JP2020173293A - Keyboard device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鍵盤装置に関し、特に、押鍵情報を精度良く検出することができる鍵盤装置に関する。 The present invention relates to a keyboard device, and more particularly to a keyboard device capable of accurately detecting key press information.
基板に設けられる接点を押鍵時に導通させることにより、押鍵情報を検出する鍵盤装置が知られている。例えば、特許文献1には、基板に設けられる固定接点と、その固定接点に対向配置される可動接点とを備え、押鍵時に可動接点を固定接点に接触させることにより、接点を導通させる技術が記載されている。この技術では、固定接点および可動接点を1組とした3組の接点を設け、それら3組の各接点が導通する時間差に基づいて押鍵情報(押鍵の加速度)を検出している。 There is known a keyboard device that detects key press information by conducting contacts provided on a substrate when a key is pressed. For example, Patent Document 1 provides a technique in which a fixed contact provided on a substrate and a movable contact arranged to face the fixed contact are provided, and the movable contact is brought into contact with the fixed contact when a key is pressed to conduct the contact. Are listed. In this technique, three sets of contacts including a fixed contact and a movable contact are provided, and key pressing information (key pressing acceleration) is detected based on the time difference in which each of the three sets of contacts conducts.
しかしながら、上述した従来の技術では、接点に異物が付着すると、押鍵時のストローク量に対して通常よりもズレたタイミングで接点が導通されることや、接点が導通されなかったりすることがある。このような接点における導通のタイミングのズレや導通不良により、押鍵情報を精度良く検出することができなくなるという問題点があった。 However, in the above-mentioned conventional technique, if foreign matter adheres to the contact, the contact may be conducted at a timing deviated from the normal stroke amount at the time of key pressing, or the contact may not be conducted. .. There is a problem that the key press information cannot be detected accurately due to the deviation of the conduction timing at the contact and the poor continuity.
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、押鍵情報を精度良く検出することができる鍵盤装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a keyboard device capable of accurately detecting key press information.
この目的を達成するために本発明の鍵盤装置は、ベース部材と、そのベース部材に支持されスケール方向に並べて設けられる複数の鍵と、それら複数の鍵の押鍵情報を検出する接点を有し前記ベース部材に固定される基板と、その基板または前記ベース部材の少なくとも一方に固定され前記基板を振動させる振動体と、その振動体を振動させる信号を非演奏時に出力可能に構成される第1の出力手段と、を備える。 In order to achieve this object, the keyboard device of the present invention has a base member, a plurality of keys supported by the base member and provided side by side in the scale direction, and a contact point for detecting key pressing information of the plurality of keys. A first configuration capable of outputting a substrate fixed to the base member, a vibrating body fixed to the substrate or at least one of the base members and vibrating the substrate, and a signal vibrating the vibrating body during non-performance. It is provided with an output means of.
以下、好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、鍵盤装置1の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態における鍵盤装置1の正面斜視図である。なお、図1では、鍵盤ユニット4を鍵盤テーブル3から取り外した状態が図示され、鍵盤テーブル3に鍵盤ユニット4を配置した際に鍵盤ユニット4の上面側を覆う鍵盤蓋の図示を省略している。 Hereinafter, preferred embodiments will be described with reference to the accompanying drawings. First, the overall configuration of the keyboard device 1 will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a front perspective view of the keyboard device 1 according to the first embodiment. Note that FIG. 1 shows a state in which the keyboard unit 4 is removed from the keyboard table 3, and the keyboard lid that covers the upper surface side of the keyboard unit 4 when the keyboard unit 4 is arranged on the keyboard table 3 is not shown. ..
また、図1の矢印U方向、矢印D方向、矢印F方向、矢印B方向、矢印L方向、矢印R方向は、それぞれ鍵盤装置1の上方向、下方向、前方向、後方向、左方向、右方向を示しており、図3以降においても同様とする。 Further, the arrow U direction, the arrow D direction, the arrow F direction, the arrow B direction, the arrow L direction, and the arrow R direction in FIG. 1 are the upward direction, the downward direction, the forward direction, the rear direction, and the left direction of the keyboard device 1, respectively. It shows the right direction, and the same applies to FIGS. 3 and later.
図1に示すように、鍵盤装置1は、本体部2と、その本体部2の上下方向(矢印U−D方向)中央の前面(矢印F側の面)から前方に突出する鍵盤テーブル3と、その鍵盤テーブル3に支持される鍵盤ユニット4と、を備える鍵盤楽器(電子ピアノ)として構成される。
As shown in FIG. 1, the keyboard device 1 includes a
本体部2は、直方体状の筐体であり、本体部2の前面にはスピーカ20が設けられる。スピーカ20は、左右方向(矢印L−R方向)に所定間隔を隔てて一対に設けられ、それら一対のスピーカ20の上方側に鍵盤テーブル3が配置される。
The
鍵盤テーブル3には、鍵盤ユニット4を収容するための下方に凹む凹状空間が形成され、その凹状空間の底面にシャーシ30が設けられる。シャーシ30は、左右方向に長い金属製の板状体である。また、鍵盤テーブル3の凹状空間の後端(矢印B側の端部)側を覆うようにして操作パネル31が配置され、操作パネル31には、演奏者による操作が可能な電源スイッチ32及び清掃開始スイッチ33と、LEDや液晶ディスプレイなどから形成され各種の状態を表示するための表示装置34とが設けられている。
The keyboard table 3 is formed with a concave space recessed downward for accommodating the keyboard unit 4, and a
電源スイッチ32は、鍵盤装置1の電源装置(図示せず)をオン/オフするためのスイッチであり、清掃開始スイッチ33は、後述する基板91(図2参照)に設けられる固定接点92及び可動接点94の清掃を開始するためのスイッチである。
The
鍵盤ユニット4は、シャーシ30に鍵盤ユニット4を固定するための一対の支持部材40と、それら一対の支持部材40に支持される樹脂製のベース部材50と、そのベース部材50に支持される複数(本実施形態では、88個)の鍵60と、後述する振動体72(図2参照)の振動を左右に伝達するための振動伝達部材70と、を備える。
The keyboard unit 4 includes a pair of
支持部材40は、金属製の軽溝形鋼(断面コ字形のC形鋼)であり、各鍵60が並ぶ左右方向(スケール方向)に長い長尺状に形成される。なお、「長尺状」とは、前後方向寸法および上下方向寸法(物体の太さ)に比べて左右方向寸法(長さ)が十分に(例えば、20倍以上)長い棒状や筒状のものであり、以下の説明においても同様とする。一対の支持部材40には、ベース部材50の前端および後端部分がそれぞれ固定され、ベース部材50の上面に複数の鍵60が支持される。
The
鍵60は、幹音を演奏するための複数(本実施形態では、52個)の白鍵61と、派生音を演奏するための複数(本実施形態では、36個)の黒鍵62と、から構成され、それら複数の白鍵61及び黒鍵62が左右方向に並べて設けられる。
The
次いで、図2及び図3を参照して、鍵盤装置1の詳細構成について説明する。図2は、図1のII−II線における鍵盤装置1の断面図であり、図3は、図2のIII部分を拡大した鍵盤装置1の部分拡大断面図である。なお、図2及び図3では、図面を簡素化するために、鍵盤装置1の一部の図示を省略している。 Next, the detailed configuration of the keyboard device 1 will be described with reference to FIGS. 2 and 3. FIG. 2 is a cross-sectional view of the keyboard device 1 in line II-II of FIG. 1, and FIG. 3 is a partially enlarged cross-sectional view of the keyboard device 1 in which the portion III of FIG. 2 is enlarged. In addition, in FIG. 2 and FIG. 3, a part of the keyboard device 1 is not shown in order to simplify the drawing.
図2に示すように、鍵盤装置1は、ベース部材50の回転軸51回りに回転可能に軸支されるハンマー80と、そのハンマー80の回転状態から鍵60の押鍵情報を検出するための検出部90と、を備える。
As shown in FIG. 2, the keyboard device 1 is for detecting the key pressing information of the
なお、白鍵61及び黒鍵62に対し、それらをベース部材50により回転可能に軸支(支持)する構造、それらの回転をガイドする構造、及び、それらの押鍵または離鍵に連動してハンマー80を回転させて押鍵情報を検出する構造は、白鍵61及び黒鍵62の両者で実質的に同一である。よって、以下においては、白鍵61における構造についてのみ説明し、黒鍵62における構造の説明は省略する。
The
ベース部材50の後端(矢印B側の端部)側の上面(矢印U側の面)に、白鍵61の後端部分が回転軸52回りに回転可能に軸支され、白鍵61の前後方向(矢印F−B方向)略中央部分の下面からは下方(矢印D側)に突出する突出部61aが形成される。突出部61aは、白鍵61の回転に伴う回転力をハンマー80に伝達するための部位であり、突出部61aの突出先端部分がハンマー80に当接される。
The rear end portion of the
ハンマー80は、白鍵61の押鍵時に押鍵の感触を付与するための質量体(押鍵の感触を付与できる程度の重量を有するもの)であり、ハンマー80と突出部61aとの当接部分よりも後方側に位置する回転軸51にハンマー80が軸支される。白鍵61が押鍵されると、白鍵61の突出部61aがハンマー80の上面に沿って摺動することでハンマー80が回転軸51回りに回転する。そのハンマー80の回転に伴う反力により、白鍵61を押鍵した際の感触(押鍵感触)が演奏者に付与される。また、白鍵61を押鍵した際に、ハンマー80の回転の加速度が検出部90で検出されることにより、押鍵時の押鍵情報が検出される。
The
図3に示すように、検出部90は、ベース部材50の下面(矢印D側の面)に固定される基板91と、その基板91の上面(矢印U側の面)に形成される固定接点92と、その固定接点92が収容される空間Sを有し固定接点92を被覆した状態で基板91に固定されるカバー93と、そのカバー93の内面に接着される可動接点94と、を備える。
As shown in FIG. 3, the
基板91は、各鍵60の配置領域にわたって左右(矢印L−R方向)に延びるように設けられ、各鍵60のそれぞれに対して固定接点92及び可動接点94が設けられている。即ち、固定接点92及び可動接点94を一組の接点とした場合、鍵60の数と同数の接点が左右に並べて設けられている。なお、以下の説明において、固定接点92及び可動接点94を一組とした接点を、単に「接点」と省略して記載する。
The
基板91は、樹脂材料等を用いて形成されるプリント基板であり、基板91は、その前後(矢印F−B方向)の両端側がベース部材50に固定されている。即ち、基板91は、表裏が露出した状態でベース部材50に支持されており、その基板91の表面(上面)に固定接点92が形成される。
The
固定接点92は、前後方向に複数(本実施形態では、3個)並べて設けられ、それら複数の固定接点92のそれぞれに対向する複数(本実施形態では、3個)の突起部がカバー93の内部に形成される。それら複数の突起部のそれぞれに導体である可動接点94が接着されることにより、固定接点92と可動接点94とが対向して配置される。
A plurality of fixed contacts 92 (three in the present embodiment) are provided side by side in the front-rear direction, and a plurality of (three in the present embodiment) protrusions facing each of the plurality of fixed
カバー93は、ゴム状弾性体を用いてドーム状に形成され、ハンマー80の前端側の下面にカバー93が対向配置されているため、白鍵61の押鍵時にハンマー80が回転することでハンマー80によってカバー93が下方に押し込まれる。これにより、カバー93が弾性的に変形することで可動接点94が固定接点92側に向けて変位し、可動接点94が固定接点92に接触する。
The
図示は省略するが、固定接点92は、左右方向(矢印L−R方向)に所定間隔を隔てて一対が配置されており、それら一対の固定接点92の間を接続するようにして可動接点94が接触することにより、固定接点92が導通される。その導通状態から白鍵61が離鍵されると、固定接点92から可動接点94が離れることにより、固定接点92が非導通の状態となる。
Although not shown, a pair of fixed
カバー93によって取り囲まれる空間Sには1組の接点が収容され、左右で隣り合う空間Sどうしが連通路95によって接続される。基板91には、連通路95と連なる位置に貫通孔96が形成され、その貫通孔96の開口部分(基板91の裏面)には通気性を有する不織布97が被覆される。
A set of contacts is housed in the space S surrounded by the
貫通孔96は、カバー93内の空間Sを外部に接続しているため、押鍵に伴ってカバー93が弾性変形する際に、カバー93内の空間Sの空気が連通路95、貫通孔96、及び、不織布97を通過して外部に流出される。よって、カバー93を容易に弾性変形させることができる。
Since the through
一方、離鍵時には、カバー93の弾性回復力によってカバー93内の空間Sが負圧になるため、外部の空気が貫通孔96を通過してカバー93内の空間Sに流入する。よって、外部からの空気と共に異物がカバー93内の空間Sに侵入するおそれがある。これに対して本実施形態では、貫通孔96の開口部分が不織布97によって覆われているので、カバー93内の空間Sに異物が侵入することを不織布97によって防止できる。
On the other hand, when the key is released, the space S in the
このように、カバー93内の空間Sへの異物の侵入は不織布97によって防止できるものの、検出部90の組み付け時(例えば、基板91へのカバー93の組み付け時)等に異物がカバー93内の空間Sに入ってしまうことがある。
In this way, although foreign matter can be prevented from entering the space S in the
上述した通り、本実施形態では、固定接点92の導通/非導通によって白鍵61の押鍵情報(ノート情報)を検出し、その検出結果に基づく楽音信号を外部に出力しているため、固定接点92と可動接点94との間に異物が噛み込まれると、白鍵61の押鍵情報を精度良く検出することが困難となる。
As described above, in the present embodiment, the key press information (note information) of the
より具体的には、押鍵された白鍵61の実際のストローク量や速さに比べ、接点における導通のタイミングがズレたり導通不良が生じたりすることにより、生成される楽音が大きく(小さく)なったり、発音しなかったりすることがある。これに対して本実施形態では、振動体72によって基板91を振動させて接点を清掃(異物を除去)できるように構成されている。この構成について、図2から図4を参照して説明する。図4は、鍵盤ユニット4の底面斜視図である。
More specifically, compared to the actual stroke amount and speed of the pressed
図4に示すように、ベース部材50は、左右方向(矢印L−R方向)に複数(本実施形態では、8個)並べて設けられる。それら複数のベース部材50のうち、最も高音側(矢印R側)に位置するベース部材50(白鍵61を3鍵、黒鍵62を1鍵支持するもの)を除く他の7個のベース部材50は1オクターブ分の鍵60を支持している。
As shown in FIG. 4, a plurality of base members 50 (8 in the present embodiment) are provided side by side in the left-right direction (arrow LR direction). Of the plurality of
複数のベース部材50は、一対の支持部材40及び振動伝達部材70によってそれぞれ連結され、振動伝達部材70は、振動体72の振動を左右に伝達するための部材である。振動伝達部材70は、最も低音側(矢印L側)に位置するベース部材50の低音側の端部から最も高音側に位置するベース部材50の高音側の端部にわたって(左右方向に沿って)ベース部材50に固定されている。即ち、振動伝達部材70は、複数のベース部材50の全てに当接した状態で設けられる。
The plurality of
振動伝達部材70は、金属製の軽溝形鋼であり、左右方向に長い長尺状に形成される。振動伝達部材70には、プレート71を介して2個の振動体72が固定される。振動体72は、磁気回路やボイスコイル等を備え、例えば、スピーカの振動板を振動させるための駆動装置であり、公知の構成が採用可能であるのでその詳細な説明を省略する。
The
なお、以下の説明において、2個の振動体72のうち、高音側に配置される振動体72を第1の振動体72a、低音側に配置される振動体72を第2の振動体72bと定義して説明する。
In the following description, of the two vibrating
プレート71は、その左右方向寸法が振動伝達部材70よりも短く、前後方向(矢印F−B方向)寸法がベース部材50よりも短い金属製の板状体である。プレート71は、その後端部分が振動伝達部材70の下面(矢印D側の面)に固定され、振動伝達部材70から前方に突出するプレート71の上面(矢印U側の面)に第1の振動体72a及び第2の振動体72bが固定される。
The
第1の振動体72a及び第2の振動体72bは、それぞれ非演奏時に基板91(図2,3参照)を振動させて接点の清掃を行うためのものである。一方、第2の振動体72bは、演奏時に鍵60や基板91を振動させ、押鍵時の振動を演奏者に付与しつつ、接点の清掃を行うためのものである。まず、非演奏時における接点の清掃について説明する。
The first vibrating
第1の振動体72a及び第2の振動体72bは、例えば、演奏者が非演奏時に清掃開始スイッチ33(図1参照)を操作することで所定時間振動するように構成されている。よって、演奏者が清掃開始スイッチ33を操作することで第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させて接点上の異物を除去できる。具体的には、第1の振動体72a及び第2の振動体72bが振動することにより、その振動がプレート71を介して振動伝達部材70に伝達される。
The first vibrating
振動伝達部材70は、左右に並ぶ複数のベース部材50どうしを連結しているため、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動は、振動伝達部材70を介して左右に並ぶ各ベース部材50に伝達される。これにより、ベース部材50に支持される基板91(図2,3参照)を振動させることができるので、その振動によって基板91の接点上の異物を除去することができる。
Since the
このように、本実施形態によれば、ベース部材50(基板91が支持されるもの)に第1の振動体72a及び第2の振動体72bが固定され、清掃開始スイッチ33(図1参照)を操作することで非演奏時に第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させることができる。これにより、非演奏時に第1の振動体72a及び第2の振動体72bによって基板91を振動させ、基板91の接点上の異物を除去することができる。よって、接点における導通のタイミングのずれや導通不良が生じることを抑制できるので、鍵60の押鍵時の押鍵情報を正確に検出し、押鍵に対する楽音の生成を精度良く行うことができる。また、演奏中に生成された楽音に対して演奏者が違和感を覚えた場合に、演奏者が清掃開始スイッチ33を操作することで接点上の異物を除去することができる。即ち、演奏者が必要に応じたタイミングで接点の清掃を行うことができる。
As described above, according to the present embodiment, the first vibrating
また、第1の振動体72a及び第2の振動体72bが振動伝達部材70に固定され、左右に並ぶ各ベース部材50に振動伝達部材70が当接されているので、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動を、振動伝達部材70を介して各ベース部材50に伝達させることができる。金属製の振動伝達部材70は、樹脂製のベース部材50に比べて剛性が高いため、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動が振動伝達部材70を通じて左右方向に伝達されやすい。
Further, since the first vibrating
よって、第1の振動体72a及び第2の振動体72bをベース部材50に直接固定する場合に比べ、基板91に第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動を効率よく伝達することができる。即ち、第1の振動体72a及び第2の振動体72bから左右方向で離れた位置に配置される接点にも振動を伝達させやすくすることができるので、接点の異物を除去し易くできる。
Therefore, the vibrations of the first vibrating
また、振動伝達部材70は、左右に並ぶ各ベース部材50を連結しているので、各ベース部材50がそれぞれ別体に構成される場合であっても、各ベース部材50に支持される基板91に一挙に(ほぼ同時に)第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動を伝達させることができる。更に、各ベース部材50(基板91)に振動を伝達させる機能に加え、複数のベース部材50どうしを連結する機能を振動伝達部材70に兼用させることができるので、部品点数を低減させることができる。
Further, since the
ここで、単にベース部材50よりも剛性の高い部材によって振動を伝達させやすくすることを目的とするのであれば、振動伝達部材70を板状(例えば、ベース部材50よりも前後方向寸法が短く、ベース部材50に固定可能な程度の寸法の板状)に形成することも可能である。しかしながら、そのような構成では、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動によって板状の振動伝達部材70がスピーカの振動板のように振動して可聴音が生じ、騒音となるおそれがある。
Here, if the purpose is simply to facilitate transmission of vibration by a member having a higher rigidity than the
これに対して本実施形態では、振動伝達部材70の上下方向寸法および前後方向寸法のそれぞれがベース部材50よりも小さく設定され、振動伝達部材70が左右方向に長い長尺状(断面コ字形(C形)の棒状)に形成される。これにより、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動で振動伝達部材70が振動板のように振動して可聴音が生じることを抑制できるので、接点の清掃時に騒音が生じることを抑制できる。
On the other hand, in the present embodiment, each of the vertical dimension and the front-back direction dimension of the
このように、振動体72(第1の振動体72a及び第2の振動体72b)の振動は、左右に並ぶ各ベース部材50に振動伝達部材70を介して伝達されるが、本実施形態では、そのベース部材50に伝達された振動を基板91に効率良く伝達し、接点上の異物が除去され易い構成となっている。この構成について、図2及び図3に戻って説明する。なお、ベース部材50に対する第1の振動体72a及び第2の振動体72bの固定構造は、左右方向での固定位置が異なる点を除き、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの両者で実質的に同一である。よって、第1の振動体72aの固定構造についてのみ説明する。
As described above, the vibration of the vibrating body 72 (the first vibrating
図2に示すように、ベース部材50は、前後で所定間隔を隔てる一対の支持部材40の間に架け渡される態様で固定される。即ち、ベース部材50の前端側および後端側のそれぞれが支持部材40を介してシャーシ30に固定されており、一対の支持部材40の間の領域においては、シャーシ30とベース部材50とが非接触の状態で(上下に所定間隔を隔てて)配置される。よって、ベース部材50に振動が伝達されると、ベース部材50の前後方向略中央部分が振動の腹となり、ベース部材50の前後方向略中央部分で振動の振幅が最大となりやすい。
As shown in FIG. 2, the
本実施形態では、ベース部材50の前後方向略中央の下面に振動伝達部材70が固定され、振動伝達部材70及び第1の振動体72a(プレート71)はシャーシ30と非接触の状態で配置される。これにより、ベース部材50の振動の腹となる部分に第1の振動体72aからの振動を伝達できるので、その振動によってベース部材50自体が振動しやすくなる(第1の振動体72aの振動をベース部材50の腹の部分で増幅させることができる)。よって、第1の振動体72aの振動を基板91に効率良く伝達することができる。
In the present embodiment, the
なお、ベース部材50の「前後方向略中央」とは、ベース部材50の前後方向中央から前後の所定領域内(例えば、ベース部材50の前後方向寸法の25%の領域内)である。その領域内に振動伝達部材70を配置する構成であれば、第1の振動体72aの振動によってベース部材50自体を振動させやすくできる。
The "substantially center in the front-rear direction" of the
また、振動伝達部材70及び第1の振動体72a(プレート71)がシャーシ30と非接触の状態で配置されるので、第1の振動体72aの振動が板状のシャーシ30に伝達されることを抑制できる。これにより、第1の振動体72aの振動がシャーシ30側に分散されることや、第1の振動体72aの振動で板状のシャーシ30がスピーカの振動板のように振動することを抑制できる。よって、例えば、振動伝達部材70や第1の振動体72a(プレート71)がシャーシ30に接触して設けられる場合に比べ、第1の振動体72aの振動を基板91に効率よく伝達できると共に、シャーシ30の振動による騒音の発生を抑制できる。
Further, since the
また、ベース部材50は、防振部材(例えば、ゴム状弾性体)を介することなくシャーシ30(支持部材40)に固定されている。これにより、ベース部材50の振動の節となる前後の両端側の部位をシャーシ30に強固に固定できる。よって、シャーシ30に強固に固定される前後の両端側の部位よりも比較的剛性が低いベース部材50の前後方向中央(振動の腹となる部位)に振動伝達部材70を設けることにより、ベース部材50自体をより効果的に振動させることができる。よって、第1の振動体72aの振動を基板91に効率良く伝達することができる。
Further, the
また、振動伝達部材70及び基板91のそれぞれがベース部材50の前後方向略中央部分に固定されているため、ベース部材50の振動の腹となる部分で増幅された振動により、基板91も振動させ易くすることができる。
Further, since each of the
このように、第1の振動体72aからの振動を振動伝達部材70及びベース部材50を介して基板91に効率よく伝達する(基板91を振動させ易くする)ことができれば、基板91の接点上の異物を除去し易くできる。
In this way, if the vibration from the first vibrating
図3に示すように、基板91は、鍵盤装置1が床面に載置された使用状態(鍵60の押鍵によって演奏が行われる状態)において水平方向に対して傾斜して配置される。即ち、基板91が前方側に向けて下降傾斜して配置されるため、基板91の振動によって接点上から除去した異物を基板91の傾斜に沿って(下方側に)振るい落とし易くできる。よって、接点上の異物の除去を効果的に行うことができる。
As shown in FIG. 3, the
また、前後に並ぶ3つの固定接点92のうち、基板91の傾斜方向において最も下端側(前端側)に位置する固定接点92とカバー93の下端側の内面93aとの間には隙間が形成されている。これにより、基板91の傾斜に沿って振るい落とした異物を、カバー93の内面93aと固定接点92との間の隙間に受け入れることができる。よって、他の固定接点92や可動接点94から除去された異物が、下端側の固定接点92の上に付着することを抑制できる。
Further, of the three fixed
次いで、図4及び図5を参照して、演奏時に押鍵時の振動を演奏者に付与しつつ、接点の清掃を行う構成について説明する。図5(a)は、鍵盤装置1の電気的構成を概略的に示すブロック図であり、図5(b)は、アコースティックピアノや鍵盤装置1の押鍵時に演奏者が感じる鍵振動の大きさを概略的に示すグラフである。 Next, with reference to FIGS. 4 and 5, a configuration will be described in which the contacts are cleaned while giving the performer the vibration at the time of pressing the key during the performance. FIG. 5A is a block diagram schematically showing the electrical configuration of the keyboard device 1, and FIG. 5B is the magnitude of key vibration felt by the player when the acoustic piano or the keyboard device 1 is pressed. It is a graph which shows roughly.
図5(a)に示すように、鍵盤装置1は、鍵盤ユニット4の検出部90で検出された押鍵情報に基づいて楽音信号を生成する音源装置100を備えている。検出部90で検出された押鍵情報には、鍵60(図4参照)が押鍵された際の速度(加速度)の情報が含まれており、その速度が速いほど音源装置100で生成される楽音信号のレベルが大きくなるように構成されている。
As shown in FIG. 5A, the keyboard device 1 includes a
音源装置100から出力される楽音信号は、アンプ110を介してスピーカ20に出力される一方、音源装置100から出力される楽音信号は信号加工部120及びアンプ130を介して第2の振動体72bにも出力される。
The music signal output from the
即ち、第2の振動体72bは、音源装置100から出力される楽音信号によっても振動するように構成されている。音源装置100が出力する楽音信号は、押鍵された鍵60の音名に対応した基本周波数の信号であるため、押鍵された鍵60が低音側のものであるほど低周波の信号となり、押鍵された鍵60が高音側のものであるほど高周波の信号となる。なお、基本周波数とは、鍵60の音名に対応する基音の周波数である。
That is, the second vibrating
信号加工部120は、音源装置100から出力される楽音信号を加工するための電子回路あるいはDSPなどの信号処理装置であり、音源装置100から出力される楽音信号を減衰するローパスフィルタを備えている。
The
信号加工部120は、音源装置100から出力される楽音信号の基本周波数が所定未満(本実施形態では、440Hz未満)である場合には、その楽音信号のレベルを減衰することなくアンプ130(第2の振動体72b)に出力する一方、音源装置100から出力される楽音信号の基本周波数が所定以上(本実施形態では、440Hz以上)である場合には、その楽音信号のレベルを減衰してアンプ130(第2の振動体72b)に出力する。
When the fundamental frequency of the musical tone signal output from the
よって、押鍵された鍵60が所定より低音(440Hz未満の音名に対応するもの)である場合には、音源装置100から出力される楽音信号に基づいて第2の振動体72bを振動させる一方、押鍵された鍵60が所定以上高音である(440Hz以上の音名に対応するものである)場合には、第2の振動体72bが振動することを抑制できる。これにより、アコースティックピアノの演奏感に近づけることができるという効果が得られるが、この効果について図5(b)を参照して説明する。
Therefore, when the pressed key 60 has a lower tone than a predetermined pitch (corresponding to a note name less than 440 Hz), the second vibrating
なお、図5(b)は、押鍵時に感じる鍵振動の大きさを各鍵毎にプロットしたものであり、縦軸は演奏者が感じる鍵振動の大きさを示し、横軸は押鍵された鍵60の音名に対応する基本周波数(Hz)を示している。また、図5(b)の破線で示すグラフがアコースティックピアノの鍵を押鍵した際に演奏者が感じる鍵振動の大きさを示したものであり、実線で示すグラフが鍵盤装置1の鍵60を押鍵した際に演奏者が感じる鍵振動の大きさを示したものである。 Note that FIG. 5B is a plot of the magnitude of key vibration felt when a key is pressed for each key, the vertical axis represents the magnitude of key vibration felt by the performer, and the horizontal axis is key pressed. The fundamental frequency (Hz) corresponding to the sound name of the key 60 is shown. The graph shown by the broken line in FIG. 5B shows the magnitude of the key vibration felt by the performer when the key of the acoustic piano is pressed, and the graph shown by the solid line shows the key 60 of the keyboard device 1. It shows the magnitude of the key vibration felt by the performer when the key is pressed.
図5(b)に破線で示すように、アコースティックピアノの鍵を単独で押鍵した場合、低音側の鍵が押鍵されると押鍵時に感じる振動が大きくなり、高音側の鍵が押鍵されると押鍵時に感じる振動が小さくなる(ほぼ無くなる)。 As shown by the broken line in FIG. 5B, when the acoustic piano key is pressed alone, when the bass side key is pressed, the vibration felt at the time of pressing becomes large, and the treble side key is pressed. When this is done, the vibration felt when the key is pressed becomes smaller (almost eliminated).
より具体的には、32Hz以上165Hz未満の音名(C1〜E3)に対応する鍵が押鍵された場合には、比較的強い振動が感じられ、165Hz以上350Hz未満の音名(F3〜F4)に対応する鍵が押鍵された場合には、基本周波数が32Hz以上165Hz未満の音名に対応する鍵が押鍵された場合に比べ、若干弱い中程度の振動が感じられる。 More specifically, when a key corresponding to a sound name (C1 to E3) of 32 Hz or more and less than 165 Hz is pressed, a relatively strong vibration is felt, and a sound name of 165 Hz or more and less than 350 Hz (F3 to F4) is felt. When the key corresponding to) is pressed, a slightly weaker and moderate vibration is felt as compared with the case where the key corresponding to the sound name whose fundamental frequency is 32 Hz or more and less than 165 Hz is pressed.
即ち、アコースティックピアノの鍵を押鍵した場合に演奏者が感じる振動は、基本周波数が32Hz以上165Hz未満の音域においてピークを有しており、その音域よりも高音側の鍵が押鍵されるほど感じる振動が小さくなる。この一方で、押鍵された鍵が高音側になるにつれて徐々に(比例的に)感じる振動が小さくなるのではなく、基本周波数が350Hz以上440Hz未満の音名(F#4〜G#4)に対応する鍵では押鍵時に感じる振動が急激に小さくなり、基本周波数が440Hz以上の音名(A4以上)に対応する鍵になると押鍵時に感じる振動がほぼゼロになる。 That is, the vibration felt by the performer when the key of the acoustic piano is pressed has a peak in the range where the fundamental frequency is 32 Hz or more and less than 165 Hz, and the key on the treble side of the range is pressed. The vibration you feel is reduced. On the other hand, the vibration felt gradually (proportionally) becomes smaller as the pressed key moves to the treble side, but the note names (F # 4 to G # 4) whose fundamental frequency is 350 Hz or more and less than 440 Hz. The vibration felt when the key is pressed is sharply reduced with the key corresponding to the key, and the vibration felt when the key is pressed becomes almost zero when the key corresponds to the note name (A4 or higher) having a fundamental frequency of 440 Hz or higher.
これに対して本実施形態では、基本周波数が55Hz以上66Hz未満の音名(A1〜C2)に対応する鍵60が配置される領域において振動伝達部材70に第2の振動体72b(プレート71)が固定され(図4参照)、音源装置100から出力される楽音信号の基本周波数が440Hz以上である場合、即ち、基本周波数が440Hz以上の音名(A4以上)に対応する鍵60が押鍵された場合には、第2の振動体72bの振動を抑制するように構成されている。
On the other hand, in the present embodiment, the second vibrating
これにより、基本周波数が440Hz未満の音名に対応する鍵60が押鍵された場合には、その押鍵された鍵60を比較的大きく振動させることができる一方、基本周波数が440Hz以上の音名に対応する鍵60が押鍵された場合には、演奏者が感じる振動をほぼゼロにすることができる。よって、アコースティックピアノの演奏感に近づけることができる。 As a result, when the key 60 corresponding to the note name having a fundamental frequency of less than 440 Hz is pressed, the pressed key 60 can be vibrated relatively large, while the sound having a fundamental frequency of 440 Hz or more is vibrated. When the key 60 corresponding to the name is pressed, the vibration felt by the performer can be made almost zero. Therefore, it is possible to approach the playing feeling of an acoustic piano.
また、440Hz未満の音名に対応する鍵60と、440Hz以上の音名に対応する鍵60とが同時に押鍵された場合には、440Hz未満の音名に対応する鍵60の押鍵に基づく楽音信号で(即ち、440Hz未満の基本周波数で)第2の振動体72bが振動する。この場合、振動伝達部材70に沿って左右に伝達される振動は、基本周波数が低いほど減衰され難いため、440Hz未満の基本周波数での第2の振動体72bの振動は、440Hz以上の高音域の鍵60に振動伝達部材70を介して伝達される。
Further, when the key 60 corresponding to the note name of less than 440 Hz and the key 60 corresponding to the note name of 440 Hz or higher are pressed at the same time, it is based on the key pressed of the key 60 corresponding to the note name of less than 440 Hz. The second vibrating
即ち、振動伝達部材70は、低音側の音域(例えば、32Hz未満の音名(B0以下)に対応する鍵60の配置領域)から高音側の音域(例えば、1000Hz以上の音名(C6以上)に対応する鍵60の配置領域)にわたってベース部材50に固定(当接)されているので、低音側の鍵60と高音側の鍵60とが同時に押鍵された場合には、低音側の鍵60の押鍵に基づく第2の振動体72bの振動を、振動伝達部材70を介して高音側の鍵60にも伝達させることができる。よって、演奏者の両手に振動を感じさせることができるので、アコースティックピアノの演奏感により近づけることができる。
That is, the
また、基本周波数が55Hz以上66Hz未満の音名に対応する鍵60の配置領域内で、振動伝達部材70に第2の振動体72b(プレート71)が固定される(振動伝達部材70とプレート71とが当接される)ので、アコースティックピアノで最も振動が感じられすい低音側の領域に第2の振動体72bを配置し、その領域内に配置される鍵60を効率よく振動させることができる。即ち、1個の第2の振動体72bの振動によってアコースティックピアノの押鍵時の振動を模擬することができるので、製品コストを低減できる。
Further, the second vibrating
ここで、高音側の(例えば、440Hz以上の音名に対応する)鍵60が単独で押鍵された場合に振動を感じ難くしつつ、低音側の(例えば、440Hz未満の音名に対応する)鍵60と高音側の鍵60とが同時に押鍵された場合に高音側の鍵60でも振動を感じさせる方法として、音源装置100とは別の信号生成部を第2の振動体72b用に設け、低音側の鍵60の押鍵時のみ(高音側の鍵60の押鍵を無視して)、かかる信号生成部から第2の振動体72bを振動させる信号を出力させることも可能である。しかしながら、そのような構成では、低音側または高音側のいずれの鍵60が押鍵されたのかを判定する手段を設ける必要があると共に、第2の振動体72b用の信号生成部を音源装置100とは別に設ける必要があり、鍵盤装置1の製品コストが増大する。
Here, when the key 60 on the treble side (for example, corresponding to a sound name of 440 Hz or higher) is pressed alone, vibration is less likely to be felt, and the key 60 on the low sound side (for example, corresponding to a sound name of less than 440 Hz) is supported. ) As a method of making the treble side key 60 feel vibration when the key 60 and the treble side key 60 are pressed at the same time, a signal generator different from the
これに対して、本実施形態では、音源装置100(スピーカ20で放音するための楽音信号を出力するもの)を利用して第2の振動体72bを振動させているので、音源装置100とは別の信号生成部を第2の振動体72b用に設けることを不要にできる。更に、音源装置100から出力される信号の基本周波数が鍵60の音名毎に相違している点を利用することにより、信号加工部120にローパスフィルタを設けるだけで、高音側の鍵60の押鍵時に第2の振動体72bを振動させないようにすることができる。即ち、低音側または高音側のいずれの鍵60が押鍵されたのかを判定する手段を不要にできる。よって、鍵盤装置1の製品コストを低減できる。
On the other hand, in the present embodiment, since the second vibrating
このように、本実施形態では、演奏時(押鍵時)に第2の振動体72bを振動させることによって押鍵時の振動を演奏者に付与することができる。更に、演奏時の第2の振動体72bの振動によって基板91(図3参照)も振動させることができるので、演奏と同時に接点の清掃も行うことができる。この一方で、高音側の鍵60の押鍵時には、第2の振動体72bの振動体の振動が抑制されているため、高音側の鍵60の配置領域においては演奏時に接点の異物が除去され難くなっている。
As described above, in the present embodiment, the performer can be given the vibration at the time of key pressing by vibrating the second vibrating
これに対して本実施形態では、基本周波数が440Hz以上の音域に対応する鍵60の配置領域に第1の振動体72a(図4参照)が配置される。より具体的には、基本周波数が980Hz以上1175Hz未満の音名(B5〜D6)に対応する鍵60が配置される領域において、振動伝達部材70に第1の振動体72a(プレート71)が固定される。これにより、第1の振動体72aを非演奏時に振動させることにより、高音側の鍵60の配置領域において基板91を振動させることができる。よって、高音側に位置する接点において演奏時に除去できなかった異物を、非演奏時の第1の振動体72aの振動によって除去できる。
On the other hand, in the present embodiment, the first vibrating
即ち、演奏時には、第2の振動体72bの振動により、アコースティックピアノの押鍵時の振動を模擬しつつ、低音側に位置する接点上の異物を除去できる。一方、非演奏時には、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動により、低音側や高音側に位置する(全ての)接点において演奏時に除去できなかった異物を除去することができる。
That is, during performance, the vibration of the second vibrating
この場合、低音側に位置する接点の清掃は、演奏時の第2の振動体72bの振動によって概ね行うことができるので、非演奏時における接点の清掃時に第2の振動体72bを振動させない構成を採用することも可能であるが、本実施形態では、非演奏時における接点の清掃時に第1の振動体72a及び第2の振動体72bの双方を振動させる構成となっている。これにより、低音側に位置する接点において演奏時に除去できなかった異物があったとしても、その異物を非演奏時に確実に除去することができる。
In this case, the contact located on the bass side can be generally cleaned by the vibration of the second vibrating
このような第1の振動体72a及び第2の振動体72bの非演奏時における振動(接点の清掃)は、上述した通り、清掃開始スイッチ33を操作することで開始することができる。一方、本実施形態では、かかる接点の清掃は、鍵盤装置1の電源がオンされた際にも開始される構成となっている。
Such vibration (cleaning of contacts) of the first vibrating
図5(a)に示すように、鍵盤ユニット4は、電源スイッチ32及び清掃開始スイッチ33の操作に基づいて第1の振動体72a及び第2の振動体72bのそれぞれに信号を出力する信号出力部140を備えている。信号出力部140は、電源スイッチ32によって鍵盤装置1の電源がオンされるか、若しくは、清掃開始スイッチ33が操作されたことに基づいて、第1の振動体72a及び第2の振動体72bのそれぞれを所定時間(例えば、数秒間)振動させる信号を出力する信号処理装置である。
As shown in FIG. 5A, the keyboard unit 4 outputs a signal to each of the first vibrating
これにより、電源スイッチ32の操作(電源のオン)に基づいて第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させる場合には、鍵盤装置1の起動時間を利用して接点を清掃することができる。これにより、演奏者が接点の清掃を待つ不快感を覚えることを抑制できると共に、接点に異物が付着した状態で演奏が開始されることを抑制できる。また、演奏中に生成された楽音に対して違和感を覚えた場合等、必要なタイミングで演奏者が清掃開始スイッチ33を操作して接点の清掃を行うことができる。
As a result, when the first vibrating
図示は省略するが、第1の振動体72a及び第2の振動体72bによる接点の清掃が行われている間は、接点の清掃中であることが表示装置34(図1参照)で報知される(例えば、「接点クリーニング中」等の文字が表示される)ようになっている。これにより、演奏者が接点の清掃を待つ不快感を覚えることを抑制できる。特に、そのような報知(接点の清掃)を鍵盤装置1の起動時間中に行うことにより、演奏者が鍵盤装置1の起動を待つ不快感を覚えることを抑制できる。即ち、従来は単に起動を待つだけであった時間を有意義なものとして演奏者に認識させることができる。
Although not shown, the display device 34 (see FIG. 1) notifies that the contacts are being cleaned while the contacts are being cleaned by the first vibrating
また、信号出力部140からの信号に基づく第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動の振幅は、音源装置100からの信号に基づく第2の振動体72bの振動よりも大きく設定されている。これにより、演奏時に第2の振動体72bの振動によって除去できなかった異物を、非演奏時における第1の振動体72a及び第2の振動体72bの大きな振動によって確実に除去することができる。
Further, the amplitude of the vibration of the first vibrating
この場合、信号出力部140から出力される信号に基づく第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動(振幅)が比較的大きくされるため、例えば、可聴域内の周波数で第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させると、接点の清掃中に騒音となり易くなる。
In this case, since the vibration (amplitude) of the first vibrating
これに対して本実施形態では、信号出力部140は、可聴域外の周波数で第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させるので、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動(振幅)を比較的大きくした場合でも、その振動による騒音が生じることを抑制できる。
On the other hand, in the present embodiment, the
なお、可聴域外の周波数とは、20Hz未満か、若しくは20000Hz以上の周波数であるが、本実施形態では、信号出力部140からの信号に基づいて第1の振動体72a及び第2の振動体72bが20Hz未満の周波数で振動するように構成されている。これにより、第1の振動体72a及び第2の振動体72bを振動させるためのエネルギー(消費電力)を低減させることができる。また、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動が振動伝達部材70やベース部材50を伝達する際に減衰され難くなるので、接点上の異物を除去し易くできる。
The frequency outside the audible range is a frequency of less than 20 Hz or 20000 Hz or more, but in the present embodiment, the first vibrating
次いで、図6から図8を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、ベース部材50(振動伝達部材70)に第1の振動体72a及び第2の振動体72bが固定される場合を説明したが、第2実施形態では、基板91に振動体272が固定される場合について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
Next, the second embodiment will be described with reference to FIGS. 6 to 8. In the first embodiment, the case where the first vibrating
図6は、第2実施形態における鍵盤装置201の断面図であり、図7は、図6の矢印VII方向視における鍵盤装置201の部分拡大底面図である。図8は、図6のVIII−VIII部分を拡大した鍵盤装置201の部分拡大断面図である。
FIG. 6 is a cross-sectional view of the
図6に示すように、第2実施形態の鍵盤装置201は、基板91の裏面(下面)に振動伝達部材273を介して固定される1個の振動体272を備える。振動体272は、磁気回路やボイスコイル等を備え、例えば、スピーカの振動板を振動させるための駆動装置であり、公知の構成が採用可能であるのでその詳細な説明を省略する。このように、振動体272を基板91に直接固定することにより、振動体がベース部材50に固定される第1実施形態に比べ、振動体272の振動によって接点の異物を効果的に除去できる。
As shown in FIG. 6, the
振動体272は、鍵60が押鍵された場合と、清掃開始スイッチ33(図1参照)が操作された場合とに基づいて振動するように構成されている。これにより、演奏時に振動体272によって押鍵時の振動を演奏者に付与しつつ、基板91上の接点の清掃を行うことができる。
The vibrating
また、非演奏時においても清掃開始スイッチ33を操作することで接点の清掃を行うことができる。清掃開始スイッチ33が操作された場合の振動体272の振動の振幅は、押鍵時の振動よりも大きくなるように設定されているため、演奏時に除去しきれなかった異物を確実に除去することができる。
Further, even during non-performance, the contacts can be cleaned by operating the cleaning
なお、押鍵時における振動体272の振動は、押鍵された鍵60の音名に関わらず常に一定の周波数となっている。
The vibration of the vibrating
図7に示すように、基板91は、左右方向(矢印L−R方向)に複数(本実施形態では、3枚)並べて設けられ、それら複数の基板91を連結するようにして1枚の振動伝達部材273が固定されている。振動伝達部材273は、左右に長い金属製の板状体である。
As shown in FIG. 7, a plurality of (three in the present embodiment)
振動伝達部材273は、最も低音側(矢印L側)に位置する基板91の低音側の端部から最も高音側(矢印R側)に位置する基板91の高音側の端部にわたって(左右方向に沿って)基板91に固定されている。即ち、振動伝達部材273は、複数の基板91の全てに当接した状態で設けられる。
The
振動体272は、振動伝達部材273(各鍵60の配置領域)の左右方向略中央に1個が配置される。左右方向略中央とは、基本周波数が220Hz以上524Hz未満の音名に対応する鍵60の配置領域である。
One vibrating
振動体272は、振動伝達部材273を介して各基板91に固定され、振動伝達部材273は、左右に並ぶ各基板91に固定されているので、振動体272の振動は、振動伝達部材273を介して各基板91に伝達される。金属製の振動伝達部材273は、樹脂製の基板91に比べて剛性が高いため、振動体272の振動を、振動伝達部材273を介して各基板91に効率よく伝達することができる。よって、各基板91の接点上の異物を振動体272の振動によって除去し易くすることができる。
Since the vibrating
また、振動伝達部材273が各基板91のそれぞれに固定されることにより、複数の基板91が振動伝達部材273によって一体的に連結されている。これにより、振動体272の振動によって各基板91と振動伝達部材273との相対位置がズレる(当接状態から離れる)ことを抑制できる。よって、左右に並ぶ各基板91に振動体272の振動を効率よく伝達し、基板91の接点上の異物を除去し易くできる。更に、1個の振動体272の振動を複数の基板91(接点)に伝達することができるので、振動体272の数を減らして製品コストを低減できる。
Further, since the
図8に示すように、基板91は、前後(矢印F−B方向)の離れた2点でベース部材50に固定され、その2点の固定位置の間に接点が配置されているため、押鍵時のハンマー80の回転によって可動接点94が固定接点92側に押し込まれると、基板91が撓むことがある。これに対して本実施形態では、基板91に金属製の振動伝達部材273が固定されているため、押鍵時の基板91の撓みを振動伝達部材273によって防止できる。これにより、接点においてハンマー80の回転量(押鍵のストローク量)を正確に検出できるので、押鍵情報を精度良く検出することができる。
As shown in FIG. 8, the
押鍵時のハンマー80の回転により、可動接点94が固定接点92に接触するため、押鍵時における鍵60(図6参照)は、ハンマー80及び接点を介して基板91に接触する。この時、押鍵に伴って振動体272が振動するため、その振動が接点およびハンマー80を介して鍵60に伝達される。これにより、振動体272によって演奏時の鍵60の振動を演奏者に付与しつつ、その振動によって接点(押鍵されていない鍵60の接点)を清掃することができる。
Since the
また、振動伝達部材273が基板91の裏面(接点が配置される面とは反対側の下面)に固定され、基板91の厚み方向において固定接点92の一部と振動伝達部材273の一部とが重なるように配置されている。これにより、振動伝達部材273を介して伝達される振動体272の振動を、基板91における接点の配置部分に伝達させ易くすることができる。よって、接点上の異物を効果的に除去することができる。
Further, the
特に、本実施形態では、前後に並ぶ複数(3個)の固定接点92のうち、最も下方側に位置する固定接点92と振動伝達部材273とが基板91の厚み方向で重なるように配置されているため、固定接点92上の異物を効果的に除去できる。
In particular, in the present embodiment, among the plurality (three) fixed
即ち、基板91は、使用状態において前方側に向けて下降傾斜して配置され、その傾斜する基板91上に複数の固定接点92が前後に並べて配置されているため、最も下方側に位置する固定接点92には他の固定接点92や可動接点94から除去された異物が再度付着し易くなる。これに対し、最も下方側の固定接点92と振動伝達部材273とが基板91の厚み方向で重なるように配置することにより、かかる固定接点92の上に異物が留まることを抑制できる。
That is, the
以上、上記実施形態に基づき説明をしたが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。 Although the description has been made based on the above-described embodiment, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is easily inferred that various improvements and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. It can be done.
上記各実施形態では、鍵盤装置1が電子ピアノとして構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、他の電子楽器(例えば、電子オルガン)においても上記各実施形態の技術思想を適用できる。 In each of the above embodiments, the case where the keyboard device 1 is configured as an electronic piano has been described, but the present invention is not necessarily limited to this. For example, the technical idea of each of the above embodiments can be applied to other electronic musical instruments (for example, electronic organs).
上記各実施形態では、鍵盤装置1が88個の鍵60を備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、鍵盤装置1は、鍵60が88個未満の小型の電子ピアノであっても良い。
In each of the above embodiments, the case where the keyboard device 1 includes 88
上記各実施形態では、ベース部材50の前後の両端側(2点)がシャーシ30に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ベース部材50のシャーシ30に対する固定位置は、1個所(ベース部材50の全体がシャーシ30に接触する構成)でも良く、3個所以上でも良い。シャーシ30に対するベース部材50の固定位置が少なくとも2個所以上ある構成であれば、その固定個所の間の領域(ベース部材50の振動の腹となる部位)に振動伝達部材70や基板91を固定することが好ましい。これにより、振動体72,272の振動によって鍵60や基板91を振動させ易くすることができる。
In each of the above embodiments, the case where both front and rear ends (two points) of the
上記各実施形態では、振動伝達部材70,273を介して振動体72,272がベース部材50や基板91に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、振動伝達部材70,273を省略し、振動体72,272をベース部材50や基板91に直接固定しても良い。
In each of the above embodiments, the case where the vibrating
上記各実施形態では、振動伝達部材70,273が金属製である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、少なくともベース部材50及び基板91よりも剛性の高いものであれば金属以外の材料(例えば、ベース部材50及び基板91よりも剛性の高い樹脂材料や、樹脂材料に金属材料をインサート成形したもの)を用いて振動伝達部材70,273を形成しても良い。
In each of the above embodiments, the case where the
上記各実施形態では、振動伝達部材70,273が左右方向に長い断面コ字形(C形)や、板状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、角柱や円柱状に振動伝達部材70,273を形成しても良く、中実や中空状に振動伝達部材70を形成しても良い。
In each of the above embodiments, cases where the
上記各実施形態では、振動伝達部材70,273が左右方向に沿った直線状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、複数の鍵60の配置領域にわたって振動伝達部材70,273がベース部材50や基板91に当接される構成であれば、振動伝達部材70,273の形状は限定されない。よって、例えば、左右に延びる振動伝達部材70,273の一部が前後に屈曲(湾曲)する構成でも良い。
In each of the above embodiments, the case where the
上記各実施形態では、ベース部材50に2個の振動体72が固定される場合や、基板91に1個の振動体272が固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ベース部材50や基板91に固定される振動体72,272の数は、1個でも複数個でも良い。特に、基板91が左右に複数並べて設けられる場合には、その基板91毎に振動体を設けることが好ましい。
In each of the above embodiments, the case where two vibrating
上記各実施形態では、使用状態において基板91が水平方向に対して傾斜して配置される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、使用状態において基板91が水平方向に沿って配置される構成でも良い。
In each of the above embodiments, the case where the
上記各実施形態では、基板91の貫通孔96を被覆する被覆体の一例として、不織布97を例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。被覆体は、貫通孔96での空気の流通を可能としつつ、異物の侵入を防止できるものであれば、不織布97以外の物であっても良い。よって、例えば、通気性を有する織布や網状のものを用いて被覆体を形成しても良い。
In each of the above embodiments, the
上記第1実施形態では、最も低音側に位置するベース部材50の低音側の端部から最も高音側に位置するベース部材50の高音側の端部にわたって振動伝達部材70が固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、複数のベース部材50が左右に並べて設けられる場合、それら複数のベース部材50のそれぞれに振動伝達部材70が少なくとも当接していれば良い。これにより、振動伝達部材70を介して振動体72の振動を各ベース部材50(鍵60や基板91)に伝達できる。
In the first embodiment, the case where the
上記第1実施形態では、ベース部材50に対する振動伝達部材70の固定方法(当接位置)の詳細な説明を省略したが、少なくとも複数のベース部材50のそれぞれに振動伝達部材70が当接している(ベース部材50に支持される鍵60や基板91に振動を伝達できる)構成であれば、ベース部材50に対する振動伝達部材70の固定はねじによる締結や接着剤による接着等、適宜設定できる。また、その固定によるベース部材50と振動伝達部材70との当接位置は左右方向で連続していても断続的であっても良い。
In the first embodiment, the detailed description of the method of fixing the
上記第1実施形態では、振動体72が振動伝達部材70を介してベース部材50の下面に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、振動体72の固定位置は適宜設定できる。よって、例えば、ベース部材50の後面、前面、若しくは、上面(ベース部材50と鍵60との間の領域)に振動体72を固定しても良い。
In the first embodiment, the case where the vibrating
上記第1実施形態では、非演奏時において、電源スイッチ32によって電源がオンされた場合や清掃開始スイッチ33が操作された場合に振動体72の振動が開始される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、電源スイッチ32によって電源がオンされた場合のみ振動体72を振動させる構成や、清掃開始スイッチ33が操作された場合のみ、振動体72を振動させる構成でも良い。また、電源スイッチ32によって電源のオフが指示されたことに基づいて振動体72を所定時間振動させる構成でも良い。
In the first embodiment, the case where the vibration of the vibrating
上記第1実施形態では、振動体72が第1の振動体72a及び第2の振動体72bから構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第1の振動体72aや第2の振動体72bのいずれかを省略しても良い。また、第2の振動体72bを押鍵時にのみ振動させ、非演奏時に振動する振動体(第1の振動体72aに相当するもの)を低音側に別途設けても良い。
In the first embodiment, the case where the vibrating
上記第1実施形態では、信号出力部140からの信号に基づく第2の振動体72b(第1の振動体72a)の振動の振幅が、音源装置100からの信号に基づく第2の振動体72bの振動の振幅よりも大きくされる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、信号出力部140からの信号に基づく第2の振動体72b(第1の振動体72a)の振動の振幅が、音源装置100からの信号に基づく第2の振動体72bの振動の振幅と同一か、若しくはそれよりも小さくても良い。
In the first embodiment, the amplitude of the vibration of the second vibrating
上記第1実施形態では、信号出力部140からの信号に基づく第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動の周波数が20Hz未満である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、信号出力部140からの信号に基づく第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動の周波数は、20000Hz以上の可聴域外の周波数であっても良い。
In the first embodiment, the case where the vibration frequency of the first vibrating
上記第1実施形態では、第1の振動体72a及び第2の振動体72bのそれぞれがベース部材50に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1の振動体72a及び第2の振動体72bのいずれか(若しくは、両方)を基板91に直接固定する構成でも良い。
In the first embodiment, the case where each of the first vibrating
上記第1実施形態では、第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動によって接点が清掃中であることを報知する手段の一例として、表示装置34に文字を表示する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、接点の清掃中に楽音を放音することで報知を行っても良い。また、信号出力部140からの信号に基づく第1の振動体72a及び第2の振動体72bの振動を可聴域内の周波数に設定し、その振動によって可聴音を出力することで接点の清掃中であることを報知しても良い。
In the first embodiment, a case where characters are displayed on the
上記第1実施形態では、信号出力部140からの信号に基づいて第1の振動体72a及び第2の振動体72bの双方が振動する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、信号出力部140からの信号に基づいて第1の振動体72aのみを振動させる構成でも良い。
In the first embodiment, the case where both the first vibrating
上記第1実施形態では、基本周波数が55Hz以上66Hz未満の音名に対応する鍵60が配置される領域に第2の振動体72bが設けられる場合を説明した。かかる範囲に限られるものではないが、基本周波数が32Hz以上165Hz未満の音名に対応する鍵60が配置される領域に第2の振動体72bを設けることが好ましい。
In the first embodiment, the case where the second vibrating
即ち、基本周波数が32Hz未満や165Hz以上の音名に対応する鍵60の配置領域に第2の振動体72bが設けられる構成であると、第2の振動体72bがアコースティックピアノにおいて最も振動が感じられる領域(振動のピーク)から遠ざかってしまう。よって、1個の第2の振動体72bでアコースティックピアノの演奏感(図5(b)に示す押鍵時に感じる振動の分布)を模擬することが困難となる。
That is, if the second vibrating
これに対して、基本周波数が32Hz以上165Hz未満の音名に対応する鍵60が配置される領域に第2の振動体72bを設けることにより、1個の第2の振動体72bでアコースティックピアノの演奏感に近づけることができる。
On the other hand, by providing the second vibrating
上記第1実施形態では、音源装置100の楽音信号に基づいて第2の振動体72bを振動させる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、音源装置100とは別の信号生成部を第2の振動体72b用に設け、基本周波数が440Hz未満の音域に対応する鍵60の押鍵時のみ(440Hz以上の音域に対応する鍵60の押鍵は無視して)信号生成部から信号を出力することで第2の振動体72bを振動させる構成でも良い。
In the first embodiment, the case where the second vibrating
上記第1実施形態では、押鍵された鍵60毎に異なる基本周波数で第2の振動体72bを振動させる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、押鍵された鍵60の音域に関わらず、常に一定の基本周波数で第2の振動体72bを振動させる構成でも良い。
In the first embodiment, the case where the second vibrating
上記第2実施形態では、複数の基板91が左右方向に並べて設けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、1部材からなる基板91に各接点を形成する構成でも良い。
In the second embodiment, the case where the plurality of
上記第2実施形態では、最も低音側に位置する基板91の低音側の端部から最も高音側に位置する基板91の高音側の端部にわたって振動伝達部材273が固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、複数の基板91が左右に並べて設けられる場合には、複数の基板91のそれぞれに振動伝達部材273が少なくとも当接していれば良い。これにより、振動伝達部材273を介して振動体272の振動を各鍵60や各基板91に伝達できる。
In the second embodiment, the case where the
上記第2実施形態では、基板91に対する振動伝達部材273の固定方法(当接位置)の詳細な説明を省略したが、少なくとも複数の基板91のそれぞれに振動伝達部材273が当接している(基板91を介して鍵60や接点に振動を伝達できる)構成であれば、基板91に対する振動伝達部材273の固定はねじによる締結や接着剤による接着等、適宜設定できる。また、その固定による基板91と振動伝達部材273との当接位置は左右方向で連続していても断続的であっても良い。
In the second embodiment, the detailed description of the method of fixing the
上記第2実施形態では、振動伝達部材273を介して振動体272が基板91の裏面に固定される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、振動伝達部材273を介して振動体272を基板91の表面に固定しても良く、基板91の表面に振動体272を直接(振動伝達部材273を介することなく)固定しても良い。
In the second embodiment, the case where the vibrating
1,201 鍵盤装置
32 電源スイッチ(操作部)
33 清掃開始スイッチ(操作部)
34 表示装置(報知手段)
50 ベース部材
60 鍵
70 振動伝達部材
72 振動体
72a 第1の振動体(振動体)
72b 第2の振動体(振動体)
272 振動体
273 振動伝達部材
91 基板
92 固定接点(接点)
93 カバー
93a カバーの下端側の内面
94 可動接点(接点)
96 貫通孔
97 不織布(被覆体)
100 音源装置(第2の出力手段)
120 信号加工部(第2の出力手段)
130 アンプ(第2の出力手段)
140 信号出力部(第1の出力手段)
1,201
33 Cleaning start switch (operation unit)
34 Display device (notification means)
50
72b Second vibrating body (vibrating body)
272 Vibrating
93
96 Through
100 Sound source device (second output means)
120 Signal processing unit (second output means)
130 amplifier (second output means)
140 Signal output unit (first output means)
Claims (15)
前記第1の出力手段は、前記操作部が操作されたことに基づいて前記振動体を所定時間振動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の鍵盤装置。 Equipped with an operation unit that can be operated by the performer
The keyboard device according to claim 1 or 2, wherein the first output means vibrates the vibrating body for a predetermined time based on the operation of the operation unit.
前記第1の出力手段から出力される信号に基づく前記振動体の振動は、前記第2の出力手段から出力される信号に基づく振動よりも振幅が大きくされることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鍵盤装置。 A second output means for outputting a signal for vibrating the vibrating body based on the key being pressed is provided.
According to claim 1, the vibration of the vibrating body based on the signal output from the first output means has a larger amplitude than the vibration based on the signal output from the second output means. The keyboard device according to any one of 5.
前記振動体は、前記第1の出力手段から出力される信号に基づいて振動する第1の振動体と、前記第2の出力手段から出力される信号に基づいて振動する第2の振動体とから少なくとも構成され、
前記第2の出力手段は、前記音源装置から出力される信号のうち、所定以上の周波数の信号を減衰させて前記第2の振動体に出力し、
前記第1の振動体は、周波数が440Hz以上の音域の前記鍵の配置領域に配置され、
前記第2の振動体は、周波数が165Hz未満の音域の前記鍵の配置領域に配置されることを特徴とする請求項6又は7に記載の鍵盤装置。 It is equipped with a sound source device that outputs a signal with a frequency corresponding to the range of the pressed key.
The vibrating body includes a first vibrating body that vibrates based on a signal output from the first output means, and a second vibrating body that vibrates based on a signal output from the second output means. Consists of at least from
The second output means attenuates a signal having a frequency equal to or higher than a predetermined value among the signals output from the sound source device and outputs the signal to the second vibrating body.
The first vibrating body is arranged in the key arrangement region in the sound range having a frequency of 440 Hz or higher.
The keyboard device according to claim 6 or 7, wherein the second vibrating body is arranged in the key arrangement region in a sound range having a frequency of less than 165 Hz.
前記振動体は、前記基板に固定されることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の鍵盤装置。 The contact includes a movable contact that is displaced when the key is pressed, and a fixed contact that the movable contact comes into contact with due to the displacement of the movable contact.
The keyboard device according to any one of claims 6 to 8, wherein the vibrating body is fixed to the substrate.
前記基板の厚み方向において前記振動伝達部材と前記接点とが重なる位置に配置されることを特徴とする請求項11記載の鍵盤装置。 The vibration transmitting member is fixed to the back surface of the substrate on the side opposite to the contact.
The keyboard device according to claim 11, wherein the vibration transmitting member and the contact point are arranged at a position where they overlap in the thickness direction of the substrate.
前記振動伝達部材は、複数の前記基板のそれぞれを一体的に連結することを特徴とする請求項11又は12に記載の鍵盤装置。 A plurality of the substrates are provided side by side in the scale direction.
The keyboard device according to claim 11 or 12, wherein the vibration transmission member integrally connects each of a plurality of the substrates.
前記カバーの下端側の内面と前記接点との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。 A cover formed by using a rubber-like elastic body and covering the contacts is provided.
The keyboard device according to claim 2, wherein a gap is formed between the inner surface on the lower end side of the cover and the contact point.
Priority Applications (1)
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JP2019073601A JP2020173293A (en) | 2019-04-08 | 2019-04-08 | Keyboard device |
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2019
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