JP2020204832A - 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法 - Google Patents

異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020204832A
JP2020204832A JP2019111283A JP2019111283A JP2020204832A JP 2020204832 A JP2020204832 A JP 2020204832A JP 2019111283 A JP2019111283 A JP 2019111283A JP 2019111283 A JP2019111283 A JP 2019111283A JP 2020204832 A JP2020204832 A JP 2020204832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subsequence
sequence
abnormality detection
composite sequence
contraction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019111283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7204584B2 (ja
Inventor
慎二 石川
Shinji Ishikawa
慎二 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2019111283A priority Critical patent/JP7204584B2/ja
Priority to US16/850,806 priority patent/US12013679B2/en
Priority to CN202010399409.0A priority patent/CN112083705B/zh
Publication of JP2020204832A publication Critical patent/JP2020204832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7204584B2 publication Critical patent/JP7204584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/406Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by monitoring or safety
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0218Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterised by the fault detection method dealing with either existing or incipient faults
    • G05B23/0243Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterised by the fault detection method dealing with either existing or incipient faults model based detection method, e.g. first-principles knowledge model
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F17/00Digital computing or data processing equipment or methods, specially adapted for specific functions
    • G06F17/10Complex mathematical operations
    • G06F17/18Complex mathematical operations for evaluating statistical data, e.g. average values, frequency distributions, probability functions, regression analysis
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/20Pc systems
    • G05B2219/24Pc safety
    • G05B2219/24065Real time diagnostics
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/34Director, elements to supervisory
    • G05B2219/34465Safety, control of correct operation, abnormal states

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】特定のサブ工程の区間信号を容易に抽出することが可能な技術を提供することにある。【解決手段】異常検知システムは、モニタ信号に含まれる複合シーケンスから複数のサブシーケンスのうちの異常検知の対象となる特定のサブシーケンスを抽出する抽出部を備える。抽出部は、複合シーケンスと予め取得してある複合シーケンスの一例である参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって最適伸縮パスを求める。また、抽出部は、当該最適伸縮パスと予め取得してある参照シーケンスのサブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定する。また、抽出部は、特定のサブシーケンスの開始点および終了点に基づき特定のサブシーケンスを抽出する。【選択図】図2

Description

本開示は異常検知システムに関し、例えば製造装置の処理状況を表す信号から検知対象信号を検出する機能を備える異常検知システムに適用可能である。
近年、第4次産業革命に伴い、製造システムでは、製造効率の向上を図るため、AI(Artificial Intelligence)またはIoT(Internet of Things)といった技術の活用が進んでいる。このような製造システムを用いると、例えば、各種センサによって製造装置の処理の状況をリアルタイムに監視し、その監視結果に基づいて製造装置の異常を早期に検知するようなことが可能になる。この異常の検知に際しては、例えば、予め記憶装置に登録された検知アルゴリズムに基づき検知対象の異常を検知する。
例えば、特開2018−180705号公報(特許文献1)には、技術者等の作業負荷を軽減可能な異常検知システムが示される。当該異常検知システムでは、対象信号選定部が、信号入力部を介して受信したモニタ信号の中から製造装置が実質的に動作している区間となる検知対象区間を判別し、当該区間の信号を検知対象信号として抽出する。ここで、モニタ信号とは、製造装置の処理の状況を表す信号である。具体的には、対象信号選定部は、例えば、モニタ信号がアイドル区間で0Vとなる場合、検知対象区間を、モニタ信号の電圧レベルが0.1V以上の区間等に定める。
特開2018−180705号公報
しかし、例えば、製造装置が複数のサブ工程から構成される時間的に連続した一連の複合工程を実行する場合でも、モニタ信号は、複数のサブ工程に対応する信号で構成された一連の複合工程の信号系列である。このため、特定のサブ工程の信号区間を抽出するような条件設定が困難である。
その他の課題と新規な特徴は、本開示の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、異常検知システムは、モニタ信号に含まれる複合シーケンスから複数のサブシーケンスのうちの異常検知の対象となる特定のサブシーケンスを抽出する抽出部を備える。抽出部は、複合シーケンスと予め取得してある複合シーケンスの一例である参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって最適伸縮パスを求める。また、抽出部は、当該最適伸縮パスと予め取得してある参照シーケンスのサブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定する。また、抽出部は、特定のサブシーケンスの開始点および終了点に基づき特定のサブシーケンスを抽出する。
上記異常検知システムによれば、特定のサブ工程の区間信号を容易に抽出することが可能になる。
図1はモニタ信号の例を示す図である。 図2は実施形態における異常検知システムの要部の構成を示すブロック図である。 図3は二つのシーケンス間の時間的な相違を示す図である。 図4は図3に記載される二つのシーケンスにおけるDTWに基づいた最適伸縮パスの概念を示す図である。 図5は図2の異常検知システムが扱う参照シーケンスと複合シーケンスとの関係を示す図である。 図6は図2の特定部が参照シーケンスを用いて複合シーケンスからサブシーケンスを抽出する概念を示す図である。 図7は第一実施例における異常検知システムの構成を示すブロック図である。 図8は図7の抽出部30および格納部31の構成を示すブロック図である。 図9は図8の調整部における複合シーケンスに対するサンプリング調整処理の概略を示す図である。 図10は図8の第一特定部におけるダウンサンプリングされた複合シーケンスを用いたサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアの特定方法を説明する図である。 図11は図8の第二特定部におけるサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアから参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアの計算の方法を説明する図である。 図12は図8の第二特定部における参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアからサブシーケンスの開始点および終了点の計算の方法を説明する図である。 図13(a)はナイーブなDTWのステップ条件を示す図である。図13(b)はステップサイズの条件の修正例を示す図である。 図14はステップサイズ条件が修正されたDTWの積算コスト行列(D)と最適伸縮パス(P)を説明する図である。 図15は複合シーケンスに対するサンプリング調整処理の概略を示す図である。 図16はサンプリング調整による時間伸縮ステップ(p)の選択制限の緩和を説明する図である。 図17は第二実施例の異常検知システムの構成を示すブロック図である。 図18は図17の抽出部60および格納部61の構成を示すブロック図である。 図19は図17の異常検知システムが扱う参照シーケンスと複合シーケンスとの関係を示す図である。 図20は図17の抽出部60が参照シーケンスから複合シーケンスのサブシーケンスを抽出する概念を示す図である。 図21は第三実施例における異常検知システムの構成を示すブロック図である。 図22は第四実施例における異常検知装置の構成を示すブロック図である。
以下、実施形態、実施例および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。
まず、異常検知システムの異常検知について概説する。上述した検知アルゴリズムとしては、AIに基づくアルゴリズムおよび統計的手法に基づくアルゴリズム等が挙げられる。AIに基づくアルゴリズムでは、例えば、検知対象信号の特徴を学習済みとなっているニューラルネットワークのモデル等が用いられる。当該モデルは、例えば、検知対象信号を受けて、それに学習済みの特徴を反映することで期待値信号(言い換えれば、理想的な検知対象信号)を生成する。異常検知システムの異常検知部は、検知対象信号と期待値信号との誤差が許容範囲か否かに応じて、検知対象信号の異常の有無を判定する。一方、統計的手法に基づくアルゴリズムでは、検知対象信号の各種統計値を反映した正規分布モデルまたは多変量解析モデル等が用いられる。異常検知部は、これらのモデルを用いて、検知対象信号のばらつき等が統計的(理論的)に正常と判断できる範囲内か否かに応じて、検知対象信号の異常の有無を判定する。
次に、特定のサブ工程の信号区間を抽出する必要性について図1を用いて説明する。図1はモニタ信号の例を示す図である。
上述したように、モニタ信号(MNT)は、複数のサブ工程に対応する時系列信号(以下、サブシーケンス(SS)という。)で構成された一連の時系列信号(以下、便宜上、複合シーケンス(CS)という。)を含む。例えば、図1に示すように、複合シーケンス(CS)は第一のサブ工程のサブシーケンス(SS1)と第二のサブ工程のサブシーケンス(SS2)と第三のサブ工程のサブシーケンス(SS3)とを含む。
複合シーケンス(CS)において、他のサブ工程の信号区間が時間的にばらついたり、モニタ信号(MNT)の電圧レベルがばらついたりすることがある。このため、例えば、他のサブ工程(第二のサブ工程)のサブシーケンス(SS2)が特定のサブ工程(第三のサブ工程)のサブシーケンス(SS3)に比べて高い特徴表現が必要となる場合がある。この場合、サブシーケンス(SS2)の異常検知における定常的なエラー値が高くなってしまい、特定のサブ工程のサブシーケンス(SS3)の微小なエラーが検知できなくなる。よって、特定のサブ工程の信号区間のみを抽出して異常検知することで、特定のサブ工程の微小なエラーが検知できるようになる。
また、不要な区間の信号が含まれる場合、以下のような問題も発生する。
(1)処理対象信号(検知対象信号)であるモニタ信号のデータポイントが増加する。または期待値信号を生成するため学習済みの特徴が増加する。これにより、異常検知アルゴリズムのモデルのサイズが増加し、それに伴い計算量(計算時間)が増加する。これにより、異常検知のリアルタイム性を損ねる。
(2)信号の不要な区間における期待値信号とのエラーによる異常誤検知が発生する。
このような理由により、高速かつ精度の高い異常検知を実施するために、異常検知システムは、モニタ信号(MNT)から適切に不要な区間を取り除くことが必要である。
一方、特許文献1では、上述したように、対象信号選定部は、モニタ信号がアイドル区間で0Vとなる場合、検知対象区間を、モニタ信号の電圧レベルが0.1V以上の区間等に定める。これは不要な区間である「アイドル区間」と、検知対象信号として適している「検知対象区間」と、が「電圧レベルで明確に区別できるときのみ」に可能である。よって、モニタ信号(MNT)から適切に不要な区間を取り除くことができない。
次に、本開示者が本開示に先立って検討した技術について説明する。検知対象区間の特定において以下の機能について検討した。
(1)検知対象区間の開始条件と終了条件で、別の電圧レベルの条件を設定する機能。
(2)電圧レベルの条件を満たす時間の長さを、更に条件として設定する機能。
(3)検知対象信号として抽出された信号系列に対して、平均値や最大・最小値の条件を設定し、異常検知部に転送することを中断する機能。
(4)検知対象区間を別途示す「トリガ信号」に条件を設定することで、検知対象区間を絶対的に指定する機能。
しかし、いくつかのモニタ信号(MNT)は、上記(1)〜(4)の機能を以てしても、検知対象区間を定めることができなかった。その課題となったモニタ信号(MNT)は、上述した複数のサブ工程に対応する信号で構成された一連の工程の信号系列であり、特定のサブ工程の信号区間を抽出するような条件設定が困難であった。
また、半導体製造装置は、一連の工程の信号区間を示すトリガ信号を出力できるが、特定のサブ工程の信号区間を示すトリガ信号は無く、出力できない場合がある。また、検知対象区間を定めるための条件設定は、ユーザである技術者がモニタ信号(MNT)をよく観察し、場合によっては複数の条件を定める必要がある。これは、技術者の技量に依存するとともに、異常検知システムを稼働する上で作業負担となりうる。
そこで、実施形態は、動的時間伸縮法(Dynamic time warping、以下、DTWという。)を用いて複合シーケンス(CS)から特定のサブシーケンス(SS)を抽出する。以下、実施形態の特定のサブシーケンス(SS)の抽出についてより具体的に図2を用いて説明する。図2は実施形態における抽出部の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態の抽出部300は、サブシーケンスの開始点および終了点を特定する特定部340と、サブシーケンス区間を抽出するSS抽出部350と、を備える。
特定部340は、複合シーケンス(CS)および参照サブシーケンス(RSS)の開始点(SPRSS)と終了点(EPRSS)から複合シーケンス(CS)のサブシーケンスの開始点(SPSS)と終了点(EPSS)を特定する。ここで、参照サブシーケンス(RSS)は参照シーケンス(RS)のサブシーケンスである。参照シーケンス(RS)は予め取得した複合シーケンスの一例であり、例えば、上述の理想的な検知対象信号であってもよい。特定部340は、複合シーケンス(CS)と参照シーケンス(RS)との間の時間的な対応関係を表す第一最適伸縮パスとしての最適伸縮パス(P)を参照する。
SS抽出部350は、入力された複合シーケンス(CS)から、入力されたサブシーケンスの開始点(SPSS)から終了点(EPSS)の区間のシーケンスを抽出し、サブシーケンス(SS)として出力する。
次に、DTWについて説明する。DTWは異なる時系列データの類似度合いを計測する方法である。DTWは二つの時系列の各時点の値の距離を「総当り」で比較していき、時系列同士の「距離」の値が最も小さくなるような関係を見つけるという計算方法である。上記時系列同士の「距離」はDTW距離といい、DTW距離の値が最も小さくなるような関係を最適伸縮パス(Optimal Warping Path)という。DTWは時系列のデータ長が揃っていなくても、位相がズレていても、周波数が異なっていても、類似度合いを計測することができる。しかも、人間が時系列の形状を見たときに直感的に似ていると判断したものは、DTW距離の値が小さくなるようになっているアルゴリズムである。
DTWに基づいた二つのシーケンスの最適伸縮パスについて図3、4を用いて説明する。図3は二つのシーケンス間の時間的な相違を示す図である。図4はDTWに基づいた図3に記載される二つのシーケンスにおける最適伸縮パスの概念図を示す図である。図3、4において、シーケンスxをSQNx、シーケンスyをSQNy、時間短縮をTSHO、時間シフトをTSHI、時間伸長をTEXT、最適伸縮パスをP、と表記する。図4の横軸はシーケンスyの時間(t)、縦軸はシーケンスxの時間(t)である。
上述したように、DTWは、二つのシーケンス間における距離尺度(相違性)を求める手法である。図3に示すように、二つのシーケンスxとシーケンスyとの間に時間的な伸縮(TSHO、TEXT)またはズレ・シフト(TSHI)が発生している。この場合でも、DTWは二つのシーケンスxとシーケンスyとが類似するシーケンスとして評価できる距離尺度(DTW距離)を定義する。また、DTW距離を求める際に計算される積算コスト行列より、図4に■で示すような最適伸縮パス(P)と呼ばれる、二つのシーケンスxとシーケンスyとの時間的対応関係を求めることができる。以下に、DTW距離および最適伸縮パス(P)を求めるための基本的な計算方法を示す。
まず、それぞれシーケンス長がN,Mの二つのシーケンスxとシーケンスyを以下に定義する。
x=(x,x,・・・,x,・・・,x
y=(y,y,・・・,y,・・・,y
ここで、インデックスのnおよびmは、シーケンスxとシーケンスyの各々における離散時間であり、x,yは、各々の離散時間おけるスカラー値である。
次に、DTW距離を求めるユークリッド距離のような従来の距離尺度を用いて、二つのシーケンス間の全ての組み合わせの距離であるN×Mのコスト行列(以下、Cとも表記する。)を計算する。
C=cn,m=|x−y
次に、動的計画法に基づき積算コスト行列(以下、Dとも表記する。)を求める。ナイーブなDTWでは、積算コスト行列(D)の要素dn,mは次式で計算される。
Figure 2020204832
だだし、初期条件として、以下の要素が最初に計算される。
0,0=0
n,0=∞ for n∈[1:N]
0,m=∞ for m∈[1:M]
1,1=c1,1
ここで、積算コスト行列は、要素dn,0、0,mを追加した(N+1)×(M+1)行列となる。このとき、最後に計算されるdN,MがDTW距離として定義される。また、DTW距離の計算過程において計算された積算コスト行列(D)から最適伸縮パス(P)を計算できる。最適伸縮パス(P)は、次式の系列として定義する。
P=(p,p,・・・,p,・・・,p
このとき、pは二つのシーケンスxとシーケンスyのインデックスであるnおよびmの組み合わせで定義するl番目の時間伸縮ステップ、
=(n,m
である。積算コスト行列(D)がナイーブなDTWの方法で計算されたとき、l番目の時間伸縮ステップpに対して、(l−1)番目の時間伸縮ステップであるpl−1は、次のように決定される。
Figure 2020204832
ただし、初期条件として、
=(N,M)
境界条件として、
=(1,1)
が与えられ、pLから逆順にplを求めることで、最適伸縮パス(P)が得られる。
次に、参照シーケンス(RS)のサブシーケンス区間の開始点および終了点から複合シーケンス(CS)のサブシーケンス区間の開始点および終了点を特定する方法について図5、6を用いて説明する。図5は参照シーケンスと複合シーケンスとの関係を示す図である。図6は参照シーケンスから複合シーケンスのサブシーケンスを抽出する概念を示す図である。ここで、図5において、複合シーケンス(CS)はSQNx、参照シーケンス(RS)はSQNyとも表記する。図6の横軸は参照シーケンス(RS)の時間(t)、縦軸は複合シーケンス(CS)の時間(t)である。
図6に示すように、特定部340は、DTWによって参照シーケンス(RS)と複合シーケンス(CS)の最適伸縮パスを計算する。ここで、図5に示すように、参照シーケンス(RS)上のサブシーケンス区間を参照サブシーケンス区間(RSSI)といい、複合シーケンス(CS)上のサブシーケンス区間をサブシーケンス区間(SSI)という。
図6に示すように、特定部340は、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)をキーとして、サブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)を最適伸縮パスから探索する。特定部340は、参照サブシーケンス区間(RSSI)の終了点(EPRSS)をキーとして、サブシーケンス区間(SSI)の終了点(EPSS)を最適伸縮パス(P)から探索する。ここで、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)は予め記憶部に格納されている。
SS抽出部350は、サブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)および終了点(EPSS)によって複合シーケンス上のサブシーケンス区間(SSI)を特定し、サブシーケンス(SS)を抽出する。
実施形態によれば、抽出するサブシーケンス(SS)は、参照シーケンス(RS)と参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)とを決定することで指定できる。
特定のサブシーケンス(SS)を抽出することができるので、特定のサブシーケンス(SS)に着目した異常検知の基準パラメータを用いることができ、異常検知の精度を高めることが可能である。また、異常検知の処理に必要となる異常検知の基準パラメータ量を削減できるため、メモリリソース・計算量を削減することが可能である。
また、抽出するサブシーケンス(SS)は、参照シーケンス(RS)の準備と、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)の決定と、により直感的に指定することが可能である。これにより、ユーザである技術者の技量に依存せず、作業量も一定であるため、生産ラインのオペレーションの一つとして容易に組み込むことが可能である。
まず、第一実施例における異常検知システムについて図7を用いて説明する。図7は第一実施例における異常検知システムの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、異常検知システム1は、信号入力部10と、CS抽出部20と、抽出部30と、異常検知部40と、を備える。ここで、CS抽出部20は複合シーケンス(CS)を抽出する。抽出部30はサブシーケンス(SS)を抽出する。異常検知部40はサブシーケンス(SS)の異常を検知する。信号入力部10、複合シーケンスの抽出部20、サブシーケンスの抽出部30およびサブシーケンスの異常検知部40は、ソフトウェアでの処理単位を示している。
また、CS抽出部20は複合シーケンス(CS)の抽出条件を格納する格納部21を有する。抽出部30はサブシーケンス(SS)の抽出条件を格納する格納部31を有する。異常検知部40はサブシーケンス(SS)の異常検知条件を格納する格納部41を有する。抽出部30は実施形態の抽出部300に対応する。
信号入力部10は入力されるセンサデータ等の検知対象が含まれるモニタ信号(MNT)および特定の時間区間を示すイネーブル信号等のトリガ信号(TRG)を時系列のデジタル信号としてCS抽出部20へ出力する。信号入力部10は、入力されるモニタ信号(MNT)およびトリガ信号(TRG)がアナログ信号である場合、アナログ/デジタル変換回路(ADC)を用いて、デジタル信号に変換する。これにより、ソフトウェアで処理可能な離散的な時系列のデジタル信号を得ることができる。
また、入力されるモニタ信号(MNT)およびトリガ信号(TRG)がデジタル信号であってもよい。例えば、TCP/IPなどの通信プロトコルに基づいてLAN(Local Area Network)等の物理インタフェースを用いて入力される場合、信号入力部10は通信プロトコルに基づいた信号受信手段を備える。例えば、半導体製造工場ではSECS(Semi Equipment Communication Standard)という通信プロトコルを用いて半導体製造装置のセンサ信号を入力できる。SECSの物理インタフェースとしては、RS232CやLANが用いられる。
CS抽出部20は、トリガ信号(TRG)が示す時間区間のモニタ信号(MNT)から抽出した有限幅の信号を複合シーケンス(CS)として抽出部30へ出力する。複合シーケンス(CS)は、検知対象となる製造装置が一連のサブ工程で構成された複合工程を処理する時間区間の信号である。複合工程は、第一サブ工程、第二サブ工程、第三サブ工程などの複数の工程を順次処理する工程である。複合工程は、製造装置のキャリブレーションのためのテスト工程と、実質的に製造装置が本来の目的のための動作をするメイン工程と、を順次処理する工程であってもよい。ただし、構成するサブ工程の順番は変動しないものとする。
トリガ信号(TRG)は、対象とする時間区間を示す信号であり、例として、対象とする時間区間の値が“1”、それ以外の時間区間が“0”となるような信号が挙げられる。CS格納部21は、トリガ信号(TRG)から対象とする時間区間を判断する条件を格納する。例えば、CS抽出部20は、トリガ信号(TRG)が閾値(例えば、0.5)以上である時間区間を、対象とする時間区間として判断する。この場合、格納部21に、複合シーケンス(CS)の抽出条件として閾値である「0.5」を格納する。CS抽出部20は、格納部21に格納された条件に基づいて、トリガ信号(TRG)から抽出対象とする時間区間を判断する。これにより、モニタ信号(MNT)から不要な区間を取り除くことができる。CS抽出部20は、対象とする時間区間のモニタ信号(MNT)を複合シーケンス(CS)として抽出し、抽出部30へ出力する。
抽出部30は、入力された複合シーケンス(CS)から、製造装置が処理する特定のサブ工程に対応する有限区間の信号を抽出し、異常検知の対象となるサブシーケンス(SS)として、異常検知部40へ出力する。サブシーケンス(SS)となる信号の時間区間の指定は、DTWを応用し、格納部31に格納された条件に基づいて指定する。抽出部30の詳細な処理については、後述する。
異常検知部40は、入力されたサブシーケンス(SS)に対して、格納部41に格納されたサブシーケンス(SS)の異常検知条件に基づいて、異常検知処理を実施し、異常検知の結果等の出力信号(OUT)を出力する。異常検知処理には、例えば、ニューラルネットワークアルゴリズムによる手法が用いられる。この場合、格納部41には、ニューラルネットワークの構造を表現するネットワーク層の構造および各層が保有する重みパラメータ、バイアスパラメータ等が格納される。
出力信号(OUT)は、アナログ信号またはデジタル信号として出力される。例えば、出力信号(OUT)は、異常検知の結果をユーザに示すためのLEDを点灯させるための電圧信号として出力である。また、出力信号(OUT)は、TCP/IPなどの通信プロトコルに基づいたLAN等の物理インタフェースを用いて、他のシステムに異常検知処理の結果またはその処理過程の計算結果を通知するための信号であってもよい。
次に、抽出部30の詳細について図8を用いて説明する。図8は抽出部30および格納部31の構成を示すブロック図である。
抽出部30は、調整部32、第一特定部33、第二特定部34およびSS抽出部35で構成される。調整部32は複合シーケンス(CS)のサンプリング間隔を調整する。第一特定部33は複合シーケンス(CS)のサブシーケンス区間(SSI)の開始エリアおよび終了エリアを特定する。第二特定部34は複合シーケンス(CS)のサブシーケンス区間(SSI)の開始点および終了点を特定する。SS抽出部35は、実施形態のSS抽出部350と同様に、複合シーケンス(CS)のサブシーケンス区間(SSI)を特定し、サブシーケンス(SS)を抽出する。
格納部31は、第一格納部31a、第二格納部31b、第三格納部31cおよび第四格納部31dを有する。第一格納部31aはサンプリング間隔の調整条件を格納する。第二格納部31bは予め取得してある参照シーケンス(RS)を格納する。第三格納部31cは予め取得してある参照シーケンス(RS)のサンプリング間隔が調整された参照シーケンス(RS’)を格納する。以下、サンプリング間隔が調整された参照シーケンスをDS参照シーケンス(RS’)という。第四格納部31dは参照シーケンス(RS)上のサブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)を格納する。
調整部32は、複合シーケンス(CS)を入力とし、複合シーケンス(CS)のサンプリング間隔を平均化または補完処理によって調整し、サンプリング間隔が調整された複合シーケンス(CS’)を出力する。以下、サンプリング間隔が調整された複合シーケンスをDS複合シーケンス(CS’)という。サンプリング間隔の調整は、主にダウンサンプリング処理であり、例えば、ダウンサンプリング係数(以下、Kという。)で指定された数の隣接するデータ点の平均値最大値、最小値および中央値などのいずれかのデータを抽出する処理である。第一格納部31aは、ダウンサンプリング係数(K)を格納する。
次に、サンプリング調整処理について図9を用いて説明する。図9は複合シーケンスに対するサンプリング調整処理の概略を示す図である。
図9に示すように、例えば、入力された複合シーケンス(CS)をサンプリング調整処理前のシーケンス(以下、調整前シーケンスという。)とし、これを次式で表す。
x=(x,x,・・・,x
ここで、Nは調整前シーケンスのシーケンス長であり、例えば、N=32であったとき、サンプリング調整条件としてK=5と設定する。そうすると、1〜30個目のデータ点は、5個のデータ点ごとにダウンサンプリング処理が施される。Kに満たない余りの31〜32個目のデータ点は、例えば、5個のデータ点に対するダウンサンプリング処理と同様の処理を施す。
サンプリング調整処理後のシーケンス(以下、調整後シーケンスという。)を次式で表す。
x’=(x’,x’,・・・,x’N’
ここで、N’は調整後シーケンスのシーケンス長であり、図9に示すように、N’=7となる。なお、「ceil」は小数点以下を切り上げる関数である。
第一特定部33について図10を用いて説明する。図10はダウンサンプリングされた複合シーケンスを用いたサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアの特定方法を説明する図である。
第一特定部33は、図4と同様に、最適伸縮パスを参照することで、DS複合シーケンス(CS’)とDS参照シーケンス(RS’)とから、サブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)および終了エリア(EASS)を求める。ここで、サブシーケンス区間(SSI)は複合シーケンス(CS)上のサブシーケンス区間である。また、DS参照シーケンス(RS’)は第三格納部31cに予め格納されている。
まず、第一特定部33は、DS複合シーケンス(CS’)とDS参照シーケンス(RS’)との間のDTWにより第二最適伸縮パスとしてのダウンサンプリング空間における最適伸縮パス(PDSS)を求める。ここで、ダウンサンプリング空間はダウンサンプリングされたサンプリング空間である。図10においては、最適伸縮パス(PDSS)は四つの黒色矩形領域である。ダウンサンプリング空間において最適伸縮パス(PDSS)を求める計算をすることで、元のサンプリング空間の二つのシーケンスに対する最適伸縮パス(P)の計算量に対して、計算量をK分の1にする。ここで、Kは上述したダウンサンプリング係数である。
次に、第一特定部33は、最適伸縮パス(PDSS)に基づいて参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)に対応する元のサンプリング空間のサブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)を求める。ここで、参照サブシーケンス区間(RSSI)は参照シーケンス(RS)上のサブシーケンス区間である。第一特定部33は、第二最適伸縮パス(PDSS)に基づいてサブシーケンス区間(RSSI)の終了点(EPRSS)に対応する元のサンプリング空間のサブシーケンス区間(SSI)の終了エリア(EASS)を求める。ここで、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)は第四格納部31dに予め格納されている。
図10に示すように、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)および終了点(EPRSS)にダウンサンプリングされた複合シーケンス(CS)上の複数の点が対応する場合がある。この場合、その全ての点に対応する元のサンプリング空間の複合シーケンス(CS)のエリアをサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアとする。
第二特定部34について図11、12を用いて説明する。図11はサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアから参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアの計算の方法を説明する図である。図12は参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアからサブシーケンスの開始点および終了点の計算の方法を説明する図である。図11、12の横軸は参照シーケンス(RS)の時間(t)、縦軸は複合シーケンス(CS)の時間(t)である。
第二特定部34は、第一特定部33で求められたサブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)と終了エリア(EASS)を入力とし、サブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)と終了点(EPSS)を特定する。
まず、図11に示すように、第二特定部34は、最適伸縮パス(PDSS)を参照して、入力されたサブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)から参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始エリア(SARSS)を逆算(計算)する。第二特定部34は、最適伸縮パス(PDSS)を参照して、入力されたサブシーケンス区間(SSI)の終了エリア(EASS)から参照サブシーケンス区間(RSSI)の終了エリア(EARSS)を逆算(計算)する。
サブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)および終了エリア(EASS)に対してDS参照シーケンス(RS’)上の複数の点が対応する場合がある。この場合、その全ての点に対応する元のサンプリング空間の参照シーケンス(RS)上のエリアを、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始エリア(SARSS)および終了エリア(EARSS)とする。
次に、図12に示すように、第二特定部34は、サブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)と参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始エリア(SARSS)との二つの短いシーケンスに対して、図6と同様に、DTWによる第三最適伸縮パスとしての最適伸縮パス(P)を計算する。第二特定部34は、最適伸縮パス(P)を参照して、参照サブシーケンス区間(RSSI)の開始点(SPRSS)に対応するサブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)を求める。
同様に、第二特定部34は、サブシーケンス区間(SSI)の終了エリア(EASS)と参照サブシーケンス区間(RSSI)の終了エリア(EARSS)との二つの短いシーケンスに対して第三最適伸縮パスとしての最適伸縮パス(P)を計算する。第二特定部34は、最適伸縮パス(P)を参照して、参照サブシーケンス区間(RSSI)の終了点(EPRSS)に対応するサブシーケンス区間(SSI)の終了点(EPSS)を求める。
第二特定部34は、計算されたサブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)および終了点(EPSS)は、SS抽出部35へ出力される。
SS抽出部35は、入力された複合シーケンス(CS)より、入力されたサブシーケンス区間(SSI)の開始点(SPSS)から終了点(EPSS)の区間のシーケンスを抽出し、サブシーケンス(SS)として出力する。
(変形例)
第一特定部33は、ナイーブなDTWによる最適伸縮パスの計算方法だけでなく、ステップサイズ条件(連続性条件、スロープ制約条件)を修正したDTWによる最適伸縮パスの計算方法を採用することもできる。
複合シーケンス(CS)において、参照シーケンス(RS)と比較して異常な振幅変動が発生した場合、ナイーブなDTWは、極端な時間伸縮を持つ最適伸縮パスを得ることがある。その時、複合シーケンス(CS)から適切なサブシーケンス区間(SSI)の開始エリア(SASS)および終了エリア(EASS)、並びに開始点(SPSS)および終了点(EPSS)を得ることが困難となる。このため、サブシーケンス(SS)の異常検知が困難となる。
例えば、複合シーケンス(CS)が、異常検知対象装置が非アイドル時に電圧が0Vの値をとり、サブ工程動作が正の電圧の時間的変動をとり、更にサブ工程終了後にまた非アイドル状態の電圧が0Vに遷移する。そのサブ工程区間をサブシーケンス(SS)として抽出することを考える。その場合、短絡のような電圧が一定期間に0Vとなるような振幅異常がサブ工程中に発生した場合、時間的に離れた参照シーケンス(RS)上のサブ工程終了後の非アイドル電圧とマッチングする。このため、複合シーケンス(CS)のサブ工程が終了したものと判断し、振幅異常発生までのサブ工程の時間区間のみ抽出される。
対して、ステップサイズ条件が修正されたDTWは、最適伸縮パスにおける時間の伸縮率を制御することができるため、異常な振幅変動に対してロバストに適切な最適伸縮パスを得ることができる。
ナイーブなDTWは、最適伸縮パス(P)において、以下のような条件を満たす。
l+1−p∈{(1,1),(0,1),(1,0)}for l∈[1:L−1]
これはステップサイズ条件と呼ばれる。
パスインデックスをlとし、lが1増加するとともに、シーケンスxまたはシーケンスyまたはその両方の時間ステップが1ステップ増加する、つまりはパスの時間的停滞や逆行を許容しない条件である。
一方で、連続的なシーケンスxまたはシーケンスyの時間ステップの進行を許容しており、例えば、シーケンスxの一つの離散時間に対して、シーケンスyの複数の離散時間を割り当てることができる。しかし、片方のシーケンスの連続的な時間ステップの進行は、アプリケーションに対する適切な最適伸縮パスの導出を阻害する。
これを解消する一つの手法として、上述したステップサイズ制約を修正する方法がある。ステップサイズ制約を修正する方法について図13を用いて説明する。図13(a)はナイーブなDTWのステップサイズ条件を示す図である。図13(b)はステップサイズ条件の修正例を示す図である。
例えば、ステップサイズ制約を次式のように修正する。
l+1−p∈{(1,1),(0,1),(1,0)}for l∈[1:L−1]
l+2−p∈{(2,2),(1,2),(2,1)}for l∈[1:L−2]
二ステップの時間伸縮パスの進行に対して、両シーケンスともに少なくとも一ステップの時間が進行するものとしてステップサイズ制約を定義する。
例えば、上記のステップサイズ制約を満たすような最適伸縮パスを求める場合の計算方法の例として、積算コスト行列(D)を次式で求める。
Figure 2020204832
ただし、以下の要素は初期値が与えられる。
−1,−1=∞
n,−1=∞ for n∈[0:N]
−1,m=∞ for m∈[0:M]
0,0=0
n,0=∞ for n∈[1:N]
0,m=∞ for m∈[1:M]
1,1=c1,1
また、積算コスト行列は、(N+2)×(M+2)行列に拡張している。このとき、積算コスト行列(D)からの最適伸縮パス(P)の決定方法は修正され、pに対するp(l−1)は次式で決定される。
Figure 2020204832
また、満たす条件によって、pl−1の決定と同時に、pに対するpl−2が次式で決定される。
Figure 2020204832
ただし、初期条件として、
=(N,M)
境界条件として、
=(1,1)
が与えられる。pLから逆順にplを求めることで、最適伸縮パス(P)が得られる。
図14はステップサイズ条件が修正されたDTWの積算コスト行列(D)と最適伸縮パス(P)を説明する図である。図14の横軸はシーケンスyの離散時間(m)、縦軸はシーケンスxの離散時間(n)である。
図14に示すように、ナイーブなDTWに対して、ステップサイズ制約が修正されたDTWは、積算コスト行列(D)が拡張される。すなわち、仮想的な離散時間ステップのn=−1,0、m=−1,0に関する拡張要素のd0,m、d−1,m、dn,0、dn,−1が追加される。上述したように、それぞれ、d0,0が0、それ以外の拡張要素のdn,mが∞の積算コストを初期条件として与える。
このとき、動的計画法に基づき積算コスト行列(D)が計算されるが、∞の積算コストが伝播する。この∞の積算コストを持つ経路は、実質的に最適伸縮パス(P)の時間伸縮ステップ(p)として選択されない。この経路をdn,m=∞領域(DIA)という。また、最適伸縮パス(P)の決定においても、初期条件による計算の起点の固定により、時間伸縮ステップ(p)の選択が制限される領域が存在する。この領域をp選択対象外領域(POA)という。したがって、時間伸縮ステップ(p)はDIAとPOAによる2つの選択制限を受ける。また、その制限範囲は、離散時間ステップのnおよびmに対して一様でない。
特に、シーケンスxの開始点(x)とシーケンスyの開始点(y)の離散時間ステップが、最適伸縮パス(P)の開始伸縮ステップ(p)という境界条件により、p付近の時間伸縮ステップは強い制限を受ける。同様に、シーケンスxの終了点(x)とシーケンスyの終了点(y)の離散時間ステップが、最適伸縮パス(P)の終了伸縮ステップ(p)という境界条件により、p付近の時間伸縮ステップは強い制限を受ける。図14の濃い灰色の領域はPOAであり、薄い灰色の領域はDIAであり、白色の領域は時間伸縮ステップ(p)が制限されない領域である。
調整部32は、この時間伸縮ステップ(p)の選択制限を緩和する方法として、ダウンサンプリング除外長(以下、それぞれL、Lともいう。)を設定することもできる。すなわち、調整部32は、複合シーケンス(CS)の開始点および終了点からダウンサンプリング除外長(L、L)で指定したL個およびL個のデータ点数に対してダウンサンプリングを除外する機能を有する。第一格納部31aは、ダウンサンプリング係数(K)とダウンサンプリング除外長(L、L)を格納する。
次に、上述のダウンサンプリングを除外する機能を有する場合のサンプリング調整処理について図15を用いて説明する。図15は複合シーケンスに対するサンプリング調整処理の概略を示す図である。
図15に示すように、例えば、調整前シーケンスを次式で表す。
Figure 2020204832
ここで、Nは調整前シーケンスのシーケンス長であり、N=32であったとき、サンプリング調整条件としてL=5、L=5、K=5と設定する。そうすると、調整前シーケンスの最初および最後の5個のデータ点にダウンサンプリングが適用されず、調整後シーケンスの最初および最後の5個のデータ点として保存される。一方、6〜25個目のデータ点は、5個のデータ点ごとにダウンサンプリング処理が施される。Kに満たない余りの26〜27個目のデータ点は、例えば、5個のデータ点に対するダウンサンプリング処理と同様の処理を施す。
調整後シーケンスを次式で表す。
Figure 2020204832
ここで、N’は調整後シーケンスのシーケンス長であり、図15に示すように、N’=15となり、xは保存されたデータ点であり、x’はダウンサンプリング処理で計算された新しいデータ点を表す。
図16はサンプリング調整による時間伸縮ステップ(p)の選択制限の緩和を説明する図である。図16の横軸はシーケンスyの離散時間(m)、縦軸はシーケンスxの離散時間(n)である。
二つのシーケンスxおよびシーケンスyにおいて、サンプリング時間が異なるデータ点同士でマッチングを図ることで、片方のシーケンスの離散時間を加速した最適伸縮パス経路を得ることができる。
ダウンサンプリング係数(K)を設定し、ダウンサンプリング除外長(L,L)を設定する。どちらか一方のシーケンスの時間ステップが実サンプリングであり、もう一方のシーケンスの時間ステップがダウンサンプリングされている場合、実サンプリングの離散時間(n,m)に対して、非対称な時間伸縮ステップ(p)を得ることができる。これにより、両シーケンスがダウンサンプリングされている離散時間ステップ(n,m)において、時間伸縮ステップ(p)の選択自由度を高めることができる。図16の濃い灰色の領域はPOAであり、薄い灰色の領域はDIAであり、白色の領域は時間伸縮ステップ(p)制限されない領域である。図16は図14に比べて白色の領域である時間伸縮ステップ(p)制限されない領域が広くなっている。
第一実施例または変形例は下記のうちの少なくとも一つの効果を奏する。
(1)二つのシーケンスのマッチング手法であるDTWを応用することにより、複数のサブシーケンスによって構成される複合シーケンスから特定のサブシーケンスを抽出することが可能である。
(2)特定のサブシーケンスに着目した異常検知を実施することができるため、異常検知精度を高めることができると共に異常検知処理に必要となる異常検知基準パラメータ量を削減できる。これにより、メモリリソースおよび計算量を削減することが可能である。
(3)抽出するサブシーケンスは、参照シーケンスの準備と、参照サブシーケンスの開始点および終了点の決定のみと、で直感的に指定できる。これにより、ユーザである技術者の技量に依存しないと共に、作業量も一定であるため、生産ラインのオペレーションの一つとして組み込みを容易にすることが可能になる。
(4)ダウンサンプリング手法を用いるため、必要な計算コストを削減でき、組み込みシステムでの実装が可能となる。
(5)ダウンサンプリングを適用したDTWとオリジナルのサンプリングにおけるDTWとを組み合わせることで、精度の高いサブシーケンス区間の抽出が可能となる。
(6)DTWのステップサイズ条件の修正することにより、サブシーケンス区間に振幅変動として異常が現れる場合でも、適切にサブシーケンスの抽出区間を決定することが可能である。
(7)ダウンサンプリングの適用区間の調整によって、DTWのステップサイズ条件の修正に伴うサブシーケンス区間抽出の精度低下の要因を緩和することが可能である。
第二実施例の異常検知システムについて図17を用いて説明する。図17は第二実施例の異常検知システムの構成を示すブロック図である。
第二実施例の異常検知システム2は、第一実施例における抽出部30および異常検知部40をそれぞれ抽出部60および異常検知部80に代えられている。異常検知システム2のその他の構成は、異常検知システム1と同様である。抽出部60および異常検知部80は、それぞれ、格納部61および格納部62を有する。
抽出部60は、CS抽出部20から入力された複合シーケンス(CS)から、各々の抽出条件に基づき、複数のサブシーケンス(SS)を抽出し、異常検知部80へ送信する。ここで、格納部61は複数の抽出条件を格納している。
異常検知部80は、入力された複数のサブシーケンス(SS1,SS2,・・・,SSj)に対して、各々のサブシーケンス(SS)に対する複数の異常検知条件に基づき、各々のサブシーケンス(SS)に対して異常検知を実施する。異常検知部80は、複数の異常検知結果などの出力信号(OUT1,OUT2,・・・,OUTj)を出力する。ここで、格納部81は複数の異常検知条件を格納している。
次に、抽出部60について図18を用いて説明する。図18は図17の抽出部60および格納部61の構成を示すブロック図である。
図18に示すように、抽出部60は、第一実施例における格納部31の第四格納部31dを格納部61の第五格納部61dに代えて構成されている。また、抽出部60は、第一実施例における第一特定部33、第二特定部34、SS抽出部35をそれぞれ第三特定部63、第四特定部64、SS抽出部65に代えて構成されている。抽出部60のその他の構成は抽出部30と同様であり、格納部61のその他の構成は格納部31と同様である。
第五格納部61dは、参照シーケンス上で抽出したい複数のサブシーケンス区間の開始点群(SPRSS1,SPRSS2,・・・,SPRSSj)および終了点群(EPRSS1,EPRSS2,・・・,EPRSSj)を格納する。
第三特定部63および第四特定部64は、それぞれ第一実施例の第一特定部33および第二特定部34と同様の処理によって、複数のサブシーケンス区間(SSI)のそれぞれの開始点および終了点を特定する。複数の参照サブシーケンス区間(RSSI)のそれぞれの開始点および終了点を参照することで、並行して複数のサブシーケンスのそれぞれの開始点および終了点を特定することができる。
SS抽出部65は、第四特定部64において求められた、複数の参照サブシーケンス区間のそれぞれの開始点および終了点に基づき、複合シーケンスから複数のサブシーケンスを抽出し、異常検知部80に出力する。
複数のサブシーケンス区間の開始点および終了点の特定の例について図19,20を用いて説明する。図19は参照シーケンスと複合シーケンスとの関係を示す図である。図20は参照シーケンスから複合シーケンスのサブシーケンスを抽出する概念を示す図である。
まず、図19に示すように、参照サブシーケンス区間をそれぞれ、RSSI1、RSSI2、RSSI3とする。それぞれの参照サブシーケンス区間の開始点(SPRSS1,SPRSS2,SPRSS3)および終了点(EPRSS1,EPRSS2,EPRSS3)を指定する。
次に、図20に示すように、抽出部60は、参照シーケンスと複合シーケンスの2つのシーケンスに対してDTWに基づく処理を実施し、第一最適伸縮パスとしての最適伸縮パス(P)を求める。
最後に、抽出部60は、求められた最適伸縮パス(P)を参照して、参照サブシーケンス区間(RSSI1)の開始点(SPSS1)および終了点(EPSS1)に対応する複合シーケンス上のデータ点を求める。また、抽出部60は、求められた最適伸縮パス(P)を参照して、参照サブシーケンス区間(RSSI2)の開始点(SPSS2)および終了点(EPSS2)に対応する複合シーケンス上のデータ点を求める。さらに、抽出部60は、求められた最適伸縮パス(P)を参照して、参照サブシーケンス区間(RSSI3)の開始点(SPSS3)および終了点(EPSS3)に対応する複合シーケンス上のデータ点を求める。これにより、複合シーケンス上で抽出したい複数のサブシーケンスの区間(SSI1、SSI2、SSI3)を決定することができる。
第二実施例は下記のうちの少なくとも一つの効果を奏する。
(1)複合シーケンス上の複数のサブシーケンスに対して異常検知を実施することができる。
(2)第三特定部63において、特に計算量を占めるDTWの最適伸縮パス計算の計算コストは、抽出するサブシーケンスの数に依存しない構成になっており、抽出したいサブシーケンスの増加による計算コストの増加を抑えることができる。
第三実施例の異常検知システムについて図21を用いて説明する。図21は第三実施例における異常検知システムの構成を示すブロック図である。
第三実施例の異常検知システム3は、第一実施例における格納部31および格納部41にそれぞれ格納される抽出条件および異常検知条件を設定および生成する。異常検知システム3は、異常検知システム1に対して、さらに、格納部51と表示部52と設定部53と格納部54と生成部55とを備える。
格納部51は、CS抽出部20によって抽出された複数の複合シーケンスを格納する。表示部52は、時系列波形の表示ソフトウェアによって、格納部51に格納された複数の複合シーケンスを図示していないディスプレイに表示する。設定部53は、格納部31にユーザが図示していないGUI等の入力インタフェースによって入力するサブシーケンス抽出条件を設定する。
ユーザは、表示部52に表示される複数の複合シーケンスを確認した上で、参照シーケンスとして使用する複合シーケンスを一つ選び、参照サブシーケンスの開始点および終了点を指定する。また、サンプリング調整条件として、ダウンサンプリング係数(K)およびダウンサンプリング除外長(L,L)を指定する。
設定部53は、ユーザによって選択された参照シーケンスの開始点および終了点、参照サブシーケンスの開始点および終了点、およびサンプリング調整条件を格納部31へ格納する。また、設定部53は、参照シーケンスに対して、ユーザに指定されたダウンサンプリング調整条件で設定されたダウンサンプリングを実施し、DS参照シーケンス(RS’)として、格納部31へ格納する。
格納部54は、設定されたサブシーケンス抽出条件によって抽出されるサブシーケンスを収集し、格納する。
生成部55は、格納部54に格納される複数のサブシーケンスを用いて、異常検知条件を生成し、格納部41へ格納する。生成部55における、異常検知条件生成方法は、異常検知部40に採用するアルゴリズムによって異なる。例えば、ニューラルネットワークによる異常検知であれば、ニューラルネットワークを構成する重みパラメータを異常検知条件とする。これにより、ニューラルネットワークの重みパラメータ更新方法である誤差逆伝播法により、異常検知条件を生成することができる。
第三実施例は以下の効果を奏する。
第一実施例の異常検知システム1の構成をそのまま利用することで、異常検知システムにおける各種条件を段階的に設定することができる。
次に、半導体装置を用いて第一実施例、第二実施例または第三実施例の異常検知システムを構成する例(異常検知装置)について図22を用いて説明する。図22は異常検知装置の構成を示すブロック図である。
第四実施例の異常検知装置100は半導体装置101と半導体記憶装置110を備えるマイクロコンピュータで構成される。半導体装置101は、中央処理装置(CPU)102と、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)103と、アナログ/デジタル変換回路(ADC)104と、を備える。半導体装置101は、さらに、シリアルデータインタフェース(SI/F)105と、ネットワークインタフェース(NI/F)106と、パラレルデータインタフェース(PI/F)107と、を備える。半導体装置101は、さらに、デジタル/アナログ変換回路(DAC)108と、メモリインタフェース(MI/F)109と、を備える。ここで、半導体装置101は例えば一つの半導体チップに形成されるが、複数の半導体チップで形成されてもよい。半導体記憶装置110は、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)111と、フラッシュメモリ(FLASH)112を備える。
図7、17、21の信号入力部10は、専用の回路またはCPU102によるプログラム処理またはこれらの組み合わせで実装される。専用の回路はADC104またはSI/F105またはNI/F106である。SI/F105は例えばRS232Cのインタフェースである。NI/F106は例えばLANのインタフェースである。CS抽出部20、抽出部30,60、表示部52、設定部53、生成部55および異常検知部40,80は、主に、CPU102によるプログラム処理で実装される。当該プログラムはFLASH112等に格納される。
格納部21,31,41,51,54,61,81は記憶装置で構成される。当該記憶装置は、SRAM103、SDRAM111またはFLASH112またはこれらの組み合わせで構成される。フラッシュメモリ112に代えて他の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)を用いてもよい。
異常検知部40,80からの出力信号(OUT、OUT1,・・・,OUTj)はDAC108によりLEDを点灯する。または、出力信号(OUT、OUT1,・・・,OUTj)はNI/F106により他のシステムに異常検知処理の結果またはその処理過程の計算結果を通知する。
ただし、各部の実装形態は、必ずしもこれに限定されず、ハードウェアまたはソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組み合わせであればよい。
第四実施例の異常検知装置100は、図7、17、21に示した異常検知システム1,2,3を1個のマイクロコンピュータに搭載している。しかし、異常検知システム1,2,3は、異常検知部40または異常検知部80を分離し、それを当該マイクロコンピュータとは別の部品(例えば、別のCPUを含むマイクロコンピュータ等)に実装すること等が可能である。信号入力部10、CS抽出部20および抽出部30(または抽出部60)は検知対象装置である半導体製造装置に設けてもよい。
また、異常検知システム1,2,3は、例えば、半導体製造装置に対して1対1で設けたり、複数の半導体製造装置に対して1個設けたりする。半導体製造装置に対して1対1で設けられる場合、異常検知システム1,2,3は、例えば、半導体製造装置内に搭載されたり、半導体製造装置の外付け部品として設置されたりする。半導体製造装置は、例えば、CVD装置等の薄膜形成装置、反応性イオンエッチング等のドライエッチング装置等である。
上述したように、モニタ信号(MNT)は、例えば、半導体製造装置の処理の状況を表す信号であり、半導体製造装置内に設けられるか、または半導体製造装置に付加される各種センサからのセンサ信号である。各種センサは、例えば、ガスの流量を監視する流量センサ、チャンバの圧力を監視する圧力センサである。また、各種センサは、プラズマのRFパワーを監視するパワーセンサ、エッチングの進行具合を監視するEPD(End Point Detector)等であり、その他、様々なものであってよい。
本開示では、異常検知システムの一例として、半導体製造装置の異常を検知する場合を説明した。ただし、必ずしもこれに限定されず、物を生産する装置・機械、例えば化学装置、工作機械、食品機械などの異常を検知するシステムとして、本開示の異常検知システムを適用することが可能である。
また、本開示の異常検知システムは製造装置の生産工程における異常を時系列の電気信号から検知するシステムであるが、センサによって時系列の電気信号に変換可能であれば、その元の信号の性質は問わない。電流、電圧を始めとして、光、電磁波、熱、加速度、振動、音声などであってもよい。
以上、本開示を実施形態、実施例および変形例に基づき具体的に説明したが、本開示は、上記実施形態、実施例および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
1・・・異常検知システム
300・・・抽出部
340・・・特定部
350・・・SS抽出部

Claims (20)

  1. 検知対象の状況を表すモニタ信号は一連のシーケンスである複合シーケンスから構成され、前記複合シーケンスは複数のサブシーケンスを含み、前記モニタ信号から前記検知対象の異常を検知する異常検知システムであって、
    前記モニタ信号に含まれる複合シーケンスから前記複数のサブシーケンスのうちの異常検知の対象となる特定のサブシーケンスを抽出する抽出部を備え、
    前記抽出部は、
    前記複合シーケンスと予め取得してある複合シーケンスの一例である参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第一最適伸縮パスを求め、前記第一最適伸縮パスと予め取得してある前記参照シーケンスのサブシーケンス(参照サブシーケンス)の開始点および終了点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定する特定部と、
    前記特定のサブシーケンスの前記開始点および前記終了点に基づき前記特定のサブシーケンスを抽出するSS抽出部と、
    を備える異常検知システム。
  2. 請求項1の異常検知システムにおいて、
    前記抽出部は、さらに、前記複合シーケンスのサンプリング間隔をダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整する調整部を備え、
    前記特定部は、
    前記サンプリング間隔が調整された複合シーケンスと予め取得してあるサンプリング間隔がダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整された参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第二最適伸縮パスを求め、前記第二最適伸縮パスと予め取得してある前記参照サブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて前記複合シーケンスのサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定する第一特定部と、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定する第二特定部と、
    を備える異常検知システム。
  3. 請求項2の異常検知システムにおいて、
    前記第二特定部は、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記開始エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアとの2つの短いシーケンスに対する第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記開始点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点を特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記終了エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記終了エリアとの2つの短いシーケンスに対する第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記終了点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの終了点を特定する異常検知システム。
  4. 請求項3の異常検知システムにおいて、
    前記第一最適伸縮パス、前記第二最適伸縮パスおよび前記第三最適伸縮パスのいずれか、もしくはそれらの組合を求める前記動的時間伸縮法はステップサイズ制約を修正したものである異常検知システム。
  5. 請求項4の異常検知システムにおいて、
    前記調整部は、前記複合シーケンスの開始点および終了点からダウンサンプリング除外長で指定されたデータ点数に対してダウンサンプリングを除外する異常検知システム。
  6. 請求項1の異常検知システムにおいて、
    前記抽出部は、前記第一最適伸縮パスと予め取得してある前記参照シーケンスのサブシーケンスとは別のサブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて前記複数のサブシーケンスのうち前記特定のサブシーケンスとは別のサブシーケンスを抽出する異常検知システム。
  7. 請求項1の異常検知システムにおいて、
    さらに、トリガ信号が示す時間区間の前記モニタ信号を有限幅の複合シーケンスとして抽出するCS抽出部を備える異常検知システム。
  8. 請求項7の異常検知システムにおいて、
    さらに、前記モニタ信号および前記トリガ信号を時系列のデジタル信号として前記CS抽出部に出力する信号入力部を備える異常検知システム。
  9. 請求項1の異常検知システムにおいて、
    さらに、前記抽出されたサブシーケンスに対して異常検知条件に基づいて異常検知処理を行う異常検知部を備える異常検知システム。
  10. 請求項7の異常検知システムにおいて、さらに、
    前記CS抽出部によって抽出される複数の複合シーケンスを格納する格納部と、
    前記格納部に格納される前記複数の複合シーケンスを表示する表示部と、
    サブシーケンス抽出条件を設定する設定部と、
    設定されるサブシーケンス抽出条件によって抽出される複数のサブシーケンスを格納する格納部と、
    抽出される複数のサブシーケンスに基づいて異常検知条件を生成する生成部と、
    を備える異常検知システム。
  11. 検知対象の状況を表すモニタ信号は一連のシーケンスである複合シーケンスから構成され、前記複合シーケンスは複数のサブシーケンスを含み、前記モニタ信号から前記検知対象の異常を検知する異常検知装置であって、
    中央処理装置と、
    記憶装置と、
    を備え、
    前記中央処理装置は、
    前記複合シーケンスと予め取得してある複合シーケンスの一例である参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第一最適伸縮パスを求め、
    前記第一最適伸縮パスと予め前記記憶装置に格納してある前記参照シーケンスのサブシーケンス(参照サブシーケンス)の開始点および終了点とに基づいて前記複数のサブシーケンスのうちの異常検知の対象となる特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定し、
    前記特定のサブシーケンスの前記開始点および前記終了点に基づき前記特定のサブシーケンスを抽出し、
    抽出された前記特定のサブシーケンスに対して異常検知条件に基づいて異常検知処理を行うよう構成される異常検知装置。
  12. 請求項11の異常検知装置において、
    前記中央処理装置は、
    前記複合シーケンスのサンプリング間隔をダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整し、
    前記サンプリング間隔が調整された複合シーケンスと予め前記記憶装置に格納してあるサンプリング間隔がダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整された参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第二最適伸縮パスを求め、
    前記第二最適伸縮パスと予め前記記憶装置に格納してある前記参照サブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて前記複合シーケンスのサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定し、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定するよう構成される異常検知装置。
  13. 請求項12の異常検知装置において、
    前記中央処理装置は、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記開始エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアとの2つの短いシーケンスに対する第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記開始点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点を特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記終了エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記終了エリアとの2つの短いシーケンスに対する前記第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記終了点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの終了点を特定するよう構成される異常検知装置。
  14. 請求項13の異常検知装置において、
    前記第一最適伸縮パス、前記第二最適伸縮パスおよび前記第三最適伸縮パスのいずれか、もしくはそれらの組合を求める前記動的時間伸縮法はステップサイズ制約を修正したものである異常検知装置。
  15. 請求項14の異常検知装置において、
    前記中央処理装置は、前記複合シーケンスの開始点および終了点からダウンサンプリング除外長で指定されたデータ点数に対してダウンサンプリングを除外するよう構成される異常検知装置。
  16. 検知対象の状況を表すモニタ信号は一連のシーケンスである複合シーケンスから構成され、前記複合シーケンスは複数のサブシーケンスを含み、前記モニタ信号から前記検知対象の異常を検知する異常検知方法であって、
    前記複合シーケンスと予め取得してある複合シーケンスの一例である参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第一最適伸縮パスを求め、
    前記第一最適伸縮パスと予め取得してある前記参照シーケンスのサブシーケンス(参照サブシーケンス)の開始点および終了点とに基づいて前記複数のサブシーケンスのうちの異常検知の対象となる特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定し、
    前記特定のサブシーケンスの前記開始点および前記終了点に基づき前記特定のサブシーケンスを抽出し、
    抽出された前記特定のサブシーケンスに対して異常検知条件に基づいて異常検知処理を行う異常検知方法。
  17. 請求項16の異常検知方法において、
    前記複合シーケンスのサンプリング間隔をダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整し、
    前記サンプリング間隔が調整された複合シーケンスと予め取得してあるサンプリング間隔がダウンサンプリング係数で指定された数の隣接するデータ点の平均値、最大値、最小値および中央値のいずれかのデータを抽出する処理、または補完処理によって調整された参照シーケンスとから動的時間伸縮法によって第二最適伸縮パスを求め、
    前記第二最適伸縮パスと予め取得してある前記参照サブシーケンスの開始点および終了点とに基づいて前記複合シーケンスのサブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定し、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点および終了点を特定する異常検知方法。
  18. 請求項17の異常検知方法において、
    前記第二最適伸縮パスと前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアおよび前記終了エリアとに基づいて前記参照サブシーケンスの開始エリアおよび終了エリアを特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記開始エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記開始エリアとの2つの短いシーケンスに対する第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記開始点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの開始点を特定し、
    前記参照サブシーケンスの前記終了エリアおよび前記複合シーケンスのサブシーケンスの前記終了エリアとの2つの短いシーケンスに対する第三最適伸縮パスと前記参照サブシーケンスの前記終了点とに基づいて前記特定のサブシーケンスの終了点を特定する異常検知方法。
  19. 請求項18の異常検知方法において、
    前記第一最適伸縮パス、前記第二最適伸縮パスおよび前記第三最適伸縮パスのいずれか、もしくはそれらの組合を求める前記動的時間伸縮法はステップサイズ制約を修正したものである異常検知方法。
  20. 請求項19の異常検知方法において、
    前記複合シーケンスの開始点および終了点からダウンサンプリング除外長で指定されたデータ点数に対してダウンサンプリングを除外する異常検知方法。
JP2019111283A 2019-06-14 2019-06-14 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法 Active JP7204584B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111283A JP7204584B2 (ja) 2019-06-14 2019-06-14 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法
US16/850,806 US12013679B2 (en) 2019-06-14 2020-04-16 Abnormality detection system, abnormality detection apparatus, and abnormality detection method
CN202010399409.0A CN112083705B (zh) 2019-06-14 2020-05-12 异常检测系统、异常检测装置和异常检测方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019111283A JP7204584B2 (ja) 2019-06-14 2019-06-14 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020204832A true JP2020204832A (ja) 2020-12-24
JP7204584B2 JP7204584B2 (ja) 2023-01-16

Family

ID=73735877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019111283A Active JP7204584B2 (ja) 2019-06-14 2019-06-14 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US12013679B2 (ja)
JP (1) JP7204584B2 (ja)
CN (1) CN112083705B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023162077A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 株式会社日立ハイテク 診断装置及び診断方法並びに半導体製造装置システム及び半導体装置製造システム

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112529678B (zh) * 2020-12-23 2023-06-23 华南理工大学 一种基于自监督判别式网络的金融指数时序异常检测方法
CN112597539A (zh) * 2020-12-28 2021-04-02 上海观安信息技术股份有限公司 一种基于无监督学习的时间序列异常检测方法及系统
CN113239956B (zh) * 2021-04-08 2024-01-19 深圳市银宝山新科技股份有限公司 注塑模具状态诊断方法、装置、计算机设备及存储介质
CN114881160B (zh) * 2022-05-18 2024-03-22 中国西安卫星测控中心 基于改进dtw距离的航天器异常子模式检测方法及装置
CN116049755A (zh) * 2023-03-15 2023-05-02 阿里巴巴(中国)有限公司 时间序列的检测方法、电子设备及存储介质
CN116826977B (zh) * 2023-08-28 2023-11-21 青岛恒源高新电气有限公司 一种光储直柔微电网智能管理系统
CN117124857B (zh) * 2023-10-27 2024-04-05 宁德时代新能源科技股份有限公司 一种绝缘异常识别方法、装置、可读存储介质及电动汽车
CN117173425B (zh) * 2023-11-02 2024-01-30 东华理工大学南昌校区 一种岩石结构面粗糙度智能提取方法及系统
CN117473345B (zh) * 2023-12-27 2024-03-22 山东顺发重工有限公司 基于数据分析的法兰锻造缺陷检测方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134706A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データストリーム監視装置、データストリーム監視方法、そのプログラムおよび記録媒体
JP2009157787A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Yamatake Corp 標準時系列データ算出方法、異常検出方法、標準時系列データ算出装置、および異常検出装置
JP2010198227A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 類似部分シーケンス検出装置、類似部分シーケンス検出方法、および、類似部分シーケンス検出プログラム
US20150178286A1 (en) * 2013-12-23 2015-06-25 D Square n.v. System and Method for Similarity Search in Process Data

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101794151A (zh) * 2009-12-11 2010-08-04 安徽鑫龙电器股份有限公司 一种具有usb接口的信号源及其控制方法
CN104809134B (zh) * 2014-01-27 2018-03-09 国际商业机器公司 检测数据序列中的异常子序列的方法和设备
JP6795444B2 (ja) 2017-04-06 2020-12-02 ルネサスエレクトロニクス株式会社 異常検知システム、半導体装置の製造システムおよび製造方法
JP6772963B2 (ja) * 2017-06-05 2020-10-21 トヨタ自動車株式会社 異常診断装置及び異常診断方法
US20190198405A1 (en) * 2017-12-22 2019-06-27 International Business Machines Corporation Statistical framework for tool chamber matching in semiconductor manufacturing processes
US20200034733A1 (en) * 2018-07-27 2020-01-30 Vmware, Inc. Anomaly detection on time series data

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134706A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データストリーム監視装置、データストリーム監視方法、そのプログラムおよび記録媒体
JP2009157787A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Yamatake Corp 標準時系列データ算出方法、異常検出方法、標準時系列データ算出装置、および異常検出装置
JP2010198227A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 類似部分シーケンス検出装置、類似部分シーケンス検出方法、および、類似部分シーケンス検出プログラム
US20150178286A1 (en) * 2013-12-23 2015-06-25 D Square n.v. System and Method for Similarity Search in Process Data

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023162077A1 (ja) * 2022-02-24 2023-08-31 株式会社日立ハイテク 診断装置及び診断方法並びに半導体製造装置システム及び半導体装置製造システム
KR20230129001A (ko) 2022-02-24 2023-09-05 주식회사 히타치하이테크 진단 장치 및 진단 방법 및 반도체 제조 장치 시스템 및 반도체 장치 제조 시스템
JP7358679B1 (ja) * 2022-02-24 2023-10-10 株式会社日立ハイテク 診断装置及び診断方法並びに半導体製造装置システム及び半導体装置製造システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7204584B2 (ja) 2023-01-16
CN112083705A (zh) 2020-12-15
CN112083705B (zh) 2023-12-22
US20200393812A1 (en) 2020-12-17
US12013679B2 (en) 2024-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020204832A (ja) 異常検知システム、異常検知装置および異常検知方法
JP6778666B2 (ja) 探索装置及び探索方法
TWI459487B (zh) 度量獨立及處方獨立的故障類別
KR100768017B1 (ko) 툴 고장 모니터링을 위한 고장검출 및 가상 센서 방법
US7809450B2 (en) Self-correcting multivariate analysis for use in monitoring dynamic parameters in process environments
JP4615222B2 (ja) ライン末端データマイニングとプロセスツールデータマイニングとの相関
TWI549568B (zh) Plasma processing device
US20060180570A1 (en) Application of in-situ plasma measurements to performance and control of a plasma processing system
JP6328071B2 (ja) 異常予兆検知システム及び半導体デバイスの製造方法
JP6641372B2 (ja) 高次元変数選択モデルを使用した重要なパラメータの決定
TWI641934B (zh) 虛擬量測系統與方法
JP3732768B2 (ja) 半導体処理装置
KR101735158B1 (ko) 반도체 소자의 제조 장치의 공정 모니터링 방법 및 이를 이용한 모니터링 시스템
JP4836994B2 (ja) 半導体処理装置
JP6754878B2 (ja) 探索装置および探索方法
IE20030437A1 (en) A method for process control of semiconductor manufacturing equipment
CN113474868B (zh) 用于远程等离子体源的维护的系统、方法与介质
JP5596832B2 (ja) プラズマ処理方法のRun−to−Run制御方法
KR101843443B1 (ko) 플라즈마 설비 및 그의 관리방법
JP2005051269A (ja) 半導体処理装置
KR100446926B1 (ko) 반도체제조장치의 감시 및 제어방법과 그 실시장치
JP7211562B2 (ja) データ量十分性判定装置、データ量十分性判定方法、データ量十分性判定プログラム、学習モデル生成システム、学習済みの学習モデル生成方法、及び学習済みの学習モデル生成プログラム
TW531823B (en) Multi-variable monitoring method for semiconductor processing
KR102517100B1 (ko) 기계학습 기반 진공 가변 커패시터의 이상 진단 방법 및 진공 가변 커패시터의 이상 진단 장치
JP2013050759A (ja) 異常診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7204584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150