JP2020190206A - 風力発電システム、航空機の離着陸装置 - Google Patents

風力発電システム、航空機の離着陸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】航空機が発着できるのに十分な面積を備えつつ、風荷重の低減が可能な航空機の離着陸装置およびそれを備えた風力発電システムを提供する。【解決手段】風を受けて回転するブレードと、前記ブレードを支持するハブと、前記ハブを支持するナセルと、前記ナセルを支持するタワーと、前記ナセルの上面に配置され、垂直離着陸式の航空機が発着する発着場と、前記発着場が収納される収納領域と、を備え、前記発着場は、折り畳み機構を有し、前記収納領域に折り畳んで収納可能であることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、風力発電システムおよび垂直離着陸式の航空機における離着陸装置の構造と運用方法に係り、特に、洋上風車に適用して有効な技術に関する。
洋上風車のメンテナンスや修理を行う際、船舶で現地まで人や物を運んでいる場合が多い。しかし、船舶は運搬時間が長いことが問題である。ヘリコプタ等の航空機は運搬時間をより少なくできるが、従来のロープを用いてナセル上のデッキに降下する方法は、専門技能の習得を必要とする。そのため、洋上風車の設置数が増大するとメンテナンス人員が不足することが懸念される。一方、洋上風車のナセル上に航空機を発着するのに十分な面積の発着場を設けると、発着場にかかる風荷重が大きくなる問題がある。
洋上風車の航空機の発着場に関する背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には「ナセル上面に航空機の発着場を設け、航空機の発着場の底面をナセルの上面よりも低くすることで空いた収納空間に、ナセル上面に設置されたハッチのハッチカバーを収納することができる」と示されている。
また、特許文献2には「ナセルのハッチのためのハッチカバーが開位置にあるときにハッチ開口部内に留まるように構成された複数の部分を含むハッチカバー」が示されている。
また、特許文献3には「ナセル上に航空機が接近または着陸できるプラットフォームを備えていて、プラットフォームを使用する可能性を制限しない冷却設備に関する構成」が示されている。
特表2014−501351号公報 特表2014−503743号公報 特開2012−233481号公報
Civil Aviation Authority, "Standards for offshore helicopter landing areas", CAP437, Edition 8, Amendment 01/2018, September 2018.
上記特許文献1及び特許文献2に記載の方法は、航空機の発着場がナセルの外側にはみ出しているため、上下方向からの風荷重を受けやすいという問題がある。また、航空機の発着場がナセルの外側にはみ出していることと、発着場の底面がナセル上面よりも下にあるため、ナセルの設計変更が必要になるという問題がある。
特許文献3に記載のプラットフォームは、緊急時に作業者がロープを使って航空機に搭乗するためのプラットフォームであり、航空機がナセルに発着するための広さが確保されていない。このように、従来技術は航空機が発着できるのに十分な面積を備えつつ、風荷重を低減する航空機の発着場を提供できていない。
そこで、本発明の目的は、航空機が発着できるのに十分な面積を備えつつ、風荷重の低減が可能な航空機の離着陸装置およびそれを備えた風力発電システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、風を受けて回転するブレードと、前記ブレードを支持するハブと、前記ハブを支持するナセルと、前記ナセルを支持するタワーと、前記ナセルの上面に配置され、垂直離着陸式の航空機が発着する発着場と、前記発着場が収納される収納領域と、を備え、前記発着場は、折り畳み機構を有し、前記収納領域に折り畳んで収納可能であることを特徴とする。
また、本発明は、垂直離着陸式の航空機が発着する発着場と、前記発着場が収納される収納領域と、を備え、前記発着場は、折り畳み機構を有し、前記収納領域に折り畳んで収納可能であることを特徴とする。
また、本発明は、複数の発着場が複数の開閉軸により互いに連結され、前記開閉軸を軸に谷折りまたは山折りに折り畳み可能な蛇腹構造を有する航空機の離着陸装置であって、前記複数の発着場および前記複数の開閉軸の各々の一端が支持部材を介して回転部材に接続されており、前記回転部材が周方向に回転するのと連動して前記複数の発着場および前記複数の開閉軸の各々の他端が前記回転部材を回転中心として周方向に回転し、前記複数の発着場が円形または扇形に展開されることを特徴とする。
本発明によれば、航空機が発着できるのに十分な面積を備えつつ、風荷重の低減が可能な航空機の離着陸装置およびそれを備えた風力発電システムを実現することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
風力発電システムの全体概略構成図である。 実施例1に係る発着場の収納システムの概略構成図である。 実施例1に係る発着場の展開方法を示す図である。 実施例2に係る発着場の収納システムの概略構成図である。 実施例3に係る発着場の収納システムの概略構成図である。 実施例3に係る発着場の上空から見た展開方法を示す図である。 実施例3に係る発着場の前方向から見た展開方法を示す図である。 実施例4に係る風速計の水平方向への動作を示す図である。 実施例4に係る風速計の垂直方向への動作を示す図である。 実施例4に係る航空機の発着場の遠隔操作時の展開フローを示す図である。 実施例4に係る航空機の発着場の手動操作時の展開フローを示す図である。 実施例5に係る航空機の発着場のメッシュ構造を示す図である。 図11の変形例を示す図である。 実施例6に係る発着場の収納システムの概略構成図である。 実施例6に係る発着場の使用例を示す図である。 実施例7に係る発着場の展開方法を示す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
図1から図3を参照して、本発明の実施例1の航空機の離着陸装置とそれを備えた風力発電システムについて説明する。図1は、本実施例の風力発電システム50を示す全体概略構成図である。
図1に示すように、風力発電システム50は、地上又は洋上に設置された基礎5、基礎5の上に設置されるタワー4、タワー4の頂部に取り付けられるナセル3、及び、ナセル3の内部の主軸(図示せず)に取り付けられたハブ2とハブ2に取り付けられた複数のブレード1とで構成される回転可能なロータを備えている。
主軸には増速機(図示せず)を介して発電機(図示せず)が連結されており、ロータの回転力が増速機を介して発電機に伝達するよう構成されている。ブレード1が風を受けることでロータが回転し、ロータの回転力で発電機を回転させて電力を発生させている。ブレード1は、繊維強化プラスチック(FRP)製の外皮(外表面と称する場合もある)と、この外皮の内側に配置される主桁(図示せず)とを備えて構成される。
また、ナセル3上には風向を計測する風向計(図示せず)と風速を計測する風速計(図示せず)が設置されており、発電機(図示せず)内には、回転速度を検出するための回転速度センサや、発電機が出力する有効電力を計測する電力センサなども設置されている。風力発電システム50は、個々のブレード1毎に、風に対するブレード1の角度(ピッチ角)を調整するピッチ角調整装置(図示せず)を備えている。ピッチ角調整装置がブレード1のピッチ角を変更することによりブレード1の受ける風力(風量)を調整して、風に対するロータの回転エネルギーを変更するよう構成されている。
これにより、広い風速領域において回転速度及び発電電力を制御することが可能となっている。また、ナセル3の向きはヨー角と称され、風力発電システム50は、このナセル3の向き、すなわち、ロータの回転面の向きを制御するヨー角調整装置(図示せず)を備えている。
航空機が離着陸できる発着場6は、ナセル3上に設置されており、航空機の発着時の荷重に耐えられる強度を有している。また、発着場6は航空機が発着できるのに十分な面積を有する。上記非特許文献1より、例えばヘリコプタの場合は最低でも230m必要であると試算できる。
図2は、本実施例の発着場6の収納システムの概略構成図である。以下では、ナセル3からみて方向Aを前方向、ナセル3からみて方向Bを後方向、地面に水平かつ方向Aに対して直交する方向を横方向と呼称する。発着場6は、収納領域11の上面に設置される。また、発着場6は、1つまたは複数の開閉軸(回転軸)を備え、開閉軸(回転軸)を軸に発着場6を谷折りまたは、山折りに折り畳むことができる蛇腹構造を有する。
横方向に発着場6を展開する場合、収納領域11の片方または両方の側面から発着場6を展開する。航空機の離着陸時以外は発着場6を折り畳み、収納領域11に収納する。このようにすることで、風車運転時の風荷重を低減することができる。また、ダウンウィンド風車の場合、ロータに入る風の乱れを抑制することができる。
収納領域11の底面をナセル3上面に設置することで、ナセル3の設計を変えずに収納領域11を備えることができる。収納領域11の高さは、発着場6を蛇腹構造で収納した際の発着場6の垂直方向の高さよりも高くする必要がある。また、風車運転時の収納領域11が受ける風荷重を低減するため、収納領域11の前後方向と横方向の寸法はナセル3よりも小さくすることが望ましい。
ハッチ7はロータと収納領域11との間のナセル3上面に設置されている。風車のメンテナンス時に、航空機は発着場6に着陸し、作業者は航空機から発着場6に降り、階段やスロープ、はしごなどを用いてナセル3上面に降下する。そして作業者は、ハッチ7からナセル3内部へと進入する。
図3は、本実施例による発着場6の展開方法を示す図である。発着場6は、回転部材12,12A,12B、及び13を軸に、蛇腹状に折り畳まれている。収納領域11の横方向の側面の上部に支持部材8が設置され、この支持部材8に回転部材12及び12Aが接続されている。回転部材12Aは支持部材8に固定されている一方、回転部材12は支持部材8に沿って横方向に移動する。
回転部材13は収納領域11に固定されている。支持部材8の展開を開始すると、支持部材8に固定されている回転部材12Aが移動する。回転部材12は、それに伴い支持部材8に沿って移動する。支持部材8が最大まで展開すると、収納されていた発着場6は収納領域11の面に水平になる。
以上説明したように、本実施例の風力発電システム50は、風を受けて回転するブレード1と、ブレード1を支持するハブ2と、ハブ2を支持するナセル3と、ナセル3を支持するタワー4と、ナセル3の上面に配置され、垂直離着陸式の航空機が発着する発着場6と、発着場6が収納される収納領域11を備えており、発着場6は折り畳み機構を有し、収納領域11に折り畳んで収納可能に構成されている。
また、発着場6は、折り畳み機構により水平方向に展開可能に構成されている。
また、図2に示すように、発着場6は、ハブ2の回転軸に対して垂直方向(横方向)に展開可能に構成されている。
さらに、折り畳み機構により発着場6の長さを水平方向に調整可能に構成されている。
また、図3に示すように、収納領域11の側面に、開閉軸(回転部材12,12A,12B,13)を支持する支持部材8を備えており、支持部材8が水平方向に動作すると同時に、発着場6が水平方向に動作して展開される。
これにより、航空機が発着できるのに十分な面積を備えつつ、風車運転時の発着場6への風荷重を低減することができる。また、航空機によるアクセスが可能になれば、風車への移動時間、特に洋上に設置された洋上風車への移動時間を短縮できる。航空機がナセル3上に着陸できるようになると、航空機からロープを伝って降下する手段より安全性が向上する。
なお、ダウンウィンド風車の場合、発着場6を収納領域11に収納することでロータに流入する風の乱れを抑制でき、ナセル3のロータとは逆方向に重量が増えるためスラスト方向の曲げモーメントが低減される。
また、本実施例の発着場6はナセル3とは独立して設けられており、ナセル3の設計を変えずに発着場6を設置することが可能である。
図4を参照して、本発明の実施例2の航空機の離着陸装置とそれを備えた風力発電システムについて説明する。図4は、本実施例の発着場6の収納システムの概略構成図である。発着場6の収納機構は図3と同様であり、詳細な説明は省略する。
本実施例では、図4に示すように、ナセル3の前方向にのみ発着場6を展開することで、発着場をナセル3の前方向に展開することができる。このようにすることで、ロータから離れた位置に航空機を発着させることができるため、航空機を安全に発着できる。
また、実施例1(図2)のようにナセル3の両側面から発着場6を展開する場合に比べて、前方向にのみ発着場6を展開する方法は部品点数を少なくでき、コストの削減に寄与する。
図5から図7を参照して、本発明の実施例3の航空機の離着陸装置とそれを備えた風力発電システムについて説明する。図5は、本実施例の発着場6の収納システムの概略構成図である。本実施例では、図5に示すように、発着場6は第1の発着場14と第2の発着場15で構成され、それぞれ横方向と前方向に展開される。
収納領域11内には第2の発着場15の支持部材9を設ける。支持部材9はナセル3の前方向に移動する。支持部材9を前方向に展開したあと、収納領域11の外に出ている支持部材9の上面に、分割された第2の発着場15を設置する。
図6は、第2の発着場15の展開方法を示す図である。図6では、第2の発着場15を上空から見た図を示している。図6に示すように、支持部材9の収納領域11から外に出ている部分の横方向の側面に支持部材16を設置する。回転部材17Aは、支持部材16の端部に固定されている。回転部材17は支持部材16に接続され、支持部材16に沿って横方向に移動できる。回転部材18は支持部材9に固定されている。
図7は、前方向から見た第2の発着場15の展開方法を示す図である。図7に示すように、第2の発着場15は回転部材17,17A,17B,18を軸に、蛇腹状に折り畳まれている。回転部材17Aは支持部材16の端部に固定されている。回転部材18は支持部材9に固定されている。支持部材16が横方向に展開すると、それに伴い回転部材17Aは横方向に移動する。支持部材16が最大まで展開すると、収納されていた第2の発着場15は水平な1つの面になる。
以上説明したように、本実施例の風力発電システム50では、発着場6は、ハブ2の回転軸方向(前方向)およびハブ2の回転軸に対して垂直方向(横方向)の両方に展開可能に構成されている。
航空機の発着場を前方向と横方向に展開することにより、発着場6の面積を大きくし、かつ、発着場6の形状を正方形に近づけることができる。
これにより、着陸面積の余裕が増え、着陸時の安全性の向上が見込める。また、より大きな航空機の発着場として適用可能になる。
図8Aから図10を参照して、本発明の実施例4の航空機の離着陸装置とそれを備えた風力発電システムについて説明する。
図8Aは、本実施例による風速計10の後方向への動作方法を示す図である。風速計10はダウンウィンド風車、アップウィンド風車に関わらず、ロータによる影響が比較的小さいナセルの前方向に設置される。収納領域11の上面にベルトコンベアやレールなどを設置して、風速計10を移動する機構を設ける。このようにすることで、航空機の離着陸時は風速計10を障害にならない位置に移動することができる。これにより、航空機をより安全に離着陸できる。なお、風速計10の移動方向は後方向に限定されるものではなく、前方向や横方向としてもよい。
図8Bは、本実施例による風速計10の垂直方向への動作方法を示す図である。収納領域11に昇降手段10Aを設け、そこに風速計10を設置する。航空機の離着陸時に、風速計10を下降させて収納領域11に収納する。このようにすることで、水平方向に移動するより容易に風速計10を収納できる。
以上説明したように、本実施例の風力発電システム50では、ナセル3の上面に風速計10を備えており、風速計10は、ナセル3の上面において水平方向に移動可能またはナセル3内に収納可能に構成されている。
ところで、発着場6の展開の動力には人力(手動)、電動モータの2つの方法が考えられる。人力(手動)の場合はさらに、油圧ジャッキとハンドルを操作する2つの方法が考えられる。
油圧ジャッキの場合、作業者は油圧ジャッキを操作して支持部材8を展開する。ハンドルの場合、作業者はハンドルを操作し、ハンドルを回すことにより得られるトルクを支持部材8に接続されたギアに伝達する。ギアの回転に伴い支持部材8は展開される。これにより、動力源が無くても発着場6を展開できるため、コストの削減に寄与する。また、停電時の場合にも発着場6を展開できる。
電動モータの場合、収納領域11の中に電動モータを設ける。電動モータによって得られたトルクは、支持部材8に接続されたギアに伝達される。ギアの回転に伴い支持部材8は展開される。これにより、人力(手動)で動かすことができない重量を持つ発着場6を展開できる。また、電動モータに対して遠隔地から指令を出せば、作業者が現地に向かわずに発着場6を展開できる。
発着場6を展開する操作方法には、現地操作と遠隔操作の2つが考えられる。現地操作の場合、作業者は風力発電システム50に備えられた制御装置を用いて発着場6を展開する。遠隔操作の場合、航空機の離着陸前後に指令場から無線または有線で風力発電システム50に備えられた制御装置に指令を送り、発着場6の展開を操作する。カメラで発着場6を撮影し、操作者に映像を提供することにより操作状況がわかるようにする。支持部材8を動作させるギアの回転回数から、支持部材8の位置を数値化または可視化して操作者に提供し、操作状況がわかるようにする。
図9は、遠隔操作時の航空機の発着場6の展開フローを示す図である。まず、垂直離陸式の航空機を航空機基地から発進させる。ステップS21で風車の指令基地から発着場6の展開と、風速計10の動作指令を出す。風速計10は収納領域11上面において、図8Aのように後方向または、図8Bのように収納領域11内に移動する。
ステップS22で、展開された発着場6に航空機を着陸させる。ステップS23で、作業者は発着場6に降下し、ハッチ7からナセル3内に入る。ステップS24で、メンテナンスを行う。ステップS25で、作業者はメンテナンス終了後、ハッチ7からナセル3外に出る。ステップS26で、作業者は航空機に搭乗し、航空機は発進(離陸)する。ステップS27で、風車の指令基地から発着場6の収納と、風速計10の動作指令を出す。風速計10は発着場6の展開フロー開始前の位置に移動する。航空機を航空機基地に着陸させる。
図10は、手動操作時の航空機の発着場6の展開フローを示す図である。まず、垂直離陸式の航空機を航空機基地から発進させる。ステップS31で航空機から発着場6にロープを使い作業者が降下する。
ステップS32で、作業者は手動により発着場6の展開と、風速計10を収納領域11上面において後方向または、収納領域11内に移動する。ステップS33で、展開された発着場6に航空機を着陸させる。ステップS34で、作業者はハッチ7からナセル3内に入る。ステップS35で、メンテナンスを行う。ステップS36で、作業者はメンテナンス終了後、ハッチ7からナセル3外に出る。ステップS37で、航空機は発進(離陸)する。ステップS38で、手動により発着場6の収納と、発着場6の展開フロー開始前の位置への風速計10の移動を行う。ステップS39で、作業者はロープを使い発着場6から航空機に搭乗する。航空機を発着場6から離陸させ、航空機を航空機基地に帰還させる。
図11および図12を参照して、本発明の実施例5の航空機の離着陸装置とそれを備えた風力発電システムについて説明する。図11は上空から見た発着場6の一部分である。
図11に示すように、本実施例の発着場6は複数の空隙を有するメッシュ構造である。格子間隔は、発着場6の収納、および航空機の発着に十分耐えられる強度を有する。また、発着場6には作業者が降り立つため、格子間隔は人の足が入らない程度の大きさとする。このようにすることで、発着場6の受風面積を低減でき、展開時に発着場6が受ける風荷重を低減できる。また、降水や降雪時に水に濡れる面積を低減できるので、航空機の離着陸の安全性が向上する。
図12は、メッシュ構造の変形例を示す図である。格子の交差点は、格子の隙間が上空から見た際に楕円になるような曲率を有する。このようにすることで、格子の交差点の部分にかかる応力集中を防ぐことができ、発着場6の強度が向上する。
図13および図14を参照して、本発明の実施例6の航空機の離着陸装置について説明する。図13は、図5における航空機の離着陸装置の風力発電システム以外への応用を示す図である。
図13に示す第1の航空機の発着場展開装置60は、例えば、多数のソーラーパネルが設置された場所に設置された場合、ソーラーパネルのメンテナンス時に航空機によるアクセスが可能になる。メンテナンス時以外は発着場6を収納領域11に収納することでソーラーパネルに入射する光を遮らなくする。
また、第1の航空機の発着場展開装置60がビルの屋上に設置された場合、航空機の発着時以外は発着場6を収納領域11に収納することで、省スペース化が可能になり、周囲の景観も損なわれない。
図14は、図4における航空機の離着陸装置の風力発電システム以外への応用を示す図である。図14に示す第2の航空機の発着場展開装置70は、例えば、マンションやビル、民家のベランダに配置された場合、ドローンのような無人航空機21などによる物流輸送手段の発着場となり得る。発着時以外は発着場6を収納領域11に収納することで、ベランダに航空機の発着場を置くスペースがない場合でも設置することができ、景観の妨げにならない。収納領域11はベランダの床に備えることもできる。
図15を参照して、本発明の実施例7の航空機の離着陸装置について説明する。図15は、本実施例による航空機の発着場の展開方法を示す図である。回転部材20Aは支持部材22に固定されている。回転部材20と回転部材20Bは回転部材19に接続されている。回転部材19が回転すると回転部材20が連動して周方向に回転する。発着場6は図3と同様な蛇腹構造で折り畳まれている。
折り畳まれた発着場6の上面の辺にはそれぞれ回転部材20と回転部材20Aが接続されている。発着場の展開時、回転部材20が周方向に回転するのと連動して発着場6も展開される。回転部材20Bは回転部材20Aと接触するまで周方向に回転する。
以上説明したように、本実施例の航空機の離着陸装置は、複数の発着場6が複数の開閉軸(回転部材20,20A,20B)により互いに連結され、開閉軸(回転部材20,20A,20B)を軸に谷折りまたは山折りに折り畳み可能な蛇腹構造を有している。
そして、複数の発着場6および複数の開閉軸(回転部材20,20A,20B)の各々の一端が支持部材22を介して回転部材19に接続されており、回転部材19が周方向に回転するのと連動して複数の発着場6および複数の開閉軸(回転部材20,20A,20B)の各々の他端が回転部材19を回転中心として周方向に回転し、複数の発着場6が円形または扇形に展開される。
本実施例による航空機の発着場の展開方法は、実施例1〜6の航空機の発着場の展開方法の代案になり得る。このようにすることによって、実施例1〜6までの収納領域11よりも小さいスペースで発着場6を収納することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
1…ブレード
2…ハブ
3…ナセル
4…タワー
5…基礎
6…発着場
7…ハッチ
8,9…支持部材
10…風速計
10A…昇降手段
11…収納領域
12,12A,12B,13…回転部材
14…第1の発着場
15…第2の発着場
16…支持部材
17,17A,17B,18…回転部材
19,20,20A,20B…回転部材
21…無人航空機
22…支持部材
50…風力発電システム
60…第1の航空機の発着場展開装置
70…第2の航空機の発着場展開装置

Claims (15)

  1. 風を受けて回転するブレードと、
    前記ブレードを支持するハブと、
    前記ハブを支持するナセルと、
    前記ナセルを支持するタワーと、
    前記ナセルの上面に配置され、垂直離着陸式の航空機が発着する発着場と、
    前記発着場が収納される収納領域と、を備え、
    前記発着場は、折り畳み機構を有し、前記収納領域に折り畳んで収納可能であることを特徴とする風力発電システム。
  2. 請求項1に記載の風力発電システムであって、
    前記発着場は、前記折り畳み機構により水平方向に展開可能であることを特徴とする風力発電システム。
  3. 請求項2に記載の風力発電システムであって、
    前記発着場は、前記ハブの回転軸方向および前記ハブの回転軸に対して垂直方向の少なくともいずれかに展開可能であることを特徴とする風力発電システム。
  4. 請求項2に記載の風力発電システムであって、
    前記発着場の長さを水平方向に調整可能であることを特徴とする風力発電システム。
  5. 請求項1に記載の風力発電システムであって、
    前記発着場は、複数の発着場が1つまたは複数の開閉軸により連結されて構成されており、
    前記開閉軸を軸に谷折りまたは山折りに折り畳み可能な蛇腹構造であることを特徴とする風力発電システム。
  6. 請求項5に記載の風力発電システムであって、
    前記収納領域の側面に、前記開閉軸を支持する支持部材を備え、
    前記支持部材が水平方向に動作すると同時に、前記発着場が水平方向に動作することを特徴とする風力発電システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の風力発電システムであって、
    前記ナセルの上面に風速計を備え、
    前記風速計は、前記ナセルの上面において水平方向に移動可能または前記ナセル内に収納可能であることを特徴とする風力発電システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の風力発電システムであって、
    前記発着場は、メッシュ構造であることを特徴とする風力発電システム。
  9. 請求項8に記載の風力発電システムであって、
    前記メッシュ構造の空隙は、楕円形状であることを特徴とする風力発電システム。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の風力発電システムであって、
    洋上に設置される洋上風力発電システムであることを特徴とする風力発電システム。
  11. 垂直離着陸式の航空機が発着する発着場と、
    前記発着場が収納される収納領域と、を備え、
    前記発着場は、折り畳み機構を有し、前記収納領域に折り畳んで収納可能であることを特徴とする航空機の離着陸装置。
  12. 請求項11に記載の航空機の離着陸装置であって、
    前記発着場は、前記折り畳み機構により水平方向に展開可能であることを特徴とする航空機の離着陸装置。
  13. 請求項12に記載の航空機の離着陸装置であって、
    前記発着場の長さを水平方向に調整可能であることを特徴とする航空機の離着陸装置。
  14. 請求項11に記載の航空機の離着陸装置であって、
    前記発着場は、複数の発着場が1つまたは複数の開閉軸により連結されて構成されており、
    前記開閉軸を軸に谷折りまたは山折りに折り畳み可能な蛇腹構造であることを特徴とする航空機の離着陸装置。
  15. 複数の発着場が複数の開閉軸により互いに連結され、前記開閉軸を軸に谷折りまたは山折りに折り畳み可能な蛇腹構造を有する航空機の離着陸装置であって、
    前記複数の発着場および前記複数の開閉軸の各々の一端が支持部材を介して回転部材に接続されており、
    前記回転部材が周方向に回転するのと連動して前記複数の発着場および前記複数の開閉軸の各々の他端が前記回転部材を回転中心として周方向に回転し、前記複数の発着場が円形または扇形に展開されることを特徴とする航空機の離着陸装置。
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