JP2020139540A - Electric actuator - Google Patents
Electric actuator Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020139540A JP2020139540A JP2019034501A JP2019034501A JP2020139540A JP 2020139540 A JP2020139540 A JP 2020139540A JP 2019034501 A JP2019034501 A JP 2019034501A JP 2019034501 A JP2019034501 A JP 2019034501A JP 2020139540 A JP2020139540 A JP 2020139540A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw shaft
- shaft
- case
- axial direction
- electric actuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
Description
本発明は、電動アクチュエータに関する。 The present invention relates to an electric actuator.
近年、自動車をはじめとする車両においては、その省力化や低燃費化のために電動化が進展し、例えば、自動変速機、ブレーキおよびステアリング等の操作を電動機の力で行うシステムが開発され、市場に投入されている。このような用途に使用されるアクチュエータとして、例えば、下記の特許文献1には、電動モータの回転運動を直線運動に変換して出力する運動変換機構にボールねじ(ボールねじ機構)を採用したものが開示されている。
In recent years, in vehicles such as automobiles, electrification has progressed in order to save labor and reduce fuel consumption. For example, a system has been developed in which an automatic transmission, a brake, a steering wheel, and the like are operated by the power of an electric motor. It has been put on the market. As an actuator used for such an application, for example, in
特許文献1の電動アクチュエータには、ボールねじのナットが電動モータの回転運動を受けて回転したときに、ボールねじのねじ軸がその軸線回りに回転するのを規制するための回転規制部が設けられている。回転規制部は、両端がねじ軸の径方向外側に突出するようにねじ軸に取り付けられたピンと、ピンの一端および他端に回転可能に装着された円筒状の回転体(ガイドカラー)と、電動アクチュエータのケーシング(ねじ軸の後端部を収容した有底筒状の軸ケース)の内周面で形成され、ガイドカラーを収容した軸方向の案内溝と、を備える。
The electric actuator of
特許文献1のように、ねじ軸を収容する有底筒状の軸ケースを設ける場合、組立作業中の取り扱いミスや、電動アクチュエータの誤作動などによってねじ軸の後端部が軸ケースの底部に衝突すると、軸ケースが変形・破損等し、電動アクチュエータが機能不全に陥るおそれがある。しかしながら、特許文献1の電動アクチュエータでは、軸ケースの破損防止対策が何ら講じられていない。例えば、ねじ軸の後端部に緩衝機能を有する別部材(緩衝部材)を取付固定し、この緩衝部材が軸ケースの底部に衝突するようにすれば、軸ケースの破損を可及的に防止することができるが、緩衝部材を追加的に設けることによって部品コスト、加工コストおよび組立コスト等が増大するため、大幅なコスト増を招来する。
When a bottomed tubular shaft case for accommodating a screw shaft is provided as in
そこで、本発明の目的は、運動変換機構を構成するねじ軸(の一部)が有底筒状の軸ケースに収容された電動アクチュエータにおいて、コスト増を招来することなく、軸ケースの破損を可及的に防止可能とすることにある。 Therefore, an object of the present invention is to damage an electric actuator in which (a part of) a screw shaft constituting a motion conversion mechanism is housed in a bottomed tubular shaft case without causing an increase in cost. It is to make it possible to prevent it as much as possible.
上記の目的を達成するために創案された本発明は、電動モータを有する駆動部と、駆動部の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構部とを備え、運動変換機構部が、駆動部の回転運動を受けて回転するナットと、ナットが回転するのに伴って軸線回りの回転を規制された状態で軸方向に進退移動するねじ軸とを有し、ねじ軸が有底筒状の軸ケースに収容された電動アクチュエータにおいて、ねじ軸の上記回転を規制する回転規制部が、軸ケースの内周面で形成された軸方向の案内溝と、弾性材料で形成され、ねじ軸に設けられた径方向の支軸回りに回転可能な状態で上記案内溝に嵌め込まれた回転体とを有し、軸ケースの底部に、ねじ軸とは軸方向で当接せず、上記回転体と軸方向で当接可能な当接面が設けられていることを特徴とする。 The present invention, which was devised to achieve the above object, includes a drive unit having an electric motor and a motion conversion mechanism unit that converts the rotational motion of the drive unit into a linear motion, and the motion conversion mechanism unit is the drive unit. It has a nut that rotates in response to the rotational movement of the above, and a screw shaft that moves forward and backward in the axial direction while the rotation around the axis is restricted as the nut rotates, and the screw shaft has a bottomed tubular shape. In the electric actuator housed in the shaft case, a rotation regulating portion for restricting the rotation of the screw shaft is provided on the screw shaft, which is formed of an axial guide groove formed on the inner peripheral surface of the shaft case and an elastic material. It has a rotating body fitted in the guide groove in a state where it can rotate around the provided radial support shaft, and does not abut on the bottom of the shaft case in the axial direction with the rotating body. It is characterized in that a contact surface that can be contacted in the axial direction is provided.
上記の構成によれば、軸ケースの底部に対して接近する方向にねじ軸が直線運動(後退移動)すると、ねじ軸に設けられた回転体がねじ軸よりも先に軸ケースの底部と軸方向で当接可能である。そして、回転体は、ゴム材料等の弾性材料で形成されているので、回転体が軸ケースの底部(の当接面)に衝突してもその衝撃荷重が吸収・緩和される。そのため、軸ケースの変形や破損を可及的に防止することができる。また、緩衝部材として機能する回転体は、既存の回転規制部の一構成部材であることから、ねじ軸に別途の緩衝部材を設ける場合に生じ得る特段のコスト増を回避することができる。 According to the above configuration, when the screw shaft moves linearly (backward movement) in a direction approaching the bottom of the shaft case, the rotating body provided on the screw shaft moves to the bottom and shaft of the shaft case before the screw shaft. It is possible to contact in the direction. Since the rotating body is made of an elastic material such as a rubber material, even if the rotating body collides with the bottom (contact surface) of the shaft case, the impact load is absorbed and relaxed. Therefore, deformation and breakage of the shaft case can be prevented as much as possible. Further, since the rotating body functioning as the cushioning member is one component of the existing rotation regulating portion, it is possible to avoid a special cost increase that may occur when a separate cushioning member is provided on the screw shaft.
緩衝機能を適切に発揮可能としつつ、ねじ軸の進退移動を適切に案内可能とする観点から、回転体は、ねじ軸の周方向に離間した複数箇所に設けるのが好ましい。 From the viewpoint of appropriately guiding the advancing / retreating movement of the screw shaft while appropriately exerting the cushioning function, it is preferable to provide the rotating bodies at a plurality of locations separated in the circumferential direction of the screw shaft.
上記の支軸は、ねじ軸に装着した(ねじ軸とは別部材の)支持ピンで構成することができ、また、回転体は、支持ピンによって回転可能に支持された円筒状部材で構成することができる。 The above-mentioned support shaft can be composed of a support pin attached to the screw shaft (a member different from the screw shaft), and the rotating body is composed of a cylindrical member rotatably supported by the support pin. be able to.
以上で説明した本発明の構成は、例えば、ねじ軸が電動モータの回転軸と平行に配置された電動アクチュエータに好ましく適用することができる。 The configuration of the present invention described above can be preferably applied to, for example, an electric actuator in which a screw shaft is arranged in parallel with a rotation shaft of an electric motor.
以上のことから、本発明によれば、ねじ軸が有底筒状の軸ケースに収容された電動アクチュエータにおいて、特段のコスト増を招来することなく、軸ケースの破損を可及的に防止することが可能となる。 From the above, according to the present invention, in the electric actuator in which the screw shaft is housed in the bottomed tubular shaft case, damage to the shaft case can be prevented as much as possible without causing a particular cost increase. It becomes possible.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で使用する「軸方向一方側」とは図1の紙面左側であり、「軸方向他方側」とは図1の紙面右側である。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The "one side in the axial direction" used in the following description is the left side of the paper surface in FIG. 1, and the "other side in the axial direction" is the right side of the paper surface in FIG.
図1は、本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータ1の概略縦断面図であり、図2は、電動アクチュエータ1の概略斜視図であり、図3は、図1のA−A線矢視断面図であり、図4は、図1のB−B線矢視断面図である。電動アクチュエータ1は、回転駆動力を発生させる駆動部2と、駆動部2から出力され、駆動力伝達部4を介して伝達される回転駆動力(回転運動)を直線運動に変換する運動変換機構部3と、運動変換機構部3を支持する支持部5と、運動変換機構部3の直線運動を操作対象に出力(伝達)する操作部6と、運動変換機構部3の駆動を停止するロック機構部7とを備える。駆動部2は、モータ部8と減速機構部9とで構成される。
FIG. 1 is a schematic vertical sectional view of an
モータ部8は、主に、アクチュエータ駆動用の電動モータ10と、電動モータ10を収容したモータケース11とを備える。モータケース11は、ケース本体12と、ケース本体12の軸方向一方側の端部開口を封止する封止部材13とを備える。
The
電動モータ10のモータ端子(図示せず)には、導電部材としてのバスバー14(図2参照)の一端が接続されており、バスバー14の他端は、モータケース11の外側に引き出され、図示外の動力線を介して図示外の動力電源に接続されている。電動モータ10には、ブラシ付きのDCモータやブラシレスモータ等が使用される。
One end of a bus bar 14 (see FIG. 2) as a conductive member is connected to a motor terminal (not shown) of the
減速機構部9は、モータ部8(電動モータ10)の回転を減速して出力する減速機15と、減速機15を収容した減速機ケース16とを備える。減速機ケース16は、その軸方向一方側に隣接配置されたモータケース11のケース本体12に対して分離可能に連結されている。
The speed
減速機15には遊星歯車減速機を採用している。すなわち、減速機15は、電動モータ10の出力軸10aと一体回転可能に設けられたサンギヤ17と、減速機ケース16の内周に設けられたリングギヤ18と、サンギヤ17とリングギヤ18の間に配置され、サンギヤ17およびリングギヤ18に噛み合った複数(例えば、3つ)の遊星ギヤ19と、遊星ギヤ19を回転自在に保持した遊星ギヤホルダ20および遊星ギヤキャリア21とを備える。遊星ギヤキャリア21は、遊星ギヤ19に連結された環状部21aと、環状部20aの内径端部から軸方向他方側に延びた円筒部21bとを一体に有し、遊星ギヤ19の公転運動を取り出して出力する。遊星ギヤキャリア21の円筒部21bは、後述する転がり軸受46(の内輪)およびギヤボス44と一体回転可能に連結されている。
A planetary gear reducer is used for the
上記構成を有する減速機15により、電動モータ10の出力軸10aの回転運動が減速された上で駆動力伝達部4、さらには運動変換機構部3に伝達される。これにより、駆動力伝達部4の回転トルクを増加することができるので、小型の電動モータ10を採用することができる。
The speed reducer 15 having the above configuration decelerates the rotational movement of the
本実施形態の運動変換機構部3は、ボールねじ30で構成される。ボールねじ30は、電動モータ10の出力軸10aと平行に配置されたねじ軸31と、多数のボール33を介してねじ軸31の外周に回転可能に嵌合されたナット32と、循環部材としてのこま34とを備える。ねじ軸31の外周面に形成された螺旋状溝31aとナット32の内周面に形成された螺旋状溝32aとの間に多数のボール33が装填され、こま34が組み込まれている。このような構成により、ナット32がその中心軸回りに回転するのに伴ってねじ軸31が軸方向に進退移動(軸方向一方側に前進移動、あるいは軸方向他方側に後退移動)する際には、両螺旋状溝31a,32aの間でボール33が循環する。
The motion
ねじ軸31は、電動アクチュエータ1の出力部材を構成するものであり、その軸方向一方側の端部には、図示外の操作対象を操作するための操作部6が設けられている。図示例において、操作部6は、操作対象とねじ軸31とを連結するための連結部材が挿入される径方向の貫通孔で構成される。
The
電動アクチュエータ1には、筒部35aおよび底部35bを有する有底筒状の軸ケース35が設けられ、この軸ケース35にねじ軸31(の一部)が収容されている。軸ケース35は、ロック機構部7を収容した筒状のホルダ部66(詳細は後述する)を有し、駆動力伝達部4を構成する伝達ギヤケース45に対して分離可能に連結されている。また、電動アクチュエータ1には、ナット32の回転時にねじ軸31がその中心軸回りに回転するのを規制するための回転規制部70が設けられている。回転規制部70については後段で詳述する。
The
電動アクチュエータ1には、ねじ軸31の進退移動量(軸方向位置)を検出するための位置検出装置が設けられる。この位置検出装置は、主に、モータケース11に取り付けられたストロークセンサとしての磁気センサ36(図2参照)と、ねじ軸31に取り付けられたセンサターゲットとしての永久磁石37とで構成される。永久磁石37は、保持部材38を介してねじ軸31に取り付けられている。この場合、ねじ軸31が軸方向に進退移動すると、これに伴って移動する永久磁石37の磁場(例えば磁束密度の向きおよび強さ)の変化が磁気センサ36によって検出されることにより、ねじ軸31の進退移動量が検出される。
The
駆動力伝達部4は、主に、駆動部2(減速機構部9)の出力を運動変換機構部3に伝達する伝達ギヤ機構41と、伝達ギヤ機構41を収容した伝達ギヤケース45とを備える。伝達ギヤケース45は、その軸方向一方側に隣接配置された減速機ケース16に対して分離可能に連結されている。
The driving force transmission unit 4 mainly includes a
伝達ギヤ機構41は、リング状をなした駆動側のドライブギヤ42と、これと噛み合う従動側のドリブンギヤ43と、ドライブギヤ42の内周に配置されたギヤボス44とを備え、ギヤボス44は、軸方向の二箇所に離間して配置された転がり軸受46,47によって回転自在に支持されている。転がり軸受46,47は、それぞれ、伝達ギヤケース45および支持部5を構成する軸受ケース51の内周に装着されている。
The
ギヤボス44は、小径円筒部44aと大径円筒部44bとを一体に有する段付き円筒状に形成され、電動モータ10の回転軸10aと同軸に配置されている。小径円筒部44aの外周面には遊星ギヤキャリア21の円筒部21aの内周面が圧入され、大径円筒部44bの外周面にはドライブギヤ42の内周面が圧入されている。本実施形態では、電動モータ10の回転軸10aの自由端側の一部が、径方向隙間を介してギヤボス44の内周に配置されている。
The
ドリブンギヤ43は、ボールねじ30のナット32の径方向外側に配置された円筒状のナット装着部43aを有し、本実施形態ではナット32の外周面がナット装着部43aの内周面に圧入されている。
The driven
以上の構成により、電動モータ10の回転軸10aが回転し、その回転駆動力が減速機15を介してギヤボス44に伝達されると、ギヤボス44およびドライブギヤ42が一体回転すると共に、ギヤボス44と噛み合ったドリブンギヤ43およびボールねじ30のナット32が一体回転する。これにより、ナット32の回転方向に応じてボールねじ30のねじ軸31が軸方向に進退移動し、ねじ軸31の操作部6に連結された操作対象が操作される。
With the above configuration, when the
伝達ギヤケース45は、ねじ軸31の一部を収容した円筒部45aを有する。円筒部45aとねじ軸31との間には筒状のブーツ47が取り付けられる。ブーツ47は、樹脂材料、ゴム材料あるいは熱可塑性エラストマー等の弾性材料で形成され、小径筒部47aおよび大径筒部47bと、両筒部47a,47bを接続する蛇腹部47cとを一体に有する。小径筒部47aはブーツバンド48Aによってねじ軸31に対して締め付け固定され、大径筒部47bはブーツバンド48Bによって伝達ギヤケース45の円筒部45aに対して締め付け固定される。このような構成により、伝達ギヤケース45内への異物侵入が防止される。ブーツ47の外周には、ブーツ47を保護するためのブーツカバー49が配置されている。本実施形態のブーツカバー49は、モータケース11を構成するケース本体12と一体に設けられている。
The
支持部5は、ボールねじ30のナット32を回転自在に支持する支持軸受50と、支持軸受50を収容した軸受ケース51とを備える。軸受ケース51は、その軸方向一方側に隣接配置された伝達ギヤケース45に対して分離可能に連結されている。
The support portion 5 includes a support bearing 50 that rotatably supports the
支持軸受50としては、外輪50aおよび内輪50bと、これらの間に転動自在に配された複列のボール50cとを備え、ラジアル荷重および両方向のアキシャル荷重を支持することができる複列アンギュラ玉軸受が使用される。軸受ケース51と支持軸受50との間には、径方向内向きの鍔部52aを一体に有する鍔付き円筒状のスリーブ52が配置されており、支持軸受50の外輪50aは、スリーブ52の鍔部52aとスリーブ52の内周面に装着された止め輪53とで挟持されることにより、軸方向の位置決めがなされている。一方、支持軸受50の内輪50bは、ドリブンギヤ43とナット32の外周面に装着された止め輪54とで挟持されることにより、軸方向の位置決めがなされている。
The
ロック機構部7は、ロック部材60と、滑りねじナット61と、滑りねじ軸62と、ロック部材固定板63と、軸ケース35に設けられた筒状のホルダ部66に収容されたロック機構駆動用モータ64と、ばね(圧縮コイルばね)65と、ロック機構部7がロック状態又はロック解除状態の何れの状態にあるかを把握するためのロックセンサ(図示省略)とを備える。
The
ロック部材60は、軸受ケース51に設けられた非真円形状(例えば、矩形状)の貫通孔51aに挿入された断面非真円形状の非真円部60aを有し、ロック部材固定板63を介して滑りねじナット61に対してボルト止めされている。滑りねじナット61は、滑りねじ軸62の外周に螺着されている。滑りねじ軸62は、ロック機構駆動用モータ64の出力軸と一体回転可能に連結されている。ばね65は、滑りねじ軸62の外周に装着され、ホルダ部66に設けられた径方向突起66aと滑りねじナット61(ロック部材固定板63)との間に圧縮状態で介在している。ホルダ部66の軸方向他方側の端部開口は、有底筒状のキャップ67で封口されている。図示は省略しているが、ロック機構駆動用モータ64は、動力線を介して動力電源(電動モータ10に電力を供給する動力電源)に接続されている。
The
ロック部材60が前進する方向にはドライブギヤ42が配置されており、ドライブギヤ42の周方向に離間した複数箇所にはロック部材60の非真円部60aが挿入される孔部42aが形成されている。そして、ロック機構部7がロック状態にあるとき(図1)、ロック部材60の非真円部60aは、複数の孔部42aのうちのいずれかに挿入され、ドライブギヤ42と周方向(ドライブギヤ42の回転方向)で係合する。
The
上記の構成を有するロック機構部7は、以下のように動作する。まず、ロック機構駆動用モータ64に電力が供給されていない状態では、ロック部材60がばね65によって軸方向一方側に付勢され、ロック部材60の非真円部60aがドライブギヤ42の孔部42aに挿入されるため、ドライブギヤ42の回転(ねじ軸31の進退移動)が規制されたロック状態にある。
The
この状態から、電動モータ10に電力が供給されると、ロック機構駆動用モータ64にも電力が供給され、ロック機構駆動用モータ64の出力軸、およびこれに連結された滑りねじ軸62がロック部材60を後退移動させる方向に回転駆動される。このとき、滑りねじナット61は、これに固定されたロック部材60の非真円部60aが軸受ケース51に設けられた非真円形状の貫通孔51aに挿入されることによって回り止めされているため、滑りねじ軸62が回転すると、滑りねじナット61およびロック部材60がばね65の付勢力に抗して後退移動する。これにより、ロック部材60の非真円部60aがドライブギヤ42の孔部42aから離脱し、ドライブギヤ42の回転が許容されるロック解除状態となる。電動モータ10に電力が供給されている間は、上記のロック解除状態に保持される。
When electric power is supplied to the
その後、電動モータ10への電力供給が遮断され、ねじ軸31の駆動が停止すると、ロック機構駆動用モータ64への電力供給も遮断される。これにより、ロック部材60および滑りねじナット61を後退移動させるための駆動力が生じなくなるため、ロック部材60および滑りねじナット61はばね65の弾性復元力によって軸方向一方側に付勢され、ロック部材60の非真円部60aがドライブギヤ42の孔部42aに挿入される。これにより、ドライブギヤ42の回転が規制されるロック状態となる。
After that, when the power supply to the
このように、ドライブギヤ42の回転が規制されることで、駆動部2の出力が運動変換機構部3に対して伝達されず、ねじ軸31が進退移動しない状態で保持される。これにより、操作対象からねじ軸31に外力が入力された場合でも、ねじ軸31を軸方向の所定位置に保持しておくことができる。
By restricting the rotation of the
本実施形態では、ロック機構駆動用モータ64を駆動させることにより、ロック部材60を後退移動させるようにしているが、これとは反対に、ロック部材60を前進移動させるために、ロック機構駆動用モータ64を駆動させてもよい。
In the present embodiment, the
以下、本実施形態の電動アクチュエータ1で採用している特徴的構成について詳細に説明する。
Hereinafter, the characteristic configuration adopted in the
図1、図3および図4に示すように、ねじ軸31の軸方向他方側の端部(後端部)には、ナット32の回転時にねじ軸31がその軸線回りに回転するのを規制するための回転規制部70が設けられている。回転規制部70は、軸ケース35の筒部35aの内周面で形成された軸方向の案内溝35cと、ねじ軸31に設けられた径方向の支軸回りに回転可能な状態で案内溝35cに嵌め込まれた回転体としてのガイドカラー72とを有する。ガイドカラー72は、樹脂材料、ゴム材料又は熱可塑性エラストマー等の弾性材料で形成されている。
As shown in FIGS. 1, 3 and 4, the other end (rear end) of the
上記支軸は、ねじ軸31に設けた径方向の装着孔(貫通孔)31bに、両端部をねじ軸31の径方向外側に突出させるようにして装着(圧入)された支持ピン71で構成され、ガイドカラー72は、支持ピン71の一端および他端のそれぞれにすきまばめされることにより回転可能に支持されている。そのため、ガイドカラー72(およびガイドカラー72が嵌め込まれる案内溝35c)は、周方向に離間した(周方向の位相を180°異ならせた)二箇所に配置されている。なお、本実施形態ではガイドカラー72の一部がねじ軸31の軸方向他方側の端面31cよりも軸方向他方側に突出している。
The support shaft is composed of a
本実施形態の回転規制部70は、ねじ軸31に対して支持ピン71およびガイドカラー72を装着したアセンブリを作製した後、ガイドカラー72と軸ケース35に設けられた案内溝35cとの位相合わせを行った状態で上記アセンブリを軸ケース35内に組み込むことで完成する。このとき、支持ピン71は、ねじ軸31の装着孔31bに圧入されているため、組み込み作業中に上記アセンブリがいかなる姿勢を取ったとしてもねじ軸31から脱落することはない。そのため、組み込み作業の作業性が向上する。
The
上記のとおり、本実施形態の電動アクチュエータ1には、ねじ軸31の進退移動量(軸方向位置)を検出するための位置検出装置が設けられており、また、ねじ軸31は、その外周に設けられたガイドローラ72が軸ケース35に設けた案内溝35cに沿って移動(転動)することで進退移動することから、ねじ軸31の前進限および後退限を制御することができる。従って、ねじ軸31は基本的に所定の停止位置(進退移動限)を越えて前進移動又は後退移動しない。しかしながら、位置検出装置の故障などにより、ねじ軸31が誤作動して所定の停止位置を越えて後退移動すると、ねじ軸31の後端部(軸方向他方側の端部)が軸ケース35の底部35bに衝突し、軸ケース35が変形・破損等するおそれがある。また、ねじ軸31の組み込み作業中の取り扱いミスによって、ねじ軸31の後端部が軸ケース35の底部35bに衝突し、軸ケース35が変形・破損等する可能性があることも否定できない。
As described above, the
そこで、本実施形態では、図4に示すように、軸ケース35の底部35bに、ねじ軸31(の他端面31c)とは当接せず、弾性材料からなるガイドカラー72(の外周面72a)と軸方向で当接可能な当接面35b2を設けている。図示例では、当接面35b2を、底部35bの内底面35b1の径方向外側に設けられ、内底面35b1よりも軸方向一方側に位置する段差面として形成している。この場合、図示例のように、ガイドカラー72が軸ケース35の底部35bに設けた当接面35b2と軸方向で当接した状態では、互いに対向する軸ケース35の内底面35b1とねじ軸31の他端面31cとの間に軸方向隙間が形成されるため、ねじ軸31と軸ケース35の底部35bとが非接触の状態に保持される。
Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 4, the guide collar 72 (outer
要するに、上記構成によれば、ねじ軸31が軸ケース35の底部35bに対して接近する方向にねじ軸31が直線運動すると、ねじ軸31に設けられたガイドカラー72がねじ軸31よりも先に軸ケース35の底部35bと軸方向で当接する。そして、ガイドカラー72は、ゴム材料等の弾性材料で形成されているので、ガイドカラー72が軸ケース35の底部35bに衝突してもその衝撃荷重が吸収・緩和される。これにより、軸ケース35が変形・破損等するのを効果的に防止することができる。また、既存の回転規制部70の一構成部材であるガイドカラー72に緩衝機能を付与したので、ねじ軸31に別途の緩衝部材を装着する場合に生じ得るコスト増が回避される。従って、本発明によれば、特段のコスト増を招来することなく、軸ケース35の変形・破損を防止することができる。
In short, according to the above configuration, when the
以上、本発明の一実施形態に係る電動アクチュエータ1について説明したが、電動アクチュエータ1には、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜の変更を施すことができる。
Although the
例えば、以上で説明した実施形態では、ガイドカラー72(の外周面72a)の一部が、ねじ軸31の端面31cよりも軸方向他方側に突出するようにしたが、軸ケース35の底部35bに設けた当接面35b2にガイドカラー72が当接したときに、軸ケース35の底部35bとねじ軸31とが軸方向で当接しない(互いに対向する底部35bの内底面35b1とねじ軸31の端面31cとの間に軸方向隙間が形成される)限りにおいて、ねじ軸31に対するガイドカラー72の軸方向相対位置は任意に設定することができる。すなわち、ガイドカラー72は、図5に示すように、その全体がねじ軸31の端面31cよりも軸方向一方側に位置するように設けても良いし、その外周面72aがねじ軸31の端面31cと同一面上に位置するように設けても良い(図示省略)。
For example, in the embodiment described above, a part of the guide collar 72 (outer
また、以上で説明した実施形態では、一対のガイドカラー72,72を一本の支持ピン71の軸方向両端部で回転可能に支持するようにした(支持ピン71として、その軸方向の両端部でガイドカラー72を回転可能に支持するものを使用した)が、一対のガイドカラー72,72は、それぞれがねじ軸31に装着された二本の支持ピン71で回転可能に支持することもできる(図示省略)。また、ガイドカラー72およびこれが嵌め込まれる軸方向の案内溝35cは、周方向に離間した三箇所以上に設けても良い。
Further, in the embodiment described above, the pair of
また、以上で説明した実施形態では、運動変換機構部3をボールねじ30で構成したが、運動変換機構部3は、ボール33およびこま34が省略され、実質的にねじ軸31およびその外周に回転可能に嵌合されたナット32のみで構成された、いわゆるすべりねじで構成することも可能である。また、以上で説明した実施形態では、駆動部2に減速機構部9を設けたが、本発明は、減速機構部9が省略された(駆動部2が実質的にモータ部8のみで構成された)電動アクチュエータ1にも適用することができる。
Further, in the embodiment described above, the motion
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and it is needless to say that the present invention can be carried out in various forms without departing from the gist of the present invention. Indicated by the scope of claims and further includes the equal meanings set forth in the claims, and all modifications within the scope.
1 電動アクチュエータ
2 駆動部
3 運動変換機構部
10 電動モータ
31 ねじ軸
32 ナット
35 軸ケース
35b 底部
35b2 当接面
35c 案内溝
70 回転規制部
71 支持ピン(支軸)
72 ガイドカラー(回転体)
1 Electric actuator 2
72 Guide collar (rotating body)
Claims (4)
前記ねじ軸の前記回転を規制する回転規制部が、前記軸ケースの内周面で形成された軸方向の案内溝と、弾性材料で形成され、前記ねじ軸に設けられた径方向の支軸回りに回転可能な状態で前記案内溝に嵌め込まれた回転体とを有し、
前記軸ケースの底部に、前記ねじ軸とは軸方向で当接せず、前記回転体と軸方向で当接可能な当接面が設けられていることを特徴とする電動アクチュエータ。 A drive unit having an electric motor and a motion conversion mechanism unit that converts the rotational motion of the drive unit into a linear motion are provided, and the motion conversion mechanism unit includes a nut that rotates in response to the rotational motion of the drive unit. In an electric actuator having a screw shaft that moves forward and backward in the axial direction in a state where rotation around the axis is restricted as the nut rotates, and the screw shaft is housed in a bottomed tubular shaft case.
The rotation regulating portion that regulates the rotation of the screw shaft is formed of an axial guide groove formed on the inner peripheral surface of the shaft case and an elastic material, and a radial support shaft provided on the screw shaft. It has a rotating body fitted in the guide groove in a state where it can rotate around.
An electric actuator characterized in that a contact surface is provided on the bottom of the shaft case so that the screw shaft does not come into contact with the screw shaft in the axial direction but can come into contact with the rotating body in the axial direction.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019034501A JP2020139540A (en) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | Electric actuator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019034501A JP2020139540A (en) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | Electric actuator |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020139540A true JP2020139540A (en) | 2020-09-03 |
Family
ID=72280127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019034501A Pending JP2020139540A (en) | 2019-02-27 | 2019-02-27 | Electric actuator |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020139540A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023047916A1 (en) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | Ntn株式会社 | Electric actuator |
-
2019
- 2019-02-27 JP JP2019034501A patent/JP2020139540A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023047916A1 (en) * | 2021-09-24 | 2023-03-30 | Ntn株式会社 | Electric actuator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN109923767B (en) | Electric actuator | |
CN109891128B (en) | Electric actuator | |
CN109891723B (en) | Electric actuator | |
JP6794121B2 (en) | Electric actuator | |
US20190093750A1 (en) | Electric actuator | |
US11332182B2 (en) | Vehicle steering apparatus | |
JP6353231B2 (en) | Electric cable support structure | |
CN108884920B (en) | Movable unit provided with sensor detection target, and electric actuator | |
JP6713314B2 (en) | Electric actuator | |
JP2020139540A (en) | Electric actuator | |
JP7061937B2 (en) | Electric actuator | |
JP6752603B2 (en) | Electric actuator | |
CN109891722B (en) | Electric actuator | |
JP2020046056A (en) | Electric actuator | |
JP2020048392A (en) | Electric actuator | |
JP2020162321A (en) | Electric actuator | |
CN220147412U (en) | Steering gear and vehicle | |
WO2021182007A1 (en) | Electric actuator | |
US11804751B2 (en) | Electric actuator including a holder that holds a conductive member and an elastic member that is interposed and held between the holder and a case | |
JP2023043476A (en) | electric actuator | |
JP2020048389A (en) | Electric actuator | |
JP6713315B2 (en) | Electric actuator | |
WO2023047916A1 (en) | Electric actuator | |
JP2020141435A (en) | Electric actuator | |
JP2023043475A (en) | electric actuator |