JP2020178511A - 回転電機ロータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機ロータの製造方法において、ロータコアの磁石挿入穴に磁石と樹脂部材とが配置された状態において、磁石を固定するための樹脂の加熱を短時間で行うことである。【解決手段】回転電機ロータの製造方法は、ロータコアを構成する磁性体に対し防錆特性を有する溶液をモールド樹脂材に含ませて含溶液モールド樹脂材を形成し(S12)、含溶液モールド樹脂材、及び、磁石を、ロータコアの磁石挿入穴に配置する(S14)。ロータコアの磁性体部分、及び、磁石挿入穴内の磁石をマイクロ波遮蔽材で覆う(S16)。そして、含溶液モールド樹脂材の部分のみにマイクロ波を照射して含溶液モールド樹脂材に含まれる溶液を加熱して気化させ、モールド樹脂材を膨張させて多孔質モールド材を形成する(S20)。形成した多孔質モールド材によって磁石を磁石挿入穴に固定する。【選択図】図2

Description

本開示は、回転電機ロータの製造方法に係り、特に、磁石の冷却のために多孔質モールド樹脂材を用いてロータコアの磁石挿入穴に磁石を固定する回転電機ロータの製造方法に関する。
埋込磁石型のロータと、ステータ巻線を有するステータとを含む回転電機では、動作通電するとステータ巻線が発熱し、その影響でロータの埋込磁石の温度が上昇する。磁石の温度が上昇すると、減磁や消磁が生じ得、その分を見込んで高価な磁石を余分に用いることになり、コストが上昇する。これらを抑制するためには、磁石の冷却が必要になる。ロータの埋込磁石は、ロータコアに設けられた磁石挿入穴に磁石を挿入し、次に樹脂を充填し硬化させて磁石をロータコアに固定する。
特許文献1には、ロータコアの磁石挿入穴に対する磁石の樹脂封止方法として、ロータコアを上から加熱する上型と、ロータコアを下から加熱する下型とを用いることが開示されている。ここでは、熱硬化性樹脂の原料であるタブレットを入れる複数のポットとポットの下部から熱硬化性樹脂を磁石挿入穴に導く流路を上型に設けている。熱硬化樹脂の原料の硬化は、上型及び下型の加熱手段で熱硬化樹脂の原料を170℃で約3分間、加熱し続けることで行われる。
特許文献2には、回転電機のロータコアの磁石挿入穴に磁石を固定するための多孔質固定層が開示されている。多孔質固定層は、強度部材のフィラーとなる多孔質部材と、溶融した結合材とが混合されたモールド樹脂で、磁石挿入穴と磁石との隙間に射出され、結合材はその後の加熱または薬剤によって除去されて冷却油が流れることができる多孔質形状が形成される。磁石挿入穴の一端は、冷却油が供給されるロータコア内部の通路に接続され、他端は別の排出通路に接続される。
本開示に関連する技術として、特許文献3には、マイクロ波加熱を用いた車両用のクッション材の成形法が開示されている。ここでは、水分と金属粉とカーボン粉を含み、熱可塑性の樹脂のシェルで包み込んだマイクロバルーンを金型内に注入し、その金型全体をマイクロ波加熱すると、マイクロバルーン内の液体が加熱気化膨張し、マイクロバルーンが60〜80倍程度に膨張する。
特開2006−204068号公報 特開2019−009866号公報 特開平4−146941号公報
磁石埋込型のロータでは、ロータコアの磁石挿入穴に樹脂部材を充填し、樹脂部材を加熱して磁石を磁石挿入穴に固定するので、磁石の冷却としては、加熱後の樹脂部材を介することになる。充填された樹脂部材を加熱する方法として、磁石挿入穴に磁石と共に樹脂部材が充填されたロータコアを加熱炉に入れて雰囲気加熱することが考えられる。雰囲気加熱は、炉の熱源から熱伝導率の低い空気を介する加熱となり、さらに、ロータコアの熱伝導率が樹脂部材の熱伝導率よりも高く、ロータコアの熱容量が樹脂部材の熱容量よりも大きい。これらのことからロータコアを雰囲気加熱する方法では、樹脂部材を所定の温度に加熱するには長時間を要する。樹脂部材を所定の温度に加熱するためにロータコアを高温で長時間加熱すると、磁石や、磁性体も加熱され、磁石の減磁、ロータコアの渦電流損失抑制のために設けられる絶縁膜の劣化が生じ得る。吸水性を有する樹脂部材の場合は、マイクロ波加熱を用いることが考えられるが、マイクロ波の照射を受けると、磁石及び磁性体も短時間で加熱されるので、そのままではマイクロ波の照射による加熱方法が適用できない。そこで、ロータコアの磁石挿入穴に磁石と樹脂部材とが配置された状態において、磁石を固定するための樹脂の加熱を短時間で行うことが可能な回転電機ロータの製造方法が要望される。
本開示に係る回転電機ロータの製造方法は、ロータコアを構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する溶液をモールド樹脂材に含ませて含溶液モールド樹脂材を形成し、含溶液モールド樹脂材、及び、磁石を、ロータコアの磁石挿入穴に配置し、ロータコアの磁性体部分、及び、磁石挿入穴内の磁石をマイクロ波遮蔽材で覆い、含溶液モールド樹脂材の部分のみにマイクロ波を照射して含溶液モールド樹脂材に含まれる上記溶液を加熱して気化させ、モールド樹脂材を膨張させて多孔質モールド材を形成し、多孔質モールド材によって磁石を前記磁石挿入穴に固定する。
上記構成によれば、含溶液モールド樹脂材に含まれる溶液を加熱して気化させ、モールド樹脂材を膨張させて形成された多孔質モールド樹脂材によって磁石を磁石挿入穴に固定する。マイクロ波による溶液の加熱気化はごく短時間で生じる。この場合、含溶液モールド樹脂材の部分のみにマイクロ波を照射するので、磁石とロータコアの磁性体部分の温度上昇が抑制される。また、含溶液モールド樹脂材に含まれる上記溶液はロータコアの磁性体に対し所定の防錆特性を有するので、含溶液モールド樹脂材に含まれる溶液によって磁性体が錆びることがない。
上記構成の回転電機ロータの製造方法によれば、ロータコアの磁石挿入穴に磁石と樹脂部材とが配置された状態において、磁石を固定するための樹脂の加熱を短時間で行うことができる。
実施の形態の回転電機ロータの製造方法に従って製造された回転電機ロータの例を示す断面図である。 実施の形態の回転電機ロータの製造方法の手順を示すフローチャートである。 図2の手順において、含溶液モールド樹脂材の形成に用いる溶液として水溶液を用いる場合、水溶液のpHと、鉄の腐食速度との関係を示す図である。 図2の手順のS14において、磁石挿入穴に磁石と共に含溶液モールド樹脂材が配置されたロータコアの上面図である。 図4のV部の拡大図である。 図2の手順のS16におけるマイクロ波遮蔽材を図5の上面図と重ねて示す遮蔽材配置図である。 図6に対応し、磁石と含溶液モールド樹脂材が磁石挿入穴に配置され、上面がマイクロ波遮蔽材で覆われ、治具の上に配置された加熱前ロータコアブロックの断面図である。 図2の手順のS18において、加熱前ロータコアブロックをマイクロ波発生装置内にセットした図である。 図2の手順のS22において、多孔質モールド材を含むロータコアを示す断面図である。 比較例として、磁石挿入穴に磁石と樹脂部材が配置されたロータコアを加熱炉に入れて雰囲気加熱する場合に、熱源からロータコアに向かう熱の流れを示す図である。 図10の後に、加熱されたロータコアから樹脂部材に向かう熱の流れを示す図である。
以下に図面を用いて本実施の形態につき詳細に説明する。以下に述べる形状、材質、磁石挿入穴の個数、磁極数等は、説明のための例示であって、回転電機ロータの製造方法の仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機ロータ10の断面図である。以下では、特に断らない限り、回転電機ロータ10を、ロータ10と呼ぶ。ロータ10が用いられる回転電機は、車両が力行するときは電動機として機能し、車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型回転電機である。回転電機は、ロータ10と、ロータ10の外径と所定の隙間を隔てて配置される円環状のステータとを含む。図1ではステータの図示を省略する。回転電機が動作すると渦電流の発生によりロータ10の温度が上昇する。回転電機の動作時における温度上昇を抑制するために、ロータ10には冷媒路40が設けられる。
ロータ10は、回転電機の出力軸となるロータシャフト12、円環状のロータコア14、ロータ10の磁極を形成する磁石16、磁石16をロータコア14に固定する多孔質モールド材18を含む。ロータ10は、さらに、ロータコア14をロータシャフト12に固定するいくつかの固定要素を含む。
図1に、軸方向、径方向を示す。軸方向は、ロータシャフト12が延伸する長手方向で、軸方向の両側を区別する場合は、冷媒路40の供給口側を一方側、反対側を他方側と呼ぶ。径方向は、ロータシャフト12の軸中心線側から外周側に向かう方向を外径側とし、外径側からロータシャフト12の軸中心線側に向かう方向を内径側と呼ぶ。
ロータシャフト12の鍔部20は、ロータコア14をロータシャフト12に固定する際に、ロータコア14を軸方向の一方側に突き当てて位置決めするために用いられる突き当て部である。ロータシャフト12の一方側の端部には冷媒路40の冷媒供給口42が設けられ、軸部の内部に、冷媒60をロータコア14側に供給するためのシャフト軸方向流路44及びシャフト径方向流路46が設けられる。
シャフト軸方向流路44は、ロータシャフト12の内部に設けられ、冷媒供給口42から軸方向に他方側に延伸して配置される流路である。シャフト径方向流路46は、シャフト軸方向流路44から径方向に延び、ロータシャフト12の外周面で終わる流路である。シャフト径方向流路46は、磁石16を冷却するために、ロータコア14に設けられ磁石16が挿入される磁石挿入穴22のそれぞれに冷媒60を供給する流路である。磁石挿入穴22がN個ある場合には、シャフト径方向流路46は、シャフト軸方向流路44から外径側に向かって放射状にN本が設けられる。
ロータコア14は磁性体で構成される。磁性体としては、3種類の所定形状の磁性体を軸方向に沿って積層した積層体が用いられる。3種類の所定形状の磁性体は、それぞれを磁性体粉末の成形体で構成することもできるが、以下では、所定形状の磁性体薄板24を軸方向に沿って所定枚数を積層した積層体を用いる場合を説明する。ロータコア14は、互いに打抜形状の異なる3種類の磁性体薄板24を軸方向に沿って所定の積層枚数を所定の積層順序で積層して形成される。
3種類の磁性体薄板24の1つ目は、ロータシャフト12を通す中心穴26、及び、磁石16が挿入される磁石挿入穴22を含んで、磁性体の薄板シートを打ち抜き加工等で所定の形状に成形された円環状形状を有する磁性体薄板24aである。磁性体薄板24aにおいては、中心穴26と磁石挿入穴22とは分離されて打ち抜かれる。
2つ目は、中心穴26と磁石挿入穴22との間が、ロータシャフト12側からの冷媒60を受け取って磁石挿入穴22に流すためのコア入口側流路48で接続された状態で打ち抜かれている磁性体薄板24bである。コア入口側流路48は、磁石挿入穴22の内径側から径方向に延びて中心穴26で終わる流路である。
3つ目は、磁石挿入穴22から冷媒60を外部に排出するためのコア出口側流路50が設けられた磁性体薄板24cである。コア出口側流路50は、磁石挿入穴22の外径側から磁性体薄板24cの外周面で終わる流路である。コア出口側流路50が接続された磁石挿入穴22は、中心穴26と分離している。
3種類の磁性体薄板24の合計の積層枚数は、ロータ10の仕様に応じたロータコア14の軸方向に沿った必要高さに基づいて定められる。3種類の磁性体薄板24のそれぞれの積層枚数と積層順序は、ロータシャフト12側から受け取った冷媒60を複数の磁石挿入穴22を経由してロータコア14の外周側の冷媒排出口52から排出する連続した流路を形成するように定められる。図1の例では、軸方向に沿って一方側から他方側に向かって、磁性体薄板24aが1枚、磁性体薄板24bが3枚、磁性体薄板24aが16枚、磁性体薄板24cが3枚、磁性体薄板24aが2枚の順で積層される。積層枚数の合計は25枚である。上記の積層枚数、積層順序は、説明のための例示であって、ロータ10の仕様に応じて適宜変更が可能である。
かかる磁性体の薄板シートとしては、電磁鋼板のシートを用いることができる。所定枚数の磁性体薄板24は、中心穴26や、磁石挿入穴22等の位置決めを行いながら、順次カシメ積層されて、積層体のロータコア14が形成される。
ロータコア14を磁性体薄板24の積層体とするのは、ロータコア14に生じ得る渦電流損失を抑制するためで、磁性体薄板24の形状に成形される前の磁性体の薄板シートの両面には、絶縁コート等の絶縁処理が施される。これによって、積層された各磁性体薄板24の間が電気的に絶縁されて、外部変動磁界により発生し得る渦電流は小さなループに分割され、渦電流損失を抑制することができる。
磁石16は、ロータ10の磁極を形成する永久磁石で、矩形断面で細長い形状を有する。磁石16の材質としては、ネオジムと鉄とホウ素を主成分とするネオジム磁石、サマリウムとコバルトを主成分とするサマリウムコバルト磁石等の希土類磁石が用いられる。これ以外にフェライト磁石、アルニコ磁石等を用いてもよい。
ロータ10の磁極は、周方向に沿って複数設定されるので、磁石16が挿入される磁石挿入穴22は、ロータコア14の外周側に周方向に沿って複数個設けられる。図1の断面図では、2つの磁石挿入穴22が示される。磁石挿入穴22は、ロータコア14の軸方向に延びる貫通穴である。磁石挿入穴22の軸方向に垂直な穴断面形状は、磁石16の軸方向に垂直な断面形状よりも広めに設定され、ロータコア14における磁石挿入穴22の軸方向に沿った長さは、磁石16の軸方向に沿った長さよりも長めに設定される。
多孔質モールド材18は、磁石挿入穴22に磁石16が挿入された場合に生じる隙間を埋め、磁石16を磁石挿入穴22に固定する部材である。従来技術では、磁石挿入穴22に磁石16が挿入された場合に生じる隙間には、例えばエポキシ樹脂等が充填されて硬化され、密な構造となっている。多孔質モールド材18は、「多孔質」の名称が示すように、密な構造ではなく、多孔質部分に冷媒60を流すことができる。多孔質モールド材18の多孔質部分に冷媒60が流れることで、磁石挿入穴22の内部に冷媒60が流れる多孔質モールド材流路54が形成される。多孔質モールド材18の形成方法の詳細については後述する。
次に、ロータコア14をロータシャフト12に固定するための固定要素について述べる。固定要素は、ロータシャフト12の他方側に設けられるおねじ部30、一方側のエンドプレート32、他方側のエンドプレート34、ワッシャ36及びナット38を含む。
一方側のエンドプレート32及び他方側のエンドプレート34は、ロータコア14の一方側の端面と他方側の端面にそれぞれ配置される環状板材である。一方側のエンドプレート32及び他方側のエンドプレート34によって、ロータコア14の軸方向の両端部を挟み込むことができ、ロータコア14の積層体としての一体性が維持される。また、ロータ10を用いて回転電機が組立てられた場合に、ロータ10が回転することで生じる遠心力によって磁石16が磁石挿入穴22から飛び出すことを防止する。
ロータコア14をロータシャフト12に固定する手順は次の通りである。ロータコア14の一方側にエンドプレート32、他方側にエンドプレート34を配置した状態で、これらの内径穴にロータシャフト12を挿入する。挿入は、ロータシャフト12の他方側から行う。そして、ロータコア14をロータシャフト12の軸方向に沿って一方側に寄せ、一方側のエンドプレート32を鍔部20に突き当てる。その状態で、ロータシャフト12の他方側からワッシャ36を挿入し、他方側のエンドプレート34に宛がう。次にロータシャフト12の一方側の外径に刻まれたおねじ部30にナット38のめねじ部を噛み合わせ、鍔部20とワッシャ36との間にロータコア14を挟み込んで軸方向に沿って締め付ける。ロータコア14をロータシャフト12に固定する方法としてねじ締結を用いるのは、説明のための例示であって、他の固定方法を用いてもよい。例えば、キー溝とキーの組み合わせを用いてロータコア14をロータシャフト12に固定してもよい。
ロータ10における磁石16の冷却のための冷媒60は、冷媒路40の冷媒供給口42に供給され、ロータシャフト12とロータコア14にまたがって流れ、ロータコア14の冷媒排出口52から外部に排出される。具体的には、冷媒60は、冷媒供給口42からシャフト軸方向流路44に供給され、シャフト軸方向流路44からシャフト径方向流路46及びコア入口側流路48を介してそれぞれの磁石挿入穴22に流れ込む。磁石挿入穴22では、多孔質モールド材流路54を通って磁石16を冷却しながらコア出口側流路50に向かって流れる。コア出口側流路50を流れた冷媒60は、冷媒排出口52から外部に排出される。排出された冷媒60は、適当な循環装置を用いて、熱交換器で冷却された後、再び冷媒供給口42に戻される。
上記構成の回転電機ロータ10の製造方法について、特に、ロータコア14の磁石挿入穴22に磁石16を固定する多孔質モールド材18の形成に関する工程を中心にして、図2以下を用いて詳細に説明する。
図2は、回転電機ロータ10の製造方法の手順を示すフローチャートである。ロータ10の構成部品であるロータシャフト12、磁石16、エンドプレート32,34、ワッシャ36、及び、ナット38は、それぞれロータ10の仕様に応じて準備される。併せて、ロータコア14の形成が行われる(S10)。ロータコア14の形成工程は、3種類の磁性体薄板24a,24b,24cを所定の積層順序と所定の枚数でカシメ積層して1つの積層体とする工程である。
これらの工程と並行して、含溶液モールド樹脂材80の形成(S12)が行われる。含溶液モールド樹脂材80は、モールド樹脂材70に、ロータコア14を構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する溶液72を含ませたものである。「溶液」とは、一般的に2つ以上の物質から構成される液体状態の混合物であるが、溶液72は、マイクロ波の照射を受けて発熱し、且つ、ロータコア14を構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する溶液を指す。モールド樹脂材70としては、内部に含まれる溶液72が加熱され気化する場合に、容易に膨張可能な材質の樹脂材が用いられる。
樹脂は、大別して熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に分かれる。これらは、いずれも液体の状態から冷やして固体化して生成することは同じであるが、その後再び高温下に置いた場合の反応が異なる。熱可塑性樹脂はガラス転移点、または融点まで加熱すると柔らかくなり、再び冷やすと固くなり、温度によって液体と固体の状態の間を行き来することができる。これに対し、熱硬化性樹脂は加熱硬化を一度受けると架橋結合の分子構造が形成されて、再び加熱しても液体になることはない。この分子構造のために熱硬化性樹脂は機械的強度と耐熱性に優れているが、硬いため、熱可塑性樹脂と比べると耐衝撃性に劣る。熱可塑性樹脂は、結晶性樹脂と非晶性樹脂に大別され、結晶性樹脂は硬く高剛性と高硬度に富むが、非晶性樹脂は、柔軟性と強靭性に富む。モールド樹脂材70の材質としては、熱可塑性樹脂で非晶性樹脂が好ましい。非晶性樹脂の機械的強度を増すためにガラス繊維を添加してもよい。例えば、ガラス繊維30%を添加したポリエーテルイミド(PEI/GF)が用いられる。これは説明のための例示であって、モールド樹脂材70として、これ以外の熱可塑性樹脂を用いてもよい。
含溶液モールド樹脂材80は、次工程で磁石16と共にロータコア14の磁石挿入穴22に配置されるので、モールド樹脂材70に含ませる溶液72は、ロータコア14を構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する必要がある。所定の防錆特性を有する溶液72の例の1つは、水に酸または塩化物を添加して、ロータコア14に含まれる鉄の腐食速度が小さいpHの範囲とした水溶液である。図3は、水溶液のpHと、鉄に対する腐食速度との関係を示す図である。pHは、水素イオン指数と呼ばれ、その数値によって、酸性、中性、アルカリ性が示される。図4の横軸はpHで、縦軸は、腐食速度(mm/s)である。水溶液のpHは、水道水にHClを添加して酸性を作成し、NaOHを添加してアルカリ性を作成した。二本の特性線の内、実線は、温度が22℃の下における腐食速度を示し、破線は温度が40℃の下での腐食速度を示す。実験によると、図3に示すように、pHが約4以下で水素発生が開始し、腐食速度が急増し、錆が急速に発生する。図3の結果から、pHが6から10の範囲の水溶液を用いれば、腐食速度が安定して小さい値に留まることが分かる。したがって、モールド樹脂材70に含ませる溶液72として、pHが6から10の範囲を有する水溶液を用いることができる。この場合の溶液72である水溶液の所定の防錆特性は、pHが6から10の範囲の水素イオン指数特性である。
溶液72は、鉄に対する腐食速度が小さい特性を有すればよいので、pHを調整した水溶液の他に、プレス加工に用いる水溶性の加工油、あるいは自動変速機油(Automatic Transmission Fluid:ATF)を用いてもよい。なお、モールド樹脂材70によっては、有機溶媒に弱い材質のものがあるので、ロータコア14を構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する溶液72については、有機溶媒、有機溶質について留意することが必要である。
モールド樹脂材70に溶液72を含ませて含溶液モールド樹脂材80を形成する方法としては、モールド樹脂材70の素材段階で溶液72を含ませてペレット状にして、これを用いて成形する。あるいは、成形したモールド樹脂材70を溶液72に漬けて吸収させる方法を用いることができる。樹脂は、材質によるがそれぞれ溶液72に対する吸収率を有するので、浸漬することで含溶液モールド樹脂材80が形成される。例えば、シート状に成形したモールド樹脂材70は、表面積が大きいので、溶液72の吸収に適する。
図2に戻り、S10のロータコア14の形成とS12の含溶液モールド樹脂材80の形成が終わると、ロータコア14の磁石挿入穴22に、磁石16と含溶液モールド樹脂材80を配置する(S14)。
図4は、ロータ10において、磁石挿入穴22に磁石16と含溶液モールド樹脂材80とが配置されたロータコア14の上面図である。ロータ10は、磁極数=8で、各磁極は、磁極中心線に対し対称形に所定の傾斜角度をなして略V字系に配置される2つの磁石16で形成される。図4に、1つの磁極範囲をPで示す。図2のS16以降の手順においては、1つの磁極における2つの磁石挿入穴22の内の1つについて説明する。
図5は、図4のV部の拡大図である。含溶液モールド樹脂材80は、磁石16の外周を巡るように適当に成形された形状を有する。例えば、シート状の含溶液モールド樹脂材80を用いて、磁石16の外周を包むようにして、含溶液モールド樹脂材80が配置される。図5はロータコア14の上面図であるので、軸方向において最も一方側に配置される磁性体薄板24aの一部が示され、これより他方側の磁性体薄板24bのコア入口側流路48、及び、磁性体薄板24cのコア出口側流路50は、破線で示す。図5には、ロータコア14を軸方向に貫通する1つの磁石挿入穴22の全体と、それに隣接する磁石挿入穴22の一部とが示される。
ここまでの工程と並行して、マイクロ波遮蔽材90が準備される。以後の工程において、磁石16と含溶液モールド樹脂材80が磁石挿入穴22に配置されたロータコア14を加熱する方法として、マイクロ波照射法を用いるが、磁石16も、ロータコア14を構成する磁性体もマイクロ波の照射を受けると短時間で高温となる。これを避けるために、磁石16とロータコア14の磁性体部分とを、マイクロ波の遮蔽に適した特性を有する電磁遮蔽材であるマイクロ波遮蔽材90で覆う必要がある。そこで、ロータコア14の磁石挿入穴22の形状と、磁石16の形状とが定まった段階以降において、磁石16とロータコア14の磁性体部分を覆う形状に成形されたマイクロ波遮蔽材90が準備される。
マイクロ波遮蔽材90が準備されると、磁石16と含溶液モールド樹脂材80が磁石挿入穴22に配置されたロータコア14の上面にマイクロ波遮蔽材90が配置される(S16)。図6は、所定の形状に成形されたマイクロ波遮蔽材90を図5の上面図と重ねて示す遮蔽材配置図である。図6において、マイクロ波遮蔽材90で覆われている磁石16の輪郭線と、ロータコア14における磁石挿入穴22の輪郭線とを破線で示す。マイクロ波遮蔽材90に設けられる開口領域92は、平面図において、磁石挿入穴22の輪郭線よりも内側の輪郭線と、磁石16の輪郭線よりも外側の輪郭線とで囲まれた領域で、図5を参照すると、開口領域92は、含溶液モールド樹脂材80が配置される領域である。
マイクロ波照射による加熱を行うために、磁石16と含溶液モールド樹脂材80が磁石挿入穴22に配置され、上面がマイクロ波遮蔽材90で覆われたロータコア14は、図7に示すように、治具94の上に配置される。この状態でマイクロ波照射による加熱が行われるので、図7の状態のブロックを、加熱前ロータコアブロック96と呼ぶ。
図7に示す加熱前ロータコアブロック96が準備されると、次に、マイクロ波発生装置100内に加熱前ロータコアブロック96をセットする(S18)。マイクロ波発生装置100は、マイクロ波が外部に漏洩しない材質または構造で構成された装置筐体102と、マグネトロンを有する発振器104を含む。図8に、マイクロ波発生装置100の装置筐体102の内部に配置された加熱前ロータコアブロック96を示す。マイクロ波発生装置100が作動すると、発振器104からマイクロ波Mが放射される。図8において、発振器104から放射されたマイクロ波Mの放射方向を二点鎖線で示す。マイクロ波遮蔽材90が配置された箇所では、放射されたマイクロ波Mは進行が妨げられて、それより先には進まない。したがって、磁石16、ロータコア14の磁性体はマイクロ波Mの照射を受けない。マイクロ波遮蔽材90に設けられた開口領域92ではマイクロ波Mの進行が妨げられないので、開口領域92に配置される含溶液モールド樹脂材80にマイクロ波Mが照射される。
含溶液モールド樹脂材80は、マイクロ波Mの照射を受けると、含有している溶液72が加熱されて高温になる。これによってモールド樹脂材70が加熱され軟化する。加熱された溶液は気化して気体となり、その体積膨張によって軟化したモールド樹脂材70は膨張し、磁石挿入穴22を埋め尽くし、膨張力によって磁石16はロータコア14に対し固定される。溶液72が気化した気体はモールド樹脂材70から外気側に抜けるので、気体の抜けた後の空間がモールド樹脂材70に残り、多孔質モールド材18が形成される(S20)。図1で述べた冷媒60は、多孔質モールド材18を介して流れることができる。
このようにして、含溶液モールド樹脂材80から多孔質モールド材18が形成され、冷媒60が通る空間を有する多孔質モールド材18によって磁石16が固定されたロータコア98が形成される(S22)。マイクロ波Mの照射によって溶液72が加熱され気化するのは極めて短時間で、一例を挙げると、多孔質モールド材18を含むロータコア98の形成時間は数秒である。図9に、多孔質モールド材18を含むロータコア98の断面図を示す。
多孔質モールド材18を含むロータコア98は、ロータ製造の次工程へ移され(S24)、ロータシャフト12等が取り付けられて、ロータ10が形成される(S26)。
図10と図11は、比較例として、磁石挿入穴22に磁石16と含溶液モールド樹脂材80が配置されたロータコア14を治具94の上に配置して、加熱前ロータコアブロック95とする。そして、加熱前ロータコアブロック95を加熱炉110の装置筐体112内に入れて雰囲気加熱する場合の加熱炉110の熱源114からの熱の流れを示す図である。
雰囲気加熱の場合は、加熱炉110の装置筐体112内の空気を介しての加熱になるが、空気の熱伝導率は、0.0241{W/(m・K)}と極めて小さく、熱が空気を伝わるのに時間を要する。また、磁性体薄板24の積層体であるロータコア14の熱伝導率は、磁石16の熱伝導率及び含溶液モールド樹脂材80の熱伝導率に比べ、かなり大きい。したがって、図10に示すように、加熱炉110の熱源114からの熱の流れ116は優先的にロータコア14に向かい、ロータコア14が優先的に加熱される。その場合、磁性体薄板24の積層体であるロータコア14の熱容量はかなり大きいので、ロータコア14を加熱するには多くの熱エネルギを要する。
ロータコア14が時間をかけて十分な温度に加熱されると、含溶液モールド樹脂材80との温度差が大きくなり、図11に示すように、ロータコア14から含溶液モールド樹脂材80に向かう熱の流れ118が生じる。ロータコア14から含溶液モールド樹脂材80に向かう熱の流れ118によって、含溶液モールド樹脂材80が加熱される。
このように、加熱炉110を用いた雰囲気加熱では、含溶液モールド樹脂材80が加熱されて、所定の多孔質モールド材18を形成するまでにかなりの時間を要し、生産性が低い。また、含溶液モールド樹脂材80を所定の温度に加熱するためにロータコア14を高温で長時間加熱すると、ロータコア14の磁石挿入穴22に配置された磁石16の減磁や、ロータコア14の絶縁膜の劣化が生じ得る。
これに対し、図2で述べた回転電機ロータ10の製造方法によれば、マイクロ波発生装置100を用いて含溶液モールド樹脂材80に含まれる溶液72を加熱して気化させ、モールド樹脂材70を多孔質化しながら膨張させて多孔質モールド材18を形成する。そして、形成された多孔質モールド材18によって磁石16を磁石挿入穴22に固定する。マイクロ波による溶液の加熱気化はごく短時間で生じる。この場合、含溶液モールド樹脂材80の部分のみにマイクロ波を照射するので、磁石16とロータコア14の磁性体部分の温度上昇が抑制される。また、含溶液モールド樹脂材80に含まれる溶液72はロータコア14の磁性体に対し防錆特性を有するので、含溶液モールド樹脂材80に含まれる溶液72によってロータコア14の磁性体が錆びることがない。したがって、ロータコア14の磁石挿入穴22に磁石16と含溶液モールド樹脂材80とが配置された状態において、ロータコア14を経由して含溶液モールド樹脂材80を加熱する場合に比べ、短時間で含溶液モールド樹脂材80を所定の温度に加熱可能となる。
10 (回転電機)ロータ、12 ロータシャフト、14 ロータコア、16 磁石、18 多孔質モールド材、20 鍔部、22 磁石挿入穴、24,24a,24b,24c 磁性体薄板、26 中心穴、30 おねじ部、32,34 エンドプレート、36 ワッシャ、38 ナット、40 冷媒路、42 冷媒供給口、44 シャフト軸方向流路、46 シャフト径方向流路、48 コア入口側流路、50 コア出口側流路、52 冷媒排出口、54 多孔質モールド材流路、60 冷媒、70 モールド樹脂材、72 溶液、80 含溶液モールド樹脂材、90 マイクロ波遮蔽材、92 開口領域、94 治具、95,96 加熱前ロータコアブロック、98 多孔質モールド材を含むロータコア、100 マイクロ波発生装置、102,112 装置筐体、104 発振器、110 加熱炉、114 熱源、116,118 熱の流れ。

Claims (1)

  1. ロータコアを構成する磁性体に対し所定の防錆特性を有する溶液をモールド樹脂材に含ませて含溶液モールド樹脂材を形成し、
    前記含溶液モールド樹脂材、及び、磁石を、前記ロータコアの磁石挿入穴に配置し、
    前記ロータコアの磁性体部分、及び、前記磁石挿入穴内の前記磁石をマイクロ波遮蔽材で覆い、
    前記含溶液モールド樹脂材の部分のみにマイクロ波を照射して前記含溶液モールド樹脂材に含まれる前記溶液を加熱して気化させ、前記モールド樹脂材を膨張させて多孔質モールド材を形成し、
    前記多孔質モールド材によって前記磁石を前記磁石挿入穴に固定する、回転電機ロータの製造方法。
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