JP2020528116A - 共振源を用いたダウンホールセンサシステム - Google Patents

共振源を用いたダウンホールセンサシステム Download PDF

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Abstract

井戸遠隔測定システムは、油井の遠隔測定データを取得するために使用されるダウンホールセンサノード(60)に電力を供給する。ノードは、井戸を補強し、ケーシング(20)を囲むセメントに保持される。表面では、AC電源ユニット(1510)がケーシング(20)とセメント(55)を囲む地質構造(50)に接続されている。ノードへの電力は、ケーシングに電力の定在波を生成するAC共振回路を使用して供給される。定在波からの電力は、定在波の波腹にあるノード(60−1、60−02)に供給される。ノードはケーシングを囲むセメントで保持され、ノードの2つの電極(65、70)の一方はケーシングに接続され、もう一方はセメントまたは地質構造に接続される。【選択図】図1A

Description

本出願は、2017年7月21日に提出された米国仮特許出願第62/535,578号の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張し、また2017年7月21日に提出された米国仮特許出願第62/535,578号の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張して、2017年10月13日に提出された米国出願第5/783,670号に優先権を主張し、これらの両方とも、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
エネルギー産業は、地表面の下に位置する原油およびガスを抽出するために特殊なツールおよび機器を使用している。このタイプのエネルギー抽出に使用される技術で一般的に使用される用語は、ダウンホール抽出技術と呼ばれる。長さが数メートルから数百メートルの範囲になり得るケーシングと呼ばれる特別な鋼管は、一緒に結合され、ボアホール(borehole)に、さらに、坑井(wellbore)、掘削井戸(bore well)、油井(oil well)、または単に井戸(well)とも呼ばれるボアホールに挿入される。深さは、数キロメートルになることもある。ケーシングの主な機能は、井戸流体を地層流体から分離し、井戸が崩壊するのを防ぐことである。穴は、表面上で幅が1m以上のこともあり、井戸の底に向かって数インチまで小さくなっていく。コイルドチューブウェルの中には、約2〜4インチ(5〜10cm)の小さいものもある。
掘削プロセス中および抽出プロジェクトの期間中、しばしば単にセンサとも呼ばれる遠隔測定センサが井戸を監視するために使用される。これらのセンサは、遠隔測定データを地上局に送信するために、ケーシング上またはその近く、ドリルストリング内、および/またはドリルビットの近くに規則的な間隔で配置できる。加速度計の測定値(方向を含む)、振動、圧力、磁場の測定値(方向を含む)、温度などを含む遠隔測定データは、無線周波数(RF)信号を使用して無線で、有線で、または音響的に地上局に送信される。遠隔測定データは、掘削方向と位置の正確性および井戸の健全性を確保するのに重要であることから、数年に及び得るエネルギー井戸の期間にわたってセンサが適切に信頼性高く機能することを保証する必要がある。
センサは、ときどきバッテリによって電力供給される。しかしながら、これには課題がある。センサ障害の主な原因の1つは、バッテリがセンサに電力供給できなくなることにある。バッテリが早期に故障する原因の1つは、井戸内の温度が高いことであり、その温度は300℃(または573.15K)を超えることもある。
ダウンホールセンサーに電力を供給するための別の考えられる補完的なアプローチは、外部ソースから電力を伝送することを伴う。Gonzales等に交付された米国特許第9,103,198B2号(2015年)は、センサに電力を供給し、センサからの送信を受信するための電極対としてケーシングと源泉パイプを使用するシステムを開示している。米国特許第8,106,791B2号(Thompson、他、2012年)、米国特許第8,390,471B2号(Coates、他、2013年)、米国特許第7,504,963B2号(Hall、他、2009年)、米国特許第6,515,592B1号(Babour、他、2003年)は、源泉など、外部から挿入できるケーシングやその他の近くの物体を使用してセンサに電力を供給し、それらのセンサから放出される信号を受信する同様のシステムを開示している。
井戸の全寿命にわたって電力を供給することができる地上AC電源ユニットなどの外部制御電源からセンサに電力を確実に伝送するニーズがある。本発明は、このニーズに対処し、原則として、無期限にセンサに電力を供給することができる。
本発明は、井戸ケーシングに沿って配置されたセンサなどの複数のダウンホールノードへの電力供給に関する。以下、「ケーシング」という用語は、井戸内で通常一緒に結合される外側パイプを集合的に示し、個々のパイプは「ケーシングのセクション」または「ケーシングセクション」として示される。通常、供給された電力は、ダウンホールノードに直接電力を供給することも、および/またはダウンホールノードに電力を供給するバッテリを充電および/または維持することもできる。ここでダウンホールノード、または単にノードは、通常、遠隔測定センサ、アクチュエータ、または通信リピータである。ノードは、通常、2つのケーシングセクションのカップリングジョイントのすぐ下に配置される。カップリングでは、直流(DC)接続がある場合も、あるいはない場合もあるが、コンデンサとして機能し、カップリングを通る交流(AC)電力の伝送も可能にする。供給される電力は、ノード、例えば、センシング回路、バッテリ充電器(存在する場合)、データ送受信電子機器のノードを操作することが目的である。オンボードのエネルギー供給ユニットとは対照的に、電力は無期限に供給でき、場合によってはバッテリをバイパスして、高温環境で操作できる。
システムは通常、地表面に位置するAC電源ユニットを電源として使用する。中程度の周波数(〜10キロヘルツ(kHz))のACユニットがケーシングに接続されており、適切な絶縁体を使用することで電気的な危険を防ぐようにする。電源ユニットの第二の端子は、1)セメントが導電性である状況、またはセメントが導電性になるようにドープされた状況でケーシングを囲むセメントの導電性杭に、あるいは、2)ケーシングを囲むセメントまたはコンクリートから離れて、地面(地質構造)の導電性杭に接続される。第二のシナリオは、本開示のノードへの電力供給の代替実施として提示されている。ダウンホールノードは、井戸の深さに沿って、ケーシングを囲むセメントに配置される。ノードの一方の電極はケーシングに接続されている。ノードの接地電極は、ケーシングおよび/または周囲の地質構造を囲むセメントに晒され、そのセメントと電気的に接触する裸の先端を除いて、ほとんど絶縁体で覆われている。前述の地質構造は、地面(ground)、土(soil)、土塵(dirt)、泥(mud)、土壌(earth)、または岩(rock)などであり得る。複数のノードが規則的な間隔(約30〜500m)で井戸全体に配置され、上述のように構成される。ノードは、2つの異なる直径のケーシングセクションの接合部付近にあることが好ましい。
例において、AC電源ユニットおよびノード電極によるケーシングへの接続は、電気的に絶縁された「ボタン」を備えたガラス対金属シール(glass−to−metal seal)を使用して行うことができる。
AC電力は、共振回路を使用してダウンホールノードに最適な方法で供給される。異なる直径の2つのケーシングセクションが互いにねじ込まれている接合部、または「ハング(hung)」されている接合部のケーシングと井戸の電気特性(その実効インピーダンスと静電容量を含む)を近似する回路モデルを参照する。ACユニットの共振回路モデルと電気特性を備えた構成により、ノードに最適な電力を供給するのに適切な電源電圧と周波数が得られる。
一般に、一態様によれば、本発明は、井戸用のダウンホールノードを特徴とする。ノードは、井戸のケーシングを囲むセメント内に設置されたセンサハウジング、センサエレクトロニクスと、ノードハウジングからケーシングまで延びる電源電極と、ノードハウジングからセメントおよび/または地質構造まで延びる接地電極を備える。接地電極ワイヤは、先端が裸になっている。
ノードは、電源電極を介して電力を受け取り、接地電極を介して接地される同調フィルタを含み得るノード回路を有する。ブリッジ回路は、ケーシングを介して伝送される電力を整流するためにも使用される。最終的に、調整電源は、ケーシングを介して送信される電力の調整に役立つ。
一般に、別の態様によれば、本発明は、井戸用の井戸遠隔測定システムを特徴とする。このシステムは、井戸のケーシングを囲むセメント内に設置された1つ以上のノード、およびケーシング内に定在波を確立することによってケーシングを介してAC電力をノードに伝送する電源を備える。
動作中、電源は、AC電力の周波数を調整して、ノードへの電力伝送を可能にする。周波数は、ノードが定在波の波腹に位置するように調整される。通常、電源からのAC電力の周波数は、ノードからのデータに応じてチューニングされる。
本発明の上記および他の特徴は、パーツの構成および組み合わせの様々な新規の詳細、ならびに他の利点を含め、ここで、添付の図面を参照してより詳細に説明され、特許請求の範囲で指摘される。本発明を具体化する特定の方法および装置は、本発明を限定するものとしてではなく、例示として示されることが理解されるであろう。本発明の原理および特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な多数の実施形態で使用され得る。
添付図面において、参照文字は、異なる図を通して同じパーツを指す。図面は必ずしも縮尺どおりではなく、その代わりに、本発明の原理を説明することに重点が置かれている。
図1Aは、採油リグの概略垂直断面図であり、地上石油プラットフォーム、ケーシングを有する井戸、ならびに周囲の外部セメントおよび地質構造を示している。この図では、AC電源回路が完成し、ケーシングとセメントを使用して電力がノードに供給される。 図1Bは、図1Aに示す構成の代替実施形態を示す概略図である。ここでは、ケーシングと、セメントから離れた地質構造を使用して、AC回路が完成し、電力が供給される。 図1Aに対応する図2Aは、ACユニットの電気接続および高電力ACユニットからの電気的危険を防止するための絶縁の使用を示す井戸の垂直断面図である。 図1Bに対応する図2Bは、図2Aに示される構成の代替実施形態の垂直断面図である。 図1Aに対応する図3Aは、セメント内に設置され、ケーシングおよび周囲のセメントへの接続を有するダウンホールノードの拡大断面図である。 図1Bに対応する図3Bは、構成の代替実施形態の拡大断面図である。 図4は、様々な値のDC抵抗(10〜10Ω・m)について、シェル厚が2.5センチメートル(cm)で長さが30メートル(m)のケーシングの周波数の関数としてモデル化されたインピーダンスのプロットである。 図5は、垂直金属ロッドのインパルス抵抗(ディラックデルタ関数電圧入力に対する抵抗)データ対その長さのプロットである。Jinliang Heら、「送電塔接地装置のインパルス特性の実験室調査」(IEEE Trans Power Delivery、第18巻、第3号、2003年7月)を参照のこと。 図6Aは、2つのレベル、すなわち、地表面と静電容量Ccouplingを有する第一のカップリングとの間に囲まれたケーシングおよび周囲の集中電気アナログを示す回路図である。 図6Bは、第二のノードおよび2つのケーシングカップリングを含むケーシングのセグメントの完全な電気回路アナログを示す回路図である。 図6Cは、1ボルト(V)ピーク振幅の入力電圧に対して、図6Bに示される回路の周波数および位相応答を示すプロットである。 図7は、1Vピーク振幅および周波数10kHzの入力に対して図6Bの負荷抵抗器R9に送達される瞬間電力を示すプロットである。 図8は、ノードの電力抽出回路、制御ユニットおよびデータ送信ユニットを含むノードの電子部品の図である。 図9は、AC電源ユニットをチューニングし、遠隔測定ユニットと通信するシステムコントローラの機能を示すフロー図である。
ここで、本発明の例示的な実施形態が示されている添付図面を参照して、本発明を以下により詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えるように提供されている。
本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙されたアイテムの1つ以上の任意の全ての組み合わせを含む。さらに、単数形も、冠詞「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」も、特に明記しない限り、複数形も含むことを意図している。さらに、本明細書で使用される場合、含む(includes)、備える(comprises)、含んでいる(including)、および/または備えている(comprising)という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことは理解される。さらに、構成要素またはサブシステムを含む要素が別の要素に接続または結合されていると言及および/または図示されている場合、他の要素または介在要素に直接接続または直接結合できることも理解される。
図1Aは、井戸内のケーシングと、原油またはガスを抽出するための他の機器を示す炭化水素、例えば、石油およびガスの抽出リグとの垂直断面切断図の概略図である。この図は、カップリング25−1−2と25−2−3で対となって接続/ねじ切りされた鋼管製ケーシング20、センサ位置、およびAC電源ユニットを示す。ここで、この図の顕著な側面を、本発明に関連するパーツおよび特徴に重点を置いて説明する。
図中のケーシング20は、上から数えて3つの鋼管またはケーシングセクション25−1、25−2および25−3として示されている。それらは、2つのカップリング25−1−2と25−2−3で結合される。第一のカップリング25−1−2は、最初の2つの鋼管25−1と25−2を結合する。第二のカップリング25−2−3は、第二の鋼管25−2と第三の鋼管25−3を結合し、以下が続く。カップリングでは、DC接続がある場合もない場合もあり得るが、カップリングはコンデンサとして機能するので、AC電流の伝送が可能になる。
図に示されるように、地質構造50の穴とケーシングとの間の隙間は、セメント55で満たされている。セメント55は、井戸の壁を円筒状に補強し、井戸ケーシング20を囲む。通常、ノードはカップリング直下に位置するので、25−1−2および25−2−3は、ノード位置、すなわち、ノードの位置も示している。ノード60−1および60−2は、セメントで覆われ、図示の例では、カップリング25−1−2および25−2−3のすぐ下のケーシングに取り付けられている。ノード接地端子部分70および75については、図3Aに関連して後で説明する。地表面110上のAC電源ユニット1510は、電気接続15を介してケーシングに接続される。その第二の電気接続は、セメントの導電性杭10である。システムコントローラ700は、その周波数を含むAC電源ユニット1510を調整する役割を担う。また、コントローラ700は、遠隔測定制御ユニット(TCU)100を介して得られたノード入力を分析する。最後に、完全を期すために、ドリルストリング30およびドリルビット35が図に示されている。井戸の底部は、油が豊富なオイルサンドの領域にあり、その油は井戸の上部まで汲み上げられる。
図1Bは、電源ユニット1510の第二の端子に接続する導電性杭10の位置、およびノード端子部分70および75の構成を除いて、図1Aと同一である。この図の導電性杭は、セメントの外側で、地質構造の中にある。後述するように、これには、ノード端子部分70および75の構成に対応する変更が必要となる。
図2Aは、接続ワイヤ15を介した地上AC電源ユニット1510のケーシング20への接続を示す。そのもう一つは、図1Aに対応するセメント55に埋め込まれた接地導電性杭10に接続されている。表面への電気的危険を最小限に抑え、周囲への漏れをなくして電力供給の効率を向上させるために、ケーシングは電気絶縁体90でコーティングされている。絶縁体は、ケーシング20をACユニット15に接続するために領域95で剥がされる。ACユニットからの接続(15および10)も絶縁体90で絶縁される。絶縁材料90は、プラスチック、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、エポキシベースの材料、ナイロンおよび/またはセラミック材料であり得る。
図1Bに対応する図2Bは、セメント55から離れて地質構造50に埋設された導電性杭10の位置を除いて、図2Aと同一である。
図3Aは、一般的なノード60およびその外部電極接続の拡大図である。この図は、図1Aの右側に対応する。ノードハウジング/パッケージング62の内部には、ノード回路64(図8を参照)および他の感知用電子機器が入れられている。電極65は、絶縁されていないセクションでケーシング20に接続している。電極65は、15を介してAC電源ユニット1510に電力接続している(図1Aおよび図2Aを参照)。ノード接地ワイヤ70は、地金の先端75を有し、図1Aに示されるように、地表面110上のAC電源ワイヤ10への接続を提供するセメント55に電気的に接続される。
図1A、図2A、および図3Aは、ケーシングおよびケーシングを囲むセメントを使用して、AC電力がノードに供給されることを示す。したがって、AC回路は、ケーシングおよびセメントを使用して完成する。これは、セメントが導電性であること、または導電性になるようにドープされていることを前提とする。導電性を高めるための1つの可能なドーパントは、金属繊維または炭素であり、例えば、グラファイトである。
セメントの代わりに地質構造を使用してAC回路を完成させることができるAC電源ユニット接続の代替実施形態が可能である。したがって、ACユニットは、ケーシングと地質構造を使用してノードに電力を供給する。これには、図1Bおよび図2Bに示すように、セメント55から離れた地質構造50に埋設された杭であるAC電源ユニットの接地接続10の代替構成が必要である。この回路を完成させるために、ノードの接地端子部分70および75は、図3Bに示すように構成されている。図3Aとは対照的に、図3Bでは、ノード接地ワイヤの露出先端75は、地質構造50内にあり、セメント55から離れている。しかしながら、接地ワイヤは、セメント内部で絶縁されたまま70である。
電力供給のために地質構造50の代わりにセメント55を使用し、ACユニットの回路を完成させることが好ましいこともあり得る。第一に、セメントは地質構造よりも導電性が高い(またはドーパントを添加することで高くし得る)。第二に、セメント内部に電極部分75および70を固定する方が、セメントを介して絶縁部分70を押して地質構造の中で部分75を露出させるよりも容易であり得る。
セメント55を介して電力を送達するための図3Aのさらに別の代替実施形態は、ノードの接地接続をセメントに晒すことによってセメントの導電性を直接使用して電力を伝送し、こうして、浮動接地ワイヤを完全に排除することである。
現在のアプローチは、推定された電気パラメータの入力による回路モデリングを使用して、AC電源の仕様と設定の開始値を決定する。インピーダンス、抵抗率、静電容量といったこれらのパラメータは、利用可能なデータおよび/または地下リグの物理的レイアウトとその電気的特性の電気的モデリングからの推定値である。システムコントローラ700は、回路のモデリングから得られた値から始めて、電源仕様、周波数およびピーク電圧設定をチューニングする。
図4は、3つの異なるモデル、EMF、TL、RLCを使用して、土壌のDC抵抗率の様々な値、p=10、100、1000、1000Ω・mについて、インピーダンス対AC周波数(Hz)のプロットである。頭字語は、埋設導体モデルにおいて、RLC=抵抗器/インダクタ/コンデンサの等価回路、TL=伝送ライン、およびEMF=電磁有限要素解析を示す。この図は、直径2.5cmの深さ30mの導体の正規化されたインピーダンスを示す。
図4に表示される結果について、深く埋め込まれた垂直方向の導体の電気的挙動のモデルへの入力に関して不確実性がある。したがって、これらのモデル計算の結果から推測できるのは、大まかな近似の結論のみである。モデルはすべて、より高い周波数での埋設ロッドの入力インピーダンスが、通常、ロッドのDC抵抗よりも高くなること、そして当然のことながら、抵抗率の高い土壌がより高い入力インピーダンスになることを予測している。この計算は、RLCモデル(この開示で使用)が、埋設垂直導体の他のより詳細なモデルと一致していることを示す。
土壌に埋設された垂直方向の導電性構造を特徴付けるインパルスインピーダンス測定がいくつか公開されているが、ダウンホールケーシングを表す深さではない。
図5は、最大60mまでの様々な長さの垂直金属ロッドのインパルス抵抗の測定データを示している。図1Aと図1Bに描かれている井戸のケーシングほど深くはないが(または直径が大きくないが)、図5の応答は、地中深くまで貫通する垂直導体の予想される入力特性を表している。鋼が土壌に埋設されてセメントに囲まれると、地面へのDC抵抗接続(以下の図6A、図6B、図6Cに示されている等価回路で、抵抗の逆数である高い値のコンダクタンスG’)が比較的低くなることは十分に確立されているが、そのような構造のVLF(超長波)およびLF(長波)応答についてはあまり知られていない。
図6Aは、図1Aおよび図1Bに示すように、地表面110とカップリング25−1−2の2つのレベルの間に囲まれたケーシングおよび周囲の集中電気アナログである。このモデルは、コンデンサCCouplingと結合した損失の多い伝送ラインに対するものである。各集中要素の値は、単位長さΔzごとに表される。すなわち、L’は(ケーシング)1mあたりのインダクタンスの単位、C’は1mあたりの静電容量の単位、G’は1mあたりのコンダクタンスの単位、R’は1mあたりの抵抗の単位である。カップリング容量Ccouplingは、カップリング近くのケーシングとセメント間の静電容量を表し、単位距離あたりの値ではない。ケーシング伝送ラインの散逸損失は、単位長さあたりの抵抗R’によって特定される。セメントを通る周囲の地質構造への静電容量と電流の漏れ経路は、それぞれC’とG’で表される。
図6Bは、地表面110から第二のノード25−2−3までのセグメントを含むが、この第二のノード25−2−3を含まず、垂直に埋設された結合ケーシングセクションの完全集中電気回路アナログであり、図1Aおよび図1Bのセグメントを表す。1Vのピーク電力に正規化された電源ユニット1510は、V1によって表される。これには最初の2つのケーシングセクションが含まれ、そのそれぞれのケーシング長は500mが採用され、ケーシングの全長は約1kmとなる。この図の完全な回路には、図6Aに示すいくつかの集中回路要素が含まれる。C3は、カップリング25−1−2のカップリング容量を示す。インダクタンスL1=L2=L3=L4および抵抗R1=R3=R5=R7の値は、鋼製ケーシングシリンダの計算された区分的なインダクタンスおよび抵抗(区分的長さ=250m)から推定される。同様に、静電容量C1=C2=C3=C4および抵抗R2=R4=R6=R8は、区分的な静電容量および接地DC抵抗の推定値である。抵抗器R9の値は、電力が供給されるケーシングに沿ったポイントで得られる局所的接地抵抗の約2倍を表す。すなわち、このモデル要素に供給される電力の半分は、カップリング25−2−3の近くにあるセンシングノードまたは送受信ノードに供給できる電力である。残りの半分の電力は、およそ、セメントとケーシングを囲む地質構造で消散される。インダクタンス、静電容量、および抵抗の組み合わせの値は、V1でのAC入力インピーダンスについて知られているものと一致する。すなわち、図6Bに示す回路モデルの入力インピーダンスは、100Ω・mの土壌抵抗率に対して図4にプロットしたものと同様に、正規化された入力インピーダンスの周波数依存性│Z(jω)│/Rになる。この図4との比較により、図4の結果の関連性が確立され、重要なことに、図6Bで具体化されたモデルが検証される。
次の図である図6Cは、V1で印加される1Vピークについて、図6Bで「電力」とラベル付けされたノードにおける周波数の関数としての振幅および位相角を示す。図から明らかなように、ノードに供給される最大電力は10kHz付近の周波数で発生する。このように実行された回路シミュレーションは、このノードに配置されたセンサの場合、10kHzのAC回路から十分な電力が得られることを示す。
図7は、V1に印加される1Vピーク入力振幅10kHzの信号に対して、負荷抵抗器R9=500Ωに供給される瞬時電力を示す。この図の計算は、地下ノード(深さ1km)で指定された電力を供給するにあたって、図1Aおよび図1Bに示すAC電源ユニット1510の地表面110に必要な入力電圧(または入力電力)を決定するために使用できる。10kHzで1Vピークソースから供給されるRMS電力は、3.72μWである。したがって、例として、ノードのバッテリまたはコンデンサに500μWを供給するためにトリクル充電が使用されている場合、表面のピークソース電圧は約16.4Vになる。これらの条件下において、ソースは、表面入力に約0.67Wを供給して、ノードで500μWを提供する。
異なる電気パラメータを有する井戸では、これらの数値は異なることに留意することが重要である。これらの数値は、典型的なRLC値を有する典型的な井戸を例示する目的で引用されている。
深く埋設されたノードへの電力供給の効率は低いが、(地下の)低電力ノード電子機器の間欠動作には比較的低い充電電力で十分であり得る。より多くの電力が必要な場合、ピークソース電圧を上げることができる。さらに、表面の単一ソースは、複数のノードに電力を供給し得る。
ケーシングおよび周囲をモデル化するために図6Bに具現化された回路は、特定のチューニングされた周波数で共振を達成するために使用できるRLC回路のタイプ(L=インダクタンス、C=静電容量)である。この場合は約10kHzと思われる適切な周波数で、共振ACソースは、ケーシングの特定の等距離位置に電力の定在波パターンを作成する。ただし、セメントおよび地質構造を含むケーシングセクションが、同様のインピーダンス値、抵抗値および静電容量値を有する場合に限る。共振電力供給設計システムを特徴とする本実施形態では、AC電力の定在波がノードの位置で相対的に最大になるように、AC電源ユニットがチューニングされる。一般に、本システムの長所は、定在波を修正して特定のノードに到達し得ることである。一例では、地上局は、異なるノードへの異なる時刻の電力供給動作をスケジュールする。例えば、1時間で周波数/定在波が選択されてノードの1つのグループに電力が供給され、次いで、周波数が変更されて、次の1時間のために、ノードの別のグループに電力が供給される。
一般に、ノードはケーシングに沿った任意の位置に配置し得る。定在波の最大値が遠隔測定信号の必要とするノードと一致するように、電力供給システムの電気パラメータ、すなわち、周波数および電力をチューニングできる。常にすべてのノードを同時に監視する必要はない。例えば、井戸が深くなるにつれて、表面に近い特定のノードからの測定が不要になり得る。したがって、電力供給システムは、より深いノードへの電力供給に集中できる。同様に、一日において、井戸の日々の運用中の異なる時間に異なるノードに電力供給をスケジュールすることもできる。
図8は、ノード60の実施形態を示す。ノードハウジング62は、図3Aおよび図3Bに示される内部ノード回路64を、その構成要素、すなわち、同調フィルタ505、ブリッジ510、調整電源515、ノード制御ユニット600、およびデータ送信ユニット67とともに保護する。ハウジング62内に収容された各構成要素について以下に説明する。
順番に作用する電力抽出回路の構成要素は、同調フィルタ505、ブリッジ510、および調整電源515である。
電力抽出回路の同調フィルタ505への入力電力は、AC電源ユニット1510の電極15を介してケーシングと直接接触しているノードのケーシング電極65から来る。例では、ケーシングへの接続は、電気的に絶縁された「ボタン」を備えたガラス対金属シールを使用して行われる。
AC回路を完成させるために、ノードの第二の電極75は、地質構造50またはセメント55を介してAC電源ユニット(1510)の接地杭10に接続される(図3Aおよび図3B)。同調フィルタ505の回路図では、文字「C」、「L」、「T」、および「D」は、その後に数字が続いているが、それぞれコンデンサ、インダクタ、変圧器、およびダイオード素子を示す。同調フィルタ505は、コア506を取り巻く巻線T1およびT2を有するチューニング可能な変圧器Tを含む。チューニング可能な変圧器Tは、ACユニットからの電圧をノードに適切な値まで低下させる。また、同調フィルタ回路の共振をチューニングして、AC電源ユニット1510によって供給されるAC電力の周波数に一致させる。
コンデンサC1、C2およびC3、およびインダクタL1は、ローパスフィルタとして機能して、ブリッジ回路510への高周波AC成分の通過を拒否するように構成されている。接地接続G2により、過剰なAC電流が地面に流すことができる。ツェナーダイオード520は、同調フィルタ505を通過する電圧を制御する。こうして、ダイオード520はサージ保護装置として機能する。
電力抽出回路の中央にあるブリッジ510は、AC出力をDC電圧に変換する。全波整流器であるブリッジ回路510のダイオードD1、D2、D3およびD4は、DC成分を「+」ラインに分流する。
調整電源回路515は、インダクタL2を使用して高周波成分をさらに除去し、電圧と電流を調整する。ダイオードD5およびコンデンサC4は、変換器550へのDC電流の直接的な流れを、また場合によってはノード制御ユニット600およびデータ送信ユニット67へのDC電流の直接的な流れを保証する。最終的に、レギュレータ590は、変換器550の電圧レベルを制御するように作用する。
変換器550は、その電子機器に直接電力供給をするため、および/またはノード電子機器に電力を供給するバッテリを充電するためにDC電圧を必要とする。電力抽出回路64からのDC電力の出力は、「+」および「−」の符号で示される固定極性のものである。
典型的にはマイクロコントローラであるノード制御ユニット600は、同調フィルタ505内のチューニング可能な変圧器Tを調整する。ノード制御ユニットは、変換器550を読み取り、変換器からデータ送信ユニット67への情報も読み取る。送信ユニットは、変換器情報を遠隔測定データとして符号化し、遠隔測定データをTCU100に送信する。
図9は、制御システム700の動作を示すフロー図である。
一般に、制御システム700は、AC電源ユニット1510を最適な周波数および電力(ピーク電圧)で動作するようにチューニングし、その結果、すべてのノードがデータを感知し、遠隔測定制御(TCU)100に送信するのに十分な電力を有するようになる。
周波数は、電圧と周波数の2つのパラメータのうちで、決定するのが最も困難である。最適な周波数は、ケーシング20に定在波を生成する。周波数は、最大出力(波腹)の位置がケーシングに沿った様々なノード60−1、60−2の位置にほぼ位置するように選択される。電圧の決定は、ACユニットの電力をスケーリングする単純な問題である。最も遠い(最も深い位置の)ノード60に必要とされる電力を供給する値にスケーリングしなければならない。ノードはすべて定在波の相対的な最大値(波腹)に位置しても、ケーシングの最も深い部分に位置するノードは、次第に電力が減少する。したがって、すべてのノード60に十分な電力を確保するために、AC電力(ピーク電圧)を最大深くに位置するノードの要件に合わせてスケーリングする必要がある。
図9では、ステップ740で、システムコントローラ700は、AC電源ユニット1510の周波数および電圧を決定する。最良のAC周波数の初期推定は、図6Bと同様の回路の分析により、その値を決定するステップ725で提供される。ピーク電圧の初期推定は、ステップ730(図7と同様)の電力出力と、センサノードの電力要件の事前知識を分析することで決定される。シミュレーション回路を実行するためのパラメータは、それぞれステップ710(図6Bと同様の回路の抵抗、インダクタンス、およびカップリング容量などの電気パラメータ)、ステップ715(回路6Bの方程式を解く)、およびステップ720(インピーダンスのより正確な推定値、および抵抗)で提供される。
シミュレーションに基づき、ステップ725およびステップ730から得られる周波数および電圧値の推測は、ノード60における実世界の電力要件の理想的なパラメータではない可能性が高い。電源ユニット1510の電力および電圧の仕様が適切であるか否か、すなわち、周波数とピーク電圧がノードに十分な電力を備えた共振LC回路を生成するか否かは、ステップ750でTCU100から適切な応答を受け取った後に、制御ユニット700によって決定される。TCE100は、ケーシング20に沿った様々なノード60−1、60−2によって送信された遠隔測定データに基づいて応答する。
ステップ760において、制御ユニットは、AC電源仕様が正しいか否かを、TCU100からの応答が「YES」であるか、または「NO」であるかに基づいて決定する。応答が「YES」の場合、これはノードが適切に機能していることを示し、遠隔測定データの取得は通常どおり続行できる。他方、ステップ760での決定が「NO」であり、ノードへの電力供給が不適であることを示す場合、ステップ740では、増分的に変更された周波数および電圧の仕様の新しいペアを繰り返す。このように、AC電源ユニットのチューニングは、主にTCU100からの応答に基づいた反復プロセスである。
740における周波数および電力の反復は、TCU100からの「YES」または「No」の信号に依存する。ノードの一部または全部からの信号がない(「YES」も「No」もない)場合、おそらくノードのバッテリが完全に放電したこと、および/またはノードの電極接続が定在波の節点に位置するという事実を指す。ノードがTCU100と通信できるようになるまで、周波数と電力のパラメータは、ソフトウェアを使用して自動化できる「探索・待機(hunt and wait)」方式で決定しなければならない。「探索」部分は、ノードに電力を供給するための電源仕様(周波数およびピーク電圧)の選択を記述するもので、「待機」部分は、ノードがTCU100との通信を開始するのを待機することを意味する。妥当な時間が経過しても、ノードが依然として通信していない場合、ACユニットで別の周波数と電力を試す必要がある。
この方法が必要なのは、ノードのバッテリが完全に使い果たされ、バッテリが完全に充電されるまでそれらの電気回路を作動させることができない場合である。通常、携帯電話およびコンピュータなどのほとんどのデバイスでは、アクティブな電源により電子機器が作動し、同時にバッテリが充電される。したがって、バッテリが充電されるのを「待機」する必要はないこともあり得る。
AC電源ユニットパラメータの反復チューニングの「探索・待機」の性質について説明したが、AC電源ユニットの初期パラメータを決定するための本発明に記載のシミュレーション方法は、パラメータ値の良好な出発点でなければならないこと、またこれらのパラメータが「探索・待機」の方法を克服できない問題としてはならないことに留意すべきである。
本発明は、その好ましい実施形態を参照して特に図示され説明されたが、添付の請求項に包含される本発明の範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更がなされ得ることを当業者は理解するであろう。

Claims (22)

  1. 井戸用のダウンホールノードであって、
    前記井戸のケーシングを囲むセメント内に設置されたノードハウジングと、
    前記ノードハウジングから前記ケーシングまで延びる電源電極と、
    前記ノードハウジングから前記セメントおよび/または周囲の地質構造まで延びる接地電極を備える、ダウンホールノード。
  2. 前記ダウンホールノードは、前記電源電極を介して電力を受け取り、前記接地電極を介して接地される同調フィルタを含むノード回路を備える、請求項1に記載のダウンホールノード。
  3. 前記ダウンホールノードは、前記ケーシングを介して伝送される電力を整流するためのブリッジ回路を含むノード回路を備える、請求項1に記載のダウンホールノード。
  4. 前記ダウンホールノードは、前記ケーシングを介して伝送される前記電力を調整するための調整電源を含むノード回路を備える、請求項1に記載のダウンホールノード。
  5. 前記ダウンホールノードは、前記ノードを過電圧から保護するために、前記電源電極と前記接地電極との間に接続されたツェナーダイオードを含むノード回路を備える、請求項1に記載のダウンホールノード。
  6. 前記ケーシングを覆う絶縁カバーをさらに備える、請求項1に記載のダウンホールノード。
  7. 前記絶縁カバーがプラスチックの層である、請求項1に記載のダウンホールノード。
  8. 前記絶縁カバーがペイント層である、請求項7に記載のダウンホールノード。
  9. 前記電源電極がガラス対金属シールで保護された前記ケーシングに接続されている、請求項1に記載のダウンホールノード。
  10. 井戸用の井戸遠隔測定システムであって、
    前記井戸のケーシングを囲むセメント内に設置された1つ以上のノードと、
    前記ケーシング内に定在波を確立することにより、前記ケーシングを介して前記ノードにAC電力を伝送するための電源を備える、井戸遠隔測定システム。
  11. 前記電源は、前記AC電力の周波数を調整して、前記ノードへの電力伝送を可能にする、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  12. 前記電源は、前記AC電力の周波数を調整して、前記ノードが前記定在波の波腹に位置することを保証する、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  13. 前記電源からの前記AC電力の周波数は、前記ノードからのデータに応じてチューニングされる、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  14. 前記ケーシングを覆う絶縁カバーをさらに備える、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  15. 前記絶縁カバーがプラスチックの層である、請求項14に記載の井戸遠隔測定システム。
  16. 前記絶縁カバーがペイント層である、請求項14に記載の井戸遠隔測定システム。
  17. 前記ノードのそれぞれが、
    セメント内に設置されたノードハウジングと、
    前記ノードハウジングから前記ケーシングまで延びる電源電極と、
    前記ノードハウジングから前記セメントおよび/または周囲の地質構造まで延びる接地電極を備える、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  18. 前記ノードは、それぞれが前記電源電極を介して電力を受け取り、前記接地電極を介して接地される同調フィルタを含むノード回路を備える、請求項17に記載の井戸遠隔測定システム。
  19. 前記ノードは、それぞれが前記ケーシングを介して伝送される電力を整流するためのブリッジ回路を含むノード回路を備える、請求項17に記載の井戸遠隔測定システム。
  20. 前記ノードは、前記ケーシングを介して伝送される前記電力を調整するための調整電源を含むノード回路を備える、請求項17に記載の井戸遠隔測定システム。
  21. 前記ケーシングを覆う絶縁カバーをさらに備える、請求項10に記載の井戸遠隔測定システム。
  22. 前記絶縁カバーは、プラスチックの層またはペイント層である、請求項21に記載の井戸遠隔測定システム。
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