本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2016年11月4日に出願した「NEW TRANSMISSION MODE SUPPORTING VARIOUS SERVICE TYPES」という名称の特許出願第201610966024.1号の優先権を主張する。
本発明は、通信技術の分野に関し、具体的にはスロットスケジューリング方法および装置に関する。
通信システムの発展とともに、第5世代(5G)新無線(New Radio、NR)通信システムが研究されている。
5G NRにおいて、エンハンストモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービス、および超高信頼性低遅延通信(ultra−reliable and low−latency communications、URLLC)サービスなどの複数のサービスがサポートされる。eMBBは、既存のモバイルブロードバンドサービスの強化であり、より高帯域幅のサービス、たとえば4kビデオ送信、および仮想現実(Virtual Reality、VR)ゲームレンダリングなどのサービスをサポートする。超高信頼性低遅延通信サービスは、極めて高い信頼性の観点では99.999%までの正しい復調レートをサポートし、極めて低い遅延の観点では0.5ms以内のエンドツーエンド時間遅れをサポートする。主要なURLLCアプリケーションシナリオは、信頼性および遅延に対する高い要件を有する自動運転車およびネットワーキングドローンなどのアプリケーションを含む。
前述の2つサービスの説明から、異なるサービスは異なる遅延および帯域幅要件を有することが学ばれることができる。それに対応して、キャリアスペーシングが異なることもある。ニューメロロジーとは、サブキャリアスペーシングおよびシンボル持続時間などを含む送信タイプを意味する。ネットワークデバイスまたは端末が特定のニューメロロジーを用いるとき、送信は、ニューメロロジーにおけるサブキャリアスペーシングを用いることによって行われる。ネットワークデバイスまたは端末は、15kH、30kH、および60kHの異なるサブキャリアスペーシングを含むニューメロロジーなど、複数のニューメロロジーを用いてよく、図1に示されるように、周波数領域内の隣接周波数帯域における送信(隣接周波数モード送信)を行い得る。あるいは、ネットワークデバイスまたは端末は、図2に示されるように、複数のニューメロロジーを用いて同じ周波数帯域における送信(イントラ周波数モード送信)を行い得る。
現在、隣接周波数モードを用いるか、イントラ周波数モードを用いるかに関わらず、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間で、干渉が生じ得る。たとえば、イントラ周波数モード送信の間、14個のシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、各1msサブフレーム内のダウンリンクデータ送信は、0.8ms以上の間継続し得る。周波数帯域がダウンリンクデータ送信によって長時間占有される場合、同じ周波数帯域内のURLLCアップリンクデータ送信において、0.5msのエンドツーエンド時間遅れは実装されることができない。同様に、アップリンク優位サブフレームにおいて、周波数帯域がアップリンクデータ送信によって長時間占有される場合、同じ周波数帯域内のURLLCダウンリンク送信において、0.5msのエンドツーエンド時間遅れは実装されることができない。他の例に対して、隣接周波数モード送信の間、1つのネットワークデバイスが2つの隣接周波数帯域において異なるサービスをサポートするとき、1つの周波数帯域が0.8msの間継続するeMBBサービスダウンリンク送信をサポートする場合、隣接周波数帯域の隣接周波数漏洩によって引き起こされる干渉により、他方の周波数帯域はURLLCアップリンク送信サービスをサポートすることができない。したがって、高信頼性要件は満たされることができない。同様に、eMBBアップリンク送信が一方の周波数帯域内で行われ、URLLCダウンリンク送信が他方の周波数帯域内で用いられる場合、eMBBアップリンク送信も隣接周波数漏洩により影響を受ける。異なるネットワークデバイスがそれぞれeMBBおよびURLLCサービスをサポートし、2つのネットワークデバイスが隣接周波数において動作するとき、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉は依然として存在する。
本発明の実施形態は、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するための、スロットスケジューリング方法および装置をもたらす。
第1の態様によれば、スロットスケジューリング方法がもたらされる。方法において、eNBはスロットを決定して送り、UEはeNBによって送られたスロットを受信し、スロット構造に基づいてデータを送信する。eNBによって決定されるスロットは第1のスロットを含み、第1のスロットは第1のアイドル時間を含み、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボルの終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。予め設定された時間間隔閾値は、サービスが実際に送信されるために必要な最小遅延の要件に基づいて決定され得る。通常、予め設定された時間間隔閾値は1ミリ秒以下である。たとえば、第1のアイドル時間がURLLCサービスのためのアップリンクデータまたはダウンリンクデータを送信するために用いられる場合、予め設定された時間間隔閾値は0.5ミリ秒でよい。
本発明の実施形態において、スロットがスケジューリングされるとき、送信時間およびアイドル時間がスロット内で設定され、送信時間およびアイドル時間はそれぞれ、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービスの間の干渉を回避するために、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおいて異なるサービスを送信するように用いられる。
可能な実装において、スロットは第2のスロットをさらに含み、第2のスロットは第2のアイドル時間を含む。第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロットの開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボルの終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第1のスロットは7個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、7個のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、(N−1)番目または(N−2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
第1のスロットは7個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、7個のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、(N+1)番目または(N+2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
他の可能な実装において、第1のスロットは、第1の送信時間、第1のアイドル時間、第2のアイドル時間、および第2の送信時間を含む。
第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは第1のスロット内の第1から第6のOFDMシンボルの1つである。第1のアイドル時間は、スロット内にあるN番目のOFDMシンボル、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つを含む。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、14個のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、第1のスロット内にある(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、および(N−7)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、14個のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、第1のスロット内にある(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
他の可能な実装において、第1のスロットおよび/または第2のスロットは、周波数領域内の少なくとも2つの周波数帯域を占有し、少なくとも2つの周波数帯域は、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域を含み、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間は、第1の周波数帯域内にある。第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向であり、通信方向は、アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向を含む。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において、第1の周波数帯域内の第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応する、OFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向と同じである。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において、第1の周波数帯域内の第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応する、OFDMシンボル以外の別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。
可能な実装において、第1のスロットは第1の送信時間および第1のアイドル時間を含む。第1の送信時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のサービスを送信するために用いられ、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第2のサービスを送信するために用いられる。
eNBが、第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボル、および第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルを決定して、UEをスケジューリングするとき、実装において、eNBはインジケーション情報をUEに送ってよく、インジケーション情報は、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられ、および/または少なくとも1つ第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられる。インジケーション情報は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報などを用いることによって送られ得る。他の実装において、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスデータを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを規定するために、予め規定されたやり方も用いられ得る。
他の可能な実装において、第1のサービスをスケジューリングするとき、eNBは第1のアイドル時間内の第1のサービスデータの送信を取り消す、またはスケジューリングしなくてよい。eNBは第1のサービスデータの送信を取り消す、またはスケジューリングしないので、UEは第1のアイドル時間内に第1のサービスデータを送信しない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内では行われない。第1のサービスが行われないOFDMシンボルは、第1のアイドル時間および第2のアイドル時間内のOFDMシンボルである。7個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−2)番目または(N−1)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−2)番目、(N−1)番目、(N−8)番目、または(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第2のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボル内では行われない。7個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目または(N+2)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目、(N+2)番目、(N+7)番目、または(N+8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第6または第13のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−1)番目または(N−8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。7個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目または(N+8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第7または第14のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第7または第14のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
他の可能な実装において、第1のスロットおよび/または第2のスロットが、受信/送信遷移のために用いられるアイドルOFDMシンボルを含む場合、第1のサービスの送信と、第2のサービスの送信との間の遷移を実装するために十分な時間を予約するように、受信/送信遷移のために用いられる少なくとも2つのアイドルOFDMシンボルが設定され得る。
第2の態様によれば、スロットスケジューリング装置がもたらされる。スロットスケジューリング装置は、第1の態様におけるスロットスケジューリングを実装する機能を有する。機能はハードウェアによって実装されてよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアでよい。
可能な設計において、スロットスケジューリング装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含み、処理ユニットおよび通信ユニットの機能は、方法ステップに対応し得る。さらに、処理ユニットによって決定されるスロットは、第1の態様における任意のスロット構造を有する。詳細は、本明細書において再び述べられない。
第3の態様によれば、ネットワークデバイスがもたらされ、ネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリ、受信器、および送信器を含む。
メモリは、命令を記憶するように構成される。プロセッサは、受信器および送信器を制御して信号を受信するおよび送るために、メモリに記憶された命令を実行するように構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、第1の態様において述べられる任意のスロットスケジューリング方法を完了するように構成される。
本発明の実施形態によれば、アイドル時間はスロット内の特定の位置において設定される。第1のサービスはアイドル時間内にスケジューリングされず、それによって第2のサービスのための送信機会をもたらす。さらに、第1のサービスおよび第2のサービスの、アップリンク送信およびダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって相互干渉を回避する。
現在の隣接周波数モード送信の概略図である。
現在のイントラ周波数モード送信の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法が適用されるワイヤレス通信システムのアーキテクチャ図である。
自己完結型の(self−contained)サブフレーム構造の概略図である。
15kHzのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法のフローチャートである。
本発明の実施形態によるスロット構造の概略図である。
本発明の実施形態によるスロット構造の他の概略図である。
本発明の実施形態によるスロット構造の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング装置の概略構造図である。
本発明の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
以下は、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
最初に、本出願におけるいくつかの用語は、当業者がより良い理解をもつのを助けるために説明される。
(1)無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスと呼ばれることがあるネットワークデバイスは、端末とワイヤレスネットワークを接続し、限定するものではないが、進化型NodeB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)、NodeB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、基地トランシーバ局(Base Transceiver Station、BTS)、ホーム基地局(たとえば、Home evolved NodeBまたはHome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(BaseBand Unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi)アクセスポイント(Access Point、AP)、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などを含むデバイスである。
(2)端末は、音声および/もしくはデータ接続性をユーザに提供し、ワイヤレス通信機能をもつ、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、もしくはコンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、または移動局(Mobile Station、MS)、端末デバイス(Terminal Equipment)、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などを含む、種々の形をしたユーザ機器(User Equipment、UE)を含んでよいデバイスである。
(3)相互作用:本出願における相互作用は、2つの相互作用関係者が互いに情報を転送するプロセスを意味する。本明細書における転送される情報は、同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば、2つの相互作用関係者は基地局1および基地局2であり、基地局1は、基地局2に情報を要求することがあり、基地局2は、基地局1によって要求された情報を基地局1に提供する。確実に、基地局1および基地局2は、互いに情報を要求し得る。本明細書における要求される情報は、同じであってもよいし、異なってもよい。
(4)「複数の」は、2つ、または3つ以上を指す。「および/または」という用語は、関連づけられた対象の関連づけ関係について説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表し得る。「/」という文字は、一般に、関連づけられた対象間の「または」関係を表す。
(5)「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に用いられることが多いが、当業者は、これらの用語の意味を理解することができる。「情報(information)」、「信号(signal)」、「メッセージ(message)」、および「チャネル(channel)」は、互換的に用いられてよい。差異が強調されないとき、表現されることになる意味は一貫していることが留意されるべきである。本明細書において、「の(of)」、「関連のある(corresponding、relevant)」、および「対応する(corresponding)」は、互換的に用いられることもある。差異が強調されないとき、表現されることになる意味は一貫していることが留意されるべきである。
本発明の実施形態において提供されるスロットスケジューリング方法は、図3に示されるワイヤレス通信システムに適用されてよい。図3に示されるように、端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を用いることによってコアネットワーク(Core Network、CN)にアクセスし、種々の通信サービスを実行する。
ワイヤレス通信システムはワイヤレス通信機能を提供するネットワークであることが理解できる。ワイヤレス通信システムは、異なる通信技術、たとえば、Code Division Multiple Access(符号分割多重アクセス、CDMA)、Wideband Code Division Multiple Access(広帯域符号分割多重アクセス、WCDMA)、Time Division Multiple Access(時分割多重アクセス、TDMA)、Frequency Division Multiple Access(周波数分割多重アクセス、FDMA)、直交周波数分割多重アクセス(orthogonal frequency division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(single Carrier FDMA、SC−FDMA)、および搬送波感知多重アクセス衝突検出(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を用いてよい。異なるネットワークの容量、速度、および待ち時間などの要因に基づいて、ネットワークは、2G(英語:世代)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、または5Gネットワークなどの将来の進化型ネットワークに分類され得る。代表的な2Gネットワークは、Global System for Mobile Communications(モバイル通信用グローバルシステム/汎用パケット無線サービス、GSM)ネットワークまたは汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)ネットワークを含む。代表的な3Gネットワークは、Universal Mobile Telecommunications System(ユニバーサル移動体通信システム、UMTS)ネットワークを含む。代表的な4Gネットワークは、Long Term Evolution(ロングタームエボリューション、LTE)ネットワークを含む。UMTSネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network、UTRAN)と呼ばれることもあり、LTEネットワークは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E−UTRAN)と呼ばれることもある。異なるリソース割り当てモードに基づいて、ネットワークは、セルラー式通信ネットワークおよびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)に分割され得る。セルラー式通信ネットワークはスケジューリングベースであり、WLANは競合ベースである。前述の2Gネットワーク、3Gネットワーク、および4Gネットワークはすべて、セルラー式通信ネットワークである。当業者は、技術の発展とともに、本発明の実施形態において提供される技術的解決策は、別のワイヤレス通信ネットワーク、たとえば、4.5Gネットワークまたは5Gネットワークにも適用されてもよいし、別の非セルラー式通信ネットワークにも適用されてよいことを知るべきである。簡潔さのために、ワイヤレス通信ネットワークは、本発明の実施形態において、ネットワークと簡潔に呼ばれることもある。
セルラー式通信ネットワークは、ワイヤレス通信ネットワークのタイプであり、ユーザが活動中に互いと通信することができるように、セルラー式ワイヤレスネットワークモードを用いて、ワイヤレスチャネルを通じて端末デバイスとネットワークデバイスを接続する。セルラー式通信ネットワークは、端末モビリティの主要な特徴をもち、セル間ハンドオーバおよびローカルネットワーク全体にわたる自動ローミングの機能をもつ。
本発明の実施形態が5G NR通信システムに適用されることは、以下で説明のための例として用いられる。ネットワークデバイスがeNBであり、端末がUEであることは、説明のための例として用いられる。本発明の実施形態における解決策は別のワイヤレス通信ネットワークにも適用され得ることが留意されるべきである。対応する名前は、別のワイヤレス通信ネットワークにおける対応する機能の名前によって置き換えられることもある。
UEが種々の通信サービスを実行するとき、eNBは、UEのためのサブフレーム構造を構成する必要がある。サブフレーム構造を構成するプロセスが、スロットスケジューリングプロセスとも呼ばれることがあることが理解できる。本発明の本実施形態における以下の説明プロセスでは、「サブフレーム」および「スロット」は、互換的に用いられることが多いが、当業者は、その意味を理解することができる。
5G NRでは、自己完結型の(self−contained)サブフレーム構造は、種々の通信サービスをサポートするために導入される(種々の通信サービスは、限定されるものではないが、eMBBサービスおよびURLLCサービスを含む)。自己完結型のサブフレーム構造は、アップリンクデータを送信するために用いられる直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルと、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルとを含む。図4は、自己完結型のサブフレーム構造の概略図である。図4に示されるように、自己完結型のサブフレーム構造は、3つの部分を含む。第1の部分は、ダウンリンク制御(Downlink control、DL制御)であり、ダウンリンクグラント(Downlink grant、DLグラント)またはアップリンクグラント(Uplink grant、ULグラント)を送信するために用いられてよく、リソース構成情報をUEに示すために用いられる。第2の部分は、ULグラントによって以前に割り当てられたリソースに基づいてeNBがダウンリンク(Downlink、DL)データを送信し得るまたはUEがアップリンク(Uplink、UL)データを送信し得るデータ(data)部分である。第3の部分は、アップリンク制御(Uplink control、UL制御)である。このリソース上で、eNBは、肯定応答(Acknowledge、ACK)命令または否定応答(Negative Acknowledge、NACK)命令で以前のダウンリンクデータに応答してもよいし、UEのその後のスケジューリングにおいてeNBを支援するためにアップリンクチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を送信してもよい。
異なるタイプのサブフレームを区別するために、ダウンリンクデータが送信されるサブフレームは、14のシンボルを含むダウンリンク優位(downlink-dominate)スロットと呼ばれ、アップリンクデータが送信されるサブフレームは、アップリンク優位(uplink-dominate)サブフレームと呼ばれる。14のシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、DLグラントは、eNBがダウンリンクデータをUEに送信することになる時間領域位置および周波数領域位置をUEに示し、UEが対応する時間領域リソースおよび周波数領域リソース上でリッスンするように、DL制御内で送信される。DLグラントが送信された後、ダウンリンクデータが送信される。ダウンリンクデータが送信された後、ガード期間(guard period、GP)の後、UEは、ダウンリンクデータを復号した結果に基づいて、ACKまたはNACKで応答する。ガード期間は、アイドルシンボルを含む。アイドルシンボルは、サービスに対して送信が実行されないシンボルである、言い換えれば、このサービスは、アイドルシンボル内で送信されないが、別のサービスは、アイドルシンボル内で送信されることがある。たとえば、この時間期間中に、eNBは、eMBB送信を実行しない。アップリンク優位サブフレームにおいて、ULグラントは、UEがアップリンク送信を実行するべき時間領域リソースおよび周波数領域リソースをUEに示すために、DL制御部分内で送信される。主に、2つのケースがある。1つのケースでは、eNBは、アップリンクデータを送信するために、サブフレーム全体の残りの時間をUEに割り当てる。UEは、サブフレームが終了するまで、GPの後にアップリンクデータを送信する。もう1つのケースでは、eNBは、データ部分のみをUEによるアップリンク送信に割り当てる。このケースでは、GPの後、UEは、ULグラント内で割り当てられたリソースに基づいてアップリンクデータを送信し、送信が終了した後、アップリンク制御情報(たとえば、CSI)などが、スケジューリングされたUEによって送信される。
5G NRでは、UEおよびeNBは、複数の異なるタイプのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成をサポートし得る。図5は、15kHzのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成を示す。図5では、上から下へ順番に、ダウンリンクのみのスロット、14のシンボルを含むダウンリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つの直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルである)、7つのシンボルを含むダウンリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)、アップリンクのみのスロット、14のシンボルを含むアップリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)、および7つのシンボルを含むアップリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)である。図5では、DL ctrlはDL制御を表し、UL ctrlはUL制御を表し、番号1、2、…、14はそれぞれ、DLデータまたはULデータを送信するために用いられるOFDMシンボルの位置を表す。
本発明の実施形態では、「背景技術」において説明されるアップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、スロットがスケジューリングされるとき、送信時間およびアイドル時間がスロット内で設定されてよく、送信時間およびアイドル時間はそれぞれ、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避するように、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードで異なるサービスを送信するために用いられる。たとえば、URLLCサービスおよびeMBBサービスがイントラ周波数モードであるとき、時間リソースは、URLLCサービスの0.5ms待ち時間の要件を満たすために、1msサブフレーム内の特定の位置においてURLLCサービスのために予約されている。加えて、残りの時間リソースは、eMBBサービスに用いられることがある。このようにして、eMBBサービスのアップリンクおよびダウンリンク送信への干渉は、回避されることができる。別の例では、URLLCサービスおよびeMBBサービスが隣接周波数モードであるとき、時間リソースは、URLLCサービスの0.5ms待ち時間の要件を満たすために、1msサブフレーム内の特定の位置においてURLLCサービスのために予約されている。加えて、リソースの時間領域位置が、これに対応して、隣接周波数において予約され、送信は、URLLCサービスのために送信されるデータの通信方向(アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向)と反対の方向では発生せず、それによって、相互干渉を回避する。
図6は、本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法のフローチャートである。図6を参照すると、スロットスケジューリング方法は、以下のステップを含む。
S101。eNBが第1のスロットを決定し、第1のスロットは、第1のアイドル時間を含む。
本発明のこの実施形態では、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
予め設定された時間間隔閾値は、サービスが実際に送信されるために必要とされる最小待ち時間の要件に基づいて決定されてよい。通常、予め設定された時間間隔閾値は1ミリ秒以下である。たとえば、第1のアイドル時間が、URLLCサービスのためのアップリンクデータまたはダウンリンクデータを送信するために用いられる場合、予め設定された時間間隔閾値は0.5ミリ秒であってよい。
図7は、本発明の実施形態によるスロット構造の概略図である。図7では、第1のスロットは、第1のアイドル時間と、第1の送信時間とを含む。第1の送信時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のサービスを送信するために用いられ、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第2のサービスを送信するために用いられる。第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔と、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔の両方は、予め設定された閾値以下である。実際の状況では、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避する要件は、2つの条件の1つが満たされるならば、満たされ得る。
S102。eNBは、第1のアイドル時間を含む決定された第1のスロットを送り、UEは、eNBによって送られた第1のスロットを受信し、スロット構造に基づいてデータを送信する。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットが7つのOFDMシンボルまたは14のOFDMシンボルを含むとき、異なるスロット構造スケジューリング様式が用いられてよい。
第1のスロットが7つのOFDMシンボルを含むとき、eNBは、第2のスロットを決定および送信し得る。第2のスロットは、第2のアイドル時間を含む。第2のアイドル時間を含む第2のスロットの構造については、図7を参照されたい。第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避するために、図8に示されるように、第2のアイドル時間と第1のアイドル時間との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であるという要件が、満たされる必要がある。たとえば、以下の条件、すなわち、第2のアイドル時間の開始時点、と第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である、の1つが、満たされる必要がある。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットは、7つのOFDMシンボルを含むことがある。アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、7つのOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、(N−1)番目のOFDMシンボルまたは(N−2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属することが設定され得る。スロット内のN番目のOFDMシンボルが、7つのOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属することが設定され得る。
第1のスロットが14のOFDMシンボルを含むとき、第2のアイドル時間および第2の送信時間が第1のスロット内で設定され得る。図9に示されるように、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内であり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットは、14のOFDMシンボルを含む。図5のアップリンクのみのスロットまたはダウンリンクのみのスロットを参照すると、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、スロット内の第1から第6のOFDMシンボルの1つである場合、スロット内にある、N番目のOFDMシンボル、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間に設定され得る。
図5に示されるスロット構造を再び参照すると、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、14のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、第1のスロット内にある、(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、および(N−7)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に設定され得る。第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、14のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、第1のスロット内にある、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に設定され得る。
本発明のこの実施形態では、隣接周波数モードの場合、具体的に言えば、スロットは、周波数領域内の少なくとも2つの周波数帯域を占有し、少なくとも2つの周波数帯域は第1の周波数帯域および第2の周波数帯域を含み、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間は第1の周波数帯域内にあることが仮定される。アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、スロットは、以下の様式でスケジューリングされ得る。第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向と同じである。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。
本発明のこの実施形態では、通信方向は、アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向を含む。通信方向が反対であることは、第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向がアップリンク通信方向である場合、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向はダウンリンク通信方向であることを意味する。通信方向が同じであることは、第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向がアップリンク通信方向である場合、第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、ダウンリンク通信方向であることを意味する。
本発明のこの実施形態では、スロットが、受信/送信遷移のために用いられるアイドルOFDMシンボル(たとえば、図5のGP)を含む場合、受信/送信遷移のために用いられる少なくとも2つのアイドルOFDMシンボルが、第1のサービスの送信と第2のサービスの送信との間の遷移を実装するのに十分な時間を予約するために、設定されてよい。
本発明のこの実施形態では、eNBが、実装において、UEをスケジュールするために、第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルと、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルを決定するとき、eNBは、UEにインジケーション情報を送ることがあり、インジケーション情報は、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられ、および/または少なくとも1つの第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられる。インジケーション情報は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報などを用いることによって送られてよい。別の実装では、予め規定された様式も、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスデータを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを規定するために用いられてよい。
本発明のこの実施形態では、アイドル時間は、スロット内で設定される。このケースでは、第1のサービスをスケジューリングするとき、eNBは、第1のアイドル時間内の第1のサービスデータの送信を取り消す、またはこれをスケジューリングしないことがある。eNBが、第1のサービスデータの送信を取り消す、またはこれをスケジューリングしないので、UEは、第1のアイドル時間内で第1のサービスデータを送信しない。
前述のスロット構造は、以下で、本発明の実施形態において、実際の適用例を参照しながら説明される。
本発明の実施形態では、第1のサービスがeMBBサービスであり、第2のサービスがURLLCサービスであることは、例として用いられ、図5の種々のスロットタイプは、URLLCサービスの0.5ミリ秒待ち時間要件を満たし、eMBBサービスおよびURLLCサービスのアップリンクデータとダウンリンクデータとの間の相互干渉を回避するために、アイドル時間が1ミリ秒サブフレーム内でURLLCサービスに対して設定される実装プロセスについて説明するために用いられる。
[実施形態1]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内で実行されない。eMBBサービスが実行されないOFDMシンボルは、第1のアイドル時間および第2のアイドル時間内のOFDMシンボルである。7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−2)番目のOFDMシンボルまたは(N−1)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、または(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つの前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図10に示されている。
ダウンリンクのみのスロットが、図10の(a)および(b)に示されている。(a)および(b)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第13のOFDMシンボル、および第14のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(624Ts)が、第5のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第12のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延後、URLLC ULデータが、図10の(a)に示される位置に表示されることができるように、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。(b)は、URLLCアップリンク送信の位置において(a)とは異なることが留意されるべきである。このケースでは、URLLC UEは、第7のOFDMシンボルの位置において送信を実行し得ることが指定されるが、URLLC UEは、eNBがURLLC ULデータを実際に受信する時間が、(b)に示される位置よりも早いように、送るための624Tsのアドバンス量を考慮してよく、タイミングアドバンスは624Tsである。このようにして、URLLC ULが終了した後、URLLC ULが終了する時間は、(b)に示される、第8のOFDMシンボルが開始する位置よりも624Ts早い。このようにして、eNBは、受信/送信遷移を実行するのに十分な時間をもち、次いで、第8から第12のダウンリンクOFDMシンボルを引き続き送る。この実施形態の後、アップリンクが終了し、ダウンリンク送信がぴったりと続く場合、アップリンク送信は、デフォルトでタイミングアドバンスステップを用いる。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図10の(c)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。(c)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第13のOFDMシンボルである。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図10の(d)に示されるように、eNBは、第1から第4のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第5のOFDMシンボル、第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。(d)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルである。
本発明の実施形態1では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
[実施形態2]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボル内で実行されない。7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+2)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、または(N+8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置として用いられる。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図11に示されている。
アップリンクのみのスロットが、図11の(a)および(b)に示されている。(a)および(b)では、eNBは、第3から第7のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信し、第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(624Ts)が、第7のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を送る。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が第1のOFDMシンボル内で予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を送る。UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、UEは、送信遅延時間量を推定し、ULデータを事前に送信する必要がある。図11では、(b)は、URLLCダウンリンク送信の位置において(a)とは異なる。このケースでは、UEは、第7のOFDMシンボルの位置において送信を実行し得ることが指定されるが、UEは、eNBがULデータを実際に受信する時間が、図11の(b)に示される位置よりも早いように、送るための624Tsのアドバンス量を考慮してよく、タイミングアドバンスは624Tsである。このようにして、ULが終了した後、ULが終了した時間は、図11の(b)に示される、第8のOFDMシンボルが開始する位置よりも624Ts早い。このようにして、eNBは、受信/送信遷移を実行するのに十分な時間をもち、次いで、URLLCダウンリンクOFDMシンボルを引き続き送る。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関して、図11の(c)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボル内でダウンリンク送信を実行し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンク送信を受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。図11の(c)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第2のOFDMシンボルである。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関して、実施形態2において図11の(d)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内でダウンリンク送信を実行し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第11から第14のOFDMシンボル内でアップリンク送信を受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第9のOFDMシンボル、および第10のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。図11の(d)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルである。
本発明の実施形態2では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
[実施形態3]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−1)番目のOFDMシンボルおよび(N−8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図12に示されている。
ダウンリンクのみのスロットが、図12の(a)および(b)に示されている。図12の(a)では、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第13のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図12の(b)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7から第12のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図12の(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(548Ts)が、第6のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第13のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図12の(c)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。図12の(d)と(c)の違いは、この2つの図におけるGPが異なるので、第12のOFDMシンボルがURLLC送信に用いられるかどうかにある。GPが、図12の(c)に示される2つのOFDMシンボルをもつとき、より多くのリソースが、URLLC送信のために提供されることがある。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットが、図12の(e)および(f)に示されている。図12の(e)では、eNBは、第1から第4のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第5のOFDMシンボル、第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。図12の(f)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。これらのOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
図12の(b)から(f)では、共有されるURLLCリソースは、第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボル内に位置づけられることが知られることができる。共有されるURLLCリソースの位置は規格において指定されてもよいし、これらの共有されるURLLCリソースの位置は、ブロードキャストまたはシグナリングを通じてeNBによってURLLC UEに示されてもよい。
本発明の実施形態3では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
加えて、実施形態1と比較して、本発明の実施形態3では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
[実施形態4]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置として用いられる。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図13に示されている。
アップリンクのみのスロットが、図13の(a)に示されている。図13の(a)では、eNBは、第2から第7のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信し、第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図13の(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(548Ts)が、第1のOFDMシンボル内での送信が終了した後に予約された後、eNBは、アップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第7のOFDMシンボルの時間内での送信が終了した後に予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットが、図13の(b)および(c)に示されている。図13の(b)では、eNBは、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCサービスダウンリンク送信のために予約されている。図13の(b)と(c)の違いは、この2つの図におけるGPが異なるので、第3のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルがURLLC送信に用いられるかどうかにある。GPが、図13の(b)に示される2つのOFDMシンボルをもつとき、より多くのリソースが、URLLC送信のために提供されることがある。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図13の(d)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第3から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第2のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCサービスダウンリンク送信のために予約されている。これらの予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
本発明の実施形態4では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
加えて、実施形態2と比較して、本発明の実施形態4では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
本発明の実施形態1から実施形態4では、イントラ周波数モードでの種々のスロットタイプにおけるアイドルOFDMシンボルのスロットスケジューリングが、主に実装されている。以下は、隣接周波数モードでの種々のスロットタイプにおけるアイドルOFDMシンボルのスロットスケジューリングのプロセスについて説明する。
[実施形態5]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第7のOFDMシンボルまたは第14のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、隣接周波数eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図14に示されている。
ダウンリンクのみのスロットに関し、図14の(a)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第13のOFDMシンボル、および第14のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCアップリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図14の(b)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボルは、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。加えて、第12のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。eMBBのために必要とされるGPは1つのOFDMシンボルよりも大きく、アップリンク送信は、第7のOFDMシンボル内で実行されることができないので、第7のOFDMシンボルは、空のままであることのみができる。予約され得るOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図14の(c)および(d)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、図14の(c)および(d)に示されるように、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態5では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。加えて、本発明の実施形態5では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、隣接周波数URLLCのための送信機会をもたらす。
[実施形態6]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、隣接周波数eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図15に示されている。
アップリンクのみのスロットに関し、図15の(a)に示されるように、eNBは、第3から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第1のOFDMシンボル、第2のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする開始位置および終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図15の(b)に示されるように、eNBは、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信し、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。加えて、第2のOFDMシンボルおよび第3のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。eMBBのために必要とされるGPは1つのOFDMシンボルよりも大きく、ダウンリンク送信は、第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボル内で実行さえることができないので、第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルは、空のままであることのみができる。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図15の(c)および(d)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態6では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。加えて、本発明の実施形態6では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、隣接周波数URLLCのための送信機会をもたらす。
[実施形態7]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第7のOFDMシンボルまたは第14のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、隣接周波数eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図16に示されている。
ダウンリンクのみのスロットに関し、図16の(a)に示されるように、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第13のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCアップリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルに対応する隣接周波数上で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図16の(b)に示されるように、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第7のOFDMシンボルは、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。加えて、第13のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図16の(c)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態7では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。さらに、本発明の実施形態7では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
[実施形態8]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、隣接周波数eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図17に示されている。
アップリンクのみのスロットに関し、図17の(a)に示されるように、eNBは、第2から第7のOFDMシンボルおよび第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする開始位置および終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図17の(b)に示されるように、eNBは、第3から第7のOFDMシンボルおよび第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信し、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送る。第8のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。加えて、第2のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図17の(c)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態8では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
実施形態6と比較して、本発明の実施形態8では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
本発明の実施形態では、空間多重化機会は、アイドル時間が予約される前述のスロットスケジューリング解決策を用いることによって増加される。したがって、システムスペクトル効率が改善されることができ、異なる要件をもつ種々のサービスがサポートされることができる。
前述の実施形態におけるスロットスケジューリング方法に基づいて、本発明の実施形態は、スロットスケジューリング装置をさらに提供する。前述の機能を実装するために、スロットスケジューリング装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。本発明の実施形態は、本発明に開示されている実施形態において説明される例のユニットおよびアルゴリズムステップを参照して、ハードウェアの形で、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせの形で、実装されることができる。機能がハードウェアによって実行されるか、ハードウェアを駆動するコンピュータソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の適用例および設計制約に依存する。当業者は、異なる方法を用いて、各特定の適用例のための説明される機能を実装してよいが、実装は本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を超えることが考慮されるべきではない。
機能ユニット分割は、本発明の実施形態における前述の方法例に基づいて、スロットスケジューリング装置上で実行されてよい。たとえば、機能ユニットは、機能に基づいた分割を通じて取得されてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理ユニットへと統合されてもよい。前述の統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。本発明の実施形態におけるユニット分割は例であり、論理的機能分割にすぎず、実際の実装において他の分割であってよいことが留意されるべきである。
統合されたユニットを用いるケースでは、図18は、本発明の実施形態によるスロットスケジューリング装置の概略構造図である。図18を参照すると、スロットスケジューリング装置100は、処理ユニット101と、通信ユニット102とを含む。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における任意の構造のスロットを決定するように構成される。通信ユニット102は、処理ユニット101によって決定されたスロットを送るように構成される。
本発明のこの実施形態では、処理ユニット101および通信ユニット102の機能は、前述の方法実施形態における機能に対応してよく、確実に、上記で説明された機能に限定されない。たとえば、処理ユニット101は、スロットの構成情報に基づいてスロット内で搬送されるデータを処理してよい。通信ユニット102は、隣接周波数帯域内のデータ送信の通信方向に基づいて、現在の周波数帯域のスロット構成情報を取得するように構成されてよい。
ハードウェアの形が実装に用いられるとき、本発明のこの実施形態では、処理ユニット101はプロセッサであってよく、通信ユニット102は、通信インタフェース、受信機、送信機、トランシーバ回路などであってよい。通信インタフェースは、集合名称であり、1つまたは複数のインタフェースを含んでよい。
処理ユニット101がプロセッサであり、通信ユニット102が受信機と送信機とを含むとき、本発明のこの実施形態におけるスロットスケジューリング装置100は、図19に示されるネットワークデバイスであってよい。図9に示されるネットワークデバイスは、eNBであってよい。
図19は、本発明の実施形態によるネットワークデバイス1000の概略構造図である。図19を参照すると、ネットワークデバイス1000は、受信機1001と、送信機1002と、プロセッサ1003と、メモリ1004とを含む。受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、およびメモリ1004は、バスを通じて接続されてもよいし、別の様式で接続されてもよい。図19では、例として、バス接続が用いられている。
メモリ1004は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサ1003に提供し得る。メモリ1004の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non−Volatile Random Access Memory、NVRAM)をさらに含んでよい。メモリ1004は、オペレーティングシステムおよび操作命令、ならびに実行可能モジュールもしくはデータ構造、またはそれらのサブセットもしくは拡張セットを記憶する。操作命令は、種々の操作命令を含んでよく、種々の動作を実装するために用いられる。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んでよく、システムプログラムは、種々の基本サービスを実装し、ハードウェアベースのタスクを処理するために用いられる。
プロセッサ1003は、スロットスケジューリングの前述の機能およびスロット構成を実施するように構成される。プロセッサ1003は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)と呼ばれることもある。特定の適用例では、すべての構成要素が、バスシステムを通じて互いに結合される。バスシステムは、データバスに加えて、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどを含む。しかしながら、明瞭な説明のために、図における種々のタイプのバスは、バスシステムと呼ばれる。
本発明の前述の実施形態に開示されている方法は、プロセッサ1003に適用されてもよいし、プロセッサ1003によって実装されてもよい。プロセッサ1003は、集積回路チップであってよく、信号処理能力をもつ。実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ1003内のハードウェア集積論理回路を用いることによって実装されてもよいし、ソフトウェアの形で命令を用いることによって実施されてもよい。前述のプロセッサ1003は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってよい。プロセッサは、本発明の実施形態に開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施形態を参照しながら開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接的に実行および完了されてもよいし、復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した記憶媒体内に位置づけられてよい。記憶媒体はメモリ1004内に位置づけられ、プロセッサ1003は、メモリ1004内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、前述の方法におけるステップを完了する。
本発明のこの実施形態では、プロセッサ1003は、前述の実施形態におけるスロットスケジューリング方法を実行し、スロット構造を構成するように構成される。構成されたスロット構造は、メモリ1004に格納されてよい。詳細については、前述の実施形態におけるスロット構造構成およびスケジューリングの実装プロセスを参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
加えて、説明された装置実施形態は例にすぎないことが留意されるべきである。別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置づけられてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつかまたはすべてのモジュールは、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の必要に基づいて選択されてよい。加えて、本発明において提供される装置実施形態の添付の図面では、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いとの通信接続をもち、通信接続は、具体的には、1つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実装され得ることを示す。当業者は、創意工夫なしに本発明の実施形態を理解および実装し得る。
さらに、本発明の実施形態において用いられる用語は、特定の実施形態を示すためにすぎず、本発明を限定することを意図したものではないことが留意されるべきである。本発明の実施形態および添付の特許請求の範囲において用いられる単数形の「1つの(a)」および「その(the)」という用語は、文脈において別途明確に指定されない限り、複数形を含むことも意図する。本明細書で用いられる「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連づけられた列挙された項目のいずれかまたはすべての可能な組み合わせを示し、これを含むことも理解されるべきである。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般に、関連づけられた対象間の「または」関係を表す。
「第1の」、「第2の」などの用語は、本発明の実施形態において、類似の対象を区別するために用いられ得るが、必ずしも特定の順番または順序を示すものではないことが理解されるべきである。たとえば、本発明の実施形態における第1のアイドル時間および第2のアイドル時間は、説明の容易さおよび異なるアイドル時間を区別するために用いられるにすぎず、アイドル時間に対する限定を構成しない。そのようにして用いられるデータは、適切な環境において互換性があり、したがって、本明細書において説明される本発明の実施形態は、本明細書において例示または説明される順番とは異なる順番で実装されることができることが理解されるべきである。
文脈に応じて、たとえば、本明細書において用いられる「場合」という単語は、「間または「とき」または「決定したことに応答して」または「検出に応答して」と説明されることがある。同様に、文脈に応じて、「決定した場合」または「(述べられた条件またはイベント)を検出した場合」という表現は、「決定したとき」または「決定したことに応答して」または「(述べられた条件またはイベント)を検出したとき」または「(述べられた条件またはイベント)を検出したことに応答して」と説明されることがある。
当業者は、実施形態の前述の方法におけるステップのすべてまたはいくつかは、プロセッサに命令するプログラムによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ(英語:magnetic tape)、フロッピーディスク(英語:floppy disk)、光ディスク(英語:optical disc)、またはそれらの任意の組み合わせなどの、非一時的な(英語:non−transitory)媒体である。
本発明は、本発明の実施形態における方法およびデバイスのそれぞれのフローチャートおよびブロック図を参照しながら説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよびブロック図内の各プロセスおよび各ブロックならびにフローチャートおよびブロック図内のプロセスおよびブロックの組み合わせを実装するために用いられてよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を生成するために、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、埋め込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてよく、したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート内の1つもしくは複数のプロセスにおいて、またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおいて、特殊な機能を実装するための装置を生成する。
前述の説明は、本発明の例示的な実装にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図したものではない。当業者によって容易に理解される、本発明に開示されている技術的範囲内のいかなる変形または置き換えも、本発明の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲の対象となるものとする。
本発明は、通信技術の分野に関し、具体的にはスロットスケジューリング方法および装置に関する。
通信システムの発展とともに、第5世代(5G)新無線(New Radio、NR)通信システムが研究されている。
5G NRにおいて、エンハンストモバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband、eMBB)サービス、および超高信頼性低遅延通信(ultra−reliable and low−latency communications、URLLC)サービスなどの複数のサービスがサポートされる。eMBBは、既存のモバイルブロードバンドサービスの強化であり、より高帯域幅のサービス、たとえば4kビデオ送信、および仮想現実(Virtual Reality、VR)ゲームレンダリングなどのサービスをサポートする。超高信頼性低遅延通信サービスは、極めて高い信頼性の観点では99.999%までの正しい復調レートをサポートし、極めて低い遅延の観点では0.5ms以内のエンドツーエンド時間遅れをサポートする。主要なURLLCアプリケーションシナリオは、信頼性および遅延に対する高い要件を有する自動運転車およびネットワーキングドローンなどのアプリケーションを含む。
前述の2つサービスの説明から、異なるサービスは異なる遅延および帯域幅要件を有することが学ばれることができる。それに対応して、キャリアスペーシングが異なることもある。ニューメロロジーとは、サブキャリアスペーシングおよびシンボル持続時間などを含む送信タイプを意味する。ネットワークデバイスまたは端末が特定のニューメロロジーを用いるとき、送信は、ニューメロロジーにおけるサブキャリアスペーシングを用いることによって行われる。ネットワークデバイスまたは端末は、15kH、30kH、および60kHの異なるサブキャリアスペーシングを含むニューメロロジーなど、複数のニューメロロジーを用いてよく、図1に示されるように、周波数領域内の隣接周波数帯域における送信(隣接周波数モード送信)を行い得る。あるいは、ネットワークデバイスまたは端末は、図2に示されるように、複数のニューメロロジーを用いて同じ周波数帯域における送信(イントラ周波数モード送信)を行い得る。
現在、隣接周波数モードを用いるか、イントラ周波数モードを用いるかに関わらず、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間で、干渉が生じ得る。たとえば、イントラ周波数モード送信の間、14個のシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、各1msサブフレーム内のダウンリンクデータ送信は、0.8ms以上の間継続し得る。周波数帯域がダウンリンクデータ送信によって長時間占有される場合、同じ周波数帯域内のURLLCアップリンクデータ送信において、0.5msのエンドツーエンド時間遅れは実装されることができない。同様に、アップリンク優位サブフレームにおいて、周波数帯域がアップリンクデータ送信によって長時間占有される場合、同じ周波数帯域内のURLLCダウンリンク送信において、0.5msのエンドツーエンド時間遅れは実装されることができない。他の例に対して、隣接周波数モード送信の間、1つのネットワークデバイスが2つの隣接周波数帯域において異なるサービスをサポートするとき、1つの周波数帯域が0.8msの間継続するeMBBサービスダウンリンク送信をサポートする場合、隣接周波数帯域の隣接周波数漏洩によって引き起こされる干渉により、他方の周波数帯域はURLLCアップリンク送信サービスをサポートすることができない。したがって、高信頼性要件は満たされることができない。同様に、eMBBアップリンク送信が一方の周波数帯域内で行われ、URLLCダウンリンク送信が他方の周波数帯域内で用いられる場合、eMBBアップリンク送信も隣接周波数漏洩により影響を受ける。異なるネットワークデバイスがそれぞれeMBBおよびURLLCサービスをサポートし、2つのネットワークデバイスが隣接周波数において動作するとき、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉は依然として存在する。
本発明の実施形態は、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するための、スロットスケジューリング方法および装置をもたらす。
第1の態様によれば、スロットスケジューリング方法がもたらされる。方法において、eNBはスロットを決定して送り、UEはeNBによって送られたスロットを受信し、スロット構造に基づいてデータを送信する。eNBによって決定されるスロットは第1のスロットを含み、第1のスロットは第1のアイドル時間を含み、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボルの終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。予め設定された時間間隔閾値は、サービスが実際に送信されるために必要な最小遅延の要件に基づいて決定され得る。通常、予め設定された時間間隔閾値は1ミリ秒以下である。たとえば、第1のアイドル時間がURLLCサービスのためのアップリンクデータまたはダウンリンクデータを送信するために用いられる場合、予め設定された時間間隔閾値は0.5ミリ秒でよい。
本発明の実施形態において、スロットがスケジューリングされるとき、送信時間およびアイドル時間がスロット内で設定され、送信時間およびアイドル時間はそれぞれ、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービスの間の干渉を回避するために、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおいて異なるサービスを送信するように用いられる。
可能な実装において、スロットは第2のスロットをさらに含み、第2のスロットは第2のアイドル時間を含む。第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロットの開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボルの終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第1のスロットは7個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、7個のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、(N−1)番目または(N−2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
第1のスロットは7個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、7個のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、(N+1)番目または(N+2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
他の可能な実装において、第1のスロットは、第1の送信時間、第1のアイドル時間、第2のアイドル時間、および第2の送信時間を含む。
第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは第1のスロット内の第1から第6のOFDMシンボルの1つである。第1のアイドル時間は、スロット内にあるN番目のOFDMシンボル、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つを含む。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、14個のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、第1のスロット内にある(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、および(N−7)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
第1のスロットは14個のOFDMシンボルを含み、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルは、14個のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルであり、第1のスロット内にある(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属する。
他の可能な実装において、第1のスロットおよび/または第2のスロットは、周波数領域内の少なくとも2つの周波数帯域を占有し、少なくとも2つの周波数帯域は、第1の周波数帯域および第2の周波数帯域を含み、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間は、第1の周波数帯域内にある。第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向であり、通信方向は、アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向を含む。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において、第1の周波数帯域内の第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応する、OFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向と同じである。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において、第1の周波数帯域内の第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応する、OFDMシンボル以外の別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。
可能な実装において、第1のスロットは第1の送信時間および第1のアイドル時間を含む。第1の送信時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のサービスを送信するために用いられ、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第2のサービスを送信するために用いられる。
eNBが、第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボル、および第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルを決定して、UEをスケジューリングするとき、実装において、eNBはインジケーション情報をUEに送ってよく、インジケーション情報は、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられ、および/または少なくとも1つ第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられる。インジケーション情報は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報などを用いることによって送られ得る。他の実装において、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスデータを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを規定するために、予め規定されたやり方も用いられ得る。
他の可能な実装において、第1のサービスをスケジューリングするとき、eNBは第1のアイドル時間内の第1のサービスデータの送信を取り消す、またはスケジューリングしなくてよい。eNBは第1のサービスデータの送信を取り消す、またはスケジューリングしないので、UEは第1のアイドル時間内に第1のサービスデータを送信しない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内では行われない。第1のサービスが行われないOFDMシンボルは、第1のアイドル時間および第2のアイドル時間内のOFDMシンボルである。7個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−2)番目または(N−1)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−2)番目、(N−1)番目、(N−8)番目、または(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第2のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボル内では行われない。7個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目または(N+2)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目、(N+2)番目、(N+7)番目、または(N+8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第6または第13のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−1)番目または(N−8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。7個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+1)番目または(N+8)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第7または第14のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
ダウンリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第7または第14のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだダウンリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N−7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
アップリンク専用スロットにおいて、第1のサービスは第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内では行われない。14個のOFDMシンボルを含んだアップリンク優位スロットにおいて、第1のサービスのダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、第1のサービスは(N+7)番目のOFDMシンボル内では行われない。
他の可能な実装において、第1のスロットおよび/または第2のスロットが、受信/送信遷移のために用いられるアイドルOFDMシンボルを含む場合、第1のサービスの送信と、第2のサービスの送信との間の遷移を実装するために十分な時間を予約するように、受信/送信遷移のために用いられる少なくとも2つのアイドルOFDMシンボルが設定され得る。
第2の態様によれば、スロットスケジューリング装置がもたらされる。スロットスケジューリング装置は、第1の態様におけるスロットスケジューリングを実装する機能を有する。機能はハードウェアによって実装されてよく、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアでよい。
可能な設計において、スロットスケジューリング装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含み、処理ユニットおよび通信ユニットの機能は、方法ステップに対応し得る。さらに、処理ユニットによって決定されるスロットは、第1の態様における任意のスロット構造を有する。詳細は、本明細書において再び述べられない。
第3の態様によれば、ネットワークデバイスがもたらされ、ネットワークデバイスは、プロセッサ、メモリ、受信器、および送信器を含む。
メモリは、命令を記憶するように構成される。プロセッサは、受信器および送信器を制御して信号を受信するおよび送るために、メモリに記憶された命令を実行するように構成される。プロセッサが、メモリに記憶された命令を実行するとき、ネットワークデバイスは、第1の態様において述べられる任意のスロットスケジューリング方法を完了するように構成される。
本発明の実施形態によれば、アイドル時間はスロット内の特定の位置において設定される。第1のサービスはアイドル時間内にスケジューリングされず、それによって第2のサービスのための送信機会をもたらす。さらに、第1のサービスおよび第2のサービスの、アップリンク送信およびダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって相互干渉を回避する。
現在の隣接周波数モード送信の概略図である。
現在のイントラ周波数モード送信の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法が適用されるワイヤレス通信システムのアーキテクチャ図である。
自己完結型の(self−contained)サブフレーム構造の概略図である。
15kHzのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法のフローチャートである。
本発明の実施形態によるスロット構造の概略図である。
本発明の実施形態によるスロット構造の他の概略図である。
本発明の実施形態によるスロット構造の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置の他の概略図である。
本発明の実施形態によるスロットスケジューリング装置の概略構造図である。
本発明の実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。
以下は、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
最初に、本出願におけるいくつかの用語は、当業者がより良い理解をもつのを助けるために説明される。
(1)無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスと呼ばれることがあるネットワークデバイスは、端末とワイヤレスネットワークを接続し、限定するものではないが、進化型NodeB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、RNC)、NodeB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、基地トランシーバ局(Base Transceiver Station、BTS)、ホーム基地局(たとえば、Home evolved NodeBまたはHome NodeB、HNB)、ベースバンドユニット(BaseBand Unit、BBU)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi)アクセスポイント(Access Point、AP)、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などを含むデバイスである。
(2)端末は、音声および/もしくはデータ接続性をユーザに提供し、ワイヤレス通信機能をもつ、ハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、もしくはコンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、または移動局(Mobile Station、MS)、端末デバイス、送信ポイント(transmission and receiver point、TRPまたはtransmission point、TP)などを含む、種々の形をしたユーザ機器(User Equipment、UE)を含んでよいデバイスである。
(3)相互作用:本出願における相互作用は、2つの相互作用関係者が互いに情報を転送するプロセスを意味する。本明細書における転送される情報は、同じであってもよいし、異なってもよい。たとえば、2つの相互作用関係者は基地局1および基地局2であり、基地局1は、基地局2に情報を要求することがあり、基地局2は、基地局1によって要求された情報を基地局1に提供する。確実に、基地局1および基地局2は、互いに情報を要求し得る。本明細書における要求される情報は、同じであってもよいし、異なってもよい。
(4)「複数の」は、2つ、または3つ以上を指す。「および/または」という用語は、関連づけられた対象の関連づけ関係について説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。たとえば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する、を表し得る。「/」という文字は、一般に、関連づけられた対象間の「または」関係を表す。
(5)「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に用いられることが多いが、当業者は、これらの用語の意味を理解することができる。「情報(information)」、「信号(signal)」、「メッセージ(message)」、および「チャネル(channel)」は、互換的に用いられてよい。差異が強調されないとき、表現されることになる意味は一貫していることが留意されるべきである。本明細書において、「の(of)」、「関連のある(corresponding、relevant)」、および「対応する(corresponding)」は、互換的に用いられることもある。差異が強調されないとき、表現されることになる意味は一貫していることが留意されるべきである。
本発明の実施形態において提供されるスロットスケジューリング方法は、図3に示されるワイヤレス通信システムに適用されてよい。図3に示されるように、端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を用いることによってコアネットワーク(Core Network、CN)にアクセスし、種々の通信サービスを実行する。
ワイヤレス通信システムはワイヤレス通信機能を提供するネットワークであることが理解できる。ワイヤレス通信システムは、異なる通信技術、たとえば、Code Division Multiple Access(符号分割多重アクセス、CDMA)、Wideband Code Division Multiple Access(広帯域符号分割多重アクセス、WCDMA)、Time Division Multiple Access(時分割多重アクセス、TDMA)、Frequency Division Multiple Access(周波数分割多重アクセス、FDMA)、直交周波数分割多重アクセス(orthogonal frequency division multiple access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(single Carrier FDMA、SC−FDMA)、および搬送波感知多重アクセス衝突検出(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を用いてよい。異なるネットワークの容量、速度、および待ち時間などの要因に基づいて、ネットワークは、2G(世代)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、または5Gネットワークなどの将来の進化型ネットワークに分類され得る。代表的な2Gネットワークは、Global System for Mobile Communications(モバイル通信用グローバルシステム/汎用パケット無線サービス、GSM)ネットワークまたは汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)ネットワークを含む。代表的な3Gネットワークは、Universal Mobile Telecommunications System(ユニバーサル移動体通信システム、UMTS)ネットワークを含む。代表的な4Gネットワークは、Long Term Evolution(ロングタームエボリューション、LTE)ネットワークを含む。UMTSネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(universal terrestrial radio access network、UTRAN)と呼ばれることもあり、LTEネットワークは、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E−UTRAN)と呼ばれることもある。異なるリソース割り当てモードに基づいて、ネットワークは、セルラー式通信ネットワークおよびワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)に分割され得る。セルラー式通信ネットワークはスケジューリングベースであり、WLANは競合ベースである。前述の2Gネットワーク、3Gネットワーク、および4Gネットワークはすべて、セルラー式通信ネットワークである。当業者は、技術の発展とともに、本発明の実施形態において提供される技術的解決策は、別のワイヤレス通信ネットワーク、たとえば、4.5Gネットワークまたは5Gネットワークにも適用されてもよいし、別の非セルラー式通信ネットワークにも適用されてよいことを知るべきである。簡潔さのために、ワイヤレス通信ネットワークは、本発明の実施形態において、ネットワークと簡潔に呼ばれることもある。
セルラー式通信ネットワークは、ワイヤレス通信ネットワークのタイプであり、ユーザが活動中に互いと通信することができるように、セルラー式ワイヤレスネットワークモードを用いて、ワイヤレスチャネルを通じて端末デバイスとネットワークデバイスを接続する。セルラー式通信ネットワークは、端末モビリティの主要な特徴をもち、セル間ハンドオーバおよびローカルネットワーク全体にわたる自動ローミングの機能をもつ。
本発明の実施形態が5G NR通信システムに適用されることは、以下で説明のための例として用いられる。ネットワークデバイスがeNBであり、端末がUEであることは、説明のための例として用いられる。本発明の実施形態における解決策は別のワイヤレス通信ネットワークにも適用され得ることが留意されるべきである。対応する名前は、別のワイヤレス通信ネットワークにおける対応する機能の名前によって置き換えられることもある。
UEが種々の通信サービスを実行するとき、eNBは、UEのためのサブフレーム構造を構成する必要がある。サブフレーム構造を構成するプロセスが、スロットスケジューリングプロセスとも呼ばれることがあることが理解できる。本発明の本実施形態における以下の説明プロセスでは、「サブフレーム」および「スロット」は、互換的に用いられることが多いが、当業者は、その意味を理解することができる。
5G NRでは、自己完結型の(self−contained)サブフレーム構造は、種々の通信サービスをサポートするために導入される(種々の通信サービスは、限定されるものではないが、eMBBサービスおよびURLLCサービスを含む)。自己完結型のサブフレーム構造は、アップリンクデータを送信するために用いられる直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルと、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルとを含む。図4は、自己完結型のサブフレーム構造の概略図である。図4に示されるように、自己完結型のサブフレーム構造は、3つの部分を含む。第1の部分は、ダウンリンク制御(Downlink control、DL制御)であり、ダウンリンクグラント(Downlink grant、DLグラント)またはアップリンクグラント(Uplink grant、ULグラント)を送信するために用いられてよく、リソース構成情報をUEに示すために用いられる。第2の部分は、ULグラントによって以前に割り当てられたリソースに基づいてeNBがダウンリンク(Downlink、DL)データを送信し得るまたはUEがアップリンク(Uplink、UL)データを送信し得るデータ(data)部分である。第3の部分は、アップリンク制御(Uplink control、UL制御)である。このリソース上で、eNBは、肯定応答(Acknowledge、ACK)命令または否定応答(Negative Acknowledge、NACK)命令で以前のダウンリンクデータに応答してもよいし、UEのその後のスケジューリングにおいてeNBを支援するためにアップリンクチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を送信してもよい。
異なるタイプのサブフレームを区別するために、ダウンリンクデータが送信されるサブフレームは、14のシンボルを含むダウンリンク優位(downlink-dominate)スロットと呼ばれ、アップリンクデータが送信されるサブフレームは、アップリンク優位(uplink-dominate)サブフレームと呼ばれる。14のシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、DLグラントは、eNBがダウンリンクデータをUEに送信することになる時間領域位置および周波数領域位置をUEに示し、UEが対応する時間領域リソースおよび周波数領域リソース上でリッスンするように、DL制御内で送信される。DLグラントが送信された後、ダウンリンクデータが送信される。ダウンリンクデータが送信された後、ガード期間(guard period、GP)の後、UEは、ダウンリンクデータを復号した結果に基づいて、ACKまたはNACKで応答する。ガード期間は、アイドルシンボルを含む。アイドルシンボルは、サービスに対して送信が実行されないシンボルである、言い換えれば、このサービスは、アイドルシンボル内で送信されないが、別のサービスは、アイドルシンボル内で送信されることがある。たとえば、この時間期間中に、eNBは、eMBB送信を実行しない。アップリンク優位サブフレームにおいて、ULグラントは、UEがアップリンク送信を実行するべき時間領域リソースおよび周波数領域リソースをUEに示すために、DL制御部分内で送信される。主に、2つのケースがある。1つのケースでは、eNBは、アップリンクデータを送信するために、サブフレーム全体の残りの時間をUEに割り当てる。UEは、サブフレームが終了するまで、GPの後にアップリンクデータを送信する。もう1つのケースでは、eNBは、データ部分のみをUEによるアップリンク送信に割り当てる。このケースでは、GPの後、UEは、ULグラント内で割り当てられたリソースに基づいてアップリンクデータを送信し、送信が終了した後、アップリンク制御情報(たとえば、CSI)などが、スケジューリングされたUEによって送信される。
5G NRでは、UEおよびeNBは、複数の異なるタイプのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成をサポートし得る。図5は、15kHzのサブキャリアスペーシングを有するサブフレーム構成を示す。図5では、上から下へ順番に、ダウンリンクのみのスロット、14のシンボルを含むダウンリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つの直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルである)、7つのシンボルを含むダウンリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)、アップリンクのみのスロット、14のシンボルを含むアップリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)、および7つのシンボルを含むアップリンク優位スロット(アップリンクおよびダウンリンク受信/送信遷移の間隔は、1つのOFDMシンボルである)である。図5では、DL ctrlはDL制御を表し、UL ctrlはUL制御を表し、番号1、2、…、14はそれぞれ、DLデータまたはULデータを送信するために用いられるOFDMシンボルの位置を表す。
本発明の実施形態では、「背景技術」において説明されるアップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、スロットがスケジューリングされるとき、送信時間およびアイドル時間がスロット内で設定されてよく、送信時間およびアイドル時間はそれぞれ、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避するように、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードで異なるサービスを送信するために用いられる。たとえば、URLLCサービスおよびeMBBサービスがイントラ周波数モードであるとき、時間リソースは、URLLCサービスの0.5ms待ち時間の要件を満たすために、1msサブフレーム内の特定の位置においてURLLCサービスのために予約されている。加えて、残りの時間リソースは、eMBBサービスに用いられることがある。このようにして、eMBBサービスのアップリンクおよびダウンリンク送信への干渉は、回避されることができる。別の例では、URLLCサービスおよびeMBBサービスが隣接周波数モードであるとき、時間リソースは、URLLCサービスの0.5ms待ち時間の要件を満たすために、1msサブフレーム内の特定の位置においてURLLCサービスのために予約されている。加えて、リソースの時間領域位置が、これに対応して、隣接周波数において予約され、送信は、URLLCサービスのために送信されるデータの通信方向(アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向)と反対の方向では発生せず、それによって、相互干渉を回避する。
図6は、本発明の実施形態によるスロットスケジューリング方法のフローチャートである。図6を参照すると、スロットスケジューリング方法は、以下のステップを含む。
S101。eNBが第1のスロットを決定し、第1のスロットは、第1のアイドル時間を含む。
本発明のこの実施形態では、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
予め設定された時間間隔閾値は、サービスが実際に送信されるために必要とされる最小待ち時間の要件に基づいて決定されてよい。通常、予め設定された時間間隔閾値は1ミリ秒以下である。たとえば、第1のアイドル時間が、URLLCサービスのためのアップリンクデータまたはダウンリンクデータを送信するために用いられる場合、予め設定された時間間隔閾値は0.5ミリ秒であってよい。
図7は、本発明の実施形態によるスロット構造の概略図である。図7では、第1のスロットは、第1のアイドル時間と、第1の送信時間とを含む。第1の送信時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のサービスを送信するために用いられ、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボルの少なくとも1つは、第2のサービスを送信するために用いられる。第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔と、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔の両方は、予め設定された閾値以下である。実際の状況では、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避する要件は、2つの条件の1つが満たされるならば、満たされ得る。
S102。eNBは、第1のアイドル時間を含む決定された第1のスロットを送り、UEは、eNBによって送られた第1のスロットを受信し、スロット構造に基づいてデータを送信する。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットが7つのOFDMシンボルまたは14のOFDMシンボルを含むとき、異なるスロット構造スケジューリング様式が用いられてよい。
第1のスロットが7つのOFDMシンボルを含むとき、eNBは、第2のスロットを決定および送信し得る。第2のスロットは、第2のアイドル時間を含む。第2のアイドル時間を含む第2のスロットの構造については、図7を参照されたい。第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2のスロット内にあり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、イントラ周波数モードまたは隣接周波数モードにおける異なるサービス間の干渉を回避するために、図8に示されるように、第2のアイドル時間と第1のアイドル時間との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下であるという要件が、満たされる必要がある。たとえば、以下の条件、すなわち、第2のアイドル時間の開始時点、と第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は予め設定された時間間隔閾値以下である、の1つが、満たされる必要がある。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットは、7つのOFDMシンボルを含むことがある。アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、7つのOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、(N−1)番目のOFDMシンボルまたは(N−2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属することが設定され得る。スロット内のN番目のOFDMシンボルが、7つのOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+2)番目のOFDMシンボルは第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に属することが設定され得る。
第1のスロットが14のOFDMシンボルを含むとき、第2のアイドル時間および第2の送信時間が第1のスロット内で設定され得る。図9に示されるように、第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロットの開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第1のアイドル時間の開始時点と、第1のスロット内であり、制御シグナリングを送信するために用いられる、少なくとも1つのOFDMシンボル(制御チャネル)の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第2の送信時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の開始時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の開始時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下であり、または、第2のアイドル時間の終了時点と、第1のアイドル時間の終了時点との間の時間間隔は、予め設定された時間間隔閾値以下である。
本発明のこの実施形態では、第1のスロットは、14のOFDMシンボルを含む。図5のアップリンクのみのスロットまたはダウンリンクのみのスロットを参照すると、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、スロット内の第1から第6のOFDMシンボルの1つである場合、スロット内にある、N番目のOFDMシンボル、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間に設定され得る。
図5に示されるスロット構造を再び参照すると、アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、14のOFDMシンボル内にあり、アップリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、第1のスロット内にある、(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、および(N−7)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に設定され得る。第1のスロット内のN番目のOFDMシンボルが、14のOFDMシンボル内にあり、ダウンリンクデータを送信するために用いられるOFDMシンボルである場合、第1のスロット内にある、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、および(N+8)番目のOFDMシンボルの少なくとも1つは、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間に設定され得る。
本発明のこの実施形態では、隣接周波数モードの場合、具体的に言えば、スロットは、周波数領域内の少なくとも2つの周波数帯域を占有し、少なくとも2つの周波数帯域は第1の周波数帯域および第2の周波数帯域を含み、第1のアイドル時間または第2のアイドル時間は第1の周波数帯域内にあることが仮定される。アップリンクデータ送信とダウンリンクデータ送信との間の干渉を回避するために、スロットは、以下の様式でスケジューリングされ得る。第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向と同じである。第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、N番目のシンボル内で送信されるデータの通信方向とは反対方向である。
本発明のこの実施形態では、通信方向は、アップリンク通信方向およびダウンリンク通信方向を含む。通信方向が反対であることは、第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向がアップリンク通信方向である場合、N番目のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向はダウンリンク通信方向であることを意味する。通信方向が同じであることは、第1の周波数帯域内にあり、第1のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、第2のアイドル時間内に含まれるOFDMシンボル、およびN番目のOFDMシンボル以外の、別のOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向がアップリンク通信方向である場合、第2の周波数帯域内にあり、時間領域シンボル位置において第1の周波数帯域内にある第1のアイドル時間および第2のアイドル時間に対応するOFDMシンボル内で送信されるデータの通信方向は、ダウンリンク通信方向であることを意味する。
本発明のこの実施形態では、スロットが、受信/送信遷移のために用いられるアイドルOFDMシンボル(たとえば、図5のGP)を含む場合、受信/送信遷移のために用いられる少なくとも2つのアイドルOFDMシンボルが、第1のサービスの送信と第2のサービスの送信との間の遷移を実装するのに十分な時間を予約するために、設定されてよい。
本発明のこの実施形態では、eNBが、実装において、UEをスケジュールするために、第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルと、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられるOFDMシンボルを決定するとき、eNBは、UEにインジケーション情報を送ることがあり、インジケーション情報は、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられ、および/または少なくとも1つの第1の送信時間内にあり、第1のサービスを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを示すために用いられる。インジケーション情報は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報などを用いることによって送られてよい。別の実装では、予め規定された様式も、第1のアイドル時間内にあり、第2のサービスデータを送信するために用いられる少なくとも1つのOFDMシンボルを規定するために用いられてよい。
本発明のこの実施形態では、アイドル時間は、スロット内で設定される。このケースでは、第1のサービスをスケジューリングするとき、eNBは、第1のアイドル時間内の第1のサービスデータの送信を取り消す、またはこれをスケジューリングしないことがある。eNBが、第1のサービスデータの送信を取り消す、またはこれをスケジューリングしないので、UEは、第1のアイドル時間内で第1のサービスデータを送信しない。
前述のスロット構造は、以下で、本発明の実施形態において、実際の適用例を参照しながら説明される。
本発明の実施形態では、第1のサービスがeMBBサービスであり、第2のサービスがURLLCサービスであることは、例として用いられ、図5の種々のスロットタイプは、URLLCサービスの0.5ミリ秒待ち時間要件を満たし、eMBBサービスおよびURLLCサービスのアップリンクデータとダウンリンクデータとの間の相互干渉を回避するために、アイドル時間が1ミリ秒サブフレーム内でURLLCサービスに対して設定される実装プロセスについて説明するために用いられる。
[実施形態1]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内で実行されない。eMBBサービスが実行されないOFDMシンボルは、第1のアイドル時間および第2のアイドル時間内のOFDMシンボルである。7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−2)番目のOFDMシンボルまたは(N−1)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットにおいて、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−2)番目のOFDMシンボル、(N−1)番目のOFDMシンボル、(N−8)番目のOFDMシンボル、または(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つの前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図10に示されている。
ダウンリンクのみのスロットが、図10の(a)および(b)に示されている。(a)および(b)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第13のOFDMシンボル、および第14のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(624Ts)が、第5のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第12のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延後、URLLC ULデータが、図10の(a)に示される位置に表示されることができるように、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。(b)は、URLLCアップリンク送信の位置において(a)とは異なることが留意されるべきである。このケースでは、URLLC UEは、第7のOFDMシンボルの位置において送信を実行し得ることが指定されるが、URLLC UEは、eNBがURLLC ULデータを実際に受信する時間が、(b)に示される位置よりも早いように、送るための624Tsのアドバンス量を考慮してよく、タイミングアドバンスは624Tsである。このようにして、URLLC ULが終了した後、URLLC ULが終了する時間は、(b)に示される、第8のOFDMシンボルが開始する位置よりも624Ts早い。このようにして、eNBは、受信/送信遷移を実行するのに十分な時間をもち、次いで、第8から第12のダウンリンクOFDMシンボルを引き続き送る。この実施形態の後、アップリンクが終了し、ダウンリンク送信がぴったりと続く場合、アップリンク送信は、デフォルトでタイミングアドバンスステップを用いる。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図10の(c)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。(c)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第13のOFDMシンボルである。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図10の(d)に示されるように、eNBは、第1から第4のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第5のOFDMシンボル、第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。(d)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルである。
本発明の実施形態1では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
[実施形態2]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボル内で実行されない。7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+2)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボル、(N+2)番目のOFDMシンボル、(N+7)番目のOFDMシンボル、または(N+8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置として用いられる。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図11に示されている。
アップリンクのみのスロットが、図11の(a)および(b)に示されている。(a)および(b)では、eNBは、第3から第7のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信し、第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(624Ts)が、第7のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を送る。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が第1のOFDMシンボル内で予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を送る。UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、UEは、送信遅延時間量を推定し、ULデータを事前に送信する必要がある。図11では、(b)は、URLLCダウンリンク送信の位置において(a)とは異なる。このケースでは、UEは、第7のOFDMシンボルの位置において送信を実行し得ることが指定されるが、UEは、eNBがULデータを実際に受信する時間が、図11の(b)に示される位置よりも早いように、送るための624Tsのアドバンス量を考慮してよく、タイミングアドバンスは624Tsである。このようにして、ULが終了した後、ULが終了した時間は、図11の(b)に示される、第8のOFDMシンボルが開始する位置よりも624Ts早い。このようにして、eNBは、受信/送信遷移を実行するのに十分な時間をもち、次いで、URLLCダウンリンクOFDMシンボルを引き続き送る。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関して、図11の(c)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボル内でダウンリンク送信を実行し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンク送信を受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。図11の(c)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第2のOFDMシンボルである。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関して、実施形態2において図11の(d)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内でダウンリンク送信を実行し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第11から第14のOFDMシンボル内でアップリンク送信を受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第9のOFDMシンボル、および第10のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。図11の(d)に関して、URLLC送信をサポートするために、ただ1つのOFDMシンボルのGPが、15kHzサブキャリアスペーシングのダウンリンクとアップリンクとの間で必要とされるとき、GPは、URLLC送信機会を提供するために、さらに増加される必要がある。GPの増加は、シグナリングによって示され得る。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、GP内の予約されたOFDMシンボルは、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルである。
本発明の実施形態2では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
[実施形態3]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−1)番目のOFDMシンボルおよび(N−8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図12に示されている。
ダウンリンクのみのスロットが、図12の(a)および(b)に示されている。図12の(a)では、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第13のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図12の(b)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7から第12のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図12の(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(548Ts)が、第6のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第13のOFDMシンボルが終了した後に予約された後、eNBは、URLLCアップリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関して、図12の(c)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。図12の(d)と(c)の違いは、この2つの図におけるGPが異なるので、第12のOFDMシンボルがURLLC送信に用いられるかどうかにある。GPが、図12の(c)に示される2つのOFDMシンボルをもつとき、より多くのリソースが、URLLC送信のために提供されることがある。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットが、図12の(e)および(f)に示されている。図12の(e)では、eNBは、第1から第4のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第5のOFDMシンボル、第6のOFDMシンボル、第12のOFDMシンボル、および第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。図12の(f)では、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。URLLCアップリンク送信は、タイミングアドバンスを用いる。これらのOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
図12の(b)から(f)では、共有されるURLLCリソースは、第6のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボル内に位置づけられることが知られることができる。共有されるURLLCリソースの位置は規格において指定されてもよいし、これらの共有されるURLLCリソースの位置は、ブロードキャストまたはシグナリングを通じてeNBによってURLLC UEに示されてもよい。
本発明の実施形態3では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
加えて、実施形態1と比較して、本発明の実施形態3では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
[実施形態4]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+1)番目のOFDMシンボルまたは(N+8)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第2のOFDMシンボルまたは第9のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置として用いられる。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル1つまたはOFDMシンボル8つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図13に示されている。
アップリンクのみのスロットが、図13の(a)に示されている。図13の(a)では、eNBは、第2から第7のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信し、第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを送信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCダウンリンク送信のために予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、位置における受信を実行するために、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。任意選択で、予約された第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。図13の(a)では、URLLCの場合、eNB側の送信から受信までの遷移の時間(548Ts)が、第1のOFDMシンボル内での送信が終了した後に予約された後、eNBは、アップリンク送信の信号を受信する。同様に、URLLCの場合、eNB側での受信/送信遷移の時間が、第7のOFDMシンボルの時間内での送信が終了した後に予約された後、eNBは、URLLCダウンリンク送信の信号を受信する。URLLC UEとeNBとの間の送信遅延があり得るので、URLLC UEは、送信遅延時間量を推定し、URLLC ULデータを事前に送る必要がある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットが、図13の(b)および(c)に示されている。図13の(b)では、eNBは、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第2のOFDMシンボル、第3のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCサービスダウンリンク送信のために予約されている。図13の(b)と(c)の違いは、この2つの図におけるGPが異なるので、第3のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルがURLLC送信に用いられるかどうかにある。GPが、図13の(b)に示される2つのOFDMシンボルをもつとき、より多くのリソースが、URLLC送信のために提供されることがある。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図13の(d)に示されるように、eNBは、第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第3から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第2のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルの位置は、事前にURLLCサービスダウンリンク送信のために予約されている。これらの予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
本発明の実施形態4では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
加えて、実施形態2と比較して、本発明の実施形態4では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
本発明の実施形態1から実施形態4では、イントラ周波数モードでの種々のスロットタイプにおけるアイドルOFDMシンボルのスロットスケジューリングが、主に実装されている。以下は、隣接周波数モードでの種々のスロットタイプにおけるアイドルOFDMシンボルのスロットスケジューリングのプロセスについて説明する。
[実施形態5]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第7のOFDMシンボルまたは第14のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
たとえば、本発明のこの実施形態では、第6のOFDMシンボルまたは第13のOFDMシンボルが、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置として用いられる。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、隣接周波数eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図14に示されている。
ダウンリンクのみのスロットに関し、図14の(a)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第6のOFDMシンボル、第7のOFDMシンボル、第13のOFDMシンボル、および第14のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCアップリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図14の(b)に示されるように、eNBは、第1から第5のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第11のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第6のOFDMシンボルおよび第7のOFDMシンボルは、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。加えて、第12のOFDMシンボルおよび第13のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。eMBBのために必要とされるGPは1つのOFDMシンボルよりも大きく、アップリンク送信は、第7のOFDMシンボル内で実行されることができないので、第7のOFDMシンボルは、空のままであることのみができる。予約され得るOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図14の(c)および(d)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、図14の(c)および(d)に示されるように、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態5では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。加えて、本発明の実施形態5では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、隣接周波数URLLCのための送信機会をもたらす。
[実施形態6]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において受信/送信遷移アイドル時間624Tsとして規定されることが仮定される。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、隣接周波数eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図15に示されている。
アップリンクのみのスロットに関し、図15の(a)に示されるように、eNBは、第3から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第1のOFDMシンボル、第2のOFDMシンボル、第8のOFDMシンボル、および第9のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする開始位置および終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボル内で、1つから5つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図15の(b)に示されるように、eNBは、第4から第7のOFDMシンボルおよび第10から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信し、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。加えて、第2のOFDMシンボルおよび第3のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。eMBBのために必要とされるGPは1つのOFDMシンボルよりも大きく、ダウンリンク送信は、第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボル内で実行さえることができないので、第8のOFDMシンボルおよび第9のOFDMシンボルは、空のままであることのみができる。GPの持続時間が1つのOFDMシンボルよりも大きいとき、GP内のOFDMシンボルは、URLLCアップリンク送信のために予約されてよく、GP内の予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図15の(c)および(d)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態6では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBB送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。加えて、本発明の実施形態6では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、隣接周波数URLLCのための送信機会をもたらす。
[実施形態7]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、ダウンリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットである)。ダウンリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第7のOFDMシンボルまたは第14のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットでは、eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N−7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるアップリンクリソース時間領域位置を決定し、シグナリングによってスロットタイプを示すことがあり、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBダウンリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCアップリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロット内で、URLLCアップリンクリソースは、隣接周波数eMBBアップリンク送信が開始するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ前の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBダウンリンク送信およびURLLCアップリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図16に示されている。
ダウンリンクのみのスロットに関し、図16の(a)に示されるように、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第13のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信する。第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCアップリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの番号は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、第7のOFDMシンボルおよび第14のOFDMシンボルに対応する隣接周波数上で、1つまたは2つのURLLCアップリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図16の(b)に示されるように、eNBは、第1から第6のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第8から第12のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送信し、第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第7のOFDMシンボルは、事前にURLLCアップリンク送信のために予約されている。加えて、第13のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むダウンリンク優位スロットに関し、図16の(c)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態7では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。さらに、本発明の実施形態7では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
[実施形態8]
eMBBサービスデータを送信するための現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットであり、eNB側の受信/送信遷移のアイドル時間は、既存のLTE規格において548Ts以下の受信/送信遷移アイドル時間として規定されることが仮定される。受信/送信遷移時間が548Ts以下に減少されるとき、eMBBダウンリンク送信のために予約されるアイドルOFDMシンボルの量が減少され、それによって、eMBB送信効率を改善することが留意されるべきである。
eNBは、URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定する。URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置は、規格において予め規定されてもよいし、現在のスロットのタイプに一意に対応してもよい(現在のスロットは、アップリンクのみのスロット、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット、または7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットである)。アップリンクのみのスロットでは、eMBBサービスは、第1のOFDMシンボルまたは第8のOFDMシンボル内で実行されない。14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットでは、eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルの番号がNである場合、eMBBサービスは、(N+7)番目のOFDMシンボル内で実行されない。
URLLCサービスデータが送信されるダウンリンクリソース時間領域位置を決定した後、eNBは、シグナリングによってスロットタイプを示し、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングすることがある。eNBによって示されるスロットタイプは、予約されたアイドルOFDMシンボル位置を含む。シグナリングは、RRCシグナリングであってもよいし、ダウンリンク制御シグナリングであってもよい。本発明のこの実施形態では、同じシグナリングは、eMBBアップリンク送信が実行される時間領域位置およびURLLCダウンリンク送信が実行される時間領域位置を示し得る。
任意選択で、14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロット内で、URLLCダウンリンクリソースは、隣接周波数eMBBダウンリンク送信が終了するOFDMシンボルよりもOFDMシンボル7つ後の時間領域位置に位置づけられることが、規格によって指定される、またはeNBシグナリングによって通知される。
本発明のこの実施形態では、eMBBアップリンク送信およびURLLCダウンリンク送信をスケジューリングするためのOFDMシンボルの番号位置が、図17に示されている。
アップリンクのみのスロットに関し、図17の(a)に示されるように、eNBは、第2から第7のOFDMシンボルおよび第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信する。第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。事前に予約されるOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBがデータをスケジューリングする開始位置および終了位置を用いることによって決定されてもよい。任意選択で、隣接周波数内にある第1のOFDMシンボルおよび第8のOFDMシンボル内で、1つまたは2つのURLLCダウンリンクOFDMシンボルが送信されることがある。
14のOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図17の(b)に示されるように、eNBは、第3から第7のOFDMシンボルおよび第9から第14のOFDMシンボル内でアップリンクデータを受信し、第1のOFDMシンボル内でダウンリンクデータを送る。第8のOFDMシンボルの位置は、隣接周波数URLLCダウンリンク送信に影響することを回避するために、事前に予約されている。加えて、第2のOFDMシンボルは、eMBBサービスのためのGPである。予約されたOFDMシンボルの位置は、規格において指定されてもよいし、eNBによってURLLC UEに示されてもよい。
7つのOFDMシンボルを含むアップリンク優位スロットに関し、図17の(c)に示されるように、2つの周波数帯域が同じeNBによってスケジューリングされる場合、スロットタイプシグナリングがブロードキャストされるとき、同じシグナリングがブロードキャストされ得る。シグナリングは、15kHzサブキャリアスペーシングのための設定であり、60kHzサブキャリアスペーシングのための別の設定である。
本発明の実施形態8では、eMBBサービスは、サブフレーム内の特定の位置にスケジューリングされず、それによって、URLLCのための送信機会をもたらす。加えて、URLLCアップリンク送信およびeMBBダウンリンク送信の時間領域位置は重複せず、それによって、相互干渉を回避する。加えて、URLLCアップリンク送信の2つの隣接する送信機会間の間隔は0.5msを超えず、それによって、URLLC待ち時間要件を満たす。
実施形態6と比較して、本発明の実施形態8では、eMBBサービスに対する影響が減少され、スペクトル効率が改善される。
本発明の実施形態では、空間多重化機会は、アイドル時間が予約される前述のスロットスケジューリング解決策を用いることによって増加される。したがって、システムスペクトル効率が改善されることができ、異なる要件をもつ種々のサービスがサポートされることができる。
前述の実施形態におけるスロットスケジューリング方法に基づいて、本発明の実施形態は、スロットスケジューリング装置をさらに提供する。前述の機能を実装するために、スロットスケジューリング装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。本発明の実施形態は、本発明に開示されている実施形態において説明される例のユニットおよびアルゴリズムステップを参照して、ハードウェアの形で、またはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせの形で、実装されることができる。機能がハードウェアによって実行されるか、ハードウェアを駆動するコンピュータソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の適用例および設計制約に依存する。当業者は、異なる方法を用いて、各特定の適用例のための説明される機能を実装してよいが、実装は本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を超えることが考慮されるべきではない。
機能ユニット分割は、本発明の実施形態における前述の方法例に基づいて、スロットスケジューリング装置上で実行されてよい。たとえば、機能ユニットは、機能に基づいた分割を通じて取得されてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理ユニットへと統合されてもよい。前述の統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。本発明の実施形態におけるユニット分割は例であり、論理的機能分割にすぎず、実際の実装において他の分割であってよいことが留意されるべきである。
統合されたユニットを用いるケースでは、図18は、本発明の実施形態によるスロットスケジューリング装置の概略構造図である。図18を参照すると、スロットスケジューリング装置100は、処理ユニット101と、通信ユニット102とを含む。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における任意の構造のスロットを決定するように構成される。通信ユニット102は、処理ユニット101によって決定されたスロットを送るように構成される。
本発明のこの実施形態では、処理ユニット101および通信ユニット102の機能は、前述の方法実施形態における機能に対応してよく、確実に、上記で説明された機能に限定されない。たとえば、処理ユニット101は、スロットの構成情報に基づいてスロット内で搬送されるデータを処理してよい。通信ユニット102は、隣接周波数帯域内のデータ送信の通信方向に基づいて、現在の周波数帯域のスロット構成情報を取得するように構成されてよい。
ハードウェアの形が実装に用いられるとき、本発明のこの実施形態では、処理ユニット101はプロセッサであってよく、通信ユニット102は、通信インタフェース、受信機、送信機、トランシーバ回路などであってよい。通信インタフェースは、集合名称であり、1つまたは複数のインタフェースを含んでよい。
処理ユニット101がプロセッサであり、通信ユニット102が受信機と送信機とを含むとき、本発明のこの実施形態におけるスロットスケジューリング装置100は、図19に示されるネットワークデバイスであってよい。図19に示されるネットワークデバイスは、eNBであってよい。
図19は、本発明の実施形態によるネットワークデバイス1000の概略構造図である。図19を参照すると、ネットワークデバイス1000は、受信機1001と、送信機1002と、プロセッサ1003と、メモリ1004とを含む。受信機1001、送信機1002、プロセッサ1003、およびメモリ1004は、バスを通じて接続されてもよいし、別の様式で接続されてもよい。図19では、例として、バス接続が用いられている。
メモリ1004は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサ1003に提供し得る。メモリ1004の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non−Volatile Random Access Memory、NVRAM)をさらに含んでよい。メモリ1004は、オペレーティングシステムおよび操作命令、ならびに実行可能モジュールもしくはデータ構造、またはそれらのサブセットもしくは拡張セットを記憶する。操作命令は、種々の操作命令を含んでよく、種々の動作を実装するために用いられる。オペレーティングシステムは、種々のシステムプログラムを含んでよく、システムプログラムは、種々の基本サービスを実装し、ハードウェアベースのタスクを処理するために用いられる。
プロセッサ1003は、スロットスケジューリングの前述の機能およびスロット構成を実施するように構成される。プロセッサ1003は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)と呼ばれることもある。特定の適用例では、すべての構成要素が、バスシステムを通じて互いに結合される。バスシステムは、データバスに加えて、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどを含む。しかしながら、明瞭な説明のために、図における種々のタイプのバスは、バスシステムと呼ばれる。
本発明の前述の実施形態に開示されている方法は、プロセッサ1003に適用されてもよいし、プロセッサ1003によって実装されてもよい。プロセッサ1003は、集積回路チップであってよく、信号処理能力をもつ。実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ1003内のハードウェア集積論理回路を用いることによって実装されてもよいし、ソフトウェアの形で命令を用いることによって実施されてもよい。前述のプロセッサ1003は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってよい。プロセッサは、本発明の実施形態に開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施形態を参照しながら開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接的に実行および完了されてもよいし、復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを用いることによって実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野における成熟した記憶媒体内に位置づけられてよい。記憶媒体はメモリ1004内に位置づけられ、プロセッサ1003は、メモリ1004内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて、前述の方法におけるステップを完了する。
本発明のこの実施形態では、プロセッサ1003は、前述の実施形態におけるスロットスケジューリング方法を実行し、スロット構造を構成するように構成される。構成されたスロット構造は、メモリ1004に格納されてよい。詳細については、前述の実施形態におけるスロット構造構成およびスケジューリングの実装プロセスを参照されたい。詳細は、本明細書では再度説明されない。
加えて、説明された装置実施形態は例にすぎないことが留意されるべきである。別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理ユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置づけられてもよいし、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。いくつかまたはすべてのモジュールは、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の必要に基づいて選択されてよい。加えて、本発明において提供される装置実施形態の添付の図面では、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いとの通信接続をもち、通信接続は、具体的には、1つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実装され得ることを示す。当業者は、創意工夫なしに本発明の実施形態を理解および実装し得る。
さらに、本発明の実施形態において用いられる用語は、特定の実施形態を示すためにすぎず、本発明を限定することを意図したものではないことが留意されるべきである。本発明の実施形態および添付の特許請求の範囲において用いられる単数形の「1つの(a)」および「その(the)」という用語は、文脈において別途明確に指定されない限り、複数形を含むことも意図する。本明細書で用いられる「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連づけられた列挙された項目のいずれかまたはすべての可能な組み合わせを示し、これを含むことも理解されるべきである。加えて、本明細書における「/」という文字は、一般に、関連づけられた対象間の「または」関係を表す。
「第1の」、「第2の」などの用語は、本発明の実施形態において、類似の対象を区別するために用いられ得るが、必ずしも特定の順番または順序を示すものではないことが理解されるべきである。たとえば、本発明の実施形態における第1のアイドル時間および第2のアイドル時間は、説明の容易さおよび異なるアイドル時間を区別するために用いられるにすぎず、アイドル時間に対する限定を構成しない。そのようにして用いられるデータは、適切な環境において互換性があり、したがって、本明細書において説明される本発明の実施形態は、本明細書において例示または説明される順番とは異なる順番で実装されることができることが理解されるべきである。
文脈に応じて、たとえば、本明細書において用いられる「場合」という単語は、「間または「とき」または「決定したことに応答して」または「検出に応答して」と説明されることがある。同様に、文脈に応じて、「決定した場合」または「(述べられた条件またはイベント)を検出した場合」という表現は、「決定したとき」または「決定したことに応答して」または「(述べられた条件またはイベント)を検出したとき」または「(述べられた条件またはイベント)を検出したことに応答して」と説明されることがある。
当業者は、実施形態の前述の方法におけるステップのすべてまたはいくつかは、プロセッサに命令するプログラムによって実装されてよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、磁気テープ(英語:magnetic tape)、フロッピーディスク(英語:floppy disk)、光ディスク(英語:optical disc)、またはそれらの任意の組み合わせなどの、非一時的な(英語:non−transitory)媒体である。
本発明は、本発明の実施形態における方法およびデバイスのそれぞれのフローチャートおよびブロック図を参照しながら説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよびブロック図内の各プロセスおよび各ブロックならびにフローチャートおよびブロック図内のプロセスおよびブロックの組み合わせを実装するために用いられてよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を生成するために、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、埋め込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてよく、したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャート内の1つもしくは複数のプロセスにおいて、またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおいて、特殊な機能を実装するための装置を生成する。
前述の説明は、本発明の例示的な実装にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図したものではない。当業者によって容易に理解される、本発明に開示されている技術的範囲内のいかなる変形または置き換えも、本発明の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲の対象となるものとする。