JP2020149267A - 制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
制御装置100は、制御装置1、記憶域プール20、及び、複数のホスト30(30−1、・・・30−N)を備える。ホスト30は、制御装置1と接続されている。また、制御装置1は、記憶域プール20と接続されている。本実施形態では、説明の都合上、ホスト30が1つである例を説明するが、ホスト30は、複数のホスト30(30−1、・・・、30−N)を備えてもよい。また、本実施形態において、ホスト30(30−1、・・・30−N)は、情報処理システム100が備える任意のホストを示す場合、又は特に区別しない場合には、ホスト30として説明する。
制御装置1は、記憶域プール20の物理ディスク#1〜#nに対するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成し制御する。また、制御装置1は、ホスト30による読み出し命令及び書き込み命令に従い、論理ボリュームに対するドライブへの書き込みや、ドライブからの読み出しを行う。制御装置1についての詳細は後述する。
記憶域プール20は、複数の物理ディスク(#1〜#n)によって構成される。複数の物理ディスク#1〜#nは、データの冗長性を保証する1つの論理ディスクを構成している。また、物理ディスクは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。
制御装置1は、ホスト制御部11、物理ディスク制御部12、RAID管理部13、及びマップ記憶部131を備える。
また、ホスト制御部11は、読み出し命令を受信した場合、受信した命令を解析する。ホスト制御部11は、解析した結果に基づいて、物理ディスク制御部12に読み出しを行う命令及び読み出す内容を示す情報を出力する。また、物理ディスク制御部12から読み出した情報を受け入れると、ホスト30に読み出した内容を出力する。
また、ホスト制御部11は、物理ディスク制御部12から書き込み又は読み出しに失敗した情報を受け入れた場合、ホスト30に当該情報を出力する。
また、RAID管理部13は、物理ディスク制御部12からのライトデータ・リードデータの領域の問い合わせに回答する。具体的には、RAID管理部13は、物理ディスク制御部12からライトデータ・リードデータの領域を問い合わせる情報を受け入れる。RAID管理部13は、マップ記憶部131からマップを読み出し、読み出した情報に基づいて、ライトデータ・リードデータの領域を決定する。RAID管理部13は決定した情報を物理ディスク制御部12に出力する。
また、RAID管理部13は、記憶域プール20を構成する物理ディスクに縮退が発生した場合に、縮退復旧のためコピーするデータを決定する処理を行う。RAID管理部13は、決定した情報を物理ディスク制御部12に出力する。
RAID管理部13の処理の詳細は後述する。
この図に示す一例では、マップM1は、9台の物理ディスクの各々を9個の領域に分割している場合の、各領域が記憶するデータの構成を示す情報である。最初の行の“#1”〜“#9”は、記憶域プール20を構成する個々の物理ディスクを示す。つまり、各列が1つの物理ディスクを構成する。また、ストライプSTは、各物理ディスクの領域を1つずつ含むグループを示す。各ストライプSTに含まれる領域は、各物理ディスクでの位置が一致する。この図に示す一例では、各行が1つのストライプを構成する。
ある領域がデータ領域である場合、当該領域には“Dx”(xは0〜35のいずれかの数字)という識別子が示される。また、各データは2つのデータ領域にミラーリングされている。ここで、ミラーリングとは、記憶域プール20を構成する物理ディスクの複数の領域に同一のデータが記憶されることを示す。
また、例えば、ストライプ6の場合、マップM1で既に物理ディスク#3がスペア領域である。従って、ストライプ6は、全ての物理ディスクについて、マップM1とマップM2との間に変更点はない。
また、他の物理ディスクに縮退が発生した場合についても、第2マップは、上述した方法によって容易にマップM1から作成可能である。
図4は、本発明の一実施形態に係るデータコピーの一例を示す図である。この図に示す一例では、物理ディスク#3に縮退が発生した場合に、物理ディスク制御部12が、コピーを行うデータを矢印で示す。例えば、「D1からSへの矢印」は物理ディスク#6の識別子“D1”で識別されるデータ領域に記憶されるデータを、物理ディスク#9のスペア領域にコピーさせることを示す。RAID管理部13は、この矢印の元と先の領域、すなわち、コピー元とコピー先とを特定する。
この図の例では、各物理ディスクは、読み出し及び書き込みが行われる領域が1箇所ずつになり、その組み合わせが全て異なる。そのため、物理ディスク制御部12は、縮退時に複数の物理ディスクを同時に用いて読み出し及び書き込みを並行して実行することができる。すなわち、例えば、ストライプ0、2、5、8のデータコピーは、読み出し及び書き込みを行う物理ディスクが全て異なるため、同時に実行することが可能になる。また、ストライプ1、3、4、7のデータコピーについても同様である。従って、縮退ディスクが発生した場合でも短時間のデータコピーによって、マップM2で示される構成に移行することができる。マップM1の構成もマップM2の構成も冗長性は同等であるから、これにより、短時間で冗長性を復旧することが可能になる。
RAID管理部13は、コピーが必要な領域(D1、D4、D10、D14、D18、D22、D29、D32)についてのコピーが終了すると、マップを通常時のマップ(マップM1)から、縮退時のマップ(マップM2)に変更する。
図5は、本発明の一実施形態に係る縮退時の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、本発明の一実施形態に係るデータ書き込みを行う領域の判定処理の一例を示すフローチャートである。
例えば、ライトデータが“D1”内に記憶されるデータであれば、RAID管理部13は、第1マップ(図2参照)に基づいて、ライトデータが記憶される領域は、物理ディスク#3のストライプ0と、物理ディスク#6のストライプ0とであることを特定する。なお、マップM1を参照するのは、縮退が起きていない(通常時の)場合、又は、縮退が起こっているが、データコピーが完了しておらずマップが変更されていない場合である。縮退時のマップ(マップM2)に変更されている場合には、RAID管理部13は、第2マップ(例えば、図3参照)に基づいて上述した処理を行う。
以下、ライトデータが“D1”内に記憶されるデータであり、縮退ディスクが、物理ディスク#3である場合について代表して説明するが、本実施形態はこれには限られない。
RAID管理部13は、縮退が起きたことを示す情報を物理ディスク制御部12から取得している場合であって、縮退時のマップに変更になっていない場合、マップが変更中であると判定する(ステップS203:YES)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS204に進める。
物理ディスク状態は、「リード/ライト可」、「ライト可」、「アクセス不可」の3状態である。「リード/ライト可」は、当該領域からデータを読み出すことができ、また当該領域にデータを書き込むことができることを示す。「ライト可」は当該領域にデータを書き込むことはできるが、当該領域からデータを読み出すことができないことを示す。「アクセス不可」は縮退している、もしくはデータコピーが行われているなどの理由により、読み出しも書き込みも行えない状態であることを示す。
具体的には、RAID管理部13は、変更前後の両方の対象領域に含まれる領域について、当該領域を「リード/ライト可」と設定する。また、RAID管理部13は、変更前後のどちらかにしか含まれない領域については、当該領域を「ライト可」と設定する。上述した例では、物理ディスク#6のストライプ0は変更前後の両方に含まれるので、「リード/ライト可」である。また、物理ディスク#3のストライプ0、及び物理ディスク#9のストライプ0は、変更前または変更後にのみ含まれるので、どちらの領域も「ライト可」である。
これにより、再配置するデータは、ミラーリングの対象となる記憶装置である複数の物理ディスクに分散する。これにより、多数の物理ディスクを同時に用いて再配置を行うことができるようになり、再配置を短時間で完了することができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
これにより、再配置前に予備領域となっている領域にデータコピーを行い再配置が完了すれば、他の処理を行うことなく、冗長性を回復させることができる。これにより、冗長度を再配置の処理のみで復旧させることができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
これにより、制御装置1は、2つの保存領域情報に基づいて、再配置に必要なデータの保存領域を素早く決定することができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
これにより、制御装置1は、再配置に必要な処理を、上述した物理ディスクが異なる組み合わせについては、同時に実行することができる。そのため、短時間で再配置を完了することができ、高速に冗長度を復旧させることができる。
また、マップM1と同様、全てのデータ領域はミラーリングされる。また、ミラーリングされる領域が含まれる物理ディスクの組み合わせは全て異なる。
RAID管理部13が取得した情報に基づき、組み込み可能なスペアディスクが存在する場合には、スペアディスクを用いた縮退復旧を行うと判定し(ステップS302:YES)、処理をステップS303に進める。
RAID管理部13は、物理ディスク制御部12から取得したスペアディスクに関する情報に基づき、組み込み可能なスペアディスクが存在しない場合は、スペアディスクを用いた縮退復旧を行わないと判定し(ステップS302:NO)、処理をステップS304に進める。
物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から入力される情報に従って、スペアディスクへのデータコピーを行う。物理ディスク制御部12は、データコピーが終了すると、縮退が解除されたことを示す情報をRAID管理部13に出力し、処理を終了する。
この図に示すように、制御装置100は、少なくとも取得部101と制御部102とを備える。
取得部101は、記憶域プールに縮退が発生していない場合に、記憶域プールに記憶するデータの保存領域、及びデータを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する。
制御部102は、縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報と、に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う。
Claims (8)
- 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置であって、
前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得部と、
前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御部と、
を備える制御装置。 - 前記第1保存領域情報は、2つの前記記憶装置に設けられる保存領域のそれぞれに対して、同一の前記データを保存することを示す情報であって、前記保存領域ごとに当該保存領域が含まれる前記記憶装置の組み合わせが異なる情報である、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記第2保存領域情報は、前記記憶装置の少なくとも1つは全て前記予備領域であり、前記第1保存領域情報における当該記憶装置に記憶されるデータ領域が他の前記記憶装置に分散して再配置される情報である、
請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記制御部は、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記縮退の発生前後において保存領域の異なる前記データを、前記縮退からの復旧において再配置が必要な再配置データと判定し、前記再配置データを再配置するための制御を行う、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記第1保存領域情報において前記再配置データが含まれる記憶装置と、前記第2保存領域情報において前記復旧データが含まれる記憶装置との組み合わせが、前記再配置データの保存領域ごとに異なる、
請求項4に記載の制御装置。 - 複数の記憶装置と、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置と、
を備えるディスクアレイ装置。 - 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置において、
前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、
前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、
を含む、制御方法。 - 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御するコンピュータに、
前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、
前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、
を実行させるための、プログラム。
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