JP2020520281A - フレックス回路を有する旋回器具 - Google Patents

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Abstract

電気器具は、近位セクションと、遠位セクションと、フレックス回路と、を含む。遠位セクションは、近位セクションに対する遠位セクションの回転に関する独立性を可能にするための旋回インターフェースにおいて近位セクションに連結される。フレックス回路は、近位セクションと遠位セクションとの間の旋回インターフェースにまたがり、かつ近位セクション及び遠位セクションの一方が他方に対して回転されたときであっても、近位セクションと遠位セクションとの間に電気的導通を提供する。

Description

本開示は、フレックス回路を有する旋回器具に関する。より具体的には、本開示は、その全体にわたって電気信号を伝達するための旋回構成要素及びフレックス回路に関する。
当業者には知られているように、現在の外科技術では通常、組織を切断し、外科手技を実施する上で発生する出血を凝固させるために、高周波(RF)電力が用いられている。このような電気外科手術は広く使用され、切断及び凝固両方のための単一の外科器具の使用を含む、多くの利点をもたらしている。単極の電気外科用発生器システムは、ハンドピースと導電性電極又はチップとを有する電気外科用器具などの形態をなし、手術を実施するために外科医によって手術部位で患者に当てられる活性電極と、患者を再び発生器に接続するためのリターン電極とを有する。
電気外科用器具の電極又はチップは、組織を切断する又は凝固させる外科的効果を生み出すため、高い電流密度を有する高周波電流を発生させるように、患者との接触点においては小さいものとなっている。リターン電極は、電気外科用器具の電極又はチップに供給される高周波信号と同じ高周波信号を搬送し、その高周波信号が患者を通過した後、電気外科用発生器に戻る経路を提供する。電気外科用発生器と電気外科用器具との間で高周波電流を電気的に接続するために、導電性コアを有するケーブルが通常、電気外科用発生器から電気外科用器具へと延びている。
電気外科的手技は多くの場合、標的組織を電気外科用器具で適切に治療するために、電気外科用器具の正確な移動及び制御を必要とする。具体的に言えば、電極チップが標的組織に対して方向付け及び位置決めされる方式は、送達される電気エネルギーと組織が相互作用する方式に影響を及ぼし得る。
いくつかの例では、操作者が電気外科的手技の最中に標的組織に対して、電気外科用器具を再調節又は再方向付けすることを望むこともある。通常の電気外科用器具を使用すると、そのような調節は手技の時間を延長させ、通常は操作者が器具に対する自身の握持を再調節することを必要とすることになり、それによって、器具と非標的組織とが偶発的に接触するリスクが増大することになる。
それに加えて、手技の最中に電気外科用器具を移動させ、再方向付けすることは通常、取り付けられた電力ケーブル及び/又は他のホース/接続部を同様に移動させることを必要とする。このことは、電気外科用器具における抗力、トルク、及びねじりモーメントの力の分布が変化することにつながり、それによって、器具がユーザの手の中に収められる方式が変更され、器具を一定して操作及び制御することがより困難となり、事故又は手技の誤りのリスクが更に増大することになる。
更に、器具が保持又は把持されることを必要とする方式の変化、並びにユーザの手に対する器具の力の分布の変化は、器具の使用中のユーザ快適性を低下させることがあり、またより早く手が疲労することにつながり得る。
本明細書において特許請求される主題は、上記のようないずれかの不利益を解消する実施形態、あるいは上記のような環境においてのみ機能する実施形態に限定されるものではない。むしろこの背景技術は単に、本明細書に記載されるいくつかの実施形態が実施され得る、1つの代表的な技術分野を例示するために提示されている。
本開示は、旋回能力又は回転能力を有する電気器具を提供することによって、前述の欠点の少なくとも一部に対処する。例えば、いくつかの実施形態では、電気器具は、近位セクションと、遠位セクションと、フレックス回路と、を備える。遠位セクションは、近位セクションに対する遠位セクションの回転の独立性を可能にするための旋回インターフェースにおいて近位セクションに連結され得る。フレックス回路は、近位セクションと遠位セクションとの間の旋回インターフェースにまたがることができる。加えて、フレックス回路は、近位セクション及び遠位セクションのうちの一方が他方に対して回転されたときであっても、近位セクションと遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成され得る。
他の例示的な実施形態によれば、手持ち式電気器具は、回転能力を含む。器具は、ハンドピース、旋回インターフェース、機能的用具、及びフレックス回路を含む。ハンドピースは、近位セクションと遠位セクションとを有し、近位セクションは、器具に又は器具から電気信号又は電気エネルギーを伝達するために近位セクションに接続された1本以上の電気ケーブルを有するように構成されている。遠位セクションは、ユーザにより起動される1つ以上の制御装置を有する。旋回インターフェースは近位セクションと遠位セクションとの間にあり、かつチャネル付セクションと、近位セクションに対する遠位セクションの回転独立性を可能にする一方で、近位セクション及び遠位セクションを1つに連結するようにチャネル付セクションの中に延在する径方向延長部とを含む。機能的用具が遠位セクションと関連付けられ、機能的用具は、遠位セクションの回転が結果として機能的用具の対応する回転を生じさせるように、遠位セクションと回転式にリンクされている。フレックス回路は、近位セクションと遠位セクションとの間の旋回インターフェースにまたがり、かつ近位セクション及び遠位セクションの一方が他方に対して回転されたときであっても、近位セクションと遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成されている。
他の例示的な実施形態では、フレックス回路は、上面及び底面を有する基板と、基板上に配設された第1のトレース、第2のトレース、及び第3のトレースとを含む。第1のトレース、第2のトレース、及び第3のトレースは、互いに電気的に絶縁されている。また、フレックス回路は、第1の線形セクション、第2の線形セクション、及び第1の線形セクションと第2の線形セクションとの間に配設された蛇行セクションを含む、複数の識別可能なセクション内に配列されている。蛇行セクションは、フレックス回路が、第1の線形セクションと第2の線形セクションとの間の電気的導通を維持しながら、フレックス回路が屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮することを可能にする。
この「発明の概要」は、「発明を実施するための形態」において以下に更に説明される簡潔な形態で概念の選定を紹介するために提供される。この「発明の概要」は、特許請求対象の主要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図するものではなく、また特許請求対象の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
開示された実施形態の追加の特徴及び利点は、以下の説明に記載され、一部はその説明から明らかとなるか、又は本開示の実践によって習得され得る。これら及び他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明らかとなるか、又は本開示の実践によって習得され得る。
本発明の上記及び他の利点及び特徴を更に明確にするために、本発明のより具体的な説明が、添付の図面に例示されるその特定の実施形態を参照することによって提供される。これらの図面は、本発明の単なる例示の実施形態を描いており、したがって、その範囲の限定するものとみなされるものではないことが理解される。本発明は、以下の添付図面の使用により、更に具体的かつ詳細に記載及び説明される。
例示的な電気外科用システムを示す図である。 操作者によって保持されている電気外科用器具を示す図である。 図2の電気外科用器具の部分拡大図である。 電極チップの再配向を可能にするために近位セクションに対して回転された遠位セクションを有する、図2の電気外科用器具を示す図である。 ハンドピースの内部を示すためにハンドピースの一部分が取り除かれ、遠位セクションが第1の位置にある、図2の電気外科用器具を示す図である。 遠位セクションが第2の位置に旋回された、図2の電気外科用器具を示す図である。 遠位セクションが第3の位置に旋回された、図2の電気外科用器具を示す図である。 図2の電気外科用器具の部分断面図である。 旋回デバイスの近位セクションと遠位セクションとの間の電気的導通を提供するために使用することができるフレックス回路の上平面図である。 図9のフレックス回路の底面図である。 本開示の別の実施形態によるフレックス回路の上平面図である。
本開示は、互いに対して旋回可能である、第1の部分及び第2の部分を含み、かつ、第1の部分及び第2の部分が旋回するときであっても、第1の部分及び第2の部分にわたって電気信号を伝達するためのフレックス回路を含む器具に関する。器具の旋回能力により、電気外科手技中をはじめとする手技中に、器具を正確に制御し及び精密に調節することが可能になる。フレックス回路によって、第1の部分及び第2の部分が、最小限の抵抗で、互いに対して回転又は旋回することが可能になる。
いくつかの実施形態では、器具は、ハンドピースを含む電気外科用又は他の手持ち式器具の形態をとる。ハンドピースは、第1の部分及び第2の部分に対応する近位セクション及び遠位セクションを含むことができるが、近位セクション及び遠位セクションは、回転式に分離されて、遠位セクションが近位セクションとは独立して回転する、あるいはその逆に近位セクションが遠位セクションとは独立して回転することが可能になるようになっている。フレックス回路は、近位セクション及び遠位セクションが互いに対して回転されたときであっても、電気信号が、遠位セクション上の制御装置から近位セクションを通って電気外科用発生器に伝達されることを可能にしている。同様に、フレックス回路は、近位セクションと遠位セクションとが互いに対して回転したときであっても、高周波電流が、電気発生器から近位セクションへと伝わり、近位セクションを通って遠位セクション内へと入り、遠位セクション内に取り付けられた電極に伝わることを可能にする。
手持ち式の実施形態は、旋回及びフレックス回路機構が、ユーザの手の中での器具の把持位置を乱すことなく、器具を操作及び再配向することを可能にするという利益をもたらす。例えば、電気外科手技の間、ユーザは、自身の手の屈曲部にハンドピースの近位セクションを配置し、親指と人差し指及び/又は中指の間でハンドピースの遠位セクションを把持することによって、ハンドピースを保持してもよい。その器具は、ユーザが、遠位セクションを近位セクションに対して独立して回転させることを可能にし、近位セクションが依然として手の屈曲部に収められたまま、親指及び/又は他の指が遠位セクションの回転操作を制御することが可能となる。フレックス回路はハンドピース内に構成され配置されるが、その際、ハンドピースの近位セクションと遠位セクションとの間の電気的導通を依然として維持しながら、フレックス回路が遠位セクションの回転に対して最小又は限られた抵抗を生成するようになっている。
あるいは、ユーザは、近位セクションがユーザの手と接触している場合であっても、ハンドピースを、その遠位セクションを親指及び他の指で把持することによって保持して、近位セクションを遠位セクションに対して回転させることができる。結果として、近位セクションに接続されたコード及び/又は管は、ハンドピースが移動するにつれて近位セクションを回転させることができるが、近位セクションと遠位セクションとが、回転式に分離されるため、遠位セクションを回転させることはない。この場合もやはり、フレックス回路は、ハンドピースの近位セクションと遠位セクションとの間の電気的導通を依然として維持しながら、近位セクションの回転に対して最小又は限られた抵抗を生成する。
そのような実施形態の構造及び機能は、ユーザの手の上の力分布(例えば、トルク及び抗力効果)の変化を最小化又は低減しながら、あるいは、遠位セクションを近位セクションに対して回転するためには過度な力を必要としながら、ユーザが器具を調節することを可能にし得る。上記のような利益は、操作者の不快感及び疲労を低減又は排除し、より一貫した組織/電極の相互作用を可能にし、ユーザが切断線又は切断面に沿って器具を動かす際のフレキシビリティを改善することができ、切断及び凝固の両方で、精度の高い移動及び位置決めを改善し、一貫した把持動態を維持する助けとなり、それによって、関連する患者及び装置のリスクを低減又は排除することができ、その結果、より良好でより成功した外科成果をもたらす。フレックス回路はまた、上記の回転を可能にするように構成される一方で、ハンドピースの内部構成要素が、ハンドピースの内部構成要素が絡みあったり、過剰に伸張されたり、ねじれたり、又は別のあり方で無秩序になり、電気的導通を遮断したり、あるいはハンドピースセクションの自由な回転を阻止することを制限又は防止するようになっている。
図1は例示的な電気外科用システム100を示す。図示の実施形態は、信号発生器102と、電気外科用器具104と、リターン電極106と、を含む。発生器102は、一実施形態では、高周波電気エネルギーを生成する高周波発生器である。電気外科用器具104に、ユーティリティ導管108が連結されている。図示の実施形態では、ユーティリティ導管108は、発生器102から電気外科用器具104に電気エネルギーを伝達するケーブル110を含む。図示のユーティリティ導管108はまた、捕捉及び/又は収集された煙及び/又は流体を手術部位から離れる方向に搬送するバキュームホース112を含んでいる。
一般に、電気外科用器具104は、ハンドピース又はペンシル114と、電極チップ116とを含んでいる。電気外科用器具104は、組織を切断するため、並びに/又は標的組織内の及び/若しくは標的組織付近の血管を焼灼するために、患者の標的組織に電気エネルギーを伝達する。具体的に言えば、電極チップ116に密着した患者の細胞物質の加熱を引き起こすために、放電が電極チップ116から患者に供給される。組織の加熱は、電気外科用器具104を使用して電気外科手術を実施することが可能となるように、適度に高い温度で生じる。リターン電極106は、患者の身体に入るエネルギーのために、回路を完成させ、リターン電気経路を波発生器102に提供するために、ケーブル118によって波発生器102に接続され、かつ、患者に貼り付けられるか、あるいは患者に密着させられる(これは、リターン電極のタイプにより異なる)。
図2には、電気外科手技を実施し、所望により、手術部位から煙を排出するためにも使用される例示的な電気外科用器具120が示されている。電気外科用器具120は、近位セクション(又は第1の部位)124と遠位セクション(第2の部位)126とを有するハンドピース122を含んでいる。電極チップ130が、遠位セクション126の開口部内に受容されている。1本以上の電力ケーブル、1本以上のバキュームホース、及び/又は他の接続部が、ユーティリティ導管140を通ってハンドピース122の方に導かれていてよく、このユーティリティ導管140は、図示の実施形態では、ハンドピース122の近位セクション124及びハンドピース122の下側に連結されている。代替的な実施形態は、ハンドピースの頂部及び/若しくは側部セクションに、近位セクションに、又はハンドピースの他の場所に、ユーティリティ導管との接続部を含んでもよい。電力ケーブルは、電気外科用発生器から電気外科用器具120へと電気エネルギーを伝達する。電気外科手技の間、電気エネルギーは、電極チップ130を通じて患者の組織の中へと流される。
電気外科用器具120などの電気外科用器具は、使用時に、鉛筆又はペンが筆記の際に保持される方式と同じ方式でしばしば保持されることから、電気外科用ペンシル又はペンと一般に呼ばれている。図2は、操作者が電気外科手技の間に電気外科用器具を保持し得る一般的な方式を示している。図示のように、ハンドピース122は、手の屈曲部に通して横たえられ、中指と親指によって定位置に保持されている。人差し指は、ハンドピース122を定位置に更に保持するため、並びに、1つ以上の制御装置136の選択的作動によって電気外科用デバイスの特定の動作を制御するために、ハンドピース122の頂部に配置され得る。
1つ以上の制御装置136は、器具を通じた電力供給を増加又は減少させること、器具をオン及びオフにすること、種々の動作モード(切断、凝固、切断と凝固の組み合わせ)に合わせて器具を調節することなど、ユーザが電気外科用器具120の1つ以上のパラメータを調節することを可能にする。例えば、制御装置136は、電気外科用器具120から電気外科用発生器及び/又は他のコントローラに制御信号を伝達するための接続を提供し得る。
図2に示す実施形態はまた、ユーザが電気外科用器具120を保持及び/又は制御するための触覚表面を提供するように構成されたグリップ138を含んでいる。グリップ138は、例えば、ゴム又はポリマー材料から形成されることができ、また、器具を保持している間ユーザに快適かつ/又は触感のある把持性の向上をもたらすための1つ以上の隆起、溝、及び/又は他の表面形状を含み得る。それに加えて、ゴム又はポリマー材料は、ハンドピース122に対するユーザの把持を改善すると共に、短期間の使用にも長期間の使用にも快適な把持性をもたらすようにユーザの指に適合する形状をなす厚さ及び素材の柔らかさを有するものであってもよい。
図3は、電極チップ130の拡大図を示している。図示の実施形態では、電極チップ130は、テーパ状の縁部142と、先端部144と、鋭利ではない縁部146と、側面148とを含んだ刃状の構造を有している。刃状に形成することにより、ユーザが標的組織に対する電極チップ130の作用効果を調節することが可能となる。例えば、相対的に小さな表面積を有する電極130のテーパ状の縁部142及び/又は先端部144を標的組織の近くに位置決めすることによって、電極チップ130から標的組織へと流れる電流の密度は、より小さな領域にわたって分布し、相対的により高くなる(例えば、切断動作モード及び/又はピンポイント型凝固モードで使用するため)。
他方、電極チップ130を標的組織に対して回転させて、相対的に大きな表面積を有する、鋭利ではない縁部146又は電極チップ130の側面148のうちの1つを標的組織の近くに位置決めすることによって、電極チップ130から標的組織へと流れる電流の密度は、より大きな領域にわたって分布し、相対的により低くなる(例えば、より分散したスプレー型凝固モード又は広い面接触での凝固で使用するため)。電極チップ130の回転はしたがって、ユーザが、種々のタイプの手技を実施すること、及び/又は、(例えば、スプレー型動作に対するピンポイント型動作のレベルを調節することによって、またその逆によって)電気外科手技の間に電気外科用器具120の動作を動的に調節することを可能にし得る。
図4は、電気外科用器具120の別の図を示している。図示のように、遠位セクション126は、近位セクション124に対して選択的に回転され得る(例えば、図2に示す位置と比較されたい)。図示の実施形態では、電極チップ130は、遠位セクション126と共に回転するように構成されており、ユーザが遠位セクション126を回転させることによって電極チップ130の角度を調節することが可能となっている。
例えば、電気外科手技の間、ユーザは遠位セクション126を回転させて、標的組織に対する電極チップ130の向きを変更することができる。このことは、電極チップ130が組織と相互作用する角度を変更することなどによって(例えば、電極のどの部分を組織に最も接近させるかを調節することによって)、ユーザが電気外科用器具の動作特性を動的に調節することを可能にし得るという点で有益である。例えば、ユーザは、ユーザの好み及び/又は患者のニーズに応じて、電極の縁部が標的組織により近くなるあるいは標的組織からより遠くなる角度になるように、遠位セクション126を回転させることができる。それに加えて、電気外科用器具120は、ユーザが、切断又は治療経路に沿って、変化する組織の幾何学的形状(例えば、曲がり、隆起など)又は組織のタイプ(例えば、脂肪、筋肉、皮膚、神経、血管、器官など)に対応するように、遠位セクション126を回転させて電極チップ130の角度を調節することなどによって、手技の間に動的な調節を行うことを可能にしている。
ハンドピース122が保持される典型的な方式(例えば、図2を参照)では、近位セクション124は、ユーザの手の屈曲部に収められ、遠位セクション126は、ユーザの親指と中指及び/又は人差し指との間に保持される。ハンドピース122は、近位セクション124が依然としてユーザの手の屈曲部に収められている間に、ユーザが自身の親指及び/又は他の指を用いて遠位セクション126及び電極チップ130の回転位置に対して微細調節を行うことを可能にするように構成されている。そのような構成は、ハンドピース122が手の中に収められているあり方を変更することなく、所望の調節を行うことを可能にしている。これにより、電極チップ130の回転調節の間にユーザの把持位置が乱れないようにすることが可能となる。把持位置の維持を可能にすることにより、操作者の無関係な手の動きに関連するアクシデント及び患者のリスク(例えば、標的でない組織又は敏感な機器に電極を誤って接触させること)が低減され得るという利点を得ることができる。それに加えて、回転調節の前又はその後に把持位置を再調節する必要性を低減又は排除することにより、手技時間が短縮され、操作者の手の疲労が軽減され、更にはそれに関連する患者及び機器に対するリスクが低減され得る。
ハンドピース122はまた、ユーザが遠位セクション126を(例えば、ユーザの親指と中指及び/又は人差し指との間で)所望の向きに保持することを可能にする一方で、近位セクション124が遠位セクション126に対して回転することを可能にするように構成されてもよい。例えば、上述したように、近位セクション124は、それに接続された、ユーティリティ導管140、ホース、又はケーブルを有してもよい。ユーザがハンドピース122(又はその遠位セクション126)を移動させると、ユーティリティ導管140、ホース、又はケーブルはハンドピース122の移動に抵抗し得る。本明細書で論じられるように、そのような抵抗は、様々な理由で望ましくない場合がある。近位セクション124を遠位セクション126から回転式に分離することによって、近位セクション124は、ユーティリティ導管140、ホース、又はケーブルからの抵抗に応答して、遠位セクション126に対して回転することができる。したがって、ユーティリティ導管140、ホース、又はケーブルからの抵抗は、近位セクションを回転させることができるが、ユーザは遠位セクション126を所望の向きに維持することができる。
更に、ユーティリティ導管140を近位セクション124に接合することにより、遠位セクション126の回転運動がユーティリティ導管140から機械的に分離され、ハンドピース122に対する力の分布を変化させることなく、またユーティリティ導管140の連結の結果として生じる抗力、トルク、又はねじりモーメントの力を変更することなく、回転調節を行うことが可能となる。これにより更に、ユーザの把持位置を維持することが可能となり、また、抗力、トルク、ねじりモーメントの力、及びユーザの手に加えられる他の力を、手技の間終始一貫したものに維持することによって、電気外科用器具120のより一貫した制御性がもたらされる。例えば、ユーティリティ導管140は、安定した状態でハンドピース122をユーザの手に固定することを支援し得るが、遠位セクション126の回転を近位セクション124及びユーティリティ導管140から分離することによって、この安定的な固定機能は、旋回によって誘発される変動又は変化を伴うことなく維持され得る。
図5は、ハンドピース122の内部構成要素を示すために近位セクション124の一部分が取り除かれた、電気外科用器具120の別の図を示している。この図から、アタッチメントピース150が、遠位セクション126に回転式に接合され(例えば、遠位セクション126の回転が結果として、アタッチメントピース150の対応する回転を生じさせる)、また、近位セクション124と遠位セクション126とがそれぞれの回転独立性を保ちながら、近位セクション124を遠位セクション126に結合するように構成されていることが分かる。
図示されているアタッチメントピース150は、チャンネル付セクション152と、チャンネル付セクションに対して近位側に配設されたリム154とを有するリングとして形成されている。アタッチメントピース150の構造は、器具の構成要素を遠位セクション126から近位セクション124に、及びその逆に、リング構造の開口部を介して通すことを可能にしている。例えば、これにより、フレックス回路160(以下でより詳細に論じられる)が、遠位セクション126及び近位セクション124の両方の内部に配設され、それらの間に延在することが可能になる。
図示されている実施形態では、アタッチメントピース150のチャネル付セクション152は、リム154と遠位セクション126の近位縁部162との間に配設されている。図示されているように、リム154と遠位セクション126の近位縁部162は、チャネル付セクション152におけるアタッチメントピース150の直径よりも大きな直径を有している。これにより、(近位セクション124の遠位縁部に配設された)内向きの径方向延長部164をアタッチメントピース150のチャネル付セクション152の中に挿入し、リム154と遠位セクション126の近位縁部162との間に延長部164を配置することで、近位セクション124を遠位セクション126にリンクさせることが可能となる。遠位セクション126が近位セクション124から近位側又は遠位側に分離されることがこのようにして防止され、その一方で近位セクション124に対する遠位セクション126の独立した回転運動が維持される。
図示されている実施形態では、アタッチメントピース150はまた、アタッチメントピース150の残りの近位表面に対して更に近位側に突出するキャッチ166を含んでいる。近位セクション124はまた、アタッチメントピース150の近位表面に又はその近くに配設された旋回ストップ168を含んでいる。遠位セクション126の回転は、アタッチメントピース150をそれに応じて回転させる。回転は、キャッチ166が旋回ストップ168に当接するまで継続され得る。回転の範囲はしたがって、キャッチ166及び/又は旋回ストップ168の位置に従って制限され得る。
他の実施形態では旋回制限手段が省略され、遠位セクション126が近位セクション124に対して360度、完全に回転することが可能となる。いくつかの実施形態では、回転は、例えば、約45度〜315度、又は約60度〜300度、又は約90度〜270度の範囲に制限される。
図6及び図7は、遠位セクション126が図5の図に対し、第1の回転された位置及び第2の回転された位置にある、ハンドピースの図を示している。図6に示されているように、遠位セクション126の回転は結果として、アタッチメントピース150の対応する回転を生じさせ、キャッチ166を旋回ストップ168により接近させる。図6及び図7はまた、電極チップ130がそれに対応して遠位セクション126と共に回転されているところを示している。本明細書で説明するように、そのような回転は、例えば、様々な電気外科的効果をもたらすため、かつ/又は、凹凸のある若しくは湾曲した組織の幾何学的形状を通過する間に所望の向きを維持するために、操作者が電極チップ130の向きを所望の位置に調節することを可能にする。
例えば、図5〜図7に示す実施形態では、図5は、刃状構造体の縁部が近位セクション124の下側と位置合わせされた状態で(例えば、縁部が下に向く状態で)配置された電極チップ130を示している。遠位セクション126が図6及び図7に示す位置へと回転した後、電極チップ130は、1つの側面が近位セクション124の下側と位置合わせされた状態で(例えば、1つの側面が下に向く状態で)示されている。図6と図7との1つの違いは、異なる回転方向が、電極チップ130のテーパ状縁部を異なる方向に向かせていることである。
いくつかの実施形態では、電極チップ130は、電極チップ130とハンドピース122の少なくとも一部との間に固定関係が存在するように、ハンドピース122に取り付けられるか、ないしは別の方法でハンドピース122に関連付けられてもよい。例えば、電極チップ130の向きは、遠位セクション126に対して固定されてもよい(例えば、鋭利ではない縁部146が制御装置136と位置合わせされ、同じ方向に面するようになっていてもよい)。しかしながら、他の実施形態では、電極チップ130は、ハンドピース122に調整可能に取り付けられるか、ないしは別の方法ハンドピース122に関連付けられてもよい。例えば、電極チップ130の向きは、ハンドピース122の1つ以上の部分に対して選択的に調節されてもよい。例として、電極チップ130は、鋭利ではない縁部146が様々な方向に面しているハンドピース122内に取り付けられてもよい(例えば、鋭利ではない縁部146が、制御装置136と位置合わせされていないか、又は制御装置136と同じ方向に面していないようになっていてもよい)。電極チップ130はまた、電極チップ130がハンドピース122から一定の距離又は可変の距離だけ延在するように取り付けられてもよい。
図示されている実施形態は、チャネル付セクション152と延長部164との間に平滑な境界面を設けて、遠位セクション126が回転範囲の全体にわたって自在に回転することを可能にしている。他の実施形態では、回転は、チャネル付セクション152と延長部164との間に溝付きの又は区切られた境界面を形成することなどによって、個々の位置(例えば、5度、10度、15度、20度、25度、30度、45度、60度の増分で)に限定されてもよい。
引き続き図5〜図7に注意払いながらも、図8〜図10にも注目すると、図8〜図10は、近位セクション124と遠位セクション126との間に電気的導通を提供するフレックス回路160を示す。図8に見られるように、フレックス回路160の遠位端180は、制御装置136の下方の遠位セクション126内に配設される。フレックス回路160は、アタッチメントピース150内のノッチ170を通って近位方向に延在しており、ノッチ170で、フレックス回路160は近位セクション124の内部に入る。フレックス回路160は、接続ポート172に向かって近位方向に延在し続け、接続ポート172では、フレックス回路160の近位端182は、発生器(例えば、発生器102、図1参照)と器具120との間で電気エネルギー/信号を伝達するケーブル110に接続する。
図9及び図10は、フレックス回路160の上面図及び底面図をそれぞれ示す。図示されたフレックス回路は、トレースがその上に配設された基板184を含む。より具体的には、図9に示すように、フレックス回路160は、基板184の上面に配設された第1のトレース186及び第2のトレース188を含む。フレックス回路160が器具120内に実装されるとき、制御装置136の下方に第1のトレース186及び第2のトレース188を配設して、制御装置136のうちの1つの押し下げが第1のトレース186又は第2のトレース188との電気的接続を形成するようにすることができる。そのような電気的接続は、例えば、器具を通る電力送達を増加又は減少させること、器具をオン又はオフにすること、異なる動作モード(切断、凝固、切断と凝固の組み合わせ)に器具を調整することなど、電気外科用器具120の1つ以上のパラメータの調節をもたらすことができる。例えば、制御装置136のうちの1つとトレース186、188のうちの1つとの間のこのような接続を形成することにより、器具120から電気外科用発生器及び/又は操作パラメータを調節する他のコントローラに制御信号を送信することができる。
図10に図示されているように、第3のトレース190が基板184の底面上に配設される。第3のトレース190は、高周波電流(ケーブル(例えば、図1、図5〜図8のケーブル110)によって器具120に送達される)をチップ130に伝達することができる。例えば、図8に示すように、フレックス回路160の底面(トレース190を含む)は、シャフト192と電気的に接触することができるが、そのシャフト192は、内部シャフト194及びウィング196を介してチップ130と電気的に接触する。したがって、制御装置136が押されると、信号が(フレックス回路160及びケーブル110を介して)発生器に送信される。発生器は次に、高周波電流を器具120に送ることができ、高周波電流を、少なくとも部分的にトレース190を介して、チップ130に伝達することができる。
フレックス回路の図示された実施形態は、第1の側に2つのトレースと、第2の側に単一のトレースの、計3つのトレースを含むが、これはあくまでも例示に過ぎない。他の実施形態では、フレックス回路は、より少ない又は3つより多いトレースを有してもよい。更に、トレースは、フレックス回路の単一の側に配設されても、又はその複数の側に配設されてもよい。更に、本開示によるフレックス回路は、複数の層を含んでもよい。1つ以上のトレースは、複数の層のうちの1つ以上の上に配設されてもよい。トレースは、ハンドピースの更なる導通又は機能を提供し得る。
フレックス回路160は、フレックス回路160の遠位端180及び近位端182が、遠位セクション126及び近位セクション124に、又は遠位セクション126及び近位セクション124内に、それぞれ(固定的に)接続されている場合であっても、遠位セクション126が近位セクション124に対して(又はその逆に)回転又は旋回することを可能にするように構成される。図9及び図10に示されるように、フレックス回路160は、第1の線形セクション200、蛇行セクション202、及び第2の線形セクション204を含む、複数のセクションを含む。以下でより詳細に説明するように、蛇行セクション202は、近位セクション124と遠位セクション126とが互いに対して回転するとき、フレックス回路160が屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮することを可能にする。
分かるように、蛇行セクション202は、第1の線形セクション200と第2の線形セクション204との間に配設される。図8から分かるように、第1の線形セクション200は、制御装置136に隣接する位置から、ハンドピース122の近位セクション124の内部まで近位方向に延在するのに十分な長さである。その結果、蛇行セクション202及び第2の線形セクション204が、ハンドピース122の近位セクション124内に配設される。
図9及び図10に示される実施形態を含むいくつかの実施形態では、第1の線形セクション200及び第2の線形セクション204は、互いに概ね平行である。しかしながら、図示した実施形態によれば、第1の線形セクション200及び第2の線形セクション204は、互いにオフセットされている(例えば、同一線上ではない)。例えば、第1の線形セクション200は、フレックス回路160の長手方向軸線Aと概ね位置合わせされているが、第2の線形セクション204は、軸線Aからオフセットされるか、又は離される。
第1の線形セクション200と第2の線形セクション204とがオフセットしていることによって、フレックス回路160の遠位端180と近位端182との接続を、所望の位置にすることが可能となる。例えば、ハンドピース122が中立位置にあるとき(例えば、遠位セクション126が、図2、図5、及び図8に示されるように、近位セクション124に対して回転されていないとき)、フレックス回路160の遠位端180は、ハンドピース122の頂部付近の制御装置136の下に配置され得る。その一方で、フレックス回路160の近位端182は、ハンドピース122の下側近くの接続ポート172に近接して、又は少なくとも部分的にその内部に配設され得る。換言すれば、図5及び図8に示されるように、フレックス回路160がハンドピース122内に配設されるとき、第1の線形セクション200及び第2の線形セクション204は、互いに半径方向にオフセットされている。
蛇行セクション202は、複数の脚部206、及び脚部206と第1の線形セクション200及び第2の線形セクション204とを接続する屈曲部208を含む。図5〜図7から分かるように、蛇行セクション202の脚部206及び屈曲部208は、近位セクション124と遠位セクション126とが互いに対して回転するとき、フレックス回路160が屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮することを可能にする。例えば、図6及び図7から分かるように、遠位セクション126が近位セクション124に対して回転されると、脚部206及び屈曲部208は軸線Aの周りを屈曲する。
いくつかの実施形態では、脚部206及び屈曲部208が屈曲すると、隣接する脚部206の端部は、互いに広がるか又は互いに接近するように移動してもよい。同様に、隣接する屈曲部208は、互いに広がるか又は互いに接近するように移動してもよい。脚部206及び屈曲部208がそのように移動することによって、近位セクション124及び遠位セクション126が互いに対して回転されるときに、フレックス回路160が効果的に延長され得る。脚部206及び屈曲部208の上記の構成により、フレックス回路160は、いずれかの方向にねじれ、静止状態(例えば、図5に図示されているような状態)に戻ることを可能にするが、その際、そのような回転運動に対して著しい抵抗を作り出すことなく、あるいは、内部の構成要素の損傷若しくは絡まりを引き起こすこともない。
本実施形態は、特定の数の脚部206及び屈曲部208を有するように図示されているが、フレックス回路は、より少ない又はより多くの脚部及び/又は屈曲部を含み得ることが理解されるであろう。より少ない又はより多くの脚部及び/又は屈曲部を含むことにより、フレックス回路は、特定の用途のために所望の量を屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮させることができる。例えば、より少ない屈曲部及び脚部を含むことは、装置の近位セクションと遠位セクションとの間の相対回転が制限される場合に好適であり得る。対照的に、より多くの屈曲部及び脚部が、近位セクションと遠位セクションとの間により大きな回転を利用可能とする装置で使用されるフレックス回路に含まれてもよい。
図9及び図10に示される実施形態の脚部206は、軸線A又は第1の線形セクション200及び第2の線形セクション204に対して垂直ではなく、脚部206は、軸線A、第1の直線セクション200、及び第2の直線セクション204に対して、概ねそれらを横断する方向に向けられている。他の実施形態では、脚部206は、軸線A、第1の線形セクション200、及び第2の線形セクション204に対して垂直に向けられてもよい。
図9及び図10に示される実施形態では、脚部206は、隣接する脚部206が鋭角を形成するように、(軸Aに対して)交互の方向に向けられる。図9及び図10から分かるように、脚部206によって形成される角度の方向は、ある組の脚部206とその次の組の脚部206とでは交互になっている(連続する角度は、互いに反対方向に開口する)。
図示されたフレックス回路は、あくまでの一実施形態例に過ぎないことが理解されるであろう。本開示によるフレックス回路は、様々な形態をとることができ、又は様々な修正を含み得る。例えば、屈曲部208は、隣接する脚部206を直接接続するように図示されているが、他の実施形態では、屈曲部は、隣接する脚部どうしを互いに更に離間させるまっすぐな部分を含んでもよい。
図11に示されるような他の実施形態では、蛇行セクション202aは、先の実施形態のものとは異なる方向に向けられた脚部206aを含んでもよい。図示された実施形態の脚部206aは、軸線A又は第1の線形セクション200a及び第2の線形セクション204aに正確に平行ではないものの、脚部206aは、軸線A並びに第1の線形セクション200a及び第2の線形セクション204aと概ね平行に向けられる。他の実施形態では、脚部206aは、軸線A、第1の線形セクション200a、及び第2の線形セクション204aと平行に向けられてもよい。更に他の実施形態では、脚部は、軸線Aに対して概ね平行でも概ね垂直でもないように向けられてもよい。例えば、脚部は、軸線Aに対して45度の角度に向けられてもよい。また、脚部が、軸線Aに対して0度〜180度の任意の角度に向けられてもよいことが理解されるであろう。
前の実施形態では、互いに隣接する、鋭角を形成する脚部を示しているが、いくつかの実施形態は、鈍角を形成する隣接する脚部を含むことが理解されるであろう。更に、一部の脚部が鋭角を形成し、他の脚部が鈍角を形成してもよい。更に、脚部の長さは互いに等しくてもよく、又は長さは様々であってもよく、又は一部の脚部の長さは等しく、その一方で他の脚部の長さが様々であってもよい。
本明細書で説明した実施形態は電気外科用器具に関するものであるが、本開示はそのように限定されることを意図していない。むしろ、本開示は、少なくとも1つが他方に対して旋回又は回転する第1の部分及び第2の部分、並びに第1の部分と第2の部分との間に延在し、第1の部分と第2の部分との間の旋回接続部にわたって電気的導通を可能にするフレックス回路を含む、任意の器具を広く対象としている。したがって、例えば、このような器具は、ロボット外科用アームに接続可能な外科用器具を含んでもよい。このような器具はまた、非電気外科的環境で使用されてもよい。そのような場合、器具は、電極チップ以外の、所望の機能を実行するための機能的用具を含んでもよい。したがって、本明細書における電極チップ又はチップに関する言及は、電気外科的手技を実施するために用いられる用具に限定されない。むしろ、電極チップ又はチップに関する言及は、広義には、器具に関連付けられるか若しくは関連付けられることができる、所望の機能を実施するために使用可能な任意の機能的用具を指すことを意図したものである。
非限定的な例として、本開示による器具には、外科用ロボットアタッチメント、歯科用器具(例えば、ドリル、研磨ツール、スケーラー、圧縮空気ツール、吸引ツール、灌水ツール、虫歯検出ツール、ウォーターフロッシングツール(例えば、ウォーターピック))、はんだ付け工具(例えば、加熱工具、煙収集工具、はんだ除去工具)、高速研削及び研磨工具(例えば、Dremel製の工具、彫刻工具、マニキュア工具、歯科研削盤/研磨機)、レーザー処置器具、レーザー外科用器具、光プローブ、吸引ハンドル(例えば、Yankauer)、ブラスト工具(例えば、サンドブラスト、グリットブラスト)、衝撃波治療ツール、超音波治療ツール、超音波プローブツール、超音波外科用ツール、接着剤塗布器具、グルーガン、空気圧ピペット、溶接工具、高周波シワ治療ハンドピース、超音波水晶体乳化吸引術用ハンドピース(phaco hand pieces)、剪断機、シェーバー、又はレーザーハンドピース、マイクロドリルハンドピース、バキュームハンドピース、小部品処理ハンドピース、入れ墨針ハンドル、スモールトーチハンドピース、電子式永久脱毛用ハンドピース(electrology hand pieces)、低速の研削、研磨及び彫刻工具、永久メイクアップハンドピース、電気プローブハンドピース、強磁性外科用ハンドピース、外科用プラズマハンドピース、アルゴンビーム外科用ハンドピース、外科用レーザーハンドピース、外科用吸引器具(例えば、脂肪吸引カニューレ)、外科用吸引カニューレ、微細皮膚剥離ハンドピース、光ファイバーカメラハンドル、マイクロカメラハンドピース、pHプローブハンドピース、光ファイバー及びLED光源ハンドピース、ハイドロサージェリー用ハンドピース、整形外科用シェーバー、カッター、バリ取りハンドピース、木材燃焼ツール、電動ドライバー、電子パッドスタイラスなどが挙げられ得る。
本発明は、その趣旨又は本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化することができる。記載される実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲に相当する意味及び範囲内に含まれる全ての変更が、その範囲内に包含されるものである。
〔実施の態様〕
(1) 回転能力を有する電気器具であって、
近位セクションと、
遠位セクションであって、前記近位セクションに対する前記遠位セクションの回転独立性を可能にするための旋回インターフェースにおいて、前記近位セクションに連結された遠位セクションと、
前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるフレックス回路であって、前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方が他方に対して回転されたときであっても、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成されているフレックス回路と、を備える、電気器具。
(2) 前記フレックス回路が複数の識別可能なセクションを含む、実施態様1に記載の電気器具。
(3) 前記複数の識別可能なセクションが、第1の線形セクションと、蛇行セクションと、第2の線形セクションと、を含む、実施態様2に記載の電気器具。
(4) 前記第1の線形セクションが、前記遠位セクションから前記旋回インターフェースを横切って、前記近位セクション内へと延在する、実施態様3に記載の電気器具。
(5) 前記蛇行セクション及び前記第2の線形セクションが、前記近位セクション内に配設されている、実施態様3に記載の電気器具。
(6) 前記旋回インターフェースが、
前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方の上のチャネル付セクションと、
前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの他方の上の径方向延在部であって、前記近位セクションに対する前記遠位セクションの前記回転独立性を可能にする一方で、前記近位セクション及び前記遠位セクションを1つに連結するように前記チャネル付セクションの中に延在する径方向延在部と、を備える、実施態様1に記載の電気器具。
(7) 前記旋回インターフェースがノッチを備え、前記フレックス回路が、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるように、前記ノッチを通って延在する、実施態様6に記載の電気器具。
(8) 前記遠位セクションから遠位側に延びる機能的用具を更に備え、前記機能的用具は、前記遠位セクションの回転が結果として、前記機能的用具の対応する回転を生じさせるように、前記遠位セクションと回転式にリンクされている、実施態様1に記載の電気器具。
(9) 前記機能的用具が、電気エネルギーを患者の標的組織に伝達するように構成された電極チップである、実施態様8に記載の電気器具。
(10) 前記近位セクションが、電気信号又は電気エネルギーを、前記電気器具に又は前記電気器具から伝達するために、前記近位セクションに接続された1本以上の電気ケーブルを有するように構成されている、実施態様1に記載の電気器具。
(11) 回転能力を有する手持ち式電気器具であって、
近位セクションと遠位セクションとを有するハンドピースであって、前記近位セクションが、前記器具に又は前記器具から電気信号又は電気エネルギーを伝達するために前記近位セクションに接続された1本以上の電気ケーブルを有するように構成され、前記遠位セクションがユーザにより起動される1つ以上の制御装置を有する、ハンドピースと、
前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の旋回インターフェースであって、
チャネル付セクションと、
前記近位セクションに対する前記遠位セクションの回転独立性を可能にする一方で、前記近位セクション及び前記遠位セクションを1つに連結するように前記チャネル付セクションの中に延在する径方向延在部と、を備える旋回インターフェースと、
前記遠位セクションと関連付けられる機能的用具であって、前記遠位セクションの回転が結果として前記機能的用具の対応する回転を生じさせるように、前記遠位セクションと回転式にリンクされている機能的用具と、
前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるフレックス回路であって、前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方が他方に対して回転されたときであっても、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成されているフレックス回路と、を備える、手持ち式電気器具。
(12) 前記フレックス回路が複数のトレースを含み、前記複数のトレースが、前記1本以上の電気ケーブルに電気的に接続されるように構成されている、実施態様11に記載の手持ち式電気器具。
(13) 前記複数のトレースのうちの1つ以上のトレースが、前記ユーザにより起動される1つ以上の制御装置に電気的に接続されており、前記1つ以上のトレースが、前記ユーザにより起動される1つ以上の制御装置から前記1本以上のケーブルに電気信号を伝達するように構成されている、実施態様12に記載の手持ち式電気器具。
(14) 前記複数のトレースのうちの少なくとも1つのトレースが、前記機能的用具に電気的に接続されており、前記少なくとも1つのトレースが、前記1本以上のケーブルから前記機能的用具に電気エネルギーを伝達するように構成されている、実施態様12に記載の手持ち式電気器具。
(15) 前記フレックス回路が、複数の脚部及び複数の屈曲部から形成された蛇行セクションを備える、実施態様11に記載の手持ち式電気器具。
(16) 前記複数の脚部が、前記器具の長手方向軸線に対して概ね横断方向に向けられている、実施態様15に記載の手持ち式電気器具。
(17) フレックス回路であって、
上面及び底面を有する基板と、
前記基板上に配設された、第1のトレース、第2のトレース、及び第3のトレースを含む複数のトレースであって、前記第1のトレース、前記第2のトレース、及び前記第3のトレースが互いに電気的に絶縁されている、複数のトレースと、を備え、
前記フレックス回路が、第1の線形セクション、第2の線形セクション、及び前記第1の線形セクションと前記第2の線形セクションとの間に配設された蛇行セクションを含む、複数の識別可能なセクション内に配列されており、前記蛇行セクションは、前記第1の線形セクションと前記第2の線形セクションとの間の電気的導通を維持しながら、前記フレックス回路が屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮することを可能にする、フレックス回路。
(18) 前記蛇行セクションが、複数の脚部及び複数の屈曲部を含む、実施態様17に記載のフレックス回路。
(19) 前記複数の脚部が、前記第1の線形セクション及び前記第2の線形セクションのうちの少なくとも一方に対して、概ね横断方向に向けられている、実施態様18に記載のフレックス回路。
(20) 前記複数の脚部が、前記第1の線形セクション及び前記第2の線形セクションのうちの少なくとも一方に対して、概ね平行に向けられている、実施態様18に記載のフレックス回路。
(21) 前記複数のトレースが、前記第1のトレース、前記第2のトレース、及び前記第3のトレースに加えて、1つ以上のトレースを含む、実施態様17に記載のフレックス回路。
(22) 前記基板が複数の層を含み、前記トレースのうちの少なくとも2つが、前記基板の異なる層内に配置されている、実施態様17に記載のフレックス回路。

Claims (22)

  1. 回転能力を有する電気器具であって、
    近位セクションと、
    遠位セクションであって、前記近位セクションに対する前記遠位セクションの回転独立性を可能にするための旋回インターフェースにおいて、前記近位セクションに連結された遠位セクションと、
    前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるフレックス回路であって、前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方が他方に対して回転されたときであっても、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成されているフレックス回路と、を備える、電気器具。
  2. 前記フレックス回路が複数の識別可能なセクションを含む、請求項1に記載の電気器具。
  3. 前記複数の識別可能なセクションが、第1の線形セクションと、蛇行セクションと、第2の線形セクションと、を含む、請求項2に記載の電気器具。
  4. 前記第1の線形セクションが、前記遠位セクションから前記旋回インターフェースを横切って、前記近位セクション内へと延在する、請求項3に記載の電気器具。
  5. 前記蛇行セクション及び前記第2の線形セクションが、前記近位セクション内に配設されている、請求項3に記載の電気器具。
  6. 前記旋回インターフェースが、
    前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方の上のチャネル付セクションと、
    前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの他方の上の径方向延在部であって、前記近位セクションに対する前記遠位セクションの前記回転独立性を可能にする一方で、前記近位セクション及び前記遠位セクションを1つに連結するように前記チャネル付セクションの中に延在する径方向延在部と、を備える、請求項1に記載の電気器具。
  7. 前記旋回インターフェースがノッチを備え、前記フレックス回路が、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるように、前記ノッチを通って延在する、請求項6に記載の電気器具。
  8. 前記遠位セクションから遠位側に延びる機能的用具を更に備え、前記機能的用具は、前記遠位セクションの回転が結果として、前記機能的用具の対応する回転を生じさせるように、前記遠位セクションと回転式にリンクされている、請求項1に記載の電気器具。
  9. 前記機能的用具が、電気エネルギーを患者の標的組織に伝達するように構成された電極チップである、請求項8に記載の電気器具。
  10. 前記近位セクションが、電気信号又は電気エネルギーを、前記電気器具に又は前記電気器具から伝達するために、前記近位セクションに接続された1本以上の電気ケーブルを有するように構成されている、請求項1に記載の電気器具。
  11. 回転能力を有する手持ち式電気器具であって、
    近位セクションと遠位セクションとを有するハンドピースであって、前記近位セクションが、前記器具に又は前記器具から電気信号又は電気エネルギーを伝達するために前記近位セクションに接続された1本以上の電気ケーブルを有するように構成され、前記遠位セクションがユーザにより起動される1つ以上の制御装置を有する、ハンドピースと、
    前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の旋回インターフェースであって、
    チャネル付セクションと、
    前記近位セクションに対する前記遠位セクションの回転独立性を可能にする一方で、前記近位セクション及び前記遠位セクションを1つに連結するように前記チャネル付セクションの中に延在する径方向延在部と、を備える旋回インターフェースと、
    前記遠位セクションと関連付けられる機能的用具であって、前記遠位セクションの回転が結果として前記機能的用具の対応する回転を生じさせるように、前記遠位セクションと回転式にリンクされている機能的用具と、
    前記近位セクションと前記遠位セクションとの間の前記旋回インターフェースにまたがるフレックス回路であって、前記近位セクション及び前記遠位セクションのうちの一方が他方に対して回転されたときであっても、前記近位セクションと前記遠位セクションとの間に電気的導通を提供するように構成されているフレックス回路と、を備える、手持ち式電気器具。
  12. 前記フレックス回路が複数のトレースを含み、前記複数のトレースが、前記1本以上の電気ケーブルに電気的に接続されるように構成されている、請求項11に記載の手持ち式電気器具。
  13. 前記複数のトレースのうちの1つ以上のトレースが、前記ユーザにより起動される1つ以上の制御装置に電気的に接続されており、前記1つ以上のトレースが、前記ユーザにより起動される1つ以上の制御装置から前記1本以上のケーブルに電気信号を伝達するように構成されている、請求項12に記載の手持ち式電気器具。
  14. 前記複数のトレースのうちの少なくとも1つのトレースが、前記機能的用具に電気的に接続されており、前記少なくとも1つのトレースが、前記1本以上のケーブルから前記機能的用具に電気エネルギーを伝達するように構成されている、請求項12に記載の手持ち式電気器具。
  15. 前記フレックス回路が、複数の脚部及び複数の屈曲部から形成された蛇行セクションを備える、請求項11に記載の手持ち式電気器具。
  16. 前記複数の脚部が、前記器具の長手方向軸線に対して概ね横断方向に向けられている、請求項15に記載の手持ち式電気器具。
  17. フレックス回路であって、
    上面及び底面を有する基板と、
    前記基板上に配設された、第1のトレース、第2のトレース、及び第3のトレースを含む複数のトレースであって、前記第1のトレース、前記第2のトレース、及び前記第3のトレースが互いに電気的に絶縁されている、複数のトレースと、を備え、
    前記フレックス回路が、第1の線形セクション、第2の線形セクション、及び前記第1の線形セクションと前記第2の線形セクションとの間に配設された蛇行セクションを含む、複数の識別可能なセクション内に配列されており、前記蛇行セクションは、前記第1の線形セクションと前記第2の線形セクションとの間の電気的導通を維持しながら、前記フレックス回路が屈曲、ねじれ、拡張、又は収縮することを可能にする、フレックス回路。
  18. 前記蛇行セクションが、複数の脚部及び複数の屈曲部を含む、請求項17に記載のフレックス回路。
  19. 前記複数の脚部が、前記第1の線形セクション及び前記第2の線形セクションのうちの少なくとも一方に対して、概ね横断方向に向けられている、請求項18に記載のフレックス回路。
  20. 前記複数の脚部が、前記第1の線形セクション及び前記第2の線形セクションのうちの少なくとも一方に対して、概ね平行に向けられている、請求項18に記載のフレックス回路。
  21. 前記複数のトレースが、前記第1のトレース、前記第2のトレース、及び前記第3のトレースに加えて、1つ以上のトレースを含む、請求項17に記載のフレックス回路。
  22. 前記基板が複数の層を含み、前記トレースのうちの少なくとも2つが、前記基板の異なる層内に配置されている、請求項17に記載のフレックス回路。
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