JP2020182553A - ディスプレイを備えた多目的施設及び、該施設を用いた集客方法 - Google Patents

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泰 越智
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Abstract

【課題】客席間の不公平感をなくすためのディスプレイを備えた多目的施設及び、該多目的施設を用いた集客方法の提供。【解決手段】回転装置で客席を回転可能な回転盤120と、ディスプレイ110と、多目的スペース130を備える。ディスプレイ110は、映像を映し、複数の客席を囲む。そして、ディスプレイ110と回転盤120の間に多目的スペース130を備える。回転する複数の客席からディスプレイ110に映る映像を鑑賞可能な多目的施設、並びに、多目的施設を用いた集客方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイを備えた多目的施設及び、該施設を用いた集客方法に関する。
現在、多くの客席をもち多人数を収容可能な多目的施設が普及している。映画鑑賞や、コンサートホールにもなるので、家族連れの利用も多い。例えば、下記特許文献1、2には、多目的施設の技術に関する技術が開示されている。
特開平7−189399号公報 特開平11−52486号公報
特許文献1の発明は、可動式屋根を備えた多目的施設である。このように、従来の多目的施設においては客席が固定され、固定した客席から映画鑑賞をすることを想定していた。しかしながら、固定した客席からでは客席の位置によっては映像が見えにくいこともあり、他の客席に対して不平等になることもある。従来はこうした問題は、見晴らしの良い客席と、一般の客席で料金を変えることで対応していた。
特許文献2は、映画鑑賞施設であり、映写機であるプロジェクターを使用して、ドーム状のスクリーンに映写する施設である。固定した客席から映像を映すことによって、客室を回転する必要がないことを特徴としています(特許文献2の段落19参照)。従って、当然のことながらライブハウスやレストランでのショーに対する考慮はなされていない。ライブハウスやレストランでのショーを見る際に、客席の位置によってはショーが見えにくいこともあり、他の客席に対して不平等になることもある。したがって、上記と同じく従来はこうした問題は、見晴らしの良い客席と、一般の客席で料金を変えることで対応していた。また、プロジェクターを使用するためには室内を暗くする必要があるので、レストランには不向きである。本発明の目的は、多人数を収容可能な多目的施設において客席に不平等を与えることなく、顧客の興味を持続させることが可能な施設を提供することにある。
上記課題を達成するための本発明は、回転装置で回転する回転盤と、ディスプレイと、多目的スペースを備える。ディスプレイは、映像を映し、上記複数の客席を囲む。そして、上記ディスプレイと上記回転盤の間に多目的スペースを備える。上記回転する回転盤から上記ディスプレイに映る映像を鑑賞可能な多目的施設である。若しくは、上記多目的施設を用いた集客方法である。
さらに、上記多目的スペース内に配置可能な舞台装置を備え、上記回転する回転盤から上記舞台装置にて演じられるショーを鑑賞可能な多目的施設である。上記回転盤に複数の客席を備えてもよい。
上記回転装置は以下のように構成する。キャスタを備えた台車型車輪を複数配置し、複数のパイプをガイドとして回転台とする。そして、上記回転台を回転する回転装置とを備えることで、回転盤を回転する。
この回転台は、円形とすることができ、上記回転装置が該円形の回転台を外側で回転させる。また、上記回転台が円環状とすることもでき、上記回転装置が、上記円環状の回転台を円環の内側壁部で回転する。上記回転盤には、複数の客席を配置することもできる。
上記ディスプレイが切り欠き部を有し、上記多目的スペースに配置した舞台とを備えることもできる。これにより、上記ディスプレイの上記切り欠き部を介して、上記回転する客席から上記舞台にて演じられるショーを鑑賞可能な多目的施設を構成することができる。上記ディスプレイは、LEDビジョンもしくは、有機ELディスプレイを用いることができる。さらに、上記多目的施設はレストラン、劇場、または、ライブハウスとすることもできる。上記多目的施設の多目的スペースに走行可能な電車を配置してもよい。さらに、遊具を配置することもできる。上記多目的スペースに動く台車を配置して、上記台車の上で演者がショーをすることもできる。お祭り広場としても活用でき、サンバの大会を開催することもできる。
本発明は、回転装置で回転する複数の客席と、ディスプレイと、多目的スペースを備える。ディスプレイは、映像を映し、上記複数の客席を囲む。そして、上記ディスプレイと上記回転盤の間に多目的スペースを備える。上記回転する複数の客席から上記ディスプレイに映る映像を鑑賞可能な多目的施設である。並びに、上記多目的施設を用いた集客方法である。
上記の構成であると、回転する客席からディスプレイの映像を鑑賞することが可能であり、舞台及び映像が良く見える客席と見えにくい客席ができるというような客席間の不公平をなくすことが可能となる。
本発明の実施形態に係る多目的施設の全体構成を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る多目的施設に備えるディスプレイと回転盤の斜視図。 本発明の実施形態に係る多目的施設の平面図。 本発明の実施形態に係る多目的施設に備えるディスプレイと回転盤の斜視図。 本発明の実施形態に係る多目的施設に備えるディスプレイと回転盤の上面図。 本発明の実施形態に係る多目的施設に備えるディスプレイと回転盤の上面図。 本発明の実施形態に係る多目的施設に備える回転盤と客席の上面図。 本発明の実施形態に係る施設に備えられる台車型車輪の斜視図。 本発明の実施形態に係る施設に備えられる回転装置の上面図。 本発明の実施形態に係る施設に備えられる回転装置の拡大図。 本発明の実施形態に係る施設に備えられる走行車両の正面図、側面図。
以下に、本発明の多目的施設100について図面を参照して説明する。図1は、本発明の多目的施設100の全体構成を示す概略模式図であり、図2、4は本発明の施設100に備えるディスプレイと回転盤の斜視図であり、図3は本発明の施設100の平面図を示している。図4は本発明の施設100に備えられるディスプレイと回転盤の斜視図、図5、図6は本発明の施設100に備えるディスプレイと回転盤の上面図である。図7は、 本発明の多目的施設に備える回転盤と客席の上面図であり。図8、図9、図10、は、本発明の実施形態に係る施設に備えられる回転装置の上面図である。図11は、本発明の施設に備えられる走行車両の正面図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
本発明の多目的施設100(以下単に施設と称する)は客席から舞台や映像や音声を視聴可能な施設を想定している。そして本発明の施設は客席を回転可能な回転盤120と、ディスプレイ110を備える。ディスプレイの中央には上記回転盤120が配置される。図3に示すように、多目的スペース130内で演劇、コンサート等のショーを演じることができる。舞台装置150を上記多目的スペース130内に備えてもよい。さらに、図3に示すように、レール132から垂下する後述のリフト型装置で上記ショーを上空から観賞することも可能である。まず、ディスプレイ110を説明する。
(ディスプレイ)図1、図2,図3に示すように本発明の施設100はディスプレイ110を備える。ディスプレイ110は客席を囲むように設置されるのであれば、その形状は問わない。本発明では、周囲を囲む円形上のディスプレイ110を形成した。本発明のディスプレイはディナーショーや、ライブハウスのような施設で使用する。本発明のディスプレイ110は、LEDビジョンや有機ELDの形式のディスプレイである。
舞台装置150をディスプレイ110で囲まれる領域に舞台装置150を配置することもできる。これにより、客席から上記舞台を鑑賞することができる。その上、ディスプレイ110の映像を舞台装置150の背景として鑑賞することができる。
また、上面視C型の形状になる様に、ディスプレイ110の一部を切り欠くこともできる。ディスプレイ110の切り欠いた箇所からコンサートのような舞台装置150を配置する。これにより、客席から上記舞台を鑑賞することができる。
その他、図4に示すように、上面視で屈曲型ディスプレイ112も可能である。上記屈曲型ディスプレイ112においても、ディスプレイ112で囲まれる領域に舞台装置150を配置することもできる。さらに、屈曲型ディスプレイ112の一部を切り欠き、ディスプレイ112の切り欠いた箇所からコンサートのような舞台装置150を配置する。これにより、客席から上記舞台を鑑賞することができる。
(回転盤)次に、上記ディスプレイ110の中央に配置する回転盤を説明する。回転盤は客席115を備えてもよい。例えば、ライブハウスでのショーに本発明の多目的施設を使用する際には、客席およびテーブルは不要であるため、客席部分を取り外し可能に構成される。
図8、図9、図10を参照して上記回転装置を説明する。本発明の回転装置900は、複数の台車型車輪800を組み合わせて回転台910を形成し、上記回転台910を回転可能なタイヤ930で回転することができる。まず、台車型車輪800を説明する。図8に示すように、本発明の台車型車輪800は、組み合わせ可能な形状の枠体の下部にキャスタ820を備える。本実施例では、ボックス型の枠体で説明するが、組合せが可能であれば、その他の形状であってもかまわない。
鉄枠を箱型に形成し、その下部に複数のキャスタ820を取り付けることで、台車型車輪800を形成する。重量はできるだけ軽い材質が望ましく、アルミニウムで形成してもかまわない。台車型車輪800に取り付けるキャスタ820は、前後左右自由に移動可能な自在式の車輪を採用した。
上記のように構成した台車型車輪800を組み合わせて、全体を円形として回転台910を形成する。全体が円形となるように、最も外側の台車型車輪800の形状を加工した。本実施例では、もっとも外側の代謝型車輪の形状を台形もしくは、三角形にしている。
円環状のパイプ920を用いて、台形型車輪800の外周に複数のパイプ920でガイドを形成し、上記組み合わせた台車型車輪800を円周状に沿わせる。
図10は回転台910を固定する円環状のパイプの拡大斜視図である。パイプを屈曲させて、複数のパイプ920を積層する。そして、上記積層した複数のパイプ920をもっとも外側の台車型車輪800に沿わせて、全体を円形に調整する。
複数のパイプで形成した回転台を円形に調整するために、ガイドを前後に調整する押し出し調整器を備える。これにより、回転台の凹部を引っ込め、凸部を押し出し回転台を円形に調整する。これにより、上記複数のパイプで円形に調整した回転台910が構成される。
上記円形型回転台910は、上記台車型車輪800の複数のキャスタ820によって回転可能である。従って外部より回転力を与えれば回転する。本発明では円形型回転台910の前後左右に回転可能な回転機構として、回転可能なタイヤ930を配置する。従って、上記タイヤ930が回転することにより、中央の円形型回転台910が回転する。なお、回転可能な上記タイヤは所定の駆動装置で回転する。
上記回転台910を円環状にすることもできる。円形型回転台910と同じく、円環状回転台910のもっとも外側部分を複数のパイプをガイドとして固定する。そして、上記円環状回転台910が回転可能な回転機構により回転する。本実施例では、円環状の内壁部分に回転機構を配置することで上記円環状回転台910が回転する。
本実施例では、上記回転装置はショッピングセンター等に配置することを想定している。そのため建物の柱部分が存在する場合がある。本実施例でも柱950が配置されている。中央に柱部分が存在すると、中央部分に回転軸を設けることができない。本発明のように、複数の台形型車輪800を集めた回転台910であれば、回転台の外側から回転力を与えることができる。本発明では、上記複数のパイプと外側の台車型車輪800を調整することにより、回転装置のひずみを調整することが可能となる。上記のように構成した回転装置上に取り外し可能な客席およびテーブルが配置されるので、回転装置により回転する客席が構成できる。
(走行車両)図1、図3に示すように、本発明の多目的施設100は、ディスプレイ110と、回転盤間に多目的スペース130を備える。そして、上記多目的スペース130には走行車両を走らせることができる。図11を参照して本発明の車両を説明する。本発明の走行車両は一の先頭車両と、一若しくは複数の後続車両220を備える。上記走行車両に備える先頭車両には、後続車両220を連結して施設100内を周遊するための駆動モータを備える。そして、先頭車両に備えた駆動車輪を上記駆動モータが駆動することになる。上記先頭車両には、当該先頭車両を運転する運転手が着座する運転座席とを備え、更に、上記駆動車輪を制御可能なハンドルを、上記運転座席に着座した状態で操作可能な位置に備えることは言うまでもない。
上記先頭車両の後続には、複数の後続車両220が連結される。後続車両には車両本体及び、車輪227が備わっている。例えば、上記後続車両220の外側両端には、上記先頭車両若しくは、他の後続車両220に連結可能な構成(連結部材)を備える。更に、上記後続車両220には、着座可能な後続座席225と、所定高さのテーブル222が設けられる。上記後続車両220の内、いずれか一の後続車両220と上記先頭車両とが、上記連結部材により連結され、当該一の後続車両220に後段の後続車両220が連結される。必要な台数分の後続車両220を連結することにより、本発明の走行車両200が構成される。本発明では、後続車両220内にテーブル222を設け、飲食客が後続車両220内で食事可能な構成を採用した。更に、後続車両220のドアについて、ドアを閉めた状態で料理等を車両220のテーブルに配置可能な隙間を上記ドアに形成した。例えば、左右のドアを観音扉状に構成し、当該観音扉を閉めた状態で車両220内のテーブル222に料理皿等が配置可能な程度の隙間を形成する構成を採用した。
更に、後続車両220の壁部から突出するように座板を取り付けて椅子(後続座席)225とする。上記座板を壁部(飲食客が着座可能な程度の高さである)に取り付けることになる。
(その他)本発明の多目的施設100をリフト型装置が周遊することもできる。例えば、図3に示すように、多目的施設100の天井の内側にリフトが走行可能なレール132を配置する。リフト型装置は上記レール132に垂下して移動可能な乗り物であり、リフト型装置内の乗客が該リフトから多目的施設での演劇、ショー、遊園地を鑑賞することが可能となる。
本発明の施設100の多目的スペース130には、走行車両の他に、鉄棒、ジャングルジム、うんてい、シーソーのような遊具及び、当該遊具の組み合わせを備えることで、室内遊園地型の施設若しくは、室内遊園地型の施設の集客方法として構成することも可能である。上記多目的スペース内に飲食施設のような店舗を配置することもできる。
本発明の多目的施設100に備える客席及びテーブルは取り外しが可能であり、ショーの目的によっては取り外して立ち見席としても使用可能である。
本発明は、回転装置で回転する複数の客席と、ディスプレイと、多目的スペースを備える。ディスプレイは、映像を映し、上記複数の客席を囲む。そして、上記ディスプレイと上記回転盤の間に多目的スペースを備える。上記回転する複数の客席から上記ディスプレイに映る映像を鑑賞可能な多目的施設である。並びに、上記多目的施設を用いた集客方法である。上記の構成であると、回転する客席からディスプレイの映像を鑑賞することが可能であり、映像が良く見える客席と見えにくい客席ができるというような客席間の不公平をなくすことが可能となる。したがって、その産業上の利用可能性は大きい。
100 多目的施設
120 ディスプレイ
310 回転盤
115 客席
130 多目的スペース
900 回転装置

Claims (11)

  1. 回転装置で回転する回転盤と、
    該回転盤を囲む、映像を映すディスプレイと、
    該ディスプレイと該回転盤間に多目的スペースを備え、
    前記回転盤から前記ディスプレイに映る映像を鑑賞可能な多目的施設。
  2. 前記多目的スペース内で演じるショーを鑑賞可能な請求項1に記載の多目的施設。
  3. 前記多目的スペース内に配置可能な舞台装置を備え、
    前記回転する回転盤から該舞台装置にて演じられるショーを鑑賞可能な請求項1に記載の多目的施設。
  4. 前記回転盤に取り外し可能な複数の客席とテーブルが備えられる、請求項1から3いずれか一項に記載の多目的施設。
  5. 前記回転装置が、
    キャスタを備えた台車型車輪と、
    前記台車型車輪を複数配置し、外周に複数のパイプを円周状に沿わせたガイドを備える回転台とを備え、前記回転台が回転する、請求項1から4いずれか一項に記載の多目的施設。
  6. 前記回転台が円形であり、前記回転装置が該円形の回転台を外側で回転させる、請求項5に記載の多目的施設。
  7. 前記回転台が円環状であり、前記回転装置が、該円環状の回転台を円環の内側壁部で回転させる、請求項5に記載の多目的施設。
  8. 前記ディスプレイが、LEDディスプレイまたは、有機ELディスプレイである、請求項1から7いずれか一項に記載の多目的施設。
  9. 前記多目的施設が、レストラン、劇場、または、ライブハウスである、請求項1から8いずれか一項に記載の多目的施設。
  10. 前記多目的施設の多目的スペースに走行可能な電車または遊具を配置した、請求項1から9いずれか一項に記載の多目的施設。
  11. 請求項1から10何れか一項に記載の多目的施設を用いた集客方法。
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