JP2020173330A - 光ファイバ - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロベンド損失を十分に低減することができる光ファイバを提供する。【解決手段】光ファイバ1は、第1の屈折率を有するコア部10と、コア部10の外周に形成されたクラッド部20とを有し、クラッド部20は、第1の屈折率よりも低い第2の屈折率を有するベース層202と、第2の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するトレンチ層204と、クラッド部20の外周縁部の内側においてトレンチ層204の外側に形成され、第1の屈折率よりも低く、第2の屈折率よりも高い第4の屈折率を有するセグメント層206とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバに関する。
光ファイバにおける伝送損失のひとつとして、マイクロベンド損失が知られている。マイクロベンド損失は、光ファイバの導波路における微細な変形や曲げにより生じる損失である。マイクロベンド損失は、密集したファイバが互いに押し合って変形する高密度光ファイバケーブルの場合に、主にファイバ特性に影響を与える(特許文献1)。この種の微小変形は、光ファイバケーブル内の個々のファイバの損失を増大させる。このような損失は、ケーブル損失と呼ばれることがある(非特許文献1)。
伝送容量の拡大が指数関数的に増加している中で、ケーブルあたりの伝送容量を増加させることが求められている。このための一つの解決策は、光ファイバのサイズを小さくして同じケーブルサイズで光ファイバの数を増やすことである(特許文献2)。
しかしながら、光ファイバの直径が小さいほど、コアモードとクラッドモードとの間のさらに大きな量の結合が引き起こされる。この影響を低減するため、コアの周りにクラッドよりも低い屈折率の層であるトレンチ層を導入した光ファイバの検討が行われている(非特許文献2、非特許文献3及び非特許文献4)。トレンチファイバは、漏れモードをトレンチ内部に閉じ込めると同時に、コアモードとクラッドモードとの間の実効屈折率差を増大させることができる。したがって、基本モードが効果的に結合できるモードを、トレンチのLP11モードに限定することが可能となる。この場合、LP11トレンチモードの損失が小さく、そのクラッドモードとの結合がごくわずかである場合は、結果としてコアモードの損失も抑制される(非特許文献5)。したがって、トレンチモードとクラッドモードとを大きく分離すべくトレンチ層を大きくすると、トレンチモードの損失が小さくなり、コアモードの損失も小さくなる(非特許文献6)。それでも、コアモードとクラッドモードとの結合は0ではないので、光ファイバを細径化したり、光ファイバの実効コア断面積を大きくしたりした場合には、マイクロベンド損失が大きくなっていた。
一方、マイクロベンド損失を低減する構造としても、クラッドがトレンチ型のプロファイルを有する光ファイバが盛んに検討されている。特許文献3では、第1の減衰クラッドと第2の減衰クラッドとを含むダブルトレンチ構造が提案されている。
米国特許第6901191号明細書 米国特許出願公開第2010/0119202号明細書 特許第5604028号公報 米国特許出願公開第2010/0290781号明細書 米国特許出願公開第2011/0188822号明細書
Nobuya Kojima, Yoshiaki Miyajima, Yasuji Murakami, Tetsuro Yabuta, Osamu Kawata, Katsuya Yamashita, and Nobuyuki Yoshizawa, "Studies on Designing of Submarine Optical Fiber Cable", IEEE Transactions on Microwave Theory and Techniques, mtt-30, 579 (1982). S. Matsuo, M. Ikeda, and K. Himeno, "Bend-insensitive and low-splice-loss optical fiber for indoor wiring in FTTH," OFC 2004, paper ThI3. S. Matsuo, T. Nunome, T. Yoshita, T. Hamada, and K. Himeno, "Design optimization of trench index profile for the same dispersion characteristics with SMF," OFC/NFOEC 2007, paper JWA2. L.-A. de Montmorillon, P. Matthijsse, F. Gooijer, F. Achten, D. Molin, N. Montaigne, and J. Maury, "Bend-optimized G.652D compatible trench-assisted single-mode fibers," in Proc. 55th IWCS/Focus, 342-347 (2006). P. Sillard, S. Richard, L. de Montmorillon and M. Bigot-Astruc, "Micro-bend losses of trench-assisted single-mode fibers," 36th European Conference and Exhibition on Optical Communication, Torino, 2010, pp. 1-3. Pierre Sillard, "New fibers for ultra-high capacity transport," Optical Fiber Technology, 17, 495-502 (2011). X. Jin and F. P. Payne, "Numerical investigation of microbending loss in optical fiber," J. Lightwave Technology 34, 1247 (2016). G. R. Hadley, "Transparent Boundary Condition for the Beam Propagation Method," IEEE J. Quantum Electronics, 28, 363 (1992).
しかしながら、従来の光ファイバでは、マイクロベンド損失を十分に低減することが困難であった。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、マイクロベンド損失を十分に低減することができる光ファイバを提供することにある。
本発明の一観点によれば、第1の屈折率を有するコア部と、前記コア部の外周に形成されたクラッド部とを有し、前記クラッド部は、前記第1の屈折率よりも低い第2の屈折率を有するベース層と、前記第2の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するトレンチ層と、前記クラッド部の外周縁部の内側において前記トレンチ層の外側に形成され、前記第1の屈折率よりも低く、前記第2の屈折率よりも高い第4の屈折率を有するセグメント層とを有することを特徴とする光ファイバが提供される。
本発明によれば、マイクロベンド損失を十分に低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態による光ファイバ及びその屈折率プロファイルを示す概略図である。 図2は、標準的なランダムコア変位関数の例を示すグラフである。 図3は、トレンチ光ファイバのシミュレーションによる屈折率プロファイルを示すグラフである。 図4は、図3に示すトレンチ光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した結果を示すグラフである。 図5は、セグメント層を導入した場合及びダブルトレンチ構造の場合の光ファイバのシミュレーションによる屈折率プロファイルを示すグラフである。 図6は、図5に示すセグメント層を導入した場合及びダブルトレンチ構造の場合の光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した結果を示すグラフである。 図7は、トレンチ層のΔnと規格化マイクロベンド損失との関係を示すグラフである。 図8は、コア部のΔnと規格化マイクロベンド損失との関係を示すグラフである。
[一実施形態]
本発明の一実施形態による光ファイバについて図1乃至図8を用いて説明する。
まず、本実施形態による光ファイバの構成について図1を用いて説明する。図1の上段は、本実施形態による光ファイバを示す断面図であり、光ファイバの中心軸に直交する面に沿った断面を示している。図1の下段は、本実施形態による光ファイバの屈折率プロファイルを示すグラフである。図1の下段に示すグラフにおいて、横軸は光ファイバの中心軸を基準として径方向における位置rを示し、縦軸は屈折率nを示している。
図1に示すように、本実施形態による光ファイバ1は、コア部10と、コア部10の外周に形成されたクラッド部20と、クラッド部20の外周に形成された被覆部30とを有している。本実施形態による光ファイバ1は、シングルモード光ファイバである。なお、光ファイバ1は、シングルモード光ファイバに限定されるものではなく、マルチモード光ファイバであってもよい。
光ファイバ1の中心軸に直交する面に沿ったコア部10、クラッド部20及び被覆部30の各断面は、次のとおりである。すなわち、コア部10は、光ファイバ1の中心軸を中心とする円形状の断面を有している。クラッド部20は、コア部10を囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。被覆部30は、クラッド部20を囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。なお、コア部10、クラッド部20及び被覆部30の断面は、必ずしも互いに同心である必要はなく、互いに中心が異なっていてもよい。
本実施形態による光ファイバ1は、例えば、コア部10及びクラッド部20が石英ガラスにより構成された石英ガラス光ファイバである。なお、光ファイバ1の材質は、特に限定されるものではない。光ファイバ1は、このほか、例えば、コア部10及びクラッド部20が多成分ガラスにより構成された多成分ガラス光ファイバ、コア部10及びクラッド部20がプラスチックにより構成されたプラスチック光ファイバであってもよい。光ファイバ1におけるコア部10及びクラッド部20は、光導波路を構成し、コア部10に光を伝搬させるため、互いに屈折率差が設けられている。
コア部10は、クラッド部20の屈折率よりも高い屈折率nを有している。すなわち、コア部10の屈折率nは、後述するクラッド部20におけるベース層202の屈折率n、トレンチ層204の屈折率n及びセグメント層206の屈折率nのいずれよりも高くなっている。光ファイバ1の径方向におけるコア部10の屈折率分布は、例えば、屈折率nで一定のステップ状になっている。コア部10は、このような屈折率nを有するように例えば、ゲルマニウム、リン等の屈折率を上げるドーパントが所定の濃度で添加されている。なお、径方向におけるコア部10の屈折率分布は、必ずしもステップ状である必要はない。径方向におけるコア部10の屈折率分布は、例えば、外周側の端部において、ベース層202の屈折率nからコア部10の中心に向かって最大値の屈折率nになるように徐々に増加するものであってもよい。この場合、コア部10が有する屈折率としては、コア部10の屈折率分布における屈折率の最大値、平均値等の代表値を用いることができる。
また、コア部10は、例えば2μm以上10μm以下の半径rを有している。
クラッド部20は、互いに屈折率が異なる層として、ベース層202と、トレンチ層204と、セグメント層206とを有している。ベース層202は、互いに屈折率が等しい層として、第1のベース層202aと、第2のベース層202bと、第3のベース層202cとを含んでいる。
第1のベース層202aは、コア部10の外周に形成されている。第1のベース層202aの外周には、トレンチ層204が形成されている。トレンチ層204の外周には、第2のベース層202bが形成されている。第2のベース層202bの外周には、セグメント層206が形成されている。セグメント層206の外周には、第3のベース層202cが形成されている。セグメント層206は、クラッド部20の外周縁部の内側においてトレンチ層204の外側に形成されている。
光ファイバ1の中心軸に直交する面に沿った第1のベース層202a、トレンチ層204、第2のベース層202b、セグメント層206及び第3のベース層202cの各断面は、次のとおりである。すなわち、第1のベース層202aは、コア部10を囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。トレンチ層204は、第1のベース層202aを囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。第2のベース層202bは、トレンチ層204を囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。セグメント層206は、第2のベース層202bを囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。第3のベース層202cは、セグメント層206を囲む円環状の断面であって、コア部10の断面と同心の断面を有している。なお、第1のベース層202a、トレンチ層204、第2のベース層202b、セグメント層206及び第3のベース層202cは、必ずしも互いに同心である必要はなく、互いに中心が異なっていてもよい。
ベース層202は、コア部10の屈折率nよりも低い屈折率nを有している。すなわち、第1のベース層202a、第2のベース層202b及び第3のベース層202cは、それぞれ屈折率nを有している。第1のベース層202a、第2のベース層202b及び第3のベース層202cの各層における光ファイバ1の径方向の屈折率分布は、例えば、屈折率nで一定になっている。第1のベース層202a、第2のベース層202b及び第3のベース層202cは、このような屈折率nを有するように例えばフッ素、ホウ素等の屈折率を下げるドーパントが所定の濃度で添加されている。
トレンチ層204は、ベース層202の屈折率nよりも低い屈折率nを有している。光ファイバ1の径方向におけるトレンチ層204の屈折率分布は、屈折率nで一定のステップ状になっている。トレンチ層204は、このような屈折率nを有するように例えばフッ素、ホウ素等の屈折率を下げるドーパントがベース層202よりも高い所定の濃度で添加されている。なお、径方向におけるトレンチ層204の屈折率分布は、必ずしもステップ状である必要はない。径方向におけるトレンチ層204の屈折率分布は、例えば、中心側及び外周側の両端部において、ベース層202の屈折率nからトレンチ層204の中心に向かって最小値の屈折率nになるように徐々に減少するものであってもよい。この場合、トレンチ層204が有する屈折率としては、トレンチ層204の屈折率分布における屈折率の最小値、平均値等の代表値を用いることができる。
第1のベース層202aと第2のベース層202bとの間に位置するトレンチ層204は、例えば3μm以上20μm以下の内半径rと、例えば4μm以上25μm以下の外半径rとを有している。また、r−rにより計算される径方向のトレンチ層204の幅Δrtrは、例えば2μm以上15μm以下である。
セグメント層206は、コア部10の屈折率nよりも低く、ベース層202の屈折率nよりも高い屈折率nを有している。光ファイバ1の径方向におけるセグメント層206の屈折率分布は、例えば、屈折率nで一定のステップ状になっている。セグメント層206は、このような屈折率nを有するように例えばフッ素、ホウ素等の屈折率を下げるドーパントがベース層202よりも低い所定の濃度で添加されている。なお、径方向におけるセグメント層206の屈折率分布は、必ずしもステップ状である必要はない。径方向におけるセグメント層206の屈折率分布は、例えば、中心側及び外周側の両端部において、ベース層202の屈折率nからセグメント層206の中心に向かって最大値の屈折率nになるように徐々に増加するものであってもよい。この場合、セグメント層206が有する屈折率としては、セグメント層206の屈折率分布における屈折率の最大値、平均値等の代表値を用いることができる。
第2のベース層202bと第3のベース層202cとの間に位置するセグメント層206は、例えば5μm以上30μm以下の内半径rと、例えば6μm以上35μm以下の外半径rとを有している。r−rにより計算される径方向のセグメント層206の幅Δrsgは、例えば2μm以上15μm以下である。
第3のベース層202cは、例えば20μm以上60μm以下の外半径rを有している。本実施形態による光ファイバ1では、後述するようにマイクロベンド損失を低減することができるため、コア部10及びクラッド部20により構成される光導波路の外径、すなわち2rを小さくすることができる。例えば、2rを80μm以下にすることができる。
コア部10のベース層202に対する屈折率の差Δnは、特に限定されるものではないが、コア部10への光の閉じ込めの観点から、0.34%以上0.39%以下であることが好ましい。なお、Δnは、次式(1)により定義される比屈折率差である。
Δn={(n−n)/n}×100[%] ……(1)
トレンチ層204のベース層202に対する屈折率の差Δnは、特に限定されるものではないが、製造上の観点及びマイクロベンド損失を低減する観点から、−0.6%以上−0.02%以下であることが好ましく、−0.4%以上−0.1%以下であることがより好ましい。なお、Δnは、次式(2)により定義される比屈折率差である。
Δn={(n−n)/n}×100[%] ……(2)
セグメント層206のベース層202に対する屈折率の差Δnは、特に限定されるものではないが、マイクロベンド損失を低減する観点から、0.005%以上0.2%以下であることが好ましく、0.01%以上0.12%以下であることがより好ましい。なお、Δnは、次式(3)により定義される比屈折率差である。
Δn={(n−n)/n}×100[%] ……(3)
被覆部30は、コア部10及びクラッド部20を保護するための層であり、紫外線硬化型樹脂等の樹脂により構成されている。被覆部30は、ヤング率の異なる複数の被覆層を含みうる。例えば、被覆部30は、クラッド部20の外周に形成された1次被覆層302と、1次被覆層302の外周に形成され、1次被覆層302のヤング率よりも高いヤング率を有する2次被覆層304とを有している。
こうして、本実施形態による光ファイバ1が構成されている。
例えば、高密度光ファイバケーブルにおいては、光ファイバの導波路に微小変形が頻繁に起こる。このため、光ファイバケーブルにおける光ファイバでは、コアモードの、コアの外側を伝搬する他のモードへの結合が生じ、その結果、コアから、クラッド、そして最終的にはガラス領域等の導波路領域の外へのパワーリーク損失が起きてしまう。このように、光ファイバでは、導波路の微小な変形に起因する損失であるマイクロベンド損失が発生しうる。
本実施形態による光ファイバ1では、マイクロベンド損失を回避するため、コアモードとコア外部のモード(例えば、クラッドモード)との間のパワー結合を効果的に抑制することができる屈折率分布がコア部10の外側に導入されている。すなわち、本実施形態による光ファイバ1では、クラッド部20の外周縁部の内側において、トレンチ層204の外側に、コア部10の屈折率nよりも低く、ベース層202の屈折率nよりも高い屈折率nを有するセグメント層206が導入されている。本実施形態による光ファイバ1は、このようにトレンチ層204に加えてセグメント層206を含む屈折率分布により、マイクロベンド損失を低減することができる。以下、この点について詳述する。
本願発明者らは、有限差分ビーム伝搬法(Finite Difference Beam Propagation Method、FDBPM)(非特許文献7)を使用して、異なる屈折率プロファイルを有する光ファイバのマイクロベンド損失を評価した。この方法によれば、透明境界条件(Transparent Boundary Condition、TBC)(非特許文献8)を適用して波動方程式を解くことで、境界を通る横方向伝搬場流動を決定し、損失を評価することができる。
FDBPMにおいて、計算の入力フィールドは、直線導波路によって保持されている基本コアモードになる。光ファイバの微小変形を模倣するために、f(z)で示す、いわゆるランダムコア変位関数(Random Core Displacement Function、RCDF)を光ファイバに沿って適用した(非特許文献7)。FDBPMにより伝播を計算する間、Δzステップ毎に、実際のf(z)関数値に従って、屈折率プロファイルが横方向に再配置される。このRCDFは、相関長L及びコア変位の標準偏差σの2つのパラメーターで定義することができる。σはファイバ変位の振幅を示し、Lは特定のファイバ長における曲げの数に関係する。図2は、標準的なRCDFを示すグラフである。図2に示すRCDFは、ファイバ長50mmの光ファイバのRCDFであり、σは0.01μm、Lは0.8mmである。
上記のRCDFによるモデルを使用して、例えば、同一の機械的変形を仮定して、異なる屈折率プロファイルを有する光ファイバのマイクロベンド損失を調査し、どの光ファイバが同じRCDFの下で最小マイクロベンド損失を示すかを計算することができる。マイクロベンド損失は、コーティングにも大きく依存することが知られている(特許文献2、特許文献4、特許文献5)。一方、本実施形態では、光ファイバの光学的断面、具体的には光ファイバの屈折率分布を変化させてマイクロベンド損失を低減するアプローチを採用する。
なお、シミュレーションによる屈折率分布については、実際の光ファバ線引き実験で得られた構造をなるべく再現する形で検討を行った。具体的には、光ファイバの屈折率プロファイルを記述するために、異なる次数のガウス関数を適用して光ファイバ全体のすべての層を構成した。コアは、7次の超ガウス関数によってよく近似された。次の計算におけるトレンチは、1次のガウス関数で近似されたものである。
まず、マイクロベンド損失を最適化するための例として、トレンチ層の幅が異なる複数のトレンチ光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した。マイクロベンド損失は、FDBPMを用いて、ある微小長さにおけるコア位置の微小変形から生じる損失を長さ方向に足し合わせることにより計算した。
図3は、マイクロベンド損失を計算したトレンチ光ファイバのシミュレーションによる屈折率プロファイルを示すグラフである。図3に示すグラフにおいて、横軸はトレンチ光ファイバの中心軸を基準とする径方向の位置を示し、縦軸はクラッド部のベース層を基準とした相対的な屈折率の差として比屈折率差を示している。
図3に示すように、内半径r、外半径rのトレンチ層の中心の位置(r+r)/2を同じ位置に維持しつつ、トレンチ層の幅Δrtr=r−rを変化させ、各Δrtrの場合についてマイクロベンド損失を計算した。
図4は、図3に示すトレンチ光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した結果を示すグラフである。図4に示すグラフにおいて、横軸はトレンチ層の幅Δrtrを示し、縦軸はマイクロベンド損失を示している。
図4に示すように、トレンチ層の幅Δrtrが広くなればなるほど、マイクロベンド損失が低くなっている。マイクロベンド損失は、トレンチ層の幅Δrtrが増加するとともに指数関数的に減少している。この結果は、クラッドモード又は放射モードがコアモード及びトレンチ層により閉じ込められたモードからより分離されるようになっているためである。したがって、トレンチ層の幅が広くなるほど、コアモードとクラッドモードとの間の重なりは小さくなる。
上記のようにトレンチ層により低減されるマイクロベンド損失をさらに減少させるためには、ファイバのクラッド部に1つ又は複数の光学的構造を追加導入することができる。このような光学的構造として光ファイバにもう1つのトレンチ層を追加して、基本コアモードと放射クラッディングモードとの間の結合に対する抑制を強くすることが直感的には考えられる。しかしながら、これら2種類のモードの分離は、コア部から横方向に伝播する波に対してフォトニックバンドギャップを有するような共鳴構造、すなわちセグメント層を導入すれば、より効果を発揮することができる。このようにして、コアモードとクラッドモードとを分離する光学的構造であるトレンチ層の外側に、これらの横方向の波が出現するのを禁止することが考えられる。
上記の考えを実証するため、第1のトレンチ層の外側にベース層よりも屈折率が高いセグメント層を導入した場合、及び第1のトレンチ層の外側にさらに第2のトレンチ層を導入したダブルトレンチ構造の場合について、マイクロベンド損失を計算した。セグメント層又は第2のトレンチ層は、径方向の幅及び位置をそれぞれ一定に保ちつつ第1のトレンチ層の外側に導入した。
図5は、マイクロベンド損失を計算したセグメント層を導入した場合及びダブルトレンチ構造の場合の光ファイバのシミュレーションによる屈折率プロファイルを示すグラフである。図5に示すグラフにおいて、横軸は光ファイバの中心軸を基準とする径方向の位置を示し、縦軸はクラッド部のベース層を基準とした相対的な屈折率の差として比屈折率差を示している。Δnは、導入したセグメント層又は第2のトレンチ層の屈折率nのベース層の屈折率nからの比屈折率差{(n−n)/n}×100[%]である。Δnが正の値の場合は、セグメント層を導入した場合である。Δnが負の値の場合は、第2のトレンチ層を導入した場合である。Δnが0の場合は、セグメント層及び第2のトレンチ層のいずれも導入していない場合である。
図6は、図5に示す場合についてマイクロベンド損失を計算した結果を示すグラフである。図6に示すグラフにおいて、横軸はΔnを示し、縦軸はマイクロベンド損失を示している。また、Δnが正の値の範囲はセグメント層を導入した場合を示し、Δnが負の値の範囲はダブルトレンチ構造の場合を示している。
図6に示すように、セグメント層を導入した場合は、シングルトレンチ構造の場合及びダブルトレンチ構造の場合と比較して、マイクロベンド損失を1桁以上、Δnの値によっては2桁低減させることができている。具体的に見ると、Δnが0.005%以上0.2%以下の範囲では、第1のトレンチ層のみのシングルトレンチ構造の場合よりもマイクロベンド損失が少なくとも1桁小さくなっている。Δnが0.01%以上0.12%以下の範囲では、ダブルトレンチ構造の場合よりもマイクロベンド損失が低減されている。さらに、Δnが約0.035%のときにマイクロベンド損失が最小になっている。Δnが約0.035%のときには、10−4dB/kmをかなり下回るマイクロベンド損失が実現されている。このように、第1のトレンチ層の外側にセグメント層が形成された光ファイバによれば、従来のマイクロベンド損失を1桁以上、劇的に低減できることがわかる。
なお、図7は、トレンチ層のΔnと規格化マイクロベンド損失との関係を示すグラフである。図7に示すように、規格化マイクロベンド損失が20以上になると実用上不都合が生じうるため、Δnは−0.1%以下であることがより好ましい。また、Δnの絶対値が過度に大きくなると製造が困難になるとともに伝送損失が増加するため、Δnは−0.4%以上であることがより好ましい。
また、図8は、コア部のΔnと規格化マイクロベンド損失との関係を示すグラフである。図8に示すように、規格化マイクロベンド損失が20以上になると実用上不都合が生じうるため、Δnは0.34%以上であることが好ましい。また、Δnが過度に大きくなると製造が困難になるとともに伝送損失が増加するため、0.39%以下であることが好ましい。
本実施形態による光ファイバ1では、上述のようにトレンチ層204の外側にセグメント層206が形成されているため、マイクロベンド損失を十分に低減することができる。このように、本実施形態では、マイクロベンド損失を十分に低減することができるため、コア部10及びクラッド部20により構成される光導波路の外径を例えば80μm以下と小さくすることができる。一方、シングルトレンチ光ファイバと同程度の光導波路の外径を維持するのであれば、マイクロベンド損失を十分に低減することができるため、マイクロベンド損失に対する耐性の低い低コストのコーティングを被覆部30として使用することができる。
なお、本実施形態による光ファイバ1は、種々の方法により製造することができる。例えば、次のような方法により製造することができる。まず、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、VAD(Vapor Phase Axial Deposition)法等により、光ファイバ1の母材となるプリフォームを製造する。プリフォームの製造に際しては、屈折率を調整するためのドーパントガスを含む原料ガスの流量比を適宜変更する。これにより、光ファイバ1のコア部10、並びにトレンチ層204及びセグメント層206を含むクラッド部20に対応する屈折率分布をプリフォームに形成する。次いで、線引き装置により、プリフォームを糸状に引き延ばすとともに、これを紫外線硬化型樹脂等の樹脂で被覆してボビンに巻き取る。こうして、本実施形態による光ファイバ1を製造することができる。
また、上記では、単一のトレンチ層204の外側にセグメント層206が形成された場合について説明したが、これに限定されるものではない。セグメント層206は、あらゆるトレンチプロファイル構造に導入することができる。例えば、クラッド部20におけるトレンチ層204の外側にさらにトレンチ層が形成されたダブルトレンチ構造の外側にセグメント層206を導入することができる。
このように、本実施形態によれば、コア部10の外周に形成されたクラッド部20において、トレンチ層204の外側にセグメント層206が形成されているので、マイクロベンド損失を十分に低減することができる。
本実施形態による光ファイバ1は、これを用いて光伝送媒体として例えば光ファイバケーブルを構成することができる。本実施形態による光ファイバ1を用いた光ファイバケーブルは、マイクロベンド損失を含む伝送損失が低減されており、長距離伝送に好適に用いることができる。
[実施例]
マイクロベンド損失に関する光ファイバの異なる屈折率プロファイル間の差異を明確にするため、標準ステップ型プロファイルから上記実施形態による屈折率プロファイルまでの異なる屈折率プロファイルを有する光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した。計算は、以下に述べる比較例1−4及び実施例1のそれぞれクラッド径が80μmの光ファイバについて行った。
比較例1の光ファイバは、トレンチ層もセグメント層も形成されていないシングルモード光ファイバである。
比較例2の光ファイバは、径方向の幅0.8μmのトレンチ層が形成されたシングルトレンチ構造のシングルモード光ファイバである。比較例2の光ファイバには、セグメント層は形成されていない。
比較例3の光ファイバは、比較例2よりも広い径方向の幅1.2μmのトレンチ層が形成されたシングルトレンチ構造のシングルモード光ファイバである。比較例3の光ファイバには、セグメント層は形成されていない。
比較例4の光ファイバは、径方向の幅0.8μmのトレンチ層が2つ形成されたダブルトレンチ構造のシングルモード光ファイバである。比較例4の光ファイバには、セグメント層は形成されていない。
実施例1の光ファイバは、Δnが−0.2%、径方向の幅1.5μmのトレンチ層の外側にΔnが0.04%、径方向の幅2μmのセグメント層が形成されたシングルモード光ファイバである。実施例1の光ファイバは、図5に示すΔn=0.04%の場合のものである。
比較例1−4及び実施例1の光ファイバについてマイクロベンド損失を計算した結果を表1に示す。表1には、計算結果とともに、各光ファイバについて図1の下段の図に示す各種パラメーターを示す。なお、表1に示すマイクロベンド損失の値は、比較例1の光ファイバについて計算されたマイクロベンド損失の値を1として基準とした場合の相対値である。なお、比較例1の光ファイバについては、約30dB/kmのマイクロベンド損失が測定された。
Figure 2020173330
表1に示すように、トレンチ層の外側にセグメント層が形成された実施例1の光ファイバでは、クラッド部にトレンチ層を含まない標準的なステップ屈折率プロファイルの比較例1の光ファイバよりも、ほぼ6桁低いマイクロベンド損失が実現された。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
1…光ファイバ
10…コア部
20…クラッド部
30…被覆部
202…ベース層
202a…第1のベース層
202b…第2のベース層
202c…第3のベース層
204…トレンチ層
206…セグメント層
302…1次被覆層
304…2次被覆層

Claims (7)

  1. 第1の屈折率を有するコア部と、
    前記コア部の外周に形成されたクラッド部とを有し、
    前記クラッド部は、
    前記第1の屈折率よりも低い第2の屈折率を有するベース層と、
    前記第2の屈折率よりも低い第3の屈折率を有するトレンチ層と、
    前記クラッド部の外周縁部の内側において前記トレンチ層の外側に形成され、前記第1の屈折率よりも低く、前記第2の屈折率よりも高い第4の屈折率を有するセグメント層と
    を有する
    ことを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記ベース層は、
    第1のベース層と、
    第2のベース層と、
    第3のベース層と
    を含み、
    前記第1のベース層は、前記コア部の外周に形成され、
    前記トレンチ層は、前記第1のベース層の外周に形成され、
    前記第2のベース層は、前記トレンチ層の外周に形成され、
    前記セグメント層は、前記第2のベース層に形成され、
    前記第3のベース層は、前記セグメント層の外周に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ。
  3. 前記第4の屈折率の前記第2の屈折率からの比屈折率差は、0.005%以上0.2%以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ。
  4. 前記第3の屈折率の前記第2の屈折率からの比屈折率差は、−0.6%以上−0.02%以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  5. 前記セグメント層が形成されていない場合と比較してマイクロベンド損失が小さい
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  6. 前記セグメント層が形成されていない場合と比較してマイクロベンド損失が少なくとも1桁小さい
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ファイバ。
  7. シングルモード光ファイバである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光ファイバ。
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