JP2020127723A - 放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法 - Google Patents

放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正確かつ低被曝量で放射線治療計画の再計画に係る処理を行うこと。【解決手段】 放射線治療計画装置は、比較部と生成部とを有する。比較部は、患者の放射線治療計画に用いられた当該患者の第1の治療計画用医用画像と放射線治療計画の後に撮影された当該患者の計画後医用画像とを比較する。生成部は、比較部による比較の結果に応じて、放射線治療計画に用いられた第2の治療計画用医用画像と計画後医用画像とに基づいて治療計画変更画像を生成する。【選択図】 図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法に関する。
治療計画用のX線コンピュータ断層撮像(CT)装置で得られたX線CT画像に基づいて放射線治療計画を立案する技術が知られている。しかしながら、X線CT画像には、腫瘍の範囲が分かり難い等の問題がある。このため、治療計画用の磁気共鳴イメージング(MRI)装置で得られたMR画像を用いて腫瘍の範囲を同定し、同定された腫瘍の範囲が反映されたX線CT画像に基づいて放射線治療計画を立案する技術には需要がある。このような中、放射線治療においては、放射線の投与により腫瘍の範囲が縮小したり、並行して行われる抗がん剤による治療の影響で患者の体重や体形が変化したりする。このようなとき、放射線治療計画を変更(再計画)するために、MR画像とともに、撮像時に被曝を伴うX線CT画像が再収集されている。
特開2015−205110号公報 特開2017−109099号公報 特開2017−23551号公報 特開2000−105279号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、正確かつ低被曝量で放射線治療計画の再計画に係る処理を行うことである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る放射線治療計画装置は、比較部と生成部とを備える。比較部は、患者の放射線治療計画に用いられた前記患者の第1の治療計画用医用画像と前記放射線治療計画の後に撮影された前記患者の計画後医用画像とを比較する。生成部は、前記比較部による比較の結果に応じて、前記放射線治療計画に用いられた第2の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とに基づいて治療計画変更画像を生成する。
図1は、実施形態に係る放射線治療計画装置を含む放射線治療システムの構成の一例を示す図である。 図2は、図1の放射線治療計画装置の構成の一例を示す図である。 図3は、図1の放射線治療システムにおいて実施される放射線治療の流れの一例を示すフローチャートである。 図4は、図3の放射線治療において最初の放射線治療計画が立案された後に実施される放射線治療の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、図4の放射線治療の各治療回について説明するための図である。 図6は、新たに収集された再計画用MR画像上に、算出された腫瘍領域及び体形の差異が示す領域を表示するカラー画像が重畳表示された図3の放射線治療に係る重畳画像を含む表示画像の一例を示す図である。 図7は、新たに収集された再計画用MR画像とともに、算出された腫瘍領域の差異が示す体積が表示された図3の放射線治療に係る表示画像の一例を示す図である。 図8は、新たに収集された再計画用MR画像とともに、算出された腫瘍領域の差異に関するDose Volume Histogram(DVH)が表示された図3の放射線治療に係る表示画像の一例を示す図である。 図9は、第11の変形例に係る放射線治療の各治療回において使用される画像種を示す図である。 図10は、第12の変形例に係る放射線治療の各治療回において使用される画像種を示す図である。
以下、図面を参照しながら、放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、既出の図に関して前述したものと同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表されている場合もある。
図1は、本実施形態に係る放射線治療計画装置4を含む放射線治療システム100の構成の一例を示す図である。図1に示すように、放射線治療システム100は、互いにネットワークを介して接続された治療計画用のX線コンピュータ断層撮像装置(治療計画用X線CT装置)1、治療計画用の磁気共鳴イメージング装置(治療計画用MRI装置)2、Picture Archiving and Communication Systems(PACS)3、放射線治療計画装置4、放射線治療情報システム5及び放射線治療装置6を有する。
治療計画用X線CT装置1及び治療計画用MRI装置2は、患者に関する3次元医用画像を生成する医用モダリティである。
治療計画用X線CT装置1は、例えば、X線管とX線検出器とを保持する回転フレームを高速で回転させながらX線管から患者にX線を照射し、患者を透過したX線をX線検出器により検出する。そして治療計画用X線CT装置1は、X線検出器からの投影データに基づいて、当該X線の透過経路上にある物質のX線減弱係数の空間分布を表現する3次元のCT画像を生成する。治療計画用X線CT装置1で得られた3次元のCT画像は、放射線治療計画の立案又は変更(再計画)に利用される。なお、放射線治療計画の立案又は変更に利用するために3次元のCT画像を撮像するときには、予め決められた条件の管電圧が設定される。
治療計画用MRI装置2は、例えば、RFコイルからRFパルスを照射して、静磁場内に載置された患者内に存在する対象原子核を励起させ、当該対象原子核から発生されるMR信号をRFコイルにより収集する。そして治療計画用MRI装置2は、RFコイルからのMR信号に基づいて当該対象原子核の空間分布を表現する3次元のMR画像を生成する。治療計画用MRI装置2で得られた3次元のMR画像は、放射線治療計画の立案又は変更(再計画)に利用される。本実施形態に係るMR画像はT1強調やT2強調、拡散強調等の如何なるコントラスト強調法により生成されたものでもよい。また、本実施形態に係るMR画像は、複数のプロトコルで撮像された、複数の3次元のMR画像であってもよい。
治療計画用X線CT装置1及び治療計画用MRI装置2は、それぞれ、患者が固定具により寝台等に固定された状態で、放射線治療計画の立案又は変更に利用するために3次元のCT画像及び3次元のMR画像を撮像する。固定具は、マスクのように患者の体の一部を上から覆うようにして固定するものであってもよいし、患者の体形(形状)に適合する形状を有する寝台上に固定されたものであり、上に患者が寝ることで患者を固定するものであってもよい。また、治療計画用X線CT装置1及び治療計画用MRI装置2の天板は、CT撮像時と、MR撮像時と、放射線治療時との間で患者の体勢が変化しないようにするために、それぞれ、後述する放射線治療装置6の天板と同様にフラットな形状を有している。なお、治療計画用X線CT装置1、治療計画用MRI装置2及び放射線治療装置6の天板の形状は一致していることが望ましい。
PACS3は、医用画像を管理する画像サーバである。例えば、PACS3は、治療計画用X線CT装置1からの3次元のCT画像及び治療計画用MRI装置2からの3次元のMR画像を記憶する。
以下、3次元のCT画像及び3次元のMR画像を総称して3次元医用画像と記載する。3次元医用画像は、3次元状に配列された複数のボクセルから構成される画像データである。また、治療計画用X線CT装置1で得られた3次元医用画像を治療計画用CT画像と記載する。同様に、治療計画用MRI装置2で得られた3次元医用画像を治療計画用MR画像と記載する。
放射線治療計画装置4は、3次元医用画像を利用して当該患者の放射線治療計画を立案するコンピュータである。放射線治療計画情報は、放射線治療情報システム5に供給される。
放射線治療情報システム5は、放射線治療のスケジュール情報や放射線治療計画情報、医用画像等を管理する情報システムである。このような情報システムとしては、例えば、Oncology Information System(OIS)が知られている。放射線治療情報システム5は、例えば、放射線治療装置6に放射線治療計画情報を供給する。
放射線治療装置6は、放射線治療計画に従い患者内の標的腫瘍等に放射線を照射することにより、患者を治療する装置である。本実施形態において放射線の種類は特に限定されない。X線や電子線、粒子線等の放射線が利用可能である。
ここで、粒子線は陽子線と重粒子線の総称であるとする。つまり、本実施形態に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法は、それぞれ、粒子線を用いた放射線治療を実現するための粒子線治療計画装置及び粒子線治療計画方法を含む。また、本実施形態に係る放射線治療装置6は、陽子線治療装置や重粒子線治療装置を含む。
図2は、図1の放射線治療計画装置4の構成の一例を示す図である。図2に示すように、放射線治療計画装置4は、放射線治療装置6による放射線治療のために放射線治療計画を立案したり、放射線治療計画を変更(再計画)したりするためのコンピュータである。図2に示すように、放射線治療計画装置4は、演算回路41、画像処理回路42、通信回路43、表示回路44、入力回路45及び記憶回路46を有する。演算回路41、画像処理回路42、通信回路43、表示回路44、入力回路45及び記憶回路46は、互いにバスを介して通信可能に接続されている。
演算回路41は、放射線治療計画装置4の全体の動作を制御する。演算回路41は、放射線治療計画に関するプログラム(以下、放射線治療計画プログラムと呼ぶ)を実行して、放射線治療装置6による放射線治療の対象である患者に関する放射線治療計画を立案し、照射領域や照射方法、線量分布、照射方向等を含む放射線治療計画情報を生成する。演算回路41は、ハードウェア資源として、Central Processing Unit(CPU)、Micro Processing Unit(MPU)、Graphics Processing Unit(GPU)等のプロセッサと、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等のメモリとを有する。
本実施形態に係る演算回路41は、放射線治療計画プログラムにより、治療計画機能411、画像取得機能412、画像比較機能413、判定機能414及び表示制御機能415を実行する。
治療計画機能411において演算回路41は、治療計画用CT画像及び治療計画用MR画像を利用して、放射線治療の計画である放射線治療計画を立案する。放射線治療計画の立案は、放射線治療計画の変更(再計画)を含む。治療計画機能411を実現する演算回路41は、計画部及び生成部の一例である。
画像取得機能412において演算回路41は、治療計画用X線CT装置1又はPACS3から治療計画用CT画像を取得する。画像取得機能412において演算回路41は、治療計画用MRI装置2又はPACS3から治療計画用MR画像を取得する。画像取得機能412を実現する演算回路41は、取得部の一例である。
画像比較機能413において演算回路41は、互いに異なるタイミングで収集された2つの治療計画用MR画像を比較する。比較される2つの治療計画用MR画像は、最新の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像と、当該放射線治療計画が立案された後に収集された治療計画用MR画像とを含む。画像比較機能413は、2つの治療計画用MR画像の位置合わせをする位置合わせ機能と、位置合わせされた治療計画用MR画像において腫瘍領域を特定する特定機能と、2つの治療計画用MR画像間における腫瘍領域及び/又は体形の差異を算出する算出機能とを含む。画像比較機能413を実現する演算回路41は、比較部の一例である。また、位置合わせ機能、特定機能及び算出機能を実現する演算回路41は、それぞれ、位置合わせ部、特定部及び算出部の一例である。
判定機能414において演算回路41は、互いに異なるタイミングで収集された2つの治療計画用MR画像に関する比較結果に応じて、その時点で最新の放射線治療計画を変更(再計画)するか否かを判定する。判定機能414を実現する演算回路41は、判定部の一例である。
表示制御機能415において演算回路41は、表示回路44の動作を制御する。表示制御機能415において演算回路41は、表示回路44に表示する画像データを生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、表示部の一例である。
なお、演算回路41は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)により実現されてもよい。また、演算回路41は、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)又は単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。
なお、各機能411〜415は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能411〜415を実現するものとしても構わない。
画像処理回路42は、ハードウェア資源として、CPU、GPU、MPU等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。画像処理回路42は、3次元の医用画像に種々の画像処理を施す。例えば、画像処理回路42は、3次元の医用画像にボリュームレンダリングや、サーフェスレンダリング、画像値投影処理、Multi-Planar Reconstruction(MPR)処理、Curved MPR(CPR)処理等の3次元画像処理を施して表示用の2次元の医用画像を生成する。なお、画像処理回路42は、上記画像処理を実現可能なASICやFPGA、CPLD、SPLDにより実現されても良い。画像処理回路42は、表示部の一例であると表現されてもよい。
通信回路43は、図示しない有線又は無線を介して、放射線治療システム100に含まれる治療計画用X線CT装置1、治療計画用MRI装置2、PACS3、放射線治療情報システム5及び放射線治療装置6との間でデータ通信を行う。
表示回路44は、放射線治療計画に関する種々の表示情報を表示する。例えば、表示回路44は、表示制御機能415を実現する演算回路41によって生成された医用画像や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等の放射線治療計画のための表示画面を表示する。表示回路44は、表示インタフェース回路と表示機器とを有する。表示インタフェース回路は、表示対象を表すデータ(表示情報)を映像信号に変換する。表示信号は、表示機器に供給される。表示機器は、表示対象を表す映像信号を表示する。表示機器としては、種々の任意の1又は2以上のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。例えば表示機器として、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ又はプラズマディスプレイが適宜利用可能である。表示回路44は、例えば、図示しない治療室に設置された治療用架台の架台本体に設けられる。表示回路44は、表示部の一例であると表現されてもよい。
なお、表示回路44は、治療室の如何なる場所に設けられてもよい。また、表示回路44は、デスクトップ型でもよいし、無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、表示回路44の表示機器として、1又は2以上のプロジェクタが用いられてもよい。
入力回路45は、放射線診療技師や医師等の放射線治療従事者からの各種指令を受け付ける。入力回路45としては、キーボードやマウス、各種スイッチ等が利用可能である。入力回路45は、受け付けた各種指令に対応する出力信号を、バスを介して演算回路41に供給する。
記憶回路46は、種々の情報を記憶するHard Disk Drive(HDD)やSolid State Drive(SSD)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、記憶回路46は、HDDやSSD等以外にも、Compact Disc(CD)−ROMドライブやDigital Versatile Disc(DVD)ドライブ、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であっても良い。また、記憶回路46の保存領域は、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。
以下、本実施形態に係る放射線治療計画における各部の動作例について、図面を参照して詳細に説明する。図3は、図1の放射線治療システム100において実施される放射線治療の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、放射線治療を受けることが決まった患者に固有の固定具を作成する。固定具は、患者の体形にフィットする形状に成型される。患者の体形にフィットする形状の固定具は、治療中の患者の体動を抑制することができる。固定具は、マスクのように患者の体の一部を上から覆うようにして固定するものであってもよいし、患者の体形(形状)に適合する形状を有する寝台上に固定されたものであり、上に患者が寝ることで患者を固定するものであってもよい。
例えば、Vac−Lok患者固定システムがある。固定具は、例えばポリスチレン製の小ビーズが気密性及び伸縮性を有する袋に封入されたクッションであるとする。固定具上に患者が横臥した状態でエアコンプレッサ等を用いて固定具内を減圧することにより、固定具内のビーズが患者の体形にフィットした形状のまま密集し、固定具が硬くなる。治療期間に亘って固定具内を減圧された状態とすることで、固定具の硬度は、治療期間に亘って保持される。
例えば、マスクシートを用いた患者固定システムがある。固定具は、硬化した状態で常温より高い温度まで温めると軟化し、常温まで冷やすと再び硬化するマスクシートであるとする。マスクシート全体をお湯等で温めて柔らかくする。柔らかくなったマスクシートを患者の頭頸部に載せ、患者の頭頸部の形状に合わせて成型する。成型されたマスクシートは、常温まで冷えることにより患者の頭頸部に合った形状のまま硬くなり、患者に頭頸部にフィットした形状の患者マスクが成型される。硬化した患者マスクを使用することにより、放射線治療時や治療計画用CT画像及び治療計画用MR画像の撮像時に、患者の頭頸部を固定することが可能となる。
ステップS102において、治療計画用X線CT装置1を用いて腫瘍部周辺に関する治療計画用CT画像を撮像する。治療計画用CT画像の撮像は、固定具により患者が治療計画用X線CT装置1の寝台等に固定された状態で行われる。治療計画用CT画像の撮像は、治療計画用X線CT装置1の撮像範囲において腫瘍が含まれるように設定されて行われる。治療計画用X線CT装置1の撮像範囲は、放射線治療の際に放射線ビームが通過する軌跡を全て含むように、また位置合わせの指標となる臓器が含まれるように設定される。また、治療計画用CT画像の撮像は、予め決められた管電圧の条件が設定されて行われる。なお、撮像時の管電圧は、CT値を電子密度又は物理密度へ変換するための変換テーブルを作成する関係で、一意に固定することが推奨される。管電圧を変更する場合、変更する全ての管電圧に関して当該変換テーブルを作成する必要があるため、準備に大量の時間が必要になる。撮像された治療計画用CT画像は、放射線治療計画装置4へ転送される。
ステップS103において、治療計画用MRI装置2を用いて腫瘍部周辺に関する治療計画用MR画像を撮像する。治療計画用MR画像の撮像は、固定具により患者が治療計画用MRI装置2の寝台等に固定された状態で行われる。治療計画用MR画像の撮像は、治療計画用MRI装置2の撮像範囲において腫瘍が含まれるように設定されて行われる。治療計画用X線CT装置1の撮像範囲は、放射線治療の際に放射線ビームが通過する軌跡を全て含むように、また位置合わせの指標となる臓器が含まれるように設定される。撮像された治療計画用MR画像は、放射線治療計画装置4へ転送される。
なお、撮像された治療計画用CT画像及び治療計画用MR画像の各々が、各装置から放射線治療計画装置4へ直接転送される場合を例として説明したが、これに限らない。各画像は、各装置からPACS3へ転送されてもよい。その後、PACS3は、治療計画用CT画像及び/又は治療計画用MR画像を放射線治療計画装置4へ転送すればよい。
ステップS104において、放射線治療計画装置4は、放射線治療計画(最初の放射線治療計画)を立案する。放射線治療計画は、演算回路41による放射線治療計画プログラムの実行により実現される。放射線治療計画は、患者に関する情報から空間的線量分布を作成し、さらにその時間的配分を検討して、最適な治療機器、照射方法及び照射条件等を決定することを含む。
まず、画像取得機能412を実現する演算回路41は、最初の放射線治療計画の立案に利用するために、治療計画用X線CT装置1及び治療計画用MRI装置2から、それぞれ治療計画用CT画像及び治療計画用MR画像(第1のMR画像)を収集する。なお、上述したように、画像取得機能412を実現する演算回路41は、PACS3から各画像を収集してもよい。収集された各画像は、例えば記憶回路46に記憶される。
次に、治療計画機能411を実現する演算回路41は、収集された治療計画用CT画像のCT値を電子密度データ又は物理密度データに変換する。つまり、治療計画機能411は、収集された治療計画用CT画像のCT値を電子密度データ又は物理密度データへ変換する変換機能を含む。この変換には、CT値と電子密度データ又は物理密度データとの変換テーブルが用いられる。変換テーブルは、例えば予め取得されて記憶回路46に記憶されている。
次に、治療計画機能411を実現する演算回路41は、収集された治療計画用MR画像(第1のMR画像)に歪み補正を施す。つまり、治療計画機能411は、収集された治療計画用MR画像に歪み補正を施す補正機能を含む。この歪み補正には、歪みマップが用いられる。歪み補正のために、治療計画用MRI装置2において、歪み分布(歪みマップ)計測用のファントムを用いた同一条件のスキャンが、治療計画用MR画像の撮像に先立って行われればよい。歪みマップは、例えば予め取得されて記憶回路46に記憶されている。なお、歪み補正は、画像処理回路42において実行されてもよい。
次に、治療計画機能411を実現する演算回路41は、歪み補正が施された治療計画用MR画像(第1のMR画像)と、収集された治療計画用CT画像とを合成して合成画像を生成する。画像処理回路42は、合成画像(3次元医用画像)にMPR処理を施すことにより表示用の合成画像(MPR画像)を生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、生成された表示用の合成画像を表示回路44に表示する。
次に、治療計画機能411を実現する演算回路41は、放射線治療計画を作成する。放射線治療計画の作成に係る処理は、前処理及び計画処理を含む。
前処理において、治療計画機能411を実現する演算回路41は、合成画像に基づいて、腫瘍領域及びリスク領域を同定する。リスク領域は、被曝によって副作用が発生するリスクが高い臓器等を含む領域である。なお、腫瘍領域の同定には治療計画用MR画像が適している。このため、腫瘍領域の同定には、例えば治療計画用MR画像から抽出された腫瘍領域が用いられる。リスク領域の同定におけるリスク領域の抽出には、一般的には治療計画用CT画像が用いられることが多いが、治療計画用MR画像がリスク領域抽出に十分な空間分解能を有している場合は、治療計画用MR画像が用いられてもよい。なお、腫瘍領域及びリスク領域の抽出は、画像処理回路42において実行されてもよい。
また、治療計画機能411を実現する演算回路41は、同定された腫瘍領域に、患者動き、治療装置の不確かさ等を鑑みたマージンを加えて、照射対象領域を決定する。また、治療計画機能411を実現する演算回路41は、本計画による照射対象領域への期待される線量分布やリスク臓器への被曝上限等を決定する。
なお、同定される腫瘍領域及びリスク領域の数は、それぞれ2つ以上の複数であってもよい。この場合、例えば、N個の腫瘍領域が、腫瘍領域1、腫瘍領域2、…、腫瘍領域Nとして同定されたり、M個のリスク領域が、リスク領域1、リスク領域2、…、リスク領域Mとして同定されたりすればよい。以下、説明の簡単のために、同定された腫瘍領域及びリスク領域の数は、それぞれ1つであるとする。
計画処理において、治療計画機能411を実現する演算回路41は、放射線治療計画を作成する。放射線治療計画の作成は、フォワードプランニングによって行われてもよいし、インバースプランニングによって行われてもよい。
例えば、フォワードプランニングによって放射線治療計画が作成されるとき、まず、放射線治療の照射方向数や各照射方向に関する照射角度や照射の放射線強度、照射のコリメータ開度、ウェッジフィルター等の条件が設定される。治療計画機能411を実現する演算回路41は、設定された条件に基づいて放射線の線量分布を算出する。例えば計画者は、算出された線量分布が重畳された治療計画用CT画像又は表示用の合成画像を確認することにより、最適な照射条件であるか否かを判断する。治療計画機能411を実現する演算回路41は、例えば入力回路45から取得した計画者の判断結果に基づいて、最適な線量分布であるか否かを判定する。最適な線量分布であると判定されなかったとき、治療計画機能411を実現する演算回路41は、上記の複数の条件のうち一部又は全部の条件を変更して、再度線量分布を算出する。このように、条件を変更しながら少しずつ線量分布を変化させていき、所望の線量分布が実現できるまで繰り返し条件を変更することにより放射線治療計画が作成される。
例えば、インバースプランニングによって放射線治療計画が作成されるとき、まず、照射対象領域へ投与する線量及び許容範囲が設定される。また、リスク領域に関する許容範囲を超える線量がリスク領域に対して投与されないように、リスク領域に対する安全レベルの投与線量(線量制約)が設定される。治療計画機能411を実現する演算回路41は、各種パラメータを変更しながら、設定された照射条件を満たす放射線治療計画を作成する。
次に、計画者は、作成された放射線治療計画や放射線強度分布、Dose Volume Histogram(DVH)等をチェックする。DVHは、例えば放射線治療計画から作成される。なお、これらのチェックは、治療計画機能411を実現する演算回路41により行われてもよい。この場合、チェックに要する各種の閾値は、例えば記憶回路46等に記憶されていればよい。チェックの結果、問題ないと判断されたとき、作成された放射線治療計画等は承認され、放射線治療情報システム5に転送される。
なお、放射線治療計画の作成は、粒子線ビームに関するシミュレーションを含んでもよい。粒子線ビームに関するシミュレーションは、前処理において決定された期待される線量分布に基づいて行われる。粒子線は、ある目的の深さにブラッグピークと呼ばれる電離ピークを有する。粒子線のエネルギーを変更することにより、粒子線のブラッグピークの深さが変更される。このような中、照射領域内を均等に照射するために、互いにエネルギーの異なる複数の粒子線ビームを用いることにより、照射領域の大きさや深さに合わせて拡大されたブラッグピーク(拡大ブラッグピーク:SOBP)を形成することができる。つまり、粒子線ビームに関するシミュレーションは、期待される線量分布を実現するために照射される複数の粒子線ビームの数及びエネルギーを決定するものであると表現できる。
ステップS105において、放射線治療計画(最初の放射線治療計画)に基づいて放射線治療を実施する。放射線治療は、放射線治療情報システム5から1回目の放射線治療に関する放射線治療計画を放射線治療装置6に送信することで開始される。計画された放射線の投与が終了すると、1回目の放射線治療は完了する。その後、放射線治療計画に従って、複数回の放射線治療が行われることになる。例えば、最初の放射線治療計画で計画された腫瘍領域に関する総線量(総投与線量)が60Gyであるとする。このとき、例えば、腫瘍領域に2Gyの線量で放射線を投与する放射線治療が、週5日で6週間継続して行われる。
一般に、複数回の放射線治療が行われる間に、腫瘍領域が縮小したり、腫瘍領域の形状が変化したりすることがある。また、放射線治療は、抗がん剤治療と並行して行われることがある。抗がん剤治療を行っているとき、患者は吐き気をもよおすことが多々あり、食欲が低下することがある。このため、複数回の放射線治療が行われる間に、患者の体重が徐々に低下することがある。体重の低下は、体形の変化を伴う。腫瘍領域の大きさや腫瘍領域の形状、患者の体形等が変化した場合、放射線治療計画を変更(再計画)することが望まれる。しかしながら、治療計画用CT画像の撮像は、被曝を伴う。
そこで、本実施形態に係る放射線治療システム100では、腫瘍領域の大きさや腫瘍領域の形状、患者の体形等の変化を把握するために、放射線治療計画が立案された後のタイミングで、治療計画用MR画像(第2のMR画像)を撮像する。
また、本実施形態に係る放射線治療システム100では、最新の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像(第1のMR画像)と、新たに収集された治療計画用MR画像(第2のMR画像)とを比較することにより、放射線治療計画の変更(再計画)の要否が判定される。
また、本実施形態に係る放射線治療システム100では、放射線治療計画の立案に利用された治療計画用CT画像と、新たに収集された治療計画用MR画像(第2のMR画像)とを利用して、新たな放射線治療計画を立案(再計画)する。
以下、最初の放射線治療計画が立案された後に、演算回路41による放射線治療計画プログラムの実行により実現される放射線治療計画装置4の動作例について、図面を参照して詳細に説明する。図4は、図3の放射線治療において最初の放射線治療計画が立案された後に実施される放射線治療の流れの一例を示すフローチャートである。図5は、図4の放射線治療の各治療回について説明するための図である。治療回は、週5日で6週間に亘って実施される放射線治療のうちの一日に行われる放射線治療を指す。治療回においては1又は2以上の照射方向から1又は2以上の回数の放射線照射が行われる。
(1回目の治療回について)
まず、図3のステップS104において最初の放射線治療計画が立案された後に実行される1回目の治療回について説明する。
1回目の治療回が開始される時点で最新の放射線治療計画は、図3のステップS104で立案された最初の放射線治療計画である。最初の放射線治療計画は、治療計画用CT画像CT_1及び治療計画用MR画像MR_1を利用して立案された放射線治療計画である。ここで、治療計画用CT画像CT_1は、図3のステップS102で収集された治療計画用CT画像である。治療計画用MR画像MR_1は、図3のステップS103で収集された治療計画用MR画像である。本治療回において、治療計画用MR画像MR_1は、第1のMR画像の一例である。なお、治療計画用MR画像MR_1には複数のプロトコルで撮像された複数の3次元MR画像が含まれる。
ステップS201において、判定機能414を実現する演算回路41は、再計画用MR画像を収集するか否かを判定する。本判定は、例えば、医師等のユーザの判断に応じて行われる。医師等のユーザの判断は、例えば、入力回路45が出力する制御信号に基づいて取得される。当該制御信号は、医師等のユーザによる操作(ユーザ操作)や入力に応じて生成される。治療計画用MR画像の撮像は、例えば1週間に1回行われるとする。このとき、1回目の治療回に係る本判定では、再計画用MR画像を収集しないと判定される。放射線治療は、再計画用MR画像を収集しないと判定された場合はステップS208へ進む。
ここで、再計画用MR画像は、放射線治療計画の再計画の要否の判断や放射線治療計画の再計画に利用される治療計画用MR画像である。再計画用MR画像は、図3のステップS103と同様にして撮像範囲が決定された上で撮像された画像である。つまり、最初の放射線治療計画に利用された治療計画用MR画像と、本ステップで収集された再計画用MR画像とは、同じプロトコルで得られた3次元医用画像である。
なお、判定機能414を実現する演算回路41は、医師等のユーザの判断に限らず、例えば、予め設定された収集スケジュール(計画されたスケジュール)や院内システムから取得した体重の計測値を含む患者情報、MR画像が送られてきたか否か、抗がん剤の投与スケジュール等に基づいて、ステップS201の判定を行ってもよい。
ステップS208において、放射線治療装置6は、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて、放射線治療を実施する。なお、1回目の治療回に係る本ステップが実行されるとき、最新の放射線治療計画は、図3のステップS104で立案された最初の放射線治療計画である。
まず、放射線治療装置6で受信された情報に基づいて、放射線治療の準備が開始される。図3のステップS101で作成した患者専用の固定具を準備した上で、治療室内に患者を迎える。患者を寝台上に寝かせた上で固定具をセットする。なお、図3のステップS101で作成した患者専用の固定具が固定された寝台に患者を寝かせる場合もあり得る。
次に、患者体表のマークに従って、図示しない治療Iso-centerを示すレーザー位置決め装置に従って、腫瘍がIso-centerに略一致するように寝台位置を調整する。この位置決めを第1の位置決めと呼ぶ。
次に、X線ステレオ画像又はコーンビーム(CB)CT画像を撮像する。撮像されたX線ステレオ画像又はCBCT画像から得られる骨又は臓器の情報を利用して、腫瘍がIso-centerに精度良く一致するように寝台位置や寝台角度を調整する。この位置決めを第2の位置決めと呼ぶ。寝台位置は、例えば、寝台をX軸、Y軸又はZ軸に沿って移動させることにより調整する。寝台角度は、例えば、寝台をX軸、Y軸又はZ軸回りに回転させることにより調整する。ここで、X軸、Y軸及びZ軸は、それぞれ、寝台がホームポジションにある状態での患者の左右方向、当該患者の前後方向及び当該患者の上下(体軸)方向であるとする。
次に、放射線治療装置6は、1回目の治療回に関する最初の放射線治療計画に従って放射線を投与する。放射線治療は、計画された放射線の投与が終了した後、ステップS209へ進む。
ステップS209において、判定機能414を実現する演算回路41は、放射線治療を終了するか否かを判定する。本判定は、医師等のユーザの判断に応じて行われる。医師等のユーザの判断は、例えば、入力回路45が出力する制御信号に基づいて取得される。例えば、最初の放射線治療計画において、週5日で6週間継続する放射線治療が計画されているとする。このとき、1回目の治療回に係る本判定では、放射線治療を終了しないと判定される。放射線治療は、放射線治療を終了しないと判定された場合はステップS201へ戻る。
なお、ステップS209の判定は、例えば、判定機能414を実現する演算回路41が最新の放射線治療計画により計画された放射線治療がすべて完了したか否かを判定することにより行われてもよい。また、判定機能414を実現する演算回路41は、総投与線量が計画された総投与線量に達したか否かに応じて判定を行ってもよい。判定に要する各種の閾値は、例えば予め設定されて記憶回路46に記憶されていればよい。
なお、2回目以降の治療回のうち、ステップS201において再計画用MR画像を収集しないと判定された治療回では、上述した1回目の治療回と同様に、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて放射線治療が実施される。
(L回目の治療回について)
次に、図5のL回目の治療回について説明する。
L回目の治療回が開始される時点で最新の放射線治療計画は、治療計画用CT画像CT_1及び治療計画用MR画像MR_1を利用して図3のステップS104で立案された最初の放射線治療計画であるとする。また、L回目の治療回では、再計画用MR画像MR_Lが収集された後、新たな放射線治療計画が立案(再計画)される場合を例として説明する。本治療回において、治療計画用MR画像MR_1は、第1のMR画像の一例である。また、再計画用MR画像MR_Lは、第2のMR画像の一例である。なお、再計画用MR画像MR_Lには複数のプロトコルで撮像された複数の3次元MR画像が含まれる。
ステップS201において、判定機能414を実現する演算回路41は、再計画用MR画像を収集するか否かを判定する。L回目の治療回に係る本判定では、再計画用MR画像MR_Lを収集すると判定される。放射線治療は、再計画用MR画像を収集すると判定された場合はステップS202へ進む。
ステップS202において、画像取得機能412を実現する演算回路41は、治療計画用MRI装置2から、再計画用MR画像MR_Lを収集する。なお、再計画用MR画像MR_Lは、PACS3を介して収集されてもよい。収集された再計画用MR画像MR_Lは、例えば記憶回路46に記憶される。
ステップS203において、画像比較機能413を実現する演算回路41は、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関して、2つの治療計画用MR画像間で比較する。本ステップで比較される2つの治療計画用MR画像は、最新の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像及びステップS202で収集された再計画用MR画像である。つまり、L回目の治療回に係る本比較では、治療計画用MR画像MR_1と、再計画用MR画像MR_Lとが比較される。
本比較は、前処理と比較処理とからなる。前処理では治療計画用MR画像MR_1と再計画用MR画像MR_Lとの位置合わせが行われる。次に、比較処理は、腫瘍領域、体形及び投与線量のうち少なくとも1つに関して行われる。腫瘍領域の比較は、例えば、腫瘍領域の腫瘍径や最大長さ等の代表長さ、体積、任意断面における面積、位置、有無等が比較される。体形の比較は、例えば、治療計画用MR画像上の軟組織の最大長さ等の代表長さや体積、任意断面における面積、位置、有無等が比較される。
まず、画像比較機能413を実現する演算回路41は、治療計画用MR画像MR_1と、再計画用MR画像MR_Lとの間で位置合わせをする。位置合わせの対象構造は、放射線治療装置6で行われる第2の位置決めで使用されるイメージング手段によって異なる。使用されるイメージング手段がX線ステレオ装置である場合など、X線ステレオ画像が位置決めに使用される場合は、骨情報や大きな臓器の陰を元に位置合わせを行う。使用されるイメージング手段がコーンビーム(CB)CT装置である場合など、CBCT画像が位置決めに使用される場合は、位置合わせに利用する腫瘍を含む、あるいは腫瘍の近くにある臓器を元に位置合わせを行う。
次に、画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lにおいて、腫瘍領域を特定する。例えば、再計画用MR画像MR_Lでの腫瘍領域は、治療計画用MR画像MR_1上で同定された腫瘍領域に基づいて、再計画用MR画像MR_L上での同一部位で腫瘍領域を探索することにより同定できる。なお、治療計画用MR画像MR_1における腫瘍領域は、例えば図3のステップS104で最初の放射線治療計画が立案されたときに同定されているとする。
次に、画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lにおいて特定された腫瘍領域と、治療計画用MR画像MR_1において同定された腫瘍領域との差異を算出する。画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lと治療計画用MR画像MR_1との間における体形の差異を算出してもよい。本ステップで算出される腫瘍領域及び/又は体形の差異は、例えば以下の4つの差異を含む。
第1の差異は、治療計画用MR画像MR_1にはあったが、再計画用MR画像MR_Lにはない軟組織に関する。
第2の差異は、治療計画用MR画像MR_1にはなかったが、再計画用MR画像MR_Lにはある軟組織に関する。
第3の差異は、治療計画用MR画像MR_1上では腫瘍領域であったが、再計画用MR画像MR_L上では腫瘍領域ではない部位に関する。
第4の差異は、治療計画用MR画像MR_1上では腫瘍領域ではなかったが、再計画用MR画像MR_L上では腫瘍領域である部位に関する。
ステップS204において、表示制御機能415を実現する演算回路41は、算出された腫瘍領域及び/又は体形に関する4つの差異が示す領域を、それぞれ異なる色で表示する。図6は、最新の放射線治療計画の立案に利用された再計画用MR画像MR_L上に、算出された腫瘍領域及び体形の差異が示す領域を表示するカラー画像I11が重畳表示された図3の放射線治療に係る重畳画像I12を含む表示画像I13の一例を示す図である。
例えば、表示制御機能415を実現する演算回路41は、第1の差異が示す領域A1、第2の差異が示す領域A2、第3の差異が示す領域A3及び第4の差異が示す領域A4に、それぞれ、黄色、黄緑、ピンク及び水色を割り当てる。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上で、4つの差異が示す領域A1〜A4が、それぞれの配色で半透明に表示されるように表示用の2次元のカラー画像I11を生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上に、当該カラー画像I11が重畳された重畳画像I12を含む表示画像I13を生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、生成した表示画像I13の画像データを、表示回路44へ出力する。表示回路44は、表示画像I13の画像データに基づいて、重畳画像I12を含む表示画像I13を表示する。
なお、関心はあくまで腫瘍領域であることから、位置合わせにおいて、位置合わせの対象構造以外は、多少ずれても構わない。このとき、歪み補正は施されなくてもよい。
このように重畳画像I12が表示されることにより、医師等のユーザは、最新の放射線治療計画が立案されたときに利用された治療計画用MR画像MR_1と、新たに撮像された再計画用MR画像MR_L(治療計画用MR画像)との差異を明確に把握することができる。このため、医師等のユーザは、再計画が必要か否かを容易に判断することができる。
なお、図6に示すように、重畳画像I12において、再計画用MR画像MR_L上で特定された高線量のリスク領域RAが表示されていてもよい。
例えばステップS203において、画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lにおいて、リスク領域RAを特定する。例えば、再計画用MR画像MR_Lでのリスク領域RAは、治療計画用MR画像MR_1上で同定されたリスク領域に基づいて、再計画用MR画像MR_L上での同一部位でリスク領域RAを探索することにより同定できる。なお、治療計画用MR画像MR_1におけるリスク領域は、例えば図3のステップS104で最初の放射線治療計画が立案されたときに同定されているとする。次に、画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lにおいて特定されたリスク領域RAのうち、高線量のリスク領域RAを算出する。高線量のリスク領域RAは、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて特定されればよい。
例えばステップS204において、表示制御機能415を実現する演算回路41は、算出された高線量リスク領域RAを、算出された腫瘍領域及び/又は体形の差異を示す領域A1〜A4とは異なる色で表示する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、高線量リスク領域RAに赤色を割り当てる。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上で、高線量リスク領域RAが、赤色で半透明にさらに表示されるように表示用の2次元のカラー画像I11を生成する。
このように、再計画用MR画像MR_L上で特定された高線量のリスク領域RAが重畳画像I12上で表示されることにより、医師等のユーザは、再計画が必要であるかをさらに容易に把握できる。
ステップS205において、判定機能414を実現する演算回路41は、新たな放射線治療計画を立案(再計画)するか否かを判定する。新たな放射線治療計画の立案は、その時点で最新の放射線治療計画の変更と表現されてもよい。本判定は、重畳画像I12を見た医師等のユーザの判断に応じて行われる。医師等のユーザの判断は、例えば、入力回路45が出力する制御信号に基づいて取得される。放射線治療は、再計画すると判定された場合はステップS206へ進む。
なお、ステップS205の判定は、例えば、判定機能414を実現する演算回路41が算出された腫瘍領域及び/又は体形に関する4つの差異が所定量以上であるか否かを判定することにより行われてもよい。判定に要する各差異の閾値は、例えば予め設定されて記憶回路46に記憶されていればよい。
ステップS206において、表示制御機能415を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_Lに相当する再計画用CT画像を疑似的に生成する。以下、疑似的に生成された再計画用CT画像を仮想CT画像と記載する。仮想CT画像は、3次元医用画像の一例である。
まず、表示制御機能415を実現する演算回路41は、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像MR_1と、再計画用MR画像MR_Lとの位置合わせを行う。2つの治療計画用MR画像の位置合わせは、臓器情報や腫瘍情報、体形等に基づいて行われる。体形や臓器情報は、治療計画用MR画像から抽出できる軟組織情報の一例である。軟組織情報には、腫瘍情報が含まれていてもよい。表示制御機能415を実現する演算回路41は、再計画用MR画像MR_L上の任意の点が、1回目の治療開始前に収集された治療計画用MR画像MR_1上でどこに対応するかを同定する。これらの処理は、一般に画像を歪ませるワーピング等で使用されている処理である。
なお、例えば最初の放射線治療計画が本ステップの処理が行われるときの最新の放射線治療計画であるとき、ステップS203において位置合わせが行われているため、本ステップの処理は行われなくてよい。
次に、表示制御機能415を実現する演算回路41は、同定された治療計画用MR画像間の位置に関する対応関係に基づいて、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1を変形する。本変形は、骨情報は変形しないとの拘束条件を設けた上で行われる。骨情報は、骨の形状や大きさ、位置の情報を含む。換言すれば、治療計画用CT画像CT_1の変形は、治療計画用CT画像CT_1上の腫瘍領域、臓器領域及び軟組織領域のうち少なくとも1つの変形である。変形された治療計画用CT画像CT_1は、再計画用の仮想CT画像CT_Lである。なお、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1との間の位置に関する対応関係は、最初の放射線治療計画が立案されるときに同定されている。
ステップS207において、治療計画機能411を実現する演算回路41は、再計画用の仮想CT画像CT_Lと、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lを利用して、新たな放射線治療計画を立案(再計画)する。このとき、図3のステップS104と同様にして、仮想CT画像CT_L及び再計画用MR画像MR_Lを用いて電子密度分布又は物理密度分布が算出される。
このように、L回目の治療回に係る放射線治療では、治療計画用MR画像間の位置に関する対応関係に基づいて、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1から再計画用の仮想CT画像CT_Lを生成する。ここで、表示制御機能415は、新たに収集された再計画用MR画像MR_LのMRI画素値をCT画素値へ変換するCT値変換機能を含むと表現できる。また、L回目の治療回に係る放射線治療では、生成された仮想CT画像CT_LのCT値を電子密度分布又は物理密度分布に変換し、その分布を用いて新たな放射線治療計画が立案される。
なお、再計画用の仮想CT画像CT_Lが作成される場合を例として説明したが、これに限らない。例えば、治療計画機能411を実現する演算回路41は、新たに収集した再計画用MR画像から直接電子密度分布又は物理密度分布を同定してもよい。この構成であっても、上述の構成と同様の効果が得られる。
治療計画機能411を実現する演算回路41は、仮想CT画像CT_Lを用いて立案した新しい放射線治療計画を放射線治療情報システムへ転送する。以降の放射線治療は、その時点で最新の放射線治療計画が放射線治療情報システム5上で同定され、その治療回に関する最新の放射線治療計画が放射線治療情報システム5から放射線治療装置6で受信されることで開始される。
ステップS208において、放射線治療装置6は、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて、放射線治療を実施する。L回目の治療回に係る本ステップが実行されるとき、最新の放射線治療計画は、ステップS207で再計画された放射線治療計画である。
なお、L回目以降の各治療回では、次に再計画が行われるまで、本治療回で再計画された放射線治療計画に基づいて放射線治療が実施される。
ステップS209において、判定機能414を実現する演算回路41は、1回目の治療回と同様にして、放射線治療を終了するか否かを判定する。
(M回目の治療回について)
次に、図5のM回目の治療回について説明する。
M回目の治療回が開始される時点で最新の放射線治療計画は、再計画用の仮想CT画像CT_L及び再計画用MR画像MR_Lを利用してL回目の治療回において再計画された放射線治療計画であるとする。また、M回目の治療回では、再計画用MR画像MR_Mが収集された後、新たな放射線治療計画が立案(再計画)されない場合を例として説明する。本治療回において、再計画用MR画像MR_Lは、第1のMR画像の一例である。また、再計画用MR画像MR_Mは、第2のMR画像の一例である。
本治療回に係るステップS201乃至ステップS205の放射線治療は、1回目やL回目の治療回と同様である。本治療回では、ステップS201で再計画用MR画像MR_Mを収集すると判定される。その後、ステップS202で再計画用MR画像MR_Mが収集され、ステップS203で再計画用MR画像MR_Lと再計画用MR画像MR_Mとが比較され、ステップS204で2つの再計画用MR画像間の比較結果が表示される。また、ステップS205で再計画しないと判定される。その後、ステップS208でL回目の治療回で再計画された放射線治療計画に基づいて放射線が投与される。L回目の治療回に関する放射線の投与が終了した後、ステップS209で放射線治療を終了しないと判定される。
このように、新たに再計画用MR画像MR_Mが収集された後、再計画が必要ないと判断されたとき、1回目やL回目の治療と同様にして、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて放射線治療が施行される。
(N回目の治療回について)
次に、図5のN回目の治療回について説明する。
N回目の治療回が開始される時点で最新の放射線治療計画は、再計画用の仮想CT画像CT_L及び再計画用MR画像MR_Lを利用してL回目の治療回において再計画された放射線治療計画であるとする。また、N回目の治療回では、再計画用MR画像MR_Nが収集された後、新たな放射線治療計画が立案(再計画)される場合を例として説明する。本治療回において、再計画用MR画像MR_Lは、第1のMR画像の一例である。また、再計画用MR画像MR_Nは、第2のMR画像の一例である。
本治療回に係るステップS201乃至ステップS209の放射線治療は、L回目の治療回と同様である。
本治療回では、ステップS201で再計画用MR画像MR_Nを収集すると判定される。その後、ステップS202で再計画用MR画像MR_Nが収集され、ステップS203で再計画用MR画像MR_Lと再計画用MR画像MR_Nとが比較され、ステップS204で2つの再計画用MR画像間の比較結果が表示される。また、ステップS205で再計画すると判定される。その後、ステップS206で最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像MR_1と、新たに収集された再計画用MR画像MR_Nとの位置合わせが行われることにより、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1からN回目の治療回に係る再計画用の仮想CT画像CT_Nが生成される。その後、ステップS207で仮想CT画像CT_N及び再計画用MR画像MR_Nを利用して新たな放射線治療計画が立案される。その後、本治療回で再計画された放射線治療計画に基づいて放射線が投与される。N回目の治療回に関する放射線の投与が終了した後、ステップS209で放射線治療を終了しないと判定される。
このように、本実施形態に係る放射線治療では、最初の放射線治療計画が立案された後に収集された再計画用MR画像に応じて放射線治療計画が変更され、その時点で最新の放射線治療計画に基づいて各治療回に関する放射線治療が行われる。その後、放射線治療は、ステップS209で放射線治療を終了すると判定されるまで、ステップS201乃至ステップS209を繰り返す。放射線治療は、ステップS209で放射線治療を終了すると判定された場合は終了する。
このように、本実施形態に係る放射線治療計画装置4は、その時点で最新の放射線治療計画に関する再計画の要否を、最新の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像と、新たに収集された治療計画用MR画像とを比較することにより判定する。また、本実施形態に係る放射線治療計画装置4は、最初の放射線治療計画の立案に利用されたCT画像と、新たに収集された治療計画用MR画像とを利用して放射線治療計画を再計画する。この構成によれば、撮像時に被曝を伴う治療計画用CT画像を用いることなく、放射線治療計画を適切に再計画できる。なお、新たに収集された治療計画用MR画像は、その時点で最新の放射線治療計画が立案された後のタイミングであり、当該放射線治療計画に従う治療回において放射線の投与が開始される前のタイミングでもある。
(第1の変形例)
以下、図面を参照しながら本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
実施形態では、2つの治療計画用MR画像に関する比較が、視覚的な比較により実施される放射線治療計画装置4を例として説明した。しかしながら、2つの治療計画用MR画像に関する比較は、数値の比較により行われてもよい。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
本変形例に係る放射線治療のステップS203において、画像比較機能413を実現する演算回路41は、治療計画用MR画像MR_1と再計画用MR画像MR_Lとの間における、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異が示す体積を算出する。また、ステップS204において、表示制御機能415を実現する演算回路41は、最新の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像とともに、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異が示す体積を表示する。図7は、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとともに、算出された腫瘍領域の差異が示す体積が表示された図3の放射線治療に係る表示画像I24の一例を示す図である。図7に示す例では、治療計画用MR画像MR_1上では腫瘍領域ではなかったが、再計画用MR画像MR_L上では腫瘍領域である部位が示す複数の領域A4が示されている。図7に示すように、算出された腫瘍領域の差異が示す体積は、例えば表として表示される。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上で、腫瘍領域の差異が示す複数の領域A4が、割り当てられた配色で半透明に表示されるように表示用の2次元のカラー画像I21を生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上に、当該カラー画像I21が重畳された重畳画像I22を生成する。また、表示制御機能415を実現する演算回路41は、算出された腫瘍領域の差異が示す体積をまとめた表を含む表示用の画像I23を生成する。表示制御機能415を実現する演算回路41は、重畳画像I22及び画像I23を含む表示用の画像(表示画像I24)を生成し、表示回路44へ出力する。
このように重畳画像(表示画像I24)が表示されることにより、医師等のユーザは、より明確に腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異を把握できる。
(第2の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に第1の変形例との相違点について説明する。なお、以下の説明において、第1の変形例と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異が示す体積は、絶対値に限らず、相対値として算出されてもよい。画像比較機能413を実現する演算回路41は、体形に関する差異について、その変化体積が人体に相当する部位の体積に占める割合を算出する。また、腫瘍領域に関する差異について、その変化体積が腫瘍領域の体積に占める割合を算出する。このとき、図7の表示用の画像I23には、算出された変化体積の割合が示された表を含む。このような構成であっても、上述と同様の効果が得られる。
(第3の変形例)
以下、図面を参照しながら本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
実施形態では、2つの治療計画用MR画像に関する比較が、視覚的な比較により実施される放射線治療計画装置4を例として説明した。しかしながら、2つの治療計画用MR画像に関する比較は、数値の比較により行われてもよい。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
本変形例に係る放射線治療のステップS203において、画像比較機能413を実現する演算回路41は、治療計画用MR画像MR_1と再計画用MR画像MR_Lとの間における、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異が示す変化体積の割合を算出する。また、ステップS204において、表示制御機能415を実現する演算回路41は、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとともに、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異が示す体積に関するDVHを表示する。図8は、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとともに、算出された腫瘍領域の差異に関するDVHが表示された図3の放射線治療に係る表示画像I34の一例を示す図である。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上に、腫瘍領域TA及びリスク領域RAが、それぞれ割り当てられた配色で半透明に表示されるように表示用の2次元のカラー画像I31を生成する。また、カラー画像I31には、線量分布がさらに含まれる。線量分布は、例えば、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lと、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1とに基づいて算出された線量分布である。表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上に、当該カラー画像I31が重畳された重畳画像I32を生成する。また、表示制御機能415を実現する演算回路41は、算出された腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異の示す体積の割合に基づいて、DVHを含む表示用の画像I33を生成する。DVHは、例えば、横軸に線量、縦軸に体積%を取る。DVHは、例えば、腫瘍領域TAの100%に対して54Gy以上の放射線が投与されているとき、0〜54Gyまでは100%である。また、腫瘍領域TAの90%に対して60Gy以上の放射線が投与されている場合、そこから徐々に減少して60Gyで90%である。さらに、63Gy以上の放射線が投与されている腫瘍領域TAが無ければ、そこから急激に減少して63Gyで0である。表示制御機能415を実現する演算回路41は、重畳画像I32及び画像I33を含む表示用の画像(表示画像I34)を生成し、表示回路44へ出力する。なお、表示画像I34には、リスク領域のDVHを含む表示用の画像がさらに含まれていてもよい。
このように重畳画像(表示画像I34)が表示されることにより、医師等のユーザは、より明確に腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異を把握できる。
(第4の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
実施形態では、2つの治療計画用MR画像に関する比較が、腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異の示す領域に関して実施される放射線治療計画装置4を例として説明した。しかしながら、2つの治療計画用MR画像に関する比較は、線量分布に関する数値の比較により行われてもよい。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
例えば、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)による線量分布と、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lと、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1とに基づいて算出された線量分布とが比較される。本比較において、画像比較機能413を実現する演算回路41は、治療計画用CT画像CT_1に対応する治療計画用MR画像MR_1と、再計画用MR画像MR_Lとの位置合わせをする。その後、画像比較機能413を実現する演算回路41は、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)と、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとに基づいて、線量分布(投与線量)を再計算する。例えば、患者の体形が変化したとき等、放射線照射の人体通過長が変わる。つまり、本変形例に係る放射線治療では、この通過長の変化を計算することにより、患者の体形に関して比較することができる。例えば、画像比較機能413を実現する演算回路41は、再計算された線量分布(投与線量)に基づいて、放射線の人体通過軌跡の長さを算出する。画像比較機能413を実現する演算回路41は、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)による放射線の人体通過軌跡の長さと、本ステップで算出された放射線の人体通過軌跡の長さとの変化量をさらに算出する。本変形例に係る放射線治療では、例えば、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_Lとともに、算出された通過長の変化のうち、最も大きい値が表示される。つまり、表示制御機能415を実現する演算回路41は、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_Lとともに、算出された変化量を表示する表示画像を生成する。このような構成であっても、上述と同様に治療計画用MR画像について比較することができる。
なお、特定された腫瘍領域やリスク領域がさらに重畳表示されてもよい。また、腫瘍領域やリスク領域のDVHがさらに表示されてもよい。このような構成であれば、医師等のユーザは、より詳細に腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異を把握することができる。
(第5の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に第4の変形例との相違点について説明する。なお、以下の説明において、第4の変形例と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
線量分布の比較は、より詳細に行われてもよい。例えば、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lと、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1とに基づいて最新の治療計画に基づく線量分布が算出される。算出された線量分布は、例えば図8のように、腫瘍領域やリスク領域とともに新たに収集された再計画用MR画像MR_L上に表示される。さらに本変形例に係る放射線治療では、体形や臓器の形状、腫瘍領域形状等に基づいて、最初の放射線治療計画(その時点で最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用MR画像MR_1から、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lに変形する変換マップを作成する。算出された線量分布は、作成された変換マップで略同じ部位であると同定された位置同士で比較される。このとき、比較の結果は、作成された変換マップにより同定された同じ位置同士での線量の変化量[Gy]である。本変形例に係る放射線治療では、例えば、MPR処理が施された再計画用MR画像MR_L上に、算出された線量の変化量が表示される。このような構成であれば、さらに詳細に治療計画用MR画像について比較することができる。
なお、特定された腫瘍領域やリスク領域がさらに重畳表示されてもよい。また、腫瘍領域やリスク領域のDVHがさらに表示されてもよい。例えば、最新の放射線治療計画の立案時に同定された腫瘍領域やリスク領域のDVHは、それぞれ赤と黒の点線で表示される。さらに、体形変化や腫瘍領域の変化によって生じた線量変化を鑑みたDVHは、それぞれ赤と黒の実線で表示される。つまり、算出されたDVHと同時に、その時点で最新の放射線治療計画に関するDVHが表示される。このような構成であれば、医師等のユーザは、より詳細に腫瘍領域及び/又は患者の体形に関する差異を把握することができる。
(第6の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
実施形態では、2つの治療計画用MR画像間の位置の対応関係に基づいて治療計画用CT画像を変形することにより再計画用の仮想CT画像を生成する放射線治療計画装置4を例として説明した。しかしながら、再計画用の仮想CT画像の生成は、これに限らない。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
例えば、本変形例に係る放射線治療では、最初の放射線治療計画(最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1及び治療計画用MR画像MR_1に基づいて、MRI画素値とCT値との変換テーブルが作成される。つまり、治療計画機能411は、新たに収集された治療計画用MR画像のMRI画素値をCT値に変換するCT値変換機能を含む。その後、作成された変換テーブルを用いて、新たに収集された再計画用MR画像MR_LのMRI画素値は、CT値に変換される。再計画は、変換されたCT値に基づいて行われる。ただし、MR画像では骨情報が十分に抽出できない。一方で、骨情報は体形変化などと異なり、数週間で大きく変化することはない。そこで、本変形例に係る放射線治療では、最初の放射線治療計画(最新の放射線治療計画)の立案に利用された治療計画用CT画像CT_1から骨情報を抽出する。抽出された骨情報は、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lに合成され、表示される。なお、変換されたCT値に基づいて、再計画用の仮想CT画像が生成された上で、仮想CT画像に抽出された骨情報が合成されてもよい。このような構成であっても、上述と同様の効果が得られる。
なお、合成に用いられる骨情報は、治療計画用CT画像CT_1から抽出された骨情報に限らず、例えば股関節のような個体差の少ない部位であれば、標準股関節等であってもよい。
(第7の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に第6の変形例との相違点について説明する。なお、以下の説明において、第6の変形例と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
臓器によってMRI画素値とCT値との関係が異なる場合がある。このため、MRI画素値とCT値との変換テーブルは、部位ごとに作成されてもよい。新たに収集された再計画用MR画像MR_LのMRI画素値は、作成された部位ごとの変換テーブルを用いて、CT値に変換される。この構成であれば、より精度良く再計画用の仮想CT画像を生成できる。
(第8の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
実施形態では、2つの治療計画用MR画像間の位置の対応関係に基づいて治療計画用CT画像を変形することにより再計画用の仮想CT画像を生成する放射線治療計画装置4を例として説明した。しかしながら、再計画用の仮想CT画像の生成は、これに限らない。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
例えば、本変形例に係る放射線治療では、上記の実施形態と同様にして、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像MR_1と、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとの位置合わせが行われる。位置合わせは、臓器情報や腫瘍情報、体形等に基づいて行われる。次に、再計画用MR画像MR_Lの任意の点が治療計画用MR画像MR_1上でどこに対応するかを同定する。これらの処理は、一般にワーピング等で使用されている処理である。ここで、治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1との対応関係は、最初の放射線治療計画が立案されるとき等に同定されている。その後、再計画用MR画像MR_Lに関して、ボクセルごとに以下の処理を行う。
まず、治療計画用MR画像MR_1上のボクセルを同定する。次に、治療計画用CT画像CT_1上のボクセルを同定する。次に、同定された治療計画用CT画像CT_1上のボクセルのCT値を、再計画用MR画像MR_Lのボクセル値に割り当てる。本変形例に係る放射線治療では、これらの処理を再計画用MR画像MR_Lのすべてのボクセルに対して行うことにより、現在の患者状態に応じた再計画用の仮想CT画像を生成できる。
(第9の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
以下の説明は、L回目の治療回に関する放射線治療を例として説明する。
例えば、本変形例に係る放射線治療では、ミューチャルインフォメーション(相互情報量)を用いて新たに収集された再計画用MR画像MR_Lから再計画用の仮想CT画像CT_Lが生成されてもよい。このとき、最初の放射線治療計画の立案に利用された治療計画用MR画像MR_1と、新たに収集された再計画用MR画像MR_Lとの位置合わせは、ミューチャルインフォメーションを用いて同定される。ここで、ミューチャルインフォメーションは、例えば、治療計画用MR画像MR_1の画素値を知ることによって得られる再計画用MR画像MR_Lの画素値についての情報量を表す。つまり、ミューチャルインフォメーションが高いとき、2つの治療計画用MR画像間の相関は高い。また、第6の変形例と同様に、再計画用MR画像MR_Lに抽出された骨情報が合成される。このような構成であっても上述と同様の効果が得られる。また、ここではミューチャルインフォメーションを用いて再計画用MR画像MR_Lから仮想CT画像CT_Lを作成したが、ディープラーニングを用いて作成しても良い。この時使用されるディープラーニングのアルゴリズムとしてはGAN(Generative Adversarial Network)が一例として考えられる。なおGANで作成した仮想CT画像は骨情報を含むが、骨情報の信頼性は低い。したがって、GANで作成した仮想CT画像においても、骨情報を治療計画用CT画像CT_1の情報と入れ替えることが望ましい。
(第10の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
本変形例に係る放射線治療において、放射線治療計画の再計画が必要であると判断されたとき、任意のタイミングで再計画用CT画像が収集されてもよい。このとき、新たに収集された再計画用CT画像を用いて再計画が行われる。ここで、再計画用CT画像は、再収集された治療計画用CT画像であり、放射線治療計画の再計画に利用される治療計画用CT画像である。このような構成であれば、例えば骨情報が変化した可能性がある場合でも適切に再計画できるとともに、再計画ごとに再計画用CT画像が撮像される場合と比較して患者の被曝を低減できる。あるいは第1のMR画像と、第2のMR画像との中で、骨と推定される部位を抽出し、骨構造を比較して、MR画像間における骨構造の差異が大きいとき(骨情報が変化したと判断されたとき)のみ再計画用CT画像を収集してもよい。
なお、上述の実施形態及び変形例では、放射線治療計画装置4において放射線治療計画の立案が行われる場合を例として説明したが、これに限らない。例えば、演算回路41が放射線治療計画プログラムを実行することにより実現する各機能の一部又は全部は、治療計画用X線CT装置1や治療計画用MRI装置2、放射線治療装置6、放射線治療システム100の外部に設けられたサーバ等において実現されてもよい。つまり、演算回路41の一部又は全部は、これらに設けられていてもよい。また、CT値を放射線治療に使用するビームでの減弱係数に変換する機能は、治療計画用X線CT装置1で実行されてもよいし、放射線治療計画装置4で実行されてもよい。
なお、放射線治療システム100には、Positron Emission Tomography(PET)装置やSingle Photon Emission Computed Tomography(SPECT)装置、PET−CT装置、超音波診断装置、X線アンギオ装置等がさらに含まれていてもよい。一方で、治療計画用MR画像や治療計画用CT画像は、放射線治療システム100の外部から取得されてもよい。つまり、放射線治療システム100は、治療計画用X線CT装置1や治療計画用MRI装置2を備えていなくてもよい。
(第11の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
図9は、第11の変形例に係る放射線治療の各治療回において使用される画像種を示す図である。図9に示すように、最初の放射線治療計画において、治療計画用CT画像CT_1が取得され、治療計画用CT画像CT_1に基づいて放射線治療計画が立案される。治療計画用MR画像は取得されない。2回目以降の任意の治療回において、上記の実施形態と同様、計画用MR画像が収集され、当該再計画用MR画像と治療計画用CT画像CT_1とで腫瘍領域及び/又は患者体形が比較される。次に、ユーザの判断や、腫瘍領域及び/又は患者体形の差異と閾値との大小関係に基づいて、再計画の有無が判定される。再計画が必要であると判定された場合、当該再計画用MR画像と治療計画用CT画像CT_1とに基づいて、当該再計画用MR画像に対応する疑似的なCT画像である仮想CT画像が生成される。そして、仮想CT画像に基づいて放射線治療計画が再計画される。なお、仮想CT画像に基づいて電子密度画像又は物理密度画像が生成され、電子密度画像又は物理密度画像に基づいて放射線治療計画が再計画されてもよい。
上記の通り、第11の変形例によれば、治療計画用CT画像と再計画用MR画像との間で腫瘍領域及び又は患者体形の比較が行われる。この方法によれば、治療計画用MR画像が存在しない場合であっても、治療計画時と各治療回との間の腫瘍領域及び又は患者体形の形状の変化を検出することが可能になる。
(第12の変形例)
以下、本変形例に係る放射線治療計画装置及び放射線治療計画方法を説明する。ここでは、主に実施形態との相違点について説明する。なお、以下の説明において、実施形態と同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。
図10は、第12の変形例に係る放射線治療の各治療回において使用される画像種を示す図である。図10に示すように、第12の変形例においては、治療計画立案の補助として、MR画像と超音波画像との両方が使用される。
図10に示すように、例えば、治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1とが取得され、治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1とに基づいて初回の放射線治療計画が立案される。
2回目以降の任意の治療回において、腫瘍領域及び又は患者体形を監視するため、超音波診断装置により患者を超音波撮像する。例えば、超音波診断装置の処理回路は、超音波プローブを介して患者体内の複数の3次元領域をそれぞれ超音波撮像し、複数の3次元領域にそれぞれ対応する複数の3次元超音波画像(ボリュームデータ)を生成する。例えば、治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1との撮像領域に相当する3次元領域が複数回に分割して超音波撮像される。なお、超音波撮像対象の3次元領域は治療計画用CT画像CT_1と治療計画用MR画像MR_1との撮像領域よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
超音波プローブには位置センサが設けられており、当該位置センサにより、超音波撮像時の超音波プローブの位置が検出される。超音波プローブの位置データは各3次元超音波画像に関連付けられる。超音波診断装置の処理回路は、複数の3次元超音波画像を、超音波プローブの位置データに従い繋ぎ合わせることにより、治療計画用CT画像CT_1及びと治療計画用MR画像MR_1の撮像領域に相当する広範囲の3次元領域に関する3次元超音波画像が生成される。以下、生成された3次元超音波画像を再計画用超音波画像と呼ぶことにする。生成された再計画用超音波画像が放射線治療計画装置4により取得される。
各治療回の再計画用超音波画像と治療計画用MR画像MR_1とで腫瘍領域及び/又は患者体形が比較される。なお、超音波プローブは患者に当接されるので、再計画用超音波画像に患者体表がほとんど描画されることはない。よって、演算回路41は、各治療回の再計画用超音波画像と治療計画用MR画像MR_1とで腫瘍領域を比較すればよい。
次に、ユーザの判断や、腫瘍領域の差異と閾値との大小関係に基づいて、腫瘍領域の形状に変化があるか否かが判定される。腫瘍領域の形状に変化があると判定された場合、より詳細に形状変化を観察するため、治療計画用MRI装置2により再計画用MR画像MR_Nが生成され、放射線治療計画装置4により取得される。放射線治療計画装置4の演算回路41は、実施形態と同様、治療計画用MR画像MR_1と再計画用MR画像MR_Nとで腫瘍領域及び/又は患者体形を比較する。そして、ユーザの判断や、腫瘍領域の差異と閾値との大小関係に基づいて、再計画の有無が判定される。
再計画が必要であると判定された場合、当該再計画用MR画像MR_Nと治療計画用CT画像CT_1とに基づいて、当該再計画用MR画像MR_Nに対応する疑似的なCT画像である仮想CT画像が生成される。そして、仮想CT画像に基づいて放射線治療計画が再計画される。なお、仮想CT画像に基づいて電子密度画像又は物理密度画像が生成され、電子密度画像又は物理密度画像に基づいて放射線治療計画が再計画されてもよい。また、当該再計画用MR画像MR_Nと治療計画用CT画像CT_1と再計画用超音波画像US_Nとに基づいて仮想CT画像が生成されてもよいし、治療計画用CT画像CT_1と再計画用超音波画像US_Nとに基づいて仮想CT画像が生成されてもよい。
このように、第12の変形例によれば、MR撮像に比して簡易且つ患者負担の少ない超音波撮像により再計画用画像を取得することが可能になる。
上記の処理においては、各治療回の再計画用超音波画像と治療計画用MR画像MR_1との比較により腫瘍領域の形状に変化があると判定された場合、再計画用MR画像MR_Nが生成されるとしたが、再計画用MR画像MR_Nが生成されなくてもよい。この場合、治療計画用CT画像CT_1と再計画用超音波画像US_Nとに基づいて仮想CT画像が生成されればよい。
また、上記の処理においては、治療計画用に超音波画像は取得されないものとした。しかしながら、治療計画用超音波画像が取得されてもよい。この場合、初回の放射線治療計画は、治療計画用CT画像に基づいて立案されてもよいし、治療計画用CT画像と治療計画用超音波画像とに基づいて立案されてもよいし、治療計画用CT画像と治療計画用超音波画像と治療計画用MR画像とに基づいて立案されてもよい。また、再計画用超音波画像は、治療計画用超音波画像との間で腫瘍領域の比較が行われればよい。
上記の処理においては、治療計画用MR画像は取得されなくてもよい。この場合、初回の放射線治療計画は、治療計画用CT画像に基づいて立案されればよい。また、再計画用超音波画像は、治療計画用CT画像との間で腫瘍領域の比較が行われればよい。
(総論)
上記の幾つかの実施形態及び変形例によれば、放射線治療計画装置4は、比較部と生成部とを有する。比較部は、患者の放射線治療計画に用いられた当該患者の第1の治療計画用医用画像と放射線治療計画の後に撮影された当該患者の計画後医用画像とを比較する。生成部は、比較部による比較の結果に応じて、放射線治療計画に用いられた第2の治療計画用医用画像と計画後医用画像とに基づいて治療計画変更画像を生成する。
治療計画変更画像は、コントラストについては、第2の治療計画用医用画像のコントラストに対応し、描画される患者体内構造については、計画後医用画像に描画される患者体内構造に対応する。すなわち、計画後において、第2の治療計画用医用画像を生成するための医用画像診断装置により患者を撮像することなく、第2の治療計画用医用画像のコントラストに対応し、且つ計画後医用画像における患者体内構造が描画された医用画像を生成することができる。
一例として、第1の治療計画用医用画像は、当該患者の治療計画用MR画像又は治療計画用超音波画像であり、第2の治療計画用医用画像は、当該患者の治療計画用CT画像であり、計画後医用画像は、当該患者の計画後MR画像又は計画後超音波画像である。この場合、比較部は、治療計画用MR画像と計画後MR画像又は計画後超音波画像とを比較する。他の例として、第1の治療計画用医用画像と第2の治療計画用医用画像とは、当該患者の治療計画用CT画像であり、計画後医用画像は、当該患者の計画後MR画像又は計画後超音波画像である。この場合、比較部は、治療計画用CT画像と計画後MR画像又は計画後超音波画像とを比較する。これらの例によれば、患者のX線被曝なしに、X線CTのコントラストに対応し、且つ計画後医用画像における患者体内構造が描画された治療計画変更画像を生成することができる。
具体的には、生成部は、治療計画変更画像として、治療計画用CT画像と計画後MR画像又は計画後超音波画像とに基づいて仮想CT画像、電子密度画像又は物理密度画像を生成する。より詳細には、生成部は、治療計画用CT画像に関する骨領域と計画後MR画像又は計画後超音波画像に関する腫瘍領域及び/又は患者体形とに基づいて、仮想CT画像、電子密度画像又は物理密度画像を生成する。生成部は、腫瘍領域の画素値をCT値に変換し、置き換え後の計画後MR画像又は計画後超音波画像に当該骨領域を合成して仮想CT画像を生成する。生成部は、仮想CT画像の各画素のCT値を電子密度又は物理密度に変換することにより電子密度画像又は物理密度画像を生成する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、正確かつ低被曝量で放射線治療計画の再計画に係る処理を行うことができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device:PLD)等の回路を意味する。PLDは、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)を含む。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。プログラムが保存された記憶回路は、コンピュータ読取可能な非一時的記録媒体である。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、プログラムを実行するのではなく、論理回路の組合せにより当該プログラムに対応する機能を実現してもよい。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1及び図2における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…治療計画用X線コンピュータ断層撮像(CT)装置
2…治療計画用磁気共鳴イメージング(MRI)装置
3…PACS
4…放射線治療計画装置
5…放射線治療情報システム
6…放射線治療装置
41…演算回路
42…画像処理回路
43…通信回路
44…表示回路
45…入力回路
46…記憶回路
100…放射線治療システム
411…治療計画機能
412…画像取得機能
413…画像比較機能
414…判定機能
415…表示制御機能

Claims (18)

  1. 患者の放射線治療計画に用いられた前記患者の第1の治療計画用医用画像と前記放射線治療計画の後に撮影された前記患者の計画後医用画像とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較の結果に応じて、前記放射線治療計画に用いられた第2の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とに基づいて治療計画変更画像を生成する生成部と、
    を具備する放射線治療計画装置。
  2. 前記治療計画変更画像に基づいて前記放射線治療計画を変更する計画部を更に備える、請求項1記載の放射線治療計画装置。
  3. 前記第1の治療計画用医用画像は、前記患者の治療計画用MR画像又は治療計画用超音波画像であり、
    前記第2の治療計画用医用画像は、前記患者の治療計画用CT画像であり、
    前記計画後医用画像は、前記患者の計画後MR画像又は計画後超音波画像であり、
    前記比較部は、前記治療計画用MR画像と前記計画後MR画像又は計画後超音波画像とを比較する、
    請求項1記載の放射線治療計画装置。
  4. 前記第1の治療計画用医用画像と前記第2の治療計画用医用画像とは、前記患者の治療計画用CT画像であり、
    前記計画後医用画像は、前記患者の計画後MR画像又は計画後超音波画像であり、
    前記比較部は、前記治療計画用CT画像と前記計画後MR画像又は計画後超音波画像とを比較する、
    請求項1記載の放射線治療計画装置。
  5. 前記生成部は、前記治療計画変更画像として、前記治療計画用CT画像と前記計画後MR画像又は計画後超音波画像とに基づいて仮想CT画像、電子密度画像又は物理密度画像を生成する、請求項3又は4記載の放射線治療計画装置。
  6. 前記生成部は、前記治療計画用CT画像に関する骨領域と前記計画後MR画像又は計画後超音波画像に関する腫瘍領域及び/又は患者体形とに基づいて、前記仮想CT画像、電子密度画像又は物理密度画像を生成する、請求項5記載の放射線治療計画装置。
  7. 前記生成部は、前記腫瘍領域の画素値をCT値に変換し、前記置き換え後の計画後MR画像又は計画後超音波画像に前記骨領域を合成して前記仮想CT画像を生成する、請求項6記載の放射線治療計画装置。
  8. 前記生成部は、前記仮想CT画像の各画素のCT値を電子密度又は物理密度に変換することにより前記電子密度画像又は物理密度画像を生成する、請求項7記載の放射線治療計画装置。
  9. 前記比較部は、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像との間の、前記患者の腫瘍領域及び/又は患者体形を同定し、
    前記生成部は、前記同定した腫瘍領域及び/又は患者体形の変化の度合いが基準を超える場合、前記治療計画変更画像を生成する、
    請求項1乃至8の何れか一項記載の放射線治療計画装置。
  10. 表示部を更に備え、
    前記比較部は、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とを位置合わせし、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像との間における腫瘍領域に関する第1の差異及び患者体形に関する第2の差異を算出し、
    前記表示部は、前記計画後医用画像に基づく表示画像に、前記第1の差異が示す領域と前記第2の差異が示す領域とをそれぞれ異なる色で表示する、
    請求項1記載の放射線治療計画装置。
  11. 表示部を更に備え、
    前記比較部は、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とを位置合わせし、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像との間における腫瘍領域に関する第1の差異及び患者体形に関する第2の差異を算出し、
    前記表示部は、前記第1の差異及び前記第2の差異に対応する画像領域の体積と、前記第1の差異及び前記第2の差異に対応する画像領域が占める割合とのうち少なくとも一方を、前記計画後医用画像に基づく表示画像と共に表示する、
    請求項1記載の放射線治療計画装置。
  12. 前記比較部は、前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とを位置合わせし、その時点で最新の放射線治療計画と前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とに基づいて投与線量を再計算する、請求項1記載の放射線治療計画装置。
  13. 表示部を更に備え、
    前記比較部は、前記再計算された投与線量に基づいて前記第1の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像との間における放射線の人体透過経路長の変化量を算出し、
    前記表示部は、前記計画後医用画像に基づく表示画像と共に、前記変化量を表示する、
    請求項12記載の放射線治療計画装置。
  14. 前記表示部を更に備え、
    前記比較部は、前記計画後医用画像に基づいて腫瘍領域及び/又はリスク領域のDVHをさらに算出し、
    前記表示部は、前記計画後医用画像に基づく表示画像と共に、前記DVHを表示する、
    請求項12記載の放射線治療計画装置。
  15. 前記表示部は、前記DVHと共に、その時点で最新の放射線治療計画に関するDVHを表示する、請求項14記載の放射線治療計画装置。
  16. 前記計画後医用画像に基づいて前記第2の治療計画用医用画像を変形し、前記変形後の第2の治療計画用医用画像を利用して前記放射線治療計画を再計画する計画部をさらに備える、請求項1記載の放射線治療計画装置。
  17. 前記計画部は、前記計画後医用画像に対して歪み補正を施し、前記歪み補正された計画後医用画像に基づいて、前記第2の治療計画用医用画像に含まれる腫瘍領域、臓器領域及び軟組織領域のうち少なくとも1つを変形する、請求項16記載の放射線治療計画装置。
  18. 患者の放射線治療計画に用いられた前記患者の第1の治療計画用医用画像と前記放射線治療計画の後に撮影された前記患者の計画後医用画像とを比較し、
    前記比較の結果に応じて、前記放射線治療計画に用いられた第2の治療計画用医用画像と前記計画後医用画像とに基づいて治療計画変更画像を生成する、
    ことを具備する放射線治療計画方法。
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