JP2020135540A - アンダーディスプレイ型指紋認証装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OLEDをディスプレイとして用いて、その下面に指紋認証センサを置いた場合も、指紋の上に写り込んだOLEDの不透明部分などによる黒い不透明発光部の影響を無くして、かつ解像度の高い、指紋のみを再現する指紋認証装置を提供する。【解決手段】アンダーディスプレイ型指紋認証装置10は、指を裁置するカバーガラス33と、OLED30で構成された不透明発光部31を含むディスプレイを含む第1の固定部25と、その下部に設けられ相対的に移動可能な第2の固定部26を含む。第2の固定部26は、指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズ16のアレイを有する結像部と、結像されたイメージを取り込むイメージセンサ13を含む検出モジュールを含む。第2の固定部26は、結像部によって検出モジュールに結像されるときの合焦した物体面の位置27が、不透明発光部31の下方になるように第1の固定部25に対して設置される。【選択図】図6

Description

この発明はアンダーディスプレイ型指紋認証装置に関し、特に、解像度が高く、小型のアンダーディスプレイ型指紋認証認証装置に関する。
スマートフォンのような携帯電子機器には、ロック解除やその他の本人認証のため、生体認証は必要不可欠である。特に指紋認証は、コストが安く小型であるため主流を占めている。従って、スマートフォンのベゼルの部分(ディスプレイの周辺)に静電容量型の指紋認証センサを置くのが常であった。しかし、スマートフォンの最近のトレンドとともに、ディスプレイが大きくなりベゼルが無くなり、ディスプレイはスマートフォンの前面を覆うものが主流となってきた。よって、指紋認証センサはディスプレイの下部に設置する必要が出てきた。
しかし、ディスプレイの下に、静電容量型のセンサや温度検知型のセンサを置いても機能はしない。それらは直接触れることにより機能するからである。ディスプレイの下部に置いて、機能する可能性のある指紋認証センサの種類は、光学式指紋認証センサや超音波式指紋認証センサが挙げられる。
一方、ディスプレイは、液晶ディスプレイから、エレクトロ・ルミネッセンスを使用したOLED(Organic Light Emitting Diode)に変わりつつあり、OLEDはR・G・Bの発光部以外の箇所は、透過率は40%位ではあるが光は通る。ディスプレイが光を通すと、ディスプレイの上に置いた指の映像はディスプレイを通して、その下にある指紋認証センサに指紋の映像が写ることになる。つまり、指、ディスプレイ、指紋認証センサの順番に構成した指紋認証装置(この構成を「アンダーディスプレイ型」という)で、指紋認証装置のイメージセンサに指の映像が写る事になる。このようにして、OLEDをディスプレイとした場合、ディスプレイの上に置いた指紋を指紋センサが検知し、指紋認証が可能となる。
一般のガラスと異なり、OLEDの発光画素の下には、不透明のRGB発光部や配線、が設けられ、一般に不透明部分はOLEDの発光画面の約60%であり、残りの40%は、不透明ではないが、その透過率は約40%程度である。
このような、OLEDをディスプレイとして用いた携帯端末において、指紋認証装置を用いた例が、例えば、特開2017−194676号公報(「特許文献1」)に開示されている。ここでは、指紋センサとして作動するPINダイオードが、アクティブマトリクス方式有機発光ダイオード(AMOLED)のディスプレイアクティブエリアにおけるピクセル間の間隙内に少なくとも部分的に形成されている。
特開2017−194676号公報(要約等)
従来のOLEDをディスプレイとして用いた携帯端末において指紋認証装置においては、OLEDに不透明部分が約60%存在し、また、透明部分もその透過率が約40%しかなく、OLEDの上面にある指の指紋をOLEDの下面にある指紋センサモジュールで撮影するのは極めて困難であった。一方で、OLEDをディスプレイとして用いた場合は、指の照明用としてOLEDが使用できるため、別途の照明装置が不要である、というメリットはあった。
したがって、OLEDの下に光学式指紋認証センサを設置する場合は、OLEDは完全な透明体ではなく、概ね40μm四方の発光部などの黒い不透明部分が点在し、指紋認証センサの映像には指紋の映像の前に多くの不透明な黒い部分が写りこむという問題があった。
一方で、指紋の隆線の間隔は概ね250μmと広く、上記の不透明部分の大きさは、概ね40μmと小さい。よって、指紋認証センサの映像を後段の画像処理装置で、例えばローパスフィルタを通すことにより、指紋の隆線だけを残すことが可能であるが、この場合も指紋映像の解像度は低下するという問題があった。
この発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、OLEDをディスプレイとして用いて、その下面に指紋認証センサを置いた場合も、指紋の上に写り込んだOLEDの発光部などによる黒い不透明部分の影響を無くして、かつ解像度の高い、指紋のみを再現する指紋認証装置を提供することを目的とする。
この発明の発明者は、指を裁置するカバーガラスと、カバーガラスの下に設けられたOLEDで構成されたディスプレイと、ディスプレイの下に設けられ、指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズのアレイを有する結像部と、結像部の下に設けられ、結像部で結像されたイメージを取り込むイメージセンサを含む検出モジュールと、を含む指紋認証装置において、指紋の画像を得るには、当初、指紋にピントを合わせるようにマイクロレンズを含む光学系を調整するようにしていた。
しかしながら、いろいろと試行錯誤した結果、発明者は次のことを発見した。すなわち、指紋は、OLEDにより照明され、指紋の反射光は、OLEDの発光部を含む不透明部が指紋画像の結像のための障害物となるが、OLEDの発光部に存在する微小な隙間によりこの指紋画像が回折し、OLEDの不透明部の向こう側(マイクロレンズ側)に再び指紋の映像が生じる。
したがって、この発明に係るアンダーディスプレイ型指紋認証装置は、指を裁置するカバーガラスと、カバーガラスの下に設けられたOLEDで構成された、不透明なRGBの発光素子と、RGBの間に光学的な隙間を有する発光部(以下、「不透明発光部」という)を含むディスプレイと、を含む第1の固定部と、第1の固定部の下部に設けられた第2の固定部と、を含み、第2の固定部は、指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズのアレイを有する結像部と、結像部の下に設けられ、結像部で結像されたイメージを取り込むイメージセンサを含む検出モジュールと、を含み、第2の固定部は、結像部によって前記検出モジュールに結像されるときの合焦した物体面の位置が、不透明発光部の下方になるように前記第1の固定部に対して設置される。
以上のように、指紋の画像のみを検出モジュールのイメージセンサ上に写し出すためには、第2の固定部は、結像部によってイメージセンサに結像されるときの合焦した物体面の位置が、不透明発光部の下方になるようにすればよいことを実験を通じて確認した。
この理由は、例えば、OLEDの不透明発光部は、非常に小さく、光はそこで回折現象を起こしているためである、と考えられる。すなわち、光は、小さい孔で回折するとき、光は、再び、その回折地点が光源のようにふるまうためであると、考えられる。
好ましくは、アンダーディスプレイ型指紋認証装置は、カバーガラスからイメージセンサに入射する光を制限するための絞り手段を含む。
さらに好ましくは、絞り手段は、マイクロレンズアレイの周囲に設けられ、カバーガラスからマイクロレンズアレイへの光を絞るように構成された遮光ダムであってもよいし、遮光フィルムであってもよい。
この発明の指紋認証装置においては、実験に基づいて、結像部によってイメージセンサに結像されるときの合焦した物体面の位置が、不透明発光部の下方になるようにしたため、指紋の画像のみを検出モジュールのイメージセンサ上に写し出すことができる、指紋認証装置を提供できる。
この発明の一実施の形態に係る指紋認証装置の断面図である。 この発明の一実施の形態に係る指紋認証装置の平面図である。 図2の要部を示す図である。 OLEDの具体的構成を示す断面図である。 図4において、矢印V−Vで示したOLEDの近傍の構成を示す平面図である。 この発明の一実施の形態に係る指紋認証装置の要部の断面図である。 図6に示した指紋認証装置の要部の合焦した物体面の位置を示す断面図である。 物体面と結像部と像面との位置関係を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施の形態に係るOLEDをディスプレイとして用いた場合のアンダーディスプレイ型指紋認証装置の概略断面図であり、図2(A)は図1に示したOLEADをディスプレイとして用いた場合のアンダーディスプレイ型指紋認証装置の概略平面図であり、図2(B)はアンダーディスプレイ型指紋認証装置の要部の具体的な寸法関係を示す模式図である。
図1および図2を参照して、OLEDをディスプレイとして用いた場合のアンダーディスプレイ型指紋認証装置10は、指紋認証用センサモジュール11および指紋認証用センサモジュール11の上に載置されたOLED30、OLED30の上に裁置された指を裁置するカバーガラス33を含む。指紋認証用センサモジュール11は、FPC(Flexible Print Circuit)基板20と、その上にランド13aを介して接続された指紋の画像を撮像するイメージセンサ13と、イメージセンサ13の上に載置された透明ガラス14(第1のガラス)と、透明ガラス14の上に載置され、カバーガラス33上の指から指紋を表す光を集光する結像部19を含む。結像部19は、複数のマイクロレンズ16のアレイと、複数のマイクロレンズ16の周囲を囲む、薄い遮光フィルム18を含む。
ここでは、個々のマイクロレンズ16を囲む、所定の高さを有する遮光部材(以下、「遮光ダム」という)17が遮光フィルム18の周囲に設けられている。ここで、遮光ダム17の上端部はOLED30に接触してもよいし、しなくてもよい。
図2(B)に示すように、マイクロレンズ16は縦横方向に相互に270μm離れて配置され、遮光ダム17によって形成される開口部15の径は約40μmであり、マイクロレンズ16の径は約29.6μmである。
イメージセンサ13とその上に載置された透明ガラス14とは同一平面寸法を有する直方体状であり(検出モジュール12という)、OLED30をディスプレイとして用いた場合の指紋認証用センサモジュール11は、さらに、この直方体状の検出モジュール12をFPC基板20の上で所定の位置に位置決めするために固定されたホルダー基板21を含む。なお、FPC基板20は、ランド13aでハンダ付けされてイメージセンサ13に付着されている。
この位置決めの具体的な方法について説明する。透明ガラス14の上端部の4辺は角部14aを有する。一方、ホルダー基板21は、中央にイメージセンサ13と透明ガラス14とを収容可能な直方体状の空洞を有する形状であり、その空洞部は上部と下部とを分離する段部22を有する構造であり、上部の空洞の開口面積が下部の空洞の開口面積より小さく、この段部22が透明ガラス14の角部14aを押すことによって、イメージセンサ13と透明ガラス14とがホルダー基板21によって位置決めされる。
ホルダー基板21は、4つの辺を有するため、便宜上、左右と上下とを21a〜21dで表す。ホルダー基板21の上端部24は、透明ガラス14の上に設けられた遮光ダム17と同じ高さにある。したがって、この実施の形態においては、ホルダー基板21内で透明ガラス14の上の部分とOLED30との間には空気を含む空間が設けられている。
このホルダー基板21の上端部24の上に、OLED30と人の指を載置するカバーガラス33が設けられる。
なお、OLED30は、発光能力を有するため指の指紋に光を照射する照明装置は有さない。
次に結像部19について説明する。図2(A)および(B)に示すように、複数のマイクロレンズ16がアレイ状に配置され、その周囲を遮光フィルム18、および円筒状の内壁面を有する遮光ダム17で囲んでいるため、遮光ダム17は上から見るとアレイ状になった複数の円形の開口部15を有する。この詳細を、図3を参照して具体的に説明する。
図3は、図2に示した指紋認証装置の1つのマイクロレンズ16の周囲の詳細を示す平面図である。図3を参照して、マイクロレンズ16は、遮光ダム17の円形の開口部15の中心に位置し、遮光ダム17の内壁面17aとマイクロレンズ16との間は、遮光フィルム18によって覆われている。すなわち、遮光ダム17と遮光フィルム18は、マイクロレンズ16の周囲に設けられ、カバーガラス33からマイクロレンズ16への光を絞るように構成されている。したがって、遮光ダム17と遮光フィルム18は、カバーガラス33からイメージセンサ13に入射する光を制限するための絞り手段として作動する。
なお、遮光フィルム18は必須であるが、遮光ダム17は任意である。
次に、OLED30について図4および図5について説明する。図4は、OLED30の具体的構成を示す断面図であり、図5は、図4において、矢印V−Vで示したOLEDの近傍の構成を示す平面図である。ここでは、簡略化のために、OLED30の一部のみを示す。
図4に示すように、OLED30には、各画素を構成するRGBのLEDや、RGBのLEDを選択するための、行列方向に配置された配線の交点に配置されたTFTのような、多くの素子31a,31b,31cが含まれている。ここでは、これらの素子31a〜31cを、理解の容易のために、厚さ方向に拡大して表示しているが、実際には、これらの素子31a〜31cは、基板の上に陽極としての透明電極を重ね、その上に数百ナノメートル厚の複数の層の有機発光材料と陰極版を重ねたものである。したがって、その厚さはせいぜい0.1mm程度である。
これらの素子31a〜31cは、カバーガラス33上に裁置された指からの反射光を複数のマイクロレンズ16を介してイメージセンサ13に照射するのに妨げになる。すなわち、OLED30の素子31a〜31cの存在する領域は、指からの反射光が十分透過しない、不透明発光部31になる。
発明者は、カバーガラス33上の指紋の画像を解像度良く得るには、結像部19によってイメージセンサ13に結像される画像のピント位置が、不透明発光部31の下方からOLED30の下端部の下方まで、すなわち、マイクロレンズ16の上方までに位置するようにすればよいことを実験的に確認した。
そのためには、アンダーディスプレイ型指紋認証装置10を、カバーガラス33と、カバーガラス33の下部の、OLEDで構成された不透明発光部31を含むディスプレイ30からなる第1の固定部と、第1の固定部に対して相対的に移動可能に設けられた、第2の固定部26と、から構成した。第2の固定部26は、ディスプレイ30の下に設けられ、指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズ16のアレイを有する結像部と、結像部の下に設けられ、結像部で結像されたイメージを取り込むイメージセンサ13を含む検出モジュール12と、を含む。第2の固定部26は、結像部によってイメージセンサ13に結像される画像のピント位置が、不透明発光部31からディスプレイ30の下方部分になるように第1の固定部25に対して移動可能である。
不透明発光部31は、カバーガラス33の下で素子31a〜31cの水平方向の間隔で構成される隙間を有する。実の被写体である指の指紋はこの隙間で回折が生じ、あたかも、指の指紋がこの不透明発光部31の近傍に存在するように振る舞う。
その結果、不透明発光部31の隙間の近傍に再度生じた被写体が、マイクロレンズ16により、イメージセンサ13に結像して、指紋の鮮明な画像を得ることができる。
なお、この不透明発光部31は、現実には、OLEDメーカーにより異なっており、OLEDの不透明発光部が見えにくく、かつ指紋の画像が解像度の良い状態で見える位置を探して、その位置に結像部と検出モジュールの固定部を配置する。
なお、図4では、不透明発光部31の下端部がOLED30の下端部に位置するように図示しているが、これに限らず、OLED30の下端と、不透明発光部31の下端部との間に空間があってもよい。
次に、この実施の形態におけるアンダーディスプレイ型指紋認証装置10の具体的な構成について説明する。図6は、この実施の形態に係るアンダーディスプレイ型指紋認証装置10の要部を示す図であり、図7は、この実施の形態におけるアンダーディスプレイ型指紋認証装置10の結像部19とイメージセンサ13とからなる結像光学系における合焦した物体面の範囲を説明するための図であり、図8は、図7に示した合焦した物体面を説明するための図である。
図6を参照して、この実施の形態においては、アンダーディスプレイ型指紋認証装置10を、第1の固定部25と、第1の固定部25に対して図中矢印で示すように、相対移動可能な第2の固定部26とから構成する。第1の固定部25は、指を裁置するカバーガラス33と、カバーガラス33の下に設けられたOLEDで構成された不透明発光部31を含むディスプレイ30と、を含む。
第2の固定部26は、ディスプレイ30の下に設けられ、指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズ16のアレイを有する結像部19と、透明ガラス14と、透明ガラス14の下に設けられ、結像部19で結像されたイメージを取り込むイメージセンサ13を含む検出モジュール12と、を含む。
マイクロレンズ16によってイメージセンサ13上の結像点29に結像される合焦した物体面の位置27は、ここでは、ディスプレイ30の下部の結像部19の空間である。
次に図7および図8を参照して、この実施の形態におけるアンダーディスプレイ型指紋認証装置10における、結像部19とイメージセンサ13とからなる結像光学系における合焦した物体面の範囲について説明する。
まず、この実施の形態におけるアンダーディスプレイ型指紋認証装置10における結像光学系は図8に示すようになる。ここで、物体面28の像は、結像部19(マイクロレンズ16)でイメージセンサ13の光電変換面12aに結像する(合焦した面を像面12bと呼ぶ)。ここで、物体面28と結像部19との間の距離をa、結像部19とイメージセンサ13上の像面12bとの距離をbとすると、レンズの公式により、合焦したときは、1/a+1/b=1/fになるため、結像部19によって、イメージセンサ13の光電変換面12aに合焦した画像を形成するには、結像部19からa離れた位置に物体を置けばよい。そこで、この実施の形態においては、このaの位置にある物体面28のことを合焦した物体面という。
図7(A)は、この実施の形態における、合焦した物体面の位置27の上限の位置を示し、図7(B)は、合焦した物体面の位置27の下限の位置を示す。
図7(A)、(B)を参照して、第2の固定部26は、結像部19によってイメージセンサ13上の結像点29に結像される合焦した物体面の位置27が、その上限位置として、ディスプレイ30の不透明発光部31の位置であることを示し、その下限位置が、ディスプレイ30の下端位置の近傍(マイクロレンズ16の上方)であることを示している。
このように、合焦した物体面の位置27を設定することによって、指紋の高解像度の画像を得ることができる。
また、このように合焦した物体面の位置27を設定した後、それに合うホルダー基板21の段部22の位置を決定して、第1の固定部25に対する第2の固定部26の位置決めを行って、第1の固定部25と第2の固定部26とを結合する。
なお、OLEDの不透明発光部31を被写体として結像させると、検出モジュール13上の像はOLED30の発光部のみが映し出される。
一方、結像部19と検出モジュール13の組をOLEDの不透明発光部31から遠ざけると、OLEDの不透明発光部31と指紋とが重なり合う形で検出モジュール13に写し出される。
さらに遠ざけると、OLEDの不透明発光部31は消えて、指紋の映像のみが検出モジュール13に映し出される。
なお、不透明発光部の1つ1つは指紋の隆線間隔に比べて十分小さいので、イメージセンサ13の指紋の映像に、例えば図示のない、ローパスフィルタをかければ、OLEDの不透明部分は消え、指紋の隆線だけ残ることになる。つまり、OLEDの不透明部分の1つ1つの大きさは、周波数で言えば指紋の隆線の周波数に比べて十分低いので、ローパスフィルタ等で、分離することが可能である。
なお、上記実施の形態においては、OLEDをディスプレイとして用いた場合に、OLEDの不透明部分の影響を受けないようにする構成について説明したが、OLEDと同様に不透明部分を有するディスプレイにも同様に適用できる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示する実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明によるアンダーディスプレイ型指紋認証装置は、OLEDの下面に指紋センサを置いた場合も、有効に指紋認証が可能な指紋認証装置を得ることができるため、アンダーディスプレイ型指紋認証装置として有利に利用される。
10 アンダーディスプレイ型指紋認証装置、11 指紋認証用センサモジュール、12 検出モジュール、12a 光電変換面、12b 像面、13 イメージセンサ、13a ランド、14 透明ガラス、14a 角部、15 開口部、16 マイクロレンズ、17 遮光ダム、18 遮光フィルム、19 結像部、20 FPC基板、21 ホルダー基板、22 段部、25 第1の固定部、26 第2の固定部、27 合焦した物体面の位置、29 結像点、30 OLED、31 不透明発光部、31a〜31c 素子、32 下部ガラス、33 カバーガラス、35 透明ガラス。

Claims (4)

  1. 指を裁置するカバーガラスと、
    前記カバーガラスの下に設けられたOLEDで構成された不透明発光部を含むディスプレイと、を含む第1の固定部と、
    前記第1の固定部の下部に設けられた第2の固定部と、を含み、
    前記第2の固定部は、
    指紋からの光を結像する複数のマイクロレンズのアレイを有する結像部と、
    前記結像部の下に設けられ、結像部で結像されたイメージを取り込むイメージセンサを含む検出モジュールと、を含み、
    前記第2の固定部は、前記結像部によって前記検出モジュールに結像されるときの合焦した物体面の位置が、前記不透明発光部の下方になるように前記第1の固定部に対して設置される、アンダーディスプレイ型指紋認証装置。
  2. 前記カバーガラスから前記イメージセンサに入射する光を制限するための絞り手段を含む、請求項1に記載のアンダーディスプレイ型指紋認証装置。
  3. 前記絞り手段は、前記マイクロレンズアレイの周囲に設けられ、前記カバーガラスから前記マイクロレンズアレイへの光を絞るように構成された遮光フィルムを含む、請求項2に記載のアンダーディスプレイ型指紋認証装置。
  4. 前記絞り手段は、前記マイクロレンズアレイの周囲に設けられ、前記カバーガラスから前記マイクロレンズアレイへの光を絞るように構成された遮光ダムを含む、請求項2に記載のアンダーディスプレイ型指紋認証装置。
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