JP2020157037A - 筋疲労評価方法及び筋疲労評価システム - Google Patents

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友介 坂上
Yusuke Sakagami
友介 坂上
千草 井中
Chigusa Inaka
千草 井中
一成 後藤
Kazunari Goto
一成 後藤
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Abstract

【課題】特定の筋肉に一定でない負荷をけたときに生じる筋肉の疲労を、精度良く評価することができる非侵襲性の筋疲労評価方法及び筋疲労評価システムを提供する。【解決手段】生体表面に、少なくとも2つの電極10、20を、所定の間隔を開けて配置し、2つの電極間に、第1の外部抵抗Rg1を並列接続したときに生じる第1の電圧V1、及び第2の外部抵抗Rg2を並列接続したときに生じる第2の電圧V2を測定し、第1の電圧V1及び第2の電圧V2の電圧比V1/V2に基づいて、生体表面下の筋肉部位における2つの電極間の生体インピーダンスを算出し、算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋肉部位における局所的な筋疲労を評価する。【選択図】図2

Description

本発明は、生体内のインピーダンスを測定することにより、特定の筋肉の疲労を評価する筋疲労評価方法及び筋疲労評価システムに関する。
筋肉の疲労状態を手軽に評価する方法として、外部から生体内に高周波電流を流して、生体内のインピーダンスを測定する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、この方法は、外部から生体内に高周波電流を流す必要があるため、感電等を引き起こすおそれがある。また、生体内の全体的なインピーダンスを測定するため、特定の筋肉の疲労を評価することが難しい。
これに対して、非侵襲的に筋肉の疲労状態を評価する方法として、筋電図を測定する方法が知られている(例えば、非特許文献1)。この方法は、筋電図の振幅や中心周波数の変化を測定することにより、特定の筋肉における疲労を評価することができる。
特開2004−49789号公報
木塚朝博、増田正、木竜徹、佐渡山亜兵 共著「表面筋電図」、東京電機大学出版局、2006年3月、60頁〜62頁
しかしながら、筋電図は、筋肉を収縮させて得られる生体信号であるため、筋肉に加える負荷の大きさを変えると、振幅や中心周波数が変化する。そのため、筋肉に一定の大きさの負荷をかけた状態の時しか、筋肉の疲労を評価することができない。すなわち、筋電図だけでは、筋肉に一定でない負荷をかけた状態で、継続的に生じる筋肉の疲労を評価する指標にはならない。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その主な目的は、特定の筋肉に一定でない負荷をかけたときに生じる筋肉の疲労を、評価することができる非侵襲性の筋疲労評価方法及び筋疲労評価システムを提供することにある。
本発明に係る筋疲労評価方法は、生体表面に、少なくとも2つの電極を、所定の間隔を開けて配置し、2つの電極間に、第1の外部抵抗を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び第2の外部抵抗を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定し、第1の電圧V及び第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、生体表面下の筋肉部位における2つの電極間の生体インピーダンスを算出し、算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋肉部位の局所的筋疲労を評価することを特徴とする。
本発明に係る筋疲労評価システムは、生体表面に所定の間隔を開けて配置される少なくとも2つの電極と、2つの電極間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段と、接続手段により、2つの電極間に、第1の外部抵抗を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び第2の外部抵抗を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定する電圧測定手段と、第1の電圧V及び第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、生体表面下の筋肉部位における2つの電極間の生体インピーダンスを算出するインピーダンス算出手段とを備え、算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋肉部位の局所的筋疲労を評価することを特徴とする。
本発明によれば、特定の筋肉に一定でない負荷をかけたときに生じる筋肉の疲労を、継続的に、かつ非侵襲的に評価することができる。
本発明の一実施形態における筋疲労評価方法を模式的に示した図である。 図1に示した状態の等価回路図を示す。 (a)〜(c)は、筋疲労と生体インピーダンスとの関係を調べた結果を示したグラフである。 (a)及び(b)は、筋肉内の水分量の変化と、生体インピーダンスの変化との関係を模式的に示したグラフである。 急性期筋疲労と慢性期筋疲労とを調べた結果を示したグラフである。 2つの電極の配置の仕方を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
図1は、本発明の一実施形態における筋疲労評価方法を模式的に示した図である。
図1に示すように、生体表面30に、2つの電極10、20を所定の間隔を開けて配置する。ここでは、上腕部の表面に2つの電極10、20を貼り付けた例を示す。そして、電極10、20間に生じる電圧を、増幅器(電圧測定手段)40で増幅して測定する。また、2つの電極10、20との間に、第1の外部抵抗Rg1と、第2の外部抵抗Rg2とが並列に配置されている。そして、スイッチ(接続手段)SWによって、電極10、20間に、第1の外部抵抗Rg1が並列接続された状態と、第2の外部抵抗Rg2が並列接続された状態とに切り替えられる。
図2は、図1に示した状態の等価回路図を示す。
ここで、Vbは、2つの電極10、20間の生体表面30下にある筋肉部位(上腕筋)における筋電位である。この筋電位Vbは、上腕部30を運動したとき、すなわち、上腕筋に負荷をかけたときに発生する。
また、Rb1及びRb2は、それぞれ、筋電位Vbを発生する信号源Sと、電極10、20と間の生体インピーダンスを示す。なお、生体インピーダンスについては、後述する筋疲労との関係を説明するところで詳述する。また、Rinは、増幅器40の入力抵抗を示す。2つの電極10、20間に生じた電圧は、増幅器40で増幅されて、出力電圧Voutとして計測される。
図2に示した等価回路図において、2つの電極10、20間に、第1の外部抵抗Rg1を並列接続したときに生じる第1の電圧Vは、式(2)で与えられる。
Figure 2020157037
また、2つの電極10、20間に、第2の外部抵抗Rg2を並列接続したときに生じる第2の電圧Vは、式(3)で与えられる。
Figure 2020157037
従って、式(2)、(3)より、生体表面30下にある筋肉部位(上腕筋)における2つの電極10、20間の生体インピーダンスZb(=Rb1+Rb2)は、以下の式(1)より求めることができる。
Figure 2020157037
すなわち、式(1)より、生体表面30下にある筋肉部位(上腕筋)における2つの電極10、20間の生体インピーダンスZbは、第1の電圧Vと第2の電圧Vの電圧比(V/V)に基づいて算出することができる。
ところで、筋肉に負荷をかけて筋疲労が生じると、血中の乳酸濃度が増加することがよく知られているが、筋肉内の水分も増加することが分かっている。そのため、疲労した筋肉部位における生体インピーダンスを測定すると、平常時よりも生体インピーダンスが減少していることが予測できる。
図3(a)〜(c)は、筋疲労と生体インピーダンスとの関係を調べた結果を示したグラフである。試験は、健常成人男性9人を被験者として、被験者の最大筋力の60%となる重さのダンベルを用いて、腕の肘曲げ運動を12回行い、これを5セット繰り返し行うことで上腕筋を疲労させた。
図3(a)は、図1、2に示した筋疲労評価方法を用いて、上記運動を行った被験者の生体インピーダンスを測定した結果を示したグラフである。なお、生体インピーダンスの測定は、図1、2に示した筋疲労評価方法において、上腕筋の筋繊維に沿って、2つの電極を3.5cmの間隔を開けて貼り付けて行った。
ここで、第1の外部抵抗Rg1の抵抗値を、第1の電圧V及び第2の電圧Vの電圧比V/Vがおよそ0.3となるようにした。また、第2の外部抵抗Rg2の抵抗値を無限大とした。そして、4.0kgのダンベルを用いて、肘関節角度を90°に保持している際の、第1の電圧V及び第2の電圧Vを測定した。
なお、第2の外部抵抗Rg2の抵抗値を無限大とした場合、上記の式(3)は、V≒Vbとなるため、生体インピーダンスZbは、以下の式(4)より求めることができる。
Figure 2020157037
図3(a)において、横軸は時間(分)を示し、縦軸は生体インピーダンス(kΩ)を示す。図中のグラフAは、上記運動を行わなかった場合に測定した生体インピーダンスを示し、グラフBは、上記運動を行った場合に測定した生体インピーダンスを示す。なお、図中の生体インピーダンスは、9人の平均値を示す。
横軸のP0における生体インピーダンスは、上記運動を行った直後の値を示し、P15〜P60における生体インピーダンスは、運動を終えた後、15分ごとに測定した値を示す。
図3(a)に示すように、上記運動を行った直後(P0)では、生体インピーダンスが大きく減少していることが分かる。また、運動を終えてから、時間が経つにつれて(P15〜P60)、生体インピーダンスが徐々に戻っていくのが分かる。
図3(b)は、P0、P30、P60において、被験者の採血を行って、血中乳酸濃度を測定した結果を示したグラフである。図中のグラフAは、上記運動を行わなかった場合に測定した血中乳酸濃度を示し、グラフBは、上記運動を行った場合に測定した血中乳酸濃度を示す。なお、図中の血中乳酸濃度は、9人の平均値を示す。
図3(b)に示すように、上記運動を行った直後(P0)では、血中乳酸濃度が大きく増加していることが分かる。また、運動を終えてから、時間が経つにつれて(P30、P60)、血中乳酸濃度が徐々に戻っていくのが分かる。
図3(c)は、P0、P30、P60において、被験者の上腕部における筋肉の厚みを測定した結果を示したグラフである。図中のグラフAは、上記運動を行わなかった場合に測定した筋肉の厚みを示し、グラフBは、上記運動を行った場合に測定した筋肉の厚みを示す。なお、図中の筋肉の厚みは、9人の平均値を示す。
図3(c)に示すように、上記運動を行った直後(P0)では、筋肉の厚みが大きく増加していることが分かる。また、運動を終えてから、時間が経つにつれて(P30、P60)、筋肉の厚みが徐々に戻っていくのが分かる。
以上の結果から、腕の肘曲げ運動のように、筋肉に一定でない負荷をかけたときの生体インピーダンスの変化は、血中乳酸濃度の変化や、筋肉の厚みの変化と、強い相関関係があることが分かる。すなわち、特定の筋肉の疲労は、筋肉内の水分量の変化として捉えることができ、これにより、生体インピーダンスの変化が、筋疲労を反映する指標になり得ることが分かる。
以上、説明したように、筋肉に負荷をかけて筋疲労が生じると、筋肉内の水分量が変化し、筋肉内の水分量の変化を、生体インピーダンスの変化として捉えることによって、特定の筋肉の疲労をリアルタイムに評価することができる。
図4は、筋肉内の水分量の変化(図4(a))と、生体インピーダンスの変化(図4(b))との関係を模式的に示したグラフである。図4(a)、(b)に示すように、筋肉に負荷をかけて筋疲労が生じると、筋肉内の水分量が増加し(時刻t〜t)、これに伴い、生体インピーダンスが減少する(時刻t〜t)。そして、筋肉に負荷をかけるのを止めると、筋肉内の水分量が元の状態に戻り(時刻t〜t)、これに伴い、生体インピーダンスも元の状態に戻る(時刻t〜t)。すなわち、生体インピーダンスの時間変化を測定することにより、筋疲労が、時刻t〜t1の間で蓄積し、時刻t〜tの間で回復することが分かる。これにより、筋肉に負荷をかけたときに生じる筋疲労を、リアルタイムで評価することができる。
なお、図3(a)のグラフAに示したように、運動していない場合にも、生体インピーダンスは、筋疲労以外の要因で、時間変化する場合がある。そのため、生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋疲労を評価する場合、筋疲労以外の要因による時間変化と区別する必要がある。
通常、図3(a)に示すように、運動していない場合の生体インピーダンスの時間変化量(傾き)Lは、運動した場合の生体インピーダンスの時間変化量(傾き)Lよりも小さい。典型的には、運動前の生体インピーダンスに対して、運動直後の生体インピーダンスが20%以上変化した場合は、筋疲労によるものと考えられる。
一方、生体インピーダンスの時間変化が、20%以下の場合は、筋疲労によるものではないと考えられる。従って、運動後に算出した生体インピーダンスの時間変化量が、所定の値以上になったときを、筋疲労と判断することによって、筋疲労を正しく評価することができる。
また、図3(a)に示すように、生体インピーダンスの算出には、一定のバラツキΔが生じる。そのため、算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋疲労を評価する場合、生体インピーダンスのバラツキによる時間変化と区別する必要がある。そのため、運動前に、生体インピーダンスを複数回算出して、算出した生体インピーダンスのバラツキを求め、運動後に算出した生体インピーダンスが、バラツキ以上になったときの時間変化に基づいて、筋疲労を評価することによって、 筋疲労を正しく評価することができる。
ところで、筋肉に負荷をかけた場合、最初に一過性の筋疲労(急性期筋疲労)が発生し、その後、筋疲労が回復した後、再び、筋疲労(慢性期筋疲労)が発生することが知られている。
本実施形態における筋疲労評価方法では、このような急性期筋疲労と慢性期筋疲労とを、リアルタイムに評価することができる。
図5は、図1、2に示した筋疲労評価方法を用いて、運動を行った被験者の生体インピーダンスを測定した結果を示したグラフである。なお、生体インピーダンスの測定は、図3(a)で示した方法と同じ方法を用いた。
図5において、横軸は時間を示し、縦軸は生体インピーダンス(kΩ)を示す。図中のグラフAは、運動を行わなかった場合に測定した生体インピーダンスを示し、グラフBは、運動を行った場合に測定した生体インピーダンスを示す。
横軸のpreにおける生体インピーダンスは、運動を行う前の値を示し、横軸のP0における生体インピーダンスは、運動を終えた直後の値を示す。また、横軸のP30、P60、P2hr、P3hr、P24hr、P36hr、P48hr、P72hrは、それぞれ、運動を終えてから、30分後、60分後、2時間後、3時間後、24時間後、36時間後、48時間後、72時間後を示す。
図5に示すように、運動を終えた直後(P0)では、生体インピーダンスが大きく減少し、極小値Sになってことが分かる。その後、生体インピーダンスは、時間が経つにつれて(P30〜P60)、徐々に戻り、約2時間後(P2hr)には、運動前の値になっていることが分かる。
さらに、時間が経過し、約3時間後(P3hr)には、再び生体インピーダンスが大きく減少し、約24時間後(P24hr)には、2回の極小値Sになっていることが分かる。2回目の極小値Sは、約12時間(T)程度続き、36時間後(P36hr)から、再び、生体インピーダンスが徐々に戻り、約72時間後(P72hr)には、運動前の値になっていることが分かる。
図5に示した生体インピーダンスの時間変化において、最初の極小値Sになったときの筋疲労を、急性期筋疲労と判断することができる。また、最初の極小値Sから、次の極小値Sになったときの筋疲労を、慢性期筋疲労と判断することができる。
また、図5に示した生体インピーダンスの時間変化において、極小値Sの持続時間は、急速に減少した後、急速に増加するまでの時間であるのに対し、極小値Sの持続時間は、急速に減少した後、一定時間経過後、急速に増加するまでの時間である。すなわち、極小値Sの持続時間は、極小値Sの持続時間に比べて長くなっている。従って、極小値Sの持続時間が短いときの筋疲労を、急性期筋疲労と判断し、極小値Sの持続時間が長いときの筋疲労を、慢性期筋疲労と判断することができる。
このように、本実施形態における筋疲労評価方法では、筋肉に負荷をかけた後に生じる急性期筋疲労と慢性期筋疲労とを、リアルタイムに、かつ、非侵襲的に評価することができる。特に、従来、慢性期筋疲労を評価するには、高度な専門知識が必要であったが、本実施形態では、簡単な方法で、慢性期筋疲労を評価することができる。これにより、慢性期筋疲労が残っている状態でトレーニングを行うことによって、怪我等が生じるリスクや、トレーニング効果の低下、過度なトレーニングの実施に伴うオーバートレーニングの発症を防止することができる。
本実施形態における筋疲労評価方法は、生体表面に、少なくとも2つの電極10、20を、所定の間隔を開けて配置し、2つの電極10、20間に、第1の外部抵抗Rg1を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び第2の外部抵抗Rg2を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定し、第1の電圧V及び第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、生体表面下の筋肉部位における2つの電極10、20間の生体インピーダンスZを算出し、算出した生体インピーダンスZの時間変化に基づいて、筋肉部位の局所的筋疲労を評価するものである。
これにより、特定の筋肉に一定でない負荷をかけたときに生じる筋疲労を、リアルタイムで評価することができる。また、疲労を評価したい特定の筋肉部位に、2つの電極を配置するだけで、当該部位の筋疲労を評価できるため、精度良く、かつ非侵襲的に筋疲労を評価することができる。
本発明は、このような効果を奏することから、例えば、日常的なトレーニングにおいて、特定の筋肉ごとに筋疲労を評価できるため、効果的なトレーニングを行うことができる。また、筋疲労をリアルタイムに評価できるため、オーバートレーニングによるコンディションの悪化や、怪我の発生を予防することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、もちろん、種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態では、生体表面に2つの電極10、20を配置したが、生体表面にグランド電極を配置し、2つの電極10、20間に生じた電圧を、差動アンプ40によって測定してもよい。この場合も、2つの電極10、20間における生体インピーダンスは、上記の式(1)により求めることができる。また、第1の電圧V、及び第2の電圧Vは、その差分をとって差動アンプ40で増幅されて測定されるため、外部からのノイズを除去することができる。これにより、生体インピーダンスZbをより精度よく測定することができる。
また、上記実施形態では、筋繊維からなる筋肉部位(上腕筋)の筋疲労を評価するとき、2つの電極を、筋繊維に沿って、互いに近傍に配置したが、図6に示すように、筋繊維を取り囲むように、互いに近傍に配置してもよい。
また、本発明は、筋疲労評価システムとして使用することもできる。すなわち、本発明に係る筋疲労評価システムは、生体表面に所定の間隔を開けて配置される少なくとも2つの電極と、2つの電極間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段と、接続手段により、2つの電極間に、第1の外部抵抗を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び第2の外部抵抗を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定する電圧測定手段と、第1の電圧V及び第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、生体表面下の筋肉部位における2つの電極間の生体インピーダンスを算出するインピーダンス算出手段とを備えている。そして、算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、筋肉部位の局所的筋疲労を評価する。
10 電極
20 電極
30 生体表面
40 増幅器(差動アンプ)
Rg1 第1の外部抵抗
Rg2 第2の外部抵抗

Claims (10)

  1. 生体表面に、少なくとも2つの電極を、所定の間隔を開けて配置し、
    前記2つの電極間に、第1の外部抵抗を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び第2の外部抵抗を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定し、
    前記第1の電圧V及び前記第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、前記生体表面下の筋肉部位における前記2つの電極間の生体インピーダンスを算出し、
    前記算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、前記筋肉部位における局所的な筋疲労を評価する、筋疲労評価方法。
  2. 前記第1の外部抵抗をRg1、前記第2の外部抵抗Rg2としたとき、前記生体インピーダンスZbは、以下の式(1)に基づいて測定される、請求項1に記載の筋疲労評価方法。
    Figure 2020157037
  3. 前記第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗のいずれか一方は、抵抗値が無限大である、請求項1または2に記載の筋疲労評価方法。
  4. 前記2つの電極は、筋繊維からなる筋肉部位の生体表面に、前記筋繊維に沿って、互いに近傍に配置される、請求項1〜3の何れかに記載の筋疲労評価方法。
  5. 前記2つの電極は、筋繊維からなる筋肉部位の生体表面に、前記筋繊維を取り囲むように、互いに近傍に配置される、請求項1〜3の何れかに記載の筋疲労評価方法。
  6. 運動後に、前記2つの電極間の生体インピーダンスを算出し、
    運動後に算出した前記生体インピーダンスの時間変化量が、所定の値以上になったときを、筋疲労と判断する、請求項1に記載の筋疲労評価方法。
  7. 運動前に、前記2つの電極間の生体インピーダンスを算出して、算出した生体インピーダンスのバラツキを求め、
    運動後に算出した前記生体インピーダンスが、前記バラツキ以上になったときの時間変化に基づいて、筋疲労を評価する、請求項1に記載の筋疲労評価方法。
  8. 前記算出した生体インピーダンスの時間変化において、最初の極小値になったときの筋疲労を急性期筋疲労と判断し、前記極小値から、次の極小値になったときの筋疲労を慢性期筋疲労と判断する、請求項6または7に記載の筋疲労評価方法。
  9. 前記算出した生体インピーダンスの時間変化において、極小値の持続時間が短いときの筋疲労を急性期筋疲労と判断し、極小値の持続時間が長いときの筋疲労を慢性期筋疲労と判断する、請求項6または7に記載の筋疲労評価方法。
  10. 生体表面に所定の間隔を開けて配置される少なくとも2つの電極と、
    前記2つの電極間に、第1の外部抵抗及び第2の外部抵抗を、それぞれ切り替え可能に並列接続する接続手段と、
    前記接続手段により、前記2つの電極間に、前記第1の外部抵抗を並列接続したときに生じる第1の電圧V、及び前記第2の外部抵抗を並列接続したときに生じる第2の電圧Vを測定する電圧測定手段と、
    前記第1の電圧V及び前記第2の電圧Vの電圧比V/Vに基づいて、前記生体表面下の筋肉部位における前記2つの電極間の生体インピーダンスを算出するインピーダンス算出手段と、
    を備え、
    前記算出した生体インピーダンスの時間変化に基づいて、前記筋肉部位の局所的筋疲労を評価する、筋疲労評価システム。
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