JP2020157967A - 樹脂製バックドア - Google Patents
樹脂製バックドア Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020157967A JP2020157967A JP2019060303A JP2019060303A JP2020157967A JP 2020157967 A JP2020157967 A JP 2020157967A JP 2019060303 A JP2019060303 A JP 2019060303A JP 2019060303 A JP2019060303 A JP 2019060303A JP 2020157967 A JP2020157967 A JP 2020157967A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back door
- resin
- inner panel
- panel
- fastening means
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Connection Of Plates (AREA)
Abstract
【課題】 外観ひずみ等の不具合なく、かつリサイクル性およびサービス性に優れた樹脂製バックドアを提供する。【解決手段】 車体の内部から外部に向かって配設されて互いに重ねられる樹脂製のインナパネル11および樹脂製のアウタパネル12を備えるバックドア1において、バックドア1中心部近傍において、インナパネル11とアウタパネル12との少なくとも一箇所が機械締結手段によって係合されており、バックドア1外周部では、外周方向に可動である締結手段によってインナパネル11とアウタパネル12とが係合されていることを特徴とする。【選択図】 図2
Description
本発明は、樹脂製バックドアに関する。
近年、自動車の外装部材に、樹脂製の部材が用いられるようになってきており、これらの部材は、互いに接着剤を用いて接着されることで組立がなされている(例えば、特許文献1参照)。樹脂製のバックドアインナパネルとアウタパネルとを分離する場合には、接着剤にワイヤ等の線状部材を内蔵させておき、接着剤硬化後に、前記線状部材によって接着剤層を分断する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、ワイヤで接着剤を破壊する作業は容易ではなく、多大な手間がかかり、リサイクル性に問題がある。そして、非破壊では脱着ができないため、アウタパネルまたはインナパネルだけの交換修理ができず、サービス性にも問題があった。また、外周部全体を接着することで、外気温の変化等による熱膨張や収縮によって、外観ひずみ等の不具合が生じる場合もあった。本発明は上記問題点を解決するものであり、外観ひずみ等の不具合なく、かつリサイクル性およびサービス性に優れた樹脂製バックドアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の樹脂製バックドアは、
車体の内部から外部に向かって配設されて互いに重ねられる樹脂製のインナパネルおよび樹脂製のアウタパネルを備えるバックドアにおいて、
前記バックドア中心部近傍において、前記インナパネルと前記アウタパネルとの少なくとも一箇所が機械締結手段によって係合されており、
前記バックドア外周部では、外周方向に可動である締結手段によって前記インナパネルと前記アウタパネルとが係合されていることを特徴とする。
車体の内部から外部に向かって配設されて互いに重ねられる樹脂製のインナパネルおよび樹脂製のアウタパネルを備えるバックドアにおいて、
前記バックドア中心部近傍において、前記インナパネルと前記アウタパネルとの少なくとも一箇所が機械締結手段によって係合されており、
前記バックドア外周部では、外周方向に可動である締結手段によって前記インナパネルと前記アウタパネルとが係合されていることを特徴とする。
本発明によれば、外観ひずみ等の不具合なく、かつリサイクル性およびサービス性に優れた樹脂製バックドアを提供することができる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、以下で参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。
図1に、自動車のバックドアの一例の正面図を示す。図2は、図1におけるA−A断面図である。バックドア1は、車体の内部である車室からその外部の後方に向かって配設されて互いに重ねられる樹脂製のインナパネル11およびアウタパネル12を備えている。バックドア1には、その中心部近傍にライセンスプレート21やガーニッシュ22等の付属品が取り付けられる取付部20が設けられており、取付部20における少なくとも一箇所で、ボルト、リベット等の機械締結手段でインナパネル11とアウタパネル12とが係合されている。前記機械締結手段とは、十分に強度があり、脱着可能な方法であればボルト、リベットに限定されない。
機械締結の箇所は、例えば、ライセンスプレート21で隠れる部分(図中20a)に、インナパネル11とアウタパネル12とをボルト締結し、前記ボルト締結部を覆うようにライセンスプレート21を取り付けるとよい。前記機械締結の箇所は、ライセンスプレートの位置に限定されず、他の部分(例えば図中20b)に設ける場合は、前記ボルト締結部をガーニッシュ22等で覆うとよい。
バックドア1の外周部は、外周方向に可動である締結手段(図示せず)によってインナパネル11とアウタパネル12とが係合されている。前記外周方向に可動である締結手段としては、公知の締結手段を用いることができ、クリップ(例えば、特開2004−209800号公報に開示のもの)、ツメ(例えば、特開2014−126127号公報に開示のもの)、スライド差込、スライドナット、段付きボルト、カラー付きボルトなどがあげられる。これらの締結手段は、全て同じものを用いてもよいし、バックドアの位置や形状等に応じて複数の締結手段を使い分けて使用することもできる。
本発明の樹脂製バックドアは、取付部20においてインナパネル11とアウタパネル12とが固定された箇所を中心(基準点)に、バックドア1のアウタパネル12が、インナパネル11に対して可動となる締結手段を用いているので、外気温の変化等による熱膨張や収縮といった動きを許容しつつ締結することができる。図2においては、例えば、アウタパネル12が熱膨張した場合、インナパネル11に対してアウタパネル12が図中の矢印方向に動くことで、熱膨張を吸収することができる。したがって、従来、外周部全体を接着することで生じていた、外気温の変化等による熱膨張や収縮による外観ひずみ等の不具合を抑制することができる。
前記外周方向に可動である締結手段の可動方向は、前記基準点から放射状であり、前記基準点と前記締結手段とを結ぶ直線に対し、可動方向は、±10°以内であり、好ましく±5°以内、さらに好ましくは±3°以内である。また、可動代は、前記基準点からの距離に応じて、線膨張係数から計算することができる。
また、本発明の樹脂製バックドアは、インナパネル11とアウタパネル12とは、従来のように接着剤を主とした固定がなされていない。したがって、前記機械締結手段によって固定されている取付部20における箇所で、前記機械締結手段のボルト等を外せば、インナパネル11とアウタパネル12とを容易に取り外しすることができる。
なお、取付部20において、前記機械締結手段としてボルトとナットを用いる場合には、防盗性の観点から、アウタパネル12側にナットが取り付けられており、インナパネル11側からボルトで固定することが好ましい。同様に、前記外周方向に可動である締結手段としてスライドナットを用いる場合にも、アウタパネル12側にナットが取り付けられており、インナパネル11側からボルトで固定することが好ましい。
バックドア1の少なくとも下端部以外の外周部には、フランジ部を設け、シーリング材を貼付あるいは充填させることが好ましい。前記シーリング材としては、ブチルゴム系シーリング材や、発泡シール材(例えば、「エプトシーラー」(商品名、日東電工株式会社製)等)を好適に用いることができる。シーリング材を設けることにより、インナパネル11とアウタパネル12との間への水等の浸入や機器への被水を防止することができる。また、部材間のがたつきや異音も防止できる。
次に、バックドア1の組立方法につき説明する。
インナパネル11と、アウタパネル12とは、それぞれ個別に金型を用いて射出成形される。バックドア1の組立作業をする場合には、まず、インナパネル11とアウタパネル12とを互いに接近させ、インナパネル11およびアウタパネル12に設けられた、外周方向に可動である締結手段の各々の対応位置に合わせて重ねる。そして、この状態で、前記締結手段でインナパネル11とアウタパネル12とを係合する。
次に、取付部20で、少なくとも一箇所、機械締結手段でインナパネル11とアウタパネル12とを係合する。なお、シーリング材を設ける場合には、インナパネル11とアウタパネル12との係合前に、外周のフランジ部にシーリング材を設置し、インナパネル11とアウタパネル12との重ね合わせ時に挟み込めばよい。シーリング材の材質によっては、インナパネル11とアウタパネル12との係合後に、パネル間にシーリング材を注入してもよい。
インナパネル11とアウタパネル12との一体化を行った後、バックドア1は各種組立工程に供される。
リサイクル時や交換修理時には、機械締結手段およびシーリング材を取り外し、その後に外周の可動締結手段を取り外せばよい。
樹脂外板に用いられる樹脂材料としては、例えば、PP(ポリプロピレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PMMA(アクリル)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂、ナイロン6、ナイロン6,6等のPA(ポリアミド)樹脂、AES(アクリロニトリルエチレンスチレン)樹脂、ASA(アクリロニトリルスチレンアクリル酸エステル)樹脂等があげられる。また、例えば、これらのポリマーアロイや、ガラス強化繊維が配合されたPP樹脂等の繊維強化プラスチックも好適に使用できる。
1 …バックドア
11 …インナパネル
12 …アウタパネル
20 …取付部
21 … ライセンスプレート
22 …ガーニッシュ
11 …インナパネル
12 …アウタパネル
20 …取付部
21 … ライセンスプレート
22 …ガーニッシュ
Claims (1)
- 車体の内部から外部に向かって配設されて互いに重ねられる樹脂製のインナパネルおよび樹脂製のアウタパネルを備えるバックドアにおいて、
前記バックドア中心部近傍において、前記インナパネルと前記アウタパネルとの少なくとも一箇所が機械締結手段によって係合されており、
前記バックドア外周部では、外周方向に可動である締結手段によって前記インナパネルと前記アウタパネルとが係合されていることを特徴とする樹脂製バックドア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060303A JP2020157967A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 樹脂製バックドア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019060303A JP2020157967A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 樹脂製バックドア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020157967A true JP2020157967A (ja) | 2020-10-01 |
Family
ID=72641414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019060303A Pending JP2020157967A (ja) | 2019-03-27 | 2019-03-27 | 樹脂製バックドア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020157967A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114633609A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-17 | 湖南湖大艾盛汽车零部件装备制造有限公司 | 一种外板可拆卸式全塑尾门结构 |
-
2019
- 2019-03-27 JP JP2019060303A patent/JP2020157967A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114633609A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-17 | 湖南湖大艾盛汽车零部件装备制造有限公司 | 一种外板可拆卸式全塑尾门结构 |
CN114633609B (zh) * | 2022-03-16 | 2024-01-30 | 湖南湖大艾盛汽车零部件装备制造有限公司 | 一种外板可拆卸式全塑尾门结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1558481B1 (en) | Structural roof panel systems | |
JP2004156770A (ja) | 外側リブを備える軽量構成部材 | |
KR20050098231A (ko) | 성형 횡단 차량 비임 | |
US8100466B2 (en) | Vehicle roof having a modular, multishell structure | |
US20110193332A1 (en) | Unit support for the body of a motor vehicle, bulkhead module with unit support, cockpit module for a vehicle body, body structure, and finally assembled body | |
US20050121818A1 (en) | Method of manufacturing an airbag assembly and vehicle trim component | |
CN108909415B (zh) | 具有承载件且带有防侵入件的门组件 | |
US20030194542A1 (en) | Panel with injection molded components and method of making same | |
EP0074997A1 (en) | Attachment of a stainless steel outerbody to a glass reinforced plastic inner body | |
JP2012214199A (ja) | 車両用のドア構造 | |
JP2020157967A (ja) | 樹脂製バックドア | |
JP2014172609A (ja) | 車両ピラー構造及びその構成方法 | |
US10406893B2 (en) | Inner support panel for mounting a hardware module of a vehicle door assembly | |
US8167343B2 (en) | Device for attachment of a bumper covering | |
KR101972021B1 (ko) | 이중결합구조의 자동차 내장재용 복합패널 | |
KR20210067799A (ko) | 하이브리드 카울크로스바 및 그 제조방법 | |
JP2020157969A (ja) | 樹脂製バックドア | |
KR102022550B1 (ko) | 경량화된 테일게이트 조립체 | |
EP1283155B1 (en) | Method of producing a vehicle outer panel | |
US11155306B2 (en) | Vehicle side outer structure | |
KR20100032774A (ko) | 프런트 엔드 모듈 캐리어 | |
US20240092150A1 (en) | Windshield retention assembly for a vehicle | |
KR101994942B1 (ko) | 이중결합구조의 자동차 내장재용 복합패널 | |
US10843388B2 (en) | Tailgate for a motor vehicle, and method for producing such a tailgate | |
Kurcz et al. | A case for replacing steel with glass-mat thermoplastic composites in spare-wheel well applications |