JP2021005901A - 送信装置 - Google Patents

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市ヶ谷 敦郎
Atsuro Ichigaya
敦郎 市ヶ谷
俊輔 岩村
Shunsuke Iwamura
俊輔 岩村
俊枝 三須
Toshie Misu
俊枝 三須
井口 和久
Kazuhisa Iguchi
和久 井口
境田 慎一
Shinichi Sakaida
慎一 境田
和博 千田
Kazuhiro Senda
和博 千田
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Abstract

【課題】複数種のフォーマットの映像信号を効率的に同時生成可能に信号変換する送信装置を提供する。【解決手段】本発明による送信装置2は、フォーマット変換装置1と、階層符号化手段(21)と、送信手段(22a,22b)とを備える。フォーマット変換装置1は、第1フォーマットと第2フォーマットとの間の信号量の第3フォーマットとする解像度の映像信号を生成する。階層符号化手段(21)は、第1フォーマット又は第2フォーマットの映像信号と第3フォーマットの映像信号とを入力し、スケーラブル符号化処理に基づく符号化処理を施して、第3フォーマットの映像信号に基づくベースレイヤの符号化信号及び前記スケーラブル符号化に基づくエンハンスメントレイヤの符号化信号を生成する。送信手段(22a,22b)は、ベースレイヤの符号化信号のみ、又はベースレイヤとエンハンスメントレイヤの双方の符号化信号を送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、受信側で要求される第1フォーマットの映像信号と、当該第1フォーマットとは異なり受信側で要求される第2フォーマットの映像信号とを同時配信可能とする伝送システムに関し、特に、複数の異なるフォーマットの映像信号を同時生成可能に信号変換する送信装置に関する。
従来の映像配信サービスの代表的なテレビ放送では、複数の異なるフォーマットの映像信号を同時に伝送するためにサイマルキャストによって行われている。例えば、図5に、典型的なサイマルキャスト方式の伝送システムの概略構成を示す。
図5に示すように、サイマルキャストによる伝送を行う送信装置51は、例えば同内容の標準(SD:Standard Definition)放送と高品質(HD:High Definition)放送を実現するために、送信装置51の外部に解像度変換装置50が設けられる。尚、この解像度変換装置50は、送信装置51の内部に設けることもできる。用途によって様々であるが、代表的に、SD映像は水平720画素×垂直480画素(以下では、単に「720×480」と表記する)の表示画素数に対応可能な映像信号であり、HD映像は1920×1080の表示画素数に対応可能な映像信号である。
このような解像度変換装置50は、原信号のHD映像に対しダウンコンバータ501により低解像度化する解像度変換を施し、SD映像を生成する。
そして、送信装置51は、これら2つの解像度の映像信号を符号化部511a,511bにより符号化し、それぞれを第1送信部512a及び第2送信部511bによりそれぞれの送信アンテナ52a,52bを介して伝送する。ここでは、送信アンテナ52aから伝送される信号を伝送チャンネルA(Ch A)とし、送信アンテナ52bから伝送される信号を伝送チャンネルB(Ch B)とする。
ところで、本願明細書中、包括的に、受信側で要求され原信号が持つ映像信号のフォーマットを第1フォーマットと称し、この第1フォーマットの映像信号とは別に受信側で要求される映像信号のフォーマットを第2フォーマットと称する。例えば、図5に示す例では、HD映像を原信号の第1フォーマットとし、このHD映像と比して低品質の映像となるSD映像のフォーマットが第2フォーマットとして受信側で要求され、サイマルキャスト方式では、送信側で第1フォーマットの映像信号に対し解像度変換を施して第2フォーマットの映像信号が生成される。
複数のフォーマットが混在する環境においてそれぞれのフォーマットのうち特定のフォーマットのみしか受信できない受信装置が市場に存在することから、サイマルキャスト方式では、それぞれの受信装置に適したものとして、HD映像とSD映像の各フォーマットの生成を送信側で行うようにしている。例えば送信装置51は、伝送チャンネルAのHD映像の信号を受信できないSD用受信装置60bに対し伝送チャンネルBのSD映像を受信できるように送信することで、同内容の映像配信サービスを同時提供可能としている。
即ち、図5に示す例では、SD用受信装置60bは、復号部605により受信アンテナ61bを介して伝送チャンネルBのSD映像の符号化信号を受信して復号し、SD表示部606により当該SD映像を表示することができる。一方、HD用受信装置60aは、復号部601により受信アンテナ61aを介して伝送チャンネルAのHD映像の符号化信号を受信して復号し、HD表示部602により当該HD映像を表示することができる。また、HD用受信装置60aは、解像度変換装置603が備える復号部6031により受信アンテナ61bを介して伝送チャンネルBのSD映像の符号化信号を受信・復号して、解像度変換装置603が備えるアップコンバータ6032により解像度変換を施し、HD表示部602により当該HD映像を表示することもできる。ここでは、説明の便宜上、各伝送チャンネルの映像信号を受信する受信アンテナを受信アンテナ61a,61bとして区別しているが、実際には同一の受信アンテナで異なる放送チャンネル(周波数チャンネル)により受信できる。
このように、高解像度の映像配信サービス(HD映像)を受信することができるHD用受信装置60aは、一般的に、HD映像とSD映像のいずれの伝送チャンネルの映像信号も受信することができ、低解像度の映像配信サービス(SD映像)を受信した場合は、解像度変換装置603内部のアップコンバータ6032によって高解像度のフォーマットに変換して表示することができる。尚、この解像度変換装置603は、HD用受信装置60aの外部に設けられることもある。
そして、解像度変換装置50は、原信号の高解像度の映像配信サービス(HD映像)のフォーマット(第1フォーマット)を低解像度の映像配信サービス(SD映像)のフォーマット(第2フォーマット)にダウンコンバートし、送信装置51は、高解像度の映像配信サービスとは異なる伝送チャンネルで低解像度の映像配信サービスを伝送し、同時提供可能としている。
ところで、映像符号化処理では映像の様々な類似性を利用して極めて高いデータ圧縮を実現している。また、サイマルキャスト方式の映像配信サービスでは解像度は異なるものの同内容であり伝送チャンネル間に高い相関がある。このような相関を利用することで高効率化を実現する符号化方式として階層符号化処理が知られており、例えば現在規定されている最新の符号化方式であるHEVCではスケーラブル符号化処理として規格化されている。このスケーラブル符号化処理では、符号化した低解像度映像を一旦復号し、その復号映像についてアップコンバートした信号を生成して、これを信号予測の1つとして用いて高品質映像(高解像度の映像を含む)の符号化を行っており、20%程度の符号化効率の改善を実現している。
そして、このようなスケーラブル機能を用いた映像配信サービスでは、ビットレートが少なくて済む低解像度映像をコアとし、高品質映像(高解像度の映像を含む)の符号化を行っている。これにより、低解像度映像用の受信装置は低処理での受信・表示を実現することができ、安価な装置開発が可能である。また、高品質映像用の高機能な受信装置は、コアとなる低解像度映像を受信しつつスケーラブル機能を用いて高解像度映像を復元するため、効率的に復号処理を行うことができる。
このような技術的な背景下で、新しいフォーマットによる放送を始める際には、テレビ局などの映像配信会社は新たな設備投資が必要となる。例えば放送が開始された4K(3840×2160)の放送サービス(以下、単に「4K」とも称する)、数年遅れて放送が開始される8K(7680×4320)の放送サービス(以下、単に「8K」とも称する)を実施するためには最新の設備を数年の間に2回導入しなければならず経営上の大きな負担となる。
また、4Kの符号化信号に対し8Kの符号化信号は、2倍程度の帯域を必要とし、例えば現在の放送の場合における1伝送チャンネル当たりの信号容量では、8Kの符号化信号を1伝送チャンネルで伝送できず、複数の伝送チャンネルを束ねて伝送する必要がある。このような伝送技術として水平偏波・垂直偏波を合わせて2伝送チャンネル分の帯域を実現するMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)と呼ばれる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−95665号公報
しかしながら、MIMO方式は水平・垂直偏波を併用する受信アンテナを設置する必要があり、MIMO方式の実際の普及のためには、各受信装置の受信アンテナの付け替えまでの経過をも考慮する必要がある。
従って、4K放送サービスと8K放送サービスを同時提供可能とするのに、現在の設備との互換性のための工夫が求められる。しかしながら、4Kと8Kの放送で必要となるビットレートはARIB(一般社団法人 電波産業会)による評価によれば4Kで30Mbps程度、8Kで80Mbps程度として8K放送サービスは4K放送サービスの2倍以上の伝送容量が必要となる。
このため、各受信装置の受信アンテナの付け替えまでの経過措置だけでなく、例えば特許文献1に開示されるようなMIMO方式の伝送システムにて、その水平偏波と垂直偏波のうちいずれか一方の偏波により4K放送サービスを提供可能とする工夫が求められる。
例えば、従来技法に基づいて4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を試みるMIMO方式の伝送システムの概略構成を図6に示しているが、後述するような問題が生じる。ここでは、原信号が持つ高解像度(8K)のフォーマットを受信側で要求される第1フォーマットとし、この第1フォーマットの映像信号に対しダウンコンバートを施した低解像度(4K)のフォーマットを受信側で要求される第2フォーマットとしている。
まず、図6に示すMIMO方式の送信装置56は、スケーラブル符号化による4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を試みるとすると、送信装置51の外部に解像度変換装置55が設けられる。尚、この解像度変換装置55は、送信装置56の内部に設けることもできる。このような解像度変換装置55は、ダウンコンバータ551により低解像度化する解像度変換を施し、4Kの映像信号を生成する。
そして、送信装置56は、これら2つの映像信号を用いてスケーラブル符号化部561により符号化し、2つの符号化信号を生成してそれぞれを第1送信部562a及び第2送信部562bによりそれぞれの送信アンテナ3,4を介して伝送する。或いはMIMO方式を用いない場合、それぞれの信号を多重してアンテナ3,4のいずれか一方で送信することもできる。ここでは、送信アンテナ3を水平偏波用の送信アンテナとし、送信アンテナ4を垂直偏波用の送信アンテナとして例示する。そして、送信アンテナ3から伝送される信号を伝送チャンネルA(Ch A)とし、送信アンテナ4から伝送される信号を伝送チャンネルB(Ch B)とする。
4K用受信装置65bは、復号部653により、垂直偏波用の受信アンテナ6を介して伝送チャンネルBの符号化信号を受信して復号し、4K表示部654により当該4Kの映像を表示させることになる。また、受信アンテナ6が水平・垂直編波共用の場合には、4K用受信装置65bは、水平・垂直偏波共用の受信アンテナ6を介して多重された信号から分離して当該4K用の符号化信号を受信して復号部653により復号し、4K表示部654により当該4Kの映像を表示させる構成とすることもできる。一方、8K用受信装置65aは、スケーラブル復号部651により、水平・垂直偏波共用の受信アンテナ5を介して伝送チャンネルA,Bの符号化信号を受信して復号し、8K表示部652により当該8Kの映像を表示させることになる。
尚、チャンネルA,Bを伝送する方式としてMIMO方式の伝送による水平、垂直偏波のアンテナで伝送する例を示したが、いずれか一方の偏波のアンテナを使用して複数チャンネルを用いた伝送による放送でもよい。即ち、送受間で単一の送信アンテナ及び受信アンテナを用いた伝送システムでも複数チャンネルを用いた伝送とすることで、スケーラブル符号化による4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を実現することができる。このような映像符号化方法をスケーラブル符号化といい、低解像度用の信号はベースレイヤ(BL)信号、高解像度用の信号はエンハンスメントレイヤ(EL)信号と呼ばれる。
一方で、スケーラブル符号化処理によって4K信号を利用して8Kを符号化しても20%程度しか圧縮率が高まらず8K用には64Mbpsが必要となる。これは、4Kから8Kにアップコンバートした信号は拡大率が高く予測効率が低いことが原因である。即ち、スケーラブル符号化処理に基づく高解像度の映像信号を上述のようなMIMO方式で伝送しようとすると、水平・垂直偏波で一方の伝送チャンネルに対し4K用の30Mbpsの伝送容量を割り当てても、他方の伝送チャンネルに対し8K用に当該差分の映像信号の64Mbpsの伝送容量を割り当てることとなり、例えばそれぞれの伝送容量が40Mbpsの場合に、両方の伝送チャンネルを用いることで4K信号を2本伝送することは可能であるが、8Kを高品質に伝送することができない。また、両方の伝送チャンネルを用いて8K信号を1本伝送することは可能であるが、8K信号と同時に4K信号を伝送することができない。
従って、制限された伝送容量では、MIMO方式とスケーラブル符号化処理を単純に併用しても、4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を実現することができない。
また、4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を実現するために、4K放送サービスに係る信号をベースレイヤの信号とし、8K放送サービスに係る信号をエンハンスメントレイヤの信号とする構成では、4K放送サービスに対してはそれ以上の高画質化を望むことができず、一方で8K放送サービスに対しては大容量の伝送容量が必要となる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて為されたものであり、複数種のフォーマットの映像信号を効率的に同時生成可能に信号変換する送信装置を提供することにある。
本発明の送信装置は、受信側で要求される第1フォーマットの映像信号と、前記第1フォーマットとは異なり受信側で要求される第2フォーマットの映像信号とを同時配信可能とする送信装置であって、前記第1フォーマットの映像信号と前記第2フォーマットの映像信号との間の信号量に相当する第3フォーマットの映像信号を生成するようフォーマット変換を行うフォーマット変換装置であって、前記第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号を原信号として入力する原信号入力手段、及び、当該原信号として入力された第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号に対し解像度変換とビット深度変換のいずれか一方又は双方のフォーマット変換を施して当該第3フォーマットの映像信号を生成するフォーマット変換手段を備えるフォーマット変換装置と、前記第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号と前記第3フォーマットの映像信号とを入力し、スケーラブル符号化処理に基づく符号化処理を施して、前記第3フォーマットの映像信号に基づくベースレイヤの符号化信号及び前記スケーラブル符号化に基づくエンハンスメントレイヤの符号化信号を生成する階層符号化手段と、前記ベースレイヤの符号化信号のみを送信するか、又は前記ベースレイヤと前記エンハンスメントレイヤの双方の符号化信号を送信する送信手段と、を備え、前記第3フォーマットは、前記第1フォーマットと前記第2フォーマットとの間の解像度とすることを特徴とする。
本発明によれば、限られた伝送容量で、低品質の映像配信サービス(例えば、4K放送サービス)と高品質の映像配信サービス(例えば、8K放送サービス)を効率的に同時配信する伝送システムとすることができる。
特に、送信装置については、高品質の映像配信サービス(例えば、8K放送サービス)に対し相対的に低い品質でありながら低品質の映像配信サービス(例えば、4K放送サービス)に対し相対的に高い品質の映像信号(例えば、後述する6Kの映像信号)を伝送するよう構成することにより、伝送帯域を効率的に利用でき、更には、受信装置側で、ダウンコンバートにより例えば4Kの映像信号を生成させることができる。これにより、従来技法による例えば4Kの映像信号を単に受信・表示させるよりもダウンコンバートにより符号化歪の低減した映像を受信・表示させることができる。また、送信装置側においては例えば4Kから6Kのアップコンバータの追加設置と、受信装置側においては例えば6Kから4Kのダウンコンバータの追加設置のみの整備で簡易的に8K放送サービスを4Kによる簡易表示機能を提供することができ、各受信装置の受信アンテナの付け替えまでの経過措置の問題を解消することができる。更には、8K用受信装置に対しては受信機側においてスケーラブル符号化の復号処理において、例えば6Kから8Kにアップコンバートすることにより、4Kから8Kにアップコンバートした映像よりも高品質な信号を予測として用いることが可能となり、高品質な復号された8K映像表示が可能となる。
従って、高解像度の映像配信サービス(例えば、8K放送サービス)で設備整備を行った場合も同時に低解像度の映像配信サービス(例えば、4K放送サービス)の提供を実現でき、伝送帯域の使用効率が高く、また符号化効率も高い、既に普及している受信装置に対してより高品質な映像配信サービスを提供できるようになる。
本発明による第1実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第2実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第3実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明による第4実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 典型的なサイマルキャスト方式の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。 従来技法に基づいて4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を試みるMIMO方式の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の伝送システムにおけるフォーマット変換装置、送信装置及び受信装置を説明する。各実施形態の伝送システムは、MIMO方式に基づいている。尚、各図において、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。また、伝送チャンネルとして伝送チャンネルAと伝送チャンネルBを使用するものとし、伝送チャンネルAは8K(7680×4320)を単一の伝送チャンネルで伝送できない伝送容量があるが、伝送チャンネルA,Bともに、4K(3840×2160)を伝送するには余裕がある伝送容量があるとする。本例では、伝送チャンネルA,Bとして40Mbpsと想定する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による第1実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。第1実施形態の伝送システムは、送信側については4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を可能とするフォーマット変換装置1及び送信装置2と、受信側についてはそれぞれの放送サービスに応じた受信装置7a,7b,7c及びフォーマット変換装置8,9と、を備えるよう構成されている。
本例では、受信側で要求される第1及び第2フォーマットに対する第3フォーマットの映像信号として、例えば4Kと8Kの中間解像度である5760×3240を「6K」と称して用いるよう構成する。即ち、本実施形態の伝送システムは、第1フォーマットを高品質の映像配信サービス(例えば、8K放送サービス)、第2フォーマットを低品質の映像配信サービス(例えば、4K放送サービス)とすると、8Kに対し相対的に低い品質でありながら4Kに対し相対的に高い6Kを第3フォーマット(以下、「中間フォーマット」と称する)の映像信号として伝送するよう構成される。このような中間フォーマットの映像信号は、複数の伝送チャンネルによる映像配信において回線の帯域に応じたもの(即ち、伝送容量に応じたもの)とすることができ、前記5760×3240に限定するものではない。
(送信側のフォーマット変換装置)
フォーマット変換装置1は、原信号の8Kの映像信号を入力し、ダウンコンバータ11により原信号の8Kの映像信号に対して低解像度化する解像度変換を施して6Kの映像信号を生成し、8Kの映像信号と6Kの映像信号とを階層符号化部21に出力する。尚、このフォーマット変換装置1は、送信装置2の内部に設けることもできる。
(送信装置)
送信装置2は、階層符号化部21、第1送信部22a、及び第2送信部22bを備える。
階層符号化部21は、例えばHEVCで規定されているスケーラブル符号化処理を行う機能部であり、フォーマット変換装置1から得られる6Kの映像信号についてベースレイヤ(BL)として符号化するとともに、フォーマット変換装置1から得られる8Kの映像信号についてスケーラブル符号化処理に基づくベースレイヤに対する差分信号をエンハンスメントレイヤ(EL)として符号化し、8Kの映像信号に関する当該差分信号のEL符号化信号を第1送信部22aに出力し、6Kの映像信号のBL符号化信号を第2送信部22bに出力する。このように、本実施例においては、伝送チャンネルBの伝送容量で圧縮するのが適当なフォーマットを中間フォーマットとして使用する。
第1送信部22aは、8Kの映像信号に関する当該差分信号のEL符号化信号を例えば水平偏波用の送信アンテナ3を介して伝送チャンネルA(Ch A)を経て伝送する。この第1送信部22aによる伝送ビットレートは、伝送チャンネルAの伝送容量以内のX Mbpsとする。
第2送信部22bは、6Kの映像信号のBL符号化信号を例えば垂直偏波用の送信アンテナ4を介して伝送チャンネルB(Ch B)を経て伝送する。この第2送信部22bによる伝送ビットレートは、伝送チャンネルBの伝送容量以内のY Mbpsとする。尚、X,Yは同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
(受信装置)
本実施形態の伝送システムでは、8K用受信装置7a、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cに対して、それぞれの受信装置に適したフォーマットの映像信号を受信・表示可能に構成している。ただし、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cには、それぞれ外部又は内部に設けられるフォーマット変換装置8,9が設けられている。
8K用受信装置7aは、階層復号部71により、MIMO方式に基づいて、水平・垂直偏波共用の受信アンテナ5を介して伝送チャンネルA,BのBL及びEL符号化信号を受信し、送信側の階層符号化部21によるスケーラブル符号化処理に対応する階層復号処理を実行することにより、8Kの映像信号を復元し、8K表示部72により当該8Kの映像を表示することができる。本方式によれば4K映像をBLとする場合に比べ予測に用いる6K映像のアップコンバートの拡大率が低く、高精度な予測が行えるため高品質な8Kの復号映像を復号することができる。
簡易8K用受信装置7bは、本例では外部に設けられるフォーマット変換装置8により、垂直偏波の受信アンテナ6を介して伝送チャンネルBの6K映像のBL符号化信号を受信して復号部81により復号し、アップコンバータ82により当該復号した6K映像信号を8Kの映像信号へとアップコンバートを施し、8K表示部72により簡易的に当該8Kの映像を表示することができる。本方式によれば4K映像をベースレイヤ(BL)とする場合に比べアップコンバートの拡大率が低く、高品質に拡大が行えるため高品質な簡易表示が実現できる。
4K用受信装置7cは、本例では外部に設けられるフォーマット変換装置9により、垂直偏波の受信アンテナ6を介して伝送チャンネルBの6K映像のBL符号化信号を受信して復号部91により復号し、ダウンコンバータ92により当該復号した6K映像信号を4Kの映像信号へとダウンコンバートを施し、4K表示部73により当該4Kの映像を表示することができる。本方式によればダウンコンバートにより6Kの復号映像に含まれる符号化歪が低減され、高品質な4K表示が実現できる。
このように、本実施形態における送信装置2は、8Kの放送サービスを提供する場合、原信号の8Kの映像信号から中間フォーマットの6Kにダウンコンバートした映像信号をベースレイヤとし、8Kの信号をエンハンスメントレイヤとして符号化して伝送する。そして、伝送チャンネルA,Bの両方を受信可能な8K用受信装置7aであれば、スケーラブル機能によってベースレイヤとエンハンスメントレイヤを復号し、8Kの映像を再構成し8K表示部72に対し高品質に表示することができる。
また、伝送チャンネルBのみ受信可能な4K用受信装置7cであれば、その6K信号を受信しダウンコンバートした映像信号を4K表示部73に対し表示することができる。このダウンコンバートにより、単なる4K配信の場合よりも画素情報が高解像度情報から生成されるため符号化劣化が低減し、高品質に表示が可能となる。
また、受信アンテナ設備等の経過措置として、簡易8K用受信装置7b側が伝送チャンネルBのみ受信可能な場合でも、その6Kの映像信号を基にアップコンバートして8Kの映像信号を構成し簡易表示することができる。従来技法では4Kから8Kへのアップコンバートしかできないが、この場合の表示よりも拡大率が少なくなるため、本実施形態によれば、当該アップコンバートによるボケ感を比較的に少なくした映像表示を実現できる。
〔第2実施形態〕
図2は、本発明による第2実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。第2実施形態の伝送システムは、送信側については4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を可能とするフォーマット変換装置1及び送信装置2と、受信側についてはそれぞれの放送サービスに応じた受信装置7a,7b,7c及びフォーマット変換装置8,9と、を備えるよう構成されている。
(送信側のフォーマット変換装置)
フォーマット変換装置1は、原信号の4Kの映像信号を入力し、アップコンバータ12により原信号の4Kの映像信号に対して高解像度化する解像度変換を施して6Kの映像信号を生成し、更に、アップコンバータ13により当該6Kの映像信号に対して高解像度化する解像度変換を施して8Kの映像信号を生成して、当該8Kの映像信号と当該6Kの映像信号とを階層符号化部21に出力する。ただし、アップコンバータ12,13により原信号の4Kの映像信号から当該6Kの映像信号を生成した後、8Kの映像信号を生成する形態とする代わりに、8Kの映像信号を生成する他の構成例として、原信号の4Kの映像信号から8Kの映像信号を直接生成するアップコンバータを設けた形態でもよい。尚、このフォーマット変換装置1は、送信装置2の内部に設けることもできる。本実施形態では、原信号として8Kの映像信号が存在せず4Kの映像信号しか存在しない場合でも、受信側に4K又は8Kの映像信号を提供可能とする例である。
(送信装置)
送信装置2は、階層符号化部21、第1送信部22a、及び第2送信部22bを備える。
階層符号化部21は、第1実施形態と同様に、例えばHEVCで規定されているスケーラブル符号化処理を行う機能部であり、フォーマット変換装置1から得られる6Kの映像信号についてベースレイヤとして符号化するとともに、フォーマット変換装置1から得られる8Kの映像信号についてスケーラブル符号化処理に基づくベースレイヤに対する差分信号をエンハンスメントレイヤとして符号化し、8Kの映像信号に関する当該差分信号の符号化信号を第1送信部22aに出力し、6Kの映像信号の符号化信号を第2送信部22bに出力する。このように、本実施例においても、上述した実施例と同様、伝送チャンネルBの伝送容量で圧縮するのが適当なフォーマットを中間フォーマットとして使用する。
第1送信部22aは、8Kの映像信号に関する当該差分信号の符号化信号を例えば水平偏波用の送信アンテナ3を介して伝送チャンネルA(Ch A)を経て伝送する。
第2送信部22bは、6Kの映像信号の符号化信号を例えば垂直偏波用の送信アンテナ4を介して伝送チャンネルB(Ch B)を経て伝送する。
(受信装置)
本実施形態の伝送システムにおいても、第1実施形態と同様に、8K用受信装置7a、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cを構成することができる。そして第1実施形態と同様に、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cには、それぞれ外部又は内部に設けられるフォーマット変換装置8,9が設けられている。
従って、本実施形態の伝送システムで4Kのみの放送を行う場合は、送信側では、4Kの映像信号に対し、超解像処理を含むアップコンバートによる解像度変換処理を施して、中間フォーマットである6Kの映像信号を生成し符号化信号を伝送する。そして、第1実施形態と同様に、4K用受信装置7cでは、当該中間フォーマットである6Kの映像信号からダウンコンバートして表示を行うことにより映像圧縮において生じた劣化を軽減した高品質な映像を得ることができる。即ち、本実施例によれば原信号の4K信号に符号化劣化などの劣化が含まれていないため超解像などの高性能アップコンバート技術が効果的に作用し、高品質な中間フォーマットの映像配信を実現することができる。尚、一般的に6K映像と4K映像は情報量は6Kの方が多いが、4K信号からアップコンバートした6K信号は高機能なアップコンバートを行っても、もともと情報量が少ない4K信号を起点としているため純粋な6K映像に比べ情報量は少なく、符号化は容易であり、伝送容量の増加は帯域の許す範囲で問題にならない。また6Kで符号化することにより、復号された6K映像に含まれる符号化劣化はダウンコンバートにより平均化され劣化が低減するため、画質向上効果を示すことになる。また、8K表示部72を有する受信装置7a,7bに対しても、当該4K放送サービスの映像を基に視聴可能に構成することができ、例えば、簡易8K用受信装置7bでは、6Kの映像信号からのアップコンバートとなることから、第1実施形態と同様に、従来技法では4Kから8Kへのアップコンバートしかできない場合の表示よりも拡大率が少なくなるため、当該符号化劣化とアップコンバートに起因するボケ感を比較して少なくした映像表示を実現できる。
〔第3実施形態〕
図3は、本発明による第3実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。第3実施形態の伝送システムは、送信側については4K放送サービスと8K放送サービスの同時提供を可能とするフォーマット変換装置1及び送信装置2と、受信側についてはそれぞれの放送サービスに応じた受信装置7d,7b,7c及びフォーマット変換装置8,9と、を備えるよう構成されている。
(送信側のフォーマット変換装置)
フォーマット変換装置1は、例えば10〜16ビットのHDR(High Dynamic Range)ベースの8Kの映像信号を原信号として入力し、ダウンコンバータ11により原信号の8Kの映像信号に対して低解像度化する解像度変換を施して通常ビット深度(例えば8ビット)の6Kの映像信号を生成し、当該HDRベースの8Kの映像信号と当該通常ビット深度の6Kの映像信号とを階層符号化部21に出力する。尚、このフォーマット変換装置1は、送信装置2の内部に設けることもできる。HDRは映像信号のダイナミックレンジを拡大したものである。本実施形態では、HDRに対応していない受信装置7b,7cと、HDRに対応している受信装置7dの混在を実現する例である。
(送信装置)
送信装置2は、階層符号化部21、第1送信部22a、及び第2送信部22bを備える。
階層符号化部21は、例えばHEVCで規定されているスケーラブル符号化処理を行う機能部であり、フォーマット変換装置1から得られる中間フォーマットである6K/8ビットの映像信号についてベースレイヤ(BL)として符号化するとともに、フォーマット変換装置1から得られるHDRベースの8Kの映像信号についてスケーラブル符号化処理に基づくベースレイヤに対する差分信号をエンハンスメントレイヤ(EL)として符号化し、このHDRベースの8Kの映像信号に関する当該差分信号のEL符号化信号を第1送信部22aに出力し、当該通常ビット深度の6Kの映像信号のBL符号化信号を第2送信部22bに出力する。このように、本実施例においても、上述した実施例と同様、伝送チャンネルBの伝送容量で圧縮するのが適当なフォーマットを中間フォーマットとして使用する。
第1送信部22aは、HDRベースの8Kの映像信号に関する当該差分信号の符号化信号を例えば水平偏波用の送信アンテナ3を介して伝送チャンネルA(Ch A)を経て伝送する。
第2送信部22bは、通常ビット深度の6Kの映像信号の符号化信号を例えば垂直偏波用の送信アンテナ4を介して伝送チャンネルB(Ch B)を経て伝送する。
(受信装置)
本実施形態の伝送システムにおいても、第1実施形態と同様に、HDRベース8K用受信装置7d、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cに対して、それぞれの受信装置に適したフォーマットの映像信号を受信・表示可能に構成している。そして第1実施形態と同様に、簡易8K用受信装置7b、及び4K用受信装置7cには、それぞれ外部又は内部に設けられるフォーマット変換装置8,9が設けられている。
尚、簡易8K用受信装置7b及び4K用受信装置7cは、で第1実施形態と同様であり、HDRベース8K用受信装置7dは、HDRベース8Kの映像信号を表示可能とするHDRベース8K表示部72aを備えている点で第1実施形態とは異なるが扱うビット深度が異なる点を除き同様に動作する。このため、本実施形態の伝送システムにおいても、第1実施形態の利点を全て包含し、8K,4Kの受信装置に適した品質の映像信号を同時配信することができる。
尚、本実施形態ではダウンコンバータ11により、HDRと非HDR(=SDR(Standard Dynamic Range))について、ビット深度の変換処理をも行うとしたが、ARIB STD−B67やSMPTE 2084方式のフォーマットからSDRのフォーマットへと変換するためのフォーマット変換処理(HDR‐SDR変換処理)としてもよい。
〔第4実施形態〕
図4は、本発明による第4実施形態の伝送システムの概略構成を示すブロック図である。第4実施形態の伝送システムは、送信側についてはHDRベースの8K放送サービスと、HDRベースの4K放送サービスの同時提供を可能とするフォーマット変換装置1及び送信装置2と、受信側についてはそれぞれの放送サービスに応じた受信装置7d,7f,7eと、を備えるよう構成されている。
(送信側のフォーマット変換装置)
フォーマット変換装置1は、例えば10〜16ビットのHDRベースの8Kの映像信号を原信号として入力し、ダウンコンバータ11により原信号のHDRベースの8Kの映像信号に対して低解像度化する解像度変換を施してHDRベースの6Kの映像信号を中間フォーマットとして生成し、当該HDRベースの8Kの映像信号と当該HDRベースの6Kの映像信号とを階層符号化部21に出力する。尚、このフォーマット変換装置1は、送信装置2の内部に設けることもできる。本実施形態では、HDRベースのフォーマットが異なる受信装置7d,7f,7eの混在を実現する例である。
(送信装置)
送信装置2は、階層符号化部21、第1送信部22a、及び第2送信部22bを備える。
階層符号化部21は、例えばHEVCで規定されているスケーラブル符号化処理を行う機能部であり、フォーマット変換装置1から得られるHDRベースの6Kの映像信号についてベースレイヤとして符号化するとともに、フォーマット変換装置1から得られるHDRベースの8Kの映像信号についてスケーラブル符号化処理に基づくベースレイヤに対する差分信号をエンハンスメントレイヤとして符号化し、このHDRベースの8Kの映像信号に関する当該差分信号の符号化信号を第1送信部22aに出力し、当該HDRベースの6Kの映像信号の符号化信号を第2送信部22bに出力する。このように、本実施例においても、上述した実施例と同様、伝送チャンネルBの伝送容量で圧縮するのが適当なフォーマットを中間フォーマットとして使用する。
第1送信部22aは、HDRベースの8Kの映像信号に関する当該差分信号の符号化信号を例えば水平偏波用の送信アンテナ3を介して伝送チャンネルA(Ch A)を経て伝送する。
第2送信部22bは、HDRベースの6Kの映像信号の符号化信号を例えば垂直偏波用の送信アンテナ4を介して伝送チャンネルB(Ch B)を経て伝送する。
(受信装置)
本実施形態の伝送システムにおいても、HDRベース8K用受信装置7d、HDRベース簡易8K用受信装置7f、及びHDRベース4K用受信装置7eに対して、それぞれの受信装置に適したフォーマットの映像信号を受信・表示可能に構成している。ただし、HDRベース簡易8K用受信装置7f、及びHDRベース4K用受信装置7eには、それぞれ外部又は内部に設けられるフォーマット変換装置8,9が設けられている。
尚、HDRベース簡易8K用受信装置7fは、フォーマット変換装置8により、HDRベース6Kの映像信号からHDRベースの8Kに高解像化する解像度変換が施された映像信号を受信し、これを表示可能とするHDRベース8K表示部72aを備えている。本実施形態の伝送システムにおいても、第1実施形態と同様の利点を全て包含し、HDRベースの異なる複数種のフォーマットについて受信装置に適した品質の映像信号を同時配信することができる。HDRベース8K用受信装置7d及びHDRベース4K用受信装置7eについても、それぞれ前述した実施形態の例と同様の利点を有するものとなる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述した例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、中間フォーマットは6Kに限定するものではなく、1チャンネルで送れる伝送容量に応じて、例えば5Kと呼ばれる5120×2880や、4K×4Kなどと呼ばれる3840×4320としてもよい。そして、放送サービスの要求に応じてスケーラブル符号化処理で選択可能なフォーマットを中間フォーマットとして選択すればよい。また受信側で要求される第1フォーマットと第2フォーマットはそれぞれ4K解像度とHD解像度としてもよい。
従って、上述した各実施形態におけるいずれの伝送システムの例においても高品質として8K、低品質として4Kに限定されるものではなく、また高品質用の受信装置は低品質用の映像信号を受信可能に構成することができる。例えば図3に示すHDRベース8K用受信装置7dに対し、その外部又は内部に、フォーマット変換装置8が設けられているときは、その放送チャンネルを合わせることで、伝送チャンネルBから得られる映像信号のみからHDRベースの簡易8Kの受信表示する機能を持たせることができ、フォーマット変換装置9が設けられているときはHDRベースの4Kの受信表示する機能を持たせることができる。
また、図3に示す第3実施形態において、低ビット深度化するビット深度変換をも行うダウンコンバータ11を利用する形態とする代わりに、例えば低ビット深度の映像信号しか原信号を持たない用途において高ビット深度の映像を配信させたい場合、高ビット深度化するビット深度変換を行うビット深度コンバータを用いる形態とすることもできる。また、本発明に係る中間フォーマットを用いた伝送システムの例として、MIMOによる2チャンネル伝送を例示したが、2チャンネル伝送に限らず、更に多くのチャンネルを利用した伝送形態に適用することができるし、放送サービスに関わらず通信サービスにおいても適用可能である。更には、伝送チャンネルA(Ch A)は放送とし、伝送チャンネルB(Ch B)は通信とするなどハイブリッド型のサービスにも適用可能である。或いはまた、多チャネル伝送に限らず、ベースレイヤ(BL)とエンハンスメントレイヤ(EL)によるスケーラブル符号化を用い、1チャンネルで2つの符号化信号を多重化して伝送する伝送形態に適用することもできる。
本発明によれば、限られた伝送容量で、低品質の映像配信サービス(例えば、4K放送サービス)と高品質の映像配信サービス(例えば、8K放送サービス)を効率的に同時配信する伝送システムとすることができるので、複数種のフォーマットの映像信号を効率よく同時配信する用途に有用である。
1 フォーマット変換装置
2 送信装置
3,4 送信アンテナ
5 受信アンテナ(水平・垂直偏波共用アンテナ)
6 受信アンテナ(垂直偏波用アンテナ)
7a 8K用受信装置
7b 簡易8K用受信装置
7c 4K用受信装置
7d HDRベース8K用受信装置
7e HDRベース4K用受信装置
7f HDRベース簡易8K用受信装置
8,9 フォーマット変換装置
11 ダウンコンバータ
12,13 アップコンバータ
21 階層符号化部
22a 第1送信部
22b 第2送信部
50 解像度変換装置
51 送信装置
52a,52b 送信アンテナ
55 解像度変換装置
56 送信装置
60a HD用受信装置
60b SD用受信装置
61a,61b 受信アンテナ
65a 8K用受信装置
65b 4K用受信装置
70 復号部
71 階層復号部
72 8K表示部
72a HDRベース8K表示部
72b HDRベース4K表示部
73 4K表示部
81 復号部
82 アップコンバータ
91 復号部
92 ダウンコンバータ
501 ダウンコンバータ
511a,511b 符号化部
512a 第1送信部
512b 第2送信部
551 ダウンコンバータ
561 スケーラブル符号化部
562a 第1送信部
562b 第2送信部
601 復号部
602 HD表示部
603 解像度変換装置
6031 復号部
6032 アップコンバータ
605 復号部
606 SD表示部
651 スケーラブル復号部
652 8K表示部
653 復号部
654 4K表示部

Claims (1)

  1. 受信側で要求される第1フォーマットの映像信号と、前記第1フォーマットとは異なり受信側で要求される第2フォーマットの映像信号とを同時配信可能とする送信装置であって、
    前記第1フォーマットの映像信号と前記第2フォーマットの映像信号との間の信号量に相当する第3フォーマットの映像信号を生成するようフォーマット変換を行うフォーマット変換装置であって、前記第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号を原信号として入力する原信号入力手段、及び、当該原信号として入力された第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号に対し解像度変換とビット深度変換のいずれか一方又は双方のフォーマット変換を施して当該第3フォーマットの映像信号を生成するフォーマット変換手段を備えるフォーマット変換装置と、
    前記第1フォーマット又は前記第2フォーマットの映像信号と前記第3フォーマットの映像信号とを入力し、スケーラブル符号化処理に基づく符号化処理を施して、前記第3フォーマットの映像信号に基づくベースレイヤの符号化信号及び前記スケーラブル符号化に基づくエンハンスメントレイヤの符号化信号を生成する階層符号化手段と、
    前記ベースレイヤの符号化信号のみを送信するか、又は前記ベースレイヤと前記エンハンスメントレイヤの双方の符号化信号を送信する送信手段と、を備え、
    前記第3フォーマットは、前記第1フォーマットと前記第2フォーマットとの間の解像度とすることを特徴とする送信装置。
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