JP2020501789A - 外科用エンドエフェクタのためのロックアウト構成 - Google Patents

外科用エンドエフェクタのためのロックアウト構成 Download PDF

Info

Publication number
JP2020501789A
JP2020501789A JP2019533468A JP2019533468A JP2020501789A JP 2020501789 A JP2020501789 A JP 2020501789A JP 2019533468 A JP2019533468 A JP 2019533468A JP 2019533468 A JP2019533468 A JP 2019533468A JP 2020501789 A JP2020501789 A JP 2020501789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
firing
firing member
end effector
anvil
patent application
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019533468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7013470B2 (ja
Inventor
シェルトン・フレデリック・イー・ザ・フォース
ハリス・ジェイソン・エル
バコス・グレゴリー・ジェイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ethicon LLC
Original Assignee
Ethicon LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US15/386,221 external-priority patent/US10835247B2/en
Application filed by Ethicon LLC filed Critical Ethicon LLC
Publication of JP2020501789A publication Critical patent/JP2020501789A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7013470B2 publication Critical patent/JP7013470B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

空及び不在のカートリッジロックアウトを有する外科用エンドエフェクタが開示される。本外科用エンドエフェクタは、第1のジョーと、第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、発射行程の間に並進するように構成された発射部材とを備え、発射部材はノッチを備える。本外科用エンドエフェクタはまた、フックを備えたロックアウトばねを含み得る。発射部材内のノッチは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間にフックを受容するように整列され得る。未発射のステープルカートリッジのスレッドアセンブリは、フックをノッチとの整列から外して偏向させるように位置付けられ得る。

Description

本発明は、外科用器具に関し、また様々な状況において、組織をステープル留め及び切断するために設計された、外科用ステープル留め及び切断器具並びにそれらと共に使用するためのステープルカートリッジに関する。
本明細書に記載される実施形態の様々な特徴は、それらの利点と共に、以下の添付図面と併せて以下の説明によって理解することができる。
ハンドルアセンブリに動作可能に連結された交換式外科用ツールアセンブリの斜視図である。 図1のハンドルアセンブリ及びそのための複数の交換式外科用ツールアセンブリの立面分解組立図である。 ハンドルアセンブリ及び図1の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の分解組立斜視図である。 明確にするためにその一部分が省略された、図1に示す交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の斜視図である。 明確にするためにその一部分が省略された、長手方向軸線に沿った図1に示す交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の斜視断面図である。 図1の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の分解組立図である。 図1に示す交換式外科用ツールアセンブリのアンビルの斜視図である。 図1に示す交換式外科用ツールアセンブリの細長チャネルの斜視図である。 図1の交換式外科用ツールアセンブリの枢動継手の斜視図である。 図8の枢動継手の平面図である。 初期位置にある図8の枢動継手における発射部材を示す、図1の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 初期位置から近位方向に後退した位置にある図8の枢動継手における発射部材を示す、図1の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 初期位置から遠位に前進した位置にある図8の枢動継手における発射部材を示す、図1の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 初期構成にある遠位ノーズ部分を示す、交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の斜視図である。 初期構成にある遠位ノーズ部分を示す、図13の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の立面図である。 枢動構成にある遠位ノーズ部分を示す、図13の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の斜視図である。 枢動構成にある遠位ノーズ部分を示す、図13の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の立面図である。 枢動構成にある遠位ノーズ部分を示す、図13のエンドエフェクタの断面図である。 発射部材の上部部分の斜視図である。 図18の発射部材の上部フランジの斜視図である。 第1の構成にある発射部材を示す、図18の発射部材の上部部分の立面図である。 応力下構成にある発射部材を示す、図18の発射部材の上部部分の立面図である。 適合構成にある発射部材を示す、図18の発射部材の上部部分の立面図である。 装填構成にある発射部材を示す、図18の発射部材の上部部分の立面図である。 第1の構成にある発射部材を示す、発射部材の上部部分の立面図である。 適合構成にある発射部材を示す、図22の発射部材の上部部分の立面図である。 定位置から第1の中間位置へと遠位方向に変位され、発射部材の上部フランジに第1の荷重を加えられた発射部材を示す、交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 第1の中間位置から第2の中間位置へと遠位方向に変位され、上部フランジに加えられる荷重を減少された発射部材を示す、図24の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 第2の中間位置から第3の中間位置へと遠位方向に変位され、上部フランジに加えられる荷重を増加された発射部材を示す、図24の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 明確にするために一部分が省略された、交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の部分斜視断面図である。 ステープルカートリッジが交換式外科用ツールアセンブリに存在しない、図27の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 ステープルカートリッジが交換式外科用ツールアセンブリ内に配置されている、図27の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 ロックアウトを有する交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、ロックアウト構成はロック構成にある。 ステープルカートリッジを中に配置された、図30の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、ロックアウト構成はロック解除構成にあり、ステープルカートリッジは発射前状態にある。 ステープルカートリッジの発射前状態を示す、図31のステープルカートリッジの近位部分の斜視図である。 図31のステープルカートリッジを中に配置された、図30の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、発射行程の初期部分の間に中間位置に前進された交換式外科用ツールアセンブリの発射アセンブリを示しており、ステープルカートリッジは発射後状態にある。 ステープルカートリッジの発射後状態を示す、図31のステープルカートリッジの近位部分の斜視図である。 発射行程が完了し、図31のステープルカートリッジを中に配置された、図30の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図である。 アンビルの分解組立斜視図である。 交換式外科用ツールアセンブリの中心線に沿った、交換式外科用ツールアセンブリの一部分の斜視断面図であり、図36のアンビルの一部分、細長チャネルの一部分、及びロックアウトばねを示している。 交換式外科用ツールアセンブリの中心線に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面斜視図である。 交換式外科用ツールアセンブリの中心線に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、開放位置にあるアンビルを示している。 図36に示す平面に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、開放位置にあるアンビルを示している。 交換式外科用ツールアセンブリの中心線に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び開放位置にあるアンビルを示している。 図36に示す平面に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び開放位置にあるアンビルを示している。 交換式外科用ツールアセンブリの中心線に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び発射部材によって閉鎖位置に移動されたアンビルを示している。 図36に示す平面に沿った、図37の交換式外科用ツールアセンブリの近位部分の部分断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び発射部材によって閉鎖位置に移動されたアンビルを示している。 交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面斜視図であり、中に導入された未発射のステープルカートリッジ及び近位位置にある発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の別の部分断面斜視図であり、中に導入された未発射のステープルカートリッジ及び近位位置にある発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリ内のロックアウト構成の分解組立斜視図である。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、中に導入された未発射のステープルカートリッジ及び近位の定位置にある発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、発射行程の最初の部分の間に近位の定位置から遠位方向に変位された発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、発射行程の完了時に近位の定位置に復帰している発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、近位の定位置に復帰した発射部材を示している。 図45の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の部分断面図であり、続いて試行された発射行程の間に近位の定位置から遠位方向に変位された発射部材を示している。 図47のロックアウト構成の斜視図である。 図8の枢動継手の部分断面詳細図であり、前進位置にある枢動継手における発射部材を示し、スプリングアセンブリを更に示している。 交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の分解組立斜視図である。 交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 図56の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の平面図である。 図56に示す平面に沿った、図56の交換式外科用ツールアセンブリの断面図である。 図56の交換式外科用ツールアセンブリのプッシャプレート及び発射ロッドの分解組立図である。 図59に示す平面に沿った、図59のプッシャプレート及び発射ロッドの断面図である。 図59のプッシャプレートの立面図である。 第1の発射行程の開始時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 第1の発射行程の開始時における、図62に示す平面に沿った図56の交換式外科用ツールアセンブリの断面図である。 第1の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 第2の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 第2の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の平面図である。 第3の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 第3の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の平面図である。 第3の発射行程の完了時における、図67に示す平面に沿った図56の交換式外科用ツールアセンブリの断面図である。 第4の発射行程の完了時における、図56の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の断面図である。 交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の斜視図である。 図71の交換式外科用ツールアセンブリの遠位部分の分解組立斜視図である。 図71の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の断面図である。 図71の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の断面図である。 別の外科用器具の実施形態の一部分の斜視図である。 図75の外科用器具の一部分の分解斜視組立図である。 チャネル部分がシャフトアセンブリから取り外された、図75及び76の外科用器具の別の分解組立図である。 図75〜77の外科用器具のチャネル及びシャフトアセンブリの一部分の別の分解組立図である。 図75〜78の外科用器具の一部分の部分断面図であり、チャネルはその中で外科用ステープルカートリッジを支持し、シャフトアセンブリに取り付けられ、アンビルは閉鎖位置にあり、発射部材は外科用ステープルカートリッジ内のステープルを発射するために遠位方向に前進されている。 別の外科用器具の実施形態の一部分の部分斜視図である。 図75〜79の外科用器具の一部分の断面図である。 図81に示す外科用器具の一部分の別の断面図である。 エンドエフェクタがシャフトアセンブリに対して第1の関節運動平面内で関節運動されている、図75〜79の外科用器具の部分側面図である。 エンドエフェクタがシャフトアセンブリに対して第2の関節運動平面内で関節運動されている、図83の外科用器具の部分斜視図である。 第1及び第2の関節運動平面において関節運動されたエンドエフェクタを示す、図83及び84の外科用器具の別の斜視図である。 別の外科用器具の実施形態の一部分の斜視図である。 図86の外科用器具の一部分の分解斜視組立図である。 エンドエフェクタ部分を図86及び87の外科用器具のシャフトアセンブリの一部分に取り外し可能に連結するためのカップラー構成の斜視図である。 エンドエフェクタ及びシャフトアセンブリの一部分を明確にするために断面で示した、図86〜88のシャフトアセンブリに取り付けられたエンドエフェクタの平面図である。 開放位置にあるアンビルを示す、交換式外科用ツールアセンブリの一部分の断面図である。 図90の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び開放位置にあるアンビルを示している。 図90の交換式外科用ツールアセンブリの一部分の断面図であり、細長チャネルに導入されたステープルカートリッジ及び閉鎖位置に移動されたアンビルを示している。
複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の様々な実施形態を1つの形態で例示するものであり、かかる例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/386,185号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES THEREOF」、
−米国特許出願第15/386,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/386,209号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND FIRING MEMBERS THEREOF」、
−米国特許出願第15/386,198号、発明の名称「LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL END EFFECTORS AND REPLACEABLE TOOL ASSEMBLIES」、及び
−米国特許出願第15/386,240号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS AND ADAPTABLE FIRING MEMBERS THEREFOR」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/385,939号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,943号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,950号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,945号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,946号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,951号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAW OPENING FEATURES FOR INCREASING A JAW OPENING DISTANCE」、
−米国特許出願第15/385,953号、発明の名称「METHODS OF STAPLING TISSUE」、
−米国特許出願第15/385,954号、発明の名称「FIRING MEMBERS WITH NON−PARALLEL JAW ENGAGEMENT FEATURES FOR SURGICAL END EFFECTORS」、
−米国特許出願第15/385,955号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH EXPANDABLE TISSUE STOP ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/385,948号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS AND STAPLE−FORMING ANVILS」、
−米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,958号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR PREVENTING FIRING SYSTEM ACTUATION UNLESS AN UNSPENT STAPLE CARTRIDGE IS PRESENT」、及び
−米国特許出願第15/385,947号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES AND ARRANGEMENTS OF STAPLES AND STAPLE CAVITIES THEREIN」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/385,896号、発明の名称「METHOD FOR RESETTING A FUSE OF A SURGICAL INSTRUMENT SHAFT」、
−米国特許出願第15/385,898号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENT TO ACCOMMODATE DIFFERENT TYPES OF STAPLES」、
−米国特許出願第15/385,899号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING IMPROVED JAW CONTROL」、
−米国特許出願第15/385,901号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE AND STAPLE CARTRIDGE CHANNEL COMPRISING WINDOWS DEFINED THEREIN」、
−米国特許出願第15/385,902号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CUTTING MEMBER」、
−米国特許出願第15/385,904号、発明の名称「STAPLE FIRING MEMBER COMPRISING A MISSING CARTRIDGE AND/OR SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,905号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,907号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN END EFFECTOR LOCKOUT AND A FIRING ASSEMBLY LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/385,908号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A FUSE」、及び
−米国特許出願第15/385,909号、発明の名称「FIRING ASSEMBLY COMPRISING A MULTIPLE FAILED−STATE FUSE」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/385,920号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/385,913号、発明の名称「ANVIL ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、
−米国特許出願第15/385,914号、発明の名称「METHOD OF DEFORMING STAPLES FROM TWO DIFFERENT TYPES OF STAPLE CARTRIDGES WITH THE SAME SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/385,893号、発明の名称「BILATERALLY ASYMMETRIC STAPLE FORMING POCKET PAIRS」、
−米国特許出願第15/385,929号、発明の名称「CLOSURE MEMBERS WITH CAM SURFACE ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,911号、発明の名称「SURGICAL STAPLERS WITH INDEPENDENTLY ACTUATABLE CLOSING AND FIRING SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,927号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH SMART STAPLE CARTRIDGES」、
−米国特許出願第15/385,917号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING STAPLES WITH DIFFERENT CLAMPING BREADTHS」、
−米国特許出願第15/385,900号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING PRIMARY SIDEWALLS AND POCKET SIDEWALLS」、
−米国特許出願第15/385,931号、発明の名称「NO−CARTRIDGE AND SPENT CARTRIDGE LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR SURGICAL STAPLERS」、
−米国特許出願第15/385,915号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN ANGLE」、
−米国特許出願第15/385,897号、発明の名称「STAPLE FORMING POCKET ARRANGEMENTS COMPRISING ZONED FORMING SURFACE GROOVES」、
−米国特許出願第15/385,922号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FAILURE RESPONSE MODES」、
−米国特許出願第15/385,924号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH PRIMARY AND SAFETY PROCESSORS」、
−米国特許出願第15/385,912号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH JAWS THAT ARE PIVOTABLE ABOUT A FIXED AXIS AND INCLUDE SEPARATE AND DISTINCT CLOSURE AND FIRING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,910号、発明の名称「ANVIL HAVING A KNIFE SLOT WIDTH」、
−米国特許出願第15/385,903号、発明の名称「CLOSURE MEMBER ARRANGEMENTS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第15/385,906号、発明の名称「FIRING MEMBER PIN CONFIGURATIONS」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/386,188号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH ASYMMETRICAL STAPLES」、
−米国特許出願第15/386,192号、発明の名称「STEPPED STAPLE CARTRIDGE WITH TISSUE RETENTION AND GAP SETTING FEATURES」、
−米国特許出願第15,386,206号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE WITH DEFORMABLE DRIVER RETENTION FEATURES」、
−米国特許出願第15,386,226号、発明の名称「DURABILITY FEATURES FOR END EFFECTORS AND FIRING ASSEMBLIES OF SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/386,222号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS HAVING END EFFECTORS WITH POSITIVE OPENING FEATURES」、及び
−米国特許出願第15/386,236号、発明の名称「CONNECTION PORTIONS FOR DISPOSABLE LOADING UNITS FOR SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/385,887号、発明の名称「METHOD FOR ATTACHING A SHAFT ASSEMBLY TO A SURGICAL INSTRUMENT AND,ALTERNATIVELY,TO A SURGICAL ROBOT」、
−米国特許出願第15/385,889号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A MANUALLY−OPERABLE RETRACTION SYSTEM FOR USE WITH A MOTORIZED SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,890号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING SEPARATELY ACTUATABLE AND RETRACTABLE SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,891号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A CLUTCH CONFIGURED TO ADAPT THE OUTPUT OF A ROTARY FIRING MEMBER TO TWO DIFFERENT SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,892号、発明の名称「SURGICAL SYSTEM COMPRISING A FIRING MEMBER ROTATABLE INTO AN ARTICULATION STATE TO ARTICULATE AN END EFFECTOR OF THE SURGICAL SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,894号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKOUT」、及び
−米国特許出願第15/385,895号、発明の名称「SHAFT ASSEMBLY COMPRISING FIRST AND SECOND ARTICULATION LOCKOUTS」。
本願の出願人は、2016年12月21日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/385,916号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,918号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,919号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,921号、発明の名称「SURGICAL STAPLE CARTRIDGE WITH MOVABLE CAMMING MEMBER CONFIGURED TO DISENGAGE FIRING MEMBER LOCKOUT FEATURES」、
−米国特許出願第15/385,923号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/385,925号、発明の名称「JAW ACTUATED LOCK ARRANGEMENTS FOR PREVENTING ADVANCEMENT OF A FIRING MEMBER IN A SURGICAL END EFFECTOR UNLESS AN UNFIRED CARTRIDGE IS INSTALLED IN THE END EFFECTOR」、
−米国特許出願第15/385,926号、発明の名称「AXIALLY MOVABLE CLOSURE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR APPLYING CLOSURE MOTIONS TO JAWS OF SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/385,928号、発明の名称「PROTECTIVE COVER ARRANGEMENTS FOR A JOINT INTERFACE BETWEEN A MOVABLE JAW AND ACTUATOR SHAFT OF A SURGICAL INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/385,930号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTOR WITH TWO SEPARATE COOPERATING OPENING FEATURES FOR OPENING AND CLOSING END EFFECTOR JAWS」、
−米国特許出願第15/385,932号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTOR WITH ASYMMETRIC SHAFT ARRANGEMENT」、
−米国特許出願第15/385,933号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT WITH INDEPENDENT PIVOTABLE LINKAGE DISTAL OF AN ARTICULATION LOCK」、
−米国特許出願第15/385,934号、発明の名称「ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR IN AN ARTICULATED POSITION IN RESPONSE TO ACTUATION OF A JAW CLOSURE SYSTEM」、
−米国特許出願第15/385,935号、発明の名称「LATERALLY ACTUATABLE ARTICULATION LOCK ARRANGEMENTS FOR LOCKING AN END EFFECTOR OF A SURGICAL INSTRUMENT IN AN ARTICULATED CONFIGURATION」、及び
−米国特許出願第15/385,936号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATION STROKE AMPLIFICATION FEATURES」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/191,775号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
−米国特許出願第15/191,807号、発明の名称「STAPLING SYSTEM FOR USE WITH WIRE STAPLES AND STAMPED STAPLES」、
−米国特許出願第15/191,834号、発明の名称「STAMPED STAPLES AND STAPLE CARTRIDGES USING THE SAME」、
−米国特許出願第15/191,788号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OVERDRIVEN STAPLES」、及び
−米国特許出願第15/191,818号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE COMPRISING OFFSET LONGITUDINAL STAPLE ROWS」。
本願の出願人は、2016年6月24日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国意匠特許出願第29/569,218号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
−米国意匠特許出願第29/569,227号、発明の名称「SURGICAL FASTENER」、
−米国意匠特許出願第29/569,259号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」、及び
−米国意匠特許出願第29/569,264号、発明の名称「SURGICAL FASTENER CARTRIDGE」。
本願の出願人は、2016年4月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/089,325号、発明の名称「METHOD FOR OPERATING A SURGICAL STAPLING SYSTEM」、
−米国特許出願第15/089,321号、発明の名称「MODULAR SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY」、
−米国特許出願第15/089,326号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A DISPLAY INCLUDING A RE−ORIENTABLE DISPLAY FIELD」、
−米国特許出願第15/089,263号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE ASSEMBLY WITH RECONFIGURABLE GRIP PORTION」、
−米国特許出願第15/089,262号、発明の名称「ROTARY POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH MANUALLY ACTUATABLE BAILOUT SYSTEM」、
−米国特許出願第15/089,277号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING END EFFECTOR WITH ANVIL CONCENTRIC DRIVE MEMBER」、
−米国特許出願第15/089,296号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SURGICAL TOOL ASSEMBLY WITH A SURGICAL END EFFECTOR THAT IS SELECTIVELY ROTATABLE ABOUT A SHAFT AXIS」、
−米国特許出願第15/089,258号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SHIFTABLE TRANSMISSION」、
−米国特許出願第15/089,278号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO PROVIDE SELECTIVE CUTTING OF TISSUE」、
−米国特許出願第15/089,284号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A CONTOURABLE SHAFT」、
−米国特許出願第15/089,295号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A TISSUE COMPRESSION LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,300号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING AN UNCLAMPING LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,196号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW CLOSURE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,203号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A JAW ATTACHMENT LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,210号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A SPENT CARTRIDGE LOCKOUT」、
−米国特許出願第15/089,324号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SHIFTING MECHANISM」、
−米国特許出願第15/089,335号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT COMPRISING MULTIPLE LOCKOUTS」、
−米国特許出願第15/089,339号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、
−米国特許出願第15/089,253号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM CONFIGURED TO APPLY ANNULAR ROWS OF STAPLES HAVING DIFFERENT HEIGHTS」、
−米国特許出願第15/089,304号、発明の名称「SURGICAL STAPLING SYSTEM COMPRISING A GROOVED FORMING POCKET」、
−米国特許出願第15/089,331号、発明の名称「ANVIL MODIFICATION MEMBERS FOR SURGICAL STAPLERS」、
−米国特許出願第15/089,336号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGES WITH ATRAUMATIC FEATURES」、
−米国特許出願第15/089,312号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING AN INCISABLE TISSUE SUPPORT」、
−米国特許出願第15/089,309号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING ROTARY FIRING SYSTEM」、及び
−米国特許出願第15/089,349号、発明の名称「CIRCULAR STAPLING SYSTEM COMPRISING LOAD CONTROL」。
本願の出願人はまた、2015年12月31日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/984,488号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR BATTERY PACK FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/984,525号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第14/984,552号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH SEPARABLE MOTORS AND MOTOR CONTROL CIRCUITS」。
本願の出願人はまた、2016年2月9日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/019,220号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH ARTICULATING AND AXIALLY TRANSLATABLE END EFFECTOR」、
−米国特許出願第15/019,228号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH MULTIPLE LINK ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」、
−米国特許出願第15/019,206号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH AN END EFFECTOR THAT IS HIGHLY ARTICULATABLE RELATIVE TO AN ELONGATE SHAFT ASSEMBLY」、
−米国特許出願第15/019,215号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH NON−SYMMETRICAL ARTICULATION ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,227号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH SINGLE ARTICULATION LINK ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第15/019,235号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH TENSIONING ARRANGEMENTS FOR CABLE DRIVEN ARTICULATION SYSTEMS」、
−米国特許出願第15/019,230号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH OFF−AXIS FIRING BEAM ARRANGEMENTS」、及び
−米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」。
本願の出願人はまた、2016年2月12日に出願された以下に特定される米国特許出願も所有しており、これらはそれぞれのすべての内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第15/043,254号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,259号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第15/043,275号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第15/043,289号、発明の名称「MECHANISMS FOR COMPENSATING FOR DRIVETRAIN FAILURE IN POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年6月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/742,925号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH POSITIVE JAW OPENING ARRANGEMENTS」、
−米国特許出願第14/742,941号、発明の名称「SURGICAL END EFFECTORS WITH DUAL CAM ACTUATED JAW CLOSING FEATURES」、
−米国特許出願第14/742,914号、発明の名称「MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、
−米国特許出願第14/742,900号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH COMPOSITE FIRING BEAM STRUCTURES WITH CENTER FIRING SUPPORT MEMBER FOR ARTICULATION SUPPORT」、
−米国特許出願第14/742,885号、発明の名称「DUAL ARTICULATION DRIVE SYSTEM ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、及び
−米国特許出願第14/742,876号、発明の名称「PUSH/PULL ARTICULATION DRIVE SYSTEMS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」。
本願の出願人は、2015年3月6日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/640,746号、発明の名称「POWERED SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2016/0256184号、
−米国特許出願第14/640,795号、発明の名称「MULTIPLE LEVEL THRESHOLDS TO MODIFY OPERATION OF POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/02561185号、
−米国特許出願第14/640,832号、発明の名称「ADAPTIVE TISSUE COMPRESSION TECHNIQUES TO ADJUST CLOSURE RATES FOR MULTIPLE TISSUE TYPES」、現在の米国特許出願公開第2016/0256154号、
−米国特許出願第14/640,935号、発明の名称「OVERLAID MULTI SENSOR RADIO FREQUENCY(RF)ELECTRODE SYSTEM TO MEASURE TISSUE COMPRESSION」、現在の米国特許出願公開第2016/0256071号、
−米国特許出願第14/640,831号、発明の名称「MONITORING SPEED CONTROL AND PRECISION INCREMENTING OF MOTOR FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0256153号、
−米国特許出願第14/640,859号、発明の名称「TIME DEPENDENT EVALUATION OF SENSOR DATA TO DETERMINE STABILITY,CREEP,AND VISCOELASTIC ELEMENTS OF MEASURES」、現在の米国特許出願公開第2016/0256187号、
−米国特許出願第14/640,817号、発明の名称「INTERACTIVE FEEDBACK SYSTEM FOR POWERED SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0256186号、
−米国特許出願第14/640,844号、発明の名称「CONTROL TECHNIQUES AND SUB−PROCESSOR CONTAINED WITHIN MODULAR SHAFT WITH SELECT CONTROL PROCESSING FROM HANDLE」、現在の米国特許出願公開第2016/0256155号、
−米国特許出願第14/640,837号、発明の名称「SMART SENSORS WITH LOCAL SIGNAL PROCESSING」、現在の米国特許出願公開第2016/0256163号、
−米国特許出願第14/640,765号、発明の名称「SYSTEM FOR DETECTING THE MIS−INSERTION OF A STAPLE CARTRIDGE INTO A SURGICAL STAPLER」、現在の米国特許出願公開第2016/0256160号、
−米国特許出願第14/640,799号、発明の名称「SIGNAL AND POWER COMMUNICATION SYSTEM POSITIONED ON A ROTATABLE SHAFT」、現在の米国特許出願公開第2016/0256162号、及び
−米国特許出願第14/640,780号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A LOCKABLE BATTERY HOUSING」、現在の米国特許出願公開第2016/0256161号。
本願の出願人は、2015年2月27日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/633,576号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM COMPRISING AN INSPECTION STATION」、現在の米国特許出願公開第2016/0249919号、
−米国特許出願第14/633,546号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO ASSESS WHETHER A PERFORMANCE PARAMETER OF THE SURGICAL APPARATUS IS WITHIN AN ACCEPTABLE PERFORMANCE BAND」、現在の米国特許出願公開第2016/0249915号、
−米国特許出願第14/633,560号、発明の名称「SURGICAL CHARGING SYSTEM THAT CHARGES AND/OR CONDITIONS ONE OR MORE BATTERIES」、現在の米国特許出願公開第2016/0249910号、
−米国特許出願第14/633,566号、発明の名称「CHARGING SYSTEM THAT ENABLES EMERGENCY RESOLUTIONS FOR CHARGING A BATTERY」、現在の米国特許出願公開第2016/0249918号、
−米国特許出願第14/633,555号、発明の名称「SYSTEM FOR MONITORING WHETHER A SURGICAL INSTRUMENT NEEDS TO BE SERVICED」、現在の米国特許出願公開第2016/0249916号、
−米国特許出願第14/633,542号、発明の名称「REINFORCED BATTERY FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2016/0249908号、
−米国特許出願第14/633,548号、発明の名称「POWER ADAPTER FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2016/0249909号、
−米国特許出願第14/633,526号、発明の名称「ADAPTABLE SURGICAL INSTRUMENT HANDLE」、現在の米国特許出願公開第2016/0249945号、
−米国特許出願第14/633,541号、発明の名称「MODULAR STAPLING ASSEMBLY」、現在の米国特許出願公開第2016/0249927号、及び
−米国特許出願第14/633,562号、発明の名称「SURGICAL APPARATUS CONFIGURED TO TRACK AN END−OF−LIFE PARAMETER」、現在の米国特許出願公開第2016/0249917号。
本願の出願人は、2014年12月18日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/574,478号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SYSTEMS COMPRISING AN ARTICULATABLE END EFFECTOR AND MEANS FOR ADJUSTING THE FIRING STROKE OF A FIRING MEMBER」、現在の米国特許出願公開第2016/0174977号、
−米国特許出願第14/574,483号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING LOCKABLE SYSTEMS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174969号、
−米国特許出願第14/575,139号、発明の名称「DRIVE ARRANGEMENTS FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174978号、
−米国特許出願第14/575,148号、発明の名称「LOCKING ARRANGEMENTS FOR DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES WITH ARTICULATABLE SURGICAL END EFFECTORS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174976号、
−米国特許出願第14/575,130号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH AN ANVIL THAT IS SELECTIVELY MOVABLE ABOUT A DISCRETE NON−MOVABLE AXIS RELATIVE TO A STAPLE CARTRIDGE」、現在の米国特許出願公開第2016/0174972号、
−米国特許出願第14/575,143号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH IMPROVED CLOSURE ARRANGEMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174983号、
−米国特許出願第14/575,117号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND MOVABLE FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174975号、
−米国特許出願第14/575,154号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE END EFFECTORS AND IMPROVED FIRING BEAM SUPPORT ARRANGEMENTS」、現在の米国特許出願公開第2016/0174973号、
−米国特許出願第14/574,493号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A FLEXIBLE ARTICULATION SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2016/0174970号、及び
−米国特許出願第14/574,500号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ASSEMBLY COMPRISING A LOCKABLE ARTICULATION SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2016/0174971号。
本願の出願人は、2013年3月1日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第13/782,295号、発明の名称「Articulatable Surgical Instruments With Conductive Pathways For Signal Communication」、現在は米国特許出願公開第2014/0246471号、
−米国特許出願第13/782,323号、発明の名称「Rotary Powered Articulation Joints For Surgical Instruments」、現在は米国特許出願公開第2014/0246472号、
−米国特許出願第13/782,338号、発明の名称「Thumbwheel Switch Arrangements For Surgical Instruments」、現在は米国特許出願公開第2014/0249557号、
−米国特許出願第13/782,499号、発明の名称「Electromechanical Surgical Device with Signal Relay Arrangement」、現在の米国特許第9,358,003号、
−米国特許出願第13/782,460号、発明の名称「Multiple Processor Motor Control for Modular Surgical Instruments」、現在は米国特許出願公開第2014/0246478号、
−米国特許出願第13/782,358号、発明の名称「Joystick Switch Assemblies For Surgical Instruments」、現在の米国特許第9,326,767号、
−米国特許出願第13/782,481号、発明の名称「Sensor Straightened End Effector During Removal Through Trocar」、現在の米国特許第9,468,438号、
−米国特許出願第13/782,518号、発明の名称「Control Methods for Surgical Instruments with Removable Implement Portions」、現在は米国特許出願公開第2014/0246475号、
−米国特許出願第13/782,375号、発明の名称「Rotary Powered Surgical Instruments With Multiple Degrees of Freedom」、現在の米国特許第9,398,911号、及び
−米国特許出願第13/782,536号、発明の名称「Surgical Instrument Soft Stop」、現在の米国特許第9,307,986号。
本願の出願人はまた、2013年3月14日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第13/803,097号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は米国特許出願公開第2014/0263542号、
−米国特許出願第13/803,193号、発明の名称「CONTROL ARRANGEMENTS FOR A DRIVE MEMBER OF A SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許第9,332,987号、
−米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263564号、
−米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在は米国特許出願公開第2014/0263541号、
−米国特許出願第13/803,210号、発明の名称「SENSOR ARRANGEMENTS FOR ABSOLUTE POSITIONING SYSTEM FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263538号、
−米国特許出願第13/803,148号、発明の名称「MULTI−FUNCTION MOTOR FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0263554号、
−米国特許出願第13/803,066号、発明の名称「DRIVE SYSTEM LOCKOUT ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263565号、
−米国特許出願第13/803,117号、発明の名称「ARTICULATION CONTROL SYSTEM FOR ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許第9,351,726号、
−米国特許出願第13/803,130号、発明の名称「DRIVE TRAIN CONTROL ARRANGEMENTS FOR MODULAR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在の米国特許第9,351,727号、及び
−米国特許出願第13/803,159号、発明の名称「METHOD AND SYSTEM FOR OPERATING A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0277017号。
本願の出願人はまた、2014年3月7日に出願された以下の特許出願を所有しており、その全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/200,111号、発明の名称「CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0263539号。
本願の出願人はまた、2014年3月26日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/226,106号、発明の名称「POWER MANAGEMENT CONTROL SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272582号、
−米国特許出願第14/226,099号、発明の名称「STERILIZATION VERIFICATION CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272581号、
−米国特許出願第14/226,094号、発明の名称「VERIFICATION OF NUMBER OF BATTERY EXCHANGES/PROCEDURE COUNT」、現在は米国特許出願公開第2015/0272580号、
−米国特許出願第14/226,117号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SLEEP OPTIONS OF SEGMENTED CIRCUIT AND WAKE UP CONTROL」、現在は米国特許出願公開第2015/0272574号、
−米国特許出願第14/226,075号、発明の名称「MODULAR POWERED SURGICAL INSTRUMENT WITH DETACHABLE SHAFT ASSEMBLIES」、現在は米国特許出願公開第2015/0272579号、
−米国特許出願第14/226,093号、発明の名称「FEEDBACK ALGORITHMS FOR MANUAL BAILOUT SYSTEMS FOR SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272569号、
−米国特許出願第14/226,116号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT UTILIZING SENSOR ADAPTATION」、現在は米国特許出願公開第2015/0272571号、
−米国特許出願第14/226,071号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT CONTROL CIRCUIT HAVING A SAFETY PROCESSOR」、現在は米国特許出願公開第2015/0272578号、
−米国特許出願第14/226,097号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING INTERACTIVE SYSTEMS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272570号、
−米国特許出願第14/226,126号、発明の名称「INTERFACE SYSTEMS FOR USE WITH SURGICAL INSTRUMENTS」、現在は米国特許出願公開第2015/0272572号、
−米国特許出願第14/226,133号、発明の名称「MODULAR SURGICAL INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272557号、
−米国特許出願第14/226,081号、発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR CONTROLLING A SEGMENTED CIRCUIT」、現在は米国特許出願公開第2015/0277471号、
−米国特許出願第14/226,076号、発明の名称「POWER MANAGEMENT THROUGH SEGMENTED CIRCUIT AND VARIABLE VOLTAGE PROTECTION」、現在は米国特許出願公開第2015/0280424号、
−米国特許出願第14/226,111号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2015/0272583号、及び
−米国特許出願第14/226,125号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A ROTATABLE SHAFT」、現在は、米国特許出願公開第2015/0280384号。
本願の出願人はまた、2014年9月5日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/479,103号、発明の名称「CIRCUITRY AND SENSORS FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066912号、
−米国特許出願第14/479,119号、発明の名称「ADJUNCT WITH INTEGRATED SENSORS TO QUANTIFY TISSUE COMPRESSION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066914号、
−米国特許出願第14/478,908号、発明の名称「MONITORING DEVICE DEGRADATION BASED ON COMPONENT EVALUATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066910号、
−米国特許出願第14/478,895号、発明の名称「MULTIPLE SENSORS WITH ONE SENSOR AFFECTING A SECOND SENSOR’S OUTPUT OR INTERPRETATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066909号、
−米国特許出願第14/479,110号、発明の名称「POLARITY OF HALL MAGNET TO DETECT MISLOADED CARTRIDGE」、現在の米国特許出願公開第2016/0066915号、
−米国特許出願第14/479,098号、発明の名称「SMART CARTRIDGE WAKE UP OPERATION AND DATA RETENTION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066911号、
−米国特許出願第14/479,115号、発明の名称「MULTIPLE MOTOR CONTROL FOR POWERED MEDICAL DEVICE」、現在は米国特許出願公開第2016/0066916号、及び
−米国特許出願第14/479,108号、発明の名称「LOCAL DISPLAY OF TISSUE PARAMETER STABILIZATION」、現在は米国特許出願公開第2016/0066913号。
本願の出願人はまた、2014年4月9日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国特許出願第14/248,590号、発明の名称「MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH LOCKABLE DUAL DRIVE SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305987号、
−米国特許出願第14/248,581号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A CLOSING DRIVE AND A FIRING DRIVE OPERATED FROM THE SAME ROTATABLE OUTPUT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305989号、
−米国特許出願第14/248,595号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT SHAFT INCLUDING SWITCHES FOR CONTROLLING THE OPERATION OF THE SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305988号、
−米国特許出願第14/248,588号、発明の名称「POWERED LINEAR SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309666号、
−米国特許出願第14/248,591号、発明の名称「TRANSMISSION ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2014/0305991号、
−米国特許出願第14/248,584号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH ALIGNMENT FEATURES FOR ALIGNING ROTARY DRIVE SHAFTS WITH SURGICAL END EFFECTOR SHAFTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305994号、
−米国特許出願第14/248,587号、発明の名称「POWERED SURGICAL STAPLER」、現在は米国特許出願公開第2014/0309665号、
−米国特許出願第14/248,586号、発明の名称「DRIVE SYSTEM DECOUPLING ARRANGEMENT FOR A SURGICAL INSTRUMENT」、現在は米国特許出願公開第2014/0305990号、及び
−米国特許出願第14/248,607号、発明の名称「MODULAR MOTOR DRIVEN SURGICAL INSTRUMENTS WITH STATUS INDICATION ARRANGEMENTS」、現在は米国特許出願公開第2014/0305992号。
本願の出願人はまた、2013年4月16日に出願された以下の特許出願を所有しており、これらはそれぞれの全体内容が参照により本明細書に組み込まれる:
−米国仮特許出願第61/812,365号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」、
−米国仮特許出願第61/812,376号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH POWER」、
−米国仮特許出願第61/812,382号、発明の名称「LINEAR CUTTER WITH MOTOR AND PISTOL GRIP」、
−米国仮特許出願第61/812,385号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HANDLE WITH MULTIPLE ACTUATION MOTORS AND MOTOR CONTROL」、及び
−米国仮特許出願第61/812,372号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT WITH MULTIPLE FUNCTIONS PERFORMED BY A SINGLE MOTOR」。
明細書に記載され、添付の図面に示されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び素子は、本明細書に記載される実施形態を不明瞭にしないようにするため、詳細に記載されていない。読者は、本明細書に記載され図示される実施形態が非限定的な例であり、したがって本明細書に開示される特定の構造的及び機能的詳細は代表的及び例示的であり得ることを、理解するであろう。特許請求の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。
用語「備える(comprise)」(「comprises」及び「comprising」など、compriseの任意の語形)、「有する(have)」(「has」及び「having」など、haveの任意の語形)、「含む(include)」(「includes」及び「including」など、includeの任意の語形)、及び「含有する(contain)」(「contains」及び「containing」など、containの任意の語形)は、オープンエンドの連結動詞である。結果として、1つ若しくは2つ以上の素子を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」外科用システム、デバイス、又は装置は、それらの1つ又は2つ以上の素子を有するが、それらの1つ又は2つ以上の素子のみを有することに限定されない。同様に、1つ若しくは2つ以上の特徴を「備える」、「有する」、「含む」、若しくは「含有する」、システム、デバイス、又は装置の素子は、それらの1つ又は2つ以上の特徴を有するが、それら1つ又は2つ以上の特徴のみを有することに限定されない。
「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」という用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」という用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。便宜上及び明確性のために、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語が、本明細書において図面に対して使用され得ることが更に理解されよう。しかしながら、外科用器具は多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び/又は絶対的であることを意図したものではない。
腹腔鏡下及び低侵襲性の外科手術を行うための、様々な例示的なデバイス及び方法が提供される。しかしながら、本明細書に開示される様々な方法及びデバイスが、例えば開腹外科手術と関連するものを含む、多くの外科手術及び用途で使用され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書の「発明を実施するための形態」を読み進めることで、読者は、本明細書に開示される様々な器具が、例えば、天然の開口部を通じて、組織に形成された切開又は穿刺穴を通じてなど、任意の方法で体内に挿入され得ることを更に理解するであろう。これらの器具の作用部分即ちエンドエフェクタ部分は、患者の体内に直接に挿入することもでき、又は、外科用器具のエンドエフェクタ及び細長シャフトを進めることが可能な作用通路を有するアクセス装置を通じて挿入することもできる。
外科用ステープル留めシステムは、シャフトと、シャフトから延在するエンドエフェクタとを備えることができる。エンドエフェクタは、第1のジョーと第2のジョーとを備える。第1のジョーは、ステープルカートリッジを備える。ステープルカートリッジは、第1のジョーに挿入可能であり、かつ第1のジョーから着脱可能であるが、ステープルカートリッジが第1のジョーから着脱可能でないか、又は少なくとも容易に交換可能でない、他の実施形態も想到される。第2のジョーは、ステープルカートリッジから排出されたステープルを変形させるように構成されたアンビルを備える。第2のジョーは、閉鎖軸線を中心にして第1のジョーに対して枢動可能であるが、第1のジョーが第2のジョーに対して枢動可能である、他の実施形態も想定される。外科用ステープル留めシステムは、エンドエフェクタをシャフトに対して回転させる、即ち関節運動させることができるように構成された関節継手を更に備える。エンドエフェクタは、関節継手を通って延在する関節運動軸線を中心にして回転可能である。関節継手を含まない他の実施形態も想到される。
ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を備える。カートリッジ本体は、近位端部と、遠位端部と、近位端部と遠位端部との間に延在するデッキとを含む。使用中、ステープルカートリッジは、ステープル留めされる組織の第1の側に位置付けられ、アンビルは、組織の第2の側に位置付けられる。アンビルは、ステープルカートリッジに向かって移動させられて、デッキに対して組織を圧縮及びクランプする。続いて、カートリッジ本体内に着脱可能に格納されたステープルを、組織内に配備することができる。カートリッジ本体は、その中に画定されたステープルキャビティを含み、ステープルは、ステープルキャビティ内に着脱可能に格納される。ステープルキャビティは、4つの長手方向列に配置される。2つの列のステープルキャビティは、長手方向スロットの第1の側に位置付けられ、2つの列のステープルキャビティは、長手方向スロットの第2の側に位置付けられる。ステープルキャビティ及びステープルの他の配置も可能であり得る。
ステープルは、スレッドアセンブリによってそれらの未発射位置とそれらの発射位置との間で移動可能である。スレッドアセンブリは、近位端部に隣接した近位位置と、遠位端部に隣接した遠位位置との間で移動可能である。スレッドアセンブリは複数のランプ面を備え、それらのランプ面は、ステープルの下方で摺動し、アンビルに向かってステープルを持ち上げるように構成されている。他の構成が、ステープルをステープルキャビティ内に支持するステープルドライバを含んでもよく、そのような構成において、スレッドアセンブリは、ドライバの下方で摺動し、ドライバを持ち上げることができるだけでなく、その上に支持されているステープルをアンビルに向かって持ち上げることができる。
上記に加えて、スレッドアセンブリは発射部材によって遠位方向に移動される。発射部材は、スレッドアセンブリに接触し、スレッドアセンブリを遠位端部に向かって押し出すように構成されている。カートリッジ本体内に画定された長手方向スロットは、発射部材を受容するように構成されている。アンビルは、発射部材を受容するように構成されたスロットも含む。発射部材は、第1のジョーに係合する第1のカムと、第2のジョーに係合する第2のカムとを更に備える。発射部材を遠位方向に前進させる際、第1のカム及び第2のカムは、ステープルカートリッジのデッキとアンビルとの間の距離、即ち組織隙間を制御することができる。発射部材はまた、ステープルカートリッジとアンビルとの中間に捕捉された組織を切開するように構成されたナイフも備える。ステープルがナイフよりも前方に排出されるように、ナイフがランプ面に対して少なくとも部分的に近位側に位置付けられることが望ましい。
特定の例では、本明細書に記載されるエンドエフェクタは、8mm以下の幅及び8mm以下の高さを規定し得る。例えば、本明細書に記載されるエンドエフェクタは、幅5mm×高さ8mmであり得る。他の例では、エンドエフェクタは、例えば、幅5mm×高さ5mmであり得る。本明細書に記載の小型エンドエフェクタは、そのより小さいフットプリントに寄与する様々な特徴を含み得る。例えば、このようなエンドエフェクタは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2051年8月26日に出願された米国特許出願第14/836,324号、発明の名称「SURGICAL STAPLES FOR MINIMIZING STAPLE ROLL」に記載されているステープルなどの直接駆動ステープルを含み得る。ステープルがスレッドアセンブリによって直接駆動される場合はドライバが排除されるため、ステープルカートリッジの高さが低減され、したがってステープルカートリッジを受容するように構成されるエンドエフェクタの高さも低減され得る。追加的に又は代替的に、このようなエンドエフェクタは、多機能発射部材を含むことができる。例えば、発射部材はスレッドを駆動して、ステープルカートリッジからステープルを発射し、ジョーの間にクランプされた組織を切断し、クランプ構成へとジョーをカム動作させ、開放構成へとジョーをカム動作させ得る。そのようなクランプ発射開放発射部材は、単一の作動システムを用いて外科的機能の組み合わせを実施することができ、これにより、エンドエフェクタ内の独立した作動システムを減少させることができ、したがって、エンドエフェクタのサイズを低減することもできる。例えば、閉鎖運動をもたらすためにエンドエフェクタの少なくとも一部分の周りを移動する並進閉鎖管は、特定の例において排除され得る。
本明細書に記載される小型エンドエフェクタは、小さい外科的フットプリントが評価される外科手技を含む、多種多様な外科手技に有利であり得る。例えば、特定の胸部手技では、エンドエフェクタは、例えば、小径及び大量の流量を有する肺血管などの血管を切断及び封止するために利用され得る。小型エンドエフェクタは、より小さい挿入開口部を必要とする場合があり、手術部位の周囲において、向上された視認性を外科医にもたらし得る。
図1及び2は、モータ駆動ハンドルアセンブリ500に動作可能に連結された交換式外科用ツールアセンブリ1000を含む外科用器具10の一形態を示す。図1Aを参照すると、ハンドルアセンブリ500は、交換式外科用ツールアセンブリ1000に加えて、複数の異なる交換式外科用ツールアセンブリとの互換性を有し得る。例えば、ハンドルアセンブリ500は、図1Aに示される交換式外科用ツールアセンブリ1000’、1000’’、1000’’’及び1000’’’’との互換性を有し得る。交換式外科用ツールアセンブリ1000はまた、ロボット制御式の又は自動式の外科用システムのツール駆動アセンブリと共に効果的に用いられ得る。例えば、本明細書で開示する交換式外科用ツールアセンブリは、限定するものではないが、参照によってすべての内容が本明細書に組み込まれる米国特許第9,072,535号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」において開示されているものなど、様々なロボットシステム、器具、構成要素及び方法と共に用いられ得る。ハンドルアセンブリ500、並びにロボットシステムのツール駆動アセンブリはまた、本明細書では「制御システム」又は「制御ユニット」と呼ばれることもある。
図1及び2は、ハンドルアセンブリ500への交換式外科用ツールアセンブリ1000の取り付けを示している。ハンドルアセンブリ500は、臨床医によって把持及び操作され得るピストルグリップ部分504を含むハンドルハウジング502を備えてもよい。ハンドルアセンブリ500は、少なくとも1つの駆動システムを動作可能に支持するフレーム506を更に含んでもよい。
少なくとも1つの形態では、ハンドルアセンブリ500及びフレーム506は、それらに取り付けられた交換式外科用ツールアセンブリのうちの対応する部分に閉鎖及び発射運動を加えるように構成された駆動システム530を動作可能に支持してもよい。参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2015/0272575号に詳細に記載されているように、駆動システム530は、ハンドルアセンブリ500のピストルグリップ部分504内に位置する電気モータ505を用いてもよい。様々な形態において、モータ505は、例えば、約25,000RPMの最大回転数を有するブラシ付きDC駆動モータであってもよい。他の構成において、モータ505には、ブラシレスモータ、コードレスモータ、同期モータ、ステッパモータ、又は任意の他の好適な電気モータが含まれ得る。モータ505は電源522によって電力供給されてもよく、この電源は一形態では着脱式パワーパックを含んでもよい。パワーパックは、複数のリチウムイオン(「LI」)又は他の好適な電池を中に支持してもよい。多数の電池が直列に接続されてよく、ハンドルアセンブリ500のための電源522として使用されてもよい。加えて、電源522は交換式及び/又は再充電式であってもよい。
主に図2を参照すると、電気モータ505は、モータ505の極性に応じて、長手方向に移動可能な駆動部材540を遠位方向及び近位方向に軸方向に駆動するように構成されている。例えば、モータ505がある回転方向に駆動されると、長手方向に移動可能な駆動部材540は、遠位方向「DD」に軸方向駆動されることになる。モータ505が反対の回転方向に駆動されると、長手方向に移動可能な駆動部材540は、近位方向「PD」に軸方向駆動されることになる。ハンドルアセンブリ500は、電源522によって電気モータ505に加えられる極性を反転させるか、それ以外にはモータ505を制御するように構成され得るスイッチ513を含み得る。ハンドルアセンブリ500はまた、駆動部材540の位置及び/又は駆動部材540が移動されている方向を検出するように構成されたセンサ(図示せず)を含み得る。交換式外科用ツールアセンブリ1000がハンドルアセンブリ500に装着されるとき、ハンドル駆動システム530の駆動部材540は、交換式外科用ツールアセンブリ1000内のツール駆動システム1600の駆動部材1602に連結され、駆動部材1602は、可撓性発射バー1770を介してエンドエフェクタ1100内の発射部材1760に接続される(図3〜5を参照)。
発射行程の間、駆動部材540は、発射部材1602を介して発射バー1770に発射運動を伝達して発射部材1760を発射する。例えば、駆動部材540の作動は、組織を切断し、ステープルカートリッジからのステープルの発射を実現するために、発射バー1770及び発射部材1760を遠位方向に変位させるように構成されている。その後、駆動部材540は近位方向に後退されて、発射バー1770及び発射部材1760を近位方向に後退させ得る。発射バー1770は、少なくとも2つの層を含む積層ビーム構造から構成され得る。発射バー1770は、関節継手1200内で屈曲するように構成され得る。このようなビーム層は、例えば、それらの近位端部において、かつ/又はそれらの長さに沿った他の場所において互いに溶接又はピン留めすることによって相互接続されるステンレス鋼バンドを含んでもよい。代替的な実施形態では、バンドの遠位端部は、エンドエフェクタが関節運動されているときに積層体又はバンドが互いに対して広がることを可能にするために、互いに接続されない。このような構成により、発射バー1770は、エンドエフェクタ1100の関節運動に対応するように十分に可撓性となることが可能となる。様々な積層されたナイフバー構成が、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第15/019,245号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION ARRANGEMENTS」に開示されている。読者は、特定の例において、本明細書に記載される様々な発射部材が発射バー1770に連結され得ることを容易に理解するであろう。
様々な例において、ハンドルアセンブリ500は、そこに装着された又は取り付けられた交換式外科用ツールアセンブリ1000の種類を検知するように構成され得る。例えば、ハンドルアセンブリ500は、ホール効果センサを含むことができ、ホール効果センサは、例えば交換式外科用ツールアセンブリ1000などの交換式外科用ツールアセンブリ上の、例えば磁気要素などの検知可能な要素を検知するように構成され得る。異なる交換式外科用ツールアセンブリは、異なる検知可能な要素及び/又はその配置を有し得る。異なる交換式外科用ツールアセンブリを検知するための様々なセンサが、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願第13/803,053号、発明の名称「INTERCHANGEABLE SHAFT ASSEMBLIES FOR USE WITH A SURGICAL INSTRUMENT」、現在の米国特許出願公開第2014/0263564号に記載されている。
検知された交換式外科用ツールアセンブリ1000のタイプに基づいて、ハンドルアセンブリ500は、特定の外科用機能を実施することができ、かつ/又は特定の外科用機能をロックアウトし得る。例えば、ハンドルアセンブリ500は、1つ又は2つ以上の別個の駆動システム(例えば、閉鎖駆動システム及び発射駆動システム)を含むことができるが、交換式外科用ツールアセンブリ1000を検知すると、ハンドルアセンブリ500は、特定の駆動システムを解除又は停止させることができる(例えば、閉鎖駆動システムを停止し、発射駆動システムを用いてエンドエフェクタを閉鎖及び発射することができる)。例えば、複数の駆動システムを含むハンドルアセンブリが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、同時出願の米国特許出願第15/385,941号、発明の名称「SURGICAL TOOL ASSEMBLIES WITH CLUTCHING ARRANGEMENTS FOR SHIFTING BETWEEN CLOSURE SYSTEMS WITH CLOSURE STROKE REDUCTION FEATURES AND ARTICULATION AND FIRING SYSTEMS」に記載されている。
少なくとも1つの形態では、長手方向に移動可能な駆動部材540は、モータ505とインターフェースする対応する駆動ギア構成(図示せず)と噛合係合するための歯(図示せず)のラックをその上に形成されていてもよい。これらの特徴に関する様々な詳細は、そのすべての開示内容が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2015/0272575号に見出され得る。少なくとも1つの形態はまた、モータ505が動作不能になった場合に、臨床医が長手方向に移動可能な駆動部材540を手動で後退させることが可能となるように構成された、手動作動式の「脱出」アセンブリを含む。脱出アセンブリは、ハンドルアセンブリ500内の解放式ドア550の下方に格納されるレバー又は脱出ハンドルアセンブリを含んでもよい。レバーは、手動で枢動されて駆動部材540の歯とラチェット係合するように構成されている。したがって、臨床医は、脱出ハンドルアセンブリを使用して駆動部材540を近位方向「PD」にラチェットで駆動させることによって、駆動部材540を手動により駆動させることができる。参照によって開示内容の全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在の米国特許第8,608,045号には、交換式外科用ツールアセンブリ1000と共に用いられ得る脱出構成及び他の構成要素、構成、及びシステムが開示されている。
更に図2を参照すると、駆動システム530用のモータ505の作動は、1つ又は2つ以上のアクチュエータによって制御され得る。少なくとも1つの形態では、駆動システム530は、フレーム506によって枢動可能に支持される閉鎖トリガ512の形態のアクチュエータを含んでもよい。かかる配置によって、閉鎖トリガ512を臨床医が操作することが可能になり、それによって、臨床医がハンドルアセンブリ500のピストルグリップ部分504を把持すると、閉鎖トリガ512は、開始位置又は「非作動」位置から「作動」位置へと、より具体的には完全圧縮位置又は完全作動位置へと容易に枢動され得る。閉鎖トリガ512は、ハンドルアセンブリ500に動作可能に取り付けられるか又は連結される交換式外科用ツールアセンブリ1000に、閉鎖運動を、また任意選択で開放運動を加えるために使用され得る。
その全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142,号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2015/0272575号に更に詳細に記載されているように、臨床医が閉鎖トリガー512を完全に押圧して「完全」閉鎖行程を達成すると、駆動システム530(又はハンドルアセンブリ500内の別の駆動システム)は、閉鎖トリガー512を完全に押下された又は完全に作動された位置にロックするように構成され得る。臨床医が、閉鎖トリガ512をロック解除して閉鎖トリガが非作動位置に付勢されることを望むとき、臨床医は、単純に、閉鎖解放ボタンアセンブリ518を作動させ、これにより、閉鎖トリガ512を非作動位置に復帰させることが可能となる。閉鎖解放ボタンアセンブリ518はまた、閉鎖トリガ512の位置を追跡するために、ハンドルアセンブリ500内のマイクロコントローラ520(図2を参照)と通信する様々なセンサと相互作用するように構成されてもよい。閉鎖解放ボタンアセンブリ518の構成及び動作に関する更なる詳細は、そのすべての内容が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2015/0272575号に見出され得る。
少なくとも1つの形態では、駆動システム530はまた、フレーム506によって枢動可能に支持される発射トリガ532の形態のアクチュエータを含んでもよい。発射トリガ532は、非作動位置と作動位置との間で枢動され得る。発射トリガ532は、ばね(図示せず)又は他の付勢構成によって非作動位置へと付勢されてもよく、そのため、臨床医が発射トリガ532を解放すると、発射トリガは、ばね又は付勢構成によって非作動位置に枢動されるか、あるいは別様に復帰され得る。少なくとも1つの形態では、発射トリガ532は、閉鎖トリガ512の「機外」に位置付けられ得る。参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許出願第14/226,142号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許出願公開第2015/0272575号において議論されているように、ハンドルアセンブリ500は、発射トリガ532の偶発的な作動を防止するために発射トリガ安全ボタン(図示せず)を装備されてもよい。閉鎖トリガ512が非作動位置にあるとき、安全ボタンは、ハンドルアセンブリ500内に収容され、臨床医は容易には安全ボタンにアクセスすることができず、また、発射トリガ532の作動を防止する安全位置と、発射トリガ532が発射され得る発射位置との間で安全ボタンを移動させることもできない。臨床医が閉鎖トリガ512を押下すると、安全ボタン1122及び発射トリガ532が下に枢動し、それらは次いで臨床医によって操作され得る。
本明細書に更に記載されるように、閉鎖トリガ512は、モータ505を作動させて駆動システム530を第1の範囲及び/又は第1の可動域にわたって駆動するように構成され得、発射トリガ532は、モータ505を作動させて駆動システム530を第2の範囲及び/又は第2の可動域にわたって駆動するように構成され得る。他の例では、ハンドルアセンブリ500は、エンドエフェクタを閉鎖及び発射するための単一のアクチュエータを含むことができる。
主に図2を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ1000は、スパインアセンブリ1500内で軸方向に移動するように支持されるツール駆動システム1600を含む。図示した実施形態では、ツール駆動システム1600は、近位駆動シャフトセグメント1602を含む。近位駆動シャフトセグメント1602は、駆動部材3540などの中間駆動部材に連結され得(図30、31、33、及び35を参照)、中間駆動部材は、発射バー3770及び発射部材1760などの発射部材で終端する発射バーに連結され得る(図30、31、33、及び35を参照)。図2から分かるように、近位取付けラグ1606は近位駆動シャフトセグメント1602の近位端部から近位方向に突出し、ハンドルアセンブリ500内に支持される長手方向に移動可能な駆動部材540内の発射シャフト取付けクレードル542内に動作可能に受容されるように構成されている。組み立てられると、ハンドル駆動部材540は、近位駆動シャフトセグメント1602に、最終的には中間駆動部材及び発射バーを介して発射部材1760に、運動を伝達するように構成される。
依然として図1及び2を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ1000は、細長シャフトアセンブリ1400に動作可能に取り付けられるシャフト装着部分1300を含む。ステープルカートリッジ1110を中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル1102を備える外科用エンドエフェクタ1100が、細長シャフトアセンブリ1400に動作可能に取り付けられる。エンドエフェクタ1100は、細長チャネル1102に対して枢動可能に支持されるアンビル1130を更に含んでもよい。細長チャネル1102/ステープルカートリッジアセンブリ1110及びアンビル1130はまた、「ジョー」と呼ばれることもある。交換式外科用ツールアセンブリ1000は、関節継手1200(図1を参照)及び関節ロックを更に含んでもよく、関節運動ロックは、シャフト軸線SAを横断する関節運動軸線B−Bを中心にエンドエフェクタ1100を所望の関節運動位置に解放可能に保持するように構成され得る。関節ロックの構造及び動作に関する詳細は、その開示内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願第13/803,086号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING AN ARTICULATION LOCK」、現在の米国特許出願公開第2014/0263541号に見出され得る。関節ロックに関する更なる詳細はまた、その開示内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2016年2月9日出願の米国特許出願第15/019,196号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT ARTICULATION MECHANISM WITH SLOTTED SECONDARY CONSTRAINT」にも見出され得る。
ここで主に図3〜5を参照すると、発射部材1760は、外科用ステープルカートリッジ1110のカートリッジ本体1111内に動作可能に支持されるスレッドアセンブリ1120と動作可能にインターフェースするように構成されている。スレッドアセンブリ1120は、カートリッジ本体1111の近位端部1112に隣接する近位開始位置からカートリッジ本体1111の遠位端部1113に隣接する終了位置まで、外科用ステープルカートリッジ本体1111内で摺動可能に変位可能である。
ステープルポケット又はキャビティ1116は、中央に配設されたスロット1114の各側部上で列をなして整列される。キャビティ1116は、カートリッジ本体1111の上部デッキ表面1115を通じて開口している。中央に配設されたスロット1114は、発射部材1760がそれを通過し、アンビル1130とステープルカートリッジ1110との間にクランプされた組織を切断することを可能にする。直接駆動式外科用ステープル又はファスナ1126(図5を参照)は、各ステープルキャビティ1116内に位置付けられる。主に図5を参照すると、ステープル1126は、例えば、材料のシートから切断及び/又は打ち抜きされ得る、平らな形態のステープルである。材料のシートは、金属製であってもよく、例えば、ステンレス鋼及び/又はチタンを含み得る。少なくとも1つの例において、直接駆動式ステープル1126を既製の形状へと形作るために、輪郭がトレース、エッチング、及び/又は切断されて材料のシートにされ、これが加工及び/又はレーザ切断される。
ステープル1126は、一対のステープル脚部と、ステープル脚部がそこから延在するステープルベース部分又はクラウンとを含む。各ステープル脚部は、組織を穿刺し、外科用ステープル留め器具のアンビルの対応する成形ポケット1128(図6を参照)と接触するように構成された、ステープル先端部又は穿刺部分を含む。ステープル脚部は、成形された構成を達成して組織を固定するために形状を変えるように構成される。ステープルベース部分は、第1の平面を画定し、ステープル脚部は、第1の平面から横方向にオフセットされるが第1の平面に対して少なくとも実質的に平行である第2の平面を画定する。他の例では、第1の平面と第2の平面とは平行でなくてもよい。
ステープル1126は、ベース部分又はクラウン上の駆動面を含む。駆動面は、スレッドアセンブリ1120から駆動力を受容するように構成される。スレッドアセンブリ1120がステープルカートリッジ1110を通って遠位方向に並進するとき、スレッドアセンブリ1120は、駆動面と接触して、ステープルカートリッジ1110からステープル1126を持ち上げ、ステープル1126をその発射構成へと形成する。例えば、ステープル1126などの直接駆動式ステープルについては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2015年8月26日出願の米国特許出願第14/836,324号、発明の名称「SURGICAL STAPLES FOR MINIMIZING STAPLE ROLL」に更に記載されている。
スレッドアセンブリ1120は、複数の傾斜付きの又は楔形のカム1122を含み、各カム1122は、中央に配設されたスロット1114の側面上に位置するステープル1126の特定のラインに対応する。発射部材1760が遠位方向に発射又は駆動されると、発射部材1760も同様にスレッドアセンブリ1120を遠位方向に駆動する。発射部材1760がステープルカートリッジ1110を通って遠位方向に移動すると、組織切断機構1766は、アンビルアセンブリ1130とステープルカートリッジ1110との間にクランプされた組織を切断し、スレッドアセンブリ1120は、ステープルカートリッジ1110内でステープル1126を上方に駆動し、アンビルアセンブリ1130との成形接触をなす。
発射部材1760は、下部フランジ1764と、上部フランジ1762と、フランジ1762と1764との間に延在する支持部分1763とを含むIビーム構造を画定する。上部フランジ1762は、支持部分1763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ1764は、支持部分1763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。組織切断機構1766は、フランジ1762と1764との間の支持部分1763によって支持される。支持部分1763は、細長チャネル1102、ステープルカートリッジ1110、及びアンビル1130内の整列したスロットを通って移動するように構成されている。例えば、支持部分1763は、下部フランジ1764が細長チャネル1102によって画定された通路1106(図10及び11を参照)内に移動可能に位置付けられるように、細長チャネル1102内の中心配設長手方向チャネルスロット1104を通じて延在している。例えば、通路1106は、細長チャネル1102のカートリッジ支持基部1101の下方に画定され得る。
支持部分1763は、上部フランジ1762がアンビル1130によって画定された通路1136(図10及び11を参照)内に移動可能に位置付けられるように、アンビル1130内の中心配設アンビルスロット1132を通じて延在している。例えば、通路1136は、アンビル1130を通って画定され得る。I−ビームフランジ1762及び1764は、本明細書に更に記載されるように、ジョーを開放する、クランプする、又は閉鎖するために、細長チャネル1102及びアンビル1130とそれぞれ相互作用するカム面を設けている。更に、発射部材1760は、適切な組織間隙を確実にするために、エンドエフェクタ1100の長さに沿って細長チャネル1102とアンビル1130との間の一定の距離を維持するように構成される。
ここで主に図6を参照すると、アンビル1130は、一般に「組織停止部」と呼ばれる下向きに延在する側壁1133を含む。組織停止部1133は、標的組織がアンビル1130とステープルカートリッジ1110との間で過度に近位に到達することを阻止するように構成されている(図3〜5を参照)。例えば、組織停止部1133は、ステープルカートリッジ1110に向かって延在する(図3を参照)。アンビル1130がステープルカートリッジ1110に向かって閉鎖されると、アンビル1130のいずれかの側の組織停止部1133は、カートリッジデッキ表面1115を越えて下方に延在し、壁又は障壁を形成し、この壁又は障壁は、組織がアンビル1130とステープルカートリッジ1110との間で過度に近位に位置付けられることを防止する。追加的に又は代替的に、細長チャネル1102は、近位の組織を遮断するために、上向きに延在する組織停止部を含み得る。
アンビル1130はまた、ステープルカートリッジ1110に向かって下方に延在する内側レール1135を含む。内側レール1135は、組織停止部1133に平行に延在し、組織停止部1133の横方向内側に位置付けられる。内側レール1135は、アンビル1130が細長チャネル1102に対して枢動する際に、細長チャネル1102に対してアンビル1130を案内するように構成されている。例えば、アンビル1130が閉鎖位置に向かって枢動するとき、内側レール1135は細長チャネル1102の側壁1103内に入れ子になり得、組織停止部1133は、細長チャネル1102の側壁1103の外側に位置付けられ得る。様々な例において、内側レール1135は、アンビル1130がステープルカートリッジ1110に接近する際に、細長チャネル1102の側壁1103の内表面に隣接して摺動又は移動することができ、アンビル1130が細長チャネル1102及び中に導入されたステープルカートリッジ1110と適切に整列したままであることを確実にする。
アンビル1130内のスロット1132は、アンビル1130の近位端部から遠位端部へと延在する。主に図6を参照すると、スロット1132及び通路1136は、アンビル1130の遠位端部にあるT字形開口部1129まで延在し、これによって発射部材1760のためのアセンブリ経路を設けることができる。例えば、発射部材1760は、T字形開口部1129における遠位端部からアンビル1130内に挿入され、ステープルカートリッジ1110が細長チャネル1102内に挿入される前に、定位置へと近位方向に後退され得る。
ここで主に図7を参照すると、細長チャネル1102は、側壁1103と、各側壁1103の近位部分に画定されたピンホール1108とを含んでいる。細長チャネル1102はまた、細長チャネル1102のカートリッジ支持基部1101の下側に取り付けられるプレート1105を含む。プレート1105は、例えば細長チャネル1102にレーザー溶接され得るものであり、また細長チャネル1102の構造的一体性を増大させ得る。例えば、プレート1105は、ステープル留め動作中に細長チャネル1102の曲げ、ねじれ、及び/又は変形を防止及び/又は制限するように構成され得る。プレート1105は、長手方向チャネルスロット1104の一部の上に位置付けられ、細長チャネル1102の全体にわたる通路1106を画定し得る。例えば、下部フランジ1764の通路1106は、プレート1105及びカートリッジ支持基部1101によって画定され得る。プレート1105の開口部1107は、発射部材1760が発射行程の間に長手方向チャネルスロット1104を横断する際に発射部材が視認されるようにするために、その長さに沿って位置付けられる。例えば、操作者は、発射行程の全体にわたって開口部1107を通る発射部材1760の進行を視認し得る。
ここで主に図8〜12を参照すると、エンドエフェクタ1100の枢動継手1150が示されている。枢動継手1150は、アンビル1130が細長チャネル1102に対して枢動する枢動ピン1152(図8を参照)を含む。単一の枢動ピン1152のみが図8に示されているが、対称的な枢動ピン1152がエンドエフェクタ1100の反対側に位置付けられることが、読者には容易に理解されよう。対称的な枢動ピン1152が図5に示されている。枢動ピン1152は、アンビル1130の各側のアパーチャ1131を通って、細長チャネル1102の各それぞれの側のピンホール1108の中へと延在する。例えば、枢動ピン1152はアパーチャ1131の中へと押し込まれ得る。発射行程の開始時に、発射部材1760は、初期位置又は定位置から遠位方向に移動するように構成される(図10)。発射部材1760が遠位方向に移動すると、アンビル1130は、発射部材1760のIビーム構造によってクランプ構成に向かって枢動される。より具体的には、発射部材1760の下部フランジ1764は、細長チャネル1102によって画定された通路1106を通って移動し、上部フランジ1762はアンビル1130のランプ面1134に沿って、次いでアンビル1130によって画定された通路1136を通って移動する。
主に図10及び11を参照すると、ランプ面1134は、発射部材1760の一部分が発射行程の一部分の間に延在するアンビル1130内の開放閉鎖キャビティ1148を画定する。例えば、上部フランジ1762は、発射行程の一部分の間に、開放閉鎖キャビティ1148を介してアンビル1130から突出する。ランプ面1134は、近位開放面1142に沿って下向きに傾斜し、中間部分1138に沿って延び、遠位側閉鎖ランプ1140に沿って上向きに傾斜する。発射部材1760が初期位置又は定位置にあるとき(図10を参照)、上部フランジ1762は中間部分1138から離間している。換言すれば、上部フランジ1762は、開放閉鎖キャビティ1148とカム係合されない。定位置において、発射部材1760は、開放力も閉鎖力も発射部材1760によってアンビル1130に加えられないように、開放閉鎖キャビティ1148に対してドウェリング又はホバリングし得る。
定位置(図10を参照)から、発射部材1760は近位方向に後退され得る。発射部材1760の後退位置が図11に示されている。発射部材1760が近位方向に移動し続けると、近位開放面1142と係合される発射部材1760の上部フランジ1762は、近位開放面1142に開放力を及ぼすように構成される。上部フランジ1762が近位開放面1142に対して移動すると、近位開放面1142は枢動し、これによってアンビル1130の枢動、開放運動を引き起こす。近位開放面1142は、枢動継手1150に対して近位側に位置付けられる。その結果、上部フランジ1762が近位開放面1142に下向きの力を及ぼすと、アンビル1130は、近位開放面1142に対するてこの作用によって上向きに押される。
ランプ面1134はまた、中間部分1138と近位開放面1142との間にフィレット1144を含む。特定の例では、開放閉鎖キャビティ1148の近位端部は、突出尾部まで延在し得る開放ランプを含み得る。発射部材1760の上部フランジ1762は、開放ランプ及び/又は突出尾部とカム係合して、エンドエフェクタ1100の開放運動を発生させるように構成され得る。特定の例では、上部フランジ1762はまた、本明細書に更に記載されるように、追加の開放運動を発生させるように構成され得る近位延在ボスを含み得る。
後退位置(図11を参照)から、発射部材1760は遠位方向に前進されて、定位置に復帰し得る(図10を参照)。エンドエフェクタを閉鎖するために、発射部材1760は、定位置から図12に示す前進位置へと更に前進され得る。発射運動のうちの後退位置と前進位置との中間の部分に関して言えば、上部フランジ1762はランプ面1134から離間している。例えば、上部フランジ1762は、発射部材1760が閉鎖運動(図12参照)と開放運動(図11を参照)との間で移行するときに、中間部分1138の上でホバリング又はドウェリングする。発射運動のドウェル部分は、例えば、開放運動及び/又は閉鎖運動のジャミングを防止するように構成され得る。
発射部材1760は、図12に示される前進位置において、ランプ面1134及びその遠位閉鎖ランプ1140と接触するように移動する。発射部材1760が更に遠位方向に前進されると、上部フランジ1762は遠位閉鎖ランプ1140に沿って移動して、アンビル1130を細長チャネル1102に対してクランプする。遠位閉鎖ランプ1140は、枢動継手1150に対して遠位側に位置付けられる。その結果、上部フランジ1762が遠位閉鎖ランプ1140に下向きの力を及ぼすと、アンビル1130は下方に押される。
発射部材1760が遠位方向に進行し続けると、上部フランジ1762は通路1136を通って移動し、エンドエフェクタ1100の長さに沿ってアンビル1130と細長チャネル1102との間の一定の距離を確保する。例えば、通路1136は、通路1136の下限及び上限を規定する下部レッジ1137及び上部キャップ1139を含む。上部フランジ1762は、発射行程の間、これらの下限及び上限の範囲内に拘束される。上部フランジ1762は、通路1136の制限範囲内にぴったりと嵌合するように寸法決めされ得る。他の例では、本明細書に更に記載されるように、上部フランジ1762は、通路1136又はその一部分によって設けられるクリアランス内で垂直に浮遊及び/又は調節するように構成され得る。
発射部材1760は、多機能発射部材である。例えば、発射部材1760は、ステープルカートリッジ1110から直接駆動式ステープル1126を発射するため、ジョー1102と1130との間にクランプされた組織を切断するため、発射行程の開始時にクランプ構成へとジョー1102及び1130をカム駆動するため、並びに、発射行程の完了時に開放構成へとジョー1102及び1130をカム駆動するために、スレッドアセンブリ1120を駆動するように構成される。換言すれば、発射部材1760は、単一の作動システムを用いて外科的機能の組み合わせを実現するように構成される。その結果、エンドエフェクタ1100のフットプリント内に適合するよう要求される独立した作動システムは、多機能発射部材1760によって最小化され得る。
他の例では、交換式外科用ツールアセンブリは、エンドエフェクタのジョーを開放及び閉鎖するための閉鎖管を含み得る。閉鎖管は、エンドエフェクタに対して並進するように構成され得る。例えば、閉鎖管がエンドエフェクタの上で並進するとき、閉鎖管は、エンドエフェクタのジョーを閉鎖された状態に付勢するように構成され得る。特定の例では、ばねが、エンドエフェクタのジョーを開放構成に向かって付勢するように構成され得、閉鎖管は、ジョーを閉鎖するために、そのばねの付勢力を克服し得る。
エンドエフェクタ7100及び遠位閉鎖管7430を含む交換式外科用ツールアセンブリ7000が、図13〜17に示されている。エンドエフェクタ7100は、アンビル1130及び細長チャネル1102にそれぞれ類似したアンビル7130と細長チャネル7102とを含む。閉鎖アセンブリ7406は、エンドエフェクタ7100のアンビル7130及び細長チャネル7102を閉鎖及び/又は開放するために利用される。閉鎖アセンブリ7406は、中間閉鎖部材7410と遠位閉鎖部材7430とを含む。中間閉鎖部材7410と遠位閉鎖部材7430は、上部二重枢動リンク7220によって互いに連結される。
図示される構成では、遠位閉鎖部材7430は、エンドエフェクタ7100に対して摺動可能に支持される中空の管状部材を備える。したがって、遠位閉鎖部材7430はまた、本明細書では遠位閉鎖管と呼ばれることもある。外科用器具のハンドルアセンブリ500に対して閉鎖トリガ512(図1及び2を参照)が作用する結果として、遠位閉鎖管7430を含めた閉鎖アセンブリ7406の軸方向移動が生じ得る。閉鎖ばね(図示せず)はまた、閉鎖アセンブリ7406上で軸支され、閉鎖アセンブリ7406を近位方向「PD」に付勢するように働き、それによって、交換式外科用ツールアセンブリ7000がハンドルアセンブリ500に動作可能に連結されるときに、閉鎖トリガ512を非作動位置へと枢動させるように働き得る。使用の際、閉鎖アセンブリ7406は、例えば、閉鎖トリガ512の作動に応答して、遠位側(方向DD)に並進されてアンビル7130を閉鎖するように構成される。
図13及び14は、閉鎖位置にあるアンビル7130及び細長チャネル7102(「ジョー」)を示す。遠位閉鎖部材7430が遠位方向DDに前進されると、遠位閉鎖部材7430の遠位端部7431は、アンビル装着壁上に形成された閉鎖カム表面の上で、また細長チャネル7102の近位端部上に形成されたクロージャカム表面の上で移動するように構成され得る。臨床医がアンビル7130及び細長チャネル7102を開放位置に移動させることを望むとき、遠位閉鎖部材7430は近位方向PDに移動される。遠位閉鎖管を含んだ閉鎖トリガ及び閉鎖アセンブリの作動については、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、同時出願の米国特許出願第15/385,956号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH POSITIVE JAW OPENING FEATURES」に記載されている。
ここで主に図17を参照すると、発射部材7760は、エンドエフェクタ7100内に位置付けられている。発射部材7760は、発射行程の間にエンドエフェクタ7100を通って並進して、エンドエフェクタ7100を通じてスレッドアセンブリ7120を移動させ、エンドエフェクタ7100のジョーの間にクランプされた組織を切断するように構成されている。アンビル7130は、発射行程の間に発射部材7760の一部分を受容するように構成された通路7136を含む。例えば、発射部材7760上の上部フランジは、通路7136内に移動可能に位置付けられ得る。
アンビル7130はまた、チャネル7138(図13及び15を参照)を含み、このチャネルを通じてロッド7140が延在する。主に図17を参照すると、ロッド7140は、近位端部7142と、遠位端部7144とを含んでいる。遠位端部7144は、本明細書に更に記載されるように、アンビル7130の遠位ノーズ7150と係合するように動作可能に位置付けられる。近位端部7142は、遠位閉鎖管7430の遠位端部7431と当接接触するように動作可能に位置付けられる。遠位閉鎖管7430が遠位方向に移動されてアンビル7130の閉鎖を完了すると、遠位閉鎖管7430の遠位端部7431は、ロッド7140の近位端部7142と当接接触するように移動され得る。結果として、閉鎖運動が完了すると、ロッド7140は、遠位方向に延在するか又は遠位方向に押され、このことが遠位ノーズ7150の枢動を引き起こす。主に図15〜17を参照すると、アンビル7130が遠位閉鎖管7430によって閉鎖構成へと移動された後に、ロッド7140が閉鎖管7430によって遠位方向に押されて遠位ノーズ7150を枢動させる。
再び図13及び15を参照すると、チャネル7138は、アンビル7130の近位部分から遠位ノーズ7150まで延在する。遠位ノーズ7150は、枢動継手7152においてアンビル7130の本体に枢動可能に接続されている。弾性支持体7154は、遠位ノーズ7150を直線状又は非枢動位置に保持するように構成されている(図13及び14を参照)。弾性支持体7154は、例えば、板ばね又はヘアピンばねなどの弾性部材又はばねであってもよい。ロッド7140が遠位に延在するとき、その遠位端部7144は遠位ノーズ7150と係合し、弾性支持体7154を克服する。例えば、ロッド7140は、図15〜17においては、遠位ノーズ7150を枢動位置に枢動させるように延出されている。枢動位置では、遠位ノーズ7150は、ステープルカートリッジの遠位ノーズ部分に対して組織をクランプするように構成される。このようなクランプ機構は、組織の遠位部分を捕捉又は保持し、発射行程の間に組織の流れを制限するように構成される。例えば、更なるクランプ圧力が、エンドエフェクタ7100によってその遠位端部分において加えられ得る。
上述したように、特定の例において、発射部材の上部フランジ1762は、発射運動の一部分にわたって、ランプ面1134との接触から逃れてホバリングし得る(図10参照)。例えば、ランプ面1134は、遠位閉鎖ランプ1140と近位閉鎖面1142との間に延在する中間面1138を含み得る。中間面1124は、表面1140と1142とが分離し別個のものとなるように、遠位閉鎖ランプ1140を近位閉鎖面1142から分離し得る。
例えば、閉鎖トリガ512(図1及び2を参照)は、発射部材1760を変位させるために可動域内で枢動し得るが、その枢動運動は、アンビル1130の対応する枢動運動を引き起こすようには構成されていない。換言すれば、閉鎖トリガ512の可動域の中で、閉鎖トリガ512の作動は、アンビル1130の閉鎖及び開放運動に対応していない。特定の例では、アンビル1130にフィードバックを供給することが、すなわち、遠位閉鎖ランプ1140との係合と近位閉鎖表面1142との係合との間の中間面1138上で上部フランジ1762がホバリングしている間を含めて、発射運動の全体にわたって枢動を達成することが望ましい。例えば、ばねアセンブリは、発射行程のドウェル部分の間に、アンビル1130に付勢力を及ぼすように構成され得る。
ここで図54を参照すると、ばねアセンブリ1160は、発射部材1760の上部フランジ1762に対して近位側に位置付けられている。ばねアセンブリ1160は、管状部材1162と、部分的に管状部材1162内に位置付けられた圧縮ばね1164と、を含む。管状部材1162は、アンビル1130内の近位ノッチ又は凹部1149内に位置付けられる。例えば、アンビル1130は、開放閉鎖キャビティ1148から近位方向に延在する近位ノッチ1149を含む。ばねアセンブリ1160は、凹部1149内に保持され、発射部材1760と動作可能に係合するように位置付けられる。
ばねアセンブリ1160は、上部フランジ1762が中間面1138の上でホバリングしているときにアンビル1130の開放運動を実現するように構成されている。上部フランジ1762は、アンビル1130が閉鎖構成にあり、かつ発射部材1760が定位置にあるときに、移動して圧縮ばね1164と接触するように構成され得る。発射部材1760が引き続き近位方向に後退されると、発射部材1760は、圧縮ばね1164を管状部材1162の中へと圧縮するように構成され得る。圧縮ばね1164の圧縮は、アンビル1130にかかる開放力に対応し得る力をアンビル1130に加えるように構成されている。例えば、ばねアセンブリ1160は、ノッチ1149の遠位向き表面に近位及び下向きの力を加えて、アンビル1130の開放構成に向かう上向きの枢動を達成するように構成され得る。
様々な例において、圧縮ばね1164は、上部フランジ1762が移動して近位閉鎖面1142と係合するまで、発射部材1760によって圧縮され得る。圧縮ばね1164は、上部フランジ1762が移動して近位閉鎖面1142と当接係合する前に、アンビル1130の開放を開始するのに十分なばね力を規定し得る。様々な例において、ばね力は、発射行程のドウェル部分の間に十分なフィードバックを提供するように調整され得る。特定の例において、圧縮ばね1164は、管状部材1162の高さまで圧縮され得る。圧縮ばね1164が管状部材1162内で完全に圧縮されるとき、開放運動は、発射部材1760の近位変位及び閉鎖トリガ512の対応する作動運動に比例し得る。
様々な例において、アンビル1130が細長チャネル1102に対して完全に開放しているとき、組織開度が、アンビル1130の成形面と、細長チャネル1102内に配置されたステープルカートリッジ1110のデッキ1115との間で規定され得る。組織開度は、アンビル1130が完全に開放しているときの、遠位端部におけるアンビル成形表面とエンドエフェクタ1100のデッキ1115との間の垂直高さとして定量化され得る。特定の例において、アンビル1130と細長チャネル1102との間の角度を増加させることなく、組織開度を増大させることが望ましくなり得る。そのような例において、アンビル1130の近位端部は、細長チャネル1102から離れる方向に移動して、遠位端部における組織開度を増大させるように構成され得る。
例えば、ここで図55を参照すると、細長チャネル11102は、細長チャネル11102に対するアンビル1130の垂直移動を可能にするための垂直スロット11108を含んでいる。細長チャネル11102は、多くの点で細長チャネル1102と類似しているが、しかしながら、細長チャネル11102は、ピンホール1108の代わりに垂直スロット11108を含む(図5を参照)。細長チャネル11102はエンドエフェクタ11100と共に利用され得るが、このエンドエフェクタは、アンビル1130をも含んでおり、ステープルカートリッジ1110を受容するように構成されている。アンビル1130は、枢動ピン11152によって細長チャネル11102に枢動可能に接続されており、この枢動ピンは、ばね11154によって動作可能に係合される。ばね11154は、枢動ピン11152を垂直スロット11108内で下向きに付勢するように構成されている。図55に示すばね11154は、板ばねであり、しかしながら、ばねの代替的な幾何学的形状及び構成が利用され得ることが、読者には容易に理解されよう。枢動ピン11152が垂直スロット11108の底部に位置付けられると、エンドエフェクタ11100は第1の組織開度を規定する。枢動ピン11152が垂直スロット11108の頂部に向かって移動できるとき、エンドエフェクタ11100は、より大きな第2の組織開度を規定する。
様々な例において、枢動ピン11152は、発射部材が近位方向に後退されてアンビル1130上の遠位閉鎖ランプ1140との係合から外れるとき、ばね11154を克服し、垂直スロット11108内で上向きに「飛び出す」こと又は跳ね上がることが可能となり得る。例えば、枢動ピン11152は、発射部材が移動してアンビル1130上の中間面1138の上方でドウェリング又はホバリングするとき、垂直スロット11108内で上向きにシフトするように構成される。依然として図55を参照すると、発射部材11760は、枢動ピン11152を上向きに持ち上げるように構成されている。例えば、発射部材11760は、多くの点で発射部材1760と類似しているが、しかしながら、発射部材11760は、ランプ面11772を有する楔形突出部11770を含んでおり、このランプ面は、垂直スロット11108内で枢動ピン11152と係合し、枢動ピンを上向きに持ち上げるためのものである。単一の楔形突出部11170のみが図55に示されているが、一対の対称的な楔11170が発射部材11760の反対側に位置付けられることが、読者には容易に理解されよう。
発射部材11760が近位方向に後退されてアンビル1130上に開放運動を及ぼすとき、アンビル1130は、組織開度を増大させるために細長チャネル11102から垂直に離れて移動するように構成される。更に、発射部材11760が後続の閉鎖運動の間に遠位方向に前進されるとき、楔形突出部11770は、枢動ピン11152との係合から外れて移動するように構成され、それにより、ばね11154は、垂直スロット11108の底部における初期位置に枢動ピン11152を復帰させ得る。様々な例において、枢動ピン11152は、発射部材11760の上部フランジがアンビル1130の遠位閉鎖ランプ1140と係合してその閉鎖に影響を及ぼす前に、垂直スロット11108の底部に復帰するように構成される。
特定の例では、エンドエフェクタは、ある範囲内の厚さの組織をクランプ及びステープル留めするように構成され得る。エンドエフェクタは、第1の外科的機能の間には、第1の厚さを有する組織をクランプすることができ、第2の外科的機能の間には、異なる厚さを有する組織をクランプすることができる。特定の外科的機能において、エンドエフェクタジョーの間にクランプされる組織の厚さは、一定又は実質的に一定となり得る。他の例では、エンドエフェクタは、変動又は変化する厚さを有する組織をクランプ及びステープル留めするように構成され得る。例えば、エンドエフェクタジョーの間にクランプされる組織の厚さは、エンドエフェクタの長さに沿って長手方向に変動し得る。
本明細書に記載されるように、発射部材は、エンドエフェクタジョー間の組織間隙を設定するためのフランジを含み得る。例えば、上部フランジは、アンビル内のチャネルに沿って移動するように構成され得、下部フランジは、発射行程の間に細長チャネル内のチャネルに沿って移動するように構成され得る。発射部材のフランジは、ジョー間の組織間隙を制限するために、それぞれのチャネルの内側表面と係合するように構成されたカム面を含む。例えば、フランジは、ジョー間の最大及び/又は最小間隔を規定し得るが、これは、エンドエフェクタに導入されたステープルカートリッジ上の組織接触デッキとエンドエフェクタの組織対向アンビルとの間隔を制限することに相当する。特定の例において、発射部材のフランジによって規定される最大及び最小間隔は固定され得る。他の例では、フランジの一方又は両方が、組織厚さの変動に適応するように遊動又はシフトするように構成され得る。フランジは、例えば、発射行程の間又はその一部分の間にシフトし得る。
ここで図18〜21を参照すると、発射部材8760の上部部分が示されている。発射部材8760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材8760は、下部フランジ(図示せず)と、上部フランジ8762と、下部フランジと上部フランジ8764との間に延在する支持部分8763とを含むIビーム構造を画定する。上部フランジ8762は、支持部分8763から延在する水平ピンから構成される。例えば、下部フランジは、下部フランジ1764と同一であってもよい(図4及び5を参照)。組織切断機構8766は、フランジの間の支持部分8763によって支持される。
支持部分8763は、細長チャネル、ステープルカートリッジ、及びアンビル内の整列したスロットを通って移動するように構成されている。例えば、支持部分8763が、細長チャネル1102、ステープルカートリッジ1110、及びアンビル1130内の整列したスロットを通じて移動するように、発射部材8760はエンドエフェクタ1100との互換性を有し得る(図1〜5を参照)。発射部材1760と同様に、発射部材8760が遠位方向に発射又は駆動されるとき、発射部材8760は、スレッドアセンブリも同様に遠位方向に駆動するように構成されている。また、発射部材8760がステープルカートリッジを通って遠位方向に移動すると、組織切断機構8766は、スレッドアセンブリがステープルカートリッジ1110内でステープルを上向きに駆動し、アンビル1130と成形接触させるときに、エンドエフェクタ1100によってクランプされる組織を切断するように構成されている。
発射部材8760は、支持部分8763の上部部分に沿って延在するスロット8761を含む。スロット8761は楔形のスロットであり、スロット8761の高さは、発射部材8760の長さに沿って長手方向において変動する。より具体的に言えば、近位端部8765におけるスロット8761の高さは、遠位端部8767における高さよりも大きい。他の例では、スロット8761の高さは一定であり得るが、スロット8761は、発射部材8760の長さに沿って斜めに配向され、勾配を付けられ、かつ/又は非水平であってもよい。スロット8761は、最大組織間隙を規定する上縁部8768含む。本明細書に記載されるように、上部フランジ又はピン8762は、組織間隙を調節するためにスロット8761内で移動するように構成されている。更に、上部ピン8762に荷重が加えられると、上部ピン8762は、スロット8761内で上側ピン8762が移動する際に上縁部8768に沿って摺動するように構成されている。
主に図18Aを参照すると、上部ピン8762は、スロット8761内で上部ピン8762を案内する中央溝8770を含んでいる。例えば、上縁部8768は、上部ピン8762がスロット8761内に位置付けられるときに溝8770の中へと延出するように構成されている。他の実施形態では、上部ピン8762は、支持部分8763の片側又は両側のピン8762上に固定され得るガイドブロックを含み得る。中央溝8770及び/又はガイドブロックは、発射行程の間に、また上部ピン8762がスロット8761内で移動する際に、上部ピン8762のねじれ又はトルク発生を防止するように構成され得る。ガイドブロックは、例えば、ピン8762上に溶接され得る。他の例では、1つ又は2つ以上のガイドブロックが支持部分8763に固定され得る。
発射部材8760の第1の構成又は初期構成が図19に示されている。上部ピン8762は、第1の構成において摩擦によって定位置に保持される。例えば、上部ピン8762は、スロット8761内で圧縮及び圧入され得る。第1の構成では、上部ピン8762は、スロット8761の遠位端部8767に隣接して位置付けられる。第1の高さHは、発射部材8760が第1の構成にあるとき、上部ピン8762と下部フランジとの間で規定される。より具体的に言えば、第1の高さHは、下部フランジの上面と上部ピン8762の下面との間で規定される。第1の高さHは、発射部材8760によって規定される最小の組織間隙に対応する。
依然として図19を参照すると、スロット8761の上縁部8768は、内側輪郭に沿って延在する。換言すれば、上縁部8768は圧縮半径Rを規定する。上側縁部8768の内側輪郭は、上部ピン8762を遠位端部8767に対してスロット8761内の最遠位位置に保持しようとする圧縮力を上部ピン8762に加える。
ここで図20を参照すると、発射行程の間に、力Fが上部ピン8762に加えられ得る。例えば、組織がエンドエフェクタのジョーの間にクランプされるとき、組織はジョーによって圧縮され得る。その結果、圧縮された組織は、ジョーに開放力を及ぼすように構成され、そのような力が発射部材8760の上部ピン8762及び下部フランジに加えられる。力Fは、クランプされた組織が、例えば、より厚い組織がジョーの間にクランプされるときなど、増大した圧縮を伴うときに大きくなる。図20の力Fは、上縁部8768の内側輪郭を偏向させるのに十分なものであり、それにより、発射部材8760の上部境界が偏向され、スロット8761内の上部ピン8762にかかる圧縮力が緩和される。力Fは、上縁部8768を偏向させ、上部ピン8762を解放するために必要とされる閾値力に等しいか又はそれを超えるものである。図20において、上部ピン8762にかかる力Fは、発射部材8760を応力下構成へと移動させている。
上部ピン8762が力Fによって解放されているため、上部ピン8762は、スロット8761内で近位方向(PD)に自由に摺動する(図20を参照)。例えば、上部ピン8762は、図21において近位上部位置に移動している。図21の近位上部位置では、第2の高さHが上部ピン8762と下部フランジとの間に規定される。より具体的に言えば、第2の高さHは、下部フランジの上面と上部ピン8762の下面との間で規定される。第2の高さHは、最大の組織間隙、又は発射部材8760が適合構成にあるときの組織間隙に対応する。そのような例において、発射部材8760は、発射行程の第2の部分の間により大きな組織間隙を可能にするように構成される。本明細書に記載されるように、特定の例において、発射部材8760のジャミングを防止するために荷重が最も高くなり得るときに、発射行程の初期部分の間に最大組織間隙を更に制限することが望ましい場合がある。
上側ピン8762は、閾値力以上の力が上部ピン8762に加えられると、図21に示される近位上部位置にシフトするように構成されている。力Fが上向きに上部ピン8762に加えられるため、力Fは、スロット8761の上縁部8768に沿って上部ピン8762を付勢し、溝8770と上縁部8768との整列を維持する。結果として、発射部材8760は、組織厚さの変動に対応すべく調節又は適応するように構成される。
他の例において、発射部材8760は、発射行程の遠位部分の間に、減少する組織間隙を規定するように構成され得る。そのような場合、エンドエフェクタの遠位端部における圧縮が増大され得る。例えば、スロット8761の上面8768は、図19〜23に示すものとは異なり、スロット8761の高さがスロット8761の遠位端部8767において最大となるように、発射部材8760の近位端部に向かって下向きに角度をなしてもよい。
ここで図21Aを参照すると、上部ピン8762は装填構成で示されている。上側ピン8762をスロット8761に装填するために、上部ピン8762は、近位端部8765にある、スロット8761の最大の又は最も高い部分と整列され得る。近位端部8765から、上部ピン8762は遠位端部8767に向かって摺動され得るが、その結果、上縁部8768は、上部ピン8762の中央溝8770の中へと突出し、スロット8761内に上部ピン8762を拘束する。例えば、発射部材8760が遠位方向に前進されるとき、上部ピン8762は、遠位端部8767に向かって、かつ図19に示される構成へと摺動するように構成される。本明細書に記載されるように、上部ピン8762にかかる第1の負荷は、上部ピン8762を遠位方向に、かつ遠位端部8767における圧縮状態へと付勢することができ、上部ピン8762にかかるより大きな第2の負荷は、発射部材8760を変形させて、上部ピン8762の圧縮を解放し、上部ピンを近位方向に摺動させることができる。
発射部材8760は単一の浮動フランジ、すなわち上部フランジ8762を有するものとして説明されているが、他の例では、下部フランジもまた、第2の閾値力以上の力が加えられると、浮遊及び/又はシフトするように構成され得る。例えば、上部フランジ8762は、圧縮された組織によって第1の力が加えられたときにシフトするように構成されてもよく、下部フランジは、圧縮された組織によってより大きな第2の力が加えられたときにシフトするように構成されてもよい。他の例において、下部フランジのみがシフト及び/又は浮遊するように構成されてもよい。
ここで図22及び23を参照すると、発射部材9760の上部部分が示されている。発射部材9760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材9760は、下部フランジと、上部フランジ9762と、下部フランジと上部フランジ9764との間に延在する支持部分9763と、を含むIビーム構造を画定する。上部フランジ9762は、支持部分9763から延在する水平ピンから構成される。例えば、下部フランジは、下部フランジ1764と同一であってもよい(図4及び5を参照)。組織切断機構9766は、フランジの間の支持部分9763によって支持される。
支持部分9763は、細長チャネル、ステープルカートリッジ、及びアンビル内の整列したスロットを通って移動するように構成されている。例えば、支持部分9763が、細長チャネル1102、ステープルカートリッジ1110、及びアンビル1130内の整列したスロットを通じて移動するように、発射部材9760はエンドエフェクタ1100との互換性を有し得る(図1〜5を参照)。発射部材1760と同様に、発射部材9760が遠位方向に発射又は駆動されるとき、発射部材9760は、スレッドアセンブリも同様に遠位方向に駆動するように構成されている。また、発射部材9760がステープルカートリッジを通って遠位方向に移動すると、組織切断機構9766は、スレッドアセンブリがカートリッジ内でステープルを上向きに駆動し、アンビルとの成形接触をなすときに、エンドエフェクタによってクランプされる組織を切断するように構成されている。
発射部材9760は、支持部分9763の上部部分に沿って延在するスロット9761を含む。スロット9761は楔形のスロットであり、スロット9761の高さは、発射部材9760の長さに沿って長手方向において変動する。より具体的に言えば、近位端部9765におけるスロット9761の高さは、遠位端部9767における高さよりも大きい。追加的に又は代替的に、スロット9761は、遠位端部9767が近位端部9765よりも高くなるように、斜めに配向され、勾配を付けられ、かつ/又は非水平であってもよい。スロット9761は、最大組織間隙を規定する上縁部9768含む。本明細書に記載されるように、上部フランジ又はピン9762は、スロット9761内で移動して組織間隙を調節するように構成され、上部ピン9762は、スロット9761内で上部ピン9762が移動する際に、上縁部9768に沿って摺動する。発射部材9760はまた、上側ピン9762に付勢力を及ぼすように構成されたばね9769を含む。
上部ピン9762は、スロット9761内で上部ピン9762を案内する中央溝9770を含んでいる。例えば、上縁部9768は、上部ピン9762がスロット9761内に位置付けられるときに溝9770の中へと延出するように構成されている。図示の実施形態では、上部ピン9762は、支持部分9763の両側に固定されたガイドブロック9780を含む。ガイドブロック9780は、発射行程の間に、また上部ピン9762がスロット9761内で移動する際に、上部ピン9762のねじれ又はトルク発生を防止するように構成される。他の例において、1つ又は2つ以上のガイドブロックが上部ピン9762に固定されてもよく、更に他の例では、発射部材9760はガイドブロックを含まなくてもよい。
発射部材9760の第1の構成又は初期構成が図22に示されている。上部ピン9762は、ばね9769によって定位置に保持される。例えば、ばね9769は、スロット9761の遠位端部9767に向かって上部ピン9762を付勢するように構成されている。第1の高さHは、発射部材9760が第1の構成にあるとき、上部ピン9762と下部フランジとの間で規定される。より具体的に言えば、第1の高さHは、下部フランジの上面と上部ピン9762の下面との間で規定される。第1の高さHは最小の組織間隙に対応する。
依然として図22を参照すると、組織がエンドエフェクタのジョーの間にクランプされるとき、組織はジョーによって圧縮され得る。その結果、圧縮された組織は、ジョーに開放力を及ぼすことができ、そのような力が発射部材9760の上部ピン9762及び下部フランジに加えられる。力Fは、クランプされた組織が、例えば、より厚い組織がジョーの間にクランプされるときなど、増大した圧縮を伴うときに大きくなる。力Fが閾値力以上であるとき、力Fは、図23に示すように、ばね9769の付勢力を克服するように構成され得る。例えば、力Fは、ばね9769を圧縮構成へと変形させ、上部ピン9762がスロット9761に沿ってその近位端部9765に向かって移動することを可能にするのに十分である。
上部ピン9762は、図23において近位上部位置に移動している。図23の近位上部位置では、第2の高さHが上部ピン9762と下部フランジとの間に規定される。より具体的に言えば、第2の高さHは、下部フランジの上面と上部ピン9762の下面との間で規定される。第2の高さHは、最大の組織間隙、又は発射部材9760が適合構成にあるときの組織間隙に対応する。力F(図22)が上向きに上部ピン9762に及ぼされるため、力Fは、スロット9761の上縁部9768に沿って上部ピン9762を付勢し、溝9770と上縁部9768との整列を維持する。結果として、発射部材9760は、組織厚さの変動に対応すべく調節又は適応するように構成される。
発射部材9760は単一の浮動フランジ、すなわち上部フランジ9762を有するものとして説明されているが、他の例では、下部フランジもまた、第2の閾値力以上の力が加えられると、浮遊及び/又はシフトするように構成され得る。例えば、上部フランジ9762は、圧縮された組織によって第1の力が加えられたときにシフトするように構成されてもよく、下部フランジは、圧縮された組織によってより大きな第2の力が加えられたときにシフトするように構成されてもよい。他の例において、下部フランジのみがシフト及び/又は浮遊するように構成されてもよい。
本明細書に記載されるように、発射部材は少なくとも1つの浮動フランジを含むことができ、この浮動フランジは、組織厚さの変動に適応するために、閾値力を加えられたときにシフト又は移動するように構成され得る。特定の例では、浮動フランジは、スロット内に位置付けられてもよく、また、閾値力を加えられるまで、初期構成で付勢及び/又は保持され得る。他の例では、発射部材の一部分は、変形可能な又は柔軟な材料を含むことができ、これは、閾値力を加えられると屈曲するか、ないしは別様に変形するように構成され得る。特定の例では、発射部材の柔軟なコアは、閾値力を加えられたときにシフト又は移動するように構成された少なくとも1つのフランジを支持することができる。
ここで図24〜26を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ10000のうちのエンドエフェクタ10100を含む一部分が示されている。エンドエフェクタ10100は細長チャネル1102とアンビル1130とを含み、ステープルカートリッジ1110は、細長チャネル1102内に設置されている。エンドエフェクタ10100はまた発射部材10760を含んでおり、この発射部材は、多くの点で発射部材1760と類似している(図4及び5を参照)。例えば、発射部材10760は、下部フランジ10764と、上部フランジ10762と、下部フランジと上部フランジ10762との間に延在する支持部分10763と、を含むIビーム構造を画定する。上部フランジ10762は、支持部分10763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ10764は、支持部分10763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。組織切断機構10766は、フランジ10762と10764との間の支持部分10763によって支持される。
支持部分10763は、細長チャネル1102、ステープルカートリッジ1110、及びアンビル1130内の整列したスロットを通って移動するように構成されている。発射部材1760と同様に、発射部材10760が遠位方向に発射又は駆動されるとき、発射部材10760は、スレッドアセンブリ1120も同様に遠位方向に駆動するように構成されている。また、発射部材10760がステープルカートリッジを通って遠位方向に移動すると、組織切断機構10766は、スレッドアセンブリ1120がステープルカートリッジ1110内でステープル1126(図5を参照)を上向きに駆動し、アンビル1130と成形接触させるときに、エンドエフェクタ10100によってクランプされる組織を切断するように構成されている。
更に図24〜26を参照すると、発射部材10760は、本体10772と、本体10772に埋め込まれた柔軟部分又はコア10770とを含む。例えば、本体10772は、カットアウト又はキャビティ10774を含み、柔軟部分10770はカットアウト10774内に位置付けられる。柔軟部分10770は上部フランジ10762を含む。本明細書に更に記載されるように、上部フランジ10762は、柔軟部分10770が変形する際にシフト又は移動するように構成される。
本体10772の弾性は、柔軟コア10770の弾性率よりも低くてもよい。特定の例では、柔軟コア10770は、その垂直屈曲の全範囲にわたって一定のばね定数をもたらし得る、ニチノールなどの形状記憶材料から形成され得る。更に、発射部材10760の本体10772は、例えば、ステンレス鋼又はチタンなどの非柔軟性の材料又は相当に柔軟性の低い材料から形成され得る。
柔軟部分10770は、第1の端部10776と第2の端部10778とを含んでいる。第1の端部10776は、本体10772内のカットアウト10774内に保持又は固定される。例えば、カットアウト10774は、本体10772内における第1の端部10776の移動を防止するために、第1の端部10776をしっかりと包み込むことができる。第2の端部10778は、上部フランジ10762を支持する。例えば、上部フランジ10762は、第2の端部10778と一体的に形成されてもよく、かつ/又はそれにしっかりと接続されてもよい。第2の端部10778は、カットアウト10774内にクリアランス10780を設けられており、その中で第2の端部10778が制御されて偏向されるようになっている。例えば、第2の端部10778及びその上に支持される上部フランジ10762は、上部フランジ10762に加えられる力に応答して、第1の端部10776に対して、また下部フランジ10764に対してシフトするように構成されている。上部フランジ10762の移動は、カットアウト10774の幾何学的形状及びアンビル1130内に画定された通路1136によって拘束される。
発射部材1760に関して説明したように(図4及び5を参照)、発射部材10760は、アンビル1130の開放閉鎖キャビティ1148と係合してアンビル1130をクランプ位置に移動させるように構成されている。例えば、発射部材10760の上部フランジ10762は、アンビル1130の遠位閉鎖ランプ1140に沿って(図8〜12を参照)、通路1136の中へと移動するように構成されている。通路1136は、通路1136の下限及び上限を規定する下部レッジ1137及び上部キャップ1139を含む。
図24では、発射部材10760は、定位置から第1の中間位置へと遠位方向に変位されている。定位置と第1の中間位置との間で、上部フランジ10762は、遠位閉鎖ランプ1140に沿って移動されて、アンビル1130をステープルカートリッジ1110に向かって枢動させ、それらの間に組織をクランプする。依然として図24を参照すると、第1の負荷が、発射部材10760の上部フランジ10762に加えられている。第1の負荷は、エンドエフェクタ10100によってクランプされた組織の第1の厚さ、密度、及び/又は靱性に対応し得る。
第1の負荷が上部フランジ10762に加えられると、柔軟部分10770は、図24に示される構成を取るように構成されている。具体的に言えば、柔軟部分10770の第2の端部10778は、通路1136の下部レッジ1137と上部キャップ1139との間で離間している。クリアランス10780の一部は第2の端部10778の上方にあり、クリアランス10780の別の部分は第2の端部10778よりも下方にある。そのような例では、上部フランジ10762は、第1の中間位置において交換式外科用ツールアセンブリ10000によって許容される最小組織間隙と最大組織間隙との間にある中間組織間隙を規定する。
図25では、発射部材10760は、第1の中間位置(図24を参照)から第2の中間位置へと遠位方向に前進されており、第2の負荷が発射部材10760の上部フランジ10762に加えられている。第2の負荷は第1の負荷よりも小さく、第1の厚さ、密度及び/又は靭性をそれぞれ下回る、エンドエフェクタ10100によってクランプされた組織の第2の厚さ、密度、及び/又は靭性に対応し得るものである。例えば、第2の負荷は、組織がより薄いため、第1の負荷よりも小さくてもよい。
第2の負荷が上部フランジ10762に加えられると、柔軟部分10770は、図25に示される構成を取るように構成されている。具体的に言えば、柔軟部分10770の第2の端部10778は、通路1136の下部レッジ1137に対して位置付けられ、クリアランス10780は第2の端部10778の上方にある。そのような例では、上部フランジ10762は、最小組織間隙を規定する。図25の構成を取るために、柔軟部分10770は、固定された第1の端部10776に向かって第2の端部10778を引き寄せるように収縮している。柔軟部分10770の収縮は、その材料、下部レッジ1137の位置、及び/又は制限ピン10768によって制限され得るが、これについては本明細書に更に記載される。
図26では、発射部材10760は、第2の中間位置(図25を参照)から第3の中間位置へと遠位方向に前進されており、第3の負荷が発射部材10760の上部フランジ10762に加えられている。第3の負荷は、第1の負荷及び第2の負荷よりも大きいものであり、また、第1の厚さ、密度、及び/又は靭性をそれぞれ上回り、第2の厚さ、密度、及び/又は靱性をもそれぞれ上回る、エンドエフェクタ10100によってクランプされた組織の第3の厚さ、密度、及び/又は靭性に対応し得るものである。例えば、組織がより厚く、より高密度であり、かつ/又はより高靭性であるため、第3の負荷は第1の負荷及び第2の負荷よりも大きいものとなり得る。
第3の負荷が上部フランジ10762に加えられると、柔軟部分10770は、図26に示される構成を取るように構成されている。具体的に言えば、柔軟部分10770の第2の端部10778は、通路1136の上部キャップ1139に対して位置付けられ、クリアランス10780は第2の端部10778の下方にある。そのような例では、上部フランジ10762は、最大組織間隙を規定する。図26の構成を取るために、柔軟部分10770は、固定された第1の端部10776から第2の端部10778を引き離すように伸長又は延長されている。柔軟部分10770の延長は、その材料、上部キャップ1139の位置、及び/又は制限ピン10768によって制限され得るが、これについては本明細書に更に記載される。
発射部材10670はまた、アンビル1130の通路1136内で移動するように構成された第1の側方突出ラグ又は制限ピン10768を含む。制限ピン10768は、発射行程の一部の間に組織間隙を制限するように構成される。制限ピン10768は、支持部分10763に対して固定され、発射行程の少なくとも一部の間に通路1136内で移動するように構成されている。制限ピン10768がアンビルレッジ1137に沿って進むとき(図24を参照)、制限ピン10768は、最大組織間隙を制限するように構成される。制限ピン10768が上部キャップ1139に沿って進むとき、制限ピン10768は、最小組織間隙を制限するように構成される。例えば、上部フランジ10762は支持部分10763に対して移動可能であるが、上部フランジ10762の変位は、通路1136内における制限ピン10768の固定位置によって制限される。
様々な例において、制限ピン10768は、第1の距離だけ横方向に突出することができ、この距離は上部フランジ10762の横方向に突出する距離よりも短くてもよい。換言すれば、制限ピン10768は、上部フランジ10762よりも狭くてもよい。加えて、通路1136へのアクセスを提供するアンビル1130内のスロット1132は、アンビル1130の一部分においてより広くなり得る。そのような例において、より短い制限ピン10768は、発射行程の一部にわたって最大組織間隙を制限することなく、アンビルレッジ1137の下方に延出し得る。
図示の実施形態では、制限ピン10768は、発射行程の初期の近位部分(図24を参照)の間に通路1136内に位置付けられ、その後の発射行程の遠位部分の間にアンビルレッジ1037の下方に突出する(図26を参照)。より具体的には、発射行程の近位部分と発射行程の遠位部分との間で、スロット1132は、固定ピンが通路1136内に拘束されないように広がるが、より幅広の上部フランジ1762は、通路1136内に拘束されたままとなり得る。様々な例において、スロット1132は、近位開始点からの距離の3分の1又はその付近で、制限ピン10768よりも大きく広がり得る。他の例では、スロット1132は、近位開始点からの距離の3分の1前後で、制限ピン10768よりも大きく広がり得る。
様々な例において、発射行程の初期部分の間に最大組織間隙を制限することが望ましくなり得る。例えば、厚い、高密度及び/又は高靭性の組織を通る発射行程の開始時に、発射部材10760にかかる負荷は大きくなり得、上部フランジ10762を下部フランジ10764から最大距離にわたって離して付勢し得る。そのような例では、最大の負荷が発射部材10760に及ぼされるときの発射行程の初期部分の間に、発射部材10760がジャミングを起こしたり、あるいは別様に動作不能となったりすることがないようにするため、最大組織間隙は、固定された制限ピン10769と下部フランジ10764との間の距離によって制御され得る。その後、切断縁部10766によって組織が切断されるときに、発射部材10760にかかる負荷が減少すると、制限ピン10768は、通路1136及びそのアンビルレッジ1137を係合解除して、浮動上部フランジ10762によって制御され得る付加的な又は増加した最大組織間隙を許容し得る。
発射部材10760はまた、細長チャネル1102と係合するように動作可能に構成された第2の横方向に突出するラグ10769を含む。例えば、横方向に突出するラグ10769は、組織間隙を更に制御するために、細長チャネル1102内の内側表面に沿って(例えば、カートリッジ支持基部1101に沿って)進むように構成される。追加的に又は代替的に、横方向に突出するラグ10769は、本明細書に更に記載される、ロックアウト構成6180(図45〜53を参照)などのロックアウト構成と係合するように構成され得る。
発射行程の間、ステープルが組織の中へと発射され得、組織は切断要素によって切断され得る。発射行程が完了すると、ステープルの列が切断線の両側に配置され得、ステープル列は、切断線の両側に組織シールを設けることができる。出血を最小限に抑えるために、ステープルは、組織が切断要素によって切断される前に発射され得る。そのような例において、ステープルは、シール間の組織が切断要素によって切断される前に、組織シールを設けることができる。
特定の例において、外科用器具が発射行程を実施することを防止することが有利である。例えば、ステープルカートリッジがエンドエフェクタに不在である場合、そのような発射行程の結果として、組織は切断要素によって切断されるが、ステープルによって封止されないことになり得るため、発射行程を妨げることが有利となり得る。同様に、空の又は使用済みのステープルカートリッジがエンドエフェクタに導入されている場合、そのような発射行程の結果として同様に、組織は切断要素によって切断されるが、ステープルによって封止されないことになるため、発射行程を妨げることが有利となり得る。
外科用器具は、特定の例において発射行程を防止するための様々な機構を設けられ得る。そのような機構は、一般的に「ロックアウト」と呼ばれ、例えば、ハンドル、シャフト、交換式外科用ツールアセンブリ、エンドエフェクタ、及び/又はステープルカートリッジ内に配置され得る。図27〜29を参照すると、ロックアウト構成2180を有するエンドエフェクタ2100が示されている。エンドエフェクタ2100は細長チャネル2102を含んでおり、この細長チャネルは、多くの点で細長チャネル1102と類似している(図3〜5を参照)。例えば、細長チャネル2102は、カートリッジ支持面又は基部2101から延在する一対の側壁2103を含む。細長チャネル2102は、その中にステープルカートリッジ1110(図3〜5を参照)などのステープルカートリッジを動作可能に支持するように構成されている。エンドエフェクタ2100はまた、アンビル1130と発射部材1760とを含む。
ロックアウト構成2180は、第1の脚部又はプロング2181と、第2の脚部又はプロング2183と、第3の脚部又はプロング2185とを有するロック2182を含む。第1の脚部2181及び第2の脚部2183は、ロック2182のV字形本体を形成する。第3の脚部2185は、V字型本体から近位方向に延在する。ロックアウト枢動部2184が、脚部2181、2183及び2185の中間の中央ハブ部分に位置付けられている。ロック2182は、ロック位置(図27及び28を参照)とロック解除位置(図29を参照)との間でロックアウト枢動部2814を中心として枢動するように構成されている。ロックアウト枢動部2184は、細長チャネル2102の側壁2103に枢動可能に装着され得る。ロックアウト構成2180はまた、ロック2182に作用するように構成されたロックアウトばね2186を含む。1つのロック2182及び1つのロックアウトばね2186のみが図27〜29に示されているが、ロックアウト構成2180が対称的なロック2182及びロックアウトばね2186を含み得ることが、読者には容易に理解されよう。例えば、各ロック2182とロックアウトばね2186のペアは、発射部材1760の一方の側に配置され得る。他の例では、ロックアウト構成2180は、単一のロック2182と単一のロックアウトばね2186とを含み得る。
第1の脚部2181はアンビル係合脚部を構成し、このアンビル係合脚部は、ロック2182が第1の向きにあるときにアンビル1130のための支持レッジとして作用する。第2の脚部2183はカートリッジ係合脚部を構成し、このカートリッジ係合脚部は、ロック2182をロック解除位置に枢動させるようにステープルカートリッジによって付勢可能である。第3の脚部2185は、ばね係合脚部又はナブを構成し、これに対してロックアウトばね2186はロック2182をロック位置に向かって付勢する。より具体的に言えば、ロックアウト構成2180は、第3の脚部2185に下向きの力を加えるロックアウトばね2186を含む。第3の脚部2185にかかる力は、第1の脚部2181をアンビル1130に向かって上向きに、近位方向に付勢するように構成されている。ロックアウトばね2186の近位部分は、細長チャネル2102に固定的に固定され、ロックアウトばね2186の遠位部分は、その固定された近位部分に対して偏向するように構成されている。ロックアウトばね2186は板ばねであるが、しかしながら、ロック2182をロック位置に向けて付勢するために、代替的なばねが用いられ得ることが、読者には容易に理解されよう。
主に図28を参照すると、ロック2182は、最初に、ロックアウトばね2186によってロック位置へと付勢される。ロック位置にあるとき、第1の脚部2181はアンビル1130に当接する。具体的に言えば、第1の脚部2181の端部2181aが、アンビル1130の内側レール1135に対して位置付けられる。第1の脚部2181と内側レール2135との間の係合の結果、アンビル1130は、細長チャネル2102に対して開放した向きで保持される。アンビル1130に閉鎖運動が加えられても(例えば、発射部材1760を遠位方向に前進させることによって)、アンビル1130の閉鎖は、第1の脚部2181と内側レール1135との係合によって防止される。
ロック2182は、未発射のステープルカートリッジが細長チャネル2102内に導入されるまで、ロック位置に留まるように構成される。ステープルカートリッジ1110が、図29に示されるように、細長チャネル2102内に位置付けられているとき、ステープルカートリッジ1110の一部分が第2の脚部2183に当接する。より具体的には、スレッドアセンブリ1120は、ステープルカートリッジ1110が未発射であるときに近位位置にあり、未発射のスレッドアセンブリ1120の近位端部は、ロック2182の第2の脚部2183に対して位置付けられる。スレッドアセンブリ1120は力F(図29を参照)を第2の脚部2183に加えるが、この力Fが、第2の脚部2183を下向きに、細長チャネル2102のカートリッジ支持基部2101内のロックアウトノッチ2109の中へと変位させる。第2の脚部2183はロックアウトノッチ2109内に入れ子になっているため、導入されたステープルカートリッジ1110は、細長チャネル2102のカートリッジ支持基部2101に対して面一に配置され得る。第2の脚部2183に対してスレッドアセンブリ1120によって及ぼされる力Fは、ロックアウトばね2186のばね付勢力を克服するのに十分なものである。
他の例において、カートリッジ本体1111などのステープルカートリッジ1110の別の部分がロック2182に当接し得る。そのような例において、ロックアウト構成1280は、ステープルカートリッジが中に導入されるまでエンドエフェクタ2100のクランピングを防止する、カートリッジ不在の又はカートリッジなしのロックアウトであり得る。しかしながら、ステープルカートリッジがエンドエフェクタ2100内に導入されている間は、ステープルカートリッジが既に発射された場合でも、ロックアウト構成は克服され得る。このようなカートリッジ不在のロックアウトは、例えば、空の又は使用済みのカートリッジロックアウトと組み合わされ得る。空のカートリッジロックアウトは、ステープルカートリッジ1110内のスレッドアセンブリ1120の適切な位置を検出し、例えば、スレッドアセンブリ1120が適切な発射前位置にあるときの発射行程のみを可能にするセンサ(例えば、電子接触センサ)であり得る。
依然として図29を参照すると、第2の脚部2183がロックアウトノッチ2109の中へと回転すると、ロック2182はロック解除位置に枢動する。結果として、第1の脚部2181は、移動して内側レール1135との係合から外れる。アンビル1130に閉鎖運動が加えられると(例えば、発射部材1760を遠位方向に前進させることによって)、アンビル1130は、ステープルカートリッジ1110に向かって下向きに自在に枢動する。換言すれば、アンビル1130の閉鎖は、未発射のステープルカートリッジが細長チャネル2102内に配置されているときに許容される。例えば、発射部材1760は遠位方向に前進され得、上部フランジ1762は、開放閉鎖キャビティ1148の遠位閉鎖ランプ1140に沿って移動して、アンビル1130を閉鎖位置に向かってカム運動させ得る。
スレッドアセンブリ1120は、図29に示す近位位置にスレッドアセンブリ1120が配置されている間、ロック2182をロック解除位置に保持する。スレッドアセンブリ1120が発射行程の間に遠位方向に前進されると、ロック2182が解放されるが、しかしながら、ロック2182が再びロック位置へと回転することは、アンビル1130がステープルカートリッジ1110に対してクランプされている間、内側レール1135によって防止される。その後、アンビル1130が開放位置に復帰されると(例えば、発射部材1760を近位方向に後退させることによって)、ロックアウトばね2186は、ロック2182を再びロック位置に向かって付勢するように構成されており(図27及び28を参照)、これにより、ステープルカートリッジ1110が細長チャネル2102から取り外され、ロックアウト構成1280を克服するように配置された近位配置スレッドアセンブリを有する新しいステープルカートリッジと交換されるまで、後続の閉鎖及び発射行程が防止される。
ロックアウト構成1280は、未発射のステープルカートリッジ1110がエンドエフェクタ1000内に導入されていない限り、細長チャネル2102に対するアンビル1130の枢動を防止する。様々な例において、アンビル1130は固定されるか又は不動であってもよく、細長チャネル2102は、固定されたアンビル1130に対して枢動するように構成され得る。そのような例において、ロックアウト構成1280は、未発射のステープルカートリッジ1110がエンドエフェクタ2100内に導入されていない限り、アンビル1130に対する細長チャネル2102の枢動を防止するように構成され得ることが、読者には容易に理解されよう。
特定の例では、ロックアウトはエンドエフェクタ内に位置付けられ得る。例えば、ロックアウト構成2180のロック2182は、エンドエフェクタ2100の細長チャネル2102内に位置付けられる。他の例では、ロックアウトは、外科用器具のシャフト部分内に位置付けられ得る。例えば、交換式外科用ツールアセンブリは、シャフト部分とエンドエフェクタ部分とを含むことができ、ロックアウトはシャフト部分内に位置付けられ得る。
図30は、交換式外科用ツールアセンブリ1000と多くの点で類似している交換式外科用ツールアセンブリ3000を示す。交換式外科用ツールアセンブリは、エンドエフェクタ3100とシャフト部分3400とを含む。ロックアウト構成3480がシャフト部分3400内に位置付けられている。交換式外科用ツールアセンブリ3000はまた、発射バー3770に連結された発射部材3760を含む。
発射部材3760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材3760は、下部フランジ3764と、上部フランジ3762と、フランジ3762と3764との間に延在する支持部分3763とを含むIビーム構造を画定する。上部フランジ3762は、支持部分3763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ3764は、支持部分3763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。組織切断機構3766は、フランジ3762と3764との間の支持部分3763によって支持される。支持部分3763は、細長チャネル3102、ステープルカートリッジ、及びアンビル3130内の整列したスロットを通って移動する。
アンビル1130とは異なり、アンビル3130は、エンドエフェクタ3100のジョーを開放及び閉鎖するために発射部材によって係合可能な開放閉鎖キャビティ1148を含んでいない。むしろ、アンビル3130を開放及び閉鎖するために、閉鎖管3430は、エンドエフェクタ3100の一部分の周りで並進するように構成されている。閉鎖管3430の遠位並進は、ジョーをクランプ構成に向かってカム動作させるように構成され、閉鎖管3430の近位変位は、ジョーを開放構成に向かってカム動作させるように構成されている。エンドエフェクタジョーを開放及び閉鎖するための閉鎖管の動作について、本明細書に更に記載する。
シャフト部分3400は、駆動部材1602と多くの点で類似している長手方向可動駆動部材3540を含む。発射行程の間、駆動部材3540は、発射バー3770に発射運動を伝達して発射部材3760を発射する。例えば、駆動部材3540の作動は、組織を切断し、ステープルカートリッジからのステープルの発射を実現するために、発射バー3770及び発射部材3760を遠位方向に変位させるように構成されている。その後、駆動部材3540は近位方向に後退されて、発射バー3770及び発射部材3760を近位方向に後退させ得る。
特定の例において、駆動部材3540は、発射バー3770に直接的に連結され得る。他の場合には、図30に示すように、付勢ばね3560が駆動部材3540と発射バー3770との間に配置される。例えば、付勢ばね3560は、発射バー3770から駆動部材3540に向かって近位方向に延在する。様々な例において、付勢ばね3560の一方の端部は発射バー3770に連結され得るが、付勢ばね3560のその反対側の端部は駆動部材3540に連結され得る。駆動部材3540は、その遠位端部にばねアパーチャ3544を含む。ばねアパーチャ3544は、付勢ばね3560の一部分を受容及び拘束するように構成されている。付勢ばね3560はコイルばねであるが、代替的なばね形状が、近位付勢力を駆動部材3540に、そして対応する遠位付勢力を発射バー3770に加えるように構成され得ることが、読者には容易に理解されよう。
シャフト部分3400内のロックアウト構成3480は、戻り止め3484(図33及び35を参照)を有するロックアウトレバー3482と、遠位ノーズ3486とを含んでいる。ロックアウトレバー3482の戻り止め3484は、駆動部材3540と動作可能に係合するように位置付けられ、ロックアウトレバー3482の遠位ノーズ3486は、発射バー3770と動作可能に係合するように位置付けられる。具体的に言えば、発射バー3770は、近位ノーズ3774を有する近位リセット爪3772を含む。近位リセット爪3772は、発射バー3770の近位端部からロックアウト構成3480に向かって延在する。本明細書に更に記載されるように、ロックアウトレバー3482上の遠位ノーズ3486のランプ面と近位ノーズ3774のランプ面は摺動可能に係合される。
ロックアウト機構3480はまた、ロックアウトレバー3482と動作可能に係合するリセットばね3450を含む。リセットばね3450は、ロックアウトレバー3482に力F(図30を参照)を加えて、図30に示すロック位置に向かってロックアウトレバー3482を付勢するように位置付けられる。本明細書に更に記載されるように、ロックアウトレバー3482は、枢動部3488を中心に回転して、ロック位置からロック解除位置へと移動するように構成されている(図31を参照)。ロック位置にあるとき、ロックアウトレバー3482の戻り止め3484(図33及び35を参照)は、駆動部材3540と係合される。より具体的に言えば、戻り止め3484は、駆動部材3540の長手方向変位が戻り止め3484によって防止されるように、駆動部材3540のロックアウト凹部3542内に位置付けられる。
依然として図30を参照すると、ステープルカートリッジがエンドエフェクタ3100に存在しない。ステープルカートリッジがエンドエフェクタ3100内に位置付けられていないとき、リセットばね3450からの力Fはロックアウトレバー3482をロック位置に枢動させ、そのため、戻り止め3484(図33及び35を参照)はロックアウト凹部3542内に位置付けられる。その結果、駆動部材3540の遠位変位が防止される。発射運動は、外科用器具のハンドル(例えば、図1及び2のハンドルアセンブリ500)内のアクチュエータから駆動部材3540に加えられてもよいが、戻り止め3484が駆動部材3540を保持及び/又は拘束してその遠位変位を防止するために、駆動部材3540は変位されず、また発射運動を発射バー3770及び発射部材3760に伝達することもない。
ここで図31を参照すると、ステープルカートリッジ3110がエンドエフェクタ3100内に位置付けられている。ステープルカートリッジ3110は、多くの点でステープルカートリッジ1110に類似している。しかしながら、ステープルカートリッジ3110はまた、発射部材3760に当接するように動作可能に構成された近位ゲート3120を含む。主に図32を参照すると、ステープルカートリッジ3110は、カートリッジ本体3111と、カートリッジ本体3111内に画定された長手方向スロット3114とを備えている。長手方向スロット3114は、ステープルカートリッジ3110の近位端部3112から延在する。ステープルカートリッジ3110の近位端部3112において、近位ゲート3120は、長手方向スロット3114を横切って延在する。結果として、近位ゲート3120は、発射部材3760に対する脆弱な又は壊れやすい障壁を形成する。
依然として図32を参照すると、近位ゲート3120は、長手方向スロット3114の第1の側でヒンジ3122によってカートリッジ本体3111に接続されている。近位ゲート3120は、長手方向スロット3114の反対側でカートリッジ本体3111に当接する。具体的に言えば、カートリッジ本体3111は、ゲート3120の一部分に適合しそれを受容するように寸法決めされたカットアウト3124を含む。様々な例において、ゲート3120は、カットアウト3124の中へと圧入又は摩擦嵌めされ得る。追加的に又は代替的に、カットアウト3124は停止部3126を画定することができる。停止部3126は、ゲート3120に対する遠位当接面又はシェルフを構成する。様々な例において、カートリッジ本体3111は、プラスチック材料から成形されてもよく、カットアウト3124及び/又は停止部3126は、カートリッジ本体3111の成形機構であってもよい。
再び図31を参照すると、ステープルカートリッジ3110がエンドエフェクタ3100内に位置付けられているとき、近位ゲート3120は、発射部材3760の遠位端部分に対して位置付けられる。結果として、近位側ゲート3120は、発射部材3760及び発射バー3770を近位方向にシフトさせるように構成される。図31に示されるように、付勢ばね3560は、発射部材3760が駆動部材3540に向かって近位に変位することを可能にすべく収縮するか又は別様に変形するように構成されている。近位ゲート3120は脆弱ではあるが、近位ゲート3120は、圧縮された付勢ばね3560によって生成される付勢力には耐えるように構成されている。
依然として図31を参照すると、発射部材3760の近位変位は、リセット爪3772上の近位ノーズ3774をロックアウトレバー3482に対して近位方向に駆動する。近位ノーズ3774は、リセットばね3450を克服するように構成されており、そのため、ロックアウトレバー3482は、図31に示されるロック解除位置に向かって枢動し得る。ロック解除位置にあるとき、リセットばね3450は、シャフト部分3400の内側表面に対して面一に圧縮され、ロックアウトレバー3482上の戻り止め3484(図33及び35を参照)は、ロックアウト凹部3542から係合解除される。結果として、駆動部材3540の遠位変位は、ロックアウト構成3480によって許容される。更に、発射バー3770及び発射部材3760に伝達される駆動部材3540の発射力は、ステープルカートリッジ3110上の近位ゲート3120を破断するように構成されている。
ここで図33を参照すると、駆動部材3540は発射バー3770を遠位方向に押すことで、発射部材3760が近位側ゲート3120を破断するか、ないしは別様に解放する。近位ゲート3120を破断するか、ないしは別様に解放するために必要とされる閾値力は、発射行程を実施するために外科用器具によって生成される力よりも小さくてもよい。換言すれば、発射行程は、近位ゲート3120を破壊するか、ないしは別様に克服するように設計され得る。図34に示されるように、発射部材3760が発射行程の力で近位ゲート3120を押圧するとき、近位ゲート3120は、ヒンジ3122において枢動するように構成され得る。様々な例において、カットアウト3124の停止部3126は、近位ゲート3120を解放するために変形又は破断することができる。例えば、図34に示すように、停止部3126の角部は、遠位枢動ゲート3120を収容するために破断される。
図33を再び参照すると、駆動部材3540が発射行程の間に遠位方向に移動すると、発射バー3770及びそのリセット爪3772も遠位方向に移動する。リセット爪3772の遠位変位は、リセット歯止め3772を移動させてロックアウトレバー3482との係合から外す。その結果、ロックアウトレバー3482上のリセットばね3450の力は、係合解除ロックアウトレバー3482を再びロック位置へと付勢するように構成されている。ロックアウトレバー3482は、図33においてロック位置へ復帰しているが、駆動部材3540内のロックアウト凹部3542がロックアウトレバー3482上の戻り止め3484から長手方向にオフセットされているため、発射行程の完了が許容される。
発射行程の完了時に、発射部材3760が近位方向に後退され得る。発射部材3760、発射バー3770、及び駆動部材3540が近位側に移動すると、駆動部材3540上のランプ面3546がロックアウトレバー3482と係合する。例えば、ランプ面3546は、ロックアウトレバー3482の遠位ノーズ3486に沿って摺動して、リセットばね3450を一時的に圧縮し、ロックアウトレバー3482をリセットばね3450に対して枢動させることができる。図35に示されるように、駆動部材3540が近位方向に後退し続け、ランプ面3546がロックアウトレバー3482上の戻り止め3484を通り過ぎて移動すると、戻り止め3484は、駆動部材3540内のロックアウト凹部3542と係合するようにばね動作し得る。リセットばね3450は、ロックアウトレバー3482にばね力を及ぼして、ロックアウト機構3480をリセットする。戻り止め3484はロックアウト凹部3542と再係合し、リセットばね3450によってそのような位置へと付勢されるため、ロックアウト構成3480は図35においてリセットされている。換言すれば、後続の発射行程は、ロックアウト構成3480によって防止される。
発射部材3760は、図35においてその定位置まで後退されているが、発射部材3760は、図31に示される位置に対してわずかに遠位側にある。近位ゲート3120が発射行程の間に克服されたため、ゲート3120は発射部材3760を、ひいては発射バー3770を近位方向に付勢しなくなる。その結果、シャフト部分3400内のロックアウト構成3480は、図35に示される使用済みステープルカートリッジ3110によって克服され得ない。
ロックアウト機構3480はエンドエフェクタ3100との関連で説明されてきたが、エンドエフェクタジョーを開放及び閉鎖し、ステープルを発射し、組織を切断するために多機能発射部材を利用する、エンドエフェクタ1100などの他のエンドエフェクタと共にロックアウト構成3480もまた利用され得ることが、読者には容易に理解されよう。
特定の例では、交換式外科用ツールアセンブリは、エンドエフェクタのジョーを閉鎖位置に向かって付勢するように構成されたばねを含み得る。そのようなばねは、例えば、エンドエフェクタの枢動継手の遠位側に位置付けられ得る。特定の例において、ばねは、ステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に導入されていないときの発射行程、すなわち、カートリッジ不在の又はカートリッジなしのロックアウトを防止するロックアウト構成と相互作用することができる。
図36を参照すると、アンビル4130が示されている。アンビル4130は、多くの点でアンビル1130と類似しているが(図3〜6を参照)、しかしながら、アンビル4130はまた、ばねスロット4146及び解放ノッチ4136を含む。ばねスロット4146は、アンビル4130の外側近位面4147内に画定される。例えば、アンビル4130は、それぞれランプ面1134及び開放閉鎖キャビティ1148(図8〜12を参照)に類似した開放閉鎖キャビティ4148を画定するランプ面4134を含む。例えば、開放閉鎖キャビティ4148は、遠位閉鎖ランプ4140及び近位開放面4142を含む。ばねスロット4146は、開放閉鎖キャビティ4148に対して近位側のアンビル4130の近位端部に位置する。アンビル4130はまた、側壁組織停止部4133の横方向内側に位置付けられた内側レール4135を含む。
内側レール4135は、内側レール1135と類似しており(図4及び6を参照)、その中に解放ノッチ4136を含む。解放ノッチ4136は、本明細書に更に記載されるように、ロックアウト機構によって係合される。図36〜44のロックアウト構成は、一対のロックアウトばね4450及び一対のロックバー4180を含む。ロックアウトばね4450及びロックバー4180は、アンビル4130の長手方向軸線に対して対称である。他の例では、ロックアウト構成は、単一のロックアウトばね4450及び単一のロックバー4180を含み得る。
主に図33〜40を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ4000は、アンビル4130と、細長チャネル4102と、アンビル4130と細長チャネル4102との間に延在するロックアウトばね4450と、を有するエンドエフェクタ4100を含んでいる。アンビル4130は、枢動ピン4152において、枢動継手4150における細長チャネル4102に対して枢動するように構成されている。細長チャネル4102は、多くの点で細長チャネル1102と類似しているが(図3〜5及び図7を参照)、しかしながら、細長チャネル4102はまた、例えば、ばね4450のためのアパーチャ4107(図24、26、及び28を参照)並びにロックバー4180のための凹部4109を含んでいる。アンビル4130は、多くの点でアンビル1130と類似しているが(図3〜6を参照)、しかしながら、アンビル4130はまた、例えば、ロックアウトばね4450の一部分を収容するためのばねスロット4146を含んでいる。
ロックアウトばね4450は、細長チャネル4102とアンビル4130との間のばねスロット4146を通って延在する。各ばね4450は、細長チャネル4102のアパーチャ4107内に保持される第1の端部4452と、アンビル4130と係合する第2の端部4454とを含む。ばね4450の第1の端部4452は、細長チャネル4102に埋め込まれるか、ないしは別様に固定され得る。例えば、ばね4450の第1の端部4452は、細長チャネル4102のそれぞれのアパーチャ4107内に保持され得る。ばね4450の第2の端部4454は、アンビル4130の外側近位面4147上の対応する当接面4149に対して位置付けられ得る。例えば、当接面4149は、開放閉鎖キャビティ4148に直接的に隣接するばねスロット4146と位置合わせされる。
発射部材4760(図38〜40を参照)がエンドエフェクタ4100内に位置付けられている。発射部材4760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材4760は、下部フランジ4764と、上部フランジ4762と、フランジ4762と4764との間に延在する支持部分4763とを含むIビーム構造を画定する。上部フランジ4762は、支持部分4763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ4764は、支持部分4763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。組織切断機構4766は、フランジ4762と4764との間の支持部分4763によって支持される。支持部分4763は、細長チャネル4102、ステープルカートリッジ1110(図3〜5を参照)などのステープルカートリッジ、及びアンビル4130内の整列したスロットを通って移動する。
発射部材4760はまた、発射部材4760の頂部部分から近位方向に延在する近位ボス4768を含む。近位ボス4768は、アンビル4130と係合してアンビル4130の開放運動を促進するように動作可能に構成されている。より具体的には、近位ボス4768は、アンビル4130の中央交差面4145と係合するように位置付けられる。中央交差面4145は、ばねスロット4146の中間に、開放閉鎖キャビティ4148及びエンドエフェクタ4100の枢動継手4150に対して近位側に位置付けられる。発射部材4760が枢動継手4150を越えて近位方向に後退されるとき、近位ボス4768は、中央交差面4145と摺動可能に係合するように構成され、これにより、中央交差面4145が下向きに付勢されてアンビル4130を開放位置に向かって枢動させる。
エンドエフェクタ4100は、細長チャネル4102の凹部4109内に摺動可能に位置付けられたロックバー4180を含む。各ロックバー4180は、近位端部4182及び遠位端部4184を含む。近位端部4182は、解放ノッチ4136内に動作可能に位置付けられる。遠位端部4184は、ステープルカートリッジが細長チャネル4102内に挿入されたときに、ステープルカートリッジと係合するように位置付けられる。ロックバー4180の近位端部4182及びノッチ4136での係合面は、係止バー4180を遠位方向に付勢するように構成されている。例えば、ノッチ4136は、ロックバー4180の近位端部4182を遠位方向に押すランプ面を画定する。追加的に又は代替的に、ロックアウト構成は、ロックバー4180を遠位位置に向かって付勢するための付勢ばね4186(図40を参照)を含んでもよい。付勢ばね4186は、ロックバー4180の近位端部4182と当接接触して位置付けられる。様々な例において、細長チャネル4102内の凹部は、付勢ばね4186を受容及び支持するように構成され得る。
主に図39及び40を参照すると、エンドエフェクタ4100が、非クランプ又は開放構成で示されている。更に、ステープルカートリッジが細長チャネル4102内に導入されていない。アンビル4130はステープルカートリッジに対してクランプされていないが、ロックアウトばね4450は、アンビル4130に閉鎖力を及ぼすように構成される。例えば、ロックアウトばね4450は、アンビル4130を下方及び前方に付勢するように構成されている。主に図40を参照すると、ばね4450の第2の端部4454は、外側近位面4147上の当接面4149に対して位置付けられ、ばね4450は、当接面4149上に力f(図40を参照)を及ぼすように構成されており、力fは、アンビル4130を閉鎖位置に向かって付勢する。
ロックアウトばね4450からの力fはまた、アンビルピン4152を細長チャネル4102内のロックアウトノッチ4105に付勢するように構成されている。より具体的には、細長チャネル4102は、各側壁の近位部分に画定された一対の曲線状のスロット4108を含む。曲線状のスロット4108は、一般に、それらの幾何学的形状により「腎臓形スロット」又は「バナナスロット」と呼ばれている。ロックアウトノッチ4105は、曲線状のスロット4108の下部近位部分から延在する。アンビルピン4152がロックアウトノッチ4105内に位置付けられると、開放位置(図39〜42を参照)から閉鎖位置(図43及び44を参照)へのアンビル4130の回転が防止される。例えば、ロックバー4180の近位端部4182が解放ノッチ4136内に配置されている場合、近位端部4182におけるランプ面は、アンビル4130の移動が抑制されるように、解放ノッチ4136内のランプ面に対して面一に配置され得る。
ここで図41及び42を参照すると、ステープルカートリッジ1110が細長チャネル4102内に導入されている。ステープルカートリッジ1110がエンドエフェクタ4100内に挿入されると、ステープルカートリッジ1110の近位端部1112は、ロックバー4180の遠位端部4184に対して位置付けられ、ロックバー4180を凹部4109内で近位方向に移動させる。例えば、ロックバー4180の遠位端部4184は、ステープルカートリッジの近位端部1112が当接するカートリッジ対向面を含むことができる。ロックバー4180の近位変位はまた、解放ノッチ4136内で係止バーの近位端部4182を移動させる。近位端部4182はランプ面を含み、このランプ面は解放ノッチ4136のランプ面と係合して、アンビル4130を細長チャネル4102から離れる方向に上方に持ち上げる。アンビル4130が上方に移動すると、アンビルピン4152もまた、ロックアウトノッチ4105から上方に、曲線状のスロット4108の中へと上方に移動する。ばね4450はアンビル4130を下向きに付勢し続け、したがって、アンビルピン4152をロックアウトノッチ4105の中へと付勢するが、導入されたステープルカートリッジ1110によるロックバー4180の近位変位は、ロックアウトばね4450の付勢を克服するのに十分である。図42に示されるように、アンビルピン4152が曲線状のスロット4108内に配置されるとき、アンビル4130は、アンビルピン4152において枢動継手4150を中心として閉鎖位置に向かって枢動するように動作可能に構成される。
ここで図43及び44を参照すると、発射部材4760は遠位方向に前進されてアンビル4130を閉鎖している。例えば、アンビル4130の上部フランジ4762は、発射部材4760が遠位方向に移動するとき、遠位閉鎖ランプ1140(図8〜12を参照)と同様にアンビル1130上で、例えばアンビル4130上で、遠位閉鎖ランプに対してカム作用するように構成されている。発射部材4760によって生成されるカム力は、アンビル4130を閉鎖位置に向かって枢動させるのに十分であり、アンビルピン4152は、アンビル4130が細長チャネル4102に対して枢動する際に、曲線状のスロット4108に沿って移動するように構成される。その後、発射部材4760は、発射行程を完了するために、エンドエフェクタ4100内の発射経路に沿って遠位方向に移動し続けることができる。
発射行程が完了すると、発射部材4760は、使用済みステープルカートリッジ1110の近位端部1112に向かって後退される。発射部材4760が近位方向に後退されているが、スレッドアセンブリ1120は、使用済みステープルカートリッジ1110の遠位端部1113に留まるように構成されている。そのような例において、使用済みステープルカートリッジ1110の近位端部1112は、アンビルピン4152が曲線状のスロット4108内に留まるように、ロックバー4180を近位方向に付勢し続けることができる。
他の例では、スレッドアセンブリ1120は、スレッドアセンブリ1120がステープルカートリッジ1110内の近位の発射前位置にあるときにのみロックバー4180が近位方向に付勢されるように、ロックバー4180と動作可能に係合することができる。そのような例において、発射行程の開始時に、ロックバー4180は遠位方向にシフトすることを許可され、ロックアウト構成と再係合することができ、そのため、新しいステープルカートリッジがエンドエフェクタ4100内に導入されるまで、後続の発射行程が防止されるようになる。
本明細書に記載されるように、特定の例では、エンドエフェクタの細長チャネルは、アンビルの開放及び閉鎖を容易にするための曲線状のスロット(例えば、「腎臓形」又は「バナナ」スロット)を含むことができる。他の例では、細長チャネルは、アンビルの開放及び閉鎖を容易にするためのピンホールを含み得る。そのような場合、アンビルは、枢動継手において単一の枢動軸線を中心に枢動するように構成される。ロックバー4180を含んだロックアウト構成は、アンビルの単一枢動軸線による閉鎖のために修正され得る。
例えば、ここで図90〜92を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ5000が、アンビル5130と細長チャネル5102とを有するエンドエフェクタ5100を含んでいる。アンビル5130は、枢動ピン5152において、枢動継手5150の周りで細長チャネル5102に対して枢動するように構成されている。細長チャネル5102は、多くの点で細長チャネル4102と類似しているが(図37〜44を参照)、しかしながら、細長チャネル5102は、曲線状のスロットの代わりに枢動ピン5152を受容するためのピンホール5108を含む。アンビル5130は、多くの点でアンビル4130と類似しているが(図36〜44を参照)、しかしながら、アンビル5130は、ロックバーと係合するためのノッチを内側レール5135内に含まない。
発射部材が図90〜92には示されていないが、エンドエフェクタ5100内の発射部材が、例えば、発射部材4760(図38を参照)と同一であり得ることが、読者には容易に理解されよう。エンドエフェクタ5100の発射部材は、それぞれランプ面1134及び開放閉鎖キャビティ1148(図8〜12を参照)と類似した開放閉鎖キャビティを画定するランプ面と係合するように構成され得る。例えば、開放閉鎖キャビティは、遠位閉鎖ランプ及び近位開放面を含む。特定の例では、ロックアウトばねは、細長チャネル5102とアンビル5130との間でばねスロット5146を通って延在し得る。このようなロックアウトばねは、例えば、ロックアウトばね4450と同一であってもよい。他の例では、エンドエフェクタ5100は、アンビル5130と細長チャネル5102との間に延在するロックアウトばねを含まなくてもよい。
エンドエフェクタ5100は、細長チャネル5102の凹部5109内に摺動可能に位置付けられたロックバー5180を含む。各ロックバー5180は、近位端部5182及び遠位端部5184を含む。近位端部5182は、凹部5109内にも位置付けられる圧縮ばね5190と当接接触して位置付けられる。遠位端部5184は、ステープルカートリッジが細長チャネル5102内に挿入されたときに、ステープルカートリッジと係合するように位置付けられる。単一のロックバー5180のみが図90〜92に示されているが、対称的なロックバー5180がエンドエフェクタ5100の各外側部に配置され得ることが、読者には容易に理解されよう。他の例では、エンドエフェクタ5100のロックアウト構成は、発射部材に対して非対称であってもよく、例えば単一のロックバー5180のみを含んでもよい。
主に図90を参照すると、エンドエフェクタ5100が、非クランプ又は開放構成で示されている。更に、ステープルカートリッジが細長チャネル5102内に導入されていない。アンビル5130はステープルカートリッジに対してクランプされていないが、特定の例では、ロックアウトばねは、アンビル5130に閉鎖力を及ぼすように構成され得る。例えば、ロックアウトばねは、アンビル5130を下方及び前方に付勢するように構成され得る。アンビル5130は、クランプ構成に向かって付勢されてもよいが、枢動ピン5152は、アンビル5130の枢動を防止するように構成され得る。
枢動ピン5152は、円形の、丸み付きの、又は別様に曲線状の部分5154と、平坦な又は直線状の部分5156とを含む半円形の外周又は断面を有する。アンビル5130が非クランプ構成にあるとき、枢動ピン5152は、平坦な部分5156がロックバー5180の上面5186に対して面一に配置されるように配向される。平坦な部分5156が上面5186に対して面一であるとき、枢動ピン5152の回転は、したがって開放位置から閉鎖位置(図92を参照)へのアンビル5130の回転は、抑制されるかあるいは完全に防止される。例えば、発射部材が開放閉鎖キャビティ内の定位置から遠位閉鎖ランプに向かって遠位方向に前進されるとき、試行される発射部材の遠位変位は、枢動ピン5152の平坦面5156とロックバー5180の上面5186との間の回転抵抗を克服するには不十分であり得る。結果として、アンビル5130は、ステープルカートリッジが細長チャネル5102内に位置付けられ、したがって、ロックアウト構成が克服されるまで、閉鎖構成に向かって移動することを防止され得る。
ここで図91を参照すると、ステープルカートリッジ1110が細長チャネル5102内に導入されている。ステープルカートリッジ1110がエンドエフェクタ5100内に挿入されると、ステープルカートリッジ1110の近位端部1112は、ロックバー5180の遠位端部5184に対して位置付けられ、ロックバー5180を凹部5109内で近位方向に移動させる。例えば、ロックバー5180の遠位端部5184は、ステープルカートリッジの近位端部1112が当接するカートリッジ対向面を含むことができる。
ロックバー5180の近位変位はまた、ロックアウトバー5180内のノッチ5188を近位方向に移動させる。ノッチ5188は、近位端部5182と遠位端部5184との中間の上面5186から下方に画定される。圧縮ばね5190が圧縮されて、凹部5109内でのロックバー5180の近位側への移動が可能となると、ノッチ5188は、枢動ピン5152と長手方向に整列するように構成される。図91に示されるように、ノッチ5188が枢動ピン5152と整列されるとき、枢動ピン5152の平坦な部分5156は、ロックバー5180から離間され得る。その結果、アンビル5130は、枢動継手5150においてアンビルピン5152を中心として閉鎖位置に向かって枢動することを動作可能に許可される。
ここで図92を参照すると、閉鎖運動がアンビル5130に加えられている。例えば、発射部材は遠位方向に前進されてアンビル5130を閉鎖し得る。発射部材の遠位前進は、アンビル5130上の遠位閉鎖ランプに対してその上部フランジをカム動作させるように構成されている。発射部材によって生成されるカム力は、ピンホール5108内でピン5152を枢動させるのに十分である。その後、発射部材は、発射行程を完了するために、エンドエフェクタ5100内の発射経路に沿って遠位方向に移動し続けることができる。
発射行程が完了すると、発射部材は、使用済みステープルカートリッジ1110の近位端部1112に向かって後退され得る。発射部材が近位方向に後退されているが、スレッドアセンブリ1120は、使用済みステープルカートリッジ1110の遠位端部1113に留まるように構成されている。そのような例において、使用済みステープルカートリッジ1110の近位端部1112は、アンビルピン5152が依然としてノッチ5188と整列されるように、ロックバー5180を近位方向に付勢し続けることができる。
他の例では、スレッドアセンブリ1120は、スレッドアセンブリ1120がステープルカートリッジ1110内の近位の発射前位置にあるときにのみロックバー5180が近位方向に付勢されるように、ロックバー5180と動作可能に係合することができる。そのような例において、発射行程の開始時に、ロックバー5180は遠位方向にシフトすることを許可され、ロックアウト構成と再係合することができ、そのため、新しいステープルカートリッジがエンドエフェクタ5100内に導入されるまで、後続の発射行程が防止されるようになる。
ここで図45〜53を参照すると、外科用エンドエフェクタ6100が示されている。外科用エンドエフェクタ6100は、細長チャネル6102及びアンビル1130を含む。細長チャネル6102は、多くの点で細長チャネル1102と類似しているが(図3〜5及び図7を参照)、しかしながら、細長チャネル6102はまた、ロックアウトばね6182の一部分を動作可能に受容するように寸法決め及び配置された凹部6109を含む。他の例では、外科用エンドエフェクタ6100は、本明細書に更に記載されるように、細長チャネル6102の代わりに細長チャネル1102を含むことができる。
発射部材6760がエンドエフェクタ6100内に位置付けられている。発射部材6760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材6760は、下部フランジ6764と、上部フランジ6762と、フランジ6762と6764との間に延在する支持部分6763とを含むIビーム構造を画定する。上部フランジ6762は、支持部分6763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ6764は、支持部分6763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。組織切断機構6766は、フランジ6762と6764との間の支持部分6763によって支持される。支持部分6763は、細長チャネル6102、ステープルカートリッジ6110、及びアンビル1130内の整列したスロットを通って移動する。
発射部材1760と同様に、発射部材6760は、発射行程の一部分の間に、エンドエフェクタ6100に閉鎖カム力を及ぼして、細長チャネル6102に対してアンビル1130をクランプするように構成され、また、発射行程の完了時に、エンドエフェクタ6100に開放カム力を及ぼして、アンビル1130を細長チャネル6102から離して枢動させるように構成されている。例えば、発射部材6730は、アンビル1130内の開放閉鎖キャビティ1148と動作可能に係合して、アンビル1130の枢動を容易にするように位置付けられる。
外科用エンドエフェクタ6100はロックアウト構成6180を含み、このロックアウト構成は、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、アンビル1130の発射行程を防止し、かつ/又は細長チャネル6102に向かうアンビルの回転運動を防止し得る。換言すれば、ロックアウト構成6180は、不在及び空のカートリッジロックアウトであり、クランプロックアウトであるとも見なされ得る。発射部材6760は多機能発射部材であるため、発射部材は、単一の作動システムを用いて外科的機能の組み合わせを実施するように構成される。その結果、ロックアウト構成6180が発射部材6760の作動を防止するとき、ロックアウト構成6180は、エンドエフェクタ6100のクランプ及び切断縁部6766の前進を含む、発射部材6760によって実施される外科的機能の組み合わせを効果的に防止する。
他の例において、ロックアウト構成6180は、発射部材6760がエンドエフェクタジョーを閉鎖した後に発射部材6760と係合するように構成され得る。例えば、ロックアウト構成6180は、発射部材6760が開放閉鎖キャビティ1148の遠位閉鎖ランプ1140との係合の後にロックアウト構成6180と係合するように、更に遠位方向に配置され得る。そのような例において、発射部材6760は、ロックアウト構成6180が場合により係合される前に、細長チャネル6102に対してアンビル1130をクランプするように構成され得る。
ロックアウト構成6180は、ロックアウトばね6182、並びに発射部材6760上のロックアウトラグ6770を含む。ロックアウトばね6182は、細長チャネル6102の凹部6109内に位置付けられる。ロックアウトばね6182は、固定端部と一対の偏向可能な端部とを有するU字型部材を画定する。ロックアウトばね6182は板ばねであるが、様々な代替的なばねが、ロックアウトラグ6770と動作可能に係合するように構成され得ることが、読者には容易に理解されよう。例えば、ロックアウトばね6182は、発射部材6760の両側にある2つの別個の板ばねから構成され得る。
ロックアウトばね6182の固定端部は、細長チャネル6102に固定される近位端部6184である。例えば、近位端部6184は、スポット溶接部6196において細長チャネル6102に溶接され得る(図47を参照)。ロックアウトばね6182の偏向可能な端部又は自由端部は、その遠位端部6186を規定する。ばねアーム6188は、ロックアウトばね6182の近位端部6184と各自由遠位端部6186との間に延在する。
主に図47を参照すると、一対の横方向に延出するタブ又はフック6190が、遠位端部6186からロックアウトばね6182の中心線に向かって内側に延在している。フック6190は、ばねアーム6188の横方向内側にある。本明細書に更に記載されるように、フックは、ロックアウトラグ6770を捕捉又は係合するように動作可能に構成されている。更に図47を参照すると、ロックアウトばね6182は、非応力下の又は非偏向状態のデフォルト構成で示されている。非応力下の構成では、ばねアーム6188は、遠位端部6186が近位端部6184から上方にオフセットされるように、屈曲又は輪郭を画定する。ロックアウトばね6182は、エンドエフェクタ6100の動作中に偏向するか、ないしは別様に変形するように構成されているが、ロックアウトばね6182は、図47の非応力下の構成を取り戻そうとするように構成されている。
ロックアウトラグ6770は、発射部材6760の支持部分6763上に横方向に突出するラグを画定する。ロック又はノッチ6772が、それぞれの横方向に突出するラグ6770内に画定される。ロック6772は、ロックアウトばね6182が図47の非応力下構成にあり、発射部材6760が遠位方向に前進されてフック6190と係合するときに、ロックアウトばね6182上のフック6190を受容するように寸法決め及び整列された矩形のカットアウトである。例えば、各ロック6772は、フック6190が遠位対向開口部と位置合わせされ、発射部材6760が遠位方向に前進されるときにフック6190を受容するように構成された遠位対向開口部を含んでいる。フック6190がロック6772内に保持されると、発射部材6760の遠位前進が防止される。その結果、アンビル1130のクランプ及びナイフ縁部6766の前進がロックアウト構成6180によって防止される。
使用中、ロックアウトばね6182は、最初に、細長チャネル6102において、図47の非応力下構成にあり得る。非応力下構成において、ロックアウトばね6182の遠位端部6186上のフック6190は、上方に付勢され、発射部材6760内のロック6772と位置合わせされる。その結果、発射部材6760が遠位方向に前進されると、フック6190は、前進する発射部材6760上のロック6772の中へと摺動し、そのため、発射部材6760がフック6190を越えて遠位側に変位することが防止される。
ここで図48を参照すると、ステープルカートリッジ6110がエンドエフェクタ6100内に導入されているとき、ステープルカートリッジ6110の一部は、ロックアウトばね6182と係合するように構成されている。ステープルカートリッジ6110は、多くの点でステープルカートリッジ1110(図3〜5を参照)に類似している。ステープルカートリッジ6110はスレッドアセンブリ6120を含み、このスレッドアセンブリは、多くの点でスレッドアセンブリ1120と類似している(図4及び5を参照)が、しかしながら、スレッドアセンブリ6120は、ステープルカートリッジ6110の近位端部6112にカットアウト又は凹部6122を有する。カットアウト6122は、スレッドアセンブリ6120のチャネル対向表面内に画定されており、また、スレッドアセンブリ6120がステープルカートリッジ6110内の近位の定位置(図48を参照)にあるときに、そのフック6190を含むロックアウトばね6182の遠位端部6186を受容するように構成されている。スレッドアセンブリ6120は、ロックアウトばね6182の遠位端部6186と係合して、フック6190をカットアウト6122の中へと偏向させ、ロック6772との整列から外す。
他の例では、ステープルカートリッジ1110(図3〜5を参照)は、細長チャネル6102内に導入され得、そのスレッドアセンブリ1120は、細長チャネル6102のロックアウト凹部6109の中へと下方にフック6190を偏向させるように構成され得る。そのような例において、ロックアウト凹部6109は、ステープルカートリッジ1110が細長チャネル6102のカートリッジ支持面に対して面一に配置され得るように、ロックアウトばね6182の高さに適応するように寸法決めされ得る。更に他の例では、細長チャネル6102は、細長チャネル1102(図3〜5を参照)と同様に、ロックアウト凹部6109を含まなくてもよい。そのような例において、スレッドアセンブリ6120のカットアウト6122は、ステープルカートリッジ6110が細長チャネル6102のカートリッジ支持面に対して面一に配置され得るように、ロックアウトばね6182の高さに適応するように寸法決めされ得る。
発射行程の間、スレッドアセンブリ6120は、発射部材6760によってカートリッジ本体6111を通って遠位方向に前進される。発射部材6760が発射行程後に近位方向に後退されるとき、スレッドアセンブリ6120は、ステープルカートリッジ6110の遠位部分に残される。例えば、ここで図49を参照すると、発射部材6760は、発射行程の初期部分の間、近位の定位置から遠位方向に前進されている。発射部材6760がロックアウトばね6182から離れて遠位方向に移動すると、ロックアウトばね6182は、フック6190がロックアウトばね6182の固定された近位端部6184に対して上方に偏向される、図47の非応力下の配向を回復するように構成されている。
ここで図50を参照すると、発射行程が完了すると、発射部材6760は近位の定位置に向かって近位方向に後退される。発射部材6760がロックアウトばね6182の遠位端部6186を越えて近位方向に移動すると、ロックアウトばね6182上のフック6190は、横方向に突出するラグ6770上のランプ面6774に沿って走行又は摺動するように構成されている。フック6190は、ランプ面6774がロック6772の上方にかつ横方向に突出するラグ6770の上面に沿ってロックアウトばね6182のフック6190及び遠位端部6186をカム駆動するか又は持ち上げるように、図50においてランプ面6774と係合されている。フック6190がロック6772をバイパスすると、ロックアウト構成6180は有効にリセットされる。
ここで図51を参照すると、発射部材6760は近位の定位置に復帰しており、ロックアウトばね6182は非応力下構成に復帰している。その結果、ロックアウトばね6182上のフック6190は、発射部材6760上のロック6772と位置合わせされる。例えば、ロック6772は、発射部材6760が遠位方向に前進される際にエンドエフェクタ6100内のそれぞれのロック経路に沿って移動するように構成され、各フック6190は、対応するロック6772のロック経路内にある。ステープルカートリッジ6110は図51の細長チャネル6102内に留まっているが、ステープルカートリッジ6110は、既に発射されているか又は使用されているため、スレッド6120(図33及び34を参照)は依然としてステープルカートリッジ6110の遠位端部分にある。遠位方向に変位したスレッド6120は、図45に示されるようにロックアウト機構6180を克服するために、ロックアウトばね6182の遠位端部6186と係合するようには配置されない。
図52に示すように、発射部材6170がリセットロックアウト構成6180を越えて遠位側に変位することが防止される。具体的には、発射部材6760は、その後の試行された発射行程の間に、近位の定位置から遠位方向に変位されている。しかしながら、発射部材6760が遠位方向に移動すると、ロック6772は、それらの対応するロック経路に沿って移動してフック6190と係合する。フック6190は、ロック6772の中へと摺動して、発射部材6760の更なる遠位移動を防止する。
ロックアウト構成6180は、対称的なロック6772及び対称フック6190を含む。例えば、ロック6772及びフック6190は、エンドエフェクタ6100の長手方向軸線を中心として対称的であり、そのため、発射部材によって生成された発射力が、バランスの取れた対称的な方式でロックアウト構成6180によって抑制される。他の例では、ロックアウト構成6180は非対称的であってもよく、例えば、単一のロック6772及び単一のフック6190を含んでもよい。
様々な例において、本明細書に記載されるように、外科用器具のための交換式外科用ツールアセンブリは、そのハンドルアセンブリ上の発射トリガの作動時に発射され得る。特定の例では、発射トリガの複数回の作動が、交換式外科用ツールアセンブリを発射するように構成され得る。例えば、発射トリガーの各作動が、発射行程の一部を実現してもよい。他の例において、発射行程の1回の作動が、一連の連続する発射行程を実現するように構成され得る。特定の例において、各連続的な発射行程は、発射部材、切断縁部、及び/又はスレッドアセンブリの遠位前進及び/又は近位後退に寄与し得る。例えば、交換式外科用ツールアセンブリ内の発射ロッドは、エンドエフェクタの発射を完了するために、一連の連続する発射行程において複数回延長及び後退され得る。
特定の例において、発射部材をエンドエフェクタの中間部分へと遠位方向に前進させることが望ましい場合がある。発射部材は、スレッドアセンブリ及び/又は切断要素をエンドエフェクタの中間部分に発射することができる。更に、様々な例において、スレッドアセンブリ及び/又は切断要素の発射を完了するために、プッシャプレートが遠位方向に前進され得る。本明細書に記載されるように、発射部材は、交換式外科用ツールアセンブリのアンビルを通って移動するように構成された上部フランジを含み得る。発射部材の遠位前進がエンドエフェクタの中間部分で終了する場合、アンビルの遠位部分は、通路を有さなくてもよい。例えば、アンビルの遠位部分は、発射部材の上部フランジがそれを通って移動し得ないように、中実であってもよい。アンビルの遠位部分が中実であるとき、アンビルの剛性は、その遠位端部まで延在する通路を有するアンビルよりも高くなり得る。アンビルの剛性の増大は、アンビルの変形及び/又は反りを制限するように構成され得る。
一連の連続する発射行程を実行するように構成された交換式外科用ツールアセンブリ12000が図56〜70に示されている。交換式外科用ツールアセンブリ12000は、ハンドルアセンブリ500に装着され得る(図1及び2を参照)。特定の例では、一連の連続する発射行程における各発射行程が、発射トリガー532の1回の作動によって実現され得る(図1及び2を参照)。他の例において、発射トリガー532の1回の作動によって、発射行程の1つ又は2つ以上が実現され得る。例えば、発射トリガー532の1回の作動によって、ステープルを発射し、エンドエフェクタジョーの間にクランプされた標的組織を切開するための一連の連続したすべての発射行程が実現され得る。
交換式外科用ツールアセンブリ12000は、エンドエフェクタ12100と、シャフト部分12400と、発射部材12760と、発射バー12770とを含む。エンドエフェクタ12100は、ステープルカートリッジ11210をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル12102を含んでいる。細長チャネル12102は、シャフト部分12400に動作可能に取り付けられている。エンドエフェクタ12100はまた、細長チャネル12102に対して枢動可能に支持されるアンビル12130を含んでいる。
発射部材12760は、外科用ステープルカートリッジ12110のカートリッジ本体12111内に動作可能に支持されるスレッドアセンブリ12120と動作可能にインターフェースするように構成されている。スレッドアセンブリ12120は、カートリッジ本体12111の近位端部12112に隣接する近位開始位置からカートリッジ本体12111の遠位端部12113に隣接する終了位置まで、外科用ステープルカートリッジ本体12111内で摺動可能に変位可能である。スレッドアセンブリ12120は、複数の傾斜付きの又は楔形のカム12122を含み、各カム12122は、ステープル1126の特定のラインに対応する。スレッドアセンブリ12120はまた、切断縁部12124を含む。切断縁部12124は、スレッドアセンブリ12120と共にエンドエフェクタ12100を通って移動するように構成されている。例えば、切断縁部12124は、スレッドアセンブリ12120上に一体的に形成される。
直接駆動式外科用ステープル1126(図5も参照)が、本体12111内のステープルキャビティ内に位置付けられる。スレッドアセンブリ12120が遠位方向に駆動されるとき、組織切断縁部12124は、アンビルアセンブリ12130とステープルカートリッジ12110との間にクランプされた組織を切断するように構成され、スレッドアセンブリ12120は、ステープルカートリッジ12110内でステープル1126を上方に駆動して、アンビルアセンブリ12130と成形接触させる。本明細書に更に記載されるように、スレッドアセンブリ12120は、発射部材12760によって、かつ/又はプッシャプレート12780によって遠位方向に駆動され得る。例えば、発射部材12760は、エンドエフェクタ12100内の中間位置へとスレッドアセンブリ12120を遠位方向に押すように構成され、プッシャプレート12780は、発射部材12760をバイパスして、エンドエフェクタ12100内の遠位位置へとスレッドアセンブリ12120を遠位方向に更に前進させるように構成されている。
発射行程の間、例えば、駆動部材1602(図2を参照)などのシャフト部分12400内の駆動部材が、発射運動を発射バー12770に伝達するように構成されている。例えば、駆動部材1602の変位は、発射バー12770を変位させるように構成される。本明細書に記載されるように、発射バー12770は、発射部材12760を発射するように動作可能に構成され得る。例えば、発射バー12770は、発射シーケンスの少なくとも一部分の間に発射部材12760を遠位方向に押すことができる。
発射部材12760は、多くの点で発射部材1760(図4及び5を参照)に類似している。例えば、発射部材12760は、下部フランジ12764と、上部フランジ12762と、下部フランジ12764と上部フランジ12762との間に延在する支持部分12763と、を含むIビーム構造を画定する。上部フランジ12762は、支持部分12763から延在する水平ピンから構成される。下部フランジ12764は、支持部分12763の基部における拡大又は拡幅された脚部から構成される。発射部材12760は、ステープルカートリッジ12110に対するアンビル12130の開放及び閉鎖を実現するために、アンビル12130上の開放閉鎖キャビティ1148(図8〜12を参照)などの開放閉鎖キャビティと係合するように構成され得る。加えて、上部フランジ12762は、アンビル12130内の通路12136を通って移動するように構成されてもよく、下部フランジ12764は、細長チャネル12102内の通路12106を通って移動するように構成されてもよい。発射部材1760とは異なり、発射部材12760は、切断縁部を含まない。むしろ、発射部材12760は、切断縁部12124を含んだスレッドアセンブリ12120と選択的に係合するように構成される。
交換式外科用ツールアセンブリ12000はまた、プッシャプレート12780及びばね12782を有するプッシャアセンブリ12778を含む。主に図56〜58を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ12000が未発射構成にあるとき、ばね12782は、プッシャプレート12780を発射バー12770に向かって横方向に付勢するように構成される。例えば、ばね12782は、プッシャプレート12780とシャフトアセンブリ12400の側壁との中間に位置付けられる。プッシャプレート12780は、シャフト部分12400内の停止プレート12784に対して位置付けられる発射バー12770に対して付勢される。ばね12782は直線状の波形ばねであるが、しかしながら、代替的なばね設計では、プッシャプレート12780を発射バー12770に向かって横方向に付勢するように構成され得ることが、読者には容易に理解されよう。本明細書に更に記載されるように、プッシャプレート12780は、発射バー12770がより近位側の位置へと後退されるまで交換式外科用ツールアセンブリ12000のシャフト部分12400内に保持され、これにより、プッシャプレート12780が横方向にばね動作して発射バー12770と係合することが可能となる。
ここで図59〜61を参照すると、プッシャプレート12780は、本体12786に沿って複数の板ばね12788を有する直線状本体12786を備える。板ばね12788は、図60及び61においては非応力下の又は非変形の構成で示されており、これらの図は、直線状本体12786から横方向外向きに付勢された板ばね12788を示している。カートリッジ本体12786は、近位端部12788と遠位端部12790との間に延在する。T字形スロット12792が近位端部12788に画定されている。T字形スロット12792は、発射バー12770上の遠位キー又はナブ12771を動作可能に受容するように構成されている。遠位キー12771は、例えば、発射バー12770から突出する円盤形状のキー(図63を参照)を含み得る。キー12771がT字形スロット12792内に位置付けられているとき、発射バー12770の近位及び遠位並進がプッシャプレート12780に伝達される。発射バー12770とプッシャプレート12780との間で発射運動を伝達するために、代替の相補的なスロットとキーの幾何学的形状が用いられ得ることが、読者には容易に理解されよう。
主に図62及び63を参照すると、第1の発射行程の開始時には、発射バー12770の遠位端部は、発射部材12760と当接及び駆動接触するように位置付けられる。更に、発射バー12770は、プッシャプレート12780及びその板ばね12788を拘束するように構成されている。そのような例において、発射バー12770は遠位方向に前進されて、発射部材12760を遠位方向に押すことができる。発射部材12760が遠位方向に移動するとき、発射部材12760はスレッドアセンブリ12120を遠位方向側に押す。図62では、スレッドアセンブリ12120のランプ面12122は、図示の列内の最近位のステープル1126と係合し、ステープル1126をアンビル12130に向かって持ち上げ始める。
発射バー12770は図62において遠位方向に移動しているが、プッシャプレート12780は、交換式外科用ツールアセンブリ12000のシャフト部分12400内の近位位置に留まるように構成されている。主に図63を参照すると、本明細書に更に記載されるように、発射部材12760はノッチ12766を含んでおり、このノッチは、発射行程シーケンスの後期の段階で、プッシャプレート12780が発射部材12760をバイパスすることを可能にするように寸法決めされている。
交換式外科用ツールアセンブリ12000は、図64において第1の発射行程を完了したところを示されている。図58を図64と比較すると、発射部材12760が発射バー12770によって、点Aから点Bへと距離Vだけ遠位方向に移動されていることが、読者には容易に理解されよう。点Bは、ステープルカートリッジ12110の近位端部12112と遠位端部12113との間の距離の約3分の1である。他の例では、点Bは、近位端部12112と遠位端部12113との間の距離の3分の1未満であるか又はそれを上回ってよい。例えば、点Bは、近位端部12112と遠位端部12113との間の距離の約4分の1又は6分の1であってよい。他の例では、点Bは、近位端部12112と遠位端部12113との間の半分を越えてもよい。
点Bに到達すると、スレッドアセンブリ12120は、図示の列内の2つのステープル1126を成形位置に移動させており、また図示の列内の第3のステープルを成形位置に向かって移動させている。その後、発射バー12770は、第2の発射行程の間に近位方向に後退されるように構成されている。発射バー12770は単に発射部材12760との当接駆動接触をなし、発射部材に連結はされていないため、発射バー12770が近位方向に後退されるとき、発射部材12770は、エンドエフェクタ12100内の中間位置(点B)に留まるように構成される。
主に図65及び66を参照すると、交換式外科用ツールアセンブリ12000は、第2の発射行程を完了したところを示されている。図64を図66と比較すると、発射バー12770が点Bから点Cへと距離Wだけ近位方向に移動されていることが、読者には容易に理解されよう。点Cは点Aに対して近位側にある。換言すれば、距離Wは距離Vよりも大きい(図64参照)。更に、点Cはプッシャアセンブリ12778に対して近位側にある。より具体的には、発射バー12770が点Cへと後退されるとき、発射バー12770は近位側に後退され、それにより、プッシャプレート12780の近位端部12788内のT字形スロット12792が発射バー12770上の遠位キー12771と位置合わせされる。遠位キー12771がT字形スロット12792と位置合わせされると、T字形スロット12792は、その中に遠位キー12771を受容するように構成される。例えば、主に図66を参照すると、ばね12782は、プッシャプレート12780を横方向に付勢して発射バー12770と係合させるように構成されている。更に、板ばね12788は、発射バー12770がその近位方向に後退されているとき、非応力下構成を回復することを許可される(図60及び61を参照)。
交換式外科用ツールアセンブリ12000は、図67〜69において第3の発射行程を完了したところを示されている。図66を図67と比較すると、発射バー12770が点Cから点Dへと距離Xだけ遠位方向に移動されていることが、読者には容易に理解されよう。点Dもまた、点Bに対して遠位側にある(図64を参照)。発射バー12770の遠位変位である距離Xは、発射部材12760を距離Yだけ移動させ、スレッドアセンブリ12120をステープルカートリッジ12110の遠位端部12113へと移動させるように構成されている。プッシャプレート12780は、第3の発射行程の間に発射バー12770によって遠位方向に前進される。
第3の発射行程の間、プッシャプレート12780は、発射部材12760が通路12136の端部に到達するまで発射部材12760を遠位方向に押す。発射部材12760の上部フランジ12762が通路12136の遠位端部に当接した(あるいは、発射部材12760が別様に更に遠位方向に移動することを妨げられた)とき、プッシャプレート12780は、発射部材12760をバイパスするように構成されている。例えば、板ばね12788は本体12786に向かって偏向するように構成されており、これにより、プッシャプレート12780は発射部材12760のノッチ12766内に嵌合することが可能となる。プッシャプレート12780がノッチ12766内に位置付けられるとき、プッシャプレート12780は、発射部材12760を越えて遠位方向に移動するように構成される。特定の例では、プッシャプレート12780は、第3の発射行程の間に発射部材を遠位方向に変位させなくてもよい。例えば、点Bは、通路12136の遠位端部と整列され得る。
第3の発射行程の完了時に、スレッドアセンブリ12120は、ステープルカートリッジ12110の遠位端部12113に位置付けられ、図示された列内のステープル1126の全てが、アンビル12130と共に成形位置に移動されている。更に、スレッドアセンブリ12120は、第3の発射行程の完了時に、細長チャネル12102のカートリッジ支持面12101に向かって下方に降下又は移動するように構成されている。図67に示される降下したスレッドアセンブリ12120は、切断縁部12124を下方にシフトさせるように構成されている。例えば、切断縁部12124は、ステープルカートリッジ12110のデッキの下方に位置付けられ得る。そのような例において、発射部材12760が後退され、アンビル12130が開放構成へと枢動されるとき、切断縁部12124は、カートリッジ本体12111内に隠蔽されるか、又はカートリッジ本体によって遮蔽され得るが、これによって、切断縁部12124による偶発的な切断及び/又は傷害が防止され得る。特定の例において、ステープルカートリッジ12110の本体12111は、スレッドアセンブリ12120が第3の発射行程の完了時にその中に収納されるか又はシフトするように構成された遠位キャビティを含む。
依然として図67〜69を参照すると、板ばね12788は非応力下構成にあり、したがって、板ばねは本体12786の横方向外側に延在する。非応力下構成にあるとき、板ばね12788のうちの1つの近位の外向きに位置付けられた端部12789は、発射部材12760の支持部分12763の前方に延在する(図69を参照)。換言すれば、板ばね12788の端部12789は、ノッチ12766を越えて延び、発射部材12760の支持部分12763と横方向に重なり合う。その結果、端部12789は、後にプッシャプレート12780が近位方向に後退されたときに発射部材12760を捕捉するばね荷重式の返し部として作用する。
第4の発射行程の間、プッシャプレート12780は近位方向に後退される。図67を図70と比較すると、発射バー12770が点Dから点Eへと距離Zだけ近位方向に移動されていることが、読者には容易に理解されよう。発射バー12770は、ロック12771及びT字形スロット12792を介してプッシャプレート12780と係合され、したがって、プッシャプレート12780もまた、発射バー12770と共に近位方向に引き出される。更に、板ばね12788のうちの1つの端部12789が発射部材12760に捕捉されるか、ないしは別様にそれと係合されるため、プッシャプレート12780の後退はまた、発射部材12760を後退させる。図70の発射部材12760は、上部フランジ12762がアンビル12130内の通路12136から引き出されるように後退されている。特定の例では、上部フランジ12762は、点Eへと引き出されるときに開放構成に向かってアンビル12130を開放するために開放閉鎖キャビティと係合するように構成され得る。更に、その切断縁部12124を含むスレッドアセンブリ12120は、ステープルカートリッジ12110の遠位端部12113における下降キャビティ内で依然として遮蔽されている。
特定の例では、交換式外科用ツールアセンブリは可撓性スパインを含み得るが、これは、シャフトの少なくとも一部分を線形構成から離れて屈曲させることを可能にし得るものである。可撓性スパインは、交換式外科用ツールアセンブリのエンドエフェクタをシャフトの長手方向軸線に対して垂直及び/又は水平に移動させるように構成される。追加的に又は代替的に、特定の例では、交換式外科用ツールアセンブリのエンドエフェクタ及び/又は遠位部分は、シャフトの長手方向軸線に対して回転するように構成され得る。エンドエフェクタが標的組織に対して様々な位置を取るべく操作され得るようにするため、交換式外科用ツールアセンブリの可撓性及び回転可能性は、可動域を増加させるように構成される。加えて、可撓性及び回転可能性は、手術部位における操作者の視認性を高めるように構成され得る。
交換式外科用ツールアセンブリ14000が図71〜74に示されている。交換式外科用ツールアセンブリ14000は、細長チャネル1102と、アンビル1130と、発射部材1760とを含むエンドエフェクタ1100を含む。ステープルカートリッジ1110(図72及び74を参照)は、細長チャネル1102内に取り外し可能に位置付けられる。交換式外科用ツールアセンブリ14000はまた、可撓性スパイン14402を含んだシャフト部分14400を含む。外科用器具のための可撓性スパインが更に、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、2013年12月23日出願の米国特許出願第14/138,554号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE SHAFT ARRANGEMENTS」、現在の米国特許出願公開第2015/0173789号に記載されている。
可撓性スパイン14402は、脊椎状本体14404と、その脊椎状本体14404に装着された遠位管セグメント14440とを備える(図74を参照)。脊椎状本体14404は、中央部分14408と、その中央部分14408から延在する横方向に対称な椎骨状部14406の対とを含む。椎骨状部14406は、脊椎状本体14404の各外側部14410、14412に沿って位置付けられる。脊椎状本体14404の長さに沿った椎骨状部14406は、入れ子になっている。例えば、各椎骨状部14406は突出部を含み、隣接する椎骨状部14406は、突出部がその中に突出する対応する凹部を含む。連動する突出部と凹部は、脊椎状本体14404のトルク発生又はねじれを制限するように構成されている。
脊椎状本体14404内の隣接する椎骨状部14406は、脊椎状本体14404が直線状の配向をなすとき、間隙14405によって分離される。例えば、隙間14405は、連動する突出部と凹部との間に延在し得る。隣接する椎骨状部14406の間の間隙14405は、関節運動面における脊椎状本体14404の関節運動を可能にするように構成されている。
主に図72及び73を参照すると、可撓性スパイン14402及びそれに装着された遠位管セグメント14440を関節運動させるために、脊椎状本体14404のそれぞれの外側部14410、14412が、脊椎状本体14404の各それぞれの外側部14410、14412に沿った通路を長手方向に通過する関節運動バンド14420の選択的移動によって同時に圧縮及び展開される。関節運動バンド14420の遠位端部は、遠位管セグメント14440に装着されるかないしは別様に固定される関節運動ヘッド14430に係留される。例えば、関節運動バンド14420は、関節運動ヘッド14430上の取り付けタブ14432の周りに位置付けられる遠位ループ14422において終端する。したがって、関節運動バンド14420の往復運動は、関節運動ヘッド14430及び遠位管セグメント14440を可撓性スパイン14402に対して関節運動させるように構成されている。関節運動バンド14420は、例えば、プラスチックに少なくとも部分的に封入されるか又は包み込まれ得る金属バンドから構成され得る。様々な例において、関節運動バンドは、外科用器具のハンドルアセンブリ500(図1及び2を参照)などのハンドルアセンブリ上のレバー又は他のアクチュエータによって作動され得る(すなわち、近位方向又は遠位方向に変位され得る)。
脊椎状本体14404が屈曲し、遠位管セグメント14440が関節運動すると、エンドエフェクタ1100も関節運動するように構成される。より具体的には、エンドエフェクタ1100は近位装着部分14450を含んでいる。主に図74を参照すると、近位装着部分14450は、細長チャネル1102に装着されている。例えば、近位装着部分14450は、細長チャネル1102に固定されてもよく、かつ/又は細長チャネル1102と一体的に形成されてもよい。近位装着部分14450は、遠位管セグメント14440及びその中の関節運動ヘッド14430に隣接して位置付けられる。本明細書に更に記載されるように、スラスト軸受14460が、近位装着部分14450と遠位管セグメント14440との中間に位置付けられ、そのため、近位装着部分14450が遠位管セグメント14440に対して回転し得るようになっている。遠位管セグメント14440が関節運動するとき、近位装着部分14450及びそこから延在するエンドエフェクタ1100もまた関節運動するように構成される。
様々な例において、エンドエフェクタ1100はまた、シャフト部分14000の長手方向軸線を中心に回転するように構成され得る。例えば、エンドエフェクタ1100は、可撓性スパイン14402に対して回転され得る。交換式外科用ツールアセンブリ14000は、近位装着部分14450から近位方向に延在する回転シャフト14470を含む。回転シャフト14470は、遠位チューブ区間14440及び可撓性スパイン14402を通って近位方向に延在し得、ハンドルアセンブリ内の回転連結部において固定され得る。回転シャフト14470と近位装着部分14450は、回転シャフト14470の回転が近位装着部分14450の回転を引き起こし、したがってエンドエフェクタ1100の回転をも引き起こすように接続され得る。例えば、回転シャフト14470は、近位装着部分14450に固定されかつ/又は近位装着部分と一体的に形成され得る。他の例では、例えばギア歯などの回転伝達機構は、回転シャフト14470の回転を近位装着部分14450に伝達するように構成され得る。
回転シャフト14470は、可撓性スパイン14402を通って延在する。例えば、回転シャフト14470は、可撓性スパイン14402及びその脊椎状本体14404と同心であり得る。回転シャフト14470は、可撓性スパイン14402を通って延在し、その中で回転するが、回転シャフト14470の回転は可撓性スパイン14402には伝達されない。例えば、近位装着部分14450と関節運動ヘッド1430との中間のスラスト軸受14460は、関節運動ヘッド1430に対する近位装着部分14450の回転を可能にするように構成されている。他の例では、可撓性スパイン14402は、回転シャフト14470と共に回転するように構成されてもよく、また、スラスト支持部14460は、可撓性スパイン14402とシャフト14400の非回転可能部分との中間に位置付けられてもよい。
主として図73を参照すると、回転シャフト14470は、鋸歯状又はノッチ付きであり得る。鋸歯及び/又はノッチは、可撓性スパイン14402内の回転シャフト14470の屈曲を可能にするように構成されている。回転シャフト14470が屈曲することが可能であるが、鋸歯は、回転シャフト14470のねじれ又はトルク発生を制限するように構成されてもよく、その結果、その近位端部において生成された回転運動が回転シャフト14470の遠位端部に、したがって近位装着部分14450に効率的に伝達され得る。
主に図73及び74を参照すると、シャフト部分14400は、発射バー1770と多くの点で類似している長手方向可動発射バー14770を含む(図3〜5を参照)。発射行程の間、ハンドルアセンブリ内の駆動部材(例えば、ハンドルアセンブリ500内の駆動部材540(図1及び2を参照))が駆動部材(例えば駆動部材1602(図2を参照))を介して発射バー1770に発射運動を伝達して発射部材1760を発射する。例えば、駆動部材540の作動は、組織を切断し、ステープルカートリッジ1110からのステープルの発射を実現するために、発射バー14770及び発射部材1760を遠位方向に変位させるように構成され得る。その後、駆動部材540は近位方向に後退されて、発射バー14770及び発射部材1760を近位方向に後退させ得る。発射バー14770は、可撓性スパイン14402内で屈曲するように構成されている。
発射バー14770は、回転シャフト14470と同心である。更に、回転シャフト14470が可撓性スパイン14402内で回転すると、発射バー14770も同様に回転するように構成される。例えば、発射バー14770は、アンビル1130によって拘束された上部フランジ1462と、細長チャネル1102によって拘束された下部フランジ1464とを有する発射部材1760へと、遠位方向に延在する。エンドエフェクタ1100が回転シャフト14470と共に回転すると、本明細書に記載されるように、エンドエフェクタ1100内に位置付けられた発射部材1760も回転するように構成される。
本明細書に記載されるように、近位装着部分14450と遠位管セグメント14440との間の回転継手は、関節運動する脊椎状本体14404に対して遠位側にある。したがって、エンドエフェクタ1100の回転は、シャフト部分14400の関節運動領域に対して遠位側において生じる。他の例では、交換式外科用ツールアセンブリ14000は、代替及び/又は追加の関節継手及び/又は領域を含み得る。例えば、様々な追加の関節継手が本明細書に更に記載されている。そのような例では、近位装着部分14450と遠位管セグメント14440との間の回転継手は、最遠位の関節継手に対して遠位側に位置付けられ得る。
様々な例において、発射部材1760及び/又は発射バー14770の並進は、未発射のステープルカートリッジがエンドエフェクタ1100内に位置付けられるまで防止され得る。例えば、本明細書に開示される様々なロックアウト構成は、エンドエフェクタ1100及び/又は交換式外科用ツールアセンブリ14000に組み込まれ得る。発射部材1760及び/又は発射バー14770の並進はそのような場合には防止され得るが、発射部材及び発射バー14770が回転シャフト14470及びエンドエフェクタ1100と共に回転することは、そのようなロックアウト構成によって許容され得る。
次に図75〜81を参照すると、本発明の別の外科用器具の実施形態15010の一部分が示されている。図示された構成では、外科用器具15010は、ハンドルアセンブリ又はロボットシステムの一部の形態でハウジング(図示せず)に動作可能に連結され得るシャフトアセンブリ15100を備える。例えば、シャフトアセンブリ15100は、上に開示されたハンドルアセンブリ及び他の駆動構成に動作可能に連結されるか、若しくは別様にそれらと共に使用するように構成されてもよく、かつ/又は、参照によってその開示内容の全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2014/0246471号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENTS WITH CONDUCTIVE PATHWAYS FOR SIGNAL COMMUNICATION」に開示されている様々なハンドルアセンブリ、発射及び関節駆動システムに連結されるか、若しくは別様にそれらと共に使用され得るように構成されてもよい。
図75に見られるように、シャフトアセンブリ15100は、回転運動源(例えば、ハンドルアセンブリ又はロボットシステム内で支持されるモータ又はモータ構成)と動作可能にインターフェースする、近位回転駆動シャフト15120を動作可能に支持するスパイン部材15110を含む。図示された構成では、近位回転駆動シャフト15120は、シャフトアセンブリ15100の一部分の関節運動に適応するように可撓性である。例えば、回転駆動シャフトは、いくぶんか可撓性のケーブルを備えてもよい。スパイン部材15110はシャフト軸線SAを画定し、例えば、ハンドルアセンブリ又はロボットシステムに対するシャフト軸線SAを中心としたスパイン部材15110の選択的回転を容易にするために、様々な既知の方法でハンドルアセンブリ又はロボットシステムに連結されてよい。図示した実施形態では、シャフトアセンブリ15100は、シャフト軸線SAを横断する第1の関節運動軸線AA1を規定する近位の又は「第1の」関節継手15130と、シャフト軸線SA並びに第1の関節運動軸線AA1をも横断する第2の関節運動軸線AA2を規定する遠位の又は「第2の」関節継手15150とを含んでいる。
ここで図76を参照すると、近位又は第1の関節継手15130は、第1の関節運動ピン15134によってスパイン部材15110の遠位端部15112に枢動可能に連結される第1のチャネル装着アセンブリ15132を備える。第1の関節運動ピン15134は、第1のチャネル装着アセンブリ15132が枢動し得る第1の関節運動軸線AA1を規定する。図示されたシャフトアセンブリ15100は、第1の軸方向可動関節運動アクチュエータ15138を備える第1の関節運動システム15136を備え、この第1の軸方向可動関節運動アクチュエータは、ハンドルアセンブリ又はロボットシステム内の第1の軸方向関節運動の源と動作可能にインターフェースする。このような第1の軸方向関節運動が、図76において矢印AD1及びAD2によって表されている。図76に見られるように、第1の軸方向可動関節運動部材15138の遠位端部15139は、取り付けピン15135によって第1のチャネル装着アセンブリ15132に枢動可能にピン留めされる。第1及び第2の関節運動方向AD1、AD2における第1の関節運動アクチュエータ15138の軸方向移動の結果として、第1のチャネル装着アセンブリ15132が、第1の関節運動軸線AA1を中心としてスパイン部材15110に対して枢動移動する。
依然として図76を参照すると、遠位又は第2の関節継手15150は、第2の関節運動ピン15154によって第1のチャネル装着アセンブリ15132に枢動可能に連結された第2のチャネル装着部材15152を備える。第2の関節運動ピン15154は、第2のチャネル装着部材15152が第1のチャネル装着アセンブリ15132に対して枢動し得る第2の関節運動軸線AA2を規定する。図75を参照されたい。図示されたシャフトアセンブリ15100は、第2のエンドレス関節運動部材15162を備えた第2の関節運動システム15160を更に備え、この第2のエンドレス関節運動部材は、スパイン部材15110に取り付けられたプーリシャフト15165上で回転可能に支持される近位アイドルプーリ15164上で軸支される。第2のエンドレス関節運動部材15162はまた、第2のチャネル装着部材15152に移動不能に取り付けられるか、又はその上に形成される関節運動プーリ15156に取り付けられ、そのため、アイドラプーリ15164上の第2のエンドレス関節運動部材15162の回転は、第2の関節運動軸線AA2を中心として第1のチャネル装着アセンブリ15132に対して第2のチャネル装着部材15152を枢動させることになる。第2の関節運動システム15160は、ハンドルアセンブリ又はロボットシステム内の第2の軸方向関節運動の源と動作可能にインターフェースする第2の軸方向可動関節運動アクチュエータ15166を更に備える。このような第2の軸方向関節運動が、図76において矢印AD3及びAD4によって表されている。図76に見られるように、第2の軸方向可動関節運動部材15166の遠位端部15167は、クランプ部材15168によって第2のエンドレス関節運動部材15162の一部分にクランプされる。クランプ部材15168は、第2の関節運動を加える間に第2のエンドレス関節運動部材15162の別の部分を摺動可能に支持するための、内部を通るケーブルガイドホール15169を含む。
図示した実施形態では、アンビル部材15200は、シャフトアセンブリ15100に移動可能に連結されている。アンビル15200は、上述したアンビル1130と同様であってもよい。例えば、アンビル15200は、第2のチャネル装着部材15162に対して選択的に枢動移動するように、その第2のチャネル装着部材に枢動可能に連結される。図76で分かるように、アンビル15200は、ステープル成形部分15204とアンビル装着部分15210とを含むアンビル本体15202を含む。アンビル装着部分15210は、一般的に組織停止部と呼ばれている下向きに延在する側壁15212を含み、その組織停止部の目的は本明細書に前述されている。
図示された実施例では、第2のチャネル装着部材15152は、遠位に突出する2つのアンビル装着部分15190を含み、これらはそれぞれ、対応するアンビル取り付けピン15193を中に受容するように適合されたピンホール15192を有する。アンビル取り付けピン15193は、ピンホール15192内に、またアンビル15200の側壁15212の対応するアパーチャ15213内に受容される。上述したように、ピンはアパーチャ15213に押し込まれてもよい。このような構成は、第2のチャネル装着部材15152に対するアンビル15200の枢動移動を容易にする一方で、それに取り付けられたままである枢動継手15191を形成する。そのような構成では、アンビル15200は、通常の使用中に、シャフトアセンブリ15100から、あるいはより具体的には第2のチャネル装着部材15152から取り外されることを意図したものではない。したがって、シャフトアセンブリ15100へのアンビル15200の取り付けを説明するこの文脈で使用されるとき、「取り外し不能に取り付けられた」という用語は、以下で更に詳細に説明するように、外科用器具の動作中だけでなく、他の外科用ステープルカートリッジを動作可能に導入するときにも、アンビル15200がシャフトアセンブリ15100に依然として取り付けられていることを意味する。
図76及び77から分かるように、外科用器具15010は、外科用ステープルカートリッジ15400をその中で動作可能に支持するように構成されたチャネル15300を更に含んでいる。図示の実施形態では、チャネル15300は、第2のチャネル装着部材15152に取り外し可能に取り付けられるように構成された近位取り付け部15302を含む。例えば、第2のチャネル装着部材15152は、2つのチャネル取り付けスロット15196を形成された装着本体又は装着ハブ部分15194を含んでおり、これらのチャネル取り付けスロットは、チャネル15300の近位取り付け部分15302上に形成された対応するチャネルレール15304を受容するように構成されている。図77で分かるように、チャネル15300は、第2のチャネル装着部材15152の対応するチャネル取り付けスロット15196の中へと、シャフト軸線SAを横断する導入方向IDにチャネルレール15304を導入することによって、シャフトアセンブリ15100に取り外し可能に取り付けられる。図示の例では、チャネル15300は、ロック部材15350によってシャフトアセンブリ15100に取り外し可能にロックされる。
依然として図76及び77を参照すると、図示の実施例において、ロック部材15350は、第2のチャネル装着部材15152の装着ハブ部分15194上で軸方向に移動可能に支持される遠位管セグメント15352を備えている。遠位管セグメント15352は、第1及び第2の関節運動軸線の周りの関節運動を容易にするように、シャフトアセンブリ15100の可撓性近位管セグメント(図示せず)に枢動可能に取り付けられてもよい。遠位管セグメント15352は、チャネル15300が取り外し方向RDにシャフトアセンブリ15100から取り外されるのを遠位間セグメント15352が防止する最遠位の「ロック」位置と、チャネル15300をシャフトアセンブリ15100から取り外すことを可能にするために遠位管セグメント15352がチャネル取り付けスロット15196の近位側に位置する近位の「ロック解除」位置との間で軸方向に移動するように構成される。したがって、遠位管セグメント15352は、近位管セグメントに対する軸方向移動を促進するように近位管セグメントに連結されるか、あるいはアセンブリ全体(遠位管セグメント15352と近位管セグメント)が軸方向に移動可能である。図76〜79で分かるように、アンビル15200を第2のチャネル装着部材15152に取り付けるアンビル取り付けピン15193を収容するために、クリアランススロット15309が細長チャネル15300の直立側壁15308内に設けられる。アンビル15200が閉じられ、細長チャネル15300が第2のチャネル装着部材15152に取り付けられるときに、細長チャネル15300の対応する側壁15308を収容するために、アンビル側壁15212は、対応するアンビル装着部分15190のそれぞれから離間されている。
1つの構成では、外科用ステープルカートリッジ15400は、使用後の容易な交換を促進するために、チャネル15200内にスナップ嵌めされるか、ないしは別様に取り外し可能に保持されるように構成されたカートリッジ本体15402を含む。カートリッジ本体15402は、それを通した発射部材15500の軸方向移動に適応するように構成された、中心に配設された細長スロット15404を含む。カートリッジ本体15402は、その中に複数のステープルポケット15406を更に含む。図示の例では、ステープルポケット15406は、細長スロット15404の各側部上で2本の線をなして配置されている。1本の線をなすステープルポケット15406が、隣接するステープルポケットの線をなすステープルポケット15406に対して食違いに配置される。図示された例では、各ステープルポケット15406は、その中に「直接駆動式」外科用ステープル1126を収容する。図79に示される構成では、外科用ステープル1126は、ステープルポケット15406内で移動可能に支持され、また、別個の移動可能なステープルドライバが用いられないように構成される。図80は、従来の外科用ステープル1126’がそれぞれ、カートリッジ本体15402’内のステープルポケット15406’内に支持されたステープルドライバ15412上に支持されている。ステープルドライバ15412は、発射部材15500’が外科用ステープルカートリッジ15400’を通って遠位方向に駆動される際に、その外科用ステープルカートリッジ内で上方に駆動される。発射部材15500’及びステープルドライバ15412の動作に関する詳細は、その開示内容の全体が参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願第14/308,240号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENTS AND OPERATING SYSTEMS THEREFOR」、現在の米国特許出願公開第2014/0299648号に見出され得る。
次に図78及び81を参照すると、図示の例において、近位回転駆動シャフト15120は、第2のチャネル装着部材15152を通って延在し、軸受アセンブリ15122によって内部に回転可能に支持される。近位回転駆動シャフト15120の遠位端部15124は、細長チャネル15300内に装着された遠位回転駆動シャフトアセンブリ15310と動作可能に係合するように構成された発射部材駆動ギヤ15126が取り付けられている。遠位回転駆動シャフトアセンブリ15310は、発射部材従動歯車15314を取り付けられた近位シャフト端部15312を含む。近位シャフト端部15312は、チャネル15300の近位取り付け部分15302に装着された近位シャフト軸受15316内に回転可能に支持される。図77及び図81を参照されたい。遠位回転駆動シャフトアセンブリ15310は、チャネル15300の遠位端部15306内に支持される遠位シャフト軸受15322内で回転可能に支持される遠位シャフト端部15320を更に含む。図78を参照されたい。遠位回転駆動シャフトアセンブリ15310の中央部分15330は、発射部材15500のねじ駆動ナット部分15502とのねじ駆動係合のためにねじ付きにされている。
一例では、発射部材15500は直立本体15504を含み、その直立本体は、ねじ駆動ナット部分15502から上方に延在し、組織切断面15506を形成されるか又は取り付けられている。少なくとも1つの実施形態において、発射部材本体15504は、その上にスレッドアセンブリ15540を形成されるか、又はそれに取り付けられる。他の構成では、スレッドアセンブリは、発射部材15500に取り付けられなくてもよいが、発射部材15500が外科用ステープルカートリッジ15400を通って遠位方向に駆動される際に外科用ステープルカートリッジを通って遠位方向に駆動されるように構成される。スレッドアセンブリ15540は、ステープルを上方にカム駆動して、アンビル15200上のステープル成形下面15220との成形接触をなすように、ステープル1126又はドライバ15412とカム係合するように構成された一連の楔形カム15542を含む。図79を参照されたい。図77で分かるように、例えば、ステープル成形下面15220は、外科用ステープルカートリッジ15400内の各ステープルに対応する一連のステープル成形ポケット15222を備えている。ステープル脚部が成形ポケットに接触すると、ステープルは成形又は閉鎖される。例えば、図80に示すステープル1126’を参照されたい。図示の実施形態では、発射部材従動歯車15314は、チャネル15300がシャフトアセンブリ15100の第2のチャネル装着部材15152に取り付けられたときに、近位駆動シャフト15120上の発射部材駆動歯車15126と噛み合い係合するように構成されている。したがって、近位駆動シャフト15120の回転が、結果として、遠位駆動シャフトアセンブリ15310の回転を生じることになる。近位駆動シャフト15120が第1の回転方向に回転することにより、発射部材15500はチャネル15300内で遠位方向に駆動されることになり、また、近位駆動シャフト15120が第2の回転方向に回転することにより、発射部材15500はチャネル15300内で近位方向に駆動されることになる。
発射部材15500は、Iビームに似た構造を画定し、ねじ駆動ナット部分15502から延在する2つの横方向に延在するフランジ15562から形成される下部フランジ部分15560を含む。加えて、発射部材は、2つの横方向に延在するフランジ15566から形成される上部フランジ部分15564を含む。発射部材本体15504は、細長チャネル15300内の細長チャネルスロット15301、外科用ステープルカートリッジ15400内の細長スロット15404、及びアンビル15200内のアンビルスロット15230を通って延在する。例えば、発射部材本体15504は、細長チャネル15300内の中心配設チャネルスロット15301を通って延在し、それにより、下部フランジ15562は、細長チャネル15300によって画定される通路15303内に移動可能に位置付けられる。図77に示される実施形態では、チャネル15300の底部は開放されている。これに更なる剛性をもたらすために、プレート15305が取り付けられる。プレート15305は、発射及び後退中に外科医が発射部材15500の位置を視認することを可能にするために、その中に一連の窓15307を有する。
図示した実施形態において、アンビル部材15200は、発射部材15500によって開放位置と閉鎖位置との間で移動される。上記のように、発射部材本体15504は、カートリッジ本体の細長いスロット15404を通って延在する。発射部材本体15504の上端部15505は、アンビル本体15202のステープル成形部分15204のアンビルスロット15230の中へと延在するように構成されている。図77を参照されたい。上端部15505は、アンビル15200によって画定される通路15232(図79を参照)内に上部フランジ15566が移動可能に位置付けられるように、アンビルスロット15230を通って延在する。例えば、通路15232は、アンビル15200を通って画定され得る。I−ビームフランジ15562及び15566は、本明細書に更に記載されるように、ジョーを開放する、クランプする、又は閉鎖するために、細長チャネル15300及びアンビル15200とそれぞれ相互作用するカム面を設けている。更に、発射部材15500は、エンドエフェクタ1100の長さに沿って細長チャネル15300とアンビル15200との間の一定の距離を維持するように構成される。
発射行程の開始時に、発射部材15500は、初期位置から遠位方向に移動するように構成される。発射部材15500が遠位方向に移動すると、アンビル15200は、発射部材15500のIビーム構造によってクランプ構成に向かって枢動される。より具体的には、発射部材15500の下部フランジ15562は、細長チャネル15300によって画定される通路15303を通って移動し、上部フランジ15566はアンビル15200のランプ面15234に沿って、次いでアンビル15200によって画定される通路15232を通って移動する。
主に図79及び81を参照すると、ランプ面15234は、発射部材15500の一部分が発射行程の一部分の間に延在するアンビル15200内の開放閉鎖キャビティ15236を画定する。例えば、上部フランジ15566は、開放閉鎖キャビティ15236を介してアンビル15200から突出する。ランプ面15234は、近位開放面15238に沿って下向きに傾斜し、中間部分15239に沿って延び、遠位側閉鎖ランプ15234に沿って上向きに傾斜する。発射部材15500が初期位置又は定位置にあるとき、上部フランジ15566は中間部分15239から離間している。換言すれば、上部フランジ15566は、開放閉鎖キャビティ15236とカム係合されない。定位置において、発射部材15500は、開放力も閉鎖力も発射部材15500によってアンビル15200に加えられないように、開放閉鎖キャビティ15234に対してドウェリングし得る。
定位置から、発射部材15500は近位方向に後退され得る。発射部材15500が近位方向に移動し続けると、近位開放面15238と係合される発射部材15500の上部フランジ15566は、近位開放面15238に開放力を及ぼすように構成される。上部フランジ15566が近位開放面15238に対して移動すると、近位開放面15238は枢動し、これによってアンビル15200は枢動して開放することになる。上部フランジ15566が近位開放面15238に下向きの力を及ぼすと、アンビル15200は、近位開放面15238に対するてこの作用によって上向きに押される。
後退位置から、発射部材15500は遠位方向に前進されて、定位置に復帰し得る。エンドエフェクタを閉鎖するために、発射部材15500は、定位置から前進位置へと更に前進され得る。発射運動のうちの定位置と前進位置との間の部分に関して言えば、上部フランジ15566はランプ面15234から離間している。例えば、上部フランジ15566は、発射部材15500が閉鎖運動と開放運動との間で移行するときに、中間部分15239の上でホバリング又はドウェリングする。発射運動のドウェル部分は、例えば、開放運動及び/又は閉鎖運動のジャミングを防止するように構成され得る。
発射部材15500が遠位方向に移動すると、フランジ15566は、アンビル15200を枢動して閉鎖するために、ランプ面15234に接触してアンビルに下向きの力を加える。発射部材15500が遠位方向に移動し続けると、上部フランジ15566は通路15232を通って移動し、エンドエフェクタの長さに沿ってアンビル15200と細長チャネル15300との間の一定の距離を確保する。例えば、通路15232は、通路15232の下限及び上限を規定する下部レッジ及び上部キャップを含む。上部フランジ15566は、発射行程の間、これらの下限及び上限の範囲内に拘束される。上部フランジ15566は、通路15232の制限範囲内にぴったりと嵌合するように寸法決めされ得る。他の例では、本明細書に更に記載されるように、上部フランジ15566は、通路15232内で垂直に浮遊及び/又は調節するように構成され得る。
発射部材15500は、多機能発射部材である。例えば、発射部材15500は、外科用ステープルカートリッジ15400からステープル1126を発射し、ジョー15200と15300との間にクランプされた組織を切断し、発射行程の開始時にクランプ構成へとジョー15200をカム駆動し、発射行程の完了時に開放構成へとジョー15200をカム駆動するために、スレッドアセンブリ15540を駆動するように構成される。発射部材15500は、単一の作動システムを用いて外科的機能の組み合わせを実現し得る。その結果、エンドエフェクタのフットプリント内に適合するように要求される独立した作動システムは、多機能発射部材15500によって最小化され得る。加えて、細長チャネル及び外科用ステープルカートリッジ15400は、アンビル15200を取り外す又は交換することなく、単位体として交換され得る。代替的な構成では、外科用ステープルカートリッジ15400は、細長チャネル15300がシャフトアセンブリ15100に取り付けられたままであるか、又はそれから取り外されているかにかかわらず、細長チャネル15300を交換することなく交換され得る。加えて、図83〜85で分かるように、細長チャネル15300、並びに外科用ステープルカートリッジ15400及びアンビル15200は、互いに垂直な複数の関節運動面AP1、AP2内で選択的に枢動され得る。
図86〜89は、本発明の別の外科用器具の実施形態16010の一部分を示している。図示された構成では、外科用器具16010は、ハンドルアセンブリ又はロボットシステムの一部の形態でハウジング(図示せず)に動作可能に連結され得るシャフトアセンブリ16100を備える。例えば、シャフトアセンブリ16100は、本明細書に開示された様々な駆動構成に動作可能に連結されるか、若しくは別様にそれらと共に使用するように構成されてもよく、かつ/又は、参照によってその開示内容の全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2015/0173789号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENTS WITH ARTICULATABLE SHAFT ARRANGEMENTS」に開示されている様々なハンドルアセンブリ、発射及び関節駆動システムに連結されるか、若しくは別様にそれらと共に使用され得るように構成されてもよい。
図86〜89に示されるように、図示のシャフトアセンブリは、可撓性シャフト部分16110を含む。可撓性シャフト部分16110は、米国特許出願公開第2015/0173789号により詳細に開示されているタイプ及び構成のものであってもよい。したがって、簡潔にするために、可撓性シャフト部分16110の具体的な詳細については、外科用器具16010の構造及び動作を理解するために必要な内容以外は本明細書では説明しないことにする。様々な構成において、可撓性シャフト部分16110は、シャフトアセンブリ16100のセグメントを備えてもよく、例えば、上述の米国特許出願に記載されているようなハウジング(ハンドル、ロボットシステムなど)又は本明細書で開示される交換式シャフト構成に連結される取り付けステム部分(図示せず)に取り付けられてもよい。可撓性シャフト部分16110は、例えば、ISOPLASTグレード2510としてDow Chemical Companyから市販されている硬質熱可塑性ポリウレタンから製作されてもよく、また、中心に配設された垂直に延在する関節運動スパイン16112を含んでもよい。関節運動スパイン16112は、様々な制御構成要素の通過を容易にするための、中心に配設された構成要素又はナイフスロット16114を含む。図87を参照されたい。図示される構成では、ナイフスロット16114は、その中に中心発射ビーム又はバー16200を移動可能に支持する。可撓性シャフト部分16110は、複数の右側リブ16116及び複数の左側リブ16118を更に備え、これらは関節運動スパイン16112と一体的に形成され、かつその関節屈曲スパインから横方向に突出し得るものである。右側及び左側リブ16116、16118は、可撓性シャフト部分16110に実質的に円形の断面形状をもたらす弓状の形状を有する。このような形状により、可撓性シャフト部分16110が、円形通路、例えば、適切な大きさのトロカールを容易に通過することが促進され得る。
様々な構成において、右側リブ16116のそれぞれは、右側関節運動通路を画定する役割を果たし、この右側関節運動通路は、それを通じて右側関節運動バンド16120を移動可能に受容するためのものである。右関節運動バンド16120は、右関節運動通路を通って延在し、コネクタアセンブリ16150に連結されてもよい。例えば、右側関節運動バンド16120の遠位端部16122は、右側フック部分16124を有してもよく、この右側フック部分は、コネクタアセンブリ16150の右側取り付け部分16152に連結されるように適合されている。図89を参照されたい。同様に、左側リブ16118のそれぞれは、左側関節運動通路を画定する役割を果たし、この左側関節運動通路は、それを通じて左側関節運動バンド16130を移動可能に受容するためのものである。左関節運動バンド16130は、左関節運動通路を通って延在し、コネクタアセンブリ16150に連結されてもよい。例えば、左側関節運動バンド16130の遠位端部16132は、左側フック部分16134を有してもよく、この左側フック部分は、コネクタアセンブリ16150の左側取り付け部分16154に連結されるように適合されている。図示の例では、右及び左関節運動バンド16120、16130は、例えば、米国特許出願公開第2015/0173789号に開示されているものなどのハンドル若しくはハウジング内の関節運動システム、又は本明細書で開示される交換式シャフト構成の関節運動システムと動作可能にインターフェースする。
ここで図87を参照すると、図示の例では、コネクタアセンブリ16150は、その上に近位外側管部材16160を取り付けられている。図89に見られるように、近位外側管部材16160は、それをトロカールカニューレ又は他の通路に挿入することを容易にするために、可撓性シャフト部分16110の外径と同じ外径を有してもよい。開放近位端部16162は、可撓性シャフト部分16110の遠位端部16111上の遠位装着ハブ16119上に移動不能に受容されるように寸法決めされている。近位外側管部材16160は、開放遠位端部16163及び内部に形成された内部フランジ16164を有する。図89に見られるように、右側及び左側関節運動バンド16120、16130は、近位外側管部材16160内で自由に軸方向に移動する。コネクタアセンブリ16150は、シャフトアセンブリ16100への外科用エンドエフェクタ16300の迅速な取り付け及び取り外しを容易にするように構成される。
図示の例では、エンドエフェクタ16300は、外科用ステープルカートリッジ1110をその中に動作可能に支持するように構成された細長チャネル16310を備えている。細長チャネル16310が、それに移動不能に取り付けられた遠位管コネクタ16314を有する近位端部分16312を含むことを除いて、細長チャネル16310は、上で詳細に説明された細長チャネル1102と実質的に同様であってもよい。遠位管コネクタ16314は、チャネル16310の近位端部16312から近位方向に突出し、近位外側管部材16160の開放された遠位端部16163内に受容されるように寸法決めされた近位装着ハブ部分16316を含む。図89を参照されたい。加えて、遠位管コネクタ16314は、一対の直径方向に対向する、内向きに延在するバヨネットピン16318及び16320を含む。バヨネットピン16318は、コネクタアセンブリ16150の遠位端部16155の対応するスロット16156内に受容されるように構成され、バヨネットピン16320は、コネクタアセンブリ16150の遠位端部16155の対応するスロット16158内に受容されるように構成される。図88を参照されたい。加えて、付勢部材16170が、内側フランジ16164と突き合わせ係合する近位外側管部材16160の開放遠位端部16163内に受容される。図示された構成では、例えば、付勢部材16170は、波形ばねを備える。図87及び図89を参照されたい。外科用エンドエフェクタ16300をシャフトアセンブリ16100に取り付けるために、遠位コネクタ管の近位装着ハブ部分16316は、近位外側管部材16160の開放遠位端部16163の中へと挿入され、その結果、バヨネットピン16318はコネクタアセンブリ16150のスロット16156と整列され、またバヨネットピン16320はスロット16158と整列される。エンドエフェクタ16300は次いで、近位方向PDに移動され、バヨネットピン16318がコネクタアセンブリ16150の保持溝16157内に着座され、バヨネットピン16320が保持溝16159内に着座するまで、シャフト軸線を中心に回転される。図88を参照されたい。付勢部材16170は、遠位管コネクタ16314に付勢運動を加えて、それぞれの保持溝16157、16159内に着座されたバヨネットピン16318、16320を保持する。エンドエフェクタ16300をシャフトアセンブリ16100から取り外すために、ユーザーは外科用エンドエフェクタ16300に近位方向に力を加えて付勢部材16170を圧縮し、次いで、外科用エンドエフェクタ16300を反対方向に回転させて、バヨネットピン16318、16320をそれぞれの保持溝16157、16159から着座解除し、次いで外科用エンドエフェクタ16300をコネクタアセンブリ16150から離れるように遠位方向DDに引っ張る。
少なくとも1つの実施形態において、外科用エンドエフェクタ16300は、上で詳述したようにアンビル1130を含む。細長チャネル16310は、それぞれがピンホール16332を中に有する直立側壁16330を含む。図87を参照されたい。アンビル1130は、上で詳細に説明した方式で、アンビル1130の各側のアパーチャ1131を通ってピンホール16332の中へと延在する枢動ピン1152によって、細長チャネル16310に枢動可能に取り付けられる。
図87で分かるように、細長チャネル16310は、その中にステープルカートリッジ1110を動作可能に支持するように構成されている。外科用器具16010はまた、発射部材16210が発射ビーム16200に対する迅速な軸方向取り付け及び取り外しのために構成されていることを除いて、上述の発射部材1760と類似した発射部材16210を含む。発射ビーム16200は、複数の積層されたプレートから構成されてもよく、また、シャフトアセンブリに対するエンドエフェクタの関節運動に適応すべく十分に屈曲するように構成されてもよい。図示の例では、発射部材16210は、発射ビーム16200の遠位端部16202上に形成された対応する保持キャビティ16204の中へと取り外し可能に挿入されるように構成された近位方向に突出するカプラ16212を含む。1つの構成では、カプラ16212は、幾分か矢じりの形状をなす部材を備え、保持キャビティ16204は、外科用器具16010の通常の動作(例えば、発射及び後退)の間には、発射部材を連結係合状態に保持し、それでいて、外科用エンドエフェクタ16300がシャフトアセンブリ16100から取り外されるときには、発射ビーム16200からの発射部材16210の取り外しを促進するように対応して付形される。発射部材16210の作動はそれ以外には、本明細書に開示される様々な方式でのアンビル1130の開放及び閉鎖を容易にするものである。このような構成は、シャフトアセンブリからの外科用エンドエフェクタの容易な取り付け及び取り外しを容易にする。したがって、このような構成は、エンドエフェクタ全体が交換されたときに、新しい(未使用の)発射部材及び組織切断面並びに新しいアンビル及びステープルカートリッジをユーザーに提供する役割を果たすことができる。しかしながら、所望により、ユーザーは、エンドエフェクタ全体を交換することなく、単にカートリッジを交換してもよい。発射部材16210は、それ以外の点では、上述の発射部材1760と同様の方式で操作され、ステープルをステープルカートリッジ1110から排出するために、本明細書に記載の方式でスレッド1120と相互作用するように機能する。
実施例1−エンドエフェクタを備える交換式外科用ツールアセンブリであって、エンドエフェクタはスレッド及び切断縁部を備える、交換式外科用ツールアセンブリ。交換式ツールアセンブリはまた、スレッド及び切断縁部を発射するように動作可能に構成された発射バーを備え、発射バーは遠位係合部分を備え、また発射バーは、第1の近位位置から第1の遠位位置へ、第2の近位位置へ、第2の遠位位置へと移動可能である。交換式ツールアセンブリは、プッシャアセンブリであって、近位係合部分を備えるプレートであって、近位係合部分は、遠位係合部分に選択的に連結されている、プレートと、発射バーが第1の遠位位置から第2の近位位置へと移動されているときに、近位係合部分を横方向に付勢して遠位係合部分と係合させるように構成されたばねと、を備える、プッシャアセンブリを更に備える。
実施例2−発射部材を更に備え、発射バーは、発射バーが第1の近位位置から第1の遠位位置に移動するときに、発射部材を遠位方向に押すように構成されている、実施例1に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例3−発射部材は、エンドエフェクタの第1のジョーと係合するように構成された第1のフランジと、エンドエフェクタの第2ジョーと係合するように構成された第2のフランジと、第1のフランジと第2のフランジとの間に延在する支持部分と、を備える、実施例2に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。ノッチが支持部分内に画定され、プレートは、発射バーが第2の近位位置から第2の遠位位置へと移動されているときに、ノッチを通って遠位方向に摺動するように構成されている。
実施例4−プレートは、プレートが発射バーによって近位方向に後退されているときに、支持部分と係合するように構成されたばね荷重式の留め具を備える、実施例3に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例5−第1の近位位置は、第2の近位位置に対して遠位側にある、実施例1、2、3、又は4に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例6−第1の遠位位置は、第2の遠位位置に対して近位側にある、実施例1、2、3、4、又は5に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例7−切断縁部はスレッドと一体的に形成されている、実施例1、2、3、4、5、又は6に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例8−近位係合部分はT字形スロットを備え、遠位係合部分はキーを備える、実施例1、2、3、4、5、6、又は7に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例9−交換式外科用ツールアセンブリであって、エンドエフェクタを備え、該エンドエフェクタは、第1のジョーと、第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、第1のジョー及び第2のジョーに対して並進するように構成されたスレッドと、を備える、交換式外科用ツールアセンブリ。交換式外科用ツールアセンブリはまた、発射部材を備え、該発射部材は、第1のジョーと係合するように構成された第1のフランジと、第2のジョーと係合するように構成された第2のフランジと、を備える。交換式外科用ツールアセンブリは、プッシャプレートと、該プッシャプレートに選択的に連結された発射バーとを更に備え、発射バーは、複数の連続する発射行程にわたって移動するように構成されている。複数の連続する発射行程は、発射バーが発射部材を遠位方向に押すように構成されている第1の遠位発射行程と、発射バーが近位方向に後退されてプッシャプレートと係合するように構成されている第1の近位発射行程と、を備える。複数の連続する発射行程は、発射バーが発射部材を越えて遠位方向にプッシャプレートを前進させるように構成されている第2の遠位発射行程と、発射バーがプッシャプレート及び発射部材を近位方向に後退させるように構成されている第2の近位発射行程と、を更に備える。
実施例10−発射部材は、第1の遠位発射行程の間にスレッドを遠位方向に押すように構成されている、実施例9に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例11−プッシャプレートは、第2の遠位発射行程の間にスレッドを遠位方向に押すように構成されている、実施例9又は10に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例12−プッシャプレートは、端部を備えた板ばねを備え、該端部は、プッシャプレートが第2の近位発射行程の間に近位方向に後退されているときに、発射部材と係合するように構成されている、実施例9、10、又は11に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例13−スレッドは切断縁部を備える、実施例9、10、11、又は12に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例14−第1のジョー内に取り外し可能に位置付けられたステープルカートリッジを更に備え、第1のジョーは、第2の遠位発射行程の完了時に切断縁部を受容するように構成された遠位キャビティを備える、実施例13に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例15−第1の近位発射行程の間に、プッシャプレートを横方向に付勢して発射バーと係合させるように構成されたばねを更に備える、実施例9に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例16−交換式外科用ツールアセンブリであって、エンドエフェクタを備え、該エンドエフェクタは、近位端部を備える第1のジョーと、該第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、を備える、交換式外科用ツールアセンブリ。交換式外科用ツールアセンブリはまた、近位端部に固定的に取り付けられた遠位装着部分と、該遠位装着部分に回転可能に取り付けられた近位装着部分と、を備える。交換式外科用ツールアセンブリはまた、近位装着部分と遠位装着部分との中間にある回転軸受と、遠位装着部分から近位装着部分を通じて延在する回転シャフトと、を備え、回転シャフトの回転が、遠位装着部分を回転させるように構成されている。交換式外科用ツールアセンブリは、近位装着部分から延在する可撓性スパインを更に備え、該可撓性スパインは、複数の横方向に対称な椎骨状部を備える。
実施例17−回転シャフトと共に並進するように構成された発射部材を更に備え、該発射部材は、第1のジョー内の開放閉鎖キャビティとカム係合するように構成された第1のフランジと、第2のジョーとカム係合するように構成された第2のフランジと、を備える、実施例16に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例18−回転シャフトは、可撓性スパイン内における回転シャフトの屈曲を可能にするための複数の穿孔を備える、実施例16又は17に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例19−可撓性スパインは、横方向に対称な椎骨状部に隣接して中間に位置付けられた複数の間隙を備える、実施例16、17、又は18に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例20−可撓性スパインは、近位装着部分に装着された関節運動ヘッドであって、一対の取り付けタブを備える、関節運動ヘッドと、それぞれの取り付けタブまで遠位方向に延在する一対の可撓性取り付けバンドと、を備える、実施例16、17、18、又は19に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例21−シャフト軸線を規定するシャフトアセンブリを備える外科用器具であって、シャフトアセンブリは、シャフト軸線を横断する第1の関節運動軸線を規定する近位関節継手と、シャフト軸線及び第1の関節運動軸線を横断する第2の関節運動軸線を規定する遠位関節継手と、を備える、外科用器具。外科用器具はまた、回転駆動運動源から回転駆動運動を伝達するように構成された駆動シャフトと、可動アンビルと、を備える。外科用器具は、外科用ステープルカートリッジを中に動作可能に支持するように構成されているチャネルを更に備え、該チャネルは、シャフトアセンブリに取り外し可能に取り付けられるように構成されている。外科用器具は、チャネル内に移動可能に支持され、チャネルがシャフトアセンブリに動作可能に連結されているときに駆動シャフトと動作可能にインターフェースするように構成された発射部材を更に備え、該発射部材は、発射部材がアンビルに開放運動を加える第1の近位位置と、発射部材がアンビルに閉鎖運動を加える閉鎖位置との間で動作可能に移動可能である。
実施例22−チャネルは、シャフト軸線を横断する導入方向に、シャフトアセンブリに取り付けられるように構成されている、実施例21に記載の外科用器具。
実施例23−シャフトアセンブリはスパイン部材を更に備え、近位関節継手は、第1の関節運動軸線を中心にしてスパイン部材に対して選択的に関節運動するように、スパイン部材に枢動可能に連結された第1のチャネル装着アセンブリを備え、遠位関節継手は、第2の関節運動軸線を中心にして第1のチャネル装着アセンブリに対して選択的に枢動移動するように、第1のチャネル装着アセンブリに枢動可能に連結された第2のチャネル装着部材を備える、実施例21又は22に記載の外科用器具。
実施例24−第1のチャネル装着アセンブリに第1の関節運動を選択的に加えるために第1のチャネル装着アセンブリと動作可能にインターフェースする第1の関節運動システムと、第2のチャネル装着部材に第2の関節運動を選択的に加えるために第2のチャネル装着部材と動作可能にインターフェースする第2の関節運動システムと、を更に備える、実施例21、22、又は23に記載の外科用器具。
実施例25−第1の関節運動システムは、第1のチャネル装着アセンブリに動作可能に連結された第1の軸方向可動関節運動アクチュエータを備え、第2の関節運動システムは、第2のチャネル装着部材と動作可能にインターフェースする第2のエンドレス関節運動部材であって、第2のエンドレス関節運動部材が回転されているときに、第2のチャネル装着部材に第2の関節運動を加えるように構成された、第2のエンドレス関節運動部材と、該第2の関節運動部材を回転させるための手段と、を備える、実施例24に記載の外科用器具。
実施例26−回転させるための手段は、第2のエンドレス関節運動部材と動作可能にインターフェースする第2の軸方向可動関節運動アクチュエータを備える、実施例25に記載の外科用器具。
実施例27−チャネルの一部分が、第2のチャネル装着部材内の対応するスロット内に摺動可能に受容されるように構成されている、実施例21、22、23、24、25、又は26に記載の外科用器具。
実施例28−チャネルの一部分が、シャフト軸線を横断する導入方向に、第2のチャネル装着部材内の対応するスロット内に摺動可能に挿入されるように構成されている、実施例21、22、23、24、25、26、又は27に記載の外科用器具。
実施例29−対応するスロット内にチャネルの一部分を解放可能に保持するための手段を更に備える、実施例21、22、23、24、25、26、27、又は28に記載の外科用器具。
実施例30−解放可能に保持するための手段は、チャネルの一部分が対応するスロット内に保持されているロック位置と、チャネルの一部分が、導入方向とは反対の取り外し方向に、対応するスロットから取り外し可能であるロック解除位置と、の間で選択的に軸方向に移動可能であるロック部材を備える、実施例29に記載の外科用器具。
実施例31−ロック部材は、導入方向及び取り外し方向を横断するロック方向に、軸方向に移動可能である、実施例30に記載の外科用器具。
実施例32−外科用器具であって、シャフトアセンブリであって、シャフト軸線を規定するスパイン部材と、第1の関節運動平面内でスパイン部材に対して選択的に関節運動するようにスパイン部材に移動可能に連結された第1のチャネル装着アセンブリと、第1の関節運動平面に対して垂直な第2の関節運動平面内で、第1のチャネル装着アセンブリに対して選択的に関節運動するように、第1のチャネル装着アセンブリに移動可能に連結された第2のチャネル装着部材と、を備える、シャフトアセンブリと、を備える、外科用器具。外科用器具はまた、可撓性回転駆動シャフトと、第2のチャネル装着部材に枢動可能に連結されたアンビルと、を備える。外科用器具はまた、外科用ステープルカートリッジを中に動作可能に支持するように構成されているチャネルを備え、該チャネルは、アンビルとは別に、第2のチャネル装着部材から取り外し可能に取り外されるように構成されている。外科用器具は、チャネル内に移動可能に支持され、チャネルが第2のチャネル装着部材に動作可能に連結されているときに可撓性回転駆動シャフトと動作可能にインターフェースするように構成された発射部材を更に備え、該発射部材は、発射部材がアンビルに開放運動を加える第1の近位位置と、発射部材がアンビルに閉鎖運動を加える閉鎖位置との間で動作可能に移動可能である。
実施例33−発射部材は、組織切断部分と、発射部材が第1の近位位置とチャネル内の終了位置との間で駆動されているときに、チャネル内で支持された外科用ステープルカートリッジから外科用ステープルを排出するための手段と、を備える、実施例32に記載の外科用器具。
実施例34−チャネルは、シャフト軸線を横断する導入方向に、第2のチャネル装着部材に取り付けられるように構成されている、実施例32又は33に記載の外科用器具。
実施例35−シャフトアセンブリは、スパイン部材上に移動可能に支持され、チャネルが第2のチャネル装着部材にロックされているロック位置と、チャネルが第2のチャネル装着部材から取り外し可能であるロック解除位置と、の間で、スパイン部材上で選択的に軸方向に移動可能であるロック部材を更に備える、実施例32、33、又は34に記載の外科用器具。
実施例36−外科用器具であって、シャフトアセンブリを備え、該シャフトアセンブリは、スパインアセンブリと、軸方向に移動可能な発射バーと、を備える、外科用器具。外科用器具はまた、外科用ステープルカートリッジを中に動作可能に支持するように構成されたチャネルを備える外科用エンドエフェクタを備え、該チャネルは、コネクタアセンブリによってスパインアセンブリに取り外し可能に連結されるように構成されている。外科用器具は、チャネル内に支持された外科用ステープルカートリッジ内で軸方向に移動するように支持された発射部材を更に備える。発射部材は、軸方向に移動可能な発射バーの遠位端部に形成された対応する保持キャビティの中へと取り外し可能に挿入されるように寸法決めされた、近位方向に突出するカプラを備える。対応する保持キャビティは、チャネルがスパインアセンブリに取り外し可能に連結されているときに近位方向に突出するカプラを中にスナップ式で受容するように、近位方向に突出するカプラに対して寸法決めされる。
実施例37−コネクタアセンブリは、スパインアセンブリに動作可能に連結されたチャネル保持器と、遠位チャネルカプラとを備え、該遠位チャネルカプラは、一対の内向きに延在する、直径方向に対向する取り付けピンを備え、該取り付けピンは、シャフト軸線を横断するチャネル保持器内の対応する連結スロットの中へと軸方向に挿入されるように構成されている、実施例36に記載の外科用器具。
実施例38−スパインアセンブリは、チャネル保持器に移動可能に連結された可撓性関節運動セグメントを備える、実施例36又は37に記載の外科用器具。
実施例39−チャネル保持器は、可撓性関節運動セグメントによって移動可能に支持されている少なくとも1つの軸方向可動関節運動バーによって、可撓性関節運動セグメントに移動可能に連結されている、実施例38に記載の外科用器具。
実施例40−軸方向移動発射バーは、複数の積層プレートを備える、実施例36、37、38又は39に記載の外科用器具。
実施例41−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、該第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、発射行程の間に並進するように構成された発射部材とを備え、発射部材はノッチを備える、外科用エンドエフェクタ。外科用エンドエフェクタは、フックを備えたロックアウトばねを更に備え、ノッチは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間にフックを受容するように整列され、未発射のステープルカートリッジのスレッドアセンブリは、フックをノッチとの整列から外して偏向させるように位置付けられている。
実施例42−ロックアウトばねは板ばねを含む、実施例41に記載の外科用エンドエフェクタ。板ばねは、第1のジョーに固定された近位部分と、フックを備えた遠位部分と、を備える。
実施例43−発射部材は、切断縁部と、該切断縁部を支持する中間部分と、中間部分から横方向に突出するラグとを備え、ノッチがラグ内に画定されている、実施例41又は42に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例44−発射部材は、第1のジョーとカム係合するように構成された第1のフランジと、第2のジョーとカム係合するように構成された第2のフランジと、を更に備える、実施例41、42又は43に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例45−ロックアウトばねは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射部材がフックを越えて遠位方向に並進するのを防止するように構成されている、実施例41、42、43、又は44に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例46−第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が該カートリッジ支持表面内に画定され、フックは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられているときに、少なくとも部分的に凹部の中へと偏向されている、実施例41、42、43、44、又は45に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例47−ロックアウトばねは、フックを支持するばねアームを備え、該ばねアームは発射部材から横方向にオフセットされている、実施例41、42、43、44、45、又は46に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例48−ロックアウトばねは第2のフックを備え、発射部材は、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間に第2のフックを受容するように整列された第2のノッチを備える、実施例41、42、43、44、45、46、又は47に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例49−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、該第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、発射行程の間に並進するように構成された発射部材と、を備える、外科用エンドエフェクタ。発射部材は、横方向に突出するラグと、該横方向に突出するラグ内に画定されたロックと、を備える。外科用エンドエフェクタは、横方向に突出するタブを備えたロックアウトばねを更に備え、ロックは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間に横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている。
実施例50−発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備えた未発射のステープルカートリッジを更に備える、実施例49に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例51−ロックは、発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、未発射のステープルカートリッジ内のスレッドアセンブリは、横方向に突出するタブをロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、実施例50に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例52−第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が該カートリッジ支持表面内に画定され、横方向に突出するタブは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられているときに、凹部の中へと偏向されている、実施例49、50、又は51に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例53−ロックアウトばねは板ばねを含む、実施例49、50、51、又は52に記載の外科用エンドエフェクタ。板ばねは、第1のジョーに固定された第1の部分と、横方向に突出するタブを支持する第2の部分と、第1の部分と第2の部分との中間に延在するばねアームとを備え、ばねアームは、発射部材から横方向にオフセットされている。
実施例54−発射部材は、切断縁部を備えた支持体を更に備える、実施例49、50、51、52、又は53に記載の外科用エンドエフェクタ。発射部材は、支持体から延在する第1のフランジであって、第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、支持体から延在する第2のフランジであって、第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を更に備える。
実施例55−発射部材は、第2の横方向に突出するラグと、該第2の横方向に突出するラグ内に画定された第2のロックとを更に備え、ロックアウトばねは、第2の横方向に突出するタブを更に備え、第2のロックは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間に第2の横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている、実施例49、50、51、52、53、又は54に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例56−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、該第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、ロックアウト構成と、を備える、外科用エンドエフェクタ。ロックアウト構成は、発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成されたロックと、内側に突出するタブを備えたロックアウトばねとを備え、ロックは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、発射行程の間に内側に突出するタブを受容するように位置付けられている。
実施例57−未発射のステープルカートリッジを更に備え、該未発射のステープルカートリッジは、発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備え、ロックは、発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、未発射のステープルカートリッジ内のスレッドアセンブリは、内側に突出するタブをロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、実施例56に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例58−第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部がカートリッジ支持表面内に画定され、内側に突出するタブは、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられているときに、凹部の中へと偏向されている、実施例56又は57に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例59−ロックアウトばねは板ばねを含む、実施例56、57、又は58に記載の外科用エンドエフェクタ。板ばねは、第1のジョーに固定された第1の部分と、横方向に突出するタブを支持する第2の部分と、を備える。板ばねは、第1の部分と第2の部分との中間に延在するばねアームを更に備え、ばねアームは、発射部材から横方向にオフセットされている。
実施例60−発射部材を更に備え、該発射部材は、切断縁部とロックとを備えた支持体を備える、実施例56、57、58、又は59に記載の外科用エンドエフェクタ。発射部材は、支持体から延在する第1のフランジであって、第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、支持体から延在する第2のフランジであって、第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を更に備える。
実施例61−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、閉鎖面と開放面とを備えた第2のジョーと、枢動継手と、を備え、第2のジョーは、枢動継手において第1のジョーに対して枢動するように構成され、閉鎖面は、枢動継手に対して遠位側に位置付けられ、開放面は、枢動継手に対して近位側に位置付けられている、外科用エンドエフェクタ。外科用エンドエフェクタは、発射行程の間に遠位方向に移動するように構成された発射部材を更に備える。発射部材は、第1のジョーと係合するように位置付けられた第1のフランジと、第2のジョーと係合するように位置付けられた第2のフランジと、を備え、第2のフランジは、第2のジョーを閉鎖位置に向かって枢動させるために閉鎖面と係合するように構成され、また第2のフランジは、第2のジョーを開放位置に向かって枢動させるために開放面と係合するように構成されている。
実施例62−発射部材は、第2のジョーを閉鎖位置に向かって枢動させるために定位置から遠位方向に移動可能であり、また発射部材は、第2のジョーを開放位置に向かって枢動させるために定位置から近位方向に移動可能である、実施例61に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例63−第2のジョーは、閉鎖面と開放面との間に中間面を備え、第2のフランジは、発射部材が定位置にあるとき、中間面から離間している、実施例61又は62に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例64−発射部材は、第1のフランジと第2のフランジとの中間にナイフを更に備える、実施例61、62、又は63に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例65−第1のジョーは、ステープルカートリッジを受容するように構成されている、実施例61、62、63、又は64に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例66−第2のジョーはステープル成形アンビルを備える、実施例61、62、63、64、又は65に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例67−第1のジョーは、第1のフランジのための第1の通路を備え、第2のジョーは、第2のフランジのための第2の通路を備える、実施例61、62、63、64、65、又は66に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例68−発射部材が定位置に対して近位側にあるときに第2のジョーを開放位置に向かって付勢するように構成されたばねを更に備える、実施例61、62、63、64、65、66、又は67に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例69−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、閉鎖面と開放面とを備えた第2のジョーと、枢動継手と、を備え、第2のジョーは、枢動継手において第1のジョーに対して枢動するように構成されている、外科用エンドエフェクタ。外科用エンドエフェクタは、発射行程の間に定位置から遠位方向に移動するように構成された発射部材を更に備える。発射部材は、第1のジョーと係合するように位置付けられた第1のフランジと、第2のジョーと係合するように位置付けられた第2のフランジと、を備え、第2のフランジは、発射部材が定位置から遠位方向に移動されるときに閉鎖面と係合するように構成され、また第2のフランジは、発射部材が定位置から近位方向に移動されるときに開放面と係合するように構成されている。
実施例70−第2のフランジは、第2のジョーを閉鎖位置に向かって枢動させるために閉鎖面と係合するように構成され、また第2のフランジは、第2のジョーを開放位置に向かって枢動させるために開放面と係合するように構成されている、実施例69に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例71−第2のジョーは、閉鎖面と開放面との間に中間面を備え、第2のフランジは、発射部材が定位置にあるとき、中間面から離間している、実施例69又は70に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例72−発射部材は、第1フランジと第2フランジとの中間にナイフを更に備える、実施例69、70、又は71に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例73−第1のジョーは、ステープルカートリッジを受容するように構成されている、実施例69、70、71、又は72に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例74−第2のジョーはアンビルを備える、実施例69、70、71、72、又は73に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例75−第1のジョーは、第1のフランジのための第1の通路を備え、第2のジョーは、第2のフランジのための第2の通路を備える、実施例69、70、71、72、73、又は74に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例76−発射部材が定位置にあるときに第2のジョーを第1のジョーから離れる方向に付勢するように構成されたばねを更に備える、実施例69、70、71、72、73、74、又は75に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例77−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第1のカム手段と第2のカム手段とを備える第2のジョーと、枢動継手と、を備え、第2のジョーは、枢動継手において第1のジョーに対して枢動するように構成されている、外科用エンドエフェクタ。外科用エンドエフェクタは、発射行程の間に定位置から遠位方向に移動するように構成された発射部材を更に備える。発射部材は、第1のジョーと係合するように位置付けられた第1のフランジと、第2のジョーと係合するように位置付けられた第2のフランジと、を備え、第2のフランジは、発射部材が定位置から遠位方向に移動されるときに第1のカム手段と係合するように構成され、また第2のフランジは、発射部材が定位置から近位方向に移動されるときに第2のカム手段と係合するように構成されている。
実施例78−第1のカム手段は、第2のジョーを閉鎖位置に向かってカム駆動するように構成され、第2のカム手段は、第2のジョーを開放位置に向かってカム駆動するように構成されている、実施例77に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例79−第1のカム手段は、中間面から第2のジョー内の通路の中へと上方に延在する遠位閉鎖ランプを備え、第2のカム手段は、中間面から上方に延在する近位閉鎖面を備える、実施例77又は78に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例80−定位置は、ある範囲の位置を含む、実施例77、78、又は79に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例81−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、第2のジョーが第1のジョーに向かって回転運動することを防止するように構成されたロックアウト構成と、を備え、ロックアウト構成は、ロック配向とロック解除配向との間で枢動するように構成された枢動可能なロックを備える、外科用エンドエフェクタ。枢動可能なロックは、枢動可能なロックがロック配向にあるときに第2のジョーと係合するように構成された第1の脚部と、未発射のステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられているときに未発射のステープルカートリッジと係合するように構成された第2の脚部と、を備える。
実施例82−遠位端部を備えたばねを更に備え、該遠位端部は、枢動可能なロックと係合され、ばねは、枢動可能なロックをロック配向に向けて付勢するように構成されている、実施例81に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例83−ばねは板ばねを含む、実施例82に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例84−枢動可能なロックは第3の脚部を含み、遠位端部は第3の脚部に対して位置付けられている、実施例81、82、又は83に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例85−ロックアウトノッチが第1のジョー内に画定され、第2の脚部は、枢動可能なロックがロック解除配向にあるとき、少なくとも部分的にロックアウトノッチ内に位置付けられている、実施例81、82、83、又は84に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例86−第1のジョーは細長チャネルを備え、第2のジョーは、細長チャネルの中へと延在する内側レールを備えたアンビルを備え、第1の脚部の末端部分は、枢動可能なロックがロック配向にあるときに内側レールに当接する、実施例81、82、83、84、又は85に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例87−ロックアウト構成は、第2の枢動可能なロックを備える、実施例81、82、83、84、85、又は86に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例88−スレッドアセンブリを備えた未発射のステープルカートリッジを更に備え、スレッドアセンブリは、スレッドアセンブリが発射前位置にあるときに第2の脚部と係合するように構成されている、実施例81、82、83、84、85、86、又は87に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例89−ステープルカートリッジを受容するように構成されたエンドエフェクタと、シャフトと、を備える交換式外科用ツールアセンブリ。シャフトは、発射アセンブリを備え、発射アセンブリは、遠位部分と、ノッチを備えた近位部分と、近位部分と遠位部分との中間のばねと、を備える。シャフトは、ロック解除配向とロック配向との間で移動可能なロックアウトレバーを更に備え、ロックアウトレバーは、ロックアウトレバーがロック配向にあるときにノッチの中へと延在し、発射アセンブリの遠位部分の変位は、ロックアウトレバーをロック解除配向へと移動させるように構成されている。
実施例90−ステープルカートリッジを更に備え、ステープルカートリッジは、近位端部と、
近位端部から遠位方向に延在する長手方向スロットと、近位端部において長手方向スロットを横切って延在する脆弱ゲートと、を備える、実施例89に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。脆弱ゲートは、ステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に導入されているときに発射アセンブリの遠位部分を近位方向にシフトさせるように構成されている。
実施例91−ばねは、ステープルカートリッジがエンドエフェクタ内に導入されているときに近位部分と遠位部分との間で圧縮するように構成されている、実施例89又は90に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例92−遠位部分は、遠位部分が近位方向にシフトされているときにロックアウトレバーをロック解除配向に移動させるように構成された近位延在楔部を備える、実施例89、90又は91に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例93−ステープルカートリッジは、カットアウトを備えたカートリッジ本体を備え、脆弱ゲートは、カートリッジ本体に枢動可能に連結された第1の端部と、カットアウトに摩擦嵌めされた第2の端部と、を備える、実施例90、91、又は92に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例94−発射アセンブリは、発射行程の間に脆弱ゲートを破断するように構成されている、実施例90、91、92、又は93に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例95−シャフトは、ロックアウトレバーをロック配向に向けて付勢するように構成されたリセットばねを更に備える、実施例89、90、91、92、93、又は94に記載の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例96−発射アセンブリの遠位部分は、発射行程の間に発射前近位位置から遠位位置へと前進され、発射行程の後に遠位位置から発射後近位位置へと後退され、発射後近位位置は、発射前近位位置に対して遠位側にある、実施例89、90、91、92、93、94、又は95の交換式外科用ツールアセンブリ。
実施例97−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーとを備え、第2のジョーは、ロック構成とロック解除構成との間で移動可能なピンを備える、外科用エンドエフェクタ。外科用エンドエフェクタは、ステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられていない限り、第2のジョーが第1のジョーに向かって回転運動するのを防止するように構成されたロックアウト構成を更に備え、ロックアウト構成は、ステープルカートリッジが第1のジョー内に位置付けられたとき、第1のジョー内で遠位位置から近位位置へと並進するように構成されたロックバーを備え、ロックバーは、ロックバーが記近位位置に移動するときにピンをロック解除構成へと移動させるように構成されている。
実施例98−第1のジョーと第2のジョーとの間に延在するばねを更に備え、ばねは、第2のジョーを第1のジョーに向かって付勢するように構成されている、実施例97に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例99−第1のジョーは曲線状のスロットを備え、ピンは、第2のジョーが第1のジョーに向かって回転するとき、曲線状のスロットに沿って移動するように構成され、第1のジョーは、曲線状のスロットから延在するロックアウトノッチを更に備え、ばねは、ピンをロックアウトノッチの中へと付勢する、実施例98に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例100−ピンは半円形の外周を備える、実施例97、98、又は99に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例101−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第2のジョーと、発射行程の間に第1のジョー及び第2のジョーに対して並進するように構成された発射部材と、を備える、外科用エンドエフェクタ。発射部材は、スロットを備えた支持部分と、支持部分から延在する第1のフランジと、を備え、第1のフランジは、発射行程の間に第1のジョーと係合するように構成されている。発射部材は、スロット内に位置付けられた第2のフランジを更に備え、第2のフランジは、発射行程の間に第2のジョーと係合するように構成され、また第2のフランジは、閾値力が第2のフランジに加えられているとき、スロット内で第1のフランジから離れる方向に移動するように構成されている。
実施例102−スロットは楔形のスロットを含む、実施例101に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例103−スロットは近位端部と遠位端部とを備え、第2のフランジはスロットの遠位端部に摩擦嵌めされている、実施例101又は102に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例104−閾値力は、第2のフランジを遠位端部に固定する摩擦を克服するように構成されている、実施例103に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例105−スロットは、付形された上縁部を含み、第2のフランジは、閾値力が第2のフランジに加えられているとき、付形された上縁部に沿って摺動するように構成されている、実施例101、102、103、又は104に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例106−第2のフランジは、スロットと整列された溝を備える、実施例101、102、103、104、又は105に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例107−発射部材は、第2のフランジに固定されたガイド部を更に備える、実施例101、102、103、104、105、又は106に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例108−第2のジョーは、第1のジョーに回転可能に連結されている、実施例101、102、103、104、105、106、又は107に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例109−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第2のジョーと、発射行程の間に第1のジョー及び第2のジョーに対して並進するように構成された発射部材と、を備える、外科用エンドエフェクタ。発射部材は、発射行程の間に第1のジョーに係合するように構成された固定フランジと、発射行程の間に第2のジョーに係合するように構成された浮動フランジと、浮動フランジを第1の位置に向かって付勢するように構成されたばねと、を備える。
実施例110−スロットが発射部材内に画定され、浮動フランジは、閾値力が浮動フランジに加えられているとき、スロットに沿って摺動するように構成されている、実施例109に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例111−スロットは、近位端部と、遠位端部であって、近位端部と比べて固定フランジにより近い、遠位端部と、
近位端部から遠位端部へと延在する上縁部と、を備える、実施例110に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例112−第1の位置は遠位端部に隣接している、実施例111に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例113−ばねは、浮動フランジとスロットの近位端部との間に延在するコイルばねを備える、実施例111又は112に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例114−浮動フランジは、スロットと整列された溝を備える、実施例110、111、112、又は113に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例115−発射部材はガイド部を更に備える、実施例109、110、111、112、113、又は114に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例116−外科用エンドエフェクタであって、第1のジョーと、第2のジョーと、発射行程の間に第1のジョー及び第2のジョーに対して並進するように構成された発射部材と、を備える、外科用エンドエフェクタ。発射部材は、発射行程の間に第1のジョーに係合するように構成された固定フランジと、浮遊フランジを備えた柔軟部分とを備え、浮動フランジは、発射行程の間に第2のジョーに係合するように構成されている。
実施例117−柔軟部分はニチノールから構成されている、実施例116に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例118−カットアウトが発射部材内に画定され、柔軟部分はカットアウト内に埋め込まれている、実施例116又は117に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例119−カットアウトは下側部分を備え、柔軟部分は、下側部分内に位置付けられた脚部を備える、実施例118に記載の外科用エンドエフェクタ。
実施例120−浮動フランジは、閾値力が浮動フランジに加えられているとき、固定フランジから離れる方向に移動するように構成されている、実施例116、117、118、又は119に記載の外科用エンドエフェクタ。
本明細書に記載される外科用器具システムの多くは、電動モータにより動作するが、本明細書に記載される外科用器具システムは、任意の好適な方式で動作することができる。様々な事例において、本明細書に記載される外科用器具システムは、例えば、手動操作トリガにより動作することができる。ある特定の例において、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御システムの部分を備えてもよい。更に、本明細書に開示されるエンドエフェクタ及び/又は工具アセンブリのいずれもロボット手術器具システムと共に利用することができる。例えば、米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」(現在は米国特許第9,072,535号)は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示している。
本明細書に記載される外科用器具システムは、ステープルの配備及び変形と関連させて説明されているが、本明細書に記載される実施形態は、これに限定されない。ステープル以外の締結具、例えばクランプ又はタックなどを配備する、様々な実施形態も想到される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成された電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。
以下の開示内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
1995年4月4日に発行された米国特許第5,403,312号、発明の名称「ELECTROSURGICAL HEMOSTATIC DEVICE」、
2006年2月21日に発行された米国特許第7,000,818号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT HAVING SEPARATE DISTINCT CLOSING AND FIRING SYSTEMS」、
2008年9月9日に発行された米国特許第7,422,139号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH TACTILE POSITION FEEDBACK」、
2008年12月16日に発行された米国特許第7,464,849号、発明の名称「ELECTRO−MECHANICAL SURGICAL INSTRUMENT WITH CLOSURE SYSTEM AND ANVIL ALIGNMENT COMPONENTS」、
2010年3月2日に発行された米国特許第7,670,334号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING AN ARTICULATING END EFFECTOR」、
2010年7月13日に発行された米国特許第7,753,245号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS」、
2013年3月12日に発行された米国特許第8,393,514号、発明の名称「SELECTIVELY ORIENTABLE IMPLANTABLE FASTENER CARTRIDGE」、
米国特許出願第11/343,803号、発明の名称「SURGICAL INSTRUMENT HAVING RECORDING CAPABILITIES」、現在は、米国特許第7,845,537号、
2008年2月14日に出願された米国特許出願第12/031,573号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT HAVING RF ELECTRODES」、
2008年2月15日に出願された米国特許出願第12/031,873号、発明の名称「END EFFECTORS FOR A SURGICAL CUTTING AND STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第7,980,443号、
米国特許出願第12/235,782号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,210,411号、
米国特許出願第12/249,117号、発明の名称「POWERED SURGICAL CUTTING AND STAPLING APPARATUS WITH MANUALLY RETRACTABLE FIRING SYSTEM」、現在は米国特許第8,608,045号、
2009年12月24日に出願された米国特許出願第12/647,100号、発明の名称「MOTOR−DRIVEN SURGICAL CUTTING INSTRUMENT WITH ELECTRIC ACTUATOR DIRECTIONAL CONTROL ASSEMBLY」、現在は、米国特許第8,220,688号、
2012年9月29日に出願された米国特許出願第12/893,461号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE」、現在は米国特許第8,733,613号、
2011年2月28日に出願された米国特許出願第13/036,647号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT」、現在は米国特許第8,561,870号、
米国特許出願第13/118,241号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENTS WITH ROTATABLE STAPLE DEPLOYMENT ARRANGEMENTS」、現在は米国特許第9,072,535号、
2012年6月15日出願の米国特許出願第13/524,049号、発明の名称「ARTICULATABLE SURGICAL INSTRUMENT COMPRISING A FIRING DRIVE」、現在は、米国特許第9,101,358号、
2013年3月13日出願の米国特許出願第13/800,025号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在の米国特許第9,345,481号、
2013年3月13日に出願された米国特許出願第13/800,067号、発明の名称「STAPLE CARTRIDGE TISSUE THICKNESS SENSOR SYSTEM」、現在は米国特許出願公開第2014/0263552号、
2006年1月31日に出願された米国特許出願公開第2007/0175955号、発明の名称「SURGICAL CUTTING AND FASTENING INSTRUMENT WITH CLOSURE TRIGGER LOCKING MECHANISM」、及び、
2010年4月22日に出願された米国特許出願公開第2010/0264194号、発明の名称「SURGICAL STAPLING INSTRUMENT WITH AN ARTICULATABLE END EFFECTOR」、現在は米国特許第8,308,040号。
特定の実施形態と共に本明細書で様々な器具について説明したが、それらの実施形態に対して修正及び変更が実施されてもよい。特定の機構、構造、又は特徴が、任意の好適な方式で1つ又は2つ以上の実施形態に組み込まれてもよい。したがって、一実施形態と関連させて例示又は説明した特定の機構、構造、又は特徴は、無制限に、1つ又は2つ以上の他の実施形態の機構、構造、又は特徴と、全部又は一部が組み合わされてもよい。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用されてもよい。更に、様々な実施形態に従って、所与の機能(複数可)を実行するために、単一の構成要素を複数の構成要素に置き換えてもよく、また複数の構成要素を単一の構成要素に置き換えてもよい。以上の説明及び以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変形形態をすべて包含することが意図される。
本明細書に開示されるデバイスは、1回の使用後に廃棄されるように設計することができ、又は複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、デバイスは少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整には、デバイスの分解工程、それに続くデバイスの特定の部品の洗浄工程又は交換工程、及びその後のデバイスの再組立工程の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。具体的には、再調整の施設及び/又は外科チームは、デバイスを分解することができ、デバイスの特定の部品を洗浄及び/又は交換した後、デバイスをその後の使用のために再組立することができる。当業者であれば、デバイスの再調整が、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用できることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、すべて本発明の範囲内にある。
本明細書に開示のデバイスは、手術前に処理され得る。最初に、新品又は使用済みの器具が入手され、必要に応じて洗浄されてもよい。次いで、器具を滅菌することができる。1つの滅菌技術では、器具は、プラスチックバッグ又はTYVEKバッグなど、閉鎖され密封された容器に入れられる。次いで、容器及び器具を、γ線、X線、及び/又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線野に置くことができる。放射線は、器具上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌済みの器具を滅菌容器内で保管することができる。密封容器は、医療施設で開けられるまで、器具を滅菌状態に保つことができる。デバイスはまた、β線、γ線、エチレンオキシド、過酸化水素プラズマ、及び/又は水蒸気が挙げられるが、これらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の他の技術を用いて滅菌され得る。
代表的な設計を有するものとして本発明について記載してきたが、本発明は、本開示の趣旨及び範囲内で更に修正されてもよい。したがって、本出願は、その一般的原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、又は適合を包含するものとする。
その全体又は部分において本明細書に援用されたものとする全ての特許、刊行物、又はその他の開示物は、援用される資料が本開示に記載される既存の定義、記述、又はその他の開示内容と矛盾しない範囲においてのみ本明細書に援用されるものとする。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれるものとするが、既存の定義、記述、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、組み込まれる文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲でしか組み込まれないものとする。
〔実施の態様〕
(1) 外科用エンドエフェクタであって、
第1のジョーと、
前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
発射行程の間に並進するように構成された発射部材であって、ノッチを備える、発射部材と、
フックを備えたロックアウトばねであって、前記ノッチは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記フックを受容するように整列され、前記未発射のステープルカートリッジのスレッドアセンブリは、前記フックを前記ノッチとの整列から外して偏向させるように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、外科用エンドエフェクタ。
(2) 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
前記第1のジョーに固定された近位部分と、
前記フックを備えた遠位部分と、を備える、実施態様1に記載の外科用エンドエフェクタ。
(3) 前記発射部材は、
切断縁部と、
前記切断縁部を支持する中間部分と、
前記中間部分から横方向に突出するラグであって、前記ノッチが前記ラグ内に画定されている、ラグと、を備える、実施態様1に記載の外科用エンドエフェクタ。
(4) 前記発射部材は、
前記第1のジョーとカム係合するように構成された第1のフランジと、
前記第2のジョーとカム係合するように構成された第2のフランジと、を更に備える、実施態様3に記載の外科用エンドエフェクタ。
(5) 前記ロックアウトばねは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射部材が前記フックを越えて遠位方向に並進するのを防止するように構成されている、実施態様4に記載の外科用エンドエフェクタ。
(6) 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記フックは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、少なくとも部分的に前記凹部の中へと偏向されている、実施態様1に記載の外科用エンドエフェクタ。
(7) 前記ロックアウトばねは、前記フックを支持するばねアームを備え、前記ばねアームは前記発射部材から横方向にオフセットされている、実施態様1に記載の外科用エンドエフェクタ。
(8) 前記ロックアウトばねは第2のフックを備え、前記発射部材は、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記第2のフックを受容するように整列された第2のノッチを備える、実施態様1に記載の外科用エンドエフェクタ。
(9) 外科用エンドエフェクタであって、
第1のジョーと、
前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
発射行程の間に並進するように構成された発射部材であって、
横方向に突出するラグと、
前記横方向に突出するラグ内に画定されたロックと、を備える、発射部材と、
横方向に突出するタブを備えたロックアウトばねであって、前記ロックは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、外科用エンドエフェクタ。
(10) 前記発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備えた前記未発射のステープルカートリッジを更に備える、実施態様9に記載の外科用エンドエフェクタ。
(11) 前記ロックは、前記発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、前記未発射のステープルカートリッジ内の前記スレッドアセンブリは、前記横方向に突出するタブを前記ロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、実施態様10に記載の外科用エンドエフェクタ。
(12) 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記横方向に突出するタブは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、前記凹部の中へと偏向されている、実施態様11に記載の外科用エンドエフェクタ。
(13) 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
前記第1のジョーに固定された第1の部分と、
前記横方向に突出するタブを支持する第2の部分と、
前記第1の部分と前記第2の部分との中間に延在するばねアームであって、前記発射部材から横方向にオフセットされている、ばねアームと、を備える、実施態様9に記載の外科用エンドエフェクタ。
(14) 前記発射部材は、
切断縁部を備えた支持体と、
前記支持体から延在する第1のフランジであって、前記第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、
前記支持体から延在する第2のフランジであって、前記第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を更に備える、実施態様9に記載の外科用エンドエフェクタ。
(15) 前記発射部材は、第2の横方向に突出するラグと、前記第2の横方向に突出するラグ内に画定された第2のロックとを更に備え、前記ロックアウトばねは、第2の横方向に突出するタブを更に備え、前記第2のロックは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記第2の横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている、実施態様9に記載の外科用エンドエフェクタ。
(16) 外科用エンドエフェクタであって、
第1のジョーと、
前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
ロックアウト構成であって、
発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成されたロックと、
内側に突出するタブを備えたロックアウトばねであって、前記ロックは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記内側に突出するタブを受容するように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、ロックアウト構成と、を備える、外科用エンドエフェクタ。
(17) 前記発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備えた前記未発射のステープルカートリッジを更に備え、前記ロックは、前記発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、前記未発射のステープルカートリッジ内の前記スレッドアセンブリは、前記内側に突出するタブを前記ロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、実施態様16に記載の外科用エンドエフェクタ。
(18) 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記内側に突出するタブは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、前記凹部の中へと偏向されている、実施態様17に記載の外科用エンドエフェクタ。
(19) 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
前記第1のジョーに固定された第1の部分と、
前記内側に突出するタブを支持する第2の部分と、
前記第1の部分と前記第2の部分との中間に延在するばねアームであって、発射部材から横方向にオフセットされている、ばねアームと、を備える、実施態様16に記載の外科用エンドエフェクタ。
(20) 発射部材を更に備え、前記発射部材は、
切断縁部と前記ロックとを備えた支持体と、
前記支持体から延在する第1のフランジであって、前記第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、
前記支持体から延在する第2のフランジであって、前記第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を備える、実施態様16に記載の外科用エンドエフェクタ。

Claims (20)

  1. 外科用エンドエフェクタであって、
    第1のジョーと、
    前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
    発射行程の間に並進するように構成された発射部材であって、ノッチを備える、発射部材と、
    フックを備えたロックアウトばねであって、前記ノッチは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記フックを受容するように整列され、前記未発射のステープルカートリッジのスレッドアセンブリは、前記フックを前記ノッチとの整列から外して偏向させるように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、外科用エンドエフェクタ。
  2. 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
    前記第1のジョーに固定された近位部分と、
    前記フックを備えた遠位部分と、を備える、請求項1に記載の外科用エンドエフェクタ。
  3. 前記発射部材は、
    切断縁部と、
    前記切断縁部を支持する中間部分と、
    前記中間部分から横方向に突出するラグであって、前記ノッチが前記ラグ内に画定されている、ラグと、を備える、請求項1に記載の外科用エンドエフェクタ。
  4. 前記発射部材は、
    前記第1のジョーとカム係合するように構成された第1のフランジと、
    前記第2のジョーとカム係合するように構成された第2のフランジと、を更に備える、請求項3に記載の外科用エンドエフェクタ。
  5. 前記ロックアウトばねは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射部材が前記フックを越えて遠位方向に並進するのを防止するように構成されている、請求項4に記載の外科用エンドエフェクタ。
  6. 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記フックは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、少なくとも部分的に前記凹部の中へと偏向されている、請求項1に記載の外科用エンドエフェクタ。
  7. 前記ロックアウトばねは、前記フックを支持するばねアームを備え、前記ばねアームは前記発射部材から横方向にオフセットされている、請求項1に記載の外科用エンドエフェクタ。
  8. 前記ロックアウトばねは第2のフックを備え、前記発射部材は、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記第2のフックを受容するように整列された第2のノッチを備える、請求項1に記載の外科用エンドエフェクタ。
  9. 外科用エンドエフェクタであって、
    第1のジョーと、
    前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
    発射行程の間に並進するように構成された発射部材であって、
    横方向に突出するラグと、
    前記横方向に突出するラグ内に画定されたロックと、を備える、発射部材と、
    横方向に突出するタブを備えたロックアウトばねであって、前記ロックは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、外科用エンドエフェクタ。
  10. 前記発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備えた前記未発射のステープルカートリッジを更に備える、請求項9に記載の外科用エンドエフェクタ。
  11. 前記ロックは、前記発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、前記未発射のステープルカートリッジ内の前記スレッドアセンブリは、前記横方向に突出するタブを前記ロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、請求項10に記載の外科用エンドエフェクタ。
  12. 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記横方向に突出するタブは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、前記凹部の中へと偏向されている、請求項11に記載の外科用エンドエフェクタ。
  13. 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
    前記第1のジョーに固定された第1の部分と、
    前記横方向に突出するタブを支持する第2の部分と、
    前記第1の部分と前記第2の部分との中間に延在するばねアームであって、前記発射部材から横方向にオフセットされている、ばねアームと、を備える、請求項9に記載の外科用エンドエフェクタ。
  14. 前記発射部材は、
    切断縁部を備えた支持体と、
    前記支持体から延在する第1のフランジであって、前記第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、
    前記支持体から延在する第2のフランジであって、前記第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を更に備える、請求項9に記載の外科用エンドエフェクタ。
  15. 前記発射部材は、第2の横方向に突出するラグと、前記第2の横方向に突出するラグ内に画定された第2のロックとを更に備え、前記ロックアウトばねは、第2の横方向に突出するタブを更に備え、前記第2のロックは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記第2の横方向に突出するタブを受容するように位置付けられている、請求項9に記載の外科用エンドエフェクタ。
  16. 外科用エンドエフェクタであって、
    第1のジョーと、
    前記第1のジョーに回転可能に連結された第2のジョーと、
    ロックアウト構成であって、
    発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成されたロックと、
    内側に突出するタブを備えたロックアウトばねであって、前記ロックは、未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられていない限り、前記発射行程の間に前記内側に突出するタブを受容するように位置付けられている、ロックアウトばねと、を備える、ロックアウト構成と、を備える、外科用エンドエフェクタ。
  17. 前記発射行程の間に遠位方向に並進するように構成されたスレッドアセンブリを備えた前記未発射のステープルカートリッジを更に備え、前記ロックは、前記発射行程の間にロック経路に沿って並進するように構成され、前記未発射のステープルカートリッジ内の前記スレッドアセンブリは、前記内側に突出するタブを前記ロック経路から逸らせて偏向させるように構成されている、請求項16に記載の外科用エンドエフェクタ。
  18. 前記第1のジョーはカートリッジ支持表面を備え、凹部が前記カートリッジ支持表面内に画定され、前記内側に突出するタブは、前記未発射のステープルカートリッジが前記第1のジョー内に位置付けられているときに、前記凹部の中へと偏向されている、請求項17に記載の外科用エンドエフェクタ。
  19. 前記ロックアウトばねは板ばねを含み、前記板ばねは、
    前記第1のジョーに固定された第1の部分と、
    前記内側に突出するタブを支持する第2の部分と、
    前記第1の部分と前記第2の部分との中間に延在するばねアームであって、発射部材から横方向にオフセットされている、ばねアームと、を備える、請求項16に記載の外科用エンドエフェクタ。
  20. 発射部材を更に備え、前記発射部材は、
    切断縁部と前記ロックとを備えた支持体と、
    前記支持体から延在する第1のフランジであって、前記第1のジョーとカム係合するように構成されている、第1のフランジと、
    前記支持体から延在する第2のフランジであって、前記第2のジョーとカム係合するように構成されている、第2のフランジと、を備える、請求項16に記載の外科用エンドエフェクタ。
JP2019533468A 2016-12-21 2017-11-02 外科用エンドエフェクタのためのロックアウト構成 Active JP7013470B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/386,221 2016-12-21
US15/386,221 US10835247B2 (en) 2016-12-21 2016-12-21 Lockout arrangements for surgical end effectors
PCT/IB2017/056825 WO2018116015A1 (en) 2016-12-21 2017-11-02 Lockout arrangements for surgical end effectors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020501789A true JP2020501789A (ja) 2020-01-23
JP7013470B2 JP7013470B2 (ja) 2022-01-31

Family

ID=67442453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019533468A Active JP7013470B2 (ja) 2016-12-21 2017-11-02 外科用エンドエフェクタのためのロックアウト構成

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP7013470B2 (ja)
CN (1) CN110099623B (ja)
BR (1) BR112019012218A2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034977A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Ethicon Endo Surgery Inc 誤発射防止用の単一ロックアウト機構を備えた外科用ステープラ
US20130098965A1 (en) * 2011-10-25 2013-04-25 Stanislaw Kostrzewski Multi-Use Loading Unit

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7328828B2 (en) * 2005-11-04 2008-02-12 Ethicon Endo-Surgery, Inc, Lockout mechanisms and surgical instruments including same
US20110006101A1 (en) * 2009-02-06 2011-01-13 EthiconEndo-Surgery, Inc. Motor driven surgical fastener device with cutting member lockout arrangements
US9814463B2 (en) * 2013-03-13 2017-11-14 Covidien Lp Surgical stapling apparatus
BR112016030332B1 (pt) * 2014-06-25 2022-11-01 Ethicon Endo-Surgery, Llc Aparelho de engate por travamento para grampeador cirúrgico

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034977A (ja) * 2004-07-28 2006-02-09 Ethicon Endo Surgery Inc 誤発射防止用の単一ロックアウト機構を備えた外科用ステープラ
US20130098965A1 (en) * 2011-10-25 2013-04-25 Stanislaw Kostrzewski Multi-Use Loading Unit

Also Published As

Publication number Publication date
CN110099623A (zh) 2019-08-06
JP7013470B2 (ja) 2022-01-31
BR112019012218A2 (pt) 2019-11-12
CN110099623B (zh) 2022-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6983893B2 (ja) 外科用エンドエフェクタ及び交換式ツールアセンブリのためのロックアウト構成
US11497499B2 (en) Articulatable surgical stapling instruments
JP7062664B2 (ja) 関節運動可能な外科用ステープル留め器具
JP7051867B2 (ja) 外科用ステープル留め器具及びその交換式ツールアセンブリ
JP7066715B2 (ja) 外科用エンドエフェクタ及びそのための調節式発射部材
JP7013470B2 (ja) 外科用エンドエフェクタのためのロックアウト構成
JP7046952B2 (ja) 外科用エンドエフェクタ及びその発射部材
JP2020512052A (ja) 発射部材ピンの角度

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7013470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150