JP2020199164A - 口腔内情報検出装置、口腔内情報提供システム、情報提供装置、コンピュータプログラム及び口腔内情報提供方法 - Google Patents

口腔内情報検出装置、口腔内情報提供システム、情報提供装置、コンピュータプログラム及び口腔内情報提供方法 Download PDF

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勇一 中森
岳生 森川
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岳生 森川
敦 諸田
Atsushi Morota
敦 諸田
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Abstract

【課題】歯に与える負担を検出することができる口腔内情報検出装置、口腔内情報提供システム、情報提供装置、コンピュータプログラム及び口腔内情報提供方法を提供する。【解決手段】口腔内情報検出装置は、上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部を有する口腔内装着部と、口腔内装着部に設けられた圧電素子と、圧電素子が検出した検出データを外部に送信する送信部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、口腔内情報検出装置、口腔内情報提供システム、情報提供装置、コンピュータプログラム及び口腔内情報提供方法に関する。
近年、ますます激しくなる競争社会、管理社会の中で現代人の多くがストレスを抱えるストレス社会が顕著化し、ストレスによる様々な症状が見受けられる。例えば、多くの人が睡眠中にする歯ぎしりは、ストレスに起因していると言われている。歯ぎしりは、歯のすり減りなどの歯に与えるダメージだけでなく、知覚過敏などの悪影響を及ぼし、健康を維持していく上でも重要な関心事である。
特許文献1には、睡眠者の頭部を支える枕の内部に設けられた感圧チューブによって頭部から発生する振動を検出して睡眠者の歯ぎしりの有無を判定する歯ぎしり検知装置が開示されている。
特開2016−101349号公報
しかし、特許文献1の検知装置では、頭部から発生する振動を検出するので、歯ぎしりをしていなくても睡眠中に無意識に頭部を動かした場合には、歯ぎしりがあったと誤判定するおそれがある。また、歯ぎしりと同様に、歯に悪影響を与える食いしばり(歯を食いしばっている状態)が発生しても、頭部からの振動が検出されないおそれがあり、歯に与える負担を精度良く検出することができない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、歯に与える負担を検出することができる口腔内情報検出装置、口腔内情報提供システム、情報提供装置、コンピュータプログラム及び口腔内情報提供方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る口腔内情報検出装置は、上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部を有する口腔内装着部と、前記口腔内装着部に設けられた圧電素子と、前記圧電素子が検出した検出データを外部に送信する送信部とを備える。
本発明の実施の形態に係る口腔内情報提供システムは、前述の口腔内情報検出装置と、前記口腔内情報検出装置が送信する検出データに基づいて口腔内情報を提供する情報提供装置とを備える。
本発明の実施の形態に係る情報提供装置は、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する取得部と、前記取得部で取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する算出部と、前記算出部で算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する提供部とを備える。
本発明の実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する処理と、取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する処理と、算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する処理とを実行させる。
本発明の実施の形態に係る口腔内情報提供方法は、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得し、取得された検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出し、算出された負担指標を含む口腔内情報を提供する。
本発明によれば、歯に与える負担を検出することができる。
本実施の形態の口腔内情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。 口腔内情報検出装置の機能の一例を示すブロック図である。 口腔内情報検出装置の口腔内装着部の構造の第1例を示す外観斜視図である。 咬合部における圧電素子の配置例を示す模式図である。 延設部における圧電素子の配置例を示す模式図である。 圧電素子が検出する検出データの一例を示す模式図である。 情報提供装置が提供する口腔内情報の第1例を示す模式図である。 情報提供装置が提供する口腔内情報の第2例を示す模式図である。 情報提供装置が提供する口腔内情報の第3例を示す模式図である。 情報提供装置が提供する口腔内情報の第4例を示す模式図である。 口腔内情報検出装置の口腔内装着部の構造の第2例を示す外観斜視図である。 口腔内情報検出装置の口腔内装着部の構造の第3例を示す外観斜視図である。 情報提供装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の口腔内情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。口腔内情報提供システムは、口腔内情報検出装置30及び情報提供装置50を備える。情報提供装置50は、近距離無線通信を用いて口腔内情報検出装置30と接続することができる。情報提供装置50は、通信ネットワーク1を介してサーバ100と接続することができる。口腔内情報検出装置30は、ユーザが睡眠の際に口腔内に装着することができる。情報提供装置50は、ユーザが携帯することができるスマートフォン、タブレット端末又はラップトップ型のパーソナルコンピュータでもよく、あるいはデスクトップ型のパーソナルコンピュータでもよい。情報提供装置50及びサーバ100の詳細は後述する。
図2は口腔内情報検出装置30の機能の一例を示すブロック図である。図2に示すように、口腔内情報検出装置30は、コントローラ11、圧電素子12、信号処理部13、通信部14、バッテリ15を備える。コントローラ11は、CPU及びメモリなどを備え、口腔内情報検出装置30の処理全体を制御する。情報提供装置50が送信する起動信号によって、口腔内情報検出装置30は動作を開始し、情報提供装置50が送信する停止信号によって、口腔内情報検出装置30は動作を停止することができる。
圧電素子12は、後述のように口腔内装着部20に設けられ、歯ぎしりによって発生する圧力を電気信号(例えば、電圧)に変換し、変換した電気信号を検出データとして信号処理部13へ出力する。睡眠中の歯ぎしりには、上顎歯と下顎歯とをギリギリと横にすり合わせるグラインディングと、あまり音を立てず上顎歯と下顎歯とを強く噛みしめるクレンチング、及び両方が混在した混在状態がある。
信号処理部13は、フィルタ回路、増幅回路、AD変換回路などを備える。信号処理部13は、圧電素子12から出力された電気信号からノイズを除去し、電気信号を所定レベルに増幅し、増幅した電気信号をデジタル信号に変換し、コントローラ11の制御の下、変換したデジタル信号をメモリに一旦記録する。なお、デジタル信号を記録するメモリは、信号処理部13内に設けてもよい。
通信部14は、近距離無線通信機能を備え、送信部として機能する。すなわち、通信部14は、メモリに記録されたデジタル信号を検出データとして、情報提供装置50へ送信することができる。
バッテリ15は、コントローラ11、信号処理部13、通信部14に所要の電力を供給する。
図1に示すように、情報提供装置50は、装置全体を制御する制御部51、第1通信部52、第2通信部53、記憶部54、表示パネル55、操作部56及び算出部57を備える。
制御部51は、CPU、ROM及びRAM等で構成することができる。制御部51は、記憶部54に記憶された口腔内情報提供アプリケーションに基づき、ユーザに対して口腔内情報を提供することができる。
記憶部54は、例えばハードディスク又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いる。記憶部54には、口腔内情報検出装置30が送信した検出データを記憶することができる。
第1通信部52は、近距離無線通信機能を備え、取得部として機能する。すなわち、第1通信部52は、口腔内情報検出装置30の口腔内装着部20に設けられた圧電素子12が検出した検出データを取得することができる。また、第1通信部52は、制御部51の制御の下、口腔内情報検出装置30に対して動作を開始するための起動信号、動作を停止するための停止信号を送信する。
第2通信部53は、通信ネットワーク1を介してサーバ100との通信機能を備える。
表示パネル55は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成することができる。
操作部56は、例えば、タッチパネル等で構成され、表示パネル55に表示されたアイコン等を操作することにより、ユーザの操作を受け付けることができる。操作部56は、受け付けた操作を制御部51へ出力する。なお、操作部56は、マウス又はキーボードでもよい。操作部56は、口腔内情報の提供要求の操作を受け付けることができる。
算出部57は、第1通信部52で取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対するダメージ指標(負担指標ともいう)を算出する。単位時間は、例えば、24時間(1日)としてもよく、睡眠時間(例えば、睡眠時間の平均値など)としてもよい。ダメージ指標は、圧力データを単位時間に亘って積算することにより算出できる。すなわち、ダメージ指標は単位時間の間の圧力データの積分値で求めることができる。これにより、単位時間当たりの歯に加わるダメージ(負担)を定量的に求めることができる。
ダメージ指標は、前述のように、単位時間に亘る圧力データを積算して算出してもよく、あるいは、予め圧力閾値を定めておき、単位時間内の圧力データのうち、当該圧力閾値以上の圧力データだけを抽出し、抽出した圧力データを積算してもよい。
また、予め1又は複数の圧力閾値を定めておく。例えば、第1圧力閾値及び第2圧力閾値(>第1圧力閾値)を定めておく。圧力データが第1圧力閾値以下である場合、圧力データに乗算する重み係数をk1とし、圧力データが第1圧力閾値を超え、かつ第2圧力閾値以下である場合、圧力データに乗算する重み係数をk2とし、圧力データが第2圧力閾値を超える場合、圧力データに乗算する重み係数をk3とする。そして、単位時間内の圧力データが、第1圧力閾値及び第2圧力閾値と比較して、いずれの範囲内にあるかに応じて重み係数を選択して圧力データに乗算し、単位時間に亘って積載してダメージ指標してもよい。これにより、歯ぎしりによる圧力の大きさに軽重を付けて、歯に与えるダメージを一層的確に表すことができる。
サーバ100は、サーバ全体を制御する制御部101、通信部102、データベース103を備える。サーバ100は、ユーザ毎の口腔内情報を収集する機能を備える。制御部101は、CPU、ROM及びRAM等で構成することができる。
通信部102は、通信ネットワーク1を介して各口腔内情報検出装置30との通信機能を備える。
データベース103は、各口腔内情報検出装置30から取得したユーザの口腔内情報を記録することができる。
図3は口腔内情報検出装置30の口腔内装着部20の構造の第1例を示す外観斜視図である。口腔内装着部20の材質は、マウスピースのように口腔内に装着するので毒性のない合成樹脂が用いられ、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリオレフィン系エラストマー、エチレンビニルアセテート等の適切な硬度を有するものを用いることができる。また、シリコーン系ゴム材を用いてもよい。図2に例示した口腔内情報検出装置30の各機能部品は、口腔内装着部20の内部に埋め込まれている。
口腔内装着部20は、上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部21を有する。ユーザは、睡眠の際、咬合部21を上顎歯及び下顎歯で噛み込むようにして口腔内装着部20を口腔内に装着することできる。
図3の例では、咬合部21は、歯列に沿って略U字状に形成してある。口腔内装着部20は、複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、咬合部21から延設された延設部22a、22bを有する。すなわち、延設部22a、22bは、咬合部21の両側端部から延設され、複数の上顎歯を歯の外側(上唇側又は頬側)と内側(口蓋側又は舌側)とから挟み込むように形成されている。具体的には、延設部22aは、上顎歯を上唇側又は頬側から覆うように配置され、延設部22bは、上顎歯を口蓋側又は舌側から覆うように配置される。また、延設部22a、22bは、咬合部21の両側端部から延設され、複数の下顎歯を歯の外側(下唇側又は頬側)と内側(舌側)とから挟み込むように形成されていてもよい。延設部22aは、口腔内装着部20を口腔内に装着した場合に、上唇小帯との干渉を防止するため凹部23を形成してある。同様に、下唇小帯との干渉を防止するため凹部を形成してもよい。
図4は咬合部21における圧電素子12の配置例を示す模式図である。図4では、便宜上、延設部22a、22bを図示せずに、咬合部21を口蓋側から見た平面視で図示している。また、実際には圧電素子12は外側から見えないが便宜上図示している。
図4Aに示すように、圧電素子12は、歯列に沿って連続して咬合部21に設けられている。すなわち、圧電素子12を1枚の連続した、略U字状に形成し、略U字状に形成された咬合部21の形状に合わせて配置することができる。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、いずれかの歯で歯ぎしりが発生しても、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出できる。また、圧電素子12を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図4Bに示すように、圧電素子12は、歯列に沿って複数離隔して咬合部21に設けることもできる。すなわち、圧電素子12を複数の小片に分けて、略U字状に形成し、略U字状に形成された咬合部21の形状に合わせて適長離隔させて配置することができる。図4Bの例では、各大臼歯及び各小臼歯それぞれに対応する位置に圧電素子12を分けて配置してある。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図4Cに示すように、各大臼歯それぞれに対応する位置に圧電素子12を分けて配置してもよい。これにより、特定の歯(例えば、大臼歯など)のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図4B、図4Cのように、圧電素子12を、所定の1又は複数の歯に対応する位置に設けることにより、歯ぎしりが発生している歯を精度よく特定できる。
図5は延設部22aにおける圧電素子12の配置例を示す模式図である。図5では、便宜上、咬合部21、延設部22bを図示せずに、延設部22aを舌側から見た側面視で図示している。また、実際には圧電素子12は外側から見えないが便宜上図示している。なお、延設部22bについては、延設部22aと同様に圧電素子12を配置してもよく、あるいは圧電素子12を設けなくもよい。また、図示していないが、延設部22bに図5のように圧電素子12を配置し、延設部22aに圧電素子12を設けない構成でもよい。
図5Aに示すように、圧電素子12は、歯列に沿って連続して延設部22aに設けられている。すなわち、圧電素子12を1枚の連続した形状に形成し、延設部22aの形状に合わせて配置することができる。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、いずれかの歯で歯ぎしりが発生しても、歯ぎしり(特に、グラインディング)の発生を精度よく検出できる。また、圧電素子12を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図5Bに示すように、圧電素子12は、歯列に沿って複数離隔して延設部22aに設けることもできる。すなわち、圧電素子12を複数の小片に分けて、延設部22aの形状に合わせて適長離隔させて配置することができる。図5Bの例では、各大臼歯及び各小臼歯それぞれに対応する位置に圧電素子12を分けて配置してある。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、グラインディング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図5Cに示すように、各大臼歯それぞれに対応する位置に圧電素子12を分けて配置してもよい。これにより、特定の歯(例えば、大臼歯など)のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、グラインディング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
また、図5B、図5Cのように、圧電素子12を、所定の1又は複数の歯に対応する位置に設けることにより、歯ぎしりが発生している歯を精度よく特定できる。
図6は圧電素子12が検出する検出データの一例を示す模式図である。図中、横軸は時間を示し、縦軸は圧力を示す。なお、縦軸は、圧電素子12が出力する電気信号(電圧データ又は圧力データに相当)を示すことができる。図6の例は、ユーザの睡眠中における検出データを示し、符号M1〜M5で示すようなデータが得られたとする。特に、符号M2、M3、M5は比較的大きなデータとなっている。符号M2、M5で示すデータは、上顎歯と下顎歯とをギリギリと横にすり合わせるグラインディングと、あまり音を立てず上顎歯と下顎歯とを強く噛みしめるクレンチングとが混在した混在状態、あるいは特にグラインディングが強い場合に現れる傾向があると考えられる。また、符号M3で示すデータは、混在状態、あるいは特にクレンチングが強い場合に現れる傾向があると考えられる。圧電素子12を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。なお、図6に示すデータは、便宜上模式的に示すものであり、実際のデータと異なる場合がある。
次に、情報提供装置50が提供する口腔内情報について説明する。
情報提供装置50は、口腔内情報検出装置30が送信する検出データに基づいて口腔内情報を提供することができる。口腔内情報は、表示パネル55に表示してもよく、情報提供装置50から口腔内情報を他の表示装置へ送信し、当該表示装置で表示するようにしてもよい。また、口腔内情報を音声で出力するようにしてもよい。これにより、ユーサは睡眠中の歯ぎしりの発生の有無を確認することができる。また、歯ぎしりが確認された場合、ユーザは、歯ぎしりの発生を抑制するための対策を採るべく対応することができる。
具体的には、情報提供装置50は、算出部57で算出したダメージ指標を含む口腔内情報を提供することができる。これにより、ユーザは、歯に与える負担を精度よく確認できる。また、従来は、歯ぎしりが歯に与える悪影響やダメージは、実施に歯を診察しなければ分からなかったが、本実施の形態によれば、歯を診察することなく、歯に与える負担を精度よく確認できる。
図7は情報提供装置50が提供する口腔内情報の第1例を示す模式図である。図中、横軸は期間を示す。期間は、例えば、1週間、1か月間、6か月間、1年間などとすることができる。縦軸はダメージ指標を示す。符号A〜Cで示すグラフは、所要期間(例えば、1週間、1か月間、6か月間、1年間など)に亘る歯に対するダメージ指標の推移を示す推移情報である。所要期間が1週間の場合、1日毎のダメージ指標をプロットして推移情報とすることができる。また、所要期間が1か月の場合、1日毎のダメージ指標をプロットして推移情報とすることができる。また、所要期間が6か月の場合、1週間毎のダメージ指標をプロットして推移情報としてもよい。所要期間は、ダメージ指標を算出する際の単位時間より長ければよい。
これにより、所要期間に亘って、例えば、1日毎のダメージ指標がどのように推移するかを確認できる。例えば、符号Aのように、ダメージ指標が増加傾向であれば、ユーザに必要な対策を採る動機付けを与えることができる。また、符号Bのように、ダメージ指標の変動が少ない場合、ユーザに安心感を与えることができる。また、符号Cのように、ダメージ指標が急に増加した場合には、ユーザは、急激な増加原因を探し、早急な対策を講じることができる。
図8は情報提供装置50が提供する口腔内情報の第2例を示す模式図である。図中、横軸は日を示す。情報提供装置50は、危険レベル及び安全レベルの少なくとも一方の基準と対比させて推移情報を提供することができる。図8の例では、推移情報は、1日毎のダメージ指標を日毎にプロットしたものである。また、図8では危険レベル及び安全レベルの両方を図示しているが、いずれか一方のみを図示してもよい。危険レベル及び安全レベルは、適宜決定することができる。例えば、危険レベルは、ダメージ指標が危険レベルを超える場合には、何らかの対策を採ることが望ましいレベルとすることができる。また、安全レベルは、ダメージ指標が安全レベルを超えない場合には、特に対策を採る必要がないレベルとすることができる。また、ダメージ指標が安全レベルと危険レベルとの間を推移する場合には、要観察と判定できる。図8の例では、ダメージ指標が安全レベル付近を推移しているので、ユーザは、特に対策を採る必要がないと判断できる。これにより、ユーザは、客観的に自身のダメージ指標の推移を判断できる。
図9は情報提供装置50が提供する口腔内情報の第3例を示す模式図である。図9は図8と同様の推移情報を示す。図9の例では、ダメージ指標が時々危険レベルを超えているので、ユーザは何らかの対策を採ることが望ましいと判断できる。これにより、ユーザは、客観的に自身のダメージ指標の推移を判断できる。
図10は情報提供装置50が提供する口腔内情報の第4例を示す模式図である。情報提供装置50は、年齢又は性別を含む属性に対応させて予め定めた基準と対比させてダメージ指標を提供することができる。基準は、例えば、年齢毎(例えば、10代、20代、…、60代の如く)や性別で区分した基準とすることができる。図10の例では、基準として年齢毎のダメージ指標の平均レベルが図示されている。例えば、符号Dで示すように、ユーザ自身の年齢に対する平均レベルとユーザ自身のダメージ指標とを対比させて表示した場合に、ユーザのダメージ指標が大きいときは、ユーザは自身のダメージ指標が同じ年齢の平均よりも大きく、自身の歯に負担がかかっていることが分かる。一方、符号Eで示すように、ユーザ自身の年齢に対する平均レベルとユーザ自身のダメージ指標とを対比させて表示した場合に、ユーザのダメージ指標が小さいときは、ユーザは自身のダメージ指標が同じ年齢の平均よりも小さく、自身の歯に負担がかかっていないことが分かる。このように、ユーザは、自身の年齢や性別に対応する基準と比べて自身のダメージ指標が大きいのか小さいのか、あるいは同程度なのかを判断できる。
図11は口腔内情報検出装置30の口腔内装着部20の構造の第2例を示す外観斜視図である。図11に示すように、口腔内装着部20は、略U字状に形成された棒体24を備える。棒体24の材質は、例えば、ステンレス鋼又はチタンなどを用いることができるが、これらに限定されない。棒体24は、口腔内に装着した場合、例えば、中切歯、側切歯、犬歯、小臼歯などに沿って配置される。棒体24の両端それぞれに咬合部21a、21aが固定されている。各咬合部21aは、口腔内に装着した場合、例えば、1又は複数の大臼歯によって噛み込まれる位置に配置されるが、これに限定されない。
図示していないが、圧電素子12は、二つの咬合部21aの少なくとも一方に設けられている。これにより、大臼歯で発生する歯ぎしり(特に、クレンチング)を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。また、口腔内装着部20が略U字状に形成された棒体24を備えるので、口腔内装着部20を口腔内に装着したときの圧迫感が緩和され、優れた装着感を実現できる。
また、延設部22c、22dは、咬合部21aの両側端部から延設され、1若しくは複数の上顎歯を歯の外側(頬側)と内側(口蓋側又は舌側)とから挟み込むように形成されている。また、延設部22c、22dは、咬合部21aの両側端部から延設され、1若しくは複数の下顎歯を歯の外側(頬側)と内側(舌側)とから挟み込むように形成されていてもよい。ここで、上顎歯及び下顎歯は、例えば、大臼歯である。
図示していないが、圧電素子12は、二つの咬合部21aそれぞれから延設された延設部22c、22dの少なくとも一方に設けることができる。これにより、大臼歯で発生する歯ぎしり(特に、グラインディング)を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
図12は口腔内情報検出装置30の口腔内装着部20の構造の第3例を示す外観斜視図である。図11に例示した口腔内装着部20との違いは、図12の第3例では、延設部22c、22dを具備せず、二つの咬合部21bを備える点である。咬合部21bの材質は、例えば、大臼歯のくぼみの形状に合わせて咬合部21bを装着できるように、弾力性のある軟質樹脂やゴム系の樹脂を用いることができる。これにより、大臼歯で発生する歯ぎしり(特に、クレンチング)を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。また、口腔内装着部20が略U字状に形成された棒体24を備えるので、口腔内装着部20を口腔内に装着したときの圧迫感が緩和され、優れた装着感を実現できる。
図13は情報提供装置50の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理は、例えば、記憶部54に記憶された口腔内情報提供アプリケーションを実行することにより実現できる。以下では、便宜上処理の主体を制御部51として説明する。制御部51は、測定開始タイミングであるか否かを判定する(S11)。測定開始タイミングは、予めユーザが自身の就寝時刻に応じて設定しておくことができる。測定開始タイミングでない場合(S11でNO)、制御部51は、ステップS11の処理を続け、測定開始タイミングである場合(S11でYES)、口腔内情報検出装置30を起動する(S12)。
制御部51は、圧電素子12の検出データを取得する(S13)。なお、取得した検出データは記憶部54に記憶することができる。制御部51は、測定終了タイミングであるか否かを判定する(S14)。測定終了タイミングは、予めユーザが自身の起床時刻に応じて設定しておくことができる。測定終了タイミングでない場合(S14でNO)、制御部51は、ステップS14の処理を続け、測定終了タイミングである場合(S14でYES)、歯に対するダメージ指標を算出する(S15)。
制御部51は、算出したダメージ指標を、例えば、測定日時に対応させて記憶部54に記憶する(S16)。制御部51は、口腔内情報の提供要求の操作の有無を判定し(S17)、操作があった場合(S17でYES)、ダメージ指標を含む口腔内情報を提供し(S18)、後述のステップS19の処理を行う。
制御部51は、口腔内情報の提供要求の操作がない場合(S17でNO)、処理を終了するか否かを判定し(S19)、処理を終了しない場合(S19でNO)、ステップS11以降の処理を続け、処理を終了する場合(S19でYES)、処理を終了する。
図13に示す処理は、CPU(プロセッサ)、ROM、RAM(メモリ)などを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。例えば、記録媒体(例えば、CD−ROM等の光学可読ディスク記憶媒体)に記録されたコンピュータプログラムを記録媒体読取部(例えば、光学ディスクドライブ)で読み取ってRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で制御部51の処理を実現することができる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置は、上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部を有する口腔内装着部と、前記口腔内装着部に設けられた圧電素子と、前記圧電素子が検出した検出データを外部に送信する送信部とを備える。
口腔内情報検出装置は、口腔内装着部、圧電素子及び送信部を備える。口腔内装着部は、上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部を有する。ユーザは、睡眠の際、咬合部を上顎歯及び下顎歯で噛み込むようにして口腔内装着部を口腔内に装着することできる。
圧電素子は、口腔内装着部、例えば、咬合部に設けられている。送信部は、圧電素子が検出した検出データを外部の装置へ送信することができる。なお、外部の装置との間は、例えば、近距離通信を用いることができる。
睡眠中の歯ぎしりには、上顎歯と下顎歯とをギリギリと横にすり合わせるグラインディングと、あまり音を立てず上顎歯と下顎歯とを強く噛みしめるクレンチング、及び両方が混在した混在状態がある。上述の構成により、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出できる。また、圧電素子を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記咬合部は、歯列に沿って略U字状に形成してあり、前記圧電素子は、歯列に沿って連続して前記咬合部に設けられている。
咬合部は、歯列に沿って略U字状に形成してある。圧電素子は、歯列に沿って連続して咬合部に設けられている。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、いずれかの歯で歯ぎしりが発生しても、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記口腔内装着部は、複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部から延設された延設部を有し、前記圧電素子は、歯列に沿って連続して前記延設部に設けられている。
口腔内装着部は、複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、咬合部から延設された延設部を有する。すなわち、延設部は、咬合部の両側端部から延設され、複数の上顎歯を歯の外側(上唇側又は頬側)と内側(口蓋側又は舌側)とから挟み込むように形成されている。また、延設部は、咬合部の両側端部から延設され、複数の下顎歯を歯の外側(下唇側又は頬側)と内側(舌側)とから挟み込むように形成されていてもよい。
圧電素子は、歯列に沿って連続して延設部に設けられている。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、いずれかの歯で歯ぎしりが発生しても、歯ぎしり(特に、グラインディング)の発生を精度よく検出できる。また、圧電素子を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記咬合部は、歯列に沿って略U字状に形成してあり、前記圧電素子は、歯列に沿って複数離隔して前記咬合部に設けられている。
咬合部は、歯列に沿って略U字状に形成してある。圧電素子は、歯列に沿って複数離隔して咬合部に設けられている。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、クレンチング)の発生を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記口腔内装着部は、複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部から延設された延設部を有し、前記圧電素子は、歯列に沿って複数離隔して前記延設部に設けられている。
口腔内装着部は、複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、咬合部から延設された延設部を有する。すなわち、延設部は、咬合部の両側端部から延設され、複数の上顎歯を歯の外側(上唇側又は頬側)と内側(口蓋側又は舌側)とから挟み込むように形成されている。また、延設部は、咬合部の両側端部から延設され、複数の下顎歯を歯の外側(下唇側又は頬側)と内側(舌側)とから挟み込むように形成されていてもよい。
圧電素子は、歯列に沿って複数離隔して延設部に設けられている。これにより、上顎歯列と下顎歯列のうち、どの歯で歯ぎしりが発生しているかを特定することができ、いずれの歯で歯ぎしりが発生しているかを判定できる。また、歯ぎしり(特に、グラインディング)の発生を精度よく検出できる。また、圧電素子を用いることにより、歯ぎしりによって歯に加わる力を直接計測できるので、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記圧電素子は、所定の1又は複数の歯に対応する位置に設けられている。
圧電素子は、所定の1又は複数の歯に対応する位置に設けられている。これにより、歯ぎしりが発生している歯を精度よく特定できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置において、前記口腔内装着部は、略U字状に形成された棒体を備え、前記圧電素子は、前記棒体の両端それぞれに固定された前記咬合部の少なくとも一方に設けられている。
口腔内装着部は、略U字状に形成された棒体を備える。棒体は、口腔内に装着した場合、例えば、中切歯、側切歯、犬歯、小臼歯などに沿って配置される。棒体の両端それぞれに咬合部が固定されている。咬合部は、口腔内に装着した場合、例えば、大臼歯によって噛み込まれる位置に配置される。
圧電素子は、二つの咬合部の少なくとも一方に設けられている。これにより、大臼歯で発生する歯ぎしり(特に、クレンチング)を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。また、口腔内装着部が略U字状に形成された棒体を備えるので、口腔内装着部を口腔内に装着したときの圧迫感が緩和され、優れた装着感を実現できる。
本実施の形態に係る口腔内情報検出装置は、1若しくは複数の上顎歯又は1若しくは複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部それぞれから延設された延設部を有し、前記圧電素子は、前記延設部の少なくとも一方に設けられている。
延設部は、咬合部の両側端部から延設され、1若しくは複数の上顎歯を歯の外側(頬側)と内側(口蓋側又は舌側)とから挟み込むように形成されている。また、延設部は、咬合部の両側端部から延設され、1若しくは複数の下顎歯を歯の外側(頬側)と内側(舌側)とから挟み込むように形成されていてもよい。ここで、上顎歯及び下顎歯は、例えば、大臼歯である。
圧電素子は、二つの咬合部それぞれから延設された延設部の少なくとも一方に設けられている。これにより、大臼歯で発生する歯ぎしり(特に、グラインディング)を精度よく検出でき、歯に与える負担を精度よく検出できる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムは、前述の口腔内情報検出装置と、前記口腔内情報検出装置が送信する検出データに基づいて口腔内情報を提供する情報提供装置とを備える。
情報提供装置は、口腔内情報検出装置が送信する検出データに基づいて口腔内情報を提供する。これにより、歯ぎしりの発生の有無を確認することができる。また、歯ぎしりが確認された場合、歯ぎしりの発生を抑制するための対策を採るべく対応することができる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、歯に対する負担指標を含む口腔内情報を提供する。
情報提供装置は、歯に対する負担指標を含む口腔内情報を提供する。これにより、歯に与える負担を精度よく確認できる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、前記検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する算出部を備える。
本実施の形態に係る情報提供装置は、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する取得部と、前記取得部で取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する算出部と、前記算出部で算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する提供部とを備える。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する処理と、取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する処理と、算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供方法は、口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得し、取得された検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出し、算出された負担指標を含む口腔内情報を提供する。
情報提供装置は、算出部を備える。算出部は、検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する。単位時間は、例えば、24時間(1日)としてもよく、睡眠時間(例えば、睡眠時間の平均値など)としてもよい。負担指標は、圧力データを単位時間に亘って積算することにより算出できる。すなわち、負担指標は単位時間の間の圧力データの積分値で求めることができる。これにより、単位時間当たりの歯に加わる負担(ダメージ)を定量的に求めることができる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、所要期間に亘る歯に対する負担指標の推移を示す推移情報を提供する。
情報提供装置は、所要期間に亘る歯に対する負担指標の推移を示す推移情報を提供する。所要期間は、例えば、1週間、1か月間、6か月間、1年間などとすることができる。これにより、所要期間に亘って、例えば、1日毎の負担指標がどのように推移するかを確認できる。例えば、負担指標が増加傾向であれば、ユーザに必要な対策を採る動機付けを与えることができる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、危険レベル及び安全レベルの少なくとも一方の基準と対比させて前記推移情報を提供する。
情報提供装置は、危険レベル及び安全レベルの少なくとも一方の基準と対比させて推移情報を提供する。危険レベル及び安全レベルは、適宜決定することができる。例えば、危険レベルは、負担指標が危険レベルを超える場合には、何らかの対策を採ることが望ましいレベルとすることができる。また、安全レベルは、負担指標が安全レベルを超えない場合には、特に対策を採る必要がないレベルとすることができる。また、負担指標が安全レベルと危険レベルとの間を推移する場合には、要観察と判定できる。これにより、ユーザは、客観的に自身の負担指標の推移を判断できる。
本実施の形態に係る口腔内情報提供システムにおいて、前記情報提供装置は、年齢又は性別を含む属性に対応させて予め定めた基準と対比させて歯に対する負担指標を提供する。
情報提供装置は、年齢又は性別を含む属性に対応させて予め定めた基準と対比させて歯に対する負担指標を提供する。基準は、例えば、年齢毎(例えば、10代、20代、…、60代の如く)や性別で区分した基準とすることができる。これにより、ユーザは、自身の年齢や性別に対応する基準と比べて自身の負担指標が大きいのか小さいのか、あるいは同程度なのかを判断できる。
11 コントローラ
12 圧電素子
13 信号処理部
14 通信部
15 バッテリ
20 口腔内装着部
21、21a、21b 咬合部
22a、22b、22c、22d 延設部
23 凹部
24 棒体
30 口腔内情報検出装置
50 情報提供装置
51 制御部
52 第1通信部
53 第2通信部
54 記憶部
55 表示パネル
56 操作部
57 算出部
100 サーバ
101 制御部
102 通信部
103 データベース

Claims (17)

  1. 上顎歯及び下顎歯によって噛み合わされる咬合部を有する口腔内装着部と、
    前記口腔内装着部に設けられた圧電素子と、
    前記圧電素子が検出した検出データを外部に送信する送信部と
    を備える口腔内情報検出装置。
  2. 前記咬合部は、
    歯列に沿って略U字状に形成してあり、
    前記圧電素子は、
    歯列に沿って連続して前記咬合部に設けられている請求項1に記載の口腔内情報検出装置。
  3. 前記口腔内装着部は、
    複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部から延設された延設部を有し、
    前記圧電素子は、
    歯列に沿って連続して前記延設部に設けられている請求項2に記載の口腔内情報検出装置。
  4. 前記咬合部は、
    歯列に沿って略U字状に形成してあり、
    前記圧電素子は、
    歯列に沿って複数離隔して前記咬合部に設けられている請求項1に記載の口腔内情報検出装置。
  5. 前記口腔内装着部は、
    複数の上顎歯又は複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部から延設された延設部を有し、
    前記圧電素子は、
    歯列に沿って複数離隔して前記延設部に設けられている請求項4に記載の口腔内情報検出装置。
  6. 前記圧電素子は、
    所定の1又は複数の歯に対応する位置に設けられている請求項4又は請求項5に記載の口腔内情報検出装置。
  7. 前記口腔内装着部は、
    略U字状に形成された棒体を備え、
    前記圧電素子は、
    前記棒体の両端それぞれに固定された前記咬合部の少なくとも一方に設けられている請求項1に記載の口腔内情報検出装置。
  8. 1若しくは複数の上顎歯又は1若しくは複数の下顎歯を挟み込み、前記咬合部それぞれから延設された延設部を有し、
    前記圧電素子は、
    前記延設部の少なくとも一方に設けられている請求項7に記載の口腔内情報検出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の口腔内情報検出装置と、前記口腔内情報検出装置が送信する検出データに基づいて口腔内情報を提供する情報提供装置とを備える口腔内情報提供システム。
  10. 前記情報提供装置は、
    歯に対する負担指標を含む口腔内情報を提供する請求項9に記載の口腔内情報提供システム。
  11. 前記情報提供装置は、
    前記検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する算出部を備える請求項9又は請求項10に記載の口腔内情報提供システム。
  12. 前記情報提供装置は、
    所要期間に亘る歯に対する負担指標の推移を示す推移情報を提供する請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の口腔内情報提供システム。
  13. 前記情報提供装置は、
    危険レベル及び安全レベルの少なくとも一方の基準と対比させて前記推移情報を提供する請求項12に記載の口腔内情報提供システム。
  14. 前記情報提供装置は、
    年齢又は性別を含む属性に対応させて予め定めた基準と対比させて歯に対する負担指標を提供する請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の口腔内情報提供システム。
  15. 口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する取得部と、
    前記取得部で取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する算出部と、
    前記算出部で算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する提供部と
    を備える情報提供装置。
  16. コンピュータに、
    口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得する処理と、
    取得した検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出する処理と、
    算出した負担指標を含む口腔内情報を提供する処理と
    を実行させるコンピュータプログラム。
  17. 口腔内情報検出装置の口腔内装着部に設けられた圧電素子が検出した検出データを取得し、
    取得された検出データに基づく圧力データを単位時間に亘って積算して歯に対する負担指標を算出し、
    算出された負担指標を含む口腔内情報を提供する口腔内情報提供方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022185806A1 (ja) * 2021-03-05 2022-09-09 株式会社村田製作所 咬合力計

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