JP2020149267A - 制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高速に冗長度を復旧することができる制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置は、取得部と制御部とを備える。取得部は、前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する。制御部は、前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う。【選択図】図9

Description

本発明は、制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラムに関する。
近年、物理ディスクの大容量化に伴い、物理ディスクに障害が発生した場合、復旧時間が容量に比例して延びている。特許文献1には、関連する技術として、復旧時間を短縮するための技術が開示されている。
特開2018−120382号公報
特許文献1に記載の技術では、後に生じる復旧時間を短縮するために物理ディスクのプールに予備記憶装置を組み込む。しかしながら、障害発生時に、障害が発生したディスクのデータを一時的に他の物理ディスクに復旧するために、他の多くの物理ディスクを利用し冗長性を復旧する必要があり、復旧には時間が必要であった。
本発明は、上記の課題を解決する、制御装置、ディスクアレイ装置、制御方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置であって、前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得部と、前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御部と、を備える制御装置である。
本発明の第2の態様によれば、複数の記憶装置と、上記の制御装置と、を備えるディスクアレイ装置である。
本発明の第3の態様によれば、複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置において、前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、を含む、制御方法である。
本発明の第4の態様によれば、複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御するコンピュータに、前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、高速に冗長度を復旧することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システム100の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るマップの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るマップの別の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るデータコピーの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る縮退時の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るデータ書き込みを行う領域の判定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るマップの別の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る縮退時の動作の別の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る制御装置の最小構成を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム100の構成を示す概略図である。
制御装置100は、制御装置1、記憶域プール20、及び、複数のホスト30(30−1、・・・30−N)を備える。ホスト30は、制御装置1と接続されている。また、制御装置1は、記憶域プール20と接続されている。本実施形態では、説明の都合上、ホスト30が1つである例を説明するが、ホスト30は、複数のホスト30(30−1、・・・、30−N)を備えてもよい。また、本実施形態において、ホスト30(30−1、・・・30−N)は、情報処理システム100が備える任意のホストを示す場合、又は特に区別しない場合には、ホスト30として説明する。
ホスト30は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えたコンピュータである。ホスト30は、CPUによりOS(Operating System)が稼働している。OSは、制御装置1が管理する論理ボリュームを対象とする読み出し命令及び書き込み命令を制御装置1へ出力する。
制御装置1は、記憶域プール20の物理ディスク#1〜#nに対するRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成し制御する。また、制御装置1は、ホスト30による読み出し命令及び書き込み命令に従い、論理ボリュームに対するドライブへの書き込みや、ドライブからの読み出しを行う。制御装置1についての詳細は後述する。
記憶域プール20は、複数の物理ディスク(#1〜#n)によって構成される。複数の物理ディスク#1〜#nは、データの冗長性を保証する1つの論理ディスクを構成している。また、物理ディスクは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。
次に、制御装置1について説明する。
制御装置1は、ホスト制御部11、物理ディスク制御部12、RAID管理部13、及びマップ記憶部131を備える。
ホスト制御部11は、ホスト30から受信した命令を解析し実行する。具体的には、ホスト制御部11は、書き込み命令を受信した場合、受信した命令を解析する。ホスト制御部11は、解析した結果に基づいて、物理ディスク制御部12に、書き込みを行う命令及び書き込む内容を示す情報を出力する。また、物理ディスク制御部12から書き込みが終了した入力を受け入れると、ホスト30に書き込みが終了したことを出力する。
また、ホスト制御部11は、読み出し命令を受信した場合、受信した命令を解析する。ホスト制御部11は、解析した結果に基づいて、物理ディスク制御部12に読み出しを行う命令及び読み出す内容を示す情報を出力する。また、物理ディスク制御部12から読み出した情報を受け入れると、ホスト30に読み出した内容を出力する。
また、ホスト制御部11は、物理ディスク制御部12から書き込み又は読み出しに失敗した情報を受け入れた場合、ホスト30に当該情報を出力する。
物理ディスク制御部12は、制御装置1と記憶域プール20とのデータ転送を制御する。具体的には、物理ディスク制御部12は、書き込み又は読み出しを行うデータの記憶域プール20内での領域を問い合わせる情報を、RAID管理部13に出力する。以下、書き込み対象のデータを「ライトデータ」、読み込み対象のデータを「リードデータ」とも称する。物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から受信した情報に基づいて、ライトデータを記憶域プール20に書き込む処理を行う。また、物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から受信した情報に基づいて、リードデータを記憶域プール20から読み出す処理を行う。物理ディスク制御部12は、処理結果を示す情報をホスト制御部11に出力する。処理結果を示す情報は、例えば、書き込み終了を示す情報、リードデータを含む情報、書き込み又は読み出しが失敗した情報、などである。
また、物理ディスク制御部12は、記憶域プール20を構成する物理ディスクに縮退が発生した場合、当該情報を記憶域プール20から取得し、取得した情報をRAID管理部13に出力する。縮退の発生は、対象の物理ディスクに故障が発生した場合に限られない。例えば、物理ディスクのエラー率などを監視し、監視している情報がある所定の条件を満たした場合などに縮退が発生してもよい。以下では、縮退が発生した物理ディスクは、読み出し及び書き込みが行えないものとするが、これには限られない。
RAID管理部13は、記憶域プール20の物理ディスクが記憶するデータの配置を、マップを用いて管理する。マップは、記憶域プール20の物理ディスクがデータを記憶する領域と当該領域に含まれる情報とを対応付けた情報である。ここで、領域とは、物理ディスクにおいてデータを記録する単位である。
また、RAID管理部13は、物理ディスク制御部12からのライトデータ・リードデータの領域の問い合わせに回答する。具体的には、RAID管理部13は、物理ディスク制御部12からライトデータ・リードデータの領域を問い合わせる情報を受け入れる。RAID管理部13は、マップ記憶部131からマップを読み出し、読み出した情報に基づいて、ライトデータ・リードデータの領域を決定する。RAID管理部13は決定した情報を物理ディスク制御部12に出力する。
また、RAID管理部13は、記憶域プール20を構成する物理ディスクに縮退が発生した場合に、縮退復旧のためコピーするデータを決定する処理を行う。RAID管理部13は、決定した情報を物理ディスク制御部12に出力する。
RAID管理部13の処理の詳細は後述する。
マップ記憶部131は、RAID管理部13が管理するマップを記憶する。マップ記憶部131は、2種類のマップ(第1マップ、第2マップ)を記憶する。第1マップは、記憶域プール20を構成する物理ディスクの全てに縮退が起きていない場合のマップである。第2マップは、記憶域プール20を構成する物理ディスクのいずれかに縮退が起きた場合のマップである。第2マップは、縮退が起きた物理ディスクに応じて異なるマップである。そのため、第2マップは記憶域プール20を構成する物理ディスクの数だけ存在する。
以下、記憶域プール20が9台の物理ディスク(#1〜#9)を有する場合の例について説明する。ただし、本実施形態は、以下の説明に限定されない。
図2は、本発明の一実施形態に係るマップの一例を示す図である。図2におけるマップM1は、上述した第1マップの一例を示す。
この図に示す一例では、マップM1は、9台の物理ディスクの各々を9個の領域に分割している場合の、各領域が記憶するデータの構成を示す情報である。最初の行の“#1”〜“#9”は、記憶域プール20を構成する個々の物理ディスクを示す。つまり、各列が1つの物理ディスクを構成する。また、ストライプSTは、各物理ディスクの領域を1つずつ含むグループを示す。各ストライプSTに含まれる領域は、各物理ディスクでの位置が一致する。この図に示す一例では、各行が1つのストライプを構成する。
各領域は、データを記憶する領域(「データ領域」とも称する)か、予備領域(「スペア領域」とも称する)かのいずれかである。ここでデータは、記憶域プール20が記憶する情報と、当該情報に関する誤り訂正符号(パリティ)とを含む。また、予備領域は、記憶域プール20を構成する物理ディスクに縮退が発生していない場合には、データが記録されない領域である。
ある領域がデータ領域である場合、当該領域には“Dx”(xは0〜35のいずれかの数字)という識別子が示される。また、各データは2つのデータ領域にミラーリングされている。ここで、ミラーリングとは、記憶域プール20を構成する物理ディスクの複数の領域に同一のデータが記憶されることを示す。
ミラーリングされるデータ(以下、「ミラーリングデータ」とも称する)は、2つの物理ディスクに分散して記憶される。すなわち、ミラーリングデータは、第1の物理ディスクと、第1の物理ディスクとは異なる第2の物理ディスクに記憶される。第1及び第2の物理ディスクの組み合わせは、ミラーリングデータごとに異なる。また、ミラーリングデータは、同一のストライプ内に記憶される。
また、ある領域がスペア領域である場合には、当該ストリップには、“S”という識別子が示される。スペア領域は、各物理ディスクに1つであって、かつ、各ストライプに1つになるように配置されている。また、スペア領域は記憶するデータがないので、ミラーリングされない。
この図に示す一例では、例えば物理ディスク#1のストライプ0は、識別子“D0”が示され、この領域がデータ領域であることを示す。また、物理ディスク#2のストライプ0も同じ識別子が示され、この2つの領域はミラーリングデータを保持することを示す。また、物理ディスク#9のストライプ0は、識別子“S”が表示されており、この領域がスペア領域であることを示す。
図3は、本発明の一実施形態に係るマップの別の一例を示す図である。図3におけるマップM2は、上述した第2マップの一例を示す。
この図に示す一例では、マップM2は、物理ディスク#3が縮退した場合に、各領域が記憶するデータの構成を示す情報である。マップM2では、縮退が起きた物理ディスク#3が全てのスペア領域を含む。また、マップM2では、マップM1でスペア領域となっていた領域に、マップM1の物理ディスク#3のデータ領域であって、同一のストライプに含まれるデータ領域が記憶するデータが記憶される。
例えば、ストライプ0の場合、マップM1ではスペア領域は物理ディスク#9に存在する。また、マップM1では物理ディスク#3のストライプ0には識別子“D1”で識別されるデータが記憶されている。そこで、マップM2では、物理ディスク#9のストライプ0には識別子“D1”で識別されるデータが記憶される。また、物理ディスク#3のストライプ0はスペア領域となる。ストライプ0については、他の物理ディスク(#1、#2、#4〜#8)で、マップM1とマップM2との間に変更点はない。
また、例えば、ストライプ6の場合、マップM1で既に物理ディスク#3がスペア領域である。従って、ストライプ6は、全ての物理ディスクについて、マップM1とマップM2との間に変更点はない。
このように、マップM2は、マップM1において、縮退が発生した物理ディスクに存在するデータ領域を、同一のストライプのスペア領域に移動させて配置することで作成することが可能である。
また、他の物理ディスクに縮退が発生した場合についても、第2マップは、上述した方法によって容易にマップM1から作成可能である。
続いて、実際に縮退が起きた場合に、RAID管理部13が、コピー対象となるデータを決定する処理について詳細を説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係るデータコピーの一例を示す図である。この図に示す一例では、物理ディスク#3に縮退が発生した場合に、物理ディスク制御部12が、コピーを行うデータを矢印で示す。例えば、「D1からSへの矢印」は物理ディスク#6の識別子“D1”で識別されるデータ領域に記憶されるデータを、物理ディスク#9のスペア領域にコピーさせることを示す。RAID管理部13は、この矢印の元と先の領域、すなわち、コピー元とコピー先とを特定する。
RAID管理部13は、縮退が発生した場合、物理ディスク制御部12から、縮退が発生した物理ディスクを示す情報を受け入れる。以下では、物理ディスク#3に縮退が発生した場合について説明するが、これには限られない。また、以降、縮退が発生した物理ディスクを「縮退ディスク」とも称する。
RAID管理部13は、物理ディスク制御部12から受け入れた情報に基づき、複数の第2マップの中から、縮退ディスク(#3)に対応する第2マップをマップ記憶部131から読み出す。また、RAID管理部13は、マップ記憶部131から第1マップを読み出す。RAID管理部13は、読みだした第1マップ及び第2マップに基づいて、移動させるデータを決定する。縮退ディスクに含まれているデータは、縮退のため、当該ディスクから読み出すことができない。そのため、RAID管理部13は、当該データがミラーリングされている領域からデータを読み出す。
具体的には、まず、RAID管理部13は、第1マップを参照し、障害ディスクの各領域に記憶されていたデータがミラーリングされている領域を特定する。例えば、ストライプ0の場合、RAID管理部13は、まず第1マップを参照し、縮退ディスクに記憶されているデータの識別子が“D1”であることを取得する。続いて、RAID管理部13は、第1マップを参照し、取得した識別子が示された他の領域(ミラーリングされている領域)を特定する。識別子“D1”の場合、RAID管理部13は、他に物理ディスク#6のストライプ0の領域に配置されていることを特定する。すなわち、この領域(物理ディスク#6のストライプ0)がコピー元となる領域である。
次に、RAID管理部13は、第2マップを参照し、先ほど特定した領域に含まれるデータが縮退時にミラーリングされる領域を特定する。具体的には、RAID管理部13は、第2マップを参照し、先に取得した識別子が配置されている領域を特定する。例えば、識別子“D1”の場合、物理ディスク#6及び物理ディスク#9のストライプ0に当該識別子で識別されるデータが配置されていることを取得する。続いて、RAID管理部13は、先ほど特定した領域が物理ディスク#6であったことから、縮退時にミラーリングされる領域が物理ディスク#9のストライプ0であることを特定する。即ち、この領域(物理ディスク#9のストライプ0)がコピー先となる領域である。
RAID管理部13は、他のストライプについても上述した処理と同様の処理を行う。図4に示す例では、このような処理の結果特定されたコピー元とコピー先が矢印で示されている。
この図の例では、各物理ディスクは、読み出し及び書き込みが行われる領域が1箇所ずつになり、その組み合わせが全て異なる。そのため、物理ディスク制御部12は、縮退時に複数の物理ディスクを同時に用いて読み出し及び書き込みを並行して実行することができる。すなわち、例えば、ストライプ0、2、5、8のデータコピーは、読み出し及び書き込みを行う物理ディスクが全て異なるため、同時に実行することが可能になる。また、ストライプ1、3、4、7のデータコピーについても同様である。従って、縮退ディスクが発生した場合でも短時間のデータコピーによって、マップM2で示される構成に移行することができる。マップM1の構成もマップM2の構成も冗長性は同等であるから、これにより、短時間で冗長性を復旧することが可能になる。
RAID管理部13は、コピーが必要な領域(D1、D4、D10、D14、D18、D22、D29、D32)についてのコピーが終了すると、マップを通常時のマップ(マップM1)から、縮退時のマップ(マップM2)に変更する。
次に、RAID管理部13の縮退復旧時の動作を説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る縮退時の動作の一例を示すフローチャートである。
物理ディスク制御部12は、記憶域プール20を構成する物理ディスク(#3)に縮退が発生したこと示す情報を記憶域プール20から取得する(ステップS101)。物理ディスク制御部12は取得した情報を、RAID管理部13に出力する。制御装置1はその後、処理をステップS102に進める。
RAID管理部13は、縮退復旧を行うか否かを判定する(ステップS102)。縮退復旧がまだ行われていない場合、RAID管理部13は縮退復旧を行うと判定する(ステップS102:YES)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS103に進める。
RAID管理部13は、縮退復旧が既に行われている場合、縮退復旧を行わないと判定する(ステップS102:NO)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS104に進める。
RAID管理部13は、縮退復旧を行う(ステップS103)。具体的には、RAID管理部13は、記憶域プール20を管理するマップを、縮退前のマップ(マップM1)から、縮退時のマップ(マップM2)に変更することを決定する。また、RAID管理部13は、マップを変更することに伴い、データコピーを行うための情報を特定する。データコピーを行うための情報は、コピーが必要になるデータが含まれる領域(コピー元の領域)と、コピーを行う領域(コピー先の領域)とを示す情報である。RAID管理部13は、特定した情報を物理ディスク制御部12に出力する。物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から受け入れた情報に従って、記憶域プール20のデータコピーを行う。RAID管理部13は、データコピーが完了すると、記憶域プール20を管理するマップを縮退時のマップ(マップM2)に変更する。制御装置1は、処理が完了すると、処理をステップS101に戻す。
RAID管理部13は、縮退復旧が既に行われている場合には、現状のマップを維持する(ステップS104)。この場合、RAID管理部13は記憶域プール20を構成するマップをすでに縮退時のマップ(マップM2)に変更しているので、当該マップでの運用を継続する。以下、制御装置1は、縮退した物理ディスクを交換するなどによって、縮退状態でなくなるまで、ステップS102に戻って、処理を繰り返す。
なお、RAID管理部13は、縮退状態が解除されると、記憶域プール20が使用するマップを縮退時のマップ(マップM2)から、通常時のマップ(マップM1)に変更するための処理を行う。この際、RAID管理部13は、縮退時のマップに移行するときに行ったコピーを逆方向に行う。即ち、縮退時のマップ移行時のコピー元とコピー先とを入れ替えてコピーを行う。その後、RAID管理部13は、マップを通常時のマップ(マップM1)に変更する。
次に、ホスト30からデータの書き込みが行われる場合の動作について、説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係るデータ書き込みを行う領域の判定処理の一例を示すフローチャートである。
ホスト制御部11は、ホスト30から書き込みを示す情報を受信すると、当該情報を物理ディスク制御部12に出力する。物理ディスク制御部12は入力された情報に基づいて、ライトデータが記憶域プール20のどの領域に記憶されているかを問い合わせる情報をRAID管理部13に出力する(ステップS201)。その後、処理をステップS202に進める。
RAID管理部13は、物理ディスク制御部12から受け入れた情報と、マップ記憶部131から読み出したマップとに基づいて、ライトデータが記憶される領域を特定する(ステップS202)。その後、処理をステップS203に進める。
例えば、ライトデータが“D1”内に記憶されるデータであれば、RAID管理部13は、第1マップ(図2参照)に基づいて、ライトデータが記憶される領域は、物理ディスク#3のストライプ0と、物理ディスク#6のストライプ0とであることを特定する。なお、マップM1を参照するのは、縮退が起きていない(通常時の)場合、又は、縮退が起こっているが、データコピーが完了しておらずマップが変更されていない場合である。縮退時のマップ(マップM2)に変更されている場合には、RAID管理部13は、第2マップ(例えば、図3参照)に基づいて上述した処理を行う。
以下、ライトデータが“D1”内に記憶されるデータであり、縮退ディスクが、物理ディスク#3である場合について代表して説明するが、本実施形態はこれには限られない。
RAID管理部13は、マップが変更中か否かを判定する(ステップS203)。RAID管理部13は、マップの変更が起きていない場合、マップ変更中ではないと判定する(ステップS203:NO)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS205に進める。
RAID管理部13は、縮退が起きたことを示す情報を物理ディスク制御部12から取得している場合であって、縮退時のマップに変更になっていない場合、マップが変更中であると判定する(ステップS203:YES)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS204に進める。
RAID管理部13は、変更前後でライトデータが記憶される領域(以下、「対象領域」とも称する)の状態(「物理ディスク状態」とも称する)を仮決定する(ステップS204)。
物理ディスク状態は、「リード/ライト可」、「ライト可」、「アクセス不可」の3状態である。「リード/ライト可」は、当該領域からデータを読み出すことができ、また当該領域にデータを書き込むことができることを示す。「ライト可」は当該領域にデータを書き込むことはできるが、当該領域からデータを読み出すことができないことを示す。「アクセス不可」は縮退している、もしくはデータコピーが行われているなどの理由により、読み出しも書き込みも行えない状態であることを示す。
RAID管理部13は、変更後のマップを読み出し、変更後のマップにおける対象領域を特定する。具体的には、RAID管理部13は、変更後のマップであるマップM2に基づいて、“D1”が物理ディスク#6のストライプ0と、物理ディスク#9のストライプ0に記憶されることを特定する。続いて、RAID管理部13は、変更前後の対象領域を比較し、物理ディスク状態を仮決定する。その後処理をステップS205に進める。
具体的には、RAID管理部13は、変更前後の両方の対象領域に含まれる領域について、当該領域を「リード/ライト可」と設定する。また、RAID管理部13は、変更前後のどちらかにしか含まれない領域については、当該領域を「ライト可」と設定する。上述した例では、物理ディスク#6のストライプ0は変更前後の両方に含まれるので、「リード/ライト可」である。また、物理ディスク#3のストライプ0、及び物理ディスク#9のストライプ0は、変更前または変更後にのみ含まれるので、どちらの領域も「ライト可」である。
RAID管理部13は、物理ディスク状態を仮決定すると、処理をステップS205に進める。
RAID管理部13は、記憶域プール20に縮退の発生、復旧の実行のどちらかが行われているか否かを判定する(ステップS205)。RAID管理部13は、縮退を示す情報を物理ディスク制御部12から受信している場合、記憶域プール20に縮退が発生していると判定し(ステップS205:YES)、処理をステップS206に進める。また、RAID管理部13は、縮退が起きたことを示す情報を物理ディスク制御部12から取得している場合であり、縮退時のマップに変更になっていない場合、マップの変更が行われている、すなわち、復旧が実行されていることを判定する(ステップS205:YES)。この場合もRAID管理部13は処理をステップS206に進める。
一方、RAID管理部13は、縮退を起きたことを示す情報を物理ディスク制御部12から受信していない場合、または縮退が解除したことを示す情報を受信後、再度縮退が起きたことを示す情報を物理ディスク制御部12から受信していない場合、縮退も復旧もどちらも起きていないと判定する(ステップS205:NO)。この場合、RAID管理部13は処理をステップS207に進める。
RAID管理部13は、ステップS204で仮決定した物理ディスク状態のうち、縮退・復旧が進行中の物理ディスクに含まれる物理ディスク状態を「アクセス不可」に設定する(ステップS206)。上述した例では、物理ディスク#3は、縮退している物理ディスクである。従って、RAID管理部13は、物理ディスク#3のストライプ0を「アクセス不可」に変更し、物理ディスク状態の設定を完了する。また、例えば、物理ディスク#6のストライプ0のデータを物理ディスク#9のストライプ0にミラーリングしている場合、RAID管理部13は、どちらの物理ディスク状態も「アクセス不可」に変更し、物理ディスク状態の設定を完了する。RAID管理部13は物理ディスク状態の設定が完了すると、物理ディスク状態を物理ディスク制御部12に出力し、処理を終了する。
RAID管理部13は、縮退・復旧のどちらも行われていない場合、ステップS204で仮決定した物理ディスク状態で設定を完了する(ステップS207)。RAID管理部13は、RAID管理部13は物理ディスク状態の設定が完了すると、物理ディスク状態を物理ディスク制御部12に出力し、処理を終了する。
物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から受信した情報に基づいて、「ライト可」の領域に、ライトデータを書き込む処理を実行する。上述した例の場合、データコピーが行われていないのであれば、物理ディスク制御部12は、物理ディスク#6のストライプ0と、物理ディスク#9のストライプ0に書き込みを行う。
また、ホスト30へのデータの読み込みが行われる場合についても、RAID管理部13は上述した書き込みが行われる場合と同様の処理を行う。この場合、物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から受信した情報に基づいて、「リード可」の領域から、リードデータを読み出す。上述した例の場合、データコピーが行われていないのであれば、物理ディスク制御部12は、物理ディスク#6のストライプ0からリードデータの読み出しを行う。
以上説明したように、本発明の一実施形態による制御装置1は、複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置であって、前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報(例えば、第1マップ:図2)と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報(例えば、第2マップ:図3)と、を取得する取得部(例えば、RAID管理部13)と、前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御部(例えば、物理ディスク制御部12)と、を備える。
これにより、制御装置1は、第1保存領域情報と第2保存領域情報とに基づいて、再配置するデータを短時間に決定することができる。そのため、再配置を短時間で完了することができ、高速に冗長度を復旧させることができる。
また、本発明の一実施形態による制御装置1について、前記第1保存領域情報は、2つの前記記憶装置に設けられる保存領域のそれぞれに対して、同一の前記データを保存することを示す情報であって、前記保存領域ごとに当該保存領域が含まれる前記記憶装置の組み合わせが異なる情報である。
これにより、再配置するデータは、ミラーリングの対象となる記憶装置である複数の物理ディスクに分散する。これにより、多数の物理ディスクを同時に用いて再配置を行うことができるようになり、再配置を短時間で完了することができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
また、本発明の一実施形態による制御装置1について、前記第2保存領域情報は、前記記憶装置の少なくとも1つは全て前記予備領域であり、前記第1保存領域情報における当該記憶装置に記憶されるデータ領域が他の前記記憶装置に分散して再配置される情報である。
これにより、再配置前に予備領域となっている領域にデータコピーを行い再配置が完了すれば、他の処理を行うことなく、冗長性を回復させることができる。これにより、冗長度を再配置の処理のみで復旧させることができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
また、本発明の一実施形態による制御装置1の前記制御部(例えば、物理ディスク制御部12やRAID管理部13)は、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記縮退の発生前後において保存領域の異なる前記データを、前記縮退からの復旧において再配置が必要な再配置データと判定し、前記再配置データを再配置するための制御を行う。
これにより、制御装置1は、2つの保存領域情報に基づいて、再配置に必要なデータの保存領域を素早く決定することができる。そのため、高速に冗長度を復旧させることができる。
また、本発明の一実施形態による制御装置1は前記第1保存領域情報において前記再配置データが含まれる記憶装置と、前記第2保存領域情報において前記復旧データが含まれる記憶装置との組み合わせが、前記再配置データの保存領域ごとに異なる。
これにより、制御装置1は、再配置に必要な処理を、上述した物理ディスクが異なる組み合わせについては、同時に実行することができる。そのため、短時間で再配置を完了することができ、高速に冗長度を復旧させることができる。
なお、上述した実施形態では、スペア領域が合計で物理ディスク1台分となる例を説明したが、スペア領域はこれには限られない。以下、スペア領域が合計で物理ディスク2台分となる例を説明する。
図7は、本発明の一実施形態に係るマップの別の一例を示す図である。この図に示す一例では、記憶域プール20は10台の物理ディスク(#1〜#10)を有する。また、この図におけるマップM3は、上述した第1マップの一例である。
この図に示す例では、各物理ディスクは、10個に分割されたストライプによって管理される。また、各物理ディスクは、2つのスペア領域を有し、各ストライプも2つのスペア領域を有する。各物理ディスクが有するスペア領域が含まれるストライプの組み合わせは、全ての物理ディスクで異なる。また、各ストライプが有するスペア領域が含まれる物理ディスクの組み合わせも、全てのストライプで異なる。
また、マップM1と同様、全てのデータ領域はミラーリングされる。また、ミラーリングされる領域が含まれる物理ディスクの組み合わせは全て異なる。
この図に示す例では、スペア領域が合計で2台分存在する。そのため、マップ記憶部131は、第2マップとして、縮退ディスクが1台の場合だけでなく、縮退ディスクが2台の場合の全ての組み合わせについて、第2マップを予め所持する。これにより、縮退ディスクが2台生じる場合であっても、1台の場合と同様の処理を行うことで、短時間で冗長度を復旧させることができる。
また、上述した実施形態では、全ての物理ディスクを記憶域プール20に初めから組み込む例について説明したが、これには限られない。例えば、縮退が生じていない場合には、記憶域プール20に組み込まれない物理ディスク(以下、「スペアディスク」とも称する)が存在してもよい。この場合、縮退が生じた時点でスペアディスクを縮退ディスクの代わりに組み込むことで、縮退を解消することができる。この場合、スペアディスクがある場合には、縮退ディスクとスペアディスクとの役割を交換する処理を優先する。以下、スペアディスクが存在する場合における、RAID管理部13の、縮退時の動作について図を用いて説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る縮退時の動作の別の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、記憶域プール20を構成する物理ディスクのうち物理ディスク#3が縮退する場合の例について説明するが、本発明の実施形態はこれには限られない。
物理ディスク制御部12は、記憶域プール20を構成する物理ディスク(#3)に縮退が発生したことを示す情報を記憶域プール20から取得する(ステップS301)。物理ディスク制御部12は取得した情報を、RAID管理部13に出力する。制御装置1はその後、処理をステップS302に進める。
RAID管理部13は、スペアディスクを用いた縮退復旧を行うか否かを判定する(ステップS302)。RAID管理部13は、物理ディスク制御部12からスペアディスクに関する情報を取得する。スペアディスクに関する情報は、スペアディスクの数を示す情報、記憶域プール20に組み込まれたスペアディスクの数を示す情報を含む。
RAID管理部13が取得した情報に基づき、組み込み可能なスペアディスクが存在する場合には、スペアディスクを用いた縮退復旧を行うと判定し(ステップS302:YES)、処理をステップS303に進める。
RAID管理部13は、物理ディスク制御部12から取得したスペアディスクに関する情報に基づき、組み込み可能なスペアディスクが存在しない場合は、スペアディスクを用いた縮退復旧を行わないと判定し(ステップS302:NO)、処理をステップS304に進める。
RAID管理部13は、現状のマップを維持し、スペアディスクを用いた再構築を実施する(ステップS303)。具体的には、RAID管理部13は、現在使用しているマップの変更を行わず、そのまま使用することを決定する。また、RAID管理部13は、スペアディスクを縮退ディスク(#3)の代わりとして、データの再構成を示す情報を、物理ディスク制御部12に出力する。データの再構成を示す情報は、スペアディスクの各領域にコピーするデータのコピー元とコピー先(スペアディスク内の領域)を示す情報である。ここで、コピー元は、縮退ディスクに記憶されるデータがミラーリングされている領域である。例えば、図2の例では、ストライプ0の場合、縮退ディスクに含まれるデータがミラーリングされている領域は、物理ディスク#6である(どちらも同じ識別子“D1”が示されている)。そこで、RAID管理部13は、ストライプ0については、物理ディスク#6に記憶されているデータをコピー元とすることを示す情報を物理ディスク制御部12に出力する。
RAID管理部13は、上述した処理を全てのストライプに対して行う。結果として、コピー元のディスクはストライプごとに全て異なるので、実際のコピー処理において、複数の物理ディスクからデータを読み込むことができるようになる。
物理ディスク制御部12は、RAID管理部13から入力される情報に従って、スペアディスクへのデータコピーを行う。物理ディスク制御部12は、データコピーが終了すると、縮退が解除されたことを示す情報をRAID管理部13に出力し、処理を終了する。
ステップS304〜ステップS306までの処理は、図5におけるステップS102〜ステップS104までの処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
このように、スペアディスクがある場合には、制御装置1は、スペアディスクを用いて復旧を行うことができ、スペアディスクがない場合には、上述した方法で、スペア領域にデータをコピーすることで、冗長度を短時間で復旧させることができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る制御装置の最小構成を示す図である。
この図に示すように、制御装置100は、少なくとも取得部101と制御部102とを備える。
取得部101は、記憶域プールに縮退が発生していない場合に、記憶域プールに記憶するデータの保存領域、及びデータを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する。
制御部102は、縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報と、に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う。
なお、上述した実施形態において、記憶域プール20の物理ディスクに縮退が発生した場合に、縮退していない他の物理ディスクからデータをコピーして冗長度を復旧する例を説明したが、これには限られない。例えば、縮退ディスクから読み出し可能なデータがある場合は、当該データを縮退ディスクから読み出してコピーしてもよい。
また、上述した実施形態において、縮退時に、RAID管理部13が第2マップを参照して、データのミラーリング先を特定する例を説明したが、これには限られない。例えば、RAID管理部13は、第1マップにおいてスペア領域となっている領域をミラーリング先として決定してもよい。この場合、RAID管理部13は、コピー元のストライプと同一のストライプに存在するスペア領域を、ミラーリング先として決定する。
また、上述した実施形態において、制御装置1と記憶域プール20とが別の構成である例を説明したが、これには限られない。例えば、制御装置1と記憶域プール20とが同一のものであってもよい。また、ホスト制御部11が行う処理を実行する装置、RAID管理部13が行う処理を実行する装置が制御装置1の外部に備えられてもよい。
なお、上述した実施形態における制御装置1の一部、例えば、ホスト制御部11、物理ディスク制御部12、RAID管理部13などをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、制御装置1に内蔵されたコンピュータシステムであって、OS(Operating System)や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における制御装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。制御装置1の各機能部は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、本発明の一態様は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態や変形例に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
1、1a・・・情報処理システム、10・・・スマートメータ、11、21、31・・・通信部、12、22、22a、34、34a・・・記憶部、13・・・電力測定部、14・・・制御部、20・・・サーバ、221・・・教師データ記憶部、222・・・学習モデル記憶部、223・・・スマートメータ情報記憶部、224・・・荷物情報記憶部、225・・・時刻情報記憶部、226・・・予測情報記憶部、227・・・地図情報記憶部、228・・・配送情報記憶部、23、23a、35、35a・・・処理部、231、231a、351、351a・・・情報取得部、232・・・学習部、233・・・時刻取得部、234・・・予測部、235、235a・・・配送先決定部、236、353、353a・・・出力処理部、30、30a・・・配送端末、32・・・位置情報取得部、33・・・入力部、341・・・表示関連情報記憶部、342・・・位置情報記憶部、343・・・配送情報記憶部、352・・・表示処理部、36・・・表示部

Claims (8)

  1. 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置であって、
    前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得部と、
    前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記第1保存領域情報は、2つの前記記憶装置に設けられる保存領域のそれぞれに対して、同一の前記データを保存することを示す情報であって、前記保存領域ごとに当該保存領域が含まれる前記記憶装置の組み合わせが異なる情報である、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第2保存領域情報は、前記記憶装置の少なくとも1つは全て前記予備領域であり、前記第1保存領域情報における当該記憶装置に記憶されるデータ領域が他の前記記憶装置に分散して再配置される情報である、
    請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記縮退の発生前後において保存領域の異なる前記データを、前記縮退からの復旧において再配置が必要な再配置データと判定し、前記再配置データを再配置するための制御を行う、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記第1保存領域情報において前記再配置データが含まれる記憶装置と、前記第2保存領域情報において前記復旧データが含まれる記憶装置との組み合わせが、前記再配置データの保存領域ごとに異なる、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 複数の記憶装置と、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置と、
    を備えるディスクアレイ装置。
  7. 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御する制御装置において、
    前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、
    前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、
    を含む、制御方法。
  8. 複数の記憶装置を用いて構成される記憶域プールを制御するコンピュータに、
    前記記憶域プールに縮退が発生していない場合に、前記記憶域プールに記憶するデータの保存領域及び前記データを保存可能な予備領域を示す第1保存領域情報と、前記縮退が発生した場合に、前記保存領域及び前記予備領域を示す第2保存領域情報と、を取得する取得ステップと、
    前記縮退が発生した場合に、前記第1保存領域情報及び前記第2保存領域情報に基づいて、前記データを再配置するための制御を行う制御ステップと、
    を実行させるための、プログラム。
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