最初に、本出願の実施形態における通信システムおよびいくつかの用語が説明および記載される。
図1Aは、本出願の一実施形態による通信システムの概略構造図である。図1Aに示されたように、通信システムは、ネットワークデバイス01および端末デバイス02を含んでよい。確かに、通信システムは、代替として、複数の端末デバイス02を含んでよい。ネットワークデバイス01により、端末デバイス02用の電力制御パラメータを構成するプロセスが互いに類似することを考慮して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイス01が、任意の端末デバイス02の異なるキャリア帯域幅部分に基づいて、端末デバイス02用の異なる電力制御パラメータを構成する例を使用することにより、説明が提供される。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイス側で方法を実行する装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。たとえば、ネットワークデバイス内の装置は、チップシステム、回路、またはモジュールであってよい。このことは本出願では限定されない。
本出願の実施形態では、端末デバイス(または端末と呼ばれる)側で方法を実行する装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。たとえば、端末デバイス内の装置は、チップシステム、回路、またはモジュールであってよい。このことは本出願では限定されない。本出願の実施形態において提供される方法では、本出願の実施形態において提供される方法は、ネットワークデバイスおよび端末デバイスがデータ送信を実行する例を使用して記載される。
場合によっては、通信システムは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)通信システムまたは5Gモバイル通信システムであってよい。確かに、通信システムは、代替として、別のタイプの通信システムであってよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願におけるネットワークデバイスには、基地局および送受信ポイント(transmission reception point、TRP)が含まれてよいが、それらに限定されない。基地局は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスとも呼ばれ、ワイヤレスネットワークに端末を接続するデバイスである。たとえば、基地局は、モバイル通信用グローバルシステム(global system of mobile communication、GSM)もしくは符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)におけるトランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)であってよく、または広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))におけるノードB(nodeB、NB)であってよく、またはロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)における発展型ノードB(evolutional nodeB、eNBもしくはeNodeB)、中継局、アクセスポイント、将来の5Gネットワークにおける基地局などであってよい。このことは本明細書では限定されない。
本出願における端末デバイスは、ワイヤレス端末または有線端末であってよい。ワイヤレス端末は、音声および/もしくは他のサービスデータの接続性をユーザに提供するデバイス、ワイヤレス接続機能付きのハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイスであってよい。ワイヤレス端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介して、1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。ワイヤレス端末は、モバイルフォン(または「セルラ」フォンとも呼ばれる)などのモバイル端末、およびモバイル端末付きのコンピュータであってよく、たとえば、無線アクセスネットワークを用いて音声および/またはデータを交換する、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル装置であってよい。たとえば、ワイヤレス端末は、個人通信サービス(personal communication service、PCS)フォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、または携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などのデバイスであってよい。ワイヤレス端末は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、またはユーザ機器(user device or user equipment)と呼ばれる場合もある。このことは本明細書では限定されない。端末デバイスは、略して端末と呼ばれる場合もある。
本出願における端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で実行されるオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で実行されるアプリケーション層を含んでよい。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)、および(メインメモリとも呼ばれる)メモリなどのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、UNIX(登録商標)オペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムなどの、プロセス(process)を使用してサービス処理を実施する1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワープロソフトウェア、およびインスタント通信ソフトウェアなどのアプリケーションを含む。
本出願の実施形態における端末デバイスの帯域幅能力は、端末デバイスによってサポートされ得る最大送信帯域幅である。端末デバイスのより大きい帯域幅能力は、それに対応して、端末デバイスのより高い処理能力および端末デバイスのより高いデータ送信速度を示すが、端末デバイスのより高い設計コストおよび端末デバイスのより高い電力消費をもたらす可能性がある。ワイヤレス通信システムでは、異なる端末デバイスの帯域幅能力は同じあっても異なっていてもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、端末デバイスは、初期アクセス中にプリアンブルまたはメッセージ3を使用することにより、ネットワークデバイスに端末デバイスの帯域幅能力を報告することができるか、または上位層シグナリングを使用することにより、ネットワークデバイスに端末デバイスの帯域幅能力を報告することができる。確かに、ネットワークデバイスは、代替として、別の方式で端末デバイスの帯域幅能力を取得することができる。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、システム周波数リソースから端末デバイス用のキャリア帯域幅部分を割り当て、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信のために、キャリア帯域幅部分の中の一部またはすべてのリソースを端末デバイスに割り当てる。場合によっては、システム周波数リソースは、システムリソースまたは送信リソースと呼ばれる場合もある。周波数領域では、システム周波数リソースの幅は、システム周波数リソースの帯域幅と呼ばれる場合があるか、またはシステム帯域幅、送信帯域幅、もしくはキャリア帯域幅と呼ばれる場合がある。
本出願の実施形態では、1つのキャリア帯域幅部分は、1つの特定のシステムパラメータと関係がある。システムパラメータは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)タイプのうちの少なくとも1つを含む。確かに、システムパラメータは、代替として、別のパラメータを含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態におけるキャリア帯域幅部分はシステム周波数リソースに含まれ、システム周波数リソース内の周波数領域内で連続または不連続のリソースであってもよく、システム周波数リソース内のすべてのリソースであってもよい。本出願の実施形態におけるキャリア帯域幅部分は、帯域幅部分、周波数リソース部分、部分周波数リソース、サブバンド、狭帯域、または別の名前で呼ばれる場合もある。このことは本出願では限定されない。
たとえば、1つのキャリア帯域幅部分は、K(K>0)個の連続もしくは不連続のサブキャリアを含むか、または1つのキャリア帯域幅部分は、N(N>0)個の重複しない連続もしくは不連続のリソースブロック(resource block)に対応する周波数領域リソースを含むか、または1つのキャリア帯域幅部分は、M(M>0)個の重複しない連続もしくは不連続のリソースブロックグループ(resource block group、RBG)に対応する周波数領域リソースを含み、1つのRBGはP(P>0)個の連続するRBを含む。
たとえば、キャリア帯域幅部分が、図1B(図1Bは、本出願の一実施形態によるキャリア帯域幅部分の概略構造図である)に示されたように、システム周波数リソース内の連続するリソースのセグメントであるとき、キャリア帯域幅部分はキャリア帯域幅内の一部またはすべてのリソースであってよい。たとえば、キャリア帯域幅部分の帯域幅はWであり、中心周波数はFであり、したがって、キャリア帯域幅部分の境界点における周波数はF−W/2およびF+W/2であるか、または、これはキャリア帯域幅部分の中の最高周波数がF+W/2であり、キャリア帯域幅部分の中の最低周波数がF−W/2であると記載されてよい。
図1Cは、本出願の一実施形態による、キャリア帯域幅内にあり、周波数領域内で連続するキャリア帯域幅部分の別の概略構造図である。図1Cに示されたように、キャリア帯域幅は、キャリア帯域幅部分0、キャリア帯域幅部分1、およびキャリア帯域幅部分2の合計3つの異なるキャリア帯域幅部分を含む。実際の用途では、キャリア帯域幅は任意の整数のキャリア帯域幅部分を含んでよい。このことは本出願では限定されない。例としてキャリア帯域幅部分Aおよびキャリア帯域幅部分Bを使用することにより、異なるキャリア帯域幅部分の意味が記載される。キャリア帯域幅部分Aがキャリア帯域幅部分Bとは異なることは以下を含む:(1)キャリア帯域幅部分Aに含まれる周波数リソースの一部またはすべてがキャリア帯域幅部分Bに含まれない。(2)キャリア帯域幅部分Bに含まれる周波数リソースの一部またはすべてがキャリア帯域幅部分Aに含まれない。(3)キャリア帯域幅部分Aに対応するパラメータが、キャリア帯域幅部分Bに対応するシステムパラメータとは異なる。場合によっては、システムパラメータは、以下のサブキャリア間隔およびCPタイプのうちの少なくとも1つを含む。場合によっては、システムパラメータは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)によるワイヤレス通信システム規格を調査および策定するプロセスで使用される数秘術(numerology)を含んでよい。
本出願の実施形態では、いくつかのアプリケーションシナリオ(たとえば、マルチ数秘術シナリオまたは帯域幅部分フォールバックシナリオ)では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してキャリア帯域幅部分の切替えが実行される必要があると判断し、動的シグナリングを使用してキャリア帯域幅部分をアクティブ化または非アクティブ化することができる。場合によっては、動的シグナリングは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を含んでもよく、確かに他の情報を含んでもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。キャリア帯域幅部分がアクティブ化されると、端末デバイスは、キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネルを監視し、ダウンリンク制御チャネル上で送信されたDCIによって示されたキャリア帯域幅部分でデータを送信し、かつ/またはキャリア帯域幅部分に対して基準信号測定を実行する。キャリア帯域幅部分が非アクティブ化されると、端末デバイスは、キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネルを監視せず、かつ/またはキャリア帯域幅部分で基準信号を送信しない。動的なキャリア帯域幅部分の切替えは、キャリア帯域幅部分のそのような動的なアクティブ化または非アクティブ化を介して実施されてよく、すなわち、端末デバイスが異なるキャリア帯域幅部分でデータを時分割方式で送信または受信することが分かる。「キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネル」は、キャリア帯域幅部分をスケジュールするために使用される(キャリア帯域幅部分上にあってもよく、キャリア帯域幅部分上になくてもよい)ダウンリンク制御チャネル、および/またはキャリア帯域幅部分に含まれ、別のキャリア帯域幅部分をスケジュールするために使用されるダウンリンク制御チャネルであることに留意されたい。
本出願の実施形態における電力制御は、受信信号強度または信号対雑音比などの受信機側のインジケータを評価し、経路損失を補償するために送信電力を適時変更し、無線チャネル上でフェージングすることに基づき、それにより、同じ無線リソース上の別の端末デバイスに対してさらなる干渉を発生させることなく通信品質が維持される。加えて、電力制御は送信機電力の減少をもたらし、それにより、バッテリのサービス時間が延長される。場合によっては、アップリンク電力制御は、主に物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、およびサウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)向けである。PUSCHは、アップリンクデータ情報を送信するために端末デバイスによって使用される。PUCCHは、アップリンク制御情報、たとえば、応答(ACKnowledgement/negative ACKnowledgement、ACK/NACK)およびチャネル品質情報(channel quality information、CQI)を送信するために端末デバイスによって使用される。SRSは、アップリンクチャネルの品質を推定するためにネットワークデバイスによって使用される。
「第1の」および「第2の」などの、本出願の実施形態における数字は、同様のオブジェクトを区別するために使用されるが、必ずしも特定の順番または年代順を記載するために使用されるとは限らず、本出願のこの実施形態に対するいかなる制限も構成するべきではない。
加えて、可能な実装形態では、端末デバイスにより、ネットワークデバイスによって構成された電力制御パラメータに基づいてアップリンク送信電力を決定する方式が詳細に記載される。
(1)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUSCHを送信する(PUCCHが送信される必要はない)とき、PUSCH送信電力は、以下の式(1)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)は、セルcまたはキャリアcのサブフレームiにおける端末デバイスの最大送信電力であり、
M
PUSCH,c(i)は、ネットワークデバイスによってセルcまたはキャリアのサブフレームiにおいて端末デバイスに割り当てられるRBの数であり、
P
O_PUSCH,cは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力であり、ここで、P
O_PUSCH,c=P
O_UE_PUSCH,c+P
O_NOMINAL_PUSCH,cであり、P
O_NOMINAL_PUSCH,cは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH送信電力を表し、P
O_UE_PUSCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された、P
O_NOMINAL_PUSCH,cに対する端末デバイスの電力オフセットであり、
PL
cは、端末デバイスによって推定されたダウンリンク経路損失推定値であり、
α
cは、上位層シグナリングを使用して構成され、0〜1の範囲の値をもつ経路損失補償係数であり、
Δ
TF,c(i)は、基準MCSフォーマットに対する異なる変調およびコーディング方式(modulation and coding scheme、MCS)フォーマットの電力オフセット値であり、
f
c(i)は、端末デバイスのPUSCH送信電力の調整値であり、PDCCH内の送信電力制御(transmit power control、TPC)情報を使用してマッピングによって取得され、ここで、f
c(i)は、PUSCH電力制御アルゴリズムを使用して取得され、電力制御は累積タイプおよび絶対タイプを含み、累積タイプは、最後のf
c(i)に基づいて電力調整値を加算することを意味する、すなわち、f
c(i)=f
c(i−1)+δ
PUSCH,c(i−K
PUSCH)であり、ここで、δ
PUSCH,cは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)内のTPCによって示された電力調整値であり、周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)の場合K
PUSCH=4であり、K
PUSCHは、時分割複信(time division duplexing、TDD)用のTDDアップリンク−ダウンリンク構成に基づいて決定され、絶対タイプは、f
c(i)の値がPDCCH内のTPCによって示された電力調整値に等しいことを意味する。
(2)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUSCHとPUCCHの両方を送信するとき、PUSCH送信電力は、以下の式(2)に基づいて決定されると想定される。
ここで、M
PUSCH,c(i)、P
O_PUSCH,c、α
c、PL
c、Δ
TF,c(i)、およびf
c(i)の意味は、上述された意味と同じであり、
は、P
CMAX,c(i)の線形値であり、P
CMAX,c(i)の意味は上述された意味と同じであり、
は、P
PUCCH,c(i)の線形値であり、P
PUCCH,c(i)は、以下の説明におけるPUCCH送信電力である。
(3)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUCCHを送信するとき、PUCCH送信電力は、以下の式(3)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)およびPL
cの意味は、上述された意味と同じであり、
P
O_PUCCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された基準電力値(すなわち、ネットワークデバイスによって予想された受信電力)であり、ここで、P
O_PUCCH,c=P
O_UE_PUCCH,c+P
O_NOMINAL_PUCCH,cであり、P
O_NOMINAL_PUCCH,cは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH送信電力を表し、P
O_UE_PUCCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された、P
O_NOMINAL_PUCCH,cに対する端末デバイスの電力オフセットであり、
h
c(n
CQI,n
HARQ,n
SR)は、搬送されるCQIおよびACKのビット数に基づいて構成されたPUCCH送信電力オフセットであり、
Δ
F_PUCCH、c(F)は、使用されたPUCCHフォーマット(format)とPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定され、
Δ
TxD,c(F’)は、PUCCHが2つのアンテナポートを使用して送信されるときに上位層シグナリングを使用して構成された送信電力オフセットであり、
g
c(i)は、端末デバイスの閉ループ電力制御調整値であり、PDCCH内のTPC情報を使用してマッピングによって取得され、ここで、g
c(i)は、PUCCH電力制御アルゴリズムを使用して取得され、電力制御は累積タイプおよび絶対タイプを含み、累積タイプは、最後のg
c(i)に基づいて電力調整値を加算することを意味する、すなわち、
であり、ここで、δ
PUCCH,cは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値であり、FDDの場合、M=1およびk
0=4であり、Mおよびk
mは、TDD用のTDDアップリンク−ダウンリンク構成に基づいて決定され、絶対タイプは、g
c(i)の値がPDCCH内のTPCによって示された電力調整値に等しいことを意味する。
(4)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でSRSを送信するとき、SRS送信電力は、以下の式(4)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)、P
O_PUSCH,c、α
c、PL
c、およびf
c(i)の意味は、上述された意味と同じであり、
P
SRS_OFFSET,cは、上位層シグナリングを使用して半静的な方式で構成された電力オフセット値であり、
M
SRS,cは、SRSの送信に使用されたRBの数である。
通常、キャリア帯域幅が大きい帯域幅である通信システムでは、端末デバイスの帯域幅能力はキャリア帯域幅よりも小さい場合がある。たとえば、5Gモバイル通信システムの新無線(new radio、NR)技術では、最大キャリア帯域幅は400MHzであってよく、端末デバイスの帯域幅能力は、20MHz、50MHz、100MHzなどであってよい。5Gシステムでは、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにキャリア帯域幅内に(以下「キャリア帯域幅部分」と呼ばれる)キャリア帯域幅の一部を構成し、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信のために、キャリア帯域幅部分の中の一部またはすべてのリソースを端末デバイスに割り当てる。キャリア帯域幅部分の帯域幅は、端末デバイスの帯域幅能力以下である。
いくつかのアプリケーションシナリオ(たとえば、マルチ数秘術シナリオまたは帯域幅部分フォールバックシナリオ)では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してキャリア帯域幅部分の切替えが実行される必要があると判断する。異なる帯域幅サイズを有するキャリア帯域幅部分は異なる周波数ダイバーシティ利得に対応しているので、アップリンク情報の正確な受信を保証するために、異なる帯域幅サイズを有するキャリア帯域幅部分で情報を送信するために端末デバイスによって使用される送信電力も異なるはずである。
前述の方法では、ネットワークデバイスは、セルまたはキャリアに固有の構成方式(すなわち、異なるセルまたはキャリアに対して独立した構成を実行する方式)で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成する、すなわち、端末デバイスは、セルまたはキャリア内のすべての周波数リソース上で同じ電力制御パラメータを使用する。
キャリア帯域幅部分が構成されるシナリオでは、異なるキャリア帯域幅部分の構成は異なっていてよい。このシナリオでは、電力制御を実行する方法は、アップリンク情報の正確な受信を保証するために、検討する価値がある問題である。
本出願の実施形態において提供される電力制御方法および装置では、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式(すなわち、異なるキャリア帯域幅部分に対して独立した構成を実行する方式)で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成し、その結果、ネットワークデバイスは、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成し、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信することができ、それにより、キャリア帯域幅部分の切替え中のアップリンク信号品質(またはアップリンクカバレージ)が保証される。
本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア上に位置してよい。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、代替として、異なるキャリア上に位置してよい。たとえば、LTEとNRが共存するシナリオでは、第1のキャリア帯域幅部分はNR専用アップリンク(NR dedicated uplink)のキャリアまたは周波数内に位置し、第2のキャリア帯域幅部分は補足アップリンク(supplementary uplink、SUL)のキャリアまたは周波数内に位置する。専用アップリンクキャリアおよび補足アップリンクキャリアは、同じセルに属してよい。
特定の実施形態を使用することにより、以下は、本出願の技術的解決策、および本出願の技術的解決策を使用して前述の技術的問題を解決する方法を詳細に記載する。以下のいくつかの特定の実施形態は、互いに組み合わされてよい。同じまたは同様の概念またはプロセスは、いくつかの実施形態では詳細に記載されない場合がある。
図2は、本出願の一実施形態による電力制御方法の概略フローチャートである。図2に示されたように、本出願の実施形態における方法は、以下のステップを含んでよい。
ステップS201:ネットワークデバイスが電力制御パラメータ指示情報を送信する。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される。
たとえば、ネットワークデバイスがキャリア上の端末デバイスにキャリア帯域幅部分Aを割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される(たとえば、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、またはキャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第2の電力制御パラメータであってよい)。
別の例では、ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される。
別の例では、ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、および第3のキャリア帯域幅部分に対応する第3の電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを示すために使用される。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア上に位置してよい。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分は、代替として、異なるキャリア上に位置してよい。
ネットワークデバイスは、代替として、任意の数のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当ててよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。加えて、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、他の情報を示すために使用されてよい。このことも本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応し、電力制御パラメータ指示情報によって示された電力制御パラメータ(たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、および第3のキャリア帯域幅部分に対応する第3の電力制御パラメータ)は、同じであっても異なっていてもよい。この場合、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて、端末デバイスのために異なる電力制御パラメータが構成される。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第1の開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUSCH,c,BWP1であってよく、または第1の開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH送信電力PO_NOMINAL_PUSCH,c,BWP1、およびPO_NOMINAL_PUSCH,c,BWP1に対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセットPO_UE_PUSCH,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUCCH,c,BWP1であってよく、または第1の開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH送信電力PO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1、およびPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1に対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセットPO_UE_PUCCH,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、電力制御が絶対タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUSCH,c,BWP1であってよく、または第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、電力制御が累積タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUSCH,c,BWP1を含んでよく、場合によっては、第1の閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUSCH送信電力および/またはSRS送信電力の調整値の初期値fc,BWP1(0)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用され、電力制御が絶対タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUCCH,c,BWP1であってよく、または第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用され、電力制御が累積タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUCCH,c,BWP1を含んでよく、場合によっては、第1の閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUCCH送信電力の調整値の初期値gc,BWP1(0)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の最大送信電力パラメータ、たとえば、PCMAX,c,BWP1(i)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1のダウンリンク経路損失推定値PLc,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちのいずれか1つを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された第1の経路損失補償係数αc,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセット値PSRS_OFFSET,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、使用されたPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定された電力制御パラメータΔF_PUCCH,c,BWP1(F)、および/または上位層シグナリングを使用して構成された送信電力オフセットΔTxD,c,BWP1(F’)を含む第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは他のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは他のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
電力制御パラメータ指示情報が少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用される場合、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータ(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ)の実装形態については、第1の電力制御パラメータの実装形態を参照することを理解されたい(第1の電力制御パラメータに対応する識別子の下付き文字c,BWP1は、第2の電力制御パラメータに対応するc,BWP2またはBWP2に修正されることに留意されたい)。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、閉ループ電力制御の累積タイプ電力調整のために、端末デバイスのPUSCH送信電力および/またはSRS送信電力の調整値は、各キャリア帯域幅部分で独立して計算される。アップリンクキャリア帯域幅部分が切り替えられると、送信電力の調整値はリセットされる。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報は、少なくとも以下のいくつかの実装形態では、ネットワークデバイスによってキャリア上の端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示してよい。
第1の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報は第1の電力制御パラメータを含む。第1の電力制御パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を示すために使用される。
場合によっては、第1の電力制御パラメータの実装形態については、前述の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第2の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報は基準電力制御パラメータを含む。基準電力制御パラメータは、基準キャリア帯域幅部分に対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよく、または基準電力制御パラメータは、基準送信パラメータに対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分は、以下の基準キャリア帯域幅部分の帯域幅、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプのうちの少なくとも1つであってよい。確かに、基準キャリア帯域幅部分は、代替として、別のパラメータであってよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、基準送信パラメータは、以下の基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準CPタイプのうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、基準送信パラメータは、代替として、他の送信パラメータを含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分または基準送信パラメータは、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、他の実装形態では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示してよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分以外のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータ(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ)を示す方式については、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示す構成方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式、および第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1の実装形態であってよいが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第2の実装形態であってよい。あるいは、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第2の実装形態であってよいが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1の実装形態であってよい。あるいは、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式と、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式の両方は、前述の第1の実装形態または前述の第2の実装形態であってよい。
場合によっては、ネットワークデバイスが端末デバイスに複数のキャリア帯域幅部分を割り当てるとき、複数のキャリア帯域幅部分の少なくとも1つに対応する電力制御パラメータの構成方式については、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示す構成方式を参照されたい。しかしながら、複数のキャリア帯域幅部分の中の、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分以外のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1または第2の実装形態であってよく、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。あるいは、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1または第2の実装形態であってよく、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。
ステップS202:電力制御パラメータ指示情報を受信する。
このステップでは、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された(ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報を受信し、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、さらに、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを決定し、電力制御パラメータAに基づいて、キャリア帯域幅部分Aでデータを送信するための対応する送信電力を決定する。たとえば、キャリア帯域幅部分Aは本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第1の送信電力であってよく、または、キャリア帯域幅部分Aは本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータBは第2の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第2の送信電力であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定し、さらに、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定し、第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第2の送信電力を決定する。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを決定し、さらに、キャリア帯域幅部分の各々でデータを送信するための対応する送信電力を決定する。
最初に、端末デバイスにより、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定する方式が詳細に記載される。
以下の部分は、端末デバイスが、(第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する例を使用して記載される。
場合によっては、端末デバイスは、少なくとも以下のいくつかの実装形態では、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。
第1の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が、(第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を示すために使用される)第1の電力制御パラメータを含む場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを直接決定する。
場合によっては、第1の電力制御パラメータの実装形態については、ステップS201内の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第2の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が基準電力制御パラメータを含み、基準電力制御パラメータが基準キャリア帯域幅部分に対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい場合、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分、および第1のキャリア帯域幅部分に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。
場合によっては、端末デバイスにより、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分、および第1のキャリア帯域幅部分に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することは、端末デバイスにより、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅(たとえば、基準キャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅の帯域幅(たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅のサブキャリア間隔を含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅のCPタイプを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分は、アップリンクキャリア帯域幅部分であってもよく、ダウンリンクキャリア帯域幅部分であってもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、前述の実施形態における基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅の帯域幅、基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅のCPタイプのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。それに対応して、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および第1のキャリア帯域幅部分のCPのうちの少なくとも2つの組合せを含んでよい。たとえば、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅および基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅および第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅および第1のキャリア帯域幅部分のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔および第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい。
基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが別のタイプの送信パラメータを含む場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも対応する送信パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の開ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準開ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、基準開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUSCHであってよく、または基準開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH基準送信電力PO_NOMINAL_PUSCH、および/またはPO_NOMINAL_PUSCHに対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された基準電力オフセットPO_UE_PUSCHを含んでよい。別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、基準開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUCCHであってよく、または基準開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH基準送信電力PO_NOMINAL_PUCCH、および/またはPO_NOMINAL_PUCCHに対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された基準電力オフセットPO_UE_PUCCHを含んでよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の閉ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、基準閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUSCH送信電力の基準調整値fであってよく、あるいは基準閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された基準電力調整値δPUSCH、ならびに/または端末デバイスのPUSCH送信電力および/もしくはSRS送信電力の調整値の基準初期値f(0)であってよい。別の例では、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、基準閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスの閉ループ電力制御用の基準調整値gであってよく、または基準閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された基準電力調整値δPUCCH、および/もしくは端末デバイスのPUCCH送信電力の調整値の基準初期値g(0)であってよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の最大送信電力パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準最大送信電力パラメータ、たとえば、PCMAXを含んでよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1のダウンリンク経路損失推定値を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準ダウンリンク経路損失推定値、たとえば、(端末デバイスによって推定された基準ダウンリンク経路損失推定値を示すために使用される)PLを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の経路損失補償係数を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準経路損失補償係数、たとえば、(上位層シグナリングを使用して構成された基準経路損失補償係数を示すために使用される)αを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、前述の第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP1(F)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、使用されたPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定された基準電力制御パラメータΔF_PUCCH(F)であってよく、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔTxD,c,BWP1(F’)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された基準送信電力オフセットΔTxD(F’)であってよく、または第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP1(F)およびΔTxD,c,BWP1(F’)を含む場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、ΔF_PUCCH(F)およびΔTxD(F’)を含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
第1の電力制御パラメータが別のタイプの電力制御パラメータを含む場合、前述の実施形態における基準電力制御パラメータも対応する電力制御パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第1のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第1のマッピング情報は、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償オフセットの間のマッピング関係を含む。場合によっては、第1のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。場合によっては、第1の電力制御パラメータは、基準電力制御パラメータプラス補償オフセットに基づいて決定される。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータが別の送信パラメータを含み、基準キャリア帯域幅の送信パラメータが対応する送信パラメータを含むとき、基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償オフセットについては、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットを参照することに留意されたい。本明細書では例は1つずつ記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第2のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第2のマッピング情報は、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償係数の間のマッピング関係を含む。場合によっては、第2のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。場合によっては、第1の電力制御パラメータは、補償係数と乗算された基準電力制御パラメータに基づいて決定される。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリアサブキャリア間隔部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリアサブキャリア間隔部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータが別の送信パラメータを含み、基準キャリア帯域幅の送信パラメータが対応する送信パラメータを含むとき、基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償係数については、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数を参照することに留意されたい。本明細書では例は1つずつ記載されない。
確かに、端末デバイスは、代替として、別の可能な実装形態では、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分に対応する送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第3の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が基準電力制御パラメータを含み、基準電力制御パラメータが基準送信パラメータに対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい場合、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。
本出願のこの実施形態における基準送信パラメータの実装形態については、前述の説明における基準キャリア帯域幅の送信パラメータの実装形態を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願のこの実施形態における第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータの実装形態については、前述の説明における第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータの実装形態を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願のこの実施形態における第1の電力制御パラメータおよび/または基準電力制御パラメータの実装形態については、前述の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第3のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第3のマッピング情報は、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償オフセットの間のマッピング関係を含む。場合によっては、第3のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
本出願のこの実施形態における基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償オフセットについては、前述の説明における基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットを参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第4のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第4のマッピング情報は、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償係数の間のマッピング関係を含む。場合によっては、第4のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
本出願のこの実施形態における基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償係数については、前述の説明における基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する係数を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
確かに、端末デバイスは、代替として、別の可能な実装形態では、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用されるとき、端末により、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定する方式については、前述の「電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する」方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準帯域幅(たとえば、基準キャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2の帯域幅(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準サブキャリア間隔を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2のサブキャリア間隔を含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準サイクリックプレフィックス(CP)タイプを含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準サイクリックプレフィックスタイプのうちのいずれか2つの組合せを含んでよい。それに対応して、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅、第2のサブキャリア間隔、および第2のサイクリックプレフィックスタイプのうちのいずれか2つの組合せを含んでよい。たとえば、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは基準送信パラメータは、基準帯域幅および基準サブキャリア間隔を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅および第2のサブキャリア間隔を含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準帯域幅および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準サブキャリア間隔および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2のサブキャリア間隔および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅、第2のサブキャリア間隔、および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。
基準キャリア帯域幅の送信パラメータまたは基準送信パラメータが別のタイプの送信パラメータを含む場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも対応する送信パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準開ループ電力制御パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の閉ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の最大送信電力パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準最大送信電力パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2のダウンリンク経路損失推定値を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準ダウンリンク経路損失推定値を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは第2の経路損失補償係数を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準経路損失補償係数を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP2(F)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータはΔF_PUCCH(F)であってよく、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔTxD,c,BWP2(F’)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータはΔTxD(F’)であってよく、または第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP2(F)およびΔTxD,c,BWP2(F’)を含む場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、ΔF_PUCCH(F)およびΔTxD(F’)を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
第2の電力制御パラメータが別のタイプの電力制御パラメータを含む場合、前述の実施形態における基準電力制御パラメータも対応する電力制御パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、端末により、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを決定する方式については、前述の「電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する」方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
次に、端末デバイスにより、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する方式が詳細に記載される。
以下の部分は、端末デバイスが、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定する例を使用して記載される。
第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)および第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入し、第1の経路損失補償係数(αc,BWP1)を前述の式(1)の中のαcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)および第1の経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入し、第1の経路損失推定値(PLc,BWP1)を前述の式(3)の中のPLcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)および第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入し、第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を前述の式(4)の中のαcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
端末デバイスにより、任意のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する方式については、前述の「端末デバイスにより、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定する」方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
ステップS203:端末が第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信し、かつ/または第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信する。
第1の送信電力は第1の電力制御パラメータに基づいて決定され、第1の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。第2の送信電力は第2の電力制御パラメータに基づいて決定され、第2の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。
このステップでは、端末デバイスは、(ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定し、次いで、対応する送信電力に基づいて各キャリア帯域幅部分でアップリンク情報を送信する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを決定し、電力制御パラメータAに基づいて、キャリア帯域幅部分Aでデータを送信するための送信電力を決定し、次いで、送信電力に基づいてキャリア帯域幅部分Aでアップリンク情報を送信する。キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第1の送信電力であってよい。あるいは、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータBは第2の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第2の送信電力であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定し、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定し、第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第2の送信電力を決定し、次いで、第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信し、第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信する。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定し、次いで、対応する送信電力に基づいて各キャリア帯域幅部分でアップリンク情報を送信する。
ステップS204:ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信し、かつ/または第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信する。
電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される場合、ネットワークデバイスは、各キャリア帯域幅部分で、端末デバイスによって送信されたアップリンク情報を受信する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、端末デバイスは、キャリア帯域幅部分Aでアップリンク情報を受信する。たとえば、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応するアップリンク情報は第1のアップリンク情報であってよい。あるいは、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応するアップリンク情報は第2のアップリンク情報であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、端末デバイスは、第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信し、第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信する。第1のアップリンク情報の送信電力は第1の送信電力であり、第2のアップリンク情報の送信電力は第2の送信電力である。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、端末デバイスは、各キャリア帯域幅部分で、端末デバイスによって送信されたアップリンク情報を受信する。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに電力制御パラメータ指示情報を送信し、その結果、端末デバイスは、受信された電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、および第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定する。さらに、端末デバイスは、(第1の電力制御パラメータに基づいて決定された)第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分でネットワークデバイスに第1のアップリンク情報を送信し、(第2の電力制御パラメータに基づいて決定された)第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分でネットワークデバイスに第2のアップリンク情報を送信する。ネットワークデバイスは、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成するので、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して同じキャリアの異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信することができ、それにより、キャリア帯域幅部分の切替え中のアップリンク信号品質(またはアップリンクカバレージ)が保証される。
通常、異なるサイズのPUCCH有効ペイロードには、異なるPUCCHフォーマットが使用される。有効ペイロードはPUCCH上で搬送される大量の情報ビットである。異なるPUCCHフォーマットは、異なる変調およびコーディング方式に対応している。たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、比較的大きいPUCCH有効ペイロードに使用され、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、比較的小さいPUCCH有効ペイロードに使用される。
PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、比較的小さいPUCCH有効ペイロードを搬送し、比較的強い直交多重化能力を有する、すなわち、比較的大量のユーザが異なる循環シフトを使用して、同じRB内でそれぞれのPUCCHを送信することを可能にする。したがって、周波数ダイバーシティ利得が劣化すると、多重化を減らすことにより、周波数ダイバーシティ利得が取得されてよい。したがって、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、周波数ダイバーシティ利得の劣化の影響に鈍感であり、キャリア帯域幅部分の切替え中に電力補償が実行される必要がなくてよい。しかしながら、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、比較的大きいPUCCH有効ペイロードを搬送し、比較的弱い直交多重化能力を有する。したがって、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、周波数ダイバーシティ利得の劣化に敏感であり、キャリア帯域幅部分の切替え中に電力補償が実行される必要がある。
前述の実施形態における各キャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、PUCCHフォーマットは限定されない(すなわち、PUCCHフォーマットは任意のPUCCHフォーマットであってよい)。前述の実施形態に基づいて、第1のアップリンク情報が第1のPUCCH上で搬送されるデータを含む(すなわち、第1のキャリア帯域幅部分が第1のPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用される)例を使用することにより、この実施形態において第1の電力制御パラメータの構成方式が記載される。
場合によっては、第1のアップリンク情報は第1のPUCCH上で搬送されるデータを含み、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットは第1のプリセットPUCCHフォーマットであり、第1のプリセットPUCCHフォーマットは第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである。場合によっては、第1の利用可能なPUCCHフォーマットには、以下のフォーマット:PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、...、およびPUCCHフォーマット5のうちの少なくとも1つが含まれてよいが、それらに限定されない。
この実施形態では、第1のキャリア帯域幅部分が第1のPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、少なくとも以下の実装形態において構成されてよい。
第1の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットが第1のプリセットPUCCHフォーマットであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP1)、第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1および/またはgc,BWP1(0))、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP1(F)および/またはΔTxD,c,BWP1(F’))、第1の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP1(i))、ならびに第1のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)のうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第2の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットが、第1のプリセットPUCCHフォーマット以外の第1の利用可能なPUCCHフォーマットの中のPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2)であるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法においてセルまたはキャリアに固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP1)、第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1および/またはgc,BWP1(0))、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP1(F)および/またはΔTxD,c,BWP1(F’))、第1の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP1(i))、ならびに第1のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
第3の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットのすべてであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。
確かに、第1の電力制御パラメータは、代替として、別の実装形態において構成されてよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
場合によっては、各キャリア帯域幅部分に対応し、示すために電力制御パラメータ指示情報が使用される電力制御パラメータが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを含むとき、第2のアップリンク情報は、第2のPUCCH上で搬送されるデータを含み、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットは第2のプリセットPUCCHフォーマットであり、第2のプリセットPUCCHフォーマットは第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである。場合によっては、第2の利用可能なPUCCHフォーマットには、以下のフォーマット:PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、...、およびPUCCHフォーマット5のうちの少なくとも1つが含まれてよいが、それらに限定されない。
この実施形態では、第2のキャリア帯域幅部分が第2のPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、少なくとも以下の実装形態において構成されてよい。
第1の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットが第2のプリセットPUCCHフォーマットであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP2もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP2および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP2)、第2の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP2および/またはgc,BWP2(0))、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP2(F)および/またはΔTxD,c,BWP2(F’))、第2の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP2(i))、ならびに第2のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP2)のうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、第2の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第2の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットが、第2のプリセットPUCCHフォーマット以外の第2の利用可能なPUCCHフォーマットの中のPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2)であるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法においてセルまたはキャリアに固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP2もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP2および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP2)、第2の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP2および/またはgc,BWP2(0))、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP2(F)および/またはΔTxD,c,BWP2(F’))、第2の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP2(i))、ならびに第2のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP2)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
第3の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットのすべてであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。
確かに、第2の電力制御パラメータは、代替として、別の実装形態において構成されてよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
電力制御パラメータ指示情報が、さらに別のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用され、別のキャリア帯域幅部分のうちの少なくとも1つがPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータの構成方式については、第1の電力制御パラメータの構成方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第1の利用可能なPUCCHフォーマットおよび第2の利用可能なPUCCHフォーマットは、同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、PUCCHフォーマットごとに複数の電力制御パラメータを構成する必要がなく、したがって、ネットワークデバイスが電力制御指示情報を送信するときに発生するシグナリングオーバーヘッドを低減できることが分かる。
前述の実施形態によれば、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式で端末デバイスのために、キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータ、たとえば、第1のキャリア帯域幅に対応する第1の電力制御パラメータおよび/または第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを構成することができる。前述の実施形態におけるキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータは、異なっていてよい。少なくとも2つのキャリア帯域幅部分が(以下、共通電力制御パラメータと呼ばれる)電力制御パラメータを共有することができるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法におけるセルまたはキャリアに固有の構成方式で端末デバイスに、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分によって共有され得る共通電力制御パラメータを直接割り当てることができることに留意されたい。
この実施形態では、ネットワークデバイスは、代替として、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分によって共有され得る共通電力制御パラメータを端末デバイスに送信することができる。場合によっては、共通電力制御パラメータは、電力制御パラメータ指示情報内で搬送されてもよく、確かに、他の情報内で搬送されてもよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。それに対応して、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび各キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分に対応する送信電力を決定する。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された第1の電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定する。
別の例では、第2のキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された第2の電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の送信電力を決定する。
別の例では、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、ならびにセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定し、共通電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の送信電力を決定する。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、第1の経路損失補償係数、および第1のリソース数パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(0)またはδPUSCH,c)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、および共通経路損失補償係数(たとえば、αc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUSCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはfc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc,BWP1(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUSCH,cを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUCCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(0)またはδPUCCH,c)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、ならびに共通PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH(F)および/またはΔTxD,c(F’))のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUCCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUCCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはgc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUCCH,cを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(0)またはδPUSCH)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、および共通経路損失補償係数(たとえば、αc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUCCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはfc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc,BWP1(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUSCH,cを含んでよい。
同様に、第2のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、共通経路損失補償係数(たとえば、αc)、およびPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、ならびに共通PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c(F)および/またはΔTxD(F’))のうちの少なくとも1つを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、および共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
確かに、共通電力制御パラメータは別の電力制御パラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
以下の部分は、端末デバイスが、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定する例を使用して記載される。
第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
端末デバイスにより、共通電力制御パラメータおよび任意のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、キャリア帯域幅部分に対応する送信電力を決定する方式については、前述の「端末デバイスにより、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部に対応する第1の送信電力を決定する」方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式とセルまたはキャリアに固有の構成方式を組み合わせる方式で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成し、それにより、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成する目的が達成され、その結果、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して同じキャリアの異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信できることが分かる。
本出願において提供された前述の実施形態では、本出願の実施形態において提供された方法は、ネットワークデバイス、端末デバイス、およびネットワークデバイスと端末デバイスとの間の相互作用の観点から記載されている。本出願の前述の実施形態において提供された方法の中の機能を実施するために、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、各々、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組合せを使用して前述の機能を実施するために、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含んでよい。前述の機能のうちの1つが、ハードウェア構造を使用して実行されるか、ソフトウェアモジュールを使用して実行されるか、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組合せを使用して実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。
本出願の一実施形態は、前述の方法における端末デバイスの機能を実施するように構成された装置を提供する。装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。図3は、本出願の一実施形態による装置の概略構造図である。図3に示されたように、装置は受信モジュール301および送信モジュール302を含む。受信モジュール301は、電力制御パラメータ指示情報を受信するように構成される。送信モジュール302は、第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信するように構成され、第1の送信電力は第1の電力制御パラメータに基づいて決定され、第1の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。送信モジュール302は、第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信するようにさらに構成され、第2の送信電力は第2の電力制御パラメータに基づいて決定され、第2の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア内に位置する。
具体的には、受信モジュール301および送信モジュール302は、図2に対応する方法実施形態において端末デバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願の装置実施形態におけるモジュール分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってよい。加えて、本出願の実施形態における機能モジュールは1つのプロセッサに統合されてよく、またはモジュールの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のモジュールは1つのモジュールに統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。
図4は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図4に示されたように、本出願のこの実施形態において提供される装置400は、前述の方法における端末デバイスの機能を実施するように構成される。装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。装置はチップシステムであってよい。本出願の実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよく、チップおよび別の個別デバイスを含んでもよい。装置400は、本出願の実施形態において提供された方法における端末デバイスの機能を実施するように構成されたプロセッサ420を含む。たとえば、プロセッサ420は、電力制御パラメータ指示情報を受信および処理し、第1のアップリンク情報および第2のアップリンク情報を生成し、生成されたアップリンク情報を送信することができる。詳細については、方法例における詳細説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
装置400は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリ430をさらに含んでよい。メモリ430はプロセッサ420と結合される。本出願の実施形態における結合は、装置、ユニット、またはモジュール間の間接結合または通信接続であり、電気、機械、または別の形態であってよく、装置、ユニット、およびモジュール間の情報交換に使用される。プロセッサ420およびメモリ430は、協調して動作を実行することができる。プロセッサ420は、メモリ430に記憶されたプログラム命令を呼び出し実行することができる。
装置400は、装置400内の装置が別のデバイスと通信することができるように、送信媒体を介して別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ410をさらに含んでよい。たとえば、別のデバイスはネットワークデバイスであってよい。プロセッサ420は、トランシーバ410を使用してデータを送信または受信し、図2の端末デバイスによって実行される方法を実施するように構成される。実装プロセスでは、処理手順のステップは、プロセッサ420内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を使用して実行されてよい。
トランシーバ410、プロセッサ420、およびメモリ430の間の具体的な接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ430、プロセッサ420、およびトランシーバ410は、図4のバス440を使用して接続される。図4ではバスは太線を使用して表されている。他の構成要素間の接続の方式は説明のための一例にすぎず、制限を課すものではない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてよい。表現を簡単にするために、バスは、図4ではただ1つの太線を使用して表されている。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを意味しない。
本出願の一実施形態は、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成された装置を提供する。装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。図5は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図5に示されたように、装置は、送信モジュール501および受信モジュール502を含む。これらのモジュールは、図2に対応する方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。送信モジュール501は電力制御パラメータ指示情報を送信するように構成され、電力制御パラメータ指示情報は、第1の電力制御パラメータおよび第2の電力制御パラメータを含み、第1の電力制御パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を示すために使用され、第2の電力制御パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第2の送信電力を示すために使用される。受信モジュール502は、第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信するように構成され、第1のアップリンク情報の送信電力は第1の送信電力である。受信モジュール502は、第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信するようにさらに構成され、第2のアップリンク情報の送信電力は第2の送信電力である。第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア内に位置する。
具体的には、送信モジュール501および受信モジュール502は、図2に対応する方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。詳細は本明細書では再び記載されない。
図6は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図6に示されたように、本出願のこの実施形態において提供される装置600は、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成される。装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。装置はチップシステムであってよい。装置600は、本出願の実施形態において提供された方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成されたプロセッサ620を含む。たとえば、プロセッサ620は、電力制御パラメータ指示情報を生成および送信し、第1のアップリンク情報および第2のアップリンク情報を受信することができる。詳細については、方法例における詳細説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
装置600は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリ630をさらに含んでよい。メモリ630はプロセッサ620と結合される。本出願の実施形態における結合は、装置、ユニット、またはモジュール間の間接結合または通信接続であり、電気、機械、または別の形態であってよく、装置、ユニット、およびモジュール間の情報交換に使用される。プロセッサ620およびメモリ630は、協調して動作を実行することができる。プロセッサ620は、メモリ630に記憶されたプログラム命令を呼び出し実行することができる。
装置600は、装置600内の装置が別のデバイスと通信することができるように、送信媒体を介して別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ610をさらに含んでよい。たとえば、別のデバイスは端末デバイスであってよい。プロセッサ620は、トランシーバ610を使用してデータを送信または受信し、図2に対応する実施形態におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実施するように構成される。さらに、プロセッサ620はトランシーバ610によって受信されたデータを処理することができる。
トランシーバ610、プロセッサ620、およびメモリ630の間の具体的な接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ630、プロセッサ620、およびトランシーバ610は、図6のバス640を使用して接続される。図6ではバスは太線を使用して表されている。他の構成要素間の接続の方式は説明のための一例にすぎず、制限を課すものではない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてよい。表現を簡単にするために、バスは、図6ではただ1つの太線を使用して表されている。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを意味しない。
本出願の実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であってよく、本出願の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組合せを使用して実行されてよい。
本出願の実施形態では、メモリは、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)または半導体ドライブ(solid−state drive、SSD)などの不揮発性メモリであってもよく、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、命令またはデータ構造の形態の予想されるプログラムコードを搬送または記憶するように構成することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であるが、それに限定されない。
本出願の一実施形態は通信システムをさらに提供する。通信システムは、ネットワークデバイスおよび少なくとも1つの端末デバイスを含む。ネットワークデバイスは、図5および/または図6に示された装置実施形態における構造のネットワークデバイスであってよい。それに対応して、ネットワークデバイスは、電力制御方法の実施形態において提供された技術的解決策を実行することができる。端末デバイスは、図3および/または図4に示された装置実施形態における構造の端末デバイスであってよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御方法の実施形態において提供された技術的解決策を実行することができる。具体的な実装原理およびその技術的効果は類似している。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示された装置および方法は他の方式で実装されてよいことを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は一例にすぎない。たとえば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合されてよく、または、いくつかの機能は無視されるか、もしくは実行されなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気、機械、または他の形態で実装されてよい。
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に応じて選択されてよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ハードウェアおよびソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
当業者は、前述のプロセスのシーケンス番号が、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されよう。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されると、実施形態はコンピュータプログラム製品の形態で完全または部分的に実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ実行されると、本出願の実施形態による手順または機能のすべてまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(DSL))、またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つもしくは複数の使用可能媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光学媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、半導体ドライブSolid State Disk(SSD))などであってよい。
前述の説明は、本発明の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付くいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
最初に、本出願の実施形態における通信システムおよびいくつかの用語が説明および記載される。
図1Aは、本出願の一実施形態による通信システムの概略構造図である。図1Aに示されたように、通信システムは、ネットワークデバイス01および端末デバイス02を含んでよい。確かに、通信システムは、代替として、複数の端末デバイス02を含んでよい。ネットワークデバイス01により、端末デバイス02用の電力制御パラメータを構成するプロセスが互いに類似することを考慮して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイス01が、任意の端末デバイス02の異なるキャリア帯域幅部分に基づいて、端末デバイス02用の異なる電力制御パラメータを構成する例を使用することにより、説明が提供される。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイス側で方法を実行する装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。たとえば、ネットワークデバイス内の装置は、チップシステム、回路、またはモジュールであってよい。このことは本出願では限定されない。
本出願の実施形態では、端末デバイス(または端末と呼ばれる)側で方法を実行する装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。たとえば、端末デバイス内の装置は、チップシステム、回路、またはモジュールであってよい。このことは本出願では限定されない。本出願の実施形態において提供される方法では、本出願の実施形態において提供される方法は、ネットワークデバイスおよび端末デバイスがデータ送信を実行する例を使用して記載される。
場合によっては、通信システムは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)通信システムまたは5Gモバイル通信システムであってよい。確かに、通信システムは、代替として、別のタイプの通信システムであってよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願におけるネットワークデバイスには、基地局および送受信ポイント(transmission reception point、TRP)が含まれてよいが、それらに限定されない。基地局は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)デバイスとも呼ばれ、ワイヤレスネットワークに端末を接続するデバイスである。たとえば、基地局は、モバイル通信用グローバルシステム(global system for mobile communication、GSM)もしくは符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)におけるトランシーバ基地局(base transceiver station、BTS)であってよく、または広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))におけるノードB(nodeB、NB)であってよく、またはロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)における発展型ノードB(evolved nodeB、eNBもしくはeNodeB)、中継局、アクセスポイント、将来の5Gネットワークにおける基地局などであってよい。このことは本明細書では限定されない。
本出願における端末デバイスは、ワイヤレス端末または有線端末であってよい。ワイヤレス端末は、音声および/もしくは他のサービスデータの接続性をユーザに提供するデバイス、ワイヤレス接続機能付きのハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイスであってよい。ワイヤレス端末は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介して、1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。ワイヤレス端末は、モバイルフォン(または「セルラ」フォンとも呼ばれる)などのモバイル端末、およびモバイル端末付きのコンピュータであってよく、たとえば、無線アクセスネットワークを用いて音声および/またはデータを交換する、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル装置であってよい。たとえば、ワイヤレス端末は、個人通信サービス(personal communications service、PCS)フォン、コードレスフォン、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)フォン、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、または携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などのデバイスであってよい。ワイヤレス端末は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、またはユーザ機器(user device or user equipment)と呼ばれる場合もある。このことは本明細書では限定されない。端末デバイスは、略して端末と呼ばれる場合もある。
本出願における端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層上で実行されるオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層上で実行されるアプリケーション層を含んでよい。ハードウェア層は、中央処理装置(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)、および(メインメモリとも呼ばれる)メモリなどのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、UNIX(登録商標)オペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはWindowsオペレーティングシステムなどの、プロセス(process)を使用してサービス処理を実施する1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、アドレス帳、ワープロソフトウェア、およびインスタント通信ソフトウェアなどのアプリケーションを含む。
本出願の実施形態における端末デバイスの帯域幅能力は、端末デバイスによってサポートされ得る最大送信帯域幅である。端末デバイスのより大きい帯域幅能力は、それに対応して、端末デバイスのより高い処理能力および端末デバイスのより高いデータ送信速度を示すが、端末デバイスのより高い設計コストおよび端末デバイスのより高い電力消費をもたらす可能性がある。ワイヤレス通信システムでは、異なる端末デバイスの帯域幅能力は同じあっても異なっていてもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、端末デバイスは、初期アクセス中にプリアンブルまたはメッセージ3を使用することにより、ネットワークデバイスに端末デバイスの帯域幅能力を報告することができるか、または上位層シグナリングを使用することにより、ネットワークデバイスに端末デバイスの帯域幅能力を報告することができる。確かに、ネットワークデバイスは、代替として、別の方式で端末デバイスの帯域幅能力を取得することができる。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、システム周波数リソースから端末デバイス用のキャリア帯域幅部分を割り当て、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信のために、キャリア帯域幅部分の中の一部またはすべてのリソースを端末デバイスに割り当てる。場合によっては、システム周波数リソースは、システムリソースまたは送信リソースと呼ばれる場合もある。周波数領域では、システム周波数リソースの幅は、システム周波数リソースの帯域幅と呼ばれる場合があるか、またはシステム帯域幅、送信帯域幅、もしくはキャリア帯域幅と呼ばれる場合がある。
本出願の実施形態では、1つのキャリア帯域幅部分は、1つの特定のシステムパラメータと関係がある。システムパラメータは、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)タイプのうちの少なくとも1つを含む。確かに、システムパラメータは、代替として、別のパラメータを含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態におけるキャリア帯域幅部分はシステム周波数リソースに含まれ、システム周波数リソース内の周波数領域内で連続または不連続のリソースであってもよく、システム周波数リソース内のすべてのリソースであってもよい。本出願の実施形態におけるキャリア帯域幅部分は、帯域幅部分、周波数リソース部分、部分周波数リソース、サブバンド、狭帯域、または別の名前で呼ばれる場合もある。このことは本出願では限定されない。
たとえば、1つのキャリア帯域幅部分は、K(K>0)個の連続もしくは不連続のサブキャリアを含むか、または1つのキャリア帯域幅部分は、N(N>0)個の重複しない連続もしくは不連続のリソースブロック(resource block)に対応する周波数領域リソースを含むか、または1つのキャリア帯域幅部分は、M(M>0)個の重複しない連続もしくは不連続のリソースブロックグループ(resource block group、RBG)に対応する周波数領域リソースを含み、1つのRBGはP(P>0)個の連続するRBを含む。
たとえば、キャリア帯域幅部分が、図1B(図1Bは、本出願の一実施形態によるキャリア帯域幅部分の概略構造図である)に示されたように、システム周波数リソース内の連続するリソースのセグメントであるとき、キャリア帯域幅部分はキャリア帯域幅内の一部またはすべてのリソースであってよい。たとえば、キャリア帯域幅部分の帯域幅はWであり、中心周波数はFであり、したがって、キャリア帯域幅部分の境界点における周波数はF−W/2およびF+W/2であるか、または、これはキャリア帯域幅部分の中の最高周波数がF+W/2であり、キャリア帯域幅部分の中の最低周波数がF−W/2であると記載されてよい。
図1Cは、本出願の一実施形態による、キャリア帯域幅内にあり、周波数領域内で連続するキャリア帯域幅部分の別の概略構造図である。図1Cに示されたように、キャリア帯域幅は、キャリア帯域幅部分0、キャリア帯域幅部分1、およびキャリア帯域幅部分2の合計3つの異なるキャリア帯域幅部分を含む。実際の用途では、キャリア帯域幅は任意の整数のキャリア帯域幅部分を含んでよい。このことは本出願では限定されない。例としてキャリア帯域幅部分Aおよびキャリア帯域幅部分Bを使用することにより、異なるキャリア帯域幅部分の意味が記載される。キャリア帯域幅部分Aがキャリア帯域幅部分Bとは異なることは以下を含む:(1)キャリア帯域幅部分Aに含まれる周波数リソースの一部またはすべてがキャリア帯域幅部分Bに含まれない。(2)キャリア帯域幅部分Bに含まれる周波数リソースの一部またはすべてがキャリア帯域幅部分Aに含まれない。(3)キャリア帯域幅部分Aに対応するシステムパラメータが、キャリア帯域幅部分Bに対応するシステムパラメータとは異なる。場合によっては、システムパラメータは、以下のサブキャリア間隔およびCPタイプのうちの少なくとも1つを含む。場合によっては、システムパラメータは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP)によるワイヤレス通信システム規格を調査および策定するプロセスで使用される数秘術(numerology)を含んでよい。
本出願の実施形態では、いくつかのアプリケーションシナリオ(たとえば、マルチ数秘術シナリオまたは帯域幅部分フォールバックシナリオ)では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してキャリア帯域幅部分の切替えが実行される必要があると判断し、動的シグナリングを使用してキャリア帯域幅部分をアクティブ化または非アクティブ化することができる。場合によっては、動的シグナリングは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を含んでもよく、確かに他の情報を含んでもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。キャリア帯域幅部分がアクティブ化されると、端末デバイスは、キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネルを監視し、ダウンリンク制御チャネル上で送信されたDCIによって示されたキャリア帯域幅部分でデータを送信し、かつ/またはキャリア帯域幅部分に対して基準信号測定を実行する。キャリア帯域幅部分が非アクティブ化されると、端末デバイスは、キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネルを監視せず、かつ/またはキャリア帯域幅部分で基準信号を送信しない。動的なキャリア帯域幅部分の切替えは、キャリア帯域幅部分のそのような動的なアクティブ化または非アクティブ化を介して実施されてよく、すなわち、端末デバイスが異なるキャリア帯域幅部分でデータを時分割方式で送信または受信することが分かる。「キャリア帯域幅部分に対応するダウンリンク制御チャネル」は、キャリア帯域幅部分をスケジュールするために使用される(キャリア帯域幅部分上にあってもよく、キャリア帯域幅部分上になくてもよい)ダウンリンク制御チャネル、および/またはキャリア帯域幅部分に含まれ、別のキャリア帯域幅部分をスケジュールするために使用されるダウンリンク制御チャネルであることに留意されたい。
本出願の実施形態における電力制御は、受信信号強度または信号対雑音比などの受信機側のインジケータを評価し、経路損失を補償するために送信電力を適時変更し、無線チャネル上でフェージングすることに基づき、それにより、同じ無線リソース上の別の端末デバイスに対してさらなる干渉を発生させることなく通信品質が維持される。加えて、電力制御は送信機電力の減少をもたらし、それにより、バッテリのサービス時間が延長される。場合によっては、アップリンク電力制御は、主に物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、およびサウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)向けである。PUSCHは、アップリンクデータ情報を送信するために端末デバイスによって使用される。PUCCHは、アップリンク制御情報、たとえば、応答(ACKnowledgement/negative ACKnowledgement、ACK/NACK)およびチャネル品質情報(channel quality information、CQI)を送信するために端末デバイスによって使用される。SRSは、アップリンクチャネルの品質を推定するためにネットワークデバイスによって使用される。
「第1の」および「第2の」などの、本出願の実施形態における数字は、同様のオブジェクトを区別するために使用されるが、必ずしも特定の順番または年代順を記載するために使用されるとは限らず、本出願のこの実施形態に対するいかなる制限も構成するべきではない。
加えて、可能な実装形態では、端末デバイスにより、ネットワークデバイスによって構成された電力制御パラメータに基づいてアップリンク送信電力を決定する方式が詳細に記載される。
(1)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUSCHを送信する(PUCCHが送信される必要はない)とき、PUSCH送信電力は、以下の式(1)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)は、セルcまたはキャリアcのサブフレームiにおける端末デバイスの最大送信電力であり、
M
PUSCH,c(i)は、ネットワークデバイスによってセルcまたはキャリアcのサブフレームiにおいて端末デバイスに割り当てられるRBの数であり、
P
O_PUSCH,cは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力であり、ここで、P
O_PUSCH,c=P
O_UE_PUSCH,c+P
O_NOMINAL_PUSCH,cであり、P
O_NOMINAL_PUSCH,cは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH送信電力を表し、P
O_UE_PUSCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された、P
O_NOMINAL_PUSCH,cに対する端末デバイスの電力オフセットであり、
PL
cは、端末デバイスによって推定されたダウンリンク経路損失推定値であり、
α
cは、上位層シグナリングを使用して構成され、0〜1の範囲の値をもつ経路損失補償係数であり、
Δ
TF,c(i)は、基準MCSフォーマットに対する異なる変調およびコーディング方式(modulation and coding scheme、MCS)フォーマットの電力オフセット値であり、
f
c(i)は、端末デバイスのPUSCH送信電力の調整値であり、PDCCH内の送信電力制御(transmit power control、TPC)情報を使用してマッピングによって取得され、ここで、f
c(i)は、PUSCH電力制御アルゴリズムを使用して取得され、電力制御は累積タイプおよび絶対タイプを含み、累積タイプは、最後のf
c(i)に基づいて電力調整値を加算することを意味する、すなわち、f
c(i)=f
c(i−1)+δ
PUSCH,c(i−K
PUSCH)であり、ここで、δ
PUSCH,cは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)内のTPCによって示された電力調整値であり、周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)の場合K
PUSCH=4であり、K
PUSCHは、時分割複信(time division duplex、TDD)用のTDDアップリンク−ダウンリンク構成に基づいて決定され、絶対タイプは、f
c(i)の値がPDCCH内のTPCによって示された電力調整値に等しいことを意味する。
(2)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUSCHとPUCCHの両方を送信するとき、PUSCH送信電力は、以下の式(2)に基づいて決定されると想定される。
ここで、M
PUSCH,c(i)、P
O_PUSCH,c、α
c、PL
c、Δ
TF,c(i)、およびf
c(i)の意味は、上述された意味と同じであり、
は、P
CMAX,c(i)の線形値であり、P
CMAX,c(i)の意味は上述された意味と同じであり、
は、P
PUCCH,c(i)の線形値であり、P
PUCCH,c(i)は、以下の説明におけるPUCCH送信電力である。
(3)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でPUCCHを送信するとき、PUCCH送信電力は、以下の式(3)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)およびPL
cの意味は、上述された意味と同じであり、
P
O_PUCCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された基準電力値(すなわち、ネットワークデバイスによって予想された受信電力)であり、ここで、P
O_PUCCH,c=P
O_UE_PUCCH,c+P
O_NOMINAL_PUCCH,cであり、P
O_NOMINAL_PUCCH,cは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH送信電力を表し、P
O_UE_PUCCH,cは、上位層シグナリングを使用して構成された、P
O_NOMINAL_PUCCH,cに対する端末デバイスの電力オフセットであり、
h
c(n
CQI,n
HARQ,n
SR)は、搬送されるCQIおよびACKのビット数に基づいて構成されたPUCCH送信電力オフセットであり、
Δ
F_PUCCH、c(F)は、使用されたPUCCHフォーマット(format)とPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定され、
Δ
TxD,c(F’)は、PUCCHが2つのアンテナポートを使用して送信されるときに上位層シグナリングを使用して構成された送信電力オフセットであり、
g
c(i)は、端末デバイスの閉ループ電力制御調整値であり、PDCCH内のTPC情報を使用してマッピングによって取得され、ここで、g
c(i)は、PUCCH電力制御アルゴリズムを使用して取得され、電力制御は累積タイプおよび絶対タイプを含み、累積タイプは、最後のg
c(i)に基づいて電力調整値を加算することを意味する、すなわち、
であり、ここで、δ
PUCCH,cは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値であり、FDDの場合、M=1およびk
0=4であり、Mおよびk
mは、TDD用のTDDアップリンク−ダウンリンク構成に基づいて決定され、絶対タイプは、g
c(i)の値がPDCCH内のTPCによって示された電力調整値に等しいことを意味する。
(4)端末デバイスがセルcまたはキャリアcのサブフレームi内でSRSを送信するとき、SRS送信電力は、以下の式(4)に基づいて決定されると想定される。
ここで、P
CMAX,c(i)、P
O_PUSCH,c、α
c、PL
c、およびf
c(i)の意味は、上述された意味と同じであり、
P
SRS_OFFSET,cは、上位層シグナリングを使用して半静的な方式で構成された電力オフセット値であり、
M
SRS,cは、SRSの送信に使用されたRBの数である。
通常、キャリア帯域幅が大きい帯域幅である通信システムでは、端末デバイスの帯域幅能力はキャリア帯域幅よりも小さい場合がある。たとえば、5Gモバイル通信システムの新無線(new radio、NR)技術では、最大キャリア帯域幅は400MHzであってよく、端末デバイスの帯域幅能力は、20MHz、50MHz、100MHzなどであってよい。5Gシステムでは、ネットワークデバイスは、端末デバイスのためにキャリア帯域幅内に(以下「キャリア帯域幅部分」と呼ばれる)キャリア帯域幅の一部を構成し、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信のために、キャリア帯域幅部分の中の一部またはすべてのリソースを端末デバイスに割り当てる。キャリア帯域幅部分の帯域幅は、端末デバイスの帯域幅能力以下である。
いくつかのアプリケーションシナリオ(たとえば、マルチ数秘術シナリオまたは帯域幅部分フォールバックシナリオ)では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対してキャリア帯域幅部分の切替えが実行される必要があると判断する。異なる帯域幅サイズを有するキャリア帯域幅部分は異なる周波数ダイバーシティ利得に対応しているので、アップリンク情報の正確な受信を保証するために、異なる帯域幅サイズを有するキャリア帯域幅部分で情報を送信するために端末デバイスによって使用される送信電力も異なるはずである。
前述の方法では、ネットワークデバイスは、セルまたはキャリアに固有の構成方式(すなわち、異なるセルまたはキャリアに対して独立した構成を実行する方式)で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成する、すなわち、端末デバイスは、セルまたはキャリア内のすべての周波数リソース上で同じ電力制御パラメータを使用する。
キャリア帯域幅部分が構成されるシナリオでは、異なるキャリア帯域幅部分の構成は異なっていてよい。このシナリオでは、電力制御を実行する方法は、アップリンク情報の正確な受信を保証するために、検討する価値がある問題である。
本出願の実施形態において提供される電力制御方法および装置では、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式(すなわち、異なるキャリア帯域幅部分に対して独立した構成を実行する方式)で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成し、その結果、ネットワークデバイスは、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成し、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信することができ、それにより、キャリア帯域幅部分の切替え中のアップリンク信号品質(またはアップリンクカバレージ)が保証される。
本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア上に位置してよい。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、代替として、異なるキャリア上に位置してよい。たとえば、LTEとNRが共存するシナリオでは、第1のキャリア帯域幅部分はNR専用アップリンク(NR dedicated uplink)のキャリアまたは周波数内に位置し、第2のキャリア帯域幅部分は補足アップリンク(supplementary uplink、SUL)のキャリアまたは周波数内に位置する。専用アップリンクキャリアおよび補足アップリンクキャリアは、同じセルに属してよい。
特定の実施形態を使用することにより、以下は、本出願の技術的解決策、および本出願の技術的解決策を使用して前述の技術的問題を解決する方法を詳細に記載する。以下のいくつかの特定の実施形態は、互いに組み合わされてよい。同じまたは同様の概念またはプロセスは、いくつかの実施形態では詳細に記載されない場合がある。
図2は、本出願の一実施形態による電力制御方法の概略フローチャートである。図2に示されたように、本出願の実施形態における方法は、以下のステップを含んでよい。
ステップS201:ネットワークデバイスが電力制御パラメータ指示情報を送信する。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される。
たとえば、ネットワークデバイスがキャリア上の端末デバイスにキャリア帯域幅部分Aを割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される(たとえば、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、またはキャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第2の電力制御パラメータであってよい)。
別の例では、ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される。
別の例では、ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当てると仮定すると、電力制御パラメータ指示情報は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、および第3のキャリア帯域幅部分に対応する第3の電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを示すために使用される。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア上に位置してよい。場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分、第2のキャリア帯域幅部分、および第3のキャリア帯域幅部分は、代替として、異なるキャリア上に位置してよい。
ネットワークデバイスは、代替として、任意の数のキャリア帯域幅部分を端末デバイスに割り当ててよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。加えて、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、他の情報を示すために使用されてよい。このことも本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応し、電力制御パラメータ指示情報によって示された電力制御パラメータ(たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、および第3のキャリア帯域幅部分に対応する第3の電力制御パラメータ)は、同じであっても異なっていてもよい。この場合、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて、端末デバイスのために異なる電力制御パラメータが構成される。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第1の開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUSCH,c,BWP1であってよく、または第1の開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH送信電力PO_NOMINAL_PUSCH,c,BWP1、およびPO_NOMINAL_PUSCH,c,BWP1に対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセットPO_UE_PUSCH,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUCCH,c,BWP1であってよく、または第1の開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH送信電力PO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1、およびPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1に対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセットPO_UE_PUCCH,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、電力制御が絶対タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUSCH,c,BWP1であってよく、または第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、電力制御が累積タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUSCH,c,BWP1を含んでよく、場合によっては、第1の閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUSCH送信電力および/またはSRS送信電力の調整値の初期値fc,BWP1(0)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用され、電力制御が絶対タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUCCH,c,BWP1であってよく、または第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用され、電力制御が累積タイプであるとき、第1の閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された電力調整値δPUCCH,c,BWP1を含んでよく、場合によっては、第1の閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUCCH送信電力の調整値の初期値gc,BWP1(0)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1の最大送信電力パラメータ、たとえば、PCMAX,c,BWP1(i)を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、第1のダウンリンク経路損失推定値PLc,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちのいずれか1つを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された第1の経路損失補償係数αc,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された電力オフセット値PSRS_OFFSET,c,BWP1を含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、本出願の実施形態における第1の電力制御パラメータは、使用されたPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定された電力制御パラメータΔF_PUCCH,c,BWP1(F)、および/または上位層シグナリングを使用して構成された送信電力オフセットΔTxD,c,BWP1(F’)を含む第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。下付き文字c,BWP1は、セルcまたはキャリアcの第1のキャリア帯域幅部分に対応する。いくつかの可能な実施形態では、下付き文字c,BWP1は、第1のキャリア帯域幅部分に対応する下付き文字BWP1であってよい。このことは本出願では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは他のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは他のパラメータをさらに含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
電力制御パラメータ指示情報が少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用される場合、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータ(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ)の実装形態については、第1の電力制御パラメータの実装形態を参照することを理解されたい(第1の電力制御パラメータに対応する識別子の下付き文字c,BWP1は、第2の電力制御パラメータに対応するc,BWP2またはBWP2に修正されることに留意されたい)。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、閉ループ電力制御の累積タイプ電力調整のために、端末デバイスのPUSCH送信電力および/またはSRS送信電力の調整値は、各キャリア帯域幅部分で独立して計算される。アップリンクキャリア帯域幅部分が切り替えられると、送信電力の調整値はリセットされる。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報は、少なくとも以下のいくつかの実装形態では、ネットワークデバイスによってキャリア上の端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示してよい。
第1の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報は第1の電力制御パラメータを含む。第1の電力制御パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を示すために使用される。
場合によっては、第1の電力制御パラメータの実装形態については、前述の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第2の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報は基準電力制御パラメータを含む。基準電力制御パラメータは、基準キャリア帯域幅部分に対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよく、または基準電力制御パラメータは、基準送信パラメータに対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分は、以下の基準キャリア帯域幅部分の帯域幅、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプのうちの少なくとも1つであってよい。確かに、基準キャリア帯域幅部分は、代替として、別のパラメータであってよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、基準送信パラメータは、以下の基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準CPタイプのうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、基準送信パラメータは、代替として、他の送信パラメータを含んでよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分または基準送信パラメータは、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、他の実装形態では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示してよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分以外のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータ(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ)を示す方式については、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示す構成方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式、および第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1の実装形態であってよいが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第2の実装形態であってよい。あるいは、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第2の実装形態であってよいが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1の実装形態であってよい。あるいは、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式と、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式の両方は、前述の第1の実装形態または前述の第2の実装形態であってよい。
場合によっては、ネットワークデバイスが端末デバイスに複数のキャリア帯域幅部分を割り当てるとき、複数のキャリア帯域幅部分の少なくとも1つに対応する電力制御パラメータの構成方式については、電力制御パラメータ指示情報により、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示す構成方式を参照されたい。しかしながら、複数のキャリア帯域幅部分の中の、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分以外のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1または第2の実装形態であってよく、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。あるいは、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータの構成方式は、前述の第1または第2の実装形態であってよく、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータの構成方式については、前述の方法におけるセル固有またはキャリア固有の構成方式を参照されたい。
ステップS202:電力制御パラメータ指示情報を受信する。
このステップでは、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された(ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報を受信し、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、さらに、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを決定し、電力制御パラメータAに基づいて、キャリア帯域幅部分Aでデータを送信するための対応する送信電力を決定する。たとえば、キャリア帯域幅部分Aは本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第1の送信電力であってよく、または、キャリア帯域幅部分Aは本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第2の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第2の送信電力であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定し、さらに、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定し、第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第2の送信電力を決定する。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを決定し、さらに、キャリア帯域幅部分の各々でデータを送信するための対応する送信電力を決定する。
最初に、端末デバイスにより、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定する方式が詳細に記載される。
以下の部分は、端末デバイスが、(第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する例を使用して記載される。
場合によっては、端末デバイスは、少なくとも以下のいくつかの実装形態では、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。
第1の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が、(第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を示すために使用される)第1の電力制御パラメータを含む場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを直接決定する。
場合によっては、第1の電力制御パラメータの実装形態については、ステップS201内の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第2の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が基準電力制御パラメータを含み、基準電力制御パラメータが基準キャリア帯域幅部分に対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい場合、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分、および第1のキャリア帯域幅部分に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。
場合によっては、端末デバイスにより、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分、および第1のキャリア帯域幅部分に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することは、端末デバイスにより、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅(たとえば、基準キャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅(たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよい。場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよく、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分は、アップリンクキャリア帯域幅部分であってもよく、ダウンリンクキャリア帯域幅部分であってもよい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、前述の実施形態における基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。それに対応して、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプのうちの少なくとも2つの組合せを含んでよい。たとえば、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅および基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅および第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔を含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅および第1のキャリア帯域幅部分のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔および第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および基準キャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔、および第1のキャリア帯域幅部分のCPタイプを含んでよい。
基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータが別のタイプの送信パラメータを含む場合、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも対応する送信パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の開ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準開ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、基準開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUSCHであってよく、または基準開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUSCH基準送信電力PO_NOMINAL_PUSCH、および/またはPO_NOMINAL_PUSCHに対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された基準電力オフセットPO_UE_PUSCHを含んでよい。別の例では、第1のキャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、基準開ループ電力制御パラメータは、ネットワークデバイスによって予想された受信電力PO_PUCCHであってよく、または基準開ループ電力制御パラメータは、通常の復調のためにネットワークデバイスによって予想され、上位層シグナリングを使用して構成されたPUCCH基準送信電力PO_NOMINAL_PUCCH、および/またはPO_NOMINAL_PUCCHに対する、端末デバイスの上位層シグナリングを使用して構成された基準電力オフセットPO_UE_PUCCHを含んでよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の閉ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のキャリア帯域幅部分が、SRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、基準閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスのPUSCH送信電力の基準調整値fであってよく、あるいは基準閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された基準電力調整値δPUSCH、ならびに/または端末デバイスのPUSCH送信電力および/もしくはSRS送信電力の調整値の基準初期値f(0)であってよい。別の例では、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、基準閉ループ電力制御パラメータは、端末デバイスの閉ループ電力制御用の基準調整値gであってよく、または基準閉ループ電力制御パラメータは、PDCCH内のTPCによって示された基準電力調整値δPUCCH、および/もしくは端末デバイスのPUCCH送信電力の調整値の基準初期値g(0)であってよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の最大送信電力パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準最大送信電力パラメータ、たとえば、PCMAXを含んでよい。
場合によっては、第1の電力制御パラメータは、前述の第1のダウンリンク経路損失推定値を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準ダウンリンク経路損失推定値、たとえば、(端末デバイスによって推定された基準ダウンリンク経路損失推定値を示すために使用される)PLを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、前述の第1の経路損失補償係数を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準経路損失補償係数、たとえば、(上位層シグナリングを使用して構成された基準経路損失補償係数を示すために使用される)αを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、前述の第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP1(F)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、使用されたPUCCHフォーマットとPUCCHフォーマット1aとの間の相対関係に基づいて決定された基準電力制御パラメータΔF_PUCCH(F)であってよく、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔTxD,c,BWP1(F’)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、上位層シグナリングを使用して構成された基準送信電力オフセットΔTxD(F’)であってよく、または第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP1(F)およびΔTxD,c,BWP1(F’)を含む場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、ΔF_PUCCH(F)およびΔTxD(F’)を含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
第1の電力制御パラメータが別のタイプの電力制御パラメータを含む場合、前述の実施形態における基準電力制御パラメータも対応する電力制御パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第1のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第1のマッピング情報は、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償オフセットの間のマッピング関係を含む。場合によっては、第1のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。場合によっては、第1の電力制御パラメータは、基準電力制御パラメータプラス補償オフセットに基づいて決定される。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償オフセットの値は0である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は0であり、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は負の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償オフセットの値は0であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットの値は正の数であり、補償オフセットは、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータが別の送信パラメータを含み、基準キャリア帯域幅の送信パラメータが対応する送信パラメータを含むとき、基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償オフセットについては、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットを参照することに留意されたい。本明細書では例は1つずつ記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第2のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第2のマッピング情報は、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償係数の間のマッピング関係を含む。場合によっては、第2のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。場合によっては、第1の電力制御パラメータは、補償係数と乗算された基準電力制御パラメータに基づいて決定される。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と等しいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と等しいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用され、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅の帯域幅と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、または、第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅が基準キャリア帯域幅部分の帯域幅よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分の帯域幅と第1のキャリア帯域幅部分の帯域幅との間の比に基づいて決定されてよく、もしくは補償係数の値は1である。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と等しいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1であり、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも小さいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より小さく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよく、または補償係数の値は1であり、あるいは、第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔が基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔よりも大きいとき、基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数の値は1より大きく、補償係数は、基準キャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔と第1のキャリア帯域幅部分のサブキャリア間隔との間の比もしくは差に基づいて決定されてよい。
第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータが別の送信パラメータを含み、基準キャリア帯域幅の送信パラメータが対応する送信パラメータを含むとき、基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償係数については、基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数を参照することに留意されたい。本明細書では例は1つずつ記載されない。
確かに、端末デバイスは、代替として、別の可能な実装形態では、基準電力制御パラメータ、基準キャリア帯域幅部分に対応する送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第3の実装形態では、電力制御パラメータ指示情報が基準電力制御パラメータを含み、基準電力制御パラメータが基準送信パラメータに対応する少なくとも1つの電力制御パラメータを含んでよい場合、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。
本出願のこの実施形態における基準送信パラメータの実装形態については、前述の説明における基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータの実装形態を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願のこの実施形態における第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータの実装形態については、前述の説明における第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータの実装形態を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願のこの実施形態における第1の電力制御パラメータおよび/または基準電力制御パラメータの実装形態については、前述の関連する内容を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第3のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第3のマッピング情報は、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償オフセットの間のマッピング関係を含む。場合によっては、第3のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
本出願のこの実施形態における基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償オフセットについては、前述の説明における基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償オフセット、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償オフセットを参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、端末デバイスは、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および第4のマッピング情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する。第4のマッピング情報は、基準送信パラメータ、第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータ、および基準電力制御パラメータに含まれる少なくとも1つの電力制御パラメータに対応する補償係数の間のマッピング関係を含む。場合によっては、第4のマッピング情報は、事前定義されてもよく、ネットワークデバイスによって構成されてもよい。
本出願のこの実施形態における基準電力制御パラメータに含まれる任意の電力制御パラメータに対応する補償係数については、前述の説明における基準開ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、基準閉ループ電力制御パラメータに対応する補償係数、または基準ダウンリンク経路損失推定値に対応する補償係数を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
確かに、端末デバイスは、代替として、別の可能な実装形態では、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および第1のキャリア帯域幅部分の送信パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定することができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用されるとき、端末により、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定する方式については、前述の「電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する」方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準帯域幅(たとえば、基準キャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2の帯域幅(たとえば、第2のキャリア帯域幅部分に含まれるRBの数)を含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準サブキャリア間隔を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2のサブキャリア間隔を含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準サイクリックプレフィックス(CP)タイプを含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分の第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。
場合によっては、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは前述の実施形態における基準送信パラメータは、基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準サイクリックプレフィックスタイプのうちのいずれか2つの組合せを含んでよい。それに対応して、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅、第2のサブキャリア間隔、および第2のサイクリックプレフィックスタイプのうちのいずれか2つの組合せを含んでよい。たとえば、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは基準送信パラメータは、基準帯域幅および基準サブキャリア間隔を含んでよく、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅および第2のサブキャリア間隔を含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準帯域幅および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準サブキャリア間隔および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2のサブキャリア間隔および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。別の例では、基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは基準送信パラメータが、基準帯域幅、基準サブキャリア間隔、および基準サイクリックプレフィックスタイプを含んでよい場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも、第2の帯域幅、第2のサブキャリア間隔、および第2のサイクリックプレフィックスタイプを含んでよい。
基準キャリア帯域幅部分の送信パラメータまたは基準送信パラメータが別のタイプの送信パラメータを含む場合、第2のキャリア帯域幅部分の送信パラメータも対応する送信パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは本出願の実施形態では限定されない。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準開ループ電力制御パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の閉ループ電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準閉ループ電力制御パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2の最大送信電力パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準最大送信電力パラメータを含んでよい。
場合によっては、第2の電力制御パラメータは、第2のダウンリンク経路損失推定値を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準ダウンリンク経路損失推定値を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSおよびPUSCH上で搬送されるデータのうちの少なくとも1つを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは第2の経路損失補償係数を含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準経路損失補償係数を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータを含んでよい。たとえば、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP2(F)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータはΔF_PUCCH(F)であってよく、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔTxD,c,BWP2(F’)である場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータはΔTxD(F’)であってよく、または第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータがΔF_PUCCH,c,BWP2(F)およびΔTxD,c,BWP2(F’)を含む場合、基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータは、ΔF_PUCCH(F)およびΔTxD(F’)を含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準経路損失補償係数のうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよく、前述の実施形態における基準電力制御パラメータは、それに対応して、基準開ループ電力制御パラメータ、基準閉ループ電力制御パラメータ、基準最大送信電力パラメータ、基準ダウンリンク経路損失推定値、および基準PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくともいずれか2つの組合せを含んでよい。
第2の電力制御パラメータが別のタイプの電力制御パラメータを含む場合、前述の実施形態における基準電力制御パラメータも対応する電力制御パラメータを含んでよいことに留意されたい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
この実施形態では、電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも2つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されるとき、端末により、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを決定する方式については、前述の「電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータを決定する」方式を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
次に、端末デバイスにより、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する方式が詳細に記載される。
以下の部分は、端末デバイスが、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定する例を使用して記載される。
第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)および第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入し、第1の経路損失補償係数(αc,BWP1)を前述の式(1)の中のαcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)および第1の経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入し、第1の経路損失推定値(PLc,BWP1)を前述の式(3)の中のPLcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入して、第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入して、第1の送信電力を決定する。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)および第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入し、第1の経路損失補償係数(たとえば、αc,BWP1)を前述の式(4)の中のαcに代入して、第1の送信電力を決定する。第1の電力制御パラメータが別の電力制御パラメータを含むとき、別の電力制御パラメータは、それに対応して、第1の送信電力を決定するために前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入されることが理解されよう。本明細書では例は1つずつ記載されない。
端末デバイスにより、任意のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定する方式については、前述の「端末デバイスにより、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定する」方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
ステップS203:端末が第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信し、かつ/または第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信する。
第1の送信電力は第1の電力制御パラメータに基づいて決定され、第1の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。第2の送信電力は第2の電力制御パラメータに基づいて決定され、第2の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。
このステップでは、端末デバイスは、(ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される)電力制御パラメータ指示情報に基づいて、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定し、次いで、対応する送信電力に基づいて各キャリア帯域幅部分でアップリンク情報を送信する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを決定し、電力制御パラメータAに基づいて、キャリア帯域幅部分Aでデータを送信するための送信電力を決定し、次いで、送信電力に基づいてキャリア帯域幅部分Aでアップリンク情報を送信する。キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第1の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第1の送信電力であってよい。あるいは、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応する電力制御パラメータAは第2の電力制御パラメータであってよく、対応する送信電力は第2の送信電力であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定し、第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第1の送信電力を決定し、第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する第2の送信電力を決定し、次いで、第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信し、第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信する。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御パラメータ指示情報に基づいて、キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを決定し、キャリア帯域幅部分でデータを送信するための対応する送信電力を決定し、次いで、対応する送信電力に基づいて各キャリア帯域幅部分でアップリンク情報を送信する。
ステップS204:ネットワークデバイスが第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信し、かつ/または第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信する。
電力制御パラメータ指示情報が、ネットワークデバイスによって端末デバイスに割り当てられた少なくとも1つのキャリア帯域幅部分の各々に対応する電力制御パラメータを示すために使用される場合、ネットワークデバイスは、各キャリア帯域幅部分で、端末デバイスによって送信されたアップリンク情報を受信する。
たとえば、電力制御パラメータ指示情報が、キャリア帯域幅部分Aに対応する電力制御パラメータAを示すために使用される場合、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分Aでアップリンク情報を受信する。たとえば、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第1のキャリア帯域幅部分であってよく、対応するアップリンク情報は第1のアップリンク情報であってよい。あるいは、キャリア帯域幅部分Aは、本出願の実施形態における第2のキャリア帯域幅部分であってよく、対応するアップリンク情報は第2のアップリンク情報であってよい。
別の例では、電力制御パラメータ指示情報が、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを示すために使用される場合、ネットワークデバイスは、第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信し、第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信する。第1のアップリンク情報の送信電力は第1の送信電力であり、第2のアップリンク情報の送信電力は第2の送信電力である。
確かに、電力制御パラメータ指示情報は、代替として、別の数のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用されてよい。それに対応して、ネットワークデバイスは、各キャリア帯域幅部分で、端末デバイスによって送信されたアップリンク情報を受信する。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスに電力制御パラメータ指示情報を送信し、その結果、端末デバイスは、受信された電力制御パラメータ指示情報に基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータ、および第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを決定する。さらに、端末デバイスは、(第1の電力制御パラメータに基づいて決定された)第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分でネットワークデバイスに第1のアップリンク情報を送信し、(第2の電力制御パラメータに基づいて決定された)第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分でネットワークデバイスに第2のアップリンク情報を送信する。ネットワークデバイスは、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成するので、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して同じキャリアの異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信することができ、それにより、キャリア帯域幅部分の切替え中のアップリンク信号品質(またはアップリンクカバレージ)が保証される。
通常、異なるサイズのPUCCH有効ペイロードには、異なるPUCCHフォーマットが使用される。有効ペイロードはPUCCH上で搬送される大量の情報ビットである。異なるPUCCHフォーマットは、異なる変調およびコーディング方式に対応している。たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、比較的大きいPUCCH有効ペイロードに使用され、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、比較的小さいPUCCH有効ペイロードに使用される。
PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、比較的小さいPUCCH有効ペイロードを搬送し、比較的強い直交多重化能力を有する、すなわち、比較的大量のユーザが異なる循環シフトを使用して、同じRB内でそれぞれのPUCCHを送信することを可能にする。したがって、周波数ダイバーシティ利得が劣化すると、多重化を減らすことにより、周波数ダイバーシティ利得が取得されてよい。したがって、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2は、周波数ダイバーシティ利得の劣化の影響に鈍感であり、キャリア帯域幅部分の切替え中に電力補償が実行される必要がなくてよい。しかしながら、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、比較的大きいPUCCH有効ペイロードを搬送し、比較的弱い直交多重化能力を有する。したがって、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5は、周波数ダイバーシティ利得の劣化に敏感であり、キャリア帯域幅部分の切替え中に電力補償が実行される必要がある。
前述の実施形態における各キャリア帯域幅部分が、PUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、PUCCHフォーマットは限定されない(すなわち、PUCCHフォーマットは任意のPUCCHフォーマットであってよい)。前述の実施形態に基づいて、第1のアップリンク情報が第1のPUCCH上で搬送されるデータを含む(すなわち、第1のキャリア帯域幅部分が第1のPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用される)例を使用することにより、この実施形態において第1の電力制御パラメータの構成方式が記載される。
場合によっては、第1のアップリンク情報は第1のPUCCH上で搬送されるデータを含み、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットは第1のプリセットPUCCHフォーマットであり、第1のプリセットPUCCHフォーマットは第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである。場合によっては、第1の利用可能なPUCCHフォーマットには、以下のフォーマット:PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、...、およびPUCCHフォーマット5のうちの少なくとも1つが含まれてよいが、それらに限定されない。
この実施形態では、第1のキャリア帯域幅部分が第1のPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、少なくとも以下の実装形態において構成されてよい。
第1の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットが第1のプリセットPUCCHフォーマットであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP1)、第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1および/またはgc,BWP1(0))、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP1(F)および/またはΔTxD,c,BWP1(F’))、第1の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP1(i))、ならびに第1のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)のうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、第1の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第2の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第1のPUCCHのPUCCHフォーマットが、第1のプリセットPUCCHフォーマット以外の第1の利用可能なPUCCHフォーマットの中のPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2)であるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法においてセルまたはキャリアに固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP1および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP1)、第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1および/またはgc,BWP1(0))、第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP1(F)および/またはΔTxD,c,BWP1(F’))、第1の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP1(i))、ならびに第1のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP1)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
第3の実装形態では、第1のプリセットPUCCHフォーマットが第1の利用可能なPUCCHフォーマットのすべてであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第1の電力制御パラメータを割り当てることができる。
確かに、第1の電力制御パラメータは、代替として、別の実装形態において構成されてよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
場合によっては、各キャリア帯域幅部分に対応し、示すために電力制御パラメータ指示情報が使用される電力制御パラメータが、第2のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを含むとき、第2のアップリンク情報は、第2のPUCCH上で搬送されるデータを含み、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットは第2のプリセットPUCCHフォーマットであり、第2のプリセットPUCCHフォーマットは第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである。場合によっては、第2の利用可能なPUCCHフォーマットには、以下のフォーマット:PUCCHフォーマット0、PUCCHフォーマット1、...、およびPUCCHフォーマット5のうちの少なくとも1つが含まれてよいが、それらに限定されない。
この実施形態では、第2のキャリア帯域幅部分が第2のPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、少なくとも以下の実装形態において構成されてよい。
第1の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットが第2のプリセットPUCCHフォーマットであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP2もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP2および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP2)、第2の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP2および/またはgc,BWP2(0))、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP2(F)および/またはΔTxD,c,BWP2(F’))、第2の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP2(i))、ならびに第2のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP2)のうちの少なくとも1つを含んでよい。確かに、第2の電力制御パラメータは別のパラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
第2の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットの一部(たとえば、PUCCHフォーマット4またはPUCCHフォーマット5)であり、第2のPUCCHのPUCCHフォーマットが、第2のプリセットPUCCHフォーマット以外の第2の利用可能なPUCCHフォーマットの中のPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット1またはPUCCHフォーマット2)であるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法においてセルまたはキャリアに固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。たとえば、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP2もしくはPO_NOMINAL_PUCCH,c,BWP2および/またはPO_UE_PUCCH,c,BWP2)、第2の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP2および/またはgc,BWP2(0))、第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c,BWP2(F)および/またはΔTxD,c,BWP2(F’))、第2の最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c,BWP2(i))、ならびに第2のダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc,BWP2)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
第3の実装形態では、第2のプリセットPUCCHフォーマットが第2の利用可能なPUCCHフォーマットのすべてであるとき、ネットワークデバイスは、前述の実施形態において提供されたキャリア帯域幅部分に固有の構成方式で、端末デバイスに第2の電力制御パラメータを割り当てることができる。
確かに、第2の電力制御パラメータは、代替として、別の実装形態において構成されてよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
電力制御パラメータ指示情報が、さらに別のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータを示すために使用され、別のキャリア帯域幅部分のうちの少なくとも1つがPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータの構成方式については、第1の電力制御パラメータの構成方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
第1の利用可能なPUCCHフォーマットおよび第2の利用可能なPUCCHフォーマットは、同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、PUCCHフォーマットごとに複数の電力制御パラメータを構成する必要がなく、したがって、ネットワークデバイスが電力制御パラメータ指示情報を送信するときに発生するシグナリングオーバーヘッドを低減できることが分かる。
前述の実施形態によれば、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式で端末デバイスのために、キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータ、たとえば、第1のキャリア帯域幅に対応する第1の電力制御パラメータおよび/または第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータを構成することができる。前述の実施形態におけるキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータは、異なっていてよい。少なくとも2つのキャリア帯域幅部分が(以下、共通電力制御パラメータと呼ばれる)電力制御パラメータを共有することができるとき、ネットワークデバイスは、前述の方法におけるセルまたはキャリアに固有の構成方式で端末デバイスに、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分によって共有され得る共通電力制御パラメータを直接割り当てることができることに留意されたい。
この実施形態では、ネットワークデバイスは、代替として、少なくとも2つのキャリア帯域幅部分によって共有され得る共通電力制御パラメータを端末デバイスに送信することができる。場合によっては、共通電力制御パラメータは、電力制御パラメータ指示情報内で搬送されてもよく、確かに、他の情報内で搬送されてもよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。それに対応して、少なくとも1つのキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび各キャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、各キャリア帯域幅部分に対応する送信電力を決定する。
たとえば、第1のキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された第1の電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定する。
別の例では、第2のキャリア帯域幅部分に対応し、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された第2の電力制御パラメータ、およびセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の送信電力を決定する。
別の例では、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータ、ならびにセルまたはキャリアに固有の構成方式でネットワークデバイスによって構成された共通電力制御パラメータを決定した後、端末デバイスは、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定し、共通電力制御パラメータおよび第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の電力制御パラメータに基づいて、第2のキャリア帯域幅部分に対応する第2の送信電力を決定する。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、第1の経路損失補償係数、および第1のリソース数パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(0)またはδPUSCH,c)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、および共通経路損失補償係数(たとえば、αc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUSCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはfc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc,BWP1(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUSCH,cを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUCCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(0)またはδPUCCH,c)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、ならびに共通PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH(F)および/またはΔTxD,c(F’))のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUCCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUCCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUCCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはgc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUCCH,cを含んでよい。
場合によっては、第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第1の電力制御パラメータは、以下の第1の開ループ電力制御パラメータ、第1の閉ループ電力制御パラメータ、第1の最大送信電力パラメータ、第1のダウンリンク経路損失推定値、および第1の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第1の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_NOMINAL_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(0)またはδPUSCH)、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、および共通経路損失補償係数(たとえば、αc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_UE_PUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはPO_NOMINAL_PUCCH,cを含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、δPUSCH,c,BWP1)を含むとき、共通電力制御パラメータはfc(0)を含んでよい。別の例では、第1の電力制御パラメータが第1の閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc,BWP1(0))を含むとき、共通電力制御パラメータはδPUSCH,cを含んでよい。
同様に、第2のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、共通経路損失補償係数(たとえば、αc)、およびPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2のPUCCHフォーマット関連電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、gc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)、ならびに共通PUCCHフォーマット関連電力制御パラメータ(たとえば、ΔF_PUCCH,c(F)および/またはΔTxD(F’))のうちの少なくとも1つを含んでよい。
場合によっては、第2のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、第2の電力制御パラメータは、以下の第2の開ループ電力制御パラメータ、第2の閉ループ電力制御パラメータ、第2の最大送信電力パラメータ、第2のダウンリンク経路損失推定値、および第2の経路損失補償係数のうちの少なくとも1つを含んでよい。それに対応して、共通電力制御パラメータは、第2の電力制御パラメータに対応する電力制御パラメータ以外の以下の電力制御パラメータ:共通開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c)、共通閉ループ電力制御パラメータ(たとえば、fc(i))、共通最大送信電力パラメータ(たとえば、PCMAX,c(i))、および共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)のうちの少なくとも1つを含んでよい。
確かに、共通電力制御パラメータは別の電力制御パラメータをさらに含んでよい。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
以下の部分は、端末デバイスが、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の送信電力を決定する例を使用して記載される。
第1のキャリア帯域幅部分がPUSCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(1)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(1)の中のPO_PUSCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
第1のキャリア帯域幅部分がPUCCH上で搬送されるデータを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(3)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUCCH,c,BWP1)を前述の式(3)の中のPO_PUCCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
第1のキャリア帯域幅部分がSRSを送信するために使用されるとき、端末デバイスは、決定された第1の電力制御パラメータを前述の式(4)の中の対応する電力制御パラメータに代入し、共通電力制御パラメータに基づいて第1の送信電力を決定する。たとえば、第1の電力制御パラメータが第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を含み、共通電力制御パラメータが共通ダウンリンク経路損失推定値(たとえば、PLc)を含むとき、端末デバイスは、第1の開ループ電力制御パラメータ(たとえば、PO_PUSCH,c,BWP1)を前述の式(4)の中のPO_PUSCH,cに代入し、共通電力制御パラメータ(たとえば、PLc)に基づいて第1の送信電力を決定する。
端末デバイスにより、共通電力制御パラメータおよび任意のキャリア帯域幅部分に対応する電力制御パラメータに基づいて、キャリア帯域幅部分に対応する送信電力を決定する方式については、前述の「端末デバイスにより、共通電力制御パラメータおよび第1のキャリア帯域幅部分に対応する第1の電力制御パラメータに基づいて、第1のキャリア帯域幅部に対応する第1の送信電力を決定する」方式を参照することに留意されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、キャリア帯域幅部分に固有の構成方式とセルまたはキャリアに固有の構成方式を組み合わせる方式で端末デバイス用の電力制御パラメータを構成し、それにより、異なるキャリア帯域幅部分に基づいて端末デバイス用の異なる電力制御パラメータを構成する目的が達成され、その結果、端末デバイスは、異なる送信電力を使用して同じキャリアの異なるキャリア帯域幅部分で情報を送信できることが分かる。
本出願において提供された前述の実施形態では、本出願の実施形態において提供された方法は、ネットワークデバイス、端末デバイス、およびネットワークデバイスと端末デバイスとの間の相互作用の観点から記載されている。本出願の前述の実施形態において提供された方法の中の機能を実施するために、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、各々、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組合せを使用して前述の機能を実施するために、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含んでよい。前述の機能のうちの1つが、ハードウェア構造を使用して実行されるか、ソフトウェアモジュールを使用して実行されるか、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールの組合せを使用して実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。
本出願の一実施形態は、前述の方法における端末デバイスの機能を実施するように構成された装置を提供する。装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。図3は、本出願の一実施形態による装置の概略構造図である。図3に示されたように、装置は受信モジュール301および送信モジュール302を含む。受信モジュール301は、電力制御パラメータ指示情報を受信するように構成される。送信モジュール302は、第1の送信電力に基づいて第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を送信するように構成され、第1の送信電力は第1の電力制御パラメータに基づいて決定され、第1の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。送信モジュール302は、第2の送信電力に基づいて第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を送信するようにさらに構成され、第2の送信電力は第2の電力制御パラメータに基づいて決定され、第2の電力制御パラメータは電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される。第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア内に位置する。
具体的には、受信モジュール301および送信モジュール302は、図2に対応する方法実施形態において端末デバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願の装置実施形態におけるモジュール分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってよい。加えて、本出願の実施形態における機能モジュールは1つのプロセッサに統合されてよく、またはモジュールの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のモジュールは1つのモジュールに統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。
図4は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図4に示されたように、本出願のこの実施形態において提供される装置400は、前述の方法における端末デバイスの機能を実施するように構成される。装置は、端末デバイスであってもよく、端末デバイス内の装置であってもよい。装置はチップシステムであってよい。本出願の実施形態では、チップシステムは、チップを含んでもよく、チップおよび別の個別デバイスを含んでもよい。装置400は、本出願の実施形態において提供された方法における端末デバイスの機能を実施するように構成されたプロセッサ420を含む。たとえば、プロセッサ420は、電力制御パラメータ指示情報を受信および処理し、第1のアップリンク情報および第2のアップリンク情報を生成し、生成されたアップリンク情報を送信することができる。詳細については、方法例における詳細説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
装置400は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリ430をさらに含んでよい。メモリ430はプロセッサ420と結合される。本出願の実施形態における結合は、装置、ユニット、またはモジュール間の間接結合または通信接続であり、電気、機械、または別の形態であってよく、装置、ユニット、およびモジュール間の情報交換に使用される。プロセッサ420およびメモリ430は、協調して動作を実行することができる。プロセッサ420は、メモリ430に記憶されたプログラム命令を呼び出し実行することができる。
装置400は、装置400内の装置が別のデバイスと通信することができるように、送信媒体を介して別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ410をさらに含んでよい。たとえば、別のデバイスはネットワークデバイスであってよい。プロセッサ420は、トランシーバ410を使用してデータを送信または受信し、図2の端末デバイスによって実行される方法を実施するように構成される。実装プロセスでは、処理手順のステップは、プロセッサ420内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形態の命令を使用して実行されてよい。
トランシーバ410、プロセッサ420、およびメモリ430の間の具体的な接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ430、プロセッサ420、およびトランシーバ410は、図4のバス440を使用して接続される。図4ではバスは太線を使用して表されている。他の構成要素間の接続の方式は説明のための一例にすぎず、制限を課すものではない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてよい。表現を簡単にするために、バスは、図4ではただ1つの太線を使用して表されている。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを意味しない。
本出願の一実施形態は、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成された装置を提供する。装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。図5は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図5に示されたように、装置は、送信モジュール501および受信モジュール502を含む。これらのモジュールは、図2に対応する方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。送信モジュール501は電力制御パラメータ指示情報を送信するように構成され、電力制御パラメータ指示情報は、第1の電力制御パラメータおよび第2の電力制御パラメータを含み、第1の電力制御パラメータは、第1のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第1の送信電力を決定するために使用され、第2の電力制御パラメータは、第2のキャリア帯域幅部分でデータを送信するための第2の送信電力を決定するために使用される。受信モジュール502は、第1のキャリア帯域幅部分で第1のアップリンク情報を受信するように構成され、第1のアップリンク情報の送信電力は第1の送信電力である。受信モジュール502は、第2のキャリア帯域幅部分で第2のアップリンク情報を受信するようにさらに構成され、第2のアップリンク情報の送信電力は第2の送信電力である。第1のキャリア帯域幅部分および第2のキャリア帯域幅部分は、同じキャリア内に位置する。
具体的には、送信モジュール501および受信モジュール502は、図2に対応する方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される対応する機能を実行することができる。詳細は本明細書では再び記載されない。
図6は、本出願の別の実施形態による装置の概略構造図である。図6に示されたように、本出願のこの実施形態において提供される装置600は、前述の方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成される。装置は、ネットワークデバイスであってもよく、ネットワークデバイス内の装置であってもよい。装置はチップシステムであってよい。装置600は、本出願の実施形態において提供された方法におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成されたプロセッサ620を含む。たとえば、プロセッサ620は、電力制御パラメータ指示情報を生成および送信し、第1のアップリンク情報および第2のアップリンク情報を受信することができる。詳細については、方法例における詳細説明を参照されたい。詳細は本明細書では再び記載されない。
装置600は、プログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されたメモリ630をさらに含んでよい。メモリ630はプロセッサ620と結合される。本出願の実施形態における結合は、装置、ユニット、またはモジュール間の間接結合または通信接続であり、電気、機械、または別の形態であってよく、装置、ユニット、およびモジュール間の情報交換に使用される。プロセッサ620およびメモリ630は、協調して動作を実行することができる。プロセッサ620は、メモリ630に記憶されたプログラム命令を呼び出し実行することができる。
装置600は、装置600内の装置が別のデバイスと通信することができるように、送信媒体を介して別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ610をさらに含んでよい。たとえば、別のデバイスは端末デバイスであってよい。プロセッサ620は、トランシーバ610を使用してデータを送信または受信し、図2に対応する実施形態におけるネットワークデバイスによって実行される方法を実施するように構成される。さらに、プロセッサ620はトランシーバ610によって受信されたデータを処理することができる。
トランシーバ610、プロセッサ620、およびメモリ630の間の具体的な接続媒体は、本出願のこの実施形態では限定されない。本出願のこの実施形態では、メモリ630、プロセッサ620、およびトランシーバ610は、図6のバス640を使用して接続される。図6ではバスは太線を使用して表されている。他の構成要素間の接続の方式は説明のための一例にすぎず、制限を課すものではない。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてよい。表現を簡単にするために、バスは、図6ではただ1つの太線を使用して表されている。しかしながら、それは、ただ1つのバスまたはただ1つのタイプのバスしか存在しないことを意味しない。
本出願の実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、または個別ハードウェア構成要素であってよく、本出願の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、またはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組合せを使用して実行されてよい。
本出願の実施形態では、メモリは、ハードディスクドライブ(hard disk drive、HDD)または半導体ドライブ(solid−state drive、SSD)などの不揮発性メモリであってもよく、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)などの揮発性メモリ(volatile memory)であってもよい。メモリは、命令またはデータ構造の形態の予想されるプログラムコードを搬送または記憶するように構成することができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であるが、それに限定されない。
本出願の一実施形態は通信システムをさらに提供する。通信システムは、ネットワークデバイスおよび少なくとも1つの端末デバイスを含む。ネットワークデバイスは、図5および/または図6に示された装置実施形態における構造のネットワークデバイスであってよい。それに対応して、ネットワークデバイスは、電力制御方法の実施形態において提供された技術的解決策を実行することができる。端末デバイスは、図3および/または図4に示された装置実施形態における構造の端末デバイスであってよい。それに対応して、端末デバイスは、電力制御方法の実施形態において提供された技術的解決策を実行することができる。具体的な実装原理およびその技術的効果は類似している。詳細は本明細書では再び記載されない。
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示された装置および方法は他の方式で実装されてよいことを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は一例にすぎない。たとえば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合されてよく、または、いくつかの機能は無視されるか、もしくは実行されなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装されてよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気、機械、または他の形態で実装されてよい。
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に応じて選択されてよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、ハードウェアおよびソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
当業者は、前述のプロセスのシーケンス番号が、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されよう。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願のこの実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されると、実施形態はコンピュータプログラム製品の形態で完全または部分的に実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ実行されると、本出願の実施形態による手順または機能のすべてまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(DSL))、またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つもしくは複数の使用可能媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、または磁気テープ)、光学媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、半導体ドライブSolid State drive(SSD))などであってよい。
前述の説明は、本発明の特定の実装形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明において開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付くいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るべきである。したがって、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
以下の例が提供される。
例1.電力制御パラメータ指示情報を受信するステップと、
送信電力に基づいて帯域幅部分でアップリンク情報を送信するステップであって、送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータに基づいて決定され、帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される、ステップと
を備える、電力制御方法。
例2.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、
帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータ、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータ、および/または帯域幅部分に固有のダウンリンク経路損失推定値
を備える、例1に記載の方法。
例3.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定されることが、
帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および帯域幅部分の送信パラメータに基づいて決定され、基準電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定されること
を備える、例1または2に記載の方法。
例4.基準送信パラメータが基準帯域幅を備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分の帯域幅を備え、
基準送信パラメータが基準サブキャリア間隔を備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分のサブキャリア間隔を備え、かつ/または
基準送信パラメータが基準サイクリックプレフィックスタイプを備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分のサイクリックプレフィックスタイプを備える、
例3に記載の方法。
例5.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータを備え、基準電力制御パラメータが基準開ループ電力制御パラメータを備え、かつ/または
帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータを備え、基準電力制御パラメータが基準閉ループ電力制御パラメータを備える、
例3または4に記載の方法。
例6.アップリンク情報が、物理アップリンク制御チャネルPUCCH上で搬送されるデータを備え、PUCCHのPUCCHフォーマットが帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットであり、帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットが、帯域幅部分の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである、例1から5のいずれか1つに記載の方法。
例7.送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータに基づいて決定されることが、
送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータおよび共通電力制御パラメータに基づいて決定されることを備え、共通電力制御パラメータが、帯域幅部分が位置するキャリアの共通電力制御パラメータである、
例1から6のいずれか1つに記載の方法。
例8.方法が、共通電力制御パラメータを受信するステップをさらに備える、例7に記載の方法。
例9.共通電力制御パラメータが共通開ループ電力制御パラメータを備える、例7または8に記載の方法。
例10.開ループ電力制御パラメータが予想される受信電力を備える、例2、5、および9のいずれか1つに記載の方法。
例11.閉ループ電力制御パラメータが電力調整値の初期値を備える、例2または5に記載の方法。
例12.電力制御パラメータ指示情報を送信するステップであって、電力制御パラメータ指示情報が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータを示すために使用される、ステップと、
帯域幅部分でアップリンク情報を受信するステップと
を備える、電力制御方法。
例13.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、
帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータ、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータ、および/または帯域幅部分に固有のダウンリンク経路損失推定値
を備える、例12に記載の方法。
例14.アップリンク情報が、物理アップリンク制御チャネルPUCCH上で搬送されるデータを備え、PUCCHのPUCCHフォーマットが帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットであり、帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットが、帯域幅部分の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである、例12または13に記載の方法。
例15.方法が、共通電力制御パラメータを送信するステップをさらに備え、共通電力制御パラメータが、帯域幅部分が位置するキャリアの共通電力制御パラメータである、例12から14のいずれか1つに記載の方法。
例16.共通電力制御パラメータが共通開ループ電力制御パラメータを備える、例15に記載の方法。
例17.開ループ電力制御パラメータが予想される受信電力を備える、例13または16に記載の方法。
例18.閉ループ電力制御パラメータが電力調整値の初期値を備える、例13に記載の方法。
例19.プロセッサおよびトランシーバを備える通信装置であって、
プロセッサが、トランシーバを使用して電力制御パラメータ指示情報を受信し、
プロセッサが、トランシーバを使用して送信電力に基づいて帯域幅部分でアップリンク情報を送信し、送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータに基づいて決定され、帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定される、
通信装置。
例20.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、
帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータ、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータ、および/または帯域幅部分に固有のダウンリンク経路損失推定値
を備える、例19に記載の通信装置。
例21.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定されることが、
帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、基準電力制御パラメータ、基準送信パラメータ、および帯域幅部分の送信パラメータに基づいて決定され、基準電力制御パラメータが電力制御パラメータ指示情報に基づいて決定されること
を備える、例19または20に記載の通信装置。
例22.基準送信パラメータが基準帯域幅を備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分の帯域幅を備え、
基準送信パラメータが基準サブキャリア間隔を備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分のサブキャリア間隔を備え、かつ/または
基準送信パラメータが基準サイクリックプレフィックスタイプを備え、帯域幅部分の送信パラメータが帯域幅部分のサイクリックプレフィックスタイプを備える、
例21に記載の通信装置。
例23.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータを備え、基準電力制御パラメータが基準開ループ電力制御パラメータを備え、かつ/または
帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータを備え、基準電力制御パラメータが基準閉ループ電力制御パラメータを備える、
例21または22に記載の通信装置。
例24.アップリンク情報が、物理アップリンク制御チャネルPUCCH上で搬送されるデータを備え、PUCCHのPUCCHフォーマットが帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットであり、帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットが、帯域幅部分の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである、例19から23のいずれか1つに記載の通信装置。
例25.送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータに基づいて決定されることが、
送信電力が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータおよび共通電力制御パラメータに基づいて決定されることを備え、共通電力制御パラメータが、帯域幅部分が位置するキャリアの共通電力制御パラメータである、
例19から24のいずれか1つに記載の通信装置。
例26.プロセッサが、トランシーバを使用して共通電力制御パラメータを受信する、例25に記載の通信装置。
例27.共通電力制御パラメータが共通開ループ電力制御パラメータを備える、例25または26に記載の通信装置。
例28.開ループ電力制御パラメータが予想される受信電力を備える、例20、23、および27のいずれか1つに記載の通信装置。
例29.閉ループ電力制御パラメータが電力調整値の初期値を備える、例20または23に記載の通信装置。
例30.例1から11のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成された、通信装置。
例31.プロセッサおよびメモリを備える装置であって、
メモリが、プログラム命令を記憶するように構成され、
プロセッサが、メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し実行して、例1から11のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成される、
装置。
例32.プロセッサおよびトランシーバを備える通信装置であって、
プロセッサが、トランシーバを使用して電力制御パラメータ指示情報を送信し、電力制御パラメータ指示情報が帯域幅部分に固有の電力制御パラメータを示すために使用され、
プロセッサが、トランシーバを使用して帯域幅部分でアップリンク情報を受信する、
通信装置。
例33.帯域幅部分に固有の電力制御パラメータが、
帯域幅部分に固有の開ループ電力制御パラメータ、帯域幅部分に固有の閉ループ電力制御パラメータ、および/または帯域幅部分に固有のダウンリンク経路損失推定値
を備える、例32に記載の通信装置。
例34.アップリンク情報が、物理アップリンク制御チャネルPUCCH上で搬送されるデータを備え、PUCCHのPUCCHフォーマットが帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットであり、帯域幅部分のプリセットPUCCHフォーマットが、帯域幅部分の利用可能なPUCCHフォーマットの一部またはすべてである、例32または33に記載の通信装置。
例35.プロセッサが、トランシーバを使用して共通電力制御パラメータを送信し、共通電力制御パラメータが、帯域幅部分が位置するキャリアの共通電力制御パラメータである、例32から34のいずれか1つに記載の通信装置。
例36.共通電力制御パラメータが共通開ループ電力制御パラメータを備える、例35に記載の通信装置。
例37.開ループ電力制御パラメータが予想される受信電力を備える、例33または36に記載の通信装置。
例38.閉ループ電力制御パラメータが電力調整値の初期値を備える、例33に記載の通信装置。
例39.例12から18のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成された、通信装置。
例40.プロセッサおよびメモリを備える装置であって、
メモリが、プログラム命令を記憶するように構成され、
プロセッサが、メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し実行して、例12から18のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成される、
装置。
例41.コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ可読記憶媒体が命令を記憶し、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータが例1から18のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータ可読記憶媒体。
例42.命令を備えるコンピュータプログラム製品であって、命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータが例1から18のいずれか1つに記載の方法を実行することが可能になる、コンピュータプログラム製品。
例43.例19から31のいずれか1つに記載の装置と、例32から40のいずれか1つに記載の装置とを備える、通信システム。