JP2020153476A - 配管支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造管理・在庫管理・出荷管理の手間やコスト等を抑制することができ、施工現場での作業効率性が高く、種々の任意の機能を付加することができる汎用性に優れた配管吊下支持具を提供する。【解決手段】配管を抱持するバンド抱持部11と該バンド抱持部の上端部に連接されたバンド端部13を有して成る配管支持具であり、天井スラブ等の取付面に吊下固定される吊りボルトに、タンバックルの如き吊下接続部材を介して前記バンド端部を接続することにより前記取付面から略鉛直状態で1点吊下支持が可能である配管吊下支持具1において、前記バンド抱持部には、複数の透孔11Aが円環方向に形成されており、この複数の透孔から選択される1つ又は複数に、任意の機能を有する部材を取付けることにより、配管の1点吊下支持に加えて任意の機能を付加することが可能な構成を有することを特徴とする配管吊下支持具。【選択図】図1

Description

本発明は配管吊下支持具に関し、詳しくはバンド抱持部に任意の機能を有する部材を取付けることにより任意の機能を付加した状態で天井スラブ等の取付面に吊下支持することができる配管吊下支持具に関する。
特許文献1〜3には、バンド抱持部の下方を回動可能なローラ構成とし、このローラによって配管を支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する配管支持具が記載されている。
特許文献4には、摩擦係数の高い樹脂やゴムにより被覆したバンド抱持部によって配管を抱持支持することにより、配管軸方向への位置ズレを抑制乃至は防止した状態で配管を支持する配管支持具が記載されている。
特許文献5には、バンド抱持部と配管との間に、抱持部材・弾性部材・取付部材の3層からなる防震構成の部材を介在させた状態で配管を抱持支持することにより、配管内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する配管支持具が記載されている。
特許文献6、7には、複数本の配管を並列重連状態で吊下支持する本発明者による先提案技術が記載されている。
特許文献8には、冷水管・温水管を断熱状態で抱持支持するための配管用断熱材の外周面に凹部を円環方向に形成し、この凹部に配管支持具のバンド抱持部が入り込ませることにより配管軸方向への位置ズレや脱落を抑制する構成の配管支持具が記載されている。
特許文献9には、取付面から斜め吊りされる斜め吊下支持杆を接続する係合部をバンド抱持部の外面に設けることにより配管を取付面から複数点吊下支持する配管支持具が記載されている。
実開平03−000191号 実開平02−145382号 実開昭64−035283号 実用新案登録第3187363号 特許第3717766号 特許第6326681号 特許第6160719号 特開2002−139194号 登録実用新案第3148361号
上記した特許文献1〜9等の記載の技術は、いずれも各々の機能に特化した専用の構成を有する配管支持具であるため、他の機能に転用することが困難であり、融通性や汎用性が低いという問題点を有している。
配管支持具は施工現場に多数用いられる部材であるため、各々の機能に絞られた配管支持具を多数種類、しかも多量に用意することは製造管理・在庫管理・出荷管理は勿論のこと、施工作業時の搬入・取付等に亘って煩雑であり、しかもコスト抑制が困難であるという問題点をも有している。
そこで本発明の課題は、製造管理・在庫管理・出荷管理の手間やコスト等を抑制することができ、施工現場での作業効率性が高く、種々の任意の機能を付加することができる汎用性に優れた配管吊下支持具を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
1.配管を抱持するバンド抱持部と該バンド抱持部の上端部に連接されたバンド端部を有して成る配管支持具であり、
天井スラブ等の取付面に吊下固定される吊りボルトに、タンバックルの如き吊下接続部材を介して前記バンド端部を接続することにより前記取付面から略鉛直状態で1点吊下支持が可能である配管吊下支持具において、
前記バンド抱持部には、複数の透孔が円環方向に形成されており、
この複数の透孔から選択される1つ又は複数に、任意の機能を有する部材を取付けることにより、配管の1点吊下支持に加えて任意の機能を付加することが可能な構成を有することを特徴とする配管吊下支持具。
2.付加する任意の機能を有する部材が、
配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する滑り支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に滑り支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記滑り支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記滑り支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
3.前記滑り支持部材が、配管との当接部分に少なくとも低摩擦性材料を有する構成であることを特徴とする上記2に記載の配管吊下支持具。
4.付加する任意の機能を有する部材が、
配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する摩擦支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に摩擦支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を位置ズレを抑制乃至は防止した状態で支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記摩擦支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記摩擦支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
5.前記摩擦支持部材が、配管との当接部分に少なくとも高摩擦性材料を有する構成であることを特徴とする上記4に記載の配管吊下支持具。
6.付加する任意の機能を有する部材が、
配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する制振支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に制振支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、配管内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記制振支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記制振支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
7.前記制振支持部材が、配管との当接部分に少なくとも衝撃・振動吸収材料を有する構成であることを特徴とする上記6に記載の配管支持具。
8.付加する任意の機能を有する部材が、
吊りボルトから1点吊下げ支持される配管吊下支持具のバンド抱持部に隣接した状態で1つ又は複数の別なる配管支持具のバンド抱持部が連結部材によって接続可能であり、この別なるバンド抱持部に別なる配管を抱持することにより、複数本の配管を並列重連状態で吊下支持する機能を有するものであり、
前記別なる配管支持具のバンド抱持部には透孔が円環方向のいずれかの位置に1つ又は円環方向に間隔を空けて複数形成されており、
前記の1点吊下げ支持される配管吊下支持具のバンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記連結部材の一端が挿通係止すると共に、別なる配管支持具のバンド抱持部の少なくとも1つの透孔に前記連結部材の他端を挿通係止することにより、1点吊下げ支持される配管吊下支持具に別なる配管支持具を隣接した状態で接続可能な構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
9.前記連結部材が、割りピン・割り鋲・ブラッズピン・トグラー・針金材の如き結線材・結束バンド・ネジとナット・ボルトとナットのいずれかであることを特徴とする上記8に記載の配管吊下支持具。
10.付加する任意の機能を有する部材が、
前記バンド抱持部と配管との間に合成樹脂発泡体製の配管用断熱材が介在した状態で配管を抱持支持するように前記バンド抱持部の内側に前記配管用断熱材を抱持させ固定部材によって固定することにより、抱持する配管が冷水管・温水管である場合であっても断熱状態で抱持支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記固定部材を挿通して該バンド抱持部の内側の前記配管用断熱材に突き刺すことによって前記配管用断熱材をバンド抱持部に固定する構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
11.前記固定部材が、先端先鋭状の鋲・釘・木ネジ・テクスネジ・タッピングネジ・タッカー針・針・まち針・シルクピン・虫ピンのいずれかであることを特徴とする上記10に記載の配管吊下支持具。
12.付加する任意の機能を有する部材が、
バンド抱持部に掛止部材が取付けられ、この掛止部材に、取付面に一端が固定されて斜めに吊下げられる1本又は複数本の斜め吊下支持杆の他端を接続して1点斜め支持又は複数点斜め支持の斜め吊下支持する構成を、吊りボルトによる1点吊下支持に追加することにより、取付面に配管を2点又は複数点吊下支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記掛止部材が取付可能である構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管吊下支持具。
13.前記掛止部材が、L字状又はT字状の棒状体・板状体・板状と棒状との組合せのいずれかの形状であり、L字又はT字の横線部分が前記透孔に掛止取付する構成であると共に、L字又はT字の縦線部分に斜め吊下支持杆の他端が接続する構成であることを特徴とする上記12に記載の配管吊下支持具。
請求項1に示す発明によれば、製造管理・在庫管理・出荷管理の手間やコスト等を抑制することができ、施工現場での作業効率性が高く、種々の任意の機能を付加することができる汎用性に優れた配管吊下支持具を提供することができる。
特に、配管吊下支持具そのものは一般に広く用いられている基本構成のものに透孔を穿つだけで得ることができ、これに種々の機能を有する簡易な構成の部材、いわゆるアタッチメントを付加するだけで種々の機能を発揮する配管吊下支持具とすることができる。
請求項2に示す発明によれば、アタッチメントとして滑り支持部材を付加したので、配管の伸縮・揺動・移動を許容した状態で配管を支持することができる。また、この伸縮・揺動・移動を許容した状態での配管支持は、回動するローラ及び回動軸等の可動部材を設けていないため永続的な支持が可能である。更に、滑り支持部材はバンド抱持部に着脱可能に配設されているため、滑り性が低下した場合には滑り支持部材を交換することで容易に対処することができる。
請求項3に示す発明によれば、低摩擦材料によって伸縮・揺動・移動を許容した状態での配管支持が可能である。
請求項4に示す発明によれば、アタッチメントとして摩擦支持部材を付加したので、配管軸方向への位置ズレを抑制乃至は防止した状態で配管を支持することができる。また、この摩擦支持部材による配管支持は、バンド抱持部の内周面に取付けるだけで可能であり、しかも取り外しも容易であるため、施工現場において摩擦を必要とする配管支持と摩擦を必要としない配管支持との間で配管支持具を融通することが可能である。更に、摩擦支持部材はバンド抱持部に着脱可能に配設されているため、摩擦力が低下した場合には摩擦支持部材を交換することで容易に対処することができる。
請求項5に示す発明によれば、高摩擦材料によって配管軸方向への位置ズレを抑制乃至は防止した状態での配管支持が可能である。
請求項6に示す発明によれば、アタッチメントとして制振支持部材を付加したので、配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で配管を制振支持することができる。また、この制振支持部材による配管支持は、バンド抱持部の内周面に取付けるだけで可能であり、しかも取り外しも容易であるため、施工現場において制振支持を必要とする配管支持と制振支持を必要としない配管支持との間で配管支持具を融通することが可能である。更に、制振支持部材はバンド抱持部に着脱可能に配設されているため、衝撃・振動吸収力が低下した場合には制振支持部材を交換することで容易に対処することができる。
請求項7に示す発明によれば、衝撃・振動吸収材料によって配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態での配管の制振支持が可能である。
請求項8に示す発明によれば、アタッチメントとして1点吊下支持の配管吊下支持具に別なる配管支持具を接続する連結部材を付加したので、複数本の配管を並列重連状態で支持することができる。この連結部材は、各々のバンド抱持部の円環方向に複数形成された透孔の任意の位置に挿通掛止することで前記した接続が可能である。
請求項9に示す発明によれば、連結部材が連結具・結束具・接続具として調達と取付けが容易な割りピン・割り鋲・ブラッズピン・トグラー・針金材の如き結線材・結束バンド・ネジとナット・ボルトとナットを用いているため低コストであると共に良好な作業性を有する。
請求項10に示す発明によれば、アタッチメントとしてバンド抱持部に配管用断熱材を固定する固定部材を付加したので、バンド抱持部の透孔に挿通した固定部材を配管用断熱材に突き刺すことによって配管用断熱材をバンド抱持部に極めて簡易に固定することができる。従って、配管取付作業時に手指で押さえることなく配管用断熱材をバンド抱持部に抱持させた状態の作業が可能となるので良好な作業性を得ることができる。
また、配管用断熱材は、外周面に凹部を形成する等の加工を施すことなくそのまま用いることができる。従って、配管径等の設計仕様に基づいた規格のものを用いることができる。
更に、固定部材によって配管用断熱材がバンド抱持部に固定されているので、振動(震動)によってバンド抱持部を抱持状態で閉塞固定しているバンド端部のボルト・ナット等の緊締部材が緩んだ場合であっても該配管用断熱材が擦れ動いて位置ズレが生じてしまうのを防止することができる。
請求項11に示す発明によれば、固定部材が施工資材として調達が容易で且つ低価格である、鋲・釘・木ネジ・テクスネジ・タッピングネジ・タッカー針・針・まち針・シルクピン・虫ピンを用いているため極めて低コストである。
請求項12に示す発明によれば、アタッチメントして斜め吊下支持杆が接続される掛止部材を付加したので、複数点吊下支持によって防振(防震)性を有する配管吊下支持具とすることができる。掛止部材は、バンド抱持部の任意の位置の透孔に取付可能であるため、種々機器や種々様々な配管が錯綜するような設置場所や狭小スペースであっても斜め吊下支持杆のバンド抱持部への接続位置と接続本数を適宜選択することが可能である。しかも、バンド抱持部の上端部分のみならず中間部分や下端部分にも接続可能なため、強い横揺れに対しても充分な防振(防震)性を発揮することができる。
請求項13に示す発明によれば、掛止部材が配管設備用資材として調達が容易なL字状部材やT字状部材を用いているため低コストで製造可能である。
本発明に係る配管吊下支持具の一実施例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、A−A線断面図) 滑り支持部材を付加して配管を支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 摩擦支持部材を付加して配管を支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 制振支持部材を付加して配管を支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 連結部材を付加して複数本の配管を並列重連状態で支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 連結部材による接続状態を示す要部概略説明断面図 固定部材を付加して配管用断熱材を固定することにより断熱状態で配管を支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 固定部材による固定状態を示す要部概略説明図 本発明に係る配管吊下支持具の他の実施例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、A−A線断面図) 掛止部材を付加して斜め吊下支持杆を接続することにより配管を複数点吊下支持する実施例を示す概略正面図(配管軸方向から見た図) 掛止部材の一例を示す5面図(正面図、平面図、底面図、左側面図、B−B線断面図) 掛止部材のバンド抱持部への取付状態を示す要部概略説明図
次に、添付の図面に従って本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
本発明に係る配管吊下支持具は、バンド抱持部に任意の機能を有する部材を取付けることにより任意の機能を付加した状態で天井スラブ等の取付面に吊下支持することができるものである。
上記の任意の機能が付加される配管吊下支持具1の具体的構成例としては、図1に示すように、
配管Pを抱持するバンド抱持部11と該バンド抱持部11の上端部に連接されたバンド端部13を有して成り、
天井スラブ等の取付面3に吊下固定される吊りボルト4に、タンバックルの如き吊下接続部材5を介して前記バンド端部13を接続することにより前記取付面3から略鉛直状態で1点吊下支持が可能である構成において、
前記バンド抱持部11には、複数の透孔11Aが円環方向に形成されており、
この複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に、例えば、下記(1)〜(6)から選ばれる任意の機能を有する部材2A〜2Fを取付けることにより、配管Pの1点吊下支持に加えて任意の機能を付加することが可能な構成を有することを主構成とするものである。
尚、符号6は吊下接続部材5にバンド端部13を接続固定するためのボルト・ナットを示し、符号12はバンド抱持部11の下端部分を接続する組式又は蝶番式(本実施例では蝶番式)の如き接続部を示す。接続部12は、蝶番式に代えて組式であってもよいし、或いは、バンド抱持部11を接続部12の無い1本構成とした所謂提灯式の配管支持具等の公知公用のものを用いてもよい。
付加する任意の機能としては、
(1)熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する機能
(2)熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を位置ズレを抑制乃至は防止した状態で支持する機能
(3)配管内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する機能
(4)吊りボルトから1点吊下げ支持される配管吊下支持具に、1つ又は複数の別なる配管支持具を接続することにより複数本の配管を並列重連状態で吊下支持する機能
(5)バンド抱持部に配管用断熱材を固定することにより配管を断熱状態で抱持支持する機能
(6)取付面に一端が固定されて斜めに吊下げられる斜め吊下支持杆の他端を接続する掛止部材をバンド抱持部に取付けることにより、吊りボルトによる1点吊下支持に斜め吊下支持を追加する機能
等を挙げることができる。
抱持支持する種々の配管としては、従来一般的であった鋼管に代わって近年多く用いられるようになった合成樹脂管(ポリエチレン管、架橋ポリエチレン管、ポリブデン管、塩化ビニル管、プロピレン管、ABS管等)の固定支持に本発明は特に有効である。尚、本発明は合成樹脂管の固定支持に特に有効であるが、従来の鋼管の固定支持も可能であり、固定支持する配管として鋼管を排除するものではない。
以下、本発明の構成について更に詳説する。
本発明の配管吊下支持具1は、この種の配管支持具に用いられる材料として公知公用のものを特別の制限なく用いることができ、好ましくはステンレスやその他の金属製である。また、任意の機能を有する部材2A〜2Fについては、その機能に応じる最適材料を用いることができ、具体的な材料や構成については機能毎に下記する。
先ず、上記(1)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(1)の機能は、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管Pを伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する機能であり、具体的構成としては、図2に示すように、
配管Pを抱持するバンド抱持部11の内周面に、抱持する配管Pの外周面に当接する滑り支持部材2Aを着脱可能に配設して、前記配管Pを該配管Pとバンド抱持部11との間に滑り支持部材2Aを介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管Pを伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部11の内周面に接する側である前記滑り支持部材2Aの裏面に凸部21Aが設けられており、該凸部21Aを前記複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記滑り支持部材2Aを前記バンド抱持部11に取付可能な構成であること、
を主構成とするものである。
上記の透孔11Aに凸部21Aを入り込ませることによってバンド抱持部11に取付けられる滑り支持部材2Aとしては、少なくともその表面に低摩擦性材料を配設した構成であるか、低摩擦性材料のみで又は低摩擦性材料を含む材料で形成した構成であるか、のいずれかの構成であることが好ましい。また、滑り支持部材2Aを合成樹脂によって形成し、その表面にフッ素樹脂シートやフッ素樹脂フィルム等の低摩擦性材料製の薄膜体を貼付する構成とすることもできる。
滑り支持部材2Aに用いられる低摩擦性材料としては、例えば、ニトリルシリコンゴムや、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:フッ素樹脂)に代表される低摩擦性樹脂等を挙げることができ、中でも最も一般的に用いられているフッ素樹脂が好ましい。
滑り支持部材2Aの形状としては、バンド抱持部11の内周面に沿って配設されると共に該バンド抱持部11に抱持支持される配管Pの外周面に沿った状態で当接する形状、即ち、本実施例に示すような矩形の薄板状であることが好ましい。薄板状に形成することにより、配管Pの外周面に面接触して安定した支持が可能となる。
滑り支持部材2Aの裏面に設けられた凸部21Aは、薄板状の部分と一体成形されたものであることが好ましいが、別体構成であってもよい。この凸部21Aはバンド抱持部11の透孔11Aに入り込むことにより該バンド抱持部11に滑り支持部材2Aを取付固定する構成であるが、透孔11Aからの抜け落ちを防止又は抑制するために凸部21Aの太さは該透孔11Aの内径と略一致乃至は大とすることによって透孔11Aに嵌合又は圧入して固定する構成であることが好ましい。また、凸部21Aの先端部分を膨大形状とすることにより、膨大した部分が透孔11Aを圧入通過して抜け落ちを防止する構成とすることもできる。
図2に示す本実施例では、4枚の薄板状の滑り支持部材2Aを抱持バンド11の内周面の4箇所に面状に取付けており、バンド抱持部11の下方に取付けられた2つが主として抱持する配管Pの荷重が掛かる部分であり、上方に形成された2つが配管Pがウォーターハンマー現象等によって該配管Pが上下に暴れる状態になった場合等に当接する部分である。
以上、前記(1)の機能を有する本発明の配管吊下支持具1は、図2に示すようにバンド抱持部11に配管Pを抱持支持させることによって、バンド抱持部11の内周面に配設された滑り支持部材2Aにより、配管Pの伸縮・揺動・移動を許容した状態で該配管Pを支持することができる。また、この伸縮・揺動・移動を許容した状態での配管支持は、回動するローラ及び回動軸等の可動部材を設けていないため永続的な支持が可能である。更に、滑り支持部材2Aはバンド抱持部11に着脱可能に配設されているため、滑り性が低下した場合には滑り支持部材2Aを交換することで容易に対処することができる。
次に、上記(2)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(2)の機能は、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管Pを位置ズレを抑制乃至は防止した状態で支持する機能であり、具体的構成としては、図3に示すように、
配管Pを抱持するバンド抱持部11の内周面に、抱持する配管Pの外周面に当接する摩擦支持部材2Bを着脱可能に配設して、前記配管Pを該配管Pとバンド抱持部11との間に摩擦支持部材2Bを介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管Pを位置ズレを抑制乃至は防止した状態で支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部11の内周面に接する側である前記摩擦支持部材2Bの裏面に凸部21Bが設けられており、該凸部21Bを前記複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記摩擦支持部材2Bを前記バンド抱持部11に取付可能な構成であること、
を主構成とするものである。
上記の透孔11Aに凸部21Bを入り込ませることによってバンド抱持部11に取付けられる摩擦支持部材2Bとしては、少なくともその表面に高摩擦性材料を配設した構成であるか、高摩擦性材料のみで又は高摩擦性材料を含む材料で形成した構成であるか、のいずれかの構成であることが好ましい。また、摩擦支持部材2Bを合成樹脂によって形成し、その表面に高密度ウレタン樹脂シートや高密度ウレタン樹脂フィルム等の高摩擦性材料製の薄膜体を貼付する構成とすることもできる。
摩擦支持部材2Bに用いられる高摩擦性材料としては、例えば、高密度ウレタン樹脂や、シリコーンゴム、天然ゴム等に代表される高摩擦性樹脂等を挙げることができ、中でも高密度ウレタン樹脂が耐久性、耐熱性、高い摩擦力等の点で好ましい。
摩擦支持部材2Bの形状としては、バンド抱持部11の内周面に沿って配設されると共に該バンド抱持部11に抱持支持される配管Pの外周面に沿った状態で当接する形状、即ち、本実施例に示すような矩形の薄板状であることが好ましい。薄板状に形成することにより、配管Pの外周面に面接触して安定した支持が可能となる。
摩擦支持部材2Bの裏面に設けられた凸部21Bは、薄板状の部分と一体成形されたものであることが好ましいが、別体構成であってもよい。この凸部21Bはバンド抱持部11の透孔11Aに入り込むことにより該バンド抱持部11に摩擦支持部材2Bを取付固定する構成であるが、透孔11Aからの抜け落ちを防止又は抑制するために凸部21Bの太さは該透孔11Aの内径と略一致乃至は大とすることによって透孔11Aに嵌合又は圧入して固定する構成であることが好ましい。また、凸部21Bの先端部分を膨大形状とすることにより、膨大した部分が透孔11Aを圧入通過して抜け落ちを防止する構成とすることもできる。
図3に示す本実施例では、4枚の薄板状の摩擦支持部材2Bを抱持バンド11の内周面の4箇所に面状に取付けており、バンド抱持部11の下方に取付けられた2つが主として抱持する配管Pの荷重が掛かる部分であり、上方に形成された2つが配管Pがウォーターハンマー現象等によって該配管Pが上下に暴れる状態になった場合等に当接する部分である。
以上、前記(2)の機能を有する本発明の配管吊下支持具1は、図3に示すようにバンド抱持部11に配管Pを抱持支持させることによって、バンド抱持部11の内周面に配設された摩擦支持部材2Bにより、配管Pが伸縮・揺動・移動した際であっても配管軸方向への位置ズレを抑制乃至は防止した状態で該配管Pを支持することができる。また、この摩擦支持部材2Bによる配管支持は、バンド抱持部11の内周面に取付けるだけで可能であり、しかも取り外しも容易であるため、施工現場において摩擦を必要とする配管支持と摩擦を必要としない配管支持との間で配管吊下支持具1を融通することが可能である。更に、摩擦支持部材2Bはバンド抱持部11に着脱可能に配設されているため、摩擦力が低下した場合には摩擦支持部材2Bを交換することで容易に対処することができる。
次に、上記(3)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(3)の機能は、配管内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管Pの揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する機能であり、具体的構成としては、図4に示すように、
配管Pを抱持するバンド抱持部11の内周面に、抱持する配管Pの外周面に当接する制振支持部材2Cを着脱可能に配設して、前記配管Pを該配管Pとバンド抱持部11との間に制振支持部材2Cを介在させた状態で抱持支持することにより、配管P内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管Pの揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部11の内周面に接する側である前記制振支持部材2Cの裏面に凸部21Cが設けられており、該凸部21Cを前記複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記制振支持部材2Cを前記バンド抱持部11に取付可能な構成であること、
を主構成とするものである。
上記の透孔11Aに凸部21Aを入り込ませることによってバンド抱持部11に取付けられる制振支持部材2Cとしては、少なくともその表面に衝撃・振動吸収材料を配設した構成であるか、衝撃・振動吸収材料のみで又は衝撃・振動吸収材料を含む材料で形成した構成であるか、のいずれかの構成であることが好ましい。また、制振支持部材2Cを合成樹脂によって形成し、その表面に低弾性ゴムシート等の衝撃・振動吸収材料製の薄膜体を貼付する構成とすることもできる。
制振支持部材2Cに用いられる衝撃・振動吸収材料としては、公知公用の衝撃・振動吸収材料を挙げることができ、例えば、低反発性ウレタン、低反発発泡樹脂(例えば、スチレン系エラストマー架橋発泡体等)、低弾性ゴム(例えば、ハネナイト(登録商標)、クロロプレンゴム等)が好ましく、中でも、低反発性ウレタンが高い衝撃・振動吸収性能を有していながら低価格であるためとりわけ好ましい。
制振支持部材2Cの形状としては、バンド抱持部11の内周面に沿って配設されると共に該バンド抱持部11に抱持支持される配管Pの外周面に沿った状態で当接する形状、即ち、本実施例に示すような矩形の板状であって表面に凹凸が形成された形状であることが好ましい。板状に形成することにより、配管Pの外周面に面接触して安定した支持が可能となると共に凹凸部分が衝撃・振動をより吸収するので制振効果がより高くなる。
制振支持部材2Cの裏面に設けられた凸部21Cは、板状の部分と一体成形されたものであることが好ましいが、別体構成であってもよい。この凸部21Cはバンド抱持部11の透孔11Aに入り込むことにより該バンド抱持部11に制振支持部材2Cを取付固定する構成であるが、透孔11Aからの抜け落ちを防止又は抑制するために凸部21Cの太さは該透孔11Aの内径と略一致乃至は大とすることによって透孔11Aに嵌合又は圧入して固定する構成であることが好ましい。また、凸部21Cの先端部分を膨大形状とすることにより、膨大した部分が透孔11Aを圧入通過して抜け落ちを防止する構成とすることもできる。
図4に示す本実施例では、4枚の板状の制振支持部材2Cを抱持バンド11の内周面の4箇所に面状に取付けており、バンド抱持部11の下方に取付けられた2つが主として抱持する配管Pの荷重が掛かる部分であり、上方に取付けられた2つが配管Pがウォーターハンマー現象等によって該配管Pが上下に暴れる状態になった場合等に当接する部分である。
以上、前記(3)の構成を有する本発明の配管吊下支持具1は、図4に示すようにバンド抱持部11に配管Pを抱持支持させることによって、バンド抱持部11の内周面に配設された制振支持部材2Cにより、配管Pが揺動・振動した際であっても配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で該配管Pを制振支持することができる。また、この制振支持部材2Cによる配管の制振支持は、バンド抱持部11の内周面に取付けるだけで可能であり、しかも取り外しも容易であるため、施工現場において制振支持を必要とする配管支持と制振支持を必要としない配管支持との間で配管吊下支持具1を融通することが可能である。更に、制振支持部材2Cはバンド抱持部11に着脱可能に配設されているため、衝撃・振動吸収力が低下した場合には制振支持部材2Cを交換することで容易に対処することができる。
次に、上記(4)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(4)の機能は、吊りボルト4から1点吊下げ支持される配管吊下支持具1に、1つ又は複数の別なる配管支持具7・8を接続することにより複数本の配管P・P2・P3を並列重連状態で吊下支持する機能であり、具体的構成としては、図5に示すように、
吊りボルト4から1点吊下げ支持される配管吊下支持具1のバンド抱持部11に隣接した状態で1つ又は複数(本実施例では2つ)の別なる配管支持具7・8のバンド抱持部71・81が連結部材2D・2Dによって各々接続可能であり、この別なるバンド抱持部7・8に別なる配管P2・P3を抱持することにより、複数本(本実施例では計3本)の配管P・P2・P3を並列重連状態で吊下支持する機能を有するものであり、
前記別なる配管支持具7・8のバンド抱持部71・81には透孔(71A。バンド抱持部81の透孔は図示を省略。)が円環方向のいずれかの位置に1つ又は円環方向に間隔を空けて複数形成されており、
前記の1点吊下げ支持される配管吊下支持具1のバンド抱持部11の複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に、前記連結部材2Dの一端が挿通係止すると共に、別なる配管支持具7・8のバンド抱持部71・81の少なくとも1つの透孔に前記連結部材2Dの他端を挿通係止することにより、1点吊下げ支持される配管吊下支持具1に別なる配管支持具7・8を隣接した状態で接続可能な構成であること、
を主構成とするものである。
本実施例では、別なる配管P2・P3を抱持支持する別なる配管支持具7・8として、バンド抱持部71・81の両端部にバンド端部73・83が連設された構成、即ち、配管吊下支持具1と同様の構成を有するものが用いられている。符号74・84はバンド端部73・83を閉塞固定するためのボルト・ナットを示し、符号72・82は、バンド抱持部71・81の下端部分を接続する組式又は蝶番式(本実施例では蝶番式)の如き接続部を示す。接続部72・82は、蝶番式に代えて組式であってもよいし、或いは、バンド抱持部71・81を接続部72・82の無い1本構成とした所謂提灯式の配管支持具等の公知公用のものを用いてもよい。
また、バンド抱持部71・81に形成される透孔71A・81Aについても、配管吊下支持具1のバンド抱持部11に形成される透孔11Aと同様の構成を採ることができる。
更に、この別なる配管支持具7・8は、前記した配管吊下支持具1と同様に、この種の配管支持具に用いられる材料として公知公用のものを特別の制限なく用いることができ、好ましくはステンレスやその他の金属製、或いは合成樹脂製である。
連結部材2Dを用いた接続構成は、図6に示すように、配管P抱持前の配管吊下支持具1のバンド抱持部11の内側から連結部材2Dを透孔11Aに挿通し、次に別なる配管支持具7のバンド抱持部71の透孔71Aに連結部材2Dの先端を挿通した後、この連結部材2Dの先端を例えば割り開くことにより接続することができる。
尚、配管吊下支持具1のバンド抱持部11と別なる配管支持具8のバンド抱持部81との接続構成、並びに別なる配管P3の抱持構成については説明と図を省略するが、前記した別なる配管支持具7と同様の構成によって接続することができる。
かかる挿通係止による接続構成によれば、バンド抱持部11に配管Pを抱持させることによって連結部材2Dの頭部が抑えつけられるので透孔11Aに安定した状態で挿通係止固定することができ、バンド抱持部71に別なる配管P2を抱持させることによって連結部材2Dの先端についても例えば割り開かれた状態で配管P2の外周面が当接状態で押圧することになるので抜け落ちることなく安定した状態で挿通係止固定することができる。
連結部材2Dは、割りピン・割り鋲・ブラッズピン・トグラー・針金材の如き結線材・結束バンド・ネジとナット・ボルトとナットのいずれかであることが好ましく、本実施例では割りピンが用いられている。連結部材2Dは、一般に広く用いられている簡易な構成の連結部材を用いているので低コストで提供することができる。
次に、上記(5)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(5)の機能は、バンド抱持部11に配管用断熱材9を固定することにより配管Pを断熱状態で抱持支持する機能であり、具体的構成としては、図7に示すように、
前記バンド抱持部11と配管Pとの間に合成樹脂発泡体製の配管用断熱材9が介在した状態で配管を抱持支持するように前記バンド抱持部11の内側に前記配管用断熱材9を抱持させ固定部材2Eによって固定することにより、抱持する配管Pが冷水管・温水管である場合であっても断熱状態で抱持支持する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部11の複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に、前記固定部材2Eを挿通して該バンド抱持部11の内側の前記配管用断熱材9に突き刺すことによって前記配管用断熱材9をバンド抱持部11に固定する構成であること、
を主構成とするものである。
配管用断熱材9は、この種の冷水管・温水管を断熱状態で抱持支持する際に配管支持具のバンド抱持部と配管Pとの間に介在する配管用断熱材として公知公用のものを特別の制限なく用いることができる。図7に示す本実施例では、配管軸方向から正面視した際に中央に配管抱持用の空間部を有する略ドーナツ状であり、このドーナツ状の少なくとも2箇所(本実施例では2箇所)に分割線を有する2部材から成り、配管軸方向から正面視した際に扇面形状を有する2つの円弧状部材を接合することにより略ドーナツ状と成る構成のものを用いている。
固定部材2Eは、バンド抱持部11の透孔11Aに挿通可能であって、該バンド抱持部11の内側の配管用断熱材9に突き刺すことで固定可能な構成を有するものであり、具体的構成としては、先端先鋭状の鋲・釘・木ネジ・テクスネジ・タッピングネジ・タッカー針・針・まち針・シルクピン・虫ピンのいずれかであることが好ましい。これらの構成を有する固定部材2Eは施工資材として調達が容易で且つ低価格であるので特に好ましい。尚、図7に示す実施例では固定部材2Eとして鋲を用いている。
固定部材2Eによるバンド抱持部11への配管用断熱材9の固定構成としては、例えば、図8に示すように、バンド抱持部11の外側から固定部材2Eを透孔11Aに挿通することによりバンド抱持部11の内側に当接している配管用断熱材9に突き刺すことにより該配管用断熱材9をバンド抱持部11に極めて容易に簡易な構成によって取付固定することができる。従って、配管取付作業時に手指で押さえることなく配管用断熱材9をバンド抱持部11に抱持させた状態の作業が可能となるので良好な作業性を得ることができる。
次に、上記(6)の機能及び該機能を有する構成について説明する。
(6)の機能は、取付面3に一端が固定されて斜めに吊下げられる斜め吊下支持杆22Fの他端を接続する掛止部材2Fをバンド抱持部11に取付けることにより、吊りボルト4による1点吊下支持に斜め吊下支持杆22Fによる斜め吊下支持を追加する機能であり、具体的構成としては、図10に示すように、
バンド抱持部11に掛止部材2Fが取付けられ、この掛止部材2Fに、取付面3に一端が固定されて斜めに吊下げられる1本又は複数本(本実施例では2本)の斜め吊下支持杆22Fの他端を接続して1点斜め支持又は複数点斜め支持(本実施例では2点斜め支持)の斜め吊下支持する構成を、吊りボルトによる1点吊下支持に追加することにより、取付面3に配管Pを2点又は複数点吊下支持(本実施例では3点吊下支持)する機能を有するものであり、
前記バンド抱持部11の複数の透孔11Aから選択される1つ又は複数に、前記掛止部材2Fが取付可能である構成であること、
を主構成とするものである。
バンド抱持部11に形成される透孔11Aは、丸孔、矩形孔、長円孔、長方形孔のいずれかであることが好ましく、上記した(1)〜(5)の機能を有する構成を説明する実施例においては図1に示すように丸孔構成としていたが、(6)の機能を有する本実施例では、図9に示すように長方形孔構成を採用している。
掛止部材2Fは、好ましくはL字状又はT字状の棒状体・板状体・板状と棒状との組合せのいずれかを有し、L字又はT字の横線部分がバンド抱持部11の透孔11Aに掛止取付する構成であると共に、L字又はT字の縦線部分に斜め吊下支持杆22Fの他端が接続する構成であることが好ましい。本実施例において掛止部材2Fは、図11に示すように長方形孔から成る透孔11Aへの取付接続に適したT字状の板状材構成を有している。尚、掛止部材2Fへの斜め吊下支持杆22Fの他端の接続取付構成は、本実施例においては、図11に示すように掛止部材2Fに設けられた接続用透孔21Fに斜め吊下支持杆22Fの他端を挿通した後、図10に示すようにナット23Fを螺合することによって行われる。
掛止部材2FがT字状の板状材である場合、透孔11Aは長円孔であってもよく、透孔11Aが長方形孔、或いは長円孔である場合、掛止部材2FはL字状の板状材であってもよい。また、掛止部材2Fが棒状体から成る場合は透孔11Aは丸孔、矩形孔が好ましく、掛止部材2Fが丸棒である場合は丸孔、角棒である場合は矩形孔であることがより好ましい。即ち、掛止部材2Fの透孔11Aに挿通する部分の断面形状と相似形であることが特に好ましい。この掛止部材2Fの透孔11Aに挿通する部分の大きさと透孔11Aの大きさとを近似する大きさにすることによって透孔11Aに掛止部材2Fが圧入固定又は嵌合固定する構成とすれば、横揺れが発生した場合に透孔11Aと掛止部材2Fとの挿通部分における微振動を抑制することができる。
バンド抱持部11の透孔11Aへの掛止部材2Fの取付構成としては、図12に示すように、配管抱持前のバンド抱持部11の内側から掛止部材2Fを透孔11Aに挿通して掛止することにより取付けることが好ましい。かかる取付構成によれば、バンド抱持部11に配管Pを抱持させることによって掛止部材2Fのバンド抱持部11への掛止部分(T字の横線部分)が抱持した配管Pの外周面によって押さえつけられて固定されることになる。従って、掛止部材2Fのバンド抱持部11からの脱落を防ぐことができる。
本発明の配管吊下支持具1では、斜め吊下支持杆22Fが接続される掛止部材2Fが、バンド抱持部11の円環方向に複数形成された透孔の任意の位置の透孔11Aを選択して取付可能であるため、種々機器や種々様々な配管が錯綜するような設置場所や狭小スペースであっても斜め吊下支持杆22Fのバンド抱持部11への接続位置を適宜選択することが可能である。しかも、バンド抱持部11の上端部分のみならず中間部分や下端部分にも接続可能なため、強い横揺れに対しても充分な防振(防震)性を発揮することができる。
以上、本発明に係る配管吊下支持具の実施例について説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の範囲内において種々の態様を採ることができる。
1 配管吊下支持具
11 バンド抱持部
11A 透孔
12 接続部
13 バンド端部
2A 滑り支持部材
21A 凸部
2B 摩擦支持部材
21B 凸部
2C 制振支持部材
21C 凸部
2D 連結部材
2E 固定部材
2F 掛止部材
21F 接続用透孔
22F 斜め吊下支持杆
23F ナット
3 取付面
4 吊りボルト
5 吊下接続部材
6 ボルト・ナット
7 別なる配管支持具
71 バンド抱持部
71A 透孔
72 接続部
73 バンド端部
74 ボルト・ナット
8 別なる配管支持具
81 バンド抱持部
82 接続部
83 バンド端部
84 ボルト・ナット
9 配管用断熱材
P 配管
P2 別なる配管
P3 別なる配管

Claims (13)

  1. 配管を抱持するバンド抱持部と該バンド抱持部の上端部に連接されたバンド端部を有して成る配管支持具であり、
    天井スラブ等の取付面に吊下固定される吊りボルトに、タンバックルの如き吊下接続部材を介して前記バンド端部を接続することにより前記取付面から略鉛直状態で1点吊下支持が可能である配管吊下支持具において、
    前記バンド抱持部には、複数の透孔が円環方向に形成されており、
    この複数の透孔から選択される1つ又は複数に、任意の機能を有する部材を取付けることにより、配管の1点吊下支持に加えて任意の機能を付加することが可能な構成を有することを特徴とする配管吊下支持具。
  2. 付加する任意の機能を有する部材が、
    配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する滑り支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に滑り支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を伸縮・揺動・移動を許容した状態で支持する機能を有するものであり、
    前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記滑り支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記滑り支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  3. 前記滑り支持部材が、配管との当接部分に少なくとも低摩擦性材料を有する構成であることを特徴とする請求項2に記載の配管吊下支持具。
  4. 付加する任意の機能を有する部材が、
    配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する摩擦支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に摩擦支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、熱変化による軸方向伸縮やウォーターハンマー現象等によって軸方向に揺動乃至は移動する配管を位置ズレを抑制乃至は防止した状態で支持する機能を有するものであり、
    前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記摩擦支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記摩擦支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  5. 前記摩擦支持部材が、配管との当接部分に少なくとも高摩擦性材料を有する構成であることを特徴とする請求項4に記載の配管吊下支持具。
  6. 付加する任意の機能を有する部材が、
    配管を抱持するバンド抱持部の内周面に、抱持する配管の外周面に当接する制振支持部材を着脱可能に配設して、前記配管を該配管とバンド抱持部との間に制振支持部材を介在させた状態で抱持支持することにより、配管内を移動する流体による振動(ウォーターハンマー現象)による配管の揺動・振動を抑制乃至は防止した状態で制振支持する機能を有するものであり、
    前記バンド抱持部の内周面に接する側である前記制振支持部材の裏面に凸部が設けられており、該凸部を前記複数の透孔から選択される1つ又は複数に入り込ませることによって前記制振支持部材を前記バンド抱持部に取付可能な構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  7. 前記制振支持部材が、配管との当接部分に少なくとも衝撃・振動吸収材料を有する構成であることを特徴とする請求項6に記載の配管支持具。
  8. 付加する任意の機能を有する部材が、
    吊りボルトから1点吊下げ支持される配管吊下支持具のバンド抱持部に隣接した状態で1つ又は複数の別なる配管支持具のバンド抱持部が連結部材によって接続可能であり、この別なるバンド抱持部に別なる配管を抱持することにより、複数本の配管を並列重連状態で吊下支持する機能を有するものであり、
    前記別なる配管支持具のバンド抱持部には透孔が円環方向のいずれかの位置に1つ又は円環方向に間隔を空けて複数形成されており、
    前記の1点吊下げ支持される配管吊下支持具のバンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記連結部材の一端が挿通係止すると共に、別なる配管支持具のバンド抱持部の少なくとも1つの透孔に前記連結部材の他端を挿通係止することにより、1点吊下げ支持される配管吊下支持具に別なる配管支持具を隣接した状態で接続可能な構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  9. 前記連結部材が、割りピン・割り鋲・ブラッズピン・トグラー・針金材の如き結線材・結束バンド・ネジとナット・ボルトとナットのいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の配管吊下支持具。
  10. 付加する任意の機能を有する部材が、
    前記バンド抱持部と配管との間に合成樹脂発泡体製の配管用断熱材が介在した状態で配管を抱持支持するように前記バンド抱持部の内側に前記配管用断熱材を抱持させ固定部材によって固定することにより、抱持する配管が冷水管・温水管である場合であっても断熱状態で抱持支持する機能を有するものであり、
    前記バンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記固定部材を挿通して該バンド抱持部の内側の前記配管用断熱材に突き刺すことによって前記配管用断熱材をバンド抱持部に固定する構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  11. 前記固定部材が、先端先鋭状の鋲・釘・木ネジ・テクスネジ・タッピングネジ・タッカー針・針・まち針・シルクピン・虫ピンのいずれかであることを特徴とする請求項10に記載の配管吊下支持具。
  12. 付加する任意の機能を有する部材が、
    バンド抱持部に掛止部材が取付けられ、この掛止部材に、取付面に一端が固定されて斜めに吊下げられる1本又は複数本の斜め吊下支持杆の他端を接続して1点斜め支持又は複数点斜め支持の斜め吊下支持する構成を、吊りボルトによる1点吊下支持に追加することにより、取付面に配管を2点又は複数点吊下支持する機能を有するものであり、
    前記バンド抱持部の複数の透孔から選択される1つ又は複数に、前記掛止部材が取付可能である構成であること、
    を特徴とする請求項1に記載の配管吊下支持具。
  13. 前記掛止部材が、L字状又はT字状の棒状体・板状体・板状と棒状との組合せのいずれかの形状であり、L字又はT字の横線部分が前記透孔に掛止取付する構成であると共に、L字又はT字の縦線部分に斜め吊下支持杆の他端が接続する構成であることを特徴とする請求項12に記載の配管吊下支持具。

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