多様な実施形態によるビデオ復号方法は、ビットストリームから、現在ブロックの変換係数に係わる情報を獲得する段階と、前記現在ブロック内現在サンプルの位置、及び前記現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、前記現在サンプルのイントラ予測値を生成する段階と、前記現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、前記決定されたフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、前記フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成する段階と、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む前記現在ブロックの予測ブロックを生成する段階と、前記獲得された現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、前記現在ブロックの残差ブロックを獲得する段階と、前記現在ブロックの予測ブロック、及び前記現在ブロックの残差ブロックを基に、前記現在ブロックを復元する段階と、を含む。
多様な実施形態によるビデオ符号化方法は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び前記現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、前記現在サンプルのイントラ予測値を生成する段階と、前記現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、前記決定されたフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、前記フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成する段階と、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む前記現在ブロックの予測ブロックを生成する段階と、前記現在ブロックの予測ブロックに基づいて、現在ブロックの変換係数に係わる情報を符号化する段階と、を含む。
多様な実施形態によるビデオ復号装置は、ビットストリームから、現在ブロックの変換係数に係わる情報を獲得し、前記現在ブロック内現在サンプルの位置、及び前記現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、前記現在サンプルのイントラ予測値を生成し、前記現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、前記決定されたフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、前記フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成し、前記現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む前記現在ブロックの予測ブロックを生成し、前記獲得された現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、前記現在ブロックの残差ブロックを獲得し、前記現在ブロックの予測ブロック、及び前記現在ブロックの残差ブロックを基に、前記現在ブロックを復元するプロセッサを含む。
多様な実施形態による方法を具現するためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含んでもよい。
開示された実施形態の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付される図面と共に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本開示は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態にも具現され、ただし、本実施形態は、本開示が完全なものにし、本開示が属する技術分野で当業者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであるのみである。
本明細書で使用される用語について簡略に説明し、開示された実施形態について具体的に説明する。
本明細書で使用される用語は、本開示での機能を考慮しながら、可能な限り、現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、関連分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なりうる。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。従って、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本開示の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
本明細書での単数の表現は、文脈上明白に単数であると特定しない限り、複数の表現を含む。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。
また、明細書で使用される「部」という用語は、ソフトウェア構成要素またはハードウェア構成要素を意味し、「部」は、ある役割を行う。しかしながら、「部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングすることができる記録媒体に存在するようにも構成されるが、またはそれ以上のプロセッサを再生させるようにも構成される。従って、一例として、「部」は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、並びにプロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。該構成要素と「部」ないで提供される機能は、さらに少数の構成要素、及び「部」に結合されたり、追加的な構成要素、及び「部」にさらに分離されたりもする。
本開示の一実施形態によれば、「部」は、プロセッサ及びメモリによっても具現される。用語「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、制御器、マイクロ制御器、状態マシンなどを含むように広く解釈されなければならない。いくつかの環境においては、「プロセッサ」は、注文型半導体(ASIC)、プログラム可能ロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)などを指すこともできる。用語「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと結合した1以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他のそのような構成の組み合わせのような処理デバイスの組み合わせを指すこともできる。
用語「メモリ」は、電子情報を保存することができる任意の電子コンポーネントを含むように広く解釈されなければならない。用語「メモリ」は、任意アクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、不揮発性任意アクセスメモリ(NVRAM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、消去・プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学のデータ保存装置、レジスタのようなプロセッサ・読み取り可能媒体の多様な類型を指すこともできる。プロセッサがメモリから情報を読み取り、及び/またはメモリに情報を記録することができるならば、該メモリは、プロセッサと電子通信状態にあるとされる。該プロセッサに集積されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
以下、「映像」は、ビデオの停止状態のような静的イメージでもあり、動画、すなわち、ビデオそれ自体のような動的イメージを示すことができる。
以下、「サンプル」は、映像のサンプリング位置に割り当てられたデータであり、プロセッシング対象になるデータを意味する。例えば、空間領域の映像において、ピクセル値、変換領域上の変換係数がサンプルでもある。そのような少なくとも1つのサンプルを含む単位をブロックと定義することができる。
以下では、添付図面を参照し、本実施形態について、本開示が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。そして、図面において本開示について明確に説明するために、説明と関係ない部分は、省略する。
以下、図1ないし図29を参照し、一実施形態による、映像符号化装置及び映像復号装置、映像符号化方法及び映像復号方法について詳述される。図3ないし図16を参照し、一実施形態により、映像のデータ単位を決定する方法について説明され、図1、図2、図17ないし図29を参照し、一実施形態により、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行う符号化方法または復号方法、及びその装置について説明される。
以下、図1及び図2を参照し、本開示の一実施形態により、多様な形態の符号化単位に基づいて、適応的にイントラ予測を行うための符号化/復号方法及びその装置について詳述される。
図1Aは、多様な実施形態による映像復号装置のブロック図を図示する。
多様な実施形態による映像復号装置100は、獲得部105、イントラ予測部110及び映像復号部115を含んでもよい。
獲得部105、イントラ予測部110及び映像復号部115は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。また、獲得部105、イントラ予測部110及び映像復号部115は、少なくとも1つのプロセッサが遂行する命令語を保存するメモリを含んでもよい。映像復号部115は、獲得部105、イントラ予測部110と別途のハードウェアによって具現されるか、あるいは獲得部105、イントラ予測部110を含んでもよい。
獲得部105は、ビットストリームから、現在ブロックの変換係数に係わる情報を獲得することができる。獲得部105は、ビットストリームから、現在ブロックの予測モードに係わる情報、及び現在ブロックのイントラ予測モードに係わる情報を獲得することができる。
獲得部105は、現在ブロックの予測モードに係わる情報は、イントラモードまたはインター予測モードを示す情報を含んでもよい。現在ブロックのイントラ予測モードに係わる情報は、複数のイントラ予測モードのうち、現在ブロックに適用されるイントラ予測モードに係わる情報でもある。例えば、イントラ予測モードは、DCモード、プラナモード、及び予測方向を有する少なくとも1つのアンギュラ(angular)モードのうち一つでもある。アンギュラモードは、水平モード、垂直モード及び対角モードを含み、水平方向、垂直方向及び対角方向を除いた所定の方向を有するモードを含んでもよい。例えば、アンギュラモードの個数は、65個または33個でもある。
イントラ予測部110は、現在ブロックの予測モードがイントラ予測モードである場合、活性化されもする。
イントラ予測部110は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、原参照サンプル関連値を決定することができる。すなわち、イントラ予測部110は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、参照サンプルのうち少なくとも1つの原参照サンプルを決定し、決定された少なくとも1つの原参照サンプルに基づいて、原参照サンプル関連値を決定することができる。該原参照サンプルは、現在ブロックの周辺ブロックのサンプルであり、該原参照サンプルは、現在ブロックの左側隣接ブロックのサンプル、または上側隣接ブロックのサンプルを含んでもよい。例えば、該原参照サンプルは、現在ブロックの左側に隣接する垂直方向の所定ラインのサンプル、または現在ブロックの上側に隣接する水平方向の所定ラインのサンプルを含んでもよい。ただし、該原参照サンプルは、現在ブロックの左側隣接ブロックのサンプル、または上側隣接ブロックのサンプルを含むところに制限されるものではなく、現在ブロックの上側隣接ブロックのサンプル、または右側隣接ブロックのサンプルを含んでもよい。
イントラ予測部110は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、現在サンプルに係わるイントラ予測値を生成することができる。すなわち、イントラ予測部110は、現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、現在サンプルに対応する原参照サンプルを決定することができる。イントラ予測部110は、原参照サンプルのサンプル値に基づいて、現在サンプルのイントラ予測値を生成することができる。イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。
例えば、現在ブロックのイントラ予測モードが、プラナ、DC、水平及び垂直モードのうち一つである場合、イントラ予測部110は、現在ブロックの左上側コーナーに隣接するサンプル、現在ブロックの上側方向に位置する現在ブロックの隣接サンプル、及び現在ブロックの左側方向に位置する現在ブロックの隣接サンプルのうち少なくとも一つを、フィルタリング参照サンプルと決定することができる。
イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モードが、対角モードを含むアンギュラモードである場合、現在ブロック内現在サンプルを通過する線上に位置する現在ブロックの左側及び上側の隣接サンプル、及び現在ブロックの左上側コーナーに隣接するサンプルのうち少なくとも一つを、フィルタリング参照サンプルと決定することができる。このとき、線は、アンギュラモードによって示される予測方向及び反対方向に向かうことができる。
イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モード、及び現在ブロックの大きさのうち少なくとも一つに基づいて、フィルタリング参照サンプルに適用するフィルタのタップ数を決定することができる。
また、イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタリング参照サンプルに適用するフィルタの加重値を決定することに制限されるものではなく、現在ブロックの大きさに基づいて、フィルタリング参照サンプルに適用するフィルタの加重値を決定することができる。
イントラ予測部110は、イントラ予測モードによって特定される予測方向の水平方向成分及び垂直方向成分に基づいて、現在ブロックに隣接する参照ライン内サンプルのうち一部をフィルタリング参照サンプルと決定することができる。
イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モードが、所定のイントラ予測モードである場合、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。
イントラ予測部110は、少なくとも1つのイントラ予測モードを決定し、決定された少なくとも1つのイントラ予測モードを利用し、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つを基にフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定することができる。イントラ予測部110は、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。
このとき、少なくとも1つのイントラ予測モードは、ピクチャ単位ごとに決定されるか、あるいはブロック単位でも決定される。少なくとも1つのイントラ予測モードは、現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて決定されるイントラ予測モードであるか、あるいは所定のイントラ予測モードでもある。所定のイントラ予測モードは、水平モード及び垂直モードのうち少なくとも一つでもある。
イントラ予測部110は、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値のうち少なくとも一つに基づいて、現在ブロックの予測サンプルを含む現在ブロックの予測ブロックを獲得することができる。例えば、イントラ予測部110は、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル値をいずれも利用し、現在サンプルに係わるイントラ予測を行うか否かということを決定するか、あるいは原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値のうち一つを決定し、前記決定された値に基づいて、現在サンプルに係わるイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。イントラ予測部110は、前記決定に基づいて、現在サンプルの予測サンプルを含む現在ブロックの予測ブロックを獲得することができる。
イントラ予測部110は、現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定することができる。フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値は、フィルタリング参照サンプルと現在サンプルとの距離に基づいても決定される。例えば、第1加重値は、現在ブロックの大きさ対比で、フィルタリング参照サンプルと現在サンプルとの距離に基づいても決定される。このとき、現在ブロックの大きさは、現在ブロックの高さまたは幅を意味する。該第1加重値は、フィルタリング参照サンプルと現在サンプルとの距離が遠くなるほど小さくもなる。該第2加重値も、第1加重値と類似した方式によっても決定される。当該の第1加重値及び第2加重値は、正規化された値でもある。
このとき、フィルタリング参照サンプルは、現在サンプルの水平方向に位置する原参照サンプル、及び現在サンプルの垂直方向に位置する原参照サンプルのうち少なくとも一つを含んでもよい。一方、現在ブロックのイントラ予測モードがアンギュラモードである場合、フィルタリング参照サンプルは、現在サンプルを通過する線上に位置する現在ブロックの左側及び上側の隣接サンプルのうち少なくとも一つを含んでもよい。このとき、前記線は、アンギュラモードによって示される予測方向及び反対方向に向かうことができる。
イントラ予測部110は、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。例えば、イントラ予測部110は、現在ブロックのイントラ予測モードが、所定のイントラ予測モードである場合にだけ、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。
例えば、イントラ予測部110は、少なくとも1つの第2イントラ予測モードを決定し、少なくとも1つの第2イントラ予測モードを利用し、現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、決定されるフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。このとき、少なくとも1つの第2イントラ予測モードは、ピクチャ単位ごとに決定されるか、あるいはブロック単位でも決定される。少なくとも1つの第2イントラ予測モードは、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロックのイントラ予測モードによって示される予測方向の反対方向を示すイントラ予測モード、水平モード及び垂直モードのうち少なくとも一つにも決定される。
イントラ予測部110は、現在ブロックのフィルタリングされた予測サンプル値を含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
イントラ予測部110は、原参照サンプル関連値に係わる第1加重値、フィルタリング参照サンプル関連値に係わる第2加重値、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値を基にフィルタリングを行い、現在ブロックの予測サンプルを獲得することができる。
イントラ予測部110は、フィルタリング参照サンプルから現在サンプルまでの距離が遠いほど、フィルタリング参照サンプル関連値に係わる第2加重値を小さく決定することができる。
映像復号部115は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、現在ブロックの残差ブロックを獲得することができる。すなわち、映像復号部115は、ビットストリームから、現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、逆量子化及び逆変換を行い、現在ブロックの残差ブロックに係わる残差サンプルを獲得することができる。
映像復号部115は、現在ブロックの予測ブロック、及び現在ブロックの残差ブロックを基に、現在ブロックを復元することができる。映像復号部115は、現在ブロックの予測ブロック内予測サンプルのサンプル値、及び現在ブロックの残差ブロック内残差サンプルのサンプル値を利用し、現在ブロック内復元サンプルを生成し、復元サンプルを基に、現在ブロックの復元ブロックを生成することができる。
一方、映像復号装置100は、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うか否かということを示すフラグ情報をビットストリームから獲得し、フラグ情報を基に、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。このとき、該フラグ情報は、ブロック別にも獲得され、特に、最大符号化単位別にも獲得される。
また、映像復号装置100は、輝度成分及び色差成分に共通して適用されるフラグ情報を獲得することができる。または、映像復号装置100は、輝度成分または色差成分にそれぞれ適用されるフラグ情報を獲得することができる。
または、映像復号装置100は、ビットストリームからフラグ情報を獲得せず、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。例えば、映像復号装置100は、現在ブロックの予測モードが、所定のイントラ予測モードである場合、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うと決定することができる。
または、映像復号装置100は、ビットストリームからフラグ情報を獲得せず、周辺ブロックの情報を利用し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。例えば、映像復号装置100は、現在ブロックの周辺ブロックに対し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を基に、適応的にイントラ予測を行うか否かということを示す周辺ブロックのフラグ情報を基に、現在ブロックに対し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を基に、適応的にイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。
または、映像復号装置100は、現在ブロックの大きさに基づいて、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うか否かということを決定することができる。例えば、映像復号装置100は、現在ブロックの大きさが所定の第1ブロックサイズである場合、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うことができ、映像復号装置100は、所定の第2ブロックサイズである場合、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行わず、従来のイントラ予測を行うことができる。
映像復号装置100は、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいた適応的なイントラ予測の符号化/復号ツールと類似したイントラ予測の符号化/復号ツールを互いに結合し、イントラ予測を行うことができる。または、映像復号装置100は、複数のイントラ予測の符号化/復号ツール間の優先順位を付与し、符号化/復号ツール間の優先順位により、イントラ予測を行うことができる。すなわち、高い優先順位を有する符号化/復号ツールが利用される場合、低い優先順位を有する符号化/復号ツールは、利用されず、高い優先順位を有する符号化/復号ツールが利用されない場合、低い優先順位を有する符号化/復号ツールが利用されもする。
図1Bは、多様な実施形態による映像復号方法のフローチャートを図示する。
S105段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を獲得することができる。
S110段階において、映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。
S115段階において、映像復号装置100は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、原参照サンプル関連値を決定することができる。
S120段階において、映像復号装置100は、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値のうち少なくとも一つに基づいて、現在サンプルの予測サンプルを含む現在ブロックの予測ブロックを獲得することができる。
S125段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、現在ブロックの残差ブロックを獲得することができる。
S130段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの予測ブロック、及び現在ブロックの残差ブロックを基に、現在ブロックを復元することができる。
図1Cは、多様な実施形態による映像復号方法のフローチャートを図示する。
S155段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を獲得することができる。
S160段階において、映像復号装置100は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、現在サンプルに係わるイントラ予測値を生成することができる。
S165段階において、映像復号装置100は、現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値及びフィルタ参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。
S170段階において、映像復号装置100は、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
S175段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を基に、現在ブロックの残差ブロックを獲得することができる。
S180段階において、映像復号装置100は、現在ブロックの予測ブロック、及び現在ブロックの残差ブロックを基に、現在ブロックを復元することができる。
図1Dは、多様な実施形態による映像復号部6000のブロック図を図示する。
多様な実施形態による映像復号部6000は、映像復号装置100の映像復号部115において、映像データを符号化するのに経る作業を遂行する。
図1Dを参照すれば、エントロピー復号部6150は、ビットストリーム6050から、復号対象である符号化された映像データ、及び復号のために必要な符号化情報をパージングする。符号化された映像データは、量子化された変換係数であり、逆量子化部6200)及び逆変換部6250は、量子化された変換係数から残差データを復元する。
イントラ予測部6400は、ブロック別にイントラ予測を行う。図1Dのイントラ予測部6400は、図1Aのイントラ予測部110に対応する。
インター予測部6350は、ブロック別に、復元ピクチャバッファ6300から獲得された参照映像を利用してインター予測を行う。イントラ予測部6400またはインター予測部6350で生成された各ブロックに係わる予測データ及び残差データが加わることにより、現在映像のブロックに係わる空間領域のデータが復元され、デブロッキング部6450及びSAO遂行部6500は、復元された空間領域のデータに対してループフィルタリングを行い、フィルタリングされた復元映像6600を出力することができる。また、復元ピクチャバッファ6300に保存された復元映像は、参照映像としても出力される。
映像復号装置100の復号部(図示せず)において、映像データを復号するために、多様な実施形態による映像復号部6000の段階別作業がブロック別にも遂行される。
図2Aは、多様な実施形態による映像符号化装置のブロック図を図示する。
多様な実施形態による映像符号化装置150は、イントラ予測部155及び映像符号化部160を含んでもよい。
イントラ予測部155及び映像符号化部160は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。また、イントラ予測部155及び映像符号化部160は、少なくとも1つのプロセッサが遂行する命令語を保存するメモリを含んでもよい。イントラ予測部155及び映像符号化部160と別途のハードウェアによって具現されるか、あるいはイントラ予測部155及び映像符号化部160を含んでもよい。
イントラ予測部155は、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。イントラ予測部155は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、原参照サンプル関連値を決定することができる。
イントラ予測部155は、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値のうち少なくとも一つに基づいて、現在サンプルの予測サンプルを含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
または、イントラ予測部155は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、現在サンプルのイントラ予測値を生成することができる。イントラ予測部155は、現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定することができる。イントラ予測部155は、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。イントラ予測部155は、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
映像符号化部160は、現在ブロックの予測ブロックに基づいて、現在ブロックの変換係数に係わる情報を符号化することができる。すなわち、映像符号化部160は、現在ブロックの原本ブロック、及び現在ブロックの予測ブロックに基づいて、現在ブロックの残差ブロックを生成し、現在ブロックの残差ブロックを変換及び量子化し、現在ブロックの変換係数に係わる情報を符号化することができる。映像符号化部160は、現在ブロックの予測モードに係わる情報、及び現在ブロックのイントラ予測モードに係わる情報を符号化することができる。
映像符号化部160は、現在ブロックの変換係数に係わる情報を含むビットストリームを生成し、ビットストリームを出力することができる。
図2Bは、多様な実施形態による映像符号化方法のフローチャートを図示する。
S205段階において、映像符号化装置150は、現在ブロックのイントラ予測モード、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックの参照サンプルの位置のうち少なくとも一つに基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、フィルタリング参照サンプル関連値を決定することができる。
S210段階において、映像符号化装置150は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、原参照サンプル関連値を決定することができる。
S215段階において、映像符号化装置150は、原参照サンプル関連値及びフィルタリング参照サンプル関連値のうち少なくとも一つに基づいて、現在サンプルの予測サンプルを含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
S220段階において、映像符号化装置150は、現在ブロックの予測ブロックに基づいて、現在ブロックの変換係数に係わる情報を符号化することができる。
図2Cは、多様な実施形態による映像符号化方法のフローチャートを図示する。
S250段階において、映像符号化装置150は、現在ブロック内現在サンプルの位置、及び現在ブロックのイントラ予測モードに基づいて、現在サンプルのイントラ予測値を生成することができる。
S255段階において、映像符号化装置150は、現在ブロック内現在サンプルの位置に基づき、フィルタ適用される少なくとも1つのフィルタリング参照サンプルのサンプル値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値を決定し、決定されたフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプルのサンプル値、現在サンプルのイントラ予測値、フィルタリング参照サンプルに係わる第1加重値、及び現在サンプルのイントラ予測値に係わる第2加重値に基づいて、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を生成することができる。
S260段階において、映像符号化装置150は、現在サンプルのフィルタリングされた予測サンプル値を含む現在ブロックの予測ブロックを生成することができる。
S265段階において、映像符号化装置150は、現在ブロックの予測ブロックに基づいて、現在ブロックの変換係数に係わる情報を符号化することができる。
図2Dは、多様な実施形態による映像符号化部のブロック図を図示する。
多様な実施形態による映像符号化部7000は、映像符号化装置150の映像符号化部160において、映像データを符号化するのに経る作業を遂行する。
すなわち、イントラ予測部7200は、現在映像7050において、ブロック別にイントラ予測を行い、インター予測部7150は、ブロック別に、現在映像7050及び復元ピクチャバッファ7100から獲得された参照映像を利用してインター予測を行う。
イントラ予測部7200またはインター予測部7150から出力された各ブロックに係わる予測データを、現在映像7050のエンコードされるブロックに係わるデータから抜き取ることによって残差データを生成し、変換部7250及び量子化部7300は、残差データに対して変換及び量子化を行い、ブロック別に量子化された変換係数を出力することができる。図2Dのイントラ予測部7200は、図2Aのイントラ予測部155に対応する。
逆量子化部7450、逆変換部7500は、量子化された変換係数に対して逆量子化及び逆変換を行い、空間領域の残差データを復元することができる。復元された空間領域の残差データは、イントラ予測部7200またはインター予測部7150から出力された各ブロックに係わる予測データと加えられることにより、現在映像7050のブロックに係わる空間領域のデータに復元される。デブロッキング部7550及びSAO遂行部は、復元された空間領域のデータに対してインループフィルタリングを行い、フィルタリングされた復元映像を生成する。生成された復元映像は、復元ピクチャバッファ7100に保存される。復元ピクチャバッファ7100に保存された復元映像は、他の映像のインター予測のための参照映像にも利用される。エントロピー符号化部7350は、量子化された変換係数に対してエントロピー符号化し、エントロピー符号化された係数が、ビットストリーム7400としても出力される。
多様な実施形態による映像符号化部7000が映像符号化装置150に適用されるために、多様な実施形態による映像符号化部7000の段階別作業がブロック別にも遂行される。
以下では、本開示の一実施形態により、符号化単位の分割について詳細に説明する。
まず、1枚のピクチャは、1以上のスライスにも分割される。1つのスライスは、1以上の最大符号化単位(CTU:coding tree unit)のシーケンスでもある。最大符号化単位(CTU)と対比される概念として、最大符号化ブロック(CTB:coding tree block)がある。
最大符号化ブロック(CTB)は、NxN個のサンプルを含むNxNブロックを意味する(Nは、整数である)。各カラー成分は、1以上の最大符号化ブロックにも分割される。
ピクチャが3個のサンプルアレイ(Y,Cr,Cb成分別サンプルアレイ)を有する場合、最大符号化単位(CTU)とは、ルマサンプルの最大符号化ブロック、及びそれに対応するクロマサンプルの2個の最大符号化ブロックと、ルマサンプル、クロマサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。ピクチャがモノクロームピクチャである場合、最大符号化単位とは、モノクロームサンプルの最大符号化ブロックと、モノクロームサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。ピクチャがカラー成分別に分離されるカラープレーンに符号化されるピクチャである場合、最大符号化単位とは、当該ピクチャと、ピクチャのサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。
1つの最大符号化ブロック(CTB)は、MxN個のサンプルを含むMxN符号化ブロックにも分割される(M、Nは、整数である)。
ピクチャがY,Cr,Cb成分別サンプルアレイを有する場合、符号化単位(CU:coding unit)とは、ルマサンプルの符号化ブロック、及びそれに対応するクロマサンプルの2個の符号化ブロックと、ルマサンプル、クロマサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。ピクチャがモノクロームピクチャである場合、符号化単位とは、モノクロームサンプルの符号化ブロックと、モノクロームサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。ピクチャがカラー成分別に分離されるカラープレーンに符号化されるピクチャである場合、符号化単位とは、当該ピクチャと、ピクチャのサンプルを符号化するのに利用されるシンタックス構造と、を含む単位である。
前述のように、最大符号化ブロックと最大符号化単位は、互いに区別される概念であり、符号化ブロックと符号化単位は、互いに区別される概念である。すなわち、(最大)符号化単位は、当該サンプルを含む(最大)符号化ブロックと、それに対応するシンタックス構造を含むデータ構造と、を意味する。しかし、当業者が(最大)符号化単位または(最大)符号化ブルロックが所定個数のサンプルを含む所定サイズのブロックを指すということを理解することができるので、以下、明細書においては、最大符号化ブロック及び最大符号化単位、または符号化ブロック及び符号化単位を、特別な事情がない限り、区別しないで言及する。
映像は、最大符号化単位(CTU)にも分割される。該最大符号化単位の大きさは、ビットストリームから獲得された情報に基づいても決定される。最大符号化単位の形態は、同一サイズの正方形を有することができる。しかし、それに限定されるものではない。
例えば、ビットストリームから、ルマ符号化ブロックの最大サイズに係わる情報が獲得される。例えば、ルマ符号化ブロックの最大サイズに係わる情報が示すルマ符号化ブロックの最大サイズは、16x16、32x32、64x64、128x128、256x256のうち一つでもある。
例えば、ビットストリームから、2分割が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズと、ルマブロックサイズ差とに係わる情報が獲得されもする。ルマブロックサイズ差に係わる情報は、ルマ最大符号化単位と、2分割が可能な最大ルマ符号化ブロックとのサイズ差を示すことができる。従って、ビットストリームから獲得された2分割が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズに係わる情報と、ルマブロックサイズ差とに係わる情報とを結合すれば、ルマ最大符号化単位の大きさが決定されもする。ルマ最大符号化単位の大きさを利用すれば、クロマ最大符号化単位の大きさも決定される。例えば、カラーフォーマットにより、Y:Cb:Cr比が4:2:0であるならば、クロマブロックサイズは、ルマブロックサイズの半分でもあり、同様に、クロマ最大符号化単位の大きさは、ルマ最大符号化単位の大きさの半分でもある。
一実施形態によれば、バイナリ分割(binary split)が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズに係わる情報は、ビットストリームから獲得するので、バイナリ分割が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズは、可変的にも決定される。それと異なり、ターナリ分割(ternary split)が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズは、固定されもする。例えば、Iスライスでターナリ分割が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズは、32x32であり、PスライスまたはBスライスでターナリ分割が可能なルマ符号化ブロックの最大サイズは、64x64でもある。
また、最大符号化単位は、ビットストリームから獲得された分割形態モード情報に基づいて、符号化単位で階層的にも分割される。分割形態モード情報として、クアッド分割(quad split)いかんを示す情報、多分割いかんを示す情報、分割方向情報及び分割タイプ情報のうち少なくとも一つがビットストリームからも獲得される。
例えば、クアッド分割いかんを示す情報は、現在符号化単位がクアッド分割(QUAD_SPLIT)されるか、あるいはクアッド分割されないかということを示すことができる。
現在符号化単位がクアッド分割されなければ、多分割いかんを示す情報は、現在符号化単位がそれ以上分割されない(NO_SPLIT)か、あるいはバイナリ/ターナリ分割されるかということを示すことができる。
現在符号化単位がバイナリ分割されるか、あるいはターナリ分割されれば、分割方向情報は、現在符号化単位が、水平方向または垂直方向のうち一つに分割されることを示す。
現在符号化単位が、水平方向または垂直方向に分割されれば、分割タイプ情報は、現在符号化単位をバイナリ分割またはターナリ分割で分割することを示す。
当該の分割方向情報及び分割タイプ情報により、現在符号化単位の分割モードが決定されもする。現在符号化単位が水平方向にバイナリ分割される場合の分割モードは、バイナリ水平分割(SPLIT_BT_HOR)、水平方向にターナリ分割される場合のターナリ水平分割(SPLIT_TT_HOR)、垂直方向にバイナリ分割される場合の分割モードは、バイナリ垂直分割(SPLIT_BT_VER)及び垂直方向にターナリ分割される場合の分割モードは、ターナリ垂直分割(SPLIT_BT_VER)とも決定される。
映像復号装置100は、ビットストリームから、分割形態モード情報を1つのビンストリングから獲得することができる。映像復号装置100が受信したビットストリームの形態は、fixed length binary code、unary code、truncated unary code、既定のバイナリコードなどを含んでもよい。ビンストリングは、情報を2進数の羅列で示したものである。該ビンストリングは、少なくとも1つのビットによっても構成される。映像復号装置100は、分割規則に基づいて、ビンストリングに対応する分割形態モード情報を獲得することができる。映像復号装置100は、1つのビンストリングに基づいて、符号化単位をクアッド分割するか分割しないかということ、または分割方向及び分割タイプを決定することができる。
符号化単位は、最大符号化単位より小さいか、あるいはそれと同じである。例えば、最大符号化単位も、最大サイズを有する符号化単位であるので、符号化単位の一つである。最大符号化単位に係わる分割形態モード情報が、分割されないことを示す場合、最大符号化単位に決定される符号化単位は、最大符号化単位の同じ大きさを有する。最大符号化単位に係わる分割形態モード情報が分割されることを示す場合、最大符号化単位は、符号化単位にも分割される。また、符号化単位に係わる分割形態モード情報が分割を示す場合、符号化単位は、さらに小サイズの符号化単位にも分割される。ただし、映像の分割は、それらに限定されるものではなく、最大符号化単位及び符号化単位は、区別されもしない。符号化単位の分割については、図3ないし図16でさらに詳細に説明する。
また、符号化単位から、予測のための1以上の予測ブロックが決定されもする。該予測ブロックは、符号化単位と同じであるか、あるいはそれよりも小さい。また、符号化単位から、変換のための1以上の変換ブロックが決定されもする。該変換ブロックは、符号化単位と同じであるか、あるいはそれよりも小さい。
変換ブロックと予測ブロックとの形態及び大きさは、互いに係わりがない。
他の実施形態において、符号化単位が予測ブロックとして、符号化単位を利用して予測が行われもする。また、符号化単位が変換ブロックとして、符号化単位を利用して変換が行われもする。
符号化単位の分割については、図3ないし図16において、さらに詳細に説明する。本開示の現在ブロック及び周辺ブロックは、最大符号化単位、符号化単位、予測ブロック及び変換ブロックのうち一つを示すことができる。また、現在ブロックまたは現在符号化単位は、現在復号または符号化が進められるブロック、または現在分割が進められているブロックである。周辺ブロックは、現在ブロック以前に復元されたブロックでもある。該周辺ブロックは、現在ブロックから空間的または時間的に隣接している。該周辺ブロックは、現在ブロックの左下側、左側、左上側、上側、右上側、右側、右下側のうち一つに位置することができる。
図3は、一実施形態による映像復号装置100が現在符号化単位を分割し、少なくとも1つの符号化単位を決定する過程を図示する。
ブロック形態は、4Nx4N、4Nx2N、2Nx4N、4NxN、Nx4N、32NxN、Nx32N、16NxN、Nx16N、8NxNまたはNx8Nを含んでもよい。ここで、Nは、正の整数でもある。該ブロック形態情報は、符号化単位の形態、方向、幅及び高さの比率または大きさのうち少なくとも一つを示す情報である。
符号化単位の形態は、正方形(square)及び非正方形(non−square)を含んでもよい。符号化単位の幅及び高さの長さが同じである場合(すなわち、符号化単位のブロック形態が4Nx4Nである場合)、映像復号装置100は、符号化単位のブロック形態情報を正方形と決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位の形態を非正方形にも決定することができる。
符号化単位の幅及び高さの長さが異なる場合(すなわち、符号化単位のブロック形態が4Nx2N、2Nx4N、4NxN、Nx4N、32NxN、Nx32N、16NxN、Nx16N、8NxNまたはNx8Nである場合)、映像復号装置100は、符号化単位のブロック形態情報を非正方形と決定することができる。符号化単位の形態が非正方形である場合、映像復号装置100は、符号化単位のブロック形態情報において、幅及び高さの比率を、1:2、2:1、1:4、4:1、1:8、8:1、1:16、16:1、1:32、32:1のうち少なくとも一つに決定することができる。また、符号化単位幅の大きさ及び高さの大きさに基づいて、映像復号装置100は、符号化単位が水平方向であるか、あるいは垂直方向であるかということを決定することができる。また、符号化単位幅の大きさ、高さの大きさ、または広さのうち少なくとも一つに基づいて、映像復号装置100は、符号化単位の大きさを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、ブロック形態情報を利用し、符号化単位の形態を決定することができ、分割形態モード情報を利用し、符号化単位がいかなる形態に分割されるかということを決定することができる。すなわち、映像復号装置100が利用するブロック形態情報が、いかなるブロック形態を示すかということにより、分割形態モード情報が示す符号化単位の分割方法が決定されもする。
映像復号装置100は、ビットストリームから、分割形態モード情報を獲得することができる。しかし、それに限定されるものではなく、映像復号装置100及び映像符号化装置150は、ブロック形態情報に基づいて、あらかじめ約束された分割形態モード情報を決定することができる。映像復号装置100は、最大符号化単位または最小符号化単位について、あらかじめ約束された分割形態モード情報を決定することができる。例えば、映像復号装置100は、最大符号化単位について、分割形態モード情報をクアッド分割と決定することができる。また、映像復号装置100は、最小符号化単位について、分割形態モード情報を「分割しない」と決定することができる。具体的には、映像復号装置100は、最大符号化単位の大きさを256x256に決定することができる。映像復号装置100は、あらかじめ約束された分割形態モード情報をクアッド分割に決定することができる。該クアッド分割は、符号化単位の幅及び高さをいずれも二等分する分割形態モードである。映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、256x256サイズの最大符号化単位から、128x128サイズの符号化単位を獲得することができる。また、映像復号装置100は、最小符号化単位の大きさを4x4に決定することができる。映像復号装置100は、最小符号化単位について、「分割しない」を示す分割形態モード情報を獲得することができる。
一実施形態により、映像復号装置100は、現在符号化単位が正方形状であることを示すブロック形態情報を利用することができる。例えば、映像復号装置100は、分割形態モード情報により、正方形の符号化単位を分割しないか、垂直に分割するか、水平に分割するか、あるいは4個の符号化単位に分割するかということを決定することができる。図3を参照すれば、現在符号化単位300のブロック形態情報が正方形状を示す場合、復号部120は、分割されないことを示す分割形態モード情報により、現在符号化単位300と同一サイズを有する符号化単位310aを分割しないか、あるいは所定の分割方法を示す分割形態モード情報に基づいて分割された符号化単位310b,310c,310d,310e,310fを決定することができる。
図3を参照すれば映像復号装置100は、一実施形態により、垂直方向に分割されることを示す分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位300を垂直方向に分割した2つの符号化単位310bを決定することができる。映像復号装置100は、水平方向に分割されることを示す分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位300を水平方向に分割した2つの符号化単位310cを決定することができる。映像復号装置100は、垂直方向及び水平方向に分割されることを示す分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位300を垂直方向及び水平方向に分割した4つの符号化単位310dを決定することができる。映像復号装置100は、一実施形態により、垂直方向にターナリ分割されることを示す分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位300を垂直方向に分割した3つの符号化単位310eを決定することができる。映像復号装置100は、水平方向にターナリ分割されることを示す分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位300を水平方向に分割した3つの符号化単位310fを決定することができる。ただし、正方形の符号化単位が分割されうる分割形態は、前述の形態に限定して解釈されるものではなく、分割形態モード情報が示すことができる多様な形態が含まれてもよい。正方形の符号化単位が分割される所定の分割形態は、以下で、多様な実施形態を介して具体的に説明することにする。
図4は、一実施形態による映像復号装置100が非正方形状である符号化単位を分割し、少なくとも1つの符号化単位を決定する過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位が非正方形状であることを示すブロック形態情報を利用することができる。映像復号装置100は、分割形態モード情報により、非正方形の現在符号化単位を分割しないか、あるいは所定方法で分割するかということを決定することができる。図4を参照すれば、現在符号化単位400または450のブロック形態情報が非正方形状を示す場合、映像復号装置100は、分割されないことを示す分割形態モード情報により、現在符号化単位400または450と同一サイズを有する符号化単位410または460を決定するか、あるいは所定の分割方法を示す分割形態モード情報に基づいて分割された符号化単位420a,420b,430a,430b,430c,470a,470b,480a,480b,480cを決定することができる。非正方形の符号化単位が分割される所定の分割方法は、以下で多様な実施形態を介して具体的に説明することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報を利用し、符号化単位が分割される形態を決定することができ、その場合、分割形態モード情報は、符号化単位が分割されて生成される少なくとも1つの符号化単位の個数を示すことができる。図4を参照すれば、分割形態モード情報が2つの符号化単位に、現在符号化単位400または450が分割されることを示す場合、映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位400または450を分割し、現在符号化単位に含まれる2つの符号化単位420a,420bまたは470a,470bを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100が、分割形態モード情報に基づいて、非正方形状の現在符号化単位400または450を分割する場合、映像復号装置100は、非正方形の現在符号化単位400または450の長辺の位置を考慮し、現在符号化単位を分割することができる。例えば、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450の形態を考慮し、現在符号化単位400または450の長辺を分割する方向に、現在符号化単位400または450を分割し、複数個の符号化単位を決定することができる。
一実施形態により、分割形態モード情報が、奇数個のブロックに符号化単位を分割(ターナリ分割)することを示す場合、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450に含まれる奇数個の符号化単位を決定することができる。例えば、分割形態モード情報が、3個の符号化単位に、現在符号化単位400または450を分割することを示す場合、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450を、3個の符号化単位430a,430b,430c,480a,480b,480cに分割することができる。
一実施形態により、現在符号化単位400または450の幅及び高さの比率が、4:1または1:4でもある。幅及び高さの比率が4:1である場合、幅の大きさが高さの大きさより大きいので、ブロック形態情報は、水平方向でもある。幅及び高さの比率が1:4である場合、幅の大きさが高さの大きさより小さいので、ブロック形態情報は、垂直方向でもある。映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位を奇数個のブロックに分割することを決定することができる。また、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450のブロック形態情報に基づいて、現在符号化単位400または450の分割方向を決定することができる。例えば、現在符号化単位400が垂直方向である場合、映像復号装置100は、現在符号化単位400を水平方向に分割し、符号化単位430a,430b,430cを決定することができる。また、現在符号化単位450が水平方向である場合、映像復号装置100は、現在符号化単位450を垂直方向に分割し、符号化単位480a,480b,480cを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位400または450に含まれる奇数個の符号化単位を決定することができ、決定された符号化単位の大きさは、いずれも同じでなくともよい。例えば、決定された奇数個の符号化単位430a,430b,430c,480a,480b,480cにおいて、所定符号化単位430bまたは480bの大きさは、他の符号化単位430a,430c,480a,480cとは異なる大きさを有することもできる。すなわち、現在符号化単位400または450が分割されて決定されうる符号化単位は、複数種類の大きさを有することができ、場合によっては、奇数個の符号化単位430a,430b,430c,480a,480b,480cがそれぞれ互いに異なる大きさを有することもできる。
一実施形態により、分割形態モード情報が、奇数個のブロックに符号化単位が分割されることを示す場合、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450に含まれる奇数個の符号化単位を決定することができ、さらには、映像復号装置100は、分割されて生成される奇数個の符号化単位のうち少なくとも1つの符号化単位に対して、所定の制限を置くことができる。図4を参照すれば、映像復号装置100は、現在符号化単位400または450が分割されて生成された3個の符号化単位430a,430b,430c,480a,480b,480cのうち、中央に位置する符号化単位430b,480bに係わる復号過程を、他の符号化単位430a,430c,480a,480cと異ならせることができる。例えば、映像復号装置100は、中央に位置する符号化単位430b,480bについては、他の符号化単位430a,430c,480a,480cと異なり、それ以上分割されないように制限するか、あるいは所定の回数ほどだけ分割されるように制限することができる。
図5は、一実施形態による映像復号装置100が、ブロック形態情報及び分割形態モード情報のうち少なくとも一つに基づいて、符号化単位を分割する過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、ブロック形態情報及び分割形態モード情報のうち少なくとも一つに基づいて、正方形状の第1符号化単位500を、符号化単位に分割するか、あるいは分割しないと決定することができる。一実施形態により、分割形態モード情報が、水平方向に、第1符号化単位500を分割することを示す場合、映像復号装置100は、第1符号化単位500を水平方向に分割し、第2符号化単位510を決定することができる。一実施形態により、利用される第1符号化単位、第2符号化単位、第3符号化単位は、符号化単位間の分割前後関係を理解するために利用された用語である。例えば、第1符号化単位を分割すれば、第2符号化単位が決定され、第2符号化単位が分割されれば、第3符号化単位が決定されうる。以下においては、利用される第1符号化単位、第2符号化単位及び第3符号化単位の関係は、前述の特徴によるものであると理解されもする。
一実施形態による映像復号装置100は、決定された第2符号化単位510を、分割形態モード情報に基づいて、符号化単位に分割するか、あるいは分割しないと決定することができる。図5を参照すれば、映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位500を分割し、決定された非正方形状の第2符号化単位510を、少なくとも1つの第3符号化単位520a,520b,520c,520dに分割するか、あるいは第2符号化単位510を分割しない。映像復号装置100は、分割形態モード情報を獲得することができ、映像復号装置100は、獲得した分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位500を分割し、例えば、多様な形態の複数個の第2符号化単位510に分割することができ、第2符号化単位510は、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位500が分割された方式によっても分割される。一実施形態により、第1符号化単位500が、第1符号化単位500に係わる分割形態モード情報に基づいて、第2符号化単位510に分割された場合、第2符号化単位510も、第2符号化単位510に係わる分割形態モード情報に基づいて、例えば、第3符号化単位520a,520b,520c,520dにも分割される。すなわち、符号化単位は、符号化単位それぞれに係わる分割形態モード情報に基づいて、再帰的にも分割される。従って、非正方形状の符号化単位において、正方形の符号化単位が決定され、そのような正方形状の符号化単位が再帰的に分割され、非正方形状の符号化単位が決定されもする。
図5を参照すれば、非正方形状の第2符号化単位510が分割されて決定される奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dにおいて、所定符号化単位(例えば、真ん中に位置する符号化単位、または正方形状の符号化単位)は、再帰的にも分割される。一実施形態により、奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dのうち一つである正方形状の第3符号化単位520bは、水平方向に分割され、複数個の第4符号化単位にも分割される。複数個の第4符号化単位530a,530b,530c,530dのうち一つである非正方形状の第4符号化単位530bまたは530dは、また複数個の符号化単位にも分割される。例えば、非正方形状の第4符号化単位530bまたは530dは、奇数個の符号化単位にさらにも分割される。符号化単位の再帰的分割に利用される方法については、多様な実施形態を介して後述することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、第3符号化単位520a,520b,520c,520dそれぞれを、符号化単位に分割することができる。また、映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、第2符号化単位510を分割しないと決定することができる。映像復号装置100は、一実施形態により、非正方形状の第2符号化単位510を、奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dに分割することができる。映像復号装置100は、奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dにおいて、所定の第3符号化単位に対し、所定の制限を置くことができる。例えば、映像復号装置100は、奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dのうち、真ん中に位置する符号化単位520cについては、それ以上分割されないと制限するか、あるいは設定可能な回数に分割されるものであると制限することができる。
図5を参照すれば、映像復号装置100は、非正方形状の第2符号化単位510に含まれる奇数個の第3符号化単位520b,520c,520dのうち真ん中に位置する符号化単位520cは、それ以上分割されないか、あるいは所定の分割形態に分割(例えば、4個の符号化単位にだけ分割したり、第2符号化単位510が分割された形態に対応する形態に分割されたりすること)されると制限するか、あるいは所定の回数にだけ分割(例えば、n回だけ分割する、n>0)すると制限することができる。ただし、真ん中に位置した符号化単位520cに対する前記制限は、単純な実施形態に過ぎないので、前述の実施形態に制限されて解釈されるものではなく、真ん中に位置した符号化単位520cが、他の符号化単位520b,520dと異なるように復号される多様な制限を含むと解釈されなければならない。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位を分割するために利用される分割形態モード情報を、現在符号化単位内の所定位置で獲得することができる。
図6は、一実施形態による映像復号装置100が、奇数個の符号化単位のうち所定符号化単位を決定するための方法を図示する。
図6を参照すれば、現在符号化単位600,650の分割形態モード情報は、現在符号化単位600,650に含まれる複数個のサンプルのうち所定位置のサンプル(例えば、真ん中に位置するサンプル640,690)からも獲得される。ただし、そのような分割形態モード情報のうち少なくとも一つが獲得される現在符号化単位600内の所定位置は、図6で図示する真ん中に位置に限定して解釈されるものではなく、該所定位置には、現在符号化単位600内に含まれる多様な位置(例えば、最上端、最下端、左側、右側、左側上端、左側下側、右側上端または右側下側など)が含まれてもよいと解釈されなければならない。映像復号装置100は、所定位置から獲得される分割形態モード情報を獲得し、現在符号化単位を多様な形態及び大きさの符号化単位に分割するか、あるいは分割しないと決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位が、所定個数の符号化単位に分割された場合、そのうち1つの符号化単位を選択することができる。複数個の符号化単位のうち一つを選択するための方法は、多様であり、そのような方法に係わる説明は、以下の多様な実施形態を介して後述することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位を複数個の符号化単位に分割し、所定位置の符号化単位を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、奇数個の符号化単位のうち真ん中に位置する符号化単位を決定するために、奇数個の符号化単位それぞれの位置を示す情報を利用することができる。図6を参照すれば、映像復号装置100は、現在符号化単位600または現在符号化単位650を分割し、奇数個の符号化単位620a,620b,620cまたは、奇数個の符号化単位660a,660b,660cを決定することができる。映像復号装置100は、奇数個の符号化単位620a,620b,620cまたは奇数個の符号化単位660a,660b,660cの位置に係わる情報を利用し、真ん中符号化単位620bまたは真ん中符号化単位660bを決定することができる。例えば、映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cに含まれる所定のサンプルの位置を示す情報に基づいて、符号化単位620a,620b,620cの位置を決定することにより、真ん中に位置する符号化単位620bを決定することができる。具体的には、映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cの左側上端のサンプル630a,630b,630cの位置を示す情報に基づいて、符号化単位620a,620b,620cの位置を決定することにより、真ん中に位置する符号化単位620bを決定することができる。
一実施形態により、符号化単位620a,620b,620cにそれぞれ含まれる左側上端のサンプル630a,630b,630cの位置を示す情報は、符号化単位620a,620b,620cのピクチャ内での位置または座標に係わる情報を含んでもよい。一実施形態により、符号化単位620a,620b,620cにそれぞれ含まれる左側上端のサンプル630a,630b,630cの位置を示す情報は、現在符号化単位600に含まれる符号化単位620a,620b,620cの幅または高さを示す情報を含んでもよく、そのような幅または高さは、符号化単位620a,620b,620cのピクチャ内での座標間差を示す情報に該当する。すなわち、映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cのピクチャ内での位置または座標に係わる情報を直接利用するか、あるいは座標間差値に対応する符号化単位の幅または高さに係わる情報を利用することにより、真ん中に位置する符号化単位620bを決定することができる。
一実施形態により、上端符号化単位620aの左側上端のサンプル630aの位置を示す情報は、(xa,ya)座標を示すことができ、真ん中符号化単位620bの左側上端のサンプル530bの位置を示す情報は、(xb,yb)座標を示すことができ、下端符号化単位620cの左側上端のサンプル630cの位置を示す情報は、(xc,yc)座標を示すことができる。映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cにそれぞれ含まれる左側上端のサンプル630a,630b,630cの座標を利用し、真ん中符号化単位620bを決定することができる。例えば、左側上端のサンプル630a,630b,630cの座標を昇順または降順に整列したとき、真ん中に位置するサンプル630bの座標である(xb,yb)を含む符号化単位620bを、現在符号化単位600が分割されて決定された符号化単位620a,620b,620cのうち、真ん中に位置する符号化単位に決定することができる。ただし、左側上端のサンプル630a,630b,630cの位置を示す座標は、ピクチャ内での絶対的な位置を示す座標を示すことができ、さらには、上端符号化単位620aの左側上端のサンプル630aの位置を基準に、真ん中符号化単位620bの左側上端のサンプル630bの相対的位置を示す情報である(dxb,dyb)座標、下端符号化単位620cの左側上端のサンプル630cの相対的位置を示す情報である(dxc,dyc)座標を利用することもできる。また、符号化単位に含まれるサンプルの位置を示す情報として、当該サンプルの座標を利用することにより、所定位置の符号化単位を決定する方法について述べた方法に限定して解釈されるものではなく、サンプルの座標を利用することができる多様な算術的方法と解釈されなければならない。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位600を、複数個の符号化単位620a,620b,620cに分割することができ、符号化単位620a,620b,620cのうち、所定の基準により、符号化単位を選択することができる。例えば、映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cにおいて、大きさが異なる符号化単位620bを選択することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、上端符号化単位620aの左側上端のサンプル630aの位置を示す情報である(xa,ya)座標、真ん中符号化単位620bの左側上端のサンプル630bの位置を示す情報である(xb,yb)座標、下端符号化単位620cの左側上端のサンプル630cの位置を示す情報である(xc,yc)座標を利用し、符号化単位620a,620b,620cそれぞれの幅または高さを決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位620a,620b,620cの位置を示す座標である(xa,ya)、(xb,yb)、(xc,yc)を利用し、符号化単位620a,620b,620cそれぞれの大きさを決定することができる。一実施形態により、映像復号装置100は、上端符号化単位620aの幅を、現在符号化単位600の幅と決定することができる。映像復号装置100は、上端符号化単位620aの高さを、yb−yaと決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、真ん中符号化単位620bの幅を、現在符号化単位600の幅と決定することができる。映像復号装置100は、真ん中符号化単位620bの高さを、yc−ybと決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、下端符号化単位の幅または高さは、現在符号化単位の幅または高さと、上端符号化単位620a及び真ん中符号化単位620bの幅及び高さとを利用して決定することができる。映像復号装置100は、決定された符号化単位620a,620b,620cの幅及び高さに基づき、他の符号化単位と異なる大きさを有する符号化単位を決定することができる。図6を参照すれば、映像復号装置100は、上端符号化単位620a及び下端符号化単位620cの大きさと異なる大きさを有する真ん中符号化単位620bを、所定位置の符号化単位に決定することができる。ただし、前述の映像復号装置100が、異なる符号化単位と異なる大きさとを有する符号化単位を決定する過程は、サンプル座標に基づいて決定される符号化単位の大きさを利用し、所定位置の符号化単位を決定する一実施形態に過ぎないので、所定のサンプル座標によって決定される符号化単位の大きさを比較し、所定位置の符号化単位を決定する多様な過程が利用されもする。
映像復号装置100は、左側符号化単位660aの左側上端のサンプル670aの位置を示す情報である(xd,yd)座標、真ん中符号化単位660bの左側上端のサンプル670bの位置を示す情報である(xe,ye)座標、右側符号化単位660cの左側上端のサンプル670cの位置を示す情報である(xf,yf)座標を利用し、符号化単位660a,660b,660cそれぞれの幅または高さを決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位660a,660b,660cの位置を示す座標である(xd,yd)、(xe,ye)、(xf,yf)を利用し、符号化単位660a,660b,660cそれぞれの大きさを決定することができる。
一実施形態により、映像復号装置100は、左側符号化単位660aの幅を、xe−xdと決定することができる。映像復号装置100は、左側符号化単位660aの高さを、現在符号化単位650の高さと決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、真ん中符号化単位660bの幅を、xf−xeと決定することができる。映像復号装置100は、真ん中符号化単位660bの高さを、現在符号化単位600の高さと決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、右側符号化単位660cの幅または高さは、現在符号化単位650の幅または高さと、左側符号化単位660a及び真ん中符号化単位660bの幅及び高さを利用して決定することができる。映像復号装置100は、決定された符号化単位660a,660b,660cの幅及び高さに基づき、他の符号化単位と異なる大きさを有する符号化単位を決定することができる。図6を参照すれば、映像復号装置100は、左側符号化単位660a及び右側符号化単位660cの大きさと異なる大きさを有する真ん中符号化単位660bを、所定位置の符号化単位に決定することができる。ただし、前述の映像復号装置100が異なる符号化単位と、異なる大きさとを有する符号化単位を決定する過程は、サンプル座標に基づいて決定される符号化単位の大きさを利用し、所定位置の符号化単位を決定する一実施形態に過ぎないので、所定のサンプル座標によって決定される符号化単位の大きさを比較し、所定位置の符号化単位を決定する多様な過程が利用されもする。
ただし、符号化単位の位置を決定するために考慮するサンプルの位置は、前述の左側上端に限定して解釈されるものではなく、符号化単位に含まれる任意のサンプルの位置に係わる情報が利用されるとも解釈される。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位の形態を考慮し、現在符号化単位が分割されて決定される奇数個の符号化単位のうち所定位置の符号化単位を選択することができる。例えば、現在符号化単位が、幅が高さより大きき非正方形状であるならば、映像復号装置100は、水平方向に沿い、所定位置の符号化単位を決定することができる。すなわち、映像復号装置100は、水平方向に位置を異にする符号化単位のうち一つを決定し、当該符号化単位に係わる制限を置くことができる。現在符号化単位が、高さが幅より大きい非正方形状であるならば、映像復号装置100は、垂直方向に沿い、所定位置の符号化単位を決定することができる。すなわち、映像復号装置100は、垂直方向に位置を異にする符号化単位のうち一つを決定し、当該符号化単位に係わる制限を置くことができる。
一実施形態による映像復号装置100は、偶数個の符号化単位のうち所定位置の符号化単位を決定するために、偶数個の符号化単位それぞれの位置を示す情報を利用することができる。映像復号装置100は、現在符号化単位を分割(バイナリ分割)し、偶数個の符号化単位を決定することができ、偶数個の符号化単位の位置に係わる情報を利用し、所定位置の符号化単位を決定することができる。それに係わる具体的な過程は、図6で説明した奇数個の符号化単位のうち、所定位置(例えば、真ん中位置)の符号化単位を決定する過程に対応する過程でもあるので、省略することにする。
一実施形態により、非正方形状の現在符号化単位を複数個の符号化単位に分割した場合、複数個の符号化単位のうち所定位置の符号化単位を決定するために、分割過程において、所定位置の符号化単位に係わる所定の情報を利用することができる。例えば、映像復号装置100は、現在符号化単位が複数個に分割された符号化単位のうち、真ん中に位置する符号化単位を決定するために、分割過程において、真ん中符号化単位に含まれたサンプルに保存されたブロック形態情報及び分割形態モード情報のうち少なくとも一つを利用することができる。
図6を参照すれば、映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位600を、複数個の符号化単位620a,620b,620cに分割することができ、複数個の符号化単位620a,620b,620cのうち、真ん中に位置する符号化単位620bを決定することができる。さらには、映像復号装置100は、分割形態モード情報が獲得される位置を考慮し、真ん中に位置する符号化単位620bを決定することができる。すなわち、現在符号化単位600の分割形態モード情報は、現在符号化単位600の真ん中に位置するサンプル640からも獲得され、前記分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位600が複数個の符号化単位620a,620b,620cに分割された場合、前記サンプル640を含む符号化単位620bを、真ん中に位置する符号化単位に決定することができる。ただし、真ん中に位置する符号化単位に決定するために利用される情報が、分割形態モード情報に限定して解釈されるものではなく、多種の情報が、真ん中に位置する符号化単位を決定する過程においても利用される。
一実施形態により、所定位置の符号化単位を識別するための所定情報は、決定する符号化単位に含まれる所定のサンプルからも獲得される。図6を参照すれば、映像復号装置100は、現在符号化単位600が分割されて決定された複数個の符号化単位620a,620b,620cにおいて、所定位置の符号化単位(例えば、複数個に分割された符号化単位のうち、真ん中に位置する符号化単位)を決定するために、現在符号化単位600内の所定位置のサンプル(例えば、現在符号化単位600の真ん中に位置するサンプル)から獲得される分割形態モード情報を利用することができる。すなわち、映像復号装置100は、現在符号化単位600のブロック形態を考慮し、前記所定位置のサンプルを決定することができ、映像復号装置100は、現在符号化単位600が分割されて決定される複数個の符号化単位620a,620b,620cのうち、所定の情報(例えば、分割形態モード情報)が獲得されるサンプルが含まれた符号化単位620bを決定し、所定の制限を置くことができる。図6を参照すれば、一実施形態による映像復号装置100は、所定の情報が獲得されうるサンプルとして、現在符号化単位600の真ん中に位置するサンプル640を決定することができ、映像復号装置100は、そのようなサンプル640が含まれる符号化単位620bに対し、復号過程での所定制限を置くことができる。ただし、所定の情報が獲得されうるサンプルの位置は、前述の位置に限定して解釈されるものではなく、制限を置くために決定する符号化単位620bに含まれる任意の位置のサンプルとも解釈される。
一実施形態により、所定の情報が獲得されうるサンプルの位置は、現在符号化単位600の形態によっても決定される。一実施形態により、ブロック形態情報は、現在符号化単位の形態が正方形であるか、あるいは非正方形であるかということを決定することができ、形態によって所定の情報が獲得されうるサンプルの位置を決定することができる。例えば、映像復号装置100は、現在符号化単位の幅に係わる情報、及び高さに係わる情報のうち少なくとも一つを利用し、現在符号化単位の幅及び高さのうち少なくとも一つを半分に分割する境界上に位置するサンプルを、所定の情報が獲得されうるサンプルと決定することができる。他の例を挙げれば、映像復号装置100は、現在符号化単位に係わるブロック形態情報が非正方形状であることを示す場合、現在符号化単位の長辺を半分に分割する境界に隣接するサンプルのうち一つを、所定の情報が獲得されうるサンプルと決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位を、複数個の符号化単位に分割した場合、複数個の符号化単位のうち、所定位置の符号化単位を決定するために、分割形態モード情報を利用することができる。一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報を、符号化単位に含まれた所定位置のサンプルから獲得することができ、映像復号装置100は、現在符号化単位が分割されて生成された複数個の符号化単位を、複数個の符号化単位それぞれに含まれた所定位置のサンプルから獲得される分割形態モード情報を利用して分割することができる。すなわち、符号化単位は、符号化単位それぞれに含まれた所定位置のサンプルから獲得される分割形態モード情報を利用し、再帰的にも分割される。符号化単位の再帰的分割過程については、図5を介して説明したので、詳細な説明は、省略することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位を分割し、少なくとも1つの符号化単位を決定することができ、そのような少なくとも1つの符号化単位が復号される順序を、所定のブロック(例えば、現在符号化単位)によって決定することができる。
図7は、一実施形態による映像復号装置100が現在符号化単位を分割し、複数個の符号化単位を決定する場合、複数個の符号化単位が処理される順序を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報により、第1符号化単位700を垂直方向に分割し、第2符号化単位710a,710bを決定するか、第1符号化単位700を水平方向に分割し、第2符号化単位730a,730bを決定するか、あるいは第1符号化単位700を垂直方向及び水平方向に分割し、第2符号化単位750a,750b,750c,750dを決定することができる。
図7を参照すれば、映像復号装置100は、第1符号化単位700を垂直方向に分割して決定された第2符号化単位710a,710bが、水平方向(710c)に処理されるように順序を決定することができる。映像復号装置100は、第1符号化単位700を水平方向に分割して決定された第2符号化単位730a,730bの処理順序を、垂直方向(730c)に決定することができる。映像復号装置100は、第1符号化単位700を、垂直方向及び水平方向に分割して決定された第2符号化単位750a,750b,750c,750dに対して、1行に位置する符号化単位が処理された後、次の行に位置する符号化単位が処理される所定順序(例えば、ラスタースキャン順序(raster scan order)またはzスキャン順序(z scan order)(750e))によって決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、符号化単位を再帰的に分割することができる。図7を参照すれば、映像復号装置100は、第1符号化単位700を分割し、複数個の符号化単位710a,710b,730a,730b,750a,750b,750c,750dを決定することができ、決定された複数個の符号化単位710a,710b,730a,730b,750a,750b,750c,750dそれぞれを再帰的に分割することができる。複数個の符号化単位710a,710b,730a,730b,750a,750b,750c,750dを分割する方法は、第1符号化単位700を分割する方法に対応する方法にもなる。それにより、複数個の符号化単位710a,710b,730a,730b,750a,750b,750c,750dは、それぞれ独立して、複数個の符号化単位にも分割される。図7を参照すれば、映像復号装置100は、第1符号化単位700を垂直方向に分割し、第2符号化単位710a,710bを決定することができ、さらには、第2符号化単位710a,710bそれぞれを、独立して分割するか、あるいは分割しないと決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、左側の第2符号化単位710aを、水平方向に分割し、第3符号化単位720a,720bに分割することができ、右側の第2符号化単位710bは、分割しない。
一実施形態により、符号化単位の処理順序は、符号化単位の分割過程に基づいても決定される。言い換えれば、分割された符号化単位の処理順序は、分割される直前の符号化単位の処理順序に基づいても決定される。映像復号装置100は、左側の第2符号化単位710aが分割されて決定された第3符号化単位720a,720bが処理される順序を、右側の第2符号化単位710bと独立して決定することができる。左側の第2符号化単位710aが水平方向に分割され、第3符号化単位720a,720bが決定されたので、第3符号化単位720a,720bは、垂直方向(720c)にも処理される。また、左側の第2符号化単位710a及び右側の第2符号化単位710bが処理される順序は、水平方向(710c)に該当するので、左側の第2符号化単位710aに含まれる第3符号化単位720a,720bが垂直方向(720c)に処理された後、右側符号化単位710bが処理されもする。前述の内容は、符号化単位が、それぞれ分割前の符号化単位によって処理順序が決定される過程について説明するためのものであるので、前述の実施形態に限定して解釈されるものではなく、多様な形態に分割されて決定される符号化単位が、所定順序により、独立しても処理される多様な方法に利用されると解釈されなければならない。
図8は、一実施形態による映像復号装置100が所定順序で符号化単位が処理されえない場合、現在符号化単位が、奇数個の符号化単位に分割されることを決定する過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、獲得された分割形態モード情報に基づいて、現在符号化単位が、奇数個の符号化単位に分割されることを決定することができる。図8を参照すれば、正方形状の第1符号化単位800が非正方形状の第2符号化単位810a,810bにも分割され、第2符号化単位810a,810bは、それぞれ独立して、第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eにも分割される。一実施形態による映像復号装置100は、第2符号化単位のうち左側符号化単位810aは、水平方向に分割し、複数個の第3符号化単位820a,820bを決定することができ、右側符号化単位810bは、奇数個の第3符号化単位820c,820d,820eに分割することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eが所定順序で処理されうるか否かということを判断し、奇数個に分割された符号化単位が存在するか否かということを決定することができる。図8を参照すれば、映像復号装置100は、第1符号化単位800を再帰的に分割し、第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eを決定することができる。映像復号装置100は、ブロック形態情報及び分割形態モード情報のうち少なくとも一つに基づいて、第1符号化単位800、第2符号化単位810a,810bまたは第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eが分割される形態のうち、奇数個の符号化単位に分割されるか否かということを決定することができる。例えば、第2符号化単位810a,810bにおいて、右側に位置する符号化単位が、奇数個の第3符号化単位820c,820d,820eにも分割される。第1符号化単位800に含まれる複数個の符号化単位が処理される順序は、所定順序(例えば、zスキャン順序(830))にもなり、映像復号装置100は、右側第2符号化単位810bが奇数個に分割されて決定された第3符号化単位820c,820d,820eが、前記所定順序によっても処理される条件を満足するか否かということを判断することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、第1符号化単位800に含まれる第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eが、所定順序によっても処理される条件を満足するか否かということを決定することができ、前記条件は、第3符号化単位820a,820b,820c,820d,820eの境界に沿い、第2符号化単位810a,810bの幅及び高さのうち少なくとも一つを半分に分割するか否かということに係わる。例えば、非正方形状の左側第2符号化単位810aの高さを半分に分割して決定される第3符号化単位820a,820bは、条件を満足することができる。右側第2符号化単位810bを3個の符号化単位に分割して決定される第3符号化単位820c,820d,820eの境界が、右側第2符号化単位810bの幅または高さを半分に分割することができないので、第3符号化単位820c,820d,820eは、条件を満足することができないとも決定される。映像復号装置100は、そのような条件不満足の場合、スキャン順序の断絶(disconnection)と判断し、判断結果に基づき、右側第2符号化単位810bは、奇数個の符号化単位に分割されると決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、奇数個の符号化単位に分割される場合、分割された符号化単位のうち、所定位置の符号化単位に対して所定の制限を置くことができ、そのような制限内容または所定位置などについては、多様な実施形態を介して説明したので、詳細な説明は、省略することにする。
図9は、一実施形態による映像復号装置100が第1符号化単位900を分割し、少なくとも1つの符号化単位を決定する過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、受信部(図示せず)を介して獲得した分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位900を分割することができる。正方形状の第1符号化単位900は、4個の正方形状を有する符号化単位に分割されるか、あるいは非正方形状の複数個の符号化単位に分割することができる。例えば、図9を参照すれば、第1符号化単位900は、正方形であり、分割形態モード情報が非正方形の符号化単位に分割されることを示す場合、映像復号装置100は、第1符号化単位900を、複数個の非正方形の符号化単位に分割することができる。具体的には、分割形態モード情報が、第1符号化単位900を水平方向または垂直方向に分割し、奇数個の符号化単位を決定することを示す場合、映像復号装置100は、正方形状の第1符号化単位900を、奇数個の符号化単位として、垂直方向に分割して決定された第2符号化単位910a,910b,910c、または水平方向に分割されて決定された第2符号化単位920a,920b,920cに分割することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、第1符号化単位900に含まれる第2符号化単位910a,910b,910c,920a,920b,920cが、所定順序によっても処理される条件を満足するか否かということを決定することができ、前記条件は、第2符号化単位910a,910b,910c,920a,920b,920cの境界に沿い、第1符号化単位900の幅及び高さのうち少なくとも一つを半分に分割するか否かということに係わる。図9を参照すれば、正方形状の第1符号化単位900を垂直方向に分割して決定される第2符号化単位910a,910b,910cの境界が、第1符号化単位900の幅を半分に分割することができないので、第1符号化単位900は、所定順序によっても処理される条件を満足することができないとも決定される。また、正方形状の第1符号化単位900を水平方向に分割して決定される第2符号化単位920a,920b,920cの境界が、第1符号化単位900の幅を半分に分割することができないので、第1符号化単位900は、所定順序によっても処理される条件を満足することができないとも決定される。映像復号装置100は、そのような条件不満足の場合、スキャン順序の断絶と判断し、該判断結果に基づいて、第1符号化単位900は、奇数個の符号化単位に分割されると決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、奇数個の符号化単位に分割される場合、分割された符号化単位のうち、所定位置の符号化単位に対して所定の制限を置くことができ、そのような制限内容または所定位置などについては、多様な実施形態を介して説明したので、詳細な説明は、省略することにする。
一実施形態により、映像復号装置100は、第1符号化単位を分割し、多様な形態の符号化単位を決定することができる。
図9を参照すれば、映像復号装置100は、正方形状の第1符号化単位900、非正方形状の第1符号化単位930または950を多様な形態の符号化単位に分割することができる。
図10は、一実施形態による映像復号装置100が、第1符号化単位1000が分割されて決定された非正方形状の第2符号化単位が所定条件を満足する場合、第2符号化単位が分割されうる形態が制限されることを図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、受信部(図示せず)を介して獲得した分割形態モード情報に基づいて、正方形状の第1符号化単位1000を、非正方形状の第2符号化単位1010a,1010b,1020a,1020bに分割すると決定することができる。第2符号化単位1010a,1010b,1020a,1020bは、独立しても分割される。それにより、映像復号装置100は、第2符号化単位1010a,1010b,1020a,1020bそれぞれに係わる分割形態モード情報に基づいて、複数個の符号化単位に分割するか、あるいは分割しないことを決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、垂直方向に、第1符号化単位1000が分割されて決定された非正方形状の左側第2符号化単位1010aを水平方向に分割し、第3符号化単位1012a,1012bを決定することができる。ただし、映像復号装置100は、左側第2符号化単位1010aを水平方向に分割した場合、右側第2符号化単位1010bは、左側第2符号化単位1010aが分割された方向と同一に、水平方向に分割されないように制限することができる。もし右側第2符号化単位1010bが同一方向に分割され、第3符号化単位1014a,1014bが決定された場合、左側第2符号化単位1010a及び右側第2符号化単位1010bが水平方向にそれぞれ独立して分割されることにより、第3符号化単位1012a,1012b,1014a,1014bが決定されうる。しかし、それは、映像復号装置100が分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位1000を4個の正方形状の第2符号化単位1030a,1030b,1030c,1030dに分割したところと同一結果であり、それは、映像復号側面で非効率的でもある。
一実施形態による映像復号装置100は、水平方向に第1符号化単位1000が分割されて決定された非正方形状の第2符号化単位1020aまたは1020bを垂直方向に分割し、第3符号化単位1022a,1022b,1024a,1024bを決定することができる。ただし、映像復号装置100は、第2符号化単位のうち一つ(例えば、上端第2符号化単位1020a)を垂直方向に分割した場合、前述の理由により、他の第2符号化単位(例えば、下端符号化単位1020b)は、上端第2符号化単位1020aが分割された方向と同一に、垂直方向に分割されることがないように制限することができる。
図11は、一実施形態により、分割形態モード情報が、4個の正方形状の符号化単位に分割することを示すことができない場合、映像復号装置100が正方形状の符号化単位を分割する過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位1100を分割し、第2符号化単位1110a,1110b,1120a,1120bを決定することができる。分割形態モード情報には、符号化単位が分割されうる多様な形態に係わる情報が含まれてもよいが、多様な形態に係わる情報には、正方形状の4個の符号化単位に分割するための情報が含まれる場合がある。そのような分割形態モード情報によれば、映像復号装置100は、正方形状の第1符号化単位1100を4個の正方形状の第2符号化単位1130a,1130b,1130c,1130dに分割することができない。分割形態モード情報に基づいて、映像復号装置100は、非正方形状の第2符号化単位1110a,1110b,1120a,1120bを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、非正方形状の第2符号化単位1110a,1110b,1120a,1120bをそれぞれ独立して分割することができる。再帰的な方法を介して、第2符号化単位1110a,1110b,1120a,1120bそれぞれが所定順序通り分割され、それは、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位1100が分割される方法に対応する分割方法でもある。
例えば、映像復号装置100は、左側第2符号化単位1110aが水平方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1112a,1112bを決定することができ、右側第2符号化単位1110bが水平方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1114a,1114bを決定することができる。さらには、映像復号装置100は、左側第2符号化単位1110a及び右側第2符号化単位1110bがいずれも水平方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1116a,1116b,1116c,1116dを決定することもできる。そのような場合、第1符号化単位1100が4個の正方形状の第2符号化単位1130a,1130b,1130c,1130dに分割されたところと同一形態に符号化単位が決定されうる。
他の例を挙げれば、映像復号装置100は、上端第2符号化単位1120aが垂直方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1122a,1122bを決定することができ、下端第2符号化単位1120bが垂直方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1124a,1124bを決定することができる。さらには、映像復号装置100は、上端第2符号化単位1120a及び下端第2符号化単位1120bがいずれも垂直方向に分割され、正方形状の第3符号化単位1126a,1126b,1126a,1126bを決定することもできる。そのような場合、第1符号化単位1100が、4個の正方形状の第2符号化単位1130a,1130b,1130c,1130dに分割されたところと同一形態に符号化単位が決定されうる。
図12は、一実施形態により、複数個の符号化単位間の処理順序が、符号化単位の分割過程によって異なりうることを図示したものである。
一実施形態による映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位1200を分割することができる。ブロック形態が正方形であり、分割形態モード情報が、第1符号化単位1200が水平方向及び垂直方向のうち少なくとも1つの方向に分割されることを示す場合、映像復号装置100は、第1符号化単位1200を分割し、例えば、第2符号化単位1210a,1210b,1220a,1220bを決定することができる。図12を参照すれば、第1符号化単位1200が水平方向または垂直方向だけに分割されて決定された非正方形状の第2符号化単位1210a,1210b,1220a,1220bは、それぞれに係わる分割形態モード情報に基づいて、独立しても分割される。例えば、映像復号装置100は、第1符号化単位1200が垂直方向に分割されて生成された第2符号化単位1210a,1210bを水平方向にそれぞれ分割し、第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216dを決定することができ、第1符号化単位1200が水平方向に分割されて生成された第2符号化単位1220a,1220bを水平方向にそれぞれ分割し、第3符号化単位1226a,1226b,1226c,1226dを決定することができる。そのような第2符号化単位1210a,1210b,1220a,1220bの分割過程、は図11と係わって説明したので、詳細な説明は、省略することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、所定順序により、符号化単位を処理することができる。所定順序による符号化単位の処理に係わる特徴は、図7と係わって説明したので詳細な説明は、省略することにする。図12を参照すれば、映像復号装置100は、正方形状の第1符号化単位1200を分割し、4個の正方形状の第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216d,1226a,1226b,1226c,1226dを決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、第1符号化単位1200が分割される形態により、第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216d,1226a,1226b,1226c,1226dの処理順序を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、垂直方向に分割されて生成された第2符号化単位1210a,1210bを水平方向にそれぞれ分割し、第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216dを決定することができ、映像復号装置100は、左側第2符号化単位1210aに含まれる第3符号化単位1216a,1216cを垂直方向にまず処理した後、右側第2符号化単位1210bに含まれる第3符号化単位1216b,1216dを垂直方向に処理する順序(1217)により、第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216dを処理することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、水平方向に分割されて生成された第2符号化単位1220a,1220bを垂直方向にそれぞれ分割し、第3符号化単位1226a,1226b,1226c,1226dを決定することができ、映像復号装置100は、上端第2符号化単位1220aに含まれる第3符号化単位1226a,1226bを水平方向にまず処理した後、下端第2符号化単位1220bに含まれる第3符号化単位1226c,1226dを水平方向に処理する順序(1227)により、第3符号化単位1226a,1226b,1226c,1226dを処理することができる。
図12を参照すれば、第2符号化単位1210a,1210b,1220a,1220bがそれぞれ分割され、正方形状の第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216d,1226a,1226b,1226c,1226dが決定されうる。垂直方向に分割されて決定された第2符号化単位1210a,1210b、及び水平方向に分割されて決定された第2符号化単位1220a,1220bは、互いに異なる形態に分割されたものであるが、その後決定される第3符号化単位1216a,1216b,1216c,1216d,1226a,1226b,1226c,1226dによれば、結局、同一形態の符号化単位に、第1符号化単位1200が分割された結果になる。それにより、映像復号装置100は、分割形態モード情報に基づいて、異なる過程を介して、再帰的に符号化単位を分割することにより、結果として、同一形態の符号化単位を決定しても、同一形態に決定された複数個の符号化単位を、互いに異なる順序で処理することができる。
図13は、一実施形態により、符号化単位が再帰的に分割され、複数個の符号化単位が決定される場合、符号化単位の形態及び大きさが変わるにより、符号化単位の深度が決定される過程を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、符号化単位の深度を、所定基準によって決定することができる。例えば、該所定基準は、符号化単位の長辺長にもなる。映像復号装置100は、現在符号化単位の長辺長が分割される前の符号化単位の長辺長の2n(n>0)倍に分割された場合、現在符号化単位の深度は、分割される前の符号化単位の深度よりnほど深度が増大されたと決定することができる。以下においては、深度が増大された符号化単位を、下位深度の符号化単位と表現することにする。
図13を参照すれば、一実施形態により、正方形状であることを示すブロック形態情報(例えば、ブロック形態情報は、「0:SQUARE」を示すことができる)に基づいて、映像復号装置100は、正方形状である第1符号化単位1300を分割し、下位深度の第2符号化単位1302、第3符号化単位1304などを決定することができる。正方形状の第1符号化単位1300の大きさを2Nx2Nとするならば、第1符号化単位1300の幅及び高さを1/2倍に分割して決定された第2符号化単位1302は、NxNの大きさを有することができる。さらには、第2符号化単位1302の幅及び高さを1/2サイズに分割して決定された第3符号化単位1304は、N/2xN/2の大きさを有することができる。その場合、第3符号化単位1304の幅及び高さは、第1符号化単位1300の1/4倍に該当する。第1符号化単位1300の深度がDである場合、第1符号化単位1300の幅及び高さの1/2倍である第2符号化単位1302の深度は、D+1でもあり、第1符号化単位1300の幅及び高さの1/4倍である第3符号化単位1304の深度は、D+2でもある。
一実施形態により、非正方形状を示すブロック形態情報(例えば、ブロック形態情報は、高さが幅よりおおきい非正方形であることを示す「1:NS_VER」、または幅が高さより大きい非正方形であることを示す「2:NS_HOR」を示すことができる)に基づいて、映像復号装置100は、非正方形状である第1符号化単位1310または1320を分割し、下位深度の第2符号化単位1312または1322、第3符号化単位1314または1324などを決定することができる。
映像復号装置100は、Nx2Nサイズの第1符号化単位1310の幅及び高さのうち少なくとも一つを分割し、例えば、第2符号化単位1302,1312,1322を決定することができる。すなわち、映像復号装置100は、第1符号化単位1310を水平方向に分割し、NxNサイズの第2符号化単位1302、またはNxN/2サイズの第2符号化単位1322を決定することができ、水平方向及び垂直方向に分割し、N/2xNサイズの第2符号化単位1312を決定することもできる。
一実施形態による映像復号装置100は、2NxNサイズの第1符号化単位1320の幅及び高さのうち少なくとも一つを分割し、例えば、第2符号化単位1302,1312,1322を決定することもできる。すなわち、映像復号装置100は、第1符号化単位1320を垂直方向に分割し、NxNサイズの第2符号化単位1302、またはN/2xNサイズの第2符号化単位1312を決定することができ、水平方向及び垂直方向に分割し、NxN/2サイズの第2符号化単位1322を決定することもできる。
一実施形態による映像復号装置100は、NxNサイズの第2符号化単位1302の幅及び高さのうち少なくとも一つを分割し、例えば、第3符号化単位1304,1314,1324を決定することもできる。すなわち、映像復号装置100は、第2符号化単位1302を垂直方向及び水平方向に分割し、N/2xN/2サイズの第3符号化単位1304を決定するか、N/4xN/2サイズの第3符号化単位1314を決定するか、あるいはN/2xN/4サイズの第3符号化単位1324を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、N/2xNサイズの第2符号化単位1312の幅及び高さのうち少なくとも一つを分割し、例えば、第3符号化単位1304,1314,1324を決定することもできる。すなわち、映像復号装置100は、第2符号化単位1312を水平方向に分割し、N/2xN/2サイズの第3符号化単位1304、またはN/2xN/4サイズの第3符号化単位1324を決定するか、あるいは垂直方向及び水平方向に分割し、N/4xN/2サイズの第3符号化単位1314を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、NxN/2サイズの第2符号化単位1322の幅及び高さのうち少なくとも一つを分割し、例えば、第3符号化単位1304,1314,1324を決定することもできる。すなわち、映像復号装置100は、第2符号化単位1322を垂直方向に分割し、N/2xN/2サイズの第3符号化単位1304、またはN/4xN/2サイズの第3符号化単位1314を決定するか、あるいは垂直方向及び水平方向に分割し、N/2xN/4サイズの第3符号化単位1324を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、例えば、正方形状の符号化単位1300,1302,1304を水平方向または垂直方向に分割することができる。例えば、2Nx2Nサイズの第1符号化単位1300を垂直方向に分割し、Nx2Nサイズの第1符号化単位1310を決定するか、あるいは水平方向に分割し、2NxNサイズの第1符号化単位1320を決定することができる。一実施形態により、深度が符号化単位の最長辺の長さに基づいて決定される場合、2Nx2Nサイズの第1符号化単位1300が、水平方向または垂直方向に分割されて決定される符号化単位の深度は、第1符号化単位1300の深度と同一でもある。
一実施形態により、第3符号化単位1314または1324の幅及び高さは、第1符号化単位1310または1320の1/4倍に該当する。第1符号化単位1310または1320の深度がDである場合、第1符号化単位1310または1320の幅及び高さの1/2倍である第2符号化単位1312または1322の深度は、D+1でもあり、第1符号化単位1310または1320の幅及び高さの1/4倍である第3符号化単位1314、または1324の深度は、D+2でもある。
図14は、一実施形態により、符号化単位の形態及び大きさによっても決定される深度、及び符号化単位区分のためのインデックス(PID:part index)を図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、正方形状の第1符号化単位1400を分割し、多様な形態の第2符号化単位を決定することができる。図14を参照すれば、映像復号装置100は、分割形態モード情報により、第1符号化単位1400を垂直方向及び水平方向のうち少なくとも1つの方向に分割し、第2符号化単位1402a,1402b,1404a,1404b,1406a,1406b,1406c,1406dを決定することができる。すなわち、映像復号装置100は、第1符号化単位1400に係わる分割形態モード情報に基づいて、第2符号化単位1402a,1402b,1404a,1404b,1406a,1406b,1406c,1406dを決定することができる。
一実施形態により、正方形状の第1符号化単位1400に係わる分割形態モード情報によって決定される第2符号化単位1402a,1402b,1404a,1404b,1406a,1406b,1406c,1406dは、長辺長に基づいても深度が決定される。例えば、正方形状の第1符号化単位1400の一辺長と、非正方形状の第2符号化単位1402a,1402b,1404a,1404bの長辺長とが同一であるので、第1符号化単位1400と、非正方形状の第2符号化単位1402a,1402b,1404a,1404bとの深度は、Dとして同一であると見ることができる。それに対し、映像復号装置100が、分割形態モード情報に基づいて、第1符号化単位1400を4個の正方形状の第2符号化単位1406a,1406b,1406c,1406dに分割した場合、正方形状の第2符号化単位1406a,1406b,1406c,1406dの一辺長は、第1符号化単位1400の一辺長の1/2倍であるので、第2符号化単位1406a,1406b,1406c,1406dの深度は、第1符号化単位1400の深度であるDより1深度下位であるD+1の深度でもある。
一実施形態による映像復号装置100は、高さが幅より長い形態の第1符号化単位1410を分割形態モード情報によって水平方向に分割し、複数個の第2符号化単位1412a,1412b,1414a,1414b,1414cに分割することができる。一実施形態による映像復号装置100は、幅が高さより大きい形態の第1符号化単位1420を分割形態モード情報によって垂直方向に分割し、複数個の第2符号化単位1422a,1422b,1424a,1424b,1424cに分割することができる。
一実施形態により、非正方形状の第1符号化単位1410または1420に係わる分割形態モード情報によって決定される第2符号化単位1412a,1412b,1414a,1414b,1414c,1422a,1422b,1424a,1424b,1424cは、長辺長に基づいても深度が決定される。例えば、正方形状の第2符号化単位1412a,1412bの一辺長は、高さが幅より大きい非正方形状の第1符号化単位1410の一辺長の1/2倍であるので、正方形状の第2符号化単位1412a,1412bの深度は、非正方形状の第1符号化単位1410の深度Dより1深度下位の深度であるD+1である。
さらには、映像復号装置100が分割形態モード情報に基づいて、非正方形状の第1符号化単位1410を、奇数個の第2符号化単位1414a,1414b,1414cに分割することができる。奇数個の第2符号化単位1414a,1414b,1414cは、非正方形状の第2符号化単位1414a,1414c、及び正方形状の第2符号化単位1414bを含んでもよい。その場合、非正方形状の第2符号化単位1414a,1414cの長辺長、及び正方形状の第2符号化単位1414bの一辺長は、第1符号化単位1410の一辺長の1/2倍であるので、第2符号化単位1414a,1414b,1414cの深度は、第1符号化単位1410の深度であるDより1深度下位であるD+1の深度でもある。映像復号装置100は、第1符号化単位1410に係わる符号化単位の深度を決定する前述の方式に対応する方式で、幅が高さより大きい非正方形状の第1符号化単位1420に係わる符号化単位の深度を決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、分割された符号化単位の区分のためのインデックス(PID)決定において、奇数個に分割された符号化単位が互いに同一サイズではない場合、符号化単位間サイズの比率に基づいて、インデックスを決定することができる。図14を参照すれば、奇数個に分割された符号化単位1414a,1414b,1414cのうち、真ん中に位置する符号化単位1414bは、他の符号化単位1414a,1414cと、幅は同一であるが、高さが異なる符号化単位1414a,1414cの高さの2倍でもある。すなわち、その場合、真ん中に位置する符号化単位1414bは、他の符号化単位1414a,1414cの2個を含んでもよい。従って、スキャン順序により、真ん中に位置する符号化単位1414bのインデックス(PID)が1であるならば、その次の順序に位置する符号化単位1414cは、インデックスが2が増加した3でもある。すなわち、インデックス値の不連続性が存在してしまう。一実施形態による映像復号装置100は、そのような分割された符号化単位間区分のためのインデックス不連続性の存在いかんに基づいて、奇数個に分割された符号化単位が互いに同一サイズではないか否かということを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位から分割されて決定された複数個の符号化単位を区分するためのインデックスの値に基づいて、特定分割形態に分割されたものであるか否かということを決定することができる。図14を参照すれば、映像復号装置100は、高さが幅より大きい長方形状の第1符号化単位1410を分割し、偶数個の符号化単位1412a,1412bを決定するか、あるいは奇数個の符号化単位1414a,1414b,1414cを決定することができる。映像復号装置100は、複数個の符号化単位それぞれを区分するために、各符号化単位を示すインデックス(PID)を利用することができる。一実施形態により、PIDは、それぞれの符号化単位の所定位置のサンプル(例えば、左側上端サンプル)からも獲得される。
一実施形態による映像復号装置100は、符号化単位区分のためのインデックスを利用して分割されて決定された符号化単位のうち、所定位置の符号化単位を決定することができる。一実施形態により、高さが幅より大きい長方形状の第1符号化単位1410に係わる分割形態モード情報が、3個の符号化単位に分割されることを示す場合、映像復号装置100は、第1符号化単位1410を3個の符号化単位1414a,1414b,1414cに分割することができる。映像復号装置100は、3個の符号化単位1414a,1414b,1414cそれぞれに係わるインデックスを割り当てることができる。映像復号装置100は、奇数個に分割された符号化単位のうち、真ん中符号化単位を決定するために、各符号化単位に係わるインデックスを比較することができる。映像復号装置100は、符号化単位のインデックスに基づいて、インデックスのうち真ん中値に該当するインデックスを有する符号化単位1414bを、第1符号化単位1410が分割されて決定された符号化単位のうち、真ん中位置の符号化単位として決定することができる。一実施形態による映像復号装置100は、分割された符号化単位の区分のためのインデックス決定において、符号化単位が互いに同一サイズではない場合、符号化単位間サイズの比率に基づいて、インデックスを決定することができる。図14を参照すれば、第1符号化単位1410が分割されて生成された符号化単位1414bは、他の符号化単位1414a,1414cと、幅は同一であるが、高さが異なる符号化単位1414a,1414cの高さの2倍でもある。その場合、真ん中に位置する符号化単位1414bのインデックス(PID)が1であるならば、その次の順序に位置する符号化単位1414cは、インデックスが2が増加した3でもある。そのような場合のように、均一にインデックスが増加していて、増加幅が異なる場合、映像復号装置100は、他の符号化単位と異なる大きさを有する符号化単位を含む複数個の符号化単位に分割されたと決定することができる。一実施形態により、分割形態モード情報が奇数個の符号化単位に分割されることを示す場合、映像復号装置100は、奇数個の符号化単位のうち、所定位置の符号化単位(例えば、真ん中符号化単位)が、他の符号化単位と大きさが異なる形態に現在符号化単位を分割することができる。その場合、映像復号装置100は、符号化単位に係わるインデックス(PID)を利用し、異なる大きさを有する真ん中符号化単位を決定することができる。ただし、前述のインデックス、決定する所定位置の符号化単位の大きさまたは位置は、一実施形態について説明するために特定のものであるので、それに限定して解釈されるものではなく、多様なインデックス、符号化単位の位置及び大きさが利用されうると解釈されなければならない。
一実施形態による映像復号装置100は、符号化単位の再帰的な分割が始まる所定のデータ単位を利用することができる。
図15は、一実施形態により、ピクチャに含まれる複数個の所定データ単位により、複数個の符号化単位が決定されたところを図示する。
一実施形態により、所定のデータ単位は、符号化単位が分割形態モード情報を利用し、再帰的に分割され始めるデータ単位とも定義される。すなわち、現在ピクチャを分割する複数個の符号化単位が決定される過程で利用される最上位深度の符号化単位に該当する。以下においては、説明上の便宜のために、そのような所定のデータ単位を基準データ単位と称する。
一実施形態により、基準データ単位は、所定の大きさ及び形態を示すことができる。一実施形態により、基準符号化単位は、MxNのサンプルを含んでもよい。ここで、M及びNは、互いに同一でもあり、2の乗数によって表現される整数でもある。すなわち、基準データ単位は、正方形または非正方形状を示すことができ、その後、整数個の符号化単位にも分割される。
一実施形態による映像復号装置100は、現在ピクチャを、複数個の基準データ単位に分割することができる。一実施形態による映像復号装置100は、現在ピクチャを分割する複数個の基準データ単位を、それぞれの基準データ単位に係わる分割形態モード情報を利用して分割することができる。そのような基準データ単位の分割過程は、クアッドツリー(quad−tree)構造を利用した分割過程に対応する。
一実施形態による映像復号装置100は、現在ピクチャに含まれる基準データ単位が有することができる最小サイズをあらかじめ決定することができる。それにより、映像復号装置100は、最小サイズ以上の大きさを有する多様な大きさの基準データ単位を決定することができ、決定された基準データ単位を基準に、分割形態モード情報を利用し、少なくとも1つの符号化単位を決定することができる。
図15を参照すれば、映像復号装置100は、正方形状の基準符号化単位1500を利用することができ、または非正方形状の基準符号化単位1502を利用することもできる。一実施形態により、基準符号化単位の形態及び大きさは、少なくとも1つの基準符号化単位を含む多様なデータ単位(例えば、シーケンス、ピクチャ、スライス、スライスセグメント、最大符号化単位など)によっても決定される。
一実施形態による映像復号装置100の受信部(図示せず)は、基準符号化単位の形態に係わる情報、及び基準符号化単位の大きさに係わる情報のうち少なくとも一つを、前記多様なデータ単位ごとに、ビットストリームから獲得することができる。正方形状の基準符号化単位1500に含まれる少なくとも1つの符号化単位の決定される過程は、図3の現在符号化単位300が分割される過程を介して説明し、非正方形状の基準符号化単位1502に含まれる少なくとも1つの符号化単位の決定される過程は、図4の現在符号化単位400または450が分割される過程を介して説明したので、詳細な説明は、省略することにする。
一実施形態による映像復号装置100は、所定の条件に基づいてあらかじめ決定される一部データ単位により、基準符号化単位の大きさ及び形態を決定するために、基準符号化単位の大きさ及び形態を識別するためのインデックスを利用することができる。すなわち、受信部(図示せず)は、ビットストリームから、前記多様なデータ単位(例えば、シーケンス、ピクチャ、スライス、スライスセグメント、最大符号化単位など)のうち、所定条件(例えば、スライス以下の大きさを有するデータ単位)を満足するデータ単位として、スライス、スライスセグメント、最大符号化単位のようなものごとに、基準符号化単位の大きさ及び形態の識別のためのインデックスのみを獲得することができる。映像復号装置100は、インデックスを利用することにより、前記所定条件を満足するデータ単位ごとに、基準データ単位の大きさ及び形態を決定することができる。基準符号化単位の形態に係わる情報、及び基準符号化単位の大きさに係わる情報を、相対的に小サイズのデータ単位ごとに、ビットストリームから獲得して利用する場合、ビットストリームの利用効率が良好ではないので、基準符号化単位の形態に係わる情報、及び基準符号化単位の大きさに係わる情報を直接獲得する代わりに、前記インデックスのみを獲得して利用することができる。その場合、基準符号化単位の大きさ及び形態を示すインデックスに対応する基準符号化単位の大きさ及び形態のうち少なくとも一つは、既定である。すなわち、映像復号装置100は、既定の基準符号化単位の大きさ及び形態のうち少なくとも一つを、インデックスによって選択することにより、インデックス獲得の基準になるデータ単位に含まれる基準符号化単位の大きさ及び形態のうち少なくとも一つを決定することができる。
一実施形態による映像復号装置100は、1つの最大符号化単位に含む少なくとも1つの基準符号化単位を利用することができる。すなわち、映像を分割する最大符号化単位には、少なくとも1つの基準符号化単位が含まれ、それぞれの基準符号化単位の再帰的な分割過程を介して、符号化単位が決定されうる。一実施形態により、最大符号化単位の幅及び高さのうち少なくとも一つは、基準符号化単位の幅及び高さのうち少なくとも1つの整数倍に該当する。一実施形態により、基準符号化単位の大きさは、最大符号化単位をクアッドツリー構造によってn回分割した大きさでもある。すなわち、映像復号装置100は、最大符号化単位をクアッドツリー構造によってn回分割し、基準符号化単位を決定することができ、多様な実施形態により、基準符号化単位をブロック形態情報及び分割形態モード情報のうち少なくとも一つに基づいて分割することができる。
図16は、一実施形態により、ピクチャ1600に含まれる基準符号化単位の決定順序を決定する基準になるプロセッシングブロックを図示する。
一実施形態による映像復号装置100は、ピクチャを分割する少なくとも1つのプロセッシングブロックを決定することができる。プロセッシングブロックとは、映像を分割する少なくとも1つの基準符号化単位を含むデータ単位であり、プロセッシングブロックに含まれる少なくとも1つの基準符号化単位は、特定順序通りに決定されうる。すなわち、それぞれのプロセッシングブロックで決定される少なくとも1つの基準符号化単位の決定順序は、基準符号化単位が決定されうる多様な順序の種類のうち一つに該当し、それぞれのプロセッシングブロックで決定される基準符号化単位決定順序は、プロセッシングブロックごとに異なりもする。プロセッシングブロックごとに決定される基準符号化単位の決定順序は、ラスタースキャン、zスキャン、Nスキャン(N−scan)、右上向き対角スキャン(up−right diagonal scan)、水平的スキャン(horizontal scan)、垂直的スキャン(vertical scan)のような多様な順序のうち一つでもあるが、決定されうる順序は、前記スキャン順序に限定して解釈されるものではない。
一実施形態による映像復号装置100は、プロセッシングブロックサイズに係わる情報を獲得し、映像に含まれる少なくとも1つのプロセッシングブロックサイズを決定することができる。映像復号装置100は、プロセッシングブロックサイズに係わる情報をビットストリームから獲得し、映像に含まれる少なくとも1つのプロセッシングブロックサイズを決定することができる。そのようなプロセッシングブロックサイズは、プロセッシングブロックサイズに係わる情報が示すデータ単位の所定サイズでもある。
一実施形態による映像復号装置100の受信部(図示せず)は、ビットストリームから、プロセッシングブロックサイズに係わる情報を、特定のデータ単位ごとに獲得することができる。例えば、プロセッシングブロックサイズに係わる情報は、映像、シーケンス、ピクチャ、スライス、スライスセグメントなどのデータ単位で、ビットストリームから獲得されることができる。すなわち、受信部(図示せず)は、前記多くのデータ単位ごとに、ビットストリームから、プロセッシングブロックサイズに係わる情報を獲得することができ、映像復号装置100は、獲得されたプロセッシングブロックサイズに係わる情報を利用してピクチャを分割する少なくとも1つのプロセッシングブロックサイズを決定することができ、そのようなプロセッシングブロックサイズは、基準符号化単位の整数倍の大きさでもある。
一実施形態による映像復号装置100は、ピクチャ1600に含まれるプロセッシングブロック1602,1612の大きさを決定することができる。例えば、映像復号装置100は、ビットストリームから獲得されたプロセッシングブロックサイズに係わる情報に基づいて、プロセッシングブロックサイズを決定することができる。図16を参照すれば、映像復号装置100は、一実施形態により、プロセッシングブロック1602,1612の横大きさを、基準符号化単位横サイズの4倍、縦サイズを、基準符号化単位の縦サイズの4倍に決定することができる。映像復号装置100は、少なくとも1つのプロセッシングブロック内において、少なくとも1つの基準符号化単位が決定される順序を決定することができる。
一実施形態により、映像復号装置100は、プロセッシングブロックサイズに基づいて、ピクチャ1600に含まれるそれぞれのプロセッシングブロック1602,1612を決定することができ、プロセッシングブロック1602,1612に含まれる少なくとも1つの基準符号化単位の決定順序を決定することができる。一実施形態により、基準符号化単位の決定は、基準符号化単位サイズの決定を含んでもよい。
一実施形態による映像復号装置100は、ビットストリームから、少なくとも1つのプロセッシングブロックに含まれる少なくとも1つの基準符号化単位の決定順序に係わる情報を獲得することができ、獲得した決定順序に係わる情報に基づいて、少なくとも1つの基準符号化単位が決定される順序を決定することができる。該決定順序に係わる情報は、プロセッシングブロック内において、基準符号化単位が決定される順序または方向とも定義される。すなわち、基準符号化単位が決定される順序は、それぞれのプロセッシングブロックごとに独立しても決定される。
一実施形態による映像復号装置100は、特定データ単位ごとに、基準符号化単位の決定順序に係わる情報を、ビットストリームから獲得することができる。例えば、受信部(図示せず)は、基準符号化単位の決定順序に係わる情報を、映像、シーケンス、ピクチャ、スライス、スライスセグメント、プロセッシングブロックなどのデータ単位路ごとに、ビットストリームから獲得することができる。基準符号化単位の決定順序に係わる情報は、プロセッシングブロック内での基準符号化単位決定順序を示すので、決定順序に係わる情報は、整数個のプロセッシングブロックを含む特定データ単位ごとにも獲得される。
映像復号装置100は、一実施形態によって決定された順序に基づいて、少なくとも1つの基準符号化単位を決定することができる。
一実施形態により、受信部(図示せず)は、ビットストリームから、プロセッシングブロック1602,1612に係わる情報として、基準符号化単位決定順序に係わる情報を獲得することができ、映像復号装置100は、前記プロセッシングブロック1602,1612に含まれた少なくとも1つの基準符号化単位を決定する順序を決定し、符号化単位の決定順序により、ピクチャ1600に含まれる少なくとも1つの基準符号化単位を決定することができる。図16を参照すれば、映像復号装置100は、それぞれのプロセッシングブロック1602,1612に係わる少なくとも1つの基準符号化単位の決定順序(1604,1614)を決定することができる。例えば、基準符号化単位の決定順序に係わる情報が、プロセッシングブロックごとに獲得される場合、それぞれのプロセッシングブロック1602,1612に係わる基準符号化単位決定順序は、プロセッシングブロックごとにも異なる。プロセッシングブロック1602に係わる基準符号化単位決定順序1604がラスタースキャン順序である場合、プロセッシングブロック1602に含まれる基準符号化単位は、ラスタースキャン順序によっても決定される。それに対し、他のプロセッシングブロック1612に係わる基準符号化単位決定順序(1614)がラスタースキャン順序の逆順である場合、プロセッシングブロック1612に含まれる基準符号化単位は、ラスタースキャン順序の逆順によっても決定される。
映像復号装置100は、一実施形態によって決定された少なくとも1つの基準符号化単位を復号することができる。映像復号装置100は、前述の実施形態を介して決定された基準符号化単位に基づいて、映像を復号することができる。基準符号化単位を復号する方法は、映像を復号する多様な方法を含んでもよい。
一実施形態による映像復号装置100は、現在符号化単位の形態を示すブロック形態情報、または現在符号化単位を分割する方法を示す分割形態モード情報をビットストリームから獲得して利用することができる。分割形態モード情報は、多様なデータ単位に係わるビットストリームにも含まれる。例えば、映像復号装置100は、シーケンスパラメータセット(sequence parameter set)、ピクチャパラメータセット(picture parameter set)、ビデオパラメータセット(video parameter set)、スライスヘッダ(slice header)、スライスセグメントヘッダ(slice segment header)に含まれた分割形態モード情報を利用することができる。さらに、映像復号装置100は、最大符号化単位、基準符号化単位、プロセッシングブロックごとに、ビットストリームから、ブロック形態情報または分割形態モード情報に対応するシンタックスエレメントを、ビットストリームから獲得して利用することができる。
以下、本開示の一実施形態による分割規則を決定する方法について詳細に説明する。
映像復号装置100は、映像の分割規則を決定することができる。該分割規則は、映像復号装置100及び映像符号化装置150の間に既定のものでもある。映像復号装置100は、ビットストリームから獲得された情報に基づいて、映像の分割規則を決定することができる。映像復号装置100は、シーケンスパラメータセット、ピクチャパラメータセット、ビデオパラメータセット、スライスヘッダ、スライスセグメントヘッダのうち少なくとも一つから獲得された情報に基づいて、分割規則を決定することができる。映像復号装置100は、分割規則を、フレーム、スライス、テンポラル層(temporal layer)、最大符号化単位または符号化単位によって異なるように決定することができる。
映像復号装置100は、符号化単位のブロック形態に基づいて、分割規則を決定することができる。ブロック形態は、符号化単位の大きさ、形態、幅及び高さの比率、並びに方向を含んでもよい。映像符号化装置150及び映像復号装置100は、符号化単位のブロック形態に基づいて分割規則を決定することをあらかじめ決定することができる。しかし、それに限定されるものではない。映像復号装置100は、映像符号化装置150から受信されたビットストリームから獲得された情報に基づいて、分割規則を決定することができる。
符号化単位の形態は、正方形及び非正方形を含んでもよい。符号化単位の幅及び高さの長さが同じである場合、映像復号装置100は、符号化単位の形態を正方形と決定することができる。また、符号化単位の幅及び高さの長さが同じではない場合、映像復号装置100は、符号化単位の形態を非正方形と決定することができる。
符号化単位の大きさは、4x4、8x4、4x8、8x8、16x4、16x8、…、256x256の多様な大きさを含んでもよい。符号化単位の大きさは、符号化単位の長辺長、短辺長または広さによっても分類される。映像復号装置100は、同一グループに分類された符号化単位に、同一分割規則を適用することができる。例えば、映像復号装置100は、同一長辺の長さを有する符号化単位を同一サイズに分類することができる。また、映像復号装置100は、同一長辺の長さを有する符号化単位に対し、同一分割規則を適用することができる。
符号化単位の幅及び高さの比率は、1:2、2:1、1:4、4:1、1:8、8:1、1:16または16:1などを含んでもよい。また、符号化単位の方向は、水平方向及び垂直方向を含んでもよい。水平方向は、符号化単位幅の長さが高さの高さより大きい場合を示す。垂直方向は、符号化単位幅の長さが高さの高さより小さい場合を示す。
映像復号装置100は、符号化単位の大きさに基づいて、分割規則を適応的に決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位の大きさに基づいて、許容可能な分割形態モードを異なるように決定することができる。例えば、映像復号装置100は、符号化単位の大きさに基づいて、分割が許容されるか否かということを決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位の大きさにより、分割方向を決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位の大きさにより、許容可能な分割タイプを決定することができる。
符号化単位の大きさに基づいて分割規則を決定することは、映像符号化装置150と映像復号装置100との間で既定の分割規則でもある。また、映像復号装置100は、ビットストリームから獲得された情報に基づいて、分割規則を決定することができる。
映像復号装置100は、符号化単位の位置に基づいて、分割規則を適応的に決定することができる。映像復号装置100は、符号化単位が映像で占める位置に基づいて、分割規則を適応的に決定することができる。
また、映像復号装置100は、互いに異なる分割経路に生成された符号化単位が、同一ブロック形態を有さないように、分割規則を決定することができる。ただし、それに限定されるものではなく、互いに異なる分割経路に生成された符号化単位は、同一ブロック形態を有することができる。互いに異なる分割経路に生成された符号化単位は、互いに異なる復号処理順序を有することができる。該復号処理順序については、図12と共に説明したので、詳細な説明は、省略する。
以下、図17ないし図29を参照し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行う映像符号化/復号方法及びその装置について詳細に説明する。
図17は、一実施形態によるイントラ予測モードについて説明するための図面である。
図17を参照すれば、一実施形態によるイントラ予測モードは、プラナモード(0回モード)、DCモード(1回モード)を含んでもよい。また、該イントラ予測モードは、予測方向を有するアンギュラモード(2回ないし66回モード)を含んでもよい。該アンギュラモードは、対角モード(2回モードまたは66回モード)、水平モード(18回モード)及び垂直モード(50回モード)を含んでもよい。
以上、図17を参照し、一実施形態によるイントラ予測モードについて説明したが、それに制限されるものではなく、新たなイントラ予測モードを追加するか、あるいは既存のイントラ予測モードを取り去ることにより、多様な形態のイントラ予測モードを有することができ、各イントラ予測モードのモード番号は、場合によっても異なるということは、当業者は容易に理解することができるであろう。
図18は、本開示の一実施形態により、映像復号装置が、原参照サンプルを利用して再構成されたサンプルを生成する方法について説明するための図面である。
図18を参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロック1800に対するイントラ予測を行うために、原参照サンプル1810を利用して再構成されたサンプル1820を生成することができる。
例えば、映像復号装置100は、原参照サンプル1830を利用し、原参照サンプルの位置に対応する再構成された参照サンプル1835を生成することができる。映像復号装置100は、原参照サンプル1830及び原参照サンプル1840を利用し、原参照サンプル1840の位置に対応する再構成された参照サンプル1845を生成することができる。映像復号装置100は、それと類似した方式で、原参照サンプル1850に対応する位置の再構成された参照サンプル1855を生成することができる。このとき、原参照サンプル1810において、原参照サンプル1850及び参照サンプル1850の左側に位置する原参照サンプルを利用して再構成された参照サンプル1855を生成することができる。すなわち、映像復号装置100は、次のような数式(1)に基づいて、再構成された参照サンプルa’nを生成することができる。
ここで、a’nは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち、最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、nほど離れた参照サンプルを意味する。aiは、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、iほど離れた参照サンプルを意味する。Wiは、aiサンプルに適用されるフィルタ加重値を意味する。
再構成された参照サンプルは、前述のように、少なくとも1つの原参照サンプルに対してフィルタリングを行うことによっても生成される。
図18を参照し、再構成された参照サンプルが生成される一例について説明したが、それに制限されるものではなく、再構成された参照サンプルは、同一の加重値及びフィルタタップ数のフィルタを利用してフィルタリングを行うことによっても生成される。例えば、再構成された参照サンプルは、[1,4]フィルタを利用してフィルタリングを行うことによっても生成される。
または、映像復号装置100は、原参照サンプルの位置、または現在ブロックのイントラ予測モードにより、フィルタの加重値及びフィルタタップ数を適応的に決定し、フィルタの加重値及びフィルタタップ数に基づいて、フィルタリングを行うことによって再構成された参照サンプルが生成されもする。または、再構成された参照サンプルは、現在ブロックの大きさにより、フィルタの加重値及びフィルタタップ数を適応的に決定し、フィルタの加重値及びフィルタタップ数に基づいて、フィルタリングを行うことによっても生成される。
図19A及び図19Bは、本開示の一実施形態により、映像復号装置100が、現在ブロックのイントラ予測モードの予測方向により、原参照サンプルを利用して再構成されたサンプルを生成する方法について説明するための図面である。
図19A及び図19Bを参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が、予測方向(1905)である場合、上側隣接ラインの再構成された参照サンプル1920を生成するためにフィルタリングが行われる上側隣接ラインの原参照サンプル1925を、予測方向(1905)のx軸方向(1930)に基づいて決定することができる。例えば、映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が、予測方向(1905)である場合、下記のような数式(2)により、再構成されたサンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた参照サンプルを意味する。aiは、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、iほど離れた原参照サンプルを意味する。Wiは、aiサンプルに適用されるフィルタ加重値を意味する。
映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1910)である場合、上側隣接ラインの再構成された参照サンプル1920を生成するためにフィルタリングが行われる上側隣接ラインの原参照サンプル1925を、予測方向(1910)のx軸方向(1935)に基づいて決定することができる。映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1910)である場合、下記のような数式(3)により、再構成されたサンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた原参照サンプルを意味する。aiは、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、iほど離れた原参照サンプルを意味し、Nは、最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、最も遠く離れたサンプルの距離を意味する。
映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1915)である場合、上側隣接ラインの再構成された参照サンプル1920を生成するためにフィルタリングが行われる上側隣接ラインの原参照サンプル1925を予測方向(1915)のx軸方向(1935)に基づいて決定することができる。映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1915)である場合、下記のような数式(4)により、再構成されたサンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた原参照サンプルを意味する。aiは、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、iほど離れた原参照サンプルを意味し、Nは、最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、最も遠く離れたサンプルの距離を意味する。
映像復号装置100は、上側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成するところと類似した方式で、左側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成することができる。
映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1905)である場合、左側隣接ラインの再構成された参照サンプル1940を生成するためにフィルタリングが行われる左側隣接ラインの原参照サンプル1945を、予測方向(1905)のy軸方向(1950)に基づいて決定することができる。
映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1910)である場合、左側隣接ラインの再構成参照サンプル1940を生成するためにフィルタリングが行われる左側隣接ラインの原参照サンプル1945を、予測方向(1910)のy軸方向(1950)に基づいて決定することができる。
映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの方向が予測方向(1915)である場合、左側隣接ラインの再構成参照サンプル1940を生成するためにフィルタリングが行われる左側隣接ラインの原参照サンプル1945を、予測方向(1915)のy軸方向(1955)に基づいて決定することができる。
図20は、本開示の一実施形態により、映像復号装置が、原参照サンプルを利用して再構成されたサンプルを生成する方法について説明するための図面である。
図20を参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロック2000に対するイントラ予測を行うために、原参照サンプルa0、…、aNを利用して再構成されたサンプルa’0、…、a’Nを生成することができる。
映像復号装置100は、現在ブロック2000のイントラ予測モードの予測方向が、左側から右側に向かう方向(すなわち、予測方向が、図19Aにおいて、第1四分面に位置する方向)である場合、映像復号装置100は、原参照サンプル2010を利用し、原参照サンプルの位置に対応する再構成された参照サンプル2015を生成することができる。映像復号装置100は、原参照サンプル2010及び原参照サンプル2020を利用し、原参照サンプル2020の位置に対応する再構成された参照サンプル2025を生成することができる。映像復号装置100は、それと類似した方式で、原参照サンプル2030に対応する位置の再構成された参照サンプル2035を生成することができる。このとき、原参照サンプルのうち、原参照サンプル2030、及びすぐ左側に隣接した原参照サンプル2031を利用して再構成された参照サンプル2035を生成することができる。すなわち、映像復号装置100は、次のような数式(5)に基づいて、再構成された参照サンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた再構成された参照サンプルを意味し、ajまたはaj−1は、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、jまたは(j−1)ほど離れた原参照サンプルを意味する。
映像復号装置100は、現在ブロック2000のイントラ予測モードの予測方向が、右側から左側に向かう方向(すなわち、予測方向が、図19Aにおいて、第2四分面または第3四分面に位置する方向)である場合、映像復号装置100は、原参照サンプル2040を利用し、原参照サンプルの位置に対応する再構成された参照サンプル2045を生成することができる。映像復号装置100は、原参照サンプル2040及び原参照サンプル2050を利用し、原参照サンプル2050の位置に対応する再構成された参照サンプル2055を生成することができる。映像復号装置100は、それと類似した方式で、原参照サンプル2030に対応する位置の再構成された参照サンプル2035を生成することができる。このとき、原参照サンプルのうち原参照サンプル2030、及びすぐ右側に隣接した原参照サンプル2032を利用して再構成された参照サンプル2035を生成することができる。すなわち、映像復号装置100は、次のような数式(6)に基づいて、再構成された参照サンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた再構成された参照サンプルを意味し、ajまたはaj+1は、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、jまたは(j+1)ほど離れた原参照サンプルを意味する。
映像復号装置100は、上側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成するところと類似した方式で、左側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成することができる。映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの予測方向のy軸方向が、下側から上側に向かう方向(すなわち、予測方向が、図19Aにおいて、第1四分面または第2四分面に位置する方向)である場合、x軸方向が、右側から左側に向かう方向である場合、上側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成するところと類似した方式で、左側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成することができる。
映像復号装置100は、上側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成するところと類似した方式で、左側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成することができる。映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードの予測方向のy軸方向が、上側から下側に向かう方向(すなわち、予測方向が、図19Aにおいて、第3四分面に位置する方向)である場合、x軸方向が、左側から右側に向かう方向である場合、上側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成するところと類似した方式で、左側隣接ラインの再構成参照サンプルを生成することができる。
映像復号装置100は、方向性がないDCモード、プラナモード、または垂直方向成分のみを有する垂直モード、及び水平方向成分を有する水平モードである場合、次のような数式(7)に基づいて、左側または上側隣接ラインの再構成参照サンプルa’jを生成することができる。
ここで、a’jは、現在ブロックの上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち最左側に位置する再構成された参照サンプルを基準に、jほど離れた参照サンプルを意味し、aj−1、ajまたはaj+1は、現在ブロックの上側隣接ラインの原参照サンプルのうち最左側に位置する原参照サンプルを基準に、(j−1)jまたは(j+1)ほど離れた原参照サンプルを意味する。
映像復号装置100は、原参照サンプルに係わるフィルタリングを行って再構成されたサンプルを生成し、再構成されたサンプルを利用し、現在ブロックに係わるイントラ予測を行うことにより、原参照サンプルを利用してイントラ予測を行うときより、多様な参照サンプルを参照し、イントラ予測を行う効果を得ることができる。
図21は、本開示の一実施形態による映像復号装置が、原参照サンプルと、再構成されたサンプルとを利用し、現在ブロックに係わるイントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
映像復号装置100は、原参照サンプル、及び再構成された参照サンプルを利用し、現在ブロック内現在サンプルの予測値を生成することができる。例えば、映像復号装置100は、現在ブロック2100のイントラ予測モードが垂直モードである場合、現在サンプル2110の上側に位置する原参照サンプル2121と、再構成された参照サンプル2131とを利用し、現在サンプル2110の予測値を生成することができる。例えば、映像復号装置100は、数式(8)に基づいて、現在サンプルの予測値pnを生成することができる。
ここで、pnは、現在サンプルの予測値を意味し、anは、現在サンプルの予測のために利用される原参照サンプルを意味し、a’nは、現在サンプルの予測のために利用される再構成された参照サンプルを意味し、wは、加重値を意味し、0と1との間の値を有することができる。また、fは、4タップフィルタなどの予測関数を意味する。このとき、wは、固定された値でもあるが、それに制限されるものではなく、現在ブロックの各サンプルごとに異なる値を有することができ、原参照サンプル、または再構成された参照サンプルからの距離に基づいた値でもある。
以上、映像復号装置100が、数式(8)に基づいて、現在サンプルの予測値pnの値を1回に生成する内容について説明したが、それに制限されるものではなく、映像復号装置100は、先の従来技術のように、原参照サンプルを利用したイントラ予測を行って初期予測値を生成し、初期予測値、及び再構成された参照サンプルを利用し、フィルタリングを行う方式で、現在サンプルの最終予測値p’nの値を生成することができる。
図21を参照し、映像復号装置100が、原参照サンプル、及び再構成された参照サンプルをいずれも利用し、現在ブロックに係わるイントラ予測を行う内容について説明したが、それに制限されるものではなく、原参照サンプルのみを利用し、現在ブロックに係わるイントラ予測を行うことができる。または、映像復号装置100は、再構成されたサンプルのみを利用し、現在ブロックに係わるイントラ予測を行うことができる。
図21を参照し、原参照サンプルのうち、イントラ予測に利用される原参照サンプルを決定するための現在ブロックの第1イントラ予測モードと、再構成された参照サンプルのうち、イントラ予測に利用される再構成された参照サンプルを決定するための第2イントラ予測モードとが同一であるということを前提に説明したが、それに制限されるものではなく、第1イントラ予測モードと別途にも第2イントラ予測モードが決定される。例えば、各ブロック別、または原参照サンプルのうち、イントラ予測に利用される原参照サンプルを決定するための現在ブロックのイントラ予測モード別に再構成された参照サンプルのためのイントラ予測モードが決定されうる。または、ピクチャ単位で、第2イントラ予測モードが決定されうる。
図22は、映像復号装置が、原参照サンプル、並びに左側隣接ライン及び上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを利用し、加重予測(weighted prediction)を行う過程について説明するための図面である。
映像復号装置100は、現在ブロック2200のイントラ予測モードに基づいて、原参照予測サンプルのうち、イントラ予測に利用される原参照サンプルを決定し、現在ブロック2200のイントラ予測モードにかかわらず、イントラ予測に利用される現在ブロック2200の左側隣接ラインの再構成されたサンプル、及び上側隣接ラインの再構成されたサンプルを決定し、原参照サンプル、及び再構成された参照サンプルを利用し、現在サンプル2210に対する加重予測を行い、現在サンプル2210に係わる予測値を生成することができる。
例えば、図22を参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロックのイントラ予測モードが垂直モードである場合、上側隣接ラインの原参照サンプル2220において、現在サンプル2210の垂直方向に位置する原参照サンプルajを決定することができる。映像復号装置100は、現在サンプル2210の垂直方向に位置する再構成された参照サンプルa’jを決定することができる。また、映像復号装置100は、現在サンプル2210の水平方向に位置する再構成された参照サンプルb’iを決定することができる。映像復号装置100は、前記決定された原参照サンプルaj、及び再構成された参照サンプルa’j、b’iを利用し、現在サンプル2210の予測値を生成することができる。すなわち、映像復号装置100は、次の数式(9)に基づいて、現在サンプルの予測値pijを生成することができる。
ここでpijは、(i,j)位置の現在サンプルの予測値を意味し、ajは、現在サンプルの予測のために利用される原参照サンプルを意味し、a’jは、現在サンプルの予測のために利用される上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを意味し、b’iは、現在サンプルの予測のために利用される左側隣接ラインの再構成された参照サンプルを意味する。また、fは、4タップフィルタなどの予測関数を意味する。このとき、w1、w2及びw3は、各サンプル別にも決定される、原参照サンプル、または再構成された参照サンプルと、現在サンプルとの距離に基づいても決定される。
図22を参照し、映像復号装置100が、原参照サンプル、及び現在サンプルの水平方向に位置する左側隣接ラインの再構成された参照サンプル、及び現在サンプルの垂直方向に位置する上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを利用し、加重予測を行う過程について説明したが、それに制限されるものではなく、参照サンプルのグラジエント変化を考慮して現在サンプルについて再構成された参照サンプルを選択するための予測方向を決定することができる。すなわち、映像復号装置100は、参照サンプルのグラジエント値と同一変化傾向性を有する参照サンプルのグラジエント方向を、現在サンプルについて再構成された参照サンプルを選択するための予測方向に決定することができる。
図23は、映像復号装置が、原参照サンプルを利用したイントラ予測を行って生成された予測値、並びに左側隣接ライン及び上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを利用し、加重予測を行う過程について説明するための図面である。
映像復号装置100は、現在ブロック2300のイントラ予測モードに基づいて、原参照予測サンプルに基づくイントラ予測を行い、現在ブロック内現在サンプルに係わる中間予測値を生成することができる。映像復号装置100は、現在ブロック2300のイントラ予測モードにかかわらず、左側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち少なくとも1つの参照サンプル、及び上側隣接ラインの再構成された参照サンプルのうち少なくとも1つの参照サンプルを決定することができる。映像復号装置100は、現在ブロック2300内現在サンプルに係わる中間予測値、左側隣接ラインの再構成された参照サンプル、及び上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを利用し、現在ブロック2300内現在サンプルに係わる最終予測値を生成することができる。
映像復号装置100は、数式(10)に基づいて、現在ブロック内現在サンプルの最終予測値p’ijを生成することができる。
このとき、pijは、イントラ予測モードにより、原参照サンプルを利用したイントラ予測を行うことによって生成された現在ブロック内(i,j)に位置するサンプルの中間予測値を意味する。Cijは、pij、a’i及びa’jに適用されるフィルタ係数を含む行列を意味する。Ca’i[i,j]は、a’iに適用されるフィルタ係数を含む二次元行列でもある。Ca’j[i,j]は、a’jに適用されるフィルタ係数を含む二次元行列でもある。Cpij[i,j]は、pijに適用されるフィルタ係数を含む二次元行列を意味する。
例えば、図23を参照すれば、映像復号装置は、Cai’[i,j]2310、Ca’j[i,j]2320及びCpij[i,j]2330を利用し、現在ブロック2300内現在サンプルの最終予測値を生成することができる。ただし、図23に開示されたフィルタ係数は、正規化されていない係数や、実際に、映像復号装置100が、図23に開示されたフィルタ係数を利用する場合、正規化を遂行(すなわち、フィルタ係数を16に分ける演算に対応する作業遂行)して生成された係数が、最終的に利用されうるということは、当業者であるならば、容易に理解することができるであろう。
すなわち、映像復号装置100は、次のような数式(11)に基づいて、現在サンプルの最終予測値p’ijを決定することができる。
このとき、pijは、イントラ予測モードにより、原参照サンプルを利用したイントラ予測を行うことによって生成された現在ブロック内(i,j)に位置するサンプルの中間予測値を意味する。Ca[i,j]は、a’i及びa’jに適用されるフィルタ係数を含む二次元行列でもある。Cp[i,j]は、pijに適用されるフィルタ係数を含む二次元行列を意味する。
一方、図23を参照し、映像復号装置100が、原参照サンプルを利用したイントラ予測を行って生成された予測値、及び現在サンプルの水平方向に位置する左側隣接ラインの再構成されたサンプル、及び現在サンプルの垂直方向の上側隣接ラインの再構成された参照サンプルを利用し、加重予測を行う過程について説明したが、それに制限されるものではなく、再構成された参照サンプルの代わりに、現在サンプルの水平方向に位置する左側隣接ラインの原参照サンプル、及び現在サンプルの垂直方向の上側隣接ラインの原参照サンプルを利用し、加重予測を行うことができるということは、当業者であるならば、容易に理解することができるであろう。
図24は、映像復号装置が、現在ブロックのイントラ予測モードが、DCモード、プラナモード、垂直モードのうち一つである場合、現在サンプルの位置基盤イントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
図24を参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロック2400内現在サンプル2405の中間予測値P(x,y)、現在サンプル2405の左側隣接参照サンプル2415のサンプル値R−1,y、現在ブロックの左上側隣接参照サンプル2420のサンプル値R−1,−1、及び現在サンプル2405の上側隣接参照サンプル2410のサンプル値Rx,−1を利用し、現在サンプル2405の最終予測値P’(x,y)を決定することができる。
このとき、映像復号装置100は、従来現在ブロックのイントラ予測モードによるイントラ予測に基づいて、現在サンプル2405の中間予測サンプル値P(x,y)を決定することができる。
例えば、映像復号装置100は、下記のような数式(12)に基づいて、現在サンプルの最終予測サンプル値P’(x,y)を決定することができる。
このとき、現在ブロックのイントラ予測モードが、DCモード、プラナモード、水平モードまたは垂直モードのうち一つである場合、次のような数式(13)により、wT、wL及びwTLが決定されうる。ここで、width及びheightは、現在ブロックの幅及び高さをそれぞれ意味する。
predModeIntraは、現在ブロックのイントラ予測モードを示し、INTRA_DCは、DCモードを示すことができる。
図25は、映像復号装置が、現在ブロックのイントラ予測モードが、左下側方向の対角モードである場合、現在サンプルの位置基盤イントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
図25を参照すれば、映像復号装置100は、現在サンプル2505の中間予測値P(x’,y’)、現在サンプル2505から左下側対角線方向に向かう線上に位置するサンプル2510のサンプル値R(−1,y)、及び現在サンプル2505から左下側対角線方向に向かう線の反対方向の線上に位置するサンプル2515のサンプル値R(x,−1)を利用し、現在サンプル2505の予測値P(x’,y’)を生成することができる。
このとき、映像復号装置100は、従来現在ブロックのイントラ予測モード(左下側方向の対角モード)によるイントラ予測に基づいて、現在サンプル2505の中間予測サンプル値P(x’,y’)を決定することができる。左下側方向の対角モードは、2回モードでもある。
例えば、映像復号装置100は、下記のような数式(14)及び数式(15)に基づいて、現在サンプルの最終予測サンプル値P’(x’,y’)を決定することができる。
図26は、映像復号装置が、現在ブロックのイントラ予測モードが、右上側方向の対角モードである場合、現在サンプルの位置基盤イントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
図26を参照すれば、映像復号装置100は、現在サンプル2605の中間予測値P(x’,y’)、現在サンプル2605から右上側対角線方向に向かう線上に位置するサンプル2610のサンプル値R(x,−1)、及び現在サンプル2605から右上側対角線方向に向かう線の反対方向に位置するサンプル2615のサンプル値R(−1,y)を利用し、現在サンプル2605の予測値P’(x’,y’)を生成することができる。
このとき、映像復号装置100は、従来現在ブロックのイントラ予測モード(右上側方向の対角モード)によるイントラ予測に基づいて、現在サンプル2605の中間予測サンプル値P(x’,y’)を決定することができる。右上側方向の対角モードは、66回モードでもある。
例えば、映像復号装置100は、下記のような数式(16)及び(17)に基づいて、現在サンプルの最終予測サンプル値P’(x’,y’)を決定することができる。
図27は、映像復号装置が、現在ブロックのイントラ予測モードが、左下側方向の対角モードに隣接したアンギュラモードである場合、現在サンプルの位置基盤イントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
図27を参照すれば、映像復号装置100は、現在ブロック2700内現在サンプル2705の中間予測値P(x’,y’)、及び現在サンプル2705からアンギュラモードによる左下側方向に向かう線の反対方向に位置するサンプル2710のサンプル値R(x,−1)を利用し、現在サンプル2705)の予測値を生成することができる。左下側方向の対角モードに隣接したアンギュラモードは、3回ないし10回モードのうち、1つのモードでもある。
このとき、映像復号装置100は、従来現在ブロックのイントラ予測モード(左下側方向のアンギュラモード)によるイントラ予測に基づいて、現在サンプル2705の中間予測サンプル値P(x’,y’)を決定することができる。
例えば、映像復号装置100は、下記のような数式(18)及び(19)に基づいて、現在サンプルの最終予測サンプル値P’(x’,y’)を決定することができる。
一方、座標xが少数サンプル位置を示す場合、隣接する2つの整数サンプルのサンプル値と、座標xと隣接する整数サンプルとの距離に基づいて、Rx,−1のサンプル値が決定されうる。
図28は、映像復号装置が、現在ブロックのイントラ予測モードが、右上側方向の対角モードに隣接したアンギュラモードである場合、現在サンプルの位置基盤イントラ予測を行う過程について説明するための図面である。
図28を参照すれば、映像復号装置100は、現在サンプル2805の中間予測値P(x’,y’)、現在サンプル2805からアンギュラモードによる右上側方向に向かう線の反対方向に位置するサンプル2810のサンプル値R(−1,y)を利用し、現在サンプル2805の予測値を生成することができる。右上側方向の対角モードに隣接したアンギュラモードは、58回ないし65回モードのうち、1つのモードでもある。
このとき、映像復号装置100は、従来現在ブロックのイントラ予測モード(右上側方向のアンギュラモード)によるイントラ予測に基づいて、現在サンプル2805の中間予測サンプル値P(x’,y’)を決定することができる。
例えば、映像復号装置100は、下記のような数式(20)及び(21)に基づいて、現在サンプルの最終予測サンプル値P’(x’,y’)を決定することができる。
一方、座標yが少数サンプル位置を示す場合、隣接する2つの整数サンプルのサンプル値と、座標yと隣接する整数サンプルとの距離に基づいて、R−1,yのサンプル値が決定されうる。
以上、図17ないし図28を参照し、現在ブロックが正方形であることを前提に、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行う方法及びその装置について説明した。ただし、映像復号装置100は、現在ブロックが長方形である場合にも、類似してフィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行うことができることは、当業者であるならば、容易に理解することができるであろう。このとき、現在ブロックが、WxH(Wは、幅、Hは、高さである)サイズの長方形である場合、現在ブロックの上側隣接参照ラインのサンプル数は、2W個、左側隣接参照ラインのサンプル数は、2H個でもある。ただし、それに制限されるものではなく、現在ブロックが、WxH(Wは、幅、Hは、高さである)サイズの長方形である場合、現在ブロックの上側隣接参照ラインの参照サンプル数は、W+H個、左側隣接参照ラインの参照サンプル数は、W+H個でもある。
図29は、本開示の一実施形態により、符号化順序フラグに基づいて、符号化単位間の符号化/復号順序が正方向または逆方向に決定され、決定された符号化/復号順序により、右側または上側の参照ラインが、イントラ予測のために利用されうることについて説明するための図面である。
図29を参照すれば、最大符号化単位2950は、複数個の符号化単位2956,2958,2960,2962,2968,2970,2972,2974,2980,2982,2984,2986に分割される。最大符号化単位2950は、ツリー構造の最上位ノード2900に対応する。そして、複数個の符号化単位2956,2958,2960,2962,2968,2970,2972,2974,2980,2982,2984,2986は、それぞれ複数個のノード2906,2908,2910,2912,2918,2920,2922,2924,2930,2932,2934,2936に対応する。ツリー構造において、符号化順序を示す上端符号化順序フラグ2902,2914,2926は、矢印(2952,2964,2976)に対応し、上端符号化順序フラグ2904,2916,2928は、矢印(2954,2966,2978)に対応する。
上端符号化順序フラグは、4つの同一深度の符号化単位のうち、上端に位置した2つの符号化単位の符号化順序を示す。もし上端符号化順序フラグが0である場合、符号化は、正方向に遂行される。反対に、上端符号化順序フラグが1である場合、符号化は、逆方向に行われる。
同様に、下端符号化順序フラグは、4つの同一深度の符号化単位のうち、下端に位置した2つの符号化単位の符号化順序を示す。もし下端符号化順序フラグが0である場合、符号化は、正方向に遂行される。反対に、符号化順序フラグが1である場合、符号化は、逆方向に行われる。
例えば、上端符号化順序フラグ2914が0であるので、符号化単位2968,2970間の符号化順序は、正方向である左側から右側方向に決定される。そして、下端符号化順序フラグ2916が1であるので、符号化単位2972,2974間の符号化順序は、逆方向である右側から左側方向に決定される。
一実施例により、上端符号化順序フラグと下端符号化順序フラグとが同一値を有するようにも設定される。例えば、上端符号化順序フラグ2902が1に決定される場合、上端符号化順序フラグ2902に対応する下端符号化順序フラグ2904も、1に決定されうる。1ビットに、上端符号化順序フラグと下端符号化順序フラグとの値が決定されるので、符号化順序情報の情報量が低減する。
一実施例により、現在符号化単位の上端符号化順序フラグと下端符号化順序フラグは、現在符号化単位より深度が低い符号化単位に適用された上端符号化順序フラグ及び下端符号化順序フラグのうち少なくとも一つを、参照しても決定される。例えば、符号化単位2980,2982,2984,2986に適用された上端符号化順序フラグ2926と下端符号化順序フラグ2928は、符号化単位2972,2974に適用された下端符号化順序フラグ2916に基づいても決定される。従って、上端符号化順序フラグ2926と下端符号化順序フラグ2928は、符号化順序フラグ2916と同一値に決定されうる。上端符号化順序フラグと下端符号化順序フラグとの値を、現在符号化単位の上位符号化単位から決定するので、符号化順序情報がビットストリームから獲得されない。従って、符号化順序情報の情報量が低減する。
このとき、映像復号装置100は、現在符号化単位2986より以前に復号された右側の隣接符号化単位2958に含まれたサンプルのデータ、及び上側隣接符号化単位2980,2982に含まれたサンプルのデータが利用可能であるために、右側隣接符号化単位2958に含まれたサンプル(右側参照ライン)のデータ、及び上側隣接符号化単位2980,2982に含まれたサンプル(上側参照ライン)のデータを利用し、本開示の実施形態による予測を行うことができる。
すなわち、図17ないし図28を参照し、フィルタ適用されるフィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値を決定し、フィルタリング参照サンプル、及びフィルタの加重値に基づいて、適応的にイントラ予測を行う方法及びその装置について説明し、従来の符号化単位に係わる符号化/復号順序により、符号化/復号を行う場合を前提に、現在ブロックの上側または左側のコーナーに隣接する原参照サンプルに基づいて、イントラ予測を行う内容について説明したが、それに制限されるものではなく、図29のように、一部隣接符号化単位間の符号化/復号順序が、右側符号化単位、左側符号化単位の逆方向順序になる場合には、現在ブロックの上側または右側のコーナーに隣接する原参照サンプルに基づいて、イントラ予測を行うことができるということは、当業者であるならば、容易に理解することができるであろう。
本開示の多様な実施形態によれば、従来イントラ予測で利用されていない参照サンプルの情報を利用することになるので、予測の正確度が向上し、原参照サンプルを再構成する過程において、レファレンススムージング(reference smoothing)効果が再構成された参照サンプルに適用され、従って、予測の正確度が向上する。また、再構成された参照サンプル及び原参照サンプルを選択的に利用し、多様な予測ブロックの生成が可能であるので、さらに効率的な予測ブロックを選択することができるので、予測正確度が向上する。また、本開示の多様な実施形態によれば、自然なパターンの予測ブロックを生成することになることにより、急激な予測偏差(prediction error)が示されることを補正し、従って、変換の効率性が向上する。
以上、多様な実施形態を中心に説明した。本開示が属する技術分野で当業者であるならば、本開示が本開示の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本開示の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本開示に含まれたものであると解釈されなければならないのである。
一方、前述の本開示の実施形態は、コンピュータで実行されうるプログラムに作成可能であり、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用し、プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータでも具現される。該コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM(read−only memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的読み取り媒体(例えば、CD−ROM(compact disc read only memory)、DVD(digital versatile disc)など)のような記録媒体を含む。