JP2020518525A - カプセル - Google Patents

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Abstract

食品調製物(P)を調整するためのカプセル(1)であって、ケーシング(2)であって、基部壁(3)、および食品調製物(P)を収容するように適合されたキャビティ(5)を画定する側壁(4)と、側壁(4)から延びるフランジ状縁部(6)とを含むケーシング(2)を備え、側壁(4)が前記ケーシング(2)を非変形構成、第1の中間変形構成および第2の最終変形構成の間で前記カプセル(1)の対称軸(S)に平行な方向(A)に沿って圧縮できるように所定の折り曲げライン群(21)に沿って変形可能な領域(4a)を含む。カプセル(1)はさらに、開口部(7)を備えた、基部壁(3)の底部(20)と、キャビティ(5)を密閉するためにフランジ状縁部(6)に固定されたカバー要素(8)と、カバー要素(8)に固定されたチューブ(10)とを備える。チューブ(10)は、流体(F)を前記キャビティ(5)に供給して食品調製物(P)から食品を得るための流体注入装置を受け入れるように配置された第1の端部(11)と、第2の端部(12)であって、当該第2の端部(12)を通して食品が外部にディスペンスされる、第2の端部(12)と、第1の端部(11)と第2の端部(12)との間に延在して、底部(20)の開口部(7)で密封された様式でスライドすることができる本体(14)とを備え、本体(14)は、本体(14)に沿って対称軸(S)の方向に延びる内部導管(16)を備え、導管(16)は第1の端部において端壁(11a)によって閉じられ、第2の端部においてディスペンシング開口部(22)と連通し、内部導管(16)は、少なくとも1つの横断導管(17)を介してカプセル(1)のキャビティ(5)と連通することができ、少なくとも1つの横断導管(17)は、カプセル(1)が最終変形構成まで折り曲げライン群に沿って圧縮された場合に、少なくとも1つの横断導管(17)がカプセル(1)の外側にあるように選択された、チューブ(10)の第2の端部(12)から距離(L)に配置される。カプセル(1)に収容された食品調製物(P)をディスペンシングするための方法であって、第1の中間変形構成までカプセル(1)を圧縮してカプセル(1)の底部(20)の閉鎖要素(23)の分離を引き起こさせるステップと、カプセル(1)に加圧空気を導入してそこに収容された食品調製物(P)をディスペンスするステップと、第2の最終変形構成までカプセル(1)をさらに圧縮するステップとを含む。

Description

本発明は、食品をディスペンスするための機械で使用される、食品調製物を収容するカプセルまたは容器に関し、さらに、自動ディスペンシング装置でそのようなカプセルを使用するための方法に関する。
より詳細には、本発明は、液体形態、または粉末、シロップもしくはペースト形態であり得る食品調製物を収容する、密封された一人分(single-portion)の使い捨てカプセルに関し、前記カプセルは、その後の使用のために、加圧流体を介して食品調製物を、場合によっては溶解または希釈された食品調製物をディスペンスすることができる。
食品調製物が粉末形態である場合、それは可溶性または凍結乾燥または脱水されていてもよい。あるいは、食品調製物が例えばシロップまたはクリームである場合、それは濃縮物であってもよい。
カプセルによってディスペンスされる食品調製物は、例えば、任意選択的に、高温または低温の液体、典型的には水または牛乳で溶解または希釈されてもよい。
ディスペンシングマシンで使用可能な飲料用のカプセルが知られている。
既知のカプセルは、耐液性および耐ガス性のプラスチック材料で作られ、グラスまたはカップの形状を有する外側ケーシングを備える、一人分の使い捨て容器である。特に、ケーシングは、上部開口部が設けられたキャビティを画定する底壁および側壁を有し、上部開口部を介して飲料を得るための調製物を挿入することができる。上部開口部は、典型的にはアルミニウムを含むフィルムまたは多層プラスチックフィルムであるカバーで密閉されて容器のキャビティ内の調製物をシールする。カプセルカバーは、飲料を調製するための加圧液体、典型的には水の挿入を可能にするために、ディスペンシングマシンの注入装置によって穿孔され得る。
得られた飲料のディスペンシングに関して、飲料のディスペンシングを可能にするために、ケーシングの底壁もディスペンシングマシンの抽出手段によって穿孔され得る。
あるいは、例えば、同じ出願人による特許出願WO2014102701に記載されている飲料用のカプセルも知られており、当該カプセルはディスペンシングマシンの抽出手段による穿孔の必要なしに飲料用の容器(カップ、グラスなど)に飲料を直接ディスペンスすることができる。
上記の既知のカプセルは、食品調製物(典型的にはコーヒー)への液体のパーコレーションにより、または調製物自体(例えば、茶、ハーブティーなど)の可溶化または溶解により、飲料を食品として得ることができ、カプセルに収容される食品調製物とその中に挿入された液体との相互作用によって区別され、カプセル内部で飲料を直接調製して、こうして形成された飲料をディスペンスする。
しかしながら、そのようなカプセルは、シロップまたはクリーム形態の粘性のある食品調製物、または粉末調製物のディスペンシングにはあまり適していない。
例えば、WO2005077811に示されているように、粘性のある食品調製物をカップにディスペンスし、そこに温水または冷水も供給して、カップ自体の食品調製物を希釈して、このようにして飲料を取得する飲料用のカプセルも知られている。WO2005077811によって示されるカプセルは、カプセルのフランジ状の縁部に固定されたカバーによって閉じられるキャビティを備えた押し潰し可能な本体を備え、その内部にはカプセルが圧縮されて押し潰された場合にカプセルのカバーから出るシロップ(濃いコーヒー、チョコレートまたはフルーツシロップ)がある。詳細には、カバーはシール部分で破損し、食品調製物がカップに注がれること許容する。
したがって、上記のカプセルは、通常、特定のタイプのカプセルに適合し、他のカプセルには適合しないように適切に設計された液体注入装置または飲料ディスペンシング装置がある特定のディスペンシングマシンに関連付けられる。これらのカプセルは、通常、寸法が縮小されたディスペンシングマシンで使用され、通常、家庭用に設計されている。購入時に、想定される使用に適したカプセルと機械システムとを確立するのは消費者である。
しかしながら、カプセルからの異なるタイプの配合(formulation)を持つ食品調製物の供給が必要となる可能性があるため、これらのカプセルは、1つまたは複数の材料を必要とするレシピを通じて作成された別のタイプの食品のディスペンシングマシンでの使用に適合できなかった。
例えば、カプセルから粉末調製物を受け取る必要があるレシピもあれば、シロップ調製物が必要なレシピもあり、またミルクまたは水で既に希釈された調製物が必要なレシピもあり得る。
WO2013121421は、必要な材料を収容する、機械に挿入できる1つ以上の容器から出発して一人分のアイスクリームを得るためのアイスクリームマシンを示す。同機械の様々なバージョンが想定され、最初のバージョンは、「ドライ」容器を収容するように構成され、このような構成では、容器の中に収容される調製物は液体で希釈され、容器のための、水のネットワークまたは液体タンクへの接続が必要となる(使用される容器は穿孔され得る底部とカバーとの両方を持つ)。2番目のバージョンは、代わりに、「ウェット」容器を収容するように構成され、このような構成では、すでに希釈されているため調製物が液体の挿入を必要としない(使用される容器は穿孔され得る底部のみを持つ)。
WO2013121421に示されるアイスクリームマシンは、結合により互いに取り付け可能な2つの異なる容器からの材料の組み合わせでアイスクリームを調製することもできる。例えば、アイスクリーム用の調製物を収容する第1の容器と、チョコレートチップなどのトッピングを収容する第2の容器とを結合する。
WO2013121421は、したがって、サイズおよび中身に関して、異なる配合の食品調製物をアイスクリームマシンに供給するための異なるカプセルを想定しており、したがって、同機械の様々なバージョンが必要であり、各バージョンは1つのタイプのカプセル用に特に想定されている。
しかしながら、カプセルは、水または牛乳と既に混合された食品調製物をディスペンスできるが、手作り(artisan)アイスクリームショップで使用されるアイスクリーム用の典型的なベースまたは粉末状の食品調製物などのペースト状の食品調製物をディスペンスできない。
本発明の目的は、その後の使用のために、その中に収容される食品調製物をディスペンスすることができる、密封された一人分の使い捨てカプセルを提案することである。
さらに異なる目的は、カプセルを受け入れてそこに収容された食品調製物を加圧流体とともに出して飲料を得る、または食品調製物を一人分の(a portion)アイスクリームを調製するためのバッチ凍結ユニットに送るように適合されたディスペンシング装置で使用できる、粉末、シロップ、希釈または希釈されていない、およびペースト状の食品調製物をディスペンスできる、非常に用途の広いカプセルを得ることである。
そのような目的およびさらに他の目的は、以下に説明される請求項の1つまたは複数によるカプセルによって到達される。
本発明は、いくつかの非限定的な例示的な実施形態を示す添付の図面を参照することにより、より良く理解および実施され得る。
図2の線I−I平面を通る、第1の非変形構成における、食品調製物を収容する、本発明によるカプセルの断面図である。 図1のカプセルの底部からの図である。 図1のような断面であり、カプセル内の食品調製物が省略されている。 カプセルの対称軸を通る平面を通る断面の、第2の変形構成における図1のカプセルの図である。 カプセルの対称軸を通る平面を通る断面の、第3の変形構成における図1のカプセルの図である。 本発明によるカプセルの詳細の立面図である。 図6の線VII?VIIを通る平面を通る、図6の詳細の断面図である。 図6の詳細の斜視図である。 上から見た、図6の詳細図である。 図3のものと同様の断面図であり、図6の詳細が省略されている。
同一要素は、以下の様々な図で同一番号で示される。
図1から10を参照すると、食品調製物Pを収容する、本発明によるカプセル1が示されており、カプセル1は、その後の使用のために、溶解または希釈された食品調製物P自体から得られる食品をディスペンスするための自動ディスペンシング装置で使用できる。
食品調製物Pは、例えば、粉末状の食品(可溶性、凍結乾燥、脱水、濃縮、パーコレーション(percolating)用、煎じ出し(infusion)用)であってよく、または、シロップ、クリームもしくは濃縮ペースト形態の製品であってもよい。
カプセル1は、順に、基部壁3、食品調製物Pを収容するように適合されたキャビティ5を画定する側壁4、および側壁4から延びて特にキャビティ5を囲むフランジ状縁部6を含むケーシング2を備える。
カプセル1は、開口部7が設けられた基部壁3の底部20を含む。好ましくは、開口部7は、基部壁の実質的に中央の位置に作られる。
側壁4は、さらに、基部壁3から縁部6まで発散し、例えば、グラスまたはカップ形状をケーシングに与えるためにほぼ円錐台形状(truncoconical shape)を有する。
ケーシング2は、圧縮可能および/または押し潰し可能であり、したがって変形可能である。ケーシングは、熱成形可能なシート材料、特に食品との接触に適した耐液性および耐ガス性の多層プラスチック材料を成形することにより作られる。
ケーシング2を、カプセル1の長手方向の対称軸Sにほぼ平行で、かつ底部20に実質的に直交する方向Aに沿って圧縮および圧潰できるように、側壁4は、以下でより明確になるように、例えばアコーディオン形状または蛇腹形状など、所定の折り曲げ(pliability)ライン群21に沿って変形可能である。側壁4は、したがって、非変形構成、第1の中間変形構成、および第2の最終変形構成の間で変形可能である。
圧縮可能および/または押し潰し可能なケーシング2は、ケーシングの容積を徐々に減少させ、食品のディスペンシング中に基部壁3とフランジ状縁部6との間の距離を減少させる。
カプセル1はさらに、キャビティ5を密閉するためにフランジ状縁部6に固定されたカバー要素8を備える。
カバー要素8は、カプセルに収容される食品調製物Pを水分および酸素から経時的に保護するために、選択された材料、例えば多層プラスチック多結合(polycoupled)材料で実現される。そのような多層プラスチック材料は、例えばアルミニウムまたは異なるバリア層、例えばエチレンビニルアルコール(EVOH)またはポリ塩化ビニリデン(PVDC)を含むことができ、食品調製物Pが収容されているカプセル1のキャビティ5への水分と酸素の流入を防ぐ。
カプセル1は、カバー要素8に固定されたチューブ10をさらに含み、チューブ10は、互いに対向する第1の端部11および第2の端部12を含む。
第1の端部11は、自動ディスペンシング装置(図示せず)の流体注入装置(図示せず)を受け入れるように配置される。
好ましくは、チューブ10の第1の端部11は、自動ディスペンシング装置の流体注入装置が係合できるキャビティ11aを有する。添付の図に示すように、チューブ10のキャビティ11aは、流体注入装置を受け入れるために上部において開いており、底部において開口部のない底壁11bによって範囲を定められており、側部において側壁11cによって範囲を定められており、側壁11cに、ディスペンシング装置の注入装置を介してキャビティ5に流体を供給するための複数の開口部13が設けられている。
例えば、キャビティ11aの側壁11cは、直径方向に対向する一対の開口部13を含む。
流体は、例えば水である加圧液体であり得、ディスペンシング時に加圧液体により食品調製物Pが希釈および/または溶解され、または、その機能を以下で詳細に説明する加圧空気であり得る。
チューブ10は、第1の端部11と第2の端部12との間に延在し、底部20の開口部7内で密封された様式で摺動することができる本体14を含む。
チューブ10の本体14は、前記対称軸Sの方向に前記本体14に沿って延びる内部導管16を含む。導管16は、第1の端部において端壁11aによって閉じられ、第2の端部においてチューブ10の第2の端部12でディスペンシング開口部22と連通し、必要に応じて、カプセル1に挿入された液体で溶解または希釈された後、ディスペンシング開口部22を通ってカプセル1に収容された食品調製物Pから得られる食品がカプセル1の外部にディスペンスされ得る。
内部導管16は、0.3mmから3mmの間に含まれる直径、好ましくは0.5mmから1mmの間に含まれる直径を有する、すなわち、以下に説明する理由により、寸法が小さくなっている。
チューブ10の第2の端部12は、第2の端部12を周囲で囲むフランジ15を含む。
基部壁3の底部20は、開口部7が設けられた凹部19を備える。カプセル1の最初の非変形構成では、フランジ15は凹部19に収容され、チューブ10の本体14とともに、基部壁3の開口部7の密閉を保証することに寄与することに留意されたい。
カプセル1は、以下により良く示されるように、少なくとも部分的に取り外し可能に基部壁3に固定されて開口部7を密閉する閉鎖要素23をさらに備える。
好ましくは、凹部19は、カプセル1の底部20に部分的に取り外し可能に固定された閉鎖要素23によって密閉される。閉鎖要素23は、例えば熱的にまたは超音波により底部20に溶接可能なプラスチック材料またはアルミニウムでできている。
閉鎖要素23は、例えばディスク形状であり、図示されていない、例えば環状の接合縁部を備え、この接合縁部を通して基部壁3に固定される。
閉鎖要素は、ケーシング2が部分的に押し潰された場合に、第1の中間変形構成において、チューブ10自体によって自動的に基部壁3から容易に取り外されてもよい。
プラスチック材料またはアルミニウム製の把持タブを備えたまたは備えていない閉鎖要素23は、例えば熱的にまたは超音波を介して溶接可能であり、接合縁部は、ロック締結、例えばロック溶接を介して第1の範囲(stretch)(図示せず)にわたって、および取り外し可能な締結、例えば取り外し可能な溶接を介して第2の範囲(図示せず)にわたって、特に基部壁3の外側環状部(図示せず)に固定され、ロック締結は、基部壁3から接合縁部を取り外すための取り外し可能な締結に対してより大きな力を必要とし、閉鎖要素23が基部壁3から取り外されるためにフランジ15によって押される場合に、第1の範囲の分離の前に第2の接合範囲の分離を促進する。
このようにして、閉鎖要素23は、第2の範囲で基部壁3から取り外される。
図示されていない本発明によるカプセル1の異なる実施形態では、底部20は平坦であり、凹部19を含まない。最初の非変形構成では、フランジ15は底部20に当接し、したがって底部20と閉鎖要素23との間に置かれている。
取り外し可能またはロック締結による閉鎖要素23の基部壁3への接続に関する上記の情報は、依然として有効である。
カプセル1の非変形構成におけるチューブ10のディスペンシング開口部22は閉鎖要素23によって閉じられ、閉鎖要素23はカプセル1に収容された食品調製物Pがディスペンシング開口部22から誤って出ることを防止し、空気および水分がディスペンシング開口部22を通って外部からカプセル1のキャビティ5に浸透し得ることをさらに防止する。
チューブ10は、少なくとも1つの横断導管17をさらに含む。詳細には、内部導管16は、横断導管17を介してカプセル1のキャビティ5と連通している。横断導管17は、カプセル1のキャビティ5に収容された食品調製物Pから得られた食品を受け取り、チューブ10のディスペンシング開口部22に食品を供給するように構成される。
例えば、横断導管17は内部導管16に対して垂直に延びる直径Dを有し、チューブ10の外面18上に開口している。少なくとも1つの横断導管17は、好ましくは、一対の対向する横断導管17を含む。
少なくとも1つの横断導管17は、カプセル1が第2の最終変形構成にある場合に、少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の外側にあるように選択された、チューブ10の第2の端部12から距離Lに配置される。
距離Lは、前記少なくとも1つの横断導管17の軸S1とチューブ10の第2の端部12との間で、対称軸Sに平行な方向に測定される。
カプセル1の側壁4は、カプセル1のケーシング2がカプセル1の対称軸Sにほぼ平行な前記方向Aに沿って圧縮されることを可能にする折り曲げライン21のグループが設けられた領域4aを含む。領域4aは、例えば、フランジ状縁部6に隣接している。図示されていないカプセル1の他の実施形態では、領域4aは基部壁3に隣接していてもよい。
領域4aは、カプセル1が第1の非変形構成にある場合に、カプセルの対称軸Sに平行な方向に測定される高さHにわたって延びている。
折り曲げライン群21のおかげで、カプセル1は、図1、3、および10に見られる第1の非変形構成から、領域4aが高さH1<Hにわたって延びる、図4に見られる第1の中間変形構成まで移行することによって圧縮され得る。この第1の中間変形構成では、チューブ10は、底部20から距離L1=H−H1にわたって突出している。距離L1は距離L未満である。
有利には、横断導管17が配置される距離Lは、カプセル1が第1の中間変形構成にある場合に、少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の内側にあるように選択される、すなわち、キャビティ5内にある。特に、そのような第1の中間変形構成における少なくとも1つの横断導管17は、凹部19に実質的に接している。
特に、少なくとも1つの横断導管17が第1の中間変形構成におけるカプセル1の内側に留まるように、距離L1はL−D/2未満でなければならない。
カプセル1は、前記第1の中間変形構成および、領域4aが高さH2<H1にわたって延びる、図5に見られる第2の最終変形構成から移行することによりさらに圧縮され得る。この第2の最終変形構成では、チューブ10は、距離L2=H−H2にわたってカプセル1の底部20から突出しているため、少なくとも1つの横断導管17はカプセル1の外側にある。特に、少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の外側にあることができるように、距離L2はL+D/2よりも大きくなければならない。
使用中、カプセル1に収容された食品調製物Pが液体形態であり、希釈される必要がない場合、食品調製物Pから得られた食品をカプセル1からディスペンスするために、プロセスは以下の通りである。まず第1に、カプセル1の対称軸Sにほぼ平行な方向Aに沿ったカプセル1の第1の圧縮があり、カプセルを第1の中間変形構成にする。カプセルの圧縮中、チューブ10は、カプセル1の底部20から出る開口部7内を摺動し、そのフランジ15により、カプセル1の底部20から閉鎖要素23の部分的な分離を引き起こし、図4に見られるように、ディスペンシング開口部22を解放する。
続いて、カバー要素8を穿孔してチューブ10のさらなるキャビティ11aに挿入される流体注入装置を通して、加圧空気がカプセル1に導入される。この場合、カプセルからディスペンスされる食品は、食品調製物Pが空気と混合されて空気自体によって押されるため、食品調製物Pのみから得られる。
好ましくは、導入される空気の圧力は0.2から2バールの間に含まれる。
カプセル1に導入された加圧空気は、食品調製物Pを少なくとも1つの横断導管17に押し込み、そこからチューブ10の内部導管16およびディスペンシング開口部22に押し込み、ディスペンシング開口部22を通して、食品調製物Pが外部に、例えば、アイスクリームマシンのバッチ凍結ユニットまたは容器にディスペンスされる。カプセル1に含まれる食品調製物Pを実質的に完全な方法でディスペンスできるようにするために、前記中間変形構成において、少なくとも1つの横断導管17が、図4に見られるように、底部20に、特に底部20の凹部19に実質的に接することが必要である。
食品調製物Pのディスペンシングの終わりに、カプセル1への加圧空気の導入は、食品調製物Pの残留物からの内部導管16およびディスペンシング開口部22のクリーニングを保証するのに十分な時間延長され、カプセルが取り外された場合に発生する食品調製物Pの滴下を防ぐ。
0.2から2バールの間に含まれる圧力で加圧空気を挿入することにより、内部導管16のクリーニングが効率的に実行される。さらに、0.3mmと3mmの間の間隔に含まれる内部導管16の寸法の縮小のおかげで、内部導管16内に依然として存在する液体の最小部分は、内部導管16自体から出ない。
食品調製物Pのディスペンシング並びに内部導管16およびディスペンシング開口部22のクリーニングが完了すると、カプセル1は、少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の外部にもたらされる、図5に示される第2の最終変形構成までさらに圧縮される。これにより、カプセルがディスペンシングマシンから引き出されて処分場所に運ばれた場合に、ディスペンシングの終わりにカプセル内にまだある残留食品調製物Pが外側に滴ることを防ぐ。
滴下は、チューブ10が基部壁3の開口部7に気密に結合されているという事実、およびカプセル1の内部に存在する残留食品調製物Pがチューブ10の内部導管16およびディスペンシング開口部22に到達できないという事実のおかげで防止される。内部導管16へのアクセスを可能にする少なくとも1つの横断導管17はカプセル1の外側にあり、したがって、カプセルの内側にある残留食品調製物Pはアクセスできないためである。
有利には、前述のように、内部導管16の寸法が縮小されているおかげで、滴下も防止される。
閉鎖要素23の開放ストロークの終わりに横断導管17が食品調製物Pに浸漬される場合、底部20への接線位置に到達するまで圧縮することにより出始めることができ、その後容器を完全に空にすることは、カバー要素8を穿孔してチューブ10のさらなるキャビティ11aに挿入される流体注入装置を通して加圧空気を導入することにより行われる。
第1の圧縮ステップが横断導管17を底部20に対する接線位置に至らせない場合には、その後容器をさらに圧縮して、圧縮により食品をより多く排出させ、同時に加圧空気を注入して食品調製物Pの排出速度を上げる必要がある。
カプセル1に含まれる食品調製物Pが、例えば、アイスクリーム用のベースの場合のように、ディスペンシング前に溶解または希釈されなければならない可溶性粉末、またはシロップ、またはペースト形態である場合、前述の圧縮ステップ後に、まず第1に、例えば水またはミルクである加圧液体がカプセル1に挿入されて食品調製物Pを溶解または希釈し、食品を得る。
液体は、カバー要素8を穿孔してチューブ10のキャビティ11aに挿入されるように適合されたディスペンシングマシンの注入装置を介してカプセルに挿入される。
注入装置によってディスペンスされた加圧液体は、さらなるキャビティ11aの側壁11cに作られた開口部13を通ってカプセル1のキャビティ5に入り、食品調製物Pを溶解または希釈して食品を得る。得られた食品はカプセル1によってディスペンスされ始めてカプセル10の少なくとも1つの横断導管17、内部導管16およびディスペンシング開口部22を通過する。横断導管17を通して、食品はディスペンシング開口部22に供給される。
続いて、依然として上記の注入装置を介して加圧空気がカプセル1に導入され、食品調製物Pのディスペンシングを完了して内部導管16およびディスペンシング開口部22をクリーニングする。
最後に、カプセル1は、図5に示される第2の最終変形構成までさらに圧縮され、この構成では、既に説明したように、少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の外側にもたらされ、ディスペンシングの終了時にまだカプセルの内側にまだある食品調製物Pまたは残留食品が、カプセルがディスペンシングマシンから引き出されて処分場所に運ばれる場合に、外側に滴ることを防止する。
本発明によるカプセル1を介して自動ディスペンシング装置において、液体形態の食品調製物Pをディスペンスするための方法を定義することも可能であり、当該方法は、
カプセル1の第1の部分的押し潰しステップであって、カプセル1のケーシング2の側壁4の領域4aが折り曲げライン群21に沿って変形され、特にカプセル1の対称軸Sに実質的に平行な方向Aに沿ってカプセル1を圧縮してカプセルを非変形構成から少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の底部20の凹部19に実質的に接する第1の中間変形構成に移行させ、当該第1の押し潰しステップ中に、前記開口部7内でスライドするチューブ10は閉鎖要素23の部分的な分離を引き起こしてディスペンシング開口部22を解放する、カプセル1の第1の部分的押し潰しステップと、
食品調製物Pを空気と混合することによって得られる食品をカプセル1からディスペンスするために、流体注入装置を通して圧縮空気がカプセル1に挿入される注入ステップであって、チューブ10の内部導管16およびディスペンシング開口部23をクリーニングする、注入ステップと、
カプセル1を前記折り曲げライン群21に沿ってさらに変形させる第2の押し潰しステップであって、前記第1の中間変形構成から第2の最終変形構成に移行するまでカプセルを前記方向Aに圧縮し、第2の最終変形構成では、チューブ10がカプセル1の底部20から選択された距離L2にわたって突出して少なくとも1つの横断導管17がカプセル1の外側にある、第2の押し潰しステップと、を含む。
本発明による方法の変形例によれば、希釈される必要がある食品調製物P、すなわち、粉末、シロップまたはペースト形態の食品調製物のディスペンシングのために特に適合されており、第1の押し潰しステップ後で圧縮空気をカプセル1に挿入するステップの前に、食品調製物Pを希釈して当該食品調製物Pから得られる食品のディスペンスを開始するために、加圧液体をカプセル1に挿入するステップが提供され、食品調製物Pのディスペンスは、圧縮空気をカプセル1に挿入する後続のステップで完了する。
本発明によるカプセル1のおかげで、液体形態、粉末、シロップまたはペースト形態である、カプセルに含まれる食品調製物Pの種類に関係なく、その後の使用のためにカプセルに含まれる食品調製物Pをディスペンスすることが可能である。
本発明によるカプセル1は、食品調製物Pから出発して飲料を調製するために、または食品調製物Pをアイスクリームマシンに供給するために使用することができ、有利には、加圧空気は、カプセル1を空にすることを実行または完了するだけでなく、食品調製物Pのディスペンシング終了時に、チューブ10の内部導管16およびディスペンシング開口部22をクリーニングしてカプセルがディスペンシングマシンから取り外された場合に生じる、食品調製物Pまたはそれから得られた食品の滴下を防止するために使用され得る。
本発明によるカプセル1は、さらに、ディスペンシングの終了時にカプセル内にまだある残留食品調製物Pまたはそこから含まれる食品が、カプセルがディスペンシングマシンから引き出されている間、およびそれが処分場所に送られる間に、外部に滴ることができないという利点を有する。これは、本発明によるカプセルの第2の変形構成では、カプセルの内側とディスペンシング開口部22との間に連通がないという事実のおかげである。
WO2014102701 WO2005077811 WO2013121421

Claims (14)

  1. カプセルであって、
    ケーシング(2)であって、
    基部壁(3)、および食品調製物(P)を収容するように適合されたキャビティ(5)を画定する側壁(4)と、
    前記側壁(4)から延びるフランジ状縁部(6)とを含むケーシング(2)を備え、
    前記側壁(4)が前記ケーシング(2)を非変形構成、第1の中間変形構成および第2の最終変形構成の間で前記カプセル(1)の対称軸(S)に平行な方向(A)に沿って圧縮できるように所定の折り曲げライン群(21)に沿って変形可能な領域(4a)を含み、
    前記基部壁(3)の底部(20)は開口部(7)を含み、
    前記カプセル(1)はさらに、
    前記キャビティ(5)を密閉するために前記フランジ状縁部(6)に固定されたカバー要素(8)と、
    前記開口部(7)を密閉するために、前記基部壁(3)に少なくとも部分的に取り外し可能に固定された閉鎖要素(23)と、
    前記カバー要素(8)に固定されたチューブ(10)とを備え、前記チューブ(10)は、
    流体(F)を前記キャビティ(5)に供給して前記食品調製物(P)から食品を得るための流体注入装置を受け入れるように配置された第1の端部(11)と、
    第2の端部(12)であって、当該第2の端部(12)を通して前記食品が外部にディスペンスされる、第2の端部(12)と、
    前記第1の端部(11)と前記第2の端部(12)との間に延在して、前記底部(20)の前記開口部(7)で密封された様式でスライドすることができる本体(14)と、を備え、
    前記本体(14)は、前記本体(14)に沿って前記対称軸(S)の方向に延びる内部導管(16)を備え、前記導管(16)は第1の端部において端壁(11a)によって閉じられ、第2の端部において前記チューブ(10)の前記第2の端部(12)でディスペンシング開口部(22)と連通し、
    前記内部導管(16)は、前記キャビティ(5)の前記食品を前記ディスペンシング開口部(22)に供給するための少なくとも1つの横断導管(17)を介して前記カプセル(1)の前記キャビティ(5)と連通することができ、
    前記少なくとも1つの横断導管(17)は、前記カプセル(1)が前記第2の最終変形構成にある場合に、前記少なくとも1つの横断導管(17)が前記カプセル(1)の外側にあるように選択された、前記チューブ(10)の前記第2の端部(12)から距離(L)に配置される、カプセル(1)。
  2. 前記距離(L)は、前記カプセル(1)が前記第1の中間変形構成にある場合に、前記少なくとも1つの横断導管(17)が前記カプセル(1)の内側にあり、かつ前記凹部(19)に実質的に接するように選択される、請求項1に記載のカプセル。
  3. 前記距離(L)が、前記対称軸(S)に平行な方向に、前記少なくとも1つの横断導管(17)の軸(S1)と前記チューブ(10)の前記第2の端部(12)との間で測定される、請求項1または2に記載のカプセル(1)。
  4. 前記領域(4a)が、前記カプセル(1)が前記非変形構成にある場合に、前記対称軸(S)に平行な方向に測定される高さ(H)にわたって延びる、請求項1から3の1項に記載のカプセル(1)。
  5. 前記カプセル(1)が前記第1の中間変形構成にある場合に、前記領域(4a)は前記対称軸(S)に平行な方向に測定される高さ(H1)にわたって延び、H1<Hである、請求項1から3の1項に記載のカプセル(1)。
  6. 前記カプセル(1)が前記第2の最終変形構成にある場合に、前記領域(4a)は、前記対称軸(S)に平行な方向に測定される高さ(H2)にわたって延び、H2<H1である、請求項1から3の1項に記載のカプセル(1)。
  7. 前記カプセル(1)が前記第1の中間変形構成にある場合に、前記チューブ(10)が前記カプセル(1)の前記底部(20)から距離L1=H−H1にわたって突出しており、L1<L−D/2であり、Dは前記少なくとも1つの横断導管の直径である、請求項5に記載のカプセル(1)。
  8. 前記カプセル(1)が前記第2の最終変形構成にある場合に、前記チューブ(10)が前記カプセル(1)の底部(20)から距離L2=H−H2にわたって突出しており、L2>L+D/2であり、Dは前記少なくとも1つの横断導管の直径である、請求項6に記載のカプセル(1)。
  9. 前記基部壁(3)の前記底部(20)が前記開口部(7)が設けられた凹部(19)を備え、前記チューブ(10)の前記第2の端部(12)が前記第2の端部(12)を囲むフランジ(15)を備え、前記フランジ(15)は前記非変形構成で前記凹部(19)に収容される、請求項1から8の1項に記載のカプセル。
  10. 前記領域(4a)が前記縁部(4)に隣接している、請求項1から9の1項に記載のカプセル(1)。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のカプセル(1)によって自動ディスペンシング装置で食品調製物Pをディスペンスするための方法であって、
    前記カプセル(1)の第1の部分的押し潰しステップであって、前記カプセル(1)のケーシング(2)の側壁(4)の領域(4a)が折り曲げライン群(21)に沿って変形され、特に前記カプセル(1)を前記カプセル(1)の対称軸(S)に実質的に平行な方向Aに沿って圧縮して、前記カプセル(1)を非変形構成から第1の中間変形構成に移行させて、前記カプセル(1)のフランジ(15)が前記底部(20)の閉鎖要素(23)の部分的な分離を引き起こすように、前記カプセル(1)の底部(20)に作られた開口部(7)を通して前記カプセル(1)のチューブ(10)をスライドさせる、第1の部分的押し潰しステップと、
    前記チューブ(10)のキャビティ(11a)の自動ディスペンシング装置の注入手段を使用して加圧空気を前記カプセル(1)に送出する注入ステップであって、開口部(13)を通して前記食品調製物(P)を収容する前記カプセル(1)のキャビティ(5)と連通し、前記加圧空気が前記チューブ(10)の少なくとも1つの横断導管(17)内に前記食品調製物(P)を押し出し、前記少なくとも1つの横断導管(17)は前記チューブ(10)の内部導管(16)と連通し、前記内部導管(16)はディスペンシング開口部(23)で終了し、前記ディスペンシング開口部(23)を通して前記食品調製物(P)が前記カプセル(1)の外部に送り出される、注入ステップと、
    前記食品調製物(P)のディスペンシングの終わりに、前記加圧空気によって前記内部導管(16)および前記ディスペンシング開口部(23)をクリーニングするステップと、
    前記カプセル(1)が前記折り曲げライン群(21)に沿ってさらに変形し、前記カプセル(1)が前記第1の中間変形構成から第2の最終変形構成まで移行するまで前記カプセル(1)を前記方向(A)に圧縮する第2の押し潰しステップと、を含む方法。
  12. 前記第1の押し潰しステップの後で加圧空気を送出する前記ステップの前に、加圧液体を前記キャビティ(5)に送出するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の押し潰しステップの終わりに、前記チューブ(10)が、前記少なくとも1つの横断導管(17)が前記カプセル(1)の外側にあるように選択された距離(L2)にわたって前記カプセル(1)の前記底部(20)から突出する、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記第1の押し潰しステップの終わりに、前記チューブ(10)が、前記少なくとも1つの横断導管(17)が前記カプセル(1)の前記キャビティ(5)の内側にあり、かつ前記カプセル(1)の前記底部(20)に実質的に接するように選択された距離(L1)にわたって前記カプセル(1)の前記底部(20)から突出する、請求項11から13のいずれか1項に記載の方法。
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