JP2020144274A - エージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

エージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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正樹 栗原
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Shinichi Kikuchi
慎一 菊池
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裕 本田
基嗣 久保田
Mototsugu Kubota
基嗣 久保田
裕介 大井
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裕介 大井
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Abstract

【課題】より適切な応答結果を提供することができるエージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】実施形態のエージェント装置は、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部と、前記乗員の発話に含まれる要求を認識する認識部と、前記認識部により認識された要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、エージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラムに関する。
従来、車両の乗員と対話を行いながら、乗員の要求に応じた運転支援に関する情報や車両の制御、その他のアプリケーション等を提供するエージェント機能に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−335231号公報
近年では、複数のエージェントを車両に搭載することについて実用化が進められているが、一つの車両に複数のエージェントが搭載された場合であっても、乗員が一つのエージェントを呼び出して要求を伝える必要がある。そのため、乗員は、エージェントごとの特徴を把握していないと、要求に対する処理を実行させるのに最適なエージェントを呼び出すことができず、適切な結果が得られない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より適切な応答結果を提供することができるエージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係るエージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係るエージェント装置は、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部と、前記乗員の発話に含まれる要求を認識する認識部と、前記認識部により認識された要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部と、を備える、エージェント装置である。
(2):上記(1)の態様において、それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備え、前記発話に応じて、応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部と、前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部と、エージェント装置である。
(3):上記(2)の態様において、前記複数のエージェント機能部のそれぞれは、前記乗員の発話の音声を受け付ける音声受付部と、前記音声受付部により受け付けられた音声に対する処理を行う処理部と、を備えるものである。
(4):上記(1)〜(3)のうち何れか1つの態様において、前記複数のエージェント機能部によってなされた結果を表示部に表示させる表示制御部を、更に備えるものである。
(5):上記(1)〜(4)のうち何れか1つの態様において、前記エージェント選択部は、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話からの応答時間が短いエージェント機能部を優先的に選択するものである。
(6):上記(1)〜(5)のうち何れか1つの態様において、前記エージェント選択部は、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答の確信度が高いエージェント機能部を優先的に選択するものである。
(7):上記(6)の態様において、前記エージェント選択部は、前記確信度を正規化し、正規化した結果に基づいて前記エージェント機能部を選択するものである。
(8):上記(4)の態様において、前記エージェント選択部は、前記表示部により表示された前記複数のエージェント機能部のそれぞれの応答結果のうち、前記乗員により選択された応答結果を取得したエージェント機能部を優先的に選択するものである。
(9):本発明の他の態様に係るエージェント装置の制御方法は、コンピュータが、複数のエージェント機能部を起動させ、前記起動したエージェント機能部の機能として、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、前記乗員の発話に含まれる要求を認識し、認識された前記要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択する、エージェント装置の制御方法である。
(10):本発明の他の態様に係るエージェント装置の制御方法は、コンピュータが、それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備えた複数のエージェント機能部を起動させ、前記起動したエージェント機能部の機能として、前記乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント装置の制御方法である。
(11):本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、複数のエージェント機能部を起動させ、前記起動したエージェント機能部の機能として、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供させ、前記乗員の発話に含まれる要求を認識させ、認識された前記要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択させる、プログラムである。
(12):本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備えた複数のエージェント機能部を起動させ、前記起動したエージェント機能部の機能として、前記乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択させる、プログラムである。
上記(1)〜(12)の態様によれば、より適切な応答結果を提供することができる。
エージェント装置100を含むエージェントシステム1の構成図である。 第1実施形態に係るエージェント装置100の構成と、車両Mに搭載された機器とを示す図である。 表示・操作装置20およびスピーカユニット30の配置例を示す図である。 エージェントサーバ200の構成と、エージェント装置100の構成の一部とを示す図である。 エージェント選択部118の処理について説明するための図である。 応答結果の確信度に基づいてエージェント機能部を選択することについて説明するための図である。 エージェント選択画面として第1ディスプレイ22に表示される画像IM1の一例を示す図である。 乗員が発話する前の場面において、表示制御部120により表示される画像IM2の一例を示す図である。 乗員がコマンドを含む発話を行った場面において、表示制御部120により表示される画像IM3の一例を示す図である。 エージェントを選択する場面において、表示制御部120により表示される画像IM4の一例を示す図である。 エージェント画像EI1が選択された場面において、表示制御部120により表示される画像IM5の一例を示す図である。 第1実施形態のエージェント装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るエージェント装置100Aの構成と、車両Mに搭載された機器とを示す図である。 第2実施形態に係るエージェントサーバ200Aの構成と、エージェント装置100Aの構成の一部とを示す図である。 第2実施形態のエージェント装置100Aにより実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明のエージェント装置、エージェント装置の制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。エージェント装置は、エージェントシステムの一部または全部を実現する装置である。以下では、エージェント装置の一例として、車両(以下、車両M)に搭載され、複数種類のエージェント機能を備えたエージェント装置について説明する。エージェント機能とは、例えば、車両Mの乗員と対話をしながら、乗員の発話の中に含まれる要求(コマンド)に基づく各種の情報提供を行ったり、ネットワークサービスを仲介したりする機能である。また、エージェント機能の中には、車両内の機器(例えば運転制御や車体制御に関わる機器)の制御等を行う機能を有するものがあってよい。
エージェント機能は、例えば、乗員の音声を認識する音声認識機能(音声をテキスト化する機能)に加え、自然言語処理機能(テキストの構造や意味を理解する機能)、対話管理機能、ネットワークを介して他装置を検索し、或いは自装置が保有する所定のデータベースを検索するネットワーク検索機能等を統合的に利用して実現される。これらの機能の一部または全部は、AI(Artificial Intelligence)技術によって実現されてよい。また、これらの機能を行うための構成の一部(特に、音声認識機能や自然言語処理解釈機能)は、車両Mの車載通信装置または車両Mに持ち込まれた汎用通信装置と通信可能なエージェントサーバ(外部装置)に搭載されてもよい。以下の説明では、構成の一部がエージェントサーバに搭載されており、エージェント装置とエージェントサーバが協働してエージェントシステムを実現することを前提とする。また、エージェント装置とエージェントサーバが協働して仮想的に出現させるサービス提供主体(サービス・エンティティ)をエージェントと称する。
<全体構成>
図1は、エージェント装置100を含むエージェントシステム1の構成図である。エージェントシステム1は、例えば、エージェント装置100と、複数のエージェントサーバ200−1、200−2、200−3、…とを備える。符号の末尾のハイフン以下数字は、エージェントを区別するための識別子であるものとする。何れのエージェントサーバであるかを区別しない場合、単にエージェントサーバ200と称する場合がある。図1では3つのエージェントサーバ200を示しているが、エージェントサーバ200の数は2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。それぞれのエージェントサーバ200は、例えば、互いに異なるエージェントシステムの提供者が運営するものである。したがって、本実施形態におけるエージェントは、互いに異なる提供者により実現されるエージェントである。提供者としては、例えば、自動車メーカー、ネットワークサービス事業者、電子商取引事業者、携帯端末の販売者等が挙げられ、任意の主体(法人、団体、個人等)がエージェントシステムの提供者となり得る。
エージェント装置100は、ネットワークNWを介してエージェントサーバ200と通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi−Fi網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、公衆回線、電話回線、無線基地局等のうち一部または全部を含む。ネットワークNWには、各種ウェブサーバ300が接続されており、エージェントサーバ200またはエージェント装置100は、ネットワークNWを介して各種ウェブサーバ300からウェブページを取得することができる。
エージェント装置100は、車両Mの乗員と対話を行い、乗員からの音声をエージェントサーバ200に送信し、エージェントサーバ200から得られた回答を、音声出力や画像表示の形で乗員に提示する。
<第1実施形態>
[車両]
図2は、第1実施形態に係るエージェント装置100の構成と、車両Mに搭載された機器とを示す図である。車両Mには、例えば、一以上のマイク10と、表示・操作装置20と、スピーカユニット30と、ナビゲーション装置40と、車両機器50と、車載通信装置60と、乗員認識装置80と、エージェント装置100とが搭載される。また、スマートフォン等の汎用通信装置70が車室内に持ち込まれ、通信装置として使用される場合がある。これらの装置は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図2に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
マイク10は、車室内で発せられた音を収集する収音部である。表示・操作装置20は、画像を表示すると共に、入力操作を受付可能な装置(或いは装置群)である。表示・操作装置20は、例えば、タッチパネルとして構成されたディスプレイ装置を含む。表示・操作装置20は、更に、HUD(Head Up Display)や機械式の入力装置を含んでもよい。スピーカユニット30は、例えば、車室内の互いに異なる位置に配設された複数のスピーカ(音出力部)を含む。表示・操作装置20は、エージェント装置100とナビゲーション装置40とで共用されてもよい。これらの詳細については後述する。
ナビゲーション装置40は、ナビHMI(Human Machine Interface)と、GPS(Global Positioning System)等の位置測位装置と、地図情報を記憶した記憶装置と、経路探索等を行う制御装置(ナビゲーションコントローラ)とを備える。マイク10、表示・操作装置20、およびスピーカユニット30のうち一部または全部がナビHMIとして用いられてもよい。ナビゲーション装置40は、位置測位装置によって特定された車両Mの位置から、乗員によって入力された目的地まで移動するための経路(ナビ経路)を探索し、経路に沿って車両Mが走行できるように、ナビHMIを用いて案内情報を出力する。経路探索機能は、ネットワークNWを介してアクセス可能なナビゲーションサーバにあってもよい。この場合、ナビゲーション装置40は、ナビゲーションサーバから経路を取得して案内情報を出力する。なお、エージェント装置100は、ナビゲーションコントローラを基盤として構築されてもよく、その場合、ナビゲーションコントローラとエージェント装置100は、ハードウェア上は一体に構成される。
車両機器50は、例えば、エンジンや走行用モータ等の駆動力出力装置、エンジンの始動モータ、ドアロック装置、ドア開閉装置、空調装置等を含む。
車載通信装置60は、例えば、セルラー網やWi−Fi網を利用してネットワークNWにアクセス可能な無線通信装置である。
乗員認識装置80は、例えば、着座センサ、車室内カメラ、画像認識装置等を含む。着座センサは座席の下部に設けられた圧力センサ、シートベルトに取り付けられた張力センサ等を含む。車室内カメラは、車室内に設けられたCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラである。画像認識装置は、車室内カメラの画像を解析し、座席ごとの乗員の有無、顔向き等を認識する。
図3は、表示・操作装置20およびスピーカユニット30の配置例を示す図である。表示・操作装置20は、例えば、第1ディスプレイ22と、第2ディスプレイ24と、操作スイッチASSY26とを含む。表示・操作装置20は、更に、HUD28を含んでもよい。また、表示・操作装置20は、更に、インストルメントパネルのうち運転席DSに対面する部分に設けられるメーターディスプレイ29を含んでもよい。第1ディスプレイ22と、第2ディスプレイ24と、HUD28と、メーターディスプレイ29とを合わせたものが「表示部」の一例である。
車両Mには、例えば、ステアリングホイールSWが設けられた運転席DSと、運転席DSに対して車幅方向(図中Y方向)に設けられた助手席ASとが存在する。第1ディスプレイ22は、インストルメントパネルにおける運転席DSと助手席ASとの中間辺りから、助手席ASの左端部に対向する位置まで延在する横長形状のディスプレイ装置である。第2ディスプレイ24は、運転席DSと助手席ASとの車幅方向に関する中間あたり、且つ第1ディスプレイの下方に設置されている。例えば、第1ディスプレイ22と第2ディスプレイ24は、共にタッチパネルとして構成され、表示部としてLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)、プラズマディスプレイ等を備えるものである。操作スイッチASSY26は、ダイヤルスイッチやボタン式スイッチ等が集積されたものである。表示・操作装置20は、乗員によってなされた操作の内容をエージェント装置100に出力する。第1ディスプレイ22または第2ディスプレイ24が表示する内容は、エージェント装置100によって決定されてよい。
スピーカユニット30は、例えば、スピーカ30A〜30Fを含む。スピーカ30Aは、運転席DS側の窓柱(いわゆるAピラー)に設置されている。スピーカ30Bは、運転席DSに近いドアの下部に設置されている。スピーカ30Cは、助手席AS側の窓柱に設置されている。スピーカ30Dは、助手席ASに近いドアの下部に設置されている。スピーカ30Eは、第2ディスプレイ24の近傍に設置されている。スピーカ30Fは、車室の天井(ルーフ)に設置されている。また、スピーカユニット30は、右側後部座席や左側後部座席に近いドアの下部に設置されてもよい。
係る配置において、例えば、専らスピーカ30Aおよび30Bに音を出力させた場合、音像は運転席DS付近に定位することになる。「音像が定位する」とは、例えば、乗員の左右の耳に伝達される音の大きさを調節することにより、乗員が感じる音源の空間的な位置を定めることである。また、専らスピーカ30Cおよび30Dに音を出力させた場合、音像は助手席AS付近に定位することになる。また、専らスピーカ30Eに音を出力させた場合、音像は車室の前方付近に定位することになり、専らスピーカ30Fに音を出力させた場合、音像は車室の上方付近に定位することになる。これに限らず、スピーカユニット30は、ミキサーやアンプを用いて各スピーカの出力する音の配分を調整することで、車室内の任意の位置に音像を定位させることができる。
[エージェント装置]
図2に戻り、エージェント装置100は、管理部110と、エージェント機能部150−1、150−2、150−3と、ペアリングアプリ実行部152とを備える。管理部110は、例えば、音響処理部112と、音声認識部114と、自然言語処理部116と、エージェント選択部118と、表示制御部120と、音声制御部122とを備える。何れのエージェント機能部であるか区別しない場合、単にエージェント機能部150と称する。3つのエージェント機能部150を示しているのは、図1におけるエージェントサーバ200の数に対応させた一例に過ぎず、エージェント機能部150の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。図2に示すソフトウェア配置は説明のために簡易に示しており、実際には、例えば、エージェント機能部150と車載通信装置60の間に管理部110が介在してもよいように、任意に改変することができる。
エージェント装置100の各構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。音響処理部112は、「音声受付部」の一例である。また、音声認識部114と、自然言語処理部116とを合わせたものが「認識部」の一例である。
エージェント装置100は、記憶部160を備える。記憶部160は、上記の各種記憶装置により実現される。記憶部160には、例えば、辞書DB(データベース)162等のデータやプログラムが格納される。
管理部110は、OS(Operating System)やミドルウェア等のプログラムが実行されることで機能する。
管理部110の音響処理部112は、マイク10から収集される音を受け付け、受け付けた音に対して、音声認識部114で音の認識をするのに適した状態となるように音響処理を行う。音響処理とは、例えば、バンドパスフィルタ等のフィルタリングによるノイズ除去や音の増幅等である。
音声認識部114は、音響処理が行われた音声(音声ストリーム)から音声の意味を認識する。まず、音声認識部114は、音声ストリームにおける音声波形の振幅と零交差に基づいて音声区間を検出する。また、音声認識部114は、混合ガウス分布モデル(GMM;Gaussian mixture model) に基づくフレーム単位の音声識別および非音声識別に基づく区間検出を行ってもよい。次に、音声認識部114は、検出した音声区間における音声をテキスト化し、テキスト化された文字情報を自然言語処理部116に出力する。
自然言語処理部116は、音声認識部114から入力された文字情報に対して辞書DB162を参照しながら意味解釈を行う。辞書DB162は、文字情報に対して抽象化された意味情報が対応付けられたものである。辞書DB162は、同義語や類義語の一覧情報を含んでもよい。音声認識部114の処理と、自然言語処理部116の処理とは、段階が明確に分かれるものではなく、自然言語処理部116の処理結果を受けて音声認識部114が認識結果を修正する等、相互に影響し合って行われてよい。
自然言語処理部116は、例えば、認識結果として、「今日の天気は」、「天気はどうですか」等の意味(要求)が認識された場合、標準文字情報「今日の天気」に置き換えたコマンドを生成してもよい。コマンドとは、例えば、エージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれが備える機能を実行させるための命令である。これにより、リクエストの音声に文字揺らぎがあった場合にも要求にあった対話をし易くすることができる。また、自然言語処理部116は、例えば、確率を利用した機械学習処理等の人工知能処理を用いて文字情報の意味を認識したり、認識結果に基づくコマンドを生成してもよい。また、それぞれのエージェント機能部150で機能を実行させるためのコマンドのフォーマットやパラメータが異なる場合、自然言語処理部116は、エージェント機能部150ごとに認識可能なコマンドを生成してもよい。
自然言語処理部116は、生成したコマンドを、エージェント機能部150−1〜150−3に出力する。また、音声認識部114は、エージェント機能部150−1〜150−3のうち、音声ストリームの入力が必要であるエージェント機能部については、音声コマンドに加えて音声ストリームを出力してもよい。
エージェント機能部150は、対応するエージェントサーバ200と協働してエージェントを制御して、車両の乗員の発話に応じて、音声による応答を含むサービスを提供する。エージェント機能部150には、車両機器50を制御する権限が付与されたものが含まれてよい。また、エージェント機能部150には、ペアリングアプリ実行部152を介して汎用通信装置70と連携し、エージェントサーバ200と通信するものがあってよい。例えば、エージェント機能部150−1には、車両機器50を制御する権限が付与されている。エージェント機能部150−1は、車載通信装置60を介してエージェントサーバ200−1と通信する。エージェント機能部150−2は、車載通信装置60を介してエージェントサーバ200−2と通信する。エージェント機能部150−3は、ペアリングアプリ実行部152を介して汎用通信装置70と連携し、エージェントサーバ200−3と通信する。
ペアリングアプリ実行部152は、例えば、Bluetooth(登録商標)によって汎用通信装置70とペアリングを行い、エージェント機能部150−3と汎用通信装置70とを接続させる。なお、エージェント機能部150−3は、USB(Universal Serial Bus)等を利用した有線通信によって汎用通信装置70に接続されるようにしてもよい。以下、エージェント機能部150−1とエージェントサーバ200−1が協働して出現させるエージェントをエージェント1、エージェント機能部150−2とエージェントサーバ200−2が協働して出現させるエージェントをエージェント2、エージェント機能部150−3とエージェントサーバ200−3が協働して出現させるエージェントをエージェント3と称する場合がある。エージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれは、管理部110から入力された音声コマンドに基づく処理を実行し、実行結果を管理部110に出力する。
エージェント選択部118は、コマンドに対して複数のエージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれによってなされた応答結果に基づいて、複数のエージェント機能部150−1〜150−3のうち、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能を選択する。エージェント選択部118の機能の詳細については、後述する。
表示制御部120は、エージェント選択部118またはエージェント機能部150からの指示に応じて表示部の少なくとも一部の領域に画像を表示させる。以下では、エージェントに関する画像を第1ディスプレイ22に表示させるものとして説明する。表示制御部120は、エージェント選択部118またはエージェント機能部150の制御により、例えば、車室内で乗員とのコミュニケーションを行う擬人化されたエージェントの画像(以下、エージェント画像と称する)を生成し、生成したエージェント画像を第1ディスプレイ22に表示させる。エージェント画像は、例えば、乗員に対して話しかける態様の画像である。エージェント画像は、例えば、少なくとも観者(乗員)によって表情や顔向きが認識される程度の顔画像を含んでよい。例えば、エージェント画像は、顔領域の中に目や鼻に擬したパーツが表されており、顔領域の中のパーツの位置に基づいて表情や顔向きが認識されるものであってよい。また、エージェント画像は、立体的に感じられ、観者によって三次元空間における頭部画像を含むことでエージェントの顔向きが認識されたり、本体(胴体や手足)の画像を含むことで、エージェントの動作や振る舞い、姿勢等が認識されるものであってもよい。また、エージェント画像は、アニメーション画像であってもよい。例えば、表示制御部120は、乗員認識装置80により認識された乗員の位置に近い表示領域にエージェント画像を表示させたり、乗員の位置に顔を向けたエージェント画像を生成して表示させてもよい。
音声制御部122は、エージェント選択部118またはエージェント機能部150からの指示に応じて、スピーカユニット30に含まれるスピーカのうち一部または全部に音声を出力させる。音声制御部122は、複数のスピーカユニット30を用いて、エージェント画像の表示位置に対応する位置にエージェント音声の音像を定位させる制御を行ってもよい。エージェント画像の表示位置に対応する位置とは、例えば、エージェント画像がエージェント音声を喋っていると乗員が感じると予測される位置であり、具体的には、エージェント画像の表示位置付近(例えば、2〜3[cm]以内)の位置である。
[エージェントサーバ]
図4は、エージェントサーバ200の構成と、エージェント装置100の構成の一部とを示す図である。以下、エージェントサーバ200の構成と共にエージェント機能部150等の動作について説明する。ここでは、エージェント装置100からネットワークNWまでの物理的な通信についての説明を省略する。また、以下では、主にエージェント機能部150−1およびエージェントサーバ200−1を中心として説明するが、他のエージェント機能部やエージェントサーバの組についても、それぞれの詳細な機能が異なる場合はあるものの、ほぼ同様の動作を行う。
エージェントサーバ200−1は、通信部210を備える。通信部210は、例えば、NIC(Network Interface Card)等のネットワークインターフェースである。更に、エージェントサーバ200−1は、例えば、対話管理部220と、ネットワーク検索部222と、応答文生成部224とを備える。これらの構成要素は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
エージェントサーバ200は、記憶部250を備える。記憶部250は、上記の各種記憶装置により実現される。記憶部250には、例えば、パーソナルプロファイル252、知識ベースDB254、応答規則DB256等のデータやプログラムが格納される。
エージェント装置100において、エージェント機能部150−1は、コマンド(或いは圧縮や符号化等の処理を行ったコマンド)を、エージェントサーバ200−1に送信する。エージェント機能部150−1は、ローカル処理(エージェントサーバ200−1を介さない処理)が可能なコマンドを認識した場合は、コマンドで要求された処理を実行してもよい。ローカル処理が可能なコマンドとは、例えば、エージェント装置100が備える記憶部160を参照することで回答可能なコマンドである。より具体的には、ローカル処理が可能なコマンドとは、例えば、電話帳から特定者の名前を検索し、合致した名前に対応付けられた電話番号に電話をかける(相手を呼び出す)コマンドである。したがって、エージェント機能部150−1は、エージェントサーバ200−1が備える機能の一部を有してもよい。
対話管理部220は、入力されたコマンドに基づいて、パーソナルプロファイル252や知識ベースDB254、応答規則DB256を参照しながら車両Mの乗員に対する応答内容(例えば、乗員への発話内容や出力する画像)を決定する。パーソナルプロファイル252は、乗員ごとに保存されている乗員の個人情報、趣味嗜好、過去の対話の履歴等を含む。知識ベースDB254は、物事の関係性を規定した情報である。応答規則DB256は、コマンドに対してエージェントが行うべき動作(回答や機器制御の内容等)を規定した情報である。
また、対話管理部220は、音声ストリームから得られる特徴情報を用いて、パーソナルプロファイル252と照合を行うことで、乗員を特定してもよい。この場合、パーソナルプロファイル252には、例えば、音声の特徴情報に、個人情報が対応付けられている。音声の特徴情報とは、例えば、声の高さ、イントネーション、リズム(音の高低のパターン)等の喋り方の特徴や、メル周波数ケプストラム係数(Mel Frequency Cepstrum Coefficients)等による特徴量に関する情報である。音声の特徴情報は、例えば、乗員の初期登録時に所定の単語や文章等を乗員に発声させ、発声させた音声を認識することで得られる情報である。
対話管理部220は、コマンドが、ネットワークNWを介して検索可能な情報を要求するものである場合、ネットワーク検索部222に検索を行わせる。ネットワーク検索部222は、ネットワークNWを介して各種ウェブサーバ300にアクセスし、所望の情報を取得する。「ネットワークNWを介して検索可能な情報」とは、例えば、車両Mの周辺にあるレストランの一般ユーザによる評価結果であったり、その日の車両Mの位置に応じた天気予報であったりする。
応答文生成部224は、対話管理部220により決定された発話の内容が車両Mの乗員に伝わるように、応答文を生成し、エージェント装置100に送信する。また、応答文生成部224は、乗員認識装置80による認識結果をエージェント装置100から取得し、取得した認識結果によりコマンドを含む発話を行った乗員がパーソナルプロファイル252に登録された乗員であることが特定されている場合に、乗員の名前を呼んだり、乗員の話し方に似せた話し方にした応答文を生成してもよい。
エージェント機能部150は、応答文を取得すると、音声合成を行って音声を出力するように音声制御部122に指示する。また、エージェント機能部150は、音声出力に合わせてエージェント画像を表示するように表示制御部120に指示する。このようにして、仮想的に出現したエージェントが車両Mの乗員に応答するエージェント機能が実現される。
[エージェント選択部]
以下、エージェント選択部118の機能の詳細について説明する。エージェント選択部118は、コマンドに対して複数のエージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれによってなされた応答結果に対し、所定の条件に基づいて、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択する。以下では、複数のエージェント機能部150−1〜150−3の全てから応答結果が得られたものとして説明する。なお、エージェント選択部118は、応答結果が得られなかったエージェント機能部やコマンドに対する機能そのものがないエージェント機能部が存在する場合、そのエージェント機能部を選択対象から除外してもよい。
例えば、エージェント選択部118は、複数のエージェント機能部150−1〜150−3における応答の速さに基づいて、複数のエージェント機能部150−1〜150−3のうち、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択する。図5は、エージェント選択部118の処理について説明するための図である。エージェント選択部118は、エージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれに対し、自然言語処理部116によりコマンドが出力されてから応答結果を取得するまでの時間(以下、応答時間と称する)をカウントする。そして、エージェント選択部118は、それぞれの応答時間のうち、最も時間が短いエージェント機能部を、乗員の発話に対して応答を行うエージェント機能部として選択する。また、エージェント選択部118は、応答時間が所定時間より短い複数のエージェント機能部を、応答を行うエージェント機能部として選択してもよい。
図5の例において、エージェント機能部150−1〜150−3がコマンドに対する応答結果A〜Cをエージェント選択部118に出力した場合に、それぞれの応答時間が2.0[秒]、5.5[秒]、3.8[秒]であったとする。この場合、エージェント選択部118は、最も応答時間が短いエージェント機能部150−1(エージェント1)を乗員の発話に応答するエージェントとして優先的に選択する。優先的に選択するとは、例えば、そのエージェント機能部の応答結果(図5の例では、応答結果A)のみが選択されたり、複数の応答結果A〜Cを出力する場合に、応答結果Aの内容を他の応答結果よりも強調して出力させることである。強調して出力するとは、例えば、応答結果の文字を大きく表示させる、色を変える、音量を大きくする、表示順序や出力順序を先頭にする等である。このように、応答の速さ(つまりは、応答時間の短さ)に基づいて、エージェントを選択することで、発話に対する応答を短時間で乗員に提供することができる。
また、エージェント選択部118は、上述した応答時間に代えて(または加えて)、応答結果A〜Cの確信度に基づいて、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択してもよい。図6は、応答結果の確信度に基づいてエージェント機能部を選択することについて説明するための図である。確信度とは、例えば、コマンドに対する応答結果が、正しい答えであると推定される度合(指標値)である。また、確信度とは、乗員の発話に対する応答が、乗員の要求に合致している、または乗員が期待していた答えであると推定される度合である。複数のエージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれは、例えば、個々の記憶部250に設けられたパーソナルプロファイル252や知識ベースDB254、応答規則DB256に基づいて応答内容を決定すると共に、応答内容に対する確信度を決定する。
例えば、対話管理部220は、乗員から「最近流行っているお店は?」というコマンドを受け付けた場合、ネットワーク検索部222によりコマンドに対応する情報として各種ウェブサーバ300から「洋服のお店」、「靴のお店」、「イタリアンレストランのお店」の情報を取得したとする。ここで、対話管理部220は、パーソナルプロファイル252を参照し、乗員の趣味との合致度が高い応答結果の確信度を高く設定する。例えば、乗員の趣味が「食事」である場合、対話管理部220は、「イタリアンレストランのお店」の確信度を他の情報よりも高く設定する。また、対話管理部220は、各種ウェブサーバ300から取得したそれぞれの店に対する一般ユーザの評価結果(お勧め度合)が高いほど確信度を高く設定してもよい。
また、対話管理部220は、コマンドに対する検索結果として得られた応答候補の数に基づいて確信度を決定してもよい。例えば、対話管理部220は、応答候補の数が1つである場合、他の候補が存在しないため、確信度を最も高く設定する。また、対話管理部220は、応答候補の数が多くなるほど、それぞれの確信度を低くなるように設定する。
また、対話管理部220は、コマンドに対する検索結果として得られた応答内容の充実度に基づいて確信度を決定してもよい。例えば、対話管理部220は、検索結果として文字情報だけでなく画像情報も取得できた場合には、画像が取得できていない場合よりも充実度が高いため確信度を高く設定する。
また、対話管理部220は、コマンドと応答内容の情報を用いて知識ベースDB254を参照し、両者の関係性に基づいて確信度を設定してもよい。また、対話管理部220は、パーソナルプロファイル252を参照し、最近(例えば、1か月以内)の対話の履歴で同様の質問があったか否かを参照し、同様の質問があった場合に、その回答と同様の応答内容の確信度を高く設定してもよい。対話の履歴は、発話した乗員との対話の履歴でもよく、乗員以外のパーソナルプロファイル252に含まれる対話の履歴でもよい。また、対話管理部220は、上述した複数の確信度の設定条件のそれぞれを組み合わせて確信度を設定してもよい。
また、対話管理部220は、確信度に対する正規化を行ってもよい。例えば、対話管理部220は、上述したそれぞれの設定条件ごとに確信度が0〜1の範囲となる正規化を行う。これにより、複数の設定条件によって設定された確信度で比較を行う場合であっても均一に定量化されるため、何れかの設定条件の確信度だけが大きくなることがない。その結果、確信度に基づいて、より適切な応答結果を選択することができる。
図6の例において、応答結果Aの確信度が0.2、応答結果Bの確信度が0.8、応答結果Cの確信度が0.5である場合、エージェント選択部118は、確信度が最も高い応答結果Bを出力したエージェント機能部150−2に対応するエージェント2を乗員の発話に応答するエージェントとして選択する。また、エージェント選択部118は、確信度が閾値以上の応答結果を出力した複数のエージェントを、発話に応答するエージェントとして選択してもよい。これにより、乗員の要求に適したエージェントに応答させることができる。
また、エージェント選択部118は、エージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれの応答結果A〜Cを比較し、同様の応答内容が多いものを出力したエージェント機能部150を、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部(エージェント)として選択してもよい。なお、エージェント選択部118は、同様の応答内容を出力した複数のエージェント機能部のうち、予め設定された特定のエージェント機能部を選択してもよく、応答時間が最も早いエージェント機能部を選択してもよい。これにより、複数の応答結果から多数決で得られた応答を乗員に出力することができると共に、応答結果の信頼性を向上させることができる。
また、エージェント選択部118は、上述したエージェントの選択方法に加えて、コマンドに対する応答結果があった複数のエージェントに関する情報を第1ディスプレイ22に表示させ、乗員からの指示に基づいて、応答を行うエージェントを選択してもよい。乗員にエージェントを選択させる場面としては、例えば、応答時間や確信度が同じ値であるエージェントが複数存在する場合や、予め乗員の指示によりエージェントを選択する旨の設定がなされている場合である。
図7は、エージェント選択画面として第1ディスプレイ22に表示される画像IM1の一例を示す図である。なお、画像IM1に表示される内容やレイアウト等については、これに限定されるものではない。また、画像IM1は、エージェント選択部118からの情報に基づいて、表示制御部120により生成されるものである。上述の内容は、以降の画像の説明についても同様とする。
画像IM1には、例えば、文字情報表示領域A11と、選択項目表示領域A12とが含まれる。文字情報表示領域A11には、例えば、乗員Pの発話に対する応答結果が存在するエージェントの数および乗員Pにエージェントの選択を促す情報が表示される。例えば、乗員Pが「最近流行っているお店はどこかな?」と発話した場合、エージェント機能部150−1〜150−3は、発話から得られたコマンドに対する応答結果を取得してエージェント選択部118に出力する。表示制御部120は、エージェント選択部118からエージェント選択画面を表示させる指示を受けて、画像IM1を生成し、生成した画像を第1ディスプレイ22に画像IM1を表示させる。図7の例において、文字情報表示領域A11には、「3つのエージェントから応答がありました。どのエージェントにしますか?」という文字情報が表示されている。
選択項目表示領域A12には、例えば、エージェントを選択するためのアイコンICが表示される。また、選択項目領域A12には、それぞれのエージェントの応答結果の少なくとも一部が表示されてもよい。また、選択項目表示領域A12には、上述した応答時間や確信度に関する情報を表示してもよい。
図7の例において、選択項目表示領域A12には、エージェント機能部150−1〜150−3のそれぞれに対応するGUI(Graphical User Interface)スイッチIC1〜IC3と、応答結果の概略説明(例えば、お店のジャンル)が表示されている。なお、表示制御部120は、エージェント選択部118からの指示に基づいてGUIスイッチIC1〜IC3を表示する場合に、各エージェントの応答時間の短い順(応答速度の速い順)に並べて表示させてもよく、応答結果の確信度順に並べて表示させてもよい。
エージェント選択部118は、第1ディスプレイ22への乗員Pの操作によりGUIスイッチIC1〜IC3のうち、何れかのGUIスイッチの選択を受け付けた場合に、選択されたGUIスイッチICに対応付けられたエージェントを、乗員の発話に応答するエージェントとして選択し、そのエージェントに応答を実行させる。これにより、乗員が指定したエージェントにより応答を行うことができる。
ここで、表示制御部120は、上述したGUIスイッチIC1〜IC3を表示させることに代えて、エージェント1〜3に対応するエージェント画像EI1〜EI3を表示させてもよい。以下、第1ディスプレイ22に表示されるエージェント画像を、場面ごとに分けて説明する。
図8は、乗員が発話する前の場面において、表示制御部120により表示される画像IM2の一例を示す図である。画像IM2には、例えば、文字情報表示領域A21と、エージェント表示領域A22とが含まれる。文字情報表示領域A21には、例えば、使用可能なエージェントの数や種類に関する情報が表示される。使用可能なエージェントとは、例えば乗員の発話に対して応答が可能なエージェントである。使用可能なエージェントは、例えば、車両Mが走行している地域、時間帯、エージェントの状況、乗員認識装置80により認識される乗員Pに基づいて設定される。エージェントの状況には、例えば、車両Mが地下やトンネル内に存在するためにエージェントサーバ200と通信できない状況、または、既に他のコマンドによる処理が実行中であり、次のコマンドに対する処理が実行できない状況が含まれる。図8の例において、文字情報表示領域A21には、「3つのエージェントが使用可能です」という文字情報が表示されている。
エージェント表示領域A22には、使用可能なエージェントに対応付けられたエージェント画像が表示される。図8の例において、エージェント表示領域A22には、エージェント1〜3に対応付けられたエージェント画像EI1〜EI3が表示されている。これにより、乗員は、使用可能なエージェントの数を直感的に把握することができる。
図9は、乗員がコマンドを含む発話を行った場面において、表示制御部120により表示される画像IM3の一例を示す図である。図9では、乗員Pが「最近流行っているお店はどこかな?」という発話を行った例を示している。画像IM3には、例えば、文字情報表示領域A31と、エージェント表示領域A32とが含まれる。文字情報表示領域A31には、例えば、エージェントの状況を示す情報が表示される。図9の例において、文字情報表示領域A21には、エージェントが処理を実行中であることを示す「考え中!」という文字情報が表示されている。
また、エージェント1〜3のそれぞれが発話内容に対する処理を開始してから、発話に対する応答結果が得られるまでの間、表示制御部120は、エージェント表示領域A22からエージェント画像EI1〜EI3を消去する制御を行う。これにより、エージェントが処理中であることを直感的に乗員に認識させることができる。また、表示制御部120は、エージェント画像EI1〜EI3を消去することに代えて、エージェント画像EI1〜EI3の表示態様を、乗員Pが発話する前の表示態様と異ならせてもよい。この場合、表示制御部120は、例えば、エージェント画像EI1〜EI3の表情を「考えている表情」や「悩んでいる表情」にしたり、処理が実行中であることを示す動作(例えば、辞書を開いてページをめくっているような動作や端末装置を用いて検索している動作)を行うエージェント画像を表示する。
図10は、エージェントを選択する場面において、表示制御部120により表示される画像IM4の一例を示す図である。画像IM4には、例えば、文字情報表示領域A41と、エージェント選択領域A42とが含まれる。文字情報表示領域A41には、例えば、乗員Pの発話に対する応答結果が存在するエージェントの数および乗員Pにエージェントの選択を促す情報、およびエージェントの選択方法が表示される。図10の例において、文字情報表示領域A41には、「3つのエージェントから応答がありました。どのエージェントにしますか?」、および「エージェントにタッチしてください。」という文字情報が表示されている。
エージェント選択領域A42には、例えば、乗員Pの発話に対する応答結果があったエージェント1〜3に対応するエージェント画像EI1〜EI3が表示される。エージェント画像EI1〜EI3を表示する場合、表示制御部120は、上述した応答時間や応答結果の確信度に基づいて、エージェント画像EIの表示態様を変更してもよい。この場面におけるエージェント画像の表示態様とは、例えば、エージェント画像の表情や大きさ、色等である。例えば、表示制御部120は、応答結果の確信度が閾値以上である場合に、笑顔のエージェント画像を生成し、確信度が閾値未満である場合に、困った表情や悲しい表情のエージェント画像を生成する。また、表示制御部120は、確信度が大きいほどエージェント画像が大きくなるように、表示態様を制御してもよい。このように、応答結果に応じてエージェント画像の表示態様を異ならせることで、乗員Pは、エージェントごとの応答結果の自信度等を直感的に把握することができ、エージェントを選択するための一つの指標とすることができる。
エージェント選択部118は、第1ディスプレイ22への乗員Pの操作によりエージェント画像EI1〜EI3のうち、何れかのエージェント画像の選択を受け付けた場合に、選択されたエージェント画像EIに対応付けられたエージェントを、乗員の発話に応答するエージェントとして選択し、そのエージェントの応答を実行させる。
図11は、エージェント画像EI1が選択された後の場面において、表示制御部120により表示される画像IM5の一例を示す図である。画像IM5には、例えば、文字情報表示領域A51と、エージェント表示領域A52とが含まれる。文字情報表示領域A51には、応答したエージェント1に関する情報が表示される。図11の例において、文字情報表示領域A51には、「エージェント1が応答中」という文字情報が表示されている。なお、エージェント画像EI1が選択された場面において、表示制御部120は、文字情報表示領域A51に文字情報を表示させない制御を行ってもよい。
エージェント表示領域A52には、選択されたエージェント画像やエージェント1の応答結果が表示される。図11の例において、エージェント表示領域A52には、エージェント画像EI1およびエージェント結果「イタリアンレストラン「AAA」です。」が表示されている。この場面において、音声制御部122は、エージェント機能部150−1によってなされた応答結果の音声をエージェント画像EI1の表示位置付近に定位させる音像定位処理を行う。図11の例において、音声制御部122は、「私がお勧めするのはイタリアンレストラン「AAA」です。」および「ここからの経路を表示しますか?」という音声を出力する。また、表示制御部120は、音声出力に合わせてエージェント画像EI1が喋っているように乗員Pに視認させるアニメーション画像等を生成して表示させてもよい。
エージェント選択部118は、上述した図7〜図11の表示領域に表示される情報と同様の音声を、音声制御部122に生成させ、生成させた音声をスピーカユニット30から出力させてもよい。また、エージェント選択部118は、マイク10から乗員Pによりエージェントを指定する音声を受け付けた場合に、受け付けられたエージェントに対応付けられたエージェント機能部150を乗員Pの発話に応答するエージェント機能部として選択する。これにより、乗員Pが運転中等の理由により第1ディスプレイ22を見ることができない状況下であっても、音声によりエージェントを特定することができる。
エージェント選択部118により選択されたエージェントは、一連の対話が終了するまで、乗員Pの発話に対する応答を行う。一連の対話が終了する場合には、例えば、応答結果を出力してから所定時間が経過しても乗員Pからの応答(例えば、発話)がない場合や、応答結果に関する情報とは異なる発話が入力された場合、または乗員Pの操作によりエージェント機能を終了させた場合が含まれる。つまり、出力された応答結果に関する発話がなされた場合には、エージェント選択部118により選択されたエージェントが、継続して応答を行う。図11の例において、「ここからの経路を表示しますか?」という音声を出力した後に、乗員Pから「経路を表示して」という発話がなされた場合、エージェント1が、表示制御部120により経路に関する情報を表示させる。
[処理フロー]
図12は、第1実施形態のエージェント装置100により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定周期或いは所定のタイミングで繰り返し実行されてよい。
まず、音響処理部112は、マイク10から乗員の発話の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS100)。乗員の発話の入力を受け付けたと判定された場合、音響処理部112は、乗員の発話の音声に対する音響処理を行う(ステップS102)。次に、音声認識部114は、音響処理が行われた音声(音声ストリーム)の認識を行い、音声をテキスト化する(ステップS104)。次に、自然言語処理部116は、テキスト化された文字情報に対する自然言語処理を実行し、文字情報の意味解析を行う(ステップS106)。
次に、自然言語処理部116は、意味解析によって得らえた乗員の発話内容にコマンドが含まれるか否かを判定する(ステップS108)。コマンドが含まれる場合、自然言語処理部116は、コマンドを、複数のエージェント機能部150に出力する(ステップS110)。次に、複数のエージェント機能部は、エージェント機能部ごとにコマンドに対する処理を実行する(ステップS112)。
次に、エージェント選択部118は、複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた応答結果を取得し(ステップS114)、取得した応答結果に基づいて、エージェント機能部を選択する(ステップS116)。次に、エージェント選択部118は、選択したエージェント機能部に乗員の発話に対する応答を実行させる(ステップS118)。これにより、本フローチャートの処理は、終了する。また、ステップS100の処理において、乗員の発話の入力を受け付けていない場合、または、ステップS108の処理において、発話内容にコマンドが含まれていない場合、本フローチャートの処理は、終了する。
上述した第1実施形態のエージェント装置100によれば、車両Mの乗員の発話に応じて、音声による応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部150と、乗員の発話に含まれる音声コマンドを認識する認識部(音声認識部114、自然言語処理部116)と、認識部により認識された音声コマンドを、複数のエージェント機能部150に出力し、複数のエージェント機能部150のそれぞれによってなされた結果に基づいて、複数のエージェント機能部150のうち、乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部118と、を備えることにより、より適切な応答結果を提供することができる。
また、第1実施形態に係るエージェント装置100によれば、乗員がエージェントの起動方法(例えば、後述するウエイクアップワード)を忘れてしまった場合や、エージェントごとの特徴を把握していない場合、エージェントを特定できないような要求を行う場合であっても、複数のエージェントに発話に対する処理を実行させて、より適切な応答結果を持つエージェントに乗員の応答を行わせることができる。
[変形例]
上述した第1実施形態において、音声認識部114は、上述した処理に加えて、音響処理された音声に含まれるウエイクアップワードを認識してもよい。ウエイクアップワードとは、例えば、エージェントを呼び出す(起動させる)ために割り当てられたワードである。ウエイクアップワードは、エージェントごとに異なるワードが設定される。音声認識部114により個々のエージェントを特定するウエイクアップワードが認識された場合、エージェント選択部118は、複数のエージェント機能部150−1〜150−3のうち、ウエイクアップワードに割り当てられたエージェントに応答させる。これにより、ウエイクアップワードを認識した場合には、即座にエージェント機能部の選択を行うことができ、乗員が指定したエージェントによる応答結果を乗員に提供することができる。
また、音声認識部114は、予め複数のエージェントを呼び出すウエイクアップワード(グループウエイクアップワード)が認識された場合には、グループウエイクアップワードに対応付けられた複数のエージェントを起動させて、上述した複数のエージェントによる処理を実行させてもよい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態のエージェント装置は、管理部110が統合して行っていた音声認識に関する機能をそれぞれのエージェント機能部またはエージェントサーバに持たせた点で第1実施形態のエージェント装置と相違する。したがって、以下では、主に上述した相違点を中心に説明するものとする。また、後述する説明において、上述した第1実施形態と同様の構成については、同様の名称または符号を付するものとし、ここでの具体的な説明は省略する。
図13は、第2実施形態に係るエージェント装置100Aの構成と、車両Mに搭載された機器とを示す図である。車両Mには、例えば、一以上のマイク10と、表示・操作装置20と、スピーカユニット30と、ナビゲーション装置40と、車両機器50と、車載通信装置60と、乗員認識装置80と、エージェント装置100Aとが搭載される。また、汎用通信装置70が車室内に持ち込まれ、通信装置として使用される場合がある。これらの装置は、CAN通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。
また、エージェント装置100Aは、管理部110Aと、エージェント機能部150A、150A−2、150A−3と、ペアリングアプリ実行部152と、を備える。管理部110Aは、例えば、エージェント選択部118と、表示制御部120と、音声制御部122とを備える。エージェント装置100Aの各構成要素は、例えば、CPU等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリ等の記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROM等の着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。第2実施形態における音響処理部151は、「音声受付部」の一例である。
エージェント装置100Aは、記憶部160Aを備える。記憶部160Aは、上記の各種記憶装置により実現される。記憶部160Aには、例えば、各種データやプログラムが格納される。
エージェント装置100Aは、例えば、マルチコアプロセッサを備え、1つのコアプロセッサ(処理部の一例)が1つのエージェント機能部を実現する。また、エージェント機能部150A−1〜150A−3のそれぞれは、コアプロセッサ等によりOSやミドルウェア等のプログラムが実行されることで機能する。また、第2実施形態において、複数のマイク10のそれぞれは、エージェント機能部150A−1〜エージェント機能部150A−3の何れかに割り当てられている。この場合、それぞれのマイク10は、エージェント機能部150A内に組み込まれていてもよい。
また、エージェント機能部150A−1〜150A−3のそれぞれは、音響処理部151−1〜151−3を備える。音響処理部151−1〜151−3は、それぞれに割り当てられたマイク10から入力された音声に対する音響処理を行う。音響処理部151−1〜151−3は、エージェント機能部150A−1〜150A−3に対応付けられたそれぞれの音響処理を実行する。また、音響処理部151−1〜151−3のそれぞれは、音響処理後の音声(音声ストリーム)を、エージェント機能部ごとに対応付けられたエージェントサーバ200A−1〜200A−3に出力する。
図14は、第2実施形態に係るエージェントサーバ200Aの構成と、エージェント装置100Aの構成の一部とを示す図である。以下、エージェントサーバ200Aの構成と共にエージェント機能部150A等の動作について説明する。また、以下では、主にエージェント機能部150A−1およびエージェントサーバ200A−1を中心として説明するものとする。
エージェントサーバ200A−1は、第1実施形態のエージェントサーバ200−1と比較して、音声認識部226および自然言語処理部228が追加されている点、および記憶部250Aに辞書DB258が追加されている点で相違する。したがって、以下では、主に音声認識部226および自然言語処理部228を中心として説明する。音声認識部226と、自然言語処理部228とを合わせたものが、「認識部」の一例である。
エージェント機能部150A−1は、個々に割り当てられたマイク10により収集した音声の音響処理を行い、音響処理された音声ストリームを対応するエージェントサーバ200A−1に送信する。エージェントサーバ200A−1の音声認識部226は、音声ストリームを取得すると、音声認識部226が音声認識を行ってテキスト化された文字情報を出力し、自然言語処理部228が文字情報に対して辞書DB258を参照しながら意味解釈を行う。辞書DB258は、文字情報に対して抽象化された意味情報が対応付けられたものであり、同義語や類義語の一覧情報を含んでもよい。また、辞書DB258は、エージェントサーバ200ごとに異なるデータであってもよい。音声認識部226の処理と、自然言語処理部228の処理は、段階が明確に分かれるものではなく、自然言語処理部228の処理結果を受けて音声認識部226が認識結果を修正する等、相互に影響し合って行われてよい。また、自然言語処理部228は、例えば、確率を利用した機械学習処理等の人工知能処理を用いて文字情報の意味を認識したり、認識結果に基づくコマンドを生成してもよい。
対話管理部220は、自然言語処理部228の処理結果(コマンド)に基づいて、パーソナルプロファイル252や知識ベースDB254、応答規則DB256を参照しながら車両Mの乗員に対する発話の内容を決定する。
[処理フロー]
図15は、第2実施形態のエージェント装置100Aにより実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示すフローチャートは、上述した図12の第1実施形態におけるフローチャートと比較して、ステップS102〜S112の処理に代えて、ステップS200〜S202の処理を備える点で相違する。したがって、以下では、主にステップS200〜S202の処理を中心として説明する。
ステップS100の処理において、乗員の発話の入力を受け付けたと判定された場合、管理部110Aは、発話の音声を複数のエージェント機能部150A−1〜150A−3に出力する(ステップS200)。複数のエージェント機能部150A−1〜150A−3のそれぞれは、音声に対する処理を実行する(ステップS202)。ステップS202の処理には、例えば、音響処理、音声認識処理、自然言語処理、対話管理処理、ネットワーク検索処理、応答文生成処理等が含まれる。次に、エージェント選択部118は、複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた応答結果を取得する(ステップS114)。
上述した第2実施形態のエージェント装置100Aによれば、第1実施形態のエージェント装置100と同様の効果を奏する他、エージェント機能部ごとに並列して音声認識を行わせることができる。また、第2実施形態によれば、エージェント機能部ごとにマイクを割り当て、マイクからの音声に対する音声認識を実行させることで、エージェントごとに、音声の入力条件が異なる場合や特有の音声認識手法を用いるであっても、適切な音声認識を行うことができる。
上述した第1実施形態および第2実施形態のそれぞれは、他の実施形態の一部または全部を組み合わせてもよい。また、エージェント装置100(100A)の機能のうち一部または全部は、エージェントサーバ200(200A)に含まれていてもよい。また、エージェントサーバ200(200A)の機能のうち一部または全部は、エージェント装置100(100A)に含まれていてもよい。つまり、エージェント装置100(100A)およびエージェントサーバ200(200A)における機能の切り分けは、各装置の構成要素、エージェントサーバ200(200A)やエージェントシステム1の規模等によって適宜変更されてよい。また、エージェント装置100(100A)およびエージェントサーバ200(200A)における機能の切り分けは、車両Mごとに設定されてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…エージェントシステム、10…マイク、20…表示・操作装置、30…スピーカユニット、40…ナビゲーション装置、50…車両機器、60…車載通信装置、70…汎用通信装置、80…乗員認識装置、100、100A…エージェント装置、110、110A…管理部、112、151…音響処理部、114、226…音声認識部、116、228…自然言語処理部、118…エージェント選択部、120…表示制御部、122…音声制御部、150,150A…エージェント機能部、152…ペアリングアプリ実行部、160、160A、250、250A…記憶部、200、200A…エージェントサーバ、210…通信部、220…対話管理部、222…ネットワーク検索部、224…応答文生成部、300…各種ウェブサーバ、M…車両

Claims (12)

  1. 車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部と、
    前記乗員の発話に含まれる要求を認識する認識部と、
    前記認識部により認識された要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部と、
    を備える、エージェント装置。
  2. それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備え、前記乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供する複数のエージェント機能部と、
    前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択するエージェント選択部と、
    エージェント装置。
  3. 前記複数のエージェント機能部のそれぞれは、前記乗員の発話の音声を受け付ける音声受付部と、前記音声受付部により受け付けられた音声に対する処理を行う処理部と、を備える、
    請求項2に記載のエージェント装置。
  4. 前記複数のエージェント機能部によってなされた応答結果を表示部に表示させる表示制御部を、更に備える、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載のエージェント装置。
  5. 前記エージェント選択部は、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話からの応答時間が短いエージェント機能部を優先的に選択する、
    請求項1から4のうち何れか1項に記載のエージェント装置。
  6. 前記エージェント選択部は、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答の確信度が高いエージェント機能部を優先的に選択する、
    請求項1から5のうち何れか1項に記載のエージェント装置。
  7. 前記エージェント選択部は、前記確信度を正規化し、正規化した結果に基づいて前記エージェント機能部を選択する、
    請求項6に記載のエージェント装置。
  8. 前記エージェント選択部は、前記表示部により表示された前記複数のエージェント機能部のそれぞれの応答結果のうち、前記乗員により選択された応答結果を取得したエージェント機能部を優先的に選択する、
    請求項4に記載のエージェント装置。
  9. コンピュータが、
    複数のエージェント機能部を起動させ、
    前記起動したエージェント機能部の機能として、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、
    前記乗員の発話に含まれる要求を認識し、
    認識された前記要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択する、
    エージェント装置の制御方法。
  10. コンピュータが、
    それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備えた複数のエージェント機能部を起動させ、
    前記起動したエージェント機能部の機能として、前記乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、
    前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択する、
    エージェント装置の制御方法。
  11. コンピュータに、
    複数のエージェント機能部を起動させ、
    前記起動したエージェント機能部の機能として、車両の乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供させ、
    前記乗員の発話に含まれる要求を認識させ、
    認識された前記要求を、前記複数のエージェント機能部に出力し、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記複数のエージェント機能部のうち、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択させる、
    プログラム。
  12. コンピュータに、
    それぞれが車両の乗員の発話に含まれる要求を認識する音声認識部を備えた複数のエージェント機能部を起動させ、
    前記起動したエージェント機能部の機能として、前記乗員の発話に応じて、応答を含むサービスを提供し、
    前記車両の乗員の発話に対して、前記複数のエージェント機能部のそれぞれによってなされた結果に基づいて、前記乗員の発話に対する応答を行うエージェント機能部を選択させる、
    プログラム。
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