JP2020195133A - バックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックス - Google Patents

バックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックス Download PDF

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隆 金山
秀郎 中島
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Abstract

【課題】製造効率の高いバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックスを提供する。【解決手段】バックロードホーン型スピーカボックス1の製造方法は、開口部12aが設けられるとともに内部に音室11が設けられ開口部11aに装着されたスピーカ13を支持するスピーカ支持部142と、開口部12aが設けられるとともに内部に音道が設けられ前記スピーカ支持部と連続一体に形成された本体部141と、を備えるバックロードホーン型スピーカボックス1の製造方法で会って、スピーカ支持部142および本体部141を仮想平面VPL1で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程と、スピーカ支持部142および本体部141を仮想平面で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程と、第1基材と第2基材とを貼り合わせる工程と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、バックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックスに関する。
スピーカシステムは、スピーカをスピーカボックスに設置して構成される。スピーカの発する低・中音域の音を前方へ効率良く放射させるスピーカボックスとしてバックロードホーン型スピーカボックスが提供されている。バックロードホーン型スピーカは、スピーカの前面から出る音と、スピーカの背面から出る音を特殊な音道で前面に導き、両方の音を加算して再生音とするものである。一般的な小型フルレンジ高能率スピーカーユニットは、低・中音、特に低音域の音圧レベルが中・高音域に比べて相対的に低くなってしまう。これに対して、バックロードホーン型スピーカボックスの場合、音道の存在により低・中音域の音を良好に再生することができるので、広帯域再生が可能となり、ユーザにクリア且つ自然な音(原音再生)を提供することができる。
この種のバックロードホーン型スピーカボックスとして、2枚の側板と、2枚の側板の間に介設される複数の中間板と、を有し、内部に屈曲した音道を有する本体を備えるバックロードホーン型スピーカボックスが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このバックロードホーン型スピーカボックスでは、複数の中間板が積層されることにより、スピーカの背面から出力される音が伝達する音道を画成する屈曲壁が形成されている。
特開2003−204586号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたバックロードホーン型スピーカボックスでは、複数の中間板を個別に形成する工程と複数の中間板を積層させる工程とが必要となるため、その分、製造が難しく製造効率が低かった。その他、音質を高めるための理論に基づいて音道が設計されたバックロードホーン型スピーカボックスも提供されているが、いずれも製造工程が複雑であり量産性が低い。従って、この種のバックロードホーン型スピーカの製造方法として、製造効率の向上が要請されていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、製造効率の高いバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法は、
第1開口部が設けられるとともに内部に音室が設けられ前記第1開口部に装着されたスピーカを支持するスピーカ支持部と、第2開口部が設けられるとともに内部に音道が設けられ前記スピーカ支持部と連続一体に形成された本体部と、を備え、前記音道の中心軸が1つの仮想平面内に位置するバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法であって、
前記スピーカ支持部および前記本体部を前記仮想平面で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程と、
前記スピーカ支持部および前記本体部を前記仮想平面で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程と、
前記第1基材と前記第2基材とを貼り合わせる工程と、を含む。
本発明によれば、スピーカ支持部および本体部を仮想平面で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程と、スピーカ支持部および本体部を仮想平面で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程と、第1基材と第2基材とを貼り合わせる工程と、を行うだけで、バックロードホーン型スピーカボックスを製造することができる。従って、例えば複数の中間板を形成してからそれらを積層してなるバックロードホーン型スピーカボックスに比べて製造効率を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るスピーカシステムの斜視図である。 実施の形態に係るスピーカシステムを示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 実施の形態に係るスピーカシステムの図1のA−A線における断面矢視図である。 実施の形態に係るスピーカシステムの図3のB−B線における断面矢視図である。 (A)は実施の形態に係るスピーカから出力される再生音の周波数特性を示す図であり、(B)は実施の形態に係るスピーカシステムから出力されるトータルの再生音の周波数特性を示す図である。 変形例に係るスピーカシステムの断面図である。 変形例に係るスピーカシステムの断面図である。 変形例に係るスピーカシステムの断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックスについて図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックスは、いわゆる量産一体型である。このバックロードホーン型スピーカボックスは、セラミック、ガラス、金属、酸化物などの無機物を主成分とする材料から形成されているものであり、木製のバックロードホーン型スピーカボックスに比べて比重が大きく、弾性率が大きいので、スピーカの振動による共振振動の発生、スピーカからの振動伝達等を抑制することができるので、スピーカから放射される音の音質を高めることができるものである。
図1に示すように、本実施の形態に係るスピーカシステムのバックロードホーン型スピーカボックス1は、2つの開口部11a、12aが設けられたエンクロージャ14を備える。開口部11aは、ねじ止め、接着等の方法で平面視円形状のスピーカ13が装着される第1開口部である。また、開口部12aは、後述する音道12に連通する第2開口部である。エンクロージャ14は、図2(A)および(B)に示すように、スピーカ支持部142と、本体部141と、を備える。そして、スピーカ支持部142および本体部141それぞれの外壁は、互いに連続する湾曲面を有し、R2.5mm以下の角をもたず、流線形状をしている。また、スピーカ支持部142は、支持部本体142aと、支持部本体142aから+Y方向へ突出する円柱状の突出部142bと、を有する。突出部142bは、その中心軸が略Y軸方向に沿うように配置されており、本体部141前面のくぼんだ箇所より3cm以上突出している。ここで、開口部11aは、突出部142bの先端部に設けられている。ここで、スピーカ支持部142にスピーカ13が装着された状態でスピーカ13の中心軸J0に沿った方向、即ち、+Y方向から見た場合において、突出部142bの面積が、スピーカ13の面積以上且つスピーカ13の面積の2倍以下に設定されている。具体的には、図2(A)に示すように、突出部142bの直径R2は、スピーカ13の直径R1よりも長く且つスピーカ13の直径R1の約1.4倍以下の長さに設定されている。
スピーカ支持部142は、図3に示すように、開口部11aが設けられるとともに内部に音室(空気室とも言う)11が設けられ、開口部11aに装着されたスピーカ13を支持する。音室11は、スピーカ13が外部からの電気入力によってスピーカ13の振動板(図示せず)が振動しやすく、第1サブ音道122に音のエネルギーが伝達しやすい体積を有する。音室11の内側には、スピーカ13の一部であるスピーカ13の後部が配置されている。本体部141は、開口部12aが設けられるとともに内部に音道12が設けられ、スピーカ支持部142と連続一体に形成されている。音道12は、音室11に連通しスピーカ13の背面である−Y方向側から音室11内に伝達した音を開口部12aへ導く。開口部12aは本体部141前面のくぼんだ箇所より3cm以上突出している。また、音道12は、音室11側に位置する第1サブ音道122と、蛇行する形で延在し、その延長方向における一端部で第1サブ音道122に連通し他端部で開口部12aに連通する第2サブ音道121と、を有する。第1サブ音道122は、その延長方向、即ち、第1サブ音道122の中心軸J1に直交する断面の形状が実質的に一定、即ち、略一定である。第2サブ音道121のその延長方向、即ち、第2サブ音道121の中心軸J2に直交する断面の面積は、第1サブ音道122に連通する一端部から開口部12aに連通する他端部に向けて漸増している。また、第2サブ音道121の折り返し部分P11、P12、P13、P14、P15の内壁は、第2サブ音道121の中心軸J2の延長方向に沿って湾曲している。また、折り返し部分P11、P12、P13、P14、P15においても、音道12の面積が同じか漸増するように構成されている。ここで、音道12の面積の漸増のルールはエクスポーネンシャル、2次関数、ベッセル関数等である。
第1サブ音道122のその延長方向に直交する断面の形状および第2サブ音道121のその延長方向に直交する断面の形状は、楕円形を採用することができるが、ここでは図4に示すように、楕円形状を例示する。第1サブ音道122の断面のZ軸方向の最長寸法H1に対するX軸方向の長さの最長寸法W1の比率W1/H1は、例えば1.1以上2.5以下の範囲が好ましく、さらに1.3以上2.0以下の範囲が好ましい。ここでは、1.7程度に設定される。また、第2サブ音道121の各断面のZ軸方向の最長寸法H2、H3、H4、H5、H6に対するX軸方向の長さの最長寸法W2、W3、W4、W5、W6の比率W2/H2、W3/H3、W4/H4、W5/H5、W6/H6は、例えば1.1以上3.0以下の範囲が好ましく、更に、1.3以上2.5以下の範囲が好ましく、互いに異なっている。即ち、第2サブ音道121のその延長方向の少なくとも2箇所におけるその延長方向に直交する断面の形状は、互いに異なっている。例えば、前述の比率W2/H2、W3/H3、W4/H4、W5/H5、W6/H6は、それぞれ、1.7、1.86、2.05、2.07に設定される。第1サブ音道122と第2サブ音道121の接続は連続が好ましいので比率W1/H1とW2/H2は同じ値に設定している。
また、スピーカ支持部142および本体部141は、それぞれ、無機物を主成分とし且つ多孔質であるとともに、比重が1.7以上2.5以下である材料から形成されている。この種の材料は、例えば主成分に無機フィラー、有機フィラーおよび/または有機材料を混合することにより形成される。更に、音道12の内壁には、第1サブ音道122、第2サブ音道121には樹脂被膜が形成されている。有機系塗料としてはアクリル合成樹脂、ウレタン合成樹脂、シリコーン合成樹脂、フッ素合成樹脂等が挙げられるが、例えば、ウルシオールを主成分とする天然樹脂(漆)を含む樹脂被膜(図示せず)が形成されている。また、スピーカ支持部142および本体部141それぞれの外壁全体にも、アクリル合成樹脂、ウレタン合成樹脂、シリコーン合成樹脂、フッ素合成樹脂等の有機系塗料で塗装されているが、例えば、ウルシオールを主成分とする天然樹脂(漆)を含む樹脂被膜(図示せず)が形成されている。これにより、エンクロージャ14の外壁による反射、回折などの音響特性が改善されるとともに、光沢のある見栄えのする外観となっている。
次に、本実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法について説明する。まず、スピーカ支持部142および本体部141を有するエンクロージャ14を、図2(A)および図4に示すような仮想平面VPL1で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程を行う。この第1基材を形成する工程では、第1基材の形状と同一の形状を有する空洞が形成された型を準備し、その型の空洞に無機物を主成分とする液体状の材料を流し込む。そして、液体状の材料を乾燥させた後、型を取り外すことにより、第1基材を形成する。
次に、エンクロージャ14を前述の仮想平面VPL1で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程を行う。この第2基材を形成する工程では、前述の第1基材を形成する工程と同様の方法により第2基材を形成する。続いて、第1基材と第2基材とを貼り合わせる工程を行う。この工程では、まず、第1基材および第2基材における、エンクロージャ14を仮想平面VPL1で分割して得られる断面に相当する端面に接着剤を塗布する。接着剤としては、例えば前述の無機物を主成分とする液体状の材料を採用することができる。そして、第1基材の前述の端面と第2基材の前述の端面とを当接させた状態で接着剤を乾燥させる。その後、エンクロージャ14の音道12の内壁全体とエンクロージャ14の外壁全体とにウルシオールを主成分とする天然樹脂塗料を塗布してから乾燥させることにより、樹脂被膜を形成する。
以上説明したように、本実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法では、スピーカ支持部および本体部を仮想平面で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程と、スピーカ支持部および本体部を仮想平面で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程と、第1基材と第2基材とを貼り合わせる工程と、を含行うだけで、バックロードホーン型スピーカボックスを製造することができる。従って、例えば複数の中間板を形成してからそれらを積層してなるバックロードホーン型スピーカボックスに比べて製造効率を高めることができる。
とこで、前述の特許文献1に記載されたバックロードホーン型スピーカボックスでは、本体が木製板材の組み合わせで製作されているため、音道には必然的に角が構成され、上記角の部分では音の伝達が効率良く行われず、また必然的に平行面が形成されてしまうので、音の共振、うなり等が発生し、スピーカ背面から出力した音は音道により特定の音域が減じられ、また他の音域が加算されて、その周波数特性が変化してしまい、原音とも異なった再生音が音道から出力され、スピーカ前面から出力された音と加算された再生音は原音とは異なった音になってしまう。また、木製板材では質量が小さいので、スピーカボックスが振動して雑音を出すが、その雑音を十分に低減できるだけの減衰特性が無いので音質が低下してしまう虞がある。
これに対して、本実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックス1によれば、音道12が、第1サブ音道122と第2サブ音道121とを有する。そして、第2サブ音道121の折り返し部分P11、P12、P13、P14、P15の内壁が、第2サブ音道121の中心軸J2の延長方向に沿って湾曲し、第1サブ音道122の断面形状および第2サブ音道121の断面形状が、楕円形状である。これにより、スピーカ13の背面から開口部12aへ向かって伝播する音である低・中音域の音を効率よく伝達できる。すなわち、第2サブ音道121の内壁において、第2サブ音道121の延長方向におけるスピーカ13側へ向かう方向へ反射され、共振する成分を低減することができる。従って、音の共振、うなり等の発生を抑制することができるので、スピーカ13からの音と開口部12aからの音を加算できるので、スピーカシステムから放射される音の音質を高めることができる。また、エンクロージャ14は、突出部142bの面積がスピーカ13の面積以上且つスピーカ13の面積の2倍以下に設定されており、エンクロージャ14全体は流線形であるので、音の回折や反射を極力なくすことができ、原音再生を行うことができる。また、エンクロージャ14の突出部142bおよび開口部12aはエンクロージャ14のくぼんだ所よりも3cm以上突出しているので、さらに音の回折や反射を極力なくすことができる。図5(A)はスピーカ13から出力される再生音の周波数特性であり、中・高音域は再生されるが低音域の再生はレベルが低いことが分かる。図5(B)はスピーカシステムから出力されるトータルの再生音の周波数特性であり、スピーカ13から出力される音と開口部12aから出力される音が加算されて広帯域再生を実現している。
また、本実施の形態に係る第2サブ音道121のその延長方向の少なくとも2箇所におけるその延長方向に直交する断面の形状は、互いに異なっている。これにより、第2サブ音道121における共振ピークが分散されるので、音質を高めることができる。
更に、本実施の形態に係るスピーカ支持部142および本体部141それぞれの外壁は、互いに連続する湾曲面を有する。これにより、スピーカ13または開口部12aから放射されスピーカ支持部142、本体部141の外壁に到達した音が、それらの外壁で等方的に反射される。これにより、バックロードホーン型スピーカボックス1から放射される音の放射方向の偏りを低減することができる。
また、本実施の形態に係るスピーカ支持部142は、支持部本体142aと、支持部本体142aから突出する突出部142bと、を有し、スピーカ13が装着される開口部11aが、突出部142bの先端部に設けられている。そして、スピーカ支持部142にスピーカ13が装着された状態で+Y方向側から見た場合において、突出部142bの面積が、スピーカ13の面積以上且つスピーカ13の面積の2倍以下である。これにより、スピーカ13から+Y方向側へ放射される音の突出部142bの先端部におけるスピーカ13の外周部での反射が抑制されるので、スピーカ13から放射される音の放射方向の偏りを低減することができる。
更に、本実施の形態に係るエンクロージャ14は、多孔質であるとともに、比重が1.7以上2.5以下である材料から形成されている。これにより、スピーカ13の振動がエンクロージャに伝播しにくくなり、また伝播した振動は減衰するので、スピーカ13から放射される音は原音に忠実な再生能力を得ることができるので、極めて音質を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、図7に示すバックロードホーン型スピーカボックス2のように、Z軸方向に沿って延在する第1サブ音道2122と、Z軸方向に沿って蛇行しながら−Y方向へ延在する部分を有する第2サブ音道2121と、を有する音道2012が設けられたものであってもよい。本変形例に係るバックロードホーン型スピーカボックス2は、実施の形態に係るバックロードホーン型スピーカボックス1と同様に、2つの開口部2011a、2012aが設けられたエンクロージャ2014を備える。そして、エンクロージャ2014は、スピーカ支持部2142と、本体部2141と、を備える。
また、例えば図7に示すバックロードホーン型スピーカボックス3のように、エンクロージャ3014が、長尺のホーン部3143を有するものであってもよい。また、エンクロージャ3014は、他に、スピーカ支持部3142と、本体部3141と、を備える。このバックロードホーン型スピーカボックス3は、例えば、ホーン部3143が本体部3141の鉛直下方側に位置する姿勢で使用される。
スピーカ支持部3142は、開口部3011aが設けられ且つ内部に音室3011が設けられるとともに、開口部3011aに装着されたスピーカ13を支持する。本体部3141は、内部に第1音道3012が設けられ、スピーカ支持部3142と連続一体に形成されている。第1音道3012は、音室3011に連通し、スピーカ13から音室3011内に伝達した音が導入される。スピーカ支持部3142、本体部3141およびホーン部3143は、それぞれ、実施の形態と同様に、無機物を主成分とし且つ多孔質であるとともに、比重が1.7以上2.5以下である材料から連続一体に形成されている。なお、ホーン部3143は、スピーカ支持部3142および本体部3141と異なる材料から形成されていてもよく、例えば金属から形成されていてもよい。
第1音道3012は、音室3011側に延在し延長方向に直交する断面の形状が実質的に一定である第1サブ音道3122と、蛇行する形で延在し、延長方向における一端部で第1サブ音道3122に連通し他端部で第2音道3123に連通する第2サブ音道3121と、を有する。第2サブ音道3121は、第1サブ音道3122側の一端部から第2音道3123側の他端部に向けて延長方向に直交する断面の面積が漸増している。そして、第2サブ音道3121の内壁の一部が、第2サブ音道3121の中心軸の延長方向に沿って湾曲している。また、第1サブ音道3122の延長方向に直交する断面の形状および第2サブ音道3121の延長方向に直交する断面の形状は、それぞれ、楕円形状である。
ホーン部3143は、長手方向の一端部が本体部3141に接続されるとともに、他端部に開口部3123aが設けられている。また、ホーン部3143の本体部3141側とは反対側の端部3143aは、ホーン部3143の長手方向に直交する方向へ張り出した形状を有する。そして、ホーン部3143の端部3143aには、切欠部3143b、3143c、3143dが形成されている。ホーン部3143の内部には、一端部において本体部3141の第1音道3012に連通し、他端部が開口部3123aに連通し、第1音道3012から導入される音を開口部3123aへ導く第2音道3123が設けられている。この第2音道3123は、本体部3141側から開口部3123a側に向けて第2音道3123の延長方向に直交する断面の面積が漸増している。また、ホーン部3143の長さは、スピーカ13からホーン部3143の端部3143aまでの間の距離が1m以上であることが好ましい。これにより、低音域の音と中高音域の音との干渉に起因した共振を抑制し、低音域の音が増強されいわゆる臨場感を高めることができる。
本構成によれば、本体部3141内部の第1音道3012において、スピーカ13から放射される中高音域に存在するいわゆる雑味音を吸収し、ホーン部3143内部の第2音道3123において、スピーカ13から放射される低音域の音を増強することができる。これにより、いわゆる臨場感を高めることができる。
また、例えば図8に示すバックロードホーン型スピーカボックス4のように、長尺のエンクロージャ4014を備えるものであってもよい。また、エンクロージャ4014は、スピーカ支持部4142と、本体部4141と、を備える。このバックロードホーン型スピーカボックス4は、例えば、長手方向が鉛直方向に沿うような姿勢で使用される。
スピーカ支持部4142は、開口部4011aが設けられ且つ内部に音室4011が設けられるとともに、開口部4011aに装着されたスピーカ13を支持する。本体部4141は、内部に音道4012が設けられ、スピーカ支持部4142と連続一体に形成されている。音道4012は、音室4011に連通し、スピーカ13から音室4011内に伝達した音が導入される。スピーカ支持部4142および本体部4141は、それぞれ、実施の形態と同様に、無機物を主成分とし且つ多孔質であるとともに、比重が1.7以上2.5以下である材料から形成されている。
音道4012は、エンクロージャ4014の長手方向に沿って延在する第1サブ音道4122と、蛇行する形で延在し、延長方向における一端部で第1サブ音道4122に連通し他端部で開口部4121aに連通する第2サブ音道4121と、を有する。第2サブ音道4121は、第1サブ音道4122側の一端部から開口部4121a側の他端部に向けて延長方向に直交する断面の面積が漸増している。そして、第2サブ音道4121の内壁の一部が、第2サブ音道4121の中心軸の延長方向に沿って湾曲している。また、第1サブ音道4122の延長方向に直交する断面の形状および第2サブ音道4121の延長方向に直交する断面の形状は、それぞれ、楕円形状である。また、エンクロージャ4014におけるスピーカ支持部4142側とは反対側の端部4141aは、エンクロージャ4014の長手方向に直交する方向へ張り出した形状を有する。そして、エンクロージャ4014の端部4141aの側方には、切欠部4141b、4141c、4141dが形成されている。このエンクロージャ4014の長さは、スピーカ13からエンクロージャ4014の端部4141aまでの間の距離が1m以上であることが好ましい。
本構成によれば、エンクロージャ4014内部の音道4012全体において、スピーカ13から放射される中高音域に存在するいわゆる雑味音を吸収するとともに、スピーカ13から放射される低音域の音を増強することができる。これにより、いわゆる臨場感を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態および変形例について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明は、スピーカの発する低音域の音を前方へ効率良く放射させるスピーカボックスとして広く適用可能である。
1,2,3,4:バックロードホーン型スピーカボックス、11,2011,3011,4011:音室、11a,12a,2011a,2012a,3123a,4121a:開口部、12,2012,4012:音道、13:スピーカ、14,2014,3014,4014:エンクロージャ、121,2121,3121,4121:第2サブ音道、122,2122,3122,4122:第1サブ音道、141,2141:本体部、142,2142:スピーカ支持部、142a:支持部本体、142b:突出部、3123:ホーン部、3143a,4141a:端部、3143b、3143c、3143d,4141b,4141c,4141d:切欠部J0,J1,J2:中心軸、P11,P12,P13,P14,P15:折り返し部分

Claims (6)

  1. 第1開口部が設けられるとともに内部に音室が設けられ前記第1開口部に装着されたスピーカを支持するスピーカ支持部と、第2開口部が設けられるとともに内部に音道が設けられ前記スピーカ支持部と連続一体に形成された本体部と、を備え、前記音道の中心軸が1つの仮想平面内に位置するバックロードホーン型スピーカボックスの製造方法であって、
    前記スピーカ支持部および前記本体部を前記仮想平面で分割したときの一方に相当する第1基材を形成する工程と、
    前記スピーカ支持部および前記本体部を前記仮想平面で分割したときの他方に相当する第2基材を形成する工程と、
    前記第1基材と前記第2基材とを貼り合わせる工程と、を含む、
    バックロードホーン型スピーカボックスの製造方法。
  2. 第1開口部に装着されたスピーカが内側に配置される音室と、前記音室に連通し前記スピーカから前記音室内に伝達した音を前記第1開口部とは異なる第2開口部へ導く音道と、が設けられ、
    前記音道は、
    前記音室側に延在し延長方向に直交する断面の形状が実質的に一定である第1サブ音道と、
    蛇行する形で延在し、延長方向における一端部で前記第1サブ音道に連通し他端部で前記第2開口部に連通するとともに、前記一端部から前記他端部に向けて前記延長方向に直交する断面の面積が漸増する第2サブ音道と、を有し、
    前記第2サブ音道の内壁の少なくとも一部は、前記第2サブ音道の中心軸の延長方向に沿って湾曲し、
    前記第1サブ音道の前記延長方向に直交する断面の形状および前記第2サブ音道の前記延長方向に直交する断面の形状は、楕円形状である、
    バックロードホーン型スピーカボックス。
  3. 前記第2サブ音道の前記延長方向の少なくとも2箇所における前記延長方向に直交する断面の形状は、互いに異なる、
    請求項2に記載のバックロードホーン型スピーカボックス。
  4. 前記第1開口部が設けられるとともに内部に前記音室が設けられ前記第1開口部に装着された前記スピーカを支持するスピーカ支持部と、
    前記第2開口部が設けられるとともに内部に前記音道が設けられ前記スピーカ支持部と連続一体に形成された本体部と、を備え、
    前記スピーカ支持部および前記本体部それぞれの外壁は、互いに連続する湾曲面を有する、
    請求項2または3に記載のバックロードホーン型スピーカボックス。
  5. 第1開口部が設けられるとともに内部に音室が設けられ前記第1開口部に装着されたスピーカを支持するスピーカ支持部と、
    内部に前記音室に連通し前記スピーカから前記音室内に伝達した音が導入される第1音道が設けられ、前記スピーカ支持部と連続一体に形成された本体部と、
    長尺であり長手方向の一端部が前記本体部に接続されるとともに、他端部に第2開口部が設けられ、内部に前記一端部において前記第1音道に連通し他端部が前記第2開口部に連通し、前記第1音道から伝達した音を前記第2開口部へ導く第2音道が設けられたホーン部と、を備え、
    前記第1音道は、
    前記音室側に延在し延長方向に直交する断面の形状が実質的に一定である第1サブ音道と、
    蛇行する形で延在し、延長方向における一端部で前記第1サブ音道に連通し他端部で前記第2音道に連通するとともに、前記一端部から前記他端部に向けて前記延長方向に直交する断面の面積が漸増する第2サブ音道と、を有し、
    前記第2サブ音道の内壁の少なくとも一部は、前記第2サブ音道の中心軸の延長方向に沿って湾曲し、
    前記第1サブ音道の前記延長方向に直交する断面の形状および前記第2サブ音道の前記延長方向に直交する断面の形状は、楕円形状であり、
    前記第2音道は、前記本体部側から前記第2開口部側に向けて前記第2音道の延長方向に直交する断面の面積が漸増している、
    バックロードホーン型スピーカボックス。
  6. 前記スピーカ支持部および前記本体部は、それぞれ、多孔質であるとともに、比重が1.7以上2.0以下である材料から形成されている、
    請求項4または5に記載のバックロードホーン型スピーカボックス。
JP2020089265A 2019-05-24 2020-05-22 バックロードホーン型スピーカボックスの製造方法およびバックロードホーン型スピーカボックス Pending JP2020195133A (ja)

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