JP2020167598A - 通信システム、転送用装置及び転送用プログラム - Google Patents

通信システム、転送用装置及び転送用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信経路を迅速に確立する通信システム、転送用装置及び転送用プログラムを提供する。【解決手段】通信システム11は、移動体端末13と無線通信する通信装置としてのパケット交換器17を介し、通信先端末13へのデータの転送を行う転送用装置22と、転送用装置22のデータの転送の制御を行う制御装置21とを備える。制御装置21は、受信部41と送信部42とを有する。受信部41は、移動体端末13からの接続要求を受信する。送信部42は、接続要求に対する接続応答メッセージに、転送に利用する転送用装置22とパケット交換器17との間の通信経路に関する経路情報を付加して、移動体端末に送信する。転送用装置22は、接続応答メッセージに含まれる経路情報に対応する通信経路を用いて、転送を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、通信システム、転送用装置及び転送用プログラムに関する。
近年の通信データの急激な増大などに伴って、移動体通信で処理する制御信号(Cプレーン信号)とユーザデータ信号(Uプレーン信号)とを分離して処理するC/U分離が知られている。
特許文献1には、C/U分離構成のCプレーン装置(制御装置)とUプレーン装置(転送用装置)とで構成されたパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)において、接続要求メッセージを受けたCプレーン装置が、選択したUプレーン装置に通信経路を転送用情報として送信している。そして、特許文献1は、Uプレーン装置は、受信した転送用情報を用いて、自身が保持している転送用情報を更新し、これにより、CプレーンとUプレーンとの各々が保持する情報を同じにして同期された状態にし、そして、Cプレーン装置が接続応答メッセージを移動体端末に送信している。
特開2017−050747号公報
特許文献1の手法において、接続要求メッセージを受けたCプレーン装置は、接続応答メッセージを移動体端末に送信するまでに、一度、通信経路を設定するためにUプレーン装置との情報の送受信処理を行い、Uプレーン装置に転送用情報を記憶させる必要があった。
そこで、本発明は、通信経路を迅速に確立する通信システム、転送用装置、及び転送用プログラムを提供することを目的とする。
本発明の通信システムは、移動体端末と無線通信する通信装置を介し、通信先へのデータの転送を行う転送用装置と、転送用装置のデータの転送の制御を行う制御装置とを備える。制御装置は、受信部と送信部とを含む。受信部は、移動体端末からの接続要求を受信する。送信部は、接続要求に対する接続応答メッセージに、上記転送に利用する転送用装置と通信装置との間の通信経路に関する経路情報を付加して、移動体端末に送信する。転送用装置は、接続応答メッセージに含まれる経路情報に対応する通信経路を用いて、転送を行う。
本発明の転送用装置は、移動体端末と無線通信する通信装置を介して通信先へのデータの転送を行う転送用装置であり、移動体端末からの接続要求に対して転送の制御を行う制御装置から送信される接続応答メッセージに付加されている転送に利用する転送用装置と通信装置との間の通信経路に関する経路情報を取得し、取得した経路情報に対応する通信経路を用いて転送を行う。
本発明の転送用プログラムは、移動体端末と無線通信する通信装置を介して通信先へのデータを転送するコンピュータに、移動体端末からの接続要求に対して転送の制御を行う制御装置から送信される接続応答メッセージに付加されている転送に利用する転送用装置と通信装置との間の通信経路に関する経路情報を取得し、取得した経路情報に対応する通信経路を用いて上記データを転送させる。
上記送信部は、転送用装置を経由して、接続応答メッセージを移動体端末に送信することが好ましい。これにより、制御装置と転送用装置との同期処理が無くなり、転送に用いる通信経路がより迅速に確立され、そのため、通信が迅速化される。
送信部は、拡張領域に経路情報を含む接続応答メッセージを送信し、転送用装置は、接続応答メッセージの拡張領域から取得した経路情報を記憶することが好ましい。これにより、転送用装置を経由して接続応答メッセージを移動体端末に送信することができる。
本発明によれば、通信経路が迅速に確立される。
通信システムを含むネットワーク全体の一例を示す概略図である。 通信システムのブロック図である。 転送用装置を経由する接続応答メッセージの内容の説明図である。 制御装置及び転送用装置の電気的構成を示す構成図である。 データ及び情報の流れを説明するシーケンス図である。
移動体通信システムは、移動体端末から通信先へユーザデータを送るUプレーン装置の処理(以下、「Uプレーン処理」と称す)と、ユーザデータを送るための制御データを送って制御するCプレーン装置の処理(以下、「Cプレーン処理」と称す)とを行う。Uプレーン処理には、移動体端末からユーザデータを転送する転送用装置(Uプレーン装置)が用いられる。また、Cプレーン処理には、送られてくる制御データを処理したり、新たな制御データを生成する制御装置(Cプレーン装置)が用いられる。
Cプレーン処理には、Uプレーン処理においてユーザデータを送るための通信経路を確立する処理がある。通信経路は、移動体端末からの接続要求メッセージを受け、これに対する接続応答メッセージが移動体端末に送られることで確立される。通信経路の確立は、接続を要求する移動体端末が電源をオンにした、すなわちオフからオンに切り替えた場合や、通信中の移動体端末の移動によって基地局が変わる場合などに、移動体端末側から要求される。
通信経路の確立は、制御装置が接続要求メッセージを受信し、受信した接続要求メッセージに基づいて制御装置が行う制御にて転送用装置に通信経路を設定し、制御装置が移動体端末に接続応答メッセージを送信する流れとなっている。このため、接続応答メッセージを制御装置が移動体端末に送信するためには、制御装置と転送用装置との間の同期処理が行われる。つまり、通信経路の設定の際には、転送用装置は制御装置からの接続要求メッセージに含まれる情報を記憶するなどの処理を行い、こうした処理を待ってから接続応答メッセージは制御装置から移動体端末に送信されている。
図1には、本発明の実施形態の一例である通信システム11を含むネットワークシステム12の概略を示しており、このネットワークシステムは移動体端末13から通信先としての通信先端末14への通信を行う。ネットワークシステム12は、通信システム11と、パケット交換器17と、パケットデータネットワーク(Packet Data Network、以下「PDN」と称する)18などから構成される。この例では、通信先端末14は、PDN18に接続するものとする。パケット交換器17と通信システム11とは、これら相互の間に設けられているネットワーク19とともに、いわゆるモバイルコアネットワークを構成している。
パケット交換器17は、移動体端末13から通信先端末14へ送るデータ(パケット)であるユーザテータを、他の通信装置へ接続するノード機能を担うサービングゲートウェイ(Serving Gateway、以下「SGW」と称する)(図示無し)を含む。パケット交換器17は、モビリティマネージメントエンティティ(Mobility Management entity、「MME」と称される場合がある)(図示無し)からの制御メッセージに基づいて制御を行う。
通信システム11は、PDN18との接続を担い、ユーザデータと制御データとを分けて送受信するC/U分離方式によって、ユーザデータの転送や、転送に先立って、転送に係る通信の確立の制御などを行う。通信の確立の中には、通信経路の確立がある。通信システム11は、複数のPDN18と接続可能であり、移動体端末13からPDN18へのユーザデータをPDN18へ転送する際に、複数のPDN18から目的とするPDN18を識別する情報を使用して、転送を行う。なお、図1においては、上記複数のPDN18のうちひとつだけを描いてある。
通信システム11は、制御装置21と、複数の転送用装置22を有する転送用装置ユニット23などから構成されている。複数の転送用装置22の各々は、制御装置21と通信回線を用いて接続されており、ネットワークを介して接続されていてもよい。転送用装置22は、パケット交換器17などを介して、移動体端末13からのユーザデータを通信先端末14へ転送するユーザプレーン(Uプレーン)処理を行うUプレーン装置である。複数の転送用装置22は互いに同様の構成をもつ。
制御装置21は、例えば、移動体端末13の移動管理や通信経路(セッション)管理、移動体端末13の認証など、制御プレーン(Cプレーン)処理を行うCプレーン装置である。このように、制御装置21は、転送用装置22の転送の制御を行う。図1においては、図示の煩雑化を避けるため、転送用装置の個数を3つとして描いてあるが、転送用装置の個数はこれに限定されず、2または4以上であってよい。このように、通信システム11は制御装置21と転送用装置22とを備え、C/U分離で処理を行うパケットデータネットワークゲートウェイ(以下「PGW」と称する)を含む。
通信システム11は、ネットワーク19を介してパケット交換器17との間で、Cプレーン処理を行うことにより転送に用いる通信経路を確立し、Uプレーンの通信経路が確立されている間は、移動体端末13と通信先端末14とは、任意のタイミングで通信が可能である。なお、パケット交換器17は、図1に示すネットワークシステム12全体の中で、いわゆるMNO(Mobile Network Operator,移動体通信事業者)側の装置として設けられており、通信システム11は、いわゆるMVNO(Mobile Virtual Network Operator,仮想移動体通信事業者)側の装置として設けられている。
通信システム11は、図2に示すように、上記の制御装置21及び転送用装置22と、第1経路制御部31と、第2経路制御部32などで構成されている。なお、パケット交換器17と通信システム11との間には前述の通りネットワーク19(図1参照)があるが、図2においてはネットワーク19の図示を略してある。また、通信システム11は、複数の転送用装置22を有する転送用装置ユニット23(図1参照)を備えるが、図2においては転送用装置22をひとつのみ図示し、転送用装置ユニット23の図示を略す。
第1経路制御部31は、パケット交換器17と、制御装置21と、転送用装置22と、第2経路制御部32との各々に接続している。第2経路制御部32は、PDN18と、転送用装置22と、第1経路制御部31との各々に接続している。第1経路制御部31及び第2経路制御部32は、データ内にある通信先(宛先)や送信元などの情報を参照して、当該データを送る経路を制御するためのものであり、ルータの機能を有している。
例えば、第1経路制御部31は、移動体端末13から制御装置21宛へのデータは制御装置21に送る。第1経路制御部31は、移動体端末13から通信先端末14宛へのデータは転送用装置22に送り、転送用装置22を介した通信先端末14からの移動体端末13宛へのデータはパケット交換器17へ送る。また、この例では、制御装置21からの移動体端末13宛のデータについては、転送用装置22へ送る。第1経路制御部31は、ルーティングテーブルを有しており、このルーティングテーブルを予め設定しておくことで、上記のような送信が実現される。第2経路制御部32は、移動体端末13宛のデータは第1経路制御部31に送り、通信先端末14宛のデータは通信先端末14が接続しているPDN18に送る。
制御装置21は、受信部41と送信部42とを備える。受信部41は、第1経路制御部31と接続しており、移動体端末13からの接続要求メッセージを受信する。接続要求メッセージは、移動体端末13と通信先端末14が接続するPDN18との間の通信経路の確立を要求するデータであり、Cプレーン処理に用いる制御データのひとつである。
具体的には、移動体端末13がパケット交換器17に接続要求メッセージを送り、この接続要求メッセージには、例えば移動体端末13の識別情報やPDN情報が含まれる。PDN情報は、移動体端末13から通信先端末14へ送るユーザデータを通信システム11が転送する際に用いるPDN18に関するデータであり、通信先端末14に関する情報が含まれていてもよい。パケット交換器17は、Cプレーン処理の際のパケット交換器17のIP(Internet Protocol)アドレスや、Uプレーン処理の際のパケット交換器17のIPアドレスを保持しており、これらを、移動体端末13から受信した接続要求メッセージに加える。そしてパケット交換器17は、移動体端末13の識別情報、PDN情報、パケット交換器17のIPアドレスなどを含む接続要求メッセージを通信システム11へ送る。パケット交換器17に第1経路制御部31を介して接続している通信システムの受信部41はこれら情報が含まれる接続要求メッセージを受信する。
なお、上記の移動体端末13の識別情報としては、例えばIMSI(International Mobile Subscriber Identity,国際移動体加入者識別番号)や、IMEI(International Mobile Equipment Identity)があり、これらのうちのいずれか一方でもよい。IMSIは移動体端末13の加入者(ユーザ)に割り当てられた固有の番号であり、IMEIは移動体端末13に割り振られた固有の番号である。以降の説明においては、これらをまとめて「識別情報SID」と記載する。また、以降の説明においては、Cプレーン処理の際のパケット交換器17のIPアドレスには符号CIPaを付して、これを「IPアドレスCIPa」と記載し、Uプレーン処理の際のパケット交換器17のIPアドレスには符号UIPaを付して、これを「IPアドレスUIPa」と記載する。
送信部42は、パケット交換器17からの接続要求メッセージから、パケット交換器17とのCプレーン処理に用いる情報及びパケット交換器17とのUプレーン処理に用いる情報を生成し、また、ユーザデータの送信の際に用いる移動体端末13のIPアドレスを生成する。以下の説明においては、移動体端末のIPアドレスには符号MIPを付して、「IPアドレスMIP」と記載する。パケット交換器17とのCプレーン処理に用いる上記情報としては、例えば、Cプレーン処理を行う制御装置21のIPアドレスと、Cプレーン処理を行う制御装置21が使用するトンネルを識別するトンネル識別情報とがある。以下の説明においては、Cプレーン処理を行う制御装置21のIPアドレスには符号CIPbを付して、これを「IPアドレスCIPb」と記載する。Cプレーン処理を行う際の制御装置21が使用するトンネルは、Uプレーン処理を行う際の前述のトンネルとしている。また、パケット交換器17とのUプレーン処理に用いる上記情報としては、例えば、ユーザデータの転送を行う転送用装置22のIPアドレスと、Uプレーン処理を行う転送用装置22が使用するトンネルを識別するトンネル識別情報とがある。以下の説明においては、転送を行う転送用装置22のIPアドレスには符号UIPbを付して、これを「IPアドレスUIPb」と記載する。
Cプレーン処理を行う制御装置21が使用するトンネルは、移動体端末13からのデータ通信の際にパケット交換器17が通信システム11との通信に使用する通信経路である。パケット交換器17は、移動体端末毎に異なるトンネルを利用するものとする。前述のトンネル識別情報は、言い換えると、ユーザデータの転送の際にパケット交換器17と転送用装置22間で使用されるトンネルを識別する情報である。以下の説明においてはトンネル識別情報に符号TIDを付して、「トンネル識別情報TID」と記載する。なお、トンネル識別情報TIDとIPアドレスUIPbとは通信システム11にあらかじめ登録された中から、接続要求メッセージに応じて払いだす。
なお、本例の送信部42は、移動体端末13が使用するUプレーン処理用の通信経路を割り当てる転送用装置22を複数(図1においては3つ)のうちから選択する処理も行う。図2には、選択された所定の転送用装置22を描いており、IPアドレスUIPbは、選択した転送用装置22のIPアドレスである。IPアドレスMIPには、選択した転送用装置22にあらかじめ割り当てられた複数の端末用IPアドレスのうち、未使用のものが払いだされる。
送信部42は、受信した接続要求メッセージに含まれるCプレーン処理情報(識別情報SID,IPアドレスCIPa)、Uプレーン処理情報(IPアドレスUIPa、PDN情報)、生成したIPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、トンネル識別情報TID、IPアドレスMIPを紐付けて、制御装置21に設けた記憶部(図示無し)に記憶してこの記憶部の情報を更新する。
また、送信部42は第1経路制御部31に接続しており、上記の各情報のうち、IPアドレスCIPa、IPアドレスUIPa、PDN情報、IPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、トンネル識別情報TID、IPアドレスMIP)を、移動体端末13に送信する。
このように、送信部42は、受信部41が受信した接続要求メッセージに対する接続応答メッセージに、転送に用いる転送用装置22とパケット交換器17との間の通信経路に関する経路情報を付加し、移動体端末13を宛先として送信する。前述のように第1経路制御部31は制御装置21からの移動体端末13宛のデータについては転送用装置22へ送るから、送信部42は転送用装置22を経由して、接続応答メッセージを移動体端末13に送信する。
送信部42が送信する接続応答メッセージのデータは、含ませる情報が規定されている規定領域と、図3に示すように拡張領域とで構成されていることが好ましく、本例でもそのようにしている。上記の接続応答メッセージの情報のうち、規定領域に含まれる第1情報は、例えば、IPアドレスCIPa、PDN情報、IPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、IPアドレスMIPである。上記の接続応答メッセージのうち、拡張領域に含まれる第2情報は、IPアドレスUIPaと、トンネル識別情報TIDとであり、これらはUプレーン処理に用いる経路情報である。なお、拡張領域としては、プライベートエクステンション(private extension)を用いている。
転送用装置22は、記憶部45を備え、さらに、本例では応答処理部46と転送部47とを備える。応答処理部46は、制御装置21の送信部42と連携して動作しており、また、規定領域と拡張領域とのいずれの接続応答メッセージの情報も取得するように構成されている。これにより、応答処理部46は、制御装置21の送信部42から受け取った情報を、記憶部45に記憶させる。したがって、転送用装置22は、接続応答メッセージの拡張領域から取得した上記経路情報であるIPアドレスUIPaとトンネル識別情報TIDとについてもこれらを読み出し、記憶部45に記憶させる。応答処理部46は、記憶部45へ接続応答メッセージに含まれる上記情報を記憶させる際には、これらの情報を互いに紐付けて、記憶させる。送信部42は、制御装置21の記憶部(図示無し)を更新するたびに更新した情報を応答処理部46へ送るから、応答処理部46によって記憶部45に記憶される情報は更新される。
応答処理部46は、また、宛先が移動体端末13とされている接続応答メッセージを、第2経路制御部32へ送る。第2経路制御部32は、接続している第1経路制御部31へ接続応答メッセージを送る。
転送部47は、第1経路制御部31に接続しており、第1経路制御部31から送られてきたユーザデータの転送処理、すなわちUプレーン処理を行う。転送部47は、転送処理の際に、ユーザデータの一部として送られてきた例えばIPアドレスMIPやトンネル識別情報TID、IPアドレスUIPaなどの情報を取得し、これら情報を含むデータを記憶部45に記憶されているデータ群の中から特定する。そして、転送部47は、特定したデータに含まれる例えばPDN情報などに基づき、目的とするPDN18に接続する通信先端末14へユーザデータを第2経路制御部32を経て送信する。このように、転送部47は、パケット交換器17から第1経路制御部31を経由してユーザデータを受信し、記憶部45に記憶されている情報であり、かつ、送信部42から応答処理部46に送られてくる際に拡張領域に記憶されていた情報に基づき、第2経路制御部32を経由してPDN18にユーザデータを送ることにより通信先端末14へ転送する。
なお、制御装置21と転送用装置22とは、行う処理が互いに異なるから、記憶部から読み出す情報及び読み出す順序などが互いに異なる。そのため、制御装置21の記憶部(図示無し)と転送用装置22の記憶部45とは、保持する情報が互いに同じである場合でも、その記憶態様は互いに異なっている。
転送用装置22は、PDN18側から移動体端末13方向のデータ転送の場合には、PDN18から第2経路制御部32を経由してデータを受信し、記憶部45に記憶されている経路情報に基づき第1経路制御部31を経由してパケット交換器17にデータを転送する。この転送の際、転送用装置22は、例えば、受信したデータに含まれるIPアドレスMIPを記憶部45に記憶されているデータで検索し、通信経路を特定する。
制御装置21(図2参照)及び転送用装置22(図2参照)の電気的構成の一例は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)を含む制御処理装置51と、RAM(Random Access Memory)を含む主記憶装置52と、HDD(Hard Disc Drive)を含む補助記憶装置53と、ネットワークカード(Network Interface Card)などを含む通信制御装置56と、を有する。なお、CPUの代わりにMPU(Micro−Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等の装置を用いてもよい。
主記憶装置52、補助記憶装置53、及び通信制御装置56は、バスラインを介して制御処理装置51とそれぞれ接続される。制御処理装置51は、(1)補助記憶装置53に記憶されたプログラムを主記憶装置52上に読み込み、(2)プログラムの指示に従って補助記憶装置53と通信制御装置56との少なくともいずれかからデータを取得し、(3)取得したデータをプログラムに規定される手順で演算・加工した上で、(4)演算済み・加工済みのデータを補助記憶装置53と通信制御装置56との少なくともいずれかに提供する。転送用装置22において上記のプログラムは転送用プログラムである。
制御装置21の受信部41(図2参照)は通信制御装置56を含み、送信部42(図2参照)は通信制御装置56及び制御処理装置51を含んで構成されている。転送用装置22の応答処理部46(図2参照)と転送部47(図2参照)とはそれぞれ通信制御装置56及び制御処理装置51を含み、記憶部45(図2参照)は主記憶装置52と補助記憶装置53とを含んで構成されている。
図5を参照しながら、上記構成の作用を説明する。移動体端末13は、通信先端末14に対するユーザデータの送信の前に、移動体端末13の識別情報やPDN情報等が含まれる接続要求メッセージをパケット交換器17へ送信する(S11)。接続要求メッセージは、移動体端末13が例えば電源をオフ状態からオン状態に切り替えた場合の他、移動体端末13が移動して基地局が変わった場合に、パケット交換器17を経て通信システム11へ送られる。
パケット交換器17は、移動体端末13からの接続要求メッセージを受信すると、受信した接続要求メッセージに対して、パケット交換器17が保持する情報を追加し、情報が追加された接続要求メッセージを制御装置21へ送る(S12)。パケット交換器17が送信する接続要求メッセージには、識別情報SID、PDN情報、IPアドレスCIPa、IPアドレスUIPaが含まれる。これにより、パケット交換器17は、パケット交換器17と通信システム11との間の通信経路の確立を要求する。
送信部42は、パケット交換器17からの接続要求メッセージを受信すると、受信した接続要求メッセージに基づき、IPアドレスCIPbと、IPアドレスUIPbと、トンネル識別情報TIDと、IPアドレスMIPとの各情報を生成する(S13)。送信部42は、転送に用いる転送用装置22を複数の中から選択し、選択したひとつのIPアドレスを上記IPアドレスUIPbとする。なお、本例では、パケット交換器17においてトンネルのパケット交換器17側の末端の識別情報をトンネルエンド識別情報TIDeとして生成しており、このトンネルエンド識別情報TIDeを用いてトンネルを特定し、トンエル識別情報TIDを生成している。したがって、図5には図示を略してあるが、本例では、パケット交換器17から制御装置21の受信部41へ送られる接続要求メッセージには、トンネルエンド識別情報TIDeが含まれている。また、トンネルは、パケット交換器17側の末端の上記トンネルエンド識別情報TIDeに加えて、転送用装置22側の末端のトンネルエンド識別情報TIDeを用いて特定してもよい。
送信部42は、受信した接続要求メッセージに含まれるCプレーン処理情報(識別情報SID,IPアドレスCIPa)、Uプレーン処理情報(IPアドレスUIPa、PDN情報)、上記ステップS13で生成したIPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、トンネル識別情報TID、IPアドレスMIPを互いに紐付けて前述の記憶部(図示無し)に記憶し、記憶部の情報を更新する(S14)。
また、送信部42は、上記の各情報(識別情報SID,IPアドレスCIPa,IPアドレスUIPa、PDN情報、IPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、トンネル識別情報TID、IPアドレスMIP)を、移動体端末13に送信する。このように、送信部42は、受信部41が受信した接続要求メッセージに対する接続応答メッセージに、転送に用いる転送用装置22とパケット交換器17との間の通信経路に関する経路情報を付加し、移動体端末13を宛先として送信する。送信されたデータは、前述のように構成された第1経路制御部31により、転送用装置22に送られる(S15)。このように第1経路制御部31を設けているから移動体端末13宛の接続応答メッセージは、転送用装置22を経由して、移動体端末13に送信される。したがって、制御装置21と転送用装置22との間の同期処理が無くなり、制御装置21からの接続応答メッセージは転送用装置22を経由してパケット交換器17に送られ、移動体端末13に向かう。なお、トンネルエンド識別情報TIDeを送信する場合には、このトンネルエンド識別情報TIDeも第2情報として、前述の拡張領域に含ませて送信部42から送信するとよい。拡張領域に前述のトンネルエンド識別情報TIDeが含まれていた場合には、応答処理部46はこのトンネルエンド識別情報TIDeを拡張領域から取得して記憶部45に記憶してもよい。
第1経路制御部31に接続している応答処理部46は、ステップS15で受け取ったデータを、記憶部45に記憶する(S16)。これにより、記憶部45に記憶されている情報は、制御装置21に記憶されている情報と同じになる。
応答処理部46は、ステップS15で受け取ったデータを、記憶部45に記憶するとともに、第2経路制御部32、第1経路制御部31を順次経由してパケット交換器17へ送る(S17)。パケット交換器17は、接続応答メッセージを受信した場合に、接続応答メッセージに含まれるIPアドレスCIPbと、IPアドレスUIPbと、トンネル識別情報TIDと、IPアドレスMIPとを保存する。これにより、パケット交換器17と通信システム11との間でプレーン処理とUプレーン処理とが可能となる。
パケット交換器17は、送られてきた接続応答メッセージを移動体端末13へ送る(S18)。このようにして、制御装置21から送信され、転送用装置22を経由した接続応答メッセージは、移動体端末13に受信される。このように、接続要求メッセージを送信した移動体端末13が、パケット交換器17から接続応答メッセージを受信することで、Uプレーン処理用、すなわち転送用の通信経路が確立する。
移動体端末13は、パケット交換器17側に設けられた、近くの通信装置(図示無し)から接続応答メッセージを受信し、接続応答メッセージに含まれるIPアドレスMIPをIPアドレスとして用いて、通信先端末14へのユーザデータをパケット交換器17に向けて送信する(S19)。
上記の例では、送信部42から送信された、識別情報SID,IPアドレスCIPa,IPアドレスUIPa,PDN情報、IPアドレスCIPb、IPアドレスUIPb、トンネル識別情報TID、IPアドレスMIPのすべてを、移動体端末13へ送っている。しかし、これらのうちで転送用装置22からパケット交換器17へ送るデータは、少なくとも、識別情報SIDと、IPアドレスUIPaと、IPアドレスCIPbと、IPアドレスUIPbと、トンネル識別情報TIDと、IPアドレスMIPなどを含んでいればよい。また、これらのうちでパケット交換器17から移動体端末13へ送るデータは、IPアドレスMIPなどを含んでいればよい。そこで、図5の転送用装置22からパケット交換器17への接続応答メッセージとパケット交換器17から移動体端末13への接続応答メッセージとの各々については、制御装置21から送信された情報のうち、このように少なくとも送ればよいとされる情報のみを示している。
パケット交換器17は、移動体端末13からのユーザデータを受信すると、移動体端末13とパケット交換器17との間に予め設定されている設定済みのUプレーン処理用の通信経路から、使用する通信経路を検索して特定する。パケット交換器17は、さらに、特定した通信経路と紐づけられた通信経路を、通信システム11との間に確立されているUプレーン処理用の通信経路から検索して取得する。確立されているUプレーン処理用の通信経路は、トンネル識別情報TIDと、IPアドレスUIPbとで特定された通信経路である。パケット交換器17は、移動体端末13からのユーザデータを、トンネル識別情報TIDとIPアドレスUIPbとを加えたデータにして、IPアドレスUIPbをもつ転送用装置22の、第1経路制御部31に接続した転送部47に送信する(S20)。この送信においては、パケット交換器17は、少なくともIPアドレスMIPとIPアドレスUIPaとを転送部47に送信する。
IPアドレスUIPbは、パケット交換器17が、接続応答メッセージを受信して保存したUプレーン処理用の情報であり、制御装置21がステップS13で選択した転送用装置22のIPアドレスである。このため、パケット交換器17から目的とする転送用装置22にユーザデータは確実に送信される。
転送用装置22の転送部47は、パケット交換器17からのユーザデータを受信すると、この中に含まれるトンネル識別情報TIDに基づいて、記憶部45からトンネル識別情報TIDを情報として含むデータを特定する(S21)。そして、転送部47は、トンネル識別情報TIDに紐付けられている情報、例えばPDN情報を取得する(S22)。
転送部47は、ユーザデータをステップS22で取得したPDN情報に対応するPDN18に送信する(S23)。この際、ステップS22で取得されたPDN情報を用いることで、目的とするPDN18へユーザデータが確実に送られ、通信先端末14へ送信される。
ユーザデータが通信先端末14に送信されると、PDN18は、移動体端末13に対して、IPアドレスMIPを送信先のIPアドレスとするデータを送信する(S24)。
以上に説明したように、本例によると、Cプレーン処理とUプレーン処理を分離したC/U分離構成の通信システム11において、同期処理が無いから、通信経路が迅速に確立され、その結果、通信が迅速に行われる。
11 通信システム
12 ネットワークシステム
13 移動体端末
14 通信先端末
17 パケット交換器
18 PDN
19 ネットワーク
21 制御装置
22 転送用装置
23 転送用装置ユニット
31 第1経路制御部
32 第2経路制御部
41 受信部
42 送信部
45 記憶部
46 応答処理部
47 転送部

Claims (5)

  1. 移動体端末と無線通信する通信装置を介し、通信先へのデータの転送を行う転送用装置と、
    前記転送用装置のデータの転送の制御を行う制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記移動体端末からの接続要求を受信する受信部と、
    前記接続要求に対する接続応答メッセージに、前記転送に利用する前記転送用装置と前記通信装置との間の通信経路に関する経路情報を付加して、前記移動体端末に送信する送信部と、を含み、
    前記転送用装置は、
    前記接続応答メッセージに含まれる前記経路情報に対応する通信経路を用いて、前記転送を行う、
    通信システム。
  2. 前記送信部は、前記転送用装置を経由して、前記接続応答メッセージを前記移動体端末に送信する、
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記送信部は、拡張領域に前記経路情報を含む前記接続応答メッセージを送信し、
    前記転送用装置は、前記接続応答メッセージの前記拡張領域から取得した前記経路情報を記憶する請求項2に記載の通信システム。
  4. 移動体端末と無線通信する通信装置を介して通信先へのデータの転送を行う転送用装置であり、
    前記移動体端末からの接続要求に対して前記転送の制御を行う制御装置から送信される接続応答メッセージに付加されている前記転送に利用する前記転送用装置と前記通信装置との間の通信経路に関する経路情報を取得し、取得した経路情報に対応する通信経路を用いて前記転送を行うことを特徴とする転送用装置。
  5. 移動体端末と無線通信する通信装置を介して通信先へのデータを転送するコンピュータに、
    前記移動体端末からの接続要求に対して転送の制御を行う制御装置から送信される接続応答メッセージに付加されている前記転送に利用する前記転送用装置と前記通信装置との間の通信経路に関する経路情報を取得し、取得した経路情報に対応する通信経路を用いて前記データを転送させる転送用プログラム。
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