JP2020188537A - 設定変更システム、設定変更方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

設定変更システム、設定変更方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】専門家ではない作業者であっても設定値を最適値に確実に変更することができる設定変更システム及び設定変更方法と、設定値について最適値への確実な変更を実現することができるソフトウェアを生成するコンピュータプログラムとを提供する。【解決手段】蓄電装置12では、サブ管理装置33は蓄電素子の充電又は放電を設定値に基づいて制御する。通信端末14は、設定値を変更するために用いられる。通信端末14は、設定値として変更される変更値を含むソフトウェアBを取得する。蓄電装置12は、通信端末14が取得したソフトウェアBを実行することによって、設定値を変更値に変更する。【選択図】図10

Description

本発明は、設定変更システム、設定変更方法及びコンピュータプログラムに関する。
発電機が発生させた電力を蓄える蓄電装置(例えば、特許文献1を参照)が普及している。特許文献1に記載の蓄電装置では、複数の蓄電素子が直列に接続されている。発電機が発生させた電力は複数の蓄電素子に蓄えられる。複数の蓄電素子に蓄えられた電力は負荷に供給される。複数の蓄電素子への充電及び放電は充放電回路によって制御される。充放電回路は、1つの蓄電素子の電圧が一定の設定値以上となった場合、複数の蓄電素子への充電を停止する。
特開2018−42462号公報
特許文献1に記載されているような蓄電装置では、複数の蓄電素子の充電又は放電の制御に用いる設定値は、通常、蓄電装置の出荷段階において、予め設定されている。しかしながら、設定値として設定されるべき最適値は、蓄電装置が備える蓄電素子の個々の特性によって異なる。設定値の最適値は、蓄電装置が設置された環境に応じて変化する。蓄電装置が設置された後に蓄電装置の使用方法が変更された場合も、最適値は変化する。
蓄電装置を設置した後において最適値が変化した場合、設定値を変更する必要がある。設定値を変更するためには、充放電を制御するための制御プログラムを書き換える必要がある。この書き換えついては、専門的な知識を有する作業者が行う必要である。このため、通常、最適値が変化した場合、この作業者が蓄電装置の設置場所に赴き、制御プログラムを書き換え、設定値を変更する。しかしながら、蓄電装置の設置場所が、制御プログラムの専門家である作業者の居所から遠く離れている場合、設定値を変更するためにかかる時間が長く、作業者の負担が大きい。
本発明は、専門家ではない作業者であっても設定値を最適値に確実に変更することができる設定変更システム及び設定変更方法と、設定値について最適値への確実な変更を実現することができるソフトウェアを生成するコンピュータプログラムとを提供することを目的とする。
設定変更システムは、蓄電素子の充電又は放電を設定値に基づいて制御する充放電制御部を有する蓄電装置と、前記設定値を変更するために用いられる変更端末とを備える。前記変更端末は、前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得する取得部を有し、前記蓄電装置は、前記取得部が取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する変更部を有する。
蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値を変更する設定変更方法では、前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得し、取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する。
コンピュータプログラムは、コンピュータに、蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を取得し、取得した変更値を含むソフトウェアを生成する処理を実行させ、前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される。
コンピュータプログラムは、コンピュータに、蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を取得し、取得した制御値に基づいて、前記蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を決定し、決定した変更値を含むソフトウェアを生成する処理を実行させ、前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される。
上記の態様に係る設定変更システム及び設定変更方法によれば、専門家ではない作業者であっても設定値を最適値に確実に変更することができる。
上記の態様に係るコンピュータプログラムによれば、設定値について最適値への確実な変更を実現することができる。
実施の形態1における蓄電システムの構成を示すブロック図である。 蓄電装置の構成を示すブロック図である。 蓄電モジュールの構成を示すブロック図である。 サブ管理装置が行う制御の例の説明図である。 メイン管理装置の構成を示すブロック図である。 ソフトウェアの生成装置の構成を示すブロック図である。 ソフトウェア生成処理の手順を示すフローチャートである。 通信端末の構成を示すブロック図である。 ソフトウェア書き込み処理の手順を示すフローチャートである。 互いに接続している蓄電装置及び通信端末の構成を示すブロック図である。 メイン管理装置及び通信端末において実行される処理の手順を示すフローチャートである。 通信端末の使用例の説明図である。 実施の形態2における蓄電装置の接続の説明図である。 メイン管理装置の構成を示すブロック図である。 生成装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3におけるソフトウェア生成処理の手順を示すフローチャートである。
設定変更システムは、蓄電素子の充電又は放電を設定値に基づいて制御する充放電制御部を有する蓄電装置と、前記設定値を変更するために用いられる変更端末とを備える。前記変更端末は、前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得する取得部を有し、前記蓄電装置は、前記取得部が取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する変更部を有する。
ソフトウェアに変更値が含まれているため、設定値を変更する者は、ソフトウェアを実行するだけでよく、変更値を入力する必要はない。最適な変更値がソフトウェアに含まれている場合、専門家ではない作業者であっても、設定値を最適値に確実に変更することができる。蓄電装置の設置場所から遠く離れた場所にある装置が蓄電装置と通信するシステムにおいて、蓄電装置との通信が途絶えた場合であっても、専門家ではない作業者が設定値を最適値に確実に変更することができる。これにより、蓄電装置において適切な制御が維持される。
設定変更システムは、パスワードの入力を受け付けるパスワード受付部と、前記パスワード受付部を通じて入力されたパスワードに基づいて、前記設定値を変更するか否かを判定する判定部とを備え、前記蓄電装置の前記変更部は、前記判定部が前記設定値を変更すると判定した場合、前記設定値を前記変更値に変更してもよい。
この場合、正しいパスワードを知っている者のみが設定値を変更することができる。
設定変更システムは、前記パスワード受付部を通じて入力されたパスワードに基づいて、日付を決定する日付決定部を備え、前記蓄電装置の前記判定部は、前記日付決定部が決定した日付が、前記変更端末の前記取得部が前記ソフトウェアを取得した日付と一致する場合、前記設定値を変更すると判定してもよい。
パスワードを入力することによって実行することができるソフトウェアは、入力したパスワードに基づいて決定された日付に変更端末が取得したソフトウェアに限定される。
前記蓄電装置は、前記蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を検出する制御値検出部と、前記制御値検出部が検出した制御値を前記設定値と比較する比較部とを有し、前記蓄電装置の前記充放電制御部は、前記比較部の比較結果に基づいて、前記蓄電素子の充電又は放電を制御してもよい。
この場合、制御値及び設定値の比較結果に基づいて、蓄電素子の充電又は放電が制御される。
前記蓄電装置の前記制御値検出部は、前記蓄電素子の電圧を検出してもよく、前記設定値は、前記蓄電素子の電圧に関する閾値であってもよい。
蓄電素子の電圧と閾値との比較結果に基づいて、蓄電素子の充電又は放電を制御する。
設定変更システムは、前記ソフトウェアを生成する生成装置を備え、前記生成装置は、前記変更値の入力を受け付ける変更値受付部と、前記変更値受付部を通じて入力された変更値を含むソフトウェアを生成する生成部とを有する。
ソフトウェアを実行した場合、設定値は、生成装置の使用者が入力した変更値に変更される。
設計変更システムは、前記ソフトウェアを生成する生成装置を備え、前記蓄電装置は、前記蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を検出する制御値検出部を有し、前記生成装置は、前記制御値検出部が検出した制御値に基づいて前記変更値を決定する変更値決定部と、前記変更値決定部が決定した変更値を含むソフトウェアを生成する生成部とを有する。
ソフトウェアを実行した場合、設定値は、複数の制御値に基づいて決定された変更値に変更される。
蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値を変更する設定変更方法では、前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得し、取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する。
ソフトウェアに変更値が含まれている。このため、前述したように、最適な変更値がソフトウェアに含まれている場合、専門家ではない作業者であっても、設定値を最適値に確実に変更することができる。
コンピュータプログラムは、コンピュータに、蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を取得し、取得した変更値を含むソフトウェアを生成する処理を実行させ、前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される。
例えば、変更値の入力を受け付けることによって取得した最適な変更値を含むソフトウェアが生成される。専門家ではない作業者であっても、ソフトウェアを実行することによって、設定値を最適値に確実に変更することができる。
コンピュータプログラムは、コンピュータに、蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を取得し、取得した制御値に基づいて、前記蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を決定し、決定した変更値を含むソフトウェアを生成する処理を実行させ、前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される。
複数の制御値に基づいて決定した最適な変更値を含むソフトウェアが生成される。専門家ではない作業者であっても、ソフトウェアを実行することによって、設定値を最適値に確実に変更することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における蓄電システム1の構成を示すブロック図である。蓄電システム1は、発電機10、パワーコンディショナ11及び蓄電装置12を備える。発電機10はパワーコンディショナ11に接続されている。パワーコンディショナ11は、蓄電装置12及び電力系統にも接続されている。
発電機10は、太陽電池又は風力発電機等であり、直流又は交流の電力を発生させる。発電機10は、発生させた電力をパワーコンディショナ11に送る。
パワーコンディショナ11は、発電機10から送られた電力に係る電圧を、周波数及び振幅が電力系統に適合している交流電圧に変換し、変換した交流電圧に係る交流電力を電力系統に送る。電力系統は、例えば、工場又は家庭等の建物に接続されている。電力系統を介してこれらの建物に交流電力が送られる。
パワーコンディショナ11は、発電機10から送られた電力に係る電圧を、蓄電装置12の充電に適した直流電圧に変換し、変換した直流電圧に係る直流電力を蓄電装置12に送る。これにより、蓄電装置12は充電される。蓄電装置12は、例えば、発電機10が発電していない場合、自身に蓄えられている直流電力をパワーコンディショナ11に送る。パワーコンディショナ11は、蓄電装置12から送られた直流電力に係る直流電圧を、周波数及び振幅が電力系統に適合している交流電圧に変換し、変換した交流電圧に係る交流電力を電力系統に送る。
蓄電装置12はコネクタ20を有する。コネクタ20には、可搬型のメモリMのコネクタCmが着脱可能に接続される。蓄電装置12は、メモリMに種々のデータを書き込む。メモリMは、蓄電装置12内に差込むカード型のメモリ、例えばSD(Secure Digital)カードであってもよい。
図2は蓄電装置12の構成を示すブロック図である。図2では、電力が伝送される電力線を太線で示し、電力線以外の線、例えば、通信線を細線で示している。他の図においても、同様に、電力線を太線で示し、電力線以外の線を細線で示している。
蓄電装置12は、コネクタ20に加えて、複数のバンク21及びメイン管理装置22を有する。複数のバンク21はパワーコンディショナ11に接続されている。各バンク21は接地されている。複数のバンク21及びメイン管理装置22は内部バス23に接続されている。メイン管理装置22は、コネクタ20にも接続されている。
パワーコンディショナ11は、複数のバンク21に直流電力を供給することによって、複数のバンク21を充電する。各バンク21は、自身に蓄えられている直流電力をパワーコンディショナ11に送る。これにより、各バンク21は放電する。パワーコンディショナ11は、各バンク21から供給された直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を電力系統に送る。
各バンク21は、複数の蓄電モジュール30、充放電回路31、電流検出部32及びサブ管理装置33を有する。複数の蓄電モジュール30は直列に接続されている。複数の蓄電モジュール30の直列回路に関して、一端は充放電回路31に接続され、他端は電流検出部32に接続されている。充放電回路31は、パワーコンディショナ11にも接続されている。電流検出部32は接地されている。各蓄電モジュール30はサブ管理装置33に接続されている。サブ管理装置33は、内部バス23にも接続されている。
パワーコンディショナ11は、充放電回路31を介して、複数の蓄電モジュール30に直流電力を供給し、各蓄電モジュール30を充電する。各蓄電モジュール30は、充放電回路31を介してパワーコンディショナ11に電力を放出する。充放電回路31は、サブ管理装置33の指示に従って、複数の蓄電モジュール30の充電を停止する。充放電回路31は、サブ管理装置33の指示に従って、複数の蓄電モジュール30の放電を停止する。
充放電回路31は、例えば、スイッチ又はブレーカを有する。サブ管理装置33は、充放電回路31が有するスイッチ又はブレーカをオン又はオフに切替える。これにより、充放電回路31は、充電の停止と、放電の停止とを行う。
図3は蓄電モジュール30の構成を示すブロック図である。各蓄電モジュール30は、複数の蓄電素子40、複数の電圧検出部41、温度検出部42及び出力基板43を有する。蓄電素子40は所謂セルである。蓄電素子40は、例えば、リチウムイオン電池である。複数の蓄電素子40は直列に接続されている。複数の蓄電素子40の直列回路は、充放電回路31を介して流れる電流の電流経路に配置されている。各蓄電素子40の正極及び負極には電圧検出部41が接続されている。複数の電圧検出部41及び温度検出部42は出力基板43に接続されている。出力基板43はサブ管理装置33に接続されている。
パワーコンディショナ11は、充放電回路31を介して、各蓄電モジュール30が有する複数の蓄電素子40を充電する。各蓄電素子40は、充放電回路31を介して電力を放出する。
以下では、蓄電素子40の電圧をセル電圧と記載する。各電圧検出部41は、自身に接続されている蓄電素子40のセル電圧を繰り返し検出する。各電圧検出部41は、セル電圧を検出する都度、検出したセル電圧を示す電圧データを出力基板43に出力する。
以下では、蓄電モジュール30の温度をモジュール温度と記載する。温度検出部42は、自身に対応する蓄電モジュール30のモジュール温度を繰り返し検出する。モジュール温度は、例えば、蓄電素子40の外表面温度、又は、複数の蓄電素子40が収容されている収容箱における雰囲気温度である。温度検出部42は、モジュール温度を検出する都度、検出したモジュール温度を示す温度データを出力基板43に出力する。
出力基板43は、複数の電圧検出部41及び温度検出部42から入力された電圧データ及び温度データをサブ管理装置33に繰り返し出力する。
図2に示す電流検出部32は、自身に対応するバンク21について、パワーコンディショナ11が充電している場合に流れる充電電流を検出する。電流検出部32は、自身に対応するバンク21が電力を放出している場合に流れる放電電流も検出する。電流検出部32は、充電電流を検出する都度、検出した充電電流を示す充電電流データをサブ管理装置33に出力する。電流検出部32は、放電電流を検出する都度、検出した放電電流を示す放電電流データをサブ管理装置33に出力する。
前述したように、複数のバンク21それぞれはサブ管理装置33を有する。各サブ管理装置33は、処理素子、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む制御部を有する。この制御部は、サブ管理装置33に記憶されている制御プログラムPcを実行することによって、充放電を制御する充放電制御処理を実行する。
前述したように、各バンク21において、電流検出部32からサブ管理装置33に充電電流データ及び放電電流データに入力されるとともに、複数の出力基板43からサブ管理装置33に電圧データ及び温度データが入力される。充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データそれぞれは、充電電流、放電電流、セル電圧及びモジュール温度を示す。充電電流、放電電流、セル電圧及びモジュール温度それぞれは、蓄電素子40を制御するために必要な制御値である。電流検出部32、電圧検出部41及び温度検出部42それぞれは、制御値検出部として機能する。
サブ管理装置33には、複数の設定値が予め記憶されている。複数の設定値は、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値である。上限閾値は下限閾値よりも大きい。
各バンク21において、サブ管理装置33の制御部は、充放電制御処理において、充電電流、放電電流及びモジュール温度それぞれを、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値と比較し、セル電圧を上限閾値及び下限閾値と各別に比較する。サブ管理装置33は、比較結果に基づいて、充放電回路31に種々の動作を実行させる。これにより、蓄電素子40の充放電が制御される。サブ管理装置33は比較部及び充放電制御部として機能する。
図4は、サブ管理装置33が行う制御の例の説明図である。図4に示すように、サブ管理装置33は、例えば、セル電圧が上限閾値を超えた場合、又は、充電電流が第1電流閾値を超えた場合、充放電回路31に、複数の蓄電モジュール30の充電を停止させる。サブ管理装置33は、例えば、セル電圧が下限閾値未満となった場合、又は、放電電流が第2電流閾値未満となった場合、充放電回路31に、複数の蓄電モジュール30の放電を停止させる。サブ管理装置33は、例えば、モジュール温度が温度閾値を超えた場合、充放電回路31に、複数の蓄電モジュール30の充放電を停止させる。以上に示す充放電の制御によって、蓄電素子40が過充電若しくは過放電から保護されるか、又は、各蓄電モジュール30のモジュール温度が異常な温度になることが防止される。
図2に示すメイン管理装置22は、内部バス23を介して、複数のバンク21が有する複数のサブ管理装置33それぞれと通信する。各サブ管理装置33は、メイン管理装置22にデータを送信する送信部を更に有する。
各サブ管理装置33の制御部は、制御プログラムPcを実行することによって、データ生成処理及びデータ送信処理も実行する。データ生成処理は、電流検出部32及び複数の出力基板43からからサブ管理装置33に入力された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データに基づいて新たなデータを生成する処理である。データ送信処理は、送信部に指示して、データをメイン管理装置22に送信する処理である。
サブ管理装置33の制御部は、データ生成処理を、例えば周期的に実行する。データ生成処理では、サブ管理装置33の制御部は、電流検出部32及び複数の出力基板43からからサブ管理装置33に入力された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データに基づいて、SOC(State Of Charge)を示すSOCデータを生成する。SOCは、バンク21に蓄えられている電力の電力量である。サブ管理装置33の制御部は、電流検出部32及び複数の出力基板43からからサブ管理装置33に入力された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データに基づいてアラームデータを生成する。アラームデータは、過電流、異常温度、高温状態、低温状態、高電圧状態又は低電圧状態等を示す。制御部は、SOCデータ及びアラームデータを生成した後、データ生成処理を終了する。
サブ管理装置33の制御部は、例えば、データ生成処理が実行される都度、データ送信処理を実行する。データ送信処理では、サブ管理装置33の制御部は、送信部に指示して、データをメイン管理装置22に送信させる。ここで、送信部は、電流検出部32及び複数の出力基板43からからサブ管理装置33に入力された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データに加えて、データ生成処理において生成したSOCデータ及びアラームデータをメイン管理装置22に送信する。
コネクタ20がメモリMのコネクタCmに接続されている場合、メイン管理装置22は、各サブ管理装置33から受信した充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータをメモリMに書き込む。
図5はメイン管理装置22の構成を示すブロック図である。メイン管理装置22は、インタフェース50、通信部51、記憶部52及び制御部53を有する。これらは内部バス54に接続されている。インタフェース50はコネクタ20にも接続されている。通信部51は内部バス23にも接続されている。
コネクタ20にメモリMのコネクタCmが接続されている場合、制御部53は、インタフェース50を介してデータをメモリMに書き込む。
通信部51は、各サブ管理装置33が送信した充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを受信する。
記憶部52は不揮発性メモリである。記憶部52には、コンピュータプログラムP1が記憶されている。制御部53は、処理素子、例えばCPUを有する。制御部53の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、データをメモリMに書き込むデータ書き込み処理を実行する。制御部53が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムP1に従って、データ書き込み処理等を協同で実行してもよい。
コンピュータプログラムP1は、コンピュータプログラムP1を読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体A1を用いて、メイン管理装置22に提供されてもよい。記録媒体A1は、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)等が挙げられる。記録媒体A1が可搬型メモリである場合、制御部53の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記録媒体A1からコンピュータプログラムP1を読み取り、読み取ったコンピュータプログラムP1を記憶部52に書き込んでもよい。メイン管理装置22が外部装置と通信する図示しない通信部を有する場合、コンピュータプログラムP1は、通信部を介した通信によって、メイン管理装置22に提供されてもよい。この場合、制御部53の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP1を取得し、取得したコンピュータプログラムP1を記憶部52に書き込んでもよい。
制御部53は、通信部51が充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを受信した場合にデータ書き込み処理を実行する。制御部53は、通信部51が受信したこれらのデータを、インタフェース50を介してメモリMに書き込み、データ書き込み処理を終了する。通信部51が充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを受信する都度、制御部53がデータ書き込み処理を実行する。これにより、メモリMには、複数の電流検出部32、複数の電圧検出部41及び複数の温度検出部42が出力した複数の充電電流データ、複数の放電電流データ、複数の電圧データ及び複数の温度データが記憶される。
以上のように、蓄電装置12では、複数のサブ管理装置33は、複数の蓄電素子40の充電及び放電を、複数の設定値(上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値)に基づいて制御する。複数の設定値は、蓄電装置12の出荷段階において、予め設定されている。しかしながら、設定値として設定されるべき最適値は、蓄電装置12が有する蓄電素子40の個々の特性によって異なる。設定値の最適値は、蓄電装置12が設置された環境に応じて変化する。蓄電装置12が設置された後に蓄電装置12の使用方法が変更された場合も、最適値は変化する。蓄電装置12を設置した後において最適値が変化した場合、設定値を変更する必要がある。
設定値を変更するためには、蓄電装置12が有する複数のサブ管理装置33それぞれにおいて、制御部が実行する制御プログラムPcの一部の書き換え、又は、制御プログラムPcに含まれる参照値の書き換えが必要である。これらの書き換えを行うには、専門的な知識が必要である。制御プログラムPcの誤った書き換えを行った場合、複数のサブ管理装置33が行う充放電の制御に支障をきたす。
このため、設定値を変更する場合、制御プログラムPcについて専門的な知識を有する作業者、例えば、製造者が蓄電装置12の設置場所に直接に赴き、制御プログラムPcを書き換えることが好ましい。しかし、蓄電装置12の設置場所が、専門的な知識を有する作業者の居所から遠く離れている場合、例えば、この作業者の居所がある国とは異なる国に蓄電装置12が設置されている場合、設定値を変更するためにかかる時間が長い。設定値の変更が必要となる都度、制御プログラムPcの専門家である作業者が蓄電装置12の設置場所に赴き、設定値を変更することは、作業者にとって負担が大きく、効率的ではない。
以下に示す設定変更システムでは、蓄電装置12の管理者が制御プログラムPcの専門家ではない場合であっても、管理者が誤りなく設定値を変更することができる。コンピュータに設定値を変更させるコンピュータプログラムであって、設定値として変更される変更値を含むソフトウェアB(図8参照)を用いることによって、専門家ではない管理者であっても誤りなく設定値を変更することができる。
図6は、ソフトウェアBの生成装置13の構成を示すブロック図である。生成装置13は、インタフェース60、通信部61、操作部62、表示部63、記憶部64、制御部65及びコネクタ66を有する。インタフェース60、通信部61、操作部62、表示部63、記憶部64及び制御部65は内部バス67に接続されている。インタフェース60はコネクタ66にも接続されている。コネクタ66は、メモリMのコネクタCmに着脱可能に接続される。通信部61はネットワークNにも接続されている。
コネクタ66がメモリMのコネクタCmに接続されている場合、制御部65は、インタフェース60を介して、メモリMに記憶されるデータを読み出すことができる。
通信部61は、制御部65の指示に従って、ネットワークNを介して、ソフトウェアBを無線又は有線で通信端末14に送信する。図6では、通信端末14が無線で通信を行う例が示されている。他の図においても、通信端末14が無線で通信を行う例が示されている。通信端末14が有線で通信を行う場合、例えば、通信端末14に着脱可能な通信ケーブルが用いられる。通信端末14はコネクタ70を有する。コネクタ70は、蓄電装置12のコネクタ20に着脱可能に接続される。
操作部62はタッチパネル、キーボード又はマウス等を有する。操作部62は、生成装置13の使用者によって操作され、使用者から種々の入力を受け付ける。
表示部63は、制御部65の指示に従って、種々の画面を表示する。
記憶部64は不揮発性メモリである。記憶部64には、コンピュータプログラムP2が記憶されている。制御部65は、処理素子、例えばCPUを有する。制御部65の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムP2を実行することによって、充電電流データ、放電電流データ、電圧データ又は温度データが示す制御値を表示する表示処理と、ソフトウェアBを生成するソフトウェア生成処理とを実行する。制御値は、セル電圧、充電電流、放電電流又はモジュール温度である。制御部65が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムP2に従って、表示処理及びソフトウェア生成処理等を協同で実行してもよい。
コンピュータプログラムP2は、コンピュータプログラムP2を読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体A2を用いて、生成装置13に提供されてもよい。記録媒体A2は、例えば可搬型メモリである。この場合、制御部65の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記録媒体A2からコンピュータプログラムP2を読み取り、読み取ったコンピュータプログラムP2を記憶部64に書き込んでもよい。生成装置13が外部装置と通信する図示しない通信部を有する場合、コンピュータプログラムP2は、通信部を介した通信によって、生成装置13に提供されてもよい。この場合、制御部65の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP2を取得し、取得したコンピュータプログラムP2を記憶部64に書き込んでもよい。
生成装置13の使用者は、設定値を変更するべきか否かを判定するために、制御値を確認することができる。使用者は、操作部62を操作することによって、表示処理の実行を指示する。制御部65は、操作部62が表示処理の実行指示を受け付けた場合、表示処理を実行する。表示処理では、制御部65は、表示部63に指示して、メモリMに記憶されている充電電流データ、放電電流データ、電圧データ又は温度データが示す制御値を表示させる。これにより、生成装置13の使用者は、制御値を確認することができる。使用者は、操作部62を操作することによって、制御値の表示の終了を指示する。制御部65は、操作部62が制御値の表示の終了指示を受け付けた場合、表示部63に指示して、制御値の表示を終了させ、表示処理を終了する。
図7はソフトウェア生成処理の手順を示すフローチャートである。使用者は、設定値の変更が必要であると判断した場合、操作部62を操作することによって、ソフトウェア生成処理の実行を指示する。制御部65は、操作部62がソフトウェア生成処理の実行指示を受け付けた場合、ソフトウェア生成処理を実行する。ソフトウェア生成処理では、まず、制御部65は、表示部63に指示して、設定値として変更される複数の変更値の入力画面を表示させる(ステップS1)。
ここで、複数の変更値は、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値の変更値である。使用者は、操作部62を操作することによって、入力画面において少なくとも1つの変更値を入力する。操作部62は、変更値の入力を受け付ける。操作部62は変更値受付部として機能する。制御部65は、操作部62を通じた入力された一又は複数の変更値を取得する。
使用者は、変更すべき設定値に関する全ての変更値の入力が完了した場合、操作部62を操作することによって、入力完了を通知する。操作部62は入力完了の通知を受け付ける。使用者は、変更値を入力することなく、入力完了を通知してもよい。
次に、制御部65は、操作部62が入力完了の通知を受け付けたか否かを判定する(ステップS2)。制御部65は、操作部62が入力完了の通知を受け付けていないと判定した場合(S2:NO)、ステップS2を再び実行し、操作部62が入力完了の通知を受け付けるまで待機する。制御部65は、操作部62が入力完了の通知を受け付けたと判定した場合(S2:YES)、少なくとも1つの変更値を操作部62から取得したか否かを判定する(ステップS3)。制御部65は、操作部62が変更値の入力を受け付けていないと判定した場合(S3:NO)、ソフトウェアBを生成することなく、ソフトウェア生成処理を終了する。
制御部65は、少なくとも1つの変更値を取得したと判定した場合(S3:YES)、表示部63に指示して、日付の入力画面を表示させる(ステップS4)。使用者は、操作部62を操作することによって、入力画面において日付を入力する。操作部62は、日付の入力を受け付ける。後述するように、通信端末14は、一又は複数の変更値を含むソフトウェアBを生成装置13の通信部61から取得する。使用者は、日付の入力画面において、通信端末14によるソフトウェアBの取得が予定される日付を入力する。
次に、制御部65は、操作部62が日付の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS5)。制御部65は、操作部62が日付の入力を受け付けていないと判定した場合(S5:NO)、ステップS5を再び実行し、使用者が日付を入力するまで待機する。制御部65は、操作部62が日付の入力を受け付けたと判定した場合(S5:YES)、操作部62を通じて使用者が入力した日付に基づいて、作業用パスワードを生成する(ステップS6)。
制御部65は、ステップS6を実行した後、制御部65が操作部62から取得した一又は複数の変更値、即ち、使用者が操作部62を通じて入力した一又は複数の変更値を含むソフトウェアBを生成する(ステップS7)。制御部65は生成部として機能する。次に、制御部65は、通信部61に指示して、ステップS7で生成したソフトウェアBを、ネットワークNを介して、通信端末14に送信させる(ステップS8)。制御部65は、ステップS8を実行した後、ステップS6で生成した作業用パスワードを生成装置13又は通信端末14の使用者に通知する(ステップS9)。
後述するように、通信端末14は、蓄電装置12の設定値を変更するために用いられ、変更端末として機能する。通信端末14の使用者は、設定値を変更するために、作業用パスワードを知る必要がある。ステップS9の一例として、制御部65は、表示部63に作業用パスワードを表示させる。この場合、生成装置13の使用者は、表示部63に表示されている作業用パスワードを、電話、FAX又はメール等を用いて、通信端末14の使用者に作業用パスワードを通知する。ステップS9の他の例として、制御部65は、通信部61に指示して、作業用パスワードを示すデータを通信端末14に送信させてもよい。この場合、通信端末14の使用者は、通信端末14において作業用パスワードを表示させ、作業用パスワードを確認する。
制御部65は、ステップS9を実行した後、ソフトウェア生成処理を終了する。以上のように、ソフトウェア生成処理では、制御部65は、一又は複数の設定値として変更される一又は複数の変更値を含むソフトウェアBを生成する。このソフトウェアBを実行することによって、一又は複数の設定値を、ソフトウェアBに書き込まれている一又は複数の変更値に変更することができる。ソフトウェアBに含まれている一又は複数の変更値は、操作部62が変更値を受け付けることによって取得した最適値である。
図8は通信端末14の構成を示すブロック図である。通信端末14は、パーソナルコンピュータ又はスマートフォン等である。通信端末14は、コネクタ70に加えて、受信部71、インタフェース72、操作部73、表示部74、時計部75、記憶部76及び制御部77を有する。これらは、内部バス78に接続されている。インタフェース72はコネクタ70にも接続されている。
受信部71は、生成装置13の通信部61がネットワークNを介して送信したソフトウェアBを、無線又は有線で受信する。
前述したように、コネクタ70は蓄電装置12のコネクタ20に接続される。インタフェース72は、制御部77の指示に従って、コネクタ70を介して、蓄電装置12に種々のデータを出力する。コネクタ70を介して、蓄電装置12からインタフェース72に種々のデータが入力される。
操作部73はタッチパネル、キーボード又はマウス等を有する。操作部73は、通信端末14の使用者によって操作され、使用者から種々の入力を受け付ける。
表示部74は、制御部65の指示に従って、種々の画面を表示する。
制御部77は、時計部75から、日付を示す日付データを取得する。日付データが示す日付は、制御部77が日付データを取得した日付である。
記憶部76は不揮発性メモリである。記憶部76には、コンピュータプログラムP3が記憶されている。制御部77は、処理素子、例えばCPUを有する。制御部77の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムP3を実行することによって、ソフトウェア書き込み処理及びソフトウェア出力処理を実行する。ソフトウェア書き込み処理は、受信部71が受信したソフトウェアBを記憶部76に書き込む処理である。ソフトウェア出力処理は、記憶部76に記憶されているソフトウェアBを蓄電装置12に出力する処理である。制御部77が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムP3に従って、ソフトウェア書き込み処理及びソフトウェア出力処理等を協同で実行してもよい。
コンピュータプログラムP3は、コンピュータプログラムP3を読み取り可能に記録した非一時的な記録媒体A3を用いて、通信端末14に提供されてもよい。記録媒体A3は、例えば可搬型メモリである。この場合、制御部77の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記録媒体A3からコンピュータプログラムP3を読み取り、読み取ったコンピュータプログラムP3を記憶部76に書き込んでもよい。通信端末14が外部装置と通信する図示しない通信部を有する場合、コンピュータプログラムP3は、通信部を介した通信によって、通信端末14に提供されてもよい。この場合、制御部77の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP3を取得し、取得したコンピュータプログラムP3を記憶部76に書き込んでもよい。
図9はソフトウェア書き込み処理の手順を示すフローチャートである。制御部77は、受信部71がソフトウェアBを受信した場合にソフトウェア書き込み処理を実行する。ソフトウェア書き込み処理では、まず、制御部77は、受信部71が受信したソフトウェアBを受信部71から取得する(ステップS11)。制御部77は取得部として機能する。
次に、制御部77は、ステップS11で取得したソフトウェアBを記憶部76に書き込む(ステップS12)。次に、制御部77は、日付データを時計部75から取得し(ステップS13)、取得した日付データを記憶部76に書き込む(ステップS14)。日付データが示す日付は、制御部77がソフトウェアBを取得した日付であり、制御部77がソフトウェアBを記憶部76に書き込んだ日付である。制御部77は、ステップS14を実行した後、ソフトウェア書き込み処理を終了する。
図10は、互いに接続している蓄電装置12及び通信端末14の構成を示すブロック図である。前述したように、蓄電装置12のコネクタ20には、通信端末14のコネクタ70が着脱可能に接続される。通信端末14の使用者は、一又は複数の設定値を変更する場合、蓄電装置12のコネクタ20に通信端末14のコネクタ70を接続する。
インタフェース72は、制御部77の指示に従って、コネクタ70,20を介して、メイン管理装置22のインタフェース50にソフトウェアBを出力する。
メイン管理装置22の通信部51は、制御部53の指示に従って、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値の少なくとも1つの変更値を示す変更値データを、内部バス23に接続されている複数のサブ管理装置33に送信する。各サブ管理装置33では、変更値データが受信された場合、制御部は、制御プログラムPcとは異なるコンピュータプログラムを実行し、制御プログラムPcを書き換え、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値の少なくとも1つを、受信した変更値データが示す変更値に変更する。例えば、各サブ管理装置33において、上限閾値の変更値を示す変更値データが受信された場合、制御部は、制御プログラムPcを書き換え、上限閾値を、受信した変更値データが示す変更値に変更する。
前述したように、メイン管理装置22の制御部53では、コンピュータプログラムP1を実行することによって、データ書き込み処理を実行する。制御部53は、インタフェース72からインタフェース50にソフトウェアBが入力された場合、コンピュータプログラムP1を実行することによって、ソフトウェアBを記憶部52に書き込む第2のソフトウェア書き込み処理を実行する。
通信端末14の使用者は、操作部73を操作することによって、ソフトウェアBの出力を指示する。操作部73は、ソフトウェアBの出力指示を受け付ける。通信端末14の制御部77は、操作部73がソフトウェアBの出力指示を受け付けた場合、ソフトウェア出力処理を実行する。ソフトウェア出力処理では、通信端末14の制御部77は、インタフェース72に指示して、記憶部76に記憶されているソフトウェアBを、メイン管理装置22のインタフェース50に出力させ、ソフトウェア出力処理を終了する。
前述したように、メイン管理装置22では、インタフェース50にソフトウェアBが入力した場合、制御部53は第2のソフトウェア書き込み処理を実行する。第2のソフトウェア書き込み処理では、メイン管理装置22の制御部53は、まず、ソフトウェアBをインタフェース50から取得する。次に、制御部53は、インタフェース50から取得したソフトウェアBを記憶部52に書き込み、第2のソフトウェア書き込み処理を終了する。
図11は、メイン管理装置22及び通信端末14において実行される処理の手順を示すフローチャートである。メイン管理装置22では、制御部53は、記憶部52にソフトウェアBを書き込んだ後、ソフトウェアBを実行する。これにより、制御部53は、設定値を変更する設定値変更処理を実行する。図11には、メイン管理装置22の制御部53が実行する設定値変更処理の手順が示されている。
設定値変更処理では、まず、メイン管理装置22の制御部53は、インタフェース50に指示して、パスワードの認証要求を、通信端末14のインタフェース72に出力させる(ステップS21)。通信端末14では、パスワードの認証要求がインタフェース72に入力された場合、制御部77は、コンピュータプログラムP3を実行することによって、パスワードを認証する認証処理を実行する。図11には、通信端末14の制御部77が実行する認証処理の手順が示されている。
認証処理では、通信端末14の制御部77は、まず、表示部74に指示して、パスワードの入力画面を表示させる(ステップS31)。通信端末14の使用者は、操作部73を操作することによって、入力画面においてパスワードを入力する。操作部73は、パスワードの入力を受け付ける。操作部73はパスワード受付部として機能する。
通信端末14の使用者が正規の使用者である場合、通信端末14の使用者は、生成装置13の制御部65がソフトウェア生成処理において通知した作業用パスワードを知っており、作業用パスワードを入力画面において入力する。
次に、通信端末14の制御部77は、操作部73を通じてパスワードが入力されたか否かを判定する(ステップS32)。制御部77は、パスワードが入力されていないと判定した場合(S32:NO)、ステップS32を実行し、パスワードが入力されるまで待機する。制御部77は、パスワードが入力されたと判定した場合(S32:YES)、操作部73を通じて入力されたパスワードに基づいて日付を決定する(ステップS33)。制御部77は日付決定部として機能する。
前述したように、生成装置13の制御部65は、ソフトウェア生成処理において、日付に基づいて作業用パスワードを生成する。パスワードの入力画面において、通信端末14の使用者が作業用パスワードを入力した場合、認証処理のステップS33で、制御部77が決定する日付は、生成装置13の制御部65が作業用パスワードを生成するために用いた日付と一致する。
通信端末14の制御部77は、ステップS33を実行した後、記憶部76に記憶されている日付データを読み出し(ステップS34)、ステップS33で決定した日付を、日付データが示す日付と比較する(ステップS35)。この比較結果は、2つの日付が一致するか否かを示す。制御部77は、ステップS35を実行した後、インタフェース72に指示して、日付の比較結果を、メイン管理装置22のインタフェース50に出力させる(ステップS36)。制御部77は、ステップS36を実行した後、認証処理を終了する。
メイン管理装置22の制御部53は、設定値変更処理において、ステップS21を実行した後、通信端末14のインタフェース72からインタフェース50に比較結果が入力されたか否かを判定する(ステップS22)。制御部53は、比較結果が入力されていないと判定した場合(S22:NO)、ステップS22を再び実行し、比較結果が入力されるまで待機する。
制御部53は、比較結果が入力されたと判定した場合(S22:YES)、一又は複数の設定値を一又は複数の変更値に変更するか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23では、制御部53は、インタフェース50に入力された比較結果が、日付データが示す日付、即ち、通信端末14の制御部77がステップS33で決定した日付と、操作部73を通じて入力された日付との一致を示す場合、一又は複数の設定値を変更すると判定する。制御部53は判定部として機能する。
制御部53は、インタフェース50に入力された比較結果が、通信端末14の制御部77がステップS33で決定した日付と、操作部73を通じて入力された日付との一致を示していない場合、一又は複数の設定値を変更しないと判定する。制御部53は、一又は複数の設定値を変更しないと判定した場合(S23:NO)、設定値を変更することなく、設定値変更処理を終了する。設定値変更処理が終了した場合、ソフトウェアBの実行が完了する。
制御部53は、一又は複数の設定値を変更すると判定した場合(S23:YES)、通信部51に指示して、ソフトウェアBに含まれている一又は複数の変更値を示す変更値データを複数のサブ管理装置33に送信させる(ステップS24)。ソフトウェアBは、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値の少なくとも1つの変更値を含んでいる。通信部51が変更値データを複数のサブ管理装置33に送信することによって、各サブ管理装置33の制御部は、制御プログラムPcを書き換える。これにより、各サブ管理装置33では、上限閾値、下限閾値、第1電流閾値、第2電流閾値及び温度閾値の少なくとも1つが、変更値データが示す一又は複数の変更値に変更される。変更データが示す変更値は、生成装置13の使用者が操作部62を通じて入力した変更値である。これにより、一例として、セル電圧の上限閾値は4.0Vから4.1Vに変更される。他の例として、セル電圧の下限閾値は3.3Vから3.2Vに変更される。
以上のように、制御部53は、ステップS24において、通信部51に変更値データを出力させることによって、一又は複数の設定値を一又は複数の変更値に変更し、変更部として機能する。
メイン管理装置22の制御部53は、ステップS24を実行した後、設定値変更処理を終了する。前述したように、設定値変更処理が終了した場合、ソフトウェアBの実行が完了する。
以上のように、生成装置13及び通信端末14を用いて蓄電装置12の設定値が変更される。蓄電装置12、生成装置13及び通信端末14を含むシステムは、蓄電装置12の設定値を変更する設定変更システムに相当する。
図12は、通信端末14の使用例の説明図である。前述したように、通信端末14の記憶部76にソフトウェアBが記憶されている場合、使用者は、通信端末14のコネクタ70を蓄電装置12のコネクタ20に接続する。次に、使用者は、の操作部73を操作することによって、通信端末14のインタフェース72から蓄電装置12のメイン管理装置22にソフトウェアBを出力させる。これにより、蓄電装置12のメイン管理装置22は、パスワードの認証要求を通信端末14に出力する。通信端末14の制御部77は、パスワードの認証要求が入力された場合、認証処理のステップS31を実行し、表示部74に指示して、例えば、図12において上から1番目に示すパスワードの入力画面を表示させる。
パスワードの入力画面には、パスワードを入力する欄及び2つのボタンが設けられている。使用者は、操作部73を操作することによって、パスワードを入力し、ボタンをクリックする。図12では、枠が実線で描かれているボタンは、クリックが可能なボタンである。枠が破線で描かれているボタンは、クリックが不可能なボタンである。
図12において上から1番目に示すパスワードの入力画面が表示された場合、図12において上から2番目に示すパスワードの入力画面に示すように、使用者は、パスワードの入力欄にパスワードを入力し、「認証」と記載されたボタンをクリックする。これにより、通信端末14の制御部77は、認証処理のステップS32においてパスワードが入力されたと判定し、ステップS33〜S35を順次実行する。通信端末14の制御部77は、認証処理のステップS35を実行した後、表示部74に指示して、例えば、図12において上から3番目に示すパスワードの入力画面を表示させる。この入力画面では、通信端末14の使用者は、「設定値を変更」と記載されたボタンをクリックすることができる。
図12において上から3番目に示すパスワードの入力画面において、通信端末14の使用者は、「設定値を変更」と記載されたボタンをクリックする。これにより、通信端末14の制御部77は、ステップS36が実行する。入力されたパスワードが作業用パスワードと一致している場合、メイン管理装置22の制御部53はソフトウェアBを実行し、各サブ管理装置33において、一又は複数の設定値が変更される。
通信端末14の制御部77は、認証処理のステップS36を実行した後、表示部74に指示して、例えば、図12において上から4番目に示すパスワードの入力画面を表示させる。この入力画面では、「設定値を変更」と記載されたボタンが、「終了」と記載されたボタンに変更されている。図12において上から4番目に示すパスワードの入力画面において、通信端末14の使用者は、「終了」と記載されたボタンをクリックする。これにより、通信端末14の制御部77は認証処理を終了する。
以上のように構成された設定変更システムでは、蓄電装置12の管理者は、蓄電装置12の設定値を変更する場合、通信端末14に表示されたパスワードの入力画面において、パスワードを入力する。その後、図12の例では、蓄電装置12の管理者は、2つのボタンをクリックすることによって、メイン管理装置22の制御部53はソフトウェアBを実行し、各サブ管理装置33において、一又は複数の設定値が変更される。ソフトウェアBに変更値が含まれているので、変更値を入力する必要はない。変更値は、生成装置13の使用者によって入力される。最適な変更値がソフトウェアBに含まれている場合、即ち、生成装置13の使用者が最適な変更値を入力している場合、専門家ではない作業者であっても、設定値を最適値に確実に変更することができる。蓄電装置12の設置場所から遠く離れた場所に装置が蓄電装置12と通信するシステムにおいて、蓄電装置12との通信が途絶えた場合であっても、専門家ではない作業者が設定値を最適値に確実に変更することができる。これにより、蓄電装置12において適切な制御が維持される。
設定値の変更は、生成装置13の制御部65が生成した作業用パスワードを知っている者のみによって実現される。作業用パスワードを入力することによって実行することができるソフトウェアは、作業用パスワードに基づいて決定された日付に通信端末14が取得したソフトウェアBに限定される。従って、生成装置13の制御部65が2つのソフトウェアBを生成したと仮定する。2つのソフトウェアBを生成した日付が異なる場合、一方のソフトウェアBに対応する作業用パスワードを用いて、他方のソフトウェアBを実行することはできない。
(実施の形態2)
実施の形態1では、生成装置13の制御部65は、蓄電装置12において生成された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを、メモリMを通じて取得する。しかしながら、制御部65が充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを取得する構成は、メモリMを通じて取得する構成に限定されない。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図13は、実施の形態2における蓄電装置12の接続の説明図である。実施の形態2における蓄電システム1が備える発電機10、パワーコンディショナ11及び蓄電装置12は実施の形態1と同様に構成されている。蓄電装置12はネットワークNにも接続されている。蓄電装置12は、ネットワークNを介して生成装置13に充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを送信する。
図14は、メイン管理装置22の構成を示すブロック図である。実施の形態2におけるメイン管理装置22は、実施の形態1におけるメイン管理装置22が有する構成部に加えて、通信部55を有する。通信部55は内部バス54に接続されている。通信部55は、制御部53の指示に従って、充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データを、ネットワークNを介して生成装置13に送信する。
制御部53は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、通信部51が受信した充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを生成装置13に送信する送信処理も実行する。制御部53は、通信部51が複数のサブ管理装置33中の1つから充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを受信した場合に送信処理を実行する。送信処理では、制御部53は、通信部55に指示して、通信部51が受信したデータを、ネットワークNを介して生成装置13に送信させる。その後、制御部53は送信処理を終了する。
図15は生成装置13の構成を示すブロック図である。実施の形態2における生成装置13は、実施の形態1における生成装置13が有する構成部の中でインタフェース60を除く他の構成を有する。
制御部65は、コンピュータプログラムP2を実行することによって、メイン管理装置22の通信部55から送信された充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを記憶部64に書き込む第2のデータ書き込み処理も実行する。制御部65は、通信部61が、メイン管理装置22の通信部55から充電電流データ、放電電流データ、電圧データ、温度データ、SOCデータ及びアラームデータを受信した場合に第2のデータ書き込み処理を実行する。第2のデータ書き込み処理では、制御部65は、通信部61が受信したデータを記憶部64に書き込む。その後、制御部65は第2のデータ書き込み処理を終了する。
充電電流データ、放電電流データ、電圧データ又は温度データが示す制御値を表示する表示処理では、制御部65は、表示部63に指示して、記憶部64に記憶されている充電電流データ、放電電流データ、電圧データ又は温度データが示す制御値を表示させる。制御部65は、実施の形態1と同様に、操作部62が制御値の表示の終了指示を受け付けた場合、表示部63に指示して、制御値の表示を終了させ、表示処理を終了する。
実施の形態2においても、蓄電装置12のコネクタ20は、通信端末14のコネクタ70に接続される。実施の形態1と同様に、通信端末14は、ソフトウェアBをメイン管理装置22に出力する。メイン管理装置22において、制御部53は、ソフトウェアBを実行することによって、設定値変更処理を実行し、一又は複数の設定値を変更する。
実施の形態2において、蓄電装置12、生成装置13及び通信端末14を備える設定変更システムは、実施の形態1における設定変更システムが奏する効果を同様に奏する。
実施の形態2において、メイン管理装置22の通信部55は、生成装置13からソフトウェアBを直接に受信してもよい。この場合、メイン管理装置22の制御部53は、通信部55が受信したソフトウェアBを記憶部52に書き込む。通信端末14に入力されたパスワードが適正である場合、メイン管理装置22の制御部53はソフトウェアBを実行する。これにより、複数のサブ管理装置33それぞれの設定値が変更される。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、生成装置13の使用者が、セル電圧、充電電流、放電電流又はモジュール温度である制御値を確認し、一又は複数の変更値を決定し、決定した一又は複数の変更値を入力している。しかしながら、生成装置13において、制御部65が制御値に基づいて変更値を決定してもよい。
以下では、実施の形態3について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態3における設計変更システムを実施の形態1における設計変更システムを比較した場合、生成装置13の制御部65が実行するソフトウェア生成処理の内容が異なる。
図16は、実施の形態3におけるソフトウェア生成処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態3におけるソフトウェア生成処理の一部分は、実施の形態1におけるソフトウェア生成処理と同様である。このため、実施の形態3におけるソフトウェア生成処理について、実施の形態1におけるソフトウェア生成処理のステップと共通するステップには実施の形態1と同様の番号を付し、その説明を省略する。具体的には、ステップS4〜S9の説明を省略する。
実施の形態3においても、制御部65は、操作部62が生成装置13の使用者からソフトウェア生成処理の実行指示を受け付けた場合、ソフトウェア生成処理を実行する。ソフトウェア生成処理では、制御部65は、まず、メモリMに記憶されている充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データを取得する(ステップS41)。充電電流データ、放電電流データ、電圧データ及び温度データそれぞれは制御値を示す。次に、制御部65は、ステップS41で取得した電圧データが示すセル電圧に基づいて上限閾値及び下限閾値の変更値を決定する(ステップS42)。制御部65は、変更値決定部としても機能する。
例えば、制御部65は、メモリMに記憶されている電圧データの数が第1定数未満である場合、ステップS42を実行せずに、次のステップを実行する。第1定数は、2以上の整数である。ステップS42では、制御部65は、例えば、上限閾値の変更値を複数のセル電圧の平均値に予め設定されている第1所定値を加算することによって算出される値に決定し、下限値の変更値を複数のセル電圧の平均値に第1所定値を減算することによって算出される値に決定する。
次に、制御部65は、ステップS41で取得した充電電流データが示す充電電流に基づいて第1電流閾値の変更値を決定する(ステップS43)。例えば、制御部65は、メモリMに記憶され、かつ、充電電流データの数が第2定数未満である場合、ステップS43を実行せずに、次のステップを実行する。第2定数は、2以上の整数である。ステップS43では、制御部65は、例えば、第1電流閾値の変更値を複数の充電電流の平均値に予め設定されている第2所定値を加算することによって算出される値に決定する。
次に、制御部65は、ステップS41で取得した放電電流データが示す放電電流に基づいて第2電流閾値の変更値を決定する(ステップS44)。例えば、制御部65は、メモリMに記憶され、かつ、放電電流データの数が第3定数未満である場合、ステップS44を実行せずに、次のステップを実行する。第3定数は、2以上の整数である。ステップS44では、制御部65は、例えば、第2電流閾値の変更値を複数の放電電流の平均値に予め設定されている第3所定値を加算することによって算出される値に決定する。
次に、制御部65は、メモリMに記憶されている温度データが示すモジュール温度に基づいて温度閾値の変更値を決定する(ステップS45)。例えば、制御部65は、メモリMに記憶されている温度データの数が第4定数未満である場合、ステップS45を実行せずに、ステップS4を実行する。第4定数は、2以上の整数である。ステップS44では、制御部65は、例えば、温度閾値の変更値を複数のモジュール温度の平均値に予め設定されている第4所定値を加算することによって算出される値に決定する。
制御部65は、ステップS45を実行した後、ステップS4を実行する。制御部65は、ステップS42〜S45の全ての処理を実行しなかった場合、ステップS4を実行せず、ソフトウェア生成処理を終了する。実施の形態3におけるソフトウェア生成処理のステップS6では、制御部65は、ステップS42〜S45で決定した変更値を含むソフトウェアBを生成する。
実施の形態3における設計変更システムでは、生成装置13のソフトウェア生成処理では、制御部65は、蓄電装置12が有する複数の電流検出部32、複数の電圧検出部41及び複数の温度検出部42が検出した制御値に基づいて、設定値に係る最適な変更値を決定する。結果、設定値について最適値への確実な変更を実現することができるソフトウェアBが生成される。
実施の形態3における設計変更システムは、実施の形態1における設計変更システムが奏する効果の中で、ソフトウェアBの生成において使用者が入力した変更値の入力を受け付けることによって得られる効果を除く他の効果を同様に奏する。
実施の形態2における設計変更システムにおいて、生成装置13の制御部65は、実施の形態3と同様のソフトウェア生成処理を実行してもよい。
実施の形態1〜3において、ソフトウェア生成処理では、制御部65は、操作部62を通じて入力された日付に基づいて作業用パスワードを生成している。しかしながら、生成装置13が図示しない時計部を有する場合、この時計部が示す日付に基づいて作業用パスワードを生成してもよい。この場合、生成装置13の時計部が示す日付は、後述する通信端末14の時計部75(図8参照)が示す日付と一致している必要がある。
通信端末14がパスワードの入力を受け付けている。しかしながら、メイン管理装置22がパスワードの入力を受け付ける装置は、通信端末14の代わりに、例えば、蓄電装置12のメイン管理装置22であってもよい。この場合、メイン管理装置22は、パスワードの入力に必要な操作部も有する。メイン管理装置22は、日付データを通信端末14から取得し、パスワードを認証する。
パスワードの認証において、パスワードに基づいて決定した日付と比較する日付は、日付データの日付の代わりに、例えば、認証処理のステップS35を実行する時点において時計部75が示す日付であってもよい。この場合においては、作業用パスワードの生成において用いた日付が過ぎたとき、作業用パスワードを入力することによって実行することができるソフトウェアはなくなる。
実施の形態1〜3においては、通信端末14の制御部65が、操作部73を通じて入力されたパスワードに基づいて日付を決定する。しかしながら、日付を決定する装置は、通信端末14の代わりに、例えば、蓄電装置12のメイン管理装置22であってもよい。
ソフトウェア生成処理において、生成装置13の制御部65は、日付に基づいて作業用パスワードを生成しなくてもよい。この場合、生成装置13の制御部65は、通信部61に指示して、生成したソフトウェアB及び作業用パスワードを通信端末14に送信させる。パスワードの認証は、使用者が入力したパスワードを作業用パスワードと比較することによって行われる。この構成では、生成装置13がソフトウェアBを生成する都度、新たな作業用パスワードを生成することが好ましい。
実施の形態1〜3においては、複数の設定値は、セル電圧、充電電流、放電電流及びモジュール温度である。しかしながら、設定値の数は、4の代わりに、1、2、3又は5以上であってもよい。設定値は、セル電圧、充電電流、放電電流又はモジュール温度の代わりに、例えば、蓄電素子40の温度であってもよい。
蓄電装置12と通信端末14との接続は、コネクタ20,70の物理的な接続の代わりに、例えば、通信による接続であってもよい。複数のサブ管理装置33に記憶されている設定値は同じ値でなくてもよい。
実施の形態1〜3において、蓄電装置12は、少なくとも1つの蓄電素子40を備えていればよい。従って、蓄電装置12が備えるバンク21の数は1であってもよい。各バンク21が有する蓄電モジュール30の数は1であってもよい。各蓄電モジュール30が有する蓄電素子40の数は1であってもよい。
実施の形態1〜3で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
開示された実施の形態1〜3はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
12 蓄電装置(設定変更システムの一部)
13 生成装置(設定変更システムの一部)
14 通信端末(変更端末、設定変更システムの一部)
32 電流検出部(制御値検出部)
33 サブ管理装置(充放電制御部、比較部)
40 蓄電素子
41 電圧検出部(制御値検出部)
42 温度検出部(制御値検出部)
53 制御部(変更部、判定部)
62 操作部(変更値受付部)
65 制御部(生成部、変更値決定部)
73 操作部(パスワード受付部)
77 制御部(取得部、日付決定部)
B ソフトウェア
P2 コンピュータプログラム

Claims (10)

  1. 蓄電素子の充電又は放電を設定値に基づいて制御する充放電制御部を有する蓄電装置と、前記設定値を変更するために用いられる変更端末とを備える設定変更システムであって、
    前記変更端末は、前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得する取得部を有し、
    前記蓄電装置は、前記取得部が取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する変更部を有する
    設定変更システム。
  2. パスワードの入力を受け付けるパスワード受付部と、
    前記パスワード受付部を通じて入力されたパスワードに基づいて、前記設定値を変更するか否かを判定する判定部と
    を備え、
    前記蓄電装置の前記変更部は、前記判定部が前記設定値を変更すると判定した場合、前記設定値を前記変更値に変更する
    請求項1に記載の設定変更システム。
  3. 前記パスワード受付部を通じて入力されたパスワードに基づいて、日付を決定する日付決定部を備え、
    前記蓄電装置の前記判定部は、前記日付決定部が決定した日付が、前記変更端末の前記取得部が前記ソフトウェアを取得した日付と一致する場合、前記設定値を変更すると判定する
    請求項2に記載の設定変更システム。
  4. 前記蓄電装置は、
    前記蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を検出する制御値検出部と、
    前記制御値検出部が検出した制御値を前記設定値と比較する比較部と
    を有し、
    前記蓄電装置の前記充放電制御部は、前記比較部の比較結果に基づいて、前記蓄電素子の充電又は放電を制御する
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の設定変更システム。
  5. 前記蓄電装置の前記制御値検出部は、前記蓄電素子の電圧を検出し、
    前記設定値は、前記蓄電素子の電圧に関する閾値である
    請求項4に記載の設定変更システム。
  6. 前記ソフトウェアを生成する生成装置を備え、
    前記生成装置は、
    前記変更値の入力を受け付ける変更値受付部と、
    前記変更値受付部を通じて入力された変更値を含むソフトウェアを生成する生成部と
    を有する請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の設定変更システム。
  7. 前記ソフトウェアを生成する生成装置を備え、
    前記蓄電装置は、前記蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を検出する制御値検出部を有し、
    前記生成装置は、
    前記制御値検出部が検出した制御値に基づいて前記変更値を決定する変更値決定部と、
    前記変更値決定部が決定した変更値を含むソフトウェアを生成する生成部と
    を有する請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の設定変更システム。
  8. 蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値を変更する設定変更方法であって、
    前記設定値として変更される変更値を含むソフトウェアを取得し、
    取得したソフトウェアを実行することによって、前記設定値を前記変更値に変更する
    設定変更方法。
  9. コンピュータに、
    蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を取得し、
    取得した変更値を含むソフトウェアを生成する
    処理を実行させ、
    前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される
    コンピュータプログラム。
  10. コンピュータに、
    蓄電素子の充電又は放電を制御するために必要な制御値を取得し、
    取得した制御値に基づいて、前記蓄電素子の充電又は放電の制御に用いられる設定値として変更される変更値を決定し、
    決定した変更値を含むソフトウェアを生成する
    処理を実行させ、
    前記ソフトウェアを実行することによって、前記設定値が前記変更値に変更される
    コンピュータプログラム。
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