JP2020188828A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
これら入賞口への遊技球の入球は、当該入賞口ごとに設けられた検知センサによって検知される(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、検知センサの動作確認の手法には未だ改善の余地がある。
なお、以降の説明における「有利」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出上の特典を除き、賞球又はメダルの獲得量(遊技球又はメダルの払い出し)に関して有利であることを指す。
本実施形態に係る遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態の特徴の概要を説明する。
本実施形態に係る遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機又は回胴式遊技機であり、少なくとも、遊技に係る第一の事象の発生を検知する第一の検知センサと、遊技に係る第二の事象の発生を検知する第二の検知センサと、報知手段と、報知手段を制御する報知制御手段と、電源投入時に特定の条件が充足されたことに基づいてRAMクリア処理を実行するRAMクリア処理手段とを備えている。
第一及び第二の検知センサは、正常動作を確認(検査)する対象となる一構成であり、本実施形態では、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、一般入賞口センサ73a及び73b、ゲートセンサ74等が第一及び第二の検知センサに該当し得る。
また、本実施形態では、パチンコ遊技機が例示されるが、所定数のメダルを使用することで複数のリールを回転させる図柄変動を実行し、当該図柄変動の結果(当該複数のリールの停止態様)に基づいてメダルを払い出す回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)に適用することも可能であり、この回胴式遊技機では、スタートレバーセンサ、ストップボタンセンサ、ベットボタンセンサ、精算ボタンセンサ、演出ボタンセンサ等が第一及び第二の検知センサに該当し得る。但し、本特徴は、第一及び第二の検知センサ自体を限定するものではない。
ここでの「一部重複」は、第一及び第二の報知手段が複数のハードウェアで実現されている場合には、当該複数のハードウェアの中の一以上のハードウェア(全部ではない)が両者に含まれることを意味する。例えば、第一の報知手段がスピーカとランプで実現されており、第二の報知手段がランプのみ又はスピーカのみで実現されている場合が、当該「一部重複」に相当する。また、第一の報知手段が4つのランプで実現されており、第二の報知手段がそれら4つのランプとは異なる3つのランプとそれら4つのランプの中の1つとで実現されている場合も当該「一部重複」に相当する。
このような報知手段は、何らかの報知演出を実行可能であればよく、その具体的構成は限定されない。報知手段としては、文字や画像、映像を表示する表示部、点灯するランプ、音を出力するスピーカ、動きによって報知を行う可動体(後述する特別電動役物や普通電動役物等も含む)等、様々な手段があり得る。
また、報知手段により実行される報知演出の態様や具体的内容も限定されない。
RAMクリア処理手段によりRAMクリア処理が実行される当該特定の条件は限定されないが、例えば、本実施形態のようにRAMクリアスイッチ43がONにされた状態で電源スイッチ40がONにされること等である。本実施形態では、復電処理実行手段180がこのRAMクリア処理手段の一具体例として例示されている。
第一の報知演出は、第一の報知態様である場合と第二の報知態様である場合とがあり、第一の報知態様は、第二の報知態様よりも認識され難い報知態様である。また、第二の報知演出は、第三の報知態様である場合と第四の報知態様である場合とがあり、第三の報知態様は、第四の報知態様よりも認識され難い報知態様である。
具体的には、RAMクリア処理の実行を伴う電源投入に基づく所定の期間において、第一の検知センサによって第一の事象の発生が検知されて第一の報知演出が実行される場合には、実行される第一の報知演出が第一の報知態様である一方、上記所定の期間の経過後において、第一の検知センサによって第一の事象の発生が検知されて第一の報知演出が実行される場合には、実行される第一の報知演出が第二の報知態様である。更に、上記所定の期間において、第二の検知センサによって第二の事象の発生が検知されて第二の報知演出が実行される場合には、実行される第二の報知演出が第三の報知態様である一方、上記所定の期間の経過後において、第二の検知センサによって第二の事象の発生が検知されて第二の報知演出が実行される場合には、実行される第二の報知演出が第四の報知態様である。
当該実行期間は、その報知態様となっている時間を指し、その報知態様の全部又は一部がループで実現されている場合にはそのループ部分も含めてその報知態様が一通り実行され尽くすまでの時間を指す。
また、視覚、聴覚、触覚等の人の感覚機能に感知させる感覚機能種の数が少ないことによっても「認識され難い報知態様」となり得る。例えば、報知デバイスの数は同一であるが、第一の報知態様は、ランプの点灯と表示部による表示とで形成され、第二の報知態様は、表示部による表示と音声で形成される場合には、第一の報知態様は視覚のみでの感知となるのに対して、第二の報知態様は視覚及び聴覚での感知となるため、第一の報知態様は、第二の報知態様よりも認識され難い報知態様ということができる。
同様に、上記所定の期間において当該第二の検知センサによって所定の事象の発生が検知されて第三の報知態様となる第二の報知演出が実行される場合、及び上記所定の期間の経過後において当該第二の検知センサによって所定の事象の発生が検知されて第四の報知態様となる第二の報知演出が実行される場合には、第二の報知手段又は第一及び第二の報知手段とは別の報知手段によって別の報知演出が合わせて実行されてもよい。この場合においても、第二の報知演出内の比較により、第三の報知態様が第四の報知態様よりも認識され難い報知態様とされていればよい。
同様に、上記所定の期間において当該第二の検知センサによって所定の事象の発生が検知されて第二の報知演出が実行される場合には、当該第二の報知演出が第四の報知態様となることなく第三の報知態様となり、上記所定の期間の経過後において当該第二の検知センサによって所定の事象の発生が検知されて第二の報知演出が実行される場合には、当該第二の報知演出が第三の報知態様となることなく第四の報知態様となることが好ましい。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより具体的に説明する。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
本実施形態では、中枠17が開放状態であるか否かを検知するための中枠開扉センサ76を備えている。なお、中枠開扉センサ76は、中枠17が開放状態である場合にはONとなり、中枠17が閉鎖状態である場合にはOFFとなる。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上カーソルボタン38a及び下カーソルボタン38bは、後述するスピーカ33から出力される音声の音量を調整するために、左カーソルボタン38c及び右カーソルボタン38dは、後述する演出ランプ35及び演出表示装置80の輝度を調整するために操作される。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82の各々の初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも、2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
より具体的には、大入賞口55には、第1大入賞口55aと第2大入賞口55bとがあり、大入賞口センサ72には、第1大入賞口センサ72a(図示せず)と第2大入賞口センサ72b(図示せず)とがあり、第1大入賞口55aには第1大入賞口センサ72aが付設され、第2大入賞口55bには第2大入賞口センサ72bが付設されている。そして、第1大入賞口55a又は第2大入賞口55bへの入賞が判定された場合には、15球の賞球がそれぞれ付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が第1大入賞口55a及び第2大入賞口55bに向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65には、第1特別電動役物65aと第2特別電動役物65bとがあり、第1大入賞口55aの上方には第1特別電動役物65aが配設され、第2大入賞口55bの上方には第2特別電動役物65bが配設されている。さらに、特別電動役物ソレノイド66には、第1特別電動役物ソレノイド66a(図示せず)と第2特別電動役物ソレノイド66b(図示せず)とがあり、第1特別電動役物65aは、第1特別電動役物ソレノイド66aにより開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移し、第2特別電動役物65bは、第2特別電動役物ソレノイド66bにより開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
更に、大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と表記する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と表記する場合がある)は、予め定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。なお、1回の開放状態は、予め定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
詳細は後述するが、本実施形態では、大当り遊技中に遊技球がV入賞領域を通過したこと(V入賞)が当該検知センサにより検知された場合に、その大当り遊技終了後に特図高確とする機能が設けられており、大当り遊技中にV入賞し易いラウンド(以降、V入賞ラウンドと表記する場合もある)を設けるか否かが特図の停止図柄によって切り替えられる(本実施形態では9ラウンド目)。
V入賞ラウンドでは、第1特別電動役物65aが開放状態とされ、それ以外のラウンドでは、第1特別電動役物65aは閉鎖状態とされ第2特別電動役物65bが開放状態とされる。
このように本実施形態では、大当り遊技中のV入賞ラウンドとそれ以外のラウンドとで、開放状態とされる特別電動役物65(第1特別電動役物65a又は第2特別電動役物65b)が切り替えられたが、このような例に制限されず、特図当否判定によって小当りが導出されるか大当りが導出されるかで開放状態とされる特別電動役物65が切り替えられてもよい。また、第1特別電動役物65a及び第2特別電動役物65bは、開放状態となる時間が異なる時間とされてもよい。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大しうる。
ここで、図4に示す通り、第2特別電動役物65bは、第2流路Yにおいて、普通電動役物61よりも下流側にあり、第1特別電動役物65aは、第2流路Yにおいて、普通電動役物61よりも上流側にある。
また、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
また、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
本実施形態では、音量調整部84及び輝度調整部85はいわゆるロータリースイッチで実現されており、音量調整部84は、音量大、音量中、音量小の3段階のうちのいずれかの段階に設定することが可能とされており、輝度調整部85は、輝度高、輝度中、輝度低の3段階のうちのいずれかの段階に設定することが可能とされている。音量調整部84及び輝度調整部85の具体的な実現手法は、ロータリースイッチに限らず、スライド式のスイッチ等、他の手法を採用してもよい。また、音量調整部84及び輝度調整部85は、第1副制御基板200と電気的に接続されていれば、第1副制御基板200とは異なる基板に設けられたスイッチであってもよい。
また、本実施形態において、輝度は、輝度レベル1から輝度レベル9の9段階のうちのいずれかの段階に設定することが可能とされており、輝度レベル1から輝度レベル9の順に演出ランプ35、メイン表示部81及びサブ表示部82の輝度が高くなる。本実施形態では、輝度調整部85で設定される輝度高は輝度レベル8に対応付けられ、輝度中は輝度レベル5に対応付けられ、輝度小は輝度レベル2に対応付けられることとする。但し、遊技機10でサポートされる輝度レベルの段階数や輝度調整部85で設定可能な輝度レベルの段階数等は、このような例に限定されない。また、本実施形態では、設定された輝度レベルに応じて、演出ランプ35、メイン表示部81及びサブ表示部82の輝度が制御されるが、演出ランプ35、メイン表示部81及びサブ表示部82の中のいずれか一つのみが制御対象とされてもよいし、いずれか二つのみが制御対象とされてもよい。
RAMクリアスイッチ43は、後述するRAMクリア処理を指示する場合に操作されるスイッチであり、RAMクリアスイッチ回路504に電気的に接続されている。
遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作部(電源スイッチ40、RAMクリアスイッチ43、音量調整部84、輝度調整部85等)の操作が困難となっている。
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域とRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37、カーソルボタン38、音量調整部84及び輝度調整部85と電気的に接続されており、これらに対する操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、各種コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、当該コントローラは、第1副制御基板200から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに含まれる可動制御データに従って、各アクチュエータを制御することで、演出遮蔽体83、可動装飾体22又はサブ表示部82を動作させ得るように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき音声データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成処理して生成した最終的な音声データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
ここで、音声制御コマンドは、複数の音声チャネル(例えば32個の音声チャネル)の各々についての音声制御データを含む。各音声制御データは、対応する音声チャネルに関して、音声データの有無を特定するデータ、再生させる音声データを指示するデータ、音量を指示する音量指示データ等をそれぞれ含んでいる。
音声制御コマンドを受信した第2副制御基板300では、その音声制御コマンドに基づいて、指示された音声が指示された音量でスピーカ33から出力されるように制御される。音声制御コマンドで複数の音声チャネルの音声データが指定されている場合には、音声チャネルごとに、指示された音声データを、指示された音量にしたがって合成され得る。
本実施形態は、音声と音声チャネルとの対応関係を何ら限定するものではないため、以降の説明では、音声チャネルに関する記載を割愛する場合がある。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500には、RAMクリアスイッチ43が接続されており、本実施形態では、RAMクリアスイッチ43がONにされた状態で電源スイッチ40がONにされた場合に、RAMクリアスイッチ回路504が初期化信号を主制御基板100及び払出制御基板400へそれぞれ送信する。この初期化信号の受信により、主制御基板100では後述するRAMクリア処理が実行される。なお、RAMクリアスイッチ回路504が初期化信号を送信する契機は、本実施形態のような例のみに制限されない。
以降、RAMクリアスイッチ43がONにされた状態で電源スイッチ40がONにされることを「RAMクリア電源投入」と表記する場合がある。
バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。また、RAMクリアスイッチ回路504は主制御基板100に設けるようにし、RAMクリアスイッチ43も主制御基板100に接続されていてもよい。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、図8も参照する場合がある。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。
以降の説明では、「特図1の作動保留情報の保留」及び「特図2の作動保留情報の保留」の双方を「図柄変動の保留」と表記する場合がある。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
また、大当り遊技中に保留されている特図の作動保留情報であって、当該大当り遊技の終了後に使用される特図の作動保留情報(本実施形態のように優先変動を採用している場合には、特図2の保留に限る)を使用した場合の特図当否判定の結果が大当り(後述する確変大当りであることが好ましい)となることを、「保留連」と称する場合がある。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、普図高確中の特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定コマンドの送信を規制している。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
図8で示す抽選テーブル以外の抽選テーブルを含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、一回加算)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。同様に、以降で図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「−」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図8(a)は、特図1当否判定用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜65535である。そのため、特図1において特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、200/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの65036/65536の確率ではずれとなり、特図1において特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、500/65536の確率で大当り、300/65536の確率で小当り、残りの64736/65536の確率ではずれとなる。
図8(c)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを示したものであり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0〜99である。そのため、特図1では、大当りが導出された際に、50/100の確率で図柄A、50/100の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数(R数)が9であり、大当り遊技終了後に特図高確且つ普図高確となり得る図柄(以下、「確変図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。上述したとおり、本実施形態では、V入賞(遊技球のV入賞領域の通過)が検知センサにより検知されることを条件として大当り遊技終了後に特図高確とされるため、確変大当りに係る大当り遊技には、V入賞ラウンド(本実施形態では9ラウンド目)が設けられている。
一方、図柄Bは、ラウンド数(R数)が8であり、大当り遊技終了後に特図低確且つ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。通常大当りに係る大当り遊技にはV入賞ラウンドは設けられていない。
このように、図柄Aは、ラウンド数及びその後の特図抽選状態の双方において、図柄Bよりも有利な図柄である。
ここで、図柄aは、ラウンド数(R数)が16であり、大当り遊技終了後に特図高確且つ普図高確となり得る確変図柄である。図柄aが決定された場合の確変大当りに係る大当り遊技においても9ラウンド目がV入賞ラウンドとされる。
一方で、図柄bは、ラウンド数(R数)が8であり、大当り遊技終了後に特図低確且つ普図高確となる通常図柄である。図柄bが決定された場合の通常大当りに係る大当り遊技にはV入賞ラウンドは設けられていない。
このように、図柄bよりも図柄aの方が有利度が高いと言える。
特図変動パターン導出手段133は、決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがある。抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率ではずれとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率ではずれとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536ではずれとなる)ようにしてもよい。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り遊技開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
また、大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が小当りの場合も同様に、小当り開始デモに係る時間、及び小当り終了デモに係るデモ時間を決定し、小当り開始時には、小当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、小当り終了時には、小当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(小当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
また、電動役物制御手段150は、小当り遊技が開始された後に、特別電動役物ソレノイド66に制御信号を出力し、特別電動役物65を短期間(0.05秒)だけ開放させる。
但し、特図高確から特図低確に遷移する条件は、本実施形態のような図柄変動の回数に制限されることはなく、転落当否抽選の結果など他の条件とされてもよい。
また、確変大当りに係る大当り遊技終了時に特図高確とする条件は、V入賞に制限されることはなく、特図の停止図柄の種別のみとされてもよい。
以降、左打ちよりも右打ちのほうが有利な当該所定の状態を右打ち推奨状態と表記する。なお、右打ち推奨状態は、大当り遊技中及び普図高確状態に限定されず、普図低確状態で小当りによる特別電動役物の開放時における大入賞口への入賞により出球が増えるいわゆる小当りラッシュ状態等、他の状態を含んでもよい。
本実施形態において、メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態には、例えば、磁気検知センサ(図示せず)による磁気検知に基づく磁気エラー、電波検知センサ(図示せず)による電波検知に基づく電波エラー、ゲートセンサ74による遊技球の検知に基づく右打ちエラー、満タン検知センサ(図示せず)による遊技球の検知に基づく満タンエラーなどがある。
例えば、磁気エラーは、磁気検知センサによる磁気検知が500ms連続で発生した場合に発生するエラー状態であり、電波エラーは、電波検知センサによる電波検知回数(直前の電源投入からの累計回数)が計5回発生した場合に発生するエラー状態である。右打ちエラーは、特図低確且つ普図低確の状態でゲートセンサ74が遊技球を所定回数(例えば3回)検知した場合(当該検知回数は、最後の検知から1000ms経過でリセットされる)に発生するエラー状態であり、満タンエラーは、満タン検知センサによって遊技球が検知されている場合に発生するエラー状態である。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機10外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。
一方、メインエラー制御手段165は、判定されるエラー状態のうち、右打ちエラーや満タンエラー等のような相対的に重要度が低いエラー状態が発生した場合には、遊技球の発射を規制せず、遊技の進行が可能な状態を維持することが可能である。
詳細は後述するが、エラーコマンドを受信した第1副制御基板200又は第2副制御基板300では、エラー状態の発生を報知するエラー報知演出が実行される。
メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態は、上述の例に限定されず、中枠17が開放状態となったこと(中枠開扉センサ76がON)や前枠20が開放状態となったことで発生するいわゆる扉開放エラーや、大当り遊技中の大入賞口55が閉鎖状態となってから所定の時間が経過した以降に大入賞口センサ72によって遊技球が検知された場合に発生する異常入賞エラー等、他のエラー状態も判定可能である。
なお、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される、演出制御コマンド、復電復帰コマンド等の各制御コマンドは、原則として、その送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
本明細書では、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域にコマンドを格納させることを含めて、当該コマンドを第1副制御基板200へ送信すると表記する場合がある。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
ここで、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる状態であり、通常遊技状態と呼ぶこともできる。
RAMクリア処理では、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域及びバックアップ情報領域の情報を初期化する。この初期化により、電断時にバックアップされていたRAM103の遊技に係る領域及びバックアップ情報領域の情報がクリアされ、初期値が設定されることになる。これにより、電断直前における遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、特図抽選状態、普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などが初期化される。例えば、特図抽選状態が特図低確とされ、普図抽選状態が普図低確とされ、特図変動パターン導出状態が特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態Aとされる。
RAMクリア処理が終了すると、復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る領域の各種情報を用いて遊技機10を遊技可能状態へ移行させる。このとき、復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る領域の各種情報を含む復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
検査可能処理では、各入賞口に設けられたセンサがON状態であると判定された場合に、復電処理実行手段180は、検査報知コマンド(演出制御コマンドを)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。検査可能処理の詳細については後述することとする。
なお、復電復帰コマンドへの検査期間解除フラグの設定とは、復電復帰コマンドに含まれる検査期間解除フラグをON状態とする(ビットを立てる等)ことを意味し、その検査期間解除フラグをOFF状態とすることは、検査期間解除フラグが設定されていない等と表記される。
本明細書において、主制御基板100から送信された各種コマンドが、サブコマンド管理手段275によって受信され、サブ情報記憶手段270の受信コマンド格納領域に記憶されることまで含めて、コマンドの受信と表記する場合がある。また、第1副制御基板200の各種手段がサブ情報記憶手段270の送信コマンド格納領域に各種コマンドを格納させて、サブコマンド管理手段275によってそれらコマンドが第2副制御基板300に向けて送信されることまで含めて、コマンドを第2副制御基板300へ送信すると表記する場合がある。
本実施形態における演出モードには、通常モード、低確時短モード及び確変モードが含まれ、特図変動パターン導出状態Aには通常モード、特図変動パターン導出状態Bには低確時短モード、特図変動パターン導出状態Cには確変モードが対応付けられる。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって、当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、本実施形態における装飾図柄については上述したとおりである。また、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄Aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
読み出された演出データに画像に係る演出データが含まれる場合には、その演出データに基づいて画像制御コマンドが生成され、その画像制御コマンドがサブ情報記憶手段270の送信コマンド格納領域に格納される。また、読み出された演出データに音声に係る演出データが含まれる場合には、後述する音声制御手段235により、その演出データに基づいて音声制御コマンドが生成され、その音声制御コマンドがサブ情報記憶手段270の送信コマンド格納領域に格納される。
本実施形態では、メインエラー制御手段165によってすべてのエラー状態の判定が行われるが、セキュリティ信号の出力を伴う重要度が高いエラー状態以外のエラー状態(例えば、右打ちエラー等)については、サブエラー制御手段230が判定するようにしてもよい。この場合、サブエラー制御手段230は、当該エラー状態の判定に係るセンサの状態を含むコマンドを主制御基板100から受信するようにすればよい。
復電処理実行手段260は、まず、復電復帰コマンドにRAMクリアフラグが設定されているか否かを判定し、RAMクリアフラグが設定されている場合(RAMクリアフラグがON状態とされている場合)、第1副制御基板200を遊技可能状態へ移行する前に、検査可能状態を設定する。
検査可能状態では、遊技の進行を実現する各種処理(通常演出制御手段220の処理等)が実行されない。これは、主制御基板100から遊技の進行に係る演出制御コマンドが送信されないことで実現されてもよいし、それら演出制御コマンドが送信される場合であっても第1副制御基板200でその演出制御コマンドの受信に伴い各種処理をしないようにすることで実現されてもよい。
本実施形態では、第1副制御基板200における検査可能状態の解除は、検査期間解除フラグが設定された復電復帰コマンドの受信を契機に行われたが、他の手法で解除されてもよい。例えば、復電処理実行手段260は、検査可能状態を設定してからの経過時間を計測し、その経過時間が所定期間(本実施形態では15秒)となることで、検査可能状態から遊技可能状態へ移行させるようにしてもよい。
なお、復電処理実行手段260は、遊技可能状態とするにあたり、イニシャル処理を実行することもできる。イニシャル処理では、復電処理実行手段260は、復電後の復帰状態であることを報知する表示(「電源復旧中」表示)をメイン表示部81に表示させ、可動装飾体22や演出遮蔽体83をイニシャル動作(特定の動作パターンで動作)させるようにしてもよい。このイニシャル動作によれば、可動装飾体22や演出遮蔽体83が正常動作するかを確認することができる。
第1副制御基板200のRAM203がバックアップされる場合、例えば、上述の復電復帰コマンドに含まれる当該遊技に係る各種情報が電断時にバックアップされ、復電時に利用されればよい。この場合においても、RAMクリアフラグが設定された復電復帰コマンドが受信された場合には、バックアップされていた当該遊技に係る各種情報が初期化され、復電時にその初期化された情報が用いられればよい。
ここで、音量の現在設定レベルは、後述する音量調整手段250により保持されており、電源投入時(復電時)には音量調整部84で設定されている段階に対応する音量レベルに設定される。
また、検査用演出データに関して指示する音量レベルは、現在設定レベルよりも所定段階(例えば3段階)低い音量レベル(消音(音量レベル0)以外)に決定されてもよい。例えば、現在設定レベルが音量レベル8である場合には音量レベル5に決定され、現在設定レベルが音量レベル5である場合には音量レベル2に決定され、現在設定レベルが音量レベル2である場合には音量レベル2又は音量レベル1に決定されてもよい。
検査用演出データに関して指示する音量レベルは、現在設定レベルよりも低くなるように決定されることが好ましいが、上述のように、現在設定レベル以下となるように決定されてもよい。
結果、検査用演出データに対応する音声制御コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ向けて送信されることで、検査報知演出に係る「センサオン」との音声が音量の現在設定レベル以下又は現在設定レベルよりも小さい音量でスピーカ33から出力されることになる。
但し、検査報知演出以外の演出の中のエラー報知演出の音声については、現在設定レベルの音量ではなく予め決められた音量でスピーカ33から出力されるようにしてもよい。この場合、音声制御手段235は、読み出された演出データがエラー報知用演出データである場合には、そのエラー報知用演出データに対応する音声データを指示するデータ及び予め定められた音量レベルを指示する音量指示データを含む音声制御コマンドを生成する。エラー報知演出に対応する音量レベルは、エラー状態の発生を確実に知らしめるために、音量調整部84で設定される音量大に対応する音量レベル8以上とされることが好ましい。また、エラー報知演出に対応する音量レベルは、発生しているエラー状態の重要度が高い場合と相対的に低い場合とで異なる音量レベルに決定されてもよい。例えば、磁気エラーや電波エラー等のような重要度が高いエラー状態の発生に伴うエラー報知演出には、最大の音量レベル9が決定され、右打ちエラーのような相対的に重要度が低いエラー状態の発生に伴うエラー報知演出には、音量調整部84で設定される音量大又は音量中に対応する音量レベル8又は音量レベル5が決定されてもよい。
ランプ制御手段240は、読み出された演出データが上述の検査用演出データであり且つランプ演出データが含まれる場合には、ランプ制御データに輝度の現在設定レベルよりも小さい輝度レベルを指示する輝度指示データを設定して、そのランプ制御データを演出ランプ35へ送信する。
ここで、輝度の現在設定レベルは、後述する輝度調整手段255により保持されており、電源投入時(復電時)には輝度調整部85で設定されている段階に対応する輝度レベルに設定される。
また、検査用演出データに関して指示する輝度レベルは、現在設定レベルよりも所定段階(例えば3段階)低い輝度レベルに決定されてもよい。例えば、現在設定レベルが輝度レベル8である場合には輝度レベル5に決定され、現在設定レベルが輝度レベル5である場合には輝度レベル2に決定され、現在設定レベルが輝度レベル2である場合には輝度レベル2又は輝度レベル1に決定されてもよい。
検査用演出データに関して指示する輝度レベルは、現在設定レベルよりも低くなるように決定されることが好ましいが、上述のように、現在設定レベル以下となるように決定されてもよい。
結果、検査用演出データに対応するランプ制御データが演出ランプ35へ送信されることで、検査報知演出として、演出ランプ35が輝度の現在設定レベル以下又は現在設定レベルよりも低い輝度で点灯することになる。
但し、検査報知演出以外の演出の中のエラー報知演出においては、現在設定レベルの輝度ではなく予め決められた輝度で演出ランプ35を点灯させてもよい。この場合、ランプ制御手段240は、読み出された演出データがエラー報知用演出データである場合には、予め定められた輝度レベルを指示する輝度指示データをランプ制御データに設定する。エラー報知演出に対応する輝度レベルは、エラー状態の発生を確実に知らしめるために、輝度調整部85で設定される輝度大に対応する輝度レベル8以上とされることが好ましい。また、エラー報知演出に対応する輝度レベルは、発生しているエラー状態の重要度が高い場合と相対的に低い場合とで異なる輝度レベルに決定されてもよい。例えば、磁気エラーや電波エラー等のような重要度が高いエラー状態の発生に伴うエラー報知演出には、最大の輝度レベル9が決定され、右打ちエラーのような相対的に重要度が低いエラー状態の発生に伴うエラー報知演出には、輝度調整部85で設定される輝度大又は輝度中に対応する輝度レベル8又は輝度レベル5が決定されてもよい。
現在設定レベルの更新処理は、電源投入時と、音量調整部84又はカーソルボタン38(上カーソルボタン38a又は下カーソルボタン38b)の操作時とに実行される。
音量調整手段250は、電源投入時(復電時)には、現在設定レベルをそのとき音量調整部84で設定されている段階に対応する音量レベルに設定する。
その他、音量調整手段250は、音量調整部84又はカーソルボタン38(上カーソルボタン38a又は下カーソルボタン38b)が操作された場合に、音量の現在設定レベルを更新する。音量調整部84は、上述した通り、ハードウェア構成(例えばロータリースイッチ)により音量大、音量中、音量小の3段階のいずれかの段階に設定可能とされているため、音量調整部84が操作された場合には、音量調整部84で設定された段階に対応する音量レベルが強制的に現在設定レベルに設定される。一方で、上カーソルボタン38a又は下カーソルボタン38b)が操作された場合には、音量の現在設定レベルを起点に上カーソルボタン38a又は下カーソルボタン38bの操作回数に応じて1段階ずつ現在設定レベルが増減される。
なお、音量調整に係る操作や音量の現在設定レベルの更新処理の具体的内容についてはこのような例に限定されない。
現在設定レベルの更新処理は、電源投入時と、輝度調整部85又はカーソルボタン38(左カーソルボタン38c又は右カーソルボタン38d)の操作時とに実行される。
輝度調整手段255は、電源投入時(復電時)には、現在設定レベルをそのとき輝度調整部85で設定されている段階に対応する輝度レベルに設定する。
その他、輝度調整手段255は、輝度調整部85又はカーソルボタン38(左カーソルボタン38c又は右カーソルボタン38d)が操作された場合に、音量の現在設定レベルを更新する。輝度調整部85は、上述した通り、ハードウェア構成(例えばロータリースイッチ)により輝度大、輝度中、輝度小の3段階のいずれかの段階に設定可能とされているため、輝度調整部85が操作された場合には、輝度調整部85で設定された段階に対応する輝度レベルが強制的に現在設定レベルに設定される。一方で、左カーソルボタン38c又は右カーソルボタン38dが操作された場合には、輝度の現在設定レベルを起点に左カーソルボタン38c又は右カーソルボタン38dの操作回数に応じて1段階ずつ現在設定レベルが増減される。
なお、輝度調整に係る操作や輝度の現在設定レベルの更新処理の具体的内容についてはこのような例に限定されない。
また、本実施形態では、輝度調整手段255で保持される輝度の現在設定レベルにより、演出ランプ35のみならず、メイン表示部81及びサブ表示部82の輝度が調整される。メイン表示部81及びサブ表示部82の輝度は、第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送られる画像制御コマンドに輝度指定データを含めることで第2副制御基板300により制御されてもよいし、現在設定レベルを示す輝度調整コマンドを第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信することで第2副制御基板300により制御されてもよい。
以下、復電処理実行手段180の検査可能処理で実現される遊技機10におけるRAMクリア電源投入時の動作について、図9を用いて説明する。図9は、RAMクリア電源投入時における遊技機10の動作例を示すタイミングチャートである。
本実施形態における検査可能処理では、各種センサの検知動作、特別電動役物65及び普通電動役物61の開閉動作、図柄表示装置90の点灯、スピーカ33からの音声出力、及び演出ランプ35の点灯動作が検査可能とされている。但し、図9に示される検査可能処理は一例であり、検査対象とされる構成やそれらの対応関係等は図9の例に限定されない。また、図9では、各構成において下方がOFF状態(非検知状態又は非動作状態)を示し、上方がON状態(検知状態又は動作状態)を示している。
ここで、検査可能処理で実現される、特別電動役物65及び普通電動役物61の開閉動作、図柄表示装置90の点灯動作、スピーカ33からの音声出力、及び演出ランプ35の点灯は、検査報知演出と表記され得る。
これにより、検査者は図柄表示装置90の点灯状態を視認することで、図柄表示装置90に故障がないかどうかを確認することができる。具体的には、RAMクリア電源投入後の検査可能状態時において、図柄表示装置90を構成する全てのLEDが正常に点灯していれば、図柄表示装置90が正常と判断することができ、点灯していないLEDが含まれている場合には、図柄表示装置90が異常と判断することができる。
また、図柄表示装置90が点灯している間は、検査可能状態が設定されている期間であることが容易に把握可能である。
また、一回の検査報知演出においてスピーカ33からは「センサオン」という音声が1回出力される。また、この「センサオン」という音声の再生時間は約2秒とされているため、演出ランプ35を用いた検査報知演出と同様に、センサの数分の当該音声再生時間の総和が検査可能状態の設定期間(15秒間)よりも短くなっている。
即ち、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において、第一の検知センサ(第1始動口センサ70)による第一の事象の発生の検知に伴い実行される第一の報知演出(演出ランプ35の点灯)が一通り実行されるのに要する時間(2秒)と、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において、第二の検知センサ(第2始動口センサ71)による第二の事象の発生の検知に伴い実行される第二の報知演出(演出ランプ35の点灯)が一通り実行されるのに要する時間(2秒)との和は、当該所定の期間が開始されてから終了するまでの時間(15秒間)よりも短いと特定することができる。
これによれば、検査可能状態の設定期間において、検査対象となるセンサごとに順次ON状態とし各センサのON状態に伴う演出ランプ35の点灯を順次確認することができるため、検査可能状態の設定期間内で各センサの動作を個々に確認することができる。
但し、本実施形態では上述の一定時間は全て共通時間(2秒)とされたが、センサごとに異なる時間の報知演出が行われてもよい。
これにより、第1始動口センサ70の検知動作に加えて、主制御基板100に接続される第1特別電動役物ソレノイド66a及び第1特別電動役物65aの動作、第1副制御基板200に接続される演出ランプ35の動作、第2副制御基板300に接続されるスピーカ33の動作、並びにそれら構成への接続状態を一括で検査することができる。例えば、第1始動口センサ70をON状態とさせたにも関わらず、第1特別電動役物65a、演出ランプ35及びスピーカ33のいずれか二つ又は一つが動作しなかった場合には、その動作しなかった構成又はそれへの接続が異常と判断することができ、全てが動作しなかった場合には、それら全ての構成若しくはそれらへの接続、又は第1始動口センサ70若しくはそれへの接続が異常と判断することができる。
なお、第1始動口センサ70のON状態の判定に伴い実行される、スピーカ33及び演出ランプ35を用いた検査報知演出、即ちスピーカ33からの「センサオン」との音声の出力及び演出ランプ35の点灯は、第2始動口センサ71、ゲートセンサ74、一般入賞口センサ73a、又は一般入賞口センサ73bのON状態の判定時でも同様に実行されるため、以下の説明では、スピーカ33及び演出ランプ35を用いた検査報知演出の説明は適宜省略する。
これにより、第2始動口センサ71の検知動作に加えて、主制御基板100に接続される第2特別電動役物ソレノイド66b及び第2特別電動役物65bの動作、第1副制御基板200に接続される演出ランプ35の動作、及び第2副制御基板300に接続されるスピーカ33の動作、並びにそれら構成への接続状況を一括で検査することができる。例えば、第2始動口センサ71をON状態とさせたにも関わらず、第2特別電動役物65b、演出ランプ35及びスピーカ33のいずれか二つ又は一つが動作しなかった場合には、その動作しなかった構成又はそれへの接続が異常と判断することができ、全てが動作しなかった場合には、それら全ての構成若しくはそれらへの接続、又は第2始動口センサ71若しくはそれへの接続が異常と判断することができる。
これにより、ゲートセンサ74の検知動作に加えて、主制御基板100に接続される普通電動役物ソレノイド62及び普通電動役物61の動作、第1副制御基板200に接続される演出ランプ35の動作、及び第2副制御基板300に接続されるスピーカ33の動作、並びにそれら構成への接続状況を一括で検査することができる。例えば、ゲートセンサ74をON状態とさせたにも関わらず、普通電動役物61、演出ランプ35及びスピーカ33のいずれか二つ又は一つが動作しなかった場合には、その動作しなかった構成又はそれへの接続が異常と判断することができ、全てが動作しなかった場合には、それら全ての構成若しくはそれらへの接続、又はゲートセンサ74若しくはそれへの接続が異常と判断することができる。
これにより、一般入賞口センサ73aの検知動作に加えて、主制御基板100に接続される第1特別電動役物ソレノイド66a及び第1特別電動役物65a並びに普通電動役物ソレノイド62及び普通電動役物61の動作、第1副制御基板200に接続される演出ランプ35の動作、及び第2副制御基板300に接続されるスピーカ33の動作、それら構成への接続状況を一括で検査することができる。例えば、一般入賞口センサ73aをON状態とさせたにも関わらず、第1特別電動役物65a、普通電動役物61、演出ランプ35及びスピーカ33のいずれか三つ若しくは二つ又は一つが動作しなかった場合には、その動作しなかった構成又はそれへの接続が異常と判断することができ、全てが動作しなかった場合には、それら全ての構成若しくはそれらへの接続、又は一般入賞口センサ73a若しくはそれへの接続が異常と判断することができる。
但し、このような例に制限されず、開放状態の時間は第1特別電動役物65a、第2特別電動役物65b及び普通電動役物61のそれぞれにおいて異なる時間とされてもよいし、動作契機となるセンサごとに異なる時間とされてもよい。
即ち、RAMクリア処理の実行を伴う電源投入に基づく所定の期間(検査可能状態の設定期間(本実施形態では15秒間))において、第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって第一の事象の発生が検知されて第一の報知手段(演出ランプ35)による第一の報知演出(点灯)が実行される場合には、実行される第一の報知演出が第一の報知態様である一方、当該所定の期間の経過後(遊技可能状態)において、当該第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって当該第一の事象の発生が検知されて第一の報知手段(演出ランプ35)による第一の報知演出(点灯)が実行される場合には、実行される第一の報知演出が第二の報知態様であり、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において、第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第二の事象の発生が検知されて第二の報知手段(演出ランプ35)による第二の報知演出(点灯)が実行される場合には、実行される第二の報知演出が第三の報知態様である一方、当該所定の期間の経過後(遊技可能状態)において、当該第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって当該第二の事象の発生が検知されて第二の報知手段(演出ランプ35)による第二の報知演出(点灯)が実行される場合には、実行される第二の報知演出が第四の報知態様であると特定することができる。
この上で、第一の報知態様は、第二の報知態様よりも認識され難い(認識し易さが低下した、即ち輝度が抑制された)報知態様であり、第三の報知態様は、第四の報知態様よりも認識され難い(認識し易さが低下した、即ち輝度が抑制された)報知態様であり、第二の報知手段(演出ランプ35)は、第一の報知手段(演出ランプ35)と同一、又は第一の報知手段の一部と重複する報知手段であると特定することができる。
このように本実施形態では、検査可能状態の設定期間において、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、ゲートセンサ74、一般入賞口センサ73a、及び一般入賞口センサ73bのON状態が判定されたいずれの場合においても、検査報知演出の一部が共通の報知手段(演出ランプ35及びスピーカ33)で実行されたが、一部重複する報知手段(例えば、一方が演出ランプ35のみ又はスピーカ33のみ)で実行されてもよい。
これにより、遊技の進行に伴う演出では遊技の興趣を低下させないように所望の音量又は輝度で演出が実行される一方で、RAMクリア電源投入時の検査タイミングでは検査者に把握可能な程度に抑えた音量又は輝度で演出(検査動作)が行われるため、遊技の興趣を維持しつつ、センサ等が正常動作するか否かを確認することができ、更に、その確認にあたっての検査者の聴覚又は視覚による刺激の負担を軽減することができる。また、第二の報知手段の少なくとも一部を第一の報知手段と共通化することで、第一の報知演出のみならず、第二の報知演出も認識させ易くすることができる。
即ち、報知制御手段(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300等)は、所定の期間(検査可能状態の設定期間)に第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって第一の事象の発生が検知された場合には、第一の報知手段(スピーカ33)による第一の報知演出(「センサオン」との音声)に加えて、第三の報知手段(演出ランプ35)による第三の報知演出(点灯)を実行させることが可能であり、所定の期間(検査可能状態の設定期間)に第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第二の事象の発生が検知された場合には、第二の報知手段(スピーカ33)による第二の報知演出(「センサオン」との音声)に加えて、第四の報知手段(演出ランプ35)による第四の報知演出(点灯)を実行させることが可能であると特定することができる。
これにより、第一若しくは第二の検知センサ自体、又はそれの接続に異常があるのか、第一、第二、第三若しくは第四の報知手段自体、又はそれの接続に異常があるのかを適切に切り分けることができる。
即ち、所定の期間に主制御部(主制御基板100)に接続されており副制御部(第1副制御基板200又は第2副制御基板300)に接続されていない第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって第一の事象の発生が検知された場合に、副制御部(第1副制御基板200)によって実現される第一の報知制御手段(復電処理実行手段260及びランプ制御手段240)は、第一の報知演出(ランプ点灯)を第一の報知手段(演出ランプ35)に実行させ、主制御部(主制御基板100)によって実現される第二の報知制御手段(復電処理実行手段180)は、第三の報知演出(開閉動作)を第三の報知手段(第1特別電動役物65a)に実行させ、当該所定の期間に主制御部(主制御基板100)に接続されており副制御部(第1副制御基板200又は第2副制御基板300)に接続されていない第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第二の事象の発生が検知された場合に、副制御部(第1副制御基板200)によって実現される第一の報知制御手段(復電処理実行手段260及びランプ制御手段240)は、第二の報知演出(ランプ点灯)を第二の報知手段(演出ランプ35)に実行させ、主制御部(主制御基板100)によって実現される第二の報知制御手段(復電処理実行手段180)は、第四の報知演出(開閉動作)を第四の報知手段(第2特別電動役物65b)に実行させると特定することができる。
これにより、第一及び第二の検知センサや報知手段の動作を確認することができるだけでなく、主制御部(主制御基板100)から副制御部(第1副制御基板200又は第2副制御基板300)への通信が正常に行われているか否かについても確認することができる。
ここで、「第一の検知センサ及び第二の検知センサが主制御部に接続されている」とは、検知センサと主制御部とが電気的に直接接続されていることを意味し、「第一の検知センサ及び第二の検知センサが副制御部に接続されていない」とは、検知センサと副制御部とが電気的に直接接続されていないことを意味する。「直接接続される」とは、例えば、センサからの検知信号が他の制御部を経由することなく主制御部又は副制御部に入力されるような接続形態を示す。
即ち、遊技制御処理手段(主制御基板100)は、所定の期間(検査可能状態の設定期間)の経過後において第一の検知センサ(第1始動口センサ70)又は第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第一の事象又は第二の事象の発生が検知された場合には、第一の事象又は第二の事象の発生に対応する遊技制御処理を実行することが可能である一方、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において第一の検知センサ(第1始動口センサ70)又は第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第一の事象又は第二事象の発生が検知された場合には、第一の事象又は第二の事象の発生に対応する当該遊技制御処理を実行しないと特定することができる。ここでの遊技制御処理とは、本実施形態における遊技可能状態で実行される、遊技の進行に関わる処理である。
これにより、第一及び第二の検知センサや報知手段が正常に動作するか否かを確認するにあたって第一及び第二の事象に対応する遊技制御処理が実行されないため、当該遊技制御処理に対応する人為的な処理(大当り発生等による新たなRAMクリア処理の実行等)を必要とせず、当該確認に係る人為的な負担を軽減することができる。
これにより、所定の検知センサや報知手段の動作を確認するにあたり、RAMクリア処理も合わせて実行させることができる。
まず、検査可能状態の設定期間中に第1始動口センサ70等の所定の検知センサによって所定の事象の発生が検知された場合にはその検査可能状態の設定期間が終了するわけではなく、その設定期間は継続する。一方で、検査可能状態の設定期間中に電断が生じた場合にはその検査可能状態の設定期間は終了し、その電断後にRAMクリア電源投入が行われた場合には、そのRAMクリア電源投入に基づいて検査可能状態が新たに所定の期間(15秒間)設定される。
一方で、検査可能状態の設定期間中の電断後にRAMクリア電源投入以外の電源投入が行われた場合の少なくとも一部では、その電源投入後には検査可能状態は設定されないため、当該検査可能状態の設定期間は終了することになる。
これにより、検査可能状態の設定期間中に電断させRAMクリア電源投入以外の電源投入を行うことで、検査可能状態をすぐに終了させることができる。
但し、検査可能状態の設定期間の経過時間が電断時のバックアップ対象とされ、RAMクリア電源投入以外の電源投入時にその経過時間が残っている場合には、RAMクリア電源投入以外でも検査可能状態がその残りの期間だけ設定されてもよい。
以上の説明で記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、上述の実施形態における検査報知演出の態様はあくまで例示であり、検査報知演出に関わる構成は上述の実施形態の内容に限定されない。
例えば、条件装置の作動に係るスイッチ、役物連続作動装置の作動に係るゲートスイッチ、遊技球の落下の方向に変化を与える可動体又は入賞口内部の可動体の原位置スイッチ等を検査対象のセンサに加えてもよい。上述の実施形態によれば、V入賞領域の遊技球の通過を検知するための検知センサも検査対象のセンサに加えられてもよい。
例えば、検査可能状態の設定期間における第1始動口センサ70又は第2始動口センサ71のON状態の判定に伴い、第1特別電動役物65a又は第2特別電動役物65bの開閉動作に替えて又は加えて、図柄表示装置90全体又は一部の点灯を一定時間実行するようにしてもよい。
この例によれば、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって第一の事象の発生が検知された場合における第三の報知手段(図柄表示装置90)により実行される第三の報知演出(点灯)の報知態様と、所定の期間の経過後(遊技可能状態)において第一の検知センサ(第1始動口センサ70)によって第一の事象の発生が検知された場合における第三の報知手段(図柄表示装置90)により実行される第三の報知演出(点灯)の報知態様とが、同一態様となる場合があり、所定の期間(検査可能状態の設定期間)において第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第二の事象の発生が検知された場合における第四の報知手段(図柄表示装置90)により実行される第四の報知演出(点灯)の報知態様と、所定の期間の経過後(遊技可能状態)において第二の検知センサ(第2始動口センサ71)によって第二の事象の発生が検知された場合における第四の報知手段(図柄表示装置90)により実行される第四の報知演出(点灯)の報知態様とが、同一態様となる場合があると特定することができる。
ここでの「同一態様」とは、所定の期間内であるか所定の期間の経過後であるかによって報知態様が変化しないことを指し、実行される報知演出の一時期でも同一態様となっていれば異なる態様となる期間があることを許容し、更に、或る条件下によってのみ同一態様となり他の条件下では異なる態様となることも許容する。
このようにすれば、検査可能状態と遊技可能状態とで、同一検知センサによる検知による報知演出が共通する場合があるため、検査可能状態において検知センサ及び報知手段の動作確認を把握し易くすることができる。
また、本実施形態における検査報知演出では、メイン表示部81及びサブ表示部82は利用されなかったが、それらの表示領域の一部を用いるようにしてもよい。
例えば、各種センサのON状態が2以上の所定回数判定された、即ち、センサにおけるOFF状態からON状態への遷移が所定回数検知されたことを条件に、検査報知演出が実行されるようにしてもよい。この場合、当該所定回数の判定(検知)は、最初のON状態判定からの経過時間が所定期間内に当該所定回数判定されることとしてもよいし、ON状態判定から次のON状態判定までの間が所定期間内であればカウントするようにしてもよい。
上記「所定の実行条件」における「所定の事象の発生が検知された回数」は、上述したとおり、検知センサによって所定の事象の発生が最初に検知されてから一定時間内に検知される回数であってもよいし、所定の事象の発生の検知ごとにその検知から一定時間内に次の検知がある場合に加算される回数であってもよい。
このようにすれば、一回の所定事象の判定で第一の報知演出が実行されるのに比べて、所定の検知センサの動作検証の確実性を向上させることができる。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
遊技に係る第一の事象の発生を検知する第一の検知センサと、
遊技に係る第二の事象の発生を検知する第二の検知センサと、
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、
電源投入時に特定の条件が充足されたことに基づいてRAMクリア処理を実行するRAMクリア処理手段と、
を備え、
前記報知制御手段は、
前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、第一の報知演出を、前記報知手段のうちの第一の報知手段に実行させることが可能であり、
前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、第二の報知演出を、前記報知手段のうちの第二の報知手段に実行させることが可能であり、
前記第一の報知演出は、第一の報知態様である場合と、第二の報知態様である場合と、があり、
前記第二の報知演出は、第三の報知態様である場合と、第四の報知態様である場合と、があり、
前記第一の報知態様は、前記第二の報知態様よりも認識され難い報知態様であり、
前記第三の報知態様は、前記第四の報知態様よりも認識され難い報知態様であり、
前記RAMクリア処理の実行を伴う電源投入に基づく所定の期間において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知されて前記第一の報知演出が実行される場合には、実行される該第一の報知演出が前記第一の報知態様である一方、
前記所定の期間の経過後において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知されて前記第一の報知演出が実行される場合には、実行される該第一の報知演出が前記第二の報知態様であり、
前記所定の期間において、前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知されて前記第二の報知演出が実行される場合には、実行される該第二の報知演出が前記第三の報知態様である一方、
前記所定の期間の経過後において、前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知されて前記第二の報知演出が実行される場合には、実行される該第二の報知演出が前記第四の報知態様であり、
前記第二の報知手段は、前記第一の報知手段と同一、又は前記第一の報知手段の一部と重複する報知手段である、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
前記報知制御手段は、
前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、第三の報知演出を前記報知手段のうちの第三の報知手段に実行させることが可能であり、
前記所定の期間に前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、前記第一の報知演出に加えて、前記第三の報知演出を実行させることが可能であり、
前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、第四の報知演出を前記報知手段のうちの第四の報知手段に実行させることが可能であり、
前記所定の期間に前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第二の報知演出に加えて、前記第四の報知演出を実行させることが可能である、
(1)に記載の遊技機。
(3)
遊技の進行を制御する主制御部と、
前記主制御部から送信される制御情報に基づいて遊技の演出を制御する副制御部と、
を更に備え、
前記第一の検知センサ及び前記第二の検知センサは、前記主制御部に接続されている一方、前記副制御部に接続されておらず、
前記報知制御手段は、第一の報知制御手段と、第二の報知制御手段とで構成され、
前記第一の報知制御手段は、
前記副制御部によって実現され、
前記第一の報知演出を前記第一の報知手段に実行させ、前記第二の報知演出を前記第二の報知手段に実行させ、
前記第二の報知制御手段は、
前記主制御部によって実現され、
前記第三の報知演出を前記第三の報知手段に実行させ、前記第四の報知演出を前記第四の報知手段に実行させる、
(2)に記載の遊技機。
(4)
前記所定の期間において前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合における前記第三の報知演出の報知態様と、前記所定の期間の経過後において前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合における前記第三の報知演出の報知態様とが、同一態様となる場合があり、
前記所定の期間において前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合における前記第四の報知演出の報知態様と、前記所定の期間の経過後において前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合における前記第四の報知演出の報知態様とが、同一の報知態様となる場合がある、
(3)に記載の遊技機。
(5)
遊技の進行に係る遊技制御処理を実行する遊技制御処理手段を更に備え、
前記第一の検知センサ及び前記第二の検知センサは、前記遊技制御処理の実行の契機となる検知センサであり、
前記遊技制御処理手段は、
前記所定の期間の経過後において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合又は前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第一の事象又は前記第二の事象の発生に対応する前記遊技制御処理を実行することが可能である一方、
前記所定の期間において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合又は前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第一の事象又は前記第二の事象の発生に対応する前記遊技制御処理を実行しない、
(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55(55a、55b) 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65(65a、65b) 特別電動役物
66(66a、66b) 特別電動役物ソレノイド
67(67a、67b) 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72(72a、72b) 大入賞口センサ
73(73a、73b) 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
83(83a、83b、83c、83d) 演出遮蔽体
84 音量調整部
85 輝度調整部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 電断処理実行手段
180 復電処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
235 音声制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
250 音量調整手段
255 輝度調整手段
260 復電処理実行手段
270 サブ情報記憶手段
275 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
504 RAMクリアスイッチ回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (5)
- 遊技に係る第一の事象の発生を検知する第一の検知センサと、
遊技に係る第二の事象の発生を検知する第二の検知センサと、
報知手段と、
前記報知手段を制御する報知制御手段と、
電源投入時に特定の条件が充足されたことに基づいてRAMクリア処理を実行するRAMクリア処理手段と、
を備え、
前記報知制御手段は、
前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、第一の報知演出を、前記報知手段のうちの第一の報知手段に実行させることが可能であり、
前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、第二の報知演出を、前記報知手段のうちの第二の報知手段に実行させることが可能であり、
前記第一の報知演出は、第一の報知態様である場合と、第二の報知態様である場合と、があり、
前記第二の報知演出は、第三の報知態様である場合と、第四の報知態様である場合と、があり、
前記第一の報知態様は、前記第二の報知態様よりも認識され難い報知態様であり、
前記第三の報知態様は、前記第四の報知態様よりも認識され難い報知態様であり、
前記RAMクリア処理の実行を伴う電源投入に基づく所定の期間において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知されて前記第一の報知演出が実行される場合には、実行される該第一の報知演出が前記第一の報知態様である一方、
前記所定の期間の経過後において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知されて前記第一の報知演出が実行される場合には、実行される該第一の報知演出が前記第二の報知態様であり、
前記所定の期間において、前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知されて前記第二の報知演出が実行される場合には、実行される該第二の報知演出が前記第三の報知態様である一方、
前記所定の期間の経過後において、前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知されて前記第二の報知演出が実行される場合には、実行される該第二の報知演出が前記第四の報知態様であり、
前記第二の報知手段は、前記第一の報知手段と同一、又は前記第一の報知手段の一部と重複する報知手段である、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記報知制御手段は、
前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、第三の報知演出を前記報知手段のうちの第三の報知手段に実行させることが可能であり、
前記所定の期間に前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合には、前記第一の報知演出に加えて、前記第三の報知演出を実行させることが可能であり、
前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、第四の報知演出を前記報知手段のうちの第四の報知手段に実行させることが可能であり、
前記所定の期間に前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第二の報知演出に加えて、前記第四の報知演出を実行させることが可能である、
請求項1に記載の遊技機。 - 遊技の進行を制御する主制御部と、
前記主制御部から送信される制御情報に基づいて遊技の演出を制御する副制御部と、
を更に備え、
前記第一の検知センサ及び前記第二の検知センサは、前記主制御部に接続されている一方、前記副制御部に接続されておらず、
前記報知制御手段は、第一の報知制御手段と、第二の報知制御手段とで構成され、
前記第一の報知制御手段は、
前記副制御部によって実現され、
前記第一の報知演出を前記第一の報知手段に実行させ、前記第二の報知演出を前記第二の報知手段に実行させ、
前記第二の報知制御手段は、
前記主制御部によって実現され、
前記第三の報知演出を前記第三の報知手段に実行させ、前記第四の報知演出を前記第四の報知手段に実行させる、
請求項2に記載の遊技機。 - 前記所定の期間において前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合における前記第三の報知演出の報知態様と、前記所定の期間の経過後において前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合における前記第三の報知演出の報知態様とが、同一態様となる場合があり、
前記所定の期間において前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合における前記第四の報知演出の報知態様と、前記所定の期間の経過後において前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合における前記第四の報知演出の報知態様とが、同一の報知態様となる場合がある、
請求項3に記載の遊技機。 - 遊技の進行に係る遊技制御処理を実行する遊技制御処理手段を更に備え、
前記第一の検知センサ及び前記第二の検知センサは、前記遊技制御処理の実行の契機となる検知センサであり、
前記遊技制御処理手段は、
前記所定の期間の経過後において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合又は前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第一の事象又は前記第二の事象の発生に対応する前記遊技制御処理を実行することが可能である一方、
前記所定の期間において、前記第一の検知センサによって前記第一の事象の発生が検知された場合又は前記第二の検知センサによって前記第二の事象の発生が検知された場合には、前記第一の事象又は前記第二の事象の発生に対応する前記遊技制御処理を実行しない、
請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技機。
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