JP2020195347A - 煙霧質発生装置および煙霧質発生方法 - Google Patents

煙霧質発生装置および煙霧質発生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】位置情報に基づき適切な煙霧質の発生の管理を行うことを可能にした煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を提供する。【解決手段】煙霧質の発生に際して、検知部が操作者の生体情報を検知し、検知したその生体情報が、通信部による位置情報提供システムとの通信によって特定した位置情報で煙霧質を発生することを許可する生体情報であることによって操作者を認証する操作者認証を行い、検知した生体情報によって操作者認証が行われ、その操作者によって煙霧質が呼出されたときに、煙霧質の発生に係る加熱処理を行う加熱処理部が、設置部に設置された煙霧質材料を加熱処理して煙霧質を発生させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、煙霧質発生装置および煙霧質発生方法に関する。
嗜好品として、飲料物や飲食物のほかに、煙霧質を発生させてこれを吸引することを楽しむ煙草がある。これらの嗜好品は、刺激性、催酔性、芳香性などの特性上、利用可能な対象者が限られている。
例えば、未成年者や病気療養中の患者などの特定の対象者に対しては、これらの嗜好品の利用を制限する必要がある。また、近年の技術発展によって従来の煙草との性質を同じくして楽しめる喫煙装置や喫煙システムがある。
特開2008−59382号公報 国際公開第2004/066177号
上記の特許文献1は、携帯端末4の位置情報をもとに、所定の基準位置から一定距離範囲にある喫煙許容場所又はタバコ販売場所を検索する喫煙許容場所又はタバコ販売場所の位置情報を提供することを可能にした技術が開示されている。
この特許文献1では、喫煙場所等を提供することで、適切な場所での喫煙を可能としたものである。このように、適切な場所での喫煙を推奨する技術が開示されている。また、喫煙装置や喫煙システムを利用する場合においても、その構成上の特徴を利用して適切な喫煙を推奨する技術についても開示されている。
例えば、特許文献2には、クレジットカード情報が登録された携帯型電子機器に指紋センサが搭載されており、この指紋センサによって登録した指紋データを利用して個人用暗号鍵が生成され、この個人用暗号鍵を用いてカード決済を行うことを可能にした技術が開示されている。
すなわち、特許文献2は、喫煙装置や喫煙システムを用いて喫煙を行う場合にも適用できると考えられる。
しかしながら、喫煙に関する条件は、国や地域による法律や規制情報のほか、個人の特徴等によって大きく異なっている。例えば、ある1の条件での喫煙が、ある特定の国や地域では許可されているのに対して、他の国や地域では同条件にもかかわらず喫煙が禁止されている場合がある。
つまり、煙霧質を発生させる喫煙に関する条件は、喫煙場所(喫煙を行う位置情報)によって異なる場合があって、喫煙装置等に登録されている情報(例えば、上記例では「指紋データ」)を用いて一律に、喫煙を制限または許可することは必ずしも適切であるとは言えない。
そこで、本発明は、位置情報に基づき適切な煙霧質の発生の管理を行うことを可能にした煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の煙霧質発生装置は、煙霧質の発生に係る加熱処理を行う加熱処理部と、前記煙霧質を発生させる煙霧質材料を設置する設置部とを備える煙霧質発生装置であって、操作者の生体情報を検知可能な検知部と、位置情報提供システムとの通信を行う通信部とを具備し、前記煙霧質の発生に際して、前記検知部が前記生体情報を検知し、検知した前記生体情報が、前記通信部による前記位置情報提供システムとの通信によって特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であることによって前記操作者を認証する操作者認証を行い、前記操作者認証が行われた後、前記操作者による前記煙霧質の呼出に応じて、前記加熱処理部が前記設置部に設置された煙霧質材料を加熱処理して前記煙霧質を発生させる。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項1の発明において、前記操作者の生体情報と、前記生体情報に対応する操作者情報とを記憶する操作者関連情報記憶部と、前記位置情報提供システムとの通信によって位置情報を取得する位置情報取得部とをさらに具備し、前記検知部によって検知された前記生体情報に対応して前記操作者関連情報記憶部で記憶する操作者情報が、前記位置情報取得部によって取得した前記位置情報に対する加熱許可条件を満たすことによって前記操作者を認証する。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項2の発明において、前記加熱処理部での加熱処理を許可する加熱許可条件を取得する条件取得部をさらに具備し、前記条件取得部は、前記位置情報取得部によって取得した位置情報と、前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であると判断するために用いた位置情報とが異なる場合に、前記加熱許可条件を取得する。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項2または3の発明において、前記操作者に関する操作者情報をもとに、前記煙霧質の加熱制限情報を記憶する加熱制限情報記憶部とをさらに具備し、前記操作者情報は、前記操作者による加熱処理の履歴情報を含み、前記操作者の操作者情報に含まれる履歴情報が、前記加熱制限情報記憶部で記憶している加熱制限情報を満たすか否かを判断し、前記履歴情報が前記加熱制限情報を満たし、前記操作者によって呼出されたときに前記加熱処理部が前記煙霧質材料を加熱処理する。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記操作者によって前記煙霧質が呼出されたときに、前記検知部で検知した前記生体情報と、特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報とが異なるものであって、前記操作者を認証する操作者認証ができない場合、前記加熱処理部による加熱処理を制限する。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項4の発明において、前記履歴情報は、加熱処理が終了した煙霧質材料の数量を含む。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記生体情報は、指紋情報であって、前記操作者による呼出のたびに前記指紋情報を用いて前記操作者認証を行う。
また、好適には、本発明の煙霧質発生装置は、請求項1乃至請求項6のいずれかの発明において、前記位置情報は、全地球測位システムまたは近距離無線通信システムにより取得される情報である。
また、本発明の煙霧質発生方法は、煙霧質の発生に係る加熱処理を行う加熱処理部と、前記煙霧質を発生させる煙霧質材料を設置する設置部とを備える煙霧質発生装置において行われる煙霧質発生方法であって、前記煙霧質の発生に際して、検知部によって操作者の生体情報を検知し、検知した前記生体情報が、通信部による位置情報提供システムとの通信によって特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であることによって前記操作者を認証する操作者認証を行い、検知した前記生体情報によって操作者認証が行われ、前記操作者による前記煙霧質の呼出に応じて、前記加熱処理部が前記設置部に設置された煙霧質材料を加熱処理して前記煙霧質を発生させる。
本発明によれば、位置情報に基づき適切な煙霧質の発生の管理を行うことが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態における煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を適用して構成される煙霧質発生システムの全体構成を示す図。 本発明の実施の形態における煙霧質発生装置の構成の一例を示す図。 本発明の実施の形態における煙霧質発生装置の機能構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態における煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を適用して構成される煙霧質発生システムにより行われる初期登録処理の処理遷移を示すシーケンス図。 本発明の実施の形態における煙霧質発生装置によって行われる認証処理の詳細な流れを示すフローチャート。 図5に示す条件取得処理の詳細な流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態における煙霧質発生装置において記憶する情報の一覧を示す図。
以下、本発明に係わる煙霧質発生装置および煙霧質発生方法の一実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を適用して構成される煙霧質発生システムの全体構成を示す図である。
図1において、煙霧質発生システムは、第1電子たばこ100a、第2電子たばこ100b、第3電子たばこ100c、通信端末200、管理サーバ300を具備して構成されており、ネットワークを介して相互通信が可能である。
第1電子たばこ100a、第2電子たばこ100b、第3電子たばこ100cは、本発明の煙霧質発生装置の一例を示すものであって、これらを総称して単に、「電子たばこ100」と称する。この電子たばこ100は、少なくとも、電池を含む電子部品を搭載しており、煙霧質(「エアロゾル」とも称される)を発生させる装置である。電子たばこ100は、操作者(ユーザ)による煙霧質の呼出(吸引)によって煙霧質を発生させ、操作者が吸引することを可能としている。操作者が電子たばこ100を用いて煙霧質を発生させるための呼出(吸引)を「利用」や「喫煙」と称する。
この電子たばこ100には、葉たばこを直接・間接を問わずに加熱することによりニコチン含有煙霧質を発生させる加熱式のもののほか、ニコチンの含有を問わないリキッドを加熱して煙霧質を発生させて吸引を可能とするものを含む。第1電子たばこ100aは、前者の一例を示しており、第2電子たばこ100bは、後者の一例を示している。
このほか、加熱式の電子たばこ100には、葉たばこを直接、加熱するのではなく、リキッドを加熱・霧化して葉たばこを通過させるものも含む。この例を第3電子たばこ100cとして示している。なお、これらいずれの葉たばこは、煙霧質を発生させる元となる材料であることから、「煙霧質材料」や「煙霧質発生元材料」とも称し、好適にはカプセル等に収納された状態にある。
この電子たばこ100は、後述する位置情報提供システムとの通信によって位置情報を特定し、その位置情報で煙霧質を発生することを許可する生体情報である指紋情報等が記憶(登録)されていることによって操作者を認証する操作者認証が行われる。そして、電子たばこ100では、その操作者によって煙霧質を発生させるために呼出(吸引)が行われることで煙霧質材料を加熱処理して煙霧質を発生させる。
電子たばこ100では、操作者を初期登録する処理(初期登録処理)、煙霧質の発生に関する処理(煙霧質発生処理)が行われる。
初期登録処理は、電子たばこ100の位置情報を取得し、操作者の操作者情報が、取得した位置情報において、電子たばこ100の利用を許可するものであることが承認されたときに、その操作者の生体情報である指紋情報等を電子たばこ100に記憶する処理である。
また、煙霧質発生処理は、煙霧質を発生させようとする操作者の指紋情報を検知し、この検知した指紋情報が、上記の初期登録処理によって記憶している指紋情報と同一であることで操作者認証が行われたときに、煙霧質材料を加熱処理して煙霧質を発生させる処理である。
通信端末200は、情報入力部、情報出力部等を有するPCや携帯型の小型通信機器等からなる電子機器であって、電子たばこ100の操作者に関する操作者情報を管理サーバ300に登録する処理が可能なものである。この通信端末200は、電子たばこ100とペアリングを行うことが可能である。そして、通信端末200は、ペアリングした電子たばこ100を操作する操作者に関する操作者情報を情報入力部で受け付け、この操作者情報と電子たばこ100の位置情報とを管理サーバ300に送信することで電子たばこ100の利用の承認要求を行う。なお、通信端末200は、必ずしもペアリングを行う必要はなく、電子たばこ100との間で通信路を確立することが可能であればよい。
このときの操作者情報は、操作者を識別する識別情報、氏名、年齢、住所などによって構成され、少なくとも、電子たばこ100の利用の可否(承認、否認)の判断に用いられる年齢に関する情報を含むものであればよい。なお、通信端末200は、この操作者情報に加えて、操作者を特定することができる情報としてクレジットカード情報およびパスワード等を管理サーバ300に送信することとしてもよい。
管理サーバ300は、通信端末200から受信した指紋情報、操作者情報、位置情報のうち、操作者情報、位置情報をもとに、操作者による電子たばこ100の利用の可否を判断する承認処理を行う。この承認処理は、操作者情報をもとにその操作者情報を有する操作者が、位置情報に基づく場所で電子たばこ100を利用することが可能であるか否かを判断する処理である。
すなわち、この管理サーバ300において用いる操作者情報および位置情報は、電子たばこ100を利用する操作者を承認するために用いる情報であると言える。
具体的には、管理サーバ300は、操作者情報に含まれる年齢が、位置情報で許可された電子たばこ100の利用が可能な年齢であるかを判断して、その年齢の操作者による電子たばこ100の利用の可否(承認または否認)を行う。例えば、位置情報に基づく場所が「国:日本」である場合、操作者情報に含まれる年齢が、「日本」での電子たばこ100の利用が可能な年齢以上であるか否かを判断する承認処理が行われる。
この承認処理によって電子たばこ100の利用が可能である操作者であると承認されると、管理サーバ300は、その旨を通信端末200を介して電子たばこ100に通知する。これにより、電子たばこ100は、初期登録処理により指紋情報を記憶し、この指紋情報を有する操作者による利用が可能となる。なお、管理サーバ300では、承認処理における承認結果とともに、操作者情報、位置情報、指紋情報を対応付けて登録しておく。
さらに、管理サーバ300では、予め、操作者情報により特定される特定操作者に、電子たばこ100の加熱処理を制限する加熱制限情報(単に、「制限情報」とも称する)を対応付けて記憶しておくことも可能である。この加熱制限情報は、過去の履歴情報や健康情報等から、加熱処理の制限を課したい特定操作者に対して、その加熱処理を制限する条件を示す情報である。この加熱制限情報の詳細を図7に示す。
そのため、管理サーバ300では、承認処理によって、操作者情報をもとに電子たばこ100の初期登録処理を行う操作者がこの特定操作者である場合には、通信端末200、電子たばこ100に対して送信する承認結果にこの加熱制限情報をも加えて送信する。
通信端末200から操作者情報に加えてクレジットカード情報およびパスワードが送信されてきた場合、管理サーバ300は、そのクレジットカード情報に対応付けられて管理されている氏名、年齢、住所等を信用情報機構データベース等から取得する。そして、管理サーバ300は、その取得した氏名、年齢、住所等と、通信端末200から受信した操作者情報とを照合し、同一である場合、その操作者情報を用いて操作者認証に係る認証処理を行うこととなる。
図2は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置の構成の一例を示す図である。
図2において、煙霧質発生装置である電子たばこ100は、電源操作部101、検知部102、出力部103、設置部104、加熱部105、電力供給部106を具備する本体部100Aと、この本体部100Aの設置部104に設置された葉たばこ100Bとを備える。
電源操作部101は、二次電池等によって構成されている電力供給部106から煙霧質の発生に必要な電力の供給を指示する操作インターフェースである。この電源操作部101を操作者が操作することによって電力供給部106から電力が供給され、この電力を用いて各処理が行われる。
このときの電力供給部106による電力供給は、上記のような電源操作部101の操作が行われたときに限られず、操作者が電子たばこ100の均一状態(加速度ゼロの状態)を解除することで、電子たばこ100がこれに伴う応力を検知したことによって行われることとしてもよい。
検知部102は、生体情報センサ等によって構成されており、生体情報である指紋情報や血管情報を検知可能である。以下には、生体情報として指紋情報を用いた例を示す。
出力部103は、表示ディスプレイ(表示部)やランプ(光出力部)等によって構成されており、電子たばこ100の状態(例えば、電源ON/OFF、操作者の認証された状態等)に関する情報を出力する。なお、上記例では、電源操作部101と検知部102とを別に設けた構成を示しているが、これに限定されることなく、単一の構成によって実現することとしてもよい。
設置部104は、煙霧質材料である葉たばこ100Bを設置可能(装填可能)な開口部である。加熱部105は、ヒータや温度調整部(サイリスタ)等によって構成され、設置部104に設置された葉たばこ100Bを直接的または間接的に加熱する処理を行う。
操作者は、電子たばこ100の本体部100Aのいずれかの部位を把持し、呼出のたびに検知部102に指紋情報を検知させる。これにより、電子たばこ100では、検知部102によって検知した指紋情報が記憶部(図2では図示なし)で記憶している指紋情報と同一であるか判断され、同一であることによって操作者認証が行われると、加熱部105が、設置部104に設置された葉たばこ100Bを加熱する。これにより、操作者は、煙霧質の呼出が可能となる。
この電子たばこ100のより詳細な構成を図3に示す。
図3は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置の機能構成を示すブロック図である。
図3において、煙霧質発生装置である電子たばこ100は、電源操作部101、検知部102、出力部103、加熱部105、電力供給部106、通信部107、記憶部108、制御部109を具備して構成されている。
図2で示した電子たばこ100の構成についての説明は省略する。
通信部107は、無線または有線による通信を行う通信インターフェースであって、管理サーバ300等の他の装置やシステムとの相互通信が可能である。また、記憶部108は、ROMやRAMなどの記憶媒体によって構成されており、操作者を登録する初期登録処理によって登録される、操作者の操作者情報を含む操作者関連情報(例えば、図7(a)に示すような情報)を記憶する。このときの記憶部108を操作者関連情報記憶部や、履歴情報記憶部とも称することがある。
この記憶部108が記憶している情報の一覧を図7に示す。
制御部109は、操作者の初期登録に関する処理(初期登録処理)、煙霧質の発生に関する処理(煙霧質発生処理)を制御する。この制御部109は、認証処理部11、情報取得部12、加熱処理部13、登録制御部14を具備して構成されている。このような構成において、制御部109は、初期登録処理を情報取得部12、登録制御部14によって行い、煙霧質発生処理を認証処理部11、情報取得部12、加熱処理部13によって行う。
(初期登録処理)
登録制御部14は、電源操作部101や検知部102を用いた操作者による初期登録操作を受け付けることによって、電子たばこ100の利用を認証する操作者の指紋情報や利用を認証する位置情報等を記憶部108に記憶させる登録処理を行う。
初期登録操作が行われて操作者の指紋情報を検知部102が検知すると、登録制御部14は、記憶部108へと指紋情報を記憶するとともに情報取得部12に対して位置情報の取得要求を行う。情報取得部12は、この取得要求に応じて位置情報を取得する(より詳細には後述する、位置情報取得部121が位置情報を取得する)。この情報取得部12は、取得した位置情報を記憶するとともに、検知した指紋情報と位置情報とを通信部107を介して通信端末200に送信することで、管理サーバ300による承認処理の承認要求を行う。
これにより、記憶部108では、承認要求を行った操作者の指紋情報と、承認要求を行った位置情報とが記憶された状態となる。
管理サーバ300からの承認結果は、通信部107を介して登録制御部14が受信する。この登録制御部14が承認されたことを示す承認結果を受信すると、登録制御部14は、記憶部108に記憶している、承認要求を行った指紋情報および位置情報に対応付けて、通信端末200において入力された操作者情報に含まれる年齢情報を記憶する。
このような初期登録処理によって、記憶部108には、指紋情報、位置情報、年齢情報等からなる操作者関連情報が記憶された状態となる。なお、この初期登録処理では、通信端末200において入力された操作者情報に含まれる年齢情報から年齢層情報へと書き換えて記憶することも可能である(図7(a)はこの場合における例を示したものである)。
このほか、初期登録処理では、電子たばこ100の利用に係る履歴情報を初期値に設定する初期化処理を行うこととしてもよい。さらに、この初期登録処理により承認結果とともに管理サーバ300から加熱制限情報を受信した場合、登録制御部14は、この加熱制限情報を指紋情報等に対応付けて記憶部108に記憶する(この場合、記憶部108を「加熱制限情報記憶部」とも称する)。
この初期登録処理に係る処理遷移を図4に示し、後述する。
(煙霧質発生処理)
操作者は、煙霧質の発生における呼出にあたって検知部102に指紋情報の検知を行わせる。すなわち、煙霧質の発生のたびに検知部102での指紋情報を検知させる。検知部102が指紋情報を検知したときに、検知部102は、検知した指紋情報を認証処理部11へと送出する。
認証処理部11は、検知した指紋情報が、記憶部108で記憶している指紋情報と同一であるかを判断することによる操作者認証処理を行う。この操作者認証処理は「第1認証処理」とも称する。この操作者認証によって操作者が認証された場合、認証処理部11は、操作者情報の年齢情報に応じて、情報取得部12または加熱処理部13へとその旨を通知する。操作者情報の年齢情報によって条件を取得する必要がない場合、認証処理部11は、加熱処理部13へとその旨を通知する。また、操作者情報の年齢情報によって条件を取得する必要がある場合、認証処理部11は、情報取得部12へその旨を通知する。この情報取得部12は、加熱処理を許可する条件(後述する、加熱許可条件)を取得して、この加熱許可条件を満たすか否かの認証処理を行う。この認証処理を「第2認証処理」とも称する。
操作者認証によって操作者が認証されない場合、認証処理部11は、情報取得部12、加熱処理部13へのいずれもその旨を通知しない。つまり、制御部109(電子たばこ100)は、加熱処理部13における加熱処理を制限することとなる。このとき、制御部109は、出力部103に対して操作者認証ができない旨の通知を行い、出力部103がその旨のエラーを出力する。
これにより、操作者認証されない第三者(未成年者等)による電子たばこ100の不正な利用を防止することが可能となる。
情報取得部12は、管理サーバ300等から各種の情報を取得する処理を行う。この情報取得部12は、位置情報取得部121、条件情報取得部122を具備して構成されている。位置情報取得部121は、通信部107を介して全地球測位システムまたは近距離無線通信システム等の位置情報が提供される位置情報提供システムから位置情報を取得する。このときの位置情報は、3次元座標情報(緯度、経度、高度)に基づいて特定される領域情報(場所、範囲)であって、例えば、国、地域(市区町村、州等)、特定エリア等によって示される。全地球測位システムは、宇宙区間にある人工衛星から発信された電波を用い、地球上の現在地を特定するシステムである。また、近距離無線通信システムは、数センチ〜1M程度の通信を行う短距離無線通信や、数M〜数百M程度の無線LAN・無線PANなどの基地局や中継局における情報を用いて、地球上の現在地を特定するシステムである。
また、条件情報取得部122は、電子たばこ100の利用に関する条件を取得する(「条件取得部」とも称する)。このときの条件として、加熱処理部13において加熱処理を行うための加熱許可条件がある。この加熱許可条件は、位置情報に対応して設けられた、加熱処理を許可するための条件であって、検知部102で検知した生体情報である指紋情報とともに記憶部108で記憶している操作者情報が、加熱処理を許可する情報であるか否かを判断するために用いられる情報である。
位置情報により示される場所によって電子たばこ100の加熱処理が許可または拒否される操作者情報(特に、年齢情報)が異なる場合がある。例えば、位置情報によって示される場所が「日本」である場合に加熱処理が許可される年齢と、他国である場合に加熱処理が許可される年齢とが異なる場合がある。これは国だけでなく、地域等によっても変わってくる。
この加熱許可条件は、加熱処理を行う場所に応じて規定されている、加熱処理を許可する年齢等の操作者情報に基づく条件である。この加熱許可条件は、記憶部108で記憶している操作者情報により示される年齢が、電子たばこ100を利用する際の位置情報により示される場所によって加熱処理の許否が変わる年齢層に属する場合に必要となる条件である。
このことから、情報取得部12は、操作者認証によって操作者が認証されたことを認証処理部11から受信すると、制御部109は、記憶部108で記憶している年齢層情報が、いずれの位置情報によって示される場所における加熱許可条件を満たす年齢であると判断する年齢層情報でない場合に、位置情報取得部121に対して位置情報の取得を要求する。この「いずれの位置情報における場所によって示される加熱許可条件を満たす年齢であると判断する年齢層情報」は、いずれの場所(位置情報)においても加熱処理が許可される年齢層情報を示しており、図7では「22歳以上」がこの年齢層情報に該当する。
位置情報の取得要求を受けた位置情報取得部121は、全地球測位システムまたは近距離無線通信システム等の位置情報が提供される位置情報提供システムから位置情報を取得し、また、条件情報取得部122は、位置情報取得部121によって取得した位置情報と、「記憶部108で記憶している位置情報」とが異なる場合に、上記の加熱許可条件を取得して記憶部108に記憶する。なお、このときの「記憶部108で記憶している位置情報」は、電子たばこ100が、管理サーバ300との通信によって行った初期登録処理において、煙霧質を発生することを許可する生体情報の指紋情報であると判断するために用いた位置情報である。
条件情報取得部122が加熱許可条件を取得すると、認証処理部11は、記憶部108で記憶している年齢層情報が、この加熱許可条件を満たすか否かを判断する第2認証処理を行う。この第2認証処理を満たす場合、認証処理部11は、加熱処理部13に対して加熱処理の要求を行う。
以上のことから、認証処理部11は、第1認証処理を満たす場合に加熱処理部13に加熱処理を要求するときと、この第1認証処理を満たす場合であって、かつ、第2認証処理を満たす場合に加熱処理部13に加熱処理を要求するときとがある。このときの処理の詳細な流れを図5に示す。
加熱処理部13は、加熱部105の加熱処理を行う。この加熱処理部13は、認証処理部11から加熱処理を要求されたときに加熱処理を行う。なお、その一方で、認証処理部11によって指紋情報を用いた操作者認証されない場合、すなわち、検知部102で検知した生体情報の指紋情報と、記憶部108に記憶された指紋情報とが異なると判断された場合、加熱処理部13による加熱部105への加熱処理は制限される。このとき、出力部103は、加熱処理部13からの通知により加熱処理が制限されている旨の出力を行う。
また、この加熱処理部13における加熱処理は、記憶部108に加熱制限情報を記憶している場合、同じく記憶部108で記憶している操作者による加熱処理の履歴情報が、その加熱制限情報を満たすか否かを判断する処理を行う。この加熱制限情報は、過去の履歴情報や健康情報等から、加熱処理の制限を課したい特定操作者に対して、その加熱処理を制限する条件を示す情報を設定したものであることから、加熱処理部13は、記憶部108で記憶している履歴情報が加熱制限情報を満たすか否かを判断する。なお、制御部109では、図示しない計時部を有しており、加熱処理部13は、この計時部で計時される時間によって加熱制限情報で指定された時間を満たすか否かを判断することとなる。
そして、加熱処理部13の加熱処理では、履歴情報が加熱制限情報を満たすと判断する場合、操作者によって煙霧質が呼出されたときに加熱部105を加熱することで煙霧質材料を発生させる。
その一方で、加熱処理部13の加熱処理では、履歴情報が加熱制限情報を満たさないと判断する場合、加熱部105による加熱は制限される。このとき、出力部103は、加熱処理部13からの通知により加熱処理が制限されている旨の出力を行う。
このようにして加熱処理部13において、煙霧質の発生における加熱処理が行われると、制御部109は、操作者における履歴情報として、加熱処理回数として、葉たばこの総利用数量や、一日当たりの利用数量などを記憶部108に記憶する。
以上に示すような煙霧質発生処理が行われることで、電子たばこ100は、利用する場所(位置情報)に応じた適切な操作者による利用を促進することが可能になる。
図4は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置および煙霧質発生方法を適用して構成される煙霧質発生システムにより行われる初期登録処理の処理遷移を示すシーケンス図である。
図4は、図1に示す煙霧質発生システムを構成する、電子たばこ100、通信端末200、管理サーバ300による初期登録処理の処理遷移を示している。
電子たばこ100を利用しようとする操作者は、電子たばこ100と通信端末200とのペアリングを行い(S401)、相互間で通信状態を確立する。すなわち、通信端末200では、操作者が利用する電子たばこ100を特定した状態にあって、電子たばこ100からの情報を受信可能な状態である。さらにいえば、通信端末200は、電子たばこ100を識別することができる状態にある。
この状態で、操作者は、電子たばこ100を操作することによって初期登録処理に係る初期登録操作を行う(S402)。
この初期登録操作は、電子たばこ100を操作する操作者を登録するための処理や、既に登録されている操作者を更新する処理を実行するための操作である。例えば、この操作として、図2に示すような電源操作部101と検知部102とを同時に所定時間(例えば、5秒)以上、押下し続けること等がある。
このような初期登録操作が行われると、電子たばこ100は、検知部102で操作者の指紋情報を検知する(S403)。このとき一定時間以上を経過しても指紋情報を検知できない場合にはこの初期登録処理を終了する。検知部102で指紋情報を検知すると、続いて、電子たばこ100は、初期登録を行う場所に関する位置情報を取得する処理を行う(S404)。
このようにして、初期登録操作において指紋情報と位置情報を識別した状態にある電子たばこ100は、通信端末200に対してこれらの情報を含む承認要求を行う(S405)。このとき、電子たばこ100は、承認要求を行った情報として、指紋情報と位置情報を記憶部108に記憶する。
通信端末200は、電子たばこ100から承認要求を受け付けると、通信が確立された電子たばこ100を操作する操作者に関する操作者情報の入力を受け付けて(S406)記憶する。このときの入力を受け付ける操作者情報は、電子たばこ100の利用の可否を判断するために用いられる情報であって、氏名、年齢、住所等のうち、少なくとも年齢を特定することができる情報であることが好ましい。
通信端末200では、この操作者情報に加えて、上記に示すようなクレジットカード情報およびパスワードを受け付けて記憶することとしてもよい。また、クレジットカード情報に限られず、個人識別カードや運転免許証などの証明書情報であってもよい。
このようにして操作者情報を受け付けると、通信端末200は、受け付けた操作者情報とともに指紋情報、位置情報を含む承認要求を管理サーバ300へと送出する(S407)。
これにより、管理サーバ300では、位置情報、操作者情報に基づく承認処理を行う(S408)。このときの承認処理は、位置情報に基づく場所で、操作者情報に基づく操作者が電子たばこ100を利用することが可能であるか否かを判断する処理である。具体的には、操作者の操作者情報における年齢が、位置情報に基づく場所に対して指定されている加熱許可条件で示された年齢以上であるかを判断する処理である。なお、通信端末200からクレジットカード情報およびパスワード等を受信したとき、管理サーバ300は、信用情報機構データベースから氏名、年齢、住所等の操作者情報を取得して、通信端末200から受信した操作者情報と照合することとしてもよい。
このようにクレジットカード情報を用いた場合、操作者情報の信用度が向上することとなる。
管理サーバ300は、この承認処理における承認結果を通信端末200に送信する(S409)。もちろん、承認結果を電子たばこ100に送信することとしてもよい。そして、管理サーバ300は、承認処理によって承認した場合、指紋情報、位置情報、操作者情報を対応付けてデータベースに記憶する(S410)。
続いて、管理サーバ300から承認結果を受信した通信端末200では、その承認結果を電子たばこ100へと送信する(S411)。なお、通信端末200は、承認結果が承認するものである場合、入力された操作者情報も電子たばこ100へと送信する。
これにより、承認結果を管理サーバ300または通信端末200から受信すると、電子たばこ100は、承認要求を行った情報として記憶部108で記憶している、指紋情報と位置情報に、操作者情報を対応付けて記憶する(S412)。なお、操作者情報そのものを記憶するのではなく、加熱許可条件の判断処理に用いられる年齢または年齢層情報のみを記憶することとしてもよい。この年齢または年齢層情報のみを記憶する場合は、操作者情報そのものを記憶する場合に比べて、電子たばこ100の記憶領域の負荷軽減に繋がる。こればかりか、記憶している指紋情報の個人を特定する情報を記憶しないことから情報の安全性が高まることとなる。
このような処理遷移によって、電子たばこ100の利用を許可する操作者に関する情報が初期登録されることとなる。
図5は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置によって行われる煙霧質発生処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図5において、煙霧質発生装置である電子たばこ100は、初期登録処理が行われて記憶部108に指紋情報が記憶された状態で、電源操作部101を操作者が操作されると、処理が開始される。
電子たばこ100は、電力供給部106から電力の供給が開始されると、検知部102で操作者の指紋情報が検知したかを判断する(S501)。検知できない場合(S501でNO)、電子たばこ100は、第1エラー報知を行う。この第1エラー報知は、指紋認証ができない旨を示す情報を出力部103から出力するものである。
また、検知部102で指紋情報を検知した場合(S501でYES)、電子たばこ100は、登録されている生体情報の指紋情報と、その検知した指紋情報とを用いた「第1認証処理」を行う(S502)。この第1認証処理において、検知した指紋情報と登録されている指紋情報とが同一であるかを判断し(S504)、同一でない場合(S504でNO)、電子たばこ100は、第2エラー報知を行う(S505)。この第2エラー報知は、指紋情報が登録されているものと異なることを示す情報を出力部103から出力するものである。
また、検知した指紋情報と登録されている指紋情報とが同一である場合(S504でYES)、電子たばこ100は、続いて、検知した指紋情報に対応付けて記憶している操作者情報の年齢層情報をもとに、「第2認証処理」が必要であるか否かを判断する(S506)。「第2認証処理」が必要であると判断する年齢層情報は、いずれの位置情報における場所における加熱許可条件を満たす年齢でない年齢層の情報である。図7(b)に示す例では、「項目番号:007」に示している「22歳以上」に該当しない他の年齢層を示す。
すなわち、電子たばこ100は、検知した指紋情報に対応付けて記憶している年齢層情報が「項目番号:007」の「22歳以上」ではない場合が「第2認証処理」が必要な年齢層情報である。この場合(S506でYES)、電子たばこ100は、「第2」認証処理が必要であると判断する。このとき、電子たばこ100は、第2認証処理に際して、現在の位置情報を取得する(S507)。また、電子たばこ100は、条件取得処理を行う(S508)。
この条件取得処理の詳細を図6に示し、後述する。なお、この条件取得処理では、後述するように、初期登録処理において指紋情報を登録したときの位置情報(により示される場所)と、電子たばこ100を利用する位置情報(により示される場所)とが異なる場合に加熱許可条件が取得される。
続いて、電子たばこ100は、記憶部108に記憶されている加熱許可条件を読み出し(S509)、電子たばこ100で記憶している年齢情報(年齢層情報)が、「加熱許可条件」により示されている年齢を満たすものであるか否かの「第2認証処理」を行う(S510)。
この第2認証処理により、電子たばこ100で記憶している年齢情報(年齢層情報)が、「加熱許可条件」により示されている年齢を満たすものであるか否かを判断する(S511)。電子たばこ100で記憶している年齢情報(年齢層情報)が、「加熱許可条件」により示されている年齢を満たさなければ(S511でNO)、電子たばこ100は、第3エラー報知を行う(S512)。この第3エラー報知は、加熱許可条件を満たさないことを示す情報を出力部103から出力するものである。
それに対して、電子たばこ100で記憶している年齢情報(年齢層情報)が、「加熱許可条件」により示されている年齢を満たす場合(S511でYES)、電子たばこ100は、続いて、加熱制限情報が記憶されているか否かを判断する(S513)。加熱制限情報が記憶されていない場合(S513でNO)、電子たばこ100は、加熱制限情報により加熱処理が制限されるものではないことから、葉たばこ100Bの加熱処理を行う(S516)。これによって、煙霧質が発生することとなる。
これに対して、加熱制限情報が記憶されている場合(S513でYES)、電子たばこ100は、記憶部108に記憶されている履歴情報が、この加熱制限情報を満たすか否かを判断する(S514)。この加熱制限情報を満たさない場合(S514でNO)、電子たばこ100は、第4エラー報知を行う(S515)。この第5エラー報知は、加熱制限情報を満たさないことを示す情報を出力部103から出力するものである。また、この加熱制限情報を満たす場合(S514でYES)、電子たばこ100は、加熱処理を行う(S516)ことで煙霧質を発生させる。
図7では、加熱制限情報の一例として、「一日当たりの利用許可数量」や「利用可能時間」が指定されており、この一日当たりの利用許可本数が、履歴情報で示されている一日当たりの利用数量以下であるときに、加熱制限情報を満たすと判断する。
続いて、電子たばこ100は、葉たばこ100Bの再呼出が行われたか否かを判断する(S517)。この判断処理によって、再呼出が行われたと判断しない場合(S517でNO)、電子たばこ100は、続いて、電源断操作が行われたかを判断する(S518)。電源断操作が行われていない場合(S518でNO)はS517およびS518における処理を繰り返し行われる。
S517およびS518における処理を繰り返し行っている状態で、電源断操作が行われたと判断する場合(S518でYES)、電子たばこ100は、履歴情報として、一日当たりの利用数量、総利用数量等の履歴情報を更新する(S519)。そして、電子たばこ100は、その操作に応じて電源断処理を行う(S522)。
また、S517およびS518における処理を繰り返し行っている状態で、葉たばこ100Bの再呼出が行われたと判断する場合(S517でYES)、電子たばこ100は、続いて、その再呼出が行われたときに検知した指紋情報が、記憶している指紋情報と同一であるかを判断する(S520)。これらの指紋情報が同一であると判断する場合(S520でYES)、再度、加熱処理を行って(S516)以降の処理を繰り返し行う。
これに対して、再呼出が行われたときに検知した指紋情報と、記憶している指紋情報とが同一でないと判断する場合(S520でNO)、電子たばこ100は、第2エラー報知を行う(S521)。この第2エラー報知は、指紋情報が登録されているものと異なることを示す情報を出力部103から出力するものである。そして、この第2エラー報知を行うと、電子たばこ100は、電源断処理を行って(S522)煙霧質の発生に係る処理を終了する。これは、操作者認証が行われた操作者以外の者によって指紋情報の検知が行われたことを示している。つまり、喫煙の途中で他の者に変更されることは不正な利用であると判断して、これを禁止(防止)するために電源断処理を行うことを示している。よって、第2エラー報知は、上記のS505に示す処理とその内容は同様であるが、そのエラー報知の際の利用状況が異なることから、以後の処理が異なっている。
図6は、図5に示す条件取得処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
図6において、煙霧質発生装置である電子たばこ100は、「第2認証処理」が必要であると判断され、取得した現在の位置情報を記憶した状態において行われる処理である。
この状態において、電子たばこ100は、取得して記憶している「現在の位置情報」を読み出す(S601)。また、記憶部108において記憶している位置情報を読み出す(S602)。この位置情報は、初期登録処理において、煙霧質を発生することを許可する操作者であるか否かの判断に用いた位置情報である。
これらの位置情報が同一であるか否かを判断し(S603)、電子たばこ100は、同一であると判断する場合(S603でYES)、本フローチャートにおける処理を終了し、図5に示すS513以降の処理を行う。すなわち、これらの位置情報が同一であるということは、加熱許可条件は関係なく、電子たばこ100の利用が許可されていることを示している。但し、加熱制限情報を満たす場合に限る。
これに対して、電子たばこ100は、これらの位置情報が同一であると判断しない場合(S603でNO)、「現在の位置情報」に対する「加熱許可条件」を管理サーバ300より取得する(S604)。そして、電子たばこ100は、取得した「加熱許可条件」を記憶部108へと記憶する(S605)。すなわち、加熱許可条件は、初期登録処理において指紋情報を登録したときの位置情報(により示される場所)と、電子たばこ100を利用する位置情報(により示される場所)とが異なる場合に、電子たばこ100が取得する情報である。
これにより、電子たばこ100を利用する位置情報における加熱許可条件を電子たばこ100が記憶した状態となり、その位置情報の加熱許可条件に応じた電子たばこ100の利用を促進することができ、不正な利用を防止することができる。
図7は、本発明の実施の形態における煙霧質発生装置において記憶する情報の一覧を示す図である。
図7において、図7(a)には、煙霧質発生装置である電子たばこ100に、少なくとも、操作者関連情報と、加熱制限情報と、加熱許可条件とを記憶していることを示している。このときの操作者関連情報としては、指紋情報、位置情報、年齢情報(年齢層情報)、履歴情報からなる。
図7(a)では、指紋情報として、指紋の複数の特徴点における座標情報を示しており、位置情報として、3次元座標情報(緯度、経度、高度)に基づいて特定される場所情報を示している。また、年齢情報として、操作者情報に含まれる年齢に基づいて複数の年齢層に区分けした年齢層情報を示しており、履歴情報として、総利用数量、一日当たりの利用数量を示している。
この図7(a)に示す例では、年齢層情報として「項目番号:003」が示されており、この項目番号に対する年齢層情報は図7(b)に示されている。
また、加熱制限情報は、操作者に対して指定する加熱処理に係る制限情報であって、1日当たりの利用許可本数、利用可能時間、利用種別(銘柄)が指定されている。
さらに、加熱許可条件は、初期登録処理において指紋情報を登録したときの位置情報(により示される場所)と、電子たばこ100を利用する位置情報(により示される場所)とが異なる場合に取得する情報であって、その電子たばこ100を利用する位置情報で加熱処理を許可する年齢が示されている。
図7(b)は、項目番号で正規化されたものであって、項目番号に対して年齢を対応付けたものである。
以上に示す実施の形態は、本発明の実施の一形態であって、これらの実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
11 認証処理部
12 情報取得部
13 加熱処理部
14 登録制御部
100 電子たばこ
100A 本体部
100B 葉たばこ
101 電源操作部
102 検知部
103 出力部
104 設置部
105 加熱部
106 電力供給部
107 通信部
108 記憶部
109 制御部
200 通信端末
300 管理サーバ

Claims (9)

  1. 煙霧質の発生に係る加熱処理を行う加熱処理部と、
    前記煙霧質を発生させる煙霧質材料を設置する設置部と
    を備える煙霧質発生装置であって、
    操作者の生体情報を検知可能な検知部と、
    位置情報提供システムとの通信を行う通信部と
    を具備し、
    前記煙霧質の発生に際して、前記検知部が前記生体情報を検知し、
    検知した前記生体情報が、前記通信部による前記位置情報提供システムとの通信によって特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であることによって前記操作者を認証する操作者認証を行い、
    前記操作者認証が行われた後、前記操作者による前記煙霧質の呼出に応じて、前記加熱処理部が前記設置部に設置された煙霧質材料を加熱処理して前記煙霧質を発生させる、
    煙霧質発生装置。
  2. 前記操作者の生体情報と、前記生体情報に対応する操作者情報とを記憶する操作者関連情報記憶部と、
    前記位置情報提供システムとの通信によって位置情報を取得する位置情報取得部と
    をさらに具備し、
    前記検知部によって検知された前記生体情報に対応して前記操作者関連情報記憶部で記憶する操作者情報が、前記位置情報取得部によって取得した前記位置情報に対する加熱許可条件を満たすことによって前記操作者を認証する、
    請求項1記載の煙霧質発生装置。
  3. 前記加熱処理部での加熱処理を許可する加熱許可条件を取得する条件取得部
    をさらに具備し、
    前記条件取得部は、
    前記位置情報取得部によって取得した位置情報と、前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であると判断するために用いた位置情報とが異なる場合に、前記加熱許可条件を取得する、
    請求項2記載の煙霧質発生装置。
  4. 前記操作者に関する操作者情報をもとに、前記煙霧質の加熱制限情報を記憶する加熱制限情報記憶部と
    をさらに具備し、
    前記操作者情報は、前記操作者による加熱処理の履歴情報を含み、
    前記操作者の操作者情報に含まれる履歴情報が、前記加熱制限情報記憶部で記憶している加熱制限情報を満たすか否かを判断し、
    前記履歴情報が前記加熱制限情報を満たし、前記操作者によって呼出されたときに前記加熱処理部が前記煙霧質材料を加熱処理する、
    請求項2または3に記載の煙霧質発生装置。
  5. 前記操作者によって前記煙霧質が呼出されたときに、前記検知部で検知した前記生体情報と、特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報とが異なるものであって、前記操作者を認証する操作者認証ができない場合、前記加熱処理部による加熱処理を制限する、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の煙霧質発生装置。
  6. 前記履歴情報は、加熱処理が終了した煙霧質材料の数量を含む、
    請求項4記載の煙霧質発生装置。
  7. 前記生体情報は、指紋情報であって、
    前記操作者による呼出のたびに前記指紋情報を用いて前記操作者認証を行う、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の煙霧質発生装置。
  8. 前記位置情報は、全地球測位システムまたは近距離無線通信システムにより取得される情報である、
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の煙霧質発生装置。
  9. 煙霧質の発生に係る加熱処理を行う加熱処理部と、前記煙霧質を発生させる煙霧質材料を設置する設置部とを備える煙霧質発生装置において行われる煙霧質発生方法であって、
    前記煙霧質の発生に際して、検知部によって操作者の生体情報を検知し、
    検知した前記生体情報が、通信部による位置情報提供システムとの通信によって特定した位置情報で前記煙霧質を発生することを許可する生体情報であることによって前記操作者を認証する操作者認証を行い、
    検知した前記生体情報によって操作者認証が行われ、前記操作者による前記煙霧質の呼出に応じて、前記加熱処理部が前記設置部に設置された煙霧質材料を加熱処理して前記煙霧質を発生させる、
    煙霧質発生方法。
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