JP2020127095A - 情報処理システム、電子黒板、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】電子黒板に筆記された筆記情報を有効活用することを目的とする。【解決手段】編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段と、前記ファイルに基づく画像を表示する表示部に筆記された筆記情報に基づいて前記ファイルを編集するファイル編集手段と、前記ファイル編集手段により編集された編集済みファイルに対する補正処理の実行を指示する実行指示手段と、を有する電子黒板と、前記実行指示手段からの指示を受けて、前記編集済みファイルに補正処理を行う補正処理手段と、前記補正処理手段により補正された補正済みファイルを前記電子黒板に出力する出力処理手段と、を有する情報処理装置と、を備えた情報処理システム。【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理システム、電子黒板、及びプログラムに関する。
従来の黒板に情報の取込機能や表示機能、通信機能等が追加された電子黒板が知られている。ユーザが電子表示端末に筆記した情報は座標データとして蓄積され、電子黒板のディスプレイに描画される。ユーザは従来の黒板と同様に文字や図形などをディスプレイ上に筆記することができる。
電子黒板には、PC(Personal Computer)等の電子端末が接続され、電子端末の画面がキャプチャされて電子黒板のディスプレイ上に表示される。ユーザは、電子端末から電子黒板に画像を表示させた状態で、ディスプレイに自由に筆記を行うことができる。このような電子黒板において、会議等で電子黒板に筆記された文字や図形等をスキャンし、スキャンデータを、会議の参加者等に提供可能とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された電子黒板は、ユーザにより筆記された筆記情報をスキャンデータとして配信することを可能とするが、このスキャンデータには、電子黒板に表示される画像等は含まれていない。このため、従来の電子黒板を用いたシステムでは、スキャンデータの提供先において個別にスキャンデータに含まれる筆記情報に基づいて画像ファイル等を編集する必要があり、画像と筆記情報とが統合された最終的な画像ファイルを会議の参加者等で共有することができない。
また、複合機等でスキャンされた原稿のスキャンデータをサーバ装置に送信し、当該サーバ装置において、スキャンデータに含まれる画像や文書の加工、編集、文書チェック等を自動的に処理することによりスキャン業務の効率化を図る、いわゆるスキャンソリューションが提案されている。しかしながら、従来の電子黒板は、スキャンソリューションとは連携されておらず、スキャンデータに含まれる筆記情報が有効活用されていないのが現状である。
開示の技術は、上記事情に鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、電子黒板に筆記された筆記情報を有効活用することを目的としている。
開示の技術は、編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段と、前記ファイルに基づく画像を表示する表示部に筆記された筆記情報に基づいて前記ファイルを編集するファイル編集手段と、前記ファイル編集手段により編集された編集済みファイルに対する補正処理の実行を指示する実行指示手段と、を有する電子黒板と、前記実行指示手段からの指示を受けて、前記編集済みファイルに補正処理を行う補正処理手段と、前記補正処理手段により補正された補正済みファイルを前記電子黒板に出力する出力処理手段と、を有する情報処理装置と、を備えた情報処理システムである。
本発明によれば、電子黒板に筆記された筆記情報を有効活用することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。情報処理システム1は、ネットワークNを介して接続された電子黒板2と、サーバ装置3とを含む。電子黒板2には、PC4やUSB(Universal Serial Bus)5等の外部装置が接続可能である。電子黒板2は、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)とも称される電子表示装置である。
サーバ装置3には、サーバ装置3の管理者により操作される管理者端末3aが接続される。また、ネットワークNには、情報処理システム1を用いた会議への遠隔地からの参加者等により使用されるPC8が接続される。PC8には、電子黒板2のディスプレイ2aの表示を閲覧するためのモニタとして機能する。
電子黒板2のディスプレイ2aは、外部装置から読み込まれたファイルに基づいた画像表示を行う表示部である。ユーザは、ディスプレイ2a上に、電子ペン6や自身の手Hを用いて、文字や図形などを筆記することができる。
図2は、電子黒板2のハードウェア構成図である。図2において、電子黒板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205、及び外部機器接続I/F(Interface)206を含むコンピュータを備えている。
CPU201は、電子黒板2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークコントローラ205は、通信ネットワーク100との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ5、外付け機器(マイク、スピーカ、カメラ等)である。
また、外部機器接続I/F206には、外部機器としてPC4を接続することが可能である。CPU201は、PC4から外部機器接続I/F206を介して、コンピュータにより編集可能な形式の各種ファイル(文書ファイル、表計算ファイル、プレゼンテーションファイル、画像ファイル等)を読み込み、SSD204等に格納することを可能とする。外部機器接続I/F206は、PC4から送信される複数のファイルFを一括して電子黒板2内に取り込むことを可能とする。
また、CPU201は、PC4から編集可能な形式のファイルを読み込み、読み込んだファイルを、後述する筆記情報に基づいて編集し、編集後のファイルを外部機器接続I/F206を介してPC4へ出力することを可能とする。
また、電子黒板2は、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、及び近距離通信回路219のアンテナ219a、電源スイッチ222、及び選択スイッチ類223を備えている。
GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、GPU212からの出力画像をディスプレイ2a等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。
接触センサ214は、ディスプレイ2a上に電子ペン290やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ2aの上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ2aに平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ2aの周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。
接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン6と通信することで、ディスプレイ2aへのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。
接触センサ214により検出される電子ペン290やユーザの手Hによるストロークは、CPU201により、筆記情報としてRAM203等に格納されるとともに、ディスプレイ2aにリアルタイムに描画される。
近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、電子黒板2の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。選択スイッチ類223は、例えば、ディスプレイ2aの表示の明暗や色合い等を調整するためのスイッチ群である。
更に、電子黒板2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、CPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン6のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン6のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
なお、電子ペン6だけでなく、ユーザの手H等によって生じたイベント(拡大、縮小、ページめくり(ページ切り替え)等のジェスチャ)に基づいて、ディスプレイ2a上に表示されている画像を変更することも可能である。
電子黒板2に搭載されるページ機能では、新しいページを作成することで、ディスプレイ2aを白紙のキャンパスとして使用することができる。電子黒板2は、PC4等から取得した複数のファイルFを、ディスプレイ2a上に同時に表示する。ユーザは、ディスプレイ2a上に表示された複数のファイルFを、電子ペン6等により、ページめくり等を行いながら、編集することができる。
図3は、サーバ装置3、管理者端末3a、PC4,8を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図3において、信号処理装置は、コンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、HDDコントローラ305、ディスプレイ306、外部接続I/F308、ネットワークI/F309、バスライン310、キーボード311、ポインティングデバイス312、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ314、メディアI/F316を有している。
CPU301は、装置全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ305は、CPU301の制御にしたがってHDD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
ディスプレイ306は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部接続I/F308は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリやプリンタ等である。ネットワークI/F309は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン310は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス312は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD−RWドライブ314は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD−RW313に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD−RWに限らず、DVD−R等であってもよい。メディアI/F316は、フラッシュメモリ等の記録メディア315に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
図4は、情報処理システム1のソフトウェア構成例を示す図である。図4において、電子黒板2は、ファイル送受信部21、ファイル編集部22、ワークフロー選択受付部23、及びワークフロー実行指示部24を有する。
ファイル送受信部21は、PC4との間でファイルの送受信を行う。ファイル送受信部21がPC4から受信したファイルは、RAM303等に読み込まれ、ユーザからの指示に応じてディスプレイ2a上に表示される。ファイル送受信部21は、編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段である。
ファイル編集部22は、電子ペン6等によりディスプレイ2a上に筆記された筆記情報をファイルに付加して1つのファイル(編集済みファイル)とする編集処理を行う。例えば、ファイル編集部22は、ファイルが画像ファイルである場合には、筆記情報を画像データ上に合成して一つの画像ファイルとする。
ワークフロー選択受付部23は、サーバ装置3からワークフロー一覧を取得し、ワークフローモデルをユーザに選択させる機能を有している。ワークフロー実行指示部24は、ユーザから電子ペン6等の操作によってなされるワークフローの開始操作を受け付ける。また、ワークフロー実行指示部24は、ユーザによりワークフローの開始操作がなされると、ワークフローの実行指示を、ファイル編集部22による編集済みファイルとともにサーバ装置3へ送信する機能を有している。
サーバ装置3は、ワークフロー管理部31、ジョブ実行部32、プラグイン33、ワーク及び各種データ34〜36を有している。
ワークフロー管理部31は、ワークフローを管理する機能を有している。また、ワークフロー管理部31は、電子黒板2のワークフロー選択受付部23からの要求に応じ、ワークフロー定義34からワークフロー一覧を取得して提供する機能を有している。また、ワークフロー管理部31は、電子黒板2のワークフロー実行指示部24から筆記情報が付加された編集済みファイルを受信して、編集済みファイル35として格納する機能を有している。
ジョブ実行部32は、ワークフロー管理部31からの要求に応じてワークフローを構成する複数の処理単位(タスク)からなるジョブ(ワークフロージョブ)を実行する機能を有している。
プラグイン33は、処理単位に対応するプログラム実体であり、OCR(Optical Character Reader)処理、一括置換処理、誤字チェック処理、画像補正処理、濃度調整処理、ファイル出力処理等のプラグインを含む。
ワークフロー定義34は、ワークフローモデルの定義情報である。ワークフローモデルは、実行する処理単位が時系列に並べられ、各種の詳細な設定を付帯している。ワークフロー定義34には、ワークフローのインスタンスについての各種の情報が含まれる。
補正済みファイル36は、編集済みファイル35に対してワークフロージョブによって追加補正されたファイルである。
ワークフロー定義34の設定は、管理者端末3a等のGUIを介して、ワークフロー管理部31の管理の制御に基づいて行われる。図5は、ワークフローの定義情報の設定画面の一例を示す図である。図5に示される設定画面400は、一覧領域410と、ワークフロー設定領域420とを含む。ワークフロー設定領域420には、第1ワークフロー設定領域421、第2ワークフロー設定領域422、第3ワークフロー設定領域423が含まれる。
一覧領域410は、ワークフローの構成要素として選択可能なプラグインを示す領域である。ワークフロー設定領域420は、プラグインにより実現される処理単位の組み合わせ(ワークフローにおける処理の流れ)を設定するための領域である。
例えば、ユーザは、一覧領域410の中のプラグインを、ワークフロー設定領域420にドラッグ・アンド・ドロップ等することで、プラグインに対応した処理単位をワークフローの構成要素とすることができる。また、ユーザは、ワークフロー設定領域420内において、複数の処理単位の接続関係(フロー)を設定することができる。
更に、ワークフロー設定領域420内の処理単位(タスク)を表すアイコンをダブルクリック等すると、当該アイコンの処理単位に対する設定画面を表示させて詳細な設定を行うことができる。
なお、電子黒板2に個人認証機能を設け、ワークフローを特定のユーザのみが実行可能とするように、当該個人認証機能の個人識別情報をワークフローに対応付けてもよい。
図5では、3つのワークフローWF1〜WF3を一画面で作成可能とするように、第1ワークフロー設定領域421、第2ワークフロー設定領域422、第3ワークフロー設定領域423を設けているが、この設定領域の数は適宜変更可能である。第1ワークフロー設定領域421、第2ワークフロー設定領域422、第3ワークフロー設定領域423には、本実施形態で設定されるワークフローWF1〜WF3をそれぞれ示している。
OCR処理は、編集済みファイル35に含まれる筆記情報を読み取り、文字情報を抽出する処理を行う。一括置換処理は、OCR処理により抽出された文字情報の一部を所定の文字に一括して置換する処理を行う。この一括置換処理には、略称を正式名称に置換する処理や、使用禁止の文字列をその他の文字列に置換する等の処理が含まれる。
誤字訂正処理は、OCR処理により抽出された文字情報から誤字(脱字を含む)を検出して訂正する処理を行う。この誤字訂正処理には、英語のスペルをチェックして正しいスペルに訂正する処理や、漢字の送り仮名の誤りを検出して正しい送り仮名に訂正する処理が含まれる。
画像補正処理は、筆記情報に含まれる図形を平滑化したり、対応する所定の図形に整形したりする(例えば、手書きで書かれた歪な円形を、きれいな円形に整形する)などの処理を行う。濃度調整処理は、編集済みファイル35に含まれる画像等の濃度を調整する処理を行う。
ワークフローWF1は、OCR処理、一括置換処理、ファイル出力処理がこの順に接続されたものである。ワークフローWF2は、OCR処理、誤字訂正処理、ファイル出力処理がこの順に接続されたものである。ワークフローWF2は、OCR処理、誤字訂正処理、ファイル出力処理がこの順に接続されたものである。ユーザは、図5に示す例に限られず、処理単位を適宜組み合わせて、所望のワークフローを作成することができる。
ファイル出力処理は、上記処理により追加補正がなされた補正済みファイル36を電子黒板2やPC4へ出力する処理を行う。なお、ファイル出力処理には、補正済みファイル36を配信先へ配信する方式に限られず、補正済みファイル36の格納場所のパスを提示して、電子黒板2やPC4から取得(ダウンロード)する方式であってもよい。
図6は、ワークフローWF1による処理を例示する図である。図6に示す例では、ワークフローWF1を実行することにより、手書きで書かれた「Part A」という文字列が、OCR処理された後、文字「A」が文字「B」に置換されている。
図7は、ワークフローWF2による処理を例示する図である。図7に示す例では、ワークフローWF2を実行することにより、手書きで書かれた「Change transnisssion」という文字列が、OCR処理された後、誤記(スペルミス)が修正されている。
図8は、ワークフローWF3による処理を例示する図である。図8に示す例では、ワークフローWF3を実行することにより、手書きの線がきれいな楕円形状に整形されるとともに、車の絵の濃度が調整されている。
図9は、情報処理システム1による一連の処理を説明するシーケンス図である。例えば、まず、PC4から編集可能な形式の1以上のファイルが電子黒板2に送信される(ステップS1)。電子黒板2は、ファイル送受信部21によりファイルが受信されると、ユーザの所定の操作に応じてディスプレイ2a上に画像を表示させるとともに、表示画面をPC4,8に共有させる(ステップS2)。
ユーザにより電子ペン6等を用いてディスプレイ2a上に筆記等が行われた後、電子ペン6等を用いた操作により、筆記を終了する完了操作が行われると(ステップS3:YES)、ファイル編集部22により筆記情報をファイルに付加して編集済みファイルとする編集処理が行われる(ステップS4)。
次に、ユーザにより所望のワークフローが選択され、選択されたワークフローをワークフロー選択受付部23が受け付ける(ステップS5)。そして、ユーザによりワークフローの実行開始操作がなされると(ステップS6:YES)、ワークフロー実行指示部24により、編集済みファイルが、ワークフローの実行指示とともにサーバ装置3へ送信される(ステップS7)。なお、ステップS5,S6では、ユーザは、複数のファイルに対してワークフローの実行指示を一括して行うことを可能とし、また、複数のワークフローの実行指示を一括して行うことを可能とする。
サーバ装置3では、受信した編集済みファイルが編集済みファイル35として保存され、電子黒板2から受信した編集済みファイルに対して、ワークフローの実行指示に対応したワークフローが実行される(ステップS8)。ワークフローの実行により生成された補正済みファイルは、補正済みファイル36として保存されるとともに、電子黒板2、及び電子黒板2以外の電子端末であるPC8へ出力される(ステップS9)。電子黒板2のファイル送受信部21は、受信した補正済みファイルを、PC4へ転送する。
この後、電子黒板2は、補正済みファイルに基づいてディスプレイ2a上に画像を表示させるとともに、表示画面をPC4,8に共有させる(ステップS10)。
以上のように、本実施形態によれば、電子黒板2上で筆記された筆記情報に基づいて、電子黒板2に読み込まれたファイルが編集され、さらにサーバ装置3により追加補正が行われる。本実施形態によれば、従来のように筆記情報を含むスキャンデータ等を用いて会議の参加者が会議終了後に各自でファイルを編集する必要がなく、筆記情報に基づいて編集されたファイルのイメージを会議の参加者の間でリアルタイムに共有することができる。
なお、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
上記実施形態におけるファイル送受信部21は、ファイル読込手段の一例である。ファイル編集部22は、ファイル編集手段の一例である。ワークフロー実行指示部24は、実行指示手段の一例である。ワークフロー選択受付部23は、選択受付手段の一例である。ジョブ実行部32及びワークフローWF1〜WF3は、補正処理手段の一例である。ワークフローWF1〜WF3に含まれるファイル出力処理は、出力処理手段の一例である。
1 情報処理システム
2 電子黒板
2a ディスプレイ
3 サーバ装置
3a 管理者端末
6 電子ペン
21 ファイル送受信部
22 ファイル編集部
23 ワークフロー選択受付部
24 ワークフロー実行指示部
31 ワークフロー管理部
32 ジョブ実行部
33 プラグイン
400 設定画面
410 一覧領域
420 ワークフロー設定領域
421 第1ワークフロー設定領域
422 第2ワークフロー設定領域
423 第3ワークフロー設定領域
2 電子黒板
2a ディスプレイ
3 サーバ装置
3a 管理者端末
6 電子ペン
21 ファイル送受信部
22 ファイル編集部
23 ワークフロー選択受付部
24 ワークフロー実行指示部
31 ワークフロー管理部
32 ジョブ実行部
33 プラグイン
400 設定画面
410 一覧領域
420 ワークフロー設定領域
421 第1ワークフロー設定領域
422 第2ワークフロー設定領域
423 第3ワークフロー設定領域
Claims (9)
- 編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段と、
前記ファイルに基づく画像を表示する表示部に筆記された筆記情報に基づいて前記ファイルを編集するファイル編集手段と、
前記ファイル編集手段により編集された編集済みファイルに対する補正処理の実行を指示する実行指示手段と、
を有する電子黒板と、
前記実行指示手段からの指示を受けて、前記編集済みファイルに補正処理を行う補正処理手段と、
前記補正処理手段により補正された補正済みファイルを前記電子黒板に出力する出力処理手段と、
を有する情報処理装置と、
を備えた情報処理システム。 - 前記出力処理手段は、前記電子黒板に加えて、前記電子黒板以外の電子端末に前記補正済みファイルを出力する請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記補正処理手段は、複数の前記編集済みファイルに対して、一括して前記補正処理を行うことを可能とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
- 前記補正処理手段は、1以上のワークフローを実行することにより前記補正処理を行うものであり、
前記電子黒板は、前記ワークフローの選択を受け付ける選択受付手段を有し、
前記実行指示手段は、前記選択受付手段が受け付けたワークフローの実行を指示する請求項1ないし3いずれか1項に記載の情報処理システム。 - 前記補正処理には、OCR処理が含まれる請求項1ないし4いずれか1項に記載の情報処理システム。
- 前記補正処理には、前記OCR処理に加えて、文字を一括して置換する一括置換処理、または誤字を訂正する訂正処理が含まれる請求項5に記載の情報処理システム。
- 前記補正処理には、画像補正処理または濃度調整処理が含まれる請求項1ないし4いずれか1項に記載の情報処理システム。
- 編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段と、
前記ファイルに基づく画像を表示する表示部に筆記された筆記情報に基づいて前記ファイルを編集するファイル編集手段と、
前記ファイル編集手段により編集された編集済みファイルに対する補正処理の実行を、前記補正処理を実行する情報処理装置に対して指示する実行指示手段と、
を有する電子黒板。 - 電子黒板に含まれるコンピュータを、
編集可能な形式のファイルを読み込むファイル読込手段と、
前記ファイルに基づく画像を表示する表示部に筆記された筆記情報に基づいて前記ファイルを編集するファイル編集手段と、
前記ファイル編集手段により編集された編集済みファイルに対する補正処理の実行を、前記補正処理を実行する情報処理装置に対して指示する実行指示手段と、
として機能させるプログラム。
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