以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図1(b)は、ベッド装置に含まれる一部の機器を拡大して例示している。
図1(a)に示すように、実施形態に係るベッド装置110は、ベッド70及び第1機器部31を含む。ベッド70は、測定器20及び制御部40を含む。測定器20及び制御部40は、例えば、ベッド70の下部分にあり、図1(a)では図示されていない。測定器20及び制御部40が設けられる位置の例については、後述する。
測定器20は、ベッド70の使用者に関する値を測定する。測定器20は、ベッド70の使用者の状態を測定する。測定器20は、例えば、ロードセルを含む。例えば、測定器20は、使用者の体重を測定する。実施形態において、測定器20は、例えば、体重、睡眠の状態、体動、心拍、呼吸、ベッド上の寝位置、寝姿勢(仰臥位及び側臥位など)、体温及び音よりなる群から選択された少なくとも1つを測定しても良い。
第1機器部31は、測定器20による測定結果を出力可能である。測定器20が体重を測定する場合、測定結果は、測定器20により測定された体重を含む。
制御部40は、第1機器部31を制御する。制御部40による第1機器部31の制御の例については、後述する。以下、測定器20が体重を測定する場合の例について説明する。
図1(b)は、第1機器部31を例示している。第1機器部31は、例えば、表示部30dを含む。表示部30dは、測定器20による測定結果を表示可能である。このように、第1機器部31による測定結果の出力は、測定結果の表示を含んでも良い。この他、第1機器部31による測定結果の出力は、他の機器(例えば、携帯端末機器など)などへのデータの送信などを含んでも良い。以下では、測定結果の出力が、測定結果の表示である場合について説明する。
図1(b)に示すように、第1機器部31は、複数のボタン(第1操作受け付け部30a及び第2操作受け付け部30bなど)を含んでも良い。例えば、ベッド70の使用者または介護者がこれらのボタンを操作することで、ベッド70の可動部が動いても良い。表示部30dがタッチパネルなどによる入力機能を有しても良い。表示部30dが操作を受けつけ、ベッド70の可動部が動いても良い。可動部、及び、ベッド70の操作の例については、後述する。
図1(b)に示すように、第1機器部31にケーブル30cが設けられる。ケーブル30cは、例えば、ベッド70の制御部40と接続される。第1機器部31と制御部40との間の通信は、無線により行われても良い。
図1(b)に示すように、第1機器部31にフック部30eが設けられても良い。フック部30eが、例えば、ベッド70に設けられる孔などにかけられ、第1機器部31がベッド70に固定されても良い。この固定は、取り外し可能な固定である。
図1(a)に示すように、ベッド装置110は、複数の機器部を含んでも良い。例えば、ベッド装置110は、第1機器部31に加えて、第2機器部32、及び/または、第3機器部33などを含んでも良い。第2機器部32及び第3機器部33は、第1機器部31と同様な構成を有する。例えば、第2機器部32及び第3機器部33のそれぞれは、図1(b)に例示した、表示部30d、第1操作受け付け部30a、第2操作受け付け部30b及びケーブル30cなどを含む。
図1(a)に示すように、ベッド70は、ヘッドボード78A、フットボード78B、右側の第1サイドレール61、右側の第2サイドレール62、右側のスペーサ63(またはサイドレール)、左側の第1サイドレール61L、左側の第2サイドレール62L、及び、左側のスペーサ63L(またはサイドレール)などを含んでも良い。
例えば、第1機器部31、第2機器部32及び第3機器部33などは、フットボード78B、右側の第1サイドレール61、及び、左側の第1サイドレール61Lなどのいずれかに取り付けられても良い。例えば、フットボード78Bにホルダ78Bhが設けられる。右側の第1サイドレール61にホルダ61hが設けられる。左側の第1サイドレール61Lにホルダ61Lhが設けられる。これらのホルダは、例えば、孔または凹部を含む。例えば、これらのホルダに機器部が取り付けられる。機器部は、ホルダから取り外されることが可能である。
実施形態において、設けられる機器部の数は1でも良く、2でも良く、3以上でも良い。
図1(a)に示すように、ベッド70にマットレス78Mが設けられる。マットレス78Mの上に、ベッド70の使用者が横たわることが可能である。ベッド70において、ベースフレーム75Bが設けられ、その上に後述するボトムが設けられ、その上にマットレス78Mが設けられる。
以下、ベッド70の例について説明する。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係るベッド装置を例示する模式的側面図である。
図2(a)に示すように、ベースフレーム75Bの上に、背ボトム70a(back section)、膝ボトム70b(upper leg section)、足ボトム70c(lower leg section)及び高さ変更部70hなどが設けられる。背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び高さ変更部70hは、ベッド70の可動部70Mに含まれる。
例えば、背ボトム70aの動作により、使用者の背の角度が変更可能である。膝ボトム70b及び足ボトム70cの動作により、膝の角度が変更可能である。これらの角度は、連動して変化しても良い。
図2(b)に示すように、高さ変更部70hは、例えば、床面とベッド面との間の距離H1(高さ)を変更可能である。高さ変更部70hは、ベッド70の頭側の高さと、ベッド70の足側の高さと、を独立して変更できても良い。これにより、ベッド面の全体の傾斜が変更できる。
上記のボタン(第1操作受け付け部30a及び第2操作受け付け部30bなど)の操作により、これらのボトムの角度が変更できても良い。上記のボタンにより、ベッド70の高さが変更できても良い。例えば、第1〜第3機器部31〜33の少なくともいずれかは、ベッド70のボトムの角度及び高さを変更する操作を受け付け可能である。これらの機器部が受け付けた操作に関する情報は、制御部40に供給され、制御部40により、ベッド70のボトムの角度及び高さが変更されても良い。
上記のボトム及び高さ変更部70hは、例えば、アクチュエータなどの制御により、動作する。
1つの例において、図2(a)に示すように、測定器20(例えば、ロードセルなど)は、ボトムの下に設けられる。使用者の体重による応力が測定器20に加わる。測定器20は、例えば、体重に応じた信号(例えば電気信号)を出力する。
制御部40は、例えば、ボトムの下に設けられる。例えば、測定器20から出力された信号が、制御部40に供給される。
図3は、第1実施形態に係るベッド装置を例示するブロック図である。
図3に示すように、測定器20が制御部40と接続される。測定器20から出力された信号が、制御部40に供給される。
図3に示すように、制御部40は、例えば、第1〜第3機器部31〜33と接続可能である。例えば、制御部40またはベッド70に、第1〜第3コネクタ41〜43などが設けられる。第1〜第3機器部31〜33は、第1〜第3コネクタ41〜43のいずれかと接続可能である。第1〜第3機器部31〜33のそれぞれは、これらのコネクタの任意の1つと接続される。制御部40により、これらの機器部における出力(例えば、表示など)が制御される。
一方、制御部40により、可動部70M(例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び高さ変更部70hなど)が制御される。
例えば、ベッド70において体重などの測定が行われる場合、ベッド70と機器部との組み合わせについて、測定の検定が行われる。この組み合わせが、検定時の組み合わせとは異なる場合、測定された体重は、検定された条件での測定値ではなくなる。
実施形態において、上記のように、機器部は、ベッド70から取り外すことが可能である。このため、定められた組み合わせではない機器部がベッド70と組み合わされる可能性がある。この場合、測定された結果は、所望の結果ではない。
定められた組み合わせであることを明確にするために、識別情報が付与される。例えば、ベッド70を識別するベッド情報が、ベッド70に付与される。第1機器部31を識別する第1情報が第1機器部31に付与される。第2機器部32を識別する第2情報が第2機器部32に付与される。第3機器部33を識別する第3情報が第3機器部33に付与される。これらの情報は、固有の番号である。これらの情報は、設定可能(書き込み可能))でも良い。例えば、第1情報は、設定可能でも良い。これらの情報は、上書き可能でも良い。これらの識別情報の例については、後述する。
図3に示すように、例えば、制御部40(またはベッド70)は、ベッド記憶部40Mを含む。ベッド記憶部40Mは、ベッド70を識別するベッド情報を記憶する。例えば、ベッド記憶部40Mは、測定器20に含まれても良い。
例えば、第1〜第3機器部31〜33は、第1〜第3記憶部31M〜33Mをそれぞれ含む。第1記憶部31Mは、第1機器部31を識別する第1情報を記憶する。第2記憶部32Mは、第2機器部32を識別する第2情報を記憶する。第3記憶部33Mは、第3機器部33を識別する第3情報を記憶する。
例えば、定められた組み合わせ(例えば検定時の組み合わせ)に関する情報が、これらの記憶部の少なくともいずれかに記憶される。
これらの情報に基づいて、例えば、定められた組み合わせであるかないかが判断される。定められた組み合わせは、例えば、検定時の組みあわせである。この判断は、例えば、制御部40により行われる。制御部40は、この判断に基づいて、機器部における出力を制御する。
以下、制御部40の動作の例について、説明する。
図4は、第1実施形態に係るベッド装置の動作を例示するフローチャート図である。
制御部40は、以下の第1動作を少なくとも実施する。図4に示すように、制御部40は、ベッド70を識別するベッド情報、及び、第1機器部31を識別する第1情報を取得する(ステップS110)。これらの情報は、例えば、ベッド記憶部40M及び第1記憶部31Mから取得される。
制御部40は、ベッド情報が第1情報と対応するかどうかを判断する(ステップS120)。例えば、定められた組み合わせであるときに、「ベッド情報が第1情報と対応する」と判断される。
ベッド情報が第1情報と対応する第1状態において。制御部40は、その第1機器部31に測定結果を出力させる(ステップS130)。
ベッド情報が第1情報と対応しない第2状態において、制御部40は、その第1機器部31に測定結果を出力させない(ステップS140)。
このような動作により、例えば、定められた組み合わせである第1状態のときに、測定結果(例えば、測定された体重)が、第1機器部31の表示部30dに表示される。一方、定められた組み合わせではない第2状態のときには、第1機器部31は測定結果を出力(表示)しない。
これにより、定められた組み合わせではないときに誤った測定結果を出力することがなくなる。これにより、機器部がベッド70から取り外すことが可能な場合にも、定められた組み合わせのときに測定結果が出力され、誤った組み合わせのときには測定結果を出力しないようにすることができる。
実施形態においては、機器部がベッド70から取り外すことが可能であり、便利である。このような場合に、定められた組み合わせでない状態(第2状態)が生じ得る。このとき、実施形態においては、定められた組み合わせかどうかに基づいて、測定結果の出力が制御される。実施形態によれば、測定結果を便利に出力できるベッド装置が提供できる。
実施形態において、制御部40は、第2状態(対応しないとき)において、ベッド情報が第1情報と対応しないことを含む情報を第1機器部31に出力させても良い。ベッド情報が第1情報と対応しないことを含む情報の出力は、例えば、第1動作に含まれても良い。このような場合の出力の例については、後述する。
このような第1動作における制御は、機器部(例えば、第1機器部31など)が、ベッド70から取り外し可能である場合に有効である。例えば、既に説明したように、ベッド70は、複数のホルダを含む。複数のホルダは、例えば、ホルダ78Bh、ホルダ61h及びホルダ61Lhなどを含む(第1(a)参照)。これらの複数のホルダは、第1機器部31を保持可能である。例えば、第1機器部31は、複数のホルダの1つに保持された状態と、複数のホルダの別のホルダに保持された状態と、を切り替えて有する。取り外しが可能であるため、便利である。
上記のような第1機器部31に関する制御は、第2機器部31及び/または第3機器部33に行われても良い。
例えば、ベッド装置110は、測定器20による測定結果を出力可能な第2機器部31をさらに含む。複数のホルダ(ホルダ78Bh、ホルダ61h及びホルダ61Lhなど)の、第1機器部31を保持していないホルダは、第2機器部32を保持可能である。このときに、制御部40は、以下の第2動作をさらに実施可能である。第2動作において、制御部40は、ベッド70を識別するベッド情報が、第2機器部32を識別する第2情報と対応する第3状態において、第2機器部32に測定結果を出力させる。第2動作において、制御部40は、ベッド情報が第2情報と対応しない第4状態において、第2機器部に測定結果を出力させない。
同様に、制御部40は、以下の第3動作をさらに実施可能でも良い。第3動作において、制御部40は、ベッド70を識別するベッド情報が、第3機器部33を識別する第3情報と対応する第5状態において、第3機器部33に測定結果を出力させる。第3動作において、制御部40は、ベッド情報が第3情報と対応しない第6状態において、第3機器部に測定結果を出力させない。
一方、実施形態において、制御部40またはベッド70は、第1機器部31が接続可能な複数のコネクタ(例えば、第1〜第3コネクタ41〜43など)を含む(図3参照)。第1機器部31は、複数のホルダの1つに保持された接続された状態と、複数のホルダの別のホルダに接続された状態と、を切り替えて有する。
複数のコネクタ(例えば、第1〜第3コネクタ41〜43など)の、第1機器部31に接続されていないコネクタは、第2機器部32に接続可能である。このとき、制御部40は、上記の第2動作をさらに実施可能である。
複数のコネクタ(例えば、第1〜第3コネクタ41〜43など)の、第1機器部31に接続されていないコネクタは、第3機器部33に接続可能である。このとき、制御部40は、上記の第3動作をさらに実施可能である。
既に説明したように、1つの例において、制御部40は、ベッド70を識別するベッド情報を記憶したベッド記憶部40Mを含む。第1機器部31は、第1機器部31を識別する第1情報を記憶した第1記憶部31Mを含む。制御部40は、ベッド記憶部40Mに記憶されたベッド情報、及び、第1記憶部31Mに記憶された第1情報を読み出して、上記の第1動作を実施する。
既に説明したように、第2機器部32は、第2機器部32を識別する第2情報を記憶した第2記憶部32Mを含んでも良い。制御部40は、例えば、ベッド記憶部40Mに記憶されたベッド情報、及び、第2記憶部32Mに記憶された第2記憶情報を読み出して、上記の第2動作を実施する。
既に説明したように、第3機器部33は、第3機器部33を識別する第3情報を記憶した第3記憶部33Mを含んでも良い。制御部40は、例えば、ベッド記憶部40Mに記憶されたベッド情報、及び、第3記憶部33Mに記憶された第3記憶情報を読み出して、上記の第3動作を実施する。
以下、識別情報の付与の例について説明する。
実施形態において、例えば、ベッド70に設けられる測定器20(例えばロードセルなど)は、「シリアルナンバー」を有する。ベッド70に複数のロードセルが設けられる場合、例えば、複数のロードセルのそれぞれが「シリアルナンバー」を有する。ベッド70に設けられる複数のロードセルの数は、例えば、4である。1つの例において、複数のロードセルの1つの「シリアルナンバー」が、ベッド70の識別情報(ベッド情報)とされる。複数のロードセルの「シリアルナンバー」が、取り出され、ベッド情報と対応づけられても良い。
例えば、第1〜第3機器部31〜33の初期設定において、第1〜第3機器部31〜33に、ベッド情報に対応する情報(第1〜第3情報)が付与される。付与された情報(第1〜第3情報)は、第1〜第3機器部31〜33のそれぞれの記憶部(第1〜第3記憶部31M〜33M)に記憶される。
第1〜第3情報の文字列(または番号)は、ベッド70の識別情報の文字列(または番号)と同じでも良い。例えば、測定器20(例えばロードセルなど)の「シリアルナンバー」が「18507454」である場合、ベッド情報は、「18507454」とされる。第1〜第3機器部31〜33の第1〜第3情報も「18507454」とされる。第1〜第3情報は、ベッド情報の「18507454」に加えて、第1〜第3機器部31〜33に関する固有の情報をさらに含んでも良い。例えば、第1情報は、「1850745401」などでも良い。
第1〜第3情報の文字列(または番号)は、ベッド情報の文字列(または番号)と異なっても良い。この場合、第1〜第3情報とベッド情報との関連付けに関する情報が第1〜第3情報に含まれる。
実施形態において、例えば、検定時に、第1機器部31が組み合わされるベッド70の識別情報に対応するように、第1機器部31を識別する第1情報が、書き込まれる。すなわち、第1情報は設定可能(書き込み可能、または、上書き可能)でも良い。
このように、初期状態において、ベッド情報に対応させて、第1〜第3機器部31〜33の識別情報(第1〜第3情報)が決定されても良い。第1〜第3機器部31〜33のそれぞれの表示部30dに、機器部に関する識別情報(第1〜第3情報)、及び、ベッド情報の少なくともいずれかが表示されても良い。
例えば、検定は、体重の他に、測定器20が測定する各種の値(例えば、体温及び音など)に関しても行われる。このような場合に、上記のような動作が行われることで、測定結果を便利に出力できる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るベッド装置を例示するブロック図である。
図5に示すように、第2実施形態に係るベッド装置111は、ベッド70及び第1機器部31を含む。この例では、第2機器部32及び第3機器部33が設けられている。ベッド装置111においては、ベッド70は、可動部70Mを制御するための制御回路40Aが設けられている。例えば、測定器20の検出結果は、制御回路40Aを経由して、第1〜第3機器部31〜33に供給される。この例では、制御回路40Aまたはベッド70にコネクタ41〜43が設けられている。これらのコネクタを経由して、測定器20の検出結果が機器部に供給される。
ベッド装置111においては、第1〜第3機器部31〜33のそれぞれは、第1〜第3制御部31C〜33Cを含む。第1〜第3制御部31C〜33Cのそれぞれにおいて、第1実施形態に関して説明した動作(判断を含む)が実施される。例えば、第1制御部31Cにおいて、第1動作が実施される。第2制御部32Cにおいて、第2動作が実施される。第3制御部33Cにおいて、同様の動作が実施される。第2実施形態においても、測定結果を便利に出力できるベッド装置が提供できる。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係るベッド装置を例示するブロック図である。
図6に示すように、第3実施形態に係るベッド装置112は、ベッド70と、第1機器部31と、制御部40Bと、を含む。この例では、第2機器部32及び第3機器部33が設けられている。
ベッド70は、測定器20を含む。この例では、ベッド70は、可動部70Mと可動部70Mを制御する制御回路40Aを含む。ベッド装置112においては、制御部40Bは、ベッド70及び第1〜第3機器部31〜33とは別に、制御部40Bが設けられる。この例において、ベッド70を識別するベッド情報を記憶するベッド記憶部40Mは、制御回路40Aまたは制御部40Bに設けられる。
ベッド装置112においては、制御部40Bは、第1実施形態に関して説明した制御部40の動作(判断を含む)を行う。第2実施形態においても、測定結果を便利に出力できるベッド装置が提供できる。
このように、実施形態に係るベッド装置は、ベッド70及び第1機器部31を含む。ベッド70は、測定器20を含む。測定器20は、ベッド70の使用者の状態を測定する。使用者の状態は、例えば、使用者の体重である。第1機器部31は、測定器20による測定結果を出力可能である。第1機器部31は、少なくとも第1動作を実施可能である。第1動作において、第1機器部31は、ベッド70を識別するベッド情報が、第1機器部31を識別する第1情報と対応する第1状態において、測定結果を出力し、第1機器部31は、ベッド情報が第1情報と対応しない第2状態において、測定結果を出力しない。
図4に例示したステップ110〜S140は、例えば、第1〜第3機器部31〜33のそれぞれで行われても良い。例えば、第1〜第3機器部31〜33のそれぞれに制御部が設けられ、この制御部で、ステップ110〜S140が実施されても良い。
以下、第1動作の例について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係るベッド装置の動作を例示する模式図である。
図7(a)は、第1状態に対応する。第1状態においては、ベッド70を識別するベッド情報が、第1機器部31を識別する第1情報と対応している。このような第1状態において、表示部30dに、測定結果MVとして「60.0kg」が表示される。この例では、測定結果MVは、体重である。このように、第1状態において、測定結果MVが出力される。このとき、前回の測定結果MV2が表示されても良い。この例では、前回の測定結果MV2として「61.0kg」が表示されている。
図7(b)は、第2状態に対応する。第2状態においては、ベッド70を識別するベッド情報が、第1機器部31を識別する第1情報と対応していない。この場合、測定結果MVが表示されず、エラーメッセージEMが表示される。この例では、エラーメッセージEMは、「ベッドとIDが一致にないため、体重値が表示できません」の内容の表示である。このように、第2状態においては、制御部40は、ベッド情報が第1情報と対応しないことを含む情報(エラーメッセージEM)を第1機器部31に出力させる。
以下、実施形態に係るベッド装置の例について説明する。
図8は、実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図8に示すように、ベッド装置310において、頭右側サイドレール320、足右側サイドレール330、頭左側サイドレール340、足左側サイドレール350、ヘッドボード360及びフットボード370を含む。
これらのサイドレールは、例えば、ベッド310Bのフレーム390Fに設けられる。ベッド310Bのフレーム390Fの上にボトム(図8では図示しない)が設けられ、その上に、マットレス390Mが設けられる。マットレス390Mの上にベッド310Bの使用者が横たわることができる。ベッド装置310は、例えば、病院、介護施設または家庭などで使用される。
ベッド装置310は、例えば、電動ベッドである。ベッド装置310は、ベッド310Bの使用者、または、介護者などにより操作されることが可能である。
頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度(例えば、水平面を基準にしたときの角度)は、変更可能である。例えば、背上げ、または、背下げなどが可能である。例えば、背ボトム70a(図16(b)参照)の角度が変わることにより、背ボトム70aに取り付けられている頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度が、背ボトム70aに追従して変化する。
足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350の高さは、変更可能である。足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350が高い位置にあるときおいて、例えば、使用者がベッド310Bから落ちることを予防できる。足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350が低い位置にあるときおいて、例えば、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350の上から、使用者がベッド310Bから離床し易い。
頭右側サイドレール320は、外側面320F及び内側面320Gを含む。足右側サイドレール330は、外側面330F及び内側面330Gを含む。頭左側サイドレール340は、外側面340F及び内側面340Gを含む。頭左側サイドレール340は、外側面350F及び内側面350Gを含む。
頭右側サイドレール320の外側面320F及び内側面320G、並びに、頭左側サイドレール340の外側面340F及び内側面340Gには、各種のスイッチなどが設けられている。外側面のスイッチは、例えば、介護者または医療従事者(例えば、医師、看護師または理学療法士など)に操作されることが便利であるように設計される。これらの内側面にも、各種のスイッチなどが設けられている。内側面のスイッチは、例えば、ベッド310Bの使用者に操作されることが便利であるように設計される。これらのスイッチの例については後述する。
頭右側サイドレール320、足右側サイドレール330、頭左側サイドレール340及び足左側サイドレール350のそれぞれの上部分に、ハンドレール325g、335g、345g及び355gが設けられている。これらのハンドレールの上下方向の幅は、外側よりも内側において、狭い。これにより、例えば、使用者はこれらのハンドレールを掴み易い。
足右側サイドレール330の及び足左側サイドレール350のそれぞれにおいて、ハンドレール335g及び355gの上面の幅は広く設計されている。使用者は、これらの上面に座ること(端座位)ができる。これにより、例えば、使用者が端座位の時に、太ももの裏が痛くならない。
頭右側サイドレール320の外側面320F及び頭左側サイドレール340の外側面340Fに凹部が設けられている。この凹部に、ベッド操作装置380を取り付けることが可能である。さらに、フットボード370の外側面370Fにベッド操作装置380を取り付けることが可能である。ベッド操作装置380については、後述する。
以下、サイドレールの例について説明する。
図9(a)〜図9(c)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図9(a)に示すように、頭右側サイドレール320の上部分には、貫通孔325hが設けられている。貫通孔325hにより、ハンドレール325gが形成される。
頭右側サイドレール320の上部分には、凸部325a、凹部325b、頭側凸部325c及び頭側凹部325dが、さらに、設けられている。凸部325aは、例えば、使用者の体を支える支持部として使用できる。頭右側サイドレール320が立ち上がったとき(背上げ状態)に、凹部325bは、例えば、使用者の体を支える支持部として使用できる。
使用者は、頭側凸部325cを掴み易い。例えば、背上げまたは背下げのときに、使用者の体を、頭側凸部325cにより支持し易い。頭側凸部325cには、貫通孔が設けられている。これにより、頭側凸部325cは、ハンドレールとして使用できる。
頭側凹部325dに医療用の各種のラインを入れることができる。各種のラインが安定し易い。医療用の各種のラインは、例えば、人工呼吸器、及び、各種のME機器などの、ケーブルまたは管を含む。頭側凹部325dに各種のラインを通すことで、たとえば、これらのラインが絡まることが抑制できる。
頭右側サイドレール320の外側面320Fに、スイッチ部323、角度計324、貫通孔325e(例えばフック部)及び下部貫通孔325f(例えばハルンバッグフック)が設けられている。貫通孔325eに、ベッド操作装置380を吊すことができる。下部貫通孔325fにハルンバッグを吊すことができる。下部貫通孔325fに、ゴミ箱などを吊すことができる。例えば、貫通孔325eの下方に、孔328hが設けられる。ベッド操作装置380のケーブルが、孔328hを通ることができる。ケーブルは、孔328hを介して、ベッド装置310に設けられたコネクタに電気的に接続される。ケーブルが床に付いてしまうことが抑制できる。ケーブルを短くすることができる。
図9(b)は、スイッチ部323を例示している。
スイッチ部323は、例えば、メンブレンスイッチ(例えば、医療従事者用メンブレンスイッチ)である。スイッチ部323は、スイッチ323a〜323qを含む。
スイッチ323aが押されると、「カーディアック上げ」が行われる。スイッチ323bが押されると、「カーディアック下げ」が行われる。「カーディアック上げ」により、ベッド310Bは、カーディアックポジション(図16(b)参照))となる。「カーディアック上げ」カーディアックポジションに向けて、背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態で、膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態を保ちながら、ベッド310Bは動作する。背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態において、角度は、90度未満である。背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態において、使用者に腹圧がかかりすぎるのを防ぎつつ、安楽な姿勢を保たれる。例えば、膝を上げずに傾斜させてしまうと、使用者が滑り落ちる場合がある。膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態にすることで、使用者が滑り落ちることが抑制される。「カーディアック下げ」により、背角度が0度で、膝角度が0度で、傾斜角度が0度である状態に向けて、背ボトム70aと膝ボトム70bとの間の角度が極端に小さくならない状態で、膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態を保ちながら、ベッド310Bは動作する。
スイッチ323cが押されると、「逆展伸」が行われる。スイッチ323hが押されると、「展伸」が行われる。「展伸」において、頭が下がる。「逆展伸」において、足が下がる。
スイッチ323dが押されると、「カインド上げ」が行われる。「カインド上げ」においては、背ボトム70a及び膝ボトム70bの角度が連動して変化する。スイッチ323iが押されると、「カインド下げ」が行われる。「カインド下げ」においては、これらのボトムの角度が連動して変化する。例えば、背ボトム70a及び膝ボトム70bの角度が連動して大きくなるときにおいて、最初に膝ボトム70bの角度が大きくなり、その後で、他のボトムの角度が大きくなる。これにより、患者(使用者)がずれることが抑制される。「カインド上げ」において、背ボトム70aの角度が70度である状態が、動作完了角度に対応する。膝ボトム70bの角度は、背ボトム70aの角度に追従した角度になる。
「カインド上げ」において、最初は、背角度が0度であり、膝角度が0度である。次に、背角度が5度になり、膝角度が0度になる。次に、背角度が15度になり、膝角度が10度になる。さらに、背角度が30度になり、膝角度が25度になり、背角度が50度になり、膝角度が25度になる。その後、背角度が70度になり、膝角度が0度になる。「カインド上げ」において、途中までは背角度及び膝角度は連動して大きくなる。ある背角度以上になると、膝角度は0度に向けて小さくなる。
「カインド下げ」において、最初は、背角度は70度であり、膝角度は0度である。つぎは、背角度は50度になり、膝角度は25度になる。さらに、背角度は、30度になり、膝角度は、25度になる。さらに、背角度は15度になり、膝角度は20度になる。さらに、背角度は0度になり、膝角度は5度になる。その後、背角度は0度になり、膝角度は0度になる。
スイッチ323eが押されると、「背上げ」が行われる。スイッチ323jが押されると、「背下げ」が行われる。
スイッチ323fが押されると、「膝上げ」が行われる。スイッチ323kが押されると、「膝下げ」が行われる。
スイッチ323gが押されると、「高さ上げ」が行われる。スイッチ323lが押されると、「高さ下げ」が行われる。ベッド310Bが傾斜状態で高さを上げると、傾斜角度を維持したまま高さが上がる。「下げ」も同様である。さらに傾斜状態のまま、最高床高になるとベッド310Bは一度止まる。ベッド310Bが止まった後に、再度、高さ上げボタン(スイッチ323g)がおされると、ベッド310Bの高さが上がることを優先し、傾斜角度を0度にしながら、高さが上がる。「下げ」も同様である。
「上げ」のためのスイッチ323c〜323gは、「下げ」のためのスイッチ323h〜323lよりも上にある。例えば、ベッド310Bの使用者が、スイッチ部323のスイッチを意図せずに触ること可能性がある。このとき、ベッド310Bの使用者は、下側部分よりも上側部分を触りやすい。「上げ」のためのスイッチ323c〜323gが上側にあることで、使用者が上側部分を誤って触った場合においても、スイッチ323h〜323lを触った場合に比べてリスクがより抑制できる。
スイッチ323mが押されると、「CPR下げ」が行われる。「CPR下げ」においては、CPR(Cardio Pulmonary Resuscitation)に適したベッド状態になる。「CPR下げ」の状態において、膝ボトム70b及び足ボトム70cがフラットになる。「CPR下げ」において、ベッド310Bの床高が低くされる。傾斜状態の場合は、傾斜角度も0度になる。例えば、動作順序は、以下である。背角度を0度にする(背ボトム70aを動かしている間、膝ボトムも0度に近づける)。つぎに、傾斜角度を0度にする。つぎに、高さを下げる。つぎに、膝角度を0度にする。例えば、ベッド310Bが最低床高の状態になっても良い。例えば、ベッド310Bにおいて、「高さ下げ」の動作により、一旦停止する位置(一旦停止高さ)が設けられても良い。「CPR下げ」の前の状態において、高さがこの一旦停止高さよりも高い場合、「CPR下げ」により、ベッド310Bの高さは、一旦停止高さにされる。一旦停止高さにおいて、床からボトム上面までの距離は、約42cmである。
例えば、1つの例において、スイッチ323mが「長押し」されると「CPR下げ」が行われる。「長押し」の時間は例えば2秒以上である。別の例において、スイッチ323mが「2度押し」されると、「CPR下げ」が行われる。スイッチ323mが「2度押し」される場合において、「1度目の押し」と「2度目の押し」との間の時間は、5秒以内である。
CPR動作以外の動作は、ボタンを押したときに動作が始まる。CPR動作は、緊急時には素早く動作させるため、CPR動作のボタン(スイッチ323m)を操作する人は、CPR動作のボタンを押すことをためらう場合がある。上記のように、例えば、スイッチ323mが「長押し」される、または、「2度押し」されることで、CPR動作が行われる。これにより、よりためらわずにCPR動作をさせることができる。
「CPR下げ」は、電動CPR動作である。この他、手動によるCPR動作が行われても良い。
スイッチ323nは、「ナースコール」である。スイッチ323nが押されると、ナースコール発信が行われる。ナースコールシステムに情報が伝達される。
スイッチ323oが押されると、頭右側サイドレール320の内側面320Gに設けられるスイッチ(後述)の操作が「禁止状態」になる。スイッチ323pが押されると、ベッド310Bの動き(アクチュエータ)に関するすべての操作が「禁止状態」になる。この場合において、「ナースコール」及び脚下灯などは、動作可能である。
スイッチ323qが押されると、ベッド310Bなどに設けられる脚下灯が点灯する。
この例では、スイッチ部323は、表示323r〜323tを含む。表示323rは、バッテリの残量を表示する。表示323sは、床高が最低ではないときに点灯(例えばオレンジ色)する。表示323sは、床高が最低のときに消灯する。
表示323tは、エラー表示を行う。正常時において、表示323tは、消える。「U系異常」のときに、1秒点灯と、1秒消灯と、を繰り返す。「H系異常」のときに、0.2秒点灯と、0.2秒消灯と、を繰り返す。
外側面320Fのスイッチ部323(例えば、医療従事者用メンブレンスイッチ)による操作は、内側面320Gに設けられる後述するスイッチ部(例えば、使用者用メンブレンスイッチ)による操作よりも優先される。例えば、外側と内側のスイッチが同時に押されると、どちらの動作もしない。例えば、外側で背上げをしていて、内側で膝上げボタンを押すと、ベッド310Bは止まる。両方のボタンを離して、押しなおすとベッド310Bが動作する。
図9(c)は、頭右側サイドレール320の外側面320Fに設けられる角度計324を例示している。
頭右側サイドレール320に凹部が設けられ、その凹部設けられた球体(例えば金属球)により角度計324となる。背ボトムが上がると、球体が凹部の中を転がる。球体の位置に応じて、角度計324の表示部324aの角度表示が変化する。角度計324により、背角度の概要を知ることができる。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図10(a)に示すように、頭右側サイドレール320の内側面320Gに、凹部328が設けられる。凹部328は、フックとして用いることができる。凹部328の下方に、孔328hが設けられる。さらに、内側面320Gに、スイッチ部327が設けられる。スイッチ部327は、例えば、メンブレンスイッチ(例えば、使用者用メンブレンスイッチ、または、患者用メンブレンスイッチ)である。
図10(b)に示すように、スイッチ部327は、スイッチ327a〜327dを含む。スイッチ部327は、スイッチ327nを含んでも良い。
スイッチ327aが押されると、「足上げ」が行われる。スイッチ327cが押されると、「足下げ」が行われる。
スイッチ327bが押されると、「背上げ」が行われる。スイッチ327dが押されると、「背下げ」が行われる。
内側面320Gに、スイッチ327nが設けられる。スイッチ327nは、「ナースコール」である。
内側面320Gに、USB端子327uが設けられる。USB端子327uにUSBプラグが挿入でき、充電などができる。
上記のような頭右側サイドレール320の構成が、頭左側サイドレール340にも適用される。
図11(a)〜図11(c)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図11(a)及び図11(b)は、頭左側サイドレール340の外側面340Fに設けられるスイッチ部343及び角度計344を例示している。図11(a)に示すように、スイッチ部343は、スイッチ343a〜343qを含む。スイッチ343a〜343qは、スイッチ323a〜323qと同様の機能を有する。この例では、スイッチ部343は、表示343r〜343tを含む。表示343r〜343tは、表示323r〜323tと同様の機能を有する。
図11(b)は、角度計344を例示している。角度計344は、角度計324と同様の構造及び機能を有する。角度計344の表示部344aにより、背角度の概要を知ることができる。
図11(c)に示すように、頭左側サイドレール340の内側面340G(図8参照)に、スイッチ部347が設けられる。スイッチ部347は、スイッチ部327と同様の構造及び機能を有する。スイッチ部347は、スイッチ347a〜347dを含む。スイッチ347a〜347dは、スイッチ327a〜327dと同様の機能を有する。内側面320Gに、スイッチ347n及びUSB端子347uが設けられる。USB端子347uは省略されても良い。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図12(a)に示すように、足右側サイドレール330に、ハンドレール335gが設けられる。ハンドレール335gは、貫通孔335hにより形成される。足右側サイドレール330の下部に、下部貫通孔335f(例えばハルンバッグフック)が設けられている。下部貫通孔335fにハルンバッグなどを吊すことができる。
足右側サイドレール330の外側面330Fに、角度計334が設けられる(図12(b)参照)。角度計334は、角度計324と同様の構造を有する。角度計334の表示部334aにより、角度の概要を知ることができる。
図13は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図13に示すように、足右側サイドレール330に形成された貫通孔335hによりハンドレール335gが得られる。
図14は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図14は、足左側サイドレール350の外側面350Fに設けられた角度計354を例示している。角度計354は、角度計324と同様の構造を有する。角度計354の表示部354aにより、角度の概要を知ることができる。
図15(a)及び図15(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図15(a)に示すように、フットボード370の外側面370Fには、貫通孔375e(例えばフック部)が設けられている。貫通孔375eに、ベッド操作装置380を吊すことができる。図15(b)に示すように、貫通孔375eは、フットボード370の内側面370Gに貫通する。
ベッド操作装置380において、ベッド310Bに関する各種の設定と、使用者の体重の表示が可能である。ベッド操作装置380における「物理ボタン」として、「ホームボタン」が設けられる。ベッド操作装置380の例については、後述する。
図16(a)〜図16(c)は、実施形態に係るベッド装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、マットレス390Mが設けられていないときの状態を例示している。
図16(a)に示すように、ベッド310Bにおいて、ベースフレーム390Bに、フレーム390Fが取り付けられる。フレーム390Fの上に背ボトム70a(back section)、膝ボトム70b(upper leg section)及び足ボトム70c(lower leg section)などが設けられる。この例では、腰ボトム70eが設けられている。ベースフレーム390Bにキャスタ390Cが設けられても良い。
図16(a)に示すように、ベッド装置310において、フレーム390Fの角度(傾き)が変更可能である。傾きは、前後の傾きの他、左右の傾きを含んでも良い。
図16(b)に示すように、ベッド装置310において、背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cのそれぞれの角度は、変更可能である。頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度は、背ボトム70aの角度の変更に応じて変化する。頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340は、追従型のサイドレールである。図16(b)の状態は、カーディアックポジションに対応する。
図16(b)の例において、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350は、「上状態」である。
図16(c)に示すように、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350は、「下状態」にすることができる。
図16(b)及び図16(c)に示すように、ベッド310Bの高さは変更可能である。高さは、例えば、ベッド310Bの上面(例えば、ボトムの上面)と、床面と、の間の距離に対応する。
図17(a)及び図17(b)は、実施形態に係るベッド装置の使用状態を例示する模式的斜視図である。
図17(a)は、ベッド310Bが低い状態を例示している。このとき、介護者など398(例えば、介護者または医療従事者など)は、ベッド操作装置380をフック部(例えば、頭右側サイドレール320の貫通孔325e)から外した状態で操作できる。
図17(b)は、ベッド310Bが高い状態を例示している。このとき、介護者など399などは、ベッド操作装置380がフック部に取り付けられた状態で操作できる。ベッド操作装置380は、例えば、3カ所のフック部に取り付けられる。3カ所のフック部は、頭右側サイドレール320の貫通孔325e、頭左側サイドレール340の貫通孔345e、及び、フットボード370の貫通孔375eである。
以下、ベッド装置310における電装品の例について説明する。
図18は、実施形態に係るベッド装置を例示する模式図である。
図18に示すように、ベッド装置310において、コントロールボックス410が設けられる。この他、ベッド装置310において、各種の装置が設けられる。各種の装置は、ジャンクションボックス420、メンブレンスイッチ430、脚下灯440、サイドレールセンサ450(SRセンサ)、キャスタロックセンサ455(CLセンサ)、ナースコール457a、ナースコール457b、ナースコール中継ユニット458、スケールユニット460、ロードセル465、アクチュエータ470及びバッテリ475などを含む。各種の装置の一部は、省略されても良い。
コントロールボックス410は、各種の装置と接続可能である。コントロールボックス410と、各種の装置との間の接続は、直接、または、ジャンクションボックス420を介して行われる。コントロールボックス410は、ベッド動作、及び、各種の機能の制御を行う。コントロールボックス410は、ベッド装置310におけるシリアル通信のマスタとなる。
コントロールボックス410には、プラグ410P(例えば、3ピンプラグ)が設けられる。プラグ410Pから電力がコントロールボックス410に供給される。コントロールボックス410から、各種の機器に電力が供給される。
ジャンクションボックス420は、コントロールボックス410と、他の各種の機器と、の間の接続を中継する。
メンブレンスイッチ430は、医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430bを含む。これらのメンブレンスイッチは、スイッチ部323及び343に対応する。メンブレンスイッチ430は、患者用メンブレンスイッチ430c及び430dを含む。これらのメンブレンスイッチは、スイッチ部327及び347に対応する。医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び患者用メンブレンスイッチ430cは、中継ユニット431aを介して、ジャンクションボックス420に接続される。医療従事者用メンブレンスイッチ430b及び患者用メンブレンスイッチ430dは、中継ユニット431bを介して、ジャンクションボックス420に接続される。
医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430bには、ベッド操作ボタン(スイッチ)が設けられる。既に説明したように、ベッド操作ボタンは、カーディアック操作ボタン(例えば、連動操作ボタン)、展伸/逆展伸ボタン、カインドモーション操作ボタン(例えば、別の連動操作ボタン)、CPRボタン、ナースコールボタン、患者用メンブレンスイッチ禁止ボタン、及び、全スイッチ禁止ボタンなどを含む。これらのベッド操作ボタンより、スイッチ部323及び343に関して説明した動作が行われる。
患者用メンブレンスイッチ430c及び430dには、ベッド操作ボタンが設けられる。既に説明したように、ベッド操作ボタンは、背ボトム操作ボタン、膝ボトム操作ボタン及びナースコールボタンを含む。患者用メンブレンスイッチ430c及び430dは、充電用端子などを含んでも良い。
医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430b、及び、患者用メンブレンスイッチ430c及び430dにおいて、ベッド操作ボタンは、上下方向の中間の位置に設けられている。ベッド操作ボタンが下部にあると、操作し難い。ベッド操作ボタンが上部にあると、誤って操作されることがある。ベッド操作ボタンが上下方向の中間の位置にあることで、操作が容易になり、誤操作を抑制できる。
脚下灯ボタンは、スイッチ323q及び343qに対応する。脚下灯ボタンが押されると、脚下灯440が光る。脚下灯440により、ベッド310Bの端部から床面への照明が行われる。脚下灯440は、例えば、ベッド310Bの左右に1つずつ設けられる。脚下灯440は、例えば、腰ボトム70eの裏側(下側)の左右の端部に設けられる。脚下灯440は、背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70c(図16(b)など参照)などの他の部分に設けられても良い。例えば、脚下灯ボタン(スイッチ323q及び343q)を押すごとに、脚下灯440において、消灯→暗く点灯→明るく点灯→消灯が繰り返して行われる。例えば、医療従事者により、脚下灯440が点灯される。例えば、使用者が便所に行く頻度が高い場合などに、使用者の就寝前に、医療従事者が脚下灯440を点灯する。例えば、離床が検出された場合、または、ナースコールが発生した場合などに、医療従事者が脚下灯440を点灯する。
例えば、ベッド310Bの使用者が夜間にトイレ等でベッドを離れる時に、脚下灯440が点灯される。このとき、室内は暗い場合が多い。脚下灯440がいきなり明るく点灯すると、周囲で就寝している人に迷惑がかかる。最初に暗く点灯することで、迷惑が抑制される。
サイドレールセンサ450は、各サイドレールが上がっているか否かを検出する。4つのサイドレールセンサ450が設けられる。4つのサイドレールセンサ450は、頭右側用サイドレールセンサ、頭左側用サイドレールセンサ、足右側用サイドレールセンサ及び足左側用サイドレールセンサを含む。検出結果は、例えば、ナースステーションの端末に表示される。検出結果は、ベッド操作装置380に表示されても良い。検出結果に基づいて、警告音が発生しても良い。サイドレールセンサ450として、例えば、磁気センサまたは気圧センサなどが用いられる。サイドレールセンサ450として、他のセンサが用いられても良い。
キャスタロックセンサ455は、キャスタ390Cがロックがされているか否かを検出する。キャスタロックセンサ455として、例えば、磁気センサが用いられる。例えば、キャスタ390Cにおいて、キャスタ390Cのロックまたはロック解除と連動するバーなどが設けられる。バーの状態を検知することで、キャスタ390Cのロック状態を検出できる。キャスタロックセンサ455による検出結果は、例えば、ナースステーションの端末に表示される。検出結果は、ベッド操作装置380に表示されても良い。キャスタロックセンサ455による検出結果に基づいて、警告音が生じても良い。
ナースコール457aは、ジャンクションボックス420に接続される。ナースコール457bは、ナースコール中継ユニット458に接続される。ナースコール中継ユニット458により、病院及び施設に設けられるナースコール(例えば、ナースコール457b)と連携することができる。ナースコール457a及び457bは、国内製または外国製のナースコールである。例えば、ナースコール457aは、外国製である。例えば、ナースコール457bは、国内製である。
ロードセル465は、ベッド310Bの4つのコーナ部に設けられる。4つのロードセル465が用いられる。ロードセル465及びスケールユニット460により、使用者の体重を測定することができる。
アクチュエータ470は、高さ変更用のアクチュエータ470a(「HLACT」)、膝ボトム70b用のアクチュエータ470b(「膝ACT」)、背ボトム70a用のアクチュエータ470c(CPR付の「背ACT」)、及び、高さ変更用のアクチュエータ470d(「HLACT」)などを含む。アクチュエータ470a及び470dは、荷重センサを含む。
1つの例において、背ボトム70a用のアクチュエータ470cは、手動で下げ動作を行うための機械的な機構(以下、手動CPR機構と呼ぶ)を含む。手動CPR機構により、緊急時に、手動で背ボトム70aを下げることができる。例えば、専用のレバーなどが設けられ、このレバーを操作することで、手動により背ボトム70aを下げ、CPRのための姿勢を得ることができる。例えば、手動により、背ボトム70a用のアクチュエータ470cのブレーキプレートをずらすことができる。これにより、アクチュエータ470cのブレーキが解除され、背ボトム70aが自重で下がる。
アクチュエータ470は、ベッド310Bに含まれる可動部を調整する駆動源となる。アクチュエータ470は、伸縮ロッドの動作によって、リンク機構などを介して、可動部を動作させる。アクチュエータのそれぞれに、位置センサが設けられる。コントロールボックス410により、位置情報が読み取られる。アクチュエータ470の荷重センサにより、ベッド310Bの上の使用者(患者など)の移動(例えば離床を含む)の判断が行われても良い。
バッテリ475は、停電時、または、ベッド310Bが搬送中などにおいて、電力を供給する。電力供給がない状況においても所望の動作が得られる。バッテリ475への充電をする/しないの切替スイッチが設けられても良い。切替スイッチの状態によらず、ベッド310Bに電力(AC電源)が供給されている状態ならば、充電が可能でも良い。
例えば、ベッド装置310がAC電源により駆動されているときに、コントロールボックス410から、バッテリ475、エアマットレス制御ユニット482及びUSB充電器488(図18参照)に電力が供給される。AC電源から電力が供給されないときに、バッテリ475から、コントロールボックス410、エアマットレス制御ユニット482及びUSB充電器488に電力が供給される。AC電源から電力が供給されず、バッテリ475からからも電力が供給されない場合、ベッド310Bは動作しない。
図18に示すように、ベッド装置310において、睡眠センサ481、エアマットレス制御ユニット482及びベッド操作装置380が設けられる。ベッド装置310において、手元スイッチ483が設けられても良い。
睡眠センサ481は、ベッド310Bの使用者(患者など)の睡眠状況を測定する。ベッド操作装置380が設けられる場合、睡眠状況の測定結果、及び、睡眠履歴が、ベッド操作装置380に出力(例えば表示)されても良い。
例えば、コントロールボックス410にエアマットレス制御ユニット482用のコネクタが設けられる。エアマットレスにおいて、ベッド310Bの姿勢にあわせた連動動作が行われても良い。連動動作は、エアマットレスの種類によって異なっても良い。エアマットレスの動作の設定及び変更がベッド操作装置380により行われても良い。
ベッド装置310において、補助コンセント485がさらに設けられている。この例では、2つの補助コンセント485が設けられる。補助コンセント485は、プラグ受け装置である。補助コンセント485は、プラグ485Pを含む。プラグ485Pは、医療用の規格を満たすプラグである。プラグ485Pは、3ピンプラグである。プラグ485Pは、コントロールボックス410のプラグ410Pとは別に設けられる。
ベッド装置310は、USB充電器488(図18参照)を含んでも良い。USB充電器488は、USB端子327u(または347u)に対応する。USB充電器488は、USB充電に対応した機器への給電を行う。USB充電器488のポート数は1でも良い。USB充電器488の出力定格は、DC5V/1Aである。ポートは、右側サイドレールの患者用メンブレンスイッチ430cに設けられる。
ベッド装置310は、エラー表示用LEDを含んでも良い。エラー表示用LEDは、表示323t及び343tに対応する。
ベッド装置310において、ベッド310Bの使用者の離床が検出されても良い。例えば、ロードセル465により離床が検出される。例えば、アクチュエータに内蔵された荷重センサにより、離床が検出される。離床に関する情報は、ナースコールシステムに伝達され、ナースステーションの端末に出力される。離床に関する情報は、ベッド操作装置380に出力されても良い。離床に関する情報の出力は、例えば、ランプ等の視覚的な刺激、または、警告音のような聴覚的な刺激を含んでもよい。
以下、ベッド操作装置380の例について説明する。
ベッド操作装置380は、ベッド310Bに接続される。ベッド操作装置380において、ベッド310Bに関する設定が実施でき、表示が行われる。ベッド操作装置380における表示の言語の切替が、可能である。例えば、日本語、英語、中国語またはポルトガル語による表示が可能である。ベッド操作装置380は、例えば、左右のサイドレール、または、フットボード370に取り付けられる。
ベッド装置310に設けられるベッド操作装置380の数の最大は、例えば、3である。1つの例において、ベッド310Bに、1つのベッド操作装置380、または、1つの手元スイッチ483(後述)が接続される。別の例において、ベッド310Bに、1つのベッド操作装置380、及び、1つの手元スイッチ483が接続される。別の例において、ベッド310Bに、2つのベッド操作装置380が接続される。別の例において、ベッド310Bに、2つのベッド操作装置380、及び、1つの手元スイッチ483が接続される。別の例において、ベッド310Bに、3つのベッド操作装置380が接続される。
図19(a)及び図19(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図18(a)は、主にヘッド側サイドレール(頭右側サイドレール320または頭左側サイドレール340)に設けられるベッド操作装置380を例示している。ベッド操作装置380は、表示入力部380Dを含む。ベッド操作装置380には、ホームボタン380hが設けられる。
図19(b)に示すように、表示入力部380Dに各種の表示が可能である。表示入力部380Dにより、ベッド310Bの姿勢、及び、使用者の体重が表示可能である。表示入力部380Dにより、離床センサの設定が可能である。表示入力部380Dにより、睡眠センサ481に関する表示が可能である。表示入力部380Dにより、エアマットレスの操作が可能である。表示入力部380Dにより、エラーの表示が可能である。
図20(a)及び図20(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図20(a)は、主にフットボード370に設けられるベッド操作装置380を例示している。ベッド操作装置380は、表示入力部380Dを含む。ベッド操作装置380には、ホームボタン380hに加えて、上昇ボタン380a、下降ボタン380b及びCPRボタン380cが設けられる。上昇ボタン380aまたは下降ボタン380bにより、ベッド310Bの可動部の上昇または下降が行われる。CPRボタン380cにより、CPRのための姿勢に以降する。
図20(b)に示すように、表示入力部380Dに各種の表示が可能である。表示入力部380Dにより、ベッド310Bの操作が可能である。ベッド操作は、例えば、カーディアック動作、傾斜動作、連動動作(カインド動作)、背上げ下げ、膝上げ下げ、及び、高さ上げ下げなどを含む。表示入力部380Dにより、使用者の体重が表示可能である。表示入力部380Dにより、離床センサの設定が可能である。表示入力部380Dにより、睡眠センサ481に関する表示が可能である。表示入力部380Dにより、エアマットレスの操作が可能である。表示入力部380Dにより、エラーの表示が可能である。
以下、手元スイッチ483の例について説明する。
図21は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図21は、手元スイッチ483を例示している。手元スイッチ483は、スイッチペア483a〜483dを含む。スイッチペア483aは、「連動」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483bは、「背上げ」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483cは、「足上げ」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483dは、「高さ」変更動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。
手元スイッチ483の表示部483Dに角度または高さが表示されても良い。手元スイッチ483は、ケーブル483eなどにより、例えば、コントロールボックス410と接続される。
以下、補助コンセント485の例について説明する。
図22は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図22は、補助コンセント485(例えばプラグ受け装置)を例示している。ベッド310Bの周辺で使用される電子機器類のプラグが、補助コンセント485に接続されることが可能である。既に説明したように、補助コンセント485のプラグ485Pは、コントロールボックス410のプラグ410Pとは別に設けられる。補助コンセント485は、2組のプラグ受け(プラグの差し込み孔)を有する。2組のプラグ受けは、左右に並ぶ。
図23は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図23は、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eを例示している。背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cのそれぞれの角度は変更可能である。ボトム間の角度が定められた値(例えば90度)以下にならないように制御される。例えば、背ボトム70aの下端及び膝ボトム70bの上端を結ぶ線(図23における破線)と、背ボトム70aと、の間の角度が、定められた値(例えば90度)以下になるように制御される。例えば、複数のボトムのいずれかの動きの制御(連動)により、角度が定められた値以下にされる。
背ボトム70aの動作角度は、例えば、0度〜70度である。膝ボトム70bの動作角度は、0度以上25度以下である。「高さ」の動作範囲は、例えば、43cmである。床高は、ベッドフレームにより異なっても良い。床高の範囲は、例えば、30cm〜73cmm、32.5cm〜75.5cm、または、35cm〜78cmである。
ボトムの傾斜の動作角度は、−15度〜15度である。例えば、ベッドフレーム内の干渉を避けるため、「最低床高+3cm」の高さまで、高さを調節した後に、傾斜動作が行われる。
カーディアックポジションおよびボトムフラットへの動作は、傾斜動作を伴う。これらの動作において、使用者の滑り落ちに配慮した動作シーケンスが適用される。
電動CPR動作においては、以下の順番で動作が行われる。その際、同時動作が可能であれば、同時動作が行われても良い。電動CPR動作において、まず、背ボトム70a用のアクチュエータ470c(「背ACT」)のストロークを下限まで動作させる。電動CPR動作のためのボタンが押されてから、30秒以内に、アクチュエータ470cの下限まで到達する。その後、斜動作が行われ、傾斜角度が0度になる。その後、高さ調節が行われ、高さが最低床高になる。最低床高は、例えば、「一旦停止高さ」である。その後、膝ボトム70bを0度になる動作させる。
ベッド装置310において、ベッド操作装置380の操作により、各種の動作に関するボタン操作を「操作禁止」状態にすることができる。
図24(a)及び図24(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
これらの図は、ベッド操作装置380の表示入力部380Dを例示している。図24(a)は、表示入力部380Dがベッド操作画面381である場合を例示している。図24(b)は、表示入力部380Dがアクチュエータ個別操作禁止画面383(ベッド設定画面)である場合を例示している。
図24(a)に示すように、例えば、ボタン382a〜382fなどが設けられる。これらのボタンは、例えば、タッチ式入力装置における入力受け付け領域である。これらのボタンをタッチすることで、ベッド操作が行われる。ボタン382aにより、カーディアック動作が行われる。ボタン382bにより、傾斜動作が行われる。ボタン382cにより、連動動作(「カインド動作」)が行われる。ボタン382dにより、背動作(背角度の変更)が行われる。ボタン382eにより、膝動作(膝角度の変更)が行われる。ボタン382fにより、高さ動作(高さの変更)が行われる。例えば、ベッド310Bの背を上げる場合、ボタン382dを押して、そのあとに上昇ボタン380aを押すと、ベッド310Bが動く。ベッド310Bは、上昇ボタン380aを押している期間に動く。例えば、ベッドの高さを下げる場合、ボタン382fを押して、その後に下降ボタン380bを押すと、下降ボタン380b押している期間にベッド310Bの高さが下がる。
図24(b)に示すように、表示入力部380Dは、アクチュエータ個別操作禁止画面383(ベッド設定画面)に移行できる。表示入力領域383aの操作により、背動作、膝動作、高さ動作及び傾斜動作のそれぞれが、個別に操作禁止にできる。表示入力領域383bの操作により、全ての操作を禁止でき、または、操作禁止を解除できる。表示入力領域383cの操作により、手元スイッチ483の操作を禁止でき、または、操作禁止を解除できる。
例えば、背動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、連動動作及び背動作が禁止になる。例えば、膝動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、連動動作及び膝動作が禁止になる。例えば、高さ動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、傾斜動作及び高さ動作が禁止になる。例えば、傾斜動作が操作禁止の場合、カーディアック動作及び傾斜動が禁止になる。
1つの例において、「全操作禁止」が可能である。別の例において、アクチュエータ470(470a〜470d(図18参照)など)が選択的(個別)に「操作禁止」にされても良い。アクチュエータ470「操作禁止」の解除は、ベッド操作装置380により解除される。
ベッド操作装置380がベッド310Bから外された場合、または、ベッド操作装置380の接続のケーブルが断線した場合などにおいては、アクチュエータ470の選択的な「操作禁止」が解除できない。この際、「全操作禁止」の解除により、アクチュエータ470の「操作禁止」が解除できる。
アクチュエータ470の操作禁止と、手元スイッチ483の操作禁止、または、「全操作禁止」は、独立して管理される。例えば、アクチュエータ470が個別操作禁止である場合に、「全操作禁止」とし、その後、「全操作禁止」を解除しても、アクチュエータ470の個別操作禁止は残る。
禁止にされたボタンが押されると、ブザー音が鳴り、メンブレンスイッチの禁止LED(例えば、表示323t及び343tなど)が点滅する。ブザー音が鳴らないと、ボタンが禁止されているのか、壊れているのかわからない。ブザー音がなることで、ボタンが禁止されているがわかる。
手元スイッチ483において禁止にされたボタンが押されると、手元スイッチ483が鳴動する。メンブレンスイッチにおいて禁止にされたボタンが押されると、例えば、ジャンクションボックス420が鳴動する。
医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380の操作により、患者用メンブレンスイッチ及び手元スイッチ483が操作禁止状態にできる。操作禁止は、医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380が接続されていれば、解除が可能である。
医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380の操作により、全ての操作を禁止できる(「全操作禁止」)。この操作禁止について、医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッドナビのいずれかが接続されていれば、解除が可能である。
例えば、ベッド操作装置380がベッド310Bに接続されていない場合、または、部分的な故障(通信不成立)などの場合において、「全操作禁止」は、解除される。この場合、例えば、手元スイッチ483により操作が可能である。使用者に操作させない場合は、手元スイッチ483を外しても良い。禁止にされたボタンが押されると、ブザー音が鳴り、メンブレンスイッチの禁止LEDが点滅する。
手元スイッチ483が操作禁止状態のときに、「全操作禁止」のボタンが押されると、「全操作禁止」になる。その後、「全操作禁止」が押されると、手元スイッチ483の操作禁止、及び、全操作禁止が解除される。「全操作禁止」のときも、CPR動作が行われる。「操作禁止」、「手元スイッチ操作禁止」、及び、「全操作禁止」のどの場合も、CPR動作は行われる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止でなく、「全操作禁止」でない場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると、手元スイッチ483は操作禁止になり、「全操作」は操作禁止ではない(解除状態)。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止でなく、「全操作禁止」でない場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」でない場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると、手元スイッチ483は操作禁止ではなく(解除状態)、「全操作」は操作禁止ではない(解除状態)。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」でない場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」である場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」である場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483が操作禁止ではなくなり(解除状態)、全操作禁止ではなくなる(解除状態)。
図24(b)に例示する表示入力領域383dの操作により、動作速度を変更できる。例えば、種々の動作の速度は、複数の段階(例えば2段階など)で変更可能である。
ベッド装置310の各種の動作に関する履歴が保存されても良い。例えば、コントロールボックス410などのメモリに、履歴が保存される。履歴が保存されるメモリは、ジャンクションボックス420または手元スイッチ483などに設けられても良い。履歴が保存されるメモリは、ベッド操作装置380に設けられても良い。履歴に関する情報は、電源のオン/オフによってリセットされない。履歴に関する情報は、例えば、コントロールボックス410の稼動履歴、アクチュエータ470の稼動履歴、手元スイッチ483の稼動履歴、操作内容履歴、故障履歴、及び、離在床履歴を含む。
実施形態によれば、測定結果を便利に出力できるベッド装置が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、ベッド装置に含まれる、ベッド、測定器、機器部及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したベッド装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのベッド装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。