JP2020520488A - 駆動および読み出し集積回路アセンブリ、駆動および読み出し集積回路アセンブリを形成する方法、ライブおよびランダム集積回路アセンブリを備えるチップ、量子ビット共振器システムを駆動する方法、ならびに駆動およびランダム集積回路アセンブリを介して、量子ビット共振器システムから読み出す方法 - Google Patents

駆動および読み出し集積回路アセンブリ、駆動および読み出し集積回路アセンブリを形成する方法、ライブおよびランダム集積回路アセンブリを備えるチップ、量子ビット共振器システムを駆動する方法、ならびに駆動およびランダム集積回路アセンブリを介して、量子ビット共振器システムから読み出す方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動および読み出し集積回路アセンブリを提供すること。【解決手段】方向性結合器が、量子ビット共振器システムに接続されるように構成される。ダイプレクサが、方向性結合器に結合される。マイクロ波信号コンバイナが、ダイプレクサに結合される。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、超伝導電子デバイスに関連しており、より詳細には、超伝導量子ビット用の駆動および読み出し集積回路(integrated drive and readout circuits)に関連している。
量子コンピュータの基本要素は、「量子ビット(qubit)」として知られている量子ビット(quantum bit)である。0および1を表す従来のビットとは対照的に、量子ビットは、2つの状態の量子重ね合わせを表すこともできる。それらの状態は、2つの状態にある確率として、量子物理学の法則内で形式化され得る。したがって、それらの状態は、量子物理学の法則内で操作され、観察され得る。
空洞量子電磁力学では、量子コンピューティングは、量子情報をマイクロ波周波数で操作および格納するための非線形超伝導デバイス(すなわち、量子ビット)、および量子ビットを読み出し、量子ビット間の相互作用を容易にするための(例えば、2次元(2D:two-dimensional)平面導波管として、または3次元(3D:three-dimensional)マイクロ波空洞として)共振器を採用する。1つの例として、各超伝導量子ビットは、接合と並列なコンデンサによって分流された1つまたは複数のジョセフソン接合を含むことができる。量子ビットは、例えば2Dまたは3Dマイクロ波空洞などの共振器に、容量結合される。
量子ビットに関連付けられた電磁エネルギーは、ジョセフソン接合、ならびに量子ビットを形成する容量性素子および誘導性素子に蓄積される。1つの例では、量子ビット状態を読み出すために、量子ビット状態に対応する空洞周波数で、量子ビットに結合されたマイクロ波読み出し空洞(microwave readout cavity)に、マイクロ波信号が加えられる。送信された(または反射された)マイクロ波信号は、ノイズを遮断または低減し、信号対ノイズ比を改善するために必要な、複数の断熱段および低ノイズ増幅器を通過する。マイクロ波信号は、室温で測定される。読み出しマイクロ波信号(readout microwave signal)の振幅または位相(あるいはその両方)は、読み出し方式に応じて、量子ビット状態に関する情報を運ぶことができる。この読み出し信号は、室温の電子工学を使用して測定され、分析され得る。マイクロ波の読み出しは、制御用の安定した信号振幅を提供し、民生(COTS:commercial off-the-shelf)ハードウェアを利用して使用することができる。
超伝導量子ビットなどの量子システムは、特にマイクロ波領域および赤外線領域において、電磁ノイズに非常に敏感である。マイクロ波ノイズおよび赤外線ノイズからこれらの量子システムを保護するために、フィルタリング、減衰、および分離の複数の層が適用される。入出力(I/O:input and output)線(伝送線とも呼ばれる)で採用される保護の層に、特別な関心が向けられている。I/O線(伝送線)は、量子システムに接続され、量子システムとの間で入力信号および出力信号を運ぶ。超伝導量子ビットの場合、これらのI/O線(伝送線)は、通常、マイクロ波同軸線またはマイクロ波導波管である。これらの伝送線に伝搬するか、または漏れるノイズを遮断または減衰するために使用される技術またはコンポーネントの一部は、減衰器、サーキュレータ、アイソレータ、マイクロ波ローパス・フィルタ、マイクロ波バンドパス・フィルタ、および赤外線フィルタであり、これらは、損失の多い吸収物質または分散素子に基づいている。
最小の数の入出力伝送線および最小の数のコンポーネントを使用して、超伝導量子ビットを駆動して読み出すために、駆動および読み出し集積回路が必要である。
本発明の実施形態は、駆動および読み出し集積回路アセンブリを対象にする。駆動および読み出し集積回路アセンブリの非限定的な例は、量子ビット共振器システムに接続するように構成された方向性結合器、方向性結合器に結合されたダイプレクサ、およびダイプレクサに結合されたマイクロ波信号コンバイナを含む。
本発明の別の実施形態は、駆動および読み出し集積回路アセンブリを形成する方法を対象にする。この方法の非限定的な例は、量子ビット共振器システムに接続するように構成された方向性結合器を提供すること、ダイプレクサを方向性結合器に結合すること、およびマイクロ波信号コンバイナをダイプレクサに結合することを含む。
本発明のさらに別の実施形態は、チップを対象にする。このチップの非限定的な例は、量子ビット共振器システムに接続するように構成された方向性結合器、方向性結合器に結合されたダイプレクサ、およびダイプレクサに結合されたマイクロ波信号コンバイナを含む。
本発明のさらに別の実施形態は、量子ビット共振器システムを駆動する方法を対象にする。この方法の非限定的な例は、方向性結合器によって、マイクロ波信号を量子ビット共振器システムに送信すること、方向性結合器によって、量子ビット共振器システムから反射されたマイクロ波信号を受信すること、およびダイプレクサによって、方向性結合器からマイクロ波信号を受信することを含む。ダイプレクサは、マイクロ波信号を終端に向けるように構成される。
本発明の別の実施形態は、量子ビット共振器システムから読み出す方法を対象にする。この方法の非限定的な例は、方向性結合器によって、マイクロ波信号を量子ビット共振器システムに送信すること、方向性結合器によって、量子ビット共振器システムから反射されたマイクロ波信号を受信すること、ダイプレクサによって、方向性結合器からマイクロ波信号を受信すること、およびマイクロ波信号コンバイナによって、ダイプレクサからマイクロ波信号を受信することを含む。マイクロ波信号コンバイナは、マイクロ波信号を結合マイクロ波信号に結合するように構成される。また、この方法は、マイクロ波信号コンバイナによって、結合マイクロ波信号を量子限定された増幅器に送信することを含む。
本発明の実施形態による超伝導量子ビットの読み出しを示す駆動および読み出し集積回路の回路図である。 本発明の実施形態による超伝導量子ビットの駆動を示す駆動および読み出し集積回路の回路図である。 本発明の実施形態による駆動および読み出し集積回路の回路図である。 本発明の実施形態による信号コンバイナの回路図である。 本発明の実施形態による信号コンバイナの回路図である。 本発明の実施形態による駆動および読み出し集積回路を形成する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態による量子ビット共振器システムを駆動する方法のフローチャートである。 本発明の実施形態による量子ビット共振器システムを読み出す方法のフローチャートである。
本明細書では、関連する図面を参照して、本発明のさまざまな実施形態が説明される。本明細書の範囲を逸脱することなく、本発明の代替の実施形態を考案することができる。以下の説明および図面において、要素間のさまざまな接続および位置関係(例えば、上、下、隣接など)が示されるということに注意する。それらの接続または位置関係あるいはその両方は、特に規定されない限り、直接的または間接的であることができ、この点において限定するよう意図されていない。したがって、各実体の結合は、直接的結合または間接的結合を指すことができ、各実体間の位置関係は、直接的位置関係または間接的位置関係であることができる。間接的位置関係の一例として、層「B」の上に層「A」を形成することへの言及は、層「A」および層「B」の関連する特性および機能が中間層によって大幅に変更されない限り、1つまたは複数の中間層(例えば、層「C」)が層「A」と層「B」の間にある状況を含んでいる。
量子ビットの可能性のある実装として、複数の物理的実体が提案されている。しかし、半導体を用いた回路、および特に超伝導回路は、多数の相互作用する量子ビットを含む回路の作成を可能にする拡張性を提供するため、非常に興味深い。超伝導量子ビットは、通常、ジョセフソン接合(JJ:Josephson junctions)に基づく。ジョセフソン接合は、例えば薄い絶縁バリアによって結合された、2つの超伝導体である。ジョセフソン接合は、超伝導電極間のAlなどの絶縁トンネル・バリアを用いて製造され得る。そのようなジョセフソン接合の場合、許容される最大超伝導電流は、臨界電流Iである。
実施形態は、回路の出力線および制御線の数を最小限に抑える拡張可能な量子ビット駆動および読み出し回路(qubit drive and readout circuit)を構築するように構成される。実施形態は、同じ回路基板またはチップ上で一緒に統合できる拡張可能な量子ビット駆動および読み出し回路を構築するための技術を提供する。
さらに、実施形態は、サーキュレータおよびアイソレータの数を最小限に抑えるように構成される。実施形態は、最適化され、交換され、十分に熱平衡化され得る拡張可能な量子ビット駆動および読み出し回路をさらに提供した。サーキュレータおよびアイソレータのサイズ/空間を強調するために、市販の低温アイソレータのサイズは約8.5センチメートル(cm)×3.1cm×1.7cmであり、その重さは約229.5グラム(g)である。この低温アイソレータを熱平衡化するために使用される銅ブラケットの重さは、約183.1gである。市販の低温サーキュレータのサイズは約4.5cm×3.5cm×1.8cmであり、その重さは約41.2gである。1つの量子ビット共振器および1つの量子限定された増幅器(JPC)を接続する標準的な1入力1出力線の設定では、最先端の技術は2つのサーキュレータおよび3つのアイソレータを使用する。これらは、少なくとも191.1cmの体積を占め、少なくとも1.5kgの重さになる(この重さは、サーキュレータおよびアイソレータのみの重さである)。この体積計算は、熱平衡化に使用される銅ブラケットの重さを考慮していない。これに対して、実施形態は、1つの出力線および1つの(任意選択的)サーキュレータ/アイソレータを含む構造を提供する。
ここで図を参照すると、図1は、実施形態による超伝導量子ビットの読み出しを示す駆動および読み出し集積回路アセンブリ100の回路図である。図2は、実施形態よる超伝導量子ビットの駆動を示す駆動および読み出し集積回路100の回路図である。図1および図2のシステムは同一であり、回路100の動作(すなわち、量子ビットの読み出しと量子ビットの駆動)における違いを示している。図1および図2は(図3と共に)、当業者によって理解されているように、反射において動作している量子ビット共振器システムに適用される。
回路100は、チップ上またはプリント基板上あるいはその両方に実装されるか、または集積回路として実装されるか、あるいはその組合せとして実装され得る。例えば、駆動および読み出し集積回路100は、チップであることが可能である。回路100は、量子システムに動作可能なように接続される。量子システムは、超伝導量子ビットを駆動し(すなわち、励起状態または基底状態と励起状態の重ね合わせに駆動し)、読み出すことができるように、読み出し共振器に結合された、超伝導量子ビットである。量子ビットの状態の読み出しは、読み出し共振器を測定することによる。量子ビット共振器システム102_1〜102_Nが存在しており、Nは量子ビット共振器システムの最後の番号に対応する。各量子ビット共振器システム102_1〜102_Nは、読み出し共振器に結合されたそれ自身の超伝導量子ビットを含んでいる。例えば、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nは、超伝導量子ビット154_1〜154_Nをそれぞれ含んでおり、読み出し共振器152_1〜152_Nをそれぞれ含んでいる。前述したように、読み出し共振器は、集中素子共振器、マイクロストリップ共振器/ストリップライン共振器、同一平面上の導波管共振器、3Dマイクロ波空洞などとして実装され得る。
駆動および読み出し集積回路100は、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nに動作可能なようにそれぞれ接続された広帯域方向性結合器104_1〜104_Nを含んでいる。回路100は、広帯域方向性結合器104_1〜104_Nに動作可能なようにそれぞれ接続されたダイプレクサ106_1〜106_Nを含んでいる。信号コンバイナ108がダイプレクサ106_1〜106_Nから入力を受信するように、信号コンバイナ108がダイプレクサ106_1〜106_Nの各々に動作可能なように接続されている。任意選択的に、回路100は、量子限定された広帯域方向性増幅器(wideband quantum-limited directional amplifier)110を含むことができ、その入力が信号コンバイナ108の出力に動作可能なように接続されている。任意選択的に、回路100は、オンチップの4ポート広帯域サーキュレータ112または広帯域アイソレータを含むことができ、これらは、量子限定された広帯域方向性増幅器110の出力に接続される。量子限定された広帯域方向性増幅器110およびオンチップの4ポート広帯域サーキュレータ112は、任意選択的に、チップ上(つまり、チップ/回路100上)またはチップ外に存在することができる。図3は、量子限定された広帯域方向性増幅器110およびオンチップの4ポート広帯域サーキュレータ112がチップ外に存在している例である。
実施形態によれば、拡張可能な量子ビット駆動および読み出し回路100は、反射において駆動および測定される量子電磁力学システム(超伝導空洞/読み出し共振器量子ビット・システム(superconducting cavity/readout resonator-qubit systems)102_1〜102_Nなど)の多数の回路を駆動および測定するために使用される。超伝導空洞/読み出し共振器量子ビット・システム102_1〜102_Nは、説明の目的で示されている。この駆動および読み出し回路/方式が超伝導量子ビットに限定されないということが、理解されるべきである。この駆動および読み出し回路/方式は、マイクロ波共振器(すなわち、任意の量子システム)に結合された任意の種類の量子ビットと共に使用され得る。1つの条件は、量子ビットの駆動信号および読み出し信号が量子システムの同じポートに供給されることである。
ここで、回路アセンブリ100のコンポーネントをさらに詳細に説明すると、広帯域方向性結合器104_1〜104_Nは、両方の量子ビット(すなわち、量子ビット154および読み出し共振器152)の周波数範囲をカバーする(すなわち、包含する)周波数帯域を有している。広帯域方向性結合器104_1〜104_Nは、ポート103A、103B、103C、および103Dを備える4ポートのデバイスである。これらの結合器は、特定のポートからのある信号の規定された量の電磁力を別のポートに結合するように構成され、それによって、その信号を別の回路で使用できるようにする。図を曖昧にしないようにするために、方向性結合器104_1のみにポート103A〜103Dのラベルが付けられている。しかし、他の方向性結合器104_2〜104_Nが、理解を容易にするためにポートにラベルが付けられた方向性結合器104_1と同様に、同じポートを持ち、同じように動作するということが、理解されるべきである。
駆動信号および読み出し信号は、方向性結合器104_1〜104_Nの結合されたポート103Aを介して供給される。方向性結合器104_2〜104_Nの分離されたポート103Dは、50オーム(Ω)の終端によって終端される。50オームΩの終端は、チップ上に存在するか、または外部の50Ωの終端であることができる。50Ωの終端は、抵抗負荷などの負荷であることができる。方向性結合器104_1〜104_Nの入力ポート103Bは、量子ビット読み出し共振器システム102_1〜102_Nに接続される。結合されたポート103Aから入力ポート103Bに結合する信号(駆動信号および/または読み出し信号)の減衰は、10〜30デシベル(dB)の範囲内である。
方向性結合器104_1〜104_Nの出力ポート103Cは、オンチップのダイプレクサ106_1〜106_2に接続される。ダイプレクサ106_1〜106_2の目的は、反射された読み出し信号を出力線/チェーン(OUT)に渡しながら、反射された量子ビット・パルス(qubit pulses)(すなわち、反射された駆動信号)が消失するように、反射された量子ビット・パルスを(チップ上または外部の)50Ωの終端に向けることである。異なるダイプレクサ106_1〜106_Nを通過する異なる読み出し信号が、量子信号(すなわち、反射された読み出し信号)用の信号コンバイナ108を使用して結合され、信号コンバイナ108は、周波数分割多重化を使用して、異なる(反射された)読み出し信号を、周波数f、f…fで読み出し信号を運ぶ単一の伝送線に結合する。読み出し信号は、直列、並列、または任意の組合せで加えられ得る。周波数f、f…fで結合された異なる読み出し信号が、信号コンバイナ108から広帯域方向性増幅器110に出力される。広帯域方向性増幅器110は、周波数f、f…fで結合された読み出し信号を増幅する。広帯域方向性増幅器110の後に、量子システム(量子ビット空洞/読み出し共振器システム(qubit-cavity/readout resonator systems)102_1〜102_Nなど)を出力チェーン(すなわち、OUT)から生じるノイズから保護するオンチップのサーキュレータ112またはアイソレータが続くことができる。オンチップのサーキュレータ112またはアイソレータは、三波混合デバイス(例えば、ジョセフソン・パラメトリック・コンバータ(Josephson parametric converters))およびハイブリッドを使用することによって、またはフェライトおよび永久磁石を使用することによって、実現できる。
図2の量子ビット共振器を駆動する例として、以下の説明は、読み出し共振器152_1および超伝導量子ビット154_1を含んでいる量子ビット共振器システム102_1を駆動することについて行われているが、類推によって、読み出し共振器152_2〜152_Nおよび超伝導量子ビット154_2〜154Nをそれぞれ含んでいる量子ビット共振器システム102_2〜102_Nを駆動することにも適用される。量子ビット共振器システム102_1、方向性結合器104_1、およびダイプレクサ106_1は、すべて1対1の関係にある。
量子ビット共振器システム102_1〜102_Nの各々は、同時に、ほぼ同時に、または順番に、あるいはその組合せで駆動され得る。量子ビット154_1〜154_Nの各々は、量子ビット周波数または量子ビット共振周波数(qubit resonance frequency)と呼ばれることがある共振周波数を有している。例えば、量子ビット154_1〜154_Nは量子ビット共振周波数fq1〜fqNをそれぞれ有しており、Nは最後の番号である。これらの周波数は、量子プロセッサの特定の実装方式に応じて、同じであるか、または異なっていてよい(すなわち、互いに近い(例えば、数メガヘルツ)か、または互いに離れて(例えば、数百メガヘルツ)いてよい)。量子ビット共振器システム102_1を駆動することについての例示的な説明において、量子ビット154_1は量子ビット共振周波数fq1を有している。したがって、周波数fq1での(駆動)マイクロ波信号(トーン)は、量子ビット154_1を望ましい状態に駆動/操作する目的で、広帯域方向性結合器104_1の結合されたポート103Aに入力される。広帯域方向性結合器104_1は、周波数fq1でのマイクロ波駆動信号の一部(例えば、1%)を広帯域方向性結合器104_1のポート103Bに結合し、fq1でのマイクロ波駆動信号の残りの部分(または、残りの部分のほぼすべて)を(50Ωの低温終端に接続された)分離されたポート103Dで消失させる。周波数fq1での駆動マイクロ波信号(drive microwave signal)は、量子ビット共振器システム102_1に入力され、周波数fq1での駆動マイクロ波信号が量子ビット154_1の量子ビット共振周波数fq1に一致するか、またはほぼ一致するため、量子ビット154_1を共振させる。量子ビット共振器システム102_1から周波数fq1で反射されたマイクロ波信号が、広帯域方向性結合器104_1の入力ポート103Bに入り、この信号のほとんど(例えば、99%)がポート103Cを通って外に出る。広帯域方向性結合器104_1は、周波数fq1での反射された(駆動)マイクロ波信号をダイプレクサ106_1の共通ポート105Aに出力するように構成される。ダイプレクサ106_1は(ダイプレクサ106_2〜106_Nと共に)、ポート105Bにローパス・フィルタが接続されており、ポート105Cにハイパス・フィルタが接続されている。ローパス・フィルタは、周波数fq1での反射された駆動マイクロ波信号が50Ωの低温終端で消失するように、周波数fq1での反射された駆動マイクロ波信号をポート105Bに渡すように設計されている。通常、各量子ビット154_1〜154_Nの異なる量子ビット共振周波数fq1〜fqNは、約3.5〜5.5ギガヘルツ(GHz)の周波数範囲内にある。それに応じて、(量子ビット154_1〜154_Nの)駆動マイクロ波信号および対応する反射された駆動マイクロ波信号は、約3.5〜5.5ギガヘルツ(GHz)の周波数範囲内にある。ダイプレクサ106_1〜106_Nの各々のローパス・フィルタは、各量子ビット154_1〜154_Nの量子ビット共振周波数fq1〜fqNがいずれも信号コンバイナ108に達しないように、各量子ビット154_1〜154_Nの量子ビット共振周波数fq1〜fqNでの反射された駆動マイクロ波信号を渡すように設計されている。一部の実装では、ローパス・フィルタは、約3.5〜5.5ギガヘルツの周波数範囲内の量子ビット周波数を渡すために、5.6GHz未満の周波数を渡すように設計され得る。他の実装では、量子ビット共振周波数fq1〜fqNが5.0GHz未満である場合、ローパス・フィルタは、5GHz未満の周波数をポート105Bに渡し、さらに50Ωの低温終端に渡すように設計され得る。
量子ビット共振周波数fq1〜fqNでの反射された駆動マイクロ波信号がダイプレクサ106_1〜106_Nによって消失されなかった場合、信号コンバイナ108は、量子ビット共振周波数fq1〜fqNを拒否し、したがってそれらの拒否された信号が反射され、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nに戻されるであろう。これは望ましくない状況であり、ローパス・フィルタがポート105Bに存在することによって、および量子ビット共振周波数fq1〜fqNを拒否するハイパス・フィルタがポート105Cに存在することによって、回避される。
ダイプレクサ106_1〜106_Nは、ポート105A、105B、および105Cを備える3ポートのデバイスである。図を曖昧にしないようにするために、ダイプレクサ106_1のみにポート105A〜105Cのラベルが付けられている。しかし、他のダイプレクサ106_2〜106_Nが、ポートにラベルが付けられたダイプレクサ106_1と同様に、同じポートを持ち、同じように動作するということが、理解されるべきである。
量子ビット共振器システム102_1内の量子ビット154_1を駆動することについての例示的な説明に戻ると、周波数fq1での反射された駆動マイクロ波信号が消失しており、量子ビット共振器システム102_1内の量子ビット154_1の駆動が完了している。量子ビット共振器システム102_1内の量子ビット154_1に関して説明されたこの同じ駆動プロセスが、量子ビット共振器システム102_2〜102_N内の量子ビット154_2〜154_Nの駆動にも適用されるが、各入力線での各量子ビット共振周波数はfq2〜fqNになる。
図1の量子ビット共振器から読み出す例として、以下の説明は、読み出し共振器152_1および超伝導量子ビット154_1を含んでいる量子ビット共振器システム102_1から読み出すことについて行われているが、類推によって、読み出し共振器152_2〜152_Nおよび超伝導量子ビット154_2〜154Nをそれぞれ含んでいる量子ビット共振器システム102_2〜102_Nから読み出すことにも適用される。量子ビット154_1〜154Nの各々の状態は、各読み出し共振器152_1〜152_Nから読み出すことによって、同時に、またはほぼ同時に読み出され得る。読み出し共振器152_1〜152_Nの各々は、読み出し共振器周波数または読み出し共振器共振周波数と呼ばれることがあるそれ自身の共振周波数を有している。例えば、読み出し共振器152_1〜152_Nは(異なる)読み出し共振器共振周波数f〜fをそれぞれ有しており、Nは最後の番号である。量子ビット共振器システム102_1内の読み出し共振器152_1から読み出すことについての例示的な説明において、読み出し共振器152_1は読み出し共振器共振周波数fを有している。したがって、周波数fでの(読み出し)マイクロ波信号(トーン)は、読み出し共振器152_1から読み出す目的で、広帯域方向性結合器104_1の結合されたポート103Aに入力される。広帯域方向性結合器104_1は、周波数fでのマイクロ波読み出し信号の一部を広帯域方向性結合器104_1のポート103Bに結合し、周波数fでの読み出し信号の残りの部分(または、残りの部分のほぼすべて)を(50Ωの低温終端に接続された)分離されたポート103Dで消失させる。周波数fでの読み出しマイクロ波信号が、量子ビット共振器システム102_1に入力される。この時点で、駆動マイクロ波信号および読み出しマイクロ波信号を入力するためのプロセスは同じである。ただし、周波数fでの読み出しマイクロ波信号は、量子ビット共振器システム102_1に入力されると、周波数fでの読み出しマイクロ波信号が読み出し共振器152_1の読み出し共振器共振周波数fに一致するか、またはほぼ一致するため、読み出し共振器152_1を共振させる。周波数fでの読み出しマイクロ波信号が読み出し共振器152_1と共振することによって、読み出し共振器152_1に、周波数fでの反射された(読み出し共振器の)マイクロ波信号を送信させる。周波数fでの反射された読み出しマイクロ波信号が、量子ビット共振器システム102_1から出力され、広帯域方向性結合器104_1の入力ポート103Bに戻る。広帯域方向性結合器104_1は、周波数fでの反射された読み出しマイクロ波信号のほとんどを方向性結合器104_1の出力ポート103Cに出力し、その後、ダイプレクサ106_1の共通ポート105Aに出力するように構成される。ダイプレクサ106_1は(ダイプレクサ106_2〜106_Nと共に)、ポート105Bにローパス・フィルタを含んでおり、ポート105Cにハイパス・フィルタを含んでいる。ハイパス・フィルタは、周波数fでの反射された量子ビット・マイクロ波信号を遮断しながら、周波数fでの反射された読み出し共振器のマイクロ波信号を、ポート105Cを介して信号コンバイナ108のポート107_1に渡すように設計されている。通常、各読み出し共振器152_1〜152_Nの異なる読み出し共振器周波数f〜fは、約6GHz以上の周波数範囲内にある。読み出し共振器152_1〜152_Nは、異なる共振周波数を有するように設計されている。ダイプレクサ106_1〜106_Nの各々のハイパス・フィルタは、読み出し共振器152_1〜152_Nの読み出し共振周波数f〜fの各々が信号コンバイナ108に達するように、各読み出し共振器152_1〜152_Nの読み出し共振周波数f〜fでの各反射された読み出しマイクロ波信号を渡すように設計されている。例えば、ハイパス・フィルタは、6GHzを超える周波数を渡すように設計され得る。
ダイプレクサ106_1〜106_Nの例示的な詳細が、説明の目的で示されているが、ダイプレクサ106_1〜106_Nの実装は、限定されるように意図されていない。例えば、ダイプレクサ106_1〜106_Nは、ローパス・フィルタおよびハイパス・フィルタを必ずしも使用する必要はない。他の実装では、ダイプレクサ106_1〜106_Nがバンドパス・フィルタを使用することができ、量子ビット周波数の範囲(fq1〜fqN)内で送信する1つのバンドパス・フィルタがポート105Bに接続され、読み出し周波数の範囲(f〜f)内で送信する別のバンドパス・フィルタが105Cに接続される。
量子ビット共振器システム102_1内の読み出し共振器152_1から読み出すことについての例示的な説明に戻ると、周波数fでの反射された読み出しマイクロ波信号が信号コンバイナ108のポート107_1に入力されている。信号コンバイナ108は、読み出し共振器152_1からの周波数fでのマイクロ波信号を、読み出し共振器152_2〜152_Nからの周波数f〜fでの読み出しマイクロ波信号(ポート107_2〜107_Nを介して同様に入力されている)と結合するように構成される。その後、周波数f〜fでの反射された結合マイクロ波信号が、信号コンバイナ108のポート109から量子限定された広帯域方向性増幅器110に出力される。増幅器110は、周波数f〜fの反射された結合マイクロ波信号を増幅するように構成される。増幅器110は、読み出し周波数f〜fをカバーする帯域幅の範囲内で増幅するように設計されている。周波数f〜fの増幅されたマイクロ波信号が広帯域サーキュレータ112に出力され、この広帯域サーキュレータ112が、周波数f〜fの反射された結合マイクロ波信号を、OUTとして指定された伝送線に渡す。
量子ビット共振器システム102_1内の読み出し共振器152_1に関して説明されたこの同じ読み出しプロセスが、量子ビット共振器システム102_2〜102_N内の読み出し共振器152_2〜152_Nからの読み出しにも適用されるが、各読み出し共振器の共振周波数はf〜fになる。
実施形態によれば、駆動および読み出し集積回路100は多くの利益を提供する。回路100は、チップまたはプリント基板上で完全に統合され得る。回路100は、出力線(OUT)および制御線の数を最小限に抑える。制御線は、量子限定された増幅器110がチップ100上に存在する場合にのみ、量子限定された増幅器110に必要であり、図3は、量子限定された増幅器110がチップ100上に存在しない場合の例を示している。方向性増幅器(すなわち、量子限定された増幅器100)およびオンチップのサーキュレータ/アイソレータ(例えば、サーキュレータ112)を除くすべてのコンポーネントは、受動的であり、駆動信号または制御信号を運ぶ制御線を必要としない。回路100を使用する駆動および読み出し技術は、オフチップのサーキュレータまたはアイソレータを使用する必要がない。集積回路100は、最先端の技術において必要とされるような多数のサーキュレータ/アイソレータを必要としないため、十分に熱平衡化され得る。例えば、N個の量子ビット共振器システム102のうちの1つごとに、最先端の高忠実度の測定方式は、1つの量子ビット共振器システムにつき2つのサーキュレータ(出力チェーンにおいてジョセフソン・パラメトリック増幅器(Josephson parametric amplifier)を使用することを仮定する)および3つのアイソレータを必要とする。したがって、回路100を使用する技術は、実施形態では、市販の低温サーキュレータおよび低温アイソレータを組み込む最先端のアプローチよりも軽い重さおよび小さい設置面積を有することができる。さらに、回路100は、超伝導回路または極めて低損失の常伝導金属、および低損失の誘電体コンポーネントを使用して実装できるため、低挿入損失(例えば、2デシベル(dB)未満)を有することができる。出力チェーンにおいて量子情報の損失を最小限に抑えるために、低損失要件が必要である。
図3は、実施形態による駆動および読み出し集積回路アセンブリ100の回路図である。図3では、図1および図2よりも少ない回路素子が集積回路100上に示されている。図3は、広帯域方向性結合器104_1〜104_N、ダイプレクサ106_1〜106_N、および信号コンバイナ108を含んでいる集積回路100を示している。図3は、量子限定された方向性増幅器110およびサーキュレータ112をチップ上に含んでいない。図3は、量子プロセッサ300が集積回路100に動作可能なように接続される例を示している。図3の駆動動作および読み出し動作は、図1および図2で説明された駆動動作および読み出し動作と同一である。
図4は、実施形態による量子信号(すなわち、マイクロ波信号)を結合するための信号コンバイナ108の回路図である。信号コンバイナ108は、周波数分割多重化を利用して、異なるマイクロ波信号の異なる周波数を単一の出力伝送線に割り当てるように構成される。信号コンバイナ108は、通常はバンドパス・フィルタ405と呼ばれるバンドパス・マイクロ波フィルタを含んでいる。異なるバンドパス・フィルタ405が、バンドパス・フィルタ405_1〜バンドパス・フィルタ405_Nとして示されている。各バンドパス・フィルタ405は、異なる狭通過帯域を有しており、それらの狭通過帯域を介して、特定の狭通過帯域内の周波数を有しているマイクロ波信号が送信され(すなわち、渡され)、特定の狭通過帯域外の周波数を有している信号が反射される(すなわち、遮断される)。バンドパス・フィルタ405_1は、帯域幅1(BW)を含むそれ自身の狭通過帯域を有し、バンドパス・フィルタ405_2は、帯域幅2(BW)を含むそれ自身の狭通過帯域を有し、バンドパス・フィルタ405_Nは、帯域幅N(BW)を含むそれ自身の狭通過帯域を有する。
例えば、バンドパス・フィルタ405_1は、(読み出し共振器152_1に対応する)周波数fを有している(反射された読み出し)マイクロ波信号305_1が通過する(送信される)ことを許可するが、バンドパス・フィルタ405_1の通過帯域外である周波数f〜fを有している他のすべてのマイクロ波信号305_2〜305_Nを遮断する(反射する)通過帯域(周波数帯域)を使用して、構成される。同様に、バンドパス・フィルタ405_2は、(読み出し共振器152_2に対応する)周波数fを有している(反射された読み出し)マイクロ波信号305_2が通過する(送信される)ことを許可するが、バンドパス・フィルタ405_2の通過帯域外である周波数f、f〜fを有している他のすべてのマイクロ波信号305_1、305_3〜305_Nを遮断する(反射する)通過帯域(周波数帯域)を使用して、構成される。同様に、バンドパス・フィルタ405_Nは、(読み出し共振器152_Nに対応する)周波数fを有している(反射された読み出し)マイクロ波信号305_Nが通過する(送信される)ことを許可するが、バンドパス・フィルタ405_Nの通過帯域外である周波数f〜fN−1を有している他のすべてのマイクロ波信号305_1〜305_N−1を遮断する(反射する)通過帯域(周波数帯域)を使用して、構成される。マイクロ波信号305_1〜305_Nは、通常、マイクロ波信号305と呼ばれる。量子ビット共振器量子システム102_1〜102_Nが、信号コンバイナ108に動作可能なように接続されている場合、当業者によって理解されているように、マイクロ波信号305は、各周波数f〜fで(読み出し共振器または空洞を介して)量子ビットを読み出すように指定され得る。
信号コンバイナ108は、各バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nに個別に接続されているポート107_1〜107_Nを含んでいる。信号コンバイナ108では、ポート107_1がバンドパス・フィルタ405_1に接続され、ポート107_2がバンドパス・フィルタ405_2に接続され、ポート107_Nがバンドパス・フィルタ405_Nに接続されている。各ポート107_1〜107_Nは、それ自身のバンドパス・フィルタ405_1〜405_Nの一端に接続されている。バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nのもう一方の端は、共通ノード415を介して共通ポート109に接続される。共通ノード415は、電気接続のための共通の位置として、共通の接続点、共通の伝送線、共通のワイヤなどであることができる。共通ポート109は、各バンドパス・フィルタ405_1〜バンドパス・フィルタ405_Nに接続され、個別のポート107_1〜107_Nは、それ自身の各バンドパス・フィルタ405_1〜バンドパス・フィルタ405_N(のみ)に接続される。
バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nが、各通過帯域内で各反射された読み出しマイクロ波信号305_1〜305_Nのみを送信するため、信号コンバイナ108は、(バンドパス・フィルタ405の)どの通過帯域も重複せずに、各バンドパス・フィルタ405_1〜バンドパス・フィルタ405_Nが周波数の異なる帯域(またはサブバンド)をカバーするように、構成される。したがって、各ポート107_1〜ポート107_Nは、それ自身の各バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nに接続されているため、どのポート107を通るマイクロ波信号305も共通ノード415を介して別のポート107に漏れないように、互いに分離される。そのため、各ポート107は、それ自身のバンドパス・フィルタ405に接続されている結果として、他のポート107から分離されており、事前に定義された周波数で(または、事前に定義された周波数帯域内で)それ自身のマイクロ波信号305を送信するように設計されている。したがって、バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nは、ポート107_1〜107_N間を分離することに責任を負っている。
各ポート107、バンドパス・フィルタ405、共通ノード415、および共通ポート109は、伝送線30を介して互いに接続されている。伝送線30は、ストリップライン、マイクロストリップ、同一平面上の導波管などであることができる。マイクロ波バンドパス・フィルタ405は、超伝導インダクタ、超伝導のギャップ・コンデンサまたは平板コンデンサあるいはその両方、超伝導受動素子などの、無損失または低損失の集中素子を使用して設計され、実装される。超伝導素子は、集中素子インダクタ、メアンダ・ライン、動的インダクタンス線(kinetic inductance lines)、ギャップ・コンデンサ、相互嵌合コンデンサ、または平板コンデンサ(低損失の誘電体を伴う)、あるいはその組合せを含む。バンドパス・フィルタの可能性のあるその他の実装は、結合線路フィルタまたは容量結合された直列共振器あるいはその両方を含む。
信号コンバイナ108は、f<f<…<fの周波数関係を使用して構成され、各周波数f、f、…fはそれぞれ、バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nの中心周波数である。信号コンバイナ108は、次の不等式を満たすように構成される。
Figure 2020520488
ここで、i,j=1,2,…N、j≠iである。この不等式は、バンドパス・フィルタの各対の中心周波数間の周波数間隔が平均帯域幅を超えることを要求している。言い換えると、この不等式は、どのバンドパス・フィルタの帯域幅(すなわち、周波数範囲)も重複していないことを保証する。一例として、あるバンドパス・フィルタ405が1メガヘルツ(MHz)の通過帯域を有することができ、別のバンドパス・フィルタ405が10MHzの通過帯域を有することができ、さらに別のバンドパス・フィルタ405が100MHzの通過帯域を有することができる、などとなる。
図5は、実施形態による量子信号用の信号コンバイナ108の回路図である。信号コンバイナ108は、本明細書において説明されたさまざまな特徴をすべて含んでいる。さらに、信号コンバイナ108は、マイクロ波信号を渡すためにインピーダンス整合を保証する(すなわち、信号経路に沿った反射を最小限に抑える)ための追加の特徴を含んでおり、共通ノード415への複数の分岐/線の接続を可能にするための追加の特徴も含んでいる。
図5では、インピーダンス変換器505_1〜505_Nが、各ポート107_1〜107_Nと、それらに関連付けられたバンドパス・フィルタ405_1〜405_Nとの間にそれぞれ追加されている。また、信号コンバイナ108は、共通ノード415および共通ポート109に接続された広帯域インピーダンス変換器510を含んでいる。インピーダンス変換器505_1〜505_Nおよびインピーダンス変換器510は、インピーダンス整合を提供するように構成される。信号コンバイナ108の一端で、インピーダンス変換器505_1〜505_Nが、ポート107_1〜107_Nの入力インピーダンスZを一致させる(または、ほぼ一致させる)ように構築され、バンドパス・フィルタ405_1〜405_Nに関連付けられた特性インピーダンスを一致させるように構築される。インピーダンス変換器505_1〜505_Nの各々は、特性インピーダンス
Figure 2020520488
を使用して構成され、Zは入力インピーダンス(および出力インピーダンス)であり、Zはバンドパス・フィルタ405_1〜405_Nの高インピーダンスであり、Zは各インピーダンス変換器505_1〜505_Nのインピーダンスである。平均特性インピーダンスZは、ZおよびZの積の平方根である。インピーダンス整合変換器505_1〜505_Nの各々は、それ自身の各関係λ/4、λ/4、…、λ/4に従う長さを有しており、λはマイクロ波信号305_1の波長、λはマイクロ波信号305_2の波長、λはマイクロ波信号305_Nの波長である。これらのインピーダンス変換器は、一般に、狭帯域幅を有している。デバイスのポートのインピーダンスZを共通ノードの領域内の高特性インピーダンスZに変換することが有益であり得る1つの理由は、一般に、マイクロストリップまたはストリップラインなどの高インピーダンスの伝送線が、狭い配線を含んでおり、それが共通ノードの物理的大きさを最小限に抑え、より多くの線をこのノードで一緒に結合できるようにすることである。このことは、バンドパス・フィルタが結合線路フィルタまたは容量結合された共振器あるいはその両方として実装されている場合に、特に関連する。しかし、すべてのバンドパス・フィルタが、(設置面積が非常に小さい)集中素子を使用して実装されている場合、そのようなインピーダンス変換はあまり必要でないことがある。
1つの実装では、インピーダンス変換器505_1〜505_Nは、インピーダンス整合伝送線(すなわち、先細)であることができ、その一端は入力インピーダンスZに一致する広い幅を有しており、反対の端はバンドパス・フィルタ405の高インピーダンスZに一致する狭い幅を有している。
1つの実装では、広帯域インピーダンス変換器510は、一端が(共通ノード415を介して)バンドパス・フィルタ405の高インピーダンスZに一致する狭い幅を有しており、反対の端が出力インピーダンスZに一致する広い幅を有している、インピーダンス整合伝送線であることができる。そのような広帯域インピーダンス変換器510は、先細の伝送線(例えば、最大信号波長の規模の断熱して変更された幅を有する伝送線)を使用して実装され得る。エキスポネンシャル・テーパまたはクロッフェンシュタイン・テーパなどの、当業者に知られている先細の線のその他の実装も可能である。また、他の変換器505に対するこのインピーダンス変換器の広帯域要件が、各バンドパスの対応する中心周波数を中心にする狭い周波数範囲のインピーダンスに一致するだけでよいインピーダンス変換器505とは対照的に、この広帯域変換器510が、それを通って送信される広帯域の信号周波数の特性インピーダンスに一致する必要があるということから生じるということに、注意するべきである。
図5は、インピーダンス整合の特定の1つの例を示しており、コンバイナ108の一般的な方式がこの特定の実装に限定されないということが理解されるべきである。例えば、一部の実装では、バンドパス・フィルタ405は、ポート(107)と同じ特性インピーダンスZを有することができ、インピーダンス変換器が、バンドパス・フィルタ405と、共通ノード109に接続されている高インピーダンスZとの間に組み込まれる。
インピーダンス指定Zは、ポート107_1〜107_Nおよびポート109(入力ポートおよび出力ポートであることができる)での特性インピーダンスである。例えば、特性インピーダンスZは、当業者によって認識されているように、各ポート107および109での50オーム(Ω)であってよい。
Nが、周波数、マイクロ波信号305、バンドパス・フィルタ405、およびインピーダンス変換器505の各々の最後を表すということに、注意するべきである。また、Nは、量子ビット共振器システム102、読み出し共振器152、量子ビット154、方向性結合器104、ダイプレクサ106などの最後を表す。
回路100の回路素子は超伝導材料で作られ得る。各ポート107、バンドパス・フィルタ405、共通ノード415、共通ポート109、インピーダンス変換器505、および伝送線30は、超伝導材料で作られている。さらに、量子ビット共振器システム102、読み出し共振器152、量子ビット154、方向性結合器104、ダイプレクサ106、増幅器110、およびサーキュレータ112は、超伝導材料で作られている。(約10〜100ミリケルビン(mK)または約4Kなどの低温での)超伝導材料の例としては、ニオブ、アルミニウム、タンタルなどが挙げられる。例えば、ジョセフソン接合は超伝導材料で作られており、それらのトンネル接合は、酸化物などの薄いトンネル・バリアで作られ得る。コンデンサは、低損失の誘電材料によって分離された超伝導材料で作られ得る。さまざまな素子を接続する伝送線(すなわち、ワイヤ)は、超伝導材料で作られている。
図6は、実施形態による駆動および読み出し集積回路/アセンブリ100を形成する方法のフローチャート600である。この方法は、ブロック602で、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nにそれぞれ接続されるように構成された方向性結合器104_1〜104_Nを提供することと、ブロック604で、ダイプレクサ106_1〜106_Nを方向性結合器104_1〜104_Nにそれぞれ接続することと、ブロック606で、マイクロ波信号コンバイナ108をダイプレクサ106_1〜106_Nの各々に接続することとを含む。
方向性結合器104_1〜104_Nの各々は、第1のポート、第2のポート、第3のポート、および第4のポートを含んでいる。第1のポート103Aは、量子ビット信号および読み出し信号を受信するように構成され、第2のポート103Bは、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nに接続可能であり、第3のポート103Cは、ダイプレクサ106_1〜106_Nに接続可能であり、第4のポート103Dは、分離されたポートである。
ダイプレクサ106_1〜106_Nは、ローパス・フィルタのポート105B、ハイパス・フィルタのポート105C、および共通ポート(C)105Aをそれぞれ含んでいる。共通ポートは、低通過帯域のポートに関連付けられた低周波数帯域および高通過帯域のポートに関連付けられた高周波数帯域の両方をサポートするように構成される。ダイプレクサ106_1〜106_Nの共通ポート105Aは、方向性結合器104_1〜104_Nにそれぞれ接続される。
ダイプレクサ106_1〜106_Nは、反射された駆動マイクロ波信号をローパス・フィルタのポート105Bに向けるように構成され、ローパス・フィルタのポート105Bは終端点(例えば、50Ωの終端)に接続される。ハイパス・フィルタのポート105Cは、信号コンバイナ108に接続される。マイクロ波信号コンバイナ108は、図1に示されているように、各ダイプレクサ106_1〜106_Nからのマイクロ波信号を結合するように構成される。マイクロ波信号コンバイナ108は、結合マイクロ波信号(例えば、周波数f〜fを有する結合マイクロ波信号)を量子限定された増幅器110に出力するように構成される。量子限定された増幅器110は、結合マイクロ波信号を増幅し、結合マイクロ波信号をサーキュレータ112に出力するように構成される。
図7は、実施形態による量子ビット共振器システム102_1〜102_Nを駆動する方法のフローチャート700である。この方法は、(ブロック702で)方向性結合器104_1〜104_Nによって、(駆動)マイクロ波信号を(量子ビット共振周波数fq1〜fqNで)量子ビット共振器システム102_1〜102_Nにそれぞれ送信することと、(ブロック704で)方向性結合器104_1〜104_Nによって、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nから反射された(駆動)マイクロ波信号を(量子ビット共振周波数fq1〜fqNで)受信することと、(ブロック706で)ダイプレクサ106_1〜106_Nによって、方向性結合器104_1〜104_Nから送信された(駆動)マイクロ波信号をそれぞれ受信することとを含む。言い換えると、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nから反射された信号が、方向性結合器104_1〜104_Nを介して送信される。ダイプレクサ106_1〜106_Nは、反射された(駆動)マイクロ波信号を(量子ビット共振周波数fq1〜fqNで)終端されたポート(例えば、50Ωの低温終端)に向けるように構成される。
図8は、実施形態による量子ビット共振器システムから読み出す(すなわち、読み出し共振器152_1〜152_Nからそれぞれ読み出すことによって、超伝導量子ビット154_1〜154_Nの状態を推論する)方法のフローチャート800である。この方法は、(ブロック802で)方向性結合器104_1〜104_Nによって、(読み出し)マイクロ波信号を(読み出し共振周波数f〜fで)量子ビット共振器システム102_1〜102_Nにそれぞれ送信することと、(ブロック804で)方向性結合器104_1〜104_Nによって、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nから反射された(読み出し)マイクロ波信号を(読み出し共振周波数f〜fで)それぞれ受信することとを含む。また、この方法は、(ブロック806で)ダイプレクサ106_1〜106_Nによって、方向性結合器104_1〜104_Nを介して、送信された読み出しマイクロ波信号を(読み出し共振周波数f〜fで)それぞれ受信することと、(ブロック808で)マイクロ波信号コンバイナ108によって、ダイプレクサ106_1〜106_Nから送信された読み出しマイクロ波信号を(読み出し共振周波数f〜fで)それぞれ受信することとを含む。(読み出し共振周波数f〜fで)送信された読み出しマイクロ波信号が、量子ビット共振器システム102_1〜102_Nから(読み出し共振周波数f〜fで)前に反射された(読み出し)マイクロ波信号だったことに注意する。
マイクロ波信号コンバイナ108は、複数の送信された読み出しマイクロ波信号を(読み出し周波数f〜fで)複数のマイクロ波信号に結合するように構成される。さらに、この方法は、(ブロック810で)マイクロ波信号コンバイナ108によって、(読み出し共振周波数f〜fを含んでいる)結合された読み出しマイクロ波信号を量子限定された増幅器110に送信することを含む。
技術的効果および利点は、拡張可能な量子ビット駆動および読み出し回路のための方法および構造を含む。それらの構造は、チップまたはプリント基板上で完全に統合され得る。技術的優位性は、出力線および制御線の数を最小限に抑えることを含む。さらに、技術的効果および利点は、市販の低温サーキュレータおよび低温アイソレータを組み込む方式より軽い重さを有し、より適切に熱平衡化することができ、より小さい設置面積を有する、構造を含む。
「約」およびこれらの変形の用語は、本出願の出願時に使用できる機器に基づいて、特定の量の測定に関連付けられた誤差の程度を含むよう意図されている。例えば、「約」は、特定の値の±8%または5%、あるいは2%の範囲を含むことができる。
図内のフローチャートおよびブロック図は、本発明のさまざまな実施形態による、システム、方法、およびコンピュータ・プログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、および動作を示す。これに関連して、フローチャートまたはブロック図内の各ブロックは、規定された論理機能を実装するための1つまたは複数の実行可能な命令を含んでいる、命令のモジュール、セグメント、または部分を表すことができる。一部の代替の実装では、ブロックに示された機能は、図に示された順序とは異なる順序で発生することができる。例えば、連続して示された2つのブロックは、実際には、含まれている機能に応じて、実質的に同時に実行されるか、または場合によっては逆の順序で実行され得る。ブロック図またはフローチャート図あるいはその両方の各ブロック、ならびにブロック図またはフローチャート図あるいはその両方に含まれるブロックの組合せは、規定された機能または動作を実行するか、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せを実行する専用ハードウェアベースのシステムによって実装され得るということにも注意する。
本発明のさまざまな実施形態の説明は、例示の目的で提示されているが、網羅的であることは意図されておらず、説明された実施形態に限定されない。説明された実施形態の範囲を逸脱することなく多くの変更および変形が可能であることは、当業者にとって明らかである。本明細書で使用された用語は、実施形態の原理、実際の適用、または市場で見られる技術を超える技術的改良を最も適切に説明するため、または他の当業者が本明細書において説明された実施形態を理解できるようにするために選択されている。

Claims (25)

  1. 駆動および読み出し集積回路アセンブリであって、
    量子ビット共振器システムに接続されるように構成された方向性結合器と、
    前記方向性結合器に結合されたダイプレクサと、
    前記ダイプレクサに結合されたマイクロ波信号コンバイナとを備える、駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  2. 前記方向性結合器の各々が、第1のポート、第2のポート、第3のポート、および第4のポートを含む、請求項1に記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  3. 前記第1のポートが、量子ビット信号および読み出し信号を受信するように構成されており、前記第2のポートが、前記量子ビット共振器システムに接続可能であり、前記第3のポートが、前記ダイプレクサに接続可能であり、前記第4のポートが、分離されたポートである、請求項2に記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  4. 前記ダイプレクサが、低通過帯域のポート、高通過帯域のポート、および共通ポートを含んでおり、前記共通ポートが、前記低通過帯域のポートに関連付けられた低周波数帯域および前記高通過帯域のポートに関連付けられた高周波数帯域の両方をサポートするように構成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  5. 前記ダイプレクサの前記共通ポートが前記方向性結合器に接続されている、請求項4に記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  6. 前記ダイプレクサが、反射された駆動マイクロ波信号を前記低通過帯域のポートに向けるように構成されており、前記低通過帯域のポートが終端に接続されている、請求項4または5に記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  7. 前記高通過帯域のポートが前記マイクロ波信号コンバイナに接続されている、請求項4ないし6のいずれかに記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  8. 前記マイクロ波信号コンバイナが、前記ダイプレクサからのマイクロ波信号を結合するように構成されている、請求項1ないし7のいずれかに記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  9. 前記マイクロ波信号コンバイナが、結合マイクロ波信号を量子限定された増幅器に出力するように構成されている、請求項1ないし8のいずれかに記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  10. 前記量子限定された増幅器が、前記結合マイクロ波信号を増幅し、増幅されている前記結合マイクロ波信号をサーキュレータに出力するように構成されている、請求項9に記載の駆動および読み出し集積回路アセンブリ。
  11. 駆動および読み出し集積回路アセンブリを形成する方法であって、
    量子ビット共振器システムに接続されるように構成された方向性結合器を提供することと、
    ダイプレクサを前記方向性結合器に結合することと、
    マイクロ波信号コンバイナを前記ダイプレクサに結合することとを含む、方法。
  12. 前記方向性結合器の各々が、第1のポート、第2のポート、第3のポート、および第4のポートを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第1のポートが、量子ビット信号および読み出し信号を受信するように構成されており、前記第2のポートが、前記量子ビット共振器システムに接続可能であり、前記第3のポートが、前記ダイプレクサに接続可能であり、前記第4のポートが、分離されたポートである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ダイプレクサが、低通過帯域のポート、高通過帯域のポート、および共通ポートを含んでおり、前記共通ポートが、前記低通過帯域のポートに関連付けられた低周波数帯域および前記高通過帯域のポートに関連付けられた高周波数帯域の両方をサポートするように構成されている、請求項11ないし13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記ダイプレクサの前記共通ポートが前記方向性結合器に接続されている、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ダイプレクサが、反射された駆動マイクロ波信号を前記低通過帯域のポートに向けるように構成されており、前記低通過帯域のポートが終端に接続されている、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記高通過帯域のポートが前記マイクロ波信号コンバイナに接続されている、請求項14、15、または16に記載の方法。
  18. 前記マイクロ波信号コンバイナが、前記ダイプレクサからのマイクロ波信号を結合するように構成されている、請求項11ないし17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記マイクロ波信号コンバイナが、結合マイクロ波信号を量子限定された増幅器に出力するように構成されている、請求項11ないし18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記量子限定された増幅器が、前記結合マイクロ波信号を増幅し、増幅されている前記結合マイクロ波信号をサーキュレータに出力するように構成されている、請求項19に記載の方法。
  21. 請求項1ないし10のいずれかに記載のライブおよびランダム集積回路アセンブリを備える、チップ。
  22. 前記マイクロ波信号コンバイナに接続された量子限定された増幅器をさらに備える、請求項21に記載のチップ。
  23. 前記量子限定された増幅器に接続されたアイソレータをさらに備える、請求項22に記載のチップ。
  24. 量子ビット共振器システムを駆動する方法であって、
    前記方向性結合器によって、マイクロ波信号を前記量子ビット共振器システムに送信することと、
    前記方向性結合器によって、前記量子ビット共振器システムから反射されている前記マイクロ波信号を受信することと、
    前記ダイプレクサによって、前記方向性結合器から前記マイクロ波信号を受信することであって、前記ダイプレクサが前記マイクロ波信号を終端に向けるように構成されている、前記受信することとを実行する、方法。
  25. 請求項11ないし20のいずれかに記載の方法によって形成された駆動およびランダム集積回路アセンブリを介して、量子ビット共振器システムから読み出す方法であって、
    前記方向性結合器によって、マイクロ波信号を前記量子ビット共振器システムに送信することと、
    前記方向性結合器によって、前記量子ビット共振器システムから反射されている前記マイクロ波信号を受信することと、
    前記ダイプレクサによって、前記方向性結合器から前記マイクロ波信号を受信することと、
    前記マイクロ波信号コンバイナによって、前記ダイプレクサから前記マイクロ波信号を受信することであって、前記マイクロ波信号コンバイナが前記マイクロ波信号を結合マイクロ波信号に結合するように構成されている、前記受信することと、
    前記マイクロ波信号コンバイナによって、前記結合マイクロ波信号を量子限定された増幅器に送信することとを含む、方法。
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