JP2020191596A - 高周波スイッチ、シグナルジェネレータ、及びスペクトラムアナライザ - Google Patents

高周波スイッチ、シグナルジェネレータ、及びスペクトラムアナライザ Download PDF

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Abstract

【課題】ハイパワー且つ広帯域の高周波信号に対応できる高周波スイッチを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る高周波スイッチは、スイッチングダイオードD5でシリーズ型のスイッチを構成するとともに、その外側に放熱構造を有するダイオードD6を配置し、配線を経由してスイッチングダイオードD5で発生した熱を放熱板付ダイオードD6へ移動させて放熱構造から放熱する。つまり、本発明に係る高周波スイッチは、シリーズ型とすることで広帯域とし、放熱構造を有するダイオードへ熱を逃がすことでハイパワー化を実現する。【選択図】図5

Description

本開示は、大電力の高周波信号をスイッチングする高周波スイッチ、並びにそれを搭載するシグナルジェネレータ及びスペクトラムアナライザに関する。
[定義]
本明細書において使用される次の用語の定義を記載する。
RF:無線周波数(Radio Frequency)である。
PINダイオード:半導体のPN接合の間に真正半導体層(I層)を持つ構造のダイオード。
SPxT:スイッチの種類を意味する。“x”には、“S”、“D”、“3”、“4”等が当てられ、スイッチの分岐数を示す。
PINダイオードを用いて高周波信号の方路を切り替える高周波スイッチには、シャント型とシリーズ型が存在する。図1はシャント型の高周波スイッチ(SPDP)を説明する回路図である。ポート1(コモン端子)、ポート2(分岐端子)及びポート3(分岐端子)が分岐点Aで接続されており、ポート2及びポート3にはカソードを接地するシャントダイオード(D1、D2)が接続される。また、シャントダイオード(D1、D2)の接続点から分岐点Aまでの線路長は使用する波長(中心波長)の1/4である。なお、シャントダイオードのアノードを接地する場合もある(例えば、特許文献1を参照。)。
図2はシリーズ型の高周波スイッチ(SPDP)を説明する回路図である。ポート1(コモン端子)は直接分岐点Aに接続するが、ポート2(分岐端子)及びポート3(分岐端子)はシリーズダイオード(D3、D4)を介して分岐点Aに接続する。これらのダイオードは分岐点Aを接続点として整流方向が逆になるように接続されている。
特開平10−284901号公報
シャント型の高周波スイッチは、高周波信号がダイオードを経由しないため、ハイパワーな高周波信号を切り替えることができる。しかし、中心波長の1/4の長さの線路を持つことから中心波長からずれるとスイッチング性能が低下するため広帯域化が困難という課題があった。一方、シリーズ型の高周波スイッチは、直流から50GHzの高周波まで対応でき、帯域幅が広い。しかし、高周波信号が直接ダイオードを経由するため発熱でダイオードが故障する恐れもあってハイパワー化が困難という課題があった。
本発明は、シャント型とシリーズ型の相反する課題を解決すべく、ハイパワー且つ広帯域の高周波信号に対応できる高周波スイッチを提供することを目的とする。また、当該高周波スイッチを搭載するシグナルジェネレータ及びスペクトラムアナライザを提供することも目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された高周波スイッチは、スイッチングダイオード(D5)と放熱構造を有するダイオード(D6)を整流方向が同じになるように直列に接続した2つのダイオードセット(DS)と、2つの前記ダイオードセットを、互いに整流方向が異なるように前記スイッチングダイオード側で接続した接続点(A)に接続するコモン端子(1)と、を有する単極双投ユニット(11)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載された高周波スイッチは、請求項1に記載された高周波スイッチにおいて、前記単極双投ユニットが、前記接続点で接続された前記スイッチングダイオード間と前記放熱構造を有するダイオードが搭載される基板との間が空間であることを特徴とする。
請求項3に記載された高周波スイッチは、請求項1又は2に記載された高周波スイッチにおいて、前記コモン端子と前記接続点との間を接続する他の放熱構造を有するダイオード(D7)をさらに備え、前記他の放熱構造を有するダイオードの整流方向は、前記接続点を介したそれぞれの前記ダイオードセットの整流方向と同じであることを特徴とする。
請求項4に記載された高周波スイッチは、請求項1から3のいずれかに記載された高周波スイッチにおいて、前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に、さらに他の前記単極双投ユニットの前記コモン端子が接続されることを特徴とする。
請求項5に記載されたシグナルジェネレータは、増幅する信号の周波数範囲がそれぞれ異なる複数の増幅器(22−1、22−2)と、
任意の周波数の信号を発生させて前記増幅器のいずれかに入力する発振器(20)と、
前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に前記増幅器をそれぞれ接続し、前記増幅器からのいずれかの信号を前記コモン端子から出力する請求項1から4のいずれかに記載の高周波スイッチと、を備える。
請求項6に記載されたスペクトラムアナライザは、高周波信号の周波数を中間周波数に変換する変換量が互いに異なる複数の周波数変換回路(32−1、32−2)と、測定対象の高周波信号が前記コモン端子に入力され、前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に前記周波数変換回路が接続される請求項1から4のいずれかに記載の高周波スイッチと、を備える。
本発明によれば、スイッチングダイオードでシリーズ型のスイッチを構成するとともに、その分岐側に放熱構造を有するダイオードを配置し、配線を経由してスイッチングダイオードで発生した熱を放熱構造を有するダイオードへ移動させて放熱構造から放熱する。つまり、シリーズ型とすることで広帯域とし、放熱構造を有するダイオードへ熱を逃がすことでハイパワー化を実現する。従って、本発明は、ハイパワー且つ広帯域の高周波信号に対応できる高周波スイッチを提供することができる。
また、スイッチングダイオードからコモン端子の接続点までの下部を空間とし、比誘電率を1まで下げることで、スイッチングダイオードからコモン端子の接続点までの距離を短くでき、高い周波数のスイッチングが可能となる。
また、コモン端子側にも他の放熱構造を有するダイオードを配置することで、放熱性を向上させるとともに、分岐側とコモン側の配線の高さが揃い製造が容易になる。
単極双投ユニットがひとつだけであれば、SPDT(単極双投)スイッチであるが、分岐端子に単極双投ユニットのコモン端子を接続していくことで任意の分岐数のSPxTスイッチを構成することができる。
シグナルジェネレータやスペクトラムアナライザに本発明に係る高周波スイッチを備えることで、高周波スイッチによる入力高周波信号のパワー制限や帯域制限を緩和することができる。
シャント型の高周波スイッチを説明する図である。 シリーズ型の高周波スイッチを説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチを説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチを説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチを説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチの挿入損失を説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチの特性を説明する図である。 本発明に係る高周波スイッチを説明する図である。 本発明に係るシグナルジェネレータを説明する図である。 本発明に係るスペクトラムアナライザを説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図3は、本実施形態の高周波スイッチ301を説明する図である。高周波スイッチ301は、
スイッチングダイオードD5と放熱構造を有するダイオードD6を整流方向が同じになるように直列に接続した2つのダイオードセットDSと、
2つのダイオードセットDSを、互いに整流方向が異なるようにスイッチングダイオードD5側で接続した接続点Aに接続するコモン端子1と、
を有する単極双投ユニット11を備える。
また、符号2及び3は分岐端子である。
なお、図3では、ダイオードに印加するバイアスの入力経路の記載を省略している。
スイッチングダイオードD5及び放熱構造を有するダイオードD6は、p型半導体とn型半導体の間に真性半導体のi層が存在するp−i−n構造のダイオード(PINダイオード)である。図3の高周波スイッチは、接続点A側がアノードとなるように接続したアノードコモン型であるが、接続点A側がカソードとなるように接続したカソードコモン型でもよい。
高周波スイッチ301は、図2で説明したシリーズ型の高周波スイッチの構造であって、シリーズ型の高周波スイッチのダイオードの外側に放熱構造を有するダイオードD6が接続されている構造である。放熱構造を有するダイオードD6の例として、以下では放熱板付ダイオードで説明する。放熱板付ダイオードD6は、ダイオードを流れる電流によって発生した熱を基板などに放散する放熱板(例えば、アルミナ)を有している。このため、大電流が流れてもダイオードの温度を低温に保つことができる。例えば、放熱板付ダイオードD6は、MACOM製のMEST2GFC−010−25である。なお、放熱構造は放熱板に限られず、ダイオードを流れる電流によって発生した熱を基板などに放散する熱抵抗が低い材質や構造などを用いた放熱構造であってもよい。当該放熱構造は、例えば、ダイレクトサーマルパス(Direct Thermal Path)である。
一方、スイッチングダイオードD5は、高周波スイッチの機能を果たすために、図2で説明した高周波スイッチと同じダイオードである。例えば、2つのスイッチングダイオードD5と接続点Aを含む部分は、MACOM製のMPND4005とすることができる。単体であれば、大電流が流れるとスイッチングダイオードD5は発熱して破損するおそれもある。しかし、高周波スイッチ301は、図3のようにスイッチングダイオードD5に放熱板付ダイオードD6が接続される。このため、スイッチングダイオードD5で発生した熱は配線を経由して放熱板付ダイオードD6へ移動し、放熱板付ダイオードD6の放熱板から放散される。従って、大電流が流れてもスイッチングダイオードD5の熱を放熱でき、スイッチングダイオードD5の破損を防止することができる。
つまり、高周波スイッチ301は、シリーズ型であるので帯域が広く、放熱板付ダイオードD6でスイッチングダイオードD5の放熱を行うことでハイパワー化を可能とした。
(実施形態2)
図4及び図5は、本実施形態の高周波スイッチ302を説明する図である。高周波スイッチ302は、図3の高周波スイッチ301にコモン端子1と接続点Aとの間を接続する他の放熱板付ダイオードD7をさらに備えたことを特徴とする。放熱板付ダイオードD7の整流方向は、接続点Aを介したそれぞれのダイオードセットDSの整流方向と同じである。
また、符号10は基板である。
なお、図4でも、ダイオードに印加するバイアスの入力経路の記載を省略している。
高周波スイッチ302は、コモン端子1側にも放熱板付ダイオードD7を備えているので、スイッチングダイオードD5で発生した熱は接続点A側の配線を経由して放熱板付ダイオードD7へも移動する。このため、スイッチングダイオードD5で発生した熱は放熱板付ダイオードD6と放熱板付ダイオードD7の双方の放熱板から放散される。従って、高周波スイッチ302は、図3の高周波スイッチ301よりスイッチングダイオードD5の冷却効果が大きく、よりハイパワー化を図れる。なお、熱伝導性を向上させるために配線7の幅wは広い方が好ましい。例えば、w=0.1mmである。
また、放熱板付ダイオードD6と放熱板付ダイオードD7を同じタイプとすれば、ダイオードが形成された面の、基板10からの高さh(例えば、h=0.14mm)が等しくなり、配線7やスイッチングダイオードD5を配置することが容易になり、高周波スイッチの組立性が向上する。
さらに、高周波スイッチ302は、配線7及びスイッチングダイオードD5と基板10との間が空間であることが好ましい。例えば、高周波スイッチ302の配線7及びスイッチングダイオードD5をビームリードパッケージで構成する。スイッチングダイオードD5から接続点Aまでの下部を空間とすることで比誘電率を1とすることができる。
スイッチングダイオードD5から接続点Aまでの下部が空間でない場合(例えば、スイッチングダイオードがD6のような放熱板付ダイオードである場合)、比誘電率が1以上となり、次のような課題が生じる。図2を用いて説明する。例えば、ダイオードD3がオフ、ダイオードD4がオンであるとする。この場合、コモン端子1からの信号は、接続点Aから直接ダイオードD4を通って分岐端子2へ流れる第1経路のものと、接続点Aから一旦ダイオードD3へ向かい、ダイオードD3で反射した後にダイオードD4を通って分岐端子2へ流れる第2経路のものに分かれる。つまり、第2経路の信号は、接続点AとダイオードD3の間を往復するため、第1経路の信号に対して位相差が生まれる。ここで、接続点Aからスイッチングダイオードまでの電気長は、配線下部の誘電率が大きくなるほど長くなり、位相差が大きくなる。位相差が180°になれば、第1経路の信号と第2経路の信号とが打ち消し合い、分岐端子2に信号が出力されなくなる。これは、接続点Aからスイッチングダイオードまでの電気長が長くなるほど通過帯域幅が狭くなることを意味する。
そこで、高周波スイッチ302は、スイッチングダイオードD5から接続点Aまでの下部を空間として比誘電率を下げ(比誘電率は1)、当該電気長をできるだけ小さくして通過帯域幅が狭くなることを防止している。スイッチングダイオードD5間の距離lを例えば0.1mmとすることができる。
図6は、高周波スイッチ302、従来品A(シリーズ型)及び従来品B(シャント型)の挿入損失を比較した結果である。従来品Bはシャント型なので前述のように低周波側と高周波側で挿入損失が大きくなっているが、20〜40GHzの帯域で比較すれば、高周波スイッチ302、従来品A及び従来品Bともにほぼ同程度の挿入損失である。
また、図7は、高周波スイッチ302、従来品A及び従来品Bの他の特性を比較した結果である。特性は、許容入力、帯域、3次相互変調歪(IP3)、及びアイソレーションを比較した。従来品Aは、広帯域であるが、高周波信号のパワーや歪特性(IP3)に課題がある。従来品Bは、ハイパワーに対応でき、歪特性(IP3)も良好であるが、帯域に課題がある。高周波スイッチ302は、従来品の課題を解決しており、ハイパワー且つ広帯域の高周波信号に対応できることがわかる。
(実施形態3)
図8は、本実施形態の高周波スイッチ303を説明する図である。高周波スイッチ303は、図3の高周波スイッチ301の単極双投ユニット11又は図4の高周波スイッチ302の単極双投ユニット12が有するダイオードセットDSの放熱板付ダイオードD6側に、さらに他の単極双投ユニット(11a、11b)のコモン端子1が接続されることを特徴とする。
図3の高周波スイッチ301又は図4の高周波スイッチ302は、単極双投ユニットが1段の単極双投(SPDT)であるが、高周波スイッチ303は単極双投ユニットが2段のSP4Tである。このように、ダイオードセットDSの放熱板付ダイオードD6側に、他の単極双投ユニットのコモン端子1を接続していくことで分岐数を自在に設定でき、SPxTの高周波スイッチを設計することができる。
(実施形態4)
図9は、本実施形態のシグナルジェネレータ401を説明する図である。シグナルジェネレータ401は、
任意の周波数の信号を発生させる発振器20と、
増幅する信号の周波数範囲がそれぞれ異なる複数の増幅器(22−1、22−2)と、
発振器20からの信号を増幅器(22−1、22−2)のいずれかに入力する高周波スイッチ21と、
前記ダイオードセットの前記放熱板付ダイオード側に増幅器(22−1、22−2)をそれぞれ接続し、増幅器(22−1、22−2)からのいずれかの信号をコモン端子1から出力する高周波スイッチ(301又は302)と、
を備える。
発振器20は、周波数可変であり、所望の周波数の信号を出力する。たとえば、発振器20は、1GHzから40GHzのいずれかの周波数の信号を出力する。
増幅器22−1と増幅器22−2は、増幅する信号の周波数帯域が異なる。例えば、増幅器22−1は1GHzから30GHzの周波数の信号を増幅し、増幅器22−2は30GHzから40GHzの周波数の信号を増幅する。
高周波スイッチ21は、発振器20からの信号の周波数により当該信号を増幅器22−1と増幅器22−2のいずれかに出力するように方路を切り替える。高周波スイッチ21の方路の切り替えは、作業者が行ってもよいが、発振器20にセットされた周波数を判断して自動的に方路を切り替える構成でもよい。増幅器(22−1、22−2)で増幅された信号は、それぞれ高周波スイッチ(301又は302)の分岐端子(2、3)に入力される。高周波スイッチ(301又は302)は、分岐端子(2、3)に入力された信号のいずれかをコモン端子1に出力するように方路を切り替える。高周波スイッチ(301又は302)の方路の切り替えは、作業者が行ってもよいが、高周波スイッチ21の方路の切り替えに連動して自動的に切り替える構成でもよい。
増幅器には周波数特性があり、増幅可能な信号の周波数が限定される。このため、増幅器が単独であれば、シグナルジェネレータが出力できる周波数範囲はその増幅器の周波数特性となってしまう。シグナルジェネレータ401は、異なる周波数特性の増幅器(22−1、22−2)を並列させており、高周波スイッチで発振器20からの信号をその周波数に対応できる増幅器へ入力することができる。
ここで、高周波スイッチがシャント型であると発振器20からの信号の周波数が制限され、広範囲な周波数の信号を出力できない。また、高周波スイッチがシリーズ型であると発振器20からの信号のパワーが制限され、増幅器での増幅率を増大しなければならない。シグナルジェネレータ401は、高周波スイッチとして高周波スイッチ(301又は302)を備えるため、広範囲な周波数の信号を出力でき、増幅器での増幅率を増大する必要もない。
図9では、増幅器が2つであるシグナルジェネレータを説明したが、実施形態3で説明した高周波スイッチ303を用いれば、周波数特性の異なる増幅器を4つ並列させることができ、さらに広範囲な周波数の信号を出力することができる。また、高周波スイッチ303の構成を応用したSPxTの高周波スイッチであれば、xの数だけ増幅器を並列でき、広範囲な周波数の信号を出力することができる。
(実施形態5)
図10は、本実施形態のスペクトラムアナライザ501を説明する図である。スペクトラムアナライザ501は、
高周波信号の周波数を中間周波数に変換する変換量が互いに異なる複数の周波数変換回路(32−1.32−2)と、
測定対象の高周波信号がコモン端子1に入力され、ダイオードセットDSの放熱板付ダイオードD6側に周波数変換回路(32−1.32−2)が接続される高周波スイッチ(301又は302)と、
を備える。
測定対象の高周波信号は入力端30から入力される。周波数変換回路(32−1.32−2)が有するミキサへの信号の過入力を防ぎ、損傷の防止やミキシングのリニアリティ維持のため、アッテネータ31は高周波信号の強度を低減する。
後段の解析部34の周波数帯域は有限であり、アッテネータ31の出力と局部発振器LO1の出力をミキシングした信号の周波数が当該周波数帯域に含まれていれば、当該信号を解析部34に直接入力すればよいが、当該信号が当該周波数帯域より周波数が高い場合、周波数変換回路で周波数を変換(ダウンコンバート)する必要がある。測定を広帯域化するためには周波数の変換量が異なる周波数変換回路を複数用意し、入力信号の周波数に応じて周波数変換回路を選択する。
スペクトラムアナライザ501は、周波数変換回路を2つ備える(符号32−1と32−2)。周波数変換回路32−1は、周波数を掃引させた局部発振器LO1からの信号と周波数が一定の局部発振器LO2−2からの信号の2段で入力された高周波信号の周波数をダウンコンバートする。周波数変換回路32−2は、周波数を掃引させた局部発振器LO1からの信号、及び周波数が一定の局部発振器LO2−1と局部発振器LO3−1からの信号の3段で入力された高周波信号の周波数をダウンコンバートする。
このため、アッテネータ31の出力をいずれの周波数変換回路に入力するかを選択するスイッチが必要である。スペクトラムアナライザ501は、当該スイッチに図3〜図5で説明した高周波スイッチ(301又は302)を採用する。高周波スイッチ(301又は302)の切り替えは、作業者が行ってもよいが、入力端30に入力された高周波信号を判断して自動的に切り替える構成でもよい。周波数変換回路32−1又は周波数変換回路32−2でダウンコンバートされた信号は合流器33を経由して解析部34に入力される。
ここで、高周波スイッチがシャント型であると入力端30からの信号の周波数が制限され、広範囲な周波数の信号を解析できない。また、高周波スイッチがシリーズ型であると入力端30からの信号のパワーが制限され、例えばアッテネータ31での減衰量を増大すればSN比が増大する。スペクトラムアナライザ501は、高周波スイッチとして高周波スイッチ(301又は302)を備えるため、広範囲な周波数の信号を解析でき、アッテネータ31での減衰量を増大する必要もない。
図10では、周波数変換回路が2つであるシグナルジェネレータを説明したが、実施形態3で説明した高周波スイッチ303を用いれば、ダウンコンバート量が異なる周波数変換回路を4つ並列させることができ、さらに広範囲な周波数の信号を解析することができる。また、高周波スイッチ303の構成を応用したSPxTの高周波スイッチであれば、xの数だけ周波数変換回路を並列でき、広範囲な周波数の信号を解析することができる。
1:コモン端子
2,3:分岐端子
7:配線
11、11a、11b、12:単極双投ユニット
20:発振器
21:高周波スイッチ
22−1、22−2:増幅器
24:出力端
30:入力端
31:アッテネータ
32−1、32−2:周波数変換回路
33:合流器
34:解析部
D1、D2:シャントダイオード
D3、D4:シリーズダイオード
D5:スイッチングダイオード
D6、D7:放熱構造を有するダイオード、放熱板付ダイオード
DS:ダイオードセット
LO1、LO2−1、LO2−2、LO3−1:局部発振器
mix1−1、mix2−1、mix3−1、mix1−2、mix2−2:ミキサ
301、302、303:高周波スイッチ
401:シグナルジェネレータ
501:スペクトラムアナライザ

Claims (6)

  1. スイッチングダイオード(D5)と放熱構造を有するダイオード(D6)を整流方向が同じになるように直列に接続した2つのダイオードセット(DS)と、
    2つの前記ダイオードセットを、互いに整流方向が異なるように前記スイッチングダイオード側で接続した接続点(A)に接続するコモン端子(1)と、
    を有する単極双投ユニット(11)を備えることを特徴とする高周波スイッチ。
  2. 前記単極双投ユニットは、前記接続点で接続された前記スイッチングダイオード間と前記放熱構造を有するダイオードが搭載される基板との間が空間であることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 前記コモン端子と前記接続点との間を接続する他の放熱構造を有するダイオード(D7)をさらに備え、
    前記他の放熱構造を有するダイオードの整流方向は、前記接続点を介したそれぞれの前記ダイオードセットの整流方向と同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波スイッチ。
  4. 前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に、さらに他の前記単極双投ユニットの前記コモン端子が接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の高周波スイッチ。
  5. 増幅する信号の周波数範囲がそれぞれ異なる複数の増幅器(22−1、22−2)と、
    任意の周波数の信号を発生させて前記増幅器のいずれかに入力する発振器(20)と、
    前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に前記増幅器をそれぞれ接続し、前記増幅器からのいずれかの信号を前記コモン端子から出力する請求項1から4のいずれかに記載の高周波スイッチと、
    を備えるシグナルジェネレータ。
  6. 高周波信号の周波数を中間周波数に変換する変換量が互いに異なる複数の周波数変換回路(32−1、32−2)と、
    測定対象の高周波信号が前記コモン端子に入力され、前記ダイオードセットの前記放熱構造を有するダイオード側に前記周波数変換回路が接続される請求項1から4のいずれかに記載の高周波スイッチと、
    を備えるスペクトラムアナライザ。
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