JP2020519276A - 液体タバコ抽出物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、吸引可能媒体を生成するための装置と共に用いるカートリッジ(800)を提供し、このカートリッジは、液体タバコ抽出物を含む液体(802)を収容する第1のチャンバ(801)と、固体香味材料(804)を受容するように構成された第2のチャンバ(803)とを備え、このカートリッジは、使用時に液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、この蒸気又はエアロゾルは、第2のチャンバ内に受容された固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって吸引可能媒体を形成し、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。【選択図】 図3a

Description

本発明は、液体タバコ抽出物、及び吸引可能媒体を生成するための装置内での液体タバコ抽出物の使用に関する。
紙巻タバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させるものである。また、燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによってこれらの喫煙品に代わるものを提供する試みもなされている。そのような製品の例としては、材料を燃焼するのではなく加熱することで化合物を放出する加熱装置がある。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよい。非タバコ製品は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
電子タバコ又は「eシガレット」は、燃焼性製品に代わるものとして創案された別の製品である。公知のeシガレット装置は、タバコを含まず、又はタバコを使用しない。これらの装置は、加熱したときに吸引可能なエアロゾルを生成する揮発可能な溶液を含む。これらの溶液は、エアロゾル生成物質(aerosol-generating substance)を含むことがある。この溶液はまた、ニコチン及び/又は香料等のタバコ成分を含むことがある。したがって、タバコ成分を選択的に抽出することができると有用である。
他の例としては、電子タバコハイブリッド装置としても知られるeシガレット/タバコ加熱製品ハイブリッド装置がある。これらのハイブリッド装置は、吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生成するために加熱によって気化される液体を含む。液体は、ニコチン、香料及びエアロゾル生成物質のうちの一つ又はこれらの組合せを含有してもよい。蒸気又はエアロゾルは、装置内の材料を通過して材料中の一つ以上の成分を同伴し、それにより吸引される媒体を生成する。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよい。非タバコ製品は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
本発明の第1の態様によれば、吸引可能媒体を生成するための装置と共に用いるカートリッジが提供され、このカートリッジは、
液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと
を備え、
使用時に液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、
この蒸気又はエアロゾルは、第2のチャンバ内に受容された固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって吸引可能媒体を形成し、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
いくつかの場合には、カートリッジが、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を提供するチャネルをさらに備え、使用時に、液体を揮発させることによって形成されたエアロゾル又は蒸気が、チャネルを通って第2のチャンバに流れ、固体香味材料を通過して吸引可能媒体を形成する。
いくつかの場合には、第2のチャンバが固体香味材料を収容している。いくつかの場合には、固体香味材料がタバコを含む。
液体タバコ抽出物は、(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出されたタバコ成分の液体溶媒中への移動を含む工程によって取得可能なものとすることができ、又はこのような工程によって取得されたものとすることができる。
電子タバコハイブリッド装置の液体成分としてのタバコ抽出物の使用は有益な感覚刺激効果を提供することを、本発明の発明者は見出した。タバコ抽出物は、吸引されたエアロゾルの香味に寄与する。通常、液体タバコ抽出物は、タバコの味(taste)のベースノート(base note)を送達し、固体タバコ部分は、感覚経験全体のトップノート(top note)を送達する。
本発明の発明者はまた、液体成分としてのタバコ抽出物の使用が、味を長時間持続させることを立証した。タバコの香味は、消費期間の全体にわたって送達される。さらに、液体タバコ抽出物は、芳香の少ないタバコ(例えば従来のヴァージニア(Virginia)タバコ)の味/香味を送達する、固体タバコよりも優れた分散媒(vehicle)である。
さらに、液体タバコ抽出物は通常、ニコチンを含む。その結果として、(先行技術の典型的なハイブリッド溶液に含まれている)医薬品グレードのニコチンをより低い濃度で使用することができ、場合によっては、そのようなニコチンを全く使用する必要がない。医薬品グレードのニコチンは非常に純度が高く、液体タバコ抽出物よりもかなり多くの処理を必要とする。
本発明の第2の態様によれば、吸引可能媒体を生成するための装置が提供され、この装置は、本発明の第1の態様に基づくカートリッジと、出口とを備え、出口から吸引可能媒体が流出するように構成されている。
本発明はまた、吸引可能媒体を生成するための装置を提供し、この装置は、
液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと、
第1のチャンバ内の液体を揮発させるためのアトマイザと、
出口と
を備え、
使用時に液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、この蒸気又はエアロゾルは、第2のチャンバ内に受容された固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって、出口から流出する吸引可能媒体を形成し、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
いくつかの場合には、この装置が、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を提供するチャネルをさらに備え、使用時に、液体を揮発させることによって形成されたエアロゾル又は蒸気が、チャネルを通って第2のチャンバに流れ、固体香味材料を通過して吸引可能媒体を形成する。
いくつかの場合には、第2のチャンバが固体香味材料を収容している。いくつかの場合には、固体香味材料がタバコを含む。
本発明の第3の態様は、複数の部品からなるキットを提供し、このキットは、本発明の第1の態様に基づくカートリッジと、揮発装置とを備え、カートリッジは、吸引可能媒体を生成するよう揮発装置と共に動作可能であるように構成されている。
本発明の第4の態様は、吸引可能媒体を生成する方法を提供し、この方法は、(i)液体タバコ抽出物を含む液体を揮発させて蒸気又はエアロゾルを形成することと、(ii)蒸気又はエアロゾルを固体香味材料の成分と組み合わせて吸引可能媒体を形成することとを含み、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
いくつかの場合には、この方法が、(i)液体タバコ抽出物を含む液体を揮発させて蒸気又はエアロゾルを形成することと、(ii)蒸気又はエアロゾルを固体香味材料を通して流して、吸引可能媒体を形成することとを含み、この吸引可能媒体が、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
本発明の第5の態様は、25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有する液体タバコ抽出物であって、エアロゾル生成装置の揮発可能液体として用いられる液体タバコ抽出物を提供する。
本発明の第6の態様は、エアロゾル生成装置内で用いるカートリッジであって、液体タバコ抽出物を含む液体を収容しており、液体タバコ抽出物が、使用時に揮発して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを形成する、カートリッジを提供する。液体タバコ抽出物は、(a)25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有し、及び/又は(b)(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出されたタバコ成分の液体溶媒中への移動を含む工程によって取得可能なものであり、若しくはこのような工程によって取得されたものである。
本発明の第7の態様は、本発明の第6の態様に基づくカートリッジと、アトマイザと、出口とを備え、吸引可能媒体が出口から流出するように構成されたエアロゾル生成装置を提供する。いくつかの場合には、カートリッジがアトマイザを備え得る。
本発明はまた、使用時に揮発して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを形成することができる液体タバコ抽出物を含む液体と、
この液体を揮発させるためのアトマイザと、
出口と
を備え、
使用時に液体が揮発して、出口から流出する蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されたエアロゾル生成装置において、
液体タバコ抽出物が、(a)25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有し、及び/又は(b)(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出されたタバコ成分の液体溶媒中への移動を含む工程によって取得可能なものであり、若しくはこのような工程によって取得されたものである
ことを特徴とするエアロゾル生成装置を提供する。
このアトマイザ又はそれぞれのアトマイザは、電気抵抗ヒータ等のヒータとすることができる。或いは、このヒータを、誘導ヒータ、薄膜ヒータ、ブレードヒータ(blade heater)等とすることもできる。いくつかの場合には、このアトマイザ又はそれぞれのアトマイザが、国際公開第2012/062600号(この文献はその全体が参照によって組み込まれている)に記載されているもの等の圧電装置であってもよい。
本発明の第8の態様は、複数の部品からなるキットを提供し、このキットは、本発明の第6の態様に基づくカートリッジと、揮発装置とを備え、カートリッジは、吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生成するよう揮発装置と共に動作可能であるように構成されている。
本発明の第6、第7又は第8の態様に基づくエアロゾル生成装置は、電子タバコとすることができ、又は電子タバコハイブリッド装置とすることができる。電子タバコは、米国特許第8948578号及び米国特許第9555199号に記載されており、これらの文献は、その全体が参照によって本書に明確に組み込まれている。
本発明のさらなる特徴及び利点は、単なる例として示された本発明の好ましい実施形態の、添付図面を参照してなされる以下の説明から明らかになろう。
吸引可能媒体を生成するための装置の一例を示す斜視図である。 吸引可能媒体を生成するための装置の一例を示す側面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための一体的な第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための一体的な第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための一体的な第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための一体的な第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための一体的な第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの一例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの別の例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの別の例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの別の例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの別の例を示す概略縦断面図である。 液体を収容するための第1のチャンバ、固体香味材料のための別個の第2のチャンバ及びその構成要素を有するカートリッジの別の例を示す概略縦断面図である。
蒸気は、その臨界温度よりも低い温度で気相にある物質の状態であり、これは、例えば、その蒸気を、温度を下げることなく圧力を増加させることによって液体に凝縮させることができることを意味する。一方、エアロゾルは、一般に、空気中又は他のガス中の微細な固体粒子又は液滴のコロイドをいう。「コロイド」はある物質の状態をいい、その物質内の微視的に分散した不溶性粒子が他の物質中に懸濁している状態をいう。実際には、用語「エアロゾル」と「蒸気」はしばしば相互に交換可能に使用される。
本発明の第1の態様は、吸引可能媒体を生成するための装置と共に用いるカートリッジを提供し、このカートリッジは、
液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと
を備え、
使用時に液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、
この蒸気又はエアロゾルは、第2のチャンバ内に受容された固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって吸引可能媒体を形成し、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
いくつかの場合には、カートリッジは、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の流体連通を可能とするチャネルをさらに備え、使用時に、液体を揮発させることによって形成されたエアロゾル又は蒸気は、チャネルを通って第2のチャンバに流れ、固体香味材料を通過して吸引可能媒体を形成する。この実施形態では、第2のチャンバは第1のチャンバの下流に配置されている。
代替実施形態では、第2のチャンバは、第1のチャンバの上流に配置されてもよく、使用時に、固体香味材料の揮発した成分は液体を通って流れる。さらに別の実施形態では、第1のチャンバと第2のチャンバとは流体連通しておらず、液体及び固体香味材料の揮発した成分は、対応するそれぞれの第1及び第2のチャンバから流出し、それぞれのチャンバの下流で結合される。
いくつかの場合には、第2のチャンバは固体香味材料を収容している。
いくつかの場合には、固体香味材料はタバコを含む。いくつかの場合には、固体香味材料は、実質上タバコからなり、又はタバコのみからなる。このタバコは、シングルグレード若しくはシングルブレンド、カットラグ(cut rag)若しくは全葉、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ茎及び/又は再生タバコ等の適切な固体タバコとすることができる。このタバコは、ヴァージニア、バーレー(Burley)及び/又はオリエント(Oriental)タバコを含む任意のタイプのタバコとすることができる。
いくつかの場合には、第1のチャンバ内の液体は、実質上液体タバコ抽出物からなり、又は液体タバコ抽出物のみからなる。
いくつかの場合には、この液体は第1のチャンバ内で揮発し得る。他の場合には、この液体は、例えば第1のチャンバと第2のチャンバの間の流路等の第1のチャンバの下流の流路内で揮発し得る。第2のチャンバが第1のチャンバの下流に配置されている場合、液体は通常、第2のチャンバに到達する前に揮発して蒸気又はエアロゾルを形成し、その結果、この蒸気又はエアロゾルは固体香味材料を通って流れて、固体香味材料の成分を同伴する。
いくつかの場合には、カートリッジは、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を可能にする実質的に管状の単一のチャネルを有してもよい。他の場合には、カートリッジが、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を可能にする複数のチャネルを有してもよい。さらに別の場合には、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を可能にするチャネルが、第1のチャンバを実質的に取り囲むように配置された環状のチャネルであってもよい。
いくつかの場合には、カートリッジは、使用時に第1のチャンバ内の液体を揮発させるように構成されたアトマイザを備えてもよい。いくつかの場合には、カートリッジは、使用時に第2のチャンバ内の固体香味材料を揮発させるように構成されたアトマイザを備えてもよい。このアトマイザ又は複数の場合には各アトマイザは、電気抵抗ヒータ等のヒータとすることができる。或いは、このヒータを、誘導ヒータ、薄膜ヒータ、ブレードヒータ等とすることもできる。
いくつかの場合には、このアトマイザ又は各アトマイザは、国際公開第2012/062600号(この文献はその全体が参照によって組み込まれている)に記載されているもの等の圧電装置であってもよい。
いくつかの場合には、第1のチャンバと第2のチャンバとは離間している。すなわち、第1のチャンバと第2のチャンバとは実質的に熱伝導接触していない。第1のチャンバと第2のチャンバの間の距離は、これらのチャンバの物理的分離を達成するのに十分な最低限のものとすることができる。この距離は、50mmまで、好ましくは25mmまで、より好ましくは15mmまでとすることができる。これらのチャンバを離間させることは、それぞれの消費物(すなわち液体タバコ抽出物を含む液体及び固体香味材料)が受ける熱プロファイルの改良された制御を可能にすることを本発明の発明者は見出した。しかしながら、蒸気が流れる距離をできるだけ短くし、それによって熱損失をできるだけ小さくするために、この離間距離はあまり大きくすべきではない。
いくつかの場合には、カートリッジは、使用時に第1のチャンバに保持された液体を毛管作用によって第1のチャンバから取り出すウィックを備えてもよい。
いくつかの場合には、カートリッジの第1のチャンバと第2のチャンバとは一体的な構成要素として設けられていてもよい。他の場合には、第1のチャンバと第2のチャンバとは、互いに脱着可能に接続される個別の構成要素として設けられていてもよい。
いくつかの場合には、カートリッジは使捨てであってもよく、又は液体タバコ抽出物及び/若しくは固体香料媒体を用いて再充填可能であってもよい。
本発明の第2の態様は、吸引可能媒体を生成するための装置を提供し、この装置は、本発明の第1の態様に基づくカートリッジと、出口とを備え、出口から吸引可能媒体が流出するように構成されている。
本発明はまた、吸引可能媒体を生成するための装置を提供し、この装置は、
液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと、
第1のチャンバ内の液体を揮発させるためのアトマイザと、
出口と
を備え、
使用時に液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、この蒸気又はエアロゾルは、第2のチャンバ内に受容された固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって、出口から流出する吸引可能媒体を形成し、この吸引可能媒体は、蒸気又はエアロゾル中に同伴された固体香味材料の一つ以上の成分を含む。
第1の態様のカートリッジに関連して上述した特徴を、それらの特徴が適合する限りにおいて、第2の態様の装置にそれに応じて組み込むことができる。
いくつかの場合には、この装置は、第1のチャンバと第2のチャンバの間の流体連通を提供するチャネルをさらに備え、使用時に、液体を揮発させることによって形成されたエアロゾル又は蒸気が、チャネルを通って第2のチャンバに流れ、固体香味材料を通過して吸引可能媒体を形成する。
いくつかの場合には、第2のチャンバは固体香味材料を収容している。いくつかの場合には、固体香味材料はタバコを含む。
いくつかの場合には、この装置は、使用時に第2のチャンバ内の固体香味材料を揮発させるように構成されたアトマイザを備えてもよい。
このアトマイザ又はそれぞれのアトマイザは、電気抵抗ヒータ等のヒータとすることができる。或いは、このヒータを、誘導ヒータ、薄膜ヒータ、ブレードヒータ等とすることもできる。いくつかの場合には、このアトマイザ又はそれぞれのアトマイザは、国際公開第2012/062600号(この文献はその全体が参照によって組み込まれている)に記載されているもの等の圧電装置であってもよい。
吸引可能媒体を生成するためのこの装置は、使用時に(一つ以上の)アトマイザに電力を供給するバッテリー構成要素をさらに備えることができる。吸引可能媒体を生成するためのこの装置は、マウスピースをさらに備えることができる。
図に示された装置の説明
図1及び図2はそれぞれ、吸引可能媒体を生成するための装置600の例を示す斜視図及び側面図である。装置600は、本書に記載される任意のカートリッジと共に、並びに他のカートリッジと共に、使用することができる。装置600は、バッテリーセクション601とカートリッジセクション602とを有する。バッテリーセクション601とカートリッジセクション602とは、図では互いに接続されているように示されているが、カートリッジをカートリッジセクション602内に装填することができるように、使用者により分離されることができる。バッテリーセクション601とカートリッジセクション602とは、例えばスナップ嵌め接続、クリップ式、ねじ式等を用いて互いに分離可能に接続され得る。カートリッジセクション602は、その遠位端にマウスピース(吸い口)603を有する。この例では、バッテリーセクション601は、オンオフボタン又は電源ボタン604を有する。バッテリーセクション601は、再充電可能なバッテリー又は使捨て型のバッテリー等であるバッテリーのような電源を収容する。バッテリーセクション601はまた、装置600の様々な構成要素及び/又はパフ検出器(1パフは1回の吸引)の動作を制御するためのコントローラを収容する。使用時に、使用者は、バッテリーセクション601とカートリッジセクション602とを分離し、カートリッジセクション602にカートリッジを挿入し、次いで、バッテリーセクション601とカートリッジセクション602とを再び一緒に接続する。使用者は次いで、オンオフボタン又は電源ボタン604を用いて装置600を作動させることができる。
ここで図3a〜図3eを参照すると、液体802を収容するための第1のチャンバ801と、固体香味材料804用の第2のチャンバ803とを有するカートリッジ800の例の概略縦断面図が示されている。この例では、第1のチャンバ801と第2のチャンバ803は、最初は図3cと図3dにそれぞれ示されている二つの部品から形成され、次いで図3aに示されるように実質的に恒久的な状態に組み合わされることによって、一つの一体的な構成要素として提供される。第1のチャンバ801と第2のチャンバ803とは、例えば回転溶接のような摩擦溶接や超音波溶接等によって互いに固定されてもよい。液体802が液滴のエアロゾルを生成するように揮発され又は蒸気を生成するのに十分に加熱された場合に、エアロゾル又は蒸気の少なくとも一部、好ましくは全部又は実質的に全部が材料804を通過して、材料804から香味を取り入れるように、カートリッジ800は構成されている。
図3a〜図3eの例では、示された第1のチャンバ801の形状はほぼ円筒形である。他の例(図示せず)では、第1のチャンバ801は、円錐台形若しくはほぼ円錐台形であってもよく、又は円錐形等の異なる形状を有してもよく、円形、楕円形若しくは多角形の断面形状等を有してもよい。カートリッジ800の第1のチャンバ801は外側シェル805を有し、外側シェル805は、内側液体チャンバ部分810の全長の外側を囲む溝又はチャネル806を形成しており、第1のチャンバ801の一端から他端まで延びている。図示の例では、図3dに最も明瞭に見られるように、このチャネルは内側液体チャンバ部分810の外壁の溝806によって形成されている。他の例では、第1のチャンバ801の一端から他端まで延びる複数のチャネル806があってもよい。さらに他の例では、内側液体チャンバ部分810の全長の外側を囲むチャネル806は、内側液体チャンバ部分810の全体を囲んで通る環状のチャネルであって、第1のチャンバ801の一端から他端まで延びる環状のチャネルであってもよい。
カートリッジ800は、液体を加熱するためのヒータ811と、ヒータ811と熱的に接触するウィック812とを有する。ヒータ811は、例えば電気抵抗ヒータ、セラミックヒータ等であるとよい。この例では、ヒータ811とウィック812とは一体ユニットとして設けられている。カートリッジ800がヒータ811を含むこの場合、このようなカートリッジは「カトマイザ」と称されることがある。ヒータ811の向きは概略的に示されており、ヒータ811は例えば、その長手方向軸線が、図3a及び図3bに示されているようにカートリッジ800の長手方向軸線に対して直角ではなく、カートリッジ800の長手方向軸線と平行なコイルとすることができる。
ウィック812は液体802と接している。これは、例えば、内部液体容器部分210の第2の端壁813の貫通穴を通して挿入されるウィック812によって達成され得る。代替的に又は追加的に、第2の端壁813は、液体を内側液体チャンバ部分810から通過させることを可能にする多孔性部材であってもよく、ウィック812がこの多孔性の第2の端壁813と接するようにしてもよい。第2の端壁813は、例えば、多孔性のセラミック製ディスク(円板)の形態であってもよい。ウィック812は一般的に吸収性であり、毛管作用によって内側液体チャンバ部分810から液体802を引き込むように作用する。ウィック812は好ましくは不織布であり、例えば綿若しくはウール材料等、例えばポリエステル、ナイロン、ビスコース、ポリプロピレン等の合成材料、又はセラミック材料であってもよい。
使用時、カートリッジ800は、液体ヒータ811に電力を供給することができるよう、装置(例えば図1及び図2に示される装置600のようなもの)のバッテリーセクションに使用者によって接続される。液体ヒータ811に電力が供給されると(例えば、公知であるように、使用者が装置600のボタン104を操作することによって、又は装置600全体のパフ検出器によって起動されてもよい)、ウィック812によって内側液体チャンバ部分810から引き込まれた液体802が、ヒータ811によって加熱され、蒸気及びエアロゾルが生成される。使用者が装置600におけるマウスピース603を吸うと、蒸気又はエアロゾルが、第1のチャンバ801のチャネル806内に、そして固体香味材料804を収容するチャンバ808内に流れる。この蒸気又はエアロゾルは、材料804から香味を取り込む。材料804がニコチンを含み又は含有する場合、蒸気又はエアロゾルはまた、その材料804から同伴されるニコチンも含む。この後、蒸気又はエアロゾルは、矢印Aで示されるように、カートリッジ800から流出することができる。蒸気又はエアロゾルがカートリッジ800から流出するだけで、装置のヒータ811又は電子機器に全体的に逆流することができないように、一方向弁(図示せず)が設けられてもよい。
固体香味材料804用のチャンバ808は、第1のチャンバ801の端壁807から離間している端壁809によって、口側端部(使用者の口側となる端部)にて閉じられている。チャンバ808の端壁809は、製造中にチャンバ808に挿入される、例えばディスク809の形態の別個独立のリテーナ809によって形成されてもよい。代替として、図示された例のように、端壁809は、第2のチャンバ803の部分とすることもできる。端壁、リテーナ又はディスク809は、プラスチック、ゴム又はセラミック等で形成することができ、エアロゾル又は蒸気がカートリッジ800の口側端部を通過することを可能にするための一つ以上の貫通穴820を有する。
同様に、第1のチャンバ801の端壁807も、例えば製造中に第1のチャンバ801に嵌合されるディスク807の形態の別個独立のリテーナ(保持器)807によって形成されてもよく、又は図示の例のように、端壁807は、第1のチャンバ801の部分とすることもできる。ディスク807は、プラスチック、ゴム又はセラミック等で形成することができ、エアロゾル又は蒸気を固体香味材料804を含む第2のチャンバ808内に流通させることを可能にするための一つ以上の貫通穴820を有する。
第1のチャンバ801の端壁/ディスク807と第2のチャンバ808の端壁/ディスク809とは、カートリッジ800の輸送及びカートリッジ800の使用中において、固体香味材料804を第2のチャンバ808内の所定位置に保持するのを助ける。
次に図4a〜図4eを参照すると、液体902を収容するための第1のチャンバ901と、典型的には固体香味材料904である材料904用の第2のチャンバ903とを有するカートリッジ900の別の例が示されている。図4a〜図4eの例の多くの態様及び特徴は、図3a〜図3eを参照して上述した例と同様であり、そのような態様及び特徴の詳細な説明は、簡潔にするためにここでは繰り返さない。
この例では、第1のチャンバ901と第2のチャンバ903は、図4cと図4dに別々に示されているように、別々の部品として設けられている。第1のチャンバ901と第2のチャンバ903は、例えばそれらを一緒にクリップ式で留めることや、回転溶接のような摩擦溶接や超音波溶接等を行うことによって、製造中に互いに接合又は固定されてもよい。代替として、第1のチャンバ901及び第2のチャンバ903は、第2のチャンバ903が取外し可能なエンドキャップの形態である場合、使用中に使用者によって互いに接合又は固定されてもよい。この場合、使用中に液体902又は場合によって固体香味材料904が消費されるので、使用者は必要に応じて第1のチャンバ901及び第2のチャンバ903の一方又は他方を容易に交換することができる。第2のチャンバ903は、例えばクリップによって及び/又は摩擦嵌合として、第2のチャンバ901に取り付けられてもよい。液体902が液滴のエアロゾルを生成するように揮発された場合、又は蒸気を生成するのに十分に加熱された場合、エアロゾル又は蒸気の少なくとも一部、好ましくは全部又は実質的に全部が材料904を通過してその材料904から香味を取り込むように、カートリッジ900は構成されている。
固体香味材料904のための第2のチャンバ908は、端壁909によって口側端部で閉じられている。図示の例では、チャンバ908の口側端部にある端壁909は、製造中にチャンバ908に挿入された別個独立のディスク909によって形成される。ディスク909は、プラスチック、ゴム又はセラミック等で形成することができ、エアロゾル又は蒸気がカートリッジ900の口側端部を通過することを可能にするために、一つ以上の貫通穴920を有する。代替として、端壁909は、第2のチャンバ903の部分であってもよく、前記と同様に、エアロゾル又は蒸気がカートリッジ900の口側端部を通過して使用者によって吸引されることを可能にするための一つ以上の貫通穴を有する。さらに別の代替形態では、チャンバ908は、口側端部で端壁又はディスク909から離間した、貫通穴を有する第2の端壁又はキャップ(図示せず)を有してもよい。この態様では、固体香味材料904用のチャンバ908は、固体香味材料904を収容する完全ユニット体を構成することができ、これは、カートリッジ900全体の製造を容易にし、及び/又は固体香味材料904が用い尽くされた場合に使用者によるチャンバ908の交換を簡単にする。
同様に、図示の例では、第1のチャンバ901の端壁907は、製造中に第1のチャンバ901に嵌合される別個独立のディスク907によって形成される。ディスク907は、プラスチック、ゴム又はセラミック等で形成することができ、エアロゾル又は蒸気を固体香味材料904を含むチャンバ908内に流通させるための一つ以上の貫通穴920を有する。代替として、端壁907は第1のチャンバ901の部分であってもよく、同様にエアロゾル又は蒸気が通過することを可能にするための一つ以上の貫通穴を有する。いずれの態様も、第1のチャンバ901は、液体902を収容するシールされた完全ユニット体であることができ、これは、カートリッジ900全体の製造を容易にし、及び/又は液体902が用い尽くされた場合に使用者による第1のチャンバ901の交換を簡単にする。
図4a〜図4eの例では、第2のチャンバ又はエンドキャップ903は雌型コネクタであり、使用時に第1のチャンバ901の端部を覆うようにして嵌合する環状の端壁921を有する。図5a〜図5eには、液体1002を収容するための第1のチャンバ1001と、典型的には固体香味材料1004である材料1004用の第2のチャンバ1003とを有する別の例のカートリッジ1000が示されている。図5a〜図5eの例は、この場合において、第2のチャンバ又はエンドキャップ1003が雄型コネクタであり、使用時に第1のチャンバ1001の端部内に嵌合される環状の端壁1021を有することを除いて、図4a〜図4eの例と極めて近似している。図5a〜図5eはまた、上述の実施形態の一例を示しており、第2のチャンバ1003は、口側端部の端壁又はディスク1009から離間された、貫通穴を有する第2の端壁又はキャップ1009’を有し、固体香味材料1004のためのチャンバ1008が固体香味材料1004を収容する完全ユニット体を提供するようになっている。
図3、図4及び図5に示される例は、カトマイザが装置全体のバッテリーセクション(図1及び図2に示されるような装置600のバッテリーセクション601等)に典型的にはねじ式又はバヨネット式の接続具等により取り付けられる、いわゆるモジュラー型製品と共に使用されることが特に適している。カトマイザ全体は通常使用後に廃棄され、新しい交換用カトマイザが使用される。或いは、使用者は、必要に応じて液体を再充填すること及び/又は固体香味材料を適時交換することによって、カートリッジを再使用することが可能である。
図3、図4及び図5に示される例は、それ自体公知である他の種類のeシガレット装置と共に使用するために容易に適合させることができる。例えば、一般的に小型であり、従来の紙巻タバコと同様の形態及び外観を有する、いわゆる「eシガレット様(look like e−cigarette)」装置又は「シガー状(cig−alike)」装置がある。そのような装置では、第1のチャンバは通常、液体を保持するための、例えば綿等の何らかの詰め物材料を含む。このような既知の装置のカートリッジ又はカトマイザは、通常、全体として使い捨てであるが、本発明の実施形態を使用する例では、液体を再充填し及び/又は固体香味材料を交換することが可能であるものとすることができる。液体を再充填し及び/又は固体香味材料を交換することが可能である例では特に、アトマイザ(ヒータ等)は装置の恒久部分とすることができる。別の例としては、一般に比較的大量の液体を保持するための大きな液体容器を有し、また使用者が装置のいくつかの状態を制御することのできる高度な機能を可能とする、いわゆるタンク装置又はパーソナル気化器がある。
上述の任意のカトマイザ装置の代替として、液体用のアトマイザ(ヒータ等)が液体及び材料チャンバとは別個に設けられてもよい。かかるアトマイザは、例えば、使用時にカートリッジが使用者によって着脱可能に装着される装置600全体のバッテリーセクション601の一部として設けられるとよい。
図3、4及び5に関連して上述した例のいずれにおいても、固体香味材料を「予熱」するように固体香味材料用のアトマイザを設けてもよい。この固体香味材料アトマイザ(ヒータ等)は、カートリッジの一部として、又は使用時にカートリッジが装着される装置のバッテリーセクションの一部として設けられてもよい。
上記の例については多数の他の変形及び代替が可能である。
例えば、何らかの場合において、上記のカートリッジと共に使用される装置のマウスピース(例えば、上述したような装置600のマウスピース603)内に、専用として又は追加的に、固体香味材料を配置することを可能としてもよい。
他の例としては、固体香味材料を装置から省いてもよい。これは使用者の選択で実施することができる。これは、使用者がカートリッジを古典的な「eシガレット」装置として使用することができ、液体を気化させるだけであり、使用者が選択するその時々で蒸気又はエアロゾルを固体香味材料の上又は中を通過させることがないのでより高い適用性がある。これは、第2のチャンバ内の固体香味材料が使用者によって交換可能である例について特に当てはまる。
いくつかの例では、第1のチャンバの外側シェル805は、ヒータ811及びウィック812を超えて延びてスカート821を形成し、スカート821は、使用時に、カートリッジ800、900、1000が使用される装置600のハウジング又はバッテリーセクション601の一部分を囲むように嵌合する。このようなスカート821は特に、図3a〜図3eの例について示されている。これらの図はまた、上述のように装置600のバッテリーセクション601にカートリッジ800を嵌合させるためのカートリッジ800のねじ部822の一例も示している。
いくつかの例では、エアロゾル/蒸気が液体用のヒータから固体香味材料へと流れるチャネルが環状であり、第1のチャンバを完全に取り囲む。他の例では、チャネルは環状ではなく、第1のチャンバ801を取り囲まないというものである。例えば、図3a〜図3eに示された例等、いくつかの例では、第1のチャンバから固体香味材料まで延びる実質的に管状の単一のチャネル又は溝があってもよい。別の例としては、第1のチャンバから固体香味材料まで延びる複数のチャネル又は溝があってもよく、そのうちの一つ以上は実質的に管状であってもよい。複数のチャネルがある場合、それらのチャネルが別々の特性を有する材料で充填されているか、それを含んでいるか、又はそれに導くことが可能である。例えば、一つのチャネルが蒸気又はエアロゾルに第1の香味を付与する材料で充填されるか又は含むか又はそれに導くことができ、第2のチャネルが蒸気又はエアロゾルに第2の香味を付与する材料で充填されるか又はそれに導くことができる、等としてもよい。
上記の例では、第1のチャンバ及び固体香味材料/第2のチャンバは、装置又はカートリッジの長手方向軸線に沿って実質的に一直線上に配置されている。他の例では、第1のチャンバ及び固体香味材料/第2のチャンバは、装置又はカートリッジの長手方向に少なくとも部分的に重なるように配置されるが、そのような例では、第1のチャンバ及び固体香味材料/第2のチャンバは依然として装置又はカートリッジの長手方向軸線に沿ってほぼ一直線上に並んで配置されてもよいし、併設されてもよいし、一方が他方の内側に部分的に又は全体的にあるように配置されてもよい。さらに他の例では、第1のチャンバと固体香味材料/第2のチャンバとは同心円状に(固体香味材料/第2のチャンバ内に第1のチャンバがあるように、又はその逆に)配置されるが、装置又はカートリッジの長手方向軸線に沿って互いに完全にずれて配置されてもよいし、重なり合って配置されてもよいし、又は一方が他方の中に完全に入った状態で配置されてもよい。
別の特定の例としては、固体香味材料/第2のチャンバは、アトマイザと出口の間の少なくとも一つのチャネル内に配置され、そのチャネルは、装置又はカートリッジの長手方向軸線において第1のチャンバと少なくとも部分的に重なる。別言するならば、蒸気流チャネル又はエアロゾル流チャネルは第1のチャンバを通り越し、材料はチャネル内のいずれかの位置に配置される。
カートリッジは冷却器又は熱交換器を備えてもよく、及び/又はカートリッジ800、900、1000が使用される装置は冷却器又は熱交換器を備えてもよい。そのような構成における材料と冷却器は、別個独立であり、互いに離間されていてもよい。冷却器は液体アトマイザの下流且つ第2のチャンバの上流にあってもよく、冷却器又は冷却ゾーンは気化した液体を冷却して液滴のエアロゾルを形成するように構成され、使用時に液滴のエアロゾルはチャンバ内の材料を通過する。冷却器は、実際上、熱交換器として機能し、蒸気からの熱の回収を可能にするように構成され得る。回収された熱は、例えば材料を予加熱するために、及び/又は液体を加熱するのを助けるために使用することができる。
この揮発可能な液体は液体タバコ抽出物を含み、この液体については後により詳細に論じる。典型的には、揮発可能液体は、100〜300℃、より具体的には約150〜250℃の範囲で揮発し、これらの範囲が好ましいのは、これが、カートリッジが用いられる装置の電力消費を抑えるのに役立つためである。上述のとおり、固体香味材料は、液体から生成されるエアロゾル又は蒸気がその材料を通過する際にそのエアロゾル又は蒸気に香味を付与するために使用され得る材料である。その材料は、例えば、タバコからなるか、タバコを含むことができる。エアロゾル又は蒸気がタバコ材料を通過すると、温度の高いエアロゾル又は蒸気は、タバコ材料由来の、タバコに官能特性を与える有機的及びその他の化合物又は成分を同伴し、したがって、エアロゾル又は蒸気がマウスピースへと流れる際に香味をエアロゾル又は蒸気に付与する。しかしながら、タバコ以外の材料を使用して、エアロゾル又は蒸気の流れに異なる香味を付与することもできることは理解されよう。例えば、香味料が材料又は液体に含まれていてもよい。
上述の例のいずれにおいても、装置コントローラが、装置全体の動作を制御する。コントローラは、例えば、必要な際そして必要に応じてその加熱要素又はそれぞれの加熱要素に電力を供給し、加熱が必要でないときにはその加熱要素又はそれぞれの加熱要素のスイッチをオフにすることができる。液体及び/又は材料が最適温度に加熱されるように一つ以上の加熱要素の動作を制御してもよい。特に考慮すべきことは、固体香味材料が燃焼しないことを確保すること、液体の適切な気化が達成されることを確保すること、気化した液体又はエアロゾルが固体香味材料から化合物を遊離させるのに適切な温度であることを確保すること、及び使用者に届いた蒸気又はエアロゾルが快適で安全な温度になっていることを確保すること等である。パフ検出器(それ自体は公知の装置)を設けて、一つ以上の加熱要素に通電する必要があるときにコントローラに信号を送るようにするとよい。装置はまた、蒸気又はエアロゾルが使用者に届く前にその蒸気又はエアロゾルを濾過する一つ以上のフィルタや、蒸気又はエアロゾルが使用者に届く前にその蒸気又はエアロゾルを冷却するための冷却装置、ハウジングの内側で発生した熱から使用者を守るために装置の内部に設けられた断熱手段等を有するとよい。
使用時には、特に材料804、904、1004がタバコであり又はタバコを含む場合には、適切な量又は適当な量の化合物がタバコから放出されることを確保するために、タバコ又は少なくともタバコの表面が、約190℃〜210℃の間の温度まで、最も好ましくは約200℃まで加熱されることが好ましい。より詳細に上述したように、固体香味材料は、材料を通過する高温の蒸気若しくはエアロゾルによってだけで加熱されてもよく、又は固体香味材料は、例えば専用ヒータを用いて予加熱又は二重加熱されてもよい。予加熱の場合、固体香味材料は、特にタバコの場合、約100〜150℃の範囲内の温度に予加熱されるとよい。しかしながら、他の温度を用いてもよいことは理解されよう。例えば、材料、又は少なくとも固体香味材料の表面は、約230℃又は240℃程度まで、いっそう高い290℃程度等、210℃よりも高い温度まで加熱されてもよい。存在するタバコの量は、例えば、50〜300mg程度の範囲内であるとすることができる。タバコの量に関して最も適した値は、50〜150mgの範囲であり、130mgがいくつかの用途において特に適切であることが現在のところ分かっている値である。典型的な例では、装置の動作ごと(すなわちパフごと)に加熱されるタバコの量は、対応する約8〜50mgの範囲であり得る。
適切な材料804、904、1004は、加熱の際に、典型的にはエアロゾルの形態の揮発成分を発する材料を含む。適切な材料804、904、1004は、任意のタバコ含有材料を含み、例えば、一つ以上のタバコそれ自体、異なる種類のタバコ、タバコ派生物、膨化タバコ、再構成タバコ、挽きタバコ(ground tobacco)、タバコ抽出物、均質化タバコ又はタバコ代用物等を含む。タバコの場合、材料804、904、1004は、タバコロッド、タバコポッド又はタバコプラグ、ばらタバコ(loose tobacco)、凝集物(agglomerates)等の形態であってもよく、比較的乾燥した形態又は比較的湿った形態であってもよい。適切な材料804、904、1004は、製品に応じてニコチンを含有するものやしないもの等、他の非タバコ製品を含んでもよい。
固体香味材料がタバコである特定の場合には、タバコはタバコロッドのプラグの形態であるとよく、それは、固体香味材料用の第2のチャンバが第1のチャンバと組み合わされる前に(固体香味材料用の第2のチャンバが、製造中に又は使用時に使用者によってのいずれかによって、第1のチャンバと組み合わされる前に)、適当な長さに切断され固体香味材料用の第2のチャンバ内に配置される。
いくつかの例では、固体香味材料用の第2のチャンバは透明であり、そのため使用者は使用時に内容物(すなわち固体香味材料)を見ることができ、それは一部の使用者にとって魅力的である。タバコロッドは、包装材として透明材料を使用して形成されてもよく、その場合も、使用者がタバコを見ることができる。特に適した材料は、イノービア・フィルムズ・リミテッド(Innovia Films Limited)による再生可能原料から製造された生分解性フィルムである「NatureFlex」(商標)である。
本書で使用される場合、「香味」及び「香味料」という用語は、成人消費者用の製品において所望の味又は香りをつけるために(現地の規制によって許可される場合に)使用することができる材料のことをいう。これらの材料は、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油等)、香味強化剤、苦味収容体部位遮断剤、感覚収容体部位活性化剤若しくは感覚収容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加物(例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤)を含んでいてもよい。これらは、模造品、合成材料又は天然材料、或いはこれらの混合物であってもよい。これらは、油、液体又は粉末等、任意の適切な形態をとることができる。
液体タバコ抽出物
本書で使用される場合、用語「液体タバコ抽出物」は、溶媒に溶解したタバコ成分のことをいう。液体タバコ抽出物は、ヴァージニア、バーレー及び/又はオリエントタバコを含む、シングルグレード若しくはシングルブレンド、挽きタバコ、カットラグ又は全葉等の任意の適切なタバコの処理によって形成することができる。
溶媒は、エアロゾル生成剤(aerosol generating agent)を含み、又はエアロゾル生成剤からなると適切である。本書で使用される場合、「エアロゾル生成剤」は、加熱の際にエアロゾルの生成を促進する作用剤である。エアロゾル生成剤は、吸引可能な固体及び/又は液体エアロゾルへのガスの初期の気化及び/又は凝縮を促進することによってエアロゾルの生成を促進することがある。
適切なエアロゾル生成剤には、限定はされないが、ポリオール、例えばソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールのようなグリコール類;非ポリオール、例えば一価アルコール、高沸点炭化水素、酸、例えば乳酸、グリセロール誘導体、エステル、例えばジアセチン、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、クエン酸トリエチル、又はミリスチン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルを含むミリスチン酸エステル、並びに脂肪族カルボン酸エステル、例えばステアリン酸メチル、ドデカンジオン酸ジメチル及びテトラデカンジオン酸ジメチルなどがある。いくつかの場合には、溶媒が、一つ以上のポリオール、適切にはプロピレングリコール及び/若しくはグリセロールを含み、又は一つ以上のポリオール、適切にはプロピレングリコール及び/若しくはグリセロールからなる。
液体タバコ抽出物は、25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有する液体タバコ抽出物であって、エアロゾル生成装置の揮発可能液体として用いられる液体タバコ抽出物とすることができる。抽出物の水分活性は、25℃で約0.4Aw未満又は25℃で約0.35Aw未満(露点法を利用したAqualab Prewater Activityメータを用いて測定された水分活性値)であると適切である。
液体タバコ抽出物を製造する方法は、(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出されたタバコ成分の液体溶媒中への移動を含む。
例えば、液体タバコ抽出物を製造する方法は、
(a)超臨界流体を含む抽出溶媒にタバコを接触させて、タバコから溶媒中にタバコ成分が抽出されるようにすることと、
(b)タバコ成分を含む抽出溶媒から、残ったタバコ固形物を分離することと、
(c)エントラップメント(取込み)溶媒(entrapment solvent)を容器に入れ、その容器内の条件に、タバコ成分を含む抽出溶媒をさらすことと
を含み、
この容器内の条件が、抽出溶媒が亜臨界であり、それによって抽出溶媒からタバコ成分が放出されるような条件であり、
エントラップメント溶媒が、抽出溶媒から放出されたタバコ成分を溶解する。
いくつかの場合には、本書に記載された液体タバコ抽出物が、この方法によって取得可能なものであり、又はこの方法によって取得されたものである。
いくつかの場合には、エントラップメント溶媒がエアロゾル生成剤を含む。いくつかの場合には、エントラップメント溶媒が、実質上一つ以上のエアロゾル生成剤からなり、又は一つ以上のエアロゾル生成剤からなる。いくつかの場合には、上記の方法で使用されるエントラップメント溶媒がポリオールを含む。いくつかの場合には、エントラップメント溶媒が、グリセロール及び/又はプロピレングリコールを含む。いくつかの場合には、エントラップメント溶媒が、実質上グリセロールからなり、又はグリセロールからなる。
いくつかの場合には、上記の工程で使用される抽出溶媒が二酸化炭素を含む。いくつかの場合には、この抽出溶媒が、実質上二酸化炭素からなり、又は二酸化炭素からなる。
この方法は、タバコに水を加える初期ステップをさらに含むことができる。加える水の量は、タバコの乾燥重量の約2%から約20%とすることができ、約2%、5%又は8%から約12%、15%、18%又は20%であると適切である。この水を用いた前処理は、タバコからエントラップメント溶媒への極性タバコ成分(香料等)の移動を増大させる。
この抽出工程では、超臨界条件下のより高い圧力が、溶媒の能力及び抽出効率を高める。しかしながら、より高い圧力を達成し維持するためにはより多くのエネルギーが必要となる。したがって、これらの相容れない要件のバランスをとるように、超臨界条件を適切に選択することができる。超臨界流体が二酸化炭素を含む場合、抽出を実施する圧力は、場合により、約8MPa、10MPa、15MPa、20MPa又は25MPaから約85MPa、70MPa、55MPa、40MPa又は30MPaとすることができ、8〜85MPa、15〜40MPa又は20〜30MPaであると適切である。場合により、この圧力を約10〜16MPaとすることができ、約12MPaであると適切であり、又は約20〜26MPaとすることができ、約23MPaであると適切である。これらの圧力で抽出を完了したときは、タバコ抽出物中のTSNAの濃度がより低いことを本発明の発明者は見出した。
超臨界流体が二酸化炭素を含む場合、抽出を実施する温度は、場合により、約308K、318K又は328Kから約473K、430K、390K又は350Kとすることができ、308〜473K、308〜430K又は328〜350Kであると適切である。
亜臨界条件への移動は、抽出溶媒の流体密度を低下させ、その結果、タバコ成分が沈殿する。亜臨界条件は、圧力が、抽出溶媒の臨界圧力よりも低く、及び/又は温度が、抽出溶媒の臨界温度よりも低いようなものでなければならない。熱効率に関しては、亜臨界条件が、圧力が抽出溶媒の臨界圧力よりも低く、温度が臨界温度よりも高いままであるようなものであると適切である。
タバコ成分と抽出溶媒の分離効率は、亜臨界条件が、抽出溶媒の臨界点よりもさらに低くなるにつれて向上する。しかしながら、通常、抽出溶媒は回収され、(圧縮を要する)分離後に保管され、いくつかの場合には抽出チャンバに再び戻される。したがって、エネルギー効率を向上させるためには、亜臨界条件が、臨界点よりも低すぎないことが適切である。亜臨界条件は、これらの相容れない要件のバランスをとるように適切に選択される。抽出溶媒が二酸化炭素を含む場合、抽出を実施する圧力は、場合により、約3MPa、4MPa、5MPa又は5.5MPaから約7.3MPa、7MPa、6.5MPa、6MPa、5.5MPa又は5MPaとすることができ、3〜7.3MPa又は4〜6MPaであると適切である。抽出溶媒が二酸化炭素を含む場合、分離を実施する亜臨界条件の温度は、場合により、約280K、300K、320K又は330Kから約473K、430K、390K又は350Kとすることができ、308〜473K、308〜430K又は328〜350Kであると適切である。
液体タバコ抽出物を製造するための工程の実施例
予抽出(タバコの前処理):粒径355μm〜3.5mmの挽きヴァージニアタバコ葉を、水(タバコの総重量の10%)を加えることによって前処理した。平衡させるため、このタバコと水の混合物を、水を加えた後15分間放置した(この時間は水が十分に吸収されるのに十分な時間である)。
前処理したタバコ(1.2kg+10重量%の水)をステンレス鋼製の抽出バスケットに入れ、そのバスケットを抽出容器(5Lオートクレーブ)に入れた。焼結金属板(細孔径100μm、板の両面間の圧力降下は1バール以下である)によってバスケットの端部を閉じた。これは、入口において超臨界流体を分配し、出口において固体粒子の流出を防いだ。バスケットの使用はまた、抽出容器の迅速な装填及び取出しを可能にした。バスケットの周りの超臨界流体の流れを防ぐため、抽出容器壁に対してバスケットを密封した。
トランスファーライン(transfer line)によって抽出容器を分離容器に連結した。このライン上には圧力調整弁が置かれていた。このシステムを通して二酸化炭素を流量5〜23kg/時で適切に圧送することができる。このケースでは、このシステムを通して二酸化炭素を流量10kg/時で圧送した。分離容器にグリセロール1.2kgを供給した。
抽出チャンバを26MPa及び338Kに維持し、分離チャンバを4.5MPa及び318Kに維持した。圧力及び温度の(超臨界条件から亜臨界条件への)低減によって、分離チャンバ内の抽出物の沈殿が達成された。この圧力及び温度の低減は、二酸化炭素の流体密度、したがってCO2の溶解力を低下させた。抽出されたタバコ成分を、分離器の底のグリセロールの中に回収した。
気体CO2は、(ガス中に同伴された残りの液体抽出物を除去した)液体/気体分割器を通過した後に分離器を出た。CO2を回収し、抽出チャンバに戻した。
この工程を3時間実行し、次いでCO2流を遮断した。このシステムを(大気圧条件まで)減圧した。次いで、タバコ成分を含むグリセロールを分離容器から流出させ、重量を測定した。
Figure 2020519276
この工程を6回実行した。このデータ表に範囲が示されている場合、全ての例がその範囲内に含まれた。単一の値が示されている場合、その値は平均値である。
下で報告される水分活性値は、Aqualab Prewater Activityメータを用いて24.9〜25.2℃で測定した。値は露点法を用いて求めた。
下で報告される粘度値は、ボーリン・インスツルメンツ(Bohlin Instruments)のGemini Rheometerを用いて25℃で測定した。
オリエント又はバーレータバコを出発タバコとして用いたときも、同様の結果が観察された。
本書に記載された様々な実施形態は、特許請求された特徴の理解及び教示を助けるためだけに提示されたものである。これらの実施形態は、実施形態のうち代表的な例として提示されているにすぎず、全ての利点や特徴を網羅したものでもなければ、他の利点や特徴を排除するものでもない。本書に記載された利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の側面は、特許請求の範囲によって規定されたとおりに本発明の範囲を限定するもの、或いは特許請求の範囲の均等物を制限するものと考えるべきではなく、特許請求された発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態を利用し、変形を施すことができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態が、開示された要素、構成、特徴、部品、ステップ、手段等の、本書に特に記載されたもの以外の適当な組合せを適切に備え、それらのみから構成され、或いは実質的にそれらから構成されてもよい。加えて、本開示は、特許請求の範囲に現在は記載されていないが将来記載される可能性のある他の発明を含む可能性がある。

Claims (24)

  1. 吸引可能媒体を生成するための装置と共に用いるカートリッジであって、
    液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
    固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと
    を備え、
    使用時に前記液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、
    前記蒸気又はエアロゾルが、前記第2のチャンバ内に受容された前記固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって吸引可能媒体を形成し、前記吸引可能媒体が、前記蒸気又はエアロゾル中に同伴された前記固体香味材料の一つ以上の成分を含む、カートリッジ。
  2. 前記第1のチャンバと前記第2のチャンバの間の流体連通を提供するチャネルをさらに備え、使用時に、前記液体を揮発させることによって形成された前記エアロゾル又は蒸気が、前記チャネルを通って前記第2のチャンバに流れ、前記固体香味材料を通過して前記吸引可能媒体を形成する、請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 第2のチャンバが前記固体香味材料を収容している、請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記固体香味材料がタバコを含む、請求項3に記載のカートリッジ。
  5. 使用時に前記第1のチャンバ内の前記液体を揮発させるように構成されたアトマイザをさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  6. 使用時に前記第2のチャンバ内の前記固体香味材料を揮発させるように構成されたアトマイザをさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  7. 前記液体タバコ抽出物が、溶媒に溶解したタバコ成分を含み、前記溶媒がポリオールを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  8. 前記溶媒が、プロピレングリコール及び/又はグリセロールを含む、請求項7に記載のカートリッジ。
  9. 前記液体タバコ抽出物が、(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出された前記タバコ成分の液体溶媒中への移動によって取得可能である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  10. 前記超臨界抽出溶媒が二酸化炭素を含む、請求項9に記載のカートリッジ。
  11. 吸引可能媒体を生成するための装置であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載のカートリッジと、出口とを備え、前記出口から前記吸引可能媒体が流出するように構成された、装置。
  12. 吸引可能媒体を生成するための装置であって、
    液体タバコ抽出物を含む液体を収容する第1のチャンバと、
    固体香味材料を受容するように構成された第2のチャンバと、
    前記第1のチャンバ内の前記液体を揮発させるためのアトマイザと、
    出口と
    を備え、
    使用時に前記液体が揮発して蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されており、前記蒸気又はエアロゾルが、前記第2のチャンバ内に受容された前記固体香味材料の一つ以上の成分と組み合わさって、前記出口から流出する吸引可能媒体を形成し、前記吸引可能媒体が、前記蒸気又はエアロゾル中に同伴された前記固体香味材料の一つ以上の成分を含む、
    装置。
  13. 前記第1のチャンバと前記第2のチャンバの間の流体連通を提供するチャネルをさらに備え、使用時に、前記液体を揮発させることによって形成された前記エアロゾル又は蒸気が、前記チャネルを通って前記第2のチャンバに流れ、前記固体香味材料を通過して前記吸引可能媒体を形成する、請求項12に記載の装置。
  14. 第2のチャンバが固体香味材料を収容している、請求項12又は請求項13に記載の装置。
  15. 複数の部品からなるキットであって、請求項1〜11のいずれか一項に記載のカートリッジと、揮発装置とを備え、前記カートリッジが、吸引可能媒体を生成するよう前記揮発装置と共に動作可能であるように構成された、キット。
  16. 吸引可能媒体を生成する方法であって、(i)液体タバコ抽出物を含む液体を揮発させて蒸気又はエアロゾルを形成することと、(ii)前記蒸気又はエアロゾルを固体香味材料の成分と組み合わせて吸引可能媒体を形成することとを含み、前記吸引可能媒体が、前記蒸気又はエアロゾル中に同伴された前記固体香味材料の一つ以上の成分を含む、方法。
  17. 前記固体香味材料がタバコを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有する液体タバコ抽出物。
  19. (i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出された前記タバコ成分の液体溶媒中への移動によって取得可能である、請求項18に記載の液体タバコ抽出物。
  20. (i)超臨界二酸化炭素を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出された前記タバコ成分のポリオール溶媒中への移動によって取得可能である、請求項19に記載の液体タバコ抽出物。
  21. エアロゾル生成装置内で用いるカートリッジであって、液体タバコ抽出物を含む液体を収容しており、前記液体タバコ抽出物が、使用時に揮発して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを形成することができる、カートリッジにおいて、前記液体タバコ抽出物が、(a)25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有し、及び/又は(b)(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出された前記タバコ成分の液体溶媒中への移動を含む工程によって取得可能なものであり、若しくは前記工程によって取得されたものであることを特徴とするカートリッジ。
  22. 請求項21に記載のカートリッジと、アトマイザと、出口とを備え、前記吸引可能な蒸気又はエアロゾルが前記出口から流出するように構成された、エアロゾル生成装置。
  23. 使用時に揮発して吸引可能な蒸気又はエアロゾルを形成することができる液体タバコ抽出物を含む液体と、
    前記液体を揮発させるためのアトマイザと、
    出口と
    を備え、
    使用時に前記液体が揮発して、前記出口から流出する蒸気又はエアロゾルを形成するように構成されたエアロゾル生成装置において、
    前記液体タバコ抽出物が、(a)25℃において約0.45Aw未満の水分活性を有し、及び/又は(b)(i)超臨界抽出溶媒を用いたタバコからのタバコ成分の抽出、及び(ii)抽出された前記タバコ成分の液体溶媒中への移動を含む工程によって取得可能なものであり、若しくは前記工程によって取得されたものである
    ことを特徴とするエアロゾル生成装置。
  24. 複数の部品からなるキットであって、請求項21に記載のカートリッジと、揮発装置とを備え、前記カートリッジが、吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生成するよう前記揮発装置と共に動作可能であるように構成された、キット。
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