JP2020137118A - イントラ予測装置、画像復号装置、及びプログラム - Google Patents

イントラ予測装置、画像復号装置、及びプログラム Download PDF

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JP2020137118A JP2020020956A JP2020020956A JP2020137118A JP 2020137118 A JP2020137118 A JP 2020137118A JP 2020020956 A JP2020020956 A JP 2020020956A JP 2020020956 A JP2020020956 A JP 2020020956A JP 2020137118 A JP2020137118 A JP 2020137118A
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慎平 根本
Shimpei Nemoto
慎平 根本
俊輔 岩村
Shunsuke Iwamura
俊輔 岩村
井口 和久
Kazuhisa Iguchi
和久 井口
市ヶ谷 敦郎
Atsuro Ichigaya
敦郎 市ヶ谷
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Japan Broadcasting Corp
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Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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Abstract

【課題】符号量の増大を抑制しつつ特定の予測モードの拡張モードを利用可能とする。【解決手段】対象ブロックのイントラ予測を行うイントラ予測装置は、前記対象ブロックに隣接する隣接参照画素列と前記隣接参照画素列よりも外側に位置する参照画素列とを含む複数の参照画素列のうち前記イントラ予測に適用する参照画素列を示す参照画素列シンタックスを取得し、前記参照画素列シンタックスが前記隣接参照画素列以外の参照画素列を示すことに応じて、前記参照画素列シンタックスが特定の予測モードについての拡張モードを示す情報であると解釈する。【選択図】図5

Description

本発明は、イントラ予測装置、画像復号装置、及びプログラムに関する。
静止画像又は動画像の伝送時・保存時のデータ量を圧縮するため、画像符号化方式の研
究が行われている。近年、画像符号化技術では、8K−SHVに代表されるような超高解
像度映像の普及が進んでおり、膨大なデータ量の動画像を伝送するための手法としてAV
C/H.264やHEVC/H.265などの符号化方式が知られている。
MPEG及びITUが合同で標準化を行っている次世代画像符号化方式であるVVCの
評価用ソフトウェア(VTM)では、フレーム内の空間的な相関を利用したイントラ予測
が利用されている。
イントラ予測では、符号化対象ブロックの周辺の復号済参照画素を利用して、Plan
ar予測、DC予測、及び65通りの方向性予測の、計67通りの予測モードの中から画
像符号化装置側で最適な予測モードが選択され、その情報が画像復号装置側へ送られる。
また、符号化対象ブロック及びその周辺ブロックは高い相関があるため、符号化対象ブ
ロックの左及び上のブロックで利用された予測モードと、それらの予測モードに近い方向
の予測モードとに優先順位をつけて、他の予測モードに対して相対的に少ないデータ量を
割り当てるMost Probable Modes(MPM)の適用を可能としている
さらに、VTMにおいて、イントラ予測にMPMを適用する際、Planar予測及び
DC予測以外の予測モードの場合には、複数の参照画素列のうちいずれか1列の参照画素
列を予測に用い、参照画素列を示すシンタックスもシグナリングする複数参照画素列予測
が実装されている(非特許文献1参照)。
JVET−L1001 Versatile Video Coding (Draft 3)
ところで、イントラ予測の予測モードのうちPlanar予測及びDC予測は、他の予
測モードに比べて利用される頻度が高いため、このような利用頻度の高い特定の予測モー
ドに対して拡張モードを付与することで、予測精度を向上させ、符号化効率を改善できる
と考えられる。
しかしながら、拡張モードを利用可能とする場合、画像符号化装置から画像復号装置に
対して、予測モードを示すシンタックスに加えて、拡張モードに関する追加シンタックス
をシグナリングする必要があるため、追加シンタックスに起因して符号量が増大するとい
う問題がある。
そこで、本発明は、符号量の増大を抑制しつつ特定の予測モードの拡張モードを利用可
能とするイントラ予測装置、画像復号装置、及びプログラムを提供することを目的とする
第1の態様に係るイントラ予測装置は、原画像を分割して得た対象ブロックのイントラ
予測を行う。前記イントラ予測装置は、前記対象ブロックに隣接する隣接参照画素列と前
記隣接参照画素列よりも外側に位置する参照画素列とを含む複数の参照画素列のうち前記
イントラ予測に適用する参照画素列を示す参照画素列シンタックスを取得する取得部と、
前記隣接参照画素列を参照する特定の予測モードを含む複数の予測モードの中から前記イ
ントラ予測に適用する予測モードを決定する予測モード決定部とを備える。前記予測モー
ド決定部は、前記参照画素列シンタックスが前記隣接参照画素列以外の参照画素列を示す
ことに応じて、前記参照画素列シンタックスが前記特定の予測モードについての拡張モー
ドを示す情報であると解釈する。
第2の態様に係る画像復号装置は、第1の態様に係るイントラ予測装置を備える。
第3の態様に係るプログラムは、コンピュータを第1の態様に係るイントラ予測装置と
して機能させる。
本発明によれば、符号量の増大を抑制しつつ特定の予測モードの拡張モードを利用可能
とするイントラ予測装置、画像復号装置、及びプログラムを提供できる。
実施形態に係る画像符号化装置の構成を示す図である。 実施形態に係るイントラ予測の予測モードを示す図である。 実施形態に係る複数参照画素列予測を示す図である。 実施形態に係る画像復号装置の構成を示す図である。 実施形態に係るイントラ予測装置の構成を示す図である。 実施形態に係るイントラ予測装置の動作を示す図である。 実施形態に係る拡張モードの具体例2のPDPCを示す図である。
図面を参照して、実施形態に係る画像符号化装置及び画像復号装置について説明する。
実施形態に係る画像符号化装置及び画像復号装置は、MPEGに代表される動画の符号化
及び復号をそれぞれ行う。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は
類似の符号を付している。
<画像符号化装置の構成>
まず、本実施形態に係る画像符号化装置について説明する。図1は、本実施形態に係る
画像符号化装置1の構成を示す図である。
図1に示すように、画像符号化装置1は、ブロック分割部100と、減算部110と、
変換・量子化部120と、エントロピー符号化部130と、逆量子化・逆変換部140と
、合成部150と、メモリ160と、予測部170とを有する。
ブロック分割部100は、動画像を構成するフレーム(或いはピクチャ)単位の入力画
像を複数のブロックに分割し、分割により得たブロックを減算部110に出力する。ブロ
ックのサイズは、例えば32×32画素、16×16画素、8×8画素、又は4×4画素
等である。ブロックの形状は正方形に限らず、長方形であってもよい。ブロックは、画像
符号化装置1が符号化を行う単位及び画像復号装置が復号を行う単位である。かかるブロ
ックはCU(Coding Unit)と呼ばれることがある。
減算部110は、ブロック分割部100から入力された符号化対象ブロックと、符号化
対象ブロックを予測部170が予測して得た予測画像との差分(誤差)を表す予測残差を
算出する。具体的には、減算部110は、ブロックの各画素値から予測画像の各画素値を
減算することにより予測残差を算出し、算出した予測残差を変換・量子化部120に出力
する。
変換・量子化部120は、ブロック単位で直交変換処理及び量子化処理を行う。変換・
量子化部120は、変換部121と、量子化部122とを有する。
変換部121は、減算部110から入力された予測残差に対して直交変換処理を行って
直交変換係数を算出し、算出した直交変換係数を量子化部122に出力する。直交変換と
は、例えば、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Trans
form)や離散サイン変換(DST:Discrete Sine Transfor
m)、カルーネンレーブ変換(KLT: Karhunen-Loeve Transfo
rm)等をいう。
量子化部122は、変換部121から入力された直交変換係数を量子化パラメータ(Q
p)及び量子化行列を用いて量子化し、量子化した直交変換係数をエントロピー符号化部
130及び逆量子化・逆変換部140に出力する。なお、量子化パラメータ(Qp)は、
ブロック内の各直交変換係数に対して共通して適用されるパラメータであって、量子化の
粗さを定めるパラメータである。量子化行列は、各直交変換係数を量子化する際の量子化
値を要素として有する行列である。
エントロピー符号化部130は、量子化部122から入力された直交変換係数に対して
エントロピー符号化を行い、データ圧縮を行って符号化データ(ビットストリーム)を生
成し、符号化データを画像符号化装置1の外部に出力する。エントロピー符号化には、ハ
フマン符号やCABAC(Context−based Adaptive Binar
y Arithmetic Coding;コンテキスト適応型2値算術符号)等を用い
ることができる。なお、エントロピー符号化部130は、予測部170から予測に関する
シンタックス等の情報が入力され、入力された情報のエントロピー符号化も行う。
逆量子化・逆変換部140は、ブロック単位で逆量子化処理及び逆直交変換処理を行う
。逆量子化・逆変換部140は、逆量子化部141と、逆変換部142とを有する。
逆量子化部141は、量子化部122が行う量子化処理に対応する逆量子化処理を行う
。具体的には、逆量子化部141は、量子化部122から入力された直交変換係数を、量
子化パラメータ(Qp)及び量子化行列を用いて逆量子化することにより直交変換係数を
復元し、復元した直交変換係数を逆変換部142に出力する。
逆変換部142は、変換部121が行う直交変換処理に対応する逆直交変換処理を行う
。例えば、変換部121が離散コサイン変換を行った場合には、逆変換部142は逆離散
コサイン変換を行う。逆変換部142は、逆量子化部141から入力された直交変換係数
に対して逆直交変換処理を行って予測残差を復元し、復元した予測残差である復元予測残
差を合成部150に出力する。
合成部150は、逆変換部142から入力された復元予測残差を、予測部170から入
力された予測画像と画素単位で合成する。合成部150は、復元予測残差の各画素値と予
測画像の各画素値を加算して符号化対象ブロックを再構成(復号)し、復号したブロック
単位の復号画像をメモリ160に出力する。かかる復号画像は、再構成画像と呼ばれるこ
とがある。
メモリ160は、合成部150から入力された復号画像を記憶する。メモリ160は、
復号画像をフレーム単位で記憶する。メモリ160は、記憶している復号画像を予測部1
70に出力する。さらに、メモリ160は、インター予測部171において算出された動
きベクトルをブロックごとに記憶する。なお、合成部150とメモリ160との間にルー
プフィルタが設けられてもよい。
予測部170は、ブロック単位で予測を行う。予測部170は、インター予測部171
と、イントラ予測部172と、切替部173とを有する。
インター予測部171は、メモリ160に記憶された復号画像を参照画像として用いて
、ブロックマッチングなどの手法により動きベクトルを算出し、符号化対象ブロックを予
測してインター予測画像を生成し、生成したインター予測画像を切替部173に出力する
インター予測部171は、複数の参照画像を用いるインター予測(典型的には、双予測
)や、1つの参照画像を用いるインター予測(片方向予測)の中から最適なインター予測
方法を選択し、選択したインター予測方法を用いてインター予測を行う。インター予測部
171は、インター予測に関する情報(動きベクトル等)をエントロピー符号化部130
に出力する。
イントラ予測部172は、メモリ160に記憶された復号画像のうち、符号化対象ブロ
ックの周辺にある復号画素値を参照してイントラ予測画像を生成し、生成したイントラ予
測画像を切替部173に出力する。以下において、イントラ予測の対象となるブロックを
対象ブロックと呼ぶ。
イントラ予測部172は、複数の予測モードの中から、対象ブロックに適用する最適な
予測モードを選択し、選択した予測モードを用いてイントラ予測を行う。図2は、本実施
形態に係るイントラ予測の予測モードを示す図である。
図2に示すように、0から66までの67通りの予測モードがある。予測モードのモー
ド「0」はPlanar予測であり、予測モードのモード「1」はDC予測であり、予測
モードのモード「2」乃至「66」は方向性予測である。方向性予測において、矢印の方
向は予測方向を示し、矢印の起点は予測対象の画素の位置を示し、矢印の終点はこの予測
対象画素の予測に用いる参照画素の位置を示す。モード「2」〜「33」は、イントラ予
測の対象ブロックの左側の参照画素を主として参照する予測モードである。一方で、モー
ド「35」〜「66」は、イントラ予測の対象ブロックの上側の参照画素を主として参照
する予測モードである。
イントラ予測部172は、複数参照画素列予測を行う機能を有する。図3は、本実施形
態に係る複数参照画素列予測を示す図である。図3に示す各円は、画素を表している。
図3に示すように、複数参照画素列予測は、イントラ予測において、複数の参照画素列
のうちいずれか1列の参照画素列を予測に用いて、参照画素列を示すシンタックスもシグ
ナリングする手法である。
図3において、複数の参照画素列が、対象ブロックに隣接する隣接参照画素列(0列目
)と、隣接参照画素列よりも外側に位置する第1参照画素列(1列目)と、第1参照画素
列よりも外側に位置する第2参照画素列(3列目)とを含む一例を示している。但し、第2参照画素列は、対象ブロックから2ラインの間隔を置いた画素列、すなわち、第1参照画素列(1列目)の外側に隣接する2列目の画素列であってもよい。
従来のイントラ予測では、イントラ予測の対象ブロックに隣接する画素を参照画素とし
て用いて対象ブロック内の各画素を予測しており、参照画素に隣接した予測対象画素に対
する予測精度が高い。一方、従来のイントラ予測は、参照画素から距離をとった予測対象
画素の予測効率が徐々に低下し、絵柄によっては平均的に見ると対象ブロック内の画素の
予測精度が必ずしも高くないという欠点がある。
この現象に着目し、複数参照画素列予測では、対象ブロックの平均的な予測精度を上げ
るために、対象ブロックに隣接する画素ではなく、数ラインはなれた画素列を参照画素と
して用いて予測を行う。
本実施形態において、VTMと同様に、イントラ予測にMPMを適用する際に、複数参
照画素列予測を適用するものとする。また、複数参照画素列予測は、Planar予測及
びDC予測以外の予測モードに適用される。すなわち、Planar予測及びDC予測は
、隣接参照画素列のみを参照する。
イントラ予測部172は、選択した予測モードに関するシンタックスをエントロピー符
号化部130に出力する。具体的には、イントラ予測部172は、予測モードに関するシ
ンタックスとして、参照画素列シンタックスと、MPM適用可否シンタックスと、予測モ
ードシンタックスとをエントロピー符号化部130に出力する。エントロピー符号化部1
30は、これらのシンタックスを含む符号化データを出力する。イントラ予測部172及
びエントロピー符号化部130は、参照画素列シンタックスを先にシグナリングし、その
後に予測モードシンタックスをシグナリングする。
参照画素列シンタックスは、複数の参照画素列のうち対象ブロックのイントラ予測に適
用する参照画素列を示すシンタックスである。MPM適用可否シンタックスは、対象ブロ
ックのイントラ予測にMPMを適用するか否かを示すシンタックスである。予測モードシ
ンタックスは、対象ブロックに適用する予測モードを示すシンタックスである。
詳細については後述するが、本実施形態では、参照画素列シンタックスが隣接参照画素
列(0列目)以外の参照画素列を示す場合、常にMPMを適用することとしている。この
ため、参照画素列シンタックスが0列目以外の場合、イントラ予測部172及びエントロ
ピー符号化部130は、MPM適用可否シンタックスをシグナリングしないとしてもよい
切替部173は、インター予測部171から入力されるインター予測画像とイントラ予
測部172から入力されるイントラ予測画像とを切り替えて、いずれかの予測画像を減算
部110及び合成部150に出力する。
<画像復号装置の構成>
次に、本実施形態に係る画像復号装置について説明する。図4は、本実施形態に係る画
像復号装置2の構成を示す図である。
図4に示すように、画像復号装置2は、エントロピー復号部200と、逆量子化・逆変
換部210と、合成部220と、メモリ230と、予測部240とを有する。
エントロピー復号部200は、画像符号化装置1により生成された符号化データを復号
し、量子化された直交変換係数を逆量子化・逆変換部210に出力する。また、エントロ
ピー復号部200は、予測(イントラ予測及びインター予測)に関するシンタックスを取
得し、取得したシンタックスを予測部240に出力する。
逆量子化・逆変換部210は、ブロック単位で逆量子化処理及び逆直交変換処理を行う
。逆量子化・逆変換部210は、逆量子化部211と、逆変換部212とを有する。
逆量子化部211は、画像符号化装置1の量子化部122が行う量子化処理に対応する
逆量子化処理を行う。逆量子化部211は、エントロピー復号部200から入力された量
子化直交変換係数を、量子化パラメータ(Qp)及び量子化行列を用いて逆量子化するこ
とにより、復号対象ブロックの直交変換係数を復元し、復元した直交変換係数を逆変換部
212に出力する。
逆変換部212は、画像符号化装置1の変換部121が行う直交変換処理に対応する逆
直交変換処理を行う。逆変換部212は、逆量子化部211から入力された直交変換係数
に対して逆直交変換処理を行って予測残差を復元し、復元した予測残差(復元予測残差)
を合成部220に出力する。
合成部220は、逆変換部212から入力された予測残差と、予測部240から入力さ
れた予測画像とを画素単位で合成することにより、元のブロックを再構成(復号)し、ブ
ロック単位の復号画像をメモリ230に出力する。
メモリ230は、合成部220から入力された復号画像を記憶する。メモリ230は、
復号画像をフレーム単位で記憶する。メモリ230は、フレーム単位の復号画像を画像復
号装置2の外部に出力する。なお、合成部220とメモリ230との間にループフィルタ
が設けられてもよい。
予測部240は、ブロック単位で予測を行う。予測部240は、インター予測部241
と、イントラ予測部242と、切替部243とを有する。
インター予測部241は、メモリ230に記憶された復号画像を参照画像として用いて
、復号対象ブロックをインター予測により予測する。インター予測部241は、エントロ
ピー復号部200から入力されたシンタックス及び動きベクトル等に従ってインター予測
を行うことによりインター予測画像を生成し、生成したインター予測画像を切替部243
に出力する。
イントラ予測部242は、メモリ230に記憶された復号画像を参照し、エントロピー
復号部200から入力されたシンタックスに基づいて、復号対象ブロックに対するイント
ラ予測によりイントラ予測画像を生成し、生成したイントラ予測画像を切替部243に出
力する。
本実施形態において、エントロピー復号部200は、画像符号化装置1により生成され
た符号化データに対して構文解析処理(parsing)を行うことにより、符号化デー
タに含まれるシンタックスを抽出し、抽出したシンタックスをイントラ予測部242に出
力する。
イントラ予測部242は、エントロピー復号部200から入力されたシンタックスに対
して復号処理(decompress)を行うことでシンタックスを解釈し、シンタック
スに基づいて対象ブロックのイントラ予測を行い、イントラ予測により得たイントラ予測
画像を出力する。
イントラ予測部242は、複数の予測モードの中から対象ブロックのイントラ予測に適
用する予測モードを決定する。イントラ予測部242は、エントロピー復号部200から
入力された参照画素列シンタックスが隣接参照画素列(0列目)以外の参照画素列を示す
ことに応じて、この参照画素列シンタックスが特定の予測モードの拡張モードを示す情報
であると解釈して、対象ブロックのイントラ予測に適用する予測モードを決定する。
このように、参照画素列シンタックスが隣接参照画素列(0列目)以外の参照画素列を
示す場合、参照画素列シンタックスを特定の予測モードの拡張モードを示す情報として用
いることを可能とし、拡張モードを示す追加シンタックスを不要としている。このため、
追加シンタックスに起因する符号量の増大を抑制できるため、符号量の増大を抑制しつつ
特定の予測モードの拡張モードを利用可能となる。
本実施形態において、特定の予測モードは、Planar予測及びDC予測である。イ
ントラ予測の予測モードのうちPlanar予測及びDC予測は、他の予測モードに比べ
て利用される頻度が高いため、このような利用頻度の高い特定の予測モードに対して拡張
モードを付与することで、符号化効率を向上させることができる。
詳細については後述するが、拡張モードは、第1拡張モードと第2拡張モードとを含む
。具体的には、Planar予測の拡張モードは、Planar−1(第1拡張モード)
とPlanar−2(第2拡張モード)とを含む。また、DC予測の拡張モードは、DC
−1(第1拡張モード)とDC−2(第2拡張モード)とを含む。
Figure 2020137118
イントラ予測部242は、参照画素列シンタックスが隣接参照画素列(0列目)以外の
参照画素列を示す場合、対象ブロックの周辺のブロックに適用された予測モードと特定の
予測モードとを含む複数の候補予測モード(MPM)を生成する。以下において、複数の
候補予測モードを含むリストをMPMリストと呼ぶ。
そして、イントラ予測部242は、エントロピー復号部200から入力された参照画素
列シンタックスが隣接参照画素列(0列目)以外の参照画素列を示し、且つエントロピー
復号部200から入力された予測モードシンタックスがMPMリストのうち特定の予測モ
ードを示す場合、特定の予測モードの拡張モードをイントラ予測に適用すると決定する。
上述したように、複数の参照画素列は、隣接参照画素列(0列目)と、隣接参照画素列
よりも外側に位置する第1参照画素列(1列目)と、第1参照画素列よりも外側に位置す
る第2参照画素列(3列目)とを含む(図3参照)。イントラ予測部242は、参照画素
列シンタックスが第1参照画素列を示す場合(すなわち、参照画素列シンタックス=「1
」の場合)、第1拡張モードをイントラ予測に適用するように決定する。イントラ予測部
242は、参照画素列シンタックスが第2参照画素列を示す場合(すなわち、参照画素列
シンタックス=「2」の場合)、第2拡張モードをイントラ予測に適用するように決定す
る。
このように、本実施形態では、複数参照画素列予測を用いるイントラ予測において、参
照画素列シンタックスが0列目以外を示す場合に、Planar予測及びDC予測の拡張
モードの適用を可能にしている。
従来では、参照画素列シンタックスが0列目以外を示している場合に、Planar予
測及びDC予測を含まないMPM(候補予測モード)が生成されるが、本実施形態ではそ
の制約を無くし、Planar予測及びDC予測を含むMPMを生成するように変更する
。この変更によって、予測モードがPlanar予測又はDC予測、もしくは両方の予測
モードに対してのみ拡張モードを適用することが可能となる。
<イントラ予測装置の構成>
図5は、本実施形態に係るイントラ予測装置10の構成を示す図である。本実施形態に
係るイントラ予測装置10は、画像復号装置2に設けられる。
図5に示すように、イントラ予測装置10は、エントロピー復号部200と、イントラ
予測部242とを有する。イントラ予測部242は、参照画素列決定部242aと、MP
M適用部242bと、予測モード決定部242cと、予測画像生成部242dと、メモリ
230aとを有する。メモリ230aは、図4に示したメモリ230の一部である。
参照画素列決定部242aは、エントロピー復号部200から入力された参照画素列シ
ンタックスに基づいて、対象ブロックのイントラ予測に適用する参照画素列(0列目、1
列目、又は3列目)を確認し、適用する参照画素列を示す情報をMPM適用部242b及
び予測モード決定部242cに出力する。本実施形態において、参照画素列決定部242
aは、参照画素列シンタックスを取得する取得部に相当する。
MPM適用部242bは、参照画素列決定部242aから入力された参照画素列を示す
情報と、エントロピー復号部200から入力されたMPM適用可否シンタックスとに基づ
いて、MPMを適用するか否かを決定し、決定結果を予測モード決定部242cに出力す
る。
具体的には、MPM適用部242bは、参照画素列が0列目である場合、MPM適用可
否を決定するシンタックスを復号し、MPMを適用するか否かを決定する。一方、参照画
素列が0列目以外である場合には、MPM適用部242bの処理はスキップされる。
予測モード決定部242cは、参照画素列決定部242aから入力された参照画素列を
示す情報と、MPM適用部242bから入力されたMPM適用可否の情報と、エントロピ
ー復号部200から入力された予測モードシンタックスと、メモリ230aに記憶された
周辺ブロックの予測モードとに基づいて、対象ブロックのイントラ予測に適用する予測モ
ードを決定し、決定した予測モードを予測画像生成部242dに出力する。予測モード決
定部242cの動作の詳細については後述する。
予測画像生成部242dは、参照画素列決定部242aから入力された参照画素列を示
す情報と、予測モード決定部242cから入力された予測モードと、メモリ230aに記
憶された参照画素値とに基づいて、対象ブロックのイントラ予測を行って予測画像を生成
し、生成した予測画像を出力する。
<イントラ予測装置の動作>
図6は、本実施形態に係るイントラ予測装置10の動作を示す図である。
図6に示すように、ステップS1において、参照画素列決定部242aは、エントロピ
ー復号部200から参照画素列シンタックスを取得する。
ステップS1で取得された参照画素列フラグが0列目以外を示す場合(ステップS2:
NO)、MPM適用部242bは、MPM適用可否フラグの取得及び確認をスキップし、
MPMを適用すると決定する。
ステップS3において、予測モード決定部242cは、MPM適用部242bがMPM
を適用すると決定したことに応じて、Planar予測及びDC予測を含むMPMリスト
を生成する。本実施形態において、MPMリストの作成方法は、参照画素列がいずれの場
合においても「Planar予測及びDC予測を含む全ての予測モードを利用可能なMP
Mリスト」のみに統合されるため、MPMリストの作成が簡易である。
ステップS4において、予測モード決定部242cは、エントロピー復号部200から
予測モードシンタックスを取得する。
ステップS4で取得された予測モードシンタックスが、ステップS3で生成されたMP
Mリスト中のPlanar予測又はDC予測を示す場合(ステップS5:YES)、予測
モード決定部242cは、Planar予測又はDC予測の拡張モードを適用すると決定
する(ステップS6)。何番目の拡張モードが適用されるかは、参照画素列シンタックス
によって示される。ここで、拡張モードによって予測画像が生成される際に用いられる参
照画素列が何列目であるかは特に制約されない。予測画像生成部242dは、予測モード
決定部242cが決定した予測モードにより対象ブロックの予測画像を生成する。
一方、ステップS4で取得された予測モードシンタックスが、ステップS3で生成され
たMPMリスト中のPlanar予測又はDC予測以外の予測モード(すなわち、方向性
予測)を示す場合(ステップS5:NO)、ステップS7において、予測モード決定部2
42cは、参照画素列シンタックスが示す参照画素列を用い、且つ予測モードシンタック
スが示すMPMリスト中の予測モードを適用すると決定する。予測画像生成部242dは
、予測モード決定部242cが決定した予測モードにより対象ブロックの予測画像を生成
する。
一方、ステップS1で取得された参照画素列フラグが0列目を示す場合(ステップS2
:YES)、ステップS8において、MPM適用部242bは、エントロピー復号部20
0からMPM適用可否フラグを取得する。
ステップS8で取得されたMPM適用可否フラグがMPM適用を示す場合(ステップS
9:YES)、ステップS10において、予測モード決定部242cは、Planar予
測及びDC予測を含むMPMリストを生成する。
ステップS11において、予測モード決定部242cは、エントロピー復号部200か
ら予測モードシンタックスを取得する。
ステップS12において、予測モード決定部242cは、参照画素列シンタックスが示
す0列目の参照画素列を用い、且つ予測モードシンタックスが示すMPMリスト中の予測
モードを適用すると決定する。予測画像生成部242dは、予測モード決定部242cが
決定した予測モードにより対象ブロックの予測画像を生成する。
一方、ステップS8で取得されたMPM適用可否フラグがMPMを適用しないことを示
す場合(ステップS9:NO)、ステップS13において、予測モード決定部242cは
、エントロピー復号部200から予測モードシンタックスを取得する。
そして、ステップS14において、予測モード決定部242cは、MPMリストを生成
せずに、参照画素列シンタックスが示す0列目の参照画素列を用い、且つ予測モードシン
タックスが示す予測モードを適用すると決定する。予測画像生成部242dは、予測モー
ド決定部242cが決定した予測モードにより対象ブロックの予測画像を生成する。
<拡張モードの具体例1>
拡張モードの他の具体例1について説明する。まず、Planar予測の拡張モードの
具体例について説明する。対象ブロックのサイズはwidth=M,height=Nと
し、予測画素値(整数値)をpred[i][j](i=0…M−1,j=0…N−1)
、参照画素値(整数値)をp[i][j]、(i=−1,j=−1…N及びi=−1…M
,j=−1)と表す。またαは重み係数であり、0<α<2Tである。
・従来のPlanar予測
Figure 2020137118
・第1拡張モード:Planar−1(参照画素列シンタックスが1の場合)
Figure 2020137118
・第2拡張モード:Planar−2(参照画素列シンタックスが2の場合)
Figure 2020137118
次に、DC予測の拡張モードの具体例について説明する。対象ブロックのサイズはwi
dth=M,height=Nとし、予測画素値(整数値)をdcVal、参照画素値(
整数値)をp[i][j](i=−1,j=−1…N及びi=−1…M,j=−1)と表
す。
・従来のDC予測
Figure 2020137118
・第1拡張モード:DC−1(参照画素列シンタックスが1の場合)
Figure 2020137118
・第2拡張モード:DC−2(参照画素列シンタックスが2の場合)
Figure 2020137118
このように、拡張モードの具体例1において、拡張モードは、イントラ予測によって予
測画像を生成する予測処理として、特定の予測モード(Planar予測又はDC予測)
に適用される予測処理とは異なる予測処理を適用するモードである。
Planar予測の拡張モード1及び2は、従来のPlanar予測に適用される予測
の計算式とは異なる予測の計算式を適用する。また、Planar予測の拡張モード1及
び2は、予測の計算式が互いに異なっている。
DC予測の拡張モード1及び2は、従来のDC予測に適用される予測の計算式とは異な
る予測の計算式を適用する。また、DC予測の拡張モード1及び2は、予測の計算式が互
いに異なっている。
<拡張モードの具体例2>
拡張モードの具体例2について説明する。拡張モードの具体例2は、イント予測の際に
、予測画像の補正処理を適用可能であることを前提としている。
拡張モードの具体例2において、拡張モードは、イントラ予測によって生成される予測
画像を補正する補正処理として、特定の予測モードに適用される補正処理とは異なる補正
処理を適用するモードである。
補正処理の方式は、予測画像を補正するものであればどのような方式であってもよいが
、例えば、PDPC(Position Dependent intra Predi
ction Combination)が補正処理に相当する。PDPCとは、イントラ
予測によって生成される予測画像を、隣接参照画素を用いる位置依存の重み付けにより補
正する方式をいう。
例えば、PDPCは、特定のモード(Planar予測、DC予測、水平(26)、垂
直(50)、斜め予測(2,66)、及び斜め予測に近い方向の予測(3−9,59−6
5))によって作成された予測画像に対して適用される。この場合、PDPCの適用可否
のフラグはシグナリングされずに、上記のような特定の予測モードの際に適応的にPDP
Cが適用される。但し、複数画素列参照予測において、隣接参照画素列を用いない予測の
際にはPDPCは適用されない。
図7は、Planar予測、DC予測、水平(26)、垂直(50)に適用されるPD
PCを示す図である。
図7に示すように、PDPCは、作成した予測画像中の予測画素pred(x,y)に
対して、上の参照画素(Rx,-1)、左の参照画素(R-1,y)、左上の参照画素(R-1,-1
)を、予測画素の座標(x,y)に応じて特定の割合で重みづけにより補正し、補正した
予測画素pred(x’,y’)を得る処理である。具体的には、参照画素から近い予測
画素には重みを大きくし、遠い予測画素には重みを小さくする、又は参照画素の重みを0
(すなわち予測画素のみ)にすることで、予測精度を向上させることができる。
拡張モードの具体例2においては、Planar予測及びDC予測に用いるPDPCの
重み又は範囲を複数パターン持たせるために、Planar予測又はDC予測に対して、
拡張モードとして、重みの異なる(又は範囲の異なる)PDPCを適用する。
まず、Planar予測の予測画像に適用するPDPC及びその拡張モードについて説
明する。対象ブロックのサイズはwidth=M,height=Nとし、予測画素値(
整数値)をpred[i][j](i=0…M−1,j=0…N−1)、参照画素値(整
数値)をp[i][j]、(i=−1,j=−1…N及びi=−1…M,j=−1)と表
す。
・従来のPlanar予測のPDPC
[数7]
pred(x,y) = ( wL×R-1,y+wT×Rx,-1+(64-wL-wT)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、wT=32>>((y<<1)>>shift),wL=32>>((x<<1)>>shift),
shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2
・第1拡張モード:Planar−1(参照画素列シンタックスが1の場合)
[数8]
pred(x,y)=(wL×R-1,y+wT×Rx,-1+(64-wL-wT)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、wT=16>>((y<<1)>>shift),wL=16>>((x<<1)>>shift),
shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2
第1拡張モード(Planar−1)は、従来のPlanar予測のPDPCに比べて
重み(強度)が半分になっているため、補正の度合いが小さくなる。
・第2拡張モード:Planar−2(参照画素列シンタックスが2の場合)
[数9]
pred(x,y)=(wL×R-1,y+wT×Rx,-1+(64-wL-wT)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、wT=64>>((y<<1)>>shift),wL=64>>((x<<1)>>shift),
shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2
第2拡張モード(Planar−2)は、従来のPlanar予測のPDPCに比べて
重み(強度)が2倍になっているため、補正の度合いが大きくなる。
次に、DC予測の予測画像に適用するPDPC及びその拡張モードについて説明する。
対象ブロックのサイズはwidth=M,height=Nとし、予測画素値(整数値)
をdcVal、参照画素値(整数値)をp[i][j](i=−1,j=−1…N及びi
=−1…M,j=−1)と表す。
・従来のDC予測
[数10]
pred(x,y)=(wL×R-1,y+wT×Rx,-1-wTL×R-1,-1+(64-wL-wT+wTL)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、 wT = 32>>((y<<1)>>shift),wL=32>>((x<<1)>>shift), wTL=(wL>>4) + (wT>>4),
shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2.
・第1拡張モード:DC−1(参照画素列シンタックスが1の場合)
[数11]
pred(x,y)=(wL×R-1,y+wT×Rx,-1-wTL×R-1,-1+(64-wL-wT+wTL)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、wT = 16>>((y<<1)>>shift), wL=16>> ((x<<1)>>shift), wTL=(wL>>4) + (wT>>4)
,shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2.
第1拡張モード(DC−1)は、従来のDC予測のPDPCに比べて重み(強度)が半
分になっているため、補正の度合いが小さくなる。
・第2拡張モード:DC−2(参照画素列シンタックスが2の場合)
[数12]
pred(x,y)=(wL×R-1,y+wT×Rx,-1-wTL×R-1,-1+(64-wL-wT+wTL)×pred(x,y)+32)>>6
ただし、wT=64>>((y<<1)>>shift),wL=64>>((x<<1)>>shift),wTL=(wL>>4)+(wT>>4),
shift=(log2(width)-2+log2(height)-2+2)>>2.
第2拡張モード(DC−2)は、従来のDC予測のPDPCに比べて重み(強度)が2
倍になっているため、補正の度合いが大きくなる。
なお、PDPCの重み(強度)を変更する一例について説明したが、shiftの計算
式を変更することで、PDPCを適用する画素範囲を変更してもよい。
<その他の実施形態>
上述した実施形態において、Planar予測及びDC予測の両方に対して拡張モード
を適用可能としたが、どちらか一方のみ拡張モードを適用可能としてもよい。例えば、P
lanar予測にのみ拡張モードを適用してもよい。この場合、予測モード決定部242
cは、参照画素列シンタックスが0列目以外を示す場合、DC予測が含まれないMPMリ
ストを作成しなければならない点に注意が必要である。
イントラ予測装置10が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムにより提供
されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよ
い。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストール
することが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は
、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものでは
ないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
また、イントラ予測装置10が行う各処理を実行する回路を集積化し、イントラ予測装
置10を有する半導体集積回路(チップセット、SoC)を構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のもの
に限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが
可能である。
1 :画像符号化装置
2 :画像復号装置
10 :イントラ予測装置
100 :ブロック分割部
110 :減算部
120 :変換・量子化部
121 :変換部
122 :量子化部
130 :エントロピー符号化部
140 :逆量子化・逆変換部
141 :逆量子化部
142 :逆変換部
150 :合成部
160 :メモリ
170 :予測部
171 :インター予測部
172 :イントラ予測部
173 :切替部
200 :エントロピー復号部
210 :逆量子化・逆変換部
211 :逆量子化部
212 :逆変換部
220 :合成部
230 :メモリ
230a :メモリ
240 :予測部
241 :インター予測部
242 :イントラ予測部
242a :参照画素列決定部
242b :MPM適用部
242c :予測モード決定部
242d :予測画像生成部
243 :切替部

Claims (8)

  1. 原画像を分割して得た対象ブロックのイントラ予測を行うイントラ予測装置であって、
    前記対象ブロックに隣接する隣接参照画素列と前記隣接参照画素列よりも外側に位置す
    る参照画素列とを含む複数の参照画素列のうち前記イントラ予測に適用する参照画素列を
    示す参照画素列シンタックスを取得する取得部と、
    前記隣接参照画素列を参照する特定の予測モードを含む複数の予測モードの中から前記
    イントラ予測に適用する予測モードを決定する予測モード決定部と、を備え、
    前記予測モード決定部は、前記参照画素列シンタックスが前記隣接参照画素列以外の参
    照画素列を示すことに応じて、前記参照画素列シンタックスが前記特定の予測モードにつ
    いての拡張モードを示す情報であると解釈することを特徴とするイントラ予測装置。
  2. 前記特定の予測モードは、Planar予測及びDC予測のうち少なくとも一方である
    ことを特徴とする請求項1に記載のイントラ予測装置。
  3. 前記拡張モードは、前記イントラ予測によって予測画像を生成する予測処理として、前
    記特定の予測モードに適用される予測処理とは異なる予測処理を適用するモードであるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のイントラ予測装置。
  4. 前記拡張モードは、前記イントラ予測によって生成される予測画像を補正する補正処理
    として、前記特定の予測モードに適用される補正処理とは異なる補正処理を適用するモー
    ドであることを特徴とする請求項2に記載のイントラ予測装置。
  5. 前記予測モード決定部は、
    前記参照画素列シンタックスが前記隣接参照画素列以外の参照画素列を示す場合、前
    記対象ブロックの周辺のブロックに適用された予測モードと前記特定の予測モードとを含
    む複数の候補予測モードを生成し、
    前記イントラ予測に適用する予測モードを示す予測モードシンタックスを取得し、
    前記参照画素列シンタックスが前記隣接参照画素列以外の参照画素列を示し、且つ前
    記予測モードシンタックスが前記複数の候補予測モードのうち前記特定の予測モードを示
    す場合、前記拡張モードを前記イントラ予測に適用すると決定することを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載のイントラ予測装置。
  6. 前記複数の参照画素列は、前記隣接参照画素列と、前記隣接参照画素列よりも外側に位
    置する第1参照画素列と、前記第1参照画素列よりも外側に位置する第2参照画素列とを
    含み、
    前記拡張モードは、第1拡張モードと第2拡張モードとを含み、
    前記予測モード決定部は、
    前記参照画素列シンタックスが前記第1参照画素列を示すことに応じて、前記第1拡
    張モードを前記イントラ予測に適用すると決定し、
    前記参照画素列シンタックスが前記第2参照画素列を示すことに応じて、前記第2拡
    張モードを前記イントラ予測に適用すると決定することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか1項に記載のイントラ予測装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のイントラ予測装置を備えることを特徴とする画
    像復号装置。
  8. コンピュータを請求項1乃至6のいずれか1項に記載のイントラ予測装置として機能さ
    せることを特徴とするプログラム。
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