遊技球を留めておく下皿(不図示)と、を備えている。上皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
また、遊技枠150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、下皿に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、遊技枠150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行う。枠ランプ157は、LED等の発光体で構成され、点灯・点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、遊技枠150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、図2(a)は、遊技盤110の左下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、図2(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞に基づき、特別図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過したことに基づき、普通図柄を変動表示した後に停止表示させて抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合、特別図柄が変動中であるために、後の入賞に基づく特別図柄の変動表示動作を開始することができない。そのため、後の入賞は規定個数(例えば4個)を限度に記憶され、その入賞した遊技球に対する特別図柄を始動させるための権利が、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、保留される。
なお、普通図柄に関しても、特別図柄と同様の処理を行う。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未変動数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
さらに、表示器130は、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224を備えている。本実施の形態では、状態表示器224は、3個のLEDを配列した表示装置で構成されている。3個のLEDのうち1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄抽選の当選確率が高確率である高確率状態となっているか否かを点灯により報知するものである。また、他の1つは、パチンコ遊技機100の状態が、特別図柄変動時間が短い時短状態となっているか否かを点灯により報知するものである。さらに他の1つは、右打ちすることによって(遊技球の打球力を変更することによって)遊技者に有利な状態となっているか否かを点灯により報知するものである。
また、表示器130は、特別図柄抽選の抽選結果に応じて行われる大当たり遊技において大入賞口125が作動される際のラウンド数を表示するラウンド数表示器225を備えている。なお、大当たり遊技については後述する。ラウンド数表示器225は、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって大当たり遊技における大入賞口125の作動ラウンド数が表示される。
パチンコ遊技機100の遊技枠150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161Bと、演出ボタン161Bに隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が遊技枠150に配設されている。図示の例において、複数の画像の中から1つの画像を選択する操作を受け付ける演出を行う場合を考える。この場合、例えば、遊技者が十字に配列された4つのキーからなる演出キー162を操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示し、演出ボタン161Bを操作することにより、指示した画像を選択するような演出を行うことができる。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161Bおよび演出キー162の他、レバーやハンドル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
図4は、本実施の形態の画像/音響制御部およびランプ制御部の説明図である。
図3に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、特別図柄の当選の判定等を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部330と、を備えている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、特別図柄の当選の判定等を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の遊技状態を、高確率状態または低確率状態のいずれか、時短無状態または時短状態のいずれかで制御する。これにより、パチンコ遊技機100の遊技状態は、高確率状態および時短状態である高確率時短遊技状態、低確率状態および時短状態である低確率時短遊技状態、高確率状態および時短無状態である高確率時短無遊技状態、低確率状態および時短無状態である低確率時短無遊技状態のいずれかとなる。そして、遊技制御部200は、所定の条件に基づき、高確率状態と低確率状態とを切り替え、時短無状態と時短状態とを切り替える。また、遊技制御部200は、時短状態において、時短無状態よりも普通図柄抽選の当たり当選確率を高確率にする、普通図柄変動時間を短縮する、電動チューリップ123の開時間を延長する等の制御を行う。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞したことを契機として特別図柄抽選を行う。そして、特別図柄抽選の判定結果に応じて大当たり遊技等の特別遊技を行う。特別遊技において、遊技制御部200は、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば29.5秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。そして、遊技制御部200は、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
また、遊技制御部200は、ゲート124を遊技球が通過したことを契機として普通図柄抽選を行う。そして、普通図柄抽選の判定結果に応じて電動チューリップの作動を制御する。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動中に遊技球が第1始動口121または第2始動口122へ入賞したことにより発生する保留や、普通図柄変動中に遊技球がゲート124を通過したことにより発生する保留の設定を行う。
さらに、遊技制御部200は、特別図柄抽選および普通図柄抽選の判定結果、高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報、保留の設定情報等の遊技制御に伴う情報を、後述するコマンドにより演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部330に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部330に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部330に指示しない。
払出制御部330が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部330から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、検知手段として、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125の大入賞口扉125Dを閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口扉開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、特別図柄の変動中に第1始動口121へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器218と、特別図柄の変動中に第2始動口122へ入賞した未変動分の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄の変動中にゲート124を通過した未変動分の保留個数を表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により行われる特別図柄の変動表示および特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄の変動表示および普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口扉開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板350が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部330から取得した、払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板350を介してホストコンピュータに送信する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部330は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU331と、CPU331にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM332と、CPU331の作業用メモリ等として用いられるRAM333と、を備えている。
そして、払出制御部330は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部330は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部334を制御する。ここでの払出駆動部334は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部330には、払出駆動部334により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部335と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部336と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部337と、が接続されている。そして、払出制御部330は、払出球検出部335、球有り検出部336および満タン検出部337にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部330には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板340が接続されている。そして、払出制御部330は、例えば払出駆動部334に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部335にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板340を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果および変動パターンに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161Bまたは演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161B等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、演出制御部300は、遊技制御部200より受信した高確率状態と低確率状態の変更情報、時短無状態と時短状態の変更情報に基づいて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
さらに、演出制御部300には、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、が接続されている。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、図4に示すように、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、VDP(Video Display Processor)314と、CGROM315と、SNDROM316とを備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、CGROM315には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。また、SNDROM316には、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。
CPU311は、演出制御部300から送られた保留数コマンドもしくは変動演出開始コマンドに基づいて、アニメーションパターンの解析や、描画に関するコマンドをまとめたディスプレイリストの作成、およびディスプレイリストのVDP314への送信などを行う。
VDP314は、CPU311から受信したディスプレイリストに基づいて、CGROM315やSNDROM316にそれぞれ記憶された画像データや音響データを読み出す。さらには、VDP314は、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための描画処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。そして、VDP314は、描画処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、VDP314は、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
なお、本実施の形態では、VDP314が描画処理に併せて音声処理も行うよう構成しているが、これに限定されず、音声処理を専用で行うプロセッサを別途設けても構わない。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
なお、本実施の形態では、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部330各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
また、図4を参照して説明した構成例では、演出ボタン161Bおよび演出キー162は、演出制御部300に接続され、演出制御部300によって制御されるが、これに限定されない。演出ボタン161Bおよび演出キー162は、ランプ制御部320に接続され、このランプ制御部320によって制御されてもよい。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図5は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、乱数取得部231と、普通図柄判定部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄判定部234と、普通図柄変動制御部236と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部237と、電動チューリップ動作制御部238と、賞球処理部239と、出力制御部240と、乱数制御部241と、を備えている。
乱数取得部231は、特別図柄抽選に用いられる乱数値と、普通図柄抽選に用いられる乱数値とを取得する。特別図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞したことを条件として、乱数の種類ごとに、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、特別図柄判定部234による判定に用いられる。詳しくは後述するが、特別図柄抽選に用いられる乱数としては、大当たりか否かを示す大当たり乱数、大当たりの種類を示す図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数等が有る。
また、普通図柄抽選に用いられる乱数値の場合、具体的には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、所定の範囲の数値の中から1つの数値(乱数値)が選択(取得)される。取得された乱数値は、普通図柄判定部232による判定に用いられる。なお、普通図柄抽選に用いられる乱数としては、当たりか否かを示す当たり乱数の他、当たりの種類を示す図柄乱数や変動パターン乱数等が設定される場合もある。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動を制御する。
特別図柄判定部234は、特別図柄の変動開始時に、後述する図20に示すような乱数テーブルを用いて、特別図柄抽選の抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。すなわち、乱数取得部231は、検知手段である第1始動口スイッチ211または第2始動口スイッチ212により遊技球の通過が検知されたことを契機として特別図柄に関する乱数値を取得し、特別図柄判定部234は、取得した乱数値に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技(大当たり遊技等)を行うか否かを判定する。なお、前述した特別図柄の抽選(大当たり抽選)は、乱数取得部231および特別図柄判定部234における処理のことをいう。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態かの組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づく大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、高確率時短遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短遊技状態の大当たり)、低確率時短遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短遊技状態の大当たり)、高確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、高確率時短無遊技状態の大当たり)、低確率時短無遊技状態となる大当たり(以下、低確率時短無遊技状態の大当たり)が有り得る。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「大当たり」は、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる大当たりと、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりとに分けられる場合がある。前者は「長当たり」と呼ばれ、後者は「短当たり」と呼ばれる。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば29.5秒経過または10個の遊技球の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが所定回数(例えば15回)繰り返される。また、「短当たり」では、一定時間(例えば0.9秒)だけ大入賞口125が開状態となるラウンドが所定回数(例えば2回)繰り返される。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、一定時間(例えば0.9秒)だけ大入賞口125が開状態となる態様が所定回数(例えば2回)行われる小当たり遊技が行われる。なお、小当たり当選時には、小当たり遊技が終了した後においても小当たり当選前の遊技状態を継続する。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が高確率時短遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても高確率時短遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が低確率時短無遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても低確率時短無遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「小当たり」は、「はずれ」の一種であり、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
変動パターン選択部235は、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。具体的には、変動パターン選択部235は、大当たり遊技を行うか否かの判定結果および特別図柄変動にともなう装飾図柄変動演出においてリーチ演出を行うことが可能な変動パターン(例えば13.5秒以上)とするか否かの判定結果等に基づいて、変動パターンを決定する。そして、変動パターン選択部235により選択された変動パターンに基づいて、特別図柄変動制御部233が特別図柄の変動を制御する。変動パターン選択部235および特別図柄変動制御部233の動作の詳細については後述する。
ここで、「リーチ」とは、後述する装飾図柄において遊技者に大当たりを期待させるための演出である。
普通図柄判定部232は、普通図柄の変動開始時に、後述する図20(d)に示すような乱数テーブルを用いて、普通図柄の抽選結果が「当たりか否か」を判定する。すなわち、普通図柄判定部232は、乱数取得部231により取得された普通図柄抽選用の乱数値に基づいて、電動チューリップ123を開閉作動させる補助遊技を行うか否かを判定する。また、普通図柄抽選において複数の種類の当たりが設定される場合は、普通図柄判定部232は、判定結果が当たりであった場合の「当たりの種類」を判定する。なお、普通図柄抽選は、乱数取得部231および普通図柄判定部232により行われる処理である。
普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選が行われた場合に、抽選結果に応じて、普通図柄表示器223による普通図柄の変動を制御する。
電動チューリップ動作制御部238は、普通図柄判定部232により普通図柄抽選において「当たり」と判定された場合に、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122に遊技球が入賞容易となる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態を発生させない。電動チューリップ123の作動パターンについては後述するが、例えば0.15秒の開放時間で1回開く作動パターン、および1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンなどがある。
大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「大当たり」と判定された場合に、大当たり遊技として、当選した大当たりの種類に基づいて特定される作動パターンで大入賞口125の開放動作を制御する。また、大入賞口動作制御部237は、特別図柄判定部234により特別図柄抽選において「小当たり」と判定された場合に、小当たり遊技として、規定時間および規定回数だけ大入賞口125を開放する。
賞球処理部239は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力制御部240は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部330へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部241は、乱数取得部231が所定のタイミングで取得する各種の乱数値を更新する。
〔遊技機の基本動作〕
次に、パチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の遊技制御部200は、電源が投入されると、起動時の基本処理として、各種装置の初期化や初期設定を行う。そして、基本処理を行った後、遊技制御部200は、遊技の進行に関する一連の処理である主制御処理を繰り返し実行する。また、電源を遮断する際には、遊技制御部200は、一連の電源遮断時処理を実行する。
図6は、遊技制御部200による基本処理の動作を示すフローチャートである。
遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源が投入されると、まず、RAM203(図3参照)へのアクセスを許可する(ステップ(以下、ステップを「S」と記載する)601)。そして、遊技制御部200は、RAM203をクリアするためのRAMクリアスイッチがONとなっているか否かを判断する(S602)。
RAMクリアスイッチがOFFである場合(S602でNo)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時の動作に関するバックアップフラグがONとなっているか否かを判断する(S603)。
バックアップフラグがONである場合(S603でYes)、次に、遊技制御部200は、電源遮断時に作成されたチェックサムが正常か否かを判断する(S604)。
チェックサムが正常である場合(S604でYes)、次に、遊技制御部200は、復帰処理を実行する(S605)。この復帰処理において、遊技制御部200は、電源が遮断された状態からの復帰に伴う、演出制御部300等のサブ制御手段の設定を行う。具体的には、遊技制御部200は、電源が遮断される際におけるパチンコ遊技機100の遊技状態(大当たり遊技中か否か、高確率状態と低確率状態のいずれか、時短状態と時短無状態のいずれか)を反映させるように、サブ制御手段を設定するためのコマンドを演出制御部300へ出力する。また、この復帰処理において、遊技制御部200は、バックアップフラグをOFFにする。
一方、RAMクリアスイッチがON(S602でYes)、バックアップフラグがOFF(S603でNo)、チェックサムが異常(S604でNo)のいずれかに該当する場合、次に遊技制御部200は、初期化処理として、RAM203の記憶内容をクリアし(S606)、RAM203の作業領域を設定する(S607)。そして、遊技制御部200は、サブ制御手段を設定(初期化)するためのコマンドを演出制御部300へ出力し、サブ基板(サブ制御手段)の設定を行う(S608)。サブ基板の設定には、各サブ基板に搭載されているRAM303、RAM313、RAM323をクリアすること等が含まれる。
復帰処理(S605参照)が終了した後、またはサブ基板の設定(S608参照)が終了した後、遊技制御部200は、遊技制御に用いられる各種のカウンタおよびタイマーを設定する(S609)。そして、遊技制御部200は、割り込み許可(S610)、割り込み禁止(S611)、図柄乱数制御処理(S612)、初期値乱数更新処理(S613)、電源遮断フラグがONとなっているか否かの判断(S614)をループ処理として繰り返し実行する。
ここで、割り込み許可(S610)および割り込み禁止(S611)は、このループ処理(S610〜S614)の実行中に割り込み処理の実行を可能とするために設けられている。本実施の形態では、この割り込み処理により、遊技制御における主制御処理が実行される。主制御処理の詳細については後述する。
図柄乱数制御処理(S612)において、遊技制御部200は、特別図柄抽選で用いられる変動パターン乱数の更新を行う。
初期値乱数更新処理(S613)において、遊技制御部200は、遊技制御において用いられる各種の乱数値の初期値を更新する。
電源遮断フラグの判断において、電源遮断フラグがOFFである場合(S614でNo)、パチンコ遊技機100の電源は遮断されず、遊技制御部200は、ループ処理(S610〜S614)と共に割り込みによる主制御処理を繰り返し実行する。一方、電源遮断フラグがONである場合(S614でYes)、遊技制御部200は、パチンコ遊技機100の電源を遮断するための処理(電源遮断時処理)を開始する。
図7は、遊技制御部200による電源遮断時処理の動作を示すフローチャートである。
電源遮断時処理において、遊技制御部200は、まず、各種の出力を行うための出力ポートの設定をクリアする(S701)。次に、遊技制御部200は、チェックサムを作成し、RAM203に格納する(S702)。次に、遊技制御部200は、バックアップフラグをONにし(S703)、RAM203へのアクセスを禁止して(S704)、無限ループに移行する。
〔遊技機の主制御処理〕
次に、パチンコ遊技機100の主制御処理を説明する。
遊技制御部200は、主制御処理において、パチンコ遊技機100における遊技を制御すると共に、サブ制御手段である演出制御部300に対して演出の制御を指示し、払出制御部330に対して賞球の払い出しの制御を指示する。
図8は、遊技制御部200の主制御処理を示すフローチャートである。
主制御処理は、遊技制御における一連の処理からなり、予め設定された一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行される。本実施の形態において、遊技制御部200は、予め設定された一定時間ごとに割り込みを発生させ、図6に示すループ処理の中で割り込みが許可(S610参照)されると、割り込み処理として主制御処理を実行する。図8に示すように、主制御処理では、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(S801〜S806)。
乱数更新処理(S801)では、遊技制御部200は、乱数制御部241の機能(サブルーチン)を呼び出し、遊技制御部200による遊技制御で用いられる各種の乱数の値を更新する。乱数の設定および乱数値の更新の詳細については後述する。
スイッチ処理(S802)としては、始動口スイッチ処理、ゲートスイッチ処理が行われる。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。また、詳しくは後述するが、第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212において事前判定処理を行う場合は、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、事前判定のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200は、乱数取得部231の機能(サブルーチン)を呼び出し、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
図柄処理(S803)としては、特別図柄処理、普通図柄処理が行われる。
特別図柄処理では、遊技制御部200は、特別図柄変動制御部233、特別図柄判定部234、変動パターン選択部235の各機能(サブルーチン)を呼び出し、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
普通図柄処理では、遊技制御部200は、普通図柄判定部232および普通図柄変動制御部236の機能(サブルーチン)を呼び出し、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理を実行する。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
電動役物処理(S804)としては、大入賞口処理および電動チューリップ処理が行われる。
大入賞口処理では、遊技制御部200は、大入賞口動作制御部237の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて特別電動役物である大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200は、電動チューリップ動作制御部238の機能(サブルーチン)を呼び出し、所定の条件に基づいて普通電動役物である電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
賞球処理(S805)では、遊技制御部200は、賞球処理部239の機能(サブルーチン)を呼び出し、入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しの制御用コマンドをセットする。
出力処理(S806)では、遊技制御部200は、出力制御部240の機能(サブルーチン)を呼び出し、演出制御用のコマンドを演出制御部300へ出力し、払い出し制御用のコマンドを払出制御部330へ出力する。演出制御用コマンドは、S802からS804までの各処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。払い出し制御用コマンドは、S805の処理において生成され、RAM203に設けられた制御用コマンドの格納領域に格納(セット)される。RAM203には、制御用コマンドの種類ごとに格納領域が設定されている。
出力制御部240は、RAM203の各制御用コマンドの格納領域を順に調べ、個々の格納領域に制御用コマンドが格納されていれば(すなわち、S802〜S805の処理で制御用コマンドが生成されていれば)、その制御用コマンドを読み出し、出力先(演出制御部300または払出制御部330)へ出力する。
本実施の形態では、図8に示したように、一連の主制御処理の最後に出力処理を行う。すなわち、第1の処理手段としての上記各機能によるS802〜S805の各処理において生成されたコマンドを、その各処理においてはRAM203の対応する格納領域に格納しておく。そして、これらの処理の後に、第2の処理手段としての出力制御部240が、RAM203の格納領域に蓄積された、各処理で生成されたコマンドをまとめて出力する。言い換えれば、本実施の形態では、主制御処理を1サイクル実行すると、その1サイクルの実行において生成されたコマンドが、その1サイクルの実行における最後のコマンド生成が行われた後に、出力される。
〔遊技機の基本動作の変形例〕
なお、図6乃至図8を参照して説明した動作例では、基本処理におけるループ処理の部分で割り込みを許可し、割り込み処理として一連の処理からなる主制御処理を実行した。しかしながら、主制御処理は、一定時間ごとに繰り返し実行されるように構成されていれば良く、具体的な実現手段(実行手順)は、図6乃至図8に示した例には限定されない。例えば、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れておき、所定のタイミングで経過時間を計測し、一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに主制御処理へ戻る構成としても良い。また、基本処理の一連の動作の中に主制御処理を組み入れる一方で、図6乃至図8を参照して説明した動作と同様に、一定時間ごとに割り込みを発生させ、割り込みが発生したならば基本処理中に組み入れられた主制御処理へ戻る構成としても良い。
また、基本処理で生成されたコマンドを出力する場合は、原則として、コマンドを生成する度に、RAM203のコマンド格納領域に格納し、第2の処理手段である出力制御部240の機能を呼び出して出力する。基本処理は、遊技の進行に関わる主制御処理とは異なり、電源投入時にのみ行われる初期動作等の特別な処理である。また、基本処理は、電源投入時のパチンコ遊技機100の状態等の条件に基づく分岐により処理手順が変動する場合があるため、出力処理に漏れが無いように、生成したコマンドを速やかに出力する処理である。なお、関連する複数の処理により連続的にコマンドが生成される場合等、具体的な処理の要請に応じて、複数のコマンドをRAM203のコマンド格納領域に格納し、まとめて出力する処理手順を採っても良い。
〔遊技制御部による乱数更新処理〕
特別図柄抽選等の遊技制御における各種の抽選に用いられる判定情報としての乱数値は、カウンタによって計数され、所定の初期値から始まって、図8に示す主制御処理の乱数更新処理(S801)が行われるたびに1ずつ加算される。そして、各抽選が行われた時点の値が始動口スイッチ処理(図9)およびゲートスイッチ処理(図10)で取得され、特別図柄処理(図11)や普通図柄処理(図16)で使用される。この乱数値のカウンタは無限ループカウンタであり、計数された乱数値が、設定されている乱数の最大値(例えば、後述する図20(a)に示した大当たり乱数では299)に達した後は、再び初期値に戻る。また、乱数更新処理は一定時間ごとに行われるため、各乱数の初期値が特定されてしまうと、更新間隔や初期値の情報に基づいて当選値が推定される恐れがある。そこで、主制御処理から図6に示す基本処理に戻った後、S613の初期値乱数更新処理において、各乱数の初期値をランダムに変更する。
〔遊技制御部による始動口スイッチ処理〕
図9は、図8のS802に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図9を参照すると、遊技制御部200は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(S901)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に遊技制御部200は、第1始動口121の入賞における未変動分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(S902)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(S902でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(S902でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による判定のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S903)。ここでは、第1始動口121の入賞なので、特別図柄抽選のための乱数値が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により、後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。ここにいう乱数値としては、大当たり、小当たりまたははずれを決定する大当たり乱数値、大当たりの種類(大当たり遊技の終了後における時短状態か時短無状態、高確率状態と低確率状態、長当たり、短当たり)を決定する図柄乱数値(大当たり図柄乱数値)、図柄変動における変動パターンを特定するための変動パターン乱数値、はずれのときに後述のリーチ有り演出をするか否かを決定するリーチ乱数値、等が含まれる。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S904)。事前判定処理とは、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが後述する特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)について、特別図柄処理によって乱数が判定されるよりも前にその乱数の判定を行う(事前判定)処理である。
そして、本実施の形態の演出制御部300は、事前判定処理によって判定された乱数の判定結果(事前判定結果)に基づいて、特別図柄処理によって乱数が判定され、その判定結果が報知されるよりも前に、その判定結果を示唆する予告演出を行うことができる。この予告演出は、例えば、始動口における入賞により乱数の取得が既に行われているが特別図柄処理によって乱数の判定が未だ行われていない入賞球(保留球)の発生に応じて、画像表示部114に表示される保留表示演出(後述)等を用いて行われる。この事前判定に基づく予告演出により、予告演出に係る事前判定に対応する保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果が遊技者に示唆される。これによって、遊技者は、保留球に対して期待を抱きながら遊技を行うことができる。事前判定に基づく予告演出の詳細については後述する。
そして、遊技制御部200は、保留数U1の値を1加算する(S905)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S904の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S906)。
さらに、遊技制御部200は、S905による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S907)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
次に、第2始動口122における入賞に対する処理が行われる。図9を参照すると、次に遊技制御部200は、第2始動口122に遊技球が入賞して第2始動口スイッチ212がONとなったか否かを判断する(S908)。第2始動口スイッチ212がONとなったならば、次に、遊技制御部200は、第2始動口122の入賞における未変動分の保留数U2が上限値未満か否かを判断する(S909)。図9に示す例では、上限値を4個としている。保留数U2が上限値に達している場合は(S909でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(S909でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S910)。ここでは、第2始動口122の入賞なので、上記のS903と同様に、特別図柄抽選のための乱数値(大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値など)が取得される。このとき取得される乱数値は、S801の乱数更新処理で更新された値である。そして、この乱数値により後の特別図柄処理において特別図柄抽選の結果が確定される。
次に、遊技制御部200は、事前判定処理を行う(S911)。この事前判定処理の内容は、上記のS904と同様である。
そして、遊技制御部200は、保留数U2の値を1加算する(S912)。
この後、遊技制御部200は、事前判定結果を演出制御部300に通知するために、S911の事前判定処理による事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S913)。
さらに、遊技制御部200は、S912による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数増加コマンドをRAM203にセットし(S914)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部によるゲートスイッチ処理〕
図10は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(S1001)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に遊技制御部200は、未変動分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(S1002)。図10に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(S1002でNo)、それ以上未変動分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
一方、保留数Gが上限値未満である場合(S1002でYes)、遊技制御部200の乱数取得部231は、今回の入賞による抽選のための乱数値を取得し、RAM203に格納する(S1003)。ここでは、ゲート124の入賞なので、普通図柄抽選のための乱数値(当たり乱数値など)が取得される。
次に、遊技制御部200は、保留数Gの値を1加算する(S1004)。
S1004で保留数Gの値が加算された後、遊技制御部200は、S1004による保留数Gの増加を演出制御部300に通知するための保留数G増加コマンドをRAM203にセットし(S1005)、ゲート124における入賞に対する処理を終了する。
〔遊技制御部による特別図柄処理〕
図11は、図8のS803に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1101)。ここで、大当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりであることを識別するためにセットされるフラグである。
大当たり遊技フラグがONである場合、既にパチンコ遊技機100は大当たり中であるので、特別図柄変動を開始することなく特別図柄処理を終了する(S1101でYes)。一方、大当たり遊技フラグがOFFである場合(S1101でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、パチンコ遊技機100の現在の状態が特別図柄変動中か否かを判断する(S1102)。特別図柄変動中でない場合(S1102でNo)、次に特別図柄変動制御部233は、特別図柄の未変動分の保留数U1、U2(図9参照)に関する処理を行う(S1103〜S1106)。本実施の形態では、第1始動口121の入賞に係る保留数U1と第2始動口122の入賞に係る保留数U2とを区別しているので、この処理も対応する始動口ごとに個別に行う。
具体的には、特別図柄変動制御部233は、まず第2始動口122の入賞に係る保留数U2が1以上か判断する(S1103)。保留数U2が1以上である場合(S1103でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U2の値を1減算する(S1104)。一方、保留数U2=0である場合は(S1103でNo)、特別図柄変動制御部233は、次に第1始動口121の入賞に係る保留数U1が1以上か判断する(S1105)。保留数U1が1以上である場合(S1105でYes)、特別図柄変動制御部233は、保留数U1の値を1減算する(S1106)。一方、保留数U1=0である場合は(S1105でNo)、特別図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、特別図柄変動を開始せず、別ルーチンの客待ち設定処理を実行して処理を終了する(S1116)。
なお、本実施の形態では、第2始動口122の入賞に係る保留数U2に関する処理を優先させて行う。すなわち、保留数U2が1以上である場合は保留数U2に関する処理を行い、保留数U2=0である場合に保留数U1に関する処理を行う(S803〜S806参照)。これに対し、第1始動口121と第2始動口122のどちらの入賞かに関わらず、入賞した順に保留数U1、U2を減算していくような制御とすることも可能である。
S1104またはS1106で保留数U1または保留数U2を減算した後、特別図柄変動制御部233は、RAM203のフラグ設定においてセットされた客待ちフラグをOFFとする(S1107)。客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためのフラグであり、客待ち設定処理(S1116、後述する図15参照)においてセットされる。
次に、特別図柄変動制御部233は、別ルーチンによる大当たり判定処理および変動パターン選択処理を実行する(S1108、S1109)。詳しくは後述するが、この大当たり判定処理および変動パターン選択処理によって、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222に変動表示される特別図柄の変動用の設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)が決定される。なお、これらの情報は演出制御部300に送られる変動開始コマンドに含まれる。
この後、特別図柄変動制御部233は、大当たり判定処理および変動パターン選択処理で決定された設定内容に基づき、図2に示す第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222により表示される特別図柄の変動を開始する(S1110)。そして、この設定内容を示す設定情報(大当たり図柄、遊技状態、変動パターン等)を含んだ変動開始コマンドを生成し、RAM203にセットする(S1111)。S1111でセットされた変動開始コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
S1102で特別図柄変動中と判断された場合(S1102でYes)、またはS1111で変動開始コマンドがセットされた後、特別図柄変動制御部233は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1112)。すなわち、S1110で特別図柄の変動を開始してからの経過時間がS1109の変動パターン選択処理で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1112でNo)、特別図柄変動が継続されるので、そのまま特別図柄処理が終了する。
一方、変動時間を経過した場合(S1112でYes)、特別図柄変動制御部233は、まず、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222における特別図柄の変動をS1108の大当たり判定処理で決定された図柄で停止する(S1113)。後述する装飾図柄を停止させるための変動停止コマンドをRAM203にセットする(S1114)。そして、別ルーチンの停止中処理を実行する(S1115)。停止中処理の内容については後述する。S1114でセットされた変動停止コマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
〔遊技制御部による大当たり判定処理〕
図12は、大当たり判定処理(図11のS1108)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数値の判定を行い(S1201)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(S1202、S1205)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図9のS903またはS910で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図20(a)参照)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりだった場合(S1202でYes)、次に特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数値の判定を行う(S1203)。この判定の結果に応じて、大当たりの種類(高確率時短遊技状態の大当たり、低確率時短無遊技状態の大当たりなど)が決定される。何れの大当たりとなるかは、図9のS903またはS910で取得した大当たり図柄乱数の値が、大当たりの種類ごとに予め設定された値のうちの何れと一致したかによって決定される(図20(b)参照)。
以上の判定の後、特別図柄判定部234は、大当たり図柄乱数の判定により決定された大当たりの種類を表す図柄(大当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1204)。
S1201の乱数判定の結果が小当たりだった場合(S1202でNo、S1205でYes)、次に特別図柄判定部234は、小当たりであることを表す図柄(以下、小当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1206)。
S1201の乱数判定の結果が大当たりでも小当たりでもない場合(S1202、S1205でNo)、次に特別図柄判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(S1207)。
〔遊技制御部による変動パターン選択処理〕
図13は、変動パターン選択処理(図11のS1109)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短無状態か時短状態か、および高確率状態か低確率状態か)を参照する(S1301)。そして、大当たり判定処理(図12)のS1202の判断結果を用いて今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1302)。そして、大当たりだった場合(S1302でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1303)。
一方、大当たりしなかった場合(S1302でNo)、次に変動パターン選択部235は、遊技者に大当たりを期待させるためのいわゆるリーチ演出を行うか否かを決定するための乱数値の判定を行う(S1304)。リーチ演出を行うか否かは、図9のS903またはS910で取得したリーチ乱数の値が予め設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図20(c)参照)。
乱数値を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(S1305でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1306)。また、リーチ演出を行わない場合(S1305でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(S1307)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間3秒、7秒、13秒、15秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
次に、変動パターン選択部235は、図9のS903またはS910で取得した変動パターン乱数値およびS1303、S1306、S1307でセットされた変動パターンテーブルを用いて、変動パターン乱数値の判定を行う(S1308)。すなわち、変動パターン選択部235は、RAM203にセットされた変動パターンテーブルを参照し、変動パターン乱数の乱数値に応じた変動パターンを選択する。したがって、同じ乱数値が取得された場合でも、パチンコ遊技機100の遊技状態(時短状態か時短無し状態か、および高確率状態か低確率状態か)、特別図柄抽選の結果(大当たりしたか否か、大当たりしていない場合はリーチ演出を行うか否か)等の違いに応じて参照される変動パターンテーブルが異なるので、決定される変動パターンが異なる。
この後、変動パターン選択部235は、S1308で選択した変動パターンを設定情報としてRAM203にセットする(S1309)。S1309でセットされた変動パターンの設定情報は、図11のS1111でセットされる変動開始コマンドに含まれ、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。本実施の形態で選択される変動パターンおよびその設定の詳細については後述する。
〔遊技制御部による停止中処理〕
図14は、停止中処理(図11のS1115)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において時短状態であることを示すフラグ(以下、時短フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1401)。時短フラグがONである場合(S1401でYes)、遊技制御部200は、時短状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(S1402)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(S1403)。そして、抽選回数J=0であれば(S1403でYes)、時短フラグをOFFにする(S1404)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
時短フラグがOFFであった場合(S1401でNo)またはS1404で時短フラグをOFFにした後、あるいはS1402で減算した後の抽選回数Jの値が0でない場合(S1403でNo)、次に遊技制御部200は、RAM203のフラグ設定において高確率状態であることを示すフラグ(以下、高確フラグ)がONになっているか否かを調べる(S1405)。なお、この高確フラグと先の時短フラグが共にONである場合は、高確率時短遊技状態であり、高確フラグがONであり時短フラグがOFFである場合は、高確率時短無遊技状態である。
高確フラグがONである場合(S1405でYes)、遊技制御部200は、高確率状態での抽選回数(変動回数)Xの値を1減算し(S1406)、抽選回数Xが0になったか否かを調べる(S1407)。そして、抽選回数X=0であれば(S1407でYes)、高確フラグをOFFにする(S1408)。なお、高確フラグをONにする操作と、抽選回数Xの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で行われる。
高確フラグがOFFであった場合(S1405でNo)またはS1408で高確フラグをOFFにした後、あるいはS1406で減算した後の抽選回数Xの値が0でない場合(S1407でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(S1409)。そして、大当たりだった場合(S1409でYes)、次に遊技制御部200は、大当たりの種類を判断する(S1410)。なお、ここでは大当たりの種類の判断の一例として、長当たりか否かが判断される。
ここで、大当たりか否かの判断は、大当たり判定処理(図12)の判定結果に基づいて判断することができる。例えば、後述する図20(b)の図表に示す図柄の何れかがセットされているならば、S1409でYesである。大当たり判定処理によりRAM203に、はずれ図柄または小当たり図柄がセットされているならば、S1409でNoである。
大当たりの種類が長当たりであった場合(S1410でYes)、遊技制御部200は、長当たり遊技フラグをONにする(S1411)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類が長当たりである大当たり遊技状態(長当たり遊技状態)となる。なお、ここでは長当たりにおいて、高確率状態か低確率状態かを区別していない。高確率状態となるか低確率状態となるかは、後述の大入賞口処理(図17)における遊技状態設定処理(図18)で該当するフラグをONにすることによって特定される。
大当たりの種類が長当たりでなかった場合(S1410でNo)、遊技制御部200は、短当たり遊技フラグをONにする(S1412)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類が短当たりである大当たり遊技状態(短当たり遊技状態)となる。長当たりの場合と同様、短当たりの場合も高確率状態か低確率状態かを区別していない。
S1411またはS1412で大当たり遊技フラグをONにした後、遊技制御部200は、抽選回数J、Xの値を初期化する(S1413)。また、遊技制御部200は、S1401において時短フラグがONであって、S1403において抽選回数Jが0でなかった場合に、時短フラグをOFFにする(S1414)。同様に、S1405において高確フラグがONであって、S1407において抽選回数Xが0でなかった場合に、高確フラグをOFFにする(S1414)。
S1413で抽選回数J、Xの値を初期化した後、遊技制御部200は、オープニング動作を開始する(S1417)。ここで、オープニング動作の内容は、S1411、S1412の何れで当たり遊技フラグがONとなったかに応じて異なる。言い替えると、特別図柄抽選の判定結果に応じたオープニング動作が設定される。
この後、遊技制御部200は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(S1418)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
これに対し、今回の特別図柄抽選の結果が大当たりでなかった場合(S1409でNo)、次に遊技制御部200は、今回の特別図柄抽選の結果が小当たりであったか否かを判断する(S1415)。小当たりでなかった場合は(S1415でNo)、停止中処理を終了する。
一方、小当たりであった場合(S1415でYes)、遊技制御部200は、小当たり遊技を開始する(S1416)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。なお、小当たり遊技では、前述したように、大入賞口125を所定回数開閉し、所定時間経過後に終了する。
〔遊技制御部による客待ち設定処理〕
図15は、客待ち設定処理(図11のS1116)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(S1501)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
客待ちフラグがONである場合、パチンコ遊技機100は客待ち状態であるので、そのまま処理を終了する(S1501でYes)。一方、客待ちフラグがOFFである場合、遊技制御部200は、客待ちコマンドを生成してRAM203にセットし(S1502)、客待ちフラグをONにする(S1503)。S1502でセットされた客待ちコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。なお、客待ちフラグとは、特別図柄の変動が停止して、保留が無い状態でセットされるものである。
〔遊技制御部による普通図柄処理〕
図16は、図8のS803に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄変動制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1601)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合にセットされるフラグである。補助遊技フラグが設定されている状態は、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図19)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易い状態である(補助遊技状態)。
補助遊技フラグがONである場合、既に補助遊技状態となっており、普通図柄が停止している状態なので、普通図柄変動を開始することなく普通図柄処理を終了する(S1601でYes)。一方、補助遊技フラグがOFFである場合(S1601でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、パチンコ遊技機100の現在の状態が普通図柄変動中か否かを判断する(S1602)。普通図柄変動中でない場合(S1602でNo)、次に普通図柄変動制御部236は、普通図柄の未変動分の保留数G(図10参照)が1以上か判断する(S1603)。保留数G=0である場合は(S1603でNo)、普通図柄の抽選を始動するための入賞が無いことを意味するため、普通図柄変動を開始せずに処理を終了する。
これに対し、保留数Gが1以上である場合(S1603でYes)、普通図柄変動制御部236は、保留数Gの値を1減算する(S1604)。そして、普通図柄判定部232が、今回の普通図柄抽選における当たり乱数の判定を行って、普通図柄抽選に当選したか否かを判断する(S1605)。当選したか否かは、図10のS1003で取得した当たり乱数の値が、後述する図20(d)に示すテーブル等において当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄の設定を行う(S1606)。すなわち、普通図柄抽選に当選した場合は、当選したことを表す図柄(以下、当たり図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。一方、普通図柄抽選に当選しなかった場合は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする。
次に、普通図柄変動制御部236は、普通図柄の変動時間の設定を行う(S1607)。この変動時間は、図14におけるS1404、S1414、後述の図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。すなわち、S1607による設定の際に時短フラグがONである場合は、短時間(例えば1.5秒)に設定され、時短フラグがOFFである場合は、長時間(例えば4.0秒)に設定される。この設定の後、普通図柄変動制御部236は、S1607の設定内容に基づき、図2(a)および図3に示す普通図柄表示器223における普通図柄の変動を開始する(S1608)。なお、普通図柄の変動パターンを抽選により決定することもできる。この場合、例えば、遊技球がゲート124を通過した際に、乱数取得部231が普通図柄の変動パターン乱数値を取得し、S1607において、普通図柄変動制御部236が普通図柄の変動パターン乱数値を判定することにより、変動時間が設定される。
S1608で普通図柄の変動を開始した後、またはS1602で普通図柄変動中と判断された場合(S1602でYes)、普通図柄変動制御部236は、変動時間を経過したか否かを判断する(S1609)。すなわち、S1608で普通図柄の変動を開始してからの経過時間がS1607で設定された変動時間に達したか否かが判断される。変動時間を経過していなければ(S1609でNo)、普通図柄変動が継続されるので、そのまま普通図柄処理が終了する。
一方、変動時間が終了した場合(S1609でYes)、普通図柄変動制御部236は、普通図柄表示器223における普通図柄の変動を停止する(S1610)。そして、普通図柄変動制御部236は、S1605の判定結果が当選であったか否かを判断する(S1611)。当選であったならば(S1611でYes)、補助遊技フラグをONにする(S1612)。一方、抽選にはずれたならば(S1611でNo)、補助遊技フラグをONにすること無く普通図柄処理を終了する。
〔遊技制御部による大入賞口処理〕
図17は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において大当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1701)。大当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(S1701でNo)。一方、大当たり遊技フラグがONである場合(S1701でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図14)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(S1702)。
パチンコ遊技機100がオープニング中である場合(S1702でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(S1703)。オープニング時間を経過していないならば、大入賞口125でのオープニング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1703でNo)。一方、オープニング時間を経過したならば(S1703でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動設定を行い(S1704)、入賞個数Cを初期化(C=0)し(S1705)、大入賞口125の作動のラウンド数Rの値を現在の値から1加算して(S1706)、大入賞口125を作動開始(開放)する(S1707)。
S1704の作動設定では、大入賞口125の作動パターンと、その作動パターンで作動させるラウンド数(作動ラウンド数)とが設定される。大入賞口125が作動する場合の例としては、特別図柄抽選で、長当たりまたは短当たりの大当たりであった場合と、小当たりであった場合がある。作動パターンおよびラウンド数は、これらの当たりの種類に応じて様々に設定される。なお、大当たり遊技においては、大入賞口125の作動を複数回(複数ラウンド)連続して行うことが規定されている。一例としては、長当たりの場合、例えば、15ラウンド(15R)作動させ、1ラウンドでは29.5秒の開放を1回行う。短当たりの場合、例えば、2ラウンド(2R)作動させ、1ラウンドでは0.9秒の開放を1回行う。さらに説明をすると、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。一方、小当たりの場合、例えば、0.9秒開放して1.0秒閉鎖した後、0.9秒開放する。ここで、短当たりでの作動と小当たりでの作動を上記の例で比較すると、共に0.9秒の開放が2回行われることとなる。すなわち、遊技者から見える大入賞口125の動作は、短当たりの場合と小当たりの場合とで同じであり、遊技盤110上の大入賞口125の動作のみから短当たりと小当たりとを区別することはできない。
なお、小当たりの際には、大入賞口125の開放累積時間が1.8秒以内に設定されなければならないことが法令により定められている。一方で、大当たり(長当たりまたは短当たり)の際には、大入賞口125を複数回連続開放させなければならない。そこで、上記のように小当たりでの作動と短当たりでの作動を外見上区別し難くしようとする場合、小当たりでは、1作動での開放累積時間が1.8秒以内を満たす範囲で、大入賞口125が2回以上開放する作動形態が設定され、短当たりでは、小当たりの開放回数と同数のラウンド数が設定される。
次に、大入賞口動作制御部237は、S1704で設定された作動パターンにおける開放時間を経過したか否かを判断する(S1708)。大入賞口125での開放状態が開放時間を経過していない場合(S1708でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125への入賞個数Cが規定の個数(例えば9個)以上か否かを判断する(S1709)。開放時間を経過しておらず、かつ入賞個数Cが規定個数未満である場合は、大入賞口125の作動状態(開放状態)が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1709でNo)。一方、開放時間を経過したか(S1708でYes)、または入賞個数Cが規定個数に達した場合(S1709でYes)、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125を作動終了(閉口)する(S1710)。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数RがS1704で設定された最大値に達したか否かを判断する(S1711)。そして、最大値に達していないならば、残りの作動が行われるため、大入賞口処理を終了する(S1711でNo)。
大入賞口125の作動のラウンド数Rが最大値に達したならば(S1711でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング動作を開始する(S1712)。ここで、エンディング動作の内容は、長当たり遊技、短当たり遊技の各遊技において設定されたエンディング動作のうち、大当たり遊技フラグの状態に対応するものとなる。
この後、大入賞口動作制御部237は、演出制御部300において大当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(S1713)。このエンディングコマンドは、図8のS806に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
次に、大入賞口動作制御部237は、大入賞口125の作動のラウンド数Rを0にリセットした後(S1714)、エンディング動作の開始からの経過時間が予め設定されたエンディング動作が行われるべき時間(エンディング時間)を経過したか否かを判断する(S1717)。エンディング時間を経過していないならば、エンディング動作が継続されるので、大入賞口処理を終了する(S1717でNo)。一方、エンディング時間を経過したならば(S1717でYes)、次に大入賞口動作制御部237は、遊技制御部200による遊技状態設定処理を経た後(S1718)、大当たり遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する(S1719)。遊技状態設定処理の内容については後述する。
S1702で、パチンコ遊技機100がオープニング中ではないと判断した場合(S1702でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、エンディング中か否かを判断する(S1715)。そして、エンディング中であるならば(S1715でYes)、上記S1717以降の動作を実行する。
一方、パチンコ遊技機100がエンディング中でもないならば(S1715でNo)、次に大入賞口動作制御部237は、大入賞口125が作動(開放)中か否かを判断する(S1716)。そして、作動中でないならば(S1716でNo)、上記S1705以降の動作を実行し、作動中であるならば(S1716でYes)、上記S1708以降の動作を実行する。
なお、前述した小当たり遊技で行われる演出は、短当たり遊技で行われる演出と同様であり、演出から短当たりと小当たりとを区別することはできない。
〔遊技状態設定処理〕
エンディング時間が経過した場合(S1717でYes)に実行される、遊技制御部200による遊技状態設定処理(S1718)の内容を図18に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図17のS1701で大当たり遊技フラグがONとなっている。そこで、図18に示すように、遊技制御部200は、まず、その大当たりの種類を判断する(S1801、S1802、S1803、S1806)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図12)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図12)のS1202、S1203、S1205と概ね同様であるので、S1202、S1203、S1205の判断結果を用いても良い。
小当たりである場合(S1801でYes)、遊技状態は変更しないので、遊技状態設定処理を終了する。
大当たりの種類が低確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801でNo、S1802、S1803でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにする(S1804)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が低確率時短遊技状態となる。また、遊技制御部200は、抽選回数Jの初期値を設定し(S1805)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、低確率時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、低確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、大当たりの種類が低確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801でNo、1802でYes、S1803でNo)、遊技制御部200は、時短フラグ、高確フラグともONにせずに処理を終了する。したがって、この大当たりの後の遊技に対するRAM203の遊技状態の設定は、低確率時短無遊技状態となる。
大当たりの種類が高確率時短遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1802でNo、S1806でYes)、遊技制御部200は、時短フラグをONにし(S1807)、抽選回数Jの初期値を設定する(S1808)。この場合の抽選回数Jの初期値は、図示の例では10000回である。また、遊技制御部200は、高確フラグをONにし(S1809)、抽選回数Xの初期値を設定する(S1810)。抽選回数Xの初期値は、図示の例では10000回である。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短遊技状態となる。そして、この高確率時短遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
一方、大当たりの種類が高確率時短無遊技状態の大当たりである場合(S1801、S1802、S1806でNo)、遊技制御部200は、高確フラグのみをONにし(S1809)、抽選回数Xの初期値(10000回)を設定する(S1810)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が高確率時短無遊技状態となる。そして、この高確率時短無遊技状態における抽選が10000回行われたならば、高確率時短無遊技状態が終了し、低確率時短無遊技状態となる。
〔遊技制御部による電動チューリップ処理〕
図19は、図8のS804に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(S1901)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(S1901でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(S1901でYes)、次に電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(S1902)。
電動チューリップ123が作動中でない場合(S1902でNo)、電動チューリップ動作制御部238は、電動チューリップ123の作動パターンの設定を行い(S1903)、設定した作動パターンで電動チューリップ123を作動させる(S1904)。ここで、作動パターンは、図14におけるS1404、S1414、図18におけるS1804、S1807等の処理で設定される時短フラグに基づいて設定される。例えば、S1903による設定の際に時短フラグがOFFである場合は、0.15秒の開放時間で1回開放する作動パターンが設定され、時短フラグがONである場合は、1.80秒の開放時間で3回開放する作動パターンが設定される。このように、通常、時短フラグがONであるとき(時短状態のとき)は、電動チューリップ123が長時間、複数回開放され、第2始動口122に入賞し易くなる入賞サポート(電チューサポート)が行われる。なお、時短フラグがONの場合またはOFFの場合における電動チューリップ123の作動パターン(補助遊技の種類)を複数用意し、普通図柄処理(図16参照)で判定される当たりの種類に応じて、作動パターンを設定するように構成しても良い。
S1902で電動チューリップ123が作動中と判断された場合(S1902でYes)、またはS1904で電動チューリップ123を作動させた後、電動チューリップ動作制御部238は、設定されている作動パターンにおける開放時間が経過したか否かを判断する(S1905)。開放時間を経過していなければ、電動チューリップ123の作動状態(開放状態)が継続されるので、電動チューリップ処理を終了する(S1905でNo)。一方、開放時間を経過したならば(S1905でYes)、電動チューリップ動作制御部238は、補助遊技フラグをOFFとして、電動チューリップ処理を終了する(S1906)。
〔乱数による判定の手法〕
ここで、大当たり判定処理(図12)、変動パターン選択処理(図13)、普通図柄処理(図16)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図20は、本実施の形態において特別図柄抽選および普通図柄抽選で用いられる乱数(判定テーブル)の構成例を示す図である。
図20(a)には特別図柄抽選で用いられる大当たり乱数の構成例、図20(b)には特別図柄抽選で用いられる大当たり図柄乱数の構成例、図20(c)には特別図柄抽選で用いられるリーチ乱数の構成例、図20(d)には普通図柄抽選で用いられる当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
図20(a)を参照すると、大当たり乱数の判定値として、大当たり判定時のパチンコ遊技機100の遊技状態が低確率状態の場合の大当たりと大当たり判定時の遊技状態が高確率状態の場合の大当たりの2種類と、小当たりとが設定されている。乱数(大当たり乱数)の値の範囲は、何れも0〜299の300個である。低確率状態の特別図柄抽選(大当たり抽選)の場合、当選値は1つだけが設定され、当選確率は1/300である。また高確率状態の特別図柄抽選の場合、当選値は10個設定され、当選確率は10/300(=1/30)である。すなわち図示の例では、高確率状態で始動口121、122に入賞し特別図柄抽選が行われると、低確率状態で特別図柄抽選が行われる場合に比べて、当選確率が10倍となる。また、小当たりの当選値は、低確率状態か高確率状態かに関わらず3個設定され、当選確率は3/300(=1/100)である。
ここで、低確率状態の特別図柄抽選を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり乱数値(S903、S910参照)が、図20(a)における低確率状態の大当たり抽選の当選値である「5」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、高確率状態の特別図柄抽選および小当たりの特別図柄抽選についても同様である。
図20(b)を参照すると、大当たり図柄には、低確率図柄A、低確率図柄B、高確率図柄A、高確率図柄B、潜確図柄の5種類が用意されている。ここで、低確率図柄Aおよび低確率図柄Bは、低確率状態の大当たりであることを表す図柄であり、このうち低確率図柄Aは長当たり(8ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。低確率図柄Bは長当たり(4ラウンド)かつ低確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Aおよび高確率図柄Bは長当たり(15ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Cおよび高確率図柄Dは、長当たり(8ラウンド)かつ高確率時短遊技状態の大当たりであることを示す。高確率図柄Eは、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを示す。潜確図柄は、短当たり(2ラウンド)かつ高確率時短無遊技状態の大当たりであることを表す図柄である。したがって、高確率図柄Bと潜確図柄とは大当たり遊技後の遊技状態が同じであるが、潜確図柄は、高確率状態であることを遊技者に明確に報知しない潜伏演出を行う条件とするために高確率図柄Bとは分けて設けられている。乱数の値の範囲は0〜249の250個である。また、大当たり図柄乱数では、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について当選値が設定される。
低確率図柄Aでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として35個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Aでの当選となる確率は、35/250(=7/50)である。
低確率図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に低確率図柄Bでの当選となる確率は、15/250(=3/50)である。
高確率図柄Aでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として20個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、20/250(=2/25)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として150個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Aでの当選となる確率は、150/250(=15/25)である。
高確率図柄Bでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
高確率図柄Cでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Cでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Bでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Dでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として10個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Dでの当選となる確率は、10/250(=1/25)である。
高確率図柄Eでは、第1始動口121に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として5個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に高確率図柄Eでの当選となる確率は、5/250(=1/50)である。
潜確図柄では、第1始動口121に入賞した場合の当選値として100個の値が割り当てられている。したがって、第1始動口121に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に潜確図柄での当選となる確率は、100/250(=2/5)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
ここで、低確率図柄Aを例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得した大当たり図柄乱数値(S903、S910参照)が、図20(b)における低確率図柄Aの当選値である「0〜34」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、低確率図柄Bなどの特別図柄抽選についても同様である。
以上のように、第1始動口121に入賞した場合と第2始動口122に入賞した場合における大当たりの種類の当選確率を相違させることにより、様々な遊技性を持たせることができる。また、遊技盤110における第1始動口121と第2始動口122の配置を工夫し、特定の状態(モード)では第1始動口121と第2始動口122の何れか一方を狙い易くなるように構成することによって、遊技者にさらに積極的な遊技への参加を促すことも可能である。
次に、リーチ乱数の判定について説明する。なお、リーチ乱数は、後述するように保留数に応じて設定されている。ここでは、例として保留数が0個であるときの、リーチ乱数について説明をする。
図20(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を行う抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を行わない抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。ここで、リーチ演出は、特別図柄変動時に画像表示部114において行われる演出である。以下、リーチ演出を行わない特別図柄変動時の演出をリーチ無し演出と呼び、これに対応してリーチ演出をリーチ有り演出とも呼ぶ。
ここで、リーチ有を例に説明をすると、上記第1始動口121または第2始動口122への入賞を契機として取得したリーチ乱数値(S903、S910参照)が、図20(c)におけるリーチ有の当選値である「0〜21」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、リーチ無の特別図柄抽選についても同様である。
多くの場合、特別図柄変動時には、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222(以下、これらを区別しない場合は特別図柄表示器221、222と記載)の表示制御に連動させて、画像表示部114において装飾図柄を用いた演出が行われる。装飾図柄は、例えば、1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる図柄が三列表示されて構成される。そして、特別図柄表示器221、222における特別図柄の変動表示が開始されるのと同時に、画像表示部114に表示された装飾図柄がスクロールを開始する。また、特別図柄の変動表示の開始(装飾図柄のスクロール開始)から所定時間経過後、特別図柄が停止表示されるのと同時に、装飾図柄も停止する。一般に、特別図柄抽選の判定結果が大当たりである場合、装飾図柄の停止表示では、横または斜めにわたる一直線上に同一の数字が三つ揃って並ぶ。この特別図柄の変動表示に伴って行われる装飾図柄を用いた演出を変動演出と呼ぶ。
リーチ有り演出においては、変動演出として、装飾図柄に関して次のような動作が行われる。まず、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が停止して各図柄を停止表示する際に、まず、いずれか2つの図柄(数列)が先に停止する。このとき、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が停止表示される。さらに説明をすると、装飾図柄が縦方向にスクロールしていれば、横方向の一列で同一の数字が停止表示される。
次に、最後の一列がスクロール速度を徐々に遅くして、一直線上に同一の数字が三つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与える。このようなリーチ有り演出では、最後の1列のスクロールが停止する前に、SPリーチ演出やSP・SPリーチ演出が行われる場合がある。なお、SPリーチ演出は、一般にスーパーリーチやスペシャルリーチと呼ばれ、リーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。また、SP・SPリーチは、一般にスーパースーパーリーチやスペシャルスペシャルリーチと呼ばれ、SPリーチよりも大当たりすることを期待させる演出であり、さまざまなキャラクタが登場したり、ストーリーが展開したりする動画像の演出である。
また、後述する図21に示すように、本実施の形態では、変動時間がより長い(例えば90秒や60秒)場合に、SPリーチやSP・SPリーチ演出を実行するように設定している。なお、リーチ有り演出と共に行われる上記の変動演出をリーチ時変動演出とも呼ぶ。
一方、リーチ無し演出においては、縦(横)方向にスクロールする装飾図柄が停止して各図柄を停止表示する際に、リーチ有り演出のような遊技者に期待感を与える演出がなされることなく、横(縦)または斜めにわたる一直線上に同一の数字が揃わない状態で図柄が停止表示する。
このように、リーチ乱数は、大当たり乱数の判定の結果がハズレであった場合に、画像表示部114においてリーチ有り演出を行うか、リーチ無し演出を行うかを決定するためのもので、所定の確率でリーチ有り演出が出現するようにして、遊技者に対して適度に期待感を与えるようにしている。
付言すると、大当たりに当選した場合には、リーチ有り演出が行われ、最終的に横(縦)または斜めにわたる一直線上に、同一の数字が揃った状態で装飾図柄が停止表示する態様とすることができる。これに対して、小当たりに当選した場合やハズレの場合のリーチ有り演出は、上記一直線上に、同一の数字が揃わない状態で装飾図柄が停止表示する。
次に、普通図柄抽選に用いられる当たり乱数の判定について説明する。
図20(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短無状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短状態のときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選が行われると、9/10の確率で当選する。
ここで、時短フラグOFFを例に説明をすると、上記ゲート124、第1始動口121または第2始動口122の遊技球の通過を契機として取得した当たり乱数値(S1003参照)が、図20(d)における時短フラグOFFの当選値である「0」と一致するかが判定される。詳細な説明は省略するが、時短フラグONの普通図柄抽選についても同様である。
また、特に図示していないが、普通図柄抽選で当たりと判定された場合に行われる補助遊技の内容(電動チューリップ123の開放パターン)が異なる複数の当たりを設定することができる。この場合、例えば、特別図柄抽選における大当たりの種類を特定する大当たり図柄乱数(図17(b)参照)と同様に、普通図柄抽選における当たりの種類を特定するための当たり図柄乱数が設定される。そして、遊技制御部200は、乱数取得部231により、ゲートスイッチ処理(図10参照)で当たり乱数の乱数値と共に、当たり図柄乱数の乱数値を取得し、普通図柄判定部232により、取得された乱数値に基づいて当たりの種類を特定する。
なお、図20の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
〔変動パターンの設定例〕
次に、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例について説明する。
図21は、図13に示した変動パターン選択処理において用いられる変動パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図21には、低確率時短無遊技状態の設定例を示している。図示は省略するが、高確率時短遊技状態など他の遊技状態に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられる。
また、図21には、第1始動口121に遊技球が入賞した場合の設定例を示している。第2始動口122に遊技球が入賞する場合に関しては、変動パターン選択処理において選択される変動パターンの設定のテーブルが個別に設けられてもよいし、第1始動口121に遊技球が入賞した場合に参照するテーブルを共用して参照するようにしてもよい。
図21に示すように、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果が大当たりの場合(図13のS1302でYesの場合)、大当たり図柄および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、大当たり図柄ごとに割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、大当たり図柄が「高確率図柄A」であり、変動パターン乱数が「51」である場合、図21における「高確率図柄A」に割り振られた変動パターン乱数範囲「50〜69」に一致するので、変動パターンとして「PB3」が選択される。なお、この「PB3」における特別図柄変動時間は、「90.18秒」である。
また、特別図柄変動制御部233は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合(図13のS1302でNoの場合)、第1特別図柄抽選の保留数U1、リーチ乱数、および変動パターン乱数に基づいて変動パターンを決定する。具体的には、特別図柄変動制御部233は、第1特別図柄抽選の保留数U1が「0」である場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得されたリーチ乱数値(S903参照)が、図21における「はずれ」の保留数「0」に割り振られたリーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られるのか、リーチ乱数範囲「22〜249」に割り振られるのかを判定する。そして、この取得されたリーチ乱数がリーチ乱数範囲「0〜21」に含まれる場合、乱数取得部231によって大当たり乱数値とともに取得された変動パターン乱数値(S903参照)が、リーチ乱数範囲「0〜21」に割り振られた変動パターン乱数値のいずれと一致するかに基づいて、変動パターンを決定する。例えば、変動パターン乱数が「51」である場合、変動パターン乱数範囲「50〜89」に一致するので、変動パターンとして「PR4」が選択される。
上記のように、遊技制御部200は、遊技球が始動口121、122に入賞した際に取得した変動パターン乱数値(図9のS903、S910参照)と、パチンコ遊技機100の遊技状態、リーチ演出の有無、保留数等の条件とに基づいて特別図柄の変動パターンを決定する。そして、決定された特別図柄の変動パターンの情報は、変動開始コマンドに含まれて、遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。演出制御部300では、後述するように、特別図柄変動時の演出として、変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて特定される変動時間に対応する(その変動時間で実行可能な)演出が選択されて実行される。
〔事前判定に基づく予告演出を行うための遊技制御部のRAMおよび演出制御部のRAMの構成〕
続いて、事前判定に基づく予告演出を実行するための、本実施の形態における遊技制御部200のRAM203および演出制御部300のRAM303の構成について説明する。
図22は、本実施の形態に係る遊技制御部200のRAM203(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図22(a)は、記憶領域204の構成を示すブロック図であり、図22(b)は、図22(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図22(a)に示すように、RAM203は、大当たり乱数抽選により取得した大当たり乱数を記憶する特別図柄保留記憶領域としての記憶領域204を備えている。この記憶領域204は、第1始動口121の保留数と第2始動口122の保留数の最大値に対応する8つの記憶部を有している(各保留数の上限値が4の場合)。具体的に説明すると、記憶領域204は、第1記憶部204a、第2記憶部204b、第3記憶部204c、第4記憶部204d、第5記憶部204e、第6記憶部204f、第7記憶部204g、第8記憶部204hを有している。
また、図22(b)に示すように、これらの記憶部204a〜204hの各々は、入賞した始動口(第1始動口121または第2始動口122)の別を表す情報が記憶される領域と、取得された大当たり乱数が記憶される領域と、図柄乱数が記憶される領域と、リーチ乱数が記憶される領域と、変動パターン乱数が記憶される領域と、を有する。すなわち、記憶部204a〜204hの各々には、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数および変動パターン乱数が記憶される。
ここで、各乱数は、第1記憶部204aから順に記憶していく。より具体的に説明すると、例えば、第1記憶部204a〜第8記憶部204hの何れにも乱数が記憶されていないときには、取得した乱数が第1記憶部204aに記憶されることになる。また、例えば、第1記憶部204a〜第4記憶部204dに乱数がすでに記憶されているときには、取得した乱数が第5記憶部204eに記憶されることになる。
図23は、本実施の形態に係る演出制御部300のRAM303(図3参照)の構成例を説明するブロック図である。図23(a)は、保留記憶領域305、306の構成を示すブロック図であり、図23(b)は、図23(a)に示す記憶部の各々の構成を示すブロック図である。
図23(a)に示すように、RAM303は、保留球が保留されている状況を記憶する保留状況記憶領域としての第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306を備えている。この第1保留記憶領域305および第2保留記憶領域306は、第1始動口121への入賞に対する保留および第2始動口122への入賞に対する保留にそれぞれ対応しており、各々4つの記憶部を有している。具体的には、第1保留記憶領域305は、第1記憶部305a、第2記憶部305b、第3記憶部305c、第4記憶部305dを有している。また、第2保留記憶領域306は、第1記憶部306a、第2記憶部306b、第3記憶部306c、第4記憶部306dを有している。
また、図23(b)に示すように、これらの記憶部305a〜305d、306a〜306dの各々は、保留フラグをON/OFFする保留フラグ記憶領域と、報知フラグをON/OFFする報知フラグ記憶領域と、を有している。保留フラグは、各記憶部305a〜305d、306a〜306dごとに保留球の有無を識別するためのフラグである。すなわち、例えば第1始動口121への入賞による保留数が3である場合、第1〜3記憶部305a、305b、305cの3つの保留フラグ記憶領域において、保留フラグがONとなる。報知フラグは、個々の保留球に関して事前判定結果に基づいて予告演出を行うか否かを設定するためのフラグである。本実施の形態のパチンコ遊技機100では、演出制御部300において、遊技状態や演出の状況に応じて事前判定結果に基づく予告演出を行うか否かを設定可能としている。そこで、予告演出を行う場合には報知フラグをONとし、予告演出を行わない場合には報知フラグをOFFとする。例えば上記3つの保留球のうち3番目の保留球に対して予告演出を行う場合は、第3記憶部305cの報知フラグ記憶領域において、報知フラグがONとなる。
すなわち、RAM203およびRAM303は、遊技制御部200および演出制御部300において、所定数を限度として所定の始動条件の成立に基づく始動情報である保留情報を記憶する記憶手段として機能する。また、遊技制御部200は、この始動情報である保留情報に基づいて、この始動情報に対応する前記始動条件の成立を契機とする特別図柄判定部234の判定が行われる前に、特別遊技状態に移行するか否かに関する事前判定処理を行う事前判定手段である。演出制御部300は、事前判定結果を予告(示唆)するための予告演出を行う演出制御手段である。
また、特に図示しないが、図22(a)に示した構成とは別に、RAM203は、事前判定情報が記憶される領域(以下、事前判定情報格納領域)を有する。事前判定情報とは、上記の各乱数に基づく事前判定処理(図9のS904、S911参照)によって得られた情報である。事前判定情報の内容は、特別図柄処理(図11参照)における各種の判定結果として得られる情報と同様であり、具体的には、大当たりしたか否か(および小当たりしたか否か)、大当たりであった場合にはその大当たりの種類、演出の内容はリーチ有り演出であるのかリーチ無し演出であるのか、変動パターン(変動時間)の内容といったことを示すための情報である。事前判定情報格納領域に格納された事前判定情報は、事前判定処理が行われた入賞球(保留球)に対応する保留に関する情報(以下、保留情報)と共に、あるいはこの保留情報とは別に独自のタイミングで、事前判定結果コマンドに含められて遊技制御部200から演出制御部300へ送られる。
〔事前判定処理〕
次に、事前判定処理(図9のS904、S911参照)について詳細に説明する。
本実施の形態における事前判定処理では、遊技制御部200では、図20や図21を参照しながら説明した乱数の構成例と同様の乱数テーブルを用いて以下のとおり事前判定を行う。
図24−1は、本実施の形態に係る事前判定処理(図9のS904、S911)の内容を示すフローチャートである。
図24−1に示すように、遊技制御部200は、まず、遊技状態が高確率状態か否かを判断し(S2401)、高確率状態であると判断すると(S2401でYes)、高確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2402)。一方、S2401でNoと判断した場合には、低確率状態用のテーブルを選択して、大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定を行う(S2403)。
S2402またはS2403の大当たり乱数および大当たり図柄乱数の事前判定の後、遊技制御部200は、遊技状態が時短状態か否かを判断し(S2404)、時短状態であると判断すると(S2404でYes)、時短状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2405)。さらに、時短状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2406)。
一方、S2404でNoと判断した場合には、時短無状態用のテーブルを選択して、リーチ乱数の事前判定を行う(S2407)。さらに、時短無状態用のテーブルを選択して、変動パターン乱数の事前判定を行う(S2408)。
この後、遊技制御部200は、上述のとおり得られた大当たり乱数の事前判定の結果、大当たり図柄乱数の事前判定の結果、リーチ乱数の事前判定の結果、および変動パターンの事前判定の結果を、事前判定情報として事前判定情報格納領域に記憶する(S2409)。さらに、演出制御部300に事前判定情報を送信するために、事前判定情報を含む事前判定結果コマンドをRAM203にセットする(S2410)。
ここで、上述の事前判定は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された乱数値(図9のS903、S910参照)と、大当たり判定処理で用いられる判定テーブル(図20参照)と同様の構成の判定テーブルとを用いて行った。すなわち、使用する判定テーブルを選択した後の判定自体は、大当たり判定処理における判定(図12のS1201参照)と同様である。そこで、本実施の形態では、特別図柄処理(図11参照)で用いた大当たり判定処理のサブルーチン(図11のS1108および図12参照)を呼び出し、上記の事前判定における乱数の判定を行う。
このような構成としたことにより、本実施の形態では、事前判定処理における乱数の判定を行うために、大当たり判定処理とは別に乱数を判定する処理機能(サブルーチン)を用意する必要がない。そのため、制御命令の数を削減し、大当たり判定処理および事前判定処理に関するプログラムのサイズの増大を抑制することができる。また、上記のように、事前判定に用いる判定テーブルを大当たり判定で用いる判定テーブルと同様の構成とする場合には、大当たり判定で用いる判定テーブルを事前判定においても用いるようにしても良い。
また、ここでは特別図柄抽選に関する事前判定(大当たりか否か)についてのみ説明したが、本実施の形態では、特別図柄の変動表示および停止表示を行う際の変動パターンについても、先読み(事前判定)を行う。特別図柄抽選における変動パターンの選択は、始動口121、122への遊技球の入賞に応じて取得された変動パターン選択用の乱数値(図9のS903、S910参照)と変動パターンテーブル(図21参照)とを用いて行われる(図11のS1109および図13参照)。したがって、変動パターンの先読みにおいても、入賞時に取得した変動パターン選択用の乱数値と、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いた変動パターンテーブルと同様の構成の先読みテーブルを用いて、選択される変動パターンを先読みすることができる。
この場合、変動パターン選択処理で選択される変動パターンを先読みするために、特別図柄処理(図11参照)で用いた変動パターン選択処理のサブルーチン(図11のS1109および図13参照)を呼び出して用いることができる。また、変動パターン選択の先読みに用いる先読みテーブルに関しても、特別図柄処理の変動パターン選択処理で用いられる変動パターンテーブルを用いて良い。このように構成すれば、変動パターン選択の先読みに関する制御命令の数を削減し、プログラムのサイズの増大を抑制することができる。
なお、事前判定処理と特別図柄変動時の大当たり判定処理とを、同様の判定テーブル群を用い同じサブルーチンにて行った場合、各処理の実行時が異なるために、事前判定結果と特別図柄変動時の大当たり判定処理による判定結果とが異なる場合があり得る。すなわち、事前判定処理の実行後、特別図柄変動開始時までにパチンコ遊技機100の遊技状態(高確率状態か低確率状態か、時短状態か時短無状態か)が変化した場合である。この場合、判定テーブルは遊技状態に応じて異なる種類のものが用いられるため、事前判定処理の実行時と大当たり判定処理の実行時とでは、判定に用いられる具体的な判定テーブルが異なることになる。そのため、始動口121、122への入賞時に獲得した同一の乱数値を使用しても、事前判定結果と大当たり判定処理の判定結果と異なる場合がある。このような場合、演出制御部300において、事前判定処理の実行後、特別図柄変動の開始時までに遊技状態が変化する場合は、事前判定結果に基づく演出を不実行とする(禁則)制御等を行っても構わない。
〔コマンドの構成および伝送方式〕
ここで、遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンド(演出制御用コマンドおよび設定用コマンド)の構成および伝送方式について説明する。
図24−2は、コマンドの構成を示す図である。図24−2(a)はコマンドのデータ構造を示し、図24−2(b)はコマンドのビット列としての構造を示す。
図24−2(a)に示すように、遊技制御部200から演出制御部300へ出力されるコマンドは、1コマンドが2バイトで構成される。このコマンドは、第1データ部としての1バイトの「コード」と、第2データ部としての1バイトの「データ」で構成されている。「コード」は、コマンドの種類を示し、「データ」は、コマンドの値を示す。このコマンドは、1本のシリアル信号により調歩同期を用いて、遊技制御部200から演出制御部300へ送信される。なお、より一般的には、第1データ部である「コード」は、aビット(aは2以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が1または0の何れか一方に特定され、第2データ部である「データ」は、n×aビット(nは1以上の整数)のサイズで、先頭の1ビットの値が前記第1データ部の先頭の1ビットの値とは異なる値に特定されている。
調歩同期を用いるため、コマンドを構成する「コード」および「データ」の各々の先頭には1ビットのスタートビット(図中、「S」と記載されたビット)が設けられ、最後尾には1ビットのエンドビット(図中、「E」と記載されたビット)が設けられる。また、コマンドを構成する「コード」および「データ」の各々には1ビットのパリティビット(図中、「P」と記載されたビット)が設けられる。
図24−2(a)に示したように、コマンドを構成する「コード」と「データ」とは、どちらも1バイト(8ビット)のデータサイズを有する。そして、伝送される際、「コード」および「データ」には、それぞれ、スタートビット、エンドビットおよびパリティビットが設けられる。そのため、コマンドを受信する演出制御部300において、受信したデータ列がコマンドの「コード」であるのか「データ」であるのかを、データ列の外形から識別することは容易ではない。そこで、本実施の形態では、「コード」と「データ」とを識別するためのフラグを設定する。具体的には、「コード」を構成する8ビット値の特定箇所の値と、「データ」を構成する8ビット値のうち「コード」の特定箇所に対応する箇所の値とが異なるようにする。
図24−2(b)に示す例では、「コード」および「データ」のそれぞれの先頭の1ビットをフラグとして用いている。すなわち、「コード」を構成する8ビット値においては、先頭の1ビットの値を「1」とし、「データ」を構成する8ビット値においては、先頭の1ビットの値を「0」とする。これにより、演出制御部300は、受信したデータ列のスタートビットに続く先頭の1ビットの値を調べることにより、そのデータ列が「コード」か「データ」かを識別することができる。なお、フラグの具体的な値は例示に過ぎず、「コード」と「データ」とを識別可能であれば、上記に示す値とは異なる値を用いても良い。
ここで、「コード」は先頭の1ビットの値が「1」に特定されているので、「コード」が取り得る値の範囲は、10000000B(=80H)から11111111B(=FFH)までの128個である。なお、各値に付された文字「B」は2進数表記であることを示し、文字「H」は16進数表記であることを示す。また、「データ」は先頭の1ビットの値が「0」に特定されているので、「データ」が取り得る値の範囲は、00000000B(=00H)から01111111B(=7FH)までの128個である。すなわち、図24−2(a)、(b)に示す構成によれば、各々128種類の値を取り得る、128種類のコマンドを設定することができる。
ところで、パチンコ遊技機100では、遊技状態や特別図柄抽選の判定結果等に応じて多くの種類の演出が実行される。そのため、演出制御用のコマンドも多くのコマンド数が用意される。特に、コマンドの具体的な内容を示す値である「データ」は、上記の128個では不足することもあり得る。一方、コマンドの種類を示す「コード」は、通常、上記の128個よりも小さい数で足りる。そこで、「コード」のビット列の一部を、「データ」の値を記述するために用いることが考えられる。
例えば、「コード」の最後尾の1ビットを「データ」の値の記述に用いる場合を考える。以下、「コード」および「データ」を構成する8ビットのビット列における各ビットを、第1ビット〜第8ビットと呼ぶ。また、「コード」を構成するビット列とは別に、実際にコマンドの種類を示す「コード」の値を「コード値」と呼び、「データ」を構成するビット列とは別に、実際にコマンドの値を示す「データ」の値を「データ値」と呼ぶ。すると、コード値は、「コード」のビット列のうち、第1ビットから第7ビットまでを用いて記述され、データ値は、「データ」のビット列の全て(第1ビットから第8ビットまで)と、「コード」の第8ビットとを用いて記述される。
このように構成すれば、コード値の取り得る範囲は、第1ビットの値が「1」に特定されており、全体で7ビットのサイズであるので、1000000B(=40H)から1111111B(=7FH)までの64個である。また、データ値の取り得る範囲は、第1ビットの値が「0」に特定された「データ」の8ビットで表現される128個と「コード」の第8ビットの値「0」、「1」とを合わせて、256個である。したがって、データ値として256種類の値を持つコマンドを設定することが可能となる。
なお、「コード」の一部を用いてデータ値を記述する場合における上記の構成は例示に過ぎず、具体的なビット数や値は上記の構成例には限定されない。例えば、「コード」の第7ビットおよび第8ビットを用いてデータ値を記述するように構成しても良い。より一般的には、第1データ部である「コード」を構成する所定のビットと、第2データ部である「データ」を構成するビットとを用いて、所定の種類のデータ(データ値)が記録される。そして、第1データ部である「コード」における上記の所定のビットを除く残りのビットを用いて、所定の種類のデータ(データ値)とは異なる他の種類のデータ(コード値)が記録される。言い換えると、第2データ部である「データ」を構成するaビットと、第1データ部である「コード」を構成するbビット(bはa−1よりも小さく、1以上の整数)とを用いて、(a+b)ビットのサイズのデータ値が記録される。
また、扱うことができるデータ値の数を増やす手段としては、データ値を記述する「データ」のビット列を増やすことも考えられる。例えば、データ値を記述するビット列として、「第1データ」と「第2データ」とを用意することが考えられる。この場合、各ビット列を8ビットとすれば、合計で16ビットのビット列によりデータ値を記述することが可能となる。「第1データ」と「第2データ」とを識別するために、8ビットのビット列のうち第2ビットをフラグとして用いることにすると、例えば、「第1データ」の第1ビットおよび第2ビットを「00B」とし、「第2データ」の第1ビットおよび第2ビットは「01B」とすることができる。なお、第1ビットは、「コード」と識別するためのフラグとして値「0」となっている。すなわち、第2データ部である「データ」は、個々のデータ値を表すビット列(「第1データ」、「第2データ」、……)のサイズである8ビットごとに(より一般的には、上記aビットごとに)、先頭の1ビットの値と同じ値が設定される。
このように構成すると、「第1データ」の取り得る値の範囲は、00000000B(=00H)から00111111B(=3FH)までの64個であり、「第2データ」の取り得る値の範囲は、01000000B(=40H)から01111111B(=7FH)までの64個であるので、合計で4096(=64×64)個となる。なお、ここでは、「コード」と「データ」(「第1データ」および「第2データ」)を識別するためのフラグとして第1ビットを用い、「第1データ」と「第2データ」とを識別するためのフラグとして第2ビットを用いることとしたが、第1、第2ビットを用いて4種類のビット列を識別するためのフラグを設定しても良い。例えば、「コード」は第1、第2ビットの値を「11B」とし、「データ」は第1、第2ビットの値を「00B」、「01B」、「10B」の何れかとすることが考えられる。
〔遊技制御部のRAMにおけるコマンド出力のための構成例〕
図24−3は、RAM203におけるコマンド格納領域の構成例を示す図である。
図24−3に示すように、遊技制御部200のRAM203は、図8に示した主制御処理等の各種の処理により生成される個々のコマンドが割り当てられたコマンド格納領域(記憶領域)を有する。図24−3に示す例では、領域01から領域031までの31個のコマンド格納領域がRAM203に設定されている。ここで、各コマンド格納領域に対するコマンドの割り当ては、必ずしも1対1の対応関係とはならない。例えば、同時に生成されることがない複数のコマンドを、同一のコマンド格納領域に割り当てることが可能である。図24−3に示す例では、領域01、領域09、領域012、領域019、領域020、領域021、領域022、領域023、領域030に対して複数のコマンドが割り当てられており、その他のコマンド格納領域にはそれぞれ1個ずつのコマンドが割り当てられている。
図24−3に示す例において、領域01には、電源投入に関するコマンドが割り当てられている。電源投入に関するコマンドには、RAMクリア時の電源投入を制御するコマンドと、復旧時の電源投入を制御するコマンドとがある。これらのコマンドは、生成される場面が異なるので同時に生成されることがなく、いずれも領域01に割り当てられている。
領域02〜領域04には、第1始動口121への入賞に関する3つのコマンド(図では「始動口1入賞」と記載)が割り当てられている。第1始動口121への入賞に関するコマンドの一つは、第1始動口121への入賞に基づく事前判定(図9のS904参照)における判定(先読み)結果を示すコマンド(図では「特図1図柄先読み」と記載)であり、領域02に割り当てられている。他の一つは、判定結果と共に特定される変動パターンの先読み(事前判定)結果を示すコマンド(図では「特図1変動パターン先読み」と記載)であり、領域03に割り当てられている。さらに他の一つは、第1始動口121への入賞に基づき特別図柄抽選の保留数を更新(ここでは値を1増加)したことを示すコマンド(図では「特図1保留(+1)」と記載)であり、領域04に割り当てられている。
領域05〜領域07には、第2始動口122への入賞に関する3つのコマンド(図では「始動口2入賞」と記載)が割り当てられている。第2始動口122への入賞に関するコマンドの一つは、第2始動口122への入賞に基づく事前判定(図9のS911参照)における判定結果を示すコマンド(図では「特図2図柄先読み」と記載)であり、領域05に割り当てられている。他の一つは、判定結果と共に特定される変動パターンの先読み結果を示すコマンド(図では「特図2変動パターン先読み」と記載)であり、領域06に割り当てられている。さらに他の一つは、第2始動口122への入賞に基づき特別図柄抽選の保留数を更新(ここでは値を1増加)したことを示すコマンド(図では「特図2保留(+1)」と記載)であり、領域07に割り当てられている。
領域08〜領域010には、普通図柄抽選に関する5つのコマンド(図では、それぞれ「普図保留」、「普図種類」、「普図確定」、「普図開閉」、「普図保留」と記載)が割り当てられている。普通図柄抽選に関するコマンドのうち、「普図保留」コマンドの一つは、遊技球がゲート124を通過したことに基づき普通図柄抽選の保留数を更新(ここでは値を1増加)したことを示すコマンド(図では「普図保留(+1)」と記載)であり、領域08に割り当てられている。「普図種類」コマンドは、普通図柄抽選において、判定結果を表す普通図柄を指定し、普通図柄表示器223の変動表示を開始したことを示すコマンド(図では「普通図柄変動開始」と記載)であり、領域09に割り当てられている。「普図確定」コマンドは、普通図柄抽選において、普通図柄表示器223を停止表示させ、普通図柄抽選の判定結果を表す普通図柄を確定させたことを示すコマンド(図では「普通図柄確定」と記載)であり、領域09に割り当てられている。「普図開閉」コマンドは、普通図柄抽選の判定結果に基づき普通電動役物である電動チューリップ123を作動させること(補助遊技)を示すコマンド(図では「普電開放・閉鎖」と記載)であり、領域09に割り当てられている。「普図保留」コマンドの他の一つは、普通図柄抽選の処理が行われたことにより保留数を更新(ここでは値を1減少)したことを示すコマンド(図では「普図保留(−1)」と記載)であり、領域010に割り当てられている。
ここで、普通図柄抽選の処理において、普通図柄の変動表示、普通図柄の停止表示、補助遊技による電動チューリップ123の作動は、一連の操作として順次実行される。そして、電動チューリップ123の作動中に他の遊技球がゲート124を通過したことに基づく普通図柄の変動表示が開始されることはない(図16参照)。そのため、上記の「普図種類」、「普図確定」、「普電開閉」の3種類のコマンドは、いずれも同時に生成されることはない。そこで、図24−3に示す例では、これら3種類のコマンドを同一のコマンド格納領域(領域09)に割り当てている。
領域011〜領域014には、特別図柄抽選に関する9つのコマンド(図では、「特図変動」、「特図特電」と記載)が割り当てられている。特別図柄抽選に関するコマンドのうち、「特図変動」コマンドの一つは、パチンコ遊技機100の現在の遊技状態(高確率状態か低確率状態か、時短状態か時短無状態か)を示すコマンド(図では「遊技状態」と記載)であり、領域011に割り当てられている。「特図変動」コマンドの他の一つは、特別図柄抽選において、特別図柄抽選の判定結果を表す特別図柄を指定し、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222の変動表示を開始したことを示すコマンド(図では「特図指定」と記載)であり、領域012に割り当てられている。「特図変動」コマンドのさらに他の一つは、特別図柄抽選において行われる特別図柄変動の変動パターンを特定するコマンド(図では「変動パターン」と記載)であり、領域013に割り当てられる。「特図変動」コマンドのさらに他の一つは、特別図柄抽選の処理が行われたことにより保留数を更新(ここでは値を1減少)したことを示すコマンド(図では「特図保留(−1)」と記載)であり、領域014に割り当てられている。
一方、「特図特電」コマンドの一つは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを示すコマンド(図では「客待ち」と記載)であり、領域012に割り当てられている。「特図特電」コマンドの他の一つは、特別図柄抽選の判定結果に基づき特別電動役物である大入賞口125を作動させること(特別遊技、大当たり遊技)を示すコマンド(図では「特電開放」と記載)であり、領域012に割り当てられている。「特図特電」コマンドのさらに他の一つは、大当たり遊技のオープニング動作が開始されたことを示すコマンド(図では「大当たりOP」と記載)であり、領域012に割り当てられている。「特図特電」コマンドのさらに他の一つは、大当たり遊技のエンディング動作が開始されたことを示すコマンド(図では「大当たりED」と記載)であり、領域012に割り当てられている。「特図特電」コマンドのさらに他の一つは、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222を停止表示させ、特別図柄抽選の判定結果を表す特別図柄を確定させたことを示すコマンド(図では「特図確定」と記載)であり、領域012に割り当てられている。
ここで、特別図柄抽選の処理において、特別図柄の変動表示、特別図柄の停止表示、特別遊技による大入賞口125の作動は、一連の操作として順次実行される。そして、特別遊技の実行中に他の遊技球の入賞に基づく特別図柄の変動表示が開始されることはない(図11参照)。また、大当たり遊技では、オープニング動作、大入賞口125の作動、エンディング動作が、一連の操作として順次実行される。そのため、上記の「特図変動」コマンドにおける「特図指定」コマンドおよび5種類の「特図特電」コマンドは、いずれも同時に生成されることはない。そこで、図24−3に示す例では、これら6種類のコマンドを同一のコマンド格納領域(領域012)に割り当てている。
領域015〜領域018には、スイッチ検出に関する4つのコマンド(図では「スイッチ通過」と記載)が割り当てられている。スイッチ検出に関するコマンドの一つは、遊技領域111の左側のゲート124Lを遊技球が通過したことを示すコマンド(図では「左ゲート通過」と記載)であり、領域015に割り当てられている。スイッチ検出に関するコマンドの他の一つは、遊技領域111の右側のゲート124Rを遊技球が通過したことを示すコマンド(図では「右ゲート通過」と記載)であり、領域016に割り当てられている。スイッチ検出に関するコマンドのさらに他の一つは、第2始動口122に遊技球が入賞したことを示すコマンド(図では「始動口SW2通過(電チュー)」と記載)であり、領域017に割り当てられている。スイッチ検出に関するコマンドのさらに他の一つは、大入賞口125に遊技球が入賞したことを示すコマンド(図では「大入賞口入賞」と記載)であり、領域018に割り当てられている。
領域019〜領域030には、エラーに関するコマンド(図では「エラー」と記載)が割り当てられている。パチンコ遊技機100の遊技制御部200が検出するエラーとしては、例えば、払出球が皿153(図1、図2(b)参照)に一杯になったことを示す満タンエラー、遊技枠150の前面枠が開状態となっていることを示す扉開放エラー、払い出しユニットによる遊技球の払い出しができなくなったことを示す払い出しエラー、ゲートスイッチ214や始動口スイッチ211、212等の各種の検知スイッチが未接続となっていることを示すスイッチ未接続エラー等がある。図24−3に示す例では、これらのエラーが、それぞれ領域019〜領域023に割り当てられている。また、エラーごとに、各エラーが発生したことを示すコマンド(図では「〜エラー開始」と記載)と、各エラーが解消したことを示すコマンド(図では「〜エラー終了」と記載)とが、同一のコマンド格納領域に割り当てられている。
この他、パチンコ遊技機100の仕様や機能に応じて種々の制御項目やエラー項目を設定し、制御項目に応じたコマンド、エラーが発生したことを示すコマンド、エラーの種類によってはエラーが解消したことを示すコマンド等を生成するように構成して良い。そして、これらのコマンドを、コマンド格納領域に適宜割り当てることができる。図24−3に示す例では、領域024〜領域030に、種々のエラーに関するコマンドが個別に割り当てられている。また、領域031に、特定の入賞を検出して通知するためのコマンド(図では「入賞通知指定」と記載)が割り当てられている。
以上のように、遊技制御部200のRAM203に設けられたコマンド格納領域は、1つのコマンド格納領域に対して一種類または複数種類のコマンドが対応付けられている。そして、図8に示した主制御処理において、遊技制御部200は、生成したコマンドを、そのコマンドに対応付けられているコマンド格納領域に格納していく。
ここで、主制御処理では、1サイクルの処理が実行される度に、必ずしも全てのコマンドが生成される訳ではない。例えば、第1始動口121や第2始動口122への入賞がないときは、上記の始動口121、122への入賞に関するコマンドや「特図変動」コマンドは生成されない。また、普通図柄抽選に関するコマンドのうちの「普図開閉」コマンドや「特図特電」コマンドは、これらの電動役物を作動させるべきタイミングでなければ生成されない。また、エラーの発生に関するコマンドは、そもそもエラーが発生していなければ生成されない。
したがって、主制御処理の出力処理(図8のS806参照)が行われる際には、通常、RAM203に設けられたコマンド格納領域のうち、いくつかのコマンド格納領域にはコマンドが格納されており、他のコマンド格納領域にはコマンドが格納されていない状態となる。
〔コマンドの出力動作〕
図24−4は、出力制御部240による出力処理の内容を示すフローチャートである。
本実施の形態では、出力制御部240は、図24−3に示したRAM203のコマンド格納領域の上から順に(領域番号の順に)着目し、各コマンド格納領域に格納されているコマンドを出力する。
図24−4に示すように、遊技制御部200の出力制御部240は、まず、RAM203に設けられたコマンド格納領域のうち、先頭のコマンド格納領域(図24−3に示す例では領域01)に着目し(S2411)、コマンドが格納されているか否かを調べる(S2412)。そして、コマンドが格納されているならば(S2412でYes)、出力制御部240は、格納されているコマンドを読み出して演出制御部300へ出力する(S2413)。
着目したコマンド格納領域(初期的には領域01)にコマンドが格納されていなかった場合(S2412でNo)、またはS2413でコマンド格納領域に格納されていたコマンドを出力した後、出力制御部240は、次の領域番号のコマンド格納領域が有るか否かを調べる(S2414)。次のコマンド格納領域が有る場合(S2414でYes)、出力制御部240は、そのコマンド格納領域に着目し(S2415)、S2412へ戻って、コマンドの有無の確認(S2412)、出力(S2413)を繰り返す。そして、最後のコマンド格納領域(図24−3に示す例では領域031)に対して処理を行ったならば、次の領域番号のコマンド格納領域が無いので(S2414でNo)、出力処理を終了する。
〔コマンドの出力順の設定〕
主制御処理においては、図9乃至図19を参照して説明した各処理においてコマンドが生成されると、通常、直ちに生成されたコマンドがRAM203の対応するコマンド格納領域に格納される。すなわち、コマンド格納領域へのコマンドの格納は、一般に、コマンドが生成された順に行われる。
一方、図24−4を参照して説明したように、出力制御部240による出力処理では、一定の順序(上記の例では領域番号の順)で各コマンド格納領域に着目し、格納されているコマンドを出力する。すなわち、コマンドの出力は、コマンドが生成された順に関わらず、予め定められた特定の順序で行われる。これは、コマンドに基づく演出制御部300の演出制御において混乱を防ぐために、特定のコマンドに関しては特定の順序で演出制御部300に送信されることが望ましい場合があるためである。すなわち、演出制御部300は遊技制御部200から受信した順にコマンドに基づく演出制御を実行するため、コマンドを受信する順番が異なることによって、演出制御に矛盾が生じる等の混乱が生じる場合があるので、これを防止する必要がある。
〔演出制御部の動作〕
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図25は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図25(a)に示すメイン処理と、図25(b)に示す割り込み処理とからなる。図25(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(S2501)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(S2502)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(S2503)、割り込み処理を受け付ける。
割り込み処理は、S2502で設定された周期にしたがって定期的に行われる。図25(b)を参照すると、この割り込み処理において、演出制御部300は、遊技制御部200からのコマンドを受信してコマンド受信処理を行う(S2511)。このコマンド受信処理において、演出内容(演出パターン)が選択される。また、演出制御部300は、遊技者による演出ボタン161B等の操作を受け付けるための演出ボタン処理を行う(S2512)。この後、演出制御部300は、選択した演出パターンの情報を含むコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信するコマンド送信処理を行う(S2513)。これにより、画像表示部114への画像表示や音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等による演出が行われる。
〔演出制御部によるコマンド受信処理〕
図26は、コマンド受信処理(図25(b)のS2511)の内容を示すフローチャートである。
このコマンド受信処理において、演出制御部300は、まず、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したか否かを判断する(S2601)。なお、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドは、遊技制御部200において、図9に示した始動口スイッチ処理においてセットされ(S906、S907、S913、S914)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドを受信したと判断した場合(S2601でYes)、RAM303に保持されている保留数の値を1加算する(S2602)。さらに、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出選択処理を行う(S2603)。なお、事前判定演出選択処理の内容については後に説明する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドでない場合(S2601でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動開始コマンドか否かを判断する(S2604)。この変動開始コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1111)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動開始コマンドであった場合(S2604でYes)、演出制御部300は、演出選択処理を実行する(S2605)。また、変動開始コマンドを受信した際は、演出選択処理において用いられる演出制御用の乱数値が取得される。この乱数値は、図25(a)に示すメイン処理のS2503で定期的に更新される乱数値である。演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンドおよび変動開始コマンドでない場合(S2601およびS2604でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが変動停止コマンドか否かを判断する(S2606)。この変動停止コマンドは、遊技制御部200において、図11に示した特別図柄処理においてセットされ(S1114)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドが変動停止コマンドであった場合(S2606でYes)、演出制御部300は、変動演出終了中処理を実行する(S2607)。なお、変動演出終了中処理においては、演出制御部300は、受信した変動停止コマンドを解析し、図柄変動の演出の終了を指示するための変動演出終了コマンドをRAM303にセットする。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンドおよび変動停止コマンドでない場合(S2601、S2604およびS2606でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のオープニング動作を開始するためのオープニングコマンドか否かを判断する(S2608)。このオープニングコマンドは、図14に示した停止中処理においてセットされ(S1418)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがオープニングコマンドであった場合(S2608でYes)、演出制御部300は、大当たり演出選択処理を実行する(S2609)。大当たり演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンドおよびオープニングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606およびS2608でNo)、演出制御部300は、受信したコマンドが大当たり遊技のエンディング動作を開始するためのエンディングコマンドか否かを判断する(S2610)。このエンディングコマンドは、図17に示した大入賞口処理においてセットされ(S1713)、図8に示した出力処理(S806)で演出制御部300へ送信されたコマンドである。
受信したコマンドがエンディングコマンドであった場合(S2610でYes)、演出制御部300は、エンディング演出選択処理を実行する(S2611)。エンディング演出選択処理の詳細については後述する。
受信したコマンドが事前判定結果コマンド、保留数増加コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンドおよびエンディングコマンドでない場合(S2601、S2604、S2606、S2608およびS2610でNo)、次に演出制御部300は、受信したコマンドが客待ち状態に移行するための客待ちコマンド受信処理を実行する(S2612)。客待ちコマンド受信処理の詳細については後述する。
図27は、図26の事前判定演出選択処理(S2603)および演出選択処理(S2605)の内容を示すフローチャートである。
事前判定演出選択処理において、演出制御部300は、まず、遊技制御部200から受信した事前判定結果コマンドを解析する(S2801)。さらに、演出制御部300は、遊技制御部200から受信した保留数増加コマンドを解析する(S2802)。そして、演出制御部300は、事前判定結果コマンドおよび保留数増加コマンドに基づいて、事前判定演出で用いられる演出パターン(事前判定演出パターン)を選択する(S2803)。
ここで、事前判定演出パターンとしては、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に、その特別図柄処理による乱数の判定結果を予告するような各種の演出パターンを設けることができる。例えば、保留表示演出や、連続予告演出等の演出を事前判定演出パターンとして設けることができる。本実施の形態では、保留球が発生した際、保留球数を表す表示を、表示器130の第1特別図柄保留表示器218および第2特別図柄保留表示器219に表示する(図2参照)と共に、画像表示部114に保留の発生や保留数を示唆する保留表示を行う(保留表示演出)。そこで、この保留表示演出において、保留表示の表示態様等に事前判定結果を反映させることにより、その保留球に関して、その後に特別図柄処理による乱数の判定が行われた際の判定結果を遊技者に示唆する事前判定演出とすることができる。
なお、ここでは保留表示演出を事前判定演出として用いる場合について説明したが、特別図柄処理による乱数の判定結果に基づく変動の開始以前に行われる各種の演出内容に反映させることで、多様な予告演出を行うことが可能になる。例えば、画像表示部114に表示される演出画像を用いた演出、盤ランプ116や枠ランプ157の発光による演出、可動役物の動作による演出、楽曲や効果音等の音響出力による演出等を事前判定演出パターンとして設定することができる。
また、事前判定演出は、事前判定が行われた入賞球(保留球)に対する図柄変動よりも先に行われる他の入賞球に対する図柄変動に伴って実行される。本実施の形態では、保留球は、一つの始動口(第1始動口121または第2始動口122)につき4個を上限としている(図9参照)。また、第2始動口122の保留球の消化を優先するものとする。この場合、例えば、第2始動口122のある保留球について事前判定を行ったならば、その保留球についての図柄変動が行われる前に、現在変動中の変動(当該変動と呼ぶ)を含め、最大で4個の入賞球についての図柄変動が行われることとなる。事前判定が行われた保留球に係る予告演出において、その保留球についての図柄変動が行われる前に複数回の図柄変動が行われる場合、その複数回の図柄変動にまたがる予告演出(連続予告演出)を行っても良い。
そして、演出制御部300は、加算後の保留数の値と、事前判定演出選択処理において選択された事前判定演出パターンの情報とが含まれる保留数コマンドをRAM303にセットする(S2804)。なお、保留数コマンドには、画像/音響制御部310のCPU311に対して選択された事前判定演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は保留数コマンドを受信することで、選択された事前判定演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された事前判定演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、事前判定演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
演出選択処理において、演出制御部300は、まず、受信した変動開始コマンドを解析する(S2811)。また、RAM303に保持されている保留数の値を1減算する(S2812)。そして、演出制御部300は、変動開始コマンドの解析結果から得られる各種の設定情報(大当たりの種類、大当たり遊技後の遊技状態、変動パターン等の情報)などに基づき、画像表示部114に表示する画像による図柄変動の変動演出パターンを選択する(S2813)。
最後に、演出制御部300は、選択した演出の実行開始を指示する変動演出開始コマンドをRAM303にセットする(S2814)。なお、変動演出開始コマンドには、CPU311に対して選択された変動演出パターンを通知するために、当該パターンを示す情報が含まれる。CPU311は変動演出開始コマンドを受信することで、選択された変動演出パターンに対応する画像や音響をVDP314に描画、出力処理させるためのディスプレイリスト等の作成を行う。VDP314は当該ディスプレイリスト等に基づいて、選択された変動演出パターンを表すための画像データや音響データをCGROM315やSNDROM316から読み出して、変動演出を画像表示部114やスピーカ156を用いて表現する。
詳述しないが、S2813における図柄変動の変動演出パターンの選択処理では、変動パターンに基づいて変動演出パターンが決定される。ここで決定された変動演出パターンに基づいて、装飾図柄の変動表示、背景演出および予告演出等が決定される。なお、装飾図柄の変動表示とは、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222で行われる特別図柄の変動表示に伴い、画像表示部114にて行われる演出表示である。この装飾図柄の変動表示において、リーチ演出等が実行される。なお、本実施の形態とは異なり、変動パターンに対して複数の変動演出パターンが設定されている場合には、演出乱数(図25(a)のS2503において更新されている乱数の一つであり、変動開始コマンド受信時に演出乱数値を取得)を用いて、抽選により変動演出パターンを選択してもよい。
図28は、図26の大当たり演出選択処理(S2609)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したオープニングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3001)、演出のパターン(大当たり演出パターン)を選択する(S3002)。そして、演出制御部300は、選択した大当たり演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示する大当たり演出開始コマンドをRAM303にセットして、大当たり演出選択処理を終了する(S3003)。これにより、大当たり中の演出が決定される。なお、大当たり演出パターンの選択(S3002)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図29は、図26のエンディング演出選択処理(S2611)の内容を示すフローチャートである。
このエンディング演出選択処理において、演出制御部300は、まず受信したエンディングコマンド(大当たり図柄の種別についての情報を含む)を解析し(S3101)、演出のパターン(エンディング演出パターン)を選択する(S3102)。そして、演出制御部300は、選択したエンディング演出パターンによる演出に用いられる画像データや音響データをROM302から読み出し、これらのデータと共に、選択した演出を指示するエンディング演出開始コマンドをRAM303にセットして、エンディング演出選択処理を終了する(S3103)。なお、エンディング演出パターンの選択(S3102)において、コマンド受信時に取得される乱数値に基づく判定を行っても良い。
図30は、図26の客待ちコマンド受信処理(S2612)の内容を示すフローチャートである。
演出制御部300は、客待ち状態に移行するための客待ちコマンドを受信したか否かを判断する(S3201)。客待ちコマンドを受信した場合(S3201でYes)、演出制御部300は、経過時間の計測を開始し(S3202)、RAM303において計測フラグをONにする(S3203)。一方、受信したコマンドが客待ちコマンドでなかった場合(S3201でNo)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグがONになっているか否かを判断する(S3204)。計測フラグがOFFであれば(S3204でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。
計測フラグがONである場合(S3204でYesまたはS3203でONにした後)、次に演出制御部300は、計測時間があらかじめ定められたタイムアップ時間(例えば、10秒)に達したか否かを判断する(S3205)。タイムアップしていない場合(S3205でNo)、客待ちコマンド受信処理を終了する。一方、タイムアップした場合(S3205でYes)、演出制御部300は、RAM303に保持されている計測フラグをOFFにし(S3206)、客待ち演出(デモ演出)を行うための客待ち演出コマンドをRAM303にセットして客待ちコマンド受信処理を終了する(S3207)。
以上のようにしてコマンド受信処理が完了すると、RAM303には、変動演出開始コマンド、変動演出終了コマンド、大当たり演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンド、客待ち演出コマンドの何れかがセットされている。
図31は、演出ボタン処理(図25(b)のS2512)の内容を示すフローチャートである。
この演出ボタン処理において、演出制御部300は、まず遊技者による演出ボタン161B等の操作手段が所定の受付期間(有効期間)中に操作されたか否かを判断する(S3301)。ここで、操作手段の操作とは、演出ボタン161Bが押下されてONとなること、演出キー162の中央キーや周囲キーが押下されてONとなることを含む。また、タッチパネル等、演出ボタン161Bおよび演出キー162以外の操作用デバイスがパチンコ遊技機100に設けられている場合は、そのデバイスの操作を検知したことを含む。演出制御部300は、これらのデバイスのコントローラから操作信号を受け付けて、操作が行われたことを検知する。
演出ボタン161B等の操作手段が操作されたならば(S3301でYes)、演出制御部300は、操作手段の操作内容を示す情報を含む演出ボタンコマンドをRAM303にセットして演出ボタン処理を終了する(S3302)。
この後、演出制御部300は、図25(b)のコマンド送信処理(S2513)を行って、上記のコマンド受信処理および演出ボタン処理でRAM303にセットされたコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送信する。そして、画像/音響制御部310およびランプ制御部320が、受信したコマンドに基づき、画像表示部114への画像表示、音響出力、可動役物115の動作、盤ランプ116や枠ランプ157の発光等を制御して、設定された演出を実行する。
(演出操作装置)
次に、演出操作装置の構成について説明する。
図32は、本実施形態の演出操作装置161の説明図である。
図32(A)に示すように、遊技枠150は、遊技者が操作可能な演出操作装置161を備える。演出操作装置161は、遊技枠150における下側であって、上皿153の付近に設けられている。また、演出操作装置161には、上述の演出ボタン161B(図2(b)参照)が設けられている。
なお、以下では、図32(A)に示す遊技枠150の紙面手前側を「前側」とし、紙面奥側を「後側」とし、これらの方向を「前後方向」と称して説明する。また、図32(A)に示す遊技枠150の紙面右側を「右側」とし、紙面左側を「左側」とし、これらの方向を「左右方向」と称して説明する。さらに、図32(A)に示す遊技枠150の紙面上側を「上側」とし、紙面下側を「下側」とし、これらの方向を「上下方向」と称して説明する。
また、遊技枠150の前側が、遊技者が対向する遊技者側となる。そして、上記の方向の関係は、パチンコ遊技機100を遊技する遊技者から見た方向の関係に対応する。
本実施形態の演出操作装置161は、遊技の進行に応じて、上下方向へ移動可能に設けられている。より具体的には、演出操作装置161は、図32(A)に示した位置から、図32(B)に示すように、上側へ移動可能に設けられるとともに、図32(B)に示した位置から、下側へ移動可能に設けられている。なお、以下では、図32(A)に示した演出操作装置161の状態、すなわち、演出操作装置161が上側へ移動していない状態を、「非突出状態」と称する。また、図32(B)に示した演出操作装置161の状態、すなわち、演出操作装置161が上側へ移動した状態を、「突出状態」と称する。
図32(B)に示すように、演出操作装置161には、遊技者が操作可能な演出レバー161Lが設けられている。遊技者は、演出レバー161Lを把持して前側へ引く操作を行うことが可能になっている。
演出操作装置161が突出状態である場合、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができる。一方、演出操作装置161が非突出状態(図32(A)参照)である場合、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができない。これに対し、演出ボタン161Bは、演出操作装置161における上部に設けられており、演出操作装置161が非突出状態および突出状態の何れの状態である場合においても、遊技者は、演出ボタン161Bを操作することができる。
図33は、遊技枠150の部分平面図である。
図33に示すように、遊技枠150は、演出キー162(図2(b)参照)と、球貸しボタン163と、返却ボタン164と、球抜きボタン165と、光量調整部166と、音量調整部167と、を備えている。また、遊技枠150には、遊技者に対して注意を喚起する注意喚起シール41が貼り付けられている。球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、音量調整部167、および、注意喚起シール41は、何れも、遊技枠150における下側であって、演出操作装置161の付近に設けられている。
演出キー162には、演出キー162における後側に位置する後ボタン162aと、演出キー162における前側に位置する前ボタン162bと、演出キー162における右側に位置する右ボタン162cと、演出キー162における左側に位置する左ボタン162dとが設けられている。
球貸しボタン163は、遊技球の貸し出しを行うためのボタンである。遊技者が球貸しボタン163を押すと、パチンコ遊技機100に併設される球貸機(不図示)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金が減算されて遊技球の貸し出しが行われる。
返却ボタン164は、残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却を行うためのボタンである。遊技者が返却ボタン164を押すと、球貸機から記憶媒体が返却される。
球抜きボタン165は、上皿153に溜まっている遊技球を下皿に移動させるためのボタンである。遊技者が球抜きボタン165を押すと、上皿153に溜まっている遊技球は、上皿153と下皿とを繋ぐ通路(不図示)を通り、下皿に落下する。
光量調整部166は、各種のランプの光量を調整するための操作部である。光量調整部166には、光量を増加させるための増加ボタン166aと、光量を減少させるための減少ボタン166bとが設けられている。遊技者に光量調整部166の増加ボタン166aが押されると、演出制御部300は、各種ランプの光量を増加させる。また、遊技者に光量調整部166の減少ボタン166bが押されると、演出制御部300は、各種ランプの光量を減少させる。
音量調整部167は、スピーカ156から出力される音の音量を調整するための操作部である。音量調整部167には、音量を増大させるための増大ボタン167aと、音量を減少させるための減少ボタン167bとが設けられている。遊技者に音量調整部167の増大ボタン167aが押されると、演出制御部300は、スピーカ156から出力される音の音量を増大させる。また、遊技者に音量調整部167の減少ボタン167bが押されると、演出制御部300は、スピーカ156から出力される音の音量を減少させる。
上述した演出ボタン161B、演出レバー161L、演出キー162、光量調整部166、および音量調整部167の各々は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置の一例である。各種入力装置が操作されると、演出制御部300は、入力装置が操作されたことを示す操作信号を受けて、入力装置が操作されたことを検知する。
本実施形態の演出操作装置161は、左右方向におけるパチンコ遊技機100(図1参照)の中央部に設けられている。また、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、音量調整部167、および注意喚起シール41は、何れも、演出操作装置161よりも右側に設けられている。すなわち、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、音量調整部167、および注意喚起シール41は、何れも、パチンコ遊技機100における右側に設けられている。
また、本実施形態の注意喚起シール41は、演出操作装置161、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の付近に設けられている。
(注意喚起シール)
次に、注意喚起シール41について説明する。
図34(A)は、注意喚起シール41の表面側を示した図であり、図34(B)は、注意喚起シール41の裏面側を示した図である。
図34(A)に示す注意喚起シール41には、演出レバー161Lの操作に関する注意を喚起する操作注意喚起部410と、演出レバー161Lの存在に関する注意を喚起するレバー注意喚起部411と、上部役物5の存在に関する注意を喚起する役物注意喚起部412とが設けられている。また、注意喚起シール41には、注意を喚起する絵が示された注意喚起イラスト部413と、注意を喚起するマークが示された一般警告マーク部414と、注意を喚起する文字が示された注意喚起文字部419と、が設けられている。
操作注意喚起部410には、遊技者が演出レバー161Lを操作する際の注意を喚起するための情報が表示されている。より具体的には、操作注意喚起部410には、遊技者が演出レバー161Lを操作する際に遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触することを注意喚起するための情報が表示されている。図示の例では、操作注意喚起部410には、「演出レバーの操作による手の挟み込み注意」というテキストが表示されている。
レバー注意喚起部411には、演出操作装置161が非突出状態(図32(A)参照)から突出状態(図32(B)参照)になる際に遊技者が意図せずして演出レバー161Lに接触することを注意喚起するための情報が表示されている。図示の例では、レバー注意喚起部411には、「演出レバーの飛び出し注意」というテキストが表示されている。
役物注意喚起部412には、上部役物5が上側へ移動する際に遊技者が意図せずして上部役物5に接触することを注意喚起するための情報が表示されている。図示の例では、役物注意喚起部412には、「枠上部の役物飛び出し注意」というテキストが表示されている。
注意喚起イラスト部413には、注意の対象を絵により示した対象イラスト部413Lと、衝撃を遊技者にイメージさせるための衝撃イラスト部413Iとが表示されている。
対象イラスト部413Lには、注意の対象である演出レバー161Lを模した絵が示されている。より具体的には、対象イラスト部413Lには、演出レバー161Lの構造に類似するものの同一ではない構造の絵が示されている。
衝撃イラスト部413Iは、対象イラスト部413Lに隣接して設けられている。この場合、注意喚起イラスト部413を見た遊技者に、注意喚起シール41における注意の対象が演出レバー161Lであることを認識させることができる。さらに、遊技者が演出レバー161Lや演出レバー161L付近の構造物にぶつかるおそれがあることを遊技者にイメージさせることができる。
一般警告マーク部414に設けられているマークは、ISO規格およびJIS規格にて定められた表示態様を有する。より具体的には、一般警告マーク部414に設けられているマークは、ISO3864およびJIS9101にて安全標識の様式として定められユーザに警告を促すためのマークである。一般警告マーク部414に示されたマークを、以下では、一般警告マークと称する。一般警告マークは、危険が潜んでいることを示すためにテキストやイラスト等と共に用いられ、ユーザに対して注意を喚起する。
一般警告マーク部414には、感嘆符415と、三角形状を有し感嘆符415を囲む外形線416と、感嘆符415と外形線416との間に位置する背景部417と、三角形状を有し外形線416を囲むアウトライン418とが設けられている。
感嘆符415は、一般警告マーク部414の中央部に設けられている。図示の例では、感嘆符415は、黒色により示されている。
外形線416は、黒色により示されている。
背景部417は、黄色により示されている。
アウトライン418は、黄色により示されている。
このように、一般警告マーク部414は、中央部から外側に向かって順に、すなわち、感嘆符415、背景部417、外形線416、アウトライン418の順に、表示色が、黒色、黄色、黒色、黄色となっている。この場合、一般警告マーク部414において隣り合う黄色と黒色との明暗の差が際立ち、一般警告マーク部414の存在を遊技者に気付かせ易くすることができるため、注意喚起シール41を見た遊技者に危険を認識させ易くなる。
注意喚起文字部419は、一般警告マーク部414の隣に設けられており、一般警告マーク部414とともに遊技者に対して注意喚起を行う。図示の例では、注意喚起文字部419には、「注意」のテキストが示されている。
また、注意喚起シール41には、長方形における四つの角部のうちの一つの角部が切り欠かれた切り欠き部41Nが形成されている。これにより、注意喚起シール41は、左側端部の第1辺の長さL1の方が、右側端部の第2辺の長さL2よりも長い。また、注意喚起シール41は、上端部の第3辺の長さL3の方が、下端部の第4辺の長さL4よりも長い。
以上の通り、注意喚起シール41には、操作注意喚起部410および注意喚起イラスト部413が設けられている。この場合、操作注意喚起部410および注意喚起イラスト部413を見た遊技者に、遊技者が演出レバー161Lを操作する際に演出レバー161Lに手を挟み込むおそれがあることをイメージさせることができる。
また、注意喚起シール41には、レバー注意喚起部411および注意喚起イラスト部413が設けられている。この場合、レバー注意喚起部411および注意喚起イラスト部413を見た遊技者に、演出操作装置161が非突出状態から突出状態になるときに遊技者が演出レバー161Lにぶつかるおそれがあることをイメージさせることができる。
また、上述の通り、注意喚起シール41は、演出ボタン161B、演出レバー161L、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の付近に設けられている。
演出ボタン161B、演出レバー161L、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167は、それぞれ、遊技者が操作可能な操作手段である。これらの操作手段が設けられている領域の近くは、遊技者が各操作手段を操作する際に、遊技者の視界に入り易い。そこで、本実施形態では、遊技者が各操作手段を操作する際に遊技者の視界に入り易い領域に注意喚起シール41を設けることで、遊技者が各操作手段を操作する際に、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易くしている。
また、注意喚起シール41には、役物注意喚起部412が設けられている。すなわち、本実施形態の注意喚起シール41は、演出レバー161Lに関する注意を喚起するのみならず、上部役物5に関する注意を喚起する。言い換えると、注意喚起シール41には、複数の注意の対象物の各々に関して注意喚起するための情報が含まれている。この場合、注意の対象物ごとに注意喚起シール41をパチンコ遊技機100に設ける場合に比べて、パチンコ遊技機100のデザイン性が損なわれることを抑制しつつ、遊技者に対して注意の対象物ごとの注意喚起を行うことができる。
また、注意喚起シール41は、演出操作装置161のうちの演出ボタン161Bに関する注意を喚起せずに、演出レバー161Lに関する注意を喚起する。この場合、演出操作装置161に演出ボタン161Bおよび演出レバー161Lが一体として設けられている場合であっても、注意喚起シール41を見た遊技者に、演出操作装置161のうちの注意の対象部を認識させ易くなる。
なお、注意喚起シール41の構成は、上記の例に限定されない。例えば、注意喚起シール41に、注意喚起イラスト部413が設けられなくてもよい。この場合において、注意喚起シール41の背景の色は、黒色であってもよい。言い換えると、注意喚起シール41のうちの、操作注意喚起部410、レバー注意喚起部411、役物注意喚起部412、一般警告マーク部414、および注意喚起文字部419が設けられていない部分の色は、黒色であってもよい。さらに、操作注意喚起部410、レバー注意喚起部411、役物注意喚起部412、および注意喚起文字部419に示されたテキストは、白色であってもよい。この場合、注意喚起シール41のうちの一般警告マーク部414のみが黄色の部分を有し、一般警告マーク部414とは異なる他の部分は白色または黒色である。そのため、注意喚起シール41の背景や注意喚起シール41に示されたテキストが黄色である場合に比べて、一般警告マーク部414が目立ち易くなり、注意喚起シール41を見た遊技者に、一般警告マーク部414の存在を気付かせ易くなる。
次に、注意喚起シール41の裏面側について説明する。
注意喚起シール41の裏面は、一面が、遊技枠150に接着するための接着面(粘着面)である。そして、この注意喚起シール41の裏面全体が、遊技枠150に貼付される。すなわち、注意喚起シール41は、接着面同士が貼り付けられることなく遊技枠150に貼付される。
パチンコ遊技機100に注意喚起シール41を貼付する作業者が注意喚起シール41を裏面側から見た場合、図34(B)に示すように、背景部417の黄色、およびアウトライン418の黄色が透けて作業者に見える。また、感嘆符415および外形線416の色は作業者に透けては見えないものの、感嘆符415は背景部417に囲まれ、外形線416は背景部417とアウトライン418とに挟まれているため、感嘆符415および外形線416のシルエットが作業者に見える。そのため、注意喚起シール41を裏面側から見た作業者にも、この注意喚起シール41に一般警告マーク部414が表示されていることを気付かせ易くすることができる。この場合、注意喚起シール41が注意喚起のためにパチンコ遊技機100に貼付するシールであることを作業者に認識させ易くなり、作業者が注意喚起シール41をパチンコ遊技機100に貼付し忘れることを抑制できる。
なお、作業者が注意喚起シール41を裏面側から見た場合に、感嘆符415の色や外形線416の色が透けて作業者に見えるように、感嘆符415の色や外形線416の色を施してもよい。すなわち、作業者が注意喚起シール41を裏面側から見た場合に、少なくとも、注意喚起シール41のうちの黄色が施された部分の色が透けて作業者に見える構成であればよい。
図35は、遊技枠150のうちの注意喚起シール41が貼付される部分やその付近の部分の構成を示した図である。
図35(A−1)に示すように、遊技枠150には、注意喚起シール41が貼付される被貼付部168が設けられている。被貼付部168は、光を透過しない材料により構成されている。これにより、各種ランプの光が被貼付部168および注意喚起シール41を透過して遊技者の目に入ることで遊技者が注意喚起シール41の表示内容を認識し難くなることを抑制できる。
また、遊技枠150には、窪みを有する凹部169が設けられている。この凹部169は、注意喚起シール41の外形と同じ形状を有するとともに、注意喚起シール41よりも僅かに広く設けられている。被貼付部168は、この凹部169の底面に設けられている。
作業者が、凹部169の底面に注意喚起シール41が嵌まるように注意喚起シール41を貼付すると、注意喚起シール41は、図35(A−2)に示すように、被貼付部168に貼付される。このように、凹部169の底面に注意喚起シール41が貼付される構成によると、作業者に、遊技枠150に対する注意喚起シール41の位置決めを行い易くさせることができる。また、被貼付部168に貼付された注意喚起シール41が剥がされ難くなる。
なお、被貼付部168の付近の構成は、図35(A−1)に示したものに限定されない。
図35(B−1)に示すように、凹部169の代わりに、遊技枠150に、突出する第1凸部170および第2凸部171が設けられてもよい。第1凸部170および第2凸部171は、何れもL字状に形成されている。また、第1凸部170は、被貼付部168の左側端部且つ前側端部を囲むように設けられる。さらに、第2凸部171は、被貼付部168の右側端部且つ後側端部を囲むように設けられる。
作業者が、第1凸部170と第2凸部171との間に注意喚起シール41が嵌まるように注意喚起シール41を貼付すると、注意喚起シール41は、図35(B−2)に示すように、被貼付部168に貼付される。このように、第1凸部170と第2凸部171との間に注意喚起シール41が貼付される構成であっても、作業者に、遊技枠150に対する注意喚起シール41の位置決めを行い易くさせることができる。
また、図35(C−1)に示すように、遊技枠150に、突出する第3凸部172が設けられてもよい。第3凸部172は、被貼付部168の周囲を囲むように形成されている。
作業者が、第3凸部172に囲まれた領域に注意喚起シール41が嵌まるように注意喚起シール41を貼付すると、注意喚起シール41は、図35(C−2)に示すように、被貼付部168に貼付される。このように、第3凸部172に囲まれた領域に注意喚起シール41が貼付される構成であっても、作業者に、遊技枠150に対する注意喚起シール41の位置決めを行い易くさせることができる。また、被貼付部168に貼付された注意喚起シール41が剥がされ難くなる。
特に、図35(A−1)に示した凹部169の構成や、図35(C−1)に示した第3凸部172の構成によると、注意喚起シール41は、凹凸が設けられた領域の内部に嵌まるように貼付される。また、上述の通り、注意喚起シール41は、第1辺の長さL1(図34(A)参照)の方が第2辺の長さL2よりも長く、第3辺の長さL3の方が第4辺の長さL4よりも長い。この場合、作業者が、例えば、注意喚起シール41の上下左右が反対の状態で注意喚起シール41を貼付しようとすると、凹凸が設けられた領域の内部に注意喚起シール41が嵌まらず、注意喚起シール41を貼付できない。そのため、被貼付部168からずれた領域に注意喚起シール41が貼付されることを抑制できる。
図36は、作業者が治具を用いて注意喚起シール41を遊技枠150に貼付する例を示した図である。
図36(A)に示すように、周囲に凹凸が存在しない平面に設けられた被貼付部168に、注意喚起シール41が貼付されてもよい。この場合に、作業者は、図36(B)に示すように、治具Jを用いて注意喚起シール41を貼付してもよい。
治具Jは、遊技枠150に治具Jを固定させる第1固定部J1および第2固定部J2と、平面を有し第1固定部J1および第2固定部J2に対して移動可能な平面部J3とを備える。また、平面部J3には、注意喚起シール41の形状の開口を有する開口部J4が形成されている。
作業者が、治具Jを用いて注意喚起シール41を被貼付部168に貼付する際には、第1固定部J1を遊技枠150の右側端部に固定させ、第2固定部J2を遊技枠150の前側端部に固定させる。そして、開口部J4が被貼付部168に重なるように平面部J3を位置決めした状態で、作業者が、開口部J4を通じて注意喚起シール41を遊技枠150に貼付することで、図36(C)に示すように、被貼付部168に注意喚起シール41が貼付される。この場合であっても、作業者に、遊技枠150に対する注意喚起シール41の位置決めを行い易くさせることができる。
次に、演出レバー161Lおよびハンドル151と注意喚起シール41との位置関係について説明する。
図37は、演出レバー161Lおよびハンドル151と注意喚起シール41との位置関係を示した図である。
図37(A)に示すように、注意喚起シール41は、演出レバー161Lよりも右側であって、ハンドル151よりも左側に位置している。すなわち、本実施形態では、注意喚起シール41は、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間の位置に設けられている。この場合、遊技者が、例えば、右手でハンドル151を操作し、且つ左手で演出レバー161Lを操作するときであっても、遊技者の目と注意喚起シール41との間に遊技者の身体が入り込み難くなり、遊技者の視界に注意喚起シール41が入り易い。そのため、遊技者がハンドル151の操作中において演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。
ここで、「演出レバー161Lとハンドル151との間」には、演出レバー161Lの左側先端161LLと、ハンドル151の右側先端151Rとの間も含まれる。すなわち、「演出レバー161Lとハンドル151との間」には、演出レバー161Lおよびハンドル151のうちの左右方向における一方側の先端と他方側の先端との間も含まれる。なお、本実施形態では、注意喚起シール41は、左右方向における演出レバー161Lの中心部161LCと、左右方向におけるハンドル151の中心部151Cとの間の位置に設けられている。
また、注意喚起シール41が貼付される位置は、図37(A)に示した位置に限定されない。
例えば、注意喚起シール41は、演出レバー161Lの右側先端161LRと、ハンドル151の左側先端151Lとの間に位置するように設けられてもよい。
また、図37(B)に示すように、演出レバー161Lの左側先端161LLと、ハンドル151の右側先端151Rとの間に、注意喚起シール41の一部41Pが位置するように設けられてもよい。すなわち、「注意喚起シール41が演出レバー161Lとハンドル151との間の位置に設けられる」ことには、注意喚起シール41の一部41Pが演出レバー161Lとハンドル151との間に位置し、注意喚起シール41の他の一部が演出レバー161Lとハンドル151との間に位置しないように設けられることも含まれる。この場合であっても、遊技者がハンドル151の操作中において演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の一部41Pが遊技者の視界に入り易くなる。そのため、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易くなり、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。
また、注意喚起シール41は、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間であれば、演出レバー161Lやハンドル151よりも上側の位置に設けられてもよい。
また、左右方向において注意喚起シール41の両外側に設けられる二つの操作手段は、演出レバー161Lおよびハンドル151に限定されない。例えば、左右方向において、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の各々と、演出レバー161Lとの間に、注意喚起シール41が設けられてもよい。また、取り出しボタン155(図1参照)を、パチンコ遊技機100の右側に設け、左右方向においてこの取り出しボタン155と演出レバー161Lとの間に注意喚起シール41が設けられてもよい。
ここで、演出レバー161Lは、遊技者が操作可能な第1操作手段として捉えられる。また、ハンドル151、取り出しボタン155、演出ボタン161B、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の各々は、遊技者が操作可能であって第1操作手段とは異なる第2操作手段として捉えられる。さらに、演出レバー161Lを第1操作手段として捉え、演出ボタン161Bを第2操作手段として捉えた場合に、ハンドル151、取り出しボタン155、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の各々は、遊技者が操作可能であって第1操作手段とも第2操作手段とも異なる第3操作手段として捉えられる。
また、注意喚起シール41は、遊技者に対して注意を促す注意喚起手段として捉えられる。
(注意喚起手段の変形例)
図38は、変形例の注意喚起手段を示す図である。
本実施形態では、注意喚起手段の一例である注意喚起シール41により遊技者に対して注意喚起を行うことを説明した。ここで、注意喚起手段は、注意喚起シール41に限定されない。
注意喚起シール41の代わりに、図38(A)に示すように、遊技枠150に、注意喚起部42が設けられてもよい。注意喚起部42は、遊技枠150に対して印刷が施されることで設けられる。このように、注意喚起手段は、シールでなくてもよい。
注意喚起部42は、演出レバー161L、演出キー162、球貸しボタン163、返却ボタン164、球抜きボタン165、光量調整部166、および音量調整部167の各々の付近に設けられている。注意喚起部42には、演出レバー161Lの操作に関する注意を喚起するレバー注意喚起部421と、演出レバー161Lの破損に関する注意を喚起する破損注意喚起部422と、一般警告マークが示された一般警告マーク部423とが設けられている。また、注意喚起部42には、注意喚起部42の一面に積層するラミネート部427が設けられている。
レバー注意喚起部421には、遊技者が演出レバー161Lを操作する際の注意を喚起するための情報が表示されている。図示の例では、レバー注意喚起部421には、「演出レバー操作注意」というテキストが表示されている。
破損注意喚起部422には、演出レバー161Lが破損することを注意喚起するための情報が表示されている。より具体的には、破損注意喚起部422には、遊技者が演出レバー161Lに対して注意を払うことなく操作を行う場合に演出レバー161Lが破損する可能性があることを注意喚起するための情報が表示されている。図示の例では、破損注意喚起部422には、「激しく操作すると破損する恐れがあります」というテキストが表示されている。この場合、レバー注意喚起部421および破損注意喚起部422を見た遊技者に、遊技者が演出レバー161Lに対して注意を払うことなく操作を行った場合には演出レバー161Lが破損するおそれがあることをイメージさせることができる。
一般警告マーク部423には、感嘆符424と、三角形状を有し感嘆符424を囲む外形線425と、感嘆符424と外形線425との間に位置する背景部426とが設けられている。このように、注意喚起手段に設けられる一般警告マークは、外形線425を囲むアウトラインが設けられなくてもよい。
感嘆符424は、一般警告マーク部423の中央部にて、黒色により示されている。
外形線425は、黒色により示されている。
背景部426は、遊技枠150と同じ色により示されている。
また、注意喚起部42のうちの、レバー注意喚起部421、破損注意喚起部422、および一般警告マーク部423が設けられていない部分は、遊技枠150と同じ色により示されている。さらに、後述するラミネート部427は、無色である。この場合、パチンコ遊技機100における注意喚起部42の存在が目立ち難くなり、パチンコ遊技機100のデザイン性が低下することを抑制しつつ、遊技者に対して注意喚起することができる。
本実施形態のラミネート部427は、樹脂材料により構成される。注意喚起部42の一面にラミネート部427が積層されることで、例えば、注意喚起部42が遊技者に引掻かれた場合に、注意喚起部42に表示されている情報が消されることを抑制できる。
なお、ラミネート部427の構成が、注意喚起シール41(図34(A)参照)に設けられてもよい。より具体的には、注意喚起シール41において情報が表示されている層の一面に対して、注意喚起シール41に表示されている情報を保護するための保護層が積層されてもよい。すなわち、遊技枠150に対して印刷が施された構成の注意喚起手段に保護層が設けられるのみならず、シールとしての注意喚起手段に保護層が設けられてもよい。
また、図38(B)に示すように、遊技枠150に、上部役物5に関する注意を喚起する役物注意喚起シール43が設けられてもよい。役物注意喚起シール43は、遊技枠150のうちの、スピーカ156(図1参照)と枠ランプ157との間の位置に貼付されている。すなわち、役物注意喚起シール43は、上部役物5(図1参照)の付近に貼付されている。
役物注意喚起シール43には、注意を喚起する文字が示された注意喚起文字部431と、上部役物5の存在に関する注意を喚起する役物注意喚起部432と、それぞれ一般警告マークが示された二つの一般警告マーク部433が設けられている。また、役物注意喚起シール43には、注意喚起文字部431、役物注意喚起部432、および二つの一般警告マーク部433を囲む枠線部438が設けられている。
注意喚起文字部431は、左右方向において二つの一般警告マーク部433の間の位置に設けられている。注意喚起文字部431は、一般警告マーク部433とともに、遊技者に対して注意喚起を行う。図示の例では、注意喚起文字部431には、「注意」のテキストが表示されている。
役物注意喚起部432には、上部役物5が移動する際に遊技者が意図せずして上部役物5に接触することを注意喚起するための情報が表示されている。図示の例では、役物注意喚起部432には「枠上部から役物が飛び出します。頭をぶつけないようご注意ください。」というテキストが表示されている。
一般警告マーク部433には、感嘆符434と、三角形状を有し感嘆符434を囲む外形線435と、感嘆符434と外形線435との間に位置する背景部436と、三角形状を有し外形線435を囲むアウトライン437とが設けられている。
感嘆符434は、一般警告マーク部433の中央部にて、黒色により示されている。
外形線435は、黒色により示されている。
背景部436は、黄色により示されている。
アウトライン437は、白色により示されている。このように一般警告マーク部におけるアウトラインの色は、注意喚起シール41(図34(A)参照)におけるアウトライン418のような黄色に限定されない。
枠線部438は、白色により示されている。枠線部438が、注意喚起文字部431、役物注意喚起部432、および二つの一般警告マーク部433を囲むことにより、枠線部438の内側に示された情報が役物注意喚起シール43により注意喚起するための情報であることを遊技者に認識させ易くなる。
注意喚起部42(図38(A)参照)および役物注意喚起シール43は、何れも、遊技者に対して注意を促す注意喚起手段として捉えられる。変形例においては、注意喚起部42が演出レバー161Lの付近に貼付され、役物注意喚起シール43が上部役物5の付近に貼付されている。また、注意喚起部42は、演出レバー161Lを注意の対象とする一方で、上部役物5を注意の対象としていない。さらに、役物注意喚起シール43は、上部役物5を注意の対象とする一方で、演出レバー161Lを注意の対象としていない。このように、注意の対象物ごとに、対象物の付近に対応する注意喚起手段を設ける場合、一つの注意喚起手段に複数の注意の対象物の各々に関して注意喚起するための情報が含まれる場合に比べて、注意喚起手段における注意の対象を遊技者に認識させ易くなる。
なお、注意喚起シール41、注意喚起部42、および役物注意喚起シール43に表示されている各テキストは、何れも、ゴシック体の表示態様により表示される。
また、注意喚起手段を用いるにあたり、注意喚起シール41、注意喚起部42、および役物注意喚起シール43に示されたテキスト、絵、一般警告マーク等の構成部のうちの何れの構成部が注意喚起手段に表示されてもよい。この場合に、注意喚起手段に表示される構成部の表示態様は、注意喚起シール41、注意喚起部42、および役物注意喚起シール43に示された構成部の表示態様のうちの何れの表示態様であってもよい。
(操作手段の変位量)
次に、演出ボタン161Bの変位量および演出レバー161Lの変位量について説明する。
図39は、演出ボタン161Bの変位量および演出レバー161Lの変位量を示した図である。
図39(A−1)に示す演出ボタン161Bは、遊技者に接触されていない状態である。この状態において、遊技者が演出ボタン161Bを押すことにより、演出ボタン161Bは、図39(A−2)に示すように、距離M1まで変位することができる。
図39(B−1)に示す演出レバー161Lは、遊技者に接触されていない状態である。この状態において、遊技者が演出レバー161Lを掴んで前側に引くことにより、演出レバー161Lは、図39(B−2)に示すように、距離M2まで変位することができる。
このように、本実施形態では、遊技者の操作により演出レバー161Lが変位可能な距離は、遊技者の操作により演出ボタン161Bが変位可能な距離よりも長い。
この場合、演出ボタン161Bよりも演出レバー161Lの方が変位可能な距離が長い分だけ、遊技者による演出レバー161Lの操作に勢いがつき易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、演出レバー161Lの変位可能な距離が長い場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、図示を省略するが、本実施形態では、遊技者の操作により演出レバー161Lが変位可能な距離が、遊技者の操作により取り出しボタン155が変位可能な距離、遊技者の操作により演出キー162が変位可能な距離、遊技者の操作により球貸しボタン163が変位可能な距離、遊技者の操作により返却ボタン164が変位可能な距離、遊技者の操作により球抜きボタン165が変位可能な距離、遊技者の操作により光量調整部166が変位可能な距離、および、遊技者の操作により音量調整部167が変位可能な距離の何れよりも長くなるようにしている。
(演出レバー161Lの変形例)
次に、変形例の演出レバー161Lについて説明する。
図40は、変形例の演出レバー161Lを示した図である。
図40に示すように、演出ボタン161Bは、左右方向において遊技枠150の中央部に設けられている。一方、演出レバー161Lは、左右方向において演出ボタン161Bよりも左側に設けられている。このように、演出レバー161Lは、演出ボタン161Bとは別体として設けられてもよい。この場合であっても、注意喚起シール41は、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間の位置に設けられている。
(変動演出パターンテーブル)
図41および図42は、図27(b)の演出選択処理における変動演出パターン選択(S2813)において用いられる変動演出パターンとテーブルの設定例を示す図である。なお、図41は低確率時短無遊技状態における大当たり用の変動演出パターンテーブルを示し、図42は低確率時短無遊技状態における小当たりおよびはずれ用の変動演出パターンテーブルを示す。
図41に示す大当たり用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PA1」〜「PA6」、「PB1」〜「PB14」、および「PC1〜PC2」に対して、変動演出パターン「EA1」〜「EA6」、「EB1」〜「EB14」、および「EC1〜EC2」が1対1で対応付けられている。
また、図42に示す小当たりおよびはずれ用の変動演出パターンテーブルには、複数の変動演出パターンが設定されている。上記の図21を用いて設定される変動パターン「PD1〜PD2」および「PR1」〜「PR10」に対して、変動演出パターン「ES1〜ES2」および「ER1」〜「ER10」が1対1で対応付けられている。
ここで、変動演出とは、装飾図柄を変動表示させてから停止表示することによって、特別図柄抽選の判定結果(つまり、大当たりしたか否か)を演出的に報知するための演出である。
また、図示の変動演出パターンにおいては、「疑似連続回数」、「ノーマル」、「SPリーチ」、「SPSPリーチ」、「最終表示色」、「昇格」、「演出ボタン」、「演出レバー」のうちの一つまたは複数を組み合わせながら演出が実行される。なお、図示のテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示す。また、図示のテーブルの各欄における「-」とは異なる記載は、該当する演出が実行されることを示す。
ここで、「疑似連続回数」は、疑似連続演出(疑似連)の回数である。この疑似連続演出は、特別図柄の一変動分の変動表示において、複数回分の装飾図柄の変動表示が行われているかのように見せる演出である。疑似連続演出においては、演出制御部300は、リーチ状態とする前に、装飾図柄を変動させた後、装飾図柄を一旦仮停止させ、その後再び装飾図柄の変動表示を開始させる。言い替えると、疑似連続演出においては、装飾図柄の変動開始後、設定された疑似連続回数だけ装飾図柄の仮停止と再変動とを繰り返した後、確定停止させることで、特別図柄の一変動分の変動表示を終える。ここで、仮停止とは、一見して装飾図柄が停止しているように見えるものの、実際には図柄がわずかに揺れ動いている疑似的な停止状態である。言い替えると、装飾図柄の仮停止は、遊技制御上は変動が継続しているものとして扱われる状態である。また、装飾図柄の確定停止とは、特別図柄の一変動分の変動表示において、停止図柄として確定させる状態をいう。
図示の例においては、「疑似連続回数」が「‐」、「1」、「2」、「3」すなわち0回から3回の間で設定される。また、疑似連続回数は、大当たりすることを期待させる程度である期待度(信頼度)と関連付けて設定されている。すなわち、疑似連続回数が多いほど、期待度が高くなるように設定されている。
「ノーマル」は、リーチ演出の種別を示す。図示の例においては、リーチ演出の種別として、「N1」、「N2」、「N3」のいずれかが実行される。
「SPリーチ」は、SPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPリーチ演出の種別として、「SP1」、「SP2」、「SP3」のいずれかが実行される。また、「SP1」、「SP2」、「SP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「SPSPリーチ」とは、SPSPリーチ演出の種別を示す。図示の例においては、SPSPリーチ演出の種別として、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」のいずれかが実行される。また、「SPSP1」、「SPSP2」、「SPSP3」の順で、数字が大きいほど、期待度が高くなるように設定されている。
「最終表示色」は、変化演出による変動画像(後述)の最終的な表示色を示す。変化演出とは、変動画像の表示態様を変化させる演出である。より具体的には、変化演出とは、変動画像の表示色や模様や形状等(以下、「表示色など」と呼ぶ)を変化させる演出である。本実施形態では、変動画像の表示色などを変化させることで、遊技者に対して大当たりの当選の期待度を報知または示唆するようにしている。変動画像の変化演出については、事前判定処理による事前判定結果に基づいて実行することができる。図示の例においては、最終表示色として、「青色」、「緑色」、「赤色」の何れかが選択される。例えば、変動画像の最終表示色としては、青色、緑色、赤色の順番において、遅い順番ほど期待度がより高くなるように設定されてもよい。
「昇格」とは、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを報知する装飾図柄を仮停止させた後に、遊技者にとってより有利な遊技状態になることを報知する装飾図柄に変化させる演出(昇格演出、再抽選演出)である。この昇格演出においては、例えば装飾図柄として「444」が仮停止した後に、「777」の装飾図柄が停止図柄として表示される。
「演出ボタン」は、ボタン操作演出の種別を示す。ボタン操作演出とは、遊技者に演出ボタン161Bの操作を促す演出である。図示の例においては、ボタン操作演出の種別として、「BU1」、「BU2」の何れかが実行される。
演出ボタン161Bは、複数の演出態様を有する。演出ボタン161Bの演出態様としては、例えば、演出ボタン161Bの発光色の態様、演出ボタン161Bの点滅発光の態様、演出ボタン161Bの振動の態様等が挙げられる。演出ボタン161Bの発光色の態様としては、例えば、演出ボタン161Bを赤色に発光させる態様や、演出ボタン161Bを白色に発光させる態様等が挙げられる。演出ボタン161Bの点滅発光の態様としては、複数の点滅パターンのうちの何れかのパターンにより演出ボタン161Bを点滅発光させる態様等が挙げられる。演出ボタン161Bの振動の態様としては、例えば、複数の振動パターンのうちの何れかのパターンにより演出ボタン161Bを振動させる態様等が挙げられる。
演出ボタン161Bは、ボタン操作演出の実行中に、ボタン操作演出の種別に応じた演出態様になる。
また、ボタン操作演出の実行タイミングとしては、「仮停止前」、「ノーマル時」、「SPリーチ時」、「SPSPリーチ時」、「昇格煽り演出時」が設けられている。
「仮停止前」は、装飾図柄の変動開始後であって装飾図柄の何れかが仮停止する前のタイミングを意味する。
「ノーマル時」は、リーチ演出の実行中であってSPリーチ演出およびSPSPリーチ演出の何れの実行中でもないタイミングを意味する。
「SPリーチ時」は、SPリーチ演出の実行中のタイミングを意味する。
「SPSPリーチ時」は、SPSPリーチ演出の実行中のタイミングを意味する。
「昇格煽り演出時」は、昇格煽り演出の実行中のタイミングを意味する。昇格煽り演出とは、昇格するか否かを煽る演出である。
「演出レバー」は、レバー操作演出の種別を示す。レバー操作演出とは、遊技者に演出レバー161Lの操作を促す演出である。図示の例においては、レバー操作演出として、「LE1」が実行される。すなわち、ボタン操作演出としては複数種類の演出態様が設けられるのに対し、レバー操作演出としては一種類の演出態様が設けられる。演出レバー161Lは、レバー操作演出の実行中に、特定の演出態様となる。特定の演出態様としては、例えば、演出レバー161Lを特定色により発光させる態様、演出レバー161Lを特定の点滅パターンにより点滅発光させる態様、演出レバー161Lを特定の振動パターンにより振動させる態様等が挙げられる。
また、レバー操作演出の実行タイミングとしては、「SPSPリーチ時」、「昇格煽り演出時」が設けられている。
さて、演出制御部300は、図41および図42に示すテーブルに基づいて、変動演出パターンを決定する。具体的には、演出制御部300は、図41および図42に示すテーブルに基づいて、変動パターン選択処理(図13参照)にて設定される変動パターンに対応した変動演出パターンを選択する。
例えば、図41において、「大当たり図柄」が「高確率図柄A」であり、かつ変動パターンが「PB1」である場合、変動演出パターンとして「EB1」が選択される。そして、この変動演出パターン「EB1」においては、「疑似連続回数」は「‐」、すなわち疑似連続演出は実行されない。また、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行される。また、「最終表示色」が赤色であり、「昇格」が実行され、「ノーマル時」に「演出ボタン」として「BU1」が実行され、「SPSPリーチ時」に「演出ボタン」として「BU2」が実行され、「昇格煽り演出時」に「演出レバー」として「LE1」が実行される。
なお、本実施形態では、図41および図42に示すテーブルの各欄における「-」は、該当する演出が実行されないことを示すことを説明したが、これに限定されない。パチンコ遊技機100の機種によっては、図41および図42に示すテーブルの欄に「-」が示されている場合であっても、該当する演出が実行されてもよい。
(演出画像)
図43は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う装飾図柄61の変動演出の一態様を示す図である。
図43に示すように、演出制御部300が制御することにより、演出画像が画像表示部114に表示される。本実施形態においては、演出画像として、装飾図柄61、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、および小図柄56が含まれる。また、画像表示部114には、変化煽り画像530、ボタン操作画像531、期待画像532、疑似連続回数画像533、SPリーチ画像534、SPSPリーチ画像535、レバー煽り前段画像536、レバー煽り後段画像537、レバー操作画像538、昇格煽り画像539、ボタン煽り画像540、右打ち画像542が表示されてもよい。
以下では、これらの各演出画像について説明する。
(装飾図柄61)
図43(1)に示すように、画像表示部114には3つの装飾図柄61が表示される。3つの装飾図柄61は、それぞれ左右方向に並ぶように配置されている。なお、3つの装飾図柄61について、それぞれ個別に説明する場合は、左側に配置される図柄を「左装飾図柄61」、中央に配置される図柄を「中装飾図柄61」、右側に配置される図柄を「右装飾図柄61」と称する。
演出制御部300は、装飾図柄61の変動演出において、3つの装飾図柄61を例えば縦スクロールにて変動表示させた後、まず、左装飾図柄61(例えば数字の「4」)を仮停止させ、次に右装飾図柄61(例えば数字の「6」)を仮停止させ、次に中装飾図柄61(例えば数字の「5」)を仮停止させ、最後に全ての装飾図柄61を確定停止させる。なお、図43(1)に示した、停止表示した装飾図柄61の組み合わせ「456」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。
また、本実施形態においては、装飾図柄61の表示態様として、数字などの文字に加えてキャラクタの画像などが表示された装飾性の高い表示態様(図43(1)参照)と、数字などの文字を主体として表示する装飾性の低い表示態様(図48−1(1)参照)とが存在する。ここで、装飾図柄61の表示態様は、遊技状態の変化あるいは演出の進行などに応じて切り替えられる。詳細は後述するが、例えば、装飾性の低い装飾図柄61はSPリーチ演出、SPSPリーチ演出、および高確率時短遊技状態などにおいて表示され、装飾性の低い装飾図柄61はこれら以外の場合などにおいて表示される。
(変動画像51)
図43(1)に示すように、画像表示部114には、特別図柄変動制御部233(図5等参照)により特別図柄が変動中(装飾図柄61の変動表示中)となっていることを示す変動画像51が表示される。そして、変動画像51は、特別図柄の変動表示の開始とともに変動画像51が表示される領域(図示の例では、画像表示部114の表示領域における下側中央部)に表示が開始され、その特別図柄の変動停止とともに表示が消える。また、変動画像51が表示される領域には、変動台座が表示されている。
ここで、変動画像51の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。また、変動画像51は、例えば表示色などの表示態様が変化することによって、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する場合がある。
(保留画像52)
図43(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における今回の保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留画像52が表示される。つまり、保留画像52は、大当たり判定の権利が保留されていることを示す画像である。また、本実施の形態では、画面における保留画像52の表示態様は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて決定される。
また、保留画像52が表示される領域には、変動台座が表示されている。変動画像51の変動台座と保留画像52の変動台座とは、それぞれ異なる態様で表示される。
また、保留画像52は、事前判定処理による事前判定結果に基づいて、表示色などの表示態様が変化することによって、大当たりの当選の期待度を報知または示唆する。ここで、保留画像52の表示色などの表示態様は、事前判定処理による事前判定結果が大当たりの場合の方が、はずれの場合よりも、期待度が高い種別の表示態様となるように設定されている。例えば、保留画像52の色として白、青、緑、赤が設定される場合に、この順番で期待度がより高くなるように設定されてもよい。
また、本実施の形態では、保留画像52および変動画像51は、基本的にそれぞれ同一または類似する形態によって構成される。ただし、演出内容や演出の進行に応じて、保留画像52および変動画像51の間、あるいは複数の保留画像52の間で形態が異なってもよい。
(保留数表示55)
図43(1)に示すように、画像表示部114には、RAM303(図3等参照)における保留球に対応する記憶領域の情報に基づいて、保留数表示55が表示される。この保留数表示55は、保留数を示す画像である。ここで、上記の保留画像52は、第1始動口121および第2始動口122それぞれへの入賞についての保留数に応じて、画像表示部114に表示される数が変化する。
(小図柄56)
ここで、装飾図柄61は、表示位置や表示サイズやデザインなどが例えば変動演出の進行に伴って変化する場合がある。また、装飾図柄61は、画像表示部114の表示画面に対して移動可能な可動役物115によって全部や一部が隠される場合もある。このような場合、本来特別図柄が変動表示されていることを遊技者に報知するための装飾図柄が、遊技者から視認し辛くなるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、画像表示部114の表示画面に小図柄56を表示することで、特別図柄が変動表示されていることを遊技者に報知する。さらに、本実施の形態では、小図柄56を表示することで、装飾図柄61による大当たりの判定結果の報知や、装飾図柄61が示す大当たりの図柄の種類の報知を補助的に行うようにしている。
なお、実施の形態において、小図柄56は、遊技者が常に視認可能な態様によって画像表示部114の表示画面に表示される。つまり、小図柄56は、他の画像や可動役物115等によって、全部や一部が隠されないようになっている。
図43(1)に示すように、小図柄56は、装飾図柄61に対応して、3つの図柄によって構成されている。そして、3つの小図柄56は、画像表示部114の画像表示領域における右隅にて、それぞれ上下方向に並ぶように配置されている。この小図柄56は、装飾図柄61よりも表示サイズが小さい画像として表示される。また、上記のように、装飾図柄61は装飾性の高い表示態様で表示される場合と装飾性の低い表示態様で表示される場合とがあるが、小図柄56は、装飾性の低い表示態様でのみ表示される。
なお、小図柄56は、3つの図柄を1つのペアとして、画像表示部114において1つのペアが設けられることに限定されない。例えば、小図柄56は、画像表示部114において2つ以上のペアが同時に表示されていても良い。
(変化煽り画像530)
図44(2)に示すように、画像表示部114には、変動画像51の表示態様が変化するか否かを煽る変化煽り画像530が表示される。変化煽り画像530は、変動画像51の表示領域の一部に表示される。変化煽り画像530は、変動画像51として表示され得る色を含む何れの色により表示されてもよい。また、変化煽り画像530が表示される場合において、変化煽り画像530の表示領域が広くなったり狭くなったりしてもよい。また、変化煽り画像530は、変動画像51の表示色などの表示態様を変化させるために変動画像51に作用する演出画像であればよく、特定色の画像に限られない。また、変化煽り画像530は、変動画像51に作用するのみならず、保留画像52に作用してもよい。
(ボタン操作画像531)
図44(5)に示すように、画像表示部114には、遊技者に対して演出ボタン161Bの操作を促すボタン操作画像531が表示される。このボタン操作画像531が表示されることにより、遊技者が演出ボタン161Bを操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、ボタン操作画像531として、演出ボタン161Bを模した画像が表示される。また、ボタン操作画像531には、演出ボタン161Bの操作が有効な期間を示すゲージが表示される。
(期待画像532)
図44(6)に示すように、画像表示部114には、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることを遊技者に期待させる期待画像532が表示される。図示の例では、期待画像532として、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタの画像が表示される。
(疑似連続回数画像533)
図45−1(7)に示すように、画像表示部114には、疑似連続回数を示す疑似連続回数画像533が表示される。図示の例においては、2回目の変動表示であることから、疑似連続回数画像533は「×2」の画像を含む。
(SPリーチ画像534)
図45−2(11)に示すように、画像表示部114には、SPリーチ演出が実行されていることを示すSPリーチ画像534が表示される。このSPリーチ画像534は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタがミニゲームを行う動画像である。
(SPSPリーチ画像535)
図45−2(12)に示すように、画像表示部114には、SPSPリーチ演出が実行されていることを示すSPSPリーチ画像535が表示される。このSPSPリーチ画像535は、例えば、パチンコ遊技機100の題材となったコンテンツに登場するキャラクタが闘う動画像である。
(レバー煽り前段画像536)
図45−2(13)に示すように、画像表示部114には、レバー操作演出が行われることを煽るレバー煽り前段画像536が表示される。レバー煽り前段画像536としては、演出レバー161Lの一部を模した画像が表示される。図示の例においては、レバー煽り前段画像536として、演出レバー161Lの一部を模した画像と、演出レバー161Lの他の一部を模した画像とが表示されている。
(レバー煽り後段画像537)
図45−2(14)に示すように、画像表示部114には、レバー操作演出が行われることを煽るレバー煽り後段画像537が表示される。レバー煽り後段画像537は、レバー煽り前段画像536が表示された後に表示される。レバー煽り後段画像537としては、演出レバー161Lを模した画像が表示される。また、レバー煽り後段画像537としては、演出レバー161Lを模した画像の背景に、炎を模した画像が表示される。
(レバー操作画像538)
図45−2(15)に示すように、画像表示部114には、遊技者に対して演出レバー161Lの操作を促すレバー操作画像538が表示される。このレバー操作画像538が表示されることにより、遊技者が演出レバー161Lを操作するタイミングであることを認識できる。図示の例では、レバー操作画像538として、演出レバー161Lを模した画像と、炎を模した画像とが表示される。また、レバー操作画像538には、演出レバー161Lの操作が有効な期間を示すゲージが表示される。また、レバー操作画像538には、遊技者に対して演出レバー161Lの操作を促す「引け!!」のテキストが表示される。また、本実施形態のレバー操作画像538の表示サイズは、ボタン操作画像531(図44(5)参照)の表示サイズよりも大きい。
(昇格煽り画像539)
図45−3(18)に示すように、画像表示部114には、昇格が行われるか否かを煽る昇格煽り画像539が表示される。
(ボタン煽り画像540)
図46−2(9)に示すように、画像表示部114には、ボタン操作演出が行われることを煽るボタン煽り画像540が表示される。ボタン煽り画像540としては、演出ボタン161Bを模した画像が画像表示部114の表示領域における右側から中央部に向かって移動する映像が表示される。
(右打ち画像542)
図48−1(1)に示すように、画像表示部114には、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に促す右打ち画像542が表示される。
次に、図43を参照しながら、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う装飾図柄61の変動演出について具体的に説明する。
なお、図43は、図42における「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER1」が選択された場合においては、「ノーマル」などの演出は実行されない。
(変動演出例1)
まず、図43(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することにともない、画像表示部114の画面において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されているものとする。また、このとき、画像表示部114には、変動画像51、保留画像52、保留数表示55、小図柄56が表示されている。また、第1始動口121の保留数表示55は「1」を示し、第2始動口122の保留数表示55は「0」を示す。また、このとき、演出操作装置161は非突出状態(図32(A)参照)であり、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができない。
そして、図43(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始にともない装飾図柄61の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。なお、図面において装飾図柄61および小図柄56が特に高速で変動表示(スクロール)していることを示す場合、判り易くするために、装飾図柄61および小図柄56をそれぞれ矢印(↓)によって表示する。また、第1始動口121の保留数表示55は、「0」を示す。
そして、図43(3)に示すように、左装飾図柄61は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、左装飾図柄61である数字の「1」が仮停止する。なお、図面において装飾図柄61が仮停止していることを表す場合、判り易くするために、装飾図柄61の周囲にダブルコーテーションマークと同様な表示を用いて表現する。
次に、図43(4)に示すように、右装飾図柄61は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、右装飾図柄61である数字の「3」が仮停止する。
次に、図43(5)に示すように、中装飾図柄61は、低速でスクロールした後に、変動開始まで確定停止されていた位置で仮停止する。より具体的には、中装飾図柄61である数字の「2」が仮停止する。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図43(6)に示すように、3つの装飾図柄61が確定停止する。この装飾図柄61の数字の組み合わせ「123」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「123」は、装飾図柄61の組み合わせと一致する。
(変動演出例2)
図44は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図44を参照しながら装飾図柄61の変動演出について他の具体例(変動演出例2)を説明する。
なお、図44は、図42における「変動演出パターン」として「ER2」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「ER2」が選択された場合においては、「ノーマル」として「N1」が実行され、「最終表示色」が「青色」である。また、「ノーマル時」に「演出ボタン」として「BU1」が実行される。また、以下の説明においては、変動演出例1と相違する点を主に説明し、変動演出例1と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図44(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されているものとする。
そして、図44(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄61の変動が開始される。また、このとき、変化演出が開始される。この変化演出の実行中においては、変化煽り画像530が表示される。図示の例では、変化煽り画像530として、青色の画像が表示されている。
そして、図44(3)に示すように、変化演出により、変動画像51の表示色が青色に変化する。
次に、図44(4)に示すように、リーチ演出が実行される。より具体的には、左装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させ、リーチ状態とする。
次に、図44(5)に示すように、操作演出が行われる。この操作演出の実行中においては、ボタン操作画像531が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されていときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図44(6)に示すように、期待画像532が表示される。
次に、図44(7)に示すように、中装飾図柄61は、低速でスクロールした後に、数字の「5」で仮停止する。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図44(8)に示すように、3つの装飾図柄61が確定停止する。この装飾図柄61の数字の組み合わせ「454」は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれの場合の組み合わせの一例である。また、特別図柄の変動停止にともない、小図柄56も停止する。このとき、小図柄56の組み合わせ「454」は、装飾図柄61の組み合わせと一致する。
(変動演出例3)
図45−1乃至図45−3は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図45−1乃至図45−3を参照しながら装飾図柄61の変動演出について他の具体例(変動演出例3)を説明する。
なお、図45−1乃至図45−3は、図41における「変動演出パターン」として「EA3」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「EA3」が選択された場合においては、「疑似連続回数」が「2」であり、「ノーマル」として「N2」が実行され、「SPリーチ」として「SP2」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP2」が実行され、「最終表示色」が「赤色」である。また、「仮停止前」および「昇格煽り演出時」に「演出ボタン」としてそれぞれ「BU1」が実行され、「SPSPリーチ時」に「演出レバー」として「LE1」が実行される。また、以下の説明においては、上述した各演出と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図45−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されているものとする。また、このとき、保留画像52が、青色により表示されている。
そして、図45−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄61の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変化演出が行われる。この変化演出の実行中においては、変化煽り画像530が表示される。図示の例では、変化煽り画像530として、赤色の画像が表示される。
次に、図45−1(3)に示すように、変化演出により、変動画像51の表示色が赤色に変化する。
次に、図45−1(4)に示すように、ボタン操作演出が実行される。このボタン操作演出の実行中においては、ボタン操作画像531が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されているときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図45−1(5)に示すように、役物演出が行われる。
役物演出は、可動役物115が画像表示部114の前側に移動して画像表示部114の全体または一部を覆う演出である。図示の例では、3つの可動役物115(図1参照)のうちの左側に配置されている可動役物115が、画像表示部114の一部を覆っている。また、3つの可動役物115のうちの左側に配置されている可動役物115が移動する役物演出よりも、中央に配置されている可動役物115が移動する役物演出の方が、期待度が高くなるように設定されている。
次に、図45−1(6)に示すように、疑似連続演出が実行される。より具体的には、例えば左装飾図柄61である数字の「6」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させ、中装飾図柄61において疑似連続演出を行うことを意味する「NEXT」と記載されたアイコンを停止させる。
次に、図45−1(7)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。また、このとき、疑似連続回数画像533が表示される。図示の例においては、2回目の変動表示であることから、疑似連続回数画像533は「×2」の画像を含む。
次に、図45−1(8)に示すように、左装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「1」を仮停止させ、中装飾図柄61において「NEXT」のアイコンを仮停止させる。
次に、図45−2(9)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。すなわち、3回目の装飾図柄61の変動表示が開始される。また、画像表示部114の画面において、「×3」を示す疑似連続回数画像533が表示される。
次に、図45−2(10)に示すように、リーチ演出が実行される。より具体的には、左装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させ、リーチ状態とする。
次に、図45−2(11)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像534が表示される。また、SPリーチ演出が実行されている際に、装飾図柄61は小さな表示態様でかつ装飾性の低い表示態様で表示される。
次に、図45−2(12)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中においては、SPSPリーチ画像535が表示される。
次に、図45−2(13)に示すように、レバー煽り前段画像536が表示される。
次に、図45−2(14)に示すように、レバー煽り後段画像537が表示される。
次に、図45−2(15)に示すように、レバー操作演出が行われる。このレバー操作演出の実行中においては、レバー操作画像538が表示される。また、このとき、演出操作装置161が非突出状態(図32(A)参照)から突出状態(図32(B)参照)になり、遊技者による演出レバー161Lの操作が可能になる。
そして、レバー操作画像538が表示されているときに遊技者が演出レバー161Lを操作すると、図45−2(16)に示すように、役物演出が行われる。図示の例では、役物演出として、3つの可動役物115のうちの中央に配置されている可動役物115が画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、演出操作装置161は、突出状態から非突出状態になり、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができない。
次に、図45−3(17)に示すように、ゾロ目の装飾図柄61が仮停止する。図示の例においては、装飾図柄61が「444」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。また、このとき、装飾図柄61は、SPSPリーチ演出の実行中における表示態様(図45−2(11)参照)に比べて、表示サイズが大きくなっている。また、小図柄56は、3つの図柄が変動表示されている状態を維持する。
次に、図45−3(18)に示すように、昇格煽り演出が行われる。この昇格煽り演出の実行中においては、昇格煽り画像539が表示される。
次に、図45−3(19)に示すように、ボタン操作演出が行われる。このボタン操作演出の実行中においては、ボタン操作画像531が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されているときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図45−3(20)に示すように、装飾図柄61が再び「444」の組み合わせで表示される。すなわち、昇格煽り演出が行われた結果、昇格しない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図45−3(21)に示すように、装飾図柄61の変動が停止される。この装飾図柄61の数字の組み合わせ「444」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「444」が表示される。すなわち、装飾図柄61および小図柄56の表示が「444」の組み合わせで一致した状態となる。
以上のように、変動演出例3では、まず、演出ボタン161Bが用いられる演出が行われ、その後、演出レバー161Lが用いられる演出が行われる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lよりも演出ボタン161Bの方が先に用いられる変動演出パターンと、演出ボタン161Bよりも演出レバー161Lの方が先に用いられる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。さらに、演出レバー161Lが先に用いられる変動演出パターンが選択される確率よりも、演出ボタン161Bが先に用いられる変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、変動演出には、演出レバー161Lおよび演出ボタン161Bが何れも用いられる特別変動演出が含まれる。そして、演出制御部300は、演出レバー161Lが先に用いられる特別変動演出よりも、演出ボタン161Bが先に用いられる特別変動演出の方を実行し易い。
この場合、遊技者は、演出ボタン161Bを操作することで興趣を得た後に演出レバー161Lを操作し易いため、遊技者が演出レバー161Lを操作する際に興奮し易くなっている。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、演出ボタン161Bが先に用いられる特別変動演出よりも、演出レバー161Lが先に用いられる特別変動演出の方を実行し易くしてもよい。すなわち、本実施形態の構成とは逆の構成を採用してもよい。
この場合、演出レバー161Lおよび演出ボタン161Bのうち先に用いられる演出レバー161Lの操作に際して、遊技者が操作手段の操作に慣れていない場合がある。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、上述の通り、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、遊技者が演出レバー161Lを操作する際に遊技者の視界に注意喚起シール41が入り易くなり、遊技者に対して演出レバー161Lの操作に関する注意を喚起することができる。そのため、遊技者が操作手段の操作に慣れていない場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、特別変動演出では、演出レバー161Lが先に用いられることなく、演出ボタン161Bが必ず先に用いられるようにしてもよい。すなわち、演出レバー161Lが先に用いられる特別変動演出よりも、演出ボタン161Bが先に用いられる特別変動演出の方を実行し易いことには、演出レバー161Lが先に用いられる特別変動演出を実行せず(0%)、演出ボタン161Bが先に用いられる特別変動演出が必ず実行する(100%)ことも含まれる。
また、変動演出例2および変動演出例3では、何れも、演出ボタン161Bが用いられる演出が行われる。一方、変動演出例3では演出レバー161Lが用いられる演出が行われるものの、変動演出例2では演出レバー161Lが用いられる演出が行われない。ここで、本実施形態では、演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンと、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。さらに、演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンが選択される確率よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率の方を低くしている。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出ボタン161Bが用いられる変動演出よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出の方を実行し難い。
この場合、遊技者は、演出ボタン161Bが用いられる演出よりも、演出レバー161Lが用いられる演出の方が貴重に感じ易くなる分だけ、演出レバー161Lの操作の際に、遊技者が興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、演出レバー161Lが用いられる変動演出よりも、演出ボタン161Bが用いられる変動演出の方を実行し難くしてもよい。すなわち、本実施形態とは逆の構成を採用してもよい。
また、変動演出例2では、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられており、この変動演出に係る特別図柄抽選の抽選結果がはずれである。一方、変動演出例3では、演出レバー161Lが用いられており、この変動演出に係る特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである。ここで、本実施形態では、大当たり用の変動演出パターンとして、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンと、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、はずれ用の変動演出パターンとして、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンと、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、はずれ用の変動演出パターンとしては、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率よりも、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、大当たり用の変動演出パターンとしては、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出パターンが選択される確率よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高い。
この場合、遊技者は、期待度が高い分だけ、演出レバー161Lの操作の際に、興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、演出レバー161Lが用いられる変動演出よりも、演出レバー161Lが用いられることなく演出ボタン161Bが用いられる変動演出の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高くなるようにしてもよい。すなわち、本実施形態とは逆の構成を採用してもよい。
また、変動演出例2は、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出であり、この変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、SPリーチ演出が実行される変動演出であり、この変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、ノーマルリーチ演出およびSPリーチ演出が実行される変動演出パターンと、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとして、ノーマルリーチ演出およびSPリーチ演出が実行される変動演出パターンと、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとしては、ノーマルリーチ演出およびSPリーチ演出が実行される変動演出パターンが選択される確率よりも、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとしては、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出パターンが選択される確率よりも、ノーマルリーチ演出およびSPリーチ演出が実行される変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、変動演出は、ノーマルリーチ演出およびSPリーチ演出が実行される第1変動演出と、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される第2変動演出と、がある。そして、演出制御部300は、第2変動演出よりも第1変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。
この場合、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出よりも、SPリーチ演出が実行される変動演出の方が、大当たりの当選の期待度が高い分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられず、SPリーチ演出が実行される変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられるようにしてもよい。すなわち、第2変動演出よりも第1変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いことには、第2変動演出においては演出レバー161Lが用いられる演出を行わず(0%)、第1変動演出においては演出レバー161Lが用いられる演出を必ず行う(100%)ことも含まれる。
また、SPSPリーチ演出が実行されることなくSPリーチ演出が実行される変動演出よりも、SPSPリーチ演出が実行される変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。
また、SPリーチ演出が実行される変動演出よりも、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。すなわち、本実施形態の構成とは逆の構成を採用してもよい。この場合、SPリーチ演出が実行されることなくノーマルリーチ演出が実行される変動演出の実行中であっても、演出レバー161Lが用いられる演出が行われることにより、遊技者は、大当たりの当選を期待し、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、変動演出例2は、変動時間が60.01秒の変動演出であり、(図21参照)、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、変動時間が90.13秒の変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、変動時間が90.00秒以下である変動演出パターンと、変動時間が90.00秒よりも長い変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとして、変動時間が90.00秒以下である変動演出パターンと、変動時間が90.00秒よりも長い変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとしては、変動時間が90.00秒よりも長い変動演出パターンが選択される確率よりも、変動時間が90.00秒以下である変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとしては、変動時間が90.00秒以下である変動演出パターンが選択される確率よりも、変動時間が90.00秒よりも長い変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、変動演出は、変動表示を第1時間実行する第1時間変動演出と、変動表示を第1時間とは異なる第2時間実行する第2時間変動演出とがある。そして、演出制御部300は、第1時間変動演出よりも第2時間変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。ここで、第1時間は、何れの時間であってもよいが、例えば、15.00秒以下の時間、30.00秒以下の時間、60.00秒以下の時間、90.00秒以下の時間等が挙げられる。
この場合、第1時間変動演出よりも、第2時間変動演出の方が、遊技の進行に応じて遊技者の興趣が高まり易い分だけ、遊技者が演出レバー161Lを操作する際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、本実施形態では、上記の第1時間を90.00秒と捉えた場合に、変動時間が第1時間変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられない(図21、図41、図42参照)が、これに限定されない。第1時間変動演出よりも第2時間変動演出の方が演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易ければ、第1時間変動演出の実行中に演出レバー161Lが用いられる演出を実行してもよい。また、第1時間変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられず、第2時間変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられてもよい。すなわち、第1時間変動演出よりも第2時間変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いことには、第1時間変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられる演出を実行せず(0%)、第2時間変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられる演出を必ず実行する(100%)ことも含まれる。
また、第2時間変動演出の実行中よりも第1時間変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。すなわち、本実施形態の構成とは逆の構成を採用してもよい。この場合、変動時間が短い変動演出の実行中であっても、演出レバー161Lが用いられる演出が行われることにより、遊技者は、大当たりの当選を期待し、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、変動演出例2は、変動画像51の「最終表示色」(図42参照)が「青色」の変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、変動画像51の「最終表示色」(図41参照)が「赤色」の変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、変動画像51が第1表示態様である変動演出パターンと、変動画像51が第2表示態様である変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとして、変動画像51が第1表示態様である変動演出パターンと、変動画像51が第2表示態様である変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとしては、変動画像51が第2表示態様である変動演出パターンが選択される確率よりも、変動画像51が第1表示態様である変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとしては、変動画像51が第1表示態様である変動演出パターンが選択される確率よりも、変動画像51が第2表示態様である変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、第1表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中よりも、第2表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。なお、第1表示態様としては、例えば、白色、青色、緑色などが挙げられる。また、第2表示態様としては、例えば、青色、緑色、赤色など、第1表示態様よりも大当たり遊技が実行されることを期待させる表示態様が挙げられる。
この場合、第1表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中よりも、第2表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中の方が、大当たりの当選の期待度が高い分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、第2表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中よりも、第1表示態様の変動画像51に係る変動表示の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。すなわち、本実施形態の構成とは逆の構成を採用してもよい。この場合、大当たりの当選の期待度が低い変動演出の実行中であっても、演出レバー161Lが用いられる演出が行われることにより、遊技者は、大当たりの当選を期待し、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、変動演出例2は、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりである変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、大当たり用の変動演出パターンとして、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンと、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、はずれ用の変動演出パターンとして、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンと、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、はずれ用の変動演出パターンとしては、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率よりも、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、大当たり用の変動演出パターンとしては、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンが選択される確率よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、大当たり遊技を実行すると判定された判定結果に応じた変動演出が実行される場合と、大当たり遊技を実行すると判定されなかった判定結果に応じた変動演出が実行される場合とで、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率が異なる。
この場合、大当たり遊技を実行すると判定された判定結果に応じた変動演出が実行される場合と、大当たり遊技を実行すると判定されなかった判定結果に応じた変動演出が実行される場合とで、演出レバー161Lが用いられる演出が実行される確率が同じである場合に比べて、演出レバー161Lが用いられる演出に対する遊技者の興味が高まる。そのため、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮して演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、本実施形態では、大当たり遊技を実行すると判定されなかった判定結果に応じた変動演出が実行される場合よりも、大当たり遊技を実行すると判定された判定結果に応じた変動演出が実行される場合の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしている。
この場合、演出レバー161Lが用いられる演出が行われると、遊技者は、大当たりの当選を期待するようになり、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、大当たり遊技を実行すると判定されなかった判定結果に応じた変動演出が実行される場合の方が、大当たり遊技を実行すると判定された判定結果に応じた変動演出が実行される場合よりも、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。すなわち、本実施形態の構成とは逆の構成を採用してもよい。
この場合、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合であっても演出レバー161Lが用いられる演出が行われるため、特別図柄抽選の抽選結果がはずれである変動演出が行われる場合に遊技者の興趣性が低くなることを抑制できる。さらに、注意喚起シール41を用いて、遊技者に対して演出レバー161Lの操作に関する注意を喚起することで、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、変動演出例2は、疑似連続演出が行われない変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、疑似連続演出が行われる変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、疑似連続演出が行われない変動演出パターンと、疑似連続演出が行われる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとして、疑似連続演出が行われない変動演出パターンと、疑似連続演出が行われる変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとしては、疑似連続演出が行われる変動演出パターンが選択される確率よりも、疑似連続演出が行われない変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとしては、疑似連続演出が行われない変動演出パターンが選択される確率よりも、疑似連続演出が行われる変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、複数の装飾図柄61を疑似変動させる疑似連演出を実行可能である。そして、疑似連演出を実行しない変動演出よりも、疑似連演出を実行する変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。
この場合、疑似連演出が行われる変動演出では、疑似連演出が行われない変動演出よりも、遊技者は、大当たりの当選を期待する分だけ、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、疑似連演出を実行する変動演出よりも、疑似連演出を実行しない変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易くしてもよい。すなわち、本実施形態とは逆の構成を採用してもよい。
また、疑似連演出が行われない変動演出には演出レバー161Lが用いられず、疑似連演出が行われる変動演出には演出レバー161Lが用いられるようにしてもよい。すなわち、疑似連演出を実行しない変動演出よりも、疑似連演出を実行する変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いことには、疑似連演出を実行しない変動演出では演出レバー161Lが用いられる演出を実行せず(0%)、疑似連演出を実行する変動演出では演出レバー161Lが用いられる演出を必ず実行する(100%)ことも含まれる。
また、変動演出例1は、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、表示色が赤色の変動画像51に係る変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出パターンと、表示色が赤色の変動画像51に係る変動演出パターンとをそれぞれ設けている。また、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとして、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出パターンと、表示色が赤色の変動画像51に係る変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、演出レバー161Lが用いられない変動演出パターンとしては、表示色が赤色の変動画像51に係る変動演出パターンが選択される確率よりも、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。さらに、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとしては、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出パターンが選択される確率よりも、表示色が赤色の変動画像51に係る変動演出パターンが選択される確率の方を高くしている。すなわち、本実施形態では、第1変動演出の実行中よりも、第2変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。ここで、第1変動演出としては、例えば、表示色が白色の変動画像51に係る変動演出等が挙げられる。また、第2変動演出は、第1変動演出よりも大当たり遊技が実行されることを期待させる変動演出である。第2変動演出としては、例えば、表示色が青色、緑色、赤色等の変動画像51に係る変動演出等が挙げられる。なお、第1変動演出は、例えば、リーチ演出が行われない変動演出であってもよい。そして、第2変動演出は、例えば、リーチ演出が行われる変動演出であってもよい。
この場合、第2変動演出では、第1変動演出よりも、遊技者は、大当たりの当選を期待する分だけ、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、第2変動演出の実行中よりも、第1変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易くしてもよい。すなわち、本実施形態とは逆の構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、レバー操作画像538(図45−2(15)参照)の表示サイズは、ボタン操作画像531(図45−1(4)参照)の表示サイズよりも大きい。すなわち、本実施形態では、レバー操作画像538の表示領域は、ボタン操作画像531の表示領域よりも大きい。
この場合、遊技者は、レバー操作画像538の方が、ボタン操作画像531よりも迫力を感じる分だけ、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lの操作が受け付け可能になる前に、まず、図45−2(13)に示すように、演出レバー161Lの一部を模した画像が表示される。さらにその後、図45−2(14)に示すように、演出レバー161Lの全体を模した画像が表示されてから、図45−2(15)に示すように、演出レバー161Lの操作が受け付け可能になる。
この場合、演出レバー161Lの一部を模した画像が表示されることなく、演出レバー161Lの全体を模した画像が表示されてから演出レバー161Lの操作が受け付け可能になる場合に比べて、レバー操作演出が行われるか否かについて遊技者がより一層煽られる。そのため、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮して演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、図45−2(15)に示すように、レバー操作画像538に、遊技者に対して演出レバー161Lの操作を煽る画像としての炎を模した画像が表示される。すなわち、本実施形態では、演出レバー161Lへの操作を促す指示画像に、遊技者に対して演出レバー161Lの操作を煽る画像として、演出レバー161Lとは異なる装飾が施された画像が表示される。
この場合、指示画像に演出レバー161Lとは異なる画像が表示されない場合に比べて、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出ボタン161Bが操作されると、3つの可動役物115のうちの左側に配置されている可動役物115が移動する役物演出が実行される。一方、演出レバー161Lが操作されると、3つの可動役物115のうちの中央に配置されている可動役物115が移動する役物演出が実行される。すなわち、本実施形態では、演出ボタン161Bが操作された場合に移動する可動役物115は、演出レバー161Lが操作された場合には、移動しない。言い換えると、演出ボタン161Bが操作された場合に行われる役物演出よりも、演出レバー161Lが操作された場合に行われる役物演出の方が、大当たり遊技が実行される期待度が高い。
この場合、演出ボタン161Bが操作された場合に行われる役物演出よりも、演出レバー161Lが操作された場合に行われる役物演出の方が期待度が高い分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、変動演出例1は、演出ボタン161Bが用いられない変動演出であり、この変動演出では、演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、演出ボタン161Bが用いられる変動演出であり、この変動演出では、演出レバー161Lが用いられる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出ボタン161Bが用いられる演出が行われない変動演出の実行中よりも、演出ボタン161Bが用いられる演出が行われる変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。
また、変動演出例1は、リーチ演出が実行されない変動演出であり、この変動演出では、演出レバー161Lが用いられない。一方、変動演出例3は、リーチ演出が実行される変動演出であり、この変動演出では、演出レバー161Lが用いられる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、リーチ演出が実行されない変動演出の実行中よりも、リーチ演出が実行される変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。なお、リーチ演出が実行されない変動演出の実行中よりも、リーチ演出が実行される変動演出の実行中の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いことには、リーチ演出が実行されない変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられる演出を実行せず(0%)、リーチ演出が実行される変動演出の実行中には演出レバー161Lが用いられる演出を必ず実行する(100%)ことも含まれる。
また、変動演出例3では、リーチ演出の開始後に演出レバー161Lが用いられる演出が実行されている。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、変動演出において、リーチ演出の開始前よりも、リーチ演出の開始後の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。なお、変動演出において、リーチ演出の開始前よりも、リーチ演出の開始後の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いことには、変動演出においてリーチ演出の開始前には演出レバー161Lが用いられる演出を実行せず(0%)、変動演出においてリーチ演出の開始後には演出レバー161Lが用いられる演出を必ず実行する(100%)ことも含まれる。
また、変動演出例3では、図45−1(4)および図45−1(5)に示すように、演出ボタン161Bが操作されても、特別図柄の抽選結果が報知されない。一方、図45−2(15)乃至図45−3(17)に示すように、演出レバー161Lが操作されると、特別図柄の抽選結果が報知される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出ボタン161Bよりも、演出レバー161Lの方が、操作に応じて特別図柄の抽選結果を報知する演出を実行し易い。言い換えると、演出ボタン161Bよりも、演出レバー161Lの方が、操作されてから装飾図柄61が確定停止するまでの時間が短くなり易い。
また、変動演出例3では、演出ボタン161Bが二回用いられるのに対し、演出レバー161Lは一回用いられる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、変動演出において、演出ボタン161Bが用いられる演出よりも、演出レバー161Lが用いられる演出の方が、実行回数を少なくし易い。
また、変動演出例3では、変動演出において、装飾図柄61が何れも仮停止していないときに、演出ボタン161Bが用いられる。一方、演出レバー161Lは、装飾図柄61が仮停止しているときに用いられる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出ボタン161Bが用いられる演出よりも、演出レバー161Lが用いられる演出の方が、変動演出において装飾図柄61が何れも仮停止していないときに実行し難い。なお、演出ボタン161Bが用いられる演出よりも、演出レバー161Lが用いられる演出の方が、変動演出において装飾図柄61が何れも仮停止していないときに実行し難いことには、変動演出において装飾図柄61が何れも仮停止していないときには演出レバー161Lが用いられる演出を実行せず(0%)、変動演出において装飾図柄61が何れも仮停止していないときに演出ボタン161Bが用いられる演出を必ず実行する(100%)ことも含まれる。
(変動演出例4)
図46−1乃至図46−3は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図46−1乃至図46−3を参照しながら装飾図柄61の変動演出について他の具体例(変動演出例4)を説明する。
なお、図46−1乃至図46−3は、図41における「変動演出パターン」として「EB1」が選択された場合に実行される変動演出である。この「変動演出パターン」として「EB1」が選択された場合においては、「疑似連続回数」は「‐」、すなわち、疑似連続演出は実行されない。また、「ノーマル」として「N1」が実行され、「SPリーチ」として「SP1」が実行され、「SPSPリーチ」として「SPSP1」が実行され、「最終表示色」が「赤色」である。また、「昇格」が実行され、「ノーマル時」に「演出ボタン」として「BU1」が実行され、「SPSPリーチ時」に「ボタン演出」として「BU2」が実行され、「昇格煽り演出時」に「演出レバー」として「LE1」が実行される。また、以下の説明においては、上述した各演出と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出と一致する点については説明を省略することがある。
まず、図46−1(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されているものとする。また、このとき、保留画像52が、青色により表示されている。
そして、図46−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄61の変動が開始される。このように、次の特別図柄の変動表示が開始されるとき、保留画像52は、変動画像51の表示位置に移動する。また、このとき、変化演出が行われる。この変化演出の実行中においては、変化煽り画像530が表示される。図示の例では、変化煽り画像530として、赤色の画像が表示される。
次に、図46−1(3)に示すように、変化演出により、変動画像51の表示色が赤色に変化する。
次に、図46−1(4)に示すように、リーチ演出が実行される。より具体的には、左装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「4」を仮停止させ、リーチ状態とする。
次に、図46−1(5)に示すように、ボタン操作演出が実行される。このボタン操作演出においては、ボタン操作画像531が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されているときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図46−1(6)に示すように、役物演出が行われる。この役物演出においては、3つの可動役物115(図1参照)のうちの左側に配置されている可動役物115が、画像表示部114の一部を覆っている。
次に、図46−1(7)に示すように、SPリーチ演出が実行される。SPリーチ演出の実行中においては、SPリーチ画像534が表示される。
次に、図46−1(8)に示すように、SPSPリーチ演出が実行される。SPSPリーチ演出の実行中においては、SPSPリーチ画像535が表示される。
次に、図46−2(9)に示すように、ボタン煽り画像540が表示される。
次に、図46−2(10)に示すように、ボタン操作演出が行われる。このボタン操作演出においては、ボタン操作画像531が表示される。また、このとき、ボタン操作画像531は、ノーマルリーチ演出の実行中に表示されたボタン操作画像531(図46−1(5)参照)とは異なる表示態様により表示される。より具体的には、ボタン操作画像531として、赤色に発光した演出ボタン161Bを模した画像が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されているときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図46−2(11)に示すように、役物演出が行われる。この役物演出においては、3つの可動役物115のうちの中央に配置されている可動役物115が画像表示部114の一部を覆っている。
次に、図46−2(12)に示すように、ゾロ目の装飾図柄61が仮停止する。図示の例においては、装飾図柄61が「444」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。
次に、図46−2(13)に示すように、昇格煽り演出が行われる。この昇格煽り演出の実行中においては、昇格煽り画像539が表示される。
次に、図46−2(14)に示すように、レバー煽り前段画像536が表示される。
次に、図46−2(15)に示すように、レバー煽り後段画像537が表示される。
次に、図46−2(16)に示すように、レバー操作演出が行われる。このレバー操作演出の実行中においては、レバー操作画像538が表示される。また、このとき、演出操作装置161が非突出状態から突出状態になり、遊技者による演出レバー161Lの操作が可能になる。
そして、レバー操作画像538が表示されているときに遊技者が演出レバー161Lを操作すると、図46−3(17)に示すように、装飾図柄61が「777」の組み合わせで表示される。すなわち、昇格煽り演出が行われた結果、昇格する。また、このとき、演出操作装置161が突出状態から非突出状態になり、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができない。
そして、特別図柄の変動停止にともない、図46−3(18)に示すように、装飾図柄61の変動が停止される。図46−3(18)に示した、停止表示した装飾図柄61の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が表示される。すなわち、装飾図柄61および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態となる。
以上の通り、変動演出例4では、演出ボタン161Bの演出態様が複数種類(図41参照)であるのに対し、演出レバー161Lの演出態様が一種類である。すなわち、本実施形態では、演出レバー161Lの演出態様の数と、演出ボタン161Bの演出態様の数とが異なる。
この場合、演出レバー161Lの演出態様の数と、演出ボタン161Bの演出態様の数とが同じである場合に比べて、演出レバー161Lおよび演出ボタン161Bのうち演出態様の数が多い方に対する遊技者の興味をより高めることができる。さらに、注意喚起シール41を用いて、遊技者に対して演出レバー161Lの操作に関する注意を喚起することで、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、本実施形態では、演出ボタン161Bの演出態様の数よりも、演出レバー161Lの演出態様の数の方が少ないようにしている。この場合、演出ボタン161Bに対する遊技者の興味をより高めることができる。
また、演出ボタン161Bの演出態様の数よりも、演出レバー161Lの演出態様の数の方が多いようにしてもよい。この場合、演出レバー161Lに対する遊技者の興味をより高めることができる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lの演出態様が一種類であることを説明したが、これに限定されない。演出レバー161Lの演出態様は、二種類以上であってもよい。また、演出ボタン161Bの演出態様は、三種類以上であってもよい。
また、演出ボタン161Bの演出態様としては、ボタン操作演出の実行中における演出ボタン161Bの演出態様に限定されない。すなわち、演出ボタン161Bの演出態様には、演出ボタン161Bの操作が有効でないときの演出ボタン161Bの演出態様が含まれてもよい。また、演出レバー161Lの演出態様としては、レバー操作演出の実行中における演出レバー161Lの演出態様に限定されない。すなわち、演出レバー161Lの演出態様には、演出レバー161Lの操作が有効でないときの演出レバー161Lの演出態様が含まれてもよい。
また、演出ボタン161Bの演出態様には、ボタン操作画像531の表示態様が含まれてもよい。すなわち、演出ボタン161Bの演出態様には、演出ボタン161Bに関する演出態様が含まれてもよい。
また、演出レバー161Lの演出態様には、レバー操作画像538の表示態様が含まれてもよい。すなわち、演出レバー161Lの演出態様には、演出レバー161Lに関する演出態様が含まれてもよい。
また、変動演出例3は、昇格煽り演出において演出ボタン161Bが用いられる変動演出であり、この変動演出では、昇格が行われない。一方、変動演出例4は、昇格煽り演出において演出レバー161Lが用いられる変動演出であり、この変動演出では、昇格が行われる。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、昇格煽り演出の後に昇格が行われない変動演出よりも、昇格煽り演出の後に昇格が行われる変動演出の方が、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易い。
(操作有効期間)
次に、演出レバー161Lの操作が有効な期間、および演出ボタン161Bの操作が有効な期間について説明する。
図47は、変動演出例3において演出レバー161Lの操作が有効な期間、および変動演出例4において演出ボタン161Bの操作が有効な期間の説明図である。
図47(A)に示すように、変動演出例3において、SPSPリーチ演出の実行中に、レバー煽り前段画像536(図45−2(13)参照)が表示される。また、レバー煽り前段画像536が表示されてから時間T1が経過したときに、レバー操作画像538(図45−2(15)参照)が表示され、演出レバー161Lの操作が有効になる。ここで、演出レバー161Lの操作が有効な期間として、期間T2が設定されており、この期間T2が経過するまでに演出レバー161Lが操作されると、演出レバー161Lの操作が受け付けられ、役物演出(図45−2(16)参照)が行われる。
また、図47(B)に示すように、変動演出例4において、SPSPリーチ演出の実行中に、ボタン煽り画像540(図46−2(9)参照)が表示される。また、ボタン煽り画像540が表示されてから時間T3が経過したときに、ボタン操作画像531(図46−2(10)参照)が表示され、演出ボタン161Bの操作が有効になる。ここで、時間T3は、時間T1よりも短い時間である。また、演出ボタン161Bの操作が有効な期間として、期間T4が設定されており、この期間T4が経過するまでに演出ボタン161Bが操作されると、演出ボタン161Bの操作が受け付けられ、役物演出(図46−2(11)参照)が行われる。ここで、期間T4は、期間T2よりも短い時間である。
以上の通り、本実施形態では、ボタン煽り画像540が表示されてから演出ボタン161Bの操作が有効になるまでの時間T3よりも、レバー煽り前段画像536が表示されてから演出レバー161Lの操作が有効になるまでの時間T1の方が長い。すなわち、本実施形態では、演出レバー161Lへの操作が受け付け可能になる前に、演出レバー161Lの操作が受け付け可能になることを示唆する第1示唆演出を実行可能である。また、演出ボタン161Bへの操作が受け付け可能になる前に、演出ボタン161Bへの操作が受け付け可能になることを示唆する第2示唆演出を実行可能である。そして、第2示唆演出が開始されてから演出ボタン161Bへの操作が受け付け可能になるまでの時間よりも、第1示唆演出が開始されてから演出レバー161Lへの操作が受け付け可能になるまでの時間の方が長い。
この場合、演出レバー161Lの方が、演出ボタン161Bよりも、操作が受け付け可能になることを示唆する時間が長い分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作が可能になったときに興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lへの操作が有効な期間T2は、演出ボタン161Bへの操作が有効な期間T4よりも長い。すなわち、本実施形態では、演出レバー161Lへの操作が有効な第1有効期間と、演出ボタンへの操作が有効な第2有効期間とがある。そして、第1有効期間は、第2有効期間よりも長い。
この場合、演出ボタン161Bよりも演出レバー161Lの方が操作の有効期間が長い分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に、操作の有効期間の経過に応じて興奮し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
(変動演出例5)
図48−1および図48−2は、演出制御部300が画像表示部114を用いて行う演出の一態様を示す図である。
次に、図48−1および図48−2を参照しながら装飾図柄61の変動演出について他の具体例(変動演出例5)を説明する。
なお、以下の説明においては、上述した各演出と相違する点を主に説明し、上記の各変動演出と一致する点については説明を省略することがある。
まず、変動演出例5においては、遊技状態が高確率時短遊技状態であり、変動台座および保留数表示55が低確率時短無遊技状態(例えば図43参照)とは異なる表示態様で表示される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、電動チューリップ123が遊技領域111における右側に配置されている。そのため、高確率時短遊技状態においては、遊技球を遊技領域111における右側に向けて発射させることを遊技者に指示するために、画像表示部114の表示画面には、右打ち画像542が表示される。
図48−1(1)に示すように、画像表示部114には、装飾性の低い装飾図柄61(「777」)が確定停止されている。なお、このときに表示されている装飾図柄61は、大当たり遊技が実行される前、すなわち大当たりに当選した際に最終的に確定停止された数字の並びに対応している。そして、小図柄56も、装飾図柄61と同様に「777」の数字の並びによって確定停止されている。
そして、図48−1(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄61の変動が開始される。
次に、図48−1(3)に示すように、リーチ演出が実行される。より具体的には、左装飾図柄61である数字の「5」を仮停止させた後、右装飾図柄61である数字の「5」を仮停止させ、リーチ状態とする。
次に、図48−1(4)に示すように、レバー煽り前段画像536が表示される。
次に、図48−1(5)に示すように、レバー煽り後段画像537が表示される。
次に、図48−1(6)に示すように、レバー操作演出が行われる。このレバー操作演出の実行中においては、レバー操作画像538が表示される。また、このとき、演出操作装置161が非突出状態から突出状態になり、遊技者による演出レバー161Lの操作が可能になる。
そして、レバー操作画像538が表示されているときに遊技者が演出レバー161Lを操作すると、図48−1(7)に示すように、役物演出が行われる。図示の例では、役物演出として、3つの可動役物115のうちの中央に配置されている可動役物115が画像表示部114の一部を覆っている。また、このとき、演出操作装置161が突出状態から非突出状態になり、遊技者は、演出レバー161Lを操作することができない。
次に、図48−1(8)に示すように、ゾロ目の装飾図柄61が仮停止する。図示の例においては、装飾図柄61が「555」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。
次に、図48−2(9)に示すように、昇格煽り演出が行われる。この昇格煽り演出の実行中においては、昇格煽り画像539が表示される。
次に、図48−2(10)に示すように、ボタン操作演出が行われる。ボタン操作演出の実行中においては、ボタン操作画像531が表示される。
そして、ボタン操作画像531が表示されているときに遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、図48−2(11)に示すように、装飾図柄61が「777」の組み合わせで表示される。すなわち、昇格煽り演出が行われた結果、昇格する。
そして、図48−2(12)に示すように、特別図柄の変動停止にともない、装飾図柄61の変動が停止される。この装飾図柄61の数字の組み合わせ「777」は、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせの一例である。また、小図柄56として「777」が表示される。すなわち、装飾図柄61および小図柄56の表示が「777」の組み合わせで一致した状態となる。
このように、変動演出例5は、高確率時短遊技状態における変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられる。また、変動演出例2は、低確率時短無遊技状態における変動演出であり、この変動演出では演出レバー161Lが用いられない。ここで、本実施形態では、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンとして、高確率時短遊技状態における変動演出パターンと、低確率時短無遊技状態における変動演出パターンとをそれぞれ設けている。そして、高確率時短遊技状態の方が、低確率時短無遊技状態よりも、演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンが選択される確率を高くしている。すなわち、本実施形態では、第1モードの変動演出が実行されるときと、第2モードの変動演出が実行されるときとで、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率を異ならせている。なお、第1モードとしては、例えば、低確率時短無遊技状態が挙げられ、第2モードとしては、例えば、高確率時短遊技状態が挙げられる。この場合において、遊技制御部200は、第1モードと、第1モードとは異なる第2モードとに制御可能なモード制御手段として捉えられる。また、第1モードとしては、例えば、通常の演出モードなどが挙げられ、第2モードとしては、例えば、ゾーンと呼ばれるような、通常の演出モードとは異なる特定の演出モードなどが挙げられる。この場合において、演出制御部300は、第1モードと、第1モードとは異なる第2モードとに制御可能なモード制御手段として捉えられる。
この場合、第1モードの変動演出が実行されるときと、第2モードの変動演出が実行されるときとで、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率が同じである場合に比べて、演出レバー161Lが用いられる演出に対する遊技者の興味が高まる。そのため、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に興奮して演出レバー161Lを激しく操作し易くなり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が興奮している状態であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、例えば、第1モードの変動演出が実行されるときの方が、第2モードの変動演出が実行されるときよりも、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。この場合、第1モードの変動演出が実行される場合に遊技者の興趣性が低下することを抑制できる。
また、例えば、第2モードの変動演出が実行されるときの方が、第1モードの変動演出が実行されるときよりも、演出レバー161Lが用いられる演出を実行し易いようにしてもよい。この場合、第2モードの変動演出が実行される場合における遊技者の興趣性をより高めることができる。
また、例えば、演出上の場面(ステージ)ごとに、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率を異ならせてもよい。すなわち、第1モードの変動演出が実行されるときと、第2モードの変動演出が実行されるときとで、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率が異なることには、第1ステージの変動演出が実行されるときと、第1ステージと同じ遊技状態であって第1ステージとは異なる第2ステージの変動演出が実行されるときとで、演出レバー161Lが用いられる演出の実行確率が異なることも含まれる。
(演出の設定例)
次に、遊技者の操作による演出の設定例について説明する。なお、以下の説明においては、図40に示すように、演出レバー161Lが演出ボタン161Bとは別体として設けられており、遊技の進行に関わらず遊技者が演出レバー161Lを操作可能であるものとする。
図49は、遊技者の操作による演出の設定例を示す図である。
図49(1)に示すように、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されてるものとする。また、このとき、第1始動口121の保留数表示55、および第2始動口122の保留数表示55は、何れも、「0」を示す。また、画像表示部114には、メニュー表示画像570が表示されている。メニュー表示画像570は、メニュー画面を表示させるための方法が示された画像である。メニュー画面とは、遊技者による操作手段の操作により設定が可能な演出の項目が表示された画面である。図示の例では、メニュー表示画像570には、「演出ボタンでメニュー画面を表示」というテキストが表示されている。また、メニュー表示画像570には、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、メニュー表示画像570には、遊技者が演出ボタン161Bを操作することでメニュー画面が表示されることが、テキストおよび絵により示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合には、メニュー画面は表示されない。一方、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図49(2)に示すように、メニュー画面571が表示される。
メニュー画面571には、光量調整項目画像572と、音量調整項目画像573と、演出説明項目画像574と、モード設定項目画像575と、終了項目画像576とが表示されている。また、メニュー画面571には、カーソル画像577と、指示方法画像578と、決定方法画像579とが表示されている。
光量調整項目画像572は、光量調整項目が示された画像である。光量調整項目とは、各種のランプの光量を調整するための項目である。
音量調整項目画像573は、音量調整項目が示された画像である。音量調整項目とは、スピーカ156から出力される音の音量を調整するための項目である。
演出説明項目画像574は、演出説明項目が示された画像である。演出説明項目とは、遊技者に各種演出の内容を説明するための項目である。
モード設定項目画像575は、演出モード設定項目が示された画像である。演出モード設定項目とは、演出モードを設定するための項目である。演出モードとは、例えば、低確率時短無遊技状態における変動演出の実行中に流れるBGMの設定や、画像表示部114に表示される背景画像の設定等、複数種類からなる演出の設定である。
終了項目画像576は、終了項目が示された画像である。終了項目とは、メニュー画面571を非表示にするための項目である。
カーソル画像577は、指示されている項目を示す画像である。図示の例では、光量調整項目が指示されており、カーソル画像577は、光量調整項目画像572に対応付けられている。
指示方法画像578は、メニュー画面571に示された各項目を遊技者が指示する方法が示された画像である。指示方法画像578には、演出キー162(図33参照)の後ボタン162aおよび前ボタン162bが黒く塗られた態様により、演出キー162を模した画像が示されている。すなわち、指示方法画像578には、遊技者が演出キー162の後ボタン162aや前ボタン162bを操作することでメニュー画面571に示された各項目を指示可能であることが、演出キー162の絵により示されている。
決定方法画像579は、指示されたメニュー画面571の項目を決定する方法が示された画像である。決定方法画像579には、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、決定方法画像579には、遊技者が演出ボタン161Bを操作することでメニュー画面571の項目を決定可能であることが、演出ボタン161Bの絵により示されている。
ここで、遊技者が、演出キー162の前ボタン162bボタンを操作すると、図49(3)に示すように、カーソル画像577が音量調整項目画像573に対応付けられ、音量調整項目が指示される。
そして、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図49(4)に示すように、音量調整画面580が表示される。音量調整画面580は、スピーカ156から出力される音の音量を調整するための画面である。音量調整画面580には、現在の音量を示す音量ゲージ画像581と、音量を調整する方法が示された調整方法画像582と、音量を決定する方法が示された決定方法画像583が表示されている。
音量ゲージ画像581には、音量の大きさとして出力可能な複数段階のうちの、現在設定されている音量の大きさの段階が示されている。図示の例では、現在設定されている音量の大きさが、5段階のうちの3段階として示されている。
調整方法画像582は、遊技者が音量を調整する方法が示された画像である。調整方法画像582には、演出キー162の後ボタン162aおよび前ボタン162bが黒く塗られた態様により、演出キー162を模した画像が示されている。すなわち、調整方法画像582には、遊技者が演出キー162の後ボタン162aや前ボタン162bを操作することで音量を調整可能であることが、演出キー162の絵により示されている。
決定方法画像583は、音量を決定する方法が示された画像である。決定方法画像583には、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、決定方法画像583には、遊技者が演出ボタン161Bを操作することで音量を決定可能であることが、演出ボタン161Bの絵により示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合、音量の大きさは変わらない。一方、遊技者が、演出キー162の後ボタン162aを操作すると、図49(5)に示すように、音量ゲージ画像581には、音量の大きさが、5段階のうちの4段階として示される。また、このとき、スピーカ156から、「ピコ」という、音量の調整が行われたことの報知音が出力される。この報知音は、調整された音量の大きさ、すなわち、5段階のうちの4段階の音量の大きさにより出力される。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合、音量の調整は完了しない。一方、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図49(6)に示すように、音量調整完了画像584が表示される。音量調整完了画像584は、音量の調整が完了したことを示す画像である。図示の例では、音量調整完了画像584には、「音量を調整しました」というテキストが表示される。
続いて、図49(7)に示すように、メニュー画面571が再び表示される。そして、遊技者が、演出キー162の前ボタン162bを操作することでカーソル画像577を終了項目画像576に対応付けた状態で、演出ボタン161Bを操作すると、図49(8)に示すように、メニュー画面571が非表示になる。
なお、図示を省略するが、音量を調整する方法と同様の方法により、各種ランプの光量を調整することができる。すなわち、メニュー画面571(図49(2)参照)にてカーソル画像577が光量調整項目画像572に対応付けられた状態において、遊技者が演出ボタン161Bを操作すると、光量を調整するための画面が表示される。そして、光量を調整するための画面が表示された状態で、遊技者が、演出キー162を操作することで光量の大きさを調整してから、演出ボタン161Bを操作することにより、光量の調整が完了する。なお、光量を調整するための画面が表示された状態で、遊技者が演出レバー161Lを操作しても、光量の調整は行われず、光量の調整の完了もされない。
以上の通り、本実施形態では、演出レバー161Lを操作してもメニュー画面571が表示されず、演出ボタン161Bを操作するとメニュー画面571が表示される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、複数の項目の何れかを選択できる選択画像を表示させることが可能である。そして、演出レバー161Lの操作に応じて選択画像を表示せず、演出ボタン161Bの操作に応じて選択画像を表示する。
この場合、選択画像を表示させることに演出レバー161Lが用いられない分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作に不慣れになり易く、演出レバー161Lを激しく操作し易くなる。遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する場合、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が演出レバー161Lの操作に不慣れな場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lを操作しても音量が変更されず、演出キー162や演出ボタン161Bを操作すると音量が変更される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出レバー161Lの操作に応じて演出に関する設定を変更せず、演出キー162や演出ボタン161Bの操作に応じて演出に関する設定を変更可能である。
この場合、演出に関する設定の変更に演出レバー161Lが用いられない分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作に不慣れになり易く、演出レバー161Lを激しく操作し易くなる。遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する場合、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が演出レバー161Lの操作に不慣れな場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lを操作しても音量が設定されず、演出キー162や演出ボタン161Bを操作すると音量が設定される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出レバー161Lの操作に応じて音量を設定せず、演出キー162や演出ボタン161Bの操作に応じて音量を設定可能である。
この場合、音量の設定に演出レバー161Lが用いられない分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作に不慣れになり易く、演出レバー161Lを激しく操作し易くなる。遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する場合、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が演出レバー161Lの操作に不慣れな場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出レバー161Lを操作しても光量が設定されず、演出キー162や演出ボタン161Bを操作すると光量が設定される。すなわち、本実施形態では、演出制御部300は、演出レバー161Lの操作に応じて光量を設定せず、演出キー162や演出ボタン161Bの操作に応じて光量を設定可能である。
この場合、光量の設定に演出レバー161Lが用いられない分だけ、遊技者は、演出レバー161Lの操作に不慣れになり易く、演出レバー161Lを激しく操作し易くなる。遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する場合、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が演出レバー161Lの操作に不慣れな場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
また、本実施形態では、演出キー162の操作に応じて項目が指示されてから、演出ボタン161Bの操作に応じて項目が決定される。一方、例えば変動演出例5の図48−1(6)に示すように、演出レバー161Lは、演出レバー161Lとは異なる他の操作手段とともに用いられることなく、単独で用いられる。すなわち、演出ボタン161Bとは異なる他の操作手段とともに演出ボタン161Bが用いられるのに対して、演出レバー161Lとは異なる他の操作手段とともに演出レバー161Lが用いられない。
この場合、遊技者は、操作手段の操作に不慣れな状態において、演出レバー161Lを操作し易い。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する可能性があり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が操作手段の操作に不慣れな場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
なお、音量の調整や光量の調整に用いられる操作手段は、演出キー162や演出ボタン161Bに限定されない。
図50は、音量および光量の他の調整例を示した図である。
図50(1)には、光量の調整が可能な光量調整画像585と、音量の調整が可能な音量調整画像586とが表示されている。
光量調整画像585には、光量の大きさとして出力可能な複数段階のうちの、現在設定されている光量の大きさの段階がゲージにより示されている。図示の例では、現在設定されている光量の大きさが、5段階のうちの3段階として示されている。また、光量調整画像585には、光量を調整する方法が示されている。図示の例では、光量調整画像585には、光量調整部166を模した画像が示されている。すなわち、光量調整画像585には、遊技者が光量調整部166を操作することで光量を調整可能であることが、光量調整部166の絵により示されている。
音量調整画像586には、音量の大きさとして出力可能な複数段階のうちの、現在設定されている音量の大きさの段階がゲージにより示されている。図示の例では、現在設定されている音量の大きさが、5段階のうちの4段階として示されている。また、音量調整画像586には、音量を調整する方法が示されている。図示の例では、音量調整画像586には、音量調整部167を模した画像が示されている。すなわち、音量調整画像586には、遊技者が音量調整部167を操作することで音量を調整可能であることが、音量調整部167の絵により示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合、光量調整画像585および音量調整画像586の何れの表示内容も変わらず、光量および音量の何れも調整されない。一方、遊技者が、例えば、光量調整部166の増加ボタン166aを操作すると、図50(2)に示すように、光量調整画像585には、光量の大きさが、5段階のうちの4段階として示される。また、このとき、各種ランプの光量が増加する。
次に、遊技者が、例えば、音量調整部167の減少ボタン167bを操作すると、図50(3)に示すように、音量調整画像586には、音量の大きさが、5段階の3段階として示される。また、このとき、スピーカ156から、「ピコ」という、音量の調整が行われたことの報知音が出力される。この報知音は、調整された音量、すなわち、5段階のうちの3段階の音量の大きさにより出力される。
このように、演出制御部300は、光量調整部166の操作に応じて光量を設定可能であってもよい。また、演出制御部300は、音量調整部167の操作に応じて音量を設定可能であってもよい。さらに、演出制御部300は、光量調整部166や音量調整部167の操作に応じて演出に関する設定を変更可能であってもよい。
なお、図49および図50に示した演出の設定例において、遊技者は、演出ボタン161Bや、演出キー162や、光量調整部166や、音量調整部167を、任意のタイミングで操作できる。一方、演出レバー161Lの操作は、図47(A)に示すように、演出レバー161Lの操作が有効な期間に限られる。さらに、遊技者は、演出レバー161Lの操作の際に、例えば図48−1(6)に示すように、レバー操作画像538により演出レバー161Lの操作を煽られる。
この場合、遊技者は、演出レバー161Lを慌てて操作し易くなる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを激しく操作する可能性があり、この操作の際に、遊技者が意図せずしてパチンコ遊技機100の一部に接触したり、演出レバー161Lが破損したりするおそれがある。これに対し、本実施形態では、注意喚起シール41が、左右方向において演出レバー161Lとハンドル151との間に設けられている。この場合、上述の通り、遊技者が演出レバー161Lを操作するために演出レバー161Lを見たときに、注意喚起シール41の存在を遊技者に気付かせ易く、遊技者に対して注意喚起シール41による注意喚起を行うことができる。そのため、遊技者が演出レバー161Lを慌てて操作しようとする場合であっても、遊技者が意図せずパチンコ遊技機100に接触したり、演出レバー161Lが破損したりすることを抑制できる。
(選択画像の変形例)
次に、変形例における選択画像について説明する。
図51は、自動操作の設定例を示した図である。
図51(1)に示すように、画像表示部114には、設定画面表示画像587が表示されている。設定画面表示画像587は、自動操作設定画面を表示させる方法が示された画像である。自動操作設定画面とは、遊技者が自動操作を設定するための画面である。自動操作とは、遊技者が演出レバー161Lや演出ボタン161Bを操作することなく、演出制御部300が、演出レバー161Lや演出ボタン161Bの操作に応じた演出を行うことの設定である。図示の例では、設定画面表示画像587には、「演出ボタンで自動操作設定画面を表示」というテキストが表示されている。また、設定画面表示画像587には、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、設定画面表示画像587には、遊技者が演出ボタン161Bを操作することで自動操作設定画面が表示されることが、テキストおよび絵により表示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合には、自動操作設定画面は表示されない。一方、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図51(2)に示すように、自動操作設定画面588が表示される。自動操作設定画面588には、内容説明部588aと、決定部588bと、否定部588cと、カーソル画像588dと、指示方法画像588eと、決定方法画像588fとが表示されている。
内容説明部588aには、自動操作設定画面588における設定内容を説明するための情報が表示されている。図示の例では、内容説明部588aには、「演出ボタンや演出レバーが自動操作されます」というテキストが表示されている。
決定部588bは、自動操作を有効に設定するためのボタンである。
否定部588cは、自動操作を無効に設定するためのボタンである。
カーソル画像588dは、決定部588bおよび否定部588cのうち指示されているボタンを示す画像である。図示の例では、否定部588cが指示されており、カーソル画像588dは、否定部588cに対応付けられている。
指示方法画像588eには、決定部588bまたは否定部588cを遊技者が指示するための方法が示された画像である。指示方法画像588eには、演出キー162の右ボタン162cおよび左ボタン162dが黒く塗られた態様により、演出キー162を模した画像が示されている。すなわち、指示方法画像588eには、遊技者が演出キー162を操作することで決定部588bまたは否定部588cを指示可能であることが、演出キー162の絵により示されている。
決定方法画像588fには、自動操作の有効または無効の設定を遊技者が決定するための方法が示された画像である。決定方法画像588fには、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、決定方法画像588fには、遊技者が演出ボタン161Bを操作することで自動操作の有効または無効を決定可能であることが、演出ボタン161Bの絵により示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合には、カーソル画像588dは移動せず、自動操作の有効または無効の設定も決定されない。一方、遊技者が、演出キー162の左ボタン162dを操作すると、図51(3)に示すように、決定部588bが指示され、カーソル画像588dが決定部588bに対応付けられる。
そして、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図51(4)に示すように、自動操作を有効にする設定が決定されたことを示す設定完了画像588gが表示される。図示の例では、設定完了画像588gには、「自動操作が設定されました」というテキストが表示される。
このように、遊技者は、自動操作設定画面588にて、決定部588bおよび否定部588cのうちの何れかの項目を決定してもよい。すなわち、複数の項目の何れかを選択できる選択画像には、自動操作設定画面588のように、一の設定に関する複数の項目の何れかを選択できる画像も含まれる。
(演出設定の変形例)
次に、変形例における演出の設定例を説明する。
図52は、変形例における演出の設定例を示した図である。
図52(1)に示すように、大当たりに当選すると、画像表示部114には、特別図柄抽選の抽選結果が大当たりの場合の組み合わせで、装飾図柄61が確定停止する。
次に、図52(2)に示すように、画像表示部114には、オープニング画像589が表示される。オープニング画像589は、大当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である。より具体的には、本実施形態のオープニング画像589には、「BIG Bonus!Congratulations」というテキストが表示される。このオープニング画像589は、大当たりの種類(例えば、総ラウンド数)、および大当たり遊技の終了後の遊技状態を示唆する内容となっている。図示の例では、オープニング画像589は、総ラウンド数が8ラウンドであること、および大当たり遊技の終了後に高確率時短遊技状態になることを示唆するものとする。また、画像表示部114には、右打ち画像542が表示されている。
そして、図52(3)に示すように、大当たり遊技が開始されると、画像表示部114には、ラウンド画像591と、楽曲選択画像590とが表示される。
ラウンド画像591は、大当たり遊技において現在実行しているラウンドのラウンド数を遊技者に報知するための画像である。例えば、ラウンド画像591では、8ラウンドの大当たりに当選した場合には、「Round1」から「Round8」まで順に表示が行われる。
楽曲選択画像590は、実行されている大当たり遊技中にスピーカ156から出力される楽曲を選択するための画像である。図示の例では、楽曲選択画像590において、「楽曲A」が選択されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合には、スピーカ156から出力される楽曲は変更されない。一方、遊技者が、演出キー162の前ボタン162bを操作すると、図52(4)に示すように、楽曲選択画像590において、「楽曲B」のテキストが表示される。また、このとき、スピーカ156から、「楽曲B」が出力される。
その後、大当たり遊技が進行すると、図52(5)に示すように、キャラクタ指示画像592が表示される。キャラクタ指示画像592は、大当たり遊技の終了後の高確率時短遊技状態における演出にて登場するキャラクタを遊技者が指示するための画像である。キャラクタ指示画像592には、第1キャラクタ画像593と、第2キャラクタ画像594と、指示方法画像595と、決定方法画像596とが表示されている。
第1キャラクタ画像593は、キャラクタ指示画像592にて遊技者が指示可能な第1キャラクタが示された画像である。
第2キャラクタ画像594は、キャラクタ指示画像592にて遊技者が指示可能な第2キャラクタが示された画像である。図示の例では、第1キャラクタ画像593が指示されており、第1キャラクタ画像593は、第2キャラクタ画像594よりも、表示サイズが大きくなっている。
指示方法画像595は、キャラクタを指示する方法が示された画像である。指示方法画像595には、演出キー162の右ボタン162cおよび左ボタン162dが黒く塗られた態様により、演出キー162を模した画像が表示されている。すなわち、指示方法画像595には、遊技者が演出キー162の右ボタン162cまたは左ボタン162dを操作することでキャラクタを指示可能であることが、演出キー162の絵により示されている。
決定方法画像596は、キャラクタを決定する方法が示された画像である。決定方法画像596には、演出ボタン161Bを模した画像が表示されている。すなわち、決定方法画像596には、遊技者が演出ボタン161Bを操作することでキャラクタを決定可能であることが、演出ボタン161Bの絵により示されている。
ここで、遊技者が、例えば、演出レバー161Lを操作した場合には、指示されるキャラクタが変更されず、キャラクタの決定も行われない。一方、遊技者が、演出キー162の右ボタン162cを操作すると、図52(6)に示すように、第2キャラクタ画像594が指示され、第2キャラクタ画像594は、第1キャラクタ画像593よりも表示サイズが大きくなる。
そして、遊技者が、演出ボタン161Bを操作すると、図52(7)に示すように、第1キャラクタ画像593が非表示になり、大当たり遊技の終了後の高確率時短遊技状態における演出にて登場するキャラクタが第2キャラクタに決定される。
このように、本実施形態では、遊技者が演出キー162を操作することで、大当たり遊技の実行中にスピーカ156から出力される楽曲を変更できる。また、遊技者が演出キー162や演出ボタン161Bを操作することで、大当たり遊技後の遊技状態において登場するキャラクタを変更できる。すなわち、演出に関する設定を変更可能なことには、大当たり遊技の実行中における演出に関する設定を変更可能なことや、高確率時短遊技状態等の高確率状態や時短状態における演出に関する設定を変更可能なことも含まれる。
また、演出に関する設定の変更対象は、上述した例に限定されない。例えば、変動演出において特定の演出が実行される頻度の設定を変更可能であってもよい。
また、本実施形態では、大当たり遊技の実行中には演出レバー161Lが用いられないが、これに限定されない。演出レバー161Lは、大当たり遊技の実行中に用いられてもよい。この場合であっても、演出レバー161Lは、変動演出の実行中および大当たり遊技の実行中以外では用いられない。一方、演出ボタン161Bは、上述の通り、変動演出の実行中および大当たり遊技の実行中以外であっても用いられる。
(疑似連続演出の変形例)
次に、疑似連続演出の変形例について説明する。
本実施形態では、変動演出において疑似連続演出が行われることを説明した。ここで、疑似連続演出は、上記の例に限定されない。
図53は、疑似連続演出の変形例を示した図である。
図53(1)に示すように、画像表示部114の上側には、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行う上側可動役物115Aが設けられている。上側可動役物115Aは、枠状の部材であり、星における上半分の部分の形状を有する。また、画像表示部114の下側には、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行う下側可動役物115Bが設けられている。下側可動役物115Bは、枠状の部材であり、星における下半分の部分の形状を有する。また、装飾図柄61の変動が開始された後、左装飾図柄61である数字の「6」が仮停止し、右装飾図柄61である数字の「4」が仮停止する。
次に、図53(2)に示すように、上側可動役物115Aが下側に移動するとともに下側可動役物115Bが上側に移動し、画像表示部114の前側において上側可動役物115Aと下側可動役物115Bとが接触する。互いに接触した上側可動役物115Aおよび下側可動役物115Bは、星型を形成する。また、このとき、画像表示部114のうちの、上側可動役物115Aと下側可動役物115Bとに囲まれた領域には、「NEXT」と記載されたアイコンが表示される。
そして、図53(3)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。また、このとき、疑似連続回数画像533が表示される。図示の例においては、2回目の変動表示であることから、疑似連続回数画像533は「×2」の画像を含む。
このように、動作可能な可動部材と演出画像とを組み合わせた疑似連続演出が行われてもよい。
図54は、疑似連続演出の他の変形例(変形例2)を示した図である。
図54(1)に示すように、演出制御部300によって、1つ前の特別図柄の変動が終了することに伴い、画像表示部114において装飾性の高い装飾図柄61が確定停止されているものとする。また、このとき、連続した数字(図示の例では数字の「4」および「5」)を示す2つの左装飾図柄61が表示されている。また、このとき、連続した数字(図示の例では、数字の「5」および「6」)を示す2つの中装飾図柄61が表示されている。また、このとき、連続した数字(図示の例では、数字の「6」および「7」)を示す2つの右装飾図柄61が表示されている。すなわち、3つの装飾図柄61が複数組表示されている。また、各組の3つの装飾図柄61は、横にわたる一直線上に表示されている。
そして、図54(2)に示すように、次の特別図柄の変動表示開始に伴い装飾図柄61の変動が開始される。
次に、図54(3)に示すように、左装飾図柄61である数字の「5」および「6」が仮停止する。また、右装飾図柄61である数字の「4」および「5」が仮停止する。
次に、図54(4)に示すように、中装飾図柄61である数字の「5」および「6」が仮停止する。このとき、各組の3つの装飾図柄61は、横にわたる一直線上からずれて表示されている。より具体的には、各組において、右装飾図柄61は、左装飾図柄61および中装飾図柄61よりも下側にずれて表示されている。また、このとき、一組の3つの装飾図柄61を横切るライン画像543が表示される。
そして、図54(5)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。また、このとき、疑似連続回数画像533が表示される。図示の例においては、2回目の変動表示であることから、疑似連続回数画像533は「×2」の画像を含む。
このように、疑似連続演出が行われない場合とは異なる位置に装飾図柄61を仮停止させる疑似連続演出が行われてもよい。
図55は、疑似連続演出の他の変形例(変形例3)を示した図である。
図55(1)に示すように、装飾図柄61の変動が開始される。また、このとき、役物演出が行われるか否かを煽る役物煽り演出が行われる。役物煽り演出においては、可動役物115が、画像表示部114の上側において動作する。
次に、図55(2)に示すように、役物演出が行われる。
そして、図55(3)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。また、このとき、疑似連続回数画像533が表示される。図示の例においては、2回目の変動表示であることから、疑似連続回数画像533は「×2」の画像を含む。なお、役物煽り演出(図55(1)参照)が行われた後に、役物演出(図55(2)参照)が行われない場合には、装飾図柄61の再変動も行われない。
このように、役物演出を用いた疑似連続演出が行われてもよい。
図56は、疑似連続演出の他の変形例(変形例4)を示した図である。
図56(1)に示すように、装飾図柄61の変動が開始される。
次に、図56(2)に示すように、左装飾図柄61である数字の「6」が仮停止し、右装飾図柄61である数字の「6」が仮停止する。
次に、図56(3)に示すように、中装飾図柄61である数字の「5」が仮停止する。
そして、図56(4)に示すように、装飾図柄61の変動が再び開始される。
このように、「NEXT」と記載されたアイコン(図45−1(6)参照)の表示や疑似連続回数画像533の表示等の演出が行われることなく疑似連続演出が行われてもよい。
なお、上述した何れの演出態様による疑似連続演出においても、3つの装飾図柄61が何れも仮停止していないときにおいて装飾図柄61が再変動してもよい。また、3つの装飾図柄61のうちの1つの装飾図柄61が仮停止しているときにおいて装飾図柄61が再変動してもよいし、3つの装飾図柄61のうちの2つの装飾図柄61が仮停止しているときにおいて装飾図柄61が再変動してもよい。さらに、3つの装飾図柄61が全て仮停止しているときにおいて装飾図柄61が再変動してもよい。
また、上述した何れの演出態様による疑似連続演出においても、装飾図柄61が再変動した後に、疑似連続回数画像533が表示されてもよいし、疑似連続回数画像533が表示されなくてもよい。
また、上述した何れの演出態様による疑似連続演出においても、装飾図柄61が再変動を開始する前に、「NEXT」と記載されたアイコン(図45−1(6)参照)のような、疑似連続演出を行うことを意味する演出画像が表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
また、疑似連続演出は、上記の例に限定されない。すなわち、疑似連続演出は、装飾図柄61が変動を開始した後に再変動するものであればよく、装飾図柄61が変動を開始してから再変動するまでに何れの演出が行われるものであってもよい。
なお、本実施形態の変動演出例では、演出ボタン161Bが操作された場合、および演出レバー161Lが操作された場合の何れにおいても、移動する可動役物115の数が一つであったが、これに限定されない。演出ボタン161Bが操作された場合、および演出レバー161Lが操作された場合の何れにおいても、移動する可動役物115の数が二つ以上であってもよい。また、演出ボタン161Bが操作された場合よりも、演出レバー161Lが操作された場合の方が、移動する可動役物115の数が多くなるようにしてもよい。この場合に、演出ボタン161Bが操作された場合に移動する可動役物115が、演出レバー161Lが操作された場合には移動しないようにしてもよい。
また、パチンコ遊技機100に設けられるシールは、注意喚起シール41(図34(A)参照)や役物注意喚起シール43(図38(B)参照)に限定されない。パチンコ遊技機100には、実施形態2において後述するスペックシール73(図65参照)や電圧シール87(図75参照)が設けられてもよい。
また、パチンコ遊技機100に設けられる注意喚起手段は、上述した例に限定されない。注意喚起手段は、例えば、実施形態2において後述する注意喚起画像93(図85参照)であってもよい。
<実施形態2>
図57は、実施形態2のパチンコ遊技機100の全体図である。
まず、実施形態2のパチンコ遊技機100の基本構成は、実施形態1のパチンコ遊技機100と同様である。
ここで、実施形態2のパチンコ遊技機100の説明を行うにあたって、各種構造について補足説明を行う。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機100の前側の面を表(おもて)面と呼び、パチンコ遊技機100の後側の面を裏(うら)面と呼ぶ。
実施形態2の遊技盤110は、遊技くぎが埋設され、遊技領域111を形成する透明遊技板118を有している。透明遊技板118は、透明な樹脂材料によって形成され、可視光を透過可能になっている。そして、実施形態2の透明遊技板118は、画像表示部114や可動役物115など、透明遊技板118の後側に配置される構造部を、透明遊技板118を透過させて見せることが可能になっている。
なお、実施形態2における遊技領域111とは、遊技盤110の表面において、遊技球が通過可能な領域である。そして、この場合における遊技球は、発射装置151p(後述する図61参照)から発射された後、排出口117を通った遊技球と、各種の入賞口に入賞した遊技球は含まれない。
また、本実施形態の透明遊技板118の表面には、透明セル118C(後述する図77参照)が貼り付けられている。透明セル118Cは、透明なシート状に形成され、例えば本実施形態のパチンコ遊技機100のモチーフ(すなわち、主題)となる装飾118d(後述の図77参照)などを透明遊技板118に施す。
レール部材112は、内側に設けられる内側レール部材112aと、内側レール部材112aよりも外側に設けられる外側レール部材112bと、を有する。また、外側レール部材112bの右側かつ上側には、右打ちされた遊技球を受けるための緩衝部材である返しゴム112Gが配置されている。
そして、実施形態2のパチンコ遊技機100は、所定のモチーフが設定されている。
実施形態2のパチンコ遊技機100の機種名は、「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」である。そして、本実施形態のパチンコ遊技機100のモチーフは、星である。そして、図57に示すように、パチンコ遊技機100は、画像表示部114に、機種名の一部である「CRぱちんこ スター777 〜夢のドーム公演〜」を表示する。
また、図57に示すように、パチンコ遊技機100は、機種名の一部である「スター777」という文字列を装飾化した可動役物115を有している。
可動役物115は、前後方向において、画像表示部114の前側であって、透明遊技板118の後側に配置される。すなわち、可動役物115は、前後方向において、画像表示部114と透明遊技板118との間に配置される。
そして、実施形態2における可動役物115は、パチンコ遊技機100の上下方向において移動可能になっている。実施形態2においては、可動役物115は、遊技盤110における上側に位置する待機位置と、遊技盤110における中央部に位置する出現位置との間で移行可能である。
さらに、可動役物115は、役物発光部115Lを有している。役物発光部115Lは、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ単体で光らせたり、複数組み合わせて光らせたりするなどして、複数色の発光色のうち何れかの色で光ることができるようになっている。
さらに、実施形態2のパチンコ遊技機100の遊技枠150について詳細に説明する。
図58は、実施形態2のパチンコ遊技機100の側面図である。
図58(A)に示すように、実施形態2のパチンコ遊技機100は、遊技枠150の上側に設けられ、遊技者側である前側に向けて突出する上側突出部150Pを有している。
そして、図58(B)に示すように、実施形態2の上部役物5は、上側突出部150Pに設けられる。上部役物5は、図58(A)に示すように上部突出部150Pの内側に収納された非突出状態と、図58(B)に示すように上部突出部150Pから突出した突出状態との間のいずれかの状態をとれるようになっている。
なお、上部役物5には、例えば、本パチンコ遊技機100のモチーフとなる形状や装飾が施されている。さらに、上部役物5には、図示しない発光ランプが設けられている。そして、上部役物5の発光ランプは、遊技盤110や遊技枠150の他の発光ランプとともに発光することで、所定の演出を実行可能になっている。
また、遊技枠150には、上側突出部150Pに設けられ、上部役物5が突出状態であるときに、遊技者によって操作されることで、上部役物5を非突出状態に移行させるための収納ボタン(不図示)を有している。したがって、実施形態1のパチンコ遊技機100において、上部役物5は、遊技者による操作の対象物であり、収納ボタンが操作を受け付ける受付手段となる。
図59は、実施形態2の遊技枠150の説明図である。
図59に示すように、遊技枠150は、遊技盤110を保持する内枠150Uと、遊技盤110を遊技者と隔てる透明な部材であるガラス板119を保持するガラス扉枠150Gと、内枠150Uおよびガラス扉枠150Gを保持する外枠150Sと、を有する。
そして、外枠150Sは、パチンコ遊技機100の最も外側である外郭部となる枠体である。内枠150Uは、外枠150Sに対して回転可能に連結されている。また、ガラス扉枠150Gは、内枠150Uに対して回転可能に連結されている。
なお、以下の説明において、ガラス扉枠150Gと内枠150Uとが合わさった状態のことをガラス扉枠150Gが閉じた状態と呼び、ガラス扉枠150Gと内枠150Uとが離れた状態のことをガラス扉枠150Gが開いた状態と呼ぶ。また、内枠150Uと外枠150Sとが合わさった状態のことを内枠150Uが閉じた状態と呼び、内枠150Uと外枠150Sとが離れた状態のことを内枠150Uが開いた状態と呼ぶ。
続いて、実施形態2の遊技盤110に設けられる第1始動口121について詳細に説明する。
図60は、実施形態2の第1始動口121が設けられる第1始動口ユニット20の説明図である。
図60(A)および図60(B)に示すように、実施形態2のパチンコ遊技機100は、第1始動口121を含む第1始動口ユニット20を有する。第1始動口ユニット20は、第1始動口121と、第1始動口スイッチ211と、装飾本体部22と、装飾本体部22を装飾する装飾シール23と、発光する発光部24とを、有している。
装飾本体部22は、可視光を透過する透明材料によって構成されている。実施形態2では、装飾本体部22は、発光部24の光を透過させて、装飾本体部22を介して発光部24の光を遊技者に見せることができる。さらに、実施形態2の装飾本体部22は、装飾シール23が貼付される部分に、被貼付部R22を有している。被貼付部R22は、他の領域よりも窪んでいる。さらに、実施形態2の被貼付部R22は、装飾シール23の貼付位置の位置決めをする位置決部r22を有している。位置決部r22は、被貼付部R22において突出している。また、位置決部r22は、装飾シール23に設けられるスリット部23K(後述)に対応した形状をしている。
装飾シール23は、全体としては、円形状をしている。そして、装飾シール23は、発光部24の近傍に設けられる。なお、装飾シール23は、本パチンコ遊技機100に設けられる各種の装飾シールのうち、発光部24との距離が最も近いシールである。そして、装飾シール23は、一方側の面に装飾が施され、逆側の面に対象物に対する貼付のための粘着剤が設けられている。また、実施形態2の装飾シール23は、本パチンコ遊技機100のモチーフに応じた装飾として、星(スター)の模様を有している。装飾シール23は、可視光を透過する透明に構成されている。そして、実施形態2では、装飾シール23は、発光部24の光を透過させ、装飾シール23を介して発光部24の光を遊技者に見せることができる。
さらに、装飾シール23は、一部に、端部から中央部に向けて切り込まれたスリット部23Kを有している。この装飾シール23のスリット部23Kは、装飾シール23が被貼付部R22に貼り付けられた際に、位置決部r22が嵌まり込むように形成されている。
発光部24は、LED241と、LED241が実装される基板242とを有している。LED241は、赤色に発光する赤色素子と、緑色に発光する緑色素子と、青色に発光する青色素子とを含んで構成されている。そして、LED241は、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ単体で光らせたり、複数組み合わせて光らせたりするなどして、複数色の発光色のうちいずれかの色で光ることができるようになっている。例えば、LED241は、白色、青色、緑色、赤色、紫色などの各種の色で発光する。また、基板242は、ランプ制御部320(図4参照)に電気的に接続している。そして、基板242は、ランプ制御部320から受けた電流に基づいてLED241を発光させる。
そして、図60(B)に示すように、発光部24は、前後方向において、装飾シール23の後側に配置される。そして、発光部24は、遊技盤110側から遊技者に向けて光を照射する。これによって、発光部24は、前後方向における後側から、表側に設けられる装飾シール23や装飾本体部22を照らす。
また、実施形態2において、発光部24は、第1始動口121の近傍に設けられる。なお、発光部24は、本パチンコ遊技機100に設けられる各種の発光部のうち、第1始動口121との距離が最も近い発光部である。
そして、図60(C)に示すように、本実施形態の第1始動口ユニット20は、発光部24が発光することによって、装飾本体部22および装飾シール23が発光していると遊技者から見えるようになっている。
なお、本実施形態の第1始動口ユニット20は、装飾シール23によって、本パチンコ遊技機100のモチーフを表現しているが、この態様に限定されない。例えば、第1始動口ユニット20の形状そのものが、本パチンコ遊技機100のモチーフを表現していても良い。実施形態2のように本パチンコ遊技機100のモチーフが星(スター)であるような場合、装飾本体部22自体が星形をしていても良い。さらに、実施形態2では装飾シール23を用いて装飾本体部22を装飾しているが、装飾本体部22に対して直接印刷を行うなどして、装飾本体部22が装飾されるように構成しても良い。
続いて、本実施形態で用いられるシール類について説明する。
ここで、本実施形態の説明において、シールとは、一方側の面に文字や図形などの情報が設けられ、他方側の面に糊などの接着物質が設けられた、紙やプラスチックフィルムである。また、シールは、他方側の面に設けられた糊によって対象物に貼り付けられる。そして、シールは、対象物の表面に貼り付けられることで、名称、内容物、番号など、対象物に関連する情報を対象物に付したり、装飾などの意匠を対象物に施したりする。なお、シールは、ラベルやシートと呼ばれる場合もある。
なお、本実施形態において、文字には、漢字、平仮名、カタカナ、英数字および句読点を含む。
図57に示すように、パチンコ遊技機100は、遊技枠150上に設けられる、接触注意喚起シール71および操作注意喚起シール72をそれぞれ有する。また、パチンコ遊技機100は、遊技盤110上に設けられる、スペックシール73、表示器シール74、光注意喚起シール75、不正防止喚起シール76、盤番号シール77および証紙シール78をそれぞれ有する。
ここで、接触注意喚起シール71および操作注意喚起シール72は、遊技枠150の表面に設けられる。また、スペックシール73、表示器シール74、光注意喚起シール75、不正防止喚起シール76、盤番号シール77および証紙シール78は、遊技盤110の表面に設けられる。
そして、接触注意喚起シール71、操作注意喚起シール72、スペックシール73、表示器シール74、光注意喚起シール75、不正防止喚起シール76、盤番号シール77および証紙シール78は、パチンコ遊技機100がホールの島に設置された状態であって、ガラス扉枠150Gが閉じた状態で、全部または少なくとも一部が、遊技者や管理者から視認可能である。
なお、実施形態2において、管理者とは、本パチンコ遊技機100が設置されるホールの店員や、本パチンコ遊技機100を製造したり販売したりする会社の社員などを例示できる。
図61は、ガラス扉枠150Gが開いた状態のパチンコ遊技機100を示す図である。
図61に示すように、パチンコ遊技機100は、ガラス扉枠150Gが開いた状態で、主に管理者が視認可能なシール類として以下のものがある。
図61に示すように、パチンコ遊技機100は、遊技枠150上に設けられる、枠注意喚起シール79を有する。また、パチンコ遊技機100は、遊技盤110上に設けられる、盤注意喚起シール80を有する。
ここで、枠注意喚起シール79は、遊技枠150の表面に設けられる。また、盤注意喚起シール80は、遊技盤110の表面に設けられる。
そして、枠注意喚起シール79および盤注意喚起シール80は、ガラス扉枠150Gが閉じた状態(図57参照)では、管理者や遊技者が視認不可能または視認困難となる。
図62は、パチンコ遊技機100を後側から見た場合のパチンコ遊技機100の背面図である。
さらに、図62に示すように、パチンコ遊技機100は、遊技枠150上に設けられる、枠番号シール81、取扱注意喚起シール82および電圧シール87をそれぞれ有する。また、パチンコ遊技機100は、遊技盤110上に設けられる、サブROMシール83、メイン基板管理シール84、メイン基板シール85およびメインROMシール86をそれぞれ有する。
ここで、枠番号シール81、取扱注意喚起シール82および電圧シール87は、遊技枠150の裏面に設けられる。また、サブROMシール83、メイン基板管理シール84、メイン基板シール85およびメインROMシール86は、遊技盤110の裏面に設けられる。
そして、図57に示すように、パチンコ遊技機100がホールの島に設置された状態で、内枠150Uが閉じた状態において、枠番号シール81、取扱注意喚起シール82、サブROMシール83、メイン基板管理シール84、メイン基板シール85、メインROMシール86、電圧シール87は、管理者や遊技者が視認不可能または視認困難である。
以下で、上述した各々のシールについて、それぞれ具体的に説明する。
(接触注意喚起シール71)
図63は、実施形態2の接触注意喚起シール71の説明図である。
図63(A)に示すように、接触注意喚起シール71は、遊技枠150の表面であって遊技枠150における上側に貼付けられ、遊技枠150に対する遊技者の接触に関する注意を喚起する。つまり、接触注意喚起シール71は、主に遊技者に向けた情報を表示する。
実施形態2の遊技枠150は、遊技枠150における上側に上側突出部150Pを備えている。さらに、実施形態2の遊技枠150は、その上側突出部150Pに上部役物5を有している。そして、接触注意喚起シール71は、その上側突出部150Pに貼付けられて、遊技者の例えば頭部が遊技枠150に接触することを防止したり、突出状態の上部役物5に遊技者が接触したりすることを防止するための注意喚起をする。
このように、実施形態2の接触注意喚起シール71は、注意喚起の対象物である上側突出部150Pに直接貼り付けられて、上側突出部150Pに対する注意喚起をする。また、実施形態2の接触注意喚起シール71は、注意喚起の対象である上部役物5の近傍に設けられて、上部役物5に対する注意喚起をする。なお、実施形態2の接触注意喚起シール71は、注意喚起の対象である上部役物5との直線距離が、他のシール類と比較して最も短くなっている。
図63(B)に示すように、実施形態2の接触注意喚起シール71は、概形が矩形状になっている。さらに、接触注意喚起シール71は、四つの角部のうち一つの角部の形状が他の角部の形状と異なり切り欠き部となっている。すなわち、接触注意喚起シール71は、点対称ではない形になっている。そして、接触注意喚起シール71は、遊技盤110に設けられる第1被貼付部R1に貼付けられる。
本実施形態の第1被貼付部R1は、赤色を呈している。また、第1被貼付部R1は、接触注意喚起シール71の位置決めをする位置決部r1を有している。位置決部r1は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r1の形状は、接触注意喚起シール71に対応している。さらに、位置決部r1の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技枠150に接触注意喚起シール71を貼付ける際、接触注意喚起シール71の貼付箇所を間違えずに行える。
さらに、接触注意喚起シール71の形状は、上述のとおり、第1被貼付部R1の位置決部r1と対応しているうえに、点対称になっていない。従って、作業者が、接触注意喚起シール71を位置決部r1に貼付ける作業を行う際に、接触注意喚起シール71の貼付方向を間違えずに行える。
そして、接触注意喚起シール71は、遊技者に対する遊技枠150に関する注意を喚起する文字部711と、注意を促すイラストである注意イラスト712と、注意喚起であることを示す一般警告マーク部713と、文字部711、注意イラスト712および一般警告マーク部713を囲う枠線714と、有する。さらに、接触注意喚起シール71は、文字部711、注意イラスト712、一般警告マーク部713および枠線714以外の部分である下地部715を有している。
文字部711は、「枠上部に注意してください 飛び出しに注意してください」というように、遊技枠150の上側突出部150Pに遊技者が衝突することを防止させたり、上部役物5が突出状態になった際に遊技者が上部役物5に接触することを防止させたりする内容となっている。
なお、本実施形態においてシールに用いられる文字は、ゴシック体が用いられる。本実施形態のシールには、遊技者や管理者に注意を喚起するために、遊技者や管理者が見やすかったり、気づきやすかったりするために、線が比較的太いゴシック体を用いている。
注意イラスト712は、遊技枠150(上側突出部150P)および上部役物5を簡易的に表現する。そして、注意イラスト712は、遊技枠150や上部役物5に対する遊技者の接触に注意喚起を、文字情報ではなくイラストで表現する。
一般警告マーク部713は、接触注意喚起シール71そのものが遊技者に対して注意を喚起するものであることをイラストによって表現する。なお、一般警告マーク部713の基本構成は、実施形態1の一般警告マーク部414と同様である。
枠線714は、接触注意喚起シール71の外周に沿って設けられる。これによって、例えば接触注意喚起シール71と第1被貼付部R1との境界部分を示すことで、接触注意喚起シール71を目立たせている。
下地部715は、文字部711、注意イラスト712および一般警告マーク部713を遊技者が見やすくなるように目立たせている。例えば、下地部715は、黒色とし、文字部711は白色とし、注意イラスト712は白色および黄色とし、一般警告マーク部713は黄色とし、枠線714は白色としている。このように、接触注意喚起シール71は、下地部715と、下地部715以外の文字部711、注意イラスト712、一般警告マーク部713および枠線714との明度のコントラストを強くしている。さらに、本実施形態では、下地部715の色(この例では黒色)は、第1被貼付部R1の色(この例では赤色)とは異ならせている。これにより、接触注意喚起シール71自体が、遊技枠150上において目立つようにしている。
(操作注意喚起シール72)
図64は、実施形態2の操作注意喚起シール72の説明図である。
図64(A)に示すように、操作注意喚起シール72は、遊技枠150の表面であって遊技枠150における下側に貼付けられ、遊技枠150に設けられる演出ボタン161に対する遊技者の操作に関する注意を喚起する。つまり、操作注意喚起シール72は、主に遊技者に向けた情報を表示する。
本実施形態の遊技枠150は、上皿153の近傍に、演出レバー161Lを備えている。そして、操作注意喚起シール72は、演出レバー161Lの近傍に設けられる。そして、操作注意喚起シール72は、演出レバー161Lが動くことに伴う遊技者に対する注意や、演出レバー161Lに手を挟んだりすることの注意などを喚起する。
そして、図64(A)に示すように、本実施形態の操作注意喚起シール72は、遊技枠150に設けられる第2被貼付部R2に貼付けられる。
図64(B)に示すように、操作注意喚起シール72は、遊技者に対する遊技枠150に関する注意を喚起する文字部721と、注意を促す注意イラスト722と、注意喚起であることを示す一般警告マーク部723と、文字部721、注意イラスト722および一般警告マーク部723を囲う枠線724と、有する。さらに、操作注意喚起シール72は、文字部721、注意イラスト722、一般警告マーク部723および枠線724以外の部分である下地部725を有している。
例えば、文字部721は、「演出レバーの操作による手の挟み込み注意」というテキストが表示され、演出操作装置161が非突出状態(図32(A)参照)から突出状態(図32(B)参照)になる際に遊技者が意図せずして演出レバー161Lに接触することを注意喚起する。また、文字部721は、「演出レバーの飛び出し注意」というテキストが表示され、演出操作装置161が非突出状態(図32(A)参照)から突出状態(図32(B)参照)になる際に遊技者が意図せずして演出レバー161Lに接触することを注意喚起する。さらに、文字部721は、「枠上部の役物飛び出し注意」というテキストが表示され、上部役物5が上側へ移動する際に遊技者が意図せずして上部役物5に接触することを注意喚起する。
なお、操作注意喚起シール72の基本構成は、実施形態1の注意喚起シール41(図34等参照)と同じである。実施形態2においては、その詳細な説明を省略する。
(スペックシール73)
図65は、実施形態2のスペックシール73の説明図である。
図65(A)に示すように、スペックシール73は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における上側かつ右側に貼付けられ、パチンコ遊技機100の遊技仕様を示す。つまり、スペックシール73は、主に遊技者に向けた情報を表示する。
本実施形態のスペックシール73は、遊技領域111の外側に設けられる。また、スペックシール73は、レール部材112の近傍に設けられる。ここで、遊技球は、発射装置151p(図61参照)により発射されると、レール部材112に沿って移動する。従って、スペックシール73をレール部材112の近傍に配置しておくことで、遊技者が遊技球を発射したときに、レール部材112の近傍に配置されるスペックシール73に遊技者の視線が投げられるようにしている。
また、本実施形態のスペックシール73は、返しゴム112Gに隣接して設けられる。本実施形態のパチンコ遊技機100は、大当たりすることで、遊技領域111における右側の領域に遊技球を打ち込むことで遊技者が有利になる右打ちが行われる。そして、この右打ち状態では、返しゴム112Gに遊技球が衝突するように遊技球が発射される。上述のとおり、右打ちが行われるのは、例えば大当たりに当選したときであり、遊技者が、大当たりの当選確率や、大当たり遊技後の遊技状態が例えば高確率時短遊技状態になる確率を気にするタイミングである。そこで、本実施形態では、返しゴム112Gの近傍にスペックシール73を設けることで、遊技者が遊技仕様を確認しやすくしている。
なお、スペックシール73は、本実施形態のパチンコ遊技機100のように、返しゴム112Gの近傍に設けられることに限定されない。例えば、スペックシール73は、レール部材112における発射装置151p側である上流側に設けられていても良い。また、スペックシール73は、後述する表示器シール74と一体的に構成されていても良い。すなわち、スペックシール73は、表示器130の近傍に設けられていても良い。
図65(B)に示すように、本実施形態のスペックシール73は、概形が台形状になっている。すなわちスペックシール73は、点対称ではない形になっている。そして、スペックシール73は、遊技盤110に設けられる第3被貼付部R3に貼付けられる。
本実施形態の第3被貼付部R3は、透明に構成されている。そして、第3被貼付部R3は、スペックシール73の位置決めをする位置決部r3を有している。位置決部r3は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r3の形状は、スペックシール73に対応している。
従って、作業者が、遊技盤110にスペックシール73を貼付ける際、スペックシール73の貼付箇所や貼付方向を間違えずに行える。
そして、スペックシール73は、パチンコ遊技機100の遊技仕様を示す情報を含むシールである。そして、スペックシール73は、遊技仕様の一例として、大当たり確率情報731と、賞球数情報732と、確変突入率情報733と、を有する。また、スペックシール73は、製造メーカ情報734と、機種名735と、バージョン表示736と、を有する。さらに、スペックシール73は、大当たり確率情報731、賞球数情報732、確変突入率情報733、製造メーカ情報734、機種名735およびバージョン表示736以外の部分である下地部737を有している。
大当たり確率情報731は、低確率状態における、大当たり抽選の当選確率を示す文字(数字)を含む。
賞球数情報732は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126にそれぞれ遊技球が入賞した場合における賞球数を示す文字(数字)を含む。
確変突入率情報733は、大当たり遊技終了後に高確率遊技状態となる大当たりの種類が選ばれる確率を示す文字(数字)を含む。
製造メーカ情報734は、本パチンコ遊技機100を製造するメーカを示す文字を含む。
機種名735は、本パチンコ遊技機100の正式な機種名を文字で示す。本実施形態では、機種名735は、「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」を表示する。
バージョン表示736は、本パチンコ遊技機100の遊技盤110の表面に設けられる遊技領域111の構成(以下、盤面構成と呼ぶ)の複数のバージョンのうち何れのバージョンであるかを示す情報である。本実施形態のバージョンの情報は、複数のバージョンごとに定められた所定の色によって表示される。本実施形態のバージョン表示736は、例えばオレンジ色の円によって描かれる。
ここで、パチンコ遊技機100は、遊技盤110の表面に設けられる遊技領域111における遊技くぎ、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126の盤面構成と、大当たり抽選の当選確率や賞球数などの遊技仕様とをすり合わせることで、パチンコ遊技機100全体としての遊技性が定まる。そして、例えば、パチンコ遊技機100の開発時においては、盤面構成と遊技仕様との組合せのバリエーションが複数準備され、最終的に、いずれかのバージョンに決定される。従って、盤面構成のバージョンと遊技仕様のバージョンとは、対応している必要がある。そこで、本実施形態では、スペックシール73にバージョン表示736を設けることで、少なくとも遊技盤110の表面にて遊技盤110のバージョンを確認できるようにしている。
下地部737は、大当たり確率情報731、賞球数情報732、確変突入率情報733、製造メーカ情報734、機種名735およびバージョン表示736を遊技者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態のスペックシール73は、下地部737の色を黒色とし、大当たり確率情報731、賞球数情報732、確変突入率情報733、製造メーカ情報734および機種名735を白色で表示し、バージョン表示736を橙色で表示している。このように、スペックシール73は、下地部737と、下地部737以外の大当たり確率情報731、賞球数情報732、確変突入率情報733、製造メーカ情報734、機種名735およびバージョン表示736との明度のコントラストを強くしている。
なお、本実施形態において、下地部737の色は、第3被貼付部R3の色とは異ならせている。そして、スペックシール73の存在を目立たせるようにしている。ただし、例えば注意喚起に関するシールほど目立たせなくても良いという観点に基づく場合には、スペックシール73の下地部737の色は、第3被貼付部R3の同じ色にしても構わない。
(表示器シール74)
図66は、実施形態2の表示器シール74の説明図である。
本実施形態の表示器シール74は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における左側かつ下側に貼付けられ(図57参照)、表示器130として用いられる複数のLEDの種類に関する説明を表示する。つまり、表示器シール74は、主に遊技者に向けた情報を表示する。
実施形態2の遊技盤110は、レール部材112(図57参照)の外側に、表示器130を備えている。そして、表示器シール74は、表示器130に対して設けられる。
図66に示すように、表示器シール74は、概形が矩形状になっている。さらに、表示器シール74は、四つの角部のうち一つの角部の形状が他の角部の形状と異なり切り欠き部となっている。すなわち、表示器シール74は、点対称の形にはなっていない。そして、表示器シール74は、表示器130の位置に設けられる第4被貼付部R4に貼付けられる。
本実施形態の第4被貼付部R4は、黒色を呈している。また、第4被貼付部R4は、表示器シール74の位置決めをする位置決部r4を有している。位置決部r4は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r4の形状は、表示器シール74に対応している。さらに、位置決部r4の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技盤110に表示器シール74を貼付ける際、表示器シール74の貼付箇所および貼付方向を間違えずに行えるようになっている。
表示器シール74は、表示器130を構成する各表示器(第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、状態表示器224、ラウンド数表示器225)を遊技者が区別できるようにするシールである。例えば、表示器シール74は、表示器のLEDの光を透過する透明窓部741と、窓部を囲うように設けられる窓枠線742と、LEDの点灯態様を説明する説明部743とを有する。さらに、表示器シール74は、透明窓部741、窓枠線742および説明部743以外の部分である下地部744を有している。
透明窓部741は、各種の表示器を構成する複数のLEDごとにそれぞれ設けられる。透明窓部741は、無色透明に構成され、LEDの発光光を透過させる。そして、本実施形態の表示器シール74は、透明窓部741に、シールとしての粘着剤が塗布されないようにしている。
窓枠線742は、各表示器(第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223、状態表示器224、ラウンド数表示器225)の単位で、それぞれ異なる色で構成される。窓枠線742は、例えば、第1特別図柄表示器221に対応するものは赤色、第2特別図柄表示器222に対応するものは青色といったようになっている。
説明部743は、本実施形態では、ラウンド数表示器225の点灯態様と、大当たり遊技の作動ラウンド数との関係を具体的に説明する。例えば、説明部743は、作動ラウンド数(2R、4R、8Rおよび15R)ごとに、LEDの点灯態様を具体的に表示する。
下地部744は、窓枠線742を遊技者が見やすくするように、窓枠線742を目立たせている。例えば、本実施形態の表示器シール74は、下地部744の色を黒色とする。
(光注意喚起シール75)
図67は、実施形態2の光注意喚起シール75、不正防止喚起シール76および盤番号シール77の説明図である。
光注意喚起シール75は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における左側かつ下側に貼付けられ(図57参照)、遊技枠150に設けられる発光ランプおよび遊技盤110に設けられる発光ランプの光に対する遊技者の注意を喚起する。つまり、光注意喚起シール75は、主に遊技者に向けた情報を表示する。
実施形態2のパチンコ遊技機100は、遊技盤110に、第1始動口ユニット20の発光部24(図60参照)や可動役物115の役物発光部115L(図57参照)を有する。また、実施形態2のパチンコ遊技機100は、遊技枠150に、枠ランプ157(図57参照)を有している。なお、以下の説明では、発光部24、役物発光部115Lおよび枠ランプ157を総称して「発光ランプ」と呼ぶ場合がある。
そして、光注意喚起シール75は、遊技盤110に貼付けられて、遊技盤110および遊技枠150に設けられる発光ランプの光に対する注意喚起をする。特に、本実施形態の光注意喚起シール75は、遊技盤110の盤面方向において、発光部24、役物発光部115L、枠ランプ157の間に配置される。このように、光注意喚起シール75は、遊技盤110の盤面方向において、複数の発光ランプの間に配置されることで、遊技者が光注意喚起シール75に注目しやすくしている。
さらに、図67(A)に示すように、本実施形態の光注意喚起シール75は、遊技盤110の透明遊技板118の後側であって、内側レール部材112aと外側レール部材112b(図57参照)との間に対向する位置に設けられる。遊技者により発射された遊技球は、まず、レール部材112に沿って移動する。従って、レール部材112は、遊技者にとって注目しやすい領域である。そこで、本実施形態では、レール部材112に光注意喚起シール75を配置することで、光注意喚起シール75に遊技者が注目しやすくしている。
そして、図67(B)に示すように、光注意喚起シール75は、概形が菱形状になっている。さらに、光注意喚起シール75は、四つの角部のうち一つの角部の形状が他の角部の形状と異なり切り欠き部となっている。すなわち、光注意喚起シール75は、点対称ではない形になっている。そして、光注意喚起シール75は、遊技盤110に設けられる第5被貼付部R5に貼付けられる。
本実施形態の第5被貼付部R5は、黒色を呈しており、光を透過し難い材料によって構成されている。本実施形態のパチンコ遊技機100は、透明遊技板118に対して例えば後側に配置される発光ランプの光を、透明遊技板118を通して見せることが可能になっている。そのため、注意喚起をする光注意喚起シール75が発光ランプの光によって見えづらくならないよう、第5被貼付部R5が光を透過し難いようにしている。
また、第5被貼付部R5は、光注意喚起シール75の位置決めをする位置決部r5を有している。位置決部r5は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r5の形状は、光注意喚起シール75に対応している。さらに、位置決部r5の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技盤110に光注意喚起シール75を貼付ける際、光注意喚起シール75の貼付箇所や貼付方向を間違えずに行えるようになっている。
そして、光注意喚起シール75は、遊技者に対する光に関する注意を喚起する文字部751と、注意喚起であることを示す一般警告マーク部752と、文字部751および一般警告マーク部752を囲う枠線753と、有する。さらに、光注意喚起シール75は、文字部751、一般警告マーク部752および枠線753以外の部分である下地部754を有している。
文字部751は、「同じ光を長時間 凝視しないでください」というように、遊技盤110に設けられる発光ランプの光や、遊技枠150に設けられる発光ランプの光を、遊技者が長い時間見続けないことを注意喚起する内容となっている。すなわち、文字部751は、主に遊技者に向けた情報を示している。
一般警告マーク部752は、実施形態1の一般警告マーク部414と同様である。
また、枠線753は、光注意喚起シール75の外周に沿って設けられる。これによって、例えば光注意喚起シール75と第5被貼付部R5との境界部分を示すことで、光注意喚起シール75を目立たせている。
下地部754は、文字部751および一般警告マーク部752を遊技者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態の光注意喚起シール75は、下地部754の色を白色とし、文字部751を黒色で表示し、一般警告マーク部752を黄色および黒色で表示し、枠線753を黒色で表示している。このように、光注意喚起シール75は、下地部754と、下地部754以外の文字部751、一般警告マーク部752および枠線753との明度のコントラストを強くしている。さらに、本実施形態では、下地部754の色は、第5被貼付部R5および第5被貼付部R5の周囲の色とは異ならせている。これにより、光注意喚起シール75が、遊技盤110上にて目立つようにしている。
以上のように構成される光注意喚起シール75は、パチンコ遊技機100の前側に座って遊技を行う遊技者との距離に関して以下の関係となるように配置される。上述のとおり、光注意喚起シール75は、例えば、発光部24の光に対して注意を喚起するものである。ここで、例えば、遊技者に対して光注意喚起シール75と発光部24との距離が全く同じであると、遊技者が、発光部24と光注意喚起シール75との優先順位を認識し難くなる。そこで、実施形態2のパチンコ遊技機100では、ガラス板119を基準とした、光注意喚起シール75および発光部24の距離を定めている。詳細には、実施形態2では、前後方向における光注意喚起シール75とガラス板119との距離と、前後方向における発光部24とガラス板119との距離を異ならせている。
例えば、前側から後側に向けたガラス板119と光注意喚起シール75との距離を、前側から後側に向けたガラス板119と発光部24との距離よりも長くする。これによって、光注意喚起シール75と遊技者との距離は、発光部24と遊技者との距離よりも長くなる。その結果、光注意喚起シール75を少なくとも発光部24よりも目立たなくできる。光注意喚起シール75は、注意喚起をするという特性上、遊技者が興ざめするおそれがある。そこで、上記のとおり、遊技者に対して、光注意喚起シール75を発光部24よりも遠い位置に配置することで、遊技者が興ざめし難くすることができる。
一方で、例えば、前側から後側に向けたガラス板119と光注意喚起シール75との距離を、ガラス板119と発光部24との前側から後側に向けた距離よりも短くする。これによって、光注意喚起シール75と遊技者との距離は、発光部24と遊技者との距離よりも短くなる。結果として、光注意喚起シール75の存在を気づきやすくすることができる。例えば、遊技盤110において光注意喚起シール75を設置するスペースが無く遊技盤110以外に注意喚起シール75を設けざるを得ない場合がある。このような場合、例えば遊技枠150の表面であって、発光部24よりも遊技者に近くなる位置に光注意喚起シール75を設ける。これによって、遊技者が光注意喚起シール75に気づきやすくすることができる。
なお、光注意喚起シール75は、例えば発光部24よりも表示器130に近い位置に設けるようにしても良い。光注意喚起シール75は、遊技者に対し、例えば発光部24を長時間凝視しないように注意喚起するものである。そして、遊技者が光注意喚起シール75の注意喚起に従って、発光部24の凝視をやめた場合に、パチンコ遊技機100のどこを見て遊技すれば良いのか遊技者が困惑する可能性がある。そこで、光注意喚起シール75に近い位置に表示器130が設けられていれば、遊技者が光注意喚起シール75を見た際に、その光注意喚起シール75の近くに配置される表示器130を参照しながら遊技を継続して行うことができるようになる。従って、光注意喚起シール75は、表示器130に近い位置に設けることが好ましい。
(不正防止喚起シール76)
不正防止喚起シール76は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における左側かつ下側に貼付けられ(図57参照)、遊技盤110に対する遊技者の不正行為に関する注意を喚起する。すなわち、不正防止喚起シール76は、遊技者に向けた情報を表示する。
実施形態2の遊技盤110は、例えば磁石を使って遊技球を不正に操作することを防止するために磁気検知センサを有している。そして、不正防止喚起シール76は、この磁気検知センサの近傍に設けられる。実施形態2では、磁気検知センサは、例えば第1始動口121の後側に設けられている。そして、不正防止喚起シール76は、レール部材112における第1始動口121と近い側である下側に設けられる。遊技者により発射された遊技球は、まず、レール部材112に沿って移動する。従って、レール部材112は、遊技者にとって注目しやすい領域である。そこで、本実施形態では、レール部材112における第1始動口121の近傍となる箇所に不正防止喚起シール76を配置することで、不正防止喚起シール76に遊技者が注目しやすくしている。
なお、不正防止喚起シール76は、例えば磁気検知センサを遊技者が見えづらくする位置に貼り付けても良い。例えば、磁気検知センサを遊技者が見え易くなると、正当に遊技をする遊技者が磁気検知センサの存在を必要以上に気にしてしまい、遊技を楽しめなくなる可能性がある。そこで、例えば磁気検知センサなどは、不正防止喚起シール76によって見えづらい位置に設けられるように構成しても良い。
そして、図67(B)に示すように、不正防止喚起シール76は、概形が菱形状になっている。さらに、不正防止喚起シール76は、四つの角部のうち一つの角部の形状が他の角部の形状と異なり切り欠き部となっている。すなわち、不正防止喚起シール76は、点対称ではない形になっている。そして不正防止喚起シール76は、遊技盤110に設けられる第6被貼付部R6に貼付けられる。
第6被貼付部R6は、黒色を呈しており、光を透過し難い材料によって構成されている。
また、第6被貼付部R6は、不正防止喚起シール76の位置決めをする位置決部r6を有している。位置決部r6は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r6の形状は、不正防止喚起シール76に対応している。さらに、位置決部r6の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技盤110に不正防止喚起シール76を貼付ける際、不正防止喚起シール76の貼付箇所や貼付方向を間違えずに行えるようになっている。
そして、不正防止喚起シール76は、遊技者に対する不正遊技に関する注意を喚起する文字部761と、文字部761を囲う枠線762と、有する。さらに、不正防止喚起シール76は、文字部761および枠線762以外の部分である下地部763を有している。
文字部761は、「不正検知センサ搭載」というように、遊技に関する不正を検知することが可能なセンサが設けられていることを明示し、不正な遊技が行われることを防止する内容となっている。すなわち、文字部761は、遊技者に向けた情報を示している。
また、枠線762は、不正防止喚起シール76の外周に沿って設けられる。これによって、例えば不正防止喚起シール76と第6被貼付部R6との境界部分を示すことで、不正防止喚起シール76を目立たせている。
下地部763は、文字部761および枠線762を遊技者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態の不正防止喚起シール76は、下地部763を赤色とし、文字部761を白色とし、枠線762を白色で表示している。このように、不正防止喚起シール76は、下地部763と、下地部763以外の文字部761および枠線762との明度のコントラストを強くしている。
さらに、実施形態2では、下地部763の色は、第6被貼付部R6および第6被貼付部R6の周囲の色とは異ならせている。これにより、不正防止喚起シール76が、遊技盤110上にて目立つようにしている。
また、本実施形態では、不正防止喚起シール76の下地部763の色は、他のシールの下地部の色とも異ならせている。不正防止喚起シール76は、遊技の不正防止という、パチンコ遊技機100において特に重要な警告であることを遊技者に強く印象づけている。
(盤番号シール77)
盤番号シール77は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における左側かつ下側に貼付けられ(図57参照)、遊技盤110の管理に関する情報を表示する。つまり、盤番号シール77は、遊技盤110を管理する管理者に向けた情報を表示する。
そして、盤番号シール77は、遊技盤110の透明遊技板118の後側であって、内側レール部材112aと外側レール部材112bとの間に対向する位置に配置される。そして、本実施形態の盤番号シール77は、遊技盤110に付与された型番を表示する。
図67(B)に示すように、本実施形態の盤番号シール77は、概形が矩形状になっている。そして、盤番号シール77は、遊技盤110に設けられる第7被貼付部R7に貼付けられる。
本実施形態の第7被貼付部R7は、黒色を呈している。また、第7被貼付部R7は、盤番号シール77の位置決めをする位置決部r7を有している。位置決部r7は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r7の形状は、盤番号シール77に対応している。さらに、位置決部r7の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技盤110に盤番号シール77を貼付ける際、盤番号シール77の貼付箇所を間違えずに行えるようになっている。
そして、図67(B)に示すように、盤番号シール77は、遊技盤110の管理を行うための文字部771と、コード画像772と、有する。さらに、盤番号シール77は、文字部771およびコード画像772以外の部分である下地部773を有している。
文字部771は、例えば「PL123456」というように、遊技盤110を管理するために用いられる英数字である。そして、本実施形態の文字部771は、同じ機種の遊技盤110に共通の英数字が用いられる。
また、コード画像772は、文字部771に対応する情報を符号化したものである。この例では、コード画像772は、文字部771の内容である「PL123456」を符号化したものである。そして、例えば、管理者は、コードの読取機器によってコード画像772を機械的に読取ることで、文字部771と同じ情報を電子情報として得ることができる。
下地部773は、文字部771を管理者が見やすくし、コード画像772を読取機器によって読取り易くしている。例えば、本実施形態の盤番号シール77は、下地部773を白色とし、文字部771を黒色とし、コード画像772を黒色で表示している。
(証紙シール78)
図68は、実施形態2の証紙シール78の説明図である。
図68(A)に示すように、証紙シール78は、遊技盤110における表面であって遊技盤110における右側かつ下側に貼付けられ、遊技盤110の管理に関する情報を表示する。つまり、証紙シール78は、管理者に向けた情報を表示する。
また、証紙シール78は、遊技盤110における遊技領域111(図57参照)の外側に配置される。そして、証紙シール78は、遊技盤110を一意に特定するための管理番号を表示する。
図68(B)に示すように、証紙シール78は、概形が矩形状になっている。さらに証紙シール78は、四つの角部のうち二つの角部が切り欠き部となっている。これにより、証紙シール78は、文字を確認しなくても、形状により上下が区別できるようになっている。そして、証紙シール78は、遊技盤110に設けられる第8被貼付部R8に貼付けられる。
本実施形態の第8被貼付部R8は、黒色を呈している。また、第8被貼付部R8は、証紙シール78の位置決めをする位置決部r8を有している。位置決部r8は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r8の形状は、証紙シール78に対応している。さらに、位置決部r8の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。
従って、作業者が、遊技盤110に証紙シール78を貼付ける際、証紙シール78の貼付箇所を間違えずに行えるようになっている。
本実施形態の証紙シール78は、遊技機に関する組合が発行するものである。そして、証紙シール78には、管理のための番号である管理番号781と、組合が発行した証である組合証782と、パチンコ遊技機を製造したメーカを示す製造メーカ名783と、が表示される。
管理番号781は、複数台製造される遊技盤110のうち個々の遊技盤110に割り当てられる固有の番号である。例えば、証紙シール78の管理番号781は、遊技盤110全体を管理するために用いられる。また、証紙シール78の管理番号781は、パチンコ遊技機100の裏面の遊技制御基板ケース200cに設けられる管理番号841(後述)など、遊技盤110を構成する複数の構成部ごとに設けられる管理番号と紐づけるなどして、遊技盤110を構成する複数の構成部の管理に用いられる。
そして、本実施形態の証紙シール78は、他のシール類と比較して、最も破れやすく構成されている。具体的には、証紙シール78は、比較的薄い紙であって、比較的粘着性が高い糊により第8被貼付部R8に貼付けられている。
上述のとおり、証紙シール78には、遊技盤110に固有の管理番号781が設けられている。そのため、例えば、遊技盤110にすでに貼付けられていた証紙シール78が剥がされて、他の遊技盤110に貼付けられることは好ましくない。
そこで、本実施形態の証紙シール78は、破れやすく構成することで、剥がされた場合であっても再度用いられないようにしたり、剥がそうとする行為自体をけん制したりしている。
(枠注意喚起シール79)
図69は、実施形態2の枠注意喚起シール79の説明図である。
図69(A)に示すように、枠注意喚起シール79は、遊技枠150の表面であって遊技枠150における下側に貼付けられ、遊技枠150の取扱いに関する注意喚起の情報を表示する。つまり、枠注意喚起シール79は、管理者に向けた情報を表示する。
本実施形態において、枠注意喚起シール79は、遊技球を発射する発射装置151pの近傍に設けられている。そして、枠注意喚起シール79は、発射装置151pの近傍に貼付けられて、その発射装置151pに関する注意喚起を行う。
そして、本実施形態の枠注意喚起シール79は、概形が矩形状になっている。そして、枠注意喚起シール79は、遊技枠150に設けられる第9被貼付部R9に貼付けられる。
本実施形態の第9被貼付部R9は、黒色を呈している。また、第9被貼付部R9は、枠注意喚起シール79の位置決めをする位置決部r9を有している。位置決部r9は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。そして、位置決部r9の形状は、枠注意喚起シール79に対応している。さらに、位置決部r9の形状は、他のシールが貼付けられる被貼付部の位置決部とも異なっている。従って、作業者が、遊技枠150に枠注意喚起シール79を貼付ける際、枠注意喚起シール79の貼付箇所を間違えずに行えるようになっている。
そして、本実施形態の枠注意喚起シール79は、遊技枠150の取扱いに関する文字部791と、遊技枠150の取扱いに関する警告イラスト792と、文字部791および警告イラスト792を囲う枠線793と、を有する。さらに、枠注意喚起シール79は、文字部791、警告イラスト792および枠線793以外の部分である下地部794を有している。
文字部791は、例えば「槌先に触れないでください 槌先は清掃しないでください」というように、遊技枠150に設けられる発射装置151pの取扱いを管理者に対して具体的に指示する。
また、警告イラスト792は、取扱いの指示対象である対象物を示す。この例では、警告イラスト792は、取扱の対象物である発射装置151pの槌先を簡易化した画を表現する。
そして、枠線793は、枠注意喚起シール79の外周に沿って設けられる。これによって、例えば枠注意喚起シール79と第9被貼付部R9との境界部分を示すことで、枠注意喚起シール79を目立たせている。
下地部794は、文字部791、警告イラスト792および枠線793を遊技者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態の枠注意喚起シール79は、下地部794を黄色とし、文字部791を赤色とし、警告イラスト792を黒色とし、枠線793を赤色で表示している。このように、枠注意喚起シール79は、下地部794と、下地部794以外の文字部791、警告イラスト792および枠線793との明度のコントラストを強くしている。
さらに、本実施形態では、下地部794の色は、第9被貼付部R9および第9被貼付部R9の周囲の色(この例では黒色)とは異ならせている。これにより、枠注意喚起シール79自体が、遊技枠150上にて目立つようにしている。
(盤注意喚起シール80)
図70は、実施形態2の盤注意喚起シール80の説明図である。
図70(A)に示すように、盤注意喚起シール80は、遊技盤110の表面であって遊技盤110における右側かつ上側に貼付けられ、遊技盤110の取扱いに関する注意を喚起する。つまり、盤注意喚起シール80は、遊技盤110を管理する管理者に向けた情報を表示する。
図70(B)に示すように、本実施形態の盤注意喚起シール80は、概形が矩形状になっている。さらに、盤注意喚起シール80は、四つの角部のうち一つの角部の形状が他の角部の形状と異なり切り欠き部となっている。すなわち、盤注意喚起シール80は、点対称ではない形になっている。そして、盤注意喚起シール80は、遊技盤110に設けられる第10被貼付部R10に貼付けられる。
第10被貼付部R10は、遊技盤110における遊技領域111の外側に配置される。本実施形態では、第10被貼付部R10は、外側レール部材112bのさらに外側に配置される。さらに、第10被貼付部R10は、遊技盤110を内枠150Uに保持させる保持部150Hの近傍に設けられる。また、本実施形態の第10被貼付部R10は、黒色を呈している。
また、第10被貼付部R10は、盤注意喚起シール80の位置決めをする位置決部r10を有している。位置決部r10は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。また、位置決部r10の形状は、盤注意喚起シール80に対応している。これによって、作業者が、遊技盤110に盤注意喚起シール80を貼付ける際、盤注意喚起シール80の貼付位置および貼付方向を間違えないようにしている。
そして、盤注意喚起シール80は、遊技盤110の取扱いに関する第1文字部801と、同様に遊技盤110の取扱いに関する第2文字部802と、一般警告マーク部803と、第1文字部801、第2文字部802および一般警告マーク部803を囲う枠線804とを有する。さらに、盤注意喚起シール80は、第1文字部801、第2文字部802、一般警告マーク部803および枠線804以外の部分である下地部805を有している。
第1文字部801は、例えば「遊技盤着脱の際は電源OFF」というように、遊技盤110の着脱時の取扱いに関する注意を喚起する内容である。
第2文字部802は、例えば「遊技盤清掃の際は 洗剤を使用しない」というように、遊技盤110の清掃に関する取扱いの注意を喚起する内容である。
一般警告マーク部803は、実施形態1の一般警告マーク部414と同様である。
枠線804は、盤注意喚起シール80の外周に沿って設けられる。これによって、例えば盤注意喚起シール80と第10被貼付部R10との境界部分を明確にすることで、盤注意喚起シール80を目立たせている。
下地部805は、第1文字部801、第2文字部802、一般警告マーク部803および枠線804を、管理者が見やすくなるように目立たせている。例えば、本実施形態の下地部805は白色、第1文字部801は赤色、第2文字部802は黒色、枠線804は黒色で表示している。このように、盤注意喚起シール80は、下地部805と、下地部805以外の第1文字部801、第2文字部802、一般警告マーク部803および枠線804との明度のコントラストを強くしている。
さらに、本実施形態では、下地部805の色(この例では白色)は、第10被貼付部R10の色(この例では黒色)とは異ならせている。これにより、盤注意喚起シール80自体が、遊技盤110上にて目立つようにしている。
そして、実施形態2の枠注意喚起シール79および盤注意喚起シール80は、管理者に向けた情報を表示するものである。そこで、実施形態2では、ガラス扉枠150Gを閉めた状態では(図57参照)、枠注意喚起シール79および盤注意喚起シール80は、遊技者から視認困難または視認不可能になるようにしている。これによって、枠注意喚起シール79および盤注意喚起シール80が遊技者に向けた情報であると誤認されることを防止している。
(枠番号シール81)
図71は、実施形態2の枠番号シール81の説明図である。
図71(A)に示すように、枠番号シール81は、遊技枠150の裏面であって遊技枠150における下側に貼付けられ、遊技枠150の管理に関する情報を表示する。つまり、枠番号シール81は、遊技枠150を管理する管理者に向けた情報を表示する。
そして、枠番号シール81は、遊技枠150に設けられる第11被貼付部R11に貼付けられる。
図71(B)に示すように、第11被貼付部R11は、枠番号シール81の位置決めをする位置決部r11と、位置決部r11に貼付けられた枠番号シール81を覆う透明カバーc11と、を有している。
位置決部r11は、周囲より窪んだ凹部であって、底が平面になっている。また、位置決部r11の形状は、枠番号シール81に対応している。これによって、作業者が、遊技枠150に枠番号シール81を貼付ける際、枠番号シール81の貼付位置および貼付方向を間違えないようにしている。
透明カバーc11は、例えばホールの島におけるパチンコ遊技機100の設置時など作業が行われるときに、遊技枠150に貼付けられた枠番号シール81が剥がれたり、擦れたりしないように、枠番号シール81を保護する。
そして、枠番号シール81は、遊技枠150の管理を行うための文字部811と、コード画像812と、有する。さらに、枠番号シール81は、文字部811およびコード画像812以外の部分である下地部813を有している。
文字部811は、例えば「WK654321」というように、遊技枠150を管理するために用いられる英数字である。そして、文字部811は、複数台製造される遊技枠150のうち個々の遊技枠150に割り当てられる固有の番号である。例えば、文字部811は、遊技枠150全体を管理するために用いられる。
また、コード画像812は、文字部811に対応する情報を符号化したものである。この例では、コード画像812は、文字部811の内容である「WK654321」を符号化したものである。
下地部813は、文字部811を管理者が見やすくし、コード画像812を読取機器によって読取り易くしている。例えば、本実施形態の枠番号シール81は、下地部813を白色とし、文字部811を黒色とし、コード画像812を黒色で表示している。
(取扱注意喚起シール82)
図72は、実施形態2の取扱注意喚起シール82の説明図である。
取扱注意喚起シール82は、遊技枠150の裏面であって遊技枠150における下側に貼付けられ(図71(A)参照)、遊技枠150の取扱いに関する注意喚起の情報を表示する。つまり、取扱注意喚起シール82は、遊技枠150を管理する管理者に向けた情報を表示する。
そして、取扱注意喚起シール82は、注意喚起の対象物である遊技枠150における板金150Kに直接、貼付けられる。
図72に示すように、本実施形態の取扱注意喚起シール82は、遊技枠150の取扱いに関する文字部821と、遊技枠150の取扱いに関する警告イラスト822と、文字部821および警告イラスト822を囲う枠線823と、を有する。さらに、取扱注意喚起シール82は、文字部821、警告イラスト822および枠線823以外の部分である下地部824を有している。
文字部821は、例えば「板金のエッジに注意してください」というように、遊技枠150における板金の取扱いを管理者に対して具体的に指示する。
また、警告イラスト822は、板金に手を触れることについて警告する内容を、文字ではなくイラストによって表示する。
そして、枠線823は、取扱注意喚起シール82の外周に沿って設けられる。これによって、例えば取扱注意喚起シール82と板金150Kとの境界部分を示すことで、取扱注意喚起シール82を目立たせている。
下地部824は、文字部821、警告イラスト822および枠線823を管理者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態の取扱注意喚起シール82は、下地部824を黄色とし、文字部821を赤色とし、警告イラスト822を黒色とし、枠線823を赤色で表示している。このように、取扱注意喚起シール82は、下地部824と、下地部824以外の文字部821、警告イラスト822および枠線823との明度のコントラストを強くしている。
さらに、本実施形態では、下地部824の色は、注意喚起の対象である板金150Kの色(例えば、金属色)とは異ならせている。これにより、取扱注意喚起シール82が、遊技枠150上にて目立つようにしている。
(サブROMシール83)
図73は、実施形態2のサブROMシール83の説明図である。
サブROMシール83は、遊技盤110の裏面に設けられる。そして、サブROMシール83は、遊技盤110の裏面に設けられる演出制御部300(図3参照)のROM302に直接的に貼付けられる(図62参照)。
図73に示すように、本実施形態のサブROMシール83は、本パチンコ遊技機100の機種名に関する準機種名831と、準機種名831以外の部分である下地部832とを有する。
準機種名831は、本パチンコ遊技機100の機種名を省略した内容や機種名を類推できる内容の文字にて表示される。例えば、本パチンコ遊技機100の機種名は、「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」である。これに対して、準機種名831は、「スター777 ドーム」といったように、機種名を簡略化した内容になっている。
後述するように、メインROMシール86には、本パチンコ遊技機100の正式な機種名が表示される。一方で、サブROMシール83には、上述のとおり、省略した機種名を表示する。これによって、例えば、パチンコ遊技機100の製造時において、サブROMシール83が貼り付けられるROM302と、メインROMシール86が貼り付けられるROM202とを区別化し、作業者がそれぞれを間違えないようにしている。
さらに、本実施形態においては、メインROMシール86の文字の色および下地部の色の組合せと、サブROMシール83の文字の色および下地部の色の組合せとが一致するようにしている。例えば、メインROMシール86の下地部の色を橙色とし文字の色を黒色にした場合、サブROMシール83の下地部の色を橙色とし文字の色を黒色にする。このように、同じ機種に用いられるROM302とROM202とが、同じ文字の色と下地部の色との組み合わせであることにより、異なる他の機種のROMと区別することができる。
(メイン基板管理シール84)
図74は、実施形態2のメイン基板管理シール84、メイン基板シール85およびメインROMシール86の説明図である。
メイン基板管理シール84は、遊技盤110の裏面に設けられ、遊技制御基板200Bを収容する透明な遊技制御基板ケース200cに直接貼付けられる(図62参照)。なお、遊技制御基板200Bには、CPU201、ROM202およびRAM203(図3参照)が実装される。
図74に示すように、メイン基板管理シール84は、管理番号に関する管理番号841と、コード画像842と、開封に関する情報を書き込む開封情報欄843と、を有する。
管理番号841は、複数台製造される遊技制御基板200Bのうち個々の遊技制御基板200Bに割り当てられる固有の番号である。管理番号841は、例えば「XX No.123456」というように英数字が用いられる。
コード画像842は、管理番号841に対応する情報を符号化したものである。この例では、コード画像842は、管理番号841の内容である「XX No.123456」を符号化したものである。
開封情報欄843は、遊技制御基板ケース200cの開封を行った管理者が氏名等を記入したり、開封年月日を記入したりするための欄である。
そして、メイン基板管理シール84は、透明なシールによって構成される。従って、管理者は、メイン基板管理シール84を介して、背後の遊技制御基板200Bを視認することができる。
なお、管理番号841、コード画像842および開封情報欄843は、部分的に白色の下地部が設けられる。そして、管理番号841は黒色である、コード画像842は黒色になっている。
そして、本実施形態のメイン基板管理シール84は、遊技制御基板ケース200cから剥がした場合に、剥がしたことが分かるようになっている。具体的には、メイン基板管理シール84は、遊技制御基板ケース200cから剥がすと、メイン基板管理シール84自体や遊技制御基板ケース200cに、例えば「開封」の文字が残るようになっている。
上述のとおり、メイン基板管理シール84には、遊技制御基板200Bに固有の管理番号841が設けられている。そのため、例えば、遊技制御基板ケース200cに貼り付けられていたメイン基板管理シール84が剥がされて、他の遊技制御基板ケース200cに貼付けられることは好ましくない。
そこで、本実施形態のメイン基板管理シール84は、剥がしたことの形跡が残るように構成することで、剥がされた場合であっても再度用いられないようにしたり、剥がそうとする行為自体をけん制したりしている。
(メイン基板シール85)
メイン基板シール85は、遊技盤110の裏面に設けられる遊技制御基板200Bを収容する透明な遊技制御基板ケース200cに直接貼付けられる。
そして、メイン基板シール85は、機種名851と、メーカ名852と、エラー表示情報853と、外部端子情報854と、を有する。
機種名851は、本パチンコ遊技機100の機種名を表示する。本実施形態では、機種名851は、「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」が表示される。すなわち、メイン基板シール85において、機種名851は、本パチンコ遊技機100の正式な機種名を、例えば簡略化等することなく表示する。
メーカ名852は、本パチンコ遊技機100を製造するメーカ名を表示する。
エラー表示情報853は、エラーの種類を報知するLEDが発光した場合のエラーの種類を明示する。
外部端子情報854は、後述する外部情報端子部900における端子と、端子ごとに出力される信号の内容との関係を示す。
そして、メイン基板シール85は、透明なシールによって構成される。従って、管理者は、メイン基板シール85を介して後側の遊技制御基板200Bを視認することができる。また、機種名851、メーカ名852、エラー表示情報853および外部端子情報854は、白色により表示される。
(メインROMシール86)
メインROMシール86は、遊技盤110の裏面に設けられる遊技制御部200のROM202に直接貼り付けられる。すなわち、メインROMシール86は、遊技盤110の裏面において、ROM202が記憶している遊技仕様に応じた情報を示す。
本実施形態のメインROMシール86は、本パチンコ遊技機100の機種名に関する機種名861と、メーカ名862と、機種名861およびメーカ名862以外の部分である下地部863とを有する。
機種名861は、本パチンコ遊技機100の機種名を表示する。本実施形態では、機種名861は、「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」を表示する。すなわち、メインROMシール86において、機種名861は、本パチンコ遊技機100の正式な機種名を、例えば簡略化等することなく表示する。パチンコ遊技機100の遊技仕様は、機種毎にそれぞれ固有のものである。そこで、実施形態2のメインROMシール86は、メインROMシール86に機種名を表示することで、ROM202に記憶される遊技仕様に応じた情報を示している。
そして、上述のとおり、実施形態2のパチンコ遊技機100では、スペックシール73の機種名735においても、正式な機種名である「CRぱちんこ スター777〜夢のドーム公演〜 V3B」が表示される。つまり、スペックシール73には、本パチンコ遊技機100の機種名が記載され、メインROMシール86にも、本パチンコ遊技機100の機種名が記載され、両方とも同じ表記の機種名が記載されている。
メーカ名862は、本パチンコ遊技機100を製造するメーカの名称である。
下地部863は、本実施形態では、橙色を呈している。この下地部863の色は、上述したスペックシール73のバージョン表示736の色と同じである。このように、本実施形態では、メインROMシール86の下地部863の色に、スペックシール73の文字部以外の他部であるバージョン表示736の色を用いている。
これによって、例えば管理者は、遊技盤110の表面に設けられるスペックシール73のバージョン表示736の色と、遊技盤110の裏面に設けられるメインROMシール86の下地部863の色とによって、遊技盤110の表裏で遊技仕様が一致していることを目視にて容易に確認することができる。
なお、例えば、メインROMシール86の機種名861(またはメーカ名862)の色に、スペックシール73のバージョン表示736として用いられる色を用いていても良い。このように構成した場合であっても、例えば管理者は、遊技盤110の表面に設けられるスペックシール73のバージョン表示736の色と、遊技盤110の裏面に設けられるメインROMシール86の機種名861の色とによって、遊技盤110の表裏で遊技仕様が一致していることを目視にて容易に確認することができる。
上述したとおり、実施形態2のパチンコ遊技機100では、スペックシール73の文字部(確率情報731、賞球数情報732、確変突入率情報733、製造メーカ情報734、機種名735)以外の他部(バージョン表示736)に用いられる色を、メインROMシール86の下地部(下地部863)または文字部(機種名861、メーカ名862)の色として用いることで、遊技盤110の表裏で遊技仕様が一致していることを容易に確認できるようになっている。
また、実施形態2のメインROMシール86の表示領域の面積は、スペックシール73の表示領域の面積よりも小さくなっている。すなわち、シールにおける表示領域は、スペックシール73の方がメインROMシール86よりも広くなっている。なお、本実施形態において、表示領域とは、文字部などの情報が設けられる側の面の全ての領域である。例えば、シールにおける表示領域は、粘着剤が設けられる面ではなく、その反対側である情報が表示される面である。
実施形態2において、例えば、スペックシール73の表示領域の面積は、実施形態2のメインROMシール86の表示領域の面積の約3倍になっている。
例えば、スペックシール73は、遊技機についての専門知識の薄い遊技者が見るものである。そのため、スペックシール73の表示領域を比較的大きくすることで、遊技者が内容を確認し易くなる。一方で、メインROMシール86の表示領域を比較的小さくすることで、ROM202が存在する位置を目立たせなくすることができる。そして、例えば、ROM202を不正に交換しようとする者に対して、ROM202を発見し難く構成することができる。
また、メインROMシール86における機種名861の文字サイズは、スペックシール73における機種名735の文字サイズよりも小さくなっている。すなわち、パチンコ遊技機100の機種名の文字サイズは、メインROMシール86よりもスペックシール73の方が大きくなっている。
実施形態2のスペックシール73において、機種名735の文字サイズは、例えば10ptとなっている。一方で、実施形態2のメインROMシール86において、機種名861の文字サイズは、例えば8ptとなっている。
これによって、例えば、スペックシール73の文字サイズを比較的大きくすることで遊技者が確認し易くできる。一方で、メインROMシール86の文字サイズを比較的小さくすることで、例えば、ROM202を不正に交換しようとする者に対して、ROM202を発見し難く構成することができる。
さらに、本実施形態では、メインROMシール86の機種名861がメインROMシール86の表示領域全体に占める面積の比率は、スペックシール73の機種名735がスペックシール73の表示領域全体に占める面積の比率よりも高い。つまり、機種名を示す文字が表示領域に占める比率は、メインROMシール86の方がスペックシール73よりも高くなっている。
上述したとおり、実施形態2において、スペックシール73の機種名735の文字サイズは、メインROMシール86の機種名861の文字サイズよりも大きくなっている。そして、スペックシール73の機種名735の面積は、メインROMシール86の機種名861の面積の約1.5倍になっている。また、上述のとおり、スペックシール73の表示領域の面積は、メインROMシール86の表示領域の面積の約3倍になっている。すなわち、実施形態2において、スペックシール73は、サブROMシール83に対する表示領域の面積比のほど、機種名の面積比が高くなっていない。
そして、実施形態2において、機種名861がメインROMシール86の表示領域に占める比率は、約0.5となり、機種名735がスペックシール73の表示領域に占める比率は、約1となる。このように、実施形態2においては、メインROMシール86の方がスペックシール73よりも、表示領域に占める文字の比率が高くなっている。
例えば、スペックシール73は、機種名735の他に、大当たり確率情報731、賞球数情報732および確変突入率情報733などを記載する必要がある。そのため、スペックシール73の機種名735が表示領域全体に占める面積の比率を比較的低くすることで、機種名735の他の情報の記載領域を十分に確保することができる。一方で、メインROMシール86は、最低限、機種名861の記載があれば良い。そのため、機種名861がメインROMシール86の表示領域全体に占める面積の比率を高めて、全体として極力小さくまとめている。
(電圧シール87)
図75は、実施形態2の電圧シール87の説明図である。
電圧シール87は、遊技枠150の裏面であって遊技枠150における上側に設けられる電源コード150Dに直接貼り付けられる。そして、電圧シール87は、遊技枠150の電源コード150Dの取扱いに関する注意を喚起する。つまり、電圧シール87は、遊技枠150を管理する管理者に向けた情報を表示する。
電圧シール87は、単数枚で構成され、電源コード150Dに挟むようにして、接着面(粘着面)同士を対向させて貼り合わせることで、電源コード150Dに取り付けられる。本実施形態では、特に重要な警告を喚起する電圧シール87は、接着面同士を貼り合わせることで、電源コード150Dにしっかりと取り付けられる。
そして、電圧シール87は、定格電圧表示871と、文字部872と、警告イラスト873と、を有する。
定格電圧表示871は、本パチンコ遊技機100の定格電圧を表示する。具体的には、定格電圧表示871は、「24ボルト 注意」といった内容を表示する。
また、文字部872は、定格電圧以外の電圧を本パチンコ遊技機100に印加しないように警告する内容を示す。具体的には、文字部872は、「事故の原因になるので 24ボルト以外に入れないこと」という、電源コード150Dの取扱いに関する注意を喚起する。
警告イラスト873は、例えば事故が生じるおそれがあることを警告する内容をイラストにしたものである。
(変形例)
図76は、注意喚起に関するシールの変形例1の説明図である。
図76(A)に示すように、変形例1のパチンコ遊技機100は、ガラス扉枠150Gにおける後側に透明フィルム150Fを有している。この透明フィルム150Fは、ガラス扉枠150Gが閉じた状態になると、遊技盤110とガラス扉枠150Gとの間に挟み込まれた状態になる。そして、この状態にて、透明フィルム150Fは、後述する光注意喚起部75Aを含む少なくとも一部が、ガラス板119を通して遊技者から視認可能になっている。
そして、透明フィルム150Fは、光に関する注意を喚起する光注意喚起部75Aを有している。
図76(B)に示す変形例1において、光注意喚起部75Aは、内側レール部材112aと外側レール部材112b(図57参照)との間に設けられる。
また、光注意喚起部75Aは、遊技者に対する光に関する注意を喚起する文字部75A1と、注意喚起であることを示す一般警告マーク部75A2と、を有する。さらに、光注意喚起部75Aは、文字部75A1および一般警告マーク部75A2以外の部分である下地部75A3を有している。
そして、下地部75A3は、文字部75A1および一般警告マーク部75A2を遊技者が見やすくするように目立たせている。例えば、本実施形態の光注意喚起部75Aは、下地部75A3の色を黄色とし、文字部75A1を黒色で表示し、一般警告マーク部75A2を黒色で表示している。このように、光注意喚起部75Aは、下地部75A3と、下地部75A3以外の文字部75A1および一般警告マーク部75A2との明度のコントラストを強くしている。さらに、変形例1では、下地部75A3の色は、周囲の部材の色とは異ならせている。これにより、光注意喚起部75A自体が、遊技盤110において目立つようにしている。
また、図76(A)に示すように、変形例1のパチンコ遊技機100は、遊技枠150のガラス扉枠150Gに、注意喚起シール89を有している。また、注意喚起シール89は、ガラス扉枠150Gにおける側面に設けられる。そして、遊技枠150および遊技盤110の取扱いに関する注意喚起の情報を表示する。つまり、注意喚起シール89は、管理者に向けた情報を表示する。
そして、図76(C)に示すように、本実施形態の注意喚起シール89は、遊技枠150および遊技盤110の取扱いに関する文字部891と、一般警告マーク部892とを有している。さらに、注意喚起シール89は、文字部891および一般警告マーク部892以外の部分である下地部893を有している。
文字部891は、「扉の開閉時は、盤面ギミックが初期位置にあることを確認してから開閉して下さい」というように、ガラス扉枠150Gの開閉時における遊技盤110における可動役物115の取扱いに関する注意を喚起する内容になっている。つまり、この例では、遊技枠150に設けられた注意喚起シール89は、遊技盤110に対する注意を喚起するものとなっている。
一般警告マーク部892の基本構成は、実施形態1の一般警告マーク部414と同様である。
下地部893は、文字部891および一般警告マーク部892を遊技者が見やすくなるように目立たせている。例えば、下地部893は、黒色とし、文字部891は白色とし、一般警告マーク部892は白色および黒色としている。
なお、注意喚起シール89と同様に、遊技枠150に設けられて、遊技盤110に対する注意を喚起するものとしては以下の態様もある。
例えば、遊技盤110とは別体であって、外見上、遊技枠150に設けられる装飾部材がパチンコ遊技機100に設けられる場合がある。ただし、装飾部材は、遊技枠150に対して着脱可能になっている。そして、この装飾部材は、例えば遊技盤110と同じモチーフに基づいて作成されている。すなわち、遊技盤110と装飾部材とはセットである。従って、遊技枠150に対して、遊技盤110を入れ替える際には、装飾部材も一緒に入れ替えることになる。このような場合、装飾部材は、遊技枠150ではなく、遊技盤110の一部であるという扱いになる。
そして、上記の装飾部材に、遊技枠150の上側突出部150Pに対して遊技者に注意喚起を行う注意喚起シールが設けられる場合がある。この場合、この注意喚起シールは、遊技盤110に設けられるという扱いとなる。そして、注意喚起シールは、遊技盤110に設けられて、遊技枠150に対する注意を喚起するものとなる。
図77は、注意喚起に関するシールの変形例2の説明図である。
図77に示すように、本実施形態の遊技盤110は、遊技くぎが埋設されるとともに遊技領域111を形成する透明遊技板118を有している。そして、透明遊技板118には、透明セル118Cが全体的に貼り付けられている。透明セル118Cは、透明シートによって構成されるとともに、一方側の面に糊などの接着剤が塗布されている。また、透明セル118Cは、透明遊技板118の少なくとも一部に、透明遊技板118を装飾するための装飾部118dと、遊技者に対する注意を喚起する注意喚起部118kとを有している。
装飾部118dは、例えば、パチンコ遊技機100のモチーフである模様や図形や文字などの装飾を施す。
図77に示す変形例2において、注意喚起部118kは、内側レール部材112の近傍であって内側レール部材112の内側に設けられる。そして、注意喚起部118kは、光に関する注意を喚起する光注意喚起部K1と、不正に関する注意を喚起する不正防止喚起部K2と、接触に関する注意を喚起する接触注意喚起シールK3と、操作に関する注意を喚起する操作注意喚起部K4と、を有している。
光注意喚起部K1は、「同じ光を長時間凝視しないで下さい」というように、遊技盤110に設けられる発光ランプの光や、遊技枠150に設けられる発光ランプの光を、遊技者が長い時間見続けないことを注意喚起する内容となっている。すなわち、光注意喚起部K1は、主に遊技者に向けた情報を示している。
不正防止喚起部K2は、「不正検知センサ搭載」というように、遊技に関する不正を検知することが可能なセンサが設けられていることを明示し、不正な遊技が行われることを防止する内容となっている。すなわち、不正防止喚起部K2は、遊技者に向けた情報を示している。
接触注意喚起シールK3は、「枠上部に注意して下さい 飛び出しに注意して下さい」というように、遊技枠150の上側突出部150Pに遊技者が衝突することを防止させたり、上部役物5が突出状態になった際に遊技者が上部役物5に接触することを防止させたりする内容となっている。すなわち、接触注意喚起シールK3は、遊技者に向けた情報を示している。
操作注意喚起部K4は、「破損の恐れがありますので 過度な力で操作しないで下さい」というように、遊技枠150に対する遊技者の過剰な力による操作を防止させる内容となっている。すなわち、操作注意喚起部K4は、遊技者に向けた情報を示している。
なお、光注意喚起部K1、不正防止喚起部K2、接触注意喚起シールK3および操作注意喚起部K4は、それぞれ黒色の文字で描かれる。また、光注意喚起部K1、不正防止喚起部K2、接触注意喚起シールK3および操作注意喚起部K4の文字部以外の部分となる下地部は、例えば白色で表示される。
なお、実施形態2において、例えば光注意喚起シール75は、発光ランプの光の凝視に関する注意喚起のみを表示しているが、この例に限定されない。例えば、光注意喚起シール75は、発光ランプの光の凝視に関する注意喚起以外に、接触注意喚起シール71や操作注意喚起シール72や不正防止喚起シール76に記載された内容を併せて表示しても良い。このことは、接触注意喚起シール71、操作注意喚起シール72および不正防止喚起シール76においても同様である。
また、実施形態2において、各種のシールは、被貼付部において凹部で構成される位置決め部により位置決めされているが、凹部の例に限定されない。各種のシールは、実施形態1にて図35を参照しながら説明した被貼付部(第1凸部170および第2凸部171、第3凸部172など)に貼り付けられていても良い。
図78は、本実施形態のパチンコ遊技機100における外部情報端子部900の全体図である。
パチンコ遊技機100は、枠用外部情報端子基板340および盤用外部情報端子基板350(図3参照)から外部情報信号を受信する外部情報端子部900を備えている。そして、ホールに設置されたホストコンピュータと外部情報端子部900の各々の端子部とを信号線で接続することで、ホストコンピュータは、各種の外部情報を取得することができる。
そして、本実施形態の外部情報端子部900には、各種の情報として、「賞球」、「扉・枠開放」、「図柄確定」、「始動口」、「大当たり1」、「大当たり2」、「大当たり3」、「メイン賞球」および「セキュリティ」の信号が枠用外部情報端子基板340および盤用外部情報端子基板350から送信される。
ここで、「賞球」は、払出制御部330から送信される情報であり、払い出した賞球数に関する情報である。「扉・枠開放」は、ガラス扉枠150Gまたは内枠150Uの開閉に応じて送信される情報である。「図柄確定」は、特別図柄の図柄変動が確定停止した場合に送信される情報である。「始動口」は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞した場合に送信される情報である。「大当たり1」は、例えば大当たり遊技中にONとして送信される情報である。「大当たり2」は、大当たり遊技が開始してから当該大当たり遊技後に高確率時短遊技状態に移行する場合おいて、大当たり遊技の開始から高確率時短遊技状態が終了するまでに送信される情報である。「大当たり3」は、大当たり遊技が開始してから当該大当たり遊技後に低確率時短遊技状態に移行する場合おいて、大当たり遊技の開始から低確率時短遊技状態が終了するまでに送信される情報である。「メイン賞球」は、遊技制御部200において払い出し予定としてカウントされる賞球数を表す情報である。「セキュリティ」は、各種エラー発生時に送信される情報である。
そして、外部情報端子部900は、上記の各種の信号に対応して、信号線を接続するための複数の端子(C1〜C9)を有している。さらに、複数の端子は、信号の内容ごとに異なる色に分けられている。そして、これら端子と信号との関係は、例えば外部端子情報854に記載される(図74(A)参照)。
例えば、端子C1は、「賞球」の信号を出力するとともに、白色を呈している。端子C2は、「扉・枠開放」の信号を出力するとともに、緑色を呈している。端子C3は、「図柄確定」の信号を出力するとともに、灰色を呈している。端子C4は、「始動口」の信号を出力するとともに、黄色を呈している。端子C5は、「大当たり1」の信号を出力するとともに、黒色を呈している。端子C6は、「大当たり2」の信号を出力するとともに、桃色を呈している。端子C7は、「大当たり3」の信号を出力するとともに、青色を呈している。端子C8は、「メイン賞球」の信号を出力するとともに、橙色を呈している。端子C9は、「セキュリティ」の信号を出力するとともに、水色を呈している。
また、図78に示すように、外部情報端子部900の付近に、盤用外部情報端子基板350の存在を明示する外部端子シール88が設けられる。本実施形態では、外部端子シール88は、外部情報端子部900を保持する保持部材900cに貼り付けられる。
外部端子シール88は、文字部881と、文字部881を囲う枠線882と、を有している。さらに、外部端子シール88は、文字部881および枠線882以外の部分である下地部883を有している。そして、文字部881は、例えば「外部端子」というように、外部情報端子部900であることを明示する内容である。また、枠線882は、外部端子シール88の外周に沿って設けられる。
そして、下地部883は、黄色である。また、文字部881は、黒色である。そして、枠線882は、赤色である。
以上のように構成される外部情報端子部900において、「賞球」信号の端子C1を白色とし、かつ、「大当たり1」信号の端子C5を黒色にしている。つまり、パチンコ遊技機100における出玉仕様に係わる信号の端子の色を、白色と黒色とにする。そして、この端子同士の色の構成を採用する場合には、スペックシール73の下地部および文字部に、黒色と白色とを使う。例えば、スペックシール73の下地部を白色にした場合には、スペックシール73の文字部を黒色にする。また、例えば、スペックシール73の下地部を黒色にした場合には、スペックシール73の文字部を白色にする。同様に、メインROMシール86の下地部および文字部に、黒色と白色とを使う。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機100では、上述のとおり、出玉仕様に係わる信号の端子の色と、スペックシール73の文字部および下地部を構成する色と、メインROMシール86の文字部および下地部を構成する色とを、白色および黒色にすることで、管理者がパチンコ遊技機100を管理し易くしている。すなわち、遊技盤110の表面に設けられるスペックシール73を構成する色と、遊技盤110の裏面に設けられるメインROMシール86を構成する色とが同じであることによって、遊技盤110の表裏で盤面構成と遊技制御基板200Bとが対応していることを容易に確認できる。さらに、この例では、スペックシール73およびメインROMシール86によって、白色および黒色が重要な色であるということを管理者が認識したうえで、出玉仕様に係わる重要な信号線を外部情報端子部900に接続する際に、白色および黒色を意識して接続作業を行うことができる。
また、図78に示すように、外部情報端子部900の各端子が実装される基板には、各々の端子ごとに「CN」の印字がされている。実施形態2においては、端子毎にCN+数字が表記され、各々の端子を区別できるようになっている。そして、本実施形態のCN+文字は、白色を呈している。これに対して、メイン基板シール85において外部情報端子部900の説明を行う外部端子情報854は、白色の文字によって構成されている。これによって、メイン基板シール85の外部端子情報854と外部情報端子部900の「CN」の印字の色とが対応することで、外部端子情報854が外部情報端子部900の説明に関するものであることが示唆されるようにしている。
また、本実施形態では、メインROMシール86とスペックシール73とで用いられる色は、全て、外部端子の色に含まれるようにしている。
ただし、管理者が着目するスペックシール73やメインROMシール86に、重要な信号線の色を用いてしまうと、その色に見慣れてしまうおそれがある。特に、扉・枠開放やセキュリティに関する信号線は、ホールにおいて重要なものである。そこで、扉・枠開放の外部端子の色は、スペックシール73やメインROMシール86の文字色や下地色に用いないようにしている。また、セキュリティの外部端子の色は、スペックシール73やメインROMシール86の文字色や下地色に用いないようにしている。
また、例えば、スペックシール73やメインROMシール86の文字部および下地部の色を白色と黒色とで構成する場合がある。このような場合には、外部情報端子部900では、端子(白)と端子(黒)とを隣接して設けないようにする。これは、例えば、スペックシール73やメインROMシール86においては、白色と黒色とを隣接させて色のコントラストを高めることで情報を見やすくすることができる。しかしながら、スペックシール73およびメインROMシール86に用いられる色が白色と黒色という作業者の意識から、白色の端子の隣に黒色の信号線を接続したり、黒色の隣に白色の信号線を接続したりするおそれがある。そこで、この例においては、端子(白色)と端子(黒色)とは隣接させず、白色の端子と黒色の端子とを予め離れさせておくことで、信号線の誤接続を防止する。
また、外部端子シール88を構成する色は、全て、端子の色に用いられるようにしても良い。例えば、外部端子シール88には、黄色、黒色を用いる。そして、これらの色が、外部情報端子部900における端子(黄色、黒色)に含まれるようにする。これによって、外部情報端子部900が遊技盤110の裏面において設けられる箇所が目立つようにし、管理者が信号線の取り付け作業を忘れにくくすることができる。
続いて、実施形態2における変動演出について説明する。
ここで、実施形態2のパチンコ遊技機100において、判定結果が大当たりの場合には、30秒〜90秒の変動時間に設定される。すなわち、大当たりに当選した場合には、変動時間が長くなるように設定されている。そして、変動パターンの変動時間は、変動演出パターンの演出時間に対応している。また、変動演出パターンの演出時間がより長いほど、SPリーチやSPSPリーチなどの特別なリーチ演出が実行されるようにしている。従って、演出時間がより長い方が、大当たりの期待度がより高くなっている。また、実施形態2では、大当たりの期待度が低い方から高い方に、リーチ無し演出、通常リーチ演出、SPリーチ演出、SP・SPリーチ演出の順になっている。
〔実施形態2の事前判定演出〕
次に、実施形態2の事前判定演出の演出例について具体的に説明する。
実施形態2では、演出制御部300は、事前判定演出の一つとして、変動画像51または保留画像52(以下、変動画像51および保留画像52をまとめて「オブジェクト画像」と呼ぶ)の表示態様を変化させる「オブジェクト変化演出」と、主に第1始動口ユニット20の発光部24を発光させる「特別発光演出」と、をそれぞれ行うことが可能になっている。
なお、以下の説明において、事前判定演出によって事前判定結果を報知する対象となっている保留のことを報知対象と呼ぶ。
そして、実施形態2では、オブジェクト変化演出と特別発光演出とは、それぞれ独立して実行することが可能である。ただし、後述するように、同じ報知対象に対して、オブジェクト変化演出と特別発光演出とを合わせて実行するときもある。
(オブジェクト変化演出)
オブジェクト変化演出は、事前判定結果の報知対象の大当たりの有無や、大当たり図柄の種類や、変動時間など所定の条件が満たされた場合に実行される。そして、オブジェクト変化演出では、オブジェクト画像の色や模様や形状等(以下、表示色と呼ぶ)を、デフォルト(標準)の表示態様に対して変化させる。なお、実施形態2において、デフォルトのオブジェクト画像の表示色は、白色である。そして、実施形態2では、オブジェクト画像の表示色を変化させることで、遊技者に対して大当たり遊技が行われる可能性(すなわち、期待度)を示唆するようにしている。
オブジェクト変化演出は、大当たりに当選する期待度に応じた複数の表示色のうちから所定の表示色にオブジェクト画像を変化させる。ここで、実施形態2では、オブジェクト画像は、白色で表示される場合が、オブジェクト変化演出を行っていないデフォルト(標準)の状態である。そして、オブジェクト変化演出においては、オブジェクト画像を、白色点滅、青色、緑色および赤色のいずれかの表示色に変化させる。これらの表示色は順位付けがされている。本実施形態では、順位が低いほうから高い方に向けて、白色点滅→青色→緑色→赤色の順になっている。そして、これらの表示色は、演出時間が比較的長いほど順位の高い色が選択される割合が高く、演出時間が比較的短いほど順位の低い色が選択される割合が高くなっている。
上述したとおり、本実施形態では、演出時間がより長い方が、大当たりの期待度がより高くなるように設定されている。従って、本実施形態では、大当たりの期待度が低い方から高い方に、白色→白色点滅→青色→緑色→赤色の順になっている。
なお、表示色の変化は、上記の順に従って順番に行うのではなく、途中の表示色を抜かす場合もある。また、本実施形態では、期待度が高い表示色から、期待度が低い表示色には変化しないようにしている。
また、本実施形態においては、青色以上の順位(すなわち、青色、緑色、赤色)のオブジェクト変化演出が実行された場合、少なくとも報知対象の変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ、SPリーチ、SPSPリーチ)が実行されるようにしている。
(特別発光演出)
特別発光演出は、事前判定結果の報知対象の大当たりの有無や、大当たり図柄の種類や、変動時間など所定の条件が満たされた場合に実行される。そして、特別発光演出は、主に第1始動口ユニット20の発光部24を特別な発光態様にすることで行う。
ここで、特別発光演出は、発光部24の発光態様が、特別発光演出を実行していないとき(以下、非実行時)とは異なっていると遊技者が認識できれば良い。例えば、非実行時の発光部24は消灯し、特別発光演出時の発光部24は発光させることを例示できる。また、非実行時の発光部24は光量が小さく、特別発光演出時の発光部24は光量が大きいことを例示できる。さらにまた、非実行時の発光部24は点滅速度が遅く(発光間隔が長く)、特別発光演出時の発光部24は、点滅速度が早く(発光間隔が短く)なることを例示できる。
また、特別発光演出において、発光部24は、演出開始から終了まで、点滅速度が一定であっても良い。一方で、特別発光演出において、発光部24は、演出開始から演出終了までの間に、第1の点滅速度である第1点滅パターンにて発光を行う期間と、第1の点滅速度とは異なる第2の点滅速度(第1の点滅速度よりも早い場合や遅い場合を含む)であって第1点滅パターンの後に行われる第2点滅パターンにて発光を行う期間とを有して、発光を行っても良い。
また、特別発光演出は、白色発光、青色発光、緑色発光および赤色発光のいずれかの発光色で発光することができる。そして、これら発光色は、上述したオブジェクト変化演出と同様に順位付けがされている。本実施形態では、大当たりの期待度が低い方から高い方に、白色発光→青色発光→緑色発光→赤色発光の順になっている。
続いて、実施形態2の変動演出について具体的に説明する。
(変動演出例6)
図79−1、図79−2、図79−3および図79−4は、演出制御部が画像表示部を用いて行う装飾図柄の図柄変動演出における変動演出例6の説明図である。
図79−1(1)に示すように、前の特別図柄の変動が終了することにともない、画像表示部114に装飾図柄61が確定停止されているものとする。この例では、確定停止された装飾図柄61の数字の組合せは、「246」となっている。また、確定停止された小図柄56の数字の組合せも、「246」となっている。さらに、画像表示部114には、保留数表示55が表示される。保留数表示55は、「0」のままである。また、変動画像51や保留画像52は、それぞれ表示されていない。
さらに、第1始動口ユニット20の発光部24は、消灯している。
そして、第1始動口121の入賞に基づく特別図柄の変動が開始する。このとき、図79−1(2)に示すように、装飾図柄61は、変動開始時のアクションを伴って、図柄変動を開始する。この例において、変動開始時のアクションは、変動停止していた装飾図柄61がスクロール方向とは逆に一旦移動し、その後、スクロール方向に向けてスクロールするというものである。また、画像表示部114には、変動画像51が表示される。変動画像51は、デフォルトである白色で表示される。小図柄56は、特別図柄の変動開始に同期して変動する。なお、保留数表示55は、「0」である。また、発光部24は、消灯している。
さらに、図79−1(3)に示すように、装飾図柄61が変動する。このとき、発光部24は、消灯している。
その後、図79−1(4)に示すように、左装飾図柄61である数字の「3」が仮停止する。そして、変動演出例6では、第1始動口121に遊技球が新たに入賞する。このとき、特別図柄が変動中であるため、新たな入賞についての大当たり判定の権利は保留される。そして、保留画像52が表示される。また、保留数表示55は、「0」から「1」に保留数が増加する。
そして、この変動演出例6においては、このときに入賞して保留された権利が、事前判定演出における報知対象である。そして、この例では、第1始動口121の入賞のタイミングで、特別発光演出およびオブジェクト変化演出の実行が開始される。そして、変動演出例6では、発光部24は、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間の経過後に、未発光の状態から、特別な発光態様として白色発光を行う状態への移行が完了する。
なお、発光部24が未発光の状態から白色発光に移行完了したとき、1番目の保留画像52は、未表示の状態から白色点滅の表示への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、1番目の保留画像52が白色点滅で表示されることを認識困難または認識不可能である。
さらに、本実施形態では、発光部24が特別な発光態様で発光するタイミングに合わせて、スピーカ156から所定の効果音(例えば、「ピローン」)が発せられる。
その後、図79−1(5)に示すよう、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間の経過後に、1番目の保留画像52として、未表示の状態から白色点滅の表示を行う状態になる。そして、変動演出例6では、オブジェクト変化演出によって1番目の保留画像52が未表示の状態から白色点滅をする状態に移行完了するまでに掛かる時間は、特別発光演出によって発光部24が未発光の状態から白色発光を行う状態に移行完了するまでに掛かる時間よりも長くなっている。
ここで、本実施形態のVDP314(図4参照)は、1秒間に60フレームのフレーム画像を用いて各種演出を構成する演出画像を表示させる。そして、特別発光演出では、1フレーム分の時間(=約1.66ミリ秒)を掛けて、発光部24を、未発光の状態から白色発光を行う状態に移行完了させる。一方、オブジェクト変化演出では、30フレームのフレーム画像を用いて、1番目の保留画像52を、未表示の状態から白色点滅する状態に移行完了させる。すなわち、オブジェクト変化演出では、30フレーム分の時間(=0.5秒)を掛けて、1番目の保留画像52を、未表示の状態から白色点滅する状態に移行完了させる。
従って、実施形態2において、発光部24が白色発光を行っていると遊技者が認識するタイミングと、1番目の保留画像52が白色点滅を行っていると遊技者が認識するタイミングとは、異なっている。そして、実施形態2においては、遊技者が、1番目の保留画像52の白色点滅よりも、発光部24の白色発光の方を先に認識可能になっている。
そして、特別図柄の変動が停止する。このとき、図79−1(5)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「312」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。
また、小図柄56は、特別図柄の変動停止に伴って停止する。このとき、小図柄56は、装飾図柄61の数字組合せと同じ「312」にて停止する。さらに、変動画像51は、消去される。
なお、特別図柄の変動が停止しても、発光部24は、特別発光演出として白色発光を継続している。また、保留画像52は、オブジェクト変化演出として白色点滅を継続する。
その後、次の特別図柄の変動開始に伴って、図79−1(6)に示すように、装飾図柄61は図柄変動を開始する。また、画像表示部114では、保留画像52が変動画像51として表示変更される。このとき、変動画像51は、表示変更される前の態様である白色点滅を継続して行う。そして、小図柄56も変動開始する。なお、保留数表示55は、「1」から「0」に減少する。
また、発光部24は、白色発光を継続している。
さらに、図79−2(7)に示すように、装飾図柄61が変動する。このとき、画像表示部114には、白色点滅する変動画像51が表示されている。また、発光部24は、白色発光による点滅を継続している。
また、このとき、第1始動口121に遊技球が入賞し、保留画像52が新たに表示される。そして、保留数表示55は、「0」から「1」に増加する。
その後、図79−2(8)に示すように、左装飾図柄61である数字の「5」が仮停止する。そして、変動演出例6では、この仮停止のタイミングを移行の基準タイミング(以下、移行基準タイミング)として、特別発光演出およびオブジェクト変化演出における2回目の発光色の変化および表示色の変化が実行開始される。具体的には、発光部24は、2回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、白色発光から青色発光への移行が完了する。
また、発光部24が白色発光から青色発光へ移行完了したとき、変動画像51は、白色点滅から青色への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、変動画像51が青色になることを認識困難または認識不可能である。
そして、図79−2(9)に示すように、変動画像51は、2回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、白色点滅から青色への移行が完了する。このとき、発光部24は、既に青色発光を行っている。つまり、本実施形態では、変動画像51が白色点滅から青色に移行完了するよりも前に、発光部24が白色発光から青色発光への移行が完了している。
変動演出例6において、特別発光演出では、1フレーム分の時間(=約1.66ミリ秒)を掛けて、発光部24を白色発光から青色発光を行う状態に移行完了させる。一方、オブジェクト変化演出では、60フレームのフレーム画像を用いて、変動画像51を白色点滅から青色に移行完了させる。すなわち、オブジェクト変化演出では、60フレーム分の時間(=1秒)を掛けて、変動画像51を白色点滅から青色に移行完了させる。
なお、本実施形態において、既に表示されているオブジェクト画像(変動画像51、保留画像52)の色変化を完了させるために用いるフレーム数(例えば、60フレーム)は、未表示の状態からオブジェクト画像の色変化を完了させるために用いるフレーム数(例えば、30フレーム)よりも多くなっている。
そして、変動演出例6では、変動画像51が青色に変化完了するよりも先に、発光部24を青色発光させることで、遊技者に対して、変動画像51がその後に変化する色を一瞬早く知らせている。
また、本実施形態では、発光部24が白色発光から青色発光に移行したタイミングで、枠ランプ157および役物発光部115Lも青色発光するようにしている。ただし、枠ランプ157および役物発光部115Lの青色発光は、一時的であり、少なくとも変動画像51が青色に変化した後には、消灯または白色など他の発光色にて発光する。
その後、図79−2(10)に示すように、左装飾図柄61である数字の「5」と右装飾図柄61である数字の「5」とが仮停止し、2つの装飾図柄61が揃った状態で仮停止することで、ノーマルリーチが成立する。なお、このとき、変動画像51は、青色であり、発光部24は、青色発光している。
また、この例では、第1始動口121に対する遊技球の2回の入賞に伴って、保留画像52が新たに2つ表示される。つまり、1番目、2番目および3番目の保留画像52が表示される。そして、保留数表示55は、「1」から「3」に増加する。
さらにその後、図79−2(11)に示すように、ノーマルリーチ状態における所定のタイミングを移行基準タイミングとして、特別発光演出およびオブジェクト変化演出における3回目の発光色の変化および表示色の変化が実行開始される。具体的には、発光部24は、3回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、青色発光から緑色発光への移行が完了する。
また、発光部24が青色発光から緑色発光に移行完了したとき、変動画像51は、青色から緑色への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、変動画像51が緑色になることを認識困難または認識不可能である。
そして、図79−2(12)に示すように、変動画像51は、3回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、青色から緑色への移行が完了する。このとき、発光部24は、既に緑色発光による点滅を行っている。つまり、変動演出例6では、変動画像51が青色から緑色に変化するよりも前に、発光部24が青色発光から緑色発光への移行が完了する。
変動演出例6において、特別発光演出では、1フレーム分の時間(=約1.66ミリ秒)を掛けて、発光部24を青色発光から緑色発光を行う状態に移行完了させる。一方、オブジェクト変化演出では、60フレームのフレーム画像を用いて、変動画像51を青色から緑色に移行完了させる。すなわち、オブジェクト変化演出では、60フレーム分の時間(=1秒)を掛けて、変動画像51を青色から緑色に移行完了させる。
そして、変動演出例6では、変動画像51が緑色に変化完了するよりも先に、発光部24を緑色発光させることで、遊技者に対して、変動画像51がその後に変化する色を一瞬早く知らせている。
なお、本実施形態では、発光部24が青色発光から緑色発光に移行したタイミングで、枠ランプ157および役物発光部115Lも緑色発光するようにしている。ただし、枠ランプ157および役物発光部115Lの緑色発光は、一時的であり、少なくとも変動画像51が緑色に変化した後には、消灯または白色など他の発光色にて発光する。
そして、図79−3(13)に示すように、画像表示部114では、装飾図柄61が縮小表示され、SPリーチに移行する。なお、このとき、変動画像51は、緑色であり、発光部24は、緑色発光している。
さらに、図79−3(14)に示すように、SPリーチの移行後における所定のタイミングを移行基準タイミングとして、特別発光演出およびオブジェクト変化演出における4回目の発光色の変化および表示色の変化が実行開始される。具体的には、発光部24は、4回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、緑色発光から赤色発光への移行が完了する。
また、発光部24が緑色発光から赤色発光へ移行完了したとき、変動画像51は、緑色から赤色への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、変動画像51が赤色になることを認識困難または認識不可能である。
そして、図79−3(15)に示すように、変動画像51は、4回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、緑色から赤色に移行完了する。このとき、発光部24は、既に赤色発光を行っている。つまり、変動演出例6では、変動画像51が緑色から赤色に変化が完了するよりも前に、発光部24が緑色発光から赤色発光への移行が完了している。
変動演出例6において、特別発光演出では、1フレーム分の時間(=約1.66ミリ秒)を掛けて、発光部24を緑色発光から赤色発光を行う状態に移行完了させる。一方、オブジェクト変化演出では、60フレームのフレーム画像を用いて、変動画像51を緑色から赤色に移行完了させる。すなわち、オブジェクト変化演出では、60フレーム分の時間(=1秒)を掛けて、変動画像51を緑色から赤色に移行完了させる。
そして、変動演出例6では、変動画像51が緑色から赤色に変化完了するよりも先に、発光部24を赤色発光させることで、遊技者に対して、変動画像51がその後に変化する色を一瞬早く知らせている。
なお、本実施形態では、発光部24が緑色発光から赤色発光に移行したタイミングで、枠ランプ157および役物発光部115Lも赤色発光するようにしている。ただし、枠ランプ157および役物発光部115Lの赤色発光は、一時的であり、少なくとも変動画像51が赤色に変化した後には、消灯または白色など他の発光色にて発光する。
そして、図79−3(16)に示すように、画像表示部114では、SPSPリーチに移行する。このとき、画像表示部114では、装飾図柄61および保留画像52は、表示されなくなる。ただし、保留数表示55および小図柄56は、それぞれ画像表示部114に表示されたままである。
また、SPSPリーチへの移行後は、変動画像51は、赤色であり、発光部24は、赤色発光による点滅を継続している。
その後、図79−3(17)に示すように、画像表示部114には、遊技者に対して演出レバー161Lの操作を促すレバー操作画像538が表示される。そして、この変動演出例6では、レバー操作画像538が表示されている間、変動画像51を非表示にする。ただし、発光部24は、赤色の変動画像51が非表示になっても、赤色発光を継続している。
そして、図79−3(18)に示すように、レバー操作画像538が表示されているときに、遊技者が演出レバー161Lを操作すると、遊技盤110の上側に位置していた可動役物115が遊技盤110の中央まで下降する。変動演出例6では、可動役物115は、画像表示部114の中央部にて画像表示部114に重なる出現位置に位置する。そして、可動役物115は、役物発光部115Lを発光させる。このとき、役物発光部115Lの発光態様は、待機位置に位置している状態とは異なり、光量が大きく、発光点滅の速度が早く、かつ、発光色の数が多くなっている。また、画像表示部114には、可動役物115の存在を強調するエフェクト画像115eが表示される。
なお、この変動演出例6では、可動役物115が画像表示部114の中央部に対向し、また、画像表示部114にてエフェクト画像115eが表示されている間は、変動画像51を非表示にする。ただし、発光部24は、赤色の変動画像51が非表示になっても、赤色発光を継続している。
上記のとおり、赤色という期待度が高い変動画像51が非表示になることで、期待度が下がったと遊技者が心配することが想定される。しかしながら、変動演出例6では、発光部24にて、変動画像51の表示色に対応する発光色による発光が継続していることで、遊技者が心配をせずに演出を楽しむことができる。
さらに、図79−4(19)に示すように、可動役物115が待機位置に戻ると、画像表示部114には、ゾロ目の装飾図柄61が仮停止する。この例では、数字の「5」である3つの装飾図柄61が仮停止する。
なお、ゾロ目の装飾図柄61の仮停止が表示されるとき、赤色の変動画像51が再び表示される。なお、発光部24は、赤色発光を継続している。
その後、図79−4(20)に示すように、画像表示部114には、同じ数字の「5」であって装飾性が高い装飾図柄61が表示され、これら3つの装飾図柄61が確定停止する。図示の例においては、装飾図柄61が「555」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。なお、小図柄56も、装飾図柄61と同様に、数字の「555」で確定停止する。
ここで、装飾図柄61が確定停止し、確定時間の完了後に、発光部24は、赤色発光を止める。すなわち、発光部24は、報知対象である権利の図柄変動の停止に伴って、特別発光演出としての発光を終了する。
そして、図79−4(21)に示すように、画像表示部114には、オープニング画像589が表示される。オープニング画像589は、大当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である。より具体的には、本実施形態のオープニング画像589には、「BIG Bonus!Congratulations」という文字が表示される。また、画像表示部114には、右打ち画像542が表示されている。その後、大当たり遊技が実行される。
上述したとおり、実施形態2のパチンコ遊技機100では、特別な発光態様で発光することで大当たりを期待させる発光部24を用いた特別発光演出が実行される。そして、この発光部24の近傍には、本パチンコ遊技機100のモチーフである装飾シール23が設けられている。従って、遊技者は、発光部24に大いに注目し易いという構成になっている。
また、特別発光演出において、発光部24が発光する際には、例えばスピーカ156から効果音が出力される。これによって、遊技者は、発光部24が発光する際に、発光部24にさらに注目し易くなる。
これに対して、実施形態2のパチンコ遊技機100では、例えば遊技盤110の表面に、光注意喚起シール75を設けることで、遊技者が必要以上に発光部24を凝視しないよう注意喚起を行うことで、遊技者が眩しく感じることを抑制している。
図80は、変動演出例6における特別発光演出とオブジェクト変化演出とのタイミングチャートである。
図80に示すように、報知対象の入賞のタイミングから、特別発光演出において発光部24が白色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が白色点滅に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
また、2回目の移行基準タイミングから、特別発光演出において発光部24が白色発光から青色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が白色点滅から青色に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
さらにまた、3回目の移行基準タイミングから、特別発光演出において発光部24が青色発光から緑色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が青色から緑色に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
そして、4回目の移行基準タイミングから、特別発光演出において発光部24が緑色発光から赤色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が緑色から赤色に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
そして、例えば、特別発光演出において白色発光をしている白色発光期間は、オブジェクト変化演出において白色点滅である白色点滅期間(白色点滅への移行完了後であって青色への移行完了前)よりも短くなっている。このように、特定の色への変化に着目した場合、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間は、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間よりも短くなっている。
(変動演出例7)
図81−1、図81−2、図81−3および図81−4は、演出制御部が画像表示部を用いて行う装飾図柄の変動演出例7の説明図である。
図81−1(1)に示すように、前の特別図柄の変動が終了することにともない、画像表示部114に装飾図柄61が確定停止されているものとする。この例では、確定停止された装飾図柄61の数字の組合せは、「765」となっている。また、確定停止された小図柄56の数字の組合せも、「765」となっている。さらに、画像表示部114には、保留数表示55および小図柄56が表示される。保留数表示55は、「0」である。また、変動画像51や保留画像52は、それぞれ表示されていない。さらに、第1始動口ユニット20の発光部24は、消灯している。
そして、第1始動口121の入賞に基づく特別図柄の変動が開始する。このとき、図81−1(2)に示すように、装飾図柄61は、変動開始時のアクションを伴って、図柄変動を開始する。また、画像表示部114には、変動画像51が表示される。変動画像51は、デフォルトである白色で表示される。小図柄56は、特別図柄の変動開始に同期して変動する。なお、保留数表示55は、「0」である。また、発光部24は、消灯している。
さらに、図81−1(3)に示すように、装飾図柄61が変動する。このとき、発光部24は、消灯している。また、この変動演出例7では、第1始動口121に遊技球が新たに入賞する。そして、保留画像52が新たに表示される。また、保留数表示55は、「0」から「1」に保留数が増加する。
その後、図81−1(4)に示すように、左装飾図柄61である数字の「8」が仮停止する。
そして、図81−1(5)に示すように、右装飾図柄61である数字の「3」が仮停止する。また、変動演出例7では、第1始動口121に遊技球がさらに入賞する。そして、この変動演出例7において、このときに入賞して保留された権利が、事前判定演出における報知対象である。変動演出例7では、第1始動口121の入賞のタイミングで、特別発光演出およびオブジェクト変化演出の実行が開始される。そして、変動演出例7では、発光部24は、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間の経過後に、未発光の状態から、特別な発光態様として緑色発光を行う状態への移行が完了する。
また、発光部24が未発光の状態から緑色発光に移行完了したとき、2番目の保留画像52は、未表示の状態から緑色の表示への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、2番目の保留画像52が緑色になることを認識困難または認識不可能である。
なお、変動演出例7では、発光部24が特別な発光態様で発光するタイミングに合わせて、スピーカ156から所定の効果音が発せられる。
そして、図81−1(6)に示すように、2番目の保留画像52は、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間経過後に、未表示の状態から緑色の表示への移行が完了する。このとき、発光部24は、既に緑色発光を行っている。つまり、変動演出例7では、緑色の2番目の保留画像52が表示されるよりも前に、発光部24が緑色発光を開始している。
なお、変動演出例7において、特別発光演出における発光色の移行に掛かる時間と、オブジェクト変化演出における表示の移行に掛かる時間との関係は、変動演出例6と同様である。そして、変動演出例7では、緑色の2番目の保留画像52が表示されるよりも先に、発光部24を緑色発光させることで、遊技者に対して、その後に表示される2番目の保留画像52の色を一瞬早く知らせている。
なお、保留数表示55は、「1」から「2」に保留数が増加する。
そして、特別図柄の変動が停止する。このとき、図81−2(7)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「813」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。
また、小図柄56は、特別図柄の変動停止に伴って停止する。このとき、小図柄56は、装飾図柄61の数字組合せと同じ「813」にて停止する。さらに、変動画像51は、消去される。
なお、特別図柄の変動が停止しても、発光部24は、特別発光演出として緑色発光を継続している。また、保留画像52は、オブジェクト変化演出として緑色の表示を継続している。
その後、次の特別図柄の変動開始に伴って、図81−2(8)に示すように、装飾図柄61は図柄変動を開始する。また、画像表示部114では、1番目の保留画像52が変動画像51として表示変更される。また、2番目の保留画像52は、1番目の保留画像52として位置が移動する。このとき、1番目の保留画像52は、移動される前の態様である緑色の表示を継続して行う。そして、小図柄56も変動開始する。なお、保留数表示55は、「2」から「1」に減少する。また、発光部24は、緑色発光を継続している。
さらに、図81−2(9)に示すように、装飾図柄61が変動する。
そして、変動演出例7では、第1始動口121に遊技球が2回入賞し、2番目および3番目の保留画像52が順に新たに表示される。そして、保留数表示55は、「1」から「3」に増加する。
また、画像表示部114には、緑色の保留画像52が表示されている。そして、所定のタイミングを移行基準タイミングとして、特別発光演出およびオブジェクト変化演出における2回目の発光色の変化および表示色の変化が実行開始される。具体的には、発光部24は、2回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、緑色発光から赤色発光に移行完了する。
なお、発光部24が緑色発光から赤色発光に移行完了したとき、1番目の保留画像52は、緑色から赤色への移行の途中である。このタイミングでは、遊技者は、変動画像51が赤色になることを認識困難または認識不可能である。
そして、図81−2(10)に示すように、1番目の保留画像52は、3回目の移行基準タイミングから所定時間経過後に、緑色から赤色に移行完了する。このとき、発光部24は、既に赤色発光を行っている。
なお、変動演出例7において、特別発光演出における発光色の移行に掛かる時間と、オブジェクト変化演出における表示色の移行に掛かる時間との関係は、変動演出例6と同様である。つまり、変動演出例7では、保留画像52が緑色から赤色に変化するよりも前に、発光部24が緑色発光から赤色発光に移行が完了する。変動演出例7では、保留画像52が赤色になるよりも先に、発光部24を赤色発光させることで、遊技者に対して、保留画像52がその後に変化する色を一瞬早く知らせている。
なお、変動演出例7では、発光部24が、緑色発光から赤色発光に移行したタイミングで、枠ランプ157および役物発光部115Lも赤色発光するようにしている。ただし、枠ランプ157および役物発光部115Lの赤色発光は、一時的であり、少なくとも保留画像52が赤色に色変化した後には、消灯または白色など他の発光色にて発光する。
また、図81−2(10)に示すように、左装飾図柄61である数字の「2」が仮停止し、右装飾図柄61である数字の「5」が仮停止する。
そして、特別図柄の変動が停止する。このとき、図81−2(11)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「275」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。
また、小図柄56は、特別図柄の変動停止に伴って停止する。このとき、小図柄56は、装飾図柄61の数字組合せと同じ「275」にて停止する。さらに、変動画像51は、消去される。
なお、特別図柄の変動が停止しても、発光部24は、特別発光演出として赤色発光による点滅を継続している。また、1番目の保留画像52は、オブジェクト変化演出として赤色の表示を継続している。
その後、次の特別図柄の変動開始に伴って、図81−2(12)に示すように、装飾図柄61は図柄変動を開始する。また、画像表示部114では、1番目の保留画像52が変動画像51として表示変更される。このとき、変動画像51は、表示変更される前の態様である赤色の表示を継続して行う。また、2番目および3番目の保留画像52は、1番目および2番目の保留画像52としてそれぞれ位置が移動する。そして、小図柄56も変動開始する。なお、保留数表示55は、「3」から「2」に減少する。また、発光部24は、赤色発光を継続している。
さらに、図81−3(13)に示すように、装飾図柄61が変動する。
そして、図81−3(14)に示すように、左装飾図柄61である数字の「2」と右装飾図柄61である数字の「2」とが仮停止し、2つの装飾図柄61が揃った状態で仮停止することで、ノーマルリーチが成立する。なお、このとき、変動画像51は、赤色であり、発光部24は、赤色発光している。
その後、図81−3(15)に示すように、画像表示部114では、装飾図柄61が縮小表示され、SPリーチに移行する。なお、このとき、変動画像51は、赤色であり、発光部24は、赤色発光している。
さらに、図81−3(16)に示すように、画像表示部114では、SPSPリーチに移行する。このとき、画像表示部114では、装飾図柄61および保留画像52は、非表示になる。ただし、保留数表示55および小図柄56は、それぞれ画像表示部114に表示される。
また、変動演出例7において、SPSPリーチに移行すると、赤色の変動画像51も非表示になる。これに対して、発光部24は、赤色発光を継続して行う。
変動演出例7において、赤色という期待度が高い変動画像51が非表示になることで、期待度が下がったと遊技者が心配することが想定される。しかしながら、変動演出例7では、発光部24にて、変動画像51の表示色に対応する発光色での発光が継続していることで、遊技者が心配をせずに演出を楽しむことができる。
そして、図81−3(17)に示すように、画像表示部114には、ゾロ目の装飾図柄61が仮停止する。この例では、数字の「2」である3つの装飾図柄61が仮停止する。
なお、ゾロ目の装飾図柄61の仮停止が表示されるとき、発光部24は、赤色発光を継続している。
その後、図81−3(18)に示すように、画像表示部114には、同じ数字の「2」のゾロ目であって装飾性が高い装飾図柄61が仮停止する。
そして、変動演出例7では、この3つの装飾図柄61が仮停止するタイミングで、変動画像51および保留画像52がそれぞれ表示される。このとき、変動画像51は、非表示になる前の態様である赤色で表示される。
さらに、図81−4(19)に示すように、変動演出例7では、昇格演出が実行される。昇格演出では、仮停止していた数字「2」のゾロ目の装飾図柄61が、他の数字のゾロ目の装飾図柄61になるか否かということを遊技者に期待させる演出である。このとき、変動画像51および保留画像52はそれぞれ非表示になる。
その後、図81−4(20)に示すように、装飾図柄61が「555」の組み合わせで表示されることにより、遊技者に対して特別図柄抽選の抽選結果が大当たりであることが報知される。すなわち、装飾図柄61は、昇格演出前のゾロ目の装飾図柄よりも、遊技者にとっての利益が高い大当たりである装飾図柄に昇格する例である。このとき、変動画像51および保留画像52はそれぞれ非表示のままである。
なお、小図柄56も、装飾図柄61と同様に、数字の「555」で確定停止する。
ここで、装飾図柄61が確定停止し、確定時間の完了後に、発光部24は、赤色発光による点滅を止める。すなわち、発光部24は、報知対象である権利の図柄変動の停止に伴って、特別発光演出としての発光を終了する。
そして、図81−4(21)に示すように、画像表示部114には、オープニング画像589が表示される。オープニング画像589は、大当たり遊技の開始を遊技者に報知するための画像である。より具体的には、本実施形態のオープニング画像589には、「BIG Bonus!Congratulations」という文字が表示される。また、画像表示部114には、右打ち画像542が表示されている。その後、大当たり遊技が実行される。
そして、変動演出例7において、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間と、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間とは、異なっている。
変動演出例7において、報知対象の権利についてのオブジェクト変化演出の実行時間は、例えば、報知対象の権利の入賞に伴って緑色の保留画像52の表示が開始されてから赤色の変動画像51に色変化し、SPSPリーチの移行に伴って非表示になるまでの時間である。一方、報知対象の権利についての特別発光演出の実行時間は、例えば、報知対象の権利の入賞に伴って発光部24が緑色発光を開始してから赤色発光に移行し、報知対象の権利の図柄変動が確定停止するときに発光部24が消灯するまでの時間である。従って、変動演出例7においては、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間は、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間よりも長くなっている。
図82は、変動演出例7における特別発光演出とオブジェクト変化演出とのタイミングチャートである。
図82に示すように、報知対象の入賞のタイミングから、特別発光演出において発光部24が緑色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が緑色に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
また、2回目の移行基準タイミングから、特別発光演出において発光部24が緑色発光から赤色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が緑色から赤色に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
そして、変動演出例7において、特別発光演出が開始されてから終了するまでの全体の演出時間は、オブジェクト変化演出が開始されてから一旦終了するまで、および、ゾロ目仮停止の時に一時的にオブジェクト画像が表示される時間の合計時間よりも長くなっている。このように、演出全体としては、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間は、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間よりも長くなっている。
また、例えば、特別発光演出において緑色発光をしている緑色発光期間は、オブジェクト変化演出において緑色である緑色期間(緑色への移行完了後であって赤色への移行完了前)よりも短くなっている。このように、特定の色への変化に着目した場合、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間は、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間よりも短くなっている。
(変動演出例8)
図83−1、図83−2および図83−3は、演出制御部が画像表示部を用いて行う装飾図柄の変動演出例8の説明図である。
なお、変動演出例8は、保留画像52は表示されるものの、変動画像51が表示されない例である。例えば、保留されていた権利について特別図柄の変動が開始されると、保留されていた権利に対応する保留画像52が消去(すなわち、保留消化)される。
図83−1(1)に示すように、前の特別図柄の変動が終了することにともない、画像表示部114に装飾図柄61が確定停止されているものとする。この例では、確定停止された装飾図柄61の数字の組合せは、「135」となっている。また、確定停止された小図柄56の数字の組合せも、「135」となっている。そして、変動演出例8では、画像表示部114には、2つの保留画像52が表示される。さらに、画像表示部114には、2つの保留があることを表示する数字の「2」を示す保留数表示55が表示される。
さらに、第1始動口ユニット20の発光部24は、消灯している。
そして、第1始動口121の入賞に基づく特別図柄の変動が開始する。このとき、図83−1(2)に示すように、装飾図柄61は、変動開始時のアクションを伴って、図柄変動を開始する。画像表示部114では、変動開始前の1番目の保留画像が消去され、変動開始前の2番目の保留画像52が1番目の保留画像52の位置に移動する。なお、保留画像52は、デフォルトである白色で表示される。そして、小図柄56は、特別図柄の変動開始に同期して変動する。また、保留数表示55は、「1」となる。さらに、発光部24は、消灯している。
そして、図83−1(3)に示すように、装飾図柄61が変動する。
さらに、変動演出例8では、第1始動口121に遊技球が入賞する。そして、この変動演出例8において、このときに入賞に基づいて保留された権利が、事前判定演出における報知対象である。そして、この例では、第1始動口121の入賞のタイミングで、特別発光演出およびオブジェクト変化演出の実行が開始される。そして、変動演出例8では、発光部24は、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間の経過後に、未発光の状態から、特別な発光態様として白色発光を行う状態への移行が完了する。
なお、発光部24が未発光の状態から白色発光に移行完了したとき、2番目の保留画像52は、未表示の状態から白色点滅の表示への移行の途中である。このタイミングにおいて、遊技者は、2番目の保留画像52が白色点滅で表示されることを認識困難または認識不可能である。なお、保留数表示55は、「1」から「2」になる。
さらに、変動演出例8では、発光部24が特別な発光態様で発光するタイミングに合わせて、スピーカ156から所定の効果音が発せられる。
そして、図83−1(4)に示すように、2番目の保留画像52は、第1始動口121の入賞のタイミングから所定時間経過後に、未表示の状態から白色点滅の表示に移行が完了する。なお、変動演出例8において、特別発光演出における発光色の移行に掛かる時間と、オブジェクト変化演出における表示の移行に掛かる時間との関係は、変動演出例6と同様である。
そして、特別図柄の変動が停止する。このとき、図83−1(4)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「684」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。また、小図柄56は、特別図柄の変動停止に伴って停止する。このとき、小図柄56は、装飾図柄61の数字組合せと同じ「684」にて停止する。
なお、特別図柄の変動が停止しても、発光部24は、特別発光演出として白色発光による点滅を継続している。また、2番目の保留画像52は、オブジェクト変化演出として白色点滅を継続している。
その後、次の特別図柄の変動開始に伴って、図83−1(5)に示すように、装飾図柄61は図柄変動を開始する。また、画像表示部114では、1番目の保留画像52が消去される。また、変動開始前の2番目の保留画像52が1番目の保留画像52の位置に移動する。このとき、1番目の保留画像52は、変動開始前の2番目の保留画像52の態様である白色点滅を継続して行う。
また、この変動演出例8では、このタイミングで、第1始動口121に遊技球が入賞する。従って、2番目の保留画像52が新たに表示される。なお、保留数表示55は、保留消化と保留発生とにより、見かけ上は「2」のままとなる。また、発光部24は、白色点滅を継続している。
さらに、図83−1(6)に示すように、装飾図柄61が変動する。
このタイミングで、変動演出例8では、第1始動口121に遊技球がさらに入賞する。そして、3番目の保留画像52が新たに表示される。なお、保留数表示55は、「2」から「3」となる。
その後、変動していた特別図柄の変動が停止する。このとき、図83−2(7)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「312」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。また、小図柄56は、特別図柄の変動停止に伴って停止する。このとき、小図柄56は、装飾図柄61の数字組合せと同じ「312」にて停止する。
なお、特別図柄の変動が停止しても、発光部24は、特別発光演出として白色発光を継続している。また、1番目の保留画像52は、オブジェクト変化演出として白色点滅を継続している。
そして、さらに次の特別図柄の変動開始に伴って、図83−2(8)に示すように、装飾図柄61は図柄変動を開始する。また、画像表示部114では、1番目の保留画像52が消去される。すなわち、変動開始前に白色点滅していた1番目の保留画像52が消去される。つまり、事前判定演出による報知対象の権利の変動が開始される。また、報知対象の保留画像52が消去されることで、オブジェクト変化演出が終了する。また、変動開始前の2番目の保留画像52が1番目の保留画像52の位置に移動する。なお、保留数表示55は、「3」から「2」となる。
そして、変動演出例8においては、発光部24は、白色点滅を継続して行う。このように、変動演出例8では、報知対象である白色点滅を行っていた保留画像52が消去された後であっても、発光部24にて大当たりの当選の期待度の報知が継続して行われる。
その後、図83−2(10)に示すように、左の装飾図柄61である数字の「6」が仮停止する。このとき、発光部24は、特別発光演出として白色発光による点滅を継続している。
そして、図83−2(11)に示すように、右装飾図柄61である数字の「6」が仮停止し、2つの装飾図柄61が揃った状態で仮停止することで、ノーマルリーチが成立する。このとき、発光部24は、特別発光演出として白色発光による点滅を継続する。
その後、図83−2(12)に示すように、SPリーチに移行する。このとき、発光部24は、白色発光による点滅を止める。すなわち、発光部24は、特別発光演出としての発光を終了する。このように、変動演出例8においては、報知対象の権利についての図柄変動が停止するよりも前に、特別発光演出が終了する。
また、変動演出例8においては、SPリーチに移行したタイミングで、保留画像52が非表示になる。
さらに、図83−3(13)に示すように、中装飾図柄61が、左装飾図柄61および右装飾図柄61と揃うか否かの煽り演出が実行される。
そして、図83−3(14)に示すように、装飾図柄61が確定停止される。この装飾図柄61の数字の組合せ「676」は、特別図柄抽選の判定結果がはずれの場合の組合せの一例である。
また、変動演出例8においては、装飾図柄61の確定停止するタイミングで、保留画像52が再び表示される。なお、この変動演出例8は、最終的にはずれの場合であるが、大当たりの場合においても、装飾図柄61が確定停止するタイミングで、非表示になっていた保留画像52が再び表示される。
図84は、変動演出例8における特別発光演出とオブジェクト変化演出とのタイミングチャートである。
図84に示すように、変動演出例8において、報知対象の入賞のタイミングから、特別発光演出において発光部24が白色発光に移行完了するまでと、オブジェクト変化演出においてオブジェクト画像が白色点滅に移行完了するまでとには、時間差が生じている。
そして、変動演出例8において、特別発光演出が開始されてから終了するまでの全体の演出時間は、オブジェクト変化演出が開始されてから終了するまでの全体の演出時間よりも長くなっている。このように、演出全体としては、報知対象の権利に対する特別発光演出の実行時間は、報知対象の権利に対するオブジェクト変化演出の実行時間よりも長くなっている。
〔客待ち演出〕
次に、本実施形態のパチンコ遊技機100における客待ち演出の一例について説明する。
図85は、本実施形態の客待ち演出の説明図である。
図85に示すように、装飾図柄61の変動が停止表示され、図22のS3207にて設定される客待ち演出コマンドに基づいて、客待ち演出を開始する。
本実施形態の客待ち演出では、デモ画像92、注意喚起画像93および機種名画像94を順に再生する。
デモ画像92は、パチンコ遊技機100の解説や大当たりの期待度が高い所定の演出のデモンストレーションなどパチンコ遊技機100の遊技等に関わる画像である。
また、注意喚起画像93は、パチンコ遊技機100に関して、遊技者に対する注意喚起を行う画像である。注意喚起画像93は、例えば、ガラス扉枠150Gが閉じた状態で遊技者が視認可能であって、遊技者に向けて情報を示すシールに記載された内容を表示する(図57参照)。本実施形態では、注意喚起画像93は、接触注意喚起シール71、操作注意喚起シール72、光注意喚起シール75および不正防止喚起シール76に記載された内容を表示する。
さらに、機種名画像94は、上述のとおり、パチンコ遊技機100の機種名の一部である、「CRぱちんこ スター777 〜夢のドームツアー〜」を示す画像である。
そして、客待ち演出においては、客待ちフラグがOFFになるまで、図85(a)〜図85の画面遷移を繰り返す。
図86は、パチンコ遊技機100の図柄変動演出における、遊技者の演出内容に関する設定の受付画面である。なお、この受付画面は、メニュー画面571(図49参照)に応じて表示される。
この例では、図柄変動演出において、上部役物5を用いた演出の設定を受け付ける第1設定項目951と、演出レバー161Lを用いた演出の設定を受け付ける第2設定項目952と、発光部24などの各種ランプを用いた演出の設定を受け付ける第3設定項目953とを有する。
第1設定項目951は、図柄変動演出において、上部役物5が突出状態になる頻度の設定を受け付ける項目である。演出制御部300は、第1設定項目951にて遊技者から受け付けた設定に応じて、複数の変動演出パターンのうち上部役物5が用いられる変動演出パターンの選択確率を調整する。すなわち、遊技者が上部役物5を頻繁に出現させたいと希望する場合には、演出制御部300は、上部役物5が用いられる変動演出パターンが選択され易くする。一方、遊技者が上部役物5をほとんど出現させたくないと希望する場合には、演出制御部300は、上部役物5が用いられる変動演出パターンが選択され難くする。
第2設定項目952は、図柄変動演出において、演出レバー161Lに対する操作を遊技者に指示する頻度の設定を受け付ける項目である。演出制御部300は、第2設定項目952にて遊技者から受け付けた設定に応じて、複数の変動演出パターンのうち演出レバー161Lが用いられる変動演出パターンの選択確率を調整する。
第3設定項目953は、図柄変動演出において、各種ランプを用いた演出の頻度の設定を受け付ける項目である。演出制御部300は、第3設定項目953にて遊技者から受け付けた設定に応じて、複数の変動演出パターンのうち各種の発光ランプが用いられる変動演出パターンの選択確率を調整する。
本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技者が遊技を楽しむことができるように、上部役物5、演出レバー161Lおよび各種の発光ランプなどを用いて各種の演出を行うようにしている。一方で、上述したとおり、パチンコ遊技機100には、接触注意喚起シール71、操作注意喚起シール72および光注意喚起シール75など、演出に関わる構成部について遊技者に対して注意を喚起している。このように、遊技者に対して注意喚起を行うからには、注意喚起の対象である構成部の注意喚起に係わる動作を調整できるようにすることが好ましい。そこで、本パチンコ遊技機100では、注意喚起の対象である構成部の動作を設定できるようにしている。
以上、パチンコ遊技機100の種々の演出について説明したが、説明した内容の全部または一部を他の演出や制御等に応用ないし組み合わせることは、特に言及がない場合であっても可能である。また、種々の実施形態や変形例についても言及したが、かかる実施形態や変形例の内容を他の演出等に応用することや組み合わせることは、本書に言及がない場合であっても可能である。また、種々の実施形態や変形例同士を組み合わせることや、一部を入れ替えることは、本書に言及がない場合であっても可能である。例えば、実施形態1における各種のシール、シールに係わる構成部、および各種の演出を、実施形態2に適用することができる。逆に、実施形態2における各種のシール、シールに係わる構成部、および各種の演出を、実施形態1に適用することができる。