JP2020140668A - 分析装置、分析方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態に係る仕訳テストシステムの構成例を示す図である。図1に示す仕訳テストシステムは、仕訳テストにおいて仕訳データの正当性を分析する分析装置10と、仕訳データの正当性を分析した結果を示す分析結果データを表示する端末20とを含む。分析装置10及び端末20は、通信ネットワークを介して相互に通信することができる。
図4は、分析装置10のハードウェア構成例を示す図である。分析装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
図5は、分析装置10の機能ブロック構成例を示す図である。分析装置10は、記憶部100と、取得部101と、分析部102と、出力部103とを含む。取得部101と、分析部102と、出力部103ととは、分析装置10のCPU11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD−ROM等の記憶媒体であってもよい。また、記憶部100は、分析装置10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。
続いて、分析部102が仕訳データを分析する際に用いる分析ロジックのうち、複数の仕訳データ全体を総合的に分析することで不正や誤謬の可能性を判断する分析ロジックの具体例を説明する。
分析ロジック1は、複数の仕訳データの中に、対になる関係を有する2つのデータ項目(以下、分析ロジック1の説明において、第1データ項目と第2データ項目と言う。)が存在し、かつ、第1データ項目及び第2データ項目に格納されるデータの組み合わせに規則性があることが前提となる。この前提において、第1データ項目及び第2データ項目に格納されるデータの組み合わせが通常とは逆になっている仕訳データが存在する場合に、当該逆になっている仕訳データに対して点数を付与する。
分析ロジック2は、仕訳データの中に入力時刻が含まれている場合において、入力時刻が乖離している仕訳データが存在する場合、当該仕訳データに点数を付与する。
分析ロジック3は、借方の勘定科目(又は貸方の勘定科目)が同一であり、かつ、同一の入力日に入力された1以上の仕訳データを含む仕訳データ群の中で、仕訳データ群に含まれる仕訳データの数が乖離している仕訳データが存在する場合、当該仕訳データ群に含まれる仕訳データに点数を付与する。つまり、勘定科目が同一であり同日に複数入力されることが通常である仕訳データの中で、入力件数が乖離している(通常より入力件数が少ないか又は多い)仕訳データに対して点数を付与する。
分析ロジック4は、仕訳データに含まれる金額(借方の金額及び貸方の金額)が、他の仕訳データに含まれる金額から乖離している仕訳データに点数を付与する。
分析ロジック5は、複数の仕訳データの中で、入力時刻及び金額が他の仕訳データにおける入力時刻及び金額から乖離している仕訳データに点数を付与する。
図13は、分析装置10から出力される分析結果データの一例を示す図である。図13に示すように、分析結果データは、分析ロジックごとの点数と、分析ロジックごとの点数の合計点数が仕訳データごとに記述されたデータであってもよい。分析装置10から出力された分析結果データは端末20の画面に表示され、監査人は、当該画面を参照しながら、合計点数が高い仕訳データについて詳細に確認を行うことができる。
以上説明した実施形態によれば、分析装置10は、複数の仕訳データを総合的に分析することで、不正や誤謬が含まれている可能性が高い仕訳データを自動的に抽出することができる。これにより、監査人は、不正や誤謬が含まれている可能性が高い仕訳データを中心に不正や誤謬が生じているか否かを確認すればよいため、仕訳テストを効率的に行うことが可能になる。
Claims (8)
- 仕訳データの正当性を分析する分析装置であって、
分析対象である複数の仕訳データを格納する記憶部と、
前記記憶部に格納された複数の仕訳データの各々を複数の分析ロジックに基づいて分析することで、前記複数の仕訳データの各々に対して、分析ロジックごとに決定される点数を付与する分析部と、
前記分析部により複数の仕訳データの各々に付与される点数を含む分析結果データを出力する出力部と、
を有する分析装置。 - 前記複数の仕訳データは、対になる関係を有する第1データ項目と第2データ項目とを含み、
前記分析部は、前記第1データ項目に第1データが格納され前記第2データ項目に第2データが格納される第1組み合わせパターンを有する仕訳データの数と、前記第1データ項目に前記第2データが格納され前記第2データ項目に前記第1データが格納される第2組み合わせパターンを有する仕訳データの数とを算出し、算出した仕訳データの数が少ない方の組み合わせパターンに対応する仕訳データに対して所定の点数を付与する、
請求項1に記載の分析装置。 - 前記複数の仕訳データは、仕訳データが入力された入力時刻を含み、
前記分析部は、前記複数の仕訳データについて、各々の仕訳データに含まれる入力時刻を比較することで、他の仕訳データと比較して入力時刻が乖離していると判定される仕訳データに対して所定の点数を付与する、
請求項1又は2に記載の分析装置。 - 前記複数の仕訳データは、貸方の勘定科目と借方の勘定科目と仕訳データを入力した入力日とを含み、
前記分析部は、前記複数の仕訳データのうち貸方の勘定科目又は借方の勘定科目が同一である複数の仕訳データについて、入力日が同一である仕訳データ群に含まれる仕訳データの数を、入力日が異なる他の仕訳データ群に含まれる仕訳データの数と比較することで、他の仕訳データ群と比較して仕訳データの数が乖離していると判定される仕訳データ群に含まれる仕訳データに対して所定の点数を付与する、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の分析装置。 - 前記分析部は、前記複数の仕訳データについて、各々の仕訳データに含まれる金額を比較することで、他の仕訳データと比較して金額が乖離していると判定される仕訳データに対して所定の点数を付与する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の分析装置。 - 前記分析部は、前記複数の仕訳データについて、ローカル外れ値ファクタを用いて算出した、各々の仕訳データに含まれる入力時刻及び金額の2次元空間におけるスコアを比較することで、他の仕訳データと比較してスコアが外れていると判定される仕訳データに対して所定の点数を付与する、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の分析装置。 - 仕訳データの正当性を分析する分析装置が行う分析方法であって、
分析対象である複数の仕訳データを記憶部に格納するステップと、
前記記憶部に格納された複数の仕訳データの各々を複数の分析ロジックに基づいて分析することで、前記複数の仕訳データの各々に対して、分析ロジックごとに決定される点数を付与するステップと、
前記点数を付与するステップにより複数の仕訳データの各々に付与される点数を含む分析結果データを出力する出力部と、
を有する分析方法。 - 仕訳データの正当性を分析するコンピュータに、
分析対象である複数の仕訳データを記憶部に格納するステップと、
前記記憶部に格納された複数の仕訳データの各々を複数の分析ロジックに基づいて分析することで、前記複数の仕訳データの各々に対して、分析ロジックごとに決定される点数を付与するステップと、
前記点数を付与するステップにより複数の仕訳データの各々に付与される点数を含む分析結果データを出力する出力部と、
を実行させるためのプログラム。
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JP6261808B1 (ja) * | 2017-02-27 | 2018-01-17 | ファーストアカウンティング株式会社 | 会計処理装置、会計処理システム、会計処理方法、及び会計処理プログラム |
JP6345856B1 (ja) * | 2017-09-29 | 2018-06-20 | 新日本有限責任監査法人 | 財務分析装置、財務分析方法及び財務分析プログラム |
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2019
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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櫻井 通晴: "AIの会計,監査,管理会計への適用", 企業会計, vol. 第71巻 第2号, JPN6021006131, 1 February 2019 (2019-02-01), JP, pages 20 - 28, ISSN: 0004450840 * |
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