JP2020505800A - ランク指示方法、ランク指示報告方法、デバイスおよびシステム、および記憶媒体 - Google Patents

Abstract

本願は、ランク指示のための技術的解決手段を提供し、特に、CQI数が設定されていないか、CQI数が1である場合に、ネットワークデバイスが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように、ランク指示制限パラメータを設定し、または、たとえネットワークデバイスが前述の設定を実行せず、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちのいずれも、報告されることを許可されない場合でも、端末デバイスはRI報告のために少なくとも1つのランクを選択することができ、それによって、システムが動作することができないという課題を解決する。他方、本願の実施形態によると、RI報告のために必要とされるビットオーバヘッドはさらに低減されることができる。

Description

本願は、2017年12月8日に中国特許庁に出願された、「RANK INDICATION METHOD, RANK INDICATION REPORTING METHOD, DEVICE AND SYSTEM, AND STORAGE MEDIUM」と題する、中国特許出願番号201711297861.0に対して優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。

本願は、通信技術の分野に関し、詳細には、ランク指示方法、ランク指示報告方法、デバイスおよびシステム、および記憶媒体に関する。

一般に、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報（downlink control information, DCI）を端末デバイスに送信して、端末デバイスによって実行される非周期的チャネル状態情報（channel state information, CSI）報告および/またはアップリンクデータ伝送をトリガする。DCIは、CSI報告を実行するように端末デバイスに示すパラメータを含む。端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるCSIは通常、ランク指示（rank indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（pre-coding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータを含む。

CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用されるパラメータは、ランク指示制限（RI restriction）である。RI制限パラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されるランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。Num_CQI/Max_Num_CQIパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。

本願の作成中に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限は、いくつかのケースでNum_CQI/Max_Num_CQIと衝突し、その後、端末デバイスはRI報告を実行することができないことが発明者によって発見された。

本願は、ランク指示方法、ランク指示報告方法、デバイスおよびシステム、および記憶媒体を提供して、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限がいくつかのケースにおいてNum_CQI/Max_Num_CQIと衝突するときに、端末デバイスがRI報告を実行することができないという課題を解決する。第1に、本願における技術的解決手段に関連するランク指示制限パラメータは、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction、TypeI-MultiPanel-RI-Restriction, TypeII-RI-RestrictionおよびTypeII-PortSelection-RI-Restriction、のうちの1つまたは複数である。

本願における技術的解決手段は、以下の通りである：

第1の態様によると、ランク指示方法が提供され、方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを端末デバイスのために設定するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、ここで、
ネットワークデバイスが、端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、ステップと、
ネットワークデバイスによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信するステップとを含み、ここで、
ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、8ビットにおいて、0に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表す。

可能な実施では、ランク指示制限パラメータが、シーケンス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告される必要があるように設定されることは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応する全てのビットが0に設定されるわけではないことを含む。

別の可能な実施では、ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定されることは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されることを含む。

第2の態様によると、ランク指示報告方法が提供され、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するステップとを含む。

可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2、3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定されている場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3であるランクから、報告のためにランク指示制限パラメータによって示される少なくとも1つのランクを選択する。

ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、8ビットにおいて、0に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表し、
ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応する全てのビットが0であるわけではなく、または、ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定される。

インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択するステップの方式は、
ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定するステップであって、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数である、ステップと、
決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む。

別の方式では、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告する。換言すると、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて報告されることを許可されているランクの最大値が4よりも大きい場合であっても、ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しいと決定され、最小値2が選択され、このケースでは、報告されることを許可されているランクの最大値は、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから選択される。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つのランクを選択する。例えば、1つのランクは、最小インデックス番号を有するランクであってよく、または、最小値を有するランクであってよい。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、インデックス番号が0であるランクを選択する。インデックス番号が0であるランクは、値が1であるランクとも呼ばれてよい。

別の実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択する。

第3の態様によると、本願は、ランク指示報告方法をさらに提供し、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を、端末デバイスによって決定するステップと、
決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む。

可能な実施では、端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定し、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信され、ネットワークデバイスによって端末デバイスのために設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定し、ここで、N₂≧1であり、M₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₂およびM₂は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する。

第4の態様によると、本願は、ランク指示報告方法をさらに提供し、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、チャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するステップであって、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数である、ステップ、および
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するステップと、または、
端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するステップであって、ここで、X₂≧1であり、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、ステップ、および、
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するステップとを含む。

第5の態様によると、ネットワークデバイスが提供され、ネットワークデバイスは、
端末デバイスのために、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを設定するように構成される処理モジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、ネットワークデバイスが、端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、処理モジュールと、
ランク指示パラメータを端末デバイスに送信するように構成されるトランシーバモジュールとを含む。

可能な実施では、処理モジュールはプロセッサであり、トランシーバモジュールはトランシーバであり、ストレージモジュールはメモリである。

第6の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
トランシーバモジュールが、トランシーバモジュールのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、トランシーバモジュールによって受信され、トランシーバモジュールのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するように構成される処理モジュールとを含む。

第7の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを、端末デバイスによって受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を、端末デバイスによって決定し、決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するように構成される処理モジュールとを含む。

第8の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
トランシーバモジュールが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、トランシーバモジュールによって受信されたチャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、かつ
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するように構成される処理モジュールとを含む。

第9の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するように構成される処理モジュールであって、ここで、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、処理モジュールとを含み、
プロセッサは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するように構成される。

第6乃至第9の態様の可能な実施では、処理モジュールはプロセッサであり、トランシーバモジュールはトランシーバであり、ストレージモジュールはメモリである。

第10の態様によると、ランク指示システムが提供され、ランク指示システムは、第5の態様に係るネットワークデバイスと、第6乃至第9の態様のいずれか1つに係る端末デバイスとを含む。

第11の態様によると、処理装置が提供され、処理装置は、少なくとも1つの回路を含む。

可能な実施では、少なくとも1つの回路は、第1の態様に係るランク指示方法を実行するように構成され、処理装置はプロセッサであってよく、プロセッサは、第1の態様に係るランク指示方法を実行するように構成され、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されるべきである。

別の可能な実施では、少なくとも1つの回路は、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行するように構成され、処理装置はプロセッサであってよく、プロセッサは、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行するように構成され、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されるべきである。

第12の態様によると、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってよく、通信デバイスは、メモリと、命令を読み出すように構成されるプロセッサとを含み、ここで、
通信デバイスがネットワークデバイスである場合、プロセッサは、第1の態様に係るランク指示方法を実行し、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されてよく、または、通信デバイスが端末デバイスである場合、プロセッサは、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行し、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されてよい。

通信デバイスは、プロセッサによって実行される命令を記憶するように構成されるメモリをさらに含んでよく、メモリは、非一時的（non-transitory）メモリ、例えば、読出し専用メモリ（Read Only Memory, ROM）であってよく、これは、プロセッサと同じチップに統合されてよく、または、別の異なるチップに別々に配置されてよい。メモリのタイプおよびメモリとプロセッサの設定方式は、本願では限定されない。

第13の態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、コンピュータの処理コンポーネント上で実行されると、命令は、処理コンポーネントが、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行することを可能にする。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的な（non-transitory）記憶媒体であってよい。

第14の態様によると、チップが提供され、チップは、プログラム可能な論理回路および/またはプログラム命令を含み、チップが実行されると、プログラム可能な論理回路および/またはプログラム命令は、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実施するように構成される。

第15の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータの処理コンポーネント上で実行されると、コンピュータプログラム製品は、処理コンポ―ネントが、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行することを可能にする。

第1の態様乃至第15の態様の実施では、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクは、値が1、2、3、4、5、6、7、8であるランクにそれぞれ対応し、具体的には、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8にそれぞれ対応することは留意されるべきである。

別の実施では、ランクのインデックス番号は1から開始してよく、インデックス番号が1、2、3、4、5、6、7および8であるランクは、値が1、2、3、4、5、6、7および8であるランク、すなわち、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8にそれぞれ対応する。

確かに、インデックス番号がランクの値に対応する他の形式はある。例えば、インデックス番号8、7、6、5、4、3、2および1は、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8をそれぞれ表し、または、インデックス番号7、6、5、4、3、2、1および0は、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8をそれぞれ表す。

本願では、値が1、2、3、4、5、6、7および8であるランクは、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8である。

インデックス番号とランクの値の間の対応関係は、本願では限定されない。対応関係が本願のコアアイデアを満たす限り、その対応関係は本願の保護範囲に包含される。

加えて、ランクvは、ランク-vまたはv-ランクと表されてよく、ランクはまた、レイヤ（layer）と呼ばれてもよく、レイヤ v、レイヤ-v、v-レイヤまたはv-レイヤと表されてよく、その全てが本願におけるランクvを置き換えることができる。ランクの表現形式は本願では限定されず、本願の保護範囲に包含される。

本願で提供される技術的解決手段は、以下の有益な効果をもたらす：一方では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限が、いくつかのケースにおいてNum_CQI/Max_Num_CQIと衝突する場合、特に、ネットワークデバイスがNum_CQI/Max_Num_CQIを設定しないか、設定されたNum_CQI/Max_Num_CQIが1に等しい場合、RI報告メカニズムは、ランク指示制限パラメータを参照して提供され、その結果、端末デバイスは通常、RI報告を実行することができる。

他方、端末デバイスがRI報告を実行するとき、報告されるべきビット数は、ビットが1に設定されるランクのインデックス番号に基づいて決定される。あるいは、Num_CQI/Max_Num_CQIが異なる値をとるとき、報告されることを許可されているランクの最大値によって必要とされるビット数、2および3から、比較的小さいビット数がRI報告のために選択される。報告ビットオーバヘッドは、2つの方式において大幅に低減されることができる。

図1は、本願の実施形態に係る、実施環境の概略図である。 図2は、本願の実施形態に係る、通信デバイスの論理構造の概略図である。 図3は、本願の実施形態に係る、通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。 図4は、本願の実施形態に係る、ランク指示および報告方法の方法フローチャートである。

本願の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下では、添付図面を参照して、本願の実施を詳細にさらに説明する。

ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報（downlink control information, DCI）を端末デバイスに送信して、端末デバイスによって実行される非周期的チャネル状態情報（channel state information, CSI）報告および/またはアップリンクデータ伝送をトリガする。DCIは、CSI報告を実行するように端末デバイスに示すパラメータを含む。端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるCSIは通常、ランク指示（rank indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（pre-coding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータを含む。

CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用されるパラメータは、ランク指示制限（RI restriction）であり、RI制限フィールドは、端末デバイスに、報告されることを許可されるランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。Num_CQI/Max_Num_CQIパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。

RI制限に関して、タイプIシングルパネルRI制限（TypeI-SinglePanel-RI-Restriction）（タイプIシングルパネルコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）、タイプIマルチパネルRI制限（タイプIマルチパネルコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）、タイプII-RI制限（タイプIIコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）およびタイプIIポート選択RI制限（タイプIIポート選択コードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）の4つのパラメータがある。

本願におけるランク指示制限パラメータは、タイプIシングルパネルRI制限（TypeI-SinglePanel-RI-Restriction）、タイプIマルチパネルRI制限（TypeI-MultiPanel-RI-Restriction）、タイプII-RI制限（TypeII-RI-Restriction）およびタイプIIポート選択RI制限（TypeII-PortSelection-RI-Restriction）のうちの任意の1つまたは複数である。

本願では、CQI数およびRI制限に対する制限は、タイプIシングルパネルRI制限（TypeI-SinglePanel-RI-Restriction）を例として使用することによって提供される。しかしながら、本願の内容はまた、前述の3つの他のパラメータのために使用されてもよい。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionは、8ビットのビットマップの形式であり、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]である。ビットr0は最下位ビット（low significant bit, LSB）であり、インデックス番号が0であり、値が1であるランクに対応し、ビットr7はMSBであり、最上位ビット（most significant bit, MSB）であり、インデックス番号が7であり、値が8であるランクに対応する。残りは類推によって推定されることができる。

ビットr0がランク1（これはまた、1-レイヤまたは1レイヤと記載されてもよい）に対応し、ビットr1がランク2に対応し、・・・、ビットr7がランク8（これはまた、8-レイヤまたは8レイヤと記載されてもよい）を表すと仮定すると、ランクのインデックス番号はiであり、ここで、i∈{0, 1, ..., 7}であり、iはランクのシーケンス番号とも呼ばれる。riのビット値がインデックス番号がiであるランクに対応しており、ランクv（これはまた、v-レイヤまたはvレイヤと記載されてもよい）は、ランクがvの値を有することを表し、ここで、v=i+1であり、ビットriが0に設定されている場合、riに対応するランクのPMIおよびRIは、報告されることを許可されていない。

ビットr0がランク8（これはまた、8-レイヤまたは8レイヤと記載されてもよい）を表し、ビットr1がランク7を表し、・・・、ビットr7がランク1（これはまた、1-レイヤまたは1レイヤと記載されてもよい）を表すと仮定すると、ランクのインデックス番号はiであり、ここで、i∈{0, 1, ..., 7}であり、iはランクのシーケンス番号とも呼ばれる。riのビット値がインデックス番号がiであるランクに対応しており、ランクv（これはまた、v-レイヤまたはvレイヤと記載されてもよい）は、ランクがvの値を有することを表し、ここで、v=i+1であり、ビットriが0に設定されている場合、riに対応するランクのPMIおよびRIは、報告されることを許可されていない。

本願では、ビットr0がランク1に対応し、ビットr1がランク2に対応し、・・・、r7がランク8に対応する例が使用される。しかしながら、本願は、ビットr0がランク8に対応し、r1がランク7に対応し、・・・、r7がランク1に対応するケースにも適用可能である。

端末デバイスに、CSI報告を実行するように示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。具体的には、パラメータが設定されないか、またはパラメータが1に設定される場合、端末デバイスは、1つのCQIのみを報告する。CQIがワイドバンドCQI（wideband CQI）であり、CQIがサブバンドCQI（subband CQI）である場合、端末デバイスは、各サブバンドにおいて1つのCQIのみを報告することは留意されるべきである。特に記載されない限り、本願の以下の説明におけるCQI数はワイドバンドCQI数であり、CQIが報告されるとき、対応して、最大4つのRIが報告されることができる。

パラメータが2に設定される場合、可能な実施では、この場合、端末デバイスは、最大2つのCQIを報告して、端末デバイスは、RIの状態に基づいて、1つのCQIを報告するか、または2つのCQIを報告するかを決定してよい。例えば、RIが4よりも大きい場合、端末デバイスは2つのCQIを報告し、そうでなければ、端末デバイスは1つのCQIを報告する。

別の可能な実施では、この場合、端末デバイスは2つのCQIを報告する。

2つのパラメータ、すなわち、CQI数とRI制限の定義および適用は、上に記載されている。しかしながら、いくつかのケースでは、2つのパラメータ、すなわち、CQI数とRI制限は以下の課題を有する：

例えば、基地局がTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 0 0 0]に設定し、Num_CQIを設定しないか、またはNum_CQI = 1に設定した場合、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示に基づいて、4以下のRIは報告されることはできず、基地局がNum_CQIを設定しないか、または、Num_CQI = 1に設定する場合、基地局は、端末デバイスが1つのCQIのみを報告することができ、すなわち、最大の報告されるべきRIは4、すなわち、インデックス番号がr3であり値が4であるランク4であることを示す。2つの指示は互いに衝突し、端末デバイスが2つのパラメータを受信した後、端末デバイスはRIを報告する方法を知らず、システムバグを引き起こす。これは、本願で緊急に解決される必要がある技術的課題である。

別の例では、ネットワークデバイスがTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 1 0 1]に設定し、Num_CQIを設定しないか、または、Num_CQI = 1に設定する場合、この場合、端末デバイスによって報告されるべき最大RIは4であり、[1 0 1 0 0 1 0 1]に基づいて、端末デバイスが報告のためにビットr2に対応するランク3を選択するときに、端末デバイスがRIを報告する方法を知らないケースは生じないが、不必要なRI報告オーバヘッドがある。RI報告によって占有されるビット数（RIペイロード）は、RI制限の設定に依存する。例えば、本段落におけるTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 1 0 1]であり、r7=1であり、ランク8は報告されることを許可されていることを示し、最大でランク8が報告され、3ビットが必要とされる。また、この場合、規格で規定されているように、RI報告のためのビット数は3ビットである。しかしながら、この場合、Num_CQIが設定されていないか、またはNum_CQIは1に等しく、最大の報告されるべきRIは4を超えることはできない。具体的には、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionにおいて、4よりも多いランクが報告されることを許可されている場合でも、Num_CQIでは、4よりも多いランクを報告することは許可されない。この場合、RIには2ビットのオーバヘッドで十分であり得る。RIペイロード計算方法は、単に、例として本明細書で提供される。この場合、報告オーバヘッドの浪費が生じる。これは、本願で緊急に解決されるべき技術的課題2である。

本願の実施形態は、ランク指示方法、ランク指示報告方法、ネットワークデバイス、端末デバイス、通信システム、処理装置、チップ、記憶媒体等を含む技術的解決手段を提供して、前述の第1の技術的課題を解決することを助け、システムバグを回避し、第2の技術的課題を解決することをさらに助け、それによって、報告オーバヘッドを低減する。

本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、添付図面および実施形態を参照して以下で詳細に説明される。

図1を参照すると、図1は、本願の実施形態に関連する実施環境の概略図である。実施環境は、無線通信ネットワーク200を提供し、無線通信ネットワーク200は複数の基地局および複数の端末デバイスを含んでよい。図1に示されるように、複数の基地局は基地局202から206を含み、複数の端末デバイスは、端末デバイス208から222を含む。基地局202から206のうちの任意の2つの基地局は、バックホール（backhaul）リンク（基地局202から206の間の直線によって示される）を使用することによって互いに通信してよく、バックホールリンクは、有線バックホールリンクであってよく、または、無線バックホールリンクであってよい。有線バックホールリンクは、例えば、光ファイバまたは銅ケーブルであり、無線バックホールリンクは、例えば、マイクロ波である。端末デバイス208から222のうちの任意の端末デバイスは、無線リンク（基地局202から206と、端末デバイス208から222の間のジグザグ線によって示される）を使用することによって対応する基地局と通信してよい。

基地局によって使用される無線通信技術に応じて、基地局202から206のうちの任意の1つはまた、ノードB（NodeB）、進化型ノードB（evolved NodeB, eNodeB）、アクセスポイント（Access Point, AP）等と呼ばれてもよい。加えて、基地局によって提供されるサービスカバレッジエリアのサイズに従って、基地局は、マクロセル（Macro cell）を提供するために使用されるマクロ基地局、ピコセル（Pico cell）を提供するために使用されるマイクロ基地局、フェムトセル（Femto cell）を提供するために使用されるフェムト基地局等に分類されてよい。無線通信技術の連続的な進化により、別の名前がまた、将来の基地局に対して使用され得る。

端末デバイス208から222のうちの任意の1つは、無線通信機能を有する様々な無線通信デバイスであってよく、例えば、それに限定はされないが、モバイルセルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル（Session Initiation Protocol, SIP）電話、パーソナルデジタルアシスタント（Personal Digital Assistant, PDA）、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、無線データカード、無線変調復調器（Modulator demodulator, Modem）、ウェアラブルデバイス（例えば、スマートウォッチ）または車載デバイスであってよい。モノのインターネット（Internet of Things, IOT）の技術の出現から、以前は通信機能を持たなかったより多くのデバイス、これは例えば、限定はされないが、家電製品、車両、ツール機器、サービスデバイスおよびサービス設備は、無線通信機能を提供するために無線通信ユニットを備え、従って、無線通信ネットワークにアクセスして、遠隔制御を受けることができる。このような、無線通信ユニットを備え、無線通信機能を有するデバイスはまた、無線通信デバイスの範囲に包含される。加えて、端末デバイス208から222は、あるいは、モバイル局、モバイルデバイス、モバイル端末デバイス、無線端末デバイス、ハンドヘルドデバイス、クライアント等であってよい。

基地局202から206は通常、アクセスデバイスとして機能し、端末デバイス208から222は通常、ユーザ機器として機能し、基地局202から206は、端末デバイス208から222のために無線アクセスサービスを提供してよい。各基地局は、サービスカバレッジエリア（これはまた、図1内の各楕円形エリアによって示されるような、セルと呼ばれてもよい）に対応し、基地局のサービスカバレッジエリアに入る端末デバイスは、無線信号を使用することによって基地局と通信して、基地局によって提供される無線アクセスサービスを受信してよい。異なる基地局のサービスカバレッジエリアは重複してよく、重複エリア内の端末デバイスは、複数の基地局から無線信号を受信してよい。従って、そのサービスカバレッジエリアが重複する基地局は、互いに協調して、重複エリア内の端末デバイスにサービスを提供してよい。例えば、複数の基地局は、協調マルチポイント（Coordinated multipoint, CoMP）技術を使用することによって、重複エリア内の端末デバイスにサービスを提供してよい。例えば、図1に示されるように、基地局202と基地局206のサービスカバレッジエリアは重複し、端末デバイス222は重複エリア内に配置される。従って、端末デバイス222は、基地局202および基地局206から無線信号を受信してよく、基地局202および基地局206は互いに協調して、端末デバイス222のためにサービスを提供してよい。別の例では、図1に示されるように、基地局202、基地局204および基地局206のサービスカバレッジエリア内には同じ重複エリアが存在し、端末デバイス220は重複エリア内に配置される。従って、端末デバイス220は、基地局202、基地局204および基地局206から無線信号を受信してよく、基地局202、基地局204および基地局206は、互いに協調して、端末デバイス220のためにサービスを提供してよい。

本願では、MIMO技術をサポートするために、基地局202から206および端末デバイス208から222の各々に複数のアンテナが構成されてよい。さらに、基地局202から206および端末デバイス208から222はシングルユーザMIMO（Single-User MIMO, SU-MIMO）技術をサポートしてよく、または、マルチユーザMIMO（Multi-User MIMO, MU-MIMO）をサポートしてよい。MU-MIMO技術は、空間分割多元接続（Space Division Multiple Access, SDMA）技術に基づいて実施されてよい。複数のアンテナを備えることで、基地局202から206および端末デバイス208から222は、単一入力単一出力（Single Input Single Output, SISO）技術、単一入力複数出力（Single Input Multiple Output, SIMO）技術および複数入力単一出力（Multiple Input Single Output, MISO）技術をさらに柔軟にサポートし、様々なダイバーシティ（例えば、それに限定はされないが、送信ダイバーシティおよび受信ダイバーシティ）および多重化技術を実現してよい。ダイバーシティ技術は、送信ダイバーシティ（Transmit Diversity, TD）技術および受信ダイバーシティ（Receive Diversity, RD）技術を含んでよいがそれらに限定はされず、多重化技術は、空間多重化（Spatial Multiplexing）技術であってよい。さらに、前述の技術は、様々な実施ソリューションをさらに含んでよい。例えば、送信ダイバーシティ技術は、ダイバーシティ方式、例えば、空間時間送信ダイバーシティ（Space-Time Transmit Diversity, STTD）、空間周波数送信ダイバーシティ（Space-Frequency Transmit Diversity, SFTD）、時間スイッチ送信ダイバーシティ（Time Switched Transmit Diversity, TSTD）、周波数スイッチ送信ダイバーシティ（Frequency Switch Transmit Diversity, FSTD）、直交送信ダイバーシティ（Orthogonal Transmit Diversity, OTD）、巡回遅延ダイバーシティ（Cyclic Delay Diversity, CDD）および前述のダイバーシティ方式の導出、進化および組合せ後に取得されるダイバーシティ方式を含んでよいが、これらに限定はされない。例えば、現在のLTE規格では、空間時間ブロック符号化（Space Time Block Coding, STBC）、空間周波数ブロック符号化（Space Frequency Block Coding, SFBC）およびCDD等の送信ダイバーシティ方式が使用される。送信ダイバーシティの一般的な説明は、例を使用することによって上に提供されている。当業者は、前述の例に加えて、送信ダイバーシティが複数の他の実施をさらに含むことを理解すべきである。従って、前述の説明は、本願の技術的解決手段に対する限定として理解されるべきではなく、本願の技術的解決手段は、様々な可能な送信ダイバーシティソリューションに適していると理解されるべきである。

加えて、基地局202から206および端末デバイス208から222は、様々な無線通信技術を使用することによって通信を実行してよい。無線通信技術は、時分割多元接続（Time Division Multiple Access, TDMA）技術、周波数分割多元接続（Frequency Division Multiple Access, FDMA）技術、符号分割多元接続（Code Division Multiple Access, CDMA）技術、時分割同期符号分割多元接続（Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access, TD-SCDMA）技術、直交周波数分割多元接続（Orthogonal FDMA, OFDMA）技術、シングルキャリア周波数分割多元接続（Single Carrier FDMA, SC-FDMA）技術、空間分割多元接続（Space Division Multiple Access, SDMA）技術およびこれらの技術の進化型および派生型技術を含むが、これらに限定はされない。前述の無線通信技術は、無線アクセス技術（Radio Access Technology, RAT）として、複数の無線通信規格で受け入れられて、現在人々によく知られている様々な無線通信システム（またはネットワーク）を構築する。無線通信システムは、グローバル移動体通信システム（Global System for Mobile Communications, GSM（登録商標））、CDMA2000、ワイドバンドCDMA（Wideband CDMA, WCDMA（登録商標））、802.22シリーズの規格で定義されているWi-Fi、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス（Worldwide Interoperability for Microwave Access, WiMAX）、LTE、LTE高度化（LTE-Advanced, LTE-A）、これらの無線通信システムの進化型システム等を含んでよいが、これらに限定はされない。特に記載されない限り、本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、上述の無線通信技術および無線通信システムに適用されてよい。加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、交換可能である。

図1に示される無線通信ネットワーク200は、単に例として使用されており、本願の技術的解決手段を限定するものとして意図されていないことは留意されるべきである。当業者は、具体的な実施プロセスにおいて、無線通信ネットワーク200が別のデバイスをさらに含んでよく、基地局と端末デバイスの数が具体的な要求に応じて設定されてよいことを理解するべきである。具体的な実施プロセスでは、図1に示される基地局202から206のうちの任意の1つが送信エンドデバイスとして機能してよく、端末デバイス208から222のうちのいずれか1つが受信エンドデバイスとして機能してよい。

図2を参照すると、図2は、本願の実施形態に係る、通信デバイス300の論理構造の概略図である。通信デバイス300は、送信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の基地局）であってよく、または、受信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の端末デバイス）であってよい。図2を参照すると、通信デバイス300は、処理モジュール302、トランシーバモジュール304およびストレージモジュール306を含んでよい。モジュールの機能は以下に詳細に説明される。具体的な実施プロセスでは、処理モジュール302は、以下に説明される通信デバイス400内のプロセッサ402によって実施されてよく、または、通信デバイス400内のプロセッサ402およびメモリ408によって実施されてよい。確かに、別の実施が代わりに使用されてもよい。トランシーバモジュール304は、通信デバイス400内のトランシーバ404によって実施されてよく、ストレージモジュール306は、通信デバイス400内のメモリ408によって実施されてよい。確かに、別の実施が代わりに使用されてもよい。

任意で、ストレージモジュール306は、以下の方法の実施形態で説明される設定パラメータ、例えば、端末デバイスによるCSI報告において使用されるパラメータを記憶するように構成されてよい。

パラメータは、
ランク指示（rank Indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（pre-coding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。

ランク指示（rank Indication, RI）はランク指示制限（RI restriction）を含み、このパラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されているこれらのランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。

チャネル品質指示（channel quality indication, CQI）は、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）を含み、このパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。

端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末によって報告されるRIの数の間には関連関係がある。本明細書におけるCQI数またはCQI最大数は互換性があってよい。

図3を参照すると、図3は、本願の実施形態に係る、通信デバイス400のハードウェア構造の概略図である。通信デバイス400は、送信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の基地局）であってよく、または、受信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の端末デバイス）であってよい。図3を参照すると、通信デバイス400は、プロセッサ402、トランシーバ404、複数のアンテナ406、メモリ408、I/O（入力/出力, Input/Output）インタフェース410およびバス412を含む。メモリ408は、命令4082およびデータ4084を記憶するように構成されてよい。加えて、プロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410は、バス412を使用することによって互いに通信接続しており、複数のアンテナ406は、トランシーバ404に接続されている。図3に示されるプロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410の間の接続方式は、単なる例であり、具体的な実施プロセスでは、プロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410は、バス412以外の他の接続方式で互いに通信接続し得ることは留意される必要がある。

プロセッサ402は、汎用プロセッサであってよく、汎用プロセッサは、メモリ（例えば、メモリ408）に記憶される命令（例えば、命令4082）を読み出し、実行することによって、特定のステップおよび/または操作を実行するプロセッサであってよい。前述のステップおよび/または操作を実行するプロセスでは、汎用プロセッサは、メモリ（例えば、メモリ408）に記憶されるデータ（例えば、データ4084）を使用してよい。汎用プロセッサは、例えば、中央処理装置（Central Processing Unit, CPU）であってよいが、これに限定されない。加えて、プロセッサ402は、特殊用途のプロセッサであってよく、特殊用途のプロセッサは、特定のステップおよび/または操作を実行するように特別に設計および構成されたプロセッサであってよい。特殊用途のプロセッサは、例えば、デジタル信号プロセッサ（Digital Signal Processor, DSP）、特定用途向け集積回路（Application Specific Integrated Circuit, ASIC）またはフィールドプログラマブルゲートアレイ（Field Programmable Gate Array, FPGA）であってよいが、これらに限定されない。加えて、プロセッサ402は、さらに、複数のプロセッサの組合せ、例えば、マルチコアプロセッサであってよい。プロセッサ402は、前述の実施形態における伝送指示方法のステップを実行するために、少なくとも1つの回路を含んでよい。

トランシーバ404は、信号を送受信するように構成される。任意で、トランシーバ404は、複数のアンテナ406のうちの少なくとも1つを使用することによって、信号を送受信する。

メモリ408は、異なるタイプの記憶媒体であってよく、例えば、ランダムアクセスメモリ（Random Access Memory, RAM）、ROM、不揮発性RAM（Non-Volatile RAM, NVRAM）、プログラマブルROM（Programmable ROM, PROM）、消去可能PROM（Erasable PROM, EPROM）、電気的に消去可能PROM（Electrically Erasable PROM, EEPROM）、フラッシュ、光メモリまたはレジスタであってよい。メモリ408は、具体的には、命令4082およびデータ4084を記憶するように構成される。プロセッサ402が汎用プロセッサである場合、プロセッサ402は、メモリ408に記憶されている命令4082を読み出し、実行することによって、特定のステップおよび/または操作を実行してよい。前述のステップおよび/または操作を実行するプロセスでは、データ4084は使用される必要があり得る。任意で、メモリ408は、以下の方法の実施形態で説明される設定パラメータ、例えば、端末デバイスによるCSI報告において使用されるパラメータを記憶するように構成されてよい。

パラメータは、
ランク指示（rank Indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（pre-coding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。

ランク指示（rank Indication, RI）はランク指示制限（RI restriction）を含み、このパラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されているランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。

チャネル品質指示（channel quality indication, CQI）は、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）を含み、このパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。

端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。本明細書におけるCQI数またはCQI最大数は互換性があってよい。

I/Oインタフェース410は、周辺デバイスからの命令および/またはデータを受信し、周辺デバイスへの命令および/またはデータを出力するように構成される。

具体的な実施プロセスでは、プロセッサ402は、例えば、それに限定されないが、ベースバンド関連処理を実行するように構成されてよく、トランシーバ404は、例えば、それに限定されないが、無線周波数送受信を実行するように構成されてよい。コンポーネントは、互いに独立したチップに別々に配置されてよく、または、同じチップに少なくとも部分的に、または全体的に配置されてよい。例えば、プロセッサ402は、アナログベースバンドプロセッサとデジタルベースバンドプロセッサにさらに分類されてよい。アナログベースバンドプロセッサおよびトランシーバ404は同じチップに統合されてよく、または、デジタルベースバンドプロセッサは独立したチップに配置されてよい。集積回路技術の連続的な発展により、より多くのコンポーネントが同じチップに統合されることができる。例えば、デジタルベースバンドプロセッサおよび様々なアプリケーションプロセッサ（例えば、限定はされないが、グラフィック処理ユニットおよびマルチメディアプロセッサ）は、同じチップに統合されてよい。このようなチップは、システムオンチップ（System on Chip）と呼ばれてよい。通常、コンポーネントが異なるチップに独立して配置されるか、または、1つまたは複数のチップに統合され配置されるかは、製品設計の特定の要件に依存する。前述のコンポーネントの具体的な実施形態は、本願の本実施形態において限定されない。

図3に示される通信デバイス400は、単なる例であり、具体的な実施プロセスにおいて、通信デバイス400は、他のハードウェアコンポーネントをさらに含んでよく、本明細書では一つずつ列挙されていないことは留意されるべきである。通信デバイス400内のハードウェアコンポーネントの具体的な機能は、以下で詳細に説明される。

図4を参照すると、図4は、本願の実施形態に係るランク指示方法の方法フローチャートである。ランク指示方法は、送信エンドデバイスおよび受信エンドデバイスを含むランク指示システムに適用されてよい。送信エンドデバイスは、図1に示される実施環境内の任意の基地局であってよく、受信エンドデバイスは、図1に示される実施環境内の端末デバイスであってよい。図4を参照すると、伝送指示方法は以下のステップを含む。

ステップ501．ネットワークデバイスは、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを端末デバイスのために設定し、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む。

ステップ501は、送信エンドデバイスの処理モジュール302またはプロセッサ402によって実行されてよい。具体的には、ステップ501は、具体的には、送信エンドデバイスの処理モジュール302が、ランク指示パラメータを設定することであってよく、または、送信エンドデバイスのプロセッサ402が、ランク指示パラメータを生成することであってよい。

本実施形態では、ネットワークデバイスによって設定されるランク指示制限パラメータは、以下の形式を有してよい：

第1のケースでは、ネットワークデバイスがCQI数を設定するかどうかにかかわらず、かつ、CQI数が1または2に設定されるかどうかにかかわらず、ランク指示制限パラメータが通常設定される。例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]において、ネットワークデバイスは、r7、r6、r5、r4、r3、r2、r1およびr0のうちの任意の1つまたは複数のビットを1に設定してよく、ネットワークデバイスがCQI数を設定していないか、設定されたCQI数が1である場合でも、r3、r2、r1およびr0のうちの少なくとも1つのビットは意図的に1に設定されない。本願における端末デバイス側では、このケースのために有効な解決手段が提供される。

第2のケースでは、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにCQI数を設定していないか、または、設定されたCQI数が1に等しい場合、ランク指示制限パラメータは適応的に設定され、端末デバイスが報告を実行することができないことを回避する。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionを例として使用して、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]では、インデックス番号が0、1、2および3であるランク（すなわち、値が1、2、3および4であるランク、具体的には、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4）のうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定される。

インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定する実施は、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するr0、r1、r2およびr3の全てのビットが0に設定されるわけではないことである。換言すると、ビットのうちの少なくとも1つは、1に設定される必要がある。

ネットワークデバイスによって設定されるCQI数が2に等しい場合、ランク指示制限パラメータが設定される方法にかかわらず、上述のように、端末デバイスは通常、RIまたはPMI報告を実行することができる。詳細は、ここでは再び説明されない。

ステップ502．ネットワークデバイスは、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信する。

ランク指示パラメータを生成した後、ネットワークデバイスは、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信してよい。ステップ502は、ネットワークデバイスのトランシーバモジュール304またはトランシーバ404によって実行されてよい。具体的には、ステップ502は、具体的には、ネットワークデバイスのトランシーバモジュール304が、端末デバイスにランク指示パラメータを送信すること、または、ネットワークデバイスのトランシーバ404が、端末デバイスにランク指示パラメータを送信することであってよい。

任意で、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリング、メディアアクセス制御（Media Access Control, MAC）レイヤシグナリング、無線リソース制御（(Radio Resource Control, RRC）シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、受信エンドデバイスにランク指示パラメータを送信してよい。例えば、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信し、または、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信し、または、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリングおよびMACレイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信する。

確かに、実際の適用では、送信エンドデバイスは、3種類のシグナリング以外の他のシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信してよい。本願の本実施形態においては、詳細はここでは再び説明されない。

一般的なケースでは、ランク指示パラメータの送信期間は比較的長いことは留意されるべきである。従って、好ましくは、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータが端末デバイスに送信されてよい。しかしながら、端末デバイスが、チャネル状態情報報告を実行するために頻繁に、または動的に指示される必要がある場合、好ましくは物理レイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータが端末デバイスに送信されてよい。任意で、ランク指示パラメータは、メッセージを使用することによって送信されてよく、または、複数のメッセージを使用することによって送信されてよい。これは、本願の本実施形態では限定されない。

ランク指示パラメータが送信されるときに使用される、3種類のシグナリングでは、物理レイヤシグナリングは、レイヤ1（Layer 1, L1）シグナリングとも呼ばれてよく、通常、物理レイヤフレームの制御部分で搬送されてよい。L1シグナリングの典型例は、LTE規格で定義されるPDCCHで搬送されるダウンリンク制御情報（Downlink Control Information, DCI）である。いくつかのケースでは、L1シグナリングは、代わりに、物理レイヤフレームのデータ部分で搬送されてよい。L1シグナリングの送信期間またはシグナリング期間は通常、物理レイヤフレームの期間であることを知ることは難しくない。従って、シグナリングは通常、いくつかの動的制御を実施するために使用され、それによって、いくつかの頻繁に変更される情報を転送する。例えば、ランク指示パラメータは、物理レイヤシグナリングを使用することによって配信されてよい。MACレイヤシグナリングは、レイヤ2（Layer 2）シグナリングに属し、例えば、それに限定はされないが、レイヤ2フレームのフレームヘッダで搬送されてよい。フレームヘッダは、例えば、それに限定はされないが、送信元アドレスおよび宛先アドレス等の情報をさらに搬送してよい。フレームヘッダに加えて、レイヤ2フレームは通常、フレーム本体を含む。いくつかのケースでは、L2シグナリングは、代わりにレイヤ2フレームのフレーム本体で搬送されてよい。レイヤ2シグナリングの典型例は、802.11シリーズの規格におけるMACフレームのフレームヘッダ内のフレーム制御（Frame Control）フィールドで搬送されるシグナリング、または、いくつかの通信プロトコルで定義されるMAC制御エンティティ（Control Entity, MAC-CE）である。レイヤ2フレームは通常、物理レイヤフレームのデータ部分で搬送されてよい。RRCシグナリングはレイヤ3（Layer 3）シグナリングに属し、通常、いくつかの制御メッセージであり、L3シグナリングは通常、レイヤ2フレームのフレーム本体で搬送されてよい。L3シグナリングの送信期間または制御期間は通常、比較的長く、L3シグナリングは、頻繁に変更されないいくつかの情報を送信するのに適している。例えば、いくつかの既存の通信規格では、L3シグナリングは通常、いくつかの構成情報を搬送するために使用される。物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリング、RRCシグナリング、レイヤ1シグナリング、レイヤ2シグナリングおよびレイヤ3シグナリングの原理のみが本段落で説明される。3種類のシグナリングに関する詳細については、従来技術を参照されたく、本願の本実施形態では詳細はここでは再び説明されない。

ステップ503．端末デバイスは、ランク指示パラメータを受信する。

ネットワークデバイスがランク指示パラメータを端末デバイスに送信するとき、端末デバイスは、ランク指示パラメータを受信してよい。ステップ503は、端末デバイスのトランシーバモジュール304またはトランシーバ404によって実行されてよい。具体的には、ステップ503は、具体的には、端末デバイスのトランシーバモジュール304が、ランク指示パラメータを受信すること、または、端末デバイスのトランシーバ404が、ランク指示パラメータを受信することであってよい。

任意で、端末デバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングおよびRRCシグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、ランク指示パラメータを受信してよい。例えば、端末デバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信し、または、端末デバイスは、物理レイヤシグナリングおよびRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信し、または、端末デバイスは、物理レイヤシグナリングおよびMACレイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信する。確かに、実際の適用では、端末デバイスは、前述の3種類のシグナリング以外の他のシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信してよい。本願の本実施形態では、詳細はここでは再び説明されない。ステップ503とステップ502は2つの対応するプロセスであることは留意される必要がある。ステップ503では、端末デバイスは、ステップ502におけるランク指示パラメータの端末デバイスへの送信においてネットワークデバイスによって使用されるものと同じシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信する。物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングおよびRRCシグナリングの説明については、ステップ502を参照されたく、本ステップでは、詳細はここでは再び説明されない。

ステップ504．端末デバイスは、ランク指示パラメータの指示に基づいて、RI報告を実行する。

ステップ504は、端末デバイスのトランシーバモジュール302またはプロセッサ402によって実行されてよい。具体的には、端末デバイスの処理モジュール302は、ランク指示パラメータに基づいてRI報告を実行し、または、端末デバイスのプロセッサ402は、ランク指示パラメータに基づいてRI報告を実行する。

本願の本実施形態では、ネットワークデバイスによって送信されるランク指示パラメータにおけるランク指示制限パラメータの2つのケースにおいて、端末デバイスは、RI報告を実行することができる。詳細は以下で説明される。

第1のケースでは、ネットワークデバイスがCQI数を設定しているか、CQI数が1または2に設定されているかにかかわらず、各ランク指示制限パラメータは通常設定される。

このケースについては、ネットワークデバイスがCQI数を設定していないか、またはネットワークデバイスがCQI数を1に設定し、ネットワークデバイスが通常、ランク指示パラメータを設定している場合、端末デバイスは以下の処理を実行してよい：

1.1. ランク指示パラメータRI-Restriction内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されている場合、端末デバイスは、1に設定されているビットに対応するランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。本実施形態では、インデックス番号が0、1、2および3であるランクは、対応して、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4である。別の実施では、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4のインデックス番号は、4、5、6および7であってよい。インデックス番号がランク1、ランク2、ランク3およびランク4を指し示す限り、インデックス番号がどのように表されるかにかかわらず、インデックス番号は、本願の保護範囲に包含されるべきである。これは、本願における他の実施形態に対しても同様である。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 1, 1, 0, 0]であるとき、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1に設定され、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限され、端末デバイスは、1に設定されているビットr3およびr2に対応するランク4およびランク3から、RI報告のための1つまたは複数のランクを選択する。

1.2. ランク指示パラメータRI-Restrictionでは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットの全てが0に設定されている場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 0, 00, 0]では、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1であり、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限される。しかしながら、このケースでは、r3、r2、r1およびr0の全ては0である。換言すると、インデックス番号が3、2、1および0である全てのランクは、報告されることから制限される。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示表示に基づいて、端末デバイスは、RI報告を実行し続けることはできない。本願の本実施形態は2つの解決手段を提供する。第1の解決手段では、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つのランクを選択する。例えば、ランクは、最小インデックス番号を有するランクであってよく、例えば、0に対応するランク1であってよく、または、最小値を有するランクrank 1であってよい。インデックス番号が0であるランクはまた、値が1であるランクと呼ばれてもよい。第2の解決手段では、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択する。換言すると、このケースでは、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクのいずれも制限されないことを自動的に確認し、全てのランクがRI報告のために使用され得る。端末デバイスの測定結果に基づいて、端末デバイスは、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示によって制限される代わりに、報告のための1つまたは複数のランクに対応するRIを選択する。

ネットワークデバイスがCQI数を2に設定し、かつ、ネットワークデバイスが通常、ランク指示パラメータを設定する場合、上述のように、端末デバイスは、通常、RI報告を実行してよく、詳細はここでは再び説明されない。

第2のケースでは、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにCQI数を設定していないか、または、設定されたCQI数が1に等しい場合、ネットワークデバイスは、ランク指示制限パラメータに対して適応的な設定を実行し、それによって、端末デバイスが報告を実行することができないことを回避する。換言すると、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される。

TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionを例として使用して、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]では、インデックス番号が0、1、2および3であるランク（換言すると、値が1、2、3および4であるランク、すなわち、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4）のうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定される。換言すると、r3、r2、r1およびr0の全てが0に設定されるわけでなく、または、r3、r2、r1およびr0のうちの少なくとも1つが1に設定される場合、端末デバイスは、以下の処理を実行してよい：

ランク指示パラメータRI-Restriction内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されている場合、端末デバイスは、1に設定されているビットに対応するランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。本実施形態では、インデックス番号が0、1、2および3であるランクは、対応して、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4である。別の実施では、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4のインデックス番号は、4、5、6および7であってよい。インデックス番号がランク1、ランク2、ランク3およびランク4を指し示す限り、インデックス番号がどのように表されるかにかかわらず、インデックス番号は、本願の保護範囲に包含されるべきである。これは、本願における他の実施形態に対しても同様である。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 1, 1, 0, 0]において、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1であり、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限され、端末デバイスは、1に設定されているビットr3およびr2に対応するランク4およびランク3から、RI報告のための1つまたは2つのランクを選択する。

ネットワークデバイスによって設定されるCQI数が2に等しい場合、ランク指示制限パラメータがどのように設定されるかにかかわらず、上述のように、端末デバイスは通常、RIまたはPMI報告を実行することができる。詳細は、ここでは再び説明されない。

本願の本実施形態で提供されるランク指示方法およびランク指示報告方法によると、CQI数/CQI最大数の影響は包括的に考慮され、その結果、ランク指示制限パラメータがどのように設定されるかにかかわらず、端末デバイスは通常、RI報告を実行することができる。

ネットワークデバイスがどのようにランク指示制限パラメータを含むランク指示パラメータを設定するか、および、端末デバイスがどのようにランク指示パラメータに基づいて、RI報告のための対応するランクを選択するかのプロセスは上述されている。端末デバイスがRI報告を実行するとき、RI報告によって占有されるビット数（RIペイロード）はRI制限の設定に依存する。上述のように、従来技術にはオーバヘッド浪費問題があり、本願の本実施形態における解決手段は以下に詳細に説明される。

第1の方式は
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されるチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であることである。端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告し、または、

端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告する。

第1の方式では、不必要な報告ビットオーバヘッドを回避するために、CQI数が設定されていないか、または、CQI数が1であるケースでは、2および実際の報告ビット数から、報告ビットの最小値が報告のために選択されるように設定される。このケースでは、報告ビットオーバヘッドは厳格に制限され得る。このケースでは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値が報告される。例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [10000011]である場合、かつ、端末デバイスが、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、最大値はY₁=8であり、

である。ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しく、2つのビットが報告のために使用されると決定される。

しかしながら、CQI数が設定されないか、または1に設定されるため、このケースでは、端末デバイスは、r3、r2、r1およびr0から、r1またはr0に対応するランクを報告のために選択することのみができ、r1に対応するランク値は2に等しく、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、最小値2が選択され、2つのビットが報告のために使用される。

別の例では、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [00000001]である場合、かつ、端末デバイスが、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、最大値はY₁=1であり、

である。ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しく、このケースでは、1つのビットが報告のために使用されると決定される。

CQI数が2であるケースでは、3および実際の報告ビット数から、報告ビットの最小値が報告のために選択されるように設定される。このケースでは、報告ビットのオーバヘッドは厳格に制限され得る。このケースでは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、7であるランクにおける報告されることを許可されているランクの最大値が報告される。例えば、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、かつ、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 1, 0, 0, 0, 0, 1, 0]である場合、最大値はY₂=8であり、必要なビットは

であり、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、3つのビットが報告のために使用される。TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [0, 0, 0, 0, 1, 0, 1, 0]である場合、実際に報告される必要があるランクの最大値がランク4であるとき、Y₂=4であり、必要とされるビットは

であり、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、2つのビットが報告される。

従来技術と比較すると、報告のために使用されるビット数を決定する第1の方式では、ビット数は低減されることが上述からわかる。

第2の方式は、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されるチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択することは、
ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定することであって、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数である、決定することと、
決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告することとを含むことである。

方式は、端末デバイスによって受信され、ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定することであって、ここで、N₂≧1であり、M₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₂およびM₂は正の整数である、決定することと
決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告することとをさらに含む。

第2の方式では、1に設定されたビットのみが、対応するランクのインデックス番号として報告され、報告オーバヘッドは大幅に低減されることができる。

本願の本実施形態では、主にRI指示および報告を例として使用することによって、説明が提供される。通信では、チャネル状態情報は、CQI、PMI、CRIおよびRIのうちの少なくとも1つを含んでよい。基準信号リソースに対してチャネル測定を実行した後、端末デバイスは、測定報告を取得し、測定報告をネットワークデバイスにフィードバックすることができ、その結果、ネットワークデバイスは、測定報告の内容に基づいて、送信データをより良く処理することができ、または、測定報告の内容に基づいて、端末デバイスをより良くスケジュールすることができる。測定報告はまた、チャネル状態情報を含んでもよい。端末デバイスによってチャネル測定を実行すること、端末デバイスによって、測定報告をネットワークデバイスにフィードバックすること、および、測定報告の内容に基づいて、ネットワークデバイスによってその後の処理を実行することの説明については、関連技術を参照されたく、本願の本実施形態では、詳細はここでは再び説明されない。

本願における「および/または」という用語は、関連オブジェクトを説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在するの3つのケースを表し得る。加えて、本明細書における「/」という記号は、一般に、関連オブジェクト間の「または」関係を示す。

本願の前述の実施形態のシーケンス番号は単に例示的な目的のためのものであり、実施形態の優先度を示すようには意図されていない。

当業者は、実施形態のステップの全てまたは一部が、ハードウェアによって実施されても、関連ハードウェアに指示するプログラムによって実施されてもよいことを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、読出し専用メモリ、磁気ディスク、コンパクトディスク等であってよい。

前述の説明は、本願の単なる任意選択の実施形態であるが、本願を限定するようには意図されない。本願の精神および原理を逸脱することなく行われる、いかなる修正、均等置換または改良も、本願の保護範囲に包含されるべきである。

300 通信デバイス
302 処理モジュール
304 トランシーバモジュール
306 ストレージモジュール
402 プロセッサ
404 トランシーバ
406 アンテナ
410 I/Oインタフェース
412 バス
408 メモリ
4082 命令
4084 データ

本願は、2017年12月8日に中国特許庁に出願された、「RANK INDICATION METHOD, RANK INDICATION REPORTING METHOD, DEVICE AND SYSTEM, AND STORAGE MEDIUM」と題する、中国特許出願番号201711297861.0に対して優先権を主張し、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。

本願は、通信技術の分野に関し、詳細には、ランク指示方法、ランク指示報告方法、デバイスおよびシステム、および記憶媒体に関する。

一般に、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報（downlink control information, DCI）を端末デバイスに送信して、端末デバイスによって実行される非周期的チャネル状態情報（channel state information, CSI）報告および/またはアップリンクデータ伝送をトリガする。DCIは、CSI報告を実行するように端末デバイスに示すパラメータを含む。端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるCSIは通常、ランク指示（rank indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（precoding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータを含む。

CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用されるパラメータは、ランク指示制限（RI restriction）である。RI制限パラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されるランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。Num_CQI/Max_Num_CQIパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。

本願の作成中に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限パラメータは、いくつかのケースでNum_CQI/Max_Num_CQIパラメータと衝突し、その後、端末デバイスはRI報告を実行することができないことが発見された。

本願は、ランク指示方法、ランク指示報告方法、デバイスおよびシステム、および記憶媒体を提供して、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限パラメータがいくつかのケースにおいてNum_CQI/Max_Num_CQIパラメータと衝突するときに、端末デバイスがRI報告を実行することができないという課題を解決する。第1に、本願における技術的解決手段に関連するランク指示制限パラメータは、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction、TypeI-MultiPanel-RI-Restriction, TypeII-RI-RestrictionおよびTypeII-PortSelection-RI-Restriction、のうちの1つまたは複数である。

本願における技術的解決手段は、以下の通りである：

第1の態様によると、ランク指示方法が提供され、方法は、
ネットワークデバイスによって、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを端末デバイスのために設定するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、ここで、
ネットワークデバイスが、端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、ステップと、
ネットワークデバイスによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信するステップとを含み、ここで、
ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、8ビットにおいて、0に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表す。

可能な実施では、ランク指示制限パラメータが、シーケンス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることが許可されるように設定されることは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応する全てのビットが0に設定されるわけではないことを含む。

別の可能な実施では、ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定されることは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されることを含む。

第2の態様によると、ランク指示報告方法が提供され、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するステップとを含む。

可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2、3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定されている場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3であるランクから、報告のためにランク指示制限パラメータによって示される少なくとも1つのランクを選択する。

ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、8ビットにおいて、0に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、ビットに対応するランクが端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表し、
ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応する全てのビットが0に設定されるわけではなく、または、ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定される。

インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択するステップの方式は、
ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定するステップであって、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数である、ステップと、
決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む。

別の方式では、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告する。換言すると、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて報告されることを許可されているランクの最大値が4よりも大きい場合であっても、ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しいと決定され、最小値2が選択され、このケースでは、報告されることを許可されているランクの最大値は、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから選択される。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つのランクを選択する。例えば、1つのランクは、最小インデックス番号を有するランクであってよく、または、最小値を有するランクであってよい。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、インデックス番号が0であるランクを選択する。インデックス番号が0であるランクは、値が1であるランクとも呼ばれてよい。

別の実施では、端末デバイスによって受信されたランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3であるランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択する。

第3の態様によると、本願は、ランク指示報告方法をさらに提供し、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を、端末デバイスによって決定するステップと、
決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む。

可能な実施では、端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定し、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する。

別の可能な実施では、端末デバイスによって受信され、ネットワークデバイスによって端末デバイスのために設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定し、ここで、N₂≧1であり、M₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₂およびM₂は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する。

第4の態様によると、本願は、ランク指示報告方法をさらに提供し、方法は、
端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、チャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するステップであって、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数である、ステップ、および
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するステップと、または、
端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するステップであって、ここで、X₂≧1であり、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、ステップ、および、
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するステップとを含む。

第5の態様によると、ネットワークデバイスが提供され、ネットワークデバイスは、
端末デバイスのために、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを設定するように構成される処理モジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、ネットワークデバイスが、端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、処理モジュールと、
ランク指示パラメータを端末デバイスに送信するように構成されるトランシーバモジュールとを含む。

可能な実施では、処理モジュールはプロセッサであり、トランシーバモジュールはトランシーバであり、ストレージモジュールはメモリである。

第6の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
トランシーバモジュールが、トランシーバモジュールのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、トランシーバモジュールによって受信され、トランシーバモジュールのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するように構成される処理モジュールとを含む。

第7の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を決定し、決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するように構成される処理モジュールとを含む。

第8の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
トランシーバモジュールが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、トランシーバモジュールによって受信されたチャネル品質指示数が1である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、かつ
決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するように構成される処理モジュールとを含む。

第9の態様によると、端末デバイスが提供され、端末デバイスは、
ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバモジュールであって、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバモジュールと、
端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定するように構成される処理モジュールであって、ここで、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、処理モジュールとを含み、
処理モジュールは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告するように構成される。

第6乃至第9の態様の可能な実施では、処理モジュールはプロセッサであり、トランシーバモジュールはトランシーバであり、ストレージモジュールはメモリである。

第10の態様によると、ランク指示システムが提供され、ランク指示システムは、第5の態様に係るネットワークデバイスと、第6乃至第9の態様のいずれか1つに係る端末デバイスとを含む。

第11の態様によると、処理装置が提供され、処理装置は、少なくとも1つの回路を含む。

可能な実施では、少なくとも1つの回路は、第1の態様に係るランク指示方法を実行するように構成され、処理装置はプロセッサであってよく、プロセッサは、第1の態様に係るランク指示方法を実行するように構成され、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されるべきである。

別の可能な実施では、少なくとも1つの回路は、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行するように構成され、処理装置はプロセッサであってよく、プロセッサは、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行するように構成され、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されるべきである。

第12の態様によると、通信デバイスが提供され、通信デバイスは、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってよく、通信デバイスは、メモリと、命令を読み出すように構成されるプロセッサとを含み、ここで、
通信デバイスがネットワークデバイスである場合、プロセッサは、第1の態様に係るランク指示方法を実行し、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されてよく、または、通信デバイスが端末デバイスである場合、プロセッサは、第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行し、その中で使用される送受信ステップは、トランシーバを使用することによって、プロセッサによって実行されるステップとして理解されてよい。

通信デバイスは、プロセッサによって実行される命令を記憶するように構成されるメモリをさらに含んでよく、メモリは、非一時的（non-transitory）メモリ、例えば、読出し専用メモリ（Read Only Memory, ROM）であってよく、これは、プロセッサと同じチップに統合されてよく、または、別の異なるチップに別々に配置されてよい。メモリのタイプおよびメモリとプロセッサの設定方式は、本願では限定されない。

第13の態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶し、コンピュータの処理コンポーネント上で実行されると、命令は、処理コンポーネントが、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行することを可能にする。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的な（non-transitory）記憶媒体であってよい。

第14の態様によると、チップが提供され、チップは、プログラム可能な論理回路および/またはプログラム命令を含み、チップが実行されると、プログラム可能な論理回路および/またはプログラム命令は、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実施するように構成される。

第15の態様によると、コンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータの処理コンポーネント上で実行されると、コンピュータプログラム製品は、処理コンポ―ネントが、第1の態様に係るランク指示方法または第2の態様乃至第4の態様のいずれか1つに係るランク指示報告方法を実行することを可能にする。

第1の態様乃至第15の態様の実施では、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクは、値が1、2、3、4、5、6、7、8であるランクにそれぞれ対応し、具体的には、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8にそれぞれ対応することは留意されるべきである。

別の実施では、ランクのインデックス番号は1から開始してよく、インデックス番号が1、2、3、4、5、6、7および8であるランクは、値が1、2、3、4、5、6、7および8であるランク、すなわち、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8にそれぞれ対応する。

確かに、インデックス番号がランクの値に対応する他の形式はある。例えば、インデックス番号8、7、6、5、4、3、2および1は、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8をそれぞれ表し、または、インデックス番号7、6、5、4、3、2、1および0は、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8をそれぞれ表す。

本願では、値が1、2、3、4、5、6、7および8であるランクは、ランク1、ランク2、ランク3、ランク4、ランク5、ランク6、ランク7およびランク8である。

インデックス番号とランクの値の間の対応関係は、本願では限定されない。対応関係が本願のコアアイデアを満たす限り、その対応関係は本願の保護範囲に包含される。

加えて、ランクvは、ランク-vまたはv-ランクと表されてよく、ランクはまた、レイヤ（layer）と呼ばれてもよく、レイヤ v、レイヤ-v、v-レイヤまたはv-レイヤと表されてよく、その全てが本願におけるランクvを置き換えることができる。ランクの表現形式は本願では限定されず、本願の保護範囲に包含される。

本願で提供される技術的解決手段は、以下の有益な効果をもたらす：一方では、ネットワークデバイスによって端末デバイスに示されるRI制限パラメータが、いくつかのケースにおいてNum_CQI/Max_Num_CQIパラメータと衝突する場合、特に、ネットワークデバイスがNum_CQI/Max_Num_CQIパラメータを設定しないか、設定されたNum_CQI/Max_Num_CQIパラメータが1に等しい場合、RI報告メカニズムは、ランク指示制限パラメータを参照して提供され、その結果、端末デバイスは通常、RI報告を実行することができる。

他方、端末デバイスがRI報告を実行するとき、報告されるべきビット数は、ビットが1に設定されるランクのインデックス番号に基づいて決定される。あるいは、Num_CQI/Max_Num_CQIパラメータが異なる値をとるとき、報告されることを許可されているランクの最大値によって必要とされるビット数、2および3から、比較的小さいビット数がRI報告のために選択される。報告ビットオーバヘッドは、2つの方式において大幅に低減されることができる。

図1は、本願の実施形態に係る、実施環境の概略図である。 図2は、本願の実施形態に係る、通信デバイスの論理構造の概略図である。 図3は、本願の実施形態に係る、通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。 図4は、本願の実施形態に係る、ランク指示および報告方法の方法フローチャートである。

本願の目的、技術的解決手段および利点をより明確にするために、以下では、添付図面を参照して、本願の実施を詳細にさらに説明する。

ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報（DCI）を端末デバイスに送信して、端末デバイスによって実行される非周期的チャネル状態情報（CSI）報告および/またはアップリンクデータ伝送をトリガする。DCIは、CSI報告を実行するように端末デバイスに示すパラメータを含む。端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されるCSIは通常、ランク指示（RI）、プリコーディング行列インジケータ（PMI）およびチャネル品質指示（CQI）等のパラメータを含む。

CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用されるパラメータは、ランク指示制限（RI restriction）であり、RI制限パラメータフィールドは、端末デバイスに、報告されることを許可されるランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。CSI報告を実行するように端末デバイスに示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。Num_CQI/Max_Num_CQIパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。

RI制限に関して、タイプIシングルパネルRI制限（タイプIシングルパネルコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）、タイプIマルチパネルRI制限（タイプIマルチパネルコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）、タイプII-RI制限（タイプIIコードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）およびタイプIIポート選択RI制限（タイプIIポート選択コードブックのPMIおよびRI制限のために使用される）の4つのパラメータがある。

本願におけるランク指示制限パラメータは、タイプIシングルパネルRI制限、タイプIマルチパネルRI制限、タイプII-RI制限（TypeII-RI-Restriction）およびタイプIIポート選択RI制限のうちの任意の1つまたは複数である。

本願では、CQI数およびRI制限に対する制限は、タイプIシングルパネルRI制限を例として使用することによって提供される。しかしながら、本願の内容はまた、前述の3つの他のパラメータのために使用されてもよい。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionは、8ビットのビットマップの形式であり、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]である。ビットr0は最下位ビット（least significant bit, LSB）であり、インデックス番号が0であり、値が1であるランクに対応し、ビットr7はMSBであり、最上位ビット（most significant bit, MSB）であり、インデックス番号が7であり、値が8であるランクに対応する。残りは類推によって推定されることができる。

ビットr0がランク1（これはまた、1-レイヤまたは1レイヤと記載されてもよい）に対応し、ビットr1がランク2に対応し、・・・、ビットr7がランク8（これはまた、8-レイヤまたは8レイヤと記載されてもよい）を表すと仮定すると、ランクのインデックス番号はiであり、ここで、i∈{0, 1, ..., 7}であり、iはランクのシーケンス番号とも呼ばれる。riのビット値がインデックス番号がiであるランクに対応しており、ランクv（これはまた、v-レイヤまたはvレイヤと記載されてもよい）は、ランクがvの値を有することを表し、ここで、v=i+1であり、ビットriが0に設定されている場合、riに対応するランクのPMIおよびRIは、報告されることを許可されていない。

ビットr0がランク8（これはまた、8-レイヤまたは8レイヤと記載されてもよい）を表し、ビットr1がランク7を表し、・・・、ビットr7がランク1（これはまた、1-レイヤまたは1レイヤと記載されてもよい）を表すと仮定すると、ランクのインデックス番号はiであり、ここで、i∈{0, 1, ..., 7}であり、iはランクのシーケンス番号とも呼ばれる。riのビット値がインデックス番号がiであるランクに対応しており、ランクv（これはまた、v-レイヤまたはvレイヤと記載されてもよい）は、ランクがvの値を有することを表し、ここで、v=8-iであり、ビットriが0に設定されている場合、riに対応するランクのPMIおよびRIは、報告されることを許可されていない。

本願では、ビットr0がランク1に対応し、ビットr1がランク2に対応し、・・・、r7がランク8に対応する例が使用される。しかしながら、本願は、ビットr0がランク8に対応し、r1がランク7に対応し、・・・、r7がランク1に対応するケースにも適用可能である。

端末デバイスに、CSI報告を実行するように示すためにネットワークデバイスによって使用される別のパラメータは、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）である。具体的には、パラメータが設定されないか、またはパラメータが1に設定される場合、端末デバイスは、1つのCQIのみを報告する。CQIがワイドバンドCQI（wideband CQI）であり、CQIがサブバンドCQI（subband CQI）である場合、端末デバイスは、各サブバンドにおいて1つのCQIのみを報告することは留意されるべきである。特に記載されない限り、本願の以下の説明におけるCQI数はワイドバンドCQI数であり、CQIが報告されるとき、対応して、最大4つのRIが報告されることができる。

パラメータが2に設定される場合、可能な実施では、この場合、端末デバイスは、最大2つのCQIを報告して、端末デバイスは、RIの状態に基づいて、1つのCQIを報告するか、または2つのCQIを報告するかを決定してよい。例えば、RIが4よりも大きい場合、端末デバイスは2つのCQIを報告し、RIが4よりも大きくない場合、端末デバイスは1つのCQIを報告する。

別の可能な実施では、この場合、端末デバイスは2つのCQIを報告する。

2つのパラメータ、すなわち、CQI数とRI制限の定義および適用は、上に記載されている。しかしながら、いくつかのケースでは、2つのパラメータ、すなわち、CQI数とRI制限は以下の課題を有する：

例えば、基地局がTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 0 0 0]に設定し、Num_CQIを設定しないか、またはNum_CQI = 1に設定した場合、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示に基づいて、4以下のRIは報告されることはできず、基地局がNum_CQIを設定しないか、または、Num_CQI = 1に設定する場合、基地局は、端末デバイスが1つのCQIのみを報告することができ、すなわち、最大の報告されるべきRIは4、すなわち、インデックス番号がr3であり値が4であるランク4であることを示す。2つの指示は互いに衝突し、端末デバイスが2つのパラメータを受信した後、端末デバイスはRIを報告する方法を知らず、システムバグを引き起こす。これは、本願で緊急に解決される必要がある技術的課題である。

別の例では、ネットワークデバイスがTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 1 0 1]に設定し、Num_CQIを設定しないか、または、Num_CQI = 1に設定する場合、この場合、端末デバイスによって報告されるべき最大RIは4であり、[1 0 1 0 0 1 0 1]に基づいて、端末デバイスが報告のためにビットr2に対応するランク3を選択するときに、端末デバイスがRIを報告する方法を知らないケースは生じないが、不必要なRI報告オーバヘッドがある。RI報告によって占有されるビット数（RIペイロード）は、RI制限パラメータの設定に依存する。例えば、本段落におけるTypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1 0 1 0 0 1 0 1]であり、r7=1であり、ランク8は報告されることを許可されていることを示し、最大でランク8が報告され、3ビットが必要とされる。また、この場合、規格で規定されているように、RI報告のためのビット数は3ビットである。しかしながら、この場合、Num_CQIが設定されていないか、またはNum_CQIは1に等しく、最大の報告されるべきRIは4を超えることはできない。具体的には、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionにおいて、4よりも多いランクが報告されることを許可されている場合でも、Num_CQIでは、4よりも多いランクを報告することは許可されない。この場合、RIには2ビットのオーバヘッドで十分であり得る。RIペイロード計算方法は、単に、例として本明細書で提供される。この場合、報告オーバヘッドの浪費が生じる。これは、本願で緊急に解決されるべき技術的課題2である。

本願の実施形態は、ランク指示方法、ランク指示報告方法、ネットワークデバイス、端末デバイス、通信システム、処理装置、チップ、記憶媒体等を含む技術的解決手段を提供して、前述の第1の技術的課題を解決することを助け、システムバグを回避し、第2の技術的課題を解決することをさらに助け、それによって、報告オーバヘッドを低減する。

本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、添付図面および実施形態を参照して以下で詳細に説明される。

図1を参照すると、図1は、本願の実施形態に関連する実施環境の概略図である。実施環境は、無線通信ネットワーク200を提供し、無線通信ネットワーク200は複数の基地局および複数の端末デバイスを含んでよい。図1に示されるように、複数の基地局は基地局202から206を含み、複数の端末デバイスは、端末デバイス208から222を含む。基地局202から206のうちの任意の2つの基地局は、バックホール（backhaul）リンク（基地局202から206の間の直線によって示される）を使用することによって互いに通信してよく、バックホールリンクは、有線バックホールリンクであってよく、または、無線バックホールリンクであってよい。有線バックホールリンクは、例えば、光ファイバまたは銅ケーブルであり、無線バックホールリンクは、例えば、マイクロ波である。端末デバイス208から222のうちの任意の端末デバイスは、無線リンク（基地局202から206と、端末デバイス208から222の間のジグザグ線によって示される）を使用することによって対応する基地局と通信してよい。

基地局によって使用される無線通信技術に応じて、基地局202から206のうちの任意の1つはまた、ノードB（NodeB）、進化型ノードB（evolved NodeB, eNodeB）、アクセスポイント（Access Point, AP）等と呼ばれてもよい。加えて、基地局によって提供されるサービスカバレッジエリアのサイズに従って、基地局は、マクロセル（Macro cell）を提供するために使用されるマクロ基地局、ピコセル（Pico cell）を提供するために使用されるマイクロ基地局、フェムトセル（Femto cell）を提供するために使用されるフェムト基地局等に分類されてよい。無線通信技術の連続的な進化により、別の名前がまた、将来の基地局に対して使用され得る。

端末デバイス208から222のうちの任意の1つは、無線通信機能を有する任意の無線通信デバイスであってよく、例えば、それに限定はされないが、モバイルセルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル（Session Initiation Protocol, SIP）電話、パーソナルデジタルアシスタント（Personal Digital Assistant, PDA）、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、無線データカード、無線変調復調器（Modulator demodulator, Modem）、ウェアラブルデバイス（例えば、スマートウォッチ）または車載デバイスであってよい。モノのインターネット（Internet of Things, IoT）の技術の出現から、以前は通信機能を持たなかったより多くのデバイス、これは例えば、限定はされないが、家電製品、車両、ツール機器、サービスデバイスおよびサービス設備は、無線通信機能を提供するために無線通信ユニットを備え、従って、無線通信ネットワークにアクセスして、遠隔制御を受けることができる。このような、無線通信ユニットを備え、無線通信機能を有するデバイスはまた、無線通信デバイスの範囲に包含される。加えて、端末デバイス208から222は、あるいは、モバイル局、モバイルデバイス、モバイル端末デバイス、無線端末デバイス、ハンドヘルドデバイス、クライアント等であってよい。

基地局202から206は通常、アクセスデバイスとして機能し、端末デバイス208から222は通常、ユーザ機器として機能し、基地局202から206は、端末デバイス208から222のために無線アクセスサービスを提供してよい。各基地局は、サービスカバレッジエリア（これはまた、図1内の各楕円形エリアによって示されるような、セルと呼ばれてもよい）に対応し、基地局のサービスカバレッジエリアに入る端末デバイスは、無線信号を使用することによって基地局と通信して、基地局によって提供される無線アクセスサービスを受信してよい。異なる基地局のサービスカバレッジエリアは重複してよく、重複エリア内の端末デバイスは、複数の基地局から無線信号を受信してよい。従って、そのサービスカバレッジエリアが重複する基地局は、互いに協調して、重複エリア内の端末デバイスにサービスを提供してよい。例えば、複数の基地局は、協調マルチポイント（Coordinated multipoint, CoMP）技術を使用することによって、重複エリア内の端末デバイスにサービスを提供してよい。例えば、図1に示されるように、基地局202と基地局206のサービスカバレッジエリアは重複し、端末デバイス222は重複エリア内に配置される。従って、端末デバイス222は、基地局202および基地局206から無線信号を受信してよく、基地局202および基地局206は互いに協調して、端末デバイス222のためにサービスを提供してよい。別の例では、図1に示されるように、基地局202、基地局204および基地局206のサービスカバレッジエリア内には同じ重複エリアが存在し、端末デバイス220は重複エリア内に配置される。従って、端末デバイス220は、基地局202、基地局204および基地局206から無線信号を受信してよく、基地局202、基地局204および基地局206は、互いに協調して、端末デバイス220のためにサービスを提供してよい。

本願では、MIMO技術をサポートするために、基地局202から206および端末デバイス208から222の各々に複数のアンテナが構成されてよい。さらに、基地局202から206および端末デバイス208から222はシングルユーザMIMO（Single-User MIMO, SU-MIMO）技術をサポートしてよく、または、マルチユーザMIMO（Multi-User MIMO, MU-MIMO）をサポートしてよい。MU-MIMO技術は、空間分割多元接続（Space Division Multiple Access, SDMA）技術に基づいて実施されてよい。複数のアンテナを備えることで、基地局202から206および端末デバイス208から222は、単一入力単一出力（Single Input Single Output, SISO）技術、単一入力複数出力（Single Input Multiple Output, SIMO）技術および複数入力単一出力（Multiple Input Single Output, MISO）技術をさらに柔軟にサポートし、様々なダイバーシティ（例えば、それに限定はされないが、送信ダイバーシティおよび受信ダイバーシティ）および多重化技術を実現してよい。ダイバーシティ技術は、送信ダイバーシティ（Transmit Diversity, TD）技術および受信ダイバーシティ（Receive Diversity, RD）技術を含んでよいがそれらに限定はされず、多重化技術は、空間多重化（Spatial Multiplexing）技術であってよい。さらに、前述の技術は、様々な実施ソリューションをさらに含んでよい。例えば、送信ダイバーシティ技術は、ダイバーシティ方式、例えば、空間時間送信ダイバーシティ（Space-Time Transmit Diversity, STTD）、空間周波数送信ダイバーシティ（Space-Frequency Transmit Diversity, SFTD）、時間スイッチ送信ダイバーシティ（Time Switched Transmit Diversity, TSTD）、周波数スイッチ送信ダイバーシティ（Frequency Switched Transmit Diversity, FSTD）、直交送信ダイバーシティ（Orthogonal Transmit Diversity, OTD）、巡回遅延ダイバーシティ（Cyclic Delay Diversity, CDD）および前述のダイバーシティ方式の導出、進化および組合せ後に取得されるダイバーシティ方式を含んでよいが、これらに限定はされない。例えば、現在のLTE規格では、空間時間ブロック符号化（Space Time Block Coding, STBC）、空間周波数ブロック符号化（Space Frequency Block Coding, SFBC）およびCDD等の送信ダイバーシティ方式が使用される。送信ダイバーシティの一般的な説明は、例を使用することによって上に提供されている。当業者は、前述の例に加えて、送信ダイバーシティが複数の他の実施をさらに含むことを理解すべきである。従って、前述の説明は、本願の技術的解決手段に対する限定として理解されるべきではなく、本願の技術的解決手段は、様々な可能な送信ダイバーシティソリューションに適していると理解されるべきである。

加えて、基地局202から206および端末デバイス208から222は、様々な無線通信技術を使用することによって通信を実行してよい。無線通信技術は、時分割多元接続（Time Division Multiple Access, TDMA）技術、周波数分割多元接続（Frequency Division Multiple Access, FDMA）技術、符号分割多元接続（Code Division Multiple Access, CDMA）技術、時分割同期符号分割多元接続（Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access, TD-SCDMA）技術、直交周波数分割多元接続（Orthogonal FDMA, OFDMA）技術、シングルキャリア周波数分割多元接続（Single Carrier FDMA, SC-FDMA）技術、空間分割多元接続（Space Division Multiple Access, SDMA）技術およびこれらの技術の進化型および派生型技術を含むが、これらに限定はされない。前述の無線通信技術は、無線アクセス技術（Radio Access Technology, RAT）として、複数の無線通信規格で受け入れられて、現在人々によく知られている様々な無線通信システム（またはネットワーク）を構築する。無線通信システムは、グローバル移動体通信システム（Global System for Mobile Communications, GSM（登録商標））、CDMA2000、ワイドバンドCDMA（Wideband CDMA, WCDMA（登録商標））、802.22シリーズの規格で定義されているWi-Fi、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス（Worldwide Interoperability for Microwave Access, WiMAX）、LTE、LTE高度化（LTE-Advanced, LTE-A）、これらの無線通信システムの進化型システム等を含んでよいが、これらに限定はされない。特に記載されない限り、本願の実施形態で提供される技術的解決手段は、上述の無線通信技術および無線通信システムに適用されてよい。加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、交換可能である。

図1に示される無線通信ネットワーク200は、単に例として使用されており、本願の技術的解決手段を限定するものとして意図されていないことは留意されるべきである。当業者は、具体的な実施プロセスにおいて、無線通信ネットワーク200が別のデバイスをさらに含んでよく、基地局と端末デバイスの数が具体的な要求に応じて設定されてよいことを理解するべきである。具体的な実施プロセスでは、図1に示される基地局202から206のうちの任意の1つが送信エンドデバイスとして機能してよく、端末デバイス208から222のうちのいずれか1つが受信エンドデバイスとして機能してよい。

図2を参照すると、図2は、本願の実施形態に係る、通信デバイス300の論理構造の概略図である。通信デバイス300は、送信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の基地局）であってよく、または、受信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の端末デバイス）であってよい。図2を参照すると、通信デバイス300は、処理モジュール302、トランシーバモジュール304およびストレージモジュール306を含んでよい。モジュールの機能は以下に詳細に説明される。具体的な実施プロセスでは、処理モジュール302は、以下に説明される通信デバイス400内のプロセッサ402によって実施されてよく、または、通信デバイス400内のプロセッサ402およびメモリ408によって実施されてよい。確かに、別の実施が代わりに使用されてもよい。トランシーバモジュール304は、通信デバイス400内のトランシーバ404によって実施されてよく、ストレージモジュール306は、通信デバイス400内のメモリ408によって実施されてよい。確かに、別の実施が代わりに使用されてもよい。

任意で、ストレージモジュール306は、以下の方法の実施形態で説明される設定パラメータ、例えば、端末デバイスによるCSI報告において使用されるパラメータを記憶するように構成されてよい。

パラメータは、
ランク指示（rank Indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（pre-coding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。

ランク指示（rank Indication, RI）はランク指示制限（RI restriction）パラメータを含み、このパラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されているこれらのランクに対応するPMIおよびRIを示すために使用される。

チャネル品質指示（channel quality indication, CQI）は、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）を含み、このパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。

端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末によって報告されるRIの数の間には関連関係がある。本明細書におけるCQI数またはCQI最大数は互換性があってよい。

図3を参照すると、図3は、本願の実施形態に係る、通信デバイス400のハードウェア構造の概略図である。通信デバイス400は、送信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の基地局）であってよく、または、受信エンドデバイス（例えば、図1に示される実施環境内の任意の端末デバイス）であってよい。図3を参照すると、通信デバイス400は、プロセッサ402、トランシーバ404、複数のアンテナ406、メモリ408、入力/出力（I/O）インタフェース410およびバス412を含む。メモリ408は、命令4082およびデータ4084を記憶するように構成されてよい。加えて、プロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410は、バス412を使用することによって互いに通信接続しており、複数のアンテナ406は、トランシーバ404に接続されている。図3に示されるプロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410の間の接続方式は、単なる例であり、具体的な実施プロセスでは、プロセッサ402、トランシーバ404、メモリ408およびI/Oインタフェース410は、バス412以外の他の接続方式で互いに通信接続し得ることは留意される必要がある。

プロセッサ402は、汎用プロセッサであってよく、汎用プロセッサは、メモリ（例えば、メモリ408）に記憶される命令（例えば、命令4082）を読み出し、実行することによって、特定のステップおよび/または操作を実行するプロセッサであってよい。前述のステップおよび/または操作を実行するプロセスでは、汎用プロセッサは、メモリ（例えば、メモリ408）に記憶されるデータ（例えば、データ4084）を使用してよい。汎用プロセッサは、例えば、中央処理装置（Central Processing Unit, CPU）であってよいが、これに限定されない。加えて、プロセッサ402は、特殊用途のプロセッサであってよく、特殊用途のプロセッサは、特定のステップおよび/または操作を実行するように特別に設計および構成されたプロセッサであってよい。特殊用途のプロセッサは、例えば、デジタル信号プロセッサ（Digital Signal Processor, DSP）、特定用途向け集積回路（Application-Specific Integrated Circuit, ASIC）またはフィールドプログラマブルゲートアレイ（Field Programmable Gate Array, FPGA）であってよいが、これらに限定されない。加えて、プロセッサ402は、さらに、複数のプロセッサの組合せ、例えば、マルチコアプロセッサであってよい。プロセッサ402は、前述の実施形態におけるランク指示方法のステップを実行するために、少なくとも1つの回路を含んでよい。

トランシーバ404は、信号を送受信するように構成される。任意で、トランシーバ404は、複数のアンテナ406のうちの少なくとも1つを使用することによって、信号を送受信する。

メモリ408は、異なるタイプの記憶媒体であってよく、例えば、ランダムアクセスメモリ（Random Access Memory, RAM）、ROM、不揮発性RAM（Non-Volatile RAM, NVRAM）、プログラマブルROM（Programmable ROM, PROM）、消去可能PROM（Erasable PROM, EPROM）、電気的に消去可能PROM（Electrically Erasable PROM, EEPROM）、フラッシュ、光メモリまたはレジスタであってよい。メモリ408は、具体的には、命令4082およびデータ4084を記憶するように構成される。プロセッサ402が汎用プロセッサである場合、プロセッサ402は、メモリ408に記憶されている命令4082を読み出し、実行することによって、特定のステップおよび/または操作を実行してよい。前述のステップおよび/または操作を実行するプロセスでは、データ4084は使用される必要があり得る。任意で、メモリ408は、以下の方法の実施形態で説明される設定パラメータ、例えば、端末デバイスによるCSI報告において使用されるパラメータを記憶するように構成されてよい。

パラメータは、
ランク指示（rank Indication, RI）、プリコーディング行列インジケータ（precoding matrix indicator, PMI）およびチャネル品質指示（channel quality indication, CQI）等のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。

ランク指示（rank Indication, RI）はランク指示制限（RI restriction）パラメータを含み、このパラメータは、端末デバイスに、報告されることを許可されているランク（rank）に対応するPMIおよびRIを示すために使用される。

チャネル品質指示（channel quality indication, CQI）は、CQI数またはCQI最大数（Num_CQI/Max_Num_CQI）を含み、このパラメータは、端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数を示すために使用される。

端末デバイスによって報告されるCQIの数またはCQIの最大数と、端末デバイスによって報告されるRIの数の間には関連関係がある。本明細書におけるCQI数またはCQI最大数は互換性があってよい。

I/Oインタフェース410は、周辺デバイスからの命令および/またはデータを受信し、周辺デバイスへの命令および/またはデータを出力するように構成される。

具体的な実施プロセスでは、プロセッサ402は、例えば、それに限定されないが、ベースバンド関連処理を実行するように構成されてよく、トランシーバ404は、例えば、それに限定されないが、無線周波数送受信を実行するように構成されてよい。コンポーネントは、互いに独立したチップに別々に配置されてよく、または、同じチップに少なくとも部分的に、または全体的に配置されてよい。例えば、プロセッサ402は、アナログベースバンドプロセッサとデジタルベースバンドプロセッサにさらに分類されてよい。アナログベースバンドプロセッサおよびトランシーバ404は同じチップに統合されてよく、または、デジタルベースバンドプロセッサは独立したチップに配置されてよい。集積回路技術の連続的な発展により、より多くのコンポーネントが同じチップに統合されることができる。例えば、デジタルベースバンドプロセッサおよび様々なアプリケーションプロセッサ（例えば、限定はされないが、グラフィック処理ユニットおよびマルチメディアプロセッサ）は、同じチップに統合されてよい。このようなチップは、システムオンチップ（System on Chip）と呼ばれてよい。通常、コンポーネントが異なるチップに独立して配置されるか、または、1つまたは複数のチップに統合され配置されるかは、製品設計の特定の要件に依存する。前述のコンポーネントの具体的な実施は、本願の本実施形態において限定されない。

図3に示される通信デバイス400は、単なる例であり、具体的な実施プロセスにおいて、通信デバイス400は、他のハードウェアコンポーネントをさらに含んでよく、本明細書では一つずつ列挙されていないことは留意されるべきである。通信デバイス400内のハードウェアコンポーネントの具体的な機能は、以下で詳細に説明される。

図4を参照すると、図4は、本願の実施形態に係るランク指示方法の方法フローチャートである。ランク指示方法は、送信エンドデバイスおよび受信エンドデバイスを含むランク指示システムに適用されてよい。送信エンドデバイスは、図1に示される実施環境内の任意の基地局であってよく、受信エンドデバイスは、図1に示される実施環境内の端末デバイスであってよい。図4を参照すると、ランク指示方法は以下のステップを含む。

ステップ501．ネットワークデバイスは、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを端末デバイスのために設定し、ここで、ランク指示パラメータは、端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む。

ステップ501は、送信エンドデバイスの処理モジュール302またはプロセッサ402によって実行されてよい。ステップ501は、具体的には、送信エンドデバイスの処理モジュール302が、ランク指示パラメータを設定することであってよく、または、送信エンドデバイスのプロセッサ402が、ランク指示パラメータを生成することであってよい。

本実施形態では、ネットワークデバイスによって設定されるランク指示制限パラメータは、以下の形式を有してよい：

第1のケースでは、ネットワークデバイスがCQI数を設定するかどうかにかかわらず、かつ、CQI数が1または2に設定されるかどうかにかかわらず、ランク指示制限パラメータが通常設定される。例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]において、ネットワークデバイスは、r7、r6、r5、r4、r3、r2、r1およびr0のうちの任意の1つまたは複数のビットを1に設定してよく、ネットワークデバイスがCQI数を設定していないか、設定されたCQI数が1である場合でも、r3、r2、r1およびr0のうちの少なくとも1つのビットは意図的に1に設定されない。本願における端末デバイス側では、このケースのために有効な解決手段が提供される。

第2のケースでは、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにCQI数を設定していないか、または、設定されたCQI数が1に等しい場合、ランク指示制限パラメータは適応的に設定され、端末デバイスが報告を実行することができないことを回避する。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionを例として使用して、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]では、インデックス番号が0、1、2および3であるランク（すなわち、値が1、2、3および4であるランク、具体的には、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4）のうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定される。

インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定する実施は、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するr0、r1、r2およびr3の全てのビットが0に設定されるわけではないことである。換言すると、ビットのうちの少なくとも1つは、1に設定される必要がある。

ネットワークデバイスによって設定されるCQI数が2に等しい場合、ランク指示制限パラメータが設定される方法にかかわらず、上述のように、端末デバイスは通常、RIまたはPMI報告を実行することができる。詳細は、ここでは再び説明されない。

ステップ502．ネットワークデバイスは、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信する。

ランク指示パラメータを生成した後、ネットワークデバイスは、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信してよい。ステップ502は、ネットワークデバイスのトランシーバモジュール304またはトランシーバ404によって実行されてよい。ステップ502は、具体的には、ネットワークデバイスのトランシーバモジュール304が、端末デバイスにランク指示パラメータを送信すること、または、ネットワークデバイスのトランシーバ404が、端末デバイスにランク指示パラメータを送信することであってよい。

任意で、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリング、メディアアクセス制御（Media Access Control, MAC）レイヤシグナリング、無線リソース制御（(Radio Resource Control, RRC）シグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、受信エンドデバイスにランク指示パラメータを送信してよい。例えば、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信し、または、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信し、または、ネットワークデバイスは、物理レイヤシグナリングおよびMACレイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信する。

確かに、実際の適用では、送信エンドデバイスは、3種類のシグナリング以外の他のシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを端末デバイスに送信してよい。本願の本実施形態においては、詳細はここでは再び説明されない。

一般的なケースでは、ランク指示パラメータの送信期間は比較的長いことは留意されるべきである。従って、好ましくは、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータが端末デバイスに送信されてよい。しかしながら、端末デバイスが、チャネル状態情報報告を実行するために頻繁に、または動的に指示される必要がある場合、好ましくは物理レイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータが端末デバイスに送信されてよい。任意で、ランク指示パラメータは、メッセージを使用することによって送信されてよく、または、複数のメッセージを使用することによって送信されてよい。これは、本願の本実施形態では限定されない。

ランク指示パラメータが送信されるときに使用される、3種類のシグナリングでは、物理レイヤシグナリングは、レイヤ1（Layer 1, L1）シグナリングとも呼ばれてよく、通常、物理レイヤフレームの制御部分で搬送されてよい。L1シグナリングの典型例は、LTE規格で定義されるPDCCHで搬送されるダウンリンク制御情報（Downlink Control Information, DCI）である。いくつかのケースでは、L1シグナリングは、代わりに、物理レイヤフレームのデータ部分で搬送されてよい。L1シグナリングの送信期間またはシグナリング期間は通常、物理レイヤフレームの期間であることを知ることは難しくない。従って、シグナリングは通常、いくつかの動的制御を実施するために使用され、それによって、いくつかの頻繁に変更される情報を転送する。例えば、ランク指示パラメータは、物理レイヤシグナリングを使用することによって配信されてよい。MACレイヤシグナリングは、レイヤ2（Layer 2）シグナリングに属し、例えば、それに限定はされないが、レイヤ2フレームのフレームヘッダで搬送されてよい。フレームヘッダは、例えば、それに限定はされないが、送信元アドレスおよび宛先アドレス等の情報をさらに搬送してよい。フレームヘッダに加えて、レイヤ2フレームは通常、フレーム本体を含む。いくつかのケースでは、L2シグナリングは、代わりにレイヤ2フレームのフレーム本体で搬送されてよい。レイヤ2シグナリングの典型例は、802.11シリーズの規格におけるMACフレームのフレームヘッダ内のフレーム制御（Frame Control）フィールドで搬送されるシグナリング、または、いくつかの通信プロトコルで定義されるMAC制御エンティティ（Control Entity, MAC-CE）である。レイヤ2フレームは通常、物理レイヤフレームのデータ部分で搬送されてよい。RRCシグナリングはレイヤ3（Layer 3）シグナリングに属し、通常、いくつかの制御メッセージであり、L3シグナリングは通常、レイヤ2フレームのフレーム本体で搬送されてよい。L3シグナリングの送信期間または制御期間は通常、比較的長く、L3シグナリングは、頻繁に変更されないいくつかの情報を送信するのに適している。例えば、いくつかの既存の通信規格では、L3シグナリングは通常、いくつかの構成情報を搬送するために使用される。物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリング、RRCシグナリング、レイヤ1シグナリング、レイヤ2シグナリングおよびレイヤ3シグナリングの原理のみが本段落で説明される。3種類のシグナリングに関する詳細については、従来技術を参照されたく、本願の本実施形態では詳細はここでは再び説明されない。

ステップ503．端末デバイスは、ランク指示パラメータを受信する。

ネットワークデバイスがランク指示パラメータを端末デバイスに送信するとき、端末デバイスは、ランク指示パラメータを受信してよい。ステップ503は、端末デバイスのトランシーバモジュール304またはトランシーバ404によって実行されてよい。ステップ503は、具体的には、端末デバイスのトランシーバモジュール304が、ランク指示パラメータを受信すること、または、端末デバイスのトランシーバ404が、ランク指示パラメータを受信することであってよい。

任意で、端末デバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングおよびRRCシグナリングのうちの少なくとも1つを使用することによって、ランク指示パラメータを受信してよい。例えば、端末デバイスは、物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングまたはRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信し、または、端末デバイスは、物理レイヤシグナリングおよびRRCシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信し、または、端末デバイスは、物理レイヤシグナリングおよびMACレイヤシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信する。確かに、実際の適用では、端末デバイスは、前述の3種類のシグナリング以外の他のシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信してよい。本願の本実施形態では、詳細はここでは再び説明されない。ステップ503とステップ502は2つの対応するプロセスであることは留意される必要がある。ステップ503では、端末デバイスは、ステップ502におけるランク指示パラメータの端末デバイスへの送信においてネットワークデバイスによって使用されるものと同じシグナリングを使用することによって、ランク指示パラメータを受信する。物理レイヤシグナリング、MACレイヤシグナリングおよびRRCシグナリングの説明については、ステップ502を参照されたく、本ステップでは、詳細はここでは再び説明されない。

ステップ504．端末デバイスは、ランク指示パラメータの指示に基づいて、RI報告を実行する。

ステップ504は、端末デバイスのトランシーバモジュール302またはプロセッサ402によって実行されてよい。具体的には、端末デバイスの処理モジュール302は、ランク指示パラメータに基づいてRI報告を実行し、または、端末デバイスのプロセッサ402は、ランク指示パラメータに基づいてRI報告を実行する。

本願の本実施形態では、ネットワークデバイスによって送信されるランク指示パラメータにおけるランク指示制限パラメータの2つのケースにおいて、端末デバイスは、RI報告を実行することができる。詳細は以下で説明される。

第1のケースでは、ネットワークデバイスがCQI数を設定しているか、CQI数が1または2に設定されているかにかかわらず、各ランク指示制限パラメータは通常設定される。

このケースについては、ネットワークデバイスがCQI数を設定していないか、またはネットワークデバイスがCQI数を1に設定し、ネットワークデバイスが通常、ランク指示パラメータを設定している場合、端末デバイスは以下の処理を実行してよい：

1.1. ランク指示パラメータRI-Restriction内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されている場合、端末デバイスは、1に設定されているビットに対応するランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。本実施形態では、インデックス番号が0、1、2および3であるランクは、対応して、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4である。別の実施では、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4のインデックス番号は、4、5、6および7であってよい。インデックス番号がランク1、ランク2、ランク3およびランク4を指し示す限り、インデックス番号がどのように表されるかにかかわらず、インデックス番号は、本願の保護範囲に包含されるべきである。これは、本願における他の実施形態に対しても同様である。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 1, 1, 0, 0]であるとき、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1に設定され、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限され、端末デバイスは、1に設定されているビットr3およびr2に対応するランク4およびランク3から、RI報告のための1つまたは複数のランクを選択する。

1.2. ランク指示パラメータRI-Restrictionでは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットの全てが0に設定されている場合、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 0, 00, 0]では、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1であり、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限される。しかしながら、このケースでは、r3、r2、r1およびr0の全ては0である。換言すると、インデックス番号が3、2、1および0である全てのランクは、報告されることから制限される。TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示表示に基づいて、端末デバイスは、RI報告を実行し続けることはできない。本願の本実施形態は2つの解決手段を提供する。第1の解決手段では、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための1つのランクを選択する。例えば、ランクは、最小インデックス番号を有するランクであってよく、例えば、インデックス番号0に対応するランク1であってよく、または、最小値を有するランク1であってよい。インデックス番号が0であるランクはまた、値が1であるランクと呼ばれてもよい。第2の解決手段では、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択する。換言すると、このケースでは、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクのいずれも制限されないことを自動的に確認し、全てのランクがRI報告のために使用され得る。端末デバイスの測定結果に基づいて、端末デバイスは、TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionの指示によって制限される代わりに、報告のための1つまたは複数のランクに対応するRIを選択する。

ネットワークデバイスがCQI数を2に設定し、かつ、ネットワークデバイスが通常、ランク指示パラメータを設定する場合、上述のように、端末デバイスは、通常、RI報告を実行してよく、詳細はここでは再び説明されない。

第2のケースでは、ネットワークデバイスが端末デバイスのためにCQI数を設定していないか、または、設定されたCQI数が1に等しい場合、ネットワークデバイスは、ランク指示制限パラメータに対して適応的な設定を実行し、それによって、端末デバイスが報告を実行することができないことを回避する。換言すると、ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される。

TypeI-SinglePanel-RI-Restrictionを例として使用して、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0]では、インデックス番号が0、1、2および3であるランク（換言すると、値が1、2、3および4であるランク、すなわち、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4）のうちの少なくとも1つが報告されることを許可されるように設定される。換言すると、r3、r2、r1およびr0の全てが0に設定されるわけでなく、または、r3、r2、r1およびr0のうちの少なくとも1つが1に設定される場合、端末デバイスは、以下の処理を実行してよい：

ランク指示パラメータRI-Restriction内のインデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されている場合、端末デバイスは、1に設定されているビットに対応するランクから、報告のための1つまたは複数のランクを選択する。本実施形態では、インデックス番号が0、1、2および3であるランクは、対応して、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4である。別の実施では、ランク1、ランク2、ランク3およびランク4のインデックス番号は、4、5、6および7であってよい。インデックス番号がランク1、ランク2、ランク3およびランク4を指し示す限り、インデックス番号がどのように表されるかにかかわらず、インデックス番号は、本願の保護範囲に包含されるべきである。これは、本願における他の実施形態に対しても同様である。

例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 1, 1, 0, 0]において、r7は1に設定されるが、CQI数は設定されないか、または、CQI数は1であり、従って、ビットr7に対応するランク8は、報告されることから制限され、端末デバイスは、1に設定されているビットr3およびr2に対応するランク4およびランク3から、RI報告のための1つまたは2つのランクを選択する。

ネットワークデバイスによって設定されるCQI数が2に等しい場合、ランク指示制限パラメータがどのように設定されるかにかかわらず、上述のように、端末デバイスは通常、RIまたはPMI報告を実行することができる。詳細は、ここでは再び説明されない。

本願の本実施形態で提供されるランク指示方法およびランク指示報告方法によると、CQI数/CQI最大数の影響は包括的に考慮され、その結果、ランク指示制限パラメータがどのように設定されるかにかかわらず、端末デバイスは通常、RI報告を実行することができる。

ネットワークデバイスがどのようにランク指示制限パラメータを含むランク指示パラメータを設定するか、および、端末デバイスがどのようにランク指示パラメータに基づいて、RI報告のための対応するランクを選択するかのプロセスは上述されている。端末デバイスがRI報告を実行するとき、RI報告によって占有されるビット数（RIペイロード）はRI制限パラメータの設定に依存する。上述のように、従来技術にはオーバヘッド浪費問題があり、本願の本実施形態における解決手段は以下に詳細に説明される。

第1の方式は
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されるチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、X₁≧1であり、Y₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であることである。端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告し、または、

端末デバイスによって受信され、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、端末デバイスは、ランク指示報告のために使用されるビット数が

に等しいと決定し、ここで、Y₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数であり、
端末デバイスは、決定されたビット数を使用することによって、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、ランク指示として報告する。

第1の方式では、不必要な報告ビットオーバヘッドを回避するために、CQI数が設定されていないか、または、CQI数が1であるケースでは、2および実際の報告ビット数から、報告ビットの最小値が報告のために選択されるように設定される。このケースでは、報告ビットオーバヘッドは厳格に制限され得る。このケースでは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値が報告される。例えば、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 0, 0, 0, 0, 0, 1, 1]である場合、かつ、端末デバイスが、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、最大値はY₁=8であり、

である。ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しく、2つのビットが報告のために使用されると決定される。

しかしながら、CQI数が設定されないか、または1に設定されるため、このケースでは、端末デバイスは、r3、r2、r1およびr0から、r1またはr0に対応するランクを報告のために選択することのみができ、r1に対応するランク値は2に等しく、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、最小値2が選択され、2つのビットが報告のために使用される。

別の例では、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 1]である場合、かつ、端末デバイスが、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、最大値はY₁=1であり、

である。ランク指示報告のために使用されるビット数は

に等しく、このケースでは、1つのビットが報告のために使用されると決定される。

CQI数が2であるケースでは、3および実際の報告ビット数から、報告ビットの最小値が報告のために選択されるように設定される。このケースでは、報告ビットのオーバヘッドは厳格に制限され得る。このケースでは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、7であるランクにおける報告されることを許可されているランクの最大値が報告される。例えば、端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7であるランクをRI報告のために選択する場合、かつ、TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [1, 1, 0, 0, 0, 0, 1, 0]である場合、最大値はY₂=8であり、必要なビットは

であり、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、3つのビットが報告のために使用される。TypeI-SinglePanel-RI-Restriction = [r7, r6, r5, r4, r3, r2, r1, r0] = [0, 0, 0, 0, 1, 0, 1, 0]である場合、実際に報告される必要があるランクの最大値がランク4であるとき、Y₂=4であり、必要とされるビットは

であり、このケースでは、ランク指示報告のために使用されるビット数は、

に等しい。具体的には、2つのビットが報告される。

従来技術と比較すると、報告のために使用されるビット数を決定する第1の方式では、ビット数は低減されることが上述からわかる。

第2の方式は、
端末デバイスが、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって設定されるチャネル品質指示数を受信していない場合、または、受信されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2および3であるランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択することは、
ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定することであって、ここで、N₁≧1であり、M₁は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数である、決定することと、
決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告することとを含むことである。

方式は、端末デバイスによって受信され、ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が

であると決定することであって、ここで、N₂≧1であり、M₂は、ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₂およびM₂は正の整数である、決定することと
決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告することとをさらに含む。

第2の方式では、1に設定されたビットのみが、対応するランクのインデックス番号として報告され、報告オーバヘッドは大幅に低減されることができる。

本願の本実施形態では、主にRI指示および報告を例として使用することによって、説明が提供される。通信では、チャネル状態情報は、CQI、PMI、CRIおよびRIのうちの少なくとも1つを含んでよい。基準信号リソースに対してチャネル測定を実行した後、端末デバイスは、測定報告を取得し、測定報告をネットワークデバイスにフィードバックすることができ、その結果、ネットワークデバイスは、測定報告の内容に基づいて、送信データをより良く処理することができ、または、測定報告の内容に基づいて、端末デバイスをより良くスケジュールすることができる。測定報告はまた、チャネル状態情報を含んでもよい。端末デバイスによってチャネル測定を実行すること、端末デバイスによって、測定報告をネットワークデバイスにフィードバックすること、および、測定報告の内容に基づいて、ネットワークデバイスによってその後の処理を実行することの説明については、関連技術を参照されたく、本願の本実施形態では、詳細はここでは再び説明されない。

本願における「および/または」という用語は、関連オブジェクトを説明するための関連関係のみを説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在するの3つのケースを表し得る。加えて、本明細書における「/」という記号は、一般に、関連オブジェクト間の「または」関係を示す。

本願の前述の実施形態のシーケンス番号は単に例示的な目的のためのものであり、実施形態の優先度を示すようには意図されていない。

当業者は、実施形態のステップの全てまたは一部が、ハードウェアによって実施されても、関連ハードウェアに指示するプログラムによって実施されてもよいことを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、読出し専用メモリ、磁気ディスク、コンパクトディスク等であってよい。

前述の説明は、本願の単なる任意選択の実施形態であるが、本願を限定するようには意図されない。本願の原理を逸脱することなく行われる、いかなる修正、均等置換または改良も、本願の保護範囲に包含されるべきである。

300 通信デバイス
302 処理モジュール
304 トランシーバモジュール
306 ストレージモジュール
402 プロセッサ
404 トランシーバ
406 アンテナ
410 I/Oインタフェース
412 バス
408 メモリ
4082 命令
4084 データ

Claims (31)

1. ランク指示方法であって、
   ネットワークデバイス端末デバイスによって、端末デバイスのためのチャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを設定するステップであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、
   前記ネットワークデバイスが、前記端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、前記ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、ステップと、
   前記ネットワークデバイスによって、前記ランク指示パラメータを前記端末デバイスに送信するステップとを含む、方法。
2. ネットワークデバイスであって、
   端末デバイスのために、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを設定するように構成されるプロセッサであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、前記ネットワークデバイスが、前記端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、前記ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、プロセッサと、
   前記ランク指示パラメータを前記端末デバイスに送信するように構成されるトランシーバとを含む、ネットワークデバイス。
3. ネットワークデバイスであって、
   端末デバイスのために、チャネル状態情報報告のためのランク指示パラメータを設定するように構成される処理ユニットであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含み、前記ネットワークデバイスが、前記端末デバイスのためのチャネル品質指示数を設定していない場合、または、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、前記ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定される、処理ユニットと、
   前記ランク指示パラメータを前記端末デバイスに送信するように構成されるトランシーバユニットとを含む、ネットワークデバイス。
4. 前記ランク指示制限パラメータは、タイプIシングルパネルRI制限（TypeI-SinglePanel-RI-Restriction）である、請求項1に記載の方法または請求項2または3に記載のネットワークデバイス。
5. 前記ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、前記8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、前記8ビットにおいて、0に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表し、
   前記ランク指示制限パラメータは、シーケンス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告される必要があるように設定され、
   インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクに対応する全てのビットが0に設定されるわけではないことを含む、請求項1に記載の方法または請求項2または3に記載のネットワークデバイス。
6. 前記ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、前記8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、前記8ビットにおいて、0に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告される必要があることを表し、
   前記ランク指示制限パラメータは、インデックス番号が0、1、2および3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定され、
   インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定されることを含む、請求項1に記載の方法または請求項2または3に記載のネットワークデバイス。
7. ランク指示報告方法であって、
   端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
   前記端末デバイスが、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、前記端末デバイスによって受信され、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するステップとを含む、方法。
8. 端末デバイスであって、
   ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバと、
   前記トランシーバが、前記トランシーバのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、前記トランシーバによって受信され、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するように構成されるプロセッサとを含む、端末デバイス。
9. 端末デバイスであって、
   ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバユニットであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバユニットと、
   前記トランシーバユニットが、前記トランシーバユニットのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、前記トランシーバユニットによって受信され、前記トランシーバユニットのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクから、報告のための少なくとも1つのランクを選択するように構成される処理ユニットとを含む、端末デバイス。
10. 前記端末デバイスによって受信された前記ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2、3であるランクのうちの少なくとも1つが前記端末デバイスによって報告されることを許可されるように設定されている場合、前記端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3である前記ランクから、報告のために前記ランク指示制限パラメータによって示される少なくとも1つのランクを選択する、請求項7に記載のランク指示報告方法または請求項8または9に記載の端末デバイス。
11. 前記ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、前記8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、前記8ビットにおいて、0に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表し、
    前記ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3である前記ランクに対応する全てのビットが0であるわけではない、請求項10に記載のランク指示報告方法または端末デバイス。
12. 前記ランク指示制限パラメータは、8ビットのビットマップであり、前記8ビットは、8個のランクに一対一で対応しており、前記8ビットにおいて、0に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていないことを表し、1に設定されるビットは、前記ビットに対応するランクが前記端末デバイスによって報告されることを許可されていることを表し、
    前記ランク指示制限パラメータ内のインデックス番号が0、1、2および3である前記ランクに対応するビットのうちの少なくとも1つが1に設定される、請求項10に記載のランク指示報告方法または端末デバイス。
13. 前記端末デバイスによって受信された前記ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3である全てのランクが報告されることから制限されるように設定される場合、前記端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクから、報告のための1つのランクを選択する、請求項7に記載のランク指示報告方法または請求項8または9に記載の端末デバイス。
14. 前記端末デバイスによって受信された前記ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクの全てが報告されることから制限されるように設定される場合、前記端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクから、報告のための、インデックス番号が0であるランクを選択する、請求項7または13に記載のランク指示報告方法または請求項8、9または13に記載の端末デバイス。
15. 前記端末デバイスによって受信された前記ランク指示制限パラメータが、インデックス番号が0、1、2および3である全てのランクが報告されることから制限されるように設定される場合、前記端末デバイスは、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択する、請求項7に記載のランク指示報告方法または請求項8または9に記載の端末デバイス。
16. インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択する前記ステップは、
    ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    であると決定するステップであって、N₁≧1であり、M₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクに対応する前記ビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数である、ステップと、
    前記決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法または端末デバイス。
17. インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクから、報告のための、少なくとも1つのランクを選択する前記ステップは、
    前記端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定するステップであって、X₁≧1であり、Y₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数である、ステップと、
    前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、前記ランク指示として報告するステップとを含む、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法または端末デバイス。
18. ランク指示報告方法であって、
    端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
    前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を、前記端末デバイスによって決定するステップと、
    前記決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するステップとを含む方法。
19. 端末デバイスであって、
    ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバと、
    前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を決定し、前記決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するように構成されるプロセッサとを含む端末デバイス。
20. 端末デバイスであって、
    ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバユニットであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバユニットと、
    前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクの数に基づいて、ランク指示報告のために使用されるビット数を決定し、前記決定されたビット数を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告するように構成される処理ユニットとを含む端末デバイス。
21. 前記端末デバイスが、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、前記端末デバイスによって受信され、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が1である場合、前記端末デバイスは、ランク指示報告のために使用される前記ビット数が
    

    

    であると決定し、N₁≧1であり、M₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₁およびM₁は正の整数であり、
    前記端末デバイスは、前記決定されたビット数N₁を使用することによって、インデックス番号が0、1、2および3である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する、請求項18に記載の方法または請求項19または20に記載の端末デバイス。
22. 前記端末デバイスによって受信され、前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、前記端末デバイスは、ランク指示報告のために使用される前記ビット数が
    

    

    であると決定し、N₂≧1であり、M₂は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクに対応するビットが1に設定されている要素の数であり、N₂およびM₂は正の整数であり、
    前記端末デバイスは、前記決定されたビット数N₂を使用することによって、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7である前記ランクにおいて、対応するビットが1に設定されているランクのインデックス番号を報告する、請求項18に記載の方法または請求項19または20に記載の端末デバイス。
23. ランク指示報告方法であって、
    端末デバイスによって、ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するステップであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、ステップと、
    前記端末デバイスが、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、チャネル品質指示数が1である場合、前記端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定するステップであって、X₁≧1であり、Y₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数である、ステップ、および
    前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、前記ランク指示として報告するステップと、または、
    前記端末デバイスによって受信され、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、前記端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定するステップであって、Y₂は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、ステップ、および、
    前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7である前記ランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、前記ランク指示として報告するステップとを含む方法。
24. 端末デバイスであって、
    ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバと、
    前記端末デバイスが、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、チャネル品質指示数が1である場合、前記端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定し、X₁≧1であり、Y₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、かつ
    前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、前記ランク指示として報告し、または、
    前記端末デバイスによって受信され、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定するように構成されるプロセッサであって、X₂≧1であり、Y₂は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、プロセッサとを含み、
    前記プロセッサは、前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7である前記ランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を報告するように構成される、端末デバイス。
25. 端末デバイスであって、
    ネットワークデバイスからランク指示パラメータを受信するように構成されるトランシーバユニットであって、前記ランク指示パラメータは、前記端末デバイスによって報告されるべきランクを制限するために使用されるランク指示制限パラメータを含む、トランシーバユニットと、
    前記トランシーバユニットが、前記端末デバイスのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数を受信していない場合、または、チャネル品質指示数が1である場合、前記端末デバイスによって、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定し、X₁≧1であり、Y₁は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₁およびY₁は正の整数であり、かつ
    前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2および3であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値を、前記ランク指示として報告し、または、
    前記トランシーバユニットによって受信されず、前記トランシーバユニットのために前記ネットワークデバイスによって設定されたチャネル品質指示数が2である場合、ランク指示報告のために使用されるビット数が
    

    

    に等しいと決定するように構成される処理ユニットであって、X₂≧1であり、Y₂は、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、4、5、6および7であるランクにおいて、報告されることを許可されているランクの最大値であり、X₂およびY₂は正の整数である、処理ユニットとを含み、
    前記処理ユニットは、前記決定されたビット数を使用することによって、前記ランク指示制限パラメータによって示される、インデックス番号が0、1、2、3、４、５、６、および7である前記ランクにおいて、報告されることを許可されている前記ランクの前記最大値を、前記ランク指示として報告するように構成される、端末デバイス。
26. 前記ランク指示制限パラメータは、タイプIシングルパネルRI制限（TypeI-SinglePanel-RI-Restriction）である、請求項7、10乃至17、18、21、22および23のいずれか1項に記載のランク指示報告方法または請求項8乃至17、19乃至22、24および25のいずれか1項に記載の端末デバイス。
27. 請求項2乃至6のいずれか1項に記載の前記ネットワークデバイスと、請求項8乃至17、19乃至22、24、25および26のいずれか1項に記載の前記端末デバイスを含む、ランク指示システム。
28. 少なくとも1つの回路を含む処理装置であって、前記少なくとも1つの回路は、請求項1および4乃至6のいずれか1項に記載の前記ランク指示方法、または、請求項7、10乃至17、18、21、22、23および26のいずれか1項に記載の前記ランク指示報告方法を実行するように構成される、処理装置。
29. 命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータの処理コンポーネント上で実行されると、前記命令は、前記処理コンポーネントが、請求項1および4乃至6のいずれか1項に記載の前記ランク指示方法、または、請求項7、10乃至17、18、21、22、23および26のいずれか1項に記載の前記ランク指示報告方法を実行することを可能にする、コンピュータ可読記憶媒体。
30. プログラム可能な論理回路および/またはプログラム命令を含むチップであって、前記チップが実行されると、前記プログラム可能な論理回路および/または前記プログラム命令は、請求項1および4乃至6のいずれか1項に記載の前記ランク指示方法、または、請求項7、10乃至17、18、21、22、23および26のいずれか1項に記載の前記ランク指示報告方法を実施するために使用される、チップ。
31. 命令を記憶するコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ上で実行されると、前記命令は、前記コンピュータが、請求項1および4乃至6のいずれか1項に記載の前記ランク指示方法、または、請求項7、10乃至17、18、21、22、23および26のいずれか1項に記載の前記ランク指示報告方法を実行することを可能にする、コンピュータプログラム製品。

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