JP2020153239A - Combustion chamber - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、燃焼室に関し、より詳細には、スモークの発生を抑制する燃焼室に関する。 The present disclosure relates to a combustion chamber, and more particularly to a combustion chamber that suppresses the generation of smoke.
エンジンの燃焼室において、中央部に配置されて上方に向かって突出する突起部の表面に上下方向に延びる複数の溝を形成し、燃焼室の壁面に沿って流れる燃料の通過経路が互いに隣り合う溝どうしの間に位置されるものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この装置において、噴霧された燃料は壁面に衝突後に溝どうしの間を流れることで、溝の中で流入することなく、滞留することもない。それ故、燃料と空気との混合気の撹拌、混合が促進されることで排気エミッションが向上していた。 In the combustion chamber of an engine, a plurality of grooves extending in the vertical direction are formed on the surface of a protrusion arranged in the center and projecting upward, and the passage paths of fuel flowing along the wall surface of the combustion chamber are adjacent to each other. Those located between the grooves have been proposed (see, for example, Patent Document 1). In this device, the sprayed fuel flows between the grooves after colliding with the wall surface, so that it does not flow into the grooves and does not stay there. Therefore, the exhaust emission is improved by promoting the agitation and mixing of the air-fuel mixture.
ところで、多量の燃料を噴霧する運転領域では、燃費の悪化を回避するために負荷に応じた必要な燃料量を一定期間内に噴霧する必要がある。従って、噴孔面積の小さな燃料噴霧装置を用いる場合、高負荷時に必要な燃料量を一定期間内に噴霧することが可能な総噴孔面積を確保する必要があった。それ故、燃料噴霧装置の多噴孔化が必須となっていた。 By the way, in the operating region where a large amount of fuel is sprayed, it is necessary to spray a required amount of fuel according to the load within a certain period in order to avoid deterioration of fuel efficiency. Therefore, when a fuel spraying device having a small injection hole area is used, it is necessary to secure a total injection hole area capable of spraying the required amount of fuel within a certain period when the load is high. Therefore, it has been essential to increase the number of injection holes in the fuel spraying device.
しかしながら、燃料噴霧装置を多噴孔化すると、上記の特許文献1に記載の装置では、隣り合う噴孔どうしの間隔が狭くなる。それ故、溝を設けたとしても、燃料噴霧装置の各噴孔から噴霧された燃料が燃焼室の壁面に衝突した後、スワール流によってスワール流の流方向に流されて隣り合う噴霧どうしが干渉するという問題があった。この噴霧どうしの干渉によって燃焼室内に燃料の過濃領域が形成されることは、スモークの生成量が増大する要因となっている。 However, when the number of injection holes in the fuel spraying device is increased, the distance between adjacent injection holes becomes narrower in the device described in Patent Document 1 described above. Therefore, even if a groove is provided, after the fuel sprayed from each injection hole of the fuel spray device collides with the wall surface of the combustion chamber, the fuel is flowed in the flow direction of the swirl flow by the swirl flow and the adjacent sprays interfere with each other. There was a problem of doing. The formation of a fuel-rich region in the combustion chamber due to the interference between the sprays is a factor in increasing the amount of smoke produced.
本開示の目的は、スモークの生成を抑制する燃焼室を提供することである。 An object of the present disclosure is to provide a combustion chamber that suppresses the formation of smoke.
上記の目的を達成する本発明の一態様の燃焼室は、シリンダの内部を往復するピストンの頂面の中央部が窪んで構成される燃焼室において、スワール流の流方向の反対側の方向に面する壁面が、その流方向に間隔を空けて窪みの底部の外縁の環状部位に複数配置されるとともに、前記壁面を覆う遮熱膜を備えることを特徴とする。 The combustion chamber of one aspect of the present invention that achieves the above object is a combustion chamber formed by recessing the central portion of the top surface of a piston that reciprocates inside the cylinder, in a direction opposite to the flow direction of the swirl flow. A plurality of facing wall surfaces are arranged at an annular portion on the outer edge of the bottom of the recess at intervals in the flow direction, and a heat shield film covering the wall surface is provided.
本発明の一態様によれば、壁面によりスワール流の影響によって噴霧された燃料がスワール流の流方向への流れることを防ぐことで、隣り合う噴霧どうしの干渉を抑制することができる。また、遮熱膜で壁面を覆うことで、壁面を設けたことにより表面積が増加したことを起因とした熱損失の悪化を防ぐことができる。以上の二つの効果により、熱効率の低下を抑制しつつ、スモークの生成を抑制することができる。 According to one aspect of the present invention, it is possible to suppress the interference between adjacent sprays by preventing the fuel sprayed by the influence of the swirl flow from flowing in the flow direction of the swirl flow by the wall surface. Further, by covering the wall surface with a heat shield film, it is possible to prevent deterioration of heat loss due to an increase in the surface area due to the provision of the wall surface. Due to the above two effects, it is possible to suppress the generation of smoke while suppressing the decrease in thermal efficiency.
以下に、本開示における燃焼室の実施形態について説明する。なお、本開示でピストン11が往復運動するシリンダ(図示しない)は、図1において中心軸の軸方向が上下方向に向いているものとする。従って、図中では、C方向をシリンダの中心軸まわりの周方向とし、C1方向をC方向のうちのスワール流の流方向(左回りの方向)とし、C2方向をC1方向の反対側の方向(右回りの方向)とし、D方向をシリンダの径方向とする。また、X方向をD方向のうちの一方向とし、Z方向をシリンダの中心軸の軸方向とし、Y方向をX方向及びZ方向のそれぞれに直交する方向とし、Z方向は鉛直方向に限定されないものとする。また、本開示では、「角」は相交わる二平面や二直線が作る形状を示すものとし、場所を示す意味では用いないものとする。また、図中では、「角」がある形状を実線で示し、「角」の無い形状については点線で示すものとする。
Hereinafter, embodiments of the combustion chamber in the present disclosure will be described. In the present disclosure, it is assumed that the cylinder (not shown) in which the
図1に例示するように、燃焼室10は、図示しないシリンダの内部をZ方向に往復運動するピストン11の頂面12の中央部が下方に向かって凹状に窪んで構成される。燃焼室10は頂面12に形成されたこの窪みと図示しないシリンダの内壁面と燃料噴霧装置13および吸排気弁が設置されたシリンダヘッドとに囲まれた空間のことを示すが、本開示で燃焼室10はこの窪みを示すものとする。
As illustrated in FIG. 1, the
燃焼室10は、上方から下方に向かって筒部14とリップ部15と底部16とが順に配置された分配型の燃焼室で構成される。本開示において、分配型の燃焼室とは燃料噴霧装置13から噴霧された燃料がリップ部15に衝突して上下二方向に分配される機能を有するものを示す。燃焼室10は、そのような分配型の燃焼室に限定されずに、燃料噴霧装置13から噴霧された燃料がリップ部15に衝突して少なくとも下方に導かれるものでもよい。燃焼室10としては、リップ部15の上方に筒部14を有さないものも例示される。
燃焼室10の窪みの形状としては椀状、半球形状、多球形状が例示され、その横断面形状(X−Y平面の断面形状)としては円形状や多円形状が例示される。
The
Examples of the shape of the depression of the
筒部14は、Z方向の両端が開口した筒の内筒面で構成される。筒部14は内筒面で構成されればよく、その内筒面が上方から下方に向かって拡径してもよく、上方から下方に向かって縮径してもよい。また、筒部14は、その内筒面が上方から下方に向かって段々に変化する段状の筒面でもよい。
The
リップ部15は、筒部14および底部16の間に位置し、Z方向に見て筒部14の内側の面よりも中央側に突出した環状の部位である。リップ部15は、Z方向に見て中央側に突出した角に丸みを付けてもよい。リップ部15は、燃料噴霧装置13から噴霧された燃料が衝突する衝突部位17を有し、衝突部位17に衝突したその燃料のうちの一部の燃料をZ方向上方に、その他の燃料をZ方向下方にそれぞれ分割させるように機能する。なお、一つの燃焼室10に複数のリップ部15が設けられてもよく、複数のリップ部15がZ方向に多段状に設けられてもよい。
The
衝突部位17は、燃料噴霧装置13から噴霧された燃料が衝突する部位であり、リップ部15のC方向に間隔を空けて複数配置される。リップ部15における衝突部位17の配置位置と専有領域とは、燃料噴霧装置13ごとに適宜設定される。衝突部位17は、燃料が衝突する領域であり、図中では点線で囲われた領域とする。
The
底部16は、窪みである燃焼室10の底に位置し、Z方向の上端が開口する一方で下端が閉口した有底筒状を成し、上方から下方に向かって開口径が徐々に狭まる椀状を成す。底部16は、中央部に上方に向かって膨らんで成る膨らみ18と、膨らみ18よりも縁側でZ方向に見て環状を成す環状部位19と、を有する。
The
膨らみ18は、底部16の底から上方に向かって凸の椀状に膨らんで成る。膨らみ18の最高位置は、リップ部15の上端の位置よりも低くすることが望ましい。環状部位19は、底部16の外縁部に位置する部位であり、より具体的に膨らみ18の裾野とリップ部15との間の部位である。環状部位19は、その表面が環状体状に窪んで成る。ここでいう環状体としては、トーラス体(円環体)が例示される。環状部位19は、底部16において外縁部に位置する環状の部位であればよく、その表面が環状体状に窪んだものに限定されない。
The
燃焼室10の種類としては、燃料噴霧装置13から噴霧された燃料が上下に分配される分配型の燃焼室であればよく、上記の構成に限定されない。例えば、燃焼室10の種類としては、シリンダヘッドの形状に応じてペントルーフ型やウエッジ型が例示される。また、燃焼室10の種類としては、窪みの形状に応じて深皿型(トロイダル型、リエントラント型、バスタブ型)や浅皿型が例示される。
The type of the
燃焼室10は、複数の壁面20を備えて構成される。また、燃焼室10は、壁面20のそれぞれがC方向に隣り合う凹み21どうしの間の凸部位で構成される。加えて、燃焼室10は、環状部位19の全域を覆う遮熱膜25を備える。
The
図2および図3に例示するように、壁面20はC2方向に面し、C1方向に見て三日月型を成す。本開示で、C2方向に面するとは、C1方向の燃料の流れに対して抵抗となるように面することを意味し、壁面20はC2方向に向かう面であればよい。このような面としては、例えば、C2方向に対して直交するX−Z平面の他に、C2方向に対して交差する斜面も例示される。また、C1方向に見た壁面20の形状は、C1方向の燃料の流れに対して抵抗となれば特に限定されず、例えば、矩形状も例示される。
As illustrated in FIGS. 2 and 3, the
複数の壁面20は、底部16の環状部位19にC1方向に互いに間隔を空けて配置される。複数の壁面20は、リップ部15における衝突部位17の配置数に対応させた数が配置される。複数の壁面20の配置間隔は、リップ部15における衝突部位17の配置間隔に対応させる。例えば、複数の壁面20の配置間隔は、衝突部位17の配置間隔が等間隔の場合にC1方向に等間隔に配置される。また、複数の壁面20の配置間隔は、衝突部位17の配置間隔が所定の位置からC1方向に向かって徐々に広くなる場合に同様にC1方向に向かって徐々に広くなるように配置される。
The plurality of wall surfaces 20 are arranged on the
壁面20は、衝突部位17におけるC1方向に関して下流側の端部22から底部16の中心部に向かう線分L1に沿って設けられる。ここでいう線分L1としては、底部16の中心から径方向Dに延在する線分のうちの端部22に接する線分が例示される。また、壁面20がその線分L1に沿って設けられるとは、壁面20が線分L1上の底部16、あるいは、線分L1のC1方向の側方にずれた底部16から上方に立設して線分L1に沿ってD方向に延在することを示すものとする。壁面20は、線分L1のC2方向の側方を除き、線分L1上または線分L1のC1方向の側方に立設することで、衝突部位17に衝突して下方に分配された燃料の流れを妨げることを回避するには有利になる。
The
壁面20は、底部16を上方に凸ませて形成してもよいが、底部16を下方に凹ませて形成することが望ましく、C方向に隣り合う凹み21どうしの間の凸部位で構成されることがより望ましい。
The
凹み21は、底部16の環状部位19のC方向に間隔を空けて配置されて、底部16から下方に凹状に凹んで成る。また、凹み21は、一つの壁面20に対して一つ設けられ、壁面20に対してC2方向に存在する部分である。
The
凹み21の形状は、壁面20を形成することが可能な形状であれば特に限定されない。この実施形態で、Z方向に見た凹み21の開口形状は矩形状を成す。また、凹み21の深さは、D方向に関して凹み21の中央部から外縁に向かって深さが浅くなるように構成され、C方向に関して一定の深さとなるように構成される。
The shape of the
底部16を凹み21により凹ませて壁面20を形成することで、燃焼室10の総容積を凹ませた分だけ増やすことができる。このように、燃焼室10により多くの空間を設けることで、空気との混合を良化するには有利になり、燃焼期間を短縮することができる。
By denting the
但し、凹み21のZ方向の深さを深くする、あるいは開口面積を広くすると、燃焼室10の総表面積が増えることになり、総表面積の増加による熱損失が増加する。従って、凹み21の深さや開口面積は、凹み21を設けることで増加する熱損失よりも、総容積の増加によって得られる燃焼期間の短縮により低減する熱損失が大きくなるように設定することが好ましい。
However, if the depth of the
凹み21は、C1方向に存在する内面として壁面20を、C2方向に存在する内面として壁面20に対してC方向に対向する対向面23を、それぞれ有する。対向面23の形状は特に限定されず、壁面20に対して面対称となる形状に形成されてもよく、壁面20と異なる形状に形成されてもよい。対向面23を壁面20に対向して設ける場合は、衝突部位17に衝突して分割された燃料の噴霧の進行を妨げないように衝突部位17におけるC2方向に関して下流側の端部(C1方向に関して上流側の端部)24から底部16の中心部に向かう線分L2に沿って設けられることが好ましい。
The
遮熱膜25は、ピストン11を構成する部材よりも熱伝導率が低い部材で構成される。遮熱膜25としては、ピストン11を構成する部材の酸化皮膜やセラミックスが例示され、より具体的に、アルマイトやジルコニアなどが例示される。
The
遮熱膜25は、環状部位19のうちの少なくとも壁面20を覆うように構成される。このように遮熱膜25が壁面20を覆うことで、壁面20を設けることによる燃焼室10の表面積の増加に起因した熱損失の悪化を防ぐには有利になる。
The
また、遮熱膜25は、環状部位19のうちの少なくとも壁面20と環状部位19の壁面20に対してC2方向に存在する部分である凹み21との両方の表面を覆うように構成される。このように、壁面20に加えて凹み21の表面を覆うことで、壁面20を設けたことにより壁面20に対してC2方向に存在する部分である凹み21に生じる燃料の滞留を起因とした熱損失の悪化を防ぐには有利になる。
Further, the
また、遮熱膜25は、環状部位19の全周に渡って複数の壁面20が配置される場合に、全ての壁面20および凹み21を含む環状部位19の全域の表面を覆うように構成されることが望ましい。このように、遮熱膜25が環状部位19の全域の表面を覆うことで、環状部位19の全域で熱損失の悪化を防ぐには有利になる。
Further, the
なお、遮熱膜25は少なくとも壁面20を覆えばよく、燃焼室10の筒部14やリップ部15、および底部16のいずれか、あるいはそれらの全部を覆ってもよい。但し、燃焼室10の全てを遮熱膜25で覆うことで製造コストが高くなるため、遮熱膜25で覆う部位を限定することが望ましい。また、壁面20、凹み21、あるいはそれらを含む環状部位19を覆う遮熱膜25と、それ以外を覆う遮熱膜とを異なる部材で構成してもよい。
The
図4に例示するように、環状部位19のC方向の全周に渡って延在して環状部位19に配置された全ての壁面20と凹み21とを横断する線分で環状部位19を切断した場合の切断面に現れる環状部位19の表面形状は波形状を成すことが好ましい。
As illustrated in FIG. 4, the
本開示で、波形状としては、矩形波、正弦波、三角波、および、のこぎり波が例示される。この実施形態における切断面に現れる環状部位19の表面形状は矩形波を成す。その矩形波の周期はリップ部15における衝突部位17の配置間隔に基づき、その振幅は凹み21のY方向の深さに基づく。
In the present disclosure, examples of the wave shape include a square wave, a sine wave, a triangular wave, and a sawtooth wave. The surface shape of the
燃料噴霧装置13から燃料が噴霧されると、噴霧された燃料はリップ部15の衝突部位17に衝突して上下方向に分割される。下方に分割された燃料はスワール流の影響によりC1方向へ流れようとするが、壁面20がその流れに対する抵抗となる。この結果、下方に分割された燃料のスワール流の流速が低減し、その流れが抑制される。
When the fuel is sprayed from the
このように、本開示の燃焼室10によれば、燃焼室10の底部16に壁面20を設けることで、壁面20が抵抗となり下方に進行する燃料のC1方向への流れを抑制することができる。これにより、C方向に隣り合う燃料どうしの干渉を抑制するには有利になり、燃料の過濃領域により生じるスモークの生成量を抑制することができる。
As described above, according to the
また、本開示の燃焼室10によれば、下方に分割された燃料は凹み21により広がった空間により、凹み21を設けないものに比して空気との混合を良化(促進)させることができる。これにより、燃焼状態を良化して燃焼期間を短縮するには有利になり、燃焼期間が短縮することで熱損失を低下してスモークの生成量を抑制することができる。
Further, according to the
加えて、本開示の燃焼室10によれば、遮熱膜25が環状部位19の全域を覆うことで、壁面20を設けたことにより表面積が増加したことを起因とした熱損失の悪化を防ぐとともに、燃料が壁面20により凹み21に滞留することを起因とした熱損失の悪化も防ぐことができる。
In addition, according to the
以上のように、壁面20を設けることによる効果と、遮熱膜25を設けることによる効果とが合わさることにより、熱効率の低下を抑制しつつ、スモークの生成を抑制することができる。
As described above, by combining the effect of providing the
図5および図6に例示するように、第二実施形態の燃焼室10は、第一実施形態に対して、凹み21が角の無い形状を成す点が異なる。本開示で、角の無い形状とは、凹み21を構成する要素の全てに角が存在しない形状である。具体的に、Z方向に見た凹み21の開口形状を含む凹み21の横断面形状としては、円形状や楕円形状、オーバル形状が例示される。
As illustrated in FIGS. 5 and 6, the
凹み21の深さは凹み21の中心部から外縁に向かって徐々に浅くなるように構成される。具体的に、凹み21の任意の縦断面形状としては、一つのスプライン曲線あるいは一つのベジエ曲線で描かれる形状が例示される。
The depth of the
凹み21は、Z方向に見て、長手方向がC方向に向いた楕円形状あるいはオーバル形状の外縁がC方向に沿って婉曲した形状を成す。切断線で切断した場合の切断面に現れる環状部位19の表面形状はシヌソイドを成すことが好ましい。この実施形態のシヌソイドの周期はリップ部15における衝突部位17の配置間隔に基づき、その振幅は凹み21のY方向の深さに基づく。なお、切断する位置をX方向で変化させた場合のシヌソイドの振幅の変化は、凹み21のX方向の深さに基づく。
When viewed in the Z direction, the
このように、シヌソイドを用いて波形の周期および振幅を変化させることで、凹み21の形状を調節することが可能となる。これにより、複数の凹み21がある複雑な形状であっても容易に製造することができる。
In this way, the shape of the
以上のように、凹み21が角の無い形状を成すことで、角のある形状に比して凹み21の表面積を減少することができる。これにより、凹み21を設けることで増加する表面積の増加による熱損失の増加を抑制するには有利になる。
As described above, since the
また、凹み21が角のある形状では燃焼時に角に熱応力が集中するおそれがあるが、凹み21が角の無い形状では燃焼時に特定の部位に熱応力が集中することを回避できる。これにより、角のある形状に比して、熱応力の集中による損壊を回避して、耐久性を向上するには有利になる。
Further, if the
図7および図8に例示するように、第三実施形態の燃焼室10は、第一実施形態に対して、遮熱膜25の表面が、それ以外の部位(例えば、筒部14、リップ部15)の表面よりも粗い点が異なる。
As illustrated in FIGS. 7 and 8, in the
本開示で、表面の粗さは、単位面積あたりの表面積を比較して表面積が広くなるものが粗く、小さくなるものが滑らかとなる。また、表面の粗さは、日本産業規格JIS B 0601で規定される線粗さのパラメータにより求められる表面粗さや表面うねりも例示される。 In the present disclosure, the surface roughness is coarser when the surface area is larger and smoother when the surface area is smaller than the surface area per unit area. Further, as the surface roughness, the surface roughness and the surface waviness obtained by the line roughness parameter defined by the Japanese Industrial Standards JIS B 0601 are also exemplified.
燃焼室10は、遮熱膜25の表面が底部16以外の部位の表面よりも粗ければよい。燃焼室10は、遮熱膜25が環状部位19の全周の表面を覆う場合に、その遮熱膜25の全域の表面が床部16以外の部位の表面よりも粗いことがより望ましい。
In the
燃焼室10において、遮熱膜25の表面の粗さを異ならせる方法としては、遮熱膜25を所定の位置に形成した後に、ブラストなどの表面仕上げ加工によりその表面仕上げを粗くする一方で、筒部14やリップ部15の表面仕上げを滑らかにする方法が例示される。また、ブラストを応用し、ブラストにより遮熱膜25の表面を粗くする方法も例示される。また、ショットピーニングにより遮熱膜25に微細なディンプルを形成する方法も例示される。また、形成された遮熱膜25の表面がブラストやショットピーニングを用いなくとも粗い場合は、それらの方法を用いなくてもよい。
In the
以上のように、遮熱膜25の表面を底部16以外の部位の表面よりも粗くすることで、燃料のスワール流の流速を低減するには有利になり、C方向に隣り合う燃料どうしの干渉を抑制する効果が増す。
As described above, by making the surface of the
10 燃焼室
11 ピストン
12 頂面
16 底部
19 環状部位
20 壁面
25 遮熱膜
C1 スワール流の流方向
C2 スワール流の流方向の反対側の方向
10
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