JP2020183708A - Variable valve mechanism of internal combustion engine - Google Patents
Variable valve mechanism of internal combustion engine Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020183708A JP2020183708A JP2019087144A JP2019087144A JP2020183708A JP 2020183708 A JP2020183708 A JP 2020183708A JP 2019087144 A JP2019087144 A JP 2019087144A JP 2019087144 A JP2019087144 A JP 2019087144A JP 2020183708 A JP2020183708 A JP 2020183708A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocker arm
- arm
- rocker
- cam
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、内燃機関のバルブを駆動するとともに、その駆動状態を内燃機関の運転状況に応じて変更する可変動弁機構に関する。 The present invention relates to a variable valve mechanism that drives a valve of an internal combustion engine and changes the driving state thereof according to an operating condition of the internal combustion engine.
本出願人は、先に、図7に示す内燃機関の可変動弁機構51を提案した(特許文献1)。この可変動弁機構51は、カムシャフト52に、カム53と2つの螺旋溝54,55とが設けられ、カムシャフト52と平行に延びるロッカシャフト56に、ロッカアーム本体57が揺動可能に支持され、ロッカアーム本体57に、ロッカシャフト56と平行に延びるローラ軸58が設けられ、ローラ軸58に、カム53が当接しうるローラ59がロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、2つの螺旋溝54,55に択一的に係入する2つの係入アーム61,62とローラ59の両側面を抱持するローラガイド63(摺接部)とを含むリンクアーム60が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられている。そして、リンクアーム60全体を回動装置(図示略)により回動させて、一方の係入アーム61を一方の螺旋溝54に係入させるか又は他方の係入アーム(図示略)を他方の螺旋溝55に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝54,55に従ってリンクアーム60及びローラ59をロッカシャフト長方向に変位させて、該ローラ59に前記カム53が当接するか又は当接しないかを切り替え、ロッカアーム本体57の揺動を変化させる機構である。
The applicant has previously proposed the
上記の可変動弁機構51においては、(ロッカアーム本体57とは別部品である)ローラ59の側面を抱持するローラガイド63を、リンクアーム60と共に軸長方向に変位するように設ける必要があったため、構造が複雑であった。
In the
そこで、本出願人においては、ロッカアーム本体57に対してローラ59だけをロッカシャフト長方向に変位させるのではなく、ロッカアームをローラと共にロッカシャフト長方向に変位させることにより、ロッカアームとは別部品であるローラガイドを不要にする案を検討している。さらに同案のロッカアームを第一ロッカアームとし、第一ロッカアームの下方に第一ロッカアームにより押圧されて揺動する第二ロッカアームを設け、該第二ロッカアームはピボットで支持することを検討している。
Therefore, in the present applicant, not only the
ところが、同案において、第一ロッカアームがロッカシャフト長方向に変位する際に、第一ロッカアームに接触する第二ロッカアームがロッカシャフト長方向に連れ動いて倒れやすいという問題があった。 However, in the same plan, when the first rocker arm is displaced in the long direction of the rocker shaft, there is a problem that the second rocker arm in contact with the first rocker arm moves in the long direction of the rocker shaft and easily falls down.
そこで、本発明の課題は、第一ロッカアームがロッカシャフト長方向に変位する際に、第二ロッカアームを倒れにくくすることにある。 Therefore, an object of the present invention is to make it difficult for the second rocker arm to fall when the first rocker arm is displaced in the longitudinal direction of the rocker shaft.
本発明は、
カム(3)の下方に設けられ、カム(3)により押圧されて揺動する第一ロッカアーム(10)と、
第一ロッカアーム(10)の下方に設けられ、第一ロッカアーム(10)により押圧されて揺動する第二ロッカアーム(10)とを含み、
第一ロッカアーム(10)の基端部がロッカシャフト(9)によりロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
第二ロッカアーム(45)の基端部がピボット(46)により支持され、第二ロッカアーム(45)の先端部にバルブ(V)を押圧するパッド部(48)が設けられ、
第一ロッカアーム(10)がロッカシャフト長方向に変位すると、第一ロッカアーム(10)の揺動が変化し、第二ロッカアーム(45)の揺動も変化する可変動弁機構であって、
第二ロッカアーム(45)の重心(G)が、ピボット(46)の球部中心(P)からパッド部(48)へ引いた仮想接線(L)の下方にあることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
The present invention
A first rocker arm (10) provided below the cam (3) and pressed by the cam (3) to swing.
A second rocker arm (10) provided below the first rocker arm (10) and pressed by the first rocker arm (10) to swing.
The base end of the first rocker arm (10) is displaceably supported by the rocker shaft (9) in the longitudinal direction of the rocker shaft.
The base end portion of the second rocker arm (45) is supported by the pivot (46), and a pad portion (48) for pressing the valve (V) is provided at the tip end portion of the second rocker arm (45).
When the first rocker arm (10) is displaced in the longitudinal direction of the rocker shaft, the swing of the first rocker arm (10) changes, and the swing of the second rocker arm (45) also changes.
The center of gravity (G) of the second rocker arm (45) is below the virtual tangent (L) drawn from the center of the ball portion (P) of the pivot (46) to the pad portion (48). Variable valve mechanism.
本発明によれば、第一ロッカアームがロッカシャフト長方向に変位する際に、第二ロッカアームを倒れにくくすることができる。 According to the present invention, when the first rocker arm is displaced in the longitudinal direction of the rocker shaft, the second rocker arm can be prevented from falling.
1.第一ロッカアーム
第一ロッカアームは、カムが当接するローラを備えることができる。ローラの数は、1つでも複数でもよいが、左右バランス上は左右2つが好ましい。
1. 1. First Rocker Arm The first rocker arm may include rollers with which the cams come into contact. The number of rollers may be one or a plurality, but two on the left and right are preferable in terms of left-right balance.
2.第二ロッカアームは、1つでも複数でもよいが、左右バランス上は左右2つが好ましい。
第二ロッカアームは、第一ロッカアームが当接するローラを備えることができる。
2. The number of the second rocker arms may be one or a plurality, but two left and right are preferable in terms of left-right balance.
The second rocker arm may include a roller with which the first rocker arm abuts.
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお、実施例の各部の構造、形状、数等は例示であり、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
図1〜図6(a)に示す実施例の可変動弁機構1は、
カム3の下方に設けられ、カム3により押圧されて揺動する第一ロッカアーム10と、
第一ロッカアーム10の下方に設けられ、第一ロッカアーム10により押圧されて揺動する第二ロッカアーム10とを含み、
第一ロッカアーム10の基端部がロッカシャフト9によりロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
第二ロッカアーム45の基端部がピボット46により支持され、第二ロッカアーム45の先端部にバルブVを押圧するパッド部48が設けられ、
第一ロッカアーム10がロッカシャフト長方向に変位すると、第一ロッカアーム10の揺動が変化し、第二ロッカアーム45の揺動が変化する可変動弁機構であって、
第二ロッカアーム45の重心Gが、ピボット46の球部中心Pからパッド部48へ引いた仮想接線Lの下方にあることを特徴とする。
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. The structure, shape, number, etc. of each part of the embodiment are examples, and can be appropriately changed without departing from the spirit of the invention.
The
A
A
The base end of the
The base end portion of the
A variable valve mechanism in which when the
The center of gravity G of the
第一ロッカアーム10がロッカシャフト長方向に変位すると、第一ロッカアーム10の揺動が変化し、第二ロッカアーム45の揺動が変化する仕組みは、次の通りである。
カムシャフト2に、カム3と2つの螺旋溝5,7とが設けられ、
カムシャフト2と平行に延びるロッカシャフト9に、カム3が当接しうるローラ16を含む第一ロッカアーム10が揺動可能に支持され、
2つの螺旋溝5,7に択一的に係入する2つの係入アーム23,24を含むリンクアーム20が、ロッカシャフト長方向に変位可能に設けられ、
2つの係入アーム23,24を回動装置40により回動させて、一方の係入アーム23を一方の螺旋溝5に係入させるか又は他方の係入アーム24を他方の螺旋溝7に係入させるかを選択することにより、選択した螺旋溝5,7に従ってリンクアーム20がロッカシャフト長方向に変位し、該変位に基づいてローラ16がロッカシャフト長方向に変位して、ローラ16に前記カム3が当接するか又は当接しないかを切り替える。
そして、ローラ16は、ロッカシャフト9に対してロッカシャフト長方向に実質的に相対変位しないよう位置決めされており、
前記リンクアーム20のロッカシャフト長方向の変位は、第一ロッカアーム10をローラ16と共にロッカシャフト長方向に変位させる。
以上により、第一ロッカアーム10がロッカシャフト長方向に変位すると、ローラ16に前記カム3が当接するか又は当接しないかの相違により、第一ロッカアーム10の揺動が変化し、第二ロッカアーム45の揺動も変化する。
When the
The
A
A
The two
The
The displacement of the
As described above, when the
ローラ16に前記カム3が当接しないときの態様としては、ローラに別のカムも当接しない態様、ローラに別のゼロリフトの円カムが当接する態様、ローラに別のノーズプロフィールのカムが当接する態様とを例示できるが、本実施例は、ローラに別のノーズプロフィールのカム4が当接する態様である。
When the
カムシャフト長方向と、ロッカシャフト長方向と、ローラ軸長方向は、いずれも図1での左右方向であって同一である。そこで、以下では、前側から見た図1で左に向かう方向を軸長方向d1といい、右に向かう方向を軸長方向d2という。また、左、右というときは、図1での左、右をいう。後側から見た図2は、図1とは左右が反対に表れる。 The camshaft length direction, the rocker shaft length direction, and the roller shaft length direction are all the same in the left-right direction in FIG. Therefore, in the following, the direction toward the left in FIG. 1 viewed from the front side is referred to as the axial length direction d1, and the direction toward the right is referred to as the axial length direction d2. The terms left and right refer to the left and right in FIG. The left and right sides of FIG. 2 viewed from the rear side appear opposite to those of FIG.
[カム等]
内燃機関のシリンダヘッドのカムサポート27と、該カムサポート27の上にボルト29により取り付けられたカムキャップ28との間に、カムシャフト2が挿通しているとともに回転可能に支持されている。互いに離間した2つのカムサポート27の間において、カムシャフト2には、軸長方向d1側から軸長方向d2側へ順に、駆動カムとしての第一カム3及び第二カム4と、カムレール溝としての第二螺旋溝7、円環溝6及び第一螺旋溝5と、再び駆動カムとしての第一カム3及び第二カム4とが、並んで設けられている。
[Cam, etc.]
The
2つの第一カム3は、断面形状が円形のベース円と、ベース円から突出した相対的に高リフトかつ狭作用角のノーズとからなり、主に高速回転域で使用されるものである。
2つの第二カム4は、断面形状が円形のベース円と、ベース円から突出した相対的に低リフトかつ広作用角のノーズとからなり、主に低速回転域で使用されるものである。
The two
The two
円環溝6は、リンクアーム20を軸長方向d1,d2に変位不能に係止するための溝であって、軸長方向にずれない円環状の溝である。
The
第一螺旋溝5は、リンクアーム20を軸長方向d1に変位させるための溝であって、円環溝6よりも軸長方向d2側に設けられている。第一螺旋溝5は、その基端から所定の位置までは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に軸長方向d1,d2にずれることなく延びており、該所定の位置からは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に進むに従い軸長方向d1側に進む螺旋状に延びて円環溝6に合流している。この螺旋状に延びる部分は、第一及び第二カム3,4のベース円作用時に、第一係入アーム23の先端部が係入する位相に設けられている。
The
第二螺旋溝7は、リンクアーム20を軸長方向d2に変位させるための溝であって、円環溝6よりも軸長方向d1側に設けられている。第二螺旋溝7は、その基端から所定の位置までは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に軸長方向d1,d2にずれることなく延びており、該所定の位置からは、カムシャフト2の回転方向の反対方向に進むに従い軸長方向d2側に進む螺旋状に延びて円環溝6に合流している。この螺旋状に延びる部分は、第一及び第二カム3,4のベース円作用時に、第二係入アーム24の先端部が係入する位相に設けられている。
The
[第一ロッカアーム]
シリンダヘッドのカムサポート27には、カムシャフト2と平行に延びるロッカシャフト9が挿通している。互いに離間した2つのカムサポート27の間において、ロッカシャフト9には第一ロッカアーム10が、ロッカシャフト周方向に揺動可能に、且つ、軸長方向d1,d2に変位可能に支持されている。
[First rocker arm]
A
第一ロッカアーム10は、図3等に示すように、左ロッカアーム11と右ロッカアーム12の下部間が連結部13により隔てられて連結された2連型の第一ロッカアームである。左右の各第一ロッカアーム11,12は、ロッカシャフト9に外嵌されて上記のとおり支持された基部14と、軸長方向に離間した一対の側壁部17,17と、一対の側壁部17,17の下部間を連結する底部18とを含む。第一ロッカアーム10の左右長が2つのカムサポート27間よりも小さいため、第一ロッカアーム10は2つのカムサポート27間で軸長方向d1,d2に変位可能である。
As shown in FIG. 3 and the like, the
さらに、左右の各第一ロッカアーム11,12は、一対の側壁部17,17の間に架け渡されたローラ軸15と、ローラ軸15にニードルローラを介してローラ軸周方向に回転可能に軸着されたローラ16とを含んでいる。ローラ16は、一対の側壁部17,17のロッカシャフト長方向に対向する一対の第一対向面f1,f1に、所定のクリアランス(ローラ16の回転を許容するための最小限の隙間)をおいて挟まれた状態で、上記のとおりローラ軸15に軸着されている。よって、ローラ16は、各ロッカアーム11,12に対してはロッカシャフト軸長方向(ローラ軸長方向)に実質的に相対変位しないように位置決めされており、ロッカアーム10と共にロッカシャフト長方向に変位する。
Further, the left and right
[第二ロッカアーム]
第二ロッカアーム45はローラロッカアームであって、長さ方向基端部がピボット46で支持され、長さ方向中間部にローラ47が回転可能に軸着され、長さ方向先端部にバルブVを押圧するパッド部48が形成されている。第二ロッカアーム45は第一ロッカアーム10の下方に2つ並んで設けられ、それぞれのローラ47が、揺動する第一ロッカアーム10の下面により押圧される。この押圧により第二ロッカアーム45は揺動し、バルブVを押圧する。
[Second rocker arm]
The
図6(a)に示すように、第二ロッカアーム45の重心Gは、ピボット46の球部中心Pからパッド部48へ引いた仮想接線Lの下方にあって、低い。このため、第一ロッカアーム10がロッカシャフト長方向に変位する際に、第二ロッカアーム45がロッカシャフト長方向に連れ動きにくく、よって倒れにくい。
これに対して、図6(b)に示す比較例の第二ロッカアーム45’のように、重心G’がピボット46’の球部中心P’からパッド部48’へ引いた仮想接線L’よりも高いと、第一ロッカアーム10’がロッカシャフト長方向に変位する際に、第二ロッカアーム45’がロッカシャフト長方向に連れ動いて倒れやすい。
As shown in FIG. 6A, the center of gravity G of the
On the other hand, as in the second rocker arm 45'of the comparative example shown in FIG. 6B, the center of gravity G'is drawn from the virtual tangent line L'drawn from the ball center P'of the pivot 46' to the pad 48'. If it is too high, when the first rocker arm 10'is displaced in the long direction of the rocker shaft, the second rocker arm 45'moves in the long direction of the rocker shaft and easily falls down.
[リンクアーム]
リンクアーム20は、図3等に示すように、筒状基部22と、筒状基部22から、正面視で軸長方向に互いに離間し、側面視でV字をなするように、前方へ突出した第一係入アーム23及び上方へ突出した第二係入アーム24とを含み構成されている。
[Link arm]
As shown in FIG. 3 and the like, the
筒状基部22は、左ロッカアーム11の基部14と右ロッカアーム12の基部14のロッカシャフト長方向に対向する一対の第二対向面f2,f2に、所定のクリアランス(リンクアーム20の回動を許容する最小限の隙間)をおいて挟まれた状態で、ロッカシャフト9にロッカシャフト周方向に回動可能に外嵌されている。よって、リンクアーム20は、第一ロッカアーム10に対しては軸長方向に実質的に変位不能であり、第一ロッカアーム10及びローラ16と共に軸長方向に変位可能である。
The
第一ロッカアーム10の軸長方向d1側のスラスト位置は、左ロッカアーム11の基部14の左側面が左側のカムサポート27(又はカムキャップ28)の側面に当接することにより決まり、これが決まると同時にローラ16の軸長方向d1側のスラスト位置も決まる。言い換えれば、カムサポート27(又はカムキャップ28)の側面で、第一ロッカアーム10の軸長方向d1側のスラスト方向の変位端を規制する。
第一ロッカアーム10の軸長方向d2側のスラスト位置は、右ロッカアーム12の基部14の右側面が右側のカムサポート27(又はカムキャップ28)の側面に当接することにより決まり、これが決まると同時にローラ16の軸長方向d2側のスラスト位置も決まる。言い換えれば、カムサポート27(又はカムキャップ28)の側面で、第一ロッカアーム10の軸長方向d2側のスラスト方向の片異端を規制する。
The thrust position on the d1 side of the
The thrust position on the d2 side of the
筒状基部22の背面には板状の被押圧部25が設けられ、被押圧部25の下部又は上部が択一的に前方へ回動装置40により押圧されることにより、リンクアーム20が回動する。
A plate-shaped pressed
第一係入アーム23は、その先端部が第一螺旋溝5ないし円環溝6に係入可能に形成されている。
第二係入アーム24は、その先端部が第二螺旋溝7ないし円環溝6に係入可能に形成されている。
The tip of the
The tip of the
[付勢構造]
第一ロッカアーム10を軸長方向d1側のスラスト位置に付勢する付勢構造30は、左側のカムサポート27の背面にボルト32で取り付けられた板バネ31で付勢される凸状ラッチ33と、左ロッカアーム11の基部14に形成された、凸状ラッチ33が係入する凹状キャッチ34とからなる。
第一ロッカアーム10を軸長方向d2側のスラスト位置に付勢する付勢構造30は、右側のカムサポート27の背面にボルト32で取り付けられた板バネ31で付勢される凸状ラッチ33と、右ロッカアーム12の基部14に形成された、凸状ラッチ33が係入する凹状キャッチ34とからなる。
各凸状ラッチ33は、板バネ31の途中部を変形させて形成されているが、板バネ31に取り付けられたものでもよい。
[Biasing structure]
The urging
The urging
Each
第一ロッカアーム10が軸長方向d1,d2の各スラスト位置に決まったときに、各凸状ラッチ33は各凹状キャッチ34に係合して、第一ロッカアーム10を各スラスト位置に付勢する。この付勢により第一ロッカアーム10は各スラスト位置に保持されるため、どちらの係入アーム23,24も螺旋溝5,7に係入しないタイミングで、動弁機構に振動や外力が加わったとしても、第一ロッカアーム10及びリンクアーム20が意図しない位置に変位することはない。
When the
[回動装置]
回動装置40は、図2、図4等に示すように、被押圧部25の下部を前方へ押圧してリンクアーム20を軸周方向一方r1に回動させるための第一電磁ソレノイド41と、被押圧部25の上部を前方へ押圧してリンクアーム20を軸周方向他方r2に回動させるための第二電磁ソレノイド42とからなる。各電磁ソレノイド41,42は、ONによりロッドを繰出してリンクアーム20を押圧し、OFFによりロッドを退入させて前記押圧を解除する。
[Rotating device]
As shown in FIGS. 2 and 4, the rotating
以上のように構成された実施例の可変動弁機構1の可変動弁動作を説明する。
[1]ローラ16を第二カム4が当接する位置に変位させるとき
第二電磁ソレノイド42をONにして、被押圧部25の上部を前方へ押圧し、図4(b)に実線で示すように、リンクアーム20を軸周方向他方r2に回動させる。このリンクアーム20の回動により、第二係入アーム24の先端部が第二螺旋溝7に係入し、第一係入アーム23の先端部が円環溝6から退出する。前記のとおり、第二螺旋溝7の螺旋状に延びる部分はベース円作用時に第二係入アーム24が係入する位相にあるので、図1、図2及び図5(a)に示すように、リンクアーム20はカムシャフト2の回転に伴いベース円作用時に第二螺旋溝7に沿って軸長方向他方d2に変位し、第一ロッカアーム10及びローラ16を押して同様に変位させる。その結果、2つのローラ16は2つの第二カム4が当接する(且つ第一カム3が当接しない)位置に変位し、第二係入アーム24が円環溝6に入ることでリンクアーム20の左右方向位置が保持される。また、上記のとおり、第一ロッカアーム10のスラスト位置が第一ロッカアーム10とカムサポート27との当接により決まり、付勢構造30により第一ロッカアーム10はスラスト位置に付勢される。
The variable valve operation of the
[1] When the
そして、第二カム4によりローラ16が押圧されて第一ロッカアーム10が揺動し、さらに第二ロッカアーム45が揺動し、バルブVが2本同時に、低リフトかつ広作用角でリフトされる。この動弁モードは、主に低速回転域で使用される。
Then, the
[2]ローラ16を第一カム3が当接する位置に変位させるとき
第一電磁ソレノイド41をONにして、被押圧部25の下部を前方へ押圧し、図4(b)に2点鎖線で示すように、リンクアーム20を軸周方向一方r1に回動させる。このリンクアーム20の回動により、第一係入アーム23の先端部が第一螺旋溝5に係入し、第二係入アーム24の先端部が円環溝6から退出する。前記のとおり、第一螺旋溝5の螺旋状に延びる部分はベース円作用時に第一係入アーム23が係入する位相にあるので、図5(b)に示すように、リンクアーム20はカムシャフト2の回転に伴いベース円作用時に第一螺旋溝5に沿って軸長方向一方d1に変位し、第一ロッカアーム10及びローラ16を押して同様に変位させる。その結果、2つのローラ16は2つの第一カム3が当接する(且つ第二カム4が当接しない)位置に変位し、第一係入アーム23が円環溝6に入ることでリンクアーム20の左右方向位置が保持される。また、上記のとおり、第一ロッカアーム10のスラスト位置が第一ロッカアーム10とカムサポート27との当接により決まり、付勢構造30により第一ロッカアーム10はスラスト位置に付勢される。
[2] When the
そして、第一カム3によりローラ16が押圧されて第一ロッカアーム10が揺動し、さらに第二ロッカアーム45が揺動し、バルブVが2本同時に、高リフトかつ狭作用角でリフトされる。この動弁モードは、主に高速回転域で使用される。
Then, the
本実施例によれば、次の作用効果が得られる。
(ア)第一ロッカアーム10及びローラ16のスラスト位置を、螺旋溝5,7及び係入アーム23,24とは別の少数の部材(第一ロッカアーム10自身とカムサポート27又はカムキャップ28)により決めて、螺旋溝5,7及び係入アーム23,24の耐久性を高めるとともに、同部材が少数であることにより、スラスト位置の精度を向上させてばらつきを低減できる。また、同部材が少数であることは、同部材の公差詰めの緩和によるコスト低減も可能にする。
(イ)2つのどちらの係入アーム23,24も螺旋溝5,7に係入しないタイミングで、リンクアーム20が意図しない位置に変位しないようにすることができる。
(ウ)従来例のような(第一ロッカアームとは別部品である)ローラの側面を抱持するローラガイドをリンクアームと共に軸長方向に変位するように設ける必要がないため、構造が簡略化する。
(エ)第一ロッカアーム10に設けるローラ軸15をローラ幅と実質的に同等にまで短くすることができる。このようにローラ軸15が短いと、ローラ16に荷重が入力された際に、ローラ軸15のたわみが小さいため、機構剛性が向上する。
(オ)第二ロッカアーム45の重心Gが、ピボット46の球部中心Pからパッド部48へ引いた仮想接線Lよりも低いため、第一ロッカアーム10がロッカシャフト長方向に変位する際に、第二ロッカアーム45が倒れにくい。
According to this embodiment, the following effects can be obtained.
(A) The thrust positions of the
(A) It is possible to prevent the
(C) The structure is simplified because it is not necessary to provide a roller guide that holds the side surface of the roller (which is a separate part from the first rocker arm) as in the conventional example so as to be displaced in the axial length direction together with the link arm. To do.
(D) The
(E) Since the center of gravity G of the
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
(1)第一カム3及び第二カム4をそれぞれ1つにし、ローラ16を1つにすること。
(2)第一ロッカアーム10が含むローラの数は、1つでも複数でもよいが、左右バランス上は左右2つが好ましい。
(3)回動装置は、特に限定されず、電磁ソレノイド以外にも、油圧機構、電動モータ機構等によるもの等を例示できる。
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately modified and embodied as follows, for example, without departing from the spirit of the invention.
(1) The
(2) The number of rollers included in the
(3) The rotating device is not particularly limited, and examples thereof include a hydraulic mechanism, an electric motor mechanism, and the like, in addition to the electromagnetic solenoid.
1 可変動弁機構
2 カムシャフト
3 第一カム
4 第二カム
5 第一螺旋溝
6 円環溝
7 第二螺旋溝
9 ロッカシャフト
10 第一ロッカアーム
11 左ロッカアーム
12 右ロッカアーム
13 連結部
14 基部
15 ローラ軸
16 ローラ
17 側壁部
18 底部
20 リンクアーム
22 筒状基部
23 第一係入アーム
24 第二係入アーム
25 被押圧部
45 第二ロッカアーム
46 ピボット
47 ローラ
48 パッド部
G 第二ロッカアームの重心
L 仮想接線
P ピボットの球部中心
V バルブ
1
Claims (1)
第一ロッカアーム(10)の下方に設けられ、第一ロッカアーム(10)により押圧されて揺動する第二ロッカアーム(10)とを含み、
第一ロッカアーム(10)の基端部がロッカシャフト(9)によりロッカシャフト長方向に変位可能に支持され、
第二ロッカアーム(45)の基端部がピボット(46)により支持され、第二ロッカアーム(45)の先端部にバルブ(V)を押圧するパッド部(48)が設けられ、
第一ロッカアーム(10)がロッカシャフト長方向に変位すると、第一ロッカアーム(10)の揺動が変化し、第二ロッカアーム(45)の揺動も変化する可変動弁機構であって、
第二ロッカアーム(45)の重心(G)が、ピボット(46)の球部中心(P)からパッド部(48)へ引いた仮想接線(L)の下方にあることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。 A first rocker arm (10) provided below the cam (3) and pressed by the cam (3) to swing.
A second rocker arm (10) provided below the first rocker arm (10) and pressed by the first rocker arm (10) to swing.
The base end of the first rocker arm (10) is displaceably supported by the rocker shaft (9) in the longitudinal direction of the rocker shaft.
The base end portion of the second rocker arm (45) is supported by the pivot (46), and a pad portion (48) for pressing the valve (V) is provided at the tip end portion of the second rocker arm (45).
When the first rocker arm (10) is displaced in the longitudinal direction of the rocker shaft, the swing of the first rocker arm (10) changes, and the swing of the second rocker arm (45) also changes.
The center of gravity (G) of the second rocker arm (45) is below the virtual tangent (L) drawn from the center of the ball portion (P) of the pivot (46) to the pad portion (48). Variable valve mechanism.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019087144A JP7165621B2 (en) | 2019-04-30 | 2019-04-30 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019087144A JP7165621B2 (en) | 2019-04-30 | 2019-04-30 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020183708A true JP2020183708A (en) | 2020-11-12 |
JP7165621B2 JP7165621B2 (en) | 2022-11-04 |
Family
ID=73045018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019087144A Active JP7165621B2 (en) | 2019-04-30 | 2019-04-30 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7165621B2 (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6451737U (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-30 | ||
JP2013185470A (en) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Toyota Motor Corp | Rocker arm clip and valve train |
JP2014224496A (en) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | 株式会社オティックス | Internal combustion engine variable valve mechanism |
-
2019
- 2019-04-30 JP JP2019087144A patent/JP7165621B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6451737U (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-30 | ||
JP2013185470A (en) * | 2012-03-06 | 2013-09-19 | Toyota Motor Corp | Rocker arm clip and valve train |
JP2014224496A (en) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | 株式会社オティックス | Internal combustion engine variable valve mechanism |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7165621B2 (en) | 2022-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6059080B2 (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP5117475B2 (en) | Variable valve mechanism | |
JP5767603B2 (en) | Variable valve mechanism | |
JP4276620B2 (en) | Engine valve gear | |
JP6244479B2 (en) | Engine valve gear | |
JP2020183708A (en) | Variable valve mechanism of internal combustion engine | |
JP2018044534A (en) | Variable valve mechanism of internal combustion engine | |
US10018082B2 (en) | Variable valve mechanism | |
JP2020183707A (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP2020183706A (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP7101624B2 (en) | Variable valve mechanism of internal combustion engine | |
JP2020183705A (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP2022059778A (en) | Variable valve train of internal combustion engine | |
JP6265945B2 (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP2017190676A (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP4931758B2 (en) | Variable valve mechanism | |
JP4931757B2 (en) | Variable valve mechanism | |
JP2022059779A (en) | Variable valve train of internal combustion engine | |
KR101671794B1 (en) | Variable valve mechanism of internal combustion engine | |
JP7153586B2 (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
JP2019157815A (en) | Variable valve mechanism of internal combustion engine | |
JP2005054589A (en) | Valve system of internal combustion engine | |
JP6058817B2 (en) | Engine valve gear | |
JP2004225633A (en) | Variable valve system | |
JP5577969B2 (en) | Tappet roller |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220928 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7165621 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |