JP2020200648A - 変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置 - Google Patents

変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】変状トンネルに実施予定の対策工による変状抑制効果を簡単に予測して最適な対策工を選定することができる変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置を提供する。【解決手段】効果予測プログラムは、トンネルに実施予定の対策工の効果を予測するためのプログラムである。効果予測プログラムは、トンネルの内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測手順S120をコンピュータに実行させる。効果予測手順S120は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果を事前に数値解析した事前数値解析データと、トンネルの内空変位速度とに基づいて、このトンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含む。【選択図】図9

Description

この発明は、変状トンネルに実施予定の対策工の効果を予測するための変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置に関する。
トンネルは背面地盤からの土圧により、経年とともに徐々に変状(ひび割れや側壁の内空側への押出し変形)が進行することがある。このような場合、計測により、変形がどの程度の速度で進行しているか把握される。トンネル変状の計測は年に2〜4回程度行われることが一般的である(例えば、非特許文献1参照)。近年では、無線センサを用いてリアルタイム自動計測も行われている(例えば、非特許文献2参照)。トンネル変状対策工としては、裏込注入工、ロックボルト工、内巻工の中から1つまたは複数選択することが一般的である(例えば、非特許文献3参照)。
財団法人鉄道総合技術研究所,「鉄道構造物等維持管理標準・同解説(構造物編 トンネル)」,丸善株式会社,平成19年1月25日,p57
嶋本敬介,外2名,「無線センサーを用いてトンネルの動きを把握する」, Railway Research Review,一般財団法人研友社, 2018年9月号,第75巻,第9号,p24-27
財団法人鉄道総合技術研究所,「変状トンネル対策工設計マニュアル」, 財団法人鉄道総合技術研究所編,平成10年2月,p57-58
変状トンネルの対策工の選定は、これまでには、過去の類似事例やマニュアルの標準設計を参考に、経験的に裏込注入、ロックボルト又は内巻といった対策工が選択されることが一般的であった。トンネルの健全度は、内空変位速度(左側壁と右側壁との間の距離の縮小速度)で評価されており、内空変位速度が大きい場合には、変状トンネル対策工により、1mm/年未満に抑える必要がある。内空変位速度を1mm/年未満に抑えることで、非特許特許文献1に示すように、最も悪い健全度であるAランクを解消することができる。
一方で、これまでの類似事例に基づく対策工選定では、対策工を実施した場合に、内空縮小速度がどの程度抑制されるか予測できなかった。よって、過剰設計となったり過少設計となったりして、内空変位速度を1mm/年未満に抑制できず、再度、対策工の設計・施工が必要となる場合があった。
この発明の課題は、変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を簡単に予測して最適な対策工を選定することができる変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置を提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図1、図2及び図9に示すように、変状トンネル(T)に実施予定の対策工(C)の効果を予測するための変状トンネル対策工の効果予測プログラムであって、前記変状トンネルの内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測手順(S120)をコンピュータに実行させることを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラムである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、前記効果予測手順は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラムである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、図4に示すように、前記効果予測手順は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件(DA1,DA2,DA3)をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果(DA4)を事前に数値解析した事前数値解析結果(DA)と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラムである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件(DA1)と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件(DA2)と、対策工の種類に関する対策工条件(DA3)とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果(DA4)の数値解析結果であることを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラムである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、図1及び図3に示すように、前記効果予測手順は、前記変状トンネルの内空幅(u)を測定する測定装置(2)の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラムである。
請求項6の発明は、図1、図2及び図8に示すように、変状トンネル(T)に実施予定の対策工(C)の効果を予測する変状トンネル対策工の効果予測方法であって、前記変状トンネルの内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測工程(#170)を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法(#100)である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、前記効果予測工程は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法である。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、図4に示すように、前記効果予測工程は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件(DA1,DA2,DA3)をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果(DA4)を事前に数値解析した事前数値解析結果(DA)と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、図4に示すように、前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件(DA1)と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件(DA2)と、対策工の種類に関する対策工条件(DA3)とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果(DA4)の数値解析結果であることを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法である。
請求項10の発明は、請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、図1及び図3に示すように、前記効果予測工程は、前記変状トンネルの内空幅(u)を測定する測定装置(2)の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むことを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法である。
請求項11の発明は、図1〜図3に示すように、変状トンネル(T)に実施予定の対策工(C)の効果を予測する変状トンネル対策工の効果予測装置であって、前記変状トンネルの内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測部(12)を備えることを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置(4)である。
請求項12の発明は、請求項11に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、前記効果予測部は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度(v)に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測することを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置である。
請求項13の発明は、請求項11又は請求項12に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、図4に示すように、前記効果予測部は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件(DA1,DA2,DA3)をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果(DA4)を事前に数値解析した事前数値解析結果(DA)と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測することを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置である。
請求項14の発明は、請求項13に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、図4に示すように、前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件(DA1)と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件(DA2)と、対策工の種類に関する対策工条件(DA3)とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果(DA4)の数値解析結果であることを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置である。
請求項15の発明は、請求項11から請求項14までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、図1及び図3に示すように、前記効果予測部は、前記変状トンネルの内空幅(u)を測定する測定装置(2)の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測することを特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置である。
この発明によると、変状トンネルに実施予定の対策工による変状抑制効果を簡単に予測して最適な対策工を選定することができる。
この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測システムを模式的に示す構成図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測装置によって変状抑制効果が予測される対策工を一例として模式的に示す縦断面図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測装置の構成図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測装置の事前数値解析データのデータ構造を示す模式図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測装置の設定条件データのデータ構造を示す模式図である。 この発明の実施形態に係る効果予測装置の設定条件入力画面を一例として示す模式図である。 この発明の実施形態に係る効果予測装置の結果出力画面を一例として示す模式図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果確認方法の工程図である。 この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果確認装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について詳しく説明する。
図1及び図2に示す地山Gは、トンネルTを建設するときに掘削される地盤である。地山Gは、トンネルTのトンネル覆工T1の外側で接している。トンネルTは、地山Gを貫通して車両Vを通過させるために必要な空間を確保することを主目的として建設される固定構造物(土木構造物)である。トンネルTは、このトンネルTの建設後、使用中に変状が生じた変状トンネルである。図1及び図2に示すトンネルTは、山岳部の地山G内に山岳工法によって建設される山岳トンネルであり、単線の軌道Rを内包した区間を有する単線トンネルである。トンネルTは、コンクリートを主要材料として地山Gの内側に構築される抗土圧構造物であるトンネル覆工(内壁部)T1と、このトンネル覆工T1の上半分の半円部分を構成するアーチT2と、トンネル覆工T1の下半分の右側部分及び左側部分を構成する側壁T3と、トンネルTの底部を構成する逆アーチ状のインバートT4などを備えている。図1に示す車両Vは、軌道Rに沿って走行する移動体である。車両Vは、例えば、電気車、気動車、客車又は貨車などの鉄道車両である。軌道Rは、車両Vが走行する通路(線路)である。
図2に示す対策工Cは、トンネルTの変状を抑制するための工法である。対策工Cは、トンネルTの変状原因、変状の程度、変状の進行性、トンネルTの構造条件などに応じて種々の工法が選定され採用される。対策工Cは、例えば、図2に示すように、裏込注入工C1と、ロックボルト工C2と、内巻工C3などである。裏込注入工C1は、トンネル覆工T1と地山Gとの間に生じた背面空隙を充填材で充填する工法である。裏込注入工C1は、トンネル覆工T1にかかる土圧の均等化及びトンネル覆工T1からの漏水の防止などを目的として、トンネル覆工T1と地山Gとの間の背面空隙にモルタルなどを充填して施工される。ロックボルト工C2は、ロックボルトによって地山Gを支持する工法である。ロックボルト工C2は、地山Gの安定を確保しつつこの地山Gの変形を抑制することを目的として施工される。ロックボルト工C2は、トンネル覆工T1の内面側から地山Gに向かってロックボルト穴を穿孔し、ロックボルト穴に打設したロックボルトとこのロックボルト穴との間の隙間に注入した定着材の硬化後に、トンネル覆工T1の内空側に突出するロックボルトの雄ねじ部に最適な締付力で締結部材を締結して施工される。内巻工C3は、一次覆工の施工後にこの一次覆工の内側に二次覆工を施工する工法である。内巻工C3は、地山Gの緩みを抑えることを目的として、トンネル覆工T1の内側に二次覆工として現場打ちコンクリートを打設し施工される。
図1及び図3に示す効果予測システム1は、トンネルTに実施予定の対策工Cの効果を予測する効果予測するシステムである。効果予測システム1は、測定装置2と、通信装置3と、効果予測装置4などを備えている。効果予測システム1は、トンネルTの変状を測定装置2によって測定し、通信装置3を通じて測定装置2の測定結果を効果予測装置4に送信し、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を効果予測装置4によって予測する。
測定装置2は、トンネルTの内空幅uを測定する装置である。測定装置2は、トンネルTの変状箇所に設置されており、この変状箇所の内空幅uを計測するとともに、内空幅uを測定結果として無線センサによって送信するモニタリング機器として機能する。測定装置2は、例えば、トンネルTの内空幅uを1時間に1回測定し、内空幅uを内空幅データとして通信装置3に出力する。測定装置2は、例えば、トンネルTの左右の側壁T3間の距離である内空幅uをレーザ光Lによって測定するレーザ変位計である。測定装置2は、一方の側壁T3から他方の側壁T3に向けてレーザ光Lを照射する照射部2aと、照射部2aが照射するレーザ光Lを一方の側壁T3から他方の側壁T3に向けて反射する反射部2bと、反射部2bが反射するレーザ光Lを側壁T3で受光する受光部2cと、照射部2aがレーザ光Lを照射してから受光部2cがレーザ光Lを受光するまでの時間を演算して内空幅uを演算する距離演算部(内空幅演算部)2dと、距離演算部2dが出力する内空幅uに応じた内空幅データをトンネルT内からトンネルTの坑口に向けて送信する送信部(無線子機)2eと、送信部2eが送信する内空幅データをトンネル坑口で受信するとともに内空幅データを通信装置3に送信する送受信部(無線親機)2fなどを備えている。
通信装置3は、測定装置2から効果予測装置4に内空幅データを送信する装置である。通信装置3は、測定装置2の送受信部2fから効果予測装置4の受信部5に内空幅データを送信するために、これらを相互に通信可能なように接続する携帯電話回線又はインターネット回線などの電気通信回線である。
効果予測装置4は、トンネルTに実施予定の対策工Cの効果を予測する装置である。効果予測装置4は、測定装置2の測定結果に基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。効果予測装置4は、トンネルTに最適な対策工を選定するために、対策工の変状抑制効果を事前に数値解析した事前数値解析データDAと、トンネルTの内空変位速度vとに基づいて、トンネルTの実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。効果予測装置4は、図3に示すように、受信部5と、内空幅データ記憶部6と、事前数値解析データ記憶部7と、条件設定部8と、設定条件データ記憶部9と、内空変位速度演算部10と、内空変位速度データ記憶部11と、効果予測部12と、変状抑制効果データ記憶部13と、効果予測プログラム記憶部14と、表示部15と、制御部16などを備えている。効果予測装置4は、例えば、パーソナルコンピュータなどによって構成されており、効果予測プログラムに従って所定の処理を実行する。
受信部5は、測定装置2が送信する内空幅データを受信する手段である。受信部5は、測定装置2の送受信部2fが通信装置3を通じて送信する内空幅データを受信する受信機などである。内空幅データ記憶部6は、測定装置2が測定した内空幅データを記憶する手段である。内空幅データ記憶部6は、測定装置2の距離演算部2dが出力する内空幅データを時系列順に記憶する記憶装置などである。
事前数値解析データ記憶部7は、事前数値解析データDAを記憶する手段である。事前数値解析データ記憶部7は、図4に示す構造条件DA1、調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3の組合せと、これらの組合せ毎の変状抑制効果DA4とを記憶する。事前数値解析データ記憶部7は、対策工の変状抑制効果DA4を事前に数値解析によって求めておいた事前数値解析データDAを記憶する記憶装置などである。事前数値解析データ記憶部7は、効果予測装置4内で生成された事前数値解析データDAを記憶したり、外部装置で生成され効果予測装置4内に取り込まれた事前数値解析データDAを記憶したりする。事前数値解析データ記憶部7は、例えば、効果予測装置4が情報記録媒体から読み取った事前数値解析データDA又は効果予測装置4が電気通信回線を通じて取り込んだ事前数値解析データDAなどを記憶する。
図4に示す事前数値解析データDAは、対策工の変状抑制効果DA4に影響を与える条件をパラメータとして、この対策工の変状抑制効果DA4を事前に数値解析した事前数値解析結果である。ここで、対策工の変状抑制効果DA4に影響を与える条件とは、変状トンネルの構造条件DA1、変状トンネルの調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3である。事前数値解析データDAは、図4に示すように、構造条件DA1と、調査・計測結果の条件DA2と、対策工の条件DA3と、対策工の変状抑制効果DA4とに関するデータを含む。事前数値解析データDAは、構造条件DA1と、調査・計測結果の条件DA2と、対策工の条件DA3とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果DA4の数値解析結果である。
構造条件DA1は、トンネルTの構造に関する条件である。構造条件DA1は、トンネル形状、覆工巻厚(トンネル覆工T1の厚さ)及びインバートである。トンネル形状は、「単線」又は「複線」の2通りの組合せであり、覆工巻厚は「30cm」又は「60cm」の2通りの組合せであり、インバートは「なし」又は「あり」の2通りの組合せである。
調査・計測結果の条件DA2は、トンネルTの変状の調査及び計測結果に関する条件である。調査・計測結果の条件DA2は、背面空洞、変形モード、地山強度及び内空変位速度である。背面空洞は、「なし」又は「あり」の2通りの組合せであり、変形モードは「側壁全体押出し」、「側壁上部前傾」又は「脚部押出し」の3通りの組合せであり、地山強度は「2MPa」又は「8MPa」の2通りの組合せであり、内空変位速度は「1mm/年」、「2mm/年」、「3mm/年」、「5mm/年」又は「10mm/年」の5通りの組合せである。
対策工の条件DA3は、対策工の種類に関する条件である。対策工の条件DA3は、図2に示すような裏込注入工C1、ロックボルト工C2及び内巻工C3である。裏込注入工C1は、図3に示すように、「なし」又は「あり」の2通りの組合せであり、ロックボルト工C2は「なし」、「4本」、「6本」又は「8本」の4通りの組合せであり、内巻工C3は「なし」又は「あり」の2通りの組合せである。
対策工の変状抑制効果DA4は、構造条件DA1、調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3のN個の組合せ毎に事前にパラメータ解析を実施したときに、全ての組合せN毎に数値解析された対策後の予測内空変位速度v1,…,vNである。但し、対策工の変状抑制効果DA4は、例えば、背面空洞が「なし」であって、裏込注入工C1が「あり」のような、実際にはあり得ない組合せについては事前のパラメータ解析から除かれている。
図3に示す条件設定部8は、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果に影響を与える条件を設定する手段である。条件設定部8は、図5に示すように、図4に示す事前数値解析データDAの構造条件DA1、調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3にそれぞれ対応する構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3の設定条件を設定条件データDBとして設定する。条件設定部8は、使用者によって選択されることによって、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を設定条件として設定する。条件設定部8は、例えば、図6に示す条件入力画面上に表示される入力欄に使用者が入力装置を使用して入力されたり、事前定義されている選択肢の一つを補助入力装置によって使用者が選択されたりしたときに、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を設定条件として設定する。
図6に示すように、条件設定部8は、トンネル形状、インバート、変形モード、裏込注入工C1、ロックボルト工C2及び内巻工C3の設定条件ついては、条件入力画面上で使用者によって自由に選択された任意の選択肢を設定条件として設定する。条件設定部8は、覆工巻厚及び地山強度の条件については、条件入力画面上で使用者によって自由に入力された任意の数値を設定条件として設定する。条件設定部8は、内空変位速度の条件については、使用者が任意に設定した内空変位速度vを設定条件として設定、又はトンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vを設定条件として設定する。条件設定部8は、条件入力画面上の「内空変位速度」の入力欄に使用者によって自由に入力された任意の数値を内空変位速度vの設定条件に設定する。一方、条件設定部8は、条件入力画面上の「モニタリングデータ取得」が使用者によって選択されて、モニタリングデータが自動で取得されたときには、内空変位速度演算部10が演算した数値を内空変位速度vの設定条件として設定する。条件設定部8は、設定後の構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を設定条件データDBとして制御部16に出力する。
図3に示す設定条件データ記憶部9は、条件設定部8が設定した設定条件データDBを記憶する手段である。設定条件データ記憶部9は、図5に示すように、変状トンネルの構造条件DB1及び調査・計測結果の条件DB2と、変状トンネルに実施予定の対策工の条件DB3とを記憶する記憶装置などである。
図3に示す内空変位速度演算部10は、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vを演算する手段である。内空変位速度演算部10は、測定装置2の測定結果に基づいて、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vを演算する。内空変位速度演算部10は、図1及び図3に示す測定装置2から通信装置3を通じて効果予測装置4に入力する内空幅データに基づいて、トンネルTの左右の側壁TS間の距離の縮小速度である内空変位速度v(mm/年)を演算する。内空変位速度演算部10は、例えば、過去から現在までの内空幅データに基づいて、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vを演算する。内空変位速度演算部10は、以下の数1に示す収束関数、数2に示す線形関数及び数3に示す加速関数の3つの関数で二乗誤差が最小になるようにフィッティングし、これらの関数のうち最も二乗誤差が小さい関数を選定する。
ここで、数1〜数3に示すa,bはフィッティングにより決定するパラメータであり、uはトンネルTの内空幅であり、tは経過年数である。内空変位速度演算部10は、例えば、数1〜数3に示す3つの関数で二乗誤差が最小になるように、最小二乗法でフィッティングする。内空変位速度演算部10は、決定した内空幅u及び経過時間tの関数に、t=1を代入して1年後までに発生する内空変位量を演算し、この内空変位量をトンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度v(mm/年)とする。内空変位速度演算部10は、図6に示す「モニタリングデータ取得」を使用者が選択したときには、演算後の内空変位速度vを設定条件データDBの内空変位速度vの設定条件に条件設定部8が設定するように、この内空変位速度vを内空変位速度データ(モニタリングデータ)として制御部16に出力する。
図3に示す内空変位速度データ記憶部11は、内空変位速度演算部10が演算した内空変位速度データを記憶する手段である。内空変位速度データ記憶部11は、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度データを記憶する記憶装置などである。内空変位速度データ記憶部11は、効果予測部12が常に最新の内空変位速度データを取得できるように、内空変位速度演算部10が演算する内空変位速度データを随時更新して記憶する。
効果予測部12は、トンネルTの内空変位速度vに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する手段である。効果予測部12は、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。効果予測部12は、測定装置2の測定結果に基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。効果予測部12は、図6に示す「モニタリングデータ取得」を使用者が選択したときには、内空変位速度演算部10が演算した内空変位速度vに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。一方、効果予測部12は、図6に示す「内空変位速度」の入力欄に任意の数値を使用者が自由に入力したときには、使用者が入力した内空変位速度vに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。効果予測部12は、事前数値解析データDAとトンネルTの内空変位速度vとに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。
効果予測部12は、条件設定部8によって設定された設定条件データDBに一致する事前数値解析データDAが事前数値解析データ記憶部7に存在するか否かを検索する。効果予測部12は、設定条件データDBに一致する事前数値解析データDAが存在するときには、一致する事前数値解析データDAの変状抑制効果DA4を抽出し、この変状抑制効果DA4の対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを対策後の予測内空変位速度v'であると予測する。一方、効果予測部12は、設定条件データDBに一致する事前数値解析データDAが存在しないときには、設定条件データDBに近い事前数値解析データDAの変状抑制効果DA4の対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを補正して、この対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを対策後の予測内空変位速度v'であると予測する。効果予測部12は、設定条件データDBに近い事前数値解析データDAを線形補間のような回帰分析によって補正する。効果予測部12は、例えば、条件設定部8によって設定された設定条件データDBが、図4に示す事前数値解析データDAの覆工巻厚30cm,60cmの間である場合、地山強度2MPa,8MPaの間である場合、内空変位速度1mm/年, 2mm/年,3mm/年, 5mm/年, 10mm/年の間である場合には、線形補間によって変状抑制効果DA4を予測する。
効果予測部12は、図7に示すように、トンネルTに実施予定の対策工Cによる対策後の予測内空変位速度v'(mm/年)に基づいて、この対策工Cの変位抑制効果E(%)を演算する。効果予測部12は、以下の数4によって変位抑制効果Eを演算する。
ここで、数4に示すvは、対策前の内空変位速度であり、v'は対策後の予測内空変位速度である。効果予測部12は、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を、対策後の予測内空変位速度v'及び変位抑制効果Eを変状抑制効果データとして制御部16に出力する。
図3に示す変状抑制効果データ記憶部13は、効果予測部12が演算した変状抑制効果データを記憶する手段である。変状抑制効果データ記憶部13は、トンネルTに実施予定の対策工C毎に変状抑制効果データを記憶する記憶装置などである。
効果予測プログラム記憶部14は、トンネルTに実施予定の対策工Cの効果を予測するための効果予測プログラムを記憶する手段である。効果予測プログラム記憶部14は、情報記録媒体から読み取った効果予測プログラム又は電気通信回線を通じて取り込まれた効果予測プログラムを記憶する記憶装置などである。
図3に示す表示部15は、効果予測装置4に関する種々の情報を表示する手段である。表示部15は、図6に示すように、条件設定部8によって設定される構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を画面上に表示する。表示部15は、構造条件DB1のうちトンネル形状及びインバートの条件、調査・計測結果の条件DB2のうち背面空洞及び変形モードの条件並びに対策工の条件DB3については、事前定義された選択肢を使用者が選択可能なように画面上にラジオボタンで表示する。一方、表示部15は、構造条件DB1のうち覆工巻厚の条件、調査・計測結果の条件DB2のうち地山強度及び内空変位速度の条件ついては、任意の数値を使用者が入力可能なように画面上にテキストボックスで表示する。表示部15は、内空変位速度演算部10が演算した内空変位速度vをモニタリングデータとして取り込むときに使用者がON操作するボタンを画面上に表示する。表示部15は、図7に示すように、効果予測部12によって予測されるトンネルTに実施予定の対策工Cによる対策後の予測内空変位速度v'及び変位抑制効果Eを画面上に表示する。表示部15は、対策前(対策工Cがない場合)のトンネルTの断面形状と、対策後(対策工Cがある場合)に予測されるトンネルTの断面形状とを画面上に表示する。
制御部16は、効果予測装置4に関する種々の動作を制御する中央処理部(CPU)である。制御部16は、効果予測プログラム記憶部14から効果予測プログラムを読み出してこの効果予測プログラムを対策工効果予測ツールとして機能させて、この効果予測プログラムに従って対策工Cの抑制効果予測処理を実行する。制御部16は、例えば、受信部5が受信する内空幅データを内空幅データ記憶部6に出力したり、内空幅データの記憶を内空幅データ記憶部6に指令したり、外部装置から読み込んだ事前数値解析データDAの記憶を事前数値解析データ記憶部7に指令したり、事前数値解析データDAを事前数値解析データ記憶部7から読み出して効果予測部12に出力したり、条件設定部8が出力する設定条件データDBを設定条件データ記憶部9に出力したり、設定条件データDBの記憶を設定条件データ記憶部9に指令したり、設定条件データDBを設定条件データ記憶部9から読み出して効果予測部12に出力したり、内空変位速度演算部10に内空変位速度vの演算を指令したり、内空変位速度演算部10が出力する内空変位速度データを内空変位速度データ記憶部11に出力したり、内空変位速度データの記憶を内空変位速度データ記憶部11に指令したり、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果の予測を効果予測部12に指令したり、効果予測部12が出力する変状抑制効果データを変状抑制効果データ記憶部13に出力したり、変状抑制効果データの記憶を変状抑制効果データ記憶部13に指令したり、種々の情報の表示を表示部15に指令したりする。制御部16には、受信部5、内空幅データ記憶部6、事前数値解析データ記憶部7、条件設定部8、設定条件データ記憶部9、内空変位速度演算部10、内空変位速度データ記憶部11、効果予測部12、変状抑制効果データ記憶部13、効果予測プログラム記憶部14及び表示部15が相互に通信可能に接続されている。
次に、この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果確認方法を説明する。
図8に示す効果確認方法#100は、トンネルTに実施予定の対策工Cの効果を予測する方法である。効果確認方法#100は、トンネル変状検査工程#110と、測定装置設置工程#120と、内空幅測定工程#130と、事前数値解析工程#140と、条件設定工程#150と、内空変位速度演算工程#160と、効果予測工程#170などを含む。
トンネル変状検査工程#110は、トンネルTの変状を検査する工程である。トンネル変状検査工程#110では、図1及び図2に示すトンネルT内を検査員が巡回し、トンネルTの変状箇所が確認される。
測定装置設置工程#120は、トンネルTの変状箇所に測定装置2を設置する工程である。測定装置設置工程#120では、図1に示すように、トンネルTの変状箇所の一方の側壁T3に照射部2a及び受光部2cを設置し、他方の側壁T3に反射部2bを設置するとともに、トンネルTの変状箇所の付近に送信部2eを設置し、トンネルTの坑口付近に送受信部2fを設置する。
内空幅測定工程#130は、トンネルTの変状箇所の内空幅uを測定する工程である。内空幅測定工程#130では、図1及び図3に示すトンネルTの内空幅uを測定装置2が1時間に1回測定し、測定装置2の送受信部2fから通信装置3を通じて効果予測装置4の受信部5に内空幅データが送信される。内空幅データを受信部5が内空幅データ記憶部6に出力すると、図3に示す内空幅データ記憶部6に内空幅データが記憶される。
事前数値解析工程#140は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとして、この対策工の変状抑制効果を事前に数値解析する工程である。事前数値解析工程#140では、図4に示す構造条件DA1、調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3の各組合せに対応させて、対策工の変状抑制効果DA4を数値解析して事前数値解析データDAを生成し、事前数値解析データDAが事前数値解析データ記憶部7に記憶される。
条件設定工程#150は、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果に影響を与える条件を設定する工程である。条件設定工程#140では、図5に示す設定条件データDBの構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が使用者によって設定され、設定条件データDBが設定条件データ記憶部9に記憶される。
内空速度演算工程#160は、トンネルTの内空変位速度vを演算する工程である。内空速度演算工程#160では、トンネルTの内空変位速度vを内空変位速度演算部10が演算する。内空幅データを内空幅データ記憶部6から制御部16が読み出して、内空幅データを内空変位速度演算部10に制御部16が出力し、内空変位速度演算部10に内空変位速度vの演算を制御部16が指令する。その結果、1時間に1回送信される内空幅データを内空変位速度演算部10が使用して、数1〜数3に示す収束関数、線形関数及び加速関数のうち最も二乗誤差が小さい関数を内空変位速度演算部10が選定する。1年後までに発生する予測変位量を内空変位速度vとして内空変位速度演算部10が算出し、内空変位速度データを内空変位速度演算部10が内空変位速度データ記憶部11に出力すると、内空変位速度データが内空変位速度データ記憶部11に記憶される。
効果予測工程#170は、トンネルTの内空変位速度vに基づいて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する工程である。効果予測工程#170では、使用者が効果予測装置4の効果予測プログラムを起動すると、一連の効果予測処理を制御部16が実行し、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を効果予測部12が予測する。
次に、この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果確認装置の動作について説明する。
以下では、制御部16の動作を中心として説明する。
図9に示すステップ(以下、Sという)100において、効果予測プログラム記憶部14から効果予測プログラムを制御部16が読み込む。効果予測プログラムを制御部16が読み込むと、一連の効果予測処理を制御部16が開始し、図5及び図6に示すように、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3の条件入力画面を表示部15が表示する。
S110において、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が設定されたか否かを制御部16が判断する。表示部15が条件入力画面に表示する構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を入力装置及び補助入力装置を使用して使用者が入力すると、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を条件設定部8が設定し、設定条件データ記憶部9に設定条件データDBが記憶される。例えば、構造条件DB1のトンネル形状、覆工巻厚及びインバートの条件については、トンネルTの施工時の記録に基づいて使用者が入力することによって設定される。調査・計測結果の条件DB2のうち背面空洞及び変形モードの条件については、トンネルTの実際の調査結果に基づいて使用者が入力することで設定される。調査・計測結果の条件DB2のうち地山強度の条件については、地山Gの強度の試験結果に基づいて使用者が入力することによって設定される。調査・計測結果の条件DB2のうち内空変位速度の条件については、図6に示す「モニタリングデータ取得」を使用者が選択したときには、内空変位速度演算部10が演算した内空変位速度vが条件設定部8によって設定されるとともに、「内空変位速度」欄のテキストボックスに使用者が数値を入力したときには、この数値が条件設定部8によって設定される。対策工の条件DB3の裏込注入工C1の有無、ロックボルト工C2の本数及び内巻工C3の有無については、トンネルTに実施予定の対策工Cに応じて使用者が入力することによって設定される。構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が設定されたと制御部16が判断したときにはS120に進む。一方、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が設定されていないと制御部16が判断したときには、一連の効果予測処理を制御部16が終了する。
S120において、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果の予測を効果予測部12に制御部16が指令する。事前数値解析データ記憶部7から事前数値解析データDAを制御部16が読み出して、この事前数値解析データDAを効果予測部12に制御部16が出力する。設定条件データ記憶部9から設定条件データDBを制御部16が読み出して、この設定条件データDBを効果予測部12に制御部16が出力する。トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果の予測を効果予測部12に制御部16が指令すると、条件設定部8が設定した設定条件データDBと一致する事前数値解析データDAが存在するか否かを効果予測部12が検索する。設定条件データDBと一致する事前数値解析データDAが存在すると効果予測部12が判断したときには、設定条件データDBと一致する事前数値解析データDAの対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを対策後の予測内空変位速度v'として事前数値解析データDAから効果予測部12が抽出する。一方、設定条件データDBと一致する事前数値解析データDAが存在しないと効果予測部12が判断したときには、設定条件データDBと近似する事前数値解析データDAの対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを効果予測部12が補正して、対策後の予測内空変位速度v1,…,vNを対策後の予測内空変位速度v'として効果予測部12が決定する。図7に示す対策工Cの変位抑制効果Eを効果予測部12が数4によって演算すると、変状抑制効果データを効果予測部12が制御部16に出力し、この変状抑制効果データが変状抑制効果データ記憶部13に記憶される。
S130において、対策後の予測内空変位速度v'及び変位抑制効果Eの表示を表示部15に制御部16が指令する。このため、図7に示すように、内空変位速度演算部10が演算した内空変位速度vと、対策後の予測内空変位速度v'と、対策後の変位抑制効果Eと、対策工Cがない場合のトンネルTの断面形状と、対策工Cがある場合のトンネルTの断面形状とを結果出力画面上に表示する。その結果、対策後の予測内空変位速度v'や対策後の変位抑制効果Eを結果出力画面上で使用者が確認し、トンネルTに実施予定の対策工Cが適切であるか否かを使用者が判断する。例えば、対策工の条件DA3として、裏込注入工C1を「あり」に使用者が選択し、ロックボルト工C2を「6本」に使用者が選択したときに、対策工Cの変位抑制効果Eがどの程度であるかを使用者が確認する。また、要求する対策工Cの変位抑制効果Eを所定値未満(例えば、対策後の予測内空変位速度v'が1mm/年未満)に抑えるためには、どの程度の対策工Cが必要であるか使用者が確認する。
S140において、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が再設定されたか否かを制御部16が判断する。S130において設定された構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3の対策工Cの変位抑制効果Eが所定値未満であるときには、要求される効果を対策工Cが満たしていると考えられる。一方、S130において設定された構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3の対策工Cの変位抑制効果Eが所定値以上であるときには、要求される効果を対策工Cが満たしていないと考えられる。このため、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3を使用者が変更して再設定し、要求される効果を得られる対策工Cを選定する必要がある。構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が再設定されたと制御部16が判断したときにはS120に戻り、S120以降の処理を制御部16が繰り返す。一方、構造条件DB1、調査・計測結果の条件DB2及び対策工の条件DB3が設定されていないと制御部16が判断したときには、一連の効果予測処理を制御部16が終了する。
この発明の実施形態に係る変状トンネル対策工の効果予測プログラムとその効果予測方法及び変状トンネル対策工の効果予測装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この実施形態では、トンネルTの内空変位速度vに基づいて、このトンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する効果予測手順S120をコンピュータに実行させる。このため、土圧を受けるトンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を簡単に予測して、最適な対策工Cを選定することができる。その結果、従来、過去の類似事例を参考に経験的に対策工Cを選択していた点が改善されて、トンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を事前に予測することができる。
(2) この実施形態では、トンネルTに将来発生することが予測される内空変位速度vに基づいて、このトンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。このため、変状トンネルの内空幅uをモニタリングデータとして計測し、この変状トンネルに今後発生が予測される変状トンネルの内空幅uの予測変位量に基づいて、対策工Cの変状抑制効果を予測し、最適な対策工Cを簡易に選定することができる。
(3) この実施形態では、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果DA4を事前に数値解析した事前数値解析データDAと、トンネルTの内空変位速度vとに基づいて、このトンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。このため、事前に実施したパラメータ解析結果とトンネルTの内空変位速度vとに基づいて、対策工Cの変状抑制効果を予測し最適な対策工Cを選定することができる。
(4) この実施形態では、トンネルTの構造に関する構造条件DA1と、このトンネルTの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果の条件DA2と、対策工の種類に関する対策工の条件DA3とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工Cによる変位抑制効果Eの数値解析結果が事前数値解析データDAである。このため、例えば、対策工Cの変状抑制効果に与える影響が大きいインバートT4の有無、変形モード、内空変位速度vなどに着目して、これらをパラメータとして対策工Cの変状抑制効果を事前に数値解析で求めておき、この数値解析結果を記憶させることができる。また、構造条件DA1、調査・計測結果の条件DA2及び対策工の条件DA3の全ての組合せについて、事前に数値解析を実施することによって、対策工Cの変状抑制効果を予測することができる。
(5) この実施形態では、トンネルTの内空幅uを測定する測定装置2の測定結果に基づいて、このトンネルTに実施予定の対策工Cの変状抑制効果を予測する。このため、例えば、レーザ変位計などの測定装置2によって計測されてインターネット上にアップロードされるトンネルTの内空幅uに関するモニタリングデータを自動で抽出し、このモニタリングデータを十分に活用して、対策工Cの変状抑制効果を予測することができる。
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、トンネルTが鉄道の交通用トンネルである場合を例に挙げて説明したが、鉄道の交通用トンネルにこの発明を限定するものではない。例えば、道路、地下鉄道、地下駐車場又は運河などの他の交通用トンネルや、上水道、水力発電用又は灌漑用の用水路用トンネルや、下水道、ガス、電力線、通信線又は共同溝などの公共事業用トンネルや、地下貯蔵施設、地下工場、地域冷暖房用、地下街又は地下発電所などの他のトンネルについても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、トンネルTが山岳トンネルである場合を例に挙げて説明したが、都市部の地盤中に建設される都市トンネルや、海、河川又は湖沼などの水底に建設される水底トンネルなどについても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、トンネルT内の軌道Rが単線である単線トンネルである場合を例に挙げて説明したが、トンネルT内の軌道Rが複線である複線トンネルである場合についても、この発明を適用することができる。
(2) この実施形態では、構造条件DA1,DB1、調査・計測結果の条件DA2,DB2及び対策工の条件DA3,DB3の3つを例に挙げて説明したが、これらの条件の一部を削除したり、他の条件を追加したりする場合についても、この発明を適用することができる。同様に、この実施形態では、事前数値解析の実施ケースとしてトンネル形状、覆工巻厚、インバート、背面空洞、変形モード、地山強度、内空変位速度、裏込注入工C1、ロックボルト工C2及び内巻工C3などの各条件の組合せを例に挙げて説明したが、これらの条件の一部を削除したり、他の条件を追加したりして組み合わせる場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、内空変位速度演算部10が数1〜数3のいずれか一つの関数を選択する場合を例に挙げて説明したが、他の関数を使用する場合についても、この発明を適用することができる。
1 効果予測システム
2 測定装置
2a 照射部
2b 反射部
2c 受光部
2d 距離演算部
2e 送信部
2f 送受信部
3 通信装置
4 効果予測装置
7 事前数値解析データ記憶部
8 条件設定部
9 条件設定データ記憶部
10 内空変位速度演算部
12 効果予測部
16 制御部
G 地山
T トンネル(変状トンネル)
1 トンネル覆工
3 側壁
4 インバート
V 車両
R 軌道
C 対策工(変状トンネル対策工)
1 裏込注入工
2 ロックボルト工
3 内巻工
u 内空幅
L レーザ光
A 事前数値解析データ(事前数値解析結果)
A1 構造条件
A2 調査・計測結果の条件
A3 対策工の条件
A4 変状抑制効果
1,…,vN 対策後の予測内空変位速度
B 設定条件データ
B1 構造条件
B2 調査・計測結果の条件
B3 対策工の条件
v 内空変位速度(対策前の内空変位速度)
v' 対策後の予測内空変位速度
E 変位抑制効果

Claims (15)

  1. 変状トンネルに実施予定の対策工の効果を予測するための変状トンネル対策工の効果予測プログラムであって、
    前記変状トンネルの内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測手順をコンピュータに実行させること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラム。
  2. 請求項1に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、
    前記効果予測手順は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、
    前記効果予測手順は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果を事前に数値解析した事前数値解析結果と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラム。
  4. 請求項3に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、
    前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件と、対策工の種類に関する対策工条件とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果の数値解析結果であること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測プログラムにおいて、
    前記効果予測手順は、前記変状トンネルの内空幅を測定する測定装置の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する手順を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測プログラム。
  6. 変状トンネルに実施予定の対策工の効果を予測する変状トンネル対策工の効果予測方法であって、
    前記変状トンネルの内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測工程を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法。
  7. 請求項6に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、
    前記効果予測工程は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、
    前記効果予測工程は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果を事前に数値解析した事前数値解析結果と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法。
  9. 請求項8に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、
    前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件と、対策工の種類に関する対策工条件とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果の数値解析結果であること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法。
  10. 請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測方法において、
    前記効果予測工程は、前記変状トンネルの内空幅を測定する測定装置の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する工程を含むこと、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測方法。
  11. 変状トンネルに実施予定の対策工の効果を予測する変状トンネル対策工の効果予測装置であって、
    前記変状トンネルの内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測する効果予測部を備えること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置。
  12. 請求項11に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、
    前記効果予測部は、前記変状トンネルに将来発生することが予測される内空変位速度に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測すること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、
    前記効果予測部は、対策工の変状抑制効果に影響を与える条件をパラメータとしてこの対策工の変状抑制効果を事前に数値解析した事前数値解析結果と、前記変状トンネルの内空変位速度とに基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測すること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置。
  14. 請求項13に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、
    前記事前数値解析結果は、前記変状トンネルの構造に関する構造条件と、この変状トンネルの変状の調査及び計測結果に関する調査・計測結果条件と、対策工の種類に関する対策工条件とをパラメータとして組み合わせたときに、組合せ毎に事前に解析した対策工の変状抑制効果の数値解析結果であること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置。
  15. 請求項11から請求項14までのいずれか1項に記載の変状トンネル対策工の効果予測装置において、
    前記効果予測部は、前記変状トンネルの内空幅を測定する測定装置の測定結果に基づいて、この変状トンネルに実施予定の対策工の変状抑制効果を予測すること、
    を特徴とする変状トンネル対策工の効果予測装置。
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